今週の注目記事・第1位 「『進撃の巨人』元編集長の妻が怪死」(「週刊文春」1/19号) 同・第2位 「『筑波大留学生失踪事件』国際手配されたチリ人を追え!」(「週刊新潮」1/19号) 同・第3位 「突然『高齢者は75歳以上』提言は『年金受給』後ろ倒しの大陰謀」(「週刊新潮」1/19号) 「『高齢者は75歳から』これは“国家の謀略”である!」(「週刊ポスト」1/27号) 同・第4位 「上場廃止へ 東芝[社員19万人]は消滅する」(「週刊現代」1/28号) 同・第5位 「『三原じゅん子』が資産0円で通る子供騙しの『国会議員』資産公開」(「週刊新潮」1/19号) 同・第6位 「NHKがひた隠す『受信料ネコババ職員』の自殺」(「週刊文春」1/19号) 同・第7位 「糸魚川大火災 誰がどう補償するのか」(「週刊現代」1/28号) 同・第8位 「大人気! 日本の名酒『獺祭』が変だぞ」(「週刊現代」1/28号) 同・第9位 「小池新党自民党潰し『刺客リスト』」(「週刊文春」1/19号) 同・第10位 「『夫のちんぽが入らない』に書かれていること」(「週刊ポスト」1/27号) 同・第11位 「嵐・松本潤『裏切り愛』でジャニーズ厳戒態勢」(「週刊文春」1/19号) 同・第12位 「歌詞が出てこない『沢田研二』の脳内で起きたスパーク」(「週刊新潮」1/19号) 同・第13位 「日本株爆騰、これからが本番だ!」(「週刊ポスト」1/27号) 「1月20日 株価爆騰に備えよ」(「週刊現代」1/28号) 同・第14位 「マギーが大物アーティストと『禁じられた愛』」(「フライデー」1/27号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 早速いこう。フライデーが、人気モデルでタレントのマギーが、パンクバンドの「Hi‐STANDARD」の横山健と熱愛していると報じている。 私はどちらも知らないが、マギーが24歳、横山が47歳という年の差と、横山のほうは既婚者という“不倫”関係が、フライデー読者には受けるのだろうか。マギーはロックバンド「ORANGE RANGE」のYAMATOと付き合っていたが、音楽番組で知り合い、横山のほうから「好きだ」と猛アタックをかけたそうだ。 マギーは萬田久子を理想としているそうで、常々「人生一回きりじゃん。自分の好きなように生きたほうがいいと思う」と言っているそうだ。こういう女は、男にとって“都合のいい女”だということがわからないのだろうな。 お次は、現代まで宗旨替えした、トランプバブルで株価暴騰するとはしゃいでいるポストと現代の株の記事。 現代が株価が上がるとする根拠は、新大統領がトランプだからというわけではなく、アメリカの景気がすこぶるよいということらしい。それならトランプの大統領就任日に株価の暴騰に備えることもなかろうと思うのだが。第一、トランプのようなセールスマン的人間が大統領になって、株が上がってうれしいのか? オバマ大統領は、期待通りの結果をもたらさなかったかもしれないが、理想やビジョンを真剣に語ったではないか。一国のリーダーに必要なのは、国の理想の形を国民に語ることである。そしてそれに向かって努力する姿を見せることである。 トランプや安倍に決定的に欠けているのは、理想やビジョンである。安倍の支持率が60数%に上がったというテレビ報道があったが、今の安倍に支持率が上がる要素などまったくないはずだ。 トランプバブルは間違いなく徒花で終わる。引き籠もりのツイッターオタクに、国を変える力も気力もありはしない。無責任に囃し立てることは、週刊誌の役割ではないはずだ。 ところで、ジュリーといわれる沢田研二も68になる。正月恒例のライブをNHKホールで開催したが、中盤で「Pray~神の与え賜いし」という曲を始めた途端、「忘れちゃった」と演奏をストップさせたと新潮が報じている。 それから再び歌い出し、最後はスポットライトを浴びながら観客席に土下座をしたという。 歌手が歌詞を忘れることは結構多くて、紅白歌合戦でも細川たかし、北島三郎、矢沢永吉なども忘れたことがあるそうだから、ジュリーが認知症になったのではない。 私が覚えているのは、ノンフィクション・ライターの本田靖春さんと美空ひばりを取材していたときのことである。 美空の控え室にいたのだが、あの美空が懸命に歌詞を忘れないよう復唱している姿を見たことがある。 日本語はもちろん、知らない外国語も一度聞いただけで覚えてしまうといわれる美空なのに、たしかコマ劇場だったと思うが、大舞台に立つ直前まで、真剣に声に出して忘れていないかをチェックしていた。 エルビス・プレスリーのライブ映画『エルビス・オン・ステージ』でも、リハーサルでエルビスが歌詞を忘れていないか心配しているシーンがあったと思うが、どんな大歌手でも、本番前は緊張するのである。 文春は、嵐の松本潤とAV女優の葵つかさとの「密愛」を先週やったが、そのため翌12月29日の紅白歌合戦リハーサルでの嵐の囲み取材は厳戒態勢だったようだ。松潤の表情は堅かったそうだが、もっとかわいそうなのは葵のほうで、事務所の社長が、「いま、彼女は人前に出られるような精神状態ではありません」と話している。 SMAP解散騒動から松潤のスキャンダル、新潮が報じた「SMAP元マネが事務所を懲戒解雇 リベート要求の不正行為で」など、ジャニーズ事務所には暗雲が漂い、先行きは視界不良である。今年は「帝国崩壊」があるかもしれない。 『夫のちんぽが入らない』という珍妙なタイトルの本が、1月18日に扶桑社から出るそうだ。去年は『君の膵臓をたべたい』という奇妙なタイトルの本がベストセラーになったが、これもその部類であろう。 初版3万部だというから、今のご時世では大部数である。それにこの本はフィクションではないらしい。好きな男との最初のセックスで、相手のちんぽが入らないというのである。何度やってもだめ。 この女性、身体に欠陥があるのではないようだ。それが証拠に、高校2年時に声をかけてきた男とセックスできているからだ。 未読だから、なぜそうなってしまったのかわからないが、今はAmazonのように、宅配本屋があるから、こうした“恥ずかしいタイトルの本”でも、女性でも手を出しやすい。 私は買わないが、タイトルに惹かれて買う人はいるのだろう。今年はますます、変なタイトル本が山積みになると思う。たとえば『女性器とお〇〇この物語』とかね。 さて、この夏に行われる都議選最大の話題は、小池新党から何人立候補させ、どれぐらい当選してくるかであろう。