ユーロ決勝戦、ポルトガルがフランスに勝つ確率は、ほぼゼロ? 強豪同士の意外なデータとは

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写真:ロイター/アフロ
 イングランド対ウェールズのイギリス対決、アイスランドのジャイアントキリング、数々のドラマを残したユーロ2016も残すは1試合のみとなった。決勝戦は、クロスバーよりも高い打点のヘディングシュートでウェールズを沈めたクリスチアーノ・ロナウド要するポルトガルと、ドイツ相手に2ゴールを決め、得点ランキング独走中のアントワーヌ・グリーズマンをエースに据えるフランスの一戦となる。  今年のチャンピオンズリーグ決勝の再現となった両エースの対決など、見所の多い試合だが、下馬評では断然フランスが優勢と言われており、ポルトガルが勝つ可能性は限りなくゼロに近いという。 「実はポルトガルは、1978年以降、代表戦でフランスに勝ったことが一度もないんですよ。対戦成績は10戦10敗と引き分けすらないというんですから驚きですよね。しかも、ポルトガルは決勝トーナメントに入って2度も延長戦を戦っていますが、フランスは0。コンディション的にも相当不利ですね。ビッグタイトルの決勝戦の成績もポルトガルが1戦1敗なのに対し、フランスは4戦3勝と大一番での勝負強さもフランスが上です。今大会はフランス開催なので、ホームはもちろんフランス。ポルトガルが有利な部分はほとんどないですね」(スポーツライター)  しかし、それでも何かをやってくれそうなのがロナウドだ。現実的に見て代表でのビッグタイトルを獲得する最後のチャンスになりそうなだけに、モチベーションの高さも並外れていることだろう。データ通りフランスが勝つのか、それともポルトガルが奇跡を起こせるか、注目の決勝戦は7月10日深夜、日本時間で27時キックオフだ。 (文=沢野奈津夫)

