【対談】勝間和代・安藤美冬「一発屋と定番の分かれ目」

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 【対談】勝間和代・安藤美冬(1)「自分の仕事は周囲が決める?」 【対談】勝間和代・安藤美冬(2)「なぜバラエティ番組に出る?」 【対談】勝間和代・安藤美冬(4)「ノイズはさっさとブロック」 ■特にオススメ記事はこちら! 【対談】勝間和代・安藤美冬(3)「一発屋と定番の分かれ目」 - Business Journal(7月12日)
勝間和代氏(左)と安藤美冬氏(右)
――おふたりとも、例えば『情熱大陸』(TBS系)の出演を経て知名度が急上昇したり、ブログやソーシャルメディアといったネットツールを上手に活用して言説を発信したりという共通項が多いように感じるのですが、「有名人になる」ことで苦労や面倒も増えてしまう面も、あるのではないでしょうか? 安藤美冬氏(以下、安藤) そのあたりのことは、私より勝間さんのほうがご苦労なさっていると思います。なので、私がそれを語るのはおこがましいかもしれませんが、やはり、批判やあらぬ誤解に触れるとヘコみますよね。私はいたって普通の人間なので。私はほんの2年前まで普通の会社員をしていて、今回のようにメディアに出させていただけるようになったのも、ここ半年足らずのことなんですね。もちろん、自分の活動や言葉が多くの人たちに届けられる現在の環境は、とても恵まれていると思いますし、感謝しています。ただ、これまで「自分をどう売り出していくか?」「どのようにソーシャルメディア上で発信していくか?」といった戦略を持ってやってきたのは事実ですが、あくまでそれはフリーランスとして独立後、「どう生計を立てていけばいいのか?」という課題を解決するための手段としてです。ソーシャルメディア上で積極的な発信を始めたのが約1年前ですので、これだけの短期間で、例えばテレビの討論番組からお声をかけていただいたり、『情熱大陸』に出演したりというのは、本当に晴天の霹靂というか、自分なんかがそんな機会を与えてもらっていいのかな、とも感じているんです。そして、今の本音を言えば、自分自身が思う自分の像──強いところもあれば弱いところもある「安藤美冬」という自己像と、良くも悪くも世間の人たちが捉えている「安藤美冬」像という、2つのイメージのギャップに悩んでいるというのが、正直なところです。 勝間和代氏(以下、勝間) キツいですか? 安藤 キツいです、とても。 勝間 ちょっとしたことまで、逐一話題になりますしね。 安藤 未熟で未完成なところも含めて、いつも正直にさらけ出して生きていきたいと思っているので。キツいし不安ではありますが、私を信頼してお仕事を任せてくれる方々に応える意味でも、堂々としていなきゃダメだよね、と。 リアルに知っている人の評判を大切に 勝間 私からひとつヒントというか、アドバイスさせていただくとしたら、安藤さんをリアルに知っている人が悪いことを言わない限り、大したことは起きない、ということです。以前、月刊誌「サイゾー」(小社刊)で私の特集をつくられたことがあるんですよ。その時に、ライターさんが「勝間ブームの裏側」みたいな切り口で、いろいろ調べられたんですね。で、彼が想定したのは、私を担当した編集者にインタビューして、悪口を聞き出すことだった。それを面白おかしく書き立てようとしたら、残念ながら編集者たちは誰も私の悪口を言わなかったんで、「記事になりませんでした」ってことまで書いてくださったんですよ(笑)。 安藤 素晴らしいですね。でも、そういったことは、最近、私も実感しています。臆測や誤解で、批判や不信感を向けてくる方も少なくないのですが、一方で私のことをよく知る身近な人たちからは「美冬のことは大好きだし、いつも応援しているよ」と、事あるごとに温かい言葉をかけてくださるので、本当にありがたいなと思っています。 勝間 まずは自分にとって身近な家族や友人がいて、お客様がいて、ファンがいて、そのほかの人がいて......と、だんだん関係性が遠くなってくるわけですが、近い人が自分のことを理解してくれているのであれば、それでいいのかなって。臆測や先入観で、ワイドショーで扱うゴシップネタのように批判や揶揄をしてくる人もいますが、そんな時に私は「おやまぁ、そうだったのかい」と頭の中で唱えることにしています(笑)。 安藤 いいですね、それ。「おまじない」みたいな(笑)。