全レトロゲームファン必見のミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』初日最速レポート!

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 ファミコンが発売30周年を迎えたということで、にわかに盛り上がりをみせる2013年のレトロゲーム・シーン。その中心タイトルの一つが、日本のテレビゲーム黎明期を盛り上げたゲームメーカー・ジャレコが1985年に発売したファミコンゲーム『忍者じゃじゃ丸くん』である。  6月20日に、ニンテンドー3DS用ソフト『忍者じゃじゃ丸くん さくら姫と火竜のひみつ』(発売:ハムスター)を発売。さらに今後、実写映画化も企画されているという謎の大フィーバー中の『忍者じゃじゃ丸くん』だが、その映画版に先駆けて6月22日よりミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』の上演が東京・新宿シアターブラッツにてスタートした。  主人公・じゃじゃ丸くん役の服部翼をはじめ、汐崎アイル、寿里などテレビ番組『戦国鍋TV』やミュージカル『テニスの王子様』で活躍するイケメン俳優や、アイドルグループ・アイドルカレッジの重本未紗といったフレッシュな面々が舞台に登場するミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』は、公式発表以降レトロゲームファンの間で話題騒然。かつてゲームをプレーしたことのある人なら誰しも、「一体、あのゲームをどうミュージカルにするんだ?」と疑問に感じたことだろう。  そこで今回は、上演初日のステージに潜入。ミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』の全貌を、この目で確かめてきた!  まずは、ボスキャラ・なまず太夫の妻・なまず太夫太夫(山科香絵)がファミコン本体を持って登場。紫色の『忍者じゃじゃ丸くん』のカセットを胸元から取り出し、フッと息を吹きかけて本体にセット! いきなりの先制パンチに、会場は大盛り上がりだ。そしてスタートするのは、『忍者じゃじゃ丸くん』メインBGMをロック調にアレンジしたメインテーマ。全キャストによる、迫力のオープニングでミュージカルの幕は上がった。
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_MG_0390.jpg  物語のあらすじは以下の通り。  藤重政孝演じるなまず太夫(超シブい!)にさらわれたさくら姫を救うべく、じゃじゃ丸くんが旅に出る!  以上!  原作通りのシンプルなストーリーなのだが、ポイントはここに肉付けされるミュージカルならでは設定だ。例えば、本来ならじゃじゃ丸くんの兄・忍○くん(大人の都合で自主規制)が姫を救出に向かうべきなのだが、現在行方不明。そこで、ジャレコ流忍法の後継者となったじゃじゃ丸くんが、兄の代わりに旅立つことになる、という設定はゲーム開発の裏事情を知っているレトロゲームファンならニヤリとせざるを得ないだろう。また、ゲームに2プレイヤー用キャラとして登場する予定だったという没キャラ・かげ丸が、じゃじゃ丸のライバル的存在として登場するなど、とにかくネタがいちいち濃いのである。重箱の隅をつつくような表設定・裏設定を盛り込み、それをちゃんとエンタテインメント的にまとめあげていくシナリオには感心するばかりだ。  また、中盤に差し掛かるあたりで、毎回日替わりのゲストが登場。初日はミュージカル『テニスの王子様』に出演した河原田巧也が先輩忍者役として登場。ニンテンドー3DS用ソフト『忍者じゃじゃ丸くん さくら姫と火竜のひみつ』で、じゃじゃ丸くんたちとステージ上でゲーム勝負を披露してくれた。  このようにコミカルなノリで展開した前半だが、中盤を越えたあたりから物語は急にシリアスな色彩を帯び始める。序盤にちりばめられていた小ネタの数々を伏線として回収していく、後半の怒涛の展開は圧巻。さらに序盤やゲーム勝負で見せた人懐っこい笑顔が印象的な服部翼の眼光も俄然鋭さを増し、舞台狭しと繰り広げられる複雑な殺陣や、忍法ガマパックンのシーンで再現される圧倒的なカタストロフは必見である。そしてゲームシステムを逆手に取った反則技スレスレのオチには、スタンディングオベーションを送るしかない。  結論として、ミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』はレトロゲームへのリスペクトと、同時に原作を破壊することを恐れない勇気に満ちた、一流のエンタテインメント作品だったと言える。  上演終了後、観客に感想を聞いたところ、
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_MG_0425.jpg 「ゲームは知らなかったけど、普通に楽しかった! ファミコンをやってみたくなった」(20代・女性) 「ネタが細かくて、懐かしかった。お話もよくできていて、最後まで飽きることなく楽しむことができた」(40代・男性) という答えが返ってきたことからも分かるように、ゲームを知らなくても熱いアクション伝奇ミュージカルとして楽しめるし、ゲームを知っていれば懐かしさと原作の世界観とのギャップを味わうことができて、より一層ディープにストーリーを楽しめるはずだ。このように、一つの作品でも異なる価値観を持つ者が見れば、全く異なる印象を与えるミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』は、実はかなり複雑な計算の上に成り立っているのかもしれない。  そういえば、渡部紘士演じるクロベエも劇中でそんなことを言っていたっけ。 「ともあれ“価値観”を揺さぶるミュージカル。それが『忍者じゃじゃ丸くん』なのだ」  なお、本作は6月30日まで東京・新宿シアターブラッツにて毎日上演される予定。まだ当日券も手に入るとのことなので、気になる人はぜひともその目でミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』のすべてを確かめてみてはいかがだろうか。 (取材・文=有田シュン) _MG_0070.jpg ●ミュージカル『忍者じゃじゃ丸くん』 6月22~30日まで、東京・新宿シアターブラッツにて上演中。 ・企画:三澤友貴 ・演出/脚本:吉谷光太郎  ・主催:レトロゲームシアター <http://retrogame-theater.com/>

