あいつもこいつもクズばっか! 名作不倫劇の“バカリズム的解釈”『黒い十人の女』

kuro10
日本テレビ系『黒い十人の女』番組サイトより
 日本テレビの月曜日から木曜日の深夜帯「プラチナイト」。月曜日は『月曜から夜ふかし』、火曜日は『徳井と後藤と芳しの指原が今夜くらべてみました』、水曜日は『ナカイの窓』と、同局が特に力を入れている枠と言えるでしょう。その中で、木曜日はドラマ枠として扱われていて、このたび脚本にバカリズムを据えて、名作『黒い十人の女』のドラマ版を開始しました。  筆者は、市川崑監督の映画版『黒い十人の女』の公開当時は生まれていません。しかし、2011年に、今はなき青山円形劇場でケラリーノ・サンドロヴィッチ作演出のナイロン100℃『黒い十人の女 〜version100℃〜』を観劇しました。今回は、その時の記憶を引っ張り出しつつ、バカリズム版をレビューしていきたいと思います。 『黒い十人の女』は、テレビプロデューサー・風松吉が妻を含む10人と関係を持ち、それぞれの女が松吉との関係を切ることができず、松吉を殺そうと共謀し……というのが、映画版と舞台版に共通したあらすじ。ちなみに、舞台版では松吉(みのすけ)を殺すことができなかった女たちが、お金を出しあって無人島を買って、そこに松吉を縛り付け、死ぬまで飼い殺しにするオチが待っていました。  さて、今回のバカリズム版『黒い十人の女』昨晩放送の第1話の視聴率は3.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。同枠での前ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』は初回2.7%と爆死だったので、悪くないスタートです。14年放送のバカリズム脚本『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)ではスペシャル版も制作されたほど好評だったので、これからジワジワと視聴率が伸びることを期待。  第1話は、風松吉(船越英一郎)と不倫関係にある、テレビ局の受付嬢・神田久末(成海璃子)の元に妻と思われる人物から連絡がくることから始まります。妻と思われたその人物は舞台女優の如野加代(水野美紀)。神田は、如野から「私も愛人」と告白されます。そこに、3人目の愛人で松吉の部下でもある弥上美羽(佐藤仁美)が登場。如野と弥上は、互いが愛人であることを知った上で友人関係を続けているようですね。  なぜか不思議とモテる松吉は、若手女優・相葉志乃(トリンドル玲奈)とも関係を持っているそう。本筋には絡みませんが、相葉が松吉のことを彼氏と呼ぶシーンも出てきます。  愛人が9人いることを如野らに教えられた神田は、ショックを隠せません。如野の家で、松吉の不倫する姿を目撃し、如野、弥上、神田の3人が冗談っぽく松吉の殺人を口にするというのが今回のお話。  ゲスの極み乙女。・川谷絵音もびっくりな10股をする松吉も相当なクズっぷりですが、不倫に対する後ろめたさと松吉の妻に対しての罪悪感を持つ神田も、同席する如野と弥上に同意しつつも腹の中では「なんなのこのババアたち! だっさ!」「そして、お前らもまとめて死んでほしい!」と心の中で言ってのけるなど、なかなかの仕上がりです。  舞台版では、通りすがり程度だった女性キャラクターも後に愛人という展開があったので、神田の親友・文坂彩乃(佐野ひなこ)や脚本家として松吉とタッグを組む皐山夏希(MEGUMI)が画面に登場するだけで、不穏な空気が流れてヒヤヒヤします。  バカリズムは、今回のドラマに向けたインタビューの中で、自身の脚本を「映画ファンが引くほど違う内容」と語っています。例えば、松吉との不倫をダメだと思いつつも続けてしまう神田が、不倫について解説するシーンでは、パペット(声はバカリズム)を使ったり、ワイドショーに見立てたフリップを使ったりしています。この部分は、まさにお笑い的演出。ベッキーに始まり、不倫で溢れた今年。陰鬱でマイナスなイメージ(そもそもダメですが)の不倫を、女と女の安っぽい口喧嘩を中心にしたことで、ドラマを深刻なものにしていないと言えます。  第1話は、バカリズム節が炸裂した回でした。ドラマとしての良し悪しは、第2話の放送を待ちましょう。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)

あいつもこいつもクズばっか! 名作不倫劇の“バカリズム的解釈”『黒い十人の女』

