インドでまたカニバリズム事件……殺害した実母の心臓を“味付け”して食べた男が逮捕される

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犯行直後のクチャクルニ。顔には、血痕のようなものが付着している
 インドで、男が実母を殺害し、その心臓を調味料で味付けして食するという猟奇事件が発生した。  8月31日付の英紙「メトロ」(電子版)によると、同国最大の都市、ムンバイに住むスニル・クチャクルニはその日、350キロ離れた郷里に帰省していた。酒に酔ったクチャクルニは、実家の近所の民家を訪ね、食べ物を無心したものの断られた後、今度は実家に帰って65歳になる母親イェラバに食べ物を要求。その後、2人は口論になったという。そして空腹とアルコールの影響で頭に血が上ったクチャクルニは、母親にさるぐつわをかませた上、刃物でメッタ刺しにして殺害。さらに、血まみれで倒れた母親の遺体から心臓を取り出したというのだ。  凶行後、クチャクルニは手に血がべっとりとついた状態で、家の外を歩いていたというが、現場検証を行った警察により、さらに異常な犯行の一部が明らかとなった。なんと、母親の心臓は皿に盛り付けられ、香辛料や、チャツネといわれる野菜や果物をペースト状にしたインド料理によく使われる調味料で“味付け”した跡があったという。警察は、クチャクルニが心臓の一部を食したとみている。ムンバイでは、妻と3人の子どもと共に暮らしていたというクチャクルニだが、猟奇的犯行の背景には精神疾患や薬物の影響も疑われており、現在も調べが続いている。  ちなみに、今年初めには同国のウッタル・プラデーシュ州とパンジャブ州で、男児を殺害した犯人が、その遺体の一部を食べるという異常事件が続発している(参照記事)。インドでカニバリズムが広がる原因は、一体なんなのだろうか……。

多発する性犯罪への怒りが爆発! インドで8歳女児を強姦・殺害した容疑者を、女らが無裁判処刑

多発する性犯罪への怒りが爆発! インドで8歳女児を強姦・殺害した容疑者を、女らが無裁判処刑の画像1
事件を報じる地元紙のサイト
 インドでは、女性に対する性的いやがらせや暴力事件が頻繁に発生し、大きな社会問題となっている。そんな中、女たちの怒りが爆発。レイプ殺人犯とされる男性にリンチを加え、死亡させる事件が起きた。  舞台はインド東部のジャールカンド州の村。地元紙の報道によると、殺されたのはハンスダという男性で、3人の女たちによって後ろ手に縛られた上、棒などでひどく殴られた後、死亡したのだという。  事件のきっかけは、8歳の女の子が村の結婚式に参加し、その後、一緒にいた女の子たちと近くの湖へ水浴びに行ったところ、行方不明になったことだった。ハンスダはその女の子を誘拐、レイプし、殺害後に川岸に死体を遺棄したとされている。  どのような経緯でハンスダが犯人と決めつけられたのかは報道されていないが、女たちによるリンチ映像が動画共有サービス「LiveLeak」にアップされると、この件はあっという間に世界に報じられることとなった。
多発する性犯罪への怒りが爆発! インドで8歳女児を強姦・殺害した容疑者を、女らが無裁判処刑の画像2
後ろ手に縛られ、地面を引きずり回される男性。周囲を取り囲むのは女と子どもばかりだ
多発する性犯罪への怒りが爆発! インドで8歳女児を強姦・殺害した容疑者を、女らが無裁判処刑の画像3
長い棒で次々に殴りつける。中央の女は片手に赤ん坊を抱えている
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執拗に男性の下半身を攻撃する
 映像を見ると、地面に転がっているハンスダはすでに意識を失ったような状態で、3人の女たちはなおも恨みを込めるように、棒で男性の下半身を叩く。それを取り囲む村の女たちはただ見守るばかりで、男性を助けようとも、逆に加勢しようともしない。  報道によると、現場に駆けつけた警察官がリンチを止め、ハンスダは容疑者として警察署へ連行、拘留されたが、その後、息を引き取ったという。  インドで2015年に警察に届けられた強姦事件は3万4,000件にも及ぶという。実際はその10倍以上とも推測されており、恐ろしいほどの数の女性が被害に遭っていることになる。ちなみに日本では、警察庁の統計によると、14年度の強姦件数(警察に届けられた数)は1,250件となっている。  例えば12年には首都ニューデリーでバスに乗った女子学生が複数の男に襲われ、一緒にいた恋人の前で集団レイプ、その後死亡するという事件が起こり、世界中を震撼させた。襲われるのは地元の女性だけとは限らず、15年には仏教の聖地で観光名所でもあるブッダガヤで、日本人女性観光客が3週間にもわたり地下室に監禁、男たちに繰り返しレイプされるという事件が起きている。  また今年に入ってからも、南部のゴア州でアイルランド人の女性旅行者がレイプされた後に殺害、遺体となって発見されている。  今回の事件は濡れ衣の可能性も否めないが、こうした状況を放置している司法や警察への女性の不信感が具現化した事件といえるだろう。