知る人ぞ知る8bitアーティスト・サカモト教授が丸裸に!?『サカモト教授完全攻略本』

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『サカモト教授 完全攻略本』
 近頃、ゴールデン番組などで、頭にファミコンを載せてマントを身に纏った人物を見たことがないだろうか。“サカモト教授”と呼ばれる彼は、2007年頃からニコニコ動画などでファミコン音楽を演奏する姿を発信、その後、ニコニコ生放送や全国各地でのライブを通して徐々にファンを増やしていった。もちろん、本家・坂本龍一氏とは無関係で、名字が坂本だったところからサカモト教授を自称するようになったといわれている。昨年、オリジナルアルバム『SKMT』(LASTRUM)をリリースしてメジャーデビューを果たして以降は、『コネクト』(NHK総合)や、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)など多数のメディアに出演して広く認知されつつある。  サカモト教授の人気の秘密は、大きく分けて3つ。全ファミコン世代の心の琴線に触れるピコピコ音楽の演奏、そのおかしな風貌、そして最大の特徴ともいえる、ファンとの距離の近い交流だ。ライブやニコ生で感動的な演奏を披露しておきながら、Twitter等で「ウ●コ」「おっぱ●」などの言葉を悪びれなく発言してファンと絡む親しみやすいキャラクターが、カルト的な人気を誇っている。そんなファンたちの後押しもあり、『サカモト教授完全攻略本』(徳間書店)が発売されるに至った。
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ライブでは、頭にファミコンを載せて
ゲーム音楽を演奏するサカモト教授。
 本書の目玉は、ファイナルファンタジーシリーズの作曲者・植松伸夫氏とサカモト教授との対談と、サカモト教授ロングインタビューの2つ。植松氏との対談では、2人の原点となる音楽についてや、FFとドラクエ音楽の違い、音楽の制作環境に、2人の考える自己プロデューステクニックなどが語られている。  この調子で、てっきり真面目路線で作られた本なのかと思いながら、対談の次の章「サカモト教授ロングインタビュー」を読み進めると、徐々に様子がおかしくなってきた。「人生で初めてつけられたニックネームは“ウンコ食い”」「自分、小学生の頃、めちゃめちゃウンコが好きだったんです」、小学生のときに描いていた漫画は『“ウンコ軍とバキューム軍”の戦い』と、まあ“ウンコ”という単語の出てくる回数の多いこと! サカモト少年はウンコ好きだったため、漫画『“ウンコ軍とバキューム軍”の戦い』の設定ではウンコ軍が正義の味方だったという。
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幼きサカモト教授作『“ウンコ軍とバキューム
軍”の戦い』。世界がウンコまみれになる漫画
だったのだろうか……?
 それにしても、小学生という生き物はたいていがウンコ好きと相場が決まっているが、これほどまでに数多くのウンコエピソードを語られると、サカモト教授のウンコ好きは、生半可な気持ちだったわけではないのだとよく分かる。そんな愛に溢れたウンコエピソードの中で、筆者が最も感動を覚えたのは、小学3年生のときに彼が書いた作文である(以下、p38より原文ママ掲載)。 <きのう、あさ、学校に行くとき、うんこが三つならんで、とうせんぼを、していた。でも、しらんぷりして、とおった。ぼくは、学校で、 「帰りもあるかなあ。」 と、思った。ぼくは、しんぱいだった。でも、帰り、ちゃんと、ありました。つぎの日、あさ見に行ったら、うんこがきえていた。ぼくは、 「ほそみちが、さみしくなったな。」>  この作文は、担任の先生に「すごい感性だ!」と言わしめたほどの名作。ある日の登校中、ホヤホヤのウンコが雨に打たれるのを見たサカモト少年。その日の作文の授業で、朝見かけたウンコを心配する気持ちをしたためたのだそうな。ウンコ話ひとつで担任を感激させるとは、おそろしい小学生である。  そして、本の後半は、今までにサカモト教授が出したアルバム3枚のライナーノーツのほか、「サカモト教授のいきつけ 新宿ランチマップ」や、「サカモト教授の処女小説『コタツクロニクル』」(筆名:坂本概阿)、「サカモト教授のコスプレギャラリー」など、サカモト教授ファンに向けた小ネタページがたっぷり。また、ファンからの投稿ページでは、「ちょっとエッチが過ぎる。うらやまけしからん」(ryzさん)、「エロモト教授」(東京都・てんちょさん)、などのイジられ方をしているメッセージが目立っていた。  結局、全体を通して最も印象に残ったのは、ウンコ好きな一面と、エロモト教授な一面。ところが、最後のページについているサカモト教授作曲の未発表音源CD「prof.skmtレアドロップス」を聞くと、今までのウンコやエロモトがすべて帳消しになるくらいのカッコよさに打ち震えたのだった。こんな曲作っちゃうなんて……今まで散々ウンコウンコ言ってたくせに、ズルイ! この、カッコよさとカッコ悪さの絶妙なバランスが、熱狂的なファンの心を掴んで離さないのだろう。ぜひともいつか、これらの曲を使って、『“ウンコ軍とバキューム軍”の戦い』のRPGを作ってほしい。 (文=朝井麻由美) ■サカモト教授公式サイト <http://p.sk-mt.com/>