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日本テレビ系『黒い十人の女』番組サイトより
 日本テレビの月曜日から木曜日の深夜帯「プラチナイト」。月曜日は『月曜から夜ふかし』、火曜日は『徳井と後藤と芳しの指原が今夜くらべてみました』、水曜日は『ナカイの窓』と、同局が特に力を入れている枠と言えるでしょう。その中で、木曜日はドラマ枠として扱われていて、このたび脚本にバカリズムを据えて、名作『黒い十人の女』のドラマ版を開始しました。  筆者は、市川崑監督の映画版『黒い十人の女』の公開当時は生まれていません。しかし、2011年に、今はなき青山円形劇場でケラリーノ・サンドロヴィッチ作演出のナイロン100℃『黒い十人の女 〜version100℃〜』を観劇しました。今回は、その時の記憶を引っ張り出しつつ、バカリズム版をレビューしていきたいと思います。 『黒い十人の女』は、テレビプロデューサー・風松吉が妻を含む10人と関係を持ち、それぞれの女が松吉との関係を切ることができず、松吉を殺そうと共謀し……というのが、映画版と舞台版に共通したあらすじ。ちなみに、舞台版では松吉(みのすけ)を殺すことができなかった女たちが、お金を出しあって無人島を買って、そこに松吉を縛り付け、死ぬまで飼い殺しにするオチが待っていました。  さて、今回のバカリズム版『黒い十人の女』昨晩放送の第1話の視聴率は3.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。同枠での前ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』は初回2.7%と爆死だったので、悪くないスタートです。14年放送のバカリズム脚本『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)ではスペシャル版も制作されたほど好評だったので、これからジワジワと視聴率が伸びることを期待。  第1話は、風松吉(船越英一郎)と不倫関係にある、テレビ局の受付嬢・神田久末(成海璃子)の元に妻と思われる人物から連絡がくることから始まります。妻と思われたその人物は舞台女優の如野加代(水野美紀)。神田は、如野から「私も愛人」と告白されます。そこに、3人目の愛人で松吉の部下でもある弥上美羽(佐藤仁美)が登場。如野と弥上は、互いが愛人であることを知った上で友人関係を続けているようですね。  なぜか不思議とモテる松吉は、若手女優・相葉志乃(トリンドル玲奈)とも関係を持っているそう。本筋には絡みませんが、相葉が松吉のことを彼氏と呼ぶシーンも出てきます。  愛人が9人いることを如野らに教えられた神田は、ショックを隠せません。如野の家で、松吉の不倫する姿を目撃し、如野、弥上、神田の3人が冗談っぽく松吉の殺人を口にするというのが今回のお話。  ゲスの極み乙女。・川谷絵音もびっくりな10股をする松吉も相当なクズっぷりですが、不倫に対する後ろめたさと松吉の妻に対しての罪悪感を持つ神田も、同席する如野と弥上に同意しつつも腹の中では「なんなのこのババアたち! だっさ!」「そして、お前らもまとめて死んでほしい!」と心の中で言ってのけるなど、なかなかの仕上がりです。  舞台版では、通りすがり程度だった女性キャラクターも後に愛人という展開があったので、神田の親友・文坂彩乃(佐野ひなこ)や脚本家として松吉とタッグを組む皐山夏希(MEGUMI)が画面に登場するだけで、不穏な空気が流れてヒヤヒヤします。  バカリズムは、今回のドラマに向けたインタビューの中で、自身の脚本を「映画ファンが引くほど違う内容」と語っています。例えば、松吉との不倫をダメだと思いつつも続けてしまう神田が、不倫について解説するシーンでは、パペット(声はバカリズム)を使ったり、ワイドショーに見立てたフリップを使ったりしています。この部分は、まさにお笑い的演出。ベッキーに始まり、不倫で溢れた今年。陰鬱でマイナスなイメージ(そもそもダメですが)の不倫を、女と女の安っぽい口喧嘩を中心にしたことで、ドラマを深刻なものにしていないと言えます。  第1話は、バカリズム節が炸裂した回でした。ドラマとしての良し悪しは、第2話の放送を待ちましょう。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)

成海璃子だけじゃない! 小雪、松たか子、加護亜依……女性芸能人に喫煙者が多いワケとは?