多発する性犯罪への怒りが爆発! インドで8歳女児を強姦・殺害した容疑者を、女らが無裁判処刑

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事件を報じる地元紙のサイト
 インドでは、女性に対する性的いやがらせや暴力事件が頻繁に発生し、大きな社会問題となっている。そんな中、女たちの怒りが爆発。レイプ殺人犯とされる男性にリンチを加え、死亡させる事件が起きた。  舞台はインド東部のジャールカンド州の村。地元紙の報道によると、殺されたのはハンスダという男性で、3人の女たちによって後ろ手に縛られた上、棒などでひどく殴られた後、死亡したのだという。  事件のきっかけは、8歳の女の子が村の結婚式に参加し、その後、一緒にいた女の子たちと近くの湖へ水浴びに行ったところ、行方不明になったことだった。ハンスダはその女の子を誘拐、レイプし、殺害後に川岸に死体を遺棄したとされている。  どのような経緯でハンスダが犯人と決めつけられたのかは報道されていないが、女たちによるリンチ映像が動画共有サービス「LiveLeak」にアップされると、この件はあっという間に世界に報じられることとなった。
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後ろ手に縛られ、地面を引きずり回される男性。周囲を取り囲むのは女と子どもばかりだ
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長い棒で次々に殴りつける。中央の女は片手に赤ん坊を抱えている
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執拗に男性の下半身を攻撃する
 映像を見ると、地面に転がっているハンスダはすでに意識を失ったような状態で、3人の女たちはなおも恨みを込めるように、棒で男性の下半身を叩く。それを取り囲む村の女たちはただ見守るばかりで、男性を助けようとも、逆に加勢しようともしない。  報道によると、現場に駆けつけた警察官がリンチを止め、ハンスダは容疑者として警察署へ連行、拘留されたが、その後、息を引き取ったという。  インドで2015年に警察に届けられた強姦事件は3万4,000件にも及ぶという。実際はその10倍以上とも推測されており、恐ろしいほどの数の女性が被害に遭っていることになる。ちなみに日本では、警察庁の統計によると、14年度の強姦件数(警察に届けられた数)は1,250件となっている。  例えば12年には首都ニューデリーでバスに乗った女子学生が複数の男に襲われ、一緒にいた恋人の前で集団レイプ、その後死亡するという事件が起こり、世界中を震撼させた。襲われるのは地元の女性だけとは限らず、15年には仏教の聖地で観光名所でもあるブッダガヤで、日本人女性観光客が3週間にもわたり地下室に監禁、男たちに繰り返しレイプされるという事件が起きている。  また今年に入ってからも、南部のゴア州でアイルランド人の女性旅行者がレイプされた後に殺害、遺体となって発見されている。  今回の事件は濡れ衣の可能性も否めないが、こうした状況を放置している司法や警察への女性の不信感が具現化した事件といえるだろう。