「存在自体が奇跡」常識外の“近親交配”で生まれた怪物・エルコンドルパサーの強さと「伝説のG2」

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JRA公式サイト
 競馬には「奇跡の血量」という言葉がある。 競走馬が交配を行う場合の血統理論であるが、例えば父馬の4代前と、それと配合される母馬の3代前が共通の馬であった場合(逆もしかり)、「4×3のインブリード」という言葉が使われ、生まれた競走馬の血量のうち「18.75%」が同じ血で構成されているということになる。これを特に「奇跡の血量」という。  古くは、1951年に10戦全勝で日本ダービー(G1)を勝利したトキノミノル、近年でもG1を6勝したブエナビスタや3冠馬オルフェーヴルがこの「奇跡の血量」を有しており、極めて優秀な競走馬が生まれやすい理論として定着しているのだが……。  こういったいわゆる「近親交配」は、抜きん出た強さを誇る馬を生み出す可能性を上げる反面、血が濃すぎるがゆえに虚弱体質や気性難を生む原因ともされている。「18.75%」という数字は、競走馬を生み出す上で“限界”の数字というのが一般的だ。  だが、日本競馬史に燦然と輝く成績を残した名馬の中に1頭、同血率「25%」という信じがたいインブリードの競走馬が存在した。その名は97年にデビューした外国産馬・エルコンドルパサー。日本競馬史上初めて、世界最高峰、フランスの『凱旋門賞』で2着に入った馬である。  エルコンドルパサーは、その両親の血をさかのぼると、早い段階で同じヨーロッパの優秀血統に行き着く。馬主である渡邊隆氏の強いこだわりによって生まれた同馬は、その強さもまた常識を大きく超えていた。  デビュー戦はダートながら後方から最後の直線であっという間にかわして7馬身差の勝利。さらに第2戦は9馬身、3戦目も難なく勝利し、4戦目の初の芝レース、次走のNHKマイルC(G1)も楽勝で、春にはさらっとG1制覇も達成。簡単に書いてはいるが、それだけあっさりと勝利してしまったという印象しかない。  秋に入り、エルコンドルパサー陣営が初戦に選択したのはG2・毎日王冠。このレースには、当時5連勝中のグランプリホースにして稀代の逃げ馬・サイレンススズカと、エルコンドルパサーの同期にして“怪物”と称され、ケガから復帰した無敗馬・グラスワンダーがいた。無敗の外国産馬と史上最速の逃げ馬のこの対決は、今なお「G1を超えた史上最高のG2」として語り継がれている。  G2としては異例の13万人が集まったこのレース。結果はといえば、先輩であるサイレンススズカの逃げに誰もついていくことができず、同馬の圧勝で終わった。エルコンドルパサーは2馬身半という決定的な差をつけられ2着。グラスワンダーはそのはるか後方で馬群に沈んだ。  このレースで注目された3頭は、後にいずれも競馬史に名を残す存在となる。サイレンススズカは次走の天皇賞・秋(G1)で人々の記憶を走り続ける馬となってしまった。そしてグラスワンダーは、その年の有馬記念(G1)から空前絶後のグランプリ3連覇を達成している。まさに「史上最高のG2」だった。  そして、エルコンドルパサーは次走のジャパンカップ(G1)で同期のダービー馬・スペシャルウィークや、女帝と評されたエアグルーヴにあっさりと勝利。サイレンススズカがいなくなったことで日本での優劣がはっきりしたと見た陣営は翌年、当時の日本競馬では画期的な「長期フランス遠征」を敢行した。  フランスでの成績は4戦2勝。最後の凱旋門賞こそ、当時のフランスの怪物・モンジューに半馬身馬差に敗れて2着だったが、モンジューと1歳上のエルコンドルパサーの負担重量差、3着馬に6馬身を離した事実から、現地メディアは「チャンピオンが2頭いた」と最大級の賛辞で溢れた。さらに、2走前にはフランスのサンクルー大賞典(G1)も強豪相手に勝利しており、日本競馬の進化を世界に示した名馬となる。  凱旋門賞後、自身の名前の由来であるサイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」が流れる東京競馬場で引退式を行い、その後種牡馬となる。しかし02年、7歳で突然の死を迎えた。遺した産駒はわずかだった。  直系の子孫の種牡馬成績は芳しくないが、母父として15年のエリザベス女王杯を制したマリアライトを輩出するなど、血は脈々と受け継がれている。なんとか日本競馬の血統地図に残ってほしい。  通産11戦8勝2着3回という“全連対”の戦績。常識を逸脱した血統と強さ、そしてフランスで残した素晴らしい記録。オルフェーヴルやナカヤマフェスタも凱旋門賞で2着に入り、成績面では並んだかもしれないが、エルコンドルパサーを超える馬はまだ出てきていないのではないか……そんな考えが頭をよぎる人も多いだろう。