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『RICO DAYS』(ワニブックス)
 女優の成海璃子に、またしても熱愛疑惑が浮上した。先週発売の写真週刊誌「フライデー」(講談社)が、モデルの山下翔平との“お泊まりデート”を報じているのだ。さらに、ファンにとってショッキングなのは、清純派と思われた成海のタバコをくゆらす姿。 「山下は、パリコレにも出演したことがある人気モデル。以前ウワサになった綾野剛もイケメン。その上、喫煙シーンですからね。清純派だのサブカル系だのと言われてきた成海ですが、その辺のギャルと変わらない(笑)。成海は21歳なので、もちろん喫煙は法律的に問題ないのですが、掲載写真を見る限り、あの堂に入った吸いっぷりはそれなりに喫煙経験を重ねてきた感じです。しかも、ハイライトなんていう渋い銘柄ですからね。もしかしたら、未成年のときから吸っていたのかも(笑)」(スポーツ紙記者)  昨今は世界的な嫌煙ブームのあおりで、喫煙人口は減少傾向にあるが、女性芸能人には意外なほど喫煙者が多い。 「未成年喫煙で事務所をクビになった加護亜依は有名ですが、確かに喫煙者は多い。以前、小雪にインタビューした際、取材の席に着くといきなりタバコをくわえたのには驚かされましたね。また、松たか子もかつて『ニュースステーション』(テレビ朝日系)で司会の久米宏に喫煙癖をバラされたことがあります。そのほかにも片瀬那奈や後藤真希、華原朋美、木下優樹菜などの喫煙画像がネット上に流布されています。決定的なシーンこそ抑えられていないものの、蒼井優や榮倉奈々もヘビースモーカーだとささやかれていますね」(同)  また、「タバコ問題首都圏協議会」が毎年行っている、タバコをやめてほしい有名人を選ぶコンテストでは、愛煙家として女優の北川景子やモデルのマリエ、歌手の中島美嘉らの名前も挙がっている。 「アイドルで喫煙者であることを隠さなかったのは、小泉今日子ぐらいでしょう。取材などでも彼女は堂々と喫煙している写真を撮らせていましたからね。女性芸能人に愛煙家が多いのは、やはり“元ヤン”が多いから。清純派だのアイドルだの言っても、それはデビューしてから作り込んだキャラにすぎない。小泉にしても、もともとは厚木のヤンキーでしたからね(笑)」  いまや熱愛よりも、喫煙のほうがイメージダウンということなのか。愛煙家の女性芸能人にとっては、さぞかし肩身の狭い思いだろう。

木村拓哉&静香夫妻が揃って参列、成海璃子「ハイライト」喫煙写真、叶姉妹レンタルを否定……疑惑の芸能人たち

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 ベテランデスクTと新米記者Hが、今週の芸能ニュースを振り返ります。 デスクT 公の場でツーショットを見せないことでおなじみの木村拓哉&静香夫妻が、ポニーキャニオン元常務の告別式に揃って出席したんだって? 記者H でも、報道陣が使っていいのは、工藤が弔辞を読む場面の動画と写真のみ。木村については、「名前を出すこともNG」と通達があったとか。すなわち、そこにいなかったことにしろと……。 デスクT いるのにいないって、どういうこと? 虚無がそこに存在するってこと? 空海の教え? 記者H 何言ってるんですか。僕は、41歳になってもアイドルのプロを貫くキムタクのこだわりに、いたく感動しましたよ。まあ、17日発売の「フライデー」(講談社)が、夫妻の写真を載せちゃってましたけど。 デスクT 「フライデー」といえば、女優の成海璃子ちゃんと、窪塚洋介似のパリコレモデル・山下翔平のお泊まりデートを報じたよね。2人仲良く喫煙する写真が載ってたけど、璃子ちゃんが吸ってるたばこが「ハイライト」ってとこにグッときたよ。 記者H 僕はショックでした。清純派女優だと思ってたのに、たばこ臭いだなんて……。 