文春によれば、都議会自民党を脱藩した3人のほか、政治塾に参加している元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨、故・鳩山邦夫の長男・太郎元都議などが候補に挙がっているという。 その前哨戦として2月5日の千代田区長選があり、小池都知事寄りの現職に、どうやら与謝野馨元財務相の甥・与謝野信が出馬に意欲を見せているそうだ。小池と内田茂の代理戦争だが、どうなるか。小池塾からも候補を選ぶため、1月7日に筆記試験が行われ1,600人の塾生が押しかけたそうだ。試験は意外に難しかったと新潮が報じている。たとえば「地方議会の二元代表制について」「都政改革のテーマを予算も合わせて論じよ」など、現職でも難しいのではないか。 だが、こうした論文で篩いにかけられるのか。新潮のいうように「蓋を開けてみれば、やっぱり有名人と現職議員が選ばれていたというのが、この手のパフォーマンスのオチである」ということにならないか。 獺祭という日本酒は、好きで昔はよく飲んでいた。だが今は、まったく口にしない。安倍首相の地元山口の酒だからだ。安倍が辞めるまで獺祭断ちをしている。 現代によれば、安倍が自らセールスもしていることもあって売れ行きがいいので、蔵元の旭酒造は、大量生産体制を整えようと、古い蔵を壊して12階建ての工場を建設し、昔ながらの杜氏の勘に頼ることなく、近代的な醸造機材を大量投入して、新入社員でも均質な酒を造ることができるようにしているという。 もともと獺祭は古い酒ではない。山口県岩国市にある旭酒造は48年設立で、獺祭を作り始めたのは90年代初頭だそうだ。 こうした大量生産で、獺祭の味が変わったという声が、日本酒好きの間で出ているというのだ。昨年末には、ボトルの中に虫が混入していることが発覚している。私は、最近この酒を飲んでいないからわからないが、日本酒はやはり杜氏が精魂込めて作っていると思って飲みたいではないか。 獺祭も安倍同様、深い味わいもないただの酒になっていくのではないか。まあ、日本酒は星の数ほどあるから、飲むのには困らないがね。 さて、現代が新潟県糸魚川市で起きた大火災で、補償はどのようになされていくのかについて触れている。火元になったのは地元名物の中華料理店で、店主が鍋を空焚きして外出したことから起きたようだが、彼に補償する能力があるはずもない。 何しろ約4万平方メートル、延べ144軒を燃やし尽くしてしまったのだから。被害額は約30億円以上といわれているそうだ。 今回の火災は、折から吹いた強風にあおられたから自然災害と認定され、被災者支援の法律が適用されるという。また現在進んでいる瓦礫の処分の負担も、住民の負担をゼロにする方針が示されているという。 だが、生活再建で出るのは一軒につき国から300万円、新潟県から100万円、それに瓦礫処理と家の再建の間、仮住まいが用意される。しかし、これでは家を新築するには到底足りない。多額の火災保険をかけていれば何とかなるかもしれないが、それでも家にあった美術品や貴金属は事前申請していなくては対象にならず、もちろんタンス預金は補償されない。 こうした場合に備えて火災保険、これから来るであろう大地震に備えて地震保険に加入しておかなければとは思うが、それだけで大変な支出になる。わかってはいるが、そのカネがあったら美味いものでも喰うほうがいいと思ってしまう。災害大国ニッポンに生まれたが因果、と思うしかないのであろう。 文春が、受信料をネコババした職員が自殺したことをNHKはひた隠していると報じている。文春によれば、47歳で横浜放送局勤務。手口は、前払いされた受信料が解約されるときは払い戻しをしなくてはいけないが、そのカネを自分の口座に振り込まれるよう操作していた。判明しているだけで50万円前後、約200世帯分の受信料を着服していたという。 この事実が明らかになったのが昨年の10月。件の人間は呼び出され、厳しく詰問されたようだが、1回目の事情聴取を受けた直後に自殺してしまったのだ。その後この事実は一部の幹部にしか知らされず、明らかに懲戒処分に相当するはずなのに、誰一人処分を受けていないという。 受信料着服という大問題を公表しないのは「視聴者に対する重大な裏切りです」(立教大学の服部孝章名誉教授)。 文春の取材に対して、あの籾井会長はあっさり、そうした事実があったという報告は受けたと認めた。もうすぐクビになるので気が楽になったのだろうか。この報道を受けて総務省は、NHKに厳重注意の行政処分をしたが、NHKの隠蔽体質はこのぐらいでは直りそうもない。 国会議員の資産公開など「子供だましのザル法」(新潮)であることは、大方の国民が知っている。国事に奔走して家産を失い残るは井戸と塀ばかりという“井戸塀政治家”などという言葉は、はるか昔に死語になってしまった。 政治家になるのはカネ儲けができるからだ。儲けたカネを有権者に分からないように隠し、哀れを装ってカネ集めパーティをやり政治資金を寄付してくれと懇願すれば、千万、億というカネが濡れ手で粟と集まってくるのだから、政治家は三日やったらやめられない。 新潮によると、1月4日に公開された、昨年7月の参院選で当選した121人の資産等報告書の中に、預貯金など(普通預金を除く)が0円と回答したのが半数以上の61人もいたという。 さらに、不動産や有価証券などをあわせた全資産が0円という議員は15人。現職の全参議院議員242人まで広げると約15%の36人が「資産0円」なのだそうだ。年間2,000万円を超える国会議員歳費と月額100万円の文書通信交通滞在費を、すべて政治活動に注ぎ込んでいる見上げたセンセイ方なのかというと、そうではなくて、抜け道を使って資産隠しをしているのである。 元SPEEDの今井絵理子議員は、感心にも資産総額は9,899万円と公開した。だが彼女、自衛隊の那覇基地や米軍嘉手納基地の軍用地を所有していて、そこから収入を得ているというのだ。沖縄出身の政治家が、それは不味いだろう。 男性問題ばかりが話題になる、三原じゅん子議員は「0回答」だが、事実婚状態だった11歳年下の男を公設第一秘書に据えていた。公私混同と批判されたため、私設秘書にして年800万円ほどを払い続けているそうだ。現在の夫も、入籍するまで公設秘書にして税金で養っていた。新婚の愛の巣は横浜みなとみらいにあるタワーマンションで、賃貸ながら月額50万円はするというから、セレブな生活であること間違いない。 民進党の蓮舫代表は預貯金を約551万円と公表したが、目黒区の自宅は報告していない。土地代だけで3億円は下らないという豪邸だそうだが、ここは母親が経営する貿易会社の所有になっているそうだ。 入籍直後に妻子を捨てたことで話題になった鶴保庸介沖縄北方担当相は、昨年新潮の取材で、和歌山県にあるマンションが資産公開から外れていたことを指摘された。