知る人ぞ知る8bitアーティスト・サカモト教授が丸裸に!?『サカモト教授完全攻略本』

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『サカモト教授 完全攻略本』
 近頃、ゴールデン番組などで、頭にファミコンを載せてマントを身に纏った人物を見たことがないだろうか。“サカモト教授”と呼ばれる彼は、2007年頃からニコニコ動画などでファミコン音楽を演奏する姿を発信、その後、ニコニコ生放送や全国各地でのライブを通して徐々にファンを増やしていった。もちろん、本家・坂本龍一氏とは無関係で、名字が坂本だったところからサカモト教授を自称するようになったといわれている。昨年、オリジナルアルバム『SKMT』(LASTRUM)をリリースしてメジャーデビューを果たして以降は、『コネクト』(NHK総合)や、『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)など多数のメディアに出演して広く認知されつつある。  サカモト教授の人気の秘密は、大きく分けて3つ。全ファミコン世代の心の琴線に触れるピコピコ音楽の演奏、そのおかしな風貌、そして最大の特徴ともいえる、ファンとの距離の近い交流だ。ライブやニコ生で感動的な演奏を披露しておきながら、Twitter等で「ウ●コ」「おっぱ●」などの言葉を悪びれなく発言してファンと絡む親しみやすいキャラクターが、カルト的な人気を誇っている。そんなファンたちの後押しもあり、『サカモト教授完全攻略本』(徳間書店)が発売されるに至った。
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ライブでは、頭にファミコンを載せて
ゲーム音楽を演奏するサカモト教授。
 本書の目玉は、ファイナルファンタジーシリーズの作曲者・植松伸夫氏とサカモト教授との対談と、サカモト教授ロングインタビューの2つ。植松氏との対談では、2人の原点となる音楽についてや、FFとドラクエ音楽の違い、音楽の制作環境に、2人の考える自己プロデューステクニックなどが語られている。  この調子で、てっきり真面目路線で作られた本なのかと思いながら、対談の次の章「サカモト教授ロングインタビュー」を読み進めると、徐々に様子がおかしくなってきた。「人生で初めてつけられたニックネームは“ウンコ食い”」「自分、小学生の頃、めちゃめちゃウンコが好きだったんです」、小学生のときに描いていた漫画は『“ウンコ軍とバキューム軍”の戦い』と、まあ“ウンコ”という単語の出てくる回数の多いこと! サカモト少年はウンコ好きだったため、漫画『“ウンコ軍とバキューム軍”の戦い』の設定ではウンコ軍が正義の味方だったという。
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幼きサカモト教授作『“ウンコ軍とバキューム
軍”の戦い』。世界がウンコまみれになる漫画
だったのだろうか……?
 それにしても、小学生という生き物はたいていがウンコ好きと相場が決まっているが、これほどまでに数多くのウンコエピソードを語られると、サカモト教授のウンコ好きは、生半可な気持ちだったわけではないのだとよく分かる。そんな愛に溢れたウンコエピソードの中で、筆者が最も感動を覚えたのは、小学3年生のときに彼が書いた作文である(以下、p38より原文ママ掲載)。 <きのう、あさ、学校に行くとき、うんこが三つならんで、とうせんぼを、していた。でも、しらんぷりして、とおった。ぼくは、学校で、 「帰りもあるかなあ。」 と、思った。ぼくは、しんぱいだった。でも、帰り、ちゃんと、ありました。つぎの日、あさ見に行ったら、うんこがきえていた。ぼくは、 「ほそみちが、さみしくなったな。」>  この作文は、担任の先生に「すごい感性だ!」と言わしめたほどの名作。ある日の登校中、ホヤホヤのウンコが雨に打たれるのを見たサカモト少年。その日の作文の授業で、朝見かけたウンコを心配する気持ちをしたためたのだそうな。ウンコ話ひとつで担任を感激させるとは、おそろしい小学生である。  そして、本の後半は、今までにサカモト教授が出したアルバム3枚のライナーノーツのほか、「サカモト教授のいきつけ 新宿ランチマップ」や、「サカモト教授の処女小説『コタツクロニクル』」(筆名:坂本概阿)、「サカモト教授のコスプレギャラリー」など、サカモト教授ファンに向けた小ネタページがたっぷり。また、ファンからの投稿ページでは、「ちょっとエッチが過ぎる。うらやまけしからん」(ryzさん)、「エロモト教授」(東京都・てんちょさん)、などのイジられ方をしているメッセージが目立っていた。  結局、全体を通して最も印象に残ったのは、ウンコ好きな一面と、エロモト教授な一面。ところが、最後のページについているサカモト教授作曲の未発表音源CD「prof.skmtレアドロップス」を聞くと、今までのウンコやエロモトがすべて帳消しになるくらいのカッコよさに打ち震えたのだった。こんな曲作っちゃうなんて……今まで散々ウンコウンコ言ってたくせに、ズルイ! この、カッコよさとカッコ悪さの絶妙なバランスが、熱狂的なファンの心を掴んで離さないのだろう。ぜひともいつか、これらの曲を使って、『“ウンコ軍とバキューム軍”の戦い』のRPGを作ってほしい。 (文=朝井麻由美) ■サカモト教授公式サイト <http://p.sk-mt.com/>

ファミコン実機でゲーム音楽を合奏!? 話題のバンド「NES BAND」マツケン先生を直撃!