デスクT 彼女は、最近も“ロリコン蛇顔男”こと綾野剛と熱愛疑惑が出てたじゃない。それに、筋肉少女帯や村八分を好む“ナゴムギャル”としても有名だしね。本人は、早く清純派のイメージを払拭して、個性派女優としてやっていきたいんじゃない? 記者H ううう。 デスクT そんなことよか、叶姉妹のブログ見てる? 「私達のラブリーK・Bのみなさん こんにちは」って書き出しで始まるやつ。 記者H いいえ。木下優樹菜のInstagramの、まずそうな料理写真しかチェックしてないです。 デスクT 叶姉妹が、以前から言われてる「叶姉妹の私服はレンタル」「宝石はイミテーションばかり」という疑いを、16日に妹の美香さんがブログで完全否定したんだよ。「ジュエリー、ドレス、シューズ、バッグ、ファー、など、すべて、私達の私物です」「シンプルに考えてみればおわかりになることですが、このような珍し超ハイグレードで、高額な品々を、常にキープでき、レンタルできるようなショップなどは、物理的にも、金銭的にも、ビジネス的にも、ありえない、とおもいますよ」って。なんでそんな金持ちなのか、決して説明しないところが叶姉妹の魅力だよね。 記者H 確かに、さっきのキムタクのプロ意識に通じるところがありますよね。 デスクT 姉の恭子さんは、セックスで挿入した後、メンズに「動かないで!」と言って、膣の筋肉を自ら動かすことで、イカせることができるらしいよ! いいな! いいな! 記者H セックスといえば、大沢樹生と喜多嶋舞の長男の「DNA鑑定騒動」もますますヒートアップしてますよね。大沢が「99.9%血縁ではない」と発表した直後に、別の週刊誌で長男が「99.9%僕のパパだ」と反論。そしてついに、14日発売の「女性自身」(光文社)に喜多嶋が登場。「断言します、父親は大沢さんです」とコメントし、大沢を批判しました。 デスクT 役者は揃ったって感じだよね! 記者H 深刻な事態なんですから、わくわくしないでください。あと、僕はAKB48の総監督・高橋みなみの“激ヤセ”ぶりが心配ですね。たかみなと熱愛疑惑が報じられたT.M.Revolutionこと西川貴教が、14日に自身のTwitterに高橋の写真を投稿。同時に熱愛を否定したんですけど、そんなことよりも、たかみなの足が細すぎることに注目が集まってしまった。 デスクT たかみなの“ロゴぱくり疑惑”が尾を引いてるのかなあ。それとも、『めちゃイケ』センター試験の解答用紙の“トレース疑惑”かな。 記者H 随分前の疑惑を掘り起こしますね。普通に考えれば、篠田麻里子や大島優子など、古参メンバーが次々を抜けていくことで、負担や悩みが増えているのかもしれません。 デスクT 原因は分からないけど、ヤセすぎは心配だよね。もりもり食べ野菜。 記者H 「大森屋の野菜ふりかけ」のCMの鈴木杏樹ですね。読者に、どれだけピンときてる人がいるやら。

綾野剛はやめておけ!! ミステリアス蛇顔男に騙されてはいけない理由

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『綾野剛 2009 2013』幻冬舎
 綾野剛(31)の勢いが止まらない。一昨年からじわじわ知名度を高め、昨年大ブレイクを果たした綾野は、この冬クール、『S-最後の警官-』『闇金ウシジマくん』(いずれもTBS系)の2本のドラマに出演。番宣でバラエティにも積極的に登板中だ。CMも急増中で、出演映画は年内に少なくとも4本が公開される予定となっている(うち1本は主演)。  スポットが当たり始めた当初は戸田恵梨香と交際しており、共に戸田の実家がある神戸へ旅行するなど親密さをうかがわせていたがすでに破局が報じられ、その後は浮いた噂に事欠かない。昨年はまだ17歳の橋本愛とのデート報道があり、つい先日も子役出身の美形女優・成海璃子(21)と「どう考えても友達という感じじゃない」とスポーツ紙に伝えられた。業界内では「クールで掴みどころのないように見えて、人懐っこい性格で相手の懐に入り込むのが上手い」という評判もあり、共演女優のマネジャーは皆警戒しているとも。 つづきを読む