批判にさらされたり、臆測で語られたりするような、ネガティブな事柄があったとしても、それがポジティブに働く側面もあるなと痛感しているんです。これは別に強がっているわけではなく、本当にそう感じています。理由はふたつあって、ひとつは、身近な人たちがこれだけ自分を信頼してくれてるんだな、ということを実感できる点。もうひとつは、いろいろな方がアドバイスをしてくださって、成長するためのヒントやきっかけを得られる点です。そういったことが励みや糧になるっていうのは、本当にありがたいことだなぁ、と。逆に、ぜんぜん名前も知られていなくて、ひたすら孤軍奮闘していた去年あたりは、仕事もないし、これといってやりたいこともないしで、もっと内側にこもって悶々としていたんですよね。で、周りに対して見栄を張って、強がっていたんです。そういう心境の変化も含めて、周囲の方々に助けられてるなぁ......と、つくづく思いますね。 売り出すための仕掛け ――勝間さんにも、たとえば『情熱大陸』などで取り上げられ、耳目が集まるようになって、安藤さんが抱かれたような葛藤はあったのでしょうか? 勝間 私の場合、PR会社さんについていただいて、戦略的に売り出していったから、安藤さんのような自然発生的な部分がないぶん、当事者の感覚としては少し違うかもしれません。2008年の前半ごろ、ダイヤモンド社さんのスポンサードでPR会社に施策をお願いして、『情熱大陸』に出演したり、「週刊ダイヤモンド」や「AERA」で特集を組んでもらったり、という動きをほぼ同時期に仕掛けていきました。そのことについて「勝間の裏には電通がついている」とか、臆測や悪口を言う人もいましたけどね(苦笑)。 ――想像を超えるというか...。 勝間 社会現象のようなレベルで有名になってしまう。要は、そのジャンルでトップに立ってしまうと、その人にあらゆることが集中してしまう傾向が強くなります。ひとたび耳目が集まり始めると、ひたすらそこに取材や講演などの依頼が殺到してしまうんですね。そして、誰がその枠に入るのか、というのは結局のところ偶然なんですよ。私も偶然そこに入ったし、安藤さんも偶然そこに入った。となると、その結果起こることは、なかなかコントロールしづらい面があります。もちろん、その枠に入れるよう、確率を上げていく取り組みは必要です。私も確率を上げる努力はしています。が、確率を上げる努力をした人が全員、枠に入れるかどうかはわからないことですから。 一発屋と定番の分水嶺 ――要は「有名人になる」ことはコントロールできることではない、と。 勝間 ええ。コントロールできないから、行き着くとこまでやってみよう。とりあえず流れに乗って、やれることをやっていこう、というスタンスなんです。そして、ブームはどこかで必ず終息するものだから、終息した時にまた考えようと。ブームはたいてい2~3年で終息するんですね。人間の関心事にはサイクルがあるらしくて。で、その後、一発屋みたいな扱いになるのか、定番化するのか、という分水嶺が出てくる。わかりやすい例でいうと、私はコンビニの棚割りをイメージしているんです。たとえば、アミノ酸飲料とか大豆製品とか、トレンドが生じると関連商品、類似商品が一気に増えるじゃないですか。で、トレンドが落ち着いて、陳腐化すると、そうした商品はまた一気に姿を消していくわけですが、それでも10~20製品にひとつくらい、ちゃんと定番化するモノが出てきます。「有名人」というブームも、結局それと同じなのかな、といつも思ってるんです。 安藤 なるほど。わかりやすいですね。 勝間 ブームの間って、要はできるだけいろいろな人に知ってもらう過程であって、その中で興味を持ってくれた人の5~10パーセントでも買い続けてくれれば、それは定番として棚に残りますよ、と。そしてここが重要なのですが、なぜ定番化した人やモノが生き残っているかというと、コアなファンが飽きないように、ちゃんとイノベーションをしているからなんです。松任谷由実さんやサザンオールスターズといった方たちが典型ですけど、彼らは微妙に革新し続けている。同じようなことをしているようで、実はずっと新しいことをやっているんですよね。吉野家の牛丼も然りで、実は味がちょっとずつ変わってるんですよ。お客様が飽きないように、ちゃんとその時のトレンドなどを踏まえて味を変え続けてるんです。 ――つまり、変わらないように見えるものでも、実は少しずつ変わっていると。 勝間 「定番」という響きに惑わされてしまいがちなのですが、定番って意外とイノベーションをしている。