その際「兄に譲渡したもので、所有権移転を怠っていただけ」と弁明したが、今回新潮が資産公開後に確認したところ、名義はまだ鶴保のままだった。 とまあ、政治家はウソの始まりといわれても致し方ない惨状なのである。神戸学院大学の上脇博之教授が指摘するように、公開すべきは定期預金だけで普通預金や現金も対象外。 その上、資産を家族やファミリー企業や資産管理会社の名義に移されたら確認のしようがないし、罰則もない。いえることは、政治家という商売ほどおいしいものはないということだろう。 さて、現代が粉飾で信用も社の財政も地に堕ちた東芝だが、今回、16年度決算が黒字回復から大幅損失になったと判明して、このままでは消滅することもあり得ると報じている。 東芝の取締役会議長を務める前田新造氏が現代の取材に応じてこう話している。 「──今回の一件を最初に認識したのはいつか。『会見で発表した12月27日の1週間~10日ほど前に取締役会で集まった際、減損の懸念があると報告されました。正直、驚きましたよ。なにせ、フラッシュメモリ事業が頑張っていて、インフラ事業のほうも受注案件が増えて、ようやく黒字に回復できるというところまできたかな、と思った矢先でしたからね。最初に話を聞かされた時はショックでした』──巨額損失の原因が何だったのか、はっきりした説明がない。『S&Wでコストがかさみ、資産価値が下がり、減損が必要になる懸念があるという説明だったので、ではその原因は何だと問うても、実はわからないという状況なんです。そもそも、今回の件は、米国会計基準に沿って、S&Wの買収から1年以内というタイミングでWHが資産の見直しを進めていたところ急遽出てきた話で、情報がそれ以上つかめていないんです。そのため、取締役会としては報告を受けた直後、志賀重範会長らに情報集めのためにアメリカに飛んでもらったのですが、そこには膨大な伝票、資料の調査が待ち受けていて、とてもじゃないがすぐには結論を出せないということになった』」 このままでは、東芝は資産を売り払っても借金を返せない「債務超過」に陥るリスクが急激に高まっているというのである。 あとは、銀行にすがりついて援助してもらうしかないという。経済ジャーナリストの磯山友幸氏はこう話す。 「現時点で、東芝は金融機関からの融資条件となっている『財務制限条項』というものに抵触したと見られ、新規融資どころか、いつ融資の引き上げにあってもおかしくない。そこで、1月10日に主力銀行であるみずほ銀行、三井住友銀行など関係金融機関を集めたバンクミーティングを開催して、当面の融資継続をお願いしていた。今後は、銀行主導下で過激なリストラ策を強いられていくことになるでしょう。事業部門は売れるものは他社に売られ、買い手がない部門は破綻処理される。原発部門にしても三菱重工、日立の原発部門と統合されて、『日の丸原発連合体』に吸収されていくことも考えられる。そうして部門も人も次々にリストラされ、東芝はバラバラに解体されていき、どんどん縮んでいくことになりかねない。虎の子の半導体事業は残すでしょうが、これだって為替の影響を受けやすいビジネス。東芝は今後も急な円高などに直撃されれば、一気に危機に陥りかねない危うい経営体制にならざるを得ない」 東芝破綻のスクープを新聞記者が競っているという。あの東芝がここまで堕ちたか。感慨深いものがある。 ところで日本老年学会、日本老年医学会という老年研究の権威といわれる連中が、日本人は若返っているという理由で、高齢者を75歳からにしたほうがいいという提言を出した。私は70オーバーだ。若いかどうかわからないが、今の60代、70代で元気な連中は多い。 だが、なぜこの時期にいきなりこんな提言を出したのか、その裏がいろいろいわれている。 ポストで、白澤卓二・白澤抗加齢医学研究所所長がその理由をこのように語る。 「今回の高齢者の定義見直しは政治的な背景を意識した提案と考えていい。今後高齢者の医療費や介護費用が増えていく一方で、支え手となる生産年齢人口は減っていく。このままでは社会・経済的に成り立たなくなるだろうから、高齢者の定義を見直すというのが学会の議論のスタートだったはず。学会は財政上の理由とは言いにくいでしょうが、そう理解していい」 今回の提言は国策に沿った動きだというのである。政府が狙っているのは、現在65歳の年金支給開始年齢を最終的に75歳まで大幅に引き上げることだというのは、見え見えである。 あと何年か先には、70歳でも現役でバリバリ働いていることが当たり前になり、病気や認知症になったりしたら、社会の害虫扱いされる時代が来るのだろう。嫌だ嫌だ。 ところで、フランス東部、ブザンソンにある大学に留学中だった筑波大生・黒崎愛海(なるみ)さん(21)が行方不明になって5週間が過ぎた。犯人は、彼女と交際していたチリ国籍のニコラス・セペダ・コントレラス(26)だといわれているが、チリに戻ったままで身柄は確保されていない。 そこで新潮がニコラスの足取りを追ってチリのサンチャゴへ飛んだ。さすがである。自宅のあるマンションは超高級地帯にあり、この地区は「貴族」というそうだ。 父親は大手携帯電話会社の幹部で、母親はそこから約400キロ離れた市役所で働いていたが、昨年12月に突然退職したという。そして12月30日の午前11時頃、クルマで来た父親が、マンションに隠れていたニコラスを連れて行き、母親のいる街で家族と住んでいるといわれる。 行方不明になっている女子大生はほぼ死んでいる、ニコラスにかけられている嫌疑は単なる殺人ではなく、綿密に用意された「謀殺」である可能性が高いと、ブザンソンの捜査関係者が話している。 また、レンタカーの位置情報などの解析から、ブザンソン近郊の「ショーの森」を移動していることが判明していて、そこを捜索しているようだが、約2万ヘクタールもあり、すでに雪が積もり始めていて難航しているという。 ニコラスという人間は真面目で、父親も教育熱心だと、近所では評判らしい。2人の間で何があったのか。フランス側からチリに対して、ニコラスの身柄引き渡しを前提とした拘束は求められていないという。 こうした事件取材ものがほとんどの週刊誌から消えてしまったが、新聞、テレビとひと味違う週刊誌の事件記事をもっと読みたいものである。 年明け早々出版界に衝撃が走った。私の古巣である講談社の社員が妻殺しの容疑で逮捕されてしまったのである。1月10日、警視庁に逮捕されたのは講談社のマンガ雑誌・モーニング編集次長の朴鐘顕(パクチョンヒョン)容疑者、41歳。 事件が起きたのは昨年の8月9日未明だった。