成海璃子、大女優へとむくむく成長! 17歳の笑顔が眩しい『書道ガールズ』

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愛媛での合宿ロケで結束を固めた書道ガールズ。右から『おっぱいバレー』の小島藤子、『サマーウォーズ』の桜庭ななみ、『武士道シックスティーン』の成海璃子、『ねこタクシー』の公開が控える山下リオ、舞台『ピーターパン』の8代目ピーターパン・高畑充希。『クローズZEROII』の金子ノブアキが書道部の顧問役。(c)NTV
 リコピンは孤高の女優だ。いや、リコピンは馴れ馴れしいか。女優・成海璃子はいつもひとりぼっちだ。17歳にして、すでに芸歴は12年。ADならずとも成海璃子さん、とさん付けしたくなる大物感が漂う。小学生と思えない大人びた美少女ぶりで話題となった初主演ドラマ『瑠璃の島』(05年、日本テレビ系)をはじめ、成海璃子はいつも大人の俳優たちの中で、コドクな少女を演じてきた。絶対音感を持つピアニストを演じた『神童』(07)ほか、近寄りがたい天才少女役が多い。剣道を題材にした『武士道シックスティーン』(現在公開中)でも、他の女子高生たちとキャッキャッと戯れることを良しとしない、現代の"女・宮本武蔵"を演じた。天才はいつもひとりぼっちなもの。そんなイメージのある成海璃子だが、『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』では今までとはちょっぴり違う自然な表情を見せている。  『書道ガールズ!!』は、『サマーウォーズ』(09)の桜庭ななみ、『魔法遣いに大切なこと』(08)の山下リオら同世代の若手女優たちとの共演作。日本一の紙の生産量を誇る"紙の町"愛媛県四国中央市を舞台にした、文化系高校生たちの青春映画だ。成海璃子は書道部の部長・里子役。シャッター通りと化した地元を盛り上げるため、「書道パフォーマンス甲子園」を開催し、書道部のエースとして部員たちを束ねていく役どころとなっている。地方都市を舞台にした秀作映画『ウォーターボーイズ』(01)、『フラガール』(06)と同じく、本作も実話をベースにした物語。実際に「書道パフォーマンス甲子園」を立ち上げた愛媛県立三島高校をモデルにし、愛媛ロケが行われた。  書道シーンに加え、6m×8m四方の紙の上で行なう書道パフォーマンスのシーンも、いっさい吹き替えなし。そのため、成海璃子らは撮影の1か月前から合同練習を開始。さらに愛媛での合宿ロケによって、すっかり体育会系部員のような結束がキャスト陣に生まれたようだ。ムードメーカー役の副部長・香奈を演じる桜庭ななみを相手に、成海璃子に自然な笑顔がこぼれる。実際にロケ現場では、キャリアの長い成海璃子は自然と慕われ、同世代のキャストをまとめる役割を負っていたそうだ。また、自分自身の内面と向き合う書道のスタイルは俳優業に似ており、部員同士が息を合わせて協力しないと完成しない書道パフォーマンスは、チームワークを尊ぶ映画製作に通じるものがあったのだろう。製紙工場の煙突をバックに自転車を漕ぐ姿、墨汁だらけで練習に励むジャージ姿など、成海璃子が天才少女役のときとは違った田舎の少女らしい気取りのない佇まいを見せる。その分、クライマックスの「書道パフォーマンス甲子園」で、墨を含ませると20kgもの重さになる太筆を手にした袴姿は、いつも以上に凛々しく感じるではないか。ちなみに本作のメガホンを取った猪股隆一監督は、『瑠璃の島』のチーフディレクター。なるほど、成海璃子の輝かせ方に長けているはずである。