 ここ数年、ゲーム音楽を"演奏してみた"系の動画がYouTubeやニコニコ動画に多数アップされ、人気を集めている。その大半は鍵盤などありふれた楽器で演奏されたものだが、ここ数日、"ファミコン本体"を楽器として使った演奏動画が話題になっている。演奏者の「NES BAND」は、昔遊んだあのファミコンをMIDIケーブルでキーボードにつなぎ、『ドラゴンクエストⅢ』や『スーパーマリオブラザーズ』などを4人で合奏しているのだ。  9月7日の時点で、「NES BAND」の動画<http://www.nicovideo.jp/watch/sm15398102>はニコニコ動画の"演奏してみた"カテゴリでデイリーランキングトップ3を独占。実は、「NES BAND」リーダーの松澤健さんは、2007~08年頃にJRの発車メロディをピアノで弾いた動画で、「発車メロディの人」「スタインウェイの人」として一躍人気を集め、発車メロディ楽譜集『鉄のバイエル』(ダイヤモンド社)を出版もしている。"演奏してみた動画"の中で最古と言われている松澤さんの発車メロディ動画は、その細部に至るまでの再現度が魅力。その原曲重視の姿勢は、「NES BAND」の演奏でも最も重視していることのひとつなのだそう。  例えば、上記の『ドラクエⅢ』演奏では、ファミコンを立ち上げて、「セーブデータが失われたときの曲」に始まり、「城」 ~「 フィールドに出るときのザッザッザというSE」 ~ 「フィールド」~「村に入るSE」~「村」~......といった具合に、細かい部分までゲームの音楽&SEをそのまま演奏している。村の音楽が演奏されている時には、同時に村の人との会話の"ピピピ ピピピピ ピピ"というSEや、「はい」「いいえ」のコマンド入力音、その後宿屋に泊まった音まで弾いているため、実際にファミコンで自分がプレーしているかの錯覚に陥る。  「NES BAND」リーダーの松澤さんは、なぜここまで原曲の再現にこだわるのだろうか。 松澤健さん(以下、松澤) ファミコンを始めとした昔のゲーム音楽は、同時に出せる音の数が限られているだけに、アレンジがすごく工夫されているんです。例えば、ファミコンが同時に出せるのは、基本的には3和音+1ノイズだけですが、『ドラクエⅢ』のエンディング「そして伝説へ」などは、そんな少ない音の数であれだけ感動的で"聴かせる"曲に仕上がっている。だから、僕は演奏するからには、その原曲の良さを大事にしたいと思っているんです。 ――それをなぜ"4人"で合奏しようとしたのですか? 松澤 ゲーム音楽はそもそも打ち込み音楽として作曲されているので、人間が弾くことを前提に作られていないんですよ。なので、ひとりでピアノで原曲通りに再現しようとしても、指10本だと物理的に指の数が足りない曲が多いのです。そこで、ファミコン曲が3和音+1ノイズの4パートから成り立っていることに目をつけ、4人で1パートずつ弾いて、しかも本物のファミコンの音源を使って合奏しようと思い、「NES BAND」を立ち上げました。この、キーボードとファミコン本体をつなげて、4人で1パートで演奏するパフォーマンスは、僕の調べた限り、世界でまだ誰もやっていなかったので、1年以上前から実現したくて妄想していました(笑)。 ――3和音+1ノイズの4パートとは、どういうことでしょうか? 松澤 まず、4パートというのは、1ch、2ch、3ch、4chと言うのですが、それぞれ、パルス波、三角波、ノイズ、という音色が出ます。「NES BAND」の動画だと、右から1ch、2ch、3ch、4chと並んでいて、右から2番目の赤いキーボードで2chのパートを弾いているのが僕ですね。具体的な役割分担は、簡単に言うとこのようになります。 1ch:パルス波......メロディ(歌で言うソプラノパート) 2ch:パルス波......ハーモニー(歌で言うアルトパート) 3ch:三角波.........ベース(バンドで言うベース) 4ch:ノイズ.........パーカッション(バンドで言うドラム) 唯一、ドレミの音階ではない4chは、「ドラクエ」シリーズの階段や、その他ゲームでの爆発音など、SE全般を担うことが多いパート。上記のような形態の曲が最も多いものの、曲によって役割が変わることもあり、例えば、『ドラクエⅢ』の村の曲だと、2chがベース、3chがメロディ、と立場が入れ替わります。  もっと専門的なことを言うと、1ch、2chはそれぞれ、波形の"Duty比"が異なる4種類の音色を出せます。曲の途中でDuty比を切り替えて音色を変えるのも、原曲通りに再現するために重要なポイント。動画をよく見ると、演奏中に、ときどき右の2人(1chと2ch)が、左手でキーボードの端の方を触ってDuty比を切り替えています。 ***  「NES BAND」では、"ファミコン音楽の原曲の良さ"と、"ファミコン本体からしか出せない独特の音の良さ"の2点を伝えるのがコンセプトだと言う。ゆくゆくは、「ドラクエ」や「FF」シリーズはもちろん、『MOTHER』『スターソルジャー』などのファミコン世代なら間違いなくトキメく曲も披露していくとのことで、今後の活動にも期待大! 来たる日まで、押し入れからファミコンを引っ張り出して復習にいそしみたいところだ。 (取材・文=朝井麻由美) ●「NES BAND」 HP <http://nesband.com/> 「NES BAND」の次回ライブは12月頃を予定している。詳細は今後HPにて発表される。ちなみに、"NES"とは、"Nintendo Entertainment System"の略で、海外で言うファミコンのこと。 ●松澤健 HP <http://dad.cside.com/km/nicotube.htm>
ファミリーコンピュータ 本体 ファミコンしようぜ! amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ニコ動が生んだシンデレラボーイ! 本家に負けない技巧派『サカモト教授』 「とにかく既存のファミコンの音を壊したかった」影山雅司"音のサンソフト"を支えた男 ファミコン世代の妄想炸裂!「わたしのファミカセ展2010」

世界のミヤモトが認めた名作ゲーム『ギミック!』を生んだプログラマー・酒井智巳インタビュー!