ISに“宣戦布告”! 国際ハッカー集団「アノニマス」の全貌と、そのトンデモ実績

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アノニマス(wikipedia)
 13日、フランスの首都パリで起きた同時多発テロの余波は、いまだ収束を見せていない。18日にもパリ北部郊外のサンドニで、今回のテロ事件に関連するアパートで銃撃戦が勃発し、イスラム過激派とみられる容疑者2名が死亡した。16日時点での死者数は129人、重軽傷者は352人にのぼる。  いまや「世界の敵」となったイスラム過激派組織・IS(イスラミック・ステート)だが、その残虐性と無差別ぶりは世界中を震撼させている。日本を含めた多くの国が標的となる可能性は否定できず、フランスや欧州各国はIS制圧をすべく、今後地上部隊をシリアに派遣することも視野に入れているに違いない。  そんな中、16日、このISのパリ攻撃を受けて、「処罰を免れることはできない」とし、「最大の攻撃を開始する。大規模なサイバー攻撃を覚悟しろ。宣戦は布告された」と“攻撃予告”したある集団があった。それが、国際ハッカー集団「アノニマス」である。  この「アノニマス」の名前と存在を聞いたことがある人もいるかもしれないが、実際にどういった集団なのか、詳細を知らない方も多いのではないか。 「アノニマス(Anonymous)」は“名無し”を意味する形容詞。いくつかのネット掲示板や動画共有サイトで匿名でつながったユーザーたちに集団意識が芽生え、自然発生的にできた「意志の共同体」といえるだろう。 「アノニマス」の活動は、インターネットを駆使したハッキングやクラッキング(システム侵入・破壊)、他にも平和的なデモ活動など、必ずしも統一されているわけではなく、「アノニマス」内で同じ意志を持つ者同士がこの名を名乗ってするようである。 「アノニマス」のメンバーの“本職”は弁護士、医師、エンジニアや警察職員など多岐分野にわたっているようで、メンバーのみが情報交換し合う掲示板でターゲットを見つけていく。そして今回のターゲットがISというわけだ。  これまでも「アノニマス」は世界を震撼させ続けてきた。昨年、アメリカのファーガソンで黒人少年を白人警官が射殺した事件では、抗議する人々を「武力でお前たちの命を危険にさらす」と脅迫した白人至上主義団体「KKK」に対し、サイバー攻撃を決行。白いフードで素性を隠す「KKK」のメンバー1000人以上の素性をSNSなどに侵入し暴露。「KKK」の中には、恐れおののいて脱退した人物も多くいたという。他にも、ロシア政府と支援グループの関係を暴き、カナダ情報局のスパイの居所や、FBIとロンドン警視庁のやり取りを傍受したりと、国家機密レベルの情報にたどり着いたことで知られている。  国家をも揺るがすサイバー攻撃を可能とする「アノニマス」が、残虐の限りを尽くすISに宣戦布告したことで、ネット上では「かっこいい」「ちょっと憧れる」というコメントが多く、象徴となる仮面も相まって、まさに現代の「ダークヒーロー」という印象を人々に抱かせている。経済ニュースアプリ「NewsPicks」にコメント投稿する経済人にも、彼らの行動を応援する声が多い。  ただ、「アノニマス」も考え方によっては「サイバーテロ集団」とする見方もある。100%信用していいものなのか……。 「これまでの『アノニマス』は、どちらかというと集団の『興味』を優先してハッキング・クラッキングを行ってきた印象で、だからこそ国際的にも問題視されてきました。ただ、黒人少年射殺事件や、今回の無差別テロリストに対する『アノニマス』は完全に“本気”。協力者も世界中から集っているようで、早くもIS関係者のTwitterアカウントのリストを報告し、5,500件以上を停止に追い込むなど、成果を出しているようです。また、彼らとしても、このような巨悪を倒す姿を見せることで、『アノニマス』に“正義”のイメージを植えつけたい狙いがあるのかも……」(記者)  法や国が裁けないのなら、我々が裁く――。まるでバットマンの映画『ダークナイト』の論理だが……。全てが明らかになっていない現状、今後も「アノニマス」の動向は、慎重に見守っていく必要があるだろう。

「在仏華人は、この雑誌社を襲撃しろ!」連続テロのフランス風刺画に、今度は中国人が激怒!

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「フリュイド・グラシアル」
 合計17人の犠牲者を出す大惨事となったパリの週刊誌「シャルリー・エブド」襲撃と、その後に続けて発生したテロ事件では、言論や表現の自由に関する議論が巻き起こった。  しかし、フランスの風刺文化に怒りを感じているのは、イスラム教徒だけではないようだ。1月15日にフランスで発行された風刺雑誌が、中国人の間で物議を醸しているのだ。 「環球時報」によると、フランスの月刊誌「フリュイド・グラシアル」の表紙に描かれた風刺画が、中国人をバカにしているというのだ。  ベレー帽をかぶり、革靴をはいて人力車を引いているフランス人。その人力車に乗っているのが金持ち中国人で、横には金髪美女を連れている。また、後ろにはカメラを手にしている観光客とおぼしき中国人青年の姿も。さらに、漢字の書かれた紙を手に、食べ物を無心する中国人ホームレスまで描かれている。  環球時報によると、この風刺画は、中国人に占領されたパリの街並みを表現したものだという。フランス国内の富裕層から観光客、ホームレスまで、誰もが中国人になってしまう、というわけだ。  早速、中国版Twitter「微博」では、「中国人がフランスからいなくなったら、ブランド企業はみんな倒産するぞ!」「在仏華人はこの雑誌社を襲撃しろ!」などと、怒りのコメントが多く寄せられた。  一方では、少数派ながら「人の思想や考え方に文句を言うべきじゃない」「風刺画から、中国人に足りないものを自覚していくべきだ」と、冷静に捉える声もあった。  昨年、日本に来た中国人観光客の数は200万人を突破。中国人との関わり合いは日本でもより密接となってきている。さらに日本政府は今後、中国人に対し、観光ビザ取得緩和を行う予定であり、我々にも、この風刺画を笑っている余裕はないのかもしれない。 (文=井上嘉久)