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吹き替えなしでの書道パフォーマンスに挑んだ成
海璃子たち。音楽に合わせて巨大な紙の上で行
なう書道パフォーマンスが臨場感たっぷりに展開
される。
 さて、あまり美しくまとめては日刊サイゾーらしくないので、17歳の天才女優・成海璃子の素顔を探るべく、過去の発言歴を検証したい。「野性時代」(角川書店)07年5月号の特集の中で"好きな小説、コミック、映画は?"という質問に対して、「コミック=『魁!!クロマティ高校』、映画=『レオン』」と答えている。おっ、ちょっと親近感が湧いてきたぞ。  テレビドラマ版『はちみつとクローバー』(08年、フジテレビ系)でヒロイン・はぐみを演じた際の「JUNON」(主婦と生活社)08年3月号インタビューでは、「私もあまり人とコミュニケーションをとるのが得意ではないし」「私自身は同世代の友達が少ないんです。同い年ぐらいの人って、エネルギーがすごいじゃないですか(笑)」「今までわりと天才的な役が多かったですね。まわりから見るとそういうイメージなんですかね。だったら、次はバカの役をやりたいです」。う~む、天才は天才ゆえの苦労が尽きないようだ。  いちばん共感できたのは、「Non-no」(集英社)08年2月5日号で語った休日の過ごし方。「休みの日は家でずっと都市伝説を調べています(笑)。新しい都市伝説を知ると『こんなスゴイことが!』ってテンションが上がるんです。(中略)休日はほとんど外出しないんですが、ディズニーランドに行くのは好きですね。乗り物に乗らずに、歩き回るだけで幸せな気分になるんです。あっ、そうそう。ディズニーランドも都市伝説の宝庫なんですよ、フフフ♪』 フフフ、ずいぶん、成海璃子さんがリコピンに近づいてきたじゃないですか。  ホラーコメディ『山形スクリーム』(09)ではフェイスラインがふくよかになっていたことで、ストーリー以上にファンはハラハラしたが、あれは平安時代のお姫さまに間違えられる役だったので、彼女なりの周到な役づくりだったのだろう。『武士道シックスティーン』では剣道の試合で気合いを入れる際の変顔がとってもチャーミングだった。『罪とか罰とか』(09)でのやることなすこと災難つづきの売れないアイドル役も絶品だった。筋肉痛に悩まされながらも見事にやり通してみせた今回の書道パフォーマンスのように、"難しい役ほど、燃える"17歳の大女優・成海璃子。バラエティー番組で愛想笑いを振りまくことなく、女優道を邁進してほしいものである。 (文=長野辰次) shodogirls03.jpg ●『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』 監督/猪股隆一 脚本/永田優子 音楽/岩代太郎 書道監修/石飛博光 出演/成海璃子、山下リオ、高畑充希、桜庭ななみ、金子ノブアキ 配給/ワーナー・ブラザーズ映画 5月15日(土)より全国ロードショー http://wwws.warnerbros.co.jp/shodo-girls/
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書道に剣道に大忙し! 成海璃子、日本の伝統芸道に真摯に挑む

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『書道ガールズ!! ―わたしたちの甲子園―』(C)NTV