世界で続出する害虫の人体侵入! インド人女性の耳から生きたクモが摘出される

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イメージ画像(Thinkstockより)
 インドで、想像するのもおぞましい事件が発生した。なんと女性の耳の中から、生きたクモが摘出されたというのだ。 「インディアン・エクスプレス紙」(6月10日付)によると、南西部のカルナータカ州に住む女性、ラクシュミさんは先日、激しい頭痛や右耳の不快感を訴え、病院に駆け込んだ。そこで診察を担当した医師は、自分の目を疑った。ペンライトで彼女の耳の内部を照らしてみたところ、8本足の生物がはい出てきたのだ。  この数日前、ベランダで寝ていた彼女は、痛みを伴う右耳の閉塞感とともに目が覚めたという。その後、指を耳の穴に突っ込んだり、娘に耳の穴を見てもらったが、異変は見つからなかったため放置していたところ、痛みが我慢できないほどのレベルに達し、病院を訪れたのだった。  クモが無事摘出されたことで、すっかり症状が改善した彼女だが、「耳の中で何か生物がうごめいているという感覚は、恐ろしいものだった。(中略)医師に、耳からクモが出てきたと告げられたときには、呆然自失で何も考えられなかった」と、体内に侵入されていた恐怖を語っている。  担当医によると「耳の穴に異物が入って救急室を訪れる患者はよくいるが、生きたクモが耳管の中で動いていたというのはまれ」だという。  今回はクモだったが、世界各地では害虫が人の体内に侵入していた事例が報告されている。ちなみにインド南部の都市チェンナイでは今年2月、女性の鼻の穴から頭部に入り込んで生息していた体長約2.5センチのゴキブリが摘出されたというニュースが、世界を震撼させたばかり。  さらに中国では、男性の耳の中に侵入したゴキブリが産卵し、25匹もの“子”を孵化させていた例を筆頭に、害虫の人体侵入事件が相次いでいる。その理由として、「飽食の時代で、食料に囲まれた生活をしているために、害虫にも囲まれている」ことや、「殺虫剤への耐性を持つ害虫が出現していること」などが指摘されている。  有史以前から続けられてきたであろう、虫とヒトの戦いは、さらに激化する?

世界で続出する害虫の人体侵入! インド人女性の耳から生きたクモが摘出される

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 インドで、想像するのもおぞましい事件が発生した。なんと女性の耳の中から、生きたクモが摘出されたというのだ。 「インディアン・エクスプレス紙」(6月10日付)によると、南西部のカルナータカ州に住む女性、ラクシュミさんは先日、激しい頭痛や右耳の不快感を訴え、病院に駆け込んだ。そこで診察を担当した医師は、自分の目を疑った。ペンライトで彼女の耳の内部を照らしてみたところ、8本足の生物がはい出てきたのだ。  この数日前、ベランダで寝ていた彼女は、痛みを伴う右耳の閉塞感とともに目が覚めたという。その後、指を耳の穴に突っ込んだり、娘に耳の穴を見てもらったが、異変は見つからなかったため放置していたところ、痛みが我慢できないほどのレベルに達し、病院を訪れたのだった。  クモが無事摘出されたことで、すっかり症状が改善した彼女だが、「耳の中で何か生物がうごめいているという感覚は、恐ろしいものだった。(中略)医師に、耳からクモが出てきたと告げられたときには、呆然自失で何も考えられなかった」と、体内に侵入されていた恐怖を語っている。  担当医によると「耳の穴に異物が入って救急室を訪れる患者はよくいるが、生きたクモが耳管の中で動いていたというのはまれ」だという。  今回はクモだったが、世界各地では害虫が人の体内に侵入していた事例が報告されている。ちなみにインド南部の都市チェンナイでは今年2月、女性の鼻の穴から頭部に入り込んで生息していた体長約2.5センチのゴキブリが摘出されたというニュースが、世界を震撼させたばかり。  さらに中国では、男性の耳の中に侵入したゴキブリが産卵し、25匹もの“子”を孵化させていた例を筆頭に、害虫の人体侵入事件が相次いでいる。その理由として、「飽食の時代で、食料に囲まれた生活をしているために、害虫にも囲まれている」ことや、「殺虫剤への耐性を持つ害虫が出現していること」などが指摘されている。  有史以前から続けられてきたであろう、虫とヒトの戦いは、さらに激化する?