文京区千駄木の自宅で妻の首を締め窒息死させた疑いが持たれている。11日曜日に発売された文春は、いち早くこのことを報じている。これが今週の第1位。同誌によれば、事件当初、警察に対して朴容疑者は「妻は自殺した」といっていたそうだ。 だが遺書は残っていなかったし、自殺する動機も見つからない。遺体の状況なども容疑者の話と違う点が多かったため、警視庁捜査一課は殺人の可能性もあるとみて両面で捜査していた。 その後、死因は窒息死で、被害者の首には手で絞められた跡があり、絞殺死体によく見られる舌骨の損傷はなかったが、室内が物色された形跡も誰かが侵入したとも考えにくいことから、夫である朴容疑者が犯人ではないかと内偵していたという。 文春によれば、警察がこれほど時間をかけたのは、彼が大手出版社の社員編集者で、大ヒットマンガを数多く手がけてきた敏腕編集者だからだという。講談社でも、何度か朴を呼んで事情を聞いたが、本人は一貫して否定していたそうだ。 事の真偽はまだわからない。彼が講談社のマンガ誌「モーニング」の現役編集次長であり、09年に立ち上げた「別冊少年マガジン」創刊の編集長(週刊少年マガジンの副編集長も兼任)のとき、後に大ベストセラーになる『進撃の巨人』など数々のヒット作品を手がけてきたため、社内の人間に聞くと講談社は混乱の極にあるようだ。 私は彼のことを知らないが1999年入社だというから、私が週刊現代を離れ、インターネット・マガジン・Web現代を立ち上げた頃である。 75年大阪府生まれ。一浪して京大法学部に入り、文春によれば、当初、弁護士を志していたが、父親が経営する喫茶店でマンガに接し、マンガ編集者になりたいと思うようになり講談社を受け入社したそうだ。 京大法学部からマンガ編集者というと驚く向きもあるかもしれないが、私と一緒に仕事をした後輩は、東大法学部からマンガ雑誌をやりたくて講談社に入ってきた。今はマンガ雑誌ではない某誌の編集長をしているが、彼にマンガを語らせたら、熱く語って止まらなくなる。 近年、彼らのように有名大学を出てマンガ編集者をやりたいという人間が増えてきている。一方で週刊現代やフライデーをやりたいという学生はとんといなくなった。 彼は韓国籍で韓国の苗字にこだわっていたそうだ。私が入った70年代には韓国名や中国名を名乗る社員はいなかったように思う。そうだとしてもその頃は日本名を名乗っていたようである。 私の記憶では80年代以降からではないか、朴や劉と堂々と名乗る人たちが入ってきたのは。新入社員は各部署を回って挨拶することになっているが、眩しい思いで彼らの名札を見た覚えがある。 彼は、入社したときの社内報に「わたしたわしわたしたわ」という回文タイトルをつけた文章を寄せているが、これは読んだ記憶がある。 配属されたのは「週刊少年マガジン」編集部で、昨年、「モーニング」に異動するまでそこにいて、数々のヒットマンガを生み出してきた。昨年アニメ映画が大ヒットした『聲の形』、累積2,000万部を超える『七つの大罪』、ヤンキーマンガの最高峰『GTO』などにも関わっていたようだが、中でも「別冊少年マガジン」編集長として関わった『進撃の巨人』は、現在、累計6,000万部を超えるというからすごい。 それも諫山創という新人マンガ家を起用し、彼は「絶望を描いてほしい」と伝えたという。今思うと意味深な言葉である。 これ1冊手がけただけでも「将来の役員候補」間違いないと思われるかもしれないが(そう報じたメディアは多い)、残念ながら講談社という会社は、ベストセラーを出した編集者は不思議と出世しないのだ。『窓ぎわのトットちゃん』を出した女性編集者は、定年間際に校閲へ異動になった。乙武洋匡の『五体不満足』を手がけた編集者も大出世はしていない。百田尚樹の『海賊とよばれた男』を出した編集者も局長まで行かず、先日定年を迎えた。 講談社にマンガ出身の役員はいるが、多くは営業や販売出身で、オーナー会社だからトップにはなれないが、ナンバー2は、この中から選ばれることが多い。編集上がりをあまり重用しない不思議な会社である。 ベストセラーを出すと廊下をふんぞり返って歩くようになる編集者がいるが、朴容疑者はそうではなかったようだ。「後輩のちょっとした悩みも邪険にしませんし、若手編集者の目標です」(講談社関係者=文春)。人格的にも優れていたようだ。 奥さんと知り合ったのは10年以上前で、同期が開いた合コン出会ったという。結婚して2人は社宅に住み2011年に今の千駄木に一戸建てを建てたというから、私生活も順調だったようだ。 07年に長女が生まれると次々に4人の子宝に恵まれている。彼は次女が誕生の後、ツイッターで「僕は3回しかエッチをしていません」と呟いたそうだが、近所の人によると夫婦仲もよく、声を荒げることもなかったという。 次女誕生後に、講談社の男性社員としては初めて約2カ月の育児休暇を取ったそうだ。彼が朝日新聞で連載していたコラム(12年7月18日付)にこう書いている。 「なぜ今も昔も、現実でも漫画の中でも、子どもは『お母さん』が好きなのか、分かった気がします。そりゃそうだ、あんなに大変なんだもん。子どもたちはじっとそれを見ている。じっとお母さんを愛している」 これほど妻の苦労を思い、子どもたちを愛している男が、なぜ妻殺しで逮捕されてしまったのか、私なりに考えてみたい。近隣住民の言葉にある「奥さんは育児ノイローゼ気味ではないか」というのがキーワードだろう。 私にも3人の子どもがいるが、3人目が生まれたのが40歳のときだったから、彼と同じような年だった。その当時は月刊現代という雑誌の編集次長(組織的には副編集長→編集次長で「編集長心待ち」ポストなどと揶揄されることもある)。 幸い2人の両親が近くにいたため、何かあれば助けてくれるのをよいことに、毎晩午前様どころか、2時、3時に帰宅、4~5時間寝て家を飛び出していった。 週に1回、子どもたちの顔を見ればいいほうだった。今でも何かあるとカミさんが愚痴ることがある。3人の子どもたちが通う小学校の運動会が毎年5月末の日曜日に行われていた。その日は、さすがに朝から見に行ったが、午後2時頃になるとそこを抜け出し、東京競馬場へ駆けつけ、ダービーにありったけのカネをつぎ込んだ。 子どもたちが一番可愛い頃、父親が遊び相手にならなくてはいけないときに、仕事と称して浴びるほど酒を飲み、博打にうつつを抜かしていたのだ。 3人の子どもを抱えて辛い思いをしているカミさんのことなど、思ったこともなかった、ひどい亭主であり父親だった。子育てに疲れ、家庭を顧みない亭主に対しての「怨み」が、カミさんの中には積もり積もっていったであろう。 その後、フライデー、週刊現代編集長になり、ますます家庭を顧みなくなっていった。