というか、だからこそ定番として残り続けているんです。一方、いわゆる一発屋で消えてしまう人やモノって、要は同じ芸しか持っていなくて、それが飽きられてしまったら終わってしまう、ということなのかな、と。だから、私がすごく安藤さんにお伝えしたいのは、いろいろ悩むところはあるだろうけど、最後に定番になるためにも、ブームのような喧噪はやはり必要ということ。ブームを、いろいろな人に知っていただくための機会と捉えれば、要はパブリシティーをしてもらっている状況なわけですから、とても大切な段階といえる。一生の中で、そんなにパブリシティーしていただける機会ってないですからね。 <おすすめ記事> 【対談】勝間和代・安藤美冬(1)「自分の仕事は周囲が決める?」 【対談】勝間和代・安藤美冬(2)「なぜバラエティ番組に出る?」 【対談】勝間和代・安藤美冬(4)「ノイズはさっさとブロック」 自称ニートがネットで"生活費集め"はOKか!?(後編) 明るい話題が一転。赤ちゃんパンダ死亡で急落した銘柄ほか ソフトバンク"つながりにくい"解消で、ドコモ戦々恐々!? コーラが特定保健用食品って、さすがに無理がないか?

禁断の顔合わせがついに実現! 苫米地英人×勝間和代

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一向にかみ合わない二人の対談。
 「いま最も本を出版している二人」と言ってもいい、苫米地英人氏と勝間和代氏。時代を象徴する論客同士でありながら、まったく接点がないように思える二人が、会員専用サイト「クラブ苫米地」(http://www.club-tomabechi.jp/)にて奇跡の遭遇を果たしました! 現在公開中の対談の中盤では、苫米地氏の「女子大は違憲だ!」との指摘から、"女性差別"をテーマに激論の火花が! 同じ差別撤廃論者でありながら、「菅と小沢」ほどにアプローチの違う二人。そのスリリングなトークの一部を、特別にお見せします。 勝間和代(以下、勝) 人間は残念ながら、何らかの差別が大好きなんですよ。差別をしないと、精神が安定しない人がたくさんいるんですね。民族による差別とか出自による差別とか、さまざまな差別が各国に存在するんですけど、その中で日本に特徴的に存在するのが男女差別なんですよ。なので、徹底して社会構造を変えていかないと。今のところ残念ながら、差別をしている人がのうのうと生きているわけですよ。この構造を温存する限り、男女差別は減らないですね、決して。 苫米地英人(以下、苫) 次の世代にそれが伝わるから、教育でどこかで止めないといけないわけでしょ。  今の教育を受けている人は、"ジェンダーイコール"だと思いますよ、結構。でも、実際に大学を出た瞬間に「違うじゃん」っていうことが分かっちゃうんですよ。差別論理って非常に単純で、たとえば、白人と黒人の間に生まれながらの知能の差はないと、完全に証明されているんですね。それなのに、なぜ差別をする人たちがいるかというと、できない白人ができる黒人を差別したいんですよ。そうしないと、自分の地位が危ういから。これ全く同じ論理で、できない男の人はできる女の人を差別しないと自分の地位が危ぶまれるので、なるべく男女差別の構造を残しておきたいんですよ。  それがさ、国民の過半数だったらヤバイよね。過半数でなければ、票の論理でつぶせるんじゃない?  まず不利なのが、女性側で指導的地位についている人が10%に満たないので、9割の指導的地位についている男性が、自分たちの地位を温存するように......。  ただ、俺が言いたいのは「政府が男女差別的なところに予算をつけるのは問題」ということ。「女子大に政府の助成金をつけるのは違憲だ」という判断を国会ですればいい、っていう話だぜ。  ただ、女子大を違憲にするには、企業の女性差別を全部違憲にしないといけないんです。それをなぜみんながやらないかというと、やらなくても生きてこれたから、企業が。国会の人たちがそれを命令できるかどうかということですよ。  できるよ。法律を作ればいいんだもん。国民の50%が賛成するか否か、俺は賛成すると思うんだけどね。  私はしないと思います。なぜ女子大が存在するのかというと、それは現在の環境にオプティマイズした形で存在しているので、女子大だけあげつらってもダメ。もし本気で男女共同にもっていくんであれば、男女共同を阻害するようなものをすべて違憲にする。