ドイツ人に続き……インド人も、韓国人が大嫌いだった

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イメージ画像(Photo By M M from Flickr )
 韓国が、インド人に嫌われている事実が明らかになった。韓国「聨合ニュース」が伝えたアメリカ世論調査機関ピュー・リサーチ・センターの調査結果によると、インド人の中で韓国に「好感を持っている」と答えたのは、わずか30%にすぎなかったという。インド人が「好感を持っている」と回答した割合は、アメリカ56%、日本44%。国際舞台で葛藤を見せている中国に対してさえ、31%の好感度だ。韓国はインド人にとって、中国よりも好感度が低い国という結果となった。  この結果を受けて、韓国ネット民たちは「カレー以外に興味がない」「こっちもインドに好感を持っていない」などと強がっているが、今回の調査結果は、それほど目新しいものでもなかっただろう。 なぜなら、アジア各国の韓国に対する好感度が低いのは、すでに周知の事実だからだ。  例えば、同センターは昨年9月、アジア太平洋地域10カ国の、日本、中国、インド、韓国に対する好感度について調査している。その結果を見ると、好感度は高い順に日本(71%)、中国(57%)、インド(51%)、韓国(47%)となった。    同調査の詳細を見てみよう。  韓国に好感度を示した国は、ベトナム(82%)が最高。続いて、フィリピン(68%)、オーストラリア(61%)、マレーシア(同)などの国が韓国を支持している。こう見ると、韓国の好感度もなかなか高いと思うかもしれないが、同じく日本に対する好感度を調べてみると、ベトナム(82%)、フィリピン(81%)、オーストラリア(80%)、マレーシア(84%)と、圧倒的な結果に。むしろ、日本に対するいいイメージが、韓国にまで影響しているのではないかと思えるほどだ。  実際に、日本をあまり好意的に見ていないパキスタン(48%)とインド(46%)は、韓国に対してパキスタン(15%)、インド(28%)と、さらに悪いイメージを持っている。  ちなみに、日本に対して最も強い嫌悪感を示したのは、中国(88%)で、次点は韓国(75%)だった。日本も両国に対しては、中国(91%)、韓国(79%)と、まったくいいイメージを持っていないので、お互いさまなのかもしれない。  韓国を嫌う国としては、ドイツが知られているが(参考記事)、今回の調査で“世界経済の成長動力”と呼ばれるほど注目を集めているインドにまで嫌われている現実が再度明らかになった。かの国に、現状を打開するすべはあるのだろうか?

「大リーグボールはどうなる!?」野球からクリケットへ『巨人の星』インドでリメーク


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『巨人の星(1)』(講談社)
 元祖"スポ根"野球マンガ『巨人の星』(梶原一騎原作、川崎のぼる作画)のリメーク版『ライジング・スター(仮)』がインドで放映されることが分かり、話題となっている。  基本的なプロットは原作に沿って制作されるものの、インドでは肝心の野球の人気があまりないため、クリケットに置き換えたアニメーションにリメーク。建設ラッシュに沸く巨大都市ムンバイを舞台に、貧しい主人公が努力してクリケットのスター選手になる成功物語が描かれるという。  今回のインドでの放映は、星飛雄馬が生まれ育った日本の高度成長期と、発展著しい現在のインドの社会状況が似ていることから企画されたという。 「インドでは数年前から『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』をはじめとする日本のアニメが大人気で、昨年9月には日本のアニメなどを紹介するインドで初の大規模イベントが首都デリー近郊で開催され話題になりました。それに加え、経済成長期のインドでは、豊かな生活を目指して努力することが美徳とされています。そのため、このインド版『巨人の星』も広く受け入れられるのでは」(アニメライター)   インドの文化や習慣、宗教観などに合わせて制作される今作、おなじみの父の「ちゃぶ台」返しは、食べ物を粗末にするのは反感を買うということからお盆をひっくり返すという設定に変更されたり、リメーク版ならではのみどころも満載のようだ。 「クリケットは、日本国内での競技人口は2,000人にも満たないマイナースポーツですが、インドでは絶大な人気があります。『巨人の星』といえば"大リーグボール養成ギプス"といった独特のガジェットや、それによって主人公が会得してゆく"大リーグボール1号"などのド派手な魔球が持ち味ですが、そうしたシーンがクリケットでどう再現されるのかも注目したいですね」(同アニメライター)  世界各国に進出している日本のアニメだが、プロットを変えずにローカライズするというこの手法が今後、新たなビジネスチャンスになるのかもしれない。
巨人の星(1) やっぱりエンディングはみんなでダンス? amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・「放送1時間後には英語字幕付きでアップロード」現地のニーズに応える日本アニメの未来形は?朝日新聞までもが危惧し始めた「世界に広がるオタク文化」の幻想と危機的状況レアアースだけじゃなかった! 尖閣問題がもたらすオタク産業大変動の可能性