「在仏華人は、この雑誌社を襲撃しろ!」連続テロのフランス風刺画に、今度は中国人が激怒!

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「フリュイド・グラシアル」
 合計17人の犠牲者を出す大惨事となったパリの週刊誌「シャルリー・エブド」襲撃と、その後に続けて発生したテロ事件では、言論や表現の自由に関する議論が巻き起こった。  しかし、フランスの風刺文化に怒りを感じているのは、イスラム教徒だけではないようだ。1月15日にフランスで発行された風刺雑誌が、中国人の間で物議を醸しているのだ。 「環球時報」によると、フランスの月刊誌「フリュイド・グラシアル」の表紙に描かれた風刺画が、中国人をバカにしているというのだ。  ベレー帽をかぶり、革靴をはいて人力車を引いているフランス人。その人力車に乗っているのが金持ち中国人で、横には金髪美女を連れている。また、後ろにはカメラを手にしている観光客とおぼしき中国人青年の姿も。さらに、漢字の書かれた紙を手に、食べ物を無心する中国人ホームレスまで描かれている。  環球時報によると、この風刺画は、中国人に占領されたパリの街並みを表現したものだという。フランス国内の富裕層から観光客、ホームレスまで、誰もが中国人になってしまう、というわけだ。  早速、中国版Twitter「微博」では、「中国人がフランスからいなくなったら、ブランド企業はみんな倒産するぞ!」「在仏華人はこの雑誌社を襲撃しろ!」などと、怒りのコメントが多く寄せられた。  一方では、少数派ながら「人の思想や考え方に文句を言うべきじゃない」「風刺画から、中国人に足りないものを自覚していくべきだ」と、冷静に捉える声もあった。  昨年、日本に来た中国人観光客の数は200万人を突破。中国人との関わり合いは日本でもより密接となってきている。さらに日本政府は今後、中国人に対し、観光ビザ取得緩和を行う予定であり、我々にも、この風刺画を笑っている余裕はないのかもしれない。 (文=井上嘉久)

ドイツが世界一韓国嫌いなワケ 「恩を仇で…」過激な嫌韓行為も〜日韓は意外に友好的?

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。
「Thinkstock」より
 日韓関係が冷え込んで久しい。思えば、2012年8月10日、李明博大統領が竹島に上陸したことをきっかけに、両国の関係はいっそう悪化の一途を辿ったと見ることができる。それを表すように、韓国を訪れる日本人観光客数は、同年3月に月間36万人と過去最高に達したものの、9月以降は前年割れが続いている。  現在の日韓関係は、世界的に見ても、険悪ムードなのだろうか。そして日本人の多くが“嫌韓”なのだろうか。  それを知る客観的なデータとして、イギリスBBC放送が行っている世界16カ国とEUを対象にした“国家イメージアンケート”が参考になる。全25カ国を対象にした同アンケートを見ると、日本人の韓国に対する評価は、肯定派19%、否定派28%。意外にも、どちらでもないと考えている層が過半数を超えており、“嫌韓層”ともいえる否定派は、2割台にすぎなかった。韓国否定派が約5割のフランス(47%)やメキシコ(45%)、4割のカナダ(41%)やイギリス(40%)と比較すると、日本人の韓国に対する評価は、相対的に悪くないのだ。 つづきを読む