いちばん典型的なのが、職場の男女差別。それをやめさせること。  俺の言うことが今ひとつ伝わってないのは、職場がやってるのは資本主義であり民間。そうではなく、国家の税金を注ぎ込むところ、国の助成金を払う相手が女性差別をしているから問題だと言っているんで、「女子大やめろ」じゃないんだよ。「文部科学省から女子大に支払う助成金をやめろ」っていう話なの。  何か苫米地さんの話を聞いてて違和感があるのは、根っこの構造、男女の役割分担と差別の現状について、今までそんなに興味がなかったのかなと。現状がどれくらいひどくて根が深くて、それは女子大だけの問題じゃないということを、もう少し説明したかったんです。  根が深いのは、それは聖徳太子が学んだのは仏教じゃなくて儒教だから。そのころから我々は儒教精神に洗脳されて、女は人間じゃなかったんだぜ。昔は位牌に女の名前さえなくて、女性にちゃんと戸籍を作るようになったのは、つい最近だぜ。少なくとも、男女差別はおかしいと思うようになったのは、太平洋戦争に負けてからだぜ。っていう長ーい儒教の歴史があって、女性は圧倒的なマイノリティとして存在してきた。でも、明らかに差別はおかしいじゃん。そのときに、少なくとも国の予算をつけるところに対しては、「差別してたらあげませんよ」とするべきでしょ。  いや、それも難しいんです。何で女子大が存在するかというと、差別の論理の中で、女子大だから進学させてもらえる女の子って、結構いるんですよ。もし女子大でなければ、大学に進学できなくなってしまう。私が言いたいのは、マイノリティ差別に対して、女子大は行動支援を図ろうとしているんですが、私はそんなに悪いことではないと思っているんですね。長期的には直すべきものについても、短期的な解は違うことが十分にありえる。短期的なサバイバルを図る人たちをいじめるのは、私は好みじゃないんですよ。  いや、俺は違う。教育者はそういう中で、とにかく普遍的長期的な視点で語り続けなきゃダメだよ。女子大の例を言ったけど、国が予算をつけるところというのは、よほどフェアなところじゃないとダメでしょ。日本という国を作っていく中で、次の世代を教育していく上で、「これは譲れない」っていうラインは結構あると思うんだよね。俺は、差別を教育の中に入れてはいけない、というのは譲れないと思っているわけね。女子大という存在があるということ自体が、究極の差別だと俺は思っているわけ。 【この続きは、会員サイト「クラブ苫米地」(有料。http://www.club-tomabechi.jp/)にてご覧いただけます!】 ●苫米地英人 (とまべち・ひでと) 1959年、東京都生まれ。脳機能学者、カーネギーメロン大学博士、チベット仏教傳法大阿闍梨。脱洗脳のエキスパートとして、オウム真理教事件の捜査に協力し、注目を集める。研究のかたわら、「奇跡の着メロ」の開発、格闘技大会「THE OUTSIDER」の主催など、多方面で事業を展開中。近著に『英語は訳さず学べ!』(徳間書店)、『「超ネット社会」で絶対成功する脳と心のつくり方 』(PHP研究所)など。 【苫米地英人公式ブログ】<http://www.tomabechi.jp/> 【苫米地英人Twitter】<http://twitter.com/DrTomabechi> ●勝間和代 (かつま・かずよ) 1968年、東京生まれ。経済評論家、公認会計士。早稲田大学ファイナンスMBA。慶應大学在学中から監査法人に勤め、アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、内閣府男女共同参画会議議員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。近著に『そこまで言うか!』(青志社)、『勝間和代の学び旅「マナベル」』(扶桑社)など。 【勝間和代公式サイト】<http://www.katsumaweb.com/> 【勝間和代公式ブログ】<http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/> 【勝間和代Twitter】<http://twitter.com/kazuyo_k>
「超ネット社会」で絶対成功する脳と心のつくり方 一度洗脳していただきたい。 amazon_associate_logo.jpg
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