ムンバイで一番おいしいものはコカ・コーラ!? インドの今を凝縮『ムンバイなう。』

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『ムンバイなう。』(ブルース・
インターアクションズ)
「今日からインド! 準備ほぼゼロ! どうしよう」 0:05 AM Dec 17th,2009  このつぶやきから始まる、インドの打楽器・タブラ奏者のU-zhaan氏のインドでのタブラ修行。"タブラ"は日本では聞き慣れない打楽器なので知らない人も多いかもしれないが、U-zhaan氏は日本におけるタブラ奏者のオーソリティ的な存在だ。本場インドのタブラ奏者で人間国宝のザキール・フセイン氏や、オニンド・チャルタジー氏に師事し、毎年インドへ出かけている。その様子を昨年末から今年3月にTwitterでツイートしたところ、音楽業界人を中心に「面白すぎ!」と話題騒然に。このほど、『ムンバイなう。』という一冊の本になった。 「タブラ奏者だというおっさんが僕に"ミュージシャン、とりわけタブラプレイヤーはヨガをやるべきだ"と強く勧めてきた。なんのためにやったほうがいいのか訊いてみたら"いや、オレはヨガとかしないからよく分からないけど"と言われた」 8:09PM Dec 18th,2009 「部屋にアリが大量発生したので、大家になんとかしてくれと頼んだ。彼は奥からチョークのようなものを出してきて"これで自分の周りを引けば、その中にはアリが入って来ない"と言った。僕が望んでいるのはそんな結界みたいな対処法ではない」 3:25PM Mar 7th,2010  もちろん、タブラの修行もしようとするが、上手くいかず......。 「ザキール・フセイン氏が"2/1にレッスンをする"というので、カルカッタ行きの飛行機を変更してムンバイ待機していたのだけど、今日連絡してみたら"グラミー賞の授賞式でアメリカに行ったよ。2/2の夜に帰ってくるよ"とのこと。オレもうカレー教室行こうかな」 11:24PM Jan 30th,2010 「カルカッタの先生から、約一年ぶりにタブラのレッスンがあった。言われたことはただ一つ。"音が小さいから、肉を食べたりミルクを飲んだりするといいよ☆"オレ、うまくなれるかな」 2:24PM Feb 8th,2010  本書では出発直前、消えたパスポートを探す場面から、多くの人がインドからのツイートを待ち望むあまり「帰ってこなければいい」、「帰ってくるのが残念です」と、惜しまれつつ帰国するまでの約3カ月間のツイートをまとめている。 「俺はただタブラの練習がしたかっただけなのに」というインドでの生活は、タブラの修行をするはずが、先生はどこかへ行ったまま帰ってこず、戻ってきたと思ったら、練習する間もなく一緒にライブに出演することになったりと、毎日予想もつかない出来事や現地のインド人との出会いばかりが巻き起こる。  滞在中、もっとも頻繁にTwitter内でやりとりをしていた、七尾旅人氏が「ユザーンがインドをとらえる目線っていうのは、すごい優しいっていうか、この本にはインド人のキュートさや魅力がよく出てる」とコメントしているように、上からでも下からでもない目線で見た、単純に笑えるインド人の魅力がたっぷり詰まっている。  巻末には、七尾氏とハナレグミの永積タカシ氏とのそれぞれの対談が収録されていて、音楽ファンもインド好きもどちらも楽しめる。  ツイートに合わせた写真がどれもこれも絶妙にマッチしていて、どのページをめくっても、「インド人面白すぎ!」と、ついつい声を出して笑いたくなる一冊だ。 (文=上浦未来) ●U-zhaan(ユザーン) 1977年埼玉県川越生まれ。インドの打楽器、タブラ奏者。2000年から、東京スカパラダイスオーケストラを脱退したASA-CHANGとギタリスト、プログラマーの浦山秀彦が組んだバンド、ASA-CHANG&巡礼に加入し、『花』『影の無いヒト』など4枚のアルバムをリリース。2004年にはヨシダダイキチ、2008年にはL?K?Oとユニットを組み、それぞれアルバムを発売。2010年ASA-CHANG&巡礼を脱退し、現在はU-zhaan×rei harakami名義で配信限定リリースした『川越ランデヴー』を発売中。
ムンバイなう。 インドで僕はつぶやいた なかなか悪くない。 amazon_associate_logo.jpg
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最下層で生きる子どもたちの生の声が鋭く心に突き刺さる『レンタルチャイルド』