 成海璃子が、日本の伝統芸道を現代に伝える女優になっている。最新主演作『書道ガールズ!! ―わたしたちの甲子園―』(猪股隆一監督)が5月15日より公開されるのに加え、先月24日からは、もう1本の主演作『武士道シックスティーン』(古厩智之監督)も公開中で、書道に剣道に大忙しだ。  『書道ガールズ!!』は、愛媛県四国中央市で地元高校生が町おこしのために始めた「書道パフォーマンス甲子園」を題材にしたオリジナル作品。日本一の紙の生産高を誇る"紙の町"でありながらも、不況で次第に寂れていく町に活気を取り戻そうと、地元の高校に通う書道部の面々が「書道パフォーマンス甲子園」を発案。それは、音楽にあわせて華麗に書を書き付ける「書道パフォーマンス」の腕を競い合うというもので、賛同した高校生たちが全国から集まり、第1回大会が開かれるまでを描く。  成海は、地元高校書道部の部長、里子役で主演。書道家の父になかなか認めてもらえず悶々とする里子は、書道は自分の内面と静かに向き合い、個人でやるものだと主張。当初は書道パフォーマンスを頑なに拒むが、部員や顧問との交流から次第に書道パフォーマンスの魅力に惹かれていく。  見どころは、クライマックスの書道パフォーマンス大会。重さ20キロにもなる毛筆をバケツにくんだ墨汁につけ、Jポップや洋楽などの音楽にのせて、踊るように華麗に、叩きつけるように豪快に巨大な半紙に書き付けていく。部員のチームワークも重要なパフォーマンスの様子は、スポーツにも通じる興奮がある。成海や桜庭ななみ、山下リオ、小島藤子といった若手女優たちが吹き替えなしで挑戦し、アンジェラ・アキの「手紙」にのせて、どのような書を完成させるかに注目してほしい。題材こそ書道パフォーマンスという珍しいモノを扱っているが、失敗や挫折を繰り返しながらも、ひとつの目標に向かって一丸となって頑張る姿は、普遍的な青春物語として老若男女が受け入れやすいはず。  そして『武士道シックスティーン』は、『ジウ』(中央公論社)『ストロベリーナイト』(光文社)などで人気上昇中の作家・誉田哲也の同名青春小説の映画化。成海と北乃きいがダブル主演し、剣道に青春をかける女子高生の姿を描いている。  宮本武蔵の『五輪の書』を愛読する香織(成海)は、勝つことが全てという価値観で剣の道を歩んできたが、剣道は楽しむがモットーの天然少女、早苗(北乃)に思わぬ敗北を喫する。早苗を倒すために同じ高校の剣道部に入部するが、切磋琢磨するなかで彼女自身にも、そして早苗にも変化が生まれていく。  成海演じる香織は、父が厳格な剣道の道場主で幼少期から剣の道一筋と、このあたりの設定も両作品に共通(鬼の形相で早苗をにらみすえるなど、香織のほうが『書道ガールズ!!』の里子よりもさらにストイックだが)。10代前半から大人びて落ち着いた雰囲気で、時に大学生役をも演じてきた成海だけに、同世代の女子高生と気安く交わらない孤高なヒロインは似合う。しかし、いずれの作品でもそんな自分に思い悩む姿や、ふと見せる柔和な笑顔など、等身大の演技も見逃せない。  成海が真摯に剣道や書道に挑む姿を通して、日本の伝統芸道の良さを再確認しつつ、彼女にはぜひとも柔道や茶道、華道にも挑戦してほしくなってしまうが......。  ともあれ、そんな成海は、6月5日にもメインキャストとして出演する『シーサイドモーテル』が公開(これは別に武道も書道も関係ない映画)。ますますの活躍に期待したい。 (eiga.com編集部・浅香義明) 『書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-』作品情報 <http://eiga.com/movie/55233/> 『武士道シックスティーン』作品情報 <http://eiga.com/movie/54642/> 『武士道シックスティーン』成海璃子&北乃きい インタビュー <http://eiga.com/buzz/20100423/21/> 『シーサイドモーテル』作品情報 <http://eiga.com/movie/54901/>
12歳/成海璃子ファースト写真集 芽生えの季節。萌芽の予感。(アマゾンより引用) amazon_associate_logo.jpg
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