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『Rom Cassette Disk In SUNSOFT
ディスクシステム編』
(シティコネクション)
「ゲームは1日1時間!」  と高橋名人も語っていた通り、かつてテレビゲームは一度始めたら止め時が分からなくなるほど麻薬的な魅力を放つエンタテインメントのひとつだった。  明るいニュースを聞くことの方が少ないような気がする昨今のテレビゲーム・シーンだが、1980年代から1990年にかけて、テレビゲームは、確実に日本のサブカルチャーの中心に位置していた。 「次はどんなすごいゲームが出てくるんだ!」  そんなあの時代の期待感と興奮をCDにパッケージして、21世紀によみがえらせるレトロゲーム専門レーベル「クラリスディスク」。  同レーベルが6月29日にリリースした『Rom Cassette In SUNSOFT』は、『アトランチスの謎』『かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次』『リップルアイランド』など、一度プレーしたら忘れられないサンソフト製ファミコンソフトのゲームミュージックを200曲以上収録。その濃い内容で、発売直後からゲームミュージックファンのみならず、当時ゲームキッズだった一般ユーザーの間でも大きな話題となった。  そこで今回も、前回から引き続きサンソフトが生んだファミコン末期の伝説的アクションゲーム『ギミック!』関係者から、ゲーム業界が熱く燃えていたあの時代のエピソードを聞いてみたいと思う。  イカしたゲームミュージックを生み出した影山雅司氏に話を伺った前回に続き、本作の生みの親であるプログラマー・酒井智巳氏から『ギミック!』誕生秘話を聞いてみよう。 ■サンソフトの精鋭が集った『ギミック!』  学生時代からゲーム、プログラムに勤しんでいた酒井氏。  昼夜問わずプログラムソースを書きまくり、画家がデッサンの練習をするがごとくさまざまな物体の動きをコンピューター上で再現することを繰り返していたという彼は、ついにはゲーム上のあらゆるキャラクターの動きを、その目で見た瞬間にプログラムに起こせるようになっていたという。そんな彼の原点は「アーケードゲーム」だそうだ。 「アーケードは長時間遊ばれるともうからないので、すぐに難易度が上がって本気でプレーヤーを攻撃してきます。しかし、それをクリアするプレーヤーもいて、前人未踏の世界を垣間見せてくれる。そういうロマンがありました。当時(80年代初~中期)は、ゲームセンターで何人ギャラリーをつけるか、というのがゲーマーの指標みたいなものだったんです。本当にうまい人ってただゲームが上手なだけじゃなくて、ギャラリーを喜ばせるプレーをするんです。いかに魅せるかを知っているんですね。僕はそういう感覚がエンタテインメントの原点だと思っているんです」  その言葉を裏付けるように、彼が開発した『ギミック!』は腕を磨けば磨くほど「魅せる」プレーが可能となるアクションゲームだ。  だが、ライトユーザーにはクリアすらままならないほどの高難度のために、最有力ゲーム情報誌「ファミコン通信」(現「ファミ通」。エンターブレイン発行。当時の出版元はアスキー)では低評価を受けてしまったという不遇のタイトルである。  また、スーパーファミコンやメガドライブなど16ビットマシンの時代に移行しつつあった1992年という発売時期も、ゲームにとっては逆風となっていたようだ。 「当時、『ギミック!』は問屋がほとんど相手にしてくれませんでした。東京おもちゃショーとかに展示すると、「このゲームはスーパーファミコン用?」って聞いてくるんですが、ファミコン用だって分かると興味をなくして去ってしまうんです。僕からしたら、ファミコンで次世代機かと思うようなゲームを作ったことに対して評価してくれてもいいんじゃないかって思ったんですが(笑)」  この言葉にもあるように、『ギミック!』はファミコンの限界を超えるべく作り上げられた意欲作だったのだ。 「当時、『メタファイト』に参加していた岩田君と駕屋君というデザイナーがすごく上手で、いつか自分のオリジナルを手がける時に参加してもらいたいと思っていたんです。それで、けっこう根回しをしましたね(笑)。彼らのチームと同じタイミングで自分のチームのゲームを完成させればメンバーに入れやすいと思って、自分のタイトルのスケジュールを調整して完成させたりしました。岩田君はすでに『バットマン』に入っていたのもありますが、『ギミック!』には駕屋君の絵柄がとても合っていたんです。また当時はすでにサンソフトを退社していた諸田君という天才的なサウンドプログラマーにも、無理を言って外注で参加してもらいました」  と、優秀な人員を確保するために、かなりの無茶をしたのみならず、 「技術的な話をするとファミコンはキャラクターが256枚入るところがあるんですが、丸ごと切り替えると無駄ができてしまいます。2分割して128枚ずつにして、例えば主人公キャラと敵キャラというように分けて合理化する技術は出て来ていました。それを4分割の64枚ごとにすればさらに無駄が減らせるだけでなく、切り替えて背景の歯車や床のアニメーションに使えると考えてチップの仕様を決めたんです」  と、元々優れたプログラマーであった酒井氏は、このほかにも本作にさまざまなアイデアを投入していった。またゲームミュージックに対しても並々ならぬこだわりを見せた。 「当時、PCエンジンで開発していた『アウトライブ』というゲームの音楽を聴いて、『ギミック!』の音楽は(作曲していた)影山(雅司)さんしか考えられないと思って、彼にお願いしました。ただ、影山さんのコード感を再現するにはファミコンの音数では足りないんです。絵は駕屋がいるからOK。