フランス人は日本のアニメがお好き? パリで「ジャパン・エキスポ」開催

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こんなところにマリオが!? 任天堂キャラは人気高だという。
 日本のアニメやマンガ、ゲームなどのポップカルチャーを一堂に会した『第11回 ジャパンエキスポ(JAPAN EXPO)』が、フランス・パリのノール・ヴィルパント展示会会場で7月1日~4日まで開催された。 「会場ではマンガやアニメDVD、グッズなどの販売や、ゲームの試遊、ゲスト作家のサイン会、コンサート、ファッションショー、プロレス、柔道・剣道などのデモンストレーション、書道の体験コーナーなど、日本に関するさまざまな内容、催し物が開催」(公式サイトより)されたとのこと。まさに、ヨーロッパ最大規模の日本フェスティバルだ。フランスをはじめとするヨーロッパ各国から毎年たくさんのアニメフリークらが訪れ、昨年は16万5,000人の入場者(主催発表)を記録。今年も「550のブースに18万人の入場者」(関係者)が訪れたという。以下、パリ在住の自称「オタク・ド・ジャポン」なフランス人、ファブリスによる現地レポートをお届けする。 ***  ここフランスにおける日本のアニメやマンガ・コンテンツの人気は非常に高い。今年も例年通り、初日から長蛇の列を目視できるほどの大盛況。休日となる会期末の3日(土)、4日(日)は特に多くの入場者でにぎわった。中でもひときわ人目を引いたのは、日本のアニメやゲームのコスプレをした入場者。我々フランス人は「ニンジャ」や「サムライ」の香り漂う『NARUTO』や『BLEACH』を「トレビアン」と感じ、自らキャラに扮して心からイベントを楽しんだ。  アニメキャラ以外にも、着物やゴスロリ、さらには女子高生の制服姿というコアな日本オタクも見かけた。ゲームキャラではFFシリーズやドラクエシリーズ、マリオなどの任天堂キャラが人気高。共通するのは、誰もが自前のド派手な衣装で心から楽しみ、女性レイヤーは総じて露出が高いという点だ。よく見ると「ジェダイ」や「ジャックスパロウ」、はては「プレデター」といったジャパン・コンテンツと無関係なキャラが混ざっていたのはご愛嬌だ。
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出展ブースは550。入場者数は18万人が見込まれ
ている。
 こうした「レイヤー文化」はここ数年、パリで急速に浸透している。我々が仲間同士でコスプレパーティーを開くときは、日本のキャラクターがやはり一番人気だ。会場でもフランス人レイヤーがオランダやドイツの入場者から記念撮影を頼まれて、セクシィポーズを決めている場面にしばしば遭遇した。  入場者の年齢層は10代から30代、家族連れまで幅広いが、「中心層は20代後半の女性」(某出展企業)というから、日本人がフランスへ来て女性を口説くには、日本のコミックをお土産にするのが得策かもしれない。  ちなみに、アニメやマンガ以外に人を集めていたのが、柔道や空手といった武道の組手。弓道や剣道のデモンストレーションにも、常にカメラを持つ人だかりができていた。アメリカ人と違い、他国の伝統をリスペクトできるヨーロッパ人にとって、アニメやコミックでしか知らない日本武道をリアルで見られる貴重な機会なのだ。  現地にいて日本の関係者からよく聞いたが、「イベント会場の通路がすごく広くてゆったりしている」という声。「東京のゲームショーやコミケは狭い中に人がぎっしりで、満員の通勤電車のよう。ここはそういう殺伐とした空気がない」という。もっとも、そのギチギチで殺伐とした空間で汗をかきながら、お目当てのコンテンツを捜し求めるのも、我々「OTAK(オタク)」の醍醐味だろう。 ***  日本の出版事情は今、非常に厳しい時代を迎えているという。「日本のアニメは世界に冠たる文化だ」と言ったのは大島渚氏だ。彼が監督した映画『愛のコリーダ』(日仏合作のハードコアポルノ)は、『L'Empire des sens』の仏題で今もフランス人に愛されている。ジャパン・コンテンツのポテンシャルの高さを示す例の一つだ。日本が誇るゲームやアニメ、キャラクターといったコンテンツ産業をこれからも世界へ発信し、我々ヨーロッパの「OTAK」をこれからも楽しませて欲しいものだ。 (構成=浮島さとし)
ル・オタク フランスおたく物語 いつまで続くのかな? amazon_associate_logo.jpg
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