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『レンタルチャイルド』
(著:石井光太/新潮社)
 昨今、目覚しい発展ぶりを見せるインド。その一方で、生まれながらにして身分が決まってしまうカースト制度が、いまも根強く残ってる。  とくに、ガンジーに"ハリジャン"(神の子)と名づけられた最下層の不可触民の地位は、一向に上がることはない。インドの街を歩けば必ず彼らに出会い、つきまとわれ、我々は狼狽することになる。そして、時にその手を振り払わなくてはならないほど、「金をくれ」としつこく迫られ、思い切って振り払ってみるが、その直後に自分の行為が悪魔のように思え、気持ちがどこまでも沈んでいく。  この国を訪れる旅行者に有名な一説がある。  それは親、あるいは、誰か大人が、路上で暮らす幼い子どもの体を意図的にナイフで切断し、見るからに悲惨な体にして物乞いをさせている、という説。信じられないような話ではあるが、インドには腕や足がない人、その両方がない人、目が見えないなどの障害を持った人間が尋常でなく多いのは、紛れもない事実だ。  そんな非現実的なことが本当に起こりうるのだろうか。その疑問を自ら確かめようと、本書『レンタルチャイルド』の著者・石井光太氏が、インドの中でもとりわけ貧富の差が激しく、その噂をもっともよく耳にする、ムンバイの貧民街へと足を踏み入れた。  石井氏は、「なぜ」に対する答えに完璧に納得できるまで、とことん追求する。わずかばかりの金と引き換えに、赤ん坊をレンタルして物乞いする女乞食、娼婦、心は女だが男性の性を持つヒジュラ、十代半ばでマフィアの真似事をする青年、そして本物のマフィアの住処へと、自分が納得できる話が訊ける人物に辿りつくまで、どこまでも奥へと突き進む。ときに、読んでいて吐き気がするほどの醜い"事実"が、相手の口から語られる。そして、彼らの本音をも吐き出させてしまう。  本書の中には、ラジャという少年が出てくる。10年に渡る取材の中で、石井氏は訪れる先々で不思議と導かれるように彼に出会う。少年だった彼は、青年になり、当然、内面も変化していく。    初めて出会ったとき、ラジャはまだ十代前半だった。彼自身が路上で暮らしながら、なんらかの事情で路上で暮らさなくてはいけなくなった同じ世代の子どもたちを助け、みんなから慕われるリーダーのような存在だった。だが、2年後訪れると、彼は街の浮浪少年を痛めつけて金を奪う、青年マフィアの頭となっていた。さらに5年後には、"死体乞食"と呼ばれる、死ぬ間際の人の写真を並べ、人々の同情を買い、遺体を腐敗するまで見世物にして、粗稼ぎをしていた。  幼い頃からラジャを見てきた石井氏が、複雑な思いで話を聞くと、遺体を街中に引き回していたのは、以前からだったという。 「俺だってできることなら、仲間の遺体を腐敗させてまで金を稼ぎたくない。けど、マフィアに金を支払わなければ、目をつぶされたり、手足を切断されたりしたんだ。それを避けるためにはどんな手段をつかっても金をかき集めなければならなかった」  さらに彼は、続ける。 「今だって同じだ。駅で稼いだ金だけでは仲間を養えないし、病気の妻に薬一つ買ってやれない。それをするには、昔と同じように死体乞食をしなければならねえ」  ラジャは妻が病気で寝たきりになり、しゃべれなくなったとき、身を切られるような思いで、食べ物を食べさせるのをやめた。それは、仲間のために、いつ死ぬかも分からないのに、貴重な食べ物を無駄に出来ない、という理由だった。  カースト制度の最下層として生まれ、生きていかなければならない。どう頑張っても、どうあがいても、上にあがることができない。この本の中には、今、この瞬間に生きている人間が吐き出す生の言葉であふれ、その一言ひとことが、心を鋭く突き刺してくる。 「普通に暮らしたい。普通の暮らしがしたい。けど、なぜか、できないの」 「どうして、なんだろう」 「どうしてなの? あたしが訊きたいよ。ねえ、どうして?」  彼らの声は、どこまで届くのだろうか。 (文=上浦未来) ●石井光太(いしい・こうた) 1977年東京生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化・歴史・医療などをテーマに執筆。そのほか、テレビドキュメンタリーや写真発表、漫画原作なども手がける。主な著書に、アジア諸国の障害者や物乞いを追った『物乞う仏陀』(文集文庫)、イスラームの性や売春を描いた『神の棄てた裸体』(新潮文庫)、世界の貧困生活を百数十枚の写真と図で解説する『絶対貧困』(光文社)などがある。
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