動きは僕が頑張ればOK。そう考えた時に、曲は影山さんならクオリティーは心配ないけど、鳴らすハードの音数が足りないのはなんとかしないと。そう思った時に、拡張音源を搭載することに決めました」 「スーパーファミコンに対抗するべく、とにかく最高のスタッフが必要だった」と酒井氏も語るように、サンソフトの精鋭を多数起用し『ギミック!』は完成した。 「評価されるのに10年以上もかかっちゃった」  当時を振り返りつつ酒井氏はそう苦笑する。  ポップなグラフィックと、フュージョンテイストのクールなゲームミュージックが当時の一部のゲームファンの間で話題となった『ギミック!』は、今もなおレトロゲーマーの間で愛され続け、ネット上の動画サイトなどでは達人たちの「魅せプレー」が多くのギャラリーを沸かせている。 ■世界のミヤモトも唸った完成度  冒頭でも述べた通り、残念ながらヒットには至らなかった『ギミック!』だが、プレーヤーの心には大きな影響を及ぼしていたはずだ。その証拠のひとつとして意外な人物が評価していたらしい、と酒井氏は語った。 「『ギミック!』を作った後に、宮本茂さん(※注)の知り合いの方が、宮本さんが「『ギミック!』は遊べますね」って言ってたって教えてくれたんです。まず人の作品を褒めないそうですけど、「あの人がそう言うのはすごく悔しがってるんだと思いますよ」って。『マリオ』も含めたすべてのアクションゲームをしのぐものにしたいと思っていましたから、本当に嬉しかったですね」 ※注 宮本茂...『スーパーマリオブラザーズ』『ぜルダの伝説』『星のカービィ』など、テレビゲーム史に多大な影響を及ぼした大ヒット作を数多く手がけるゲームクリエイター。  世界のミヤモトが評価したというエピソードだけでなく、『ギミック!』以降、他社ゲームに本作で使用されたアイデアが流用されていたことや、動画サイトで見かけた「『ギミック!』に感動して自分もプログラマーになった」という匿名のコメントを見かけたこともうれしかった、と酒井氏は語る。時代の流れに逆らい、信念を貫き通し完成した『ギミック!』と彼の魂は、確実に業界に一石を投じていたのだ。 ■攻略するのに年齢は関係ない! 酒井氏の挑戦は続く  『ギミック!』発売後、独立した酒井氏は有限会社エレクトリックシープを設立。さまざまなゲームを開発した後、ゲーム業界からは離れライター、WEBエンジニアとして現在活躍している。また、プライベートでもバス釣り、語学、写真とさまざまな趣味をこなし、数年前からは楽器演奏を始めたそうだ。 「YouTubeを見ていて、作詞作曲と全パートの演奏をひとりでやってみたくなったんです」  その多趣味ぶりに驚かされるが、彼は「多趣味とは違う」と言い切る。 「自分にとってはゲームを攻略するのと同じなんです。ただそれが画面の外にあるだけ。次に挑戦したいことは小説ですね」  インベーダーゲーム時代からの生粋のゲーマーだった彼は、今は「人生」という名のゲームのイベントをひとつひとつ攻略している最中なのだ。 「当時は何でもありの時代でした。例えばアイレムの『スぺランカー』はちょっと落ちただけで死ぬんですが、デザイナーは人が落ちたら死ぬのは当然だと考えていたんでしょう。そういう自由さがあった。ファミコンが出て来たころのゲームは今ほど洗練されていなかったり、粗削りなものが多かったりしたんですが、その瞬間にしか体験できない刺激や毒がありました。どんなジャンルでも、カオスの時代がいちばん面白いですよね。ちょうどそんな時代にゲームに関われて幸せだったと思っています」  酒井氏は、『ギミック!』時代をこう回顧しつつ、最後に「久しぶりに(ゲームの)プログラムをしてもいいかな」とつぶやいた。  誰でも楽しめる、マイルドなゲームがもてはやされる今だからこそ、もう一度酒井氏の手掛ける「ガチ」のゲームで、生きるか死ぬかのスリルを楽しんでみたいものである。 (文=有田俊)
Rom Cassette Disk In SUNSOFT-ディスクシステム編-   サンソフトのファミコンディスクシステム用ゲームのコンピレーションサントラが登場!ゲームミュージックファンのみならず、かつてゲームキッズだった一般ユーザーの間で大きな反響を呼んだサウンドトラック『Rom Cassette Disc In SUNSOFT』。硬派なゲーム内容と、聴きごたえのあるゲームミュージックで、今もなお高い人気を誇るサンソフトのゲームミュージック・サウンドトラック第2弾が早くも登場します。今回は伝説的ゲームハード「ファミコン」の周辺機器「ディスクシステム」対応ゲームのサウンドを網羅! 大人気オムニバスゲーム「ナゾラーランド」シリーズ全タイトル。学習ゲーム「アディアンの杖」「スーパーボーイアラン」「地底大陸オルドーラ」。人気PCゲームの移植タイトル「メルヘンヴェール」。そして名作AVG「デッドゾーン」と忘れられないタイトルがズラリ! さらに学習ゲームB面に収録された「ステップドリル」もボーナストラックとして収録! amazon_associate_logo.jpg
<収録タイトル> 1.アディアンの杖 2.スーパーボーイアラン 3.地底大陸オルドーラ 4.ナゾラーランド創刊号 5.ナゾラーランド第2号 6.ナゾラーランドスペシャル!!「クイズ王を探せ」 7.ナゾラーランド第3号 8.なんきんのアドベンチア 9.メルヘンヴェール 10.デッドゾーン 11.B面ステップドリル 【関連記事】 「とにかく既存のファミコンの音を壊したかった」影山雅司"音のサンソフト"を支えた男 『じゃじゃ丸くん』『シティコネクション』懐かしのJALECOサウンドをクールにリミックス! ファミコン世代の妄想炸裂!「わたしのファミカセ展2010」

『じゃじゃ丸くん』『シティコネクション』懐かしのJALECOサウンドをクールにリミックス!