いま思えば、夫婦の間で何が起きても不思議ではなかった。 マンガ編集者はもっと大変である。マンガ家は絵を描く才能はあるが、ストーリーを作れない作家が多い。 それに若い人が多いから、担当編集者は、ストーリーを一緒に考え、絵コンテのアイデアを出し、原稿ができるまでマンガ家のところに寝泊まりすることもしょっちゅうである。 女性マンガ家と編集者が結婚するケースが多いのは、こうした密な時間を共有するからである。電通をはるかに凌ぐ長時間労働があって、ようやく作品が生み出されるのである。 朴容疑者の妻の実家は北関東で本人は大阪だから、4人の子どもを抱えた奥さんの苦労は並大抵ではなかっただろう。彼も懸命に支えた。家も会社から比較的近いから、子どもの幼稚園の送り迎えなどもしていたようだ。 だが30代の終わりから40代始め、編集長になる日も近い彼の多忙さは想像に難くない。育児に疲れ、日々体調を崩していく妻を見ながら、彼にも焦りがあったのではないか。一部の報道に、妻が知り合いに、夫からDVを受けて悩んでいると話していたという情報があった。DVは大袈裟だろうが、子育てに疲れた妻と仕事の板挟みに苛立ち、2人の間に諍いがあったことは想像に難くない。 そんなとき、ちょっとしたいい争いから悲劇が生まれたのではないか。これは私の経験から想像した妄想である。真相はまったく違うところにあるのかもしれない。 この事件は、各テレビ局のニュース番組でもトップで報じられた。ワードショー然りである。そのいずれも容疑者の逮捕前の姿をカメラに収めていたり、インタビューを試みていた局もあった。文春によれば、昨年秋頃から情報が出回り、年末から「年明け逮捕」といわれていたというから、各社相当の取材体制を敷いていたようである。 だが、文春が発売される前日に逮捕して、その姿を各社に撮らせるというのは、講談社OBだからというのではなく、いささかやり過ぎではないか。何度か任意で取り調べにも応じているようだし、逃亡する恐れはないのだから、もう少し人権に配慮したやり方があったのではないかと思う。『進撃の巨人』を世に出したエリート編集者だから、ニュースバリューがあるということなのだろうか。日頃、警察批判をしている雑誌を出している出版社だから、警察側にさらし者にするという「意図」はなかったのか。 モーニングは編集長名で「読者の皆さまへ」という詫び文を出した。その中に一部メディアに「『進撃の巨人』の立ち上げ担当」とあるが、これは事実ではないとし、「本人が『進撃の巨人』を担当したことはなく、正確には『掲載誌の創刊スタッフ』であったことをお知らせいたします」といっている(今週発売の現代にも、現代編集部として、現役編集者が逮捕されたことを大変遺憾とし、同様に、逮捕された編集者は「担当ではない」、ご理解下さいとしている)。 編集長が連載を担当する場合もあるが、担当者をつけるのが普通である。といって、ほぼ全権を握っている編集長が企画段階から関わり、GOサインを出さない限り作品が掲載されることはない。 編集部も講談社も、大ドル箱のマンガにケチがつくのを恐れ、「進撃の巨人の担当者が殺人」という負のイメージを消したいのだろうが、朴容疑者がこの作品に深く関わっていたことは間違いないはずだから、姑息なことはやめたほうがいいと思う。 小説でもノンフィクションでもマンガでも、優れた作品にはいい編集者の手が必ず入っている。朴容疑者が妻を殺したことが事実であったとすれば、人間として許せないという気持ちは、もちろん私にもある。 だが、優秀な編集者を失ってしまったのは、講談社にとって大きな損失である。また、優れた作品を待ち望んでいる読者たちにとっても、取り返しのつかない損失であるにちがいない。 昨年は41年ぶりに書籍の売上が雑誌を抜いた。だが、講談社をはじめ小学館や集英社は、今でもマンガの売上が屋台骨を支えている。そのマンガにもやや翳りが見えてきたところにこうした事件が起き、さらに売上が落ちることにでもなれば、大手といえども安泰ではないはずだ。 この事件の行方を、出版社の人間たちは固唾を呑んで見守っている。 【巻末付録】 まず現代。「新春スペシャル撮り下ろし 深田恭子」「本誌独占 本仮屋ユイカ」「航空自衛隊 31歳元隊員 篠原ゆきの 迷彩服を脱ぎ捨てた」。袋とじは「フィギュアスケーター 村主章枝『月光』」。 ポストは「アイドル中古写真集の聖地 荒魂書店が誇る『お宝写真集』」「発掘 1974年のアグネス・ラム」。袋とじは「新藤恵美」。 この中では、驚きがあり、意外に豊満でセクシーな「元航空自衛隊員のヌード」がイチオシ。よって今週は現代の努力がポストを上回って、現代の勝ち。 (文=元木昌彦)
「34」タグアーカイブ
“文春砲”連発でも……ついに崩れた出版界の常識「雑高書低」 新年号も週刊誌に元気ナシ!?
今週の注目記事 1位 「日本が頭を抱える4つの最悪シナリオ2017」(「週刊新潮」1/12号) 同・2位 「新聞・テレビが報じられない天皇陛下『安倍総理への不満』」(「週刊現代」1/14・21号) 同・3位 「生長の家・谷口雅宣総裁インタビュー」(「AERA」1/16号) 同・4位 「100年生きるのは幸せか」(「週刊現代」1/14・21号) 同・5位 「10年後に『消えている会社』『生き残っている会社』363社全実名」(「週刊現代」1/14・21号) 同・6位 「衆院選 全選挙区当落完全予測」(「週刊現代」1/14・21号) 同・7位 「電通社長も辞任! 残業を絶対悪にした『過労自殺』後始末の違和感」(「週刊新潮」1/12号) 同・8位 「さらば『SMAP』大晦日の叛逆」(「週刊新潮」1/12号) 同・9位 「富士山に“異常変動”が![MEGA地震予測2017年最新版]いよいよ首都圏に大地震襲来」(「週刊ポスト」1/13・20号) 同・10位 「『稲田朋美』防衛相のKYに『安倍総理』も開いた口が塞がらない!」(「週刊新潮」1/12号) 同・11位 「40年も兜町の風雲児だった『加藤あきら』死して『中江滋樹』の弔辞」(「週刊新潮」1/12号) 同・12位 「日経平均は史上最高値へ一直線!」(「週刊ポスト」1/13・20号) 同・13位 「現役政治家[&OB]74人が選んだ『歴代最高の宰相』は誰か」(「週刊ポスト」1/13・20号) 同・14位 「今年、世界を獲る 松山英樹新春ビッグインタビュー」(「週刊現代」1/14・21号) 同・15位 「ここまでわかった『長生きする性格』『早死にする性格』」(「週刊ポスト」1/13・20号) 同・16位 「日本人の知らない外国人の訪日人気スポットBEST10」(「週刊新潮」1/12号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 原稿を書こうと思っていたら、驚いたニュースが飛び込んできた。 