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「Rom Cassette Disc In JALECO Remix」
(クラリスディスク)
 ファミコンが誕生して今年で28年。 「いつまでもピコピコやってるんじゃないの!」  そんなお母さんの小言に負けず、日夜ファミコン攻略にいそしんだ少年たちも、今や立派な社会人。ひょっとしたら自分たちの方が子どもにお小言を言っている......そんな人も多いのではないだろうか。    そんな夢を忘れた悲しい現代人になってしまった人も、はたまた今も現在進行形でゲームを堪能している人も、みんな一緒に当時の記憶がよみがえる。そんなレトロゲームのBGM(以下、ゲームミュージック)をまとめて楽しめるサウンドトラックをリリースしているのがゲームミュージック専門レーベル「クラリスディスク」だ。  同レーベルから、『シティコネクション』『忍者じゃじゃ丸くん』『アーガス』『燃えろ!!プロ野球』などなど、名作8bitゲーム&ミュージックを数多くリリースしたゲームメーカー・ジャレコの名作ゲームミュージックをクラブミュージックとバンドサウンドでリメイクした『Rom Cassette Disc In JALECO Remix』が4月27日にリリースされる。  本作は、1月にリリースされてジャレコゲームのオリジナルサウンドトラックを159曲収録した第1弾CD『Rom Cassette Disc In JALECO』に続く第2弾アイテムとなる。  「音楽が流れるとその場面の記憶も一緒に思い出すところがゲームミュージックの魅力」と語るのは、『Rom Cassette Disc In JALECO Remix』でクラブミュージック・リミックスを手掛けたAurtas氏。彼はイギリスのエレクトロ系レーベル・Section Recordsに所属し、国内外のクラブシーンで活躍する日本人DJだ。  彼の手掛けた作品は、チップチューン風なサウンドの中で、絶妙なタイミングで挿入されるゲームの効果音が実に楽しげな『フィールドコンバット』『フォーメーションZ』、和サウンドとエレクトロビートが意外なマッチングを果たした『忍者くん 魔域の冒険』『忍者じゃじゃ丸くん』『じゃじゃ丸の大冒険』など、本格クラブミュージックとゲームミュージックが華麗にクロスオーバーした作品ばかり。  「ゲームミュージックを手掛けることが夢のひとつだった」と語るファミコン世代ミュージシャンならではの、愛情とリスペクトにあふれたサウンドがズラリと並ぶ。  また、秋葉原のライブハウスを中心に活動するインストゥルメンタルバンド「俺たちに残された道は、これしかなかったんだ...。」を率いるJohnny氏が手掛けるバンドアレンジ曲も聴き応え十分だ。  特に『アーガス』『シティコネクション』『燃えろ!!プロ野球』など、名作ジャレコゲームミュージックがノンストップで駆け抜けるプログレ&ハードロックなメドレーは圧巻。  そんなゲームミュージック愛に満ちた『Rom Cassette Disc In JALECO Remix』だが、今後も同レーベルはさまざまなゲームメーカーのサウンドを、オリジナルサウンドトラックとリミックス・アルバムのワンセットでよみがえらせていくと、レーベル代表・吉川延宏氏は語る。 「2013年にファミコンが30周年を迎えるので、その年までにラインナップをそろえて記念すべき年を盛り上げたいと考えています。その時に、面白いリミックス・アルバムをいっぱい出しているレーベルがあるよって、少しでも取り上げてもらえれば幸いです」  そんなゲーム愛満点なコメントを放つ彼に、「クラリスディスクのCDを誰に聴いてもらいたい?」と尋ねたところ、 「当時ゲームをやっていたけど、今はゲームから離れちゃった人にぜひ聴いてもらいたい。第1弾のサウンドトラックを出した時は、みんなただ懐かしいだけではなく、『誰々の家でこれをやった』っていうお話をたくさん頂きました。ゲームの記憶だけでなく、当時の生活や友達との思い出話にも花が咲くかもしれませんよ」  との答えが返ってきた。  懐かしいけどどこか新しい。そんな『Rom Cassette Disc In JALECO Remix』を聴いて、少年時代の思い出に浸ってみてはいかがだろうか。 クラリスディスク公式サイト <http://claricedisc.net/>
Rom Cassette Disc In JALECO Remix オリジナル盤『Rom Cassette Disc In JALECO』に続きリミックス盤発売!! 歌モノあり、シリーズミックスあり、メドレーあり、 異なるタイトルのミックスあり、メドレーありのバラエティー豊かなリミックス盤。特に"歌モノ"はクラブサウンドアレンジとバンドサウンドアレンジの両方に存在し、極上のアレンジを施した楽曲にオリジナルの歌詞を付けヴォーカルを乗せた意欲作です。もちろん、他のミックスやメドレーも十分お楽しみいただけるサウンドアレンジを施しておりますので、どうぞご堪能ください! <収録タイトル> 『shakticat』 原曲/シティコネクション 『yokai club』 原曲/妖怪倶楽部 『Battle 8bit』 原曲/フィールドコンバット・フォーメーションZ 『Magic』 原曲/マジックジョン 『忍びの道は険しいでござる』 原曲/忍者くん 魔城の冒険・忍者じゃじゃ丸くん・じゃじゃ丸の大冒険 『Lohse of dream』 原曲/ザ・ロード・オブキング 『25 Color Twilight』 原曲/シティコネクション 『Wol・Hague』 原曲/アーガス 『2081』 原曲/バイオ戦士DAN 『Circus Monkey』 原曲/西遊記ワールド 『JALECO Medley』 原曲/ジャレコオールスター 『幸せな日々の重力 ~Luluby for Memories of Adventure~』 原曲/エスパ冒険隊-魔王の砦- 01~06 Arrange&Mixed/Aurtas 07~12 Arrange/Johnny Mixed/Aurtas Player/俺達に残された道は、これしかなかったんだ...。 01.Vocal/anporin Lyric/SAYACA  07.Vocal/SAYALA Lyric/Fuckabees  12.Vocal/SAYALA Lyric/SAYACA 品番:CDCD-10002 発売元:クラリスディスク 発売日:2011年4月27日(水) 定価:1,890円(税込み) amazon_associate_logo.jpg
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ファミコン世代の妄想炸裂!「わたしのファミカセ展2010」

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店内にはファミカセがズラリ。
 80年代に子ども時代を過ごした者にとって、ファミコンは単なるコンシューマー機の一機種ではなく、文化であり、生活そのものだった。たとえば『スーパーマリオブラザーズ』の効果音や『グラディウス』のコナミコマンドを、いまでも空で言えるファミコン世代は決して少なくないはずだ。  ピコピコ音と16色のカラーで表現された無限の広がりを持つ世界。レトロゲーム愛好者に限らず、現在でもその人気は根強い。  そんなファミコン世代にはたまらない、「わたしのファミカセ展2010」が吉祥寺の「METEOR」で開催されている。「METEOR」はCDや書籍、Tシャツ、雑貨など8ビットグッズを数多く取り扱っている、ロービットアイテム好きにはたまらないお店。この「ファミカセ展」は、ファミコン育ちのクリエーターたちがファミカセラベルを自由にデザインする、というもので、今年で6回目を迎える。今回は初めて一般公募も行い、計78本の作品が店内に所狭しと並べられている。  単なるラベルアートに留まらず、ゲームの内容までひっくるめて丸ごとデザインされており、「こんなゲームがあったら楽しそう」という自由な発想(妄想)が炸裂している。  せっかくなので、面白そうな作品を何点か紹介したい。 『特命! 小学生刑事 THIRD EYE』  3rd.jpg
作:永井ミキジ(グラフィックデザイナー)
 母子家庭で育ったごく普通の小学4年生、茶倉田門(ちゃくらだ・もん)。彼女の裏の顔は、警視総監任命のスーパーカギっ子小学生刑事だった。門は母親がパートに出ている間に難事件を次々と解決する。首にかけた自宅のカギを額にかざし、母を想うと第三の眼が開く! 必殺技"スーパービジョン"を使って秘密組織に立ち向かう。 『ストリーキング2』  storuing.jpg
作:町田靖斉、浮花(ヘアメイクアップアーティスト、フォトグラファー) 
 高速道路や街中、はたまたあの娘の家まで裸で全力疾走! 追ってくる警官をかいくぐり、仲間を集めて広場で組体操。人間ピラミッドを完成させろ! 恐怖と興奮の、自問自答アクションゲーム。 『DEMODEMO』 demodemo.jpg
作:SAMA[ミズノツカサ+シミズサトシ](ペインター、グラフィックデザイナー)
 さまざまなデモの発起人となり、同志を集めてド派手なデモを敢行。生卵、投石、火炎瓶にサウンドなどの武器を使って、大胆不敵な作戦を決行し、国家権力からの攻撃をくぐり抜けて真の大義となれ!  「METEOR」の店長・坂上氏によると、そもそもお店を通じて知り合ったクリエーターたちとの雑談の中で、この「ファミカセ展」を思い立ったとのこと。毎年5月に開催されているが、参加者たちのアイデアにはいつも驚かされるという。とくに今年は、Twitterからの来訪者が増えた印象があるそうだ。  ちなみに、店長さんのイチオシの作品を聞いてみると、「どれもこれも個性的で素敵です。選べません」とのこと。  作品はすべて「METEOR」の特設サイトでも公開されており、1位から3位まで、お気に入りの作品に投票することできる。投票結果は6月初旬に同サイト内で発表。見事1位に輝くと、翌年の「ファミカセ展」のメインビジュアルに採用される。ファミコン本体の生産は03年に終了してしまったが、「まだまだ現役です!」と語る店長さんしかり、ファミコン世代のファミコン熱はまだまだ冷めていない。なお、展示は今月30日まで。 (文=編集部) ■「わたしのファミカセ展 2010」イベント詳細 展示期間:~5月30日(日) 展示会場:METEOR 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-6-7 2F 開場時間:13:00~20:00 入場料:無料 定休日:月曜日(祝日は営業) サイト:< http://famicase.com/>
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