妻の殺人容疑で、夫で講談社編集次長の朴鐘顕容疑者(41)を逮捕したという。事件が起きたのは2016年8月9日未明ごろ。文京区千駄木の自宅で妻の首を締めて窒息死させた疑いが持たれているというのである。 最初、朴容疑者は「妻は自殺した」といっていたが、警視庁捜査一課は、遺体の状況など違う点も多かったため、殺人の可能性があるとみて捜査していたようだ。 事の真偽はまだわからないが、講談社は、彼が社の看板雑誌「週刊少年マガジン」の副編集長で人気漫画の『進撃の巨人』にも関わってきたことで、大騒ぎのようだ。 テレビ局からも私に取材があったが、私は彼のことを全く知らない。たぶんマンガをずっとやってきたのであろう。 41歳で副編集長というのは超エリートではないようだが、『進撃の巨人』に関わったとすれば、近々編集長という声もあったのではないか。 講談社にも大麻を栽培したり、裏カジノに出入りしたことで社を辞めていった者はいるが、殺人事件だとすると、私が知る限り初めてではないか。 この情報は、明日発売の週刊文春が掴んでいて、記事にしている。そうなると、発売されて事件が明るみに出るとわかって、警察が動いたということになる。文春の情報網おそるべしということになるが、同業種の暗い話だけに、OBとしてため息をつかざるを得ない。 実は、文春でこんな話がある。先週は文春がお休み(今週の水曜日発売)だと思っていたら、朝日新聞の1月4日付に文春の広告が載ったのだ。 右には大きく「紅白スクープ合戦」。左には「『医療の常識』を疑え」とある。たしか12月28日発売号は、左が「松潤の二股愛」だったが、見渡してもどこにもない。 これは新しい号かと駅の売店やコンビニを見に行ったが置いていない。木曜日発売だからと、翌日も覗いたが、あるのは年末発売の合併号だけ。 もう一度新聞広告を眺めると、「大好評発売中!」とあるではないか。なんのことはない、合併号の広告の配列を変え、松潤を落としただけだったのだ。あわてて買うところだったが、こういうところにも「売るための工夫」が文春にはある。騙しのテクニックに引っ掛かるところだった。 というわけで今年最初のスクープ大賞は文春抜きだから、残念ながらスクープと呼べるものはない。そこで順位はつけずにおいた。 まずは、新潮の訪日外国人が好む日本の人気スポットBEST10からいこう。私はこういう企画がけっこう好きである。 最初は島根県安来市にある「足立美術館」。この庭は絶景だそうだ。枯山水や白砂青松の広大な庭は、まるで絵画のようだという。ここはアメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で1位に選ばれたそうだ。 次は山梨県富士吉田市の「新倉山浅間公園」。手前に五重塔、奥に富士山、春の桜の時期はこの3つを同時に撮ることができる。フェイスブックの「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」に、花径2センチほどの青い花・ネモフィラ写真が投稿されてから、外国人が殺到するようになったのが茨城県ひたちなか市の「国営ひたち海浜公園」だ。 その他にも京都市東山区の「サムライ剣舞シアター」や三重県伊賀上野の「伊賀流忍者博物館」などがあるという。「足立美術館」は行ってみたいね。 さて、長生きは悪という風潮が蔓延しているが、ポストは性格で長生きか早死にするかがわかるという。 たいして参考になりそうもないが、いくつか挙げてみよう。「陽気な人より真面目な人が長生き」「仕事人間は長生きできる」「人の悪口をよくいう人は心臓病、肺がんになりやすい」「頑固な人は認知症になりやすい」「嫉妬深い妻はボケやすい」「がん患者にはいい人が多かった」「離婚すると死亡リスクが3倍になる」。 私のように、陰気で、人の悪口ばかりいって回り、嫉妬深い人間がよくこの年まで生きたと、今さらながら思う。 昔から「憎まれっ子世に憚る」というが、当たっているかも。 テニスの錦織圭、野球の大谷翔平とともに、世界を視野に入れて活躍しているゴルフの松山英樹だが、昨年末から絶好調だ。 2017年最初の大会であるSBSトーナメント・オブ・チャンピオンズでは、最終ラウンドで1イーグル、4バーディー、3ボギーの70で回った。一時は首位と1打差まで迫り、逆転かと思わせた。 今年はメジャー大会をもぎ取るのではないかと期待される松山のインタビューが現代に載っている。その中で松山は、見たい映画もテレビも、聴きたい音楽も読みたい本もないといっている。頭の中はゴルフ一色。今年6度目の挑戦となるマスターズについては、 「マスターズまでは常に(開催コースの)オーガスタを頭に入れて練習すると思います。もちろん、他の試合あってのマスターズだけど、メジャー制覇以外の夢はいまはないですね」 ジャンボ尾崎を超える頼もしいゴルファーが出てきたものだ。 冒頭にも触れたが、文春が昨年暮れの28日発売(合併号)ということもあるが、年明けの週刊誌の船出は比較的静かである。 去年、41年ぶりに雑誌の売り上げを書籍が上回った。雑誌の売り上げは前年比7.7%減の約7,200億円。書籍は前年比1.6%減の約7,300億円だった。 文春が華々しいスクープの連続で話題を集めたが、漫画誌などの落ち込みで、これまで出版界の常識だった「雑高書低」の流れが変わってしまった。 そんな雑誌の元気のなさが、新年の週刊誌にも出ているとしたら、心配である。 ポストに「現役政治家[&OB]74人が選んだ『歴代最高の宰相』は誰か」という特集がある。順位は予想されたとおり1位が吉田茂、2位が中曽根康弘、3位が田中角栄である。 現役政治家が選んだからだろう4位に安倍首相が入っている。「戦略的外交ができる」(甘利明)。国民投票法、特定秘密法などを実現した「最強の総理」(平沢勝栄)など、歯の浮くような賛辞が並んでいる。 現存している元政治家たちだけにアンケートをすれば、安倍には一票も入らないのではないか。 ポストの巻頭は「日経平均は史上最高値へ一直線!」である。再び「ニホン・アズ・ナンバーワン」の座を取り戻すという夢のような特集である。 企業の収益率(PER)は、アメリカのマイクロソフトが約30倍、グーグルが約38倍なのに、トヨタは約14倍、ソフトバンクグループは約10倍と低く評価されている。 為替レートは1ドル=150円で釣り合う。トランプの政策は景気をさらによくさせ、五輪を控えている日本の地価はバブル期のように上昇するそうだ。 よくもまあ、これほど楽観的に考えられるものだ。先週のニューズウィーク日本版では「トランプ相場ははかない幻想だ」とタイトルを打ち、こう結んでいた。 「投資家の皆さん、暴走列車から飛び降りるタイミングにはくれぐれもご注意を」 米中関係、原油高、欧州の混乱、どれ一つをとっても日本にいい影響があるとは思えない。その答えが出るのはそう遠くはないはずだ。 さて、加藤あきらと聞いて、あああれかと思い出す人はどれだけいるだろうか。 兜町の風雲児と呼ばれ、バブル時代に名前を馳せたが、株価を不正に釣り上げたとして金融商品取引法違反の罪に問われ、昨年6月から東京地裁で公判中だったが、12月26日、都内で死亡した。享年75。 同時代に株の仕手筋で名を馳せた投資ジャ-ナルの元代表、中江滋樹が新潮で加藤のことを語っている。 ともに時代が生んだ徒花ではあるが、バブルという時代を駆け抜けた象徴的な人間として、これからも語り続けられていくのであろう。 一度だけ加藤に会ったことがある。脱税で逮捕され、保釈されて出てきたときだったと記憶している。 こちらの質問にもほとんど無言で、風雲児という面影はなかった。地産の竹井博友ら、バブル紳士たちとはずいぶんお付き合いしたが、何事もなく晩年を全うできた人は、私が知る限りいない。 二度と株バブルなど起きてほしくない。だが、そう思わない、あの時代に郷愁以上のものを抱いている人間が、また動き出しているようである。危険だと思う。 安倍首相は後世の人間が評価できるような宰相ではないと思うが、その安倍に輪をかけてどうしようもないのが稲田朋美という防衛大臣である。 よりによって安倍と真珠湾慰霊のために同行したのに、帰国してすぐに靖国神社へ参拝したのだ。 どんな理由があれ、防衛大臣という立場を考えたらできないはずだが、この女の頭の中はどうなっているのだろう。 新潮ではないが「これが総理候補とは笑わせる」。彼女は必ず安倍首相の命取りになる。 このところ私の住んでいる東京でもやたら地震が多い。いつ起きても不思議ではないとは思いながら、できることなら陽気のいいころに願いたいと思っているのだが。 毎度お馴染みのポストの「MEGA地震予測」だが、今回の「2017年最新版」では、いよいよ首都圏に大地震が襲来すると予測している。 村井俊治東大名誉教授が、「6年前の東日本大震災以降、日本列島では地表の大変動が起きている。昨年の熊本地震以降、その変動幅は拡大し、今も広がっています。そのため、今年は昨年以上に大きな地震が起こる可能性がある」と不気味な予測をしている。 中でも昨年末に4センチの「異常変動」が観測された富士山だが、この変動は無視できないという。したがって、首都圏を含む南関東を全国で唯一、最高警戒レベルの5、地震の可能性が極めて高い地域に指定して、警告を発しているそうである。 1995年の1月には阪神淡路大震災が起きている。今度起きるとすれば関東地方であろう。おのおの方、覚悟召されよ。とはいってもな……。 さて、SMAPが紅白にも出ず、引退セレモニーもなく“消えて”しまったため、ファンたちはSMAP縁の場所を巡礼して歩いているそうだ。 ここもその場所になるのだろう。キムタクを除いた4人と元メンバーだった森且行が、大みそかの午後7時頃から集合して、夜ふけまで話し明かしたという六本木の焼肉屋。 新潮は、事前にその情報を入手していたのだろう、店に入ってくる連中の写真を一人一人撮っている。この店は堺正章がプロデュースしている店だという。ネットではこの店は六本木ミッドタウンの真横にある「炭火焼肉An」だといわれている。 SMAPは今年の9月まではジャニーズ事務所との契約があるが、それ以降は、元のマネジャーと4人が組んで、仕事を始めるのではないかといわれているようだ。 どうでもいいが、もういい年なんだから、仲間内でぐずぐずいっていないで、一人一人がファンの前に出て、自分の言葉でこれまでの経緯とこれからを語るべきだと思う。 ところで、電通を揺るがせ、社長を辞任にまで追い込んだ「過労自殺」について新潮が、24歳の女性の自殺の理由はほかにもあったのではないかと、報じている。 要は、彼女のSNSに残されたメッセージから推測するに、付き合っている彼氏がいて、その男からイブの夜、彼女は別れを宣告されてしまったというのである。 過重な残業や心ない上司のパワハラ、その上に、好きだった男が離れていってしまったことが重なり、死を選んでしまったのではないかというのである。 人が死を選ぶ理由は一つだけではないのだろう。だからといって電通が彼女に課した過労労働の責任が軽くなるわけではない。 こうした悩みを持って働いている社員を、どうしたら救えるのか。取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……というような非人間的な「鬼十則」を後生大事にし、社員個々の人間性に目を向けてこなかった電通という社の体質が、ひとりの女性を追い込んでしまったことは間違いないのだから。 安倍首相は解散をしたくてウズウズしているようだ。1月解散はなくなったようだが、現代によれば、予算審議が滞るからやらないといわれているが、野党が油断している2月に「奇襲解散」がありうるそうだ。 だがこのところ、公明党の自民離れが目立ってきていることから、公明票が自民に入らず「棄権する」と仮定すると、現代の予測では「自民党は現有の291議席から22議席減の269議席に、民進党は18議席増の91議席になる」と読む。 さらに、野党共闘が実現したとすれば「自民党の総議席数が198に激減する一方、民進党は185議席まで肉迫することになる」(現代)という。 この中で小沢一郎が言っている。 「僕はいつも言っているんですけど、政権を取るのは簡単なんです(笑)。野党が一体になれば勝てる。自民党の票は全く増えていないんですから」 だが、肝心の民進党に「何が何でも政権を取るという気迫が感じられない」(小沢)。 蓮舫が、共闘よりも政策が大事だなどと“寝ぼけた”ことをいっているようでは、民進党に期待するほうが無理なのだろうが、早くしないと安倍の思うがままになってしまう。 お次は現代恒例の「10年後に生き残っている会社」。オヤ? と思うところだけをピックアップしよう。 トヨタと日産では、EV化でリードしている日産が将来性では上。電気・家電分野ではダイキン工業、日立製作所、三菱電機が上で、東芝はもちろんパナソニックもソニーも将来性で劣る。 金融総合・銀行では、三菱UFJ、みずほFG、三井住友トラスト・HDの御三家は安泰。ビール・飲料ではサントリーHDが抜きんでていて、アサヒ、キリンはその下で、サッポロにいたっては消える寸前? 放送分野は軒並み評価が低く、新聞も日経を除いては低評価。出版は入っていないが、講談社も小学館も10年後はわからないということだろう。 同じ現代の巻頭特集。「100年生きるのは幸せか」と、ポストとは違って悲観論満載である。 17年からは65歳から74歳の前期高齢者と75歳以上の後期高齢者の数が逆転するといわれている。病人を選別して、治る見込みのない老人は病院に来ないでくださいと、追い返されるようになる。これからは60代は「若者」と扱われ、社会の中心に立ってバリバリ働く世の中になる。60代ははなたれ小僧なのだ。 それもこれも、普通のサラリーマンが定年後100歳まで生きようとしたら、総計で1億1,872万円いる。これは生活費だけで、自宅のリフォームや医療、介護費、趣味などに使うとすれば、さらに2,000~3,000万円はかかるというのである。 平均的なサラリーマン世帯の年金収入が月額22万円だとすると、100歳までの年金収入は約9,500万円だそうだから、5,000万円も不足することになるそうだ。 そうならないためにどうするか? 「生活コストを下げても幸福に暮らす工夫をすべきです。たとえば外食の回数が減っても、料理を作る喜びがあれば、不幸ではない」(政策研究大学院大学名誉教授の松谷明彦) 昨夜、鍋にしようと思いスーパーへ行ったら、たった4分の1の白菜が150円もしていた。ホウレンソウ、ニラ、大根など野菜が高くて、鍋が成り立たないのだ。 外食などもってのほか、家でつつましく鍋でも突こうと思ってもままならないのである。 今の日本は長生きしようと思わせない社会になってしまった。せめて自分が死にたいときに死ぬことができる「安楽死」の制度を早くつくってほしいと、切に思う。 AERAは久々の登場だが、安倍首相の支持団体として名高い「日本会議」について、その中心メンバーの多くの出身母体である「生長の家」の谷口雅宣総裁がインタビューに答えている。 「日本会議」の中枢メンバーは「生長の家」の谷口雅春初代総裁の熱烈な信者だといわれている。 だが雅宣総裁はこう断言している。 「戦後の冷戦下に雅春先生が唱えられたことを、世界構造が変わった現代で実践しても、何の実効性もありません」 元メンバーは「生長の家」の中に「生長の家政治連盟」をつくり、右派学生たちを集めて全共闘と対抗したり、政治活動をしていたが、2代目の谷口清超総裁が、宗教運動が政治運動によって阻害されているとして、これを活動停止にした。 現在の「生長の家」は、原発を推進し経済発展至上主義の安倍首相の政治姿勢に反対し、「日本会議」の元信者たちに対しても、「時代錯誤的」「狭隘なイデオロギーに陥っている」と断罪し、そのことを声明として発表したのである。 宗教的な信念と政治を選ばなければならないとき、政治的な現実を選んではいけないという。政治家はあくまで政治家の価値判断で生きるため、何度も裏切られたからだというのだ。 「だから、今の創価学会と政治の距離感を見ていると危ういと思います。完全に政治にのみ込まれてしまっている。実は声明を発表したら、創価学会の人から感謝されたんですよ(笑)。本当は創価学会もスタンスをきちんと表明すべきだと」 声明を発表したら、信者の1割ぐらいが離れていったそうだ。 「信仰とは生き方です。信仰はあるが生き方は違うというのでは、信仰は続きません」 こうした人間が創価学会にはいない。だが、少しずつ流れが変わってきたのは確かだろう。 ところで1月10日のasahi.comにこんな記事が載った。 「天皇陛下が在位30年を節目として譲位を希望されていることを受け、政府は、平成31(2019)年1月1日(元日)に皇太子さまの天皇即位に伴う儀式を行い、同日から新元号とする方向で検討に入った。国民生活への影響を最小限とするには元日の譲位が望ましいと判断した。譲位に伴う関連法案は、有識者会議の報告と衆参両院の論議を踏まえ、5月上旬にも国会に提出する見通し。譲位は『一代限り』として皇室典範改正は最小限にとどめる方向で検討を進める」 こうしたやり方が、天皇が望んでいる「退位の制度化」や「皇室典範についての議論」とほど遠いことは間違いない。 現代によれば、もともと15年秋の時点で天皇が安部側に生前退位の意向を伝え、その後、時間をかけて内容を摺り合わせてきたのに、「お言葉」を発した直後に「憲法違反」などという話が出るのは、ハシゴ外しではないかというのだ。 そこで、昨年暮れの誕生日会見で「内閣とも相談し」という文言を入れ、そうした話は終わっているはずだ、私の意向を反映させろと釘を刺したのだと見る向きもある。 なぜ安倍首相が皇室典範の議論をしないのか。それは、反対議員が出てきて党内が混乱するから、面倒くさいのだそうだ。呆れた話である。天皇と安倍の確執はまだまだ続きそうである。 新潮の巻頭特集は「日本が頭を抱える4つの最悪シナリオ2017」。20日に大統領に就任するトランプが、世界を揺るがす暴れん坊になるのか、現実的な対応をとって世界各国は胸をなで下ろすことになるのか、「トランプ占い」を最初にもってきている。 とりわけ選挙中から毒舌を吐いてきた米中関係が注目される。12月始めに台湾の蔡総統と電話会談したことで、「一つの中国」に固執する習近平は怒り心頭だからだ。 だが、京大名誉教授の中西輝政は、同じ頃トランプが師と仰いでいるキッシンジャーが習と会っていることに注目すべきだという。 中西は、ニクソンもレーガンも大統領に就任したら対中宥和路線に転換している。共和党政権で繰り返されてきたことだから、安倍首相が、「『米国の後ろ盾があるのだから』と、対中強硬の前のめり姿勢を取ってしまうと、トランプに梯子を外され、日本が孤立する恐れがある」と警告する。 次に小池都知事が今夏の都議選に小池新党を立ち上げるとぶち上げたが、20議席ぐらい獲得する可能性があり、小池に擦り寄る公明党、民進党、小池シンパの党を加えると「過半数の64議席を超える可能性は非常に高い」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫)そうだ。 だがそうなると、大風呂敷を広げることはできても畳むことができない小池に、移転を延ばされた築地の仲卸業者がゴネて、豊洲市場の使用料の値下げを要求することもあり得るという。 これまでは都議会自民党が間に入っていたが、これからはそうはいかない。結果、補助金という都民の税金がムダに投入されることになりかねないというのだ。 確かに「口だけ番長」の小池に、都民の目も厳しくなってきてはいる。だが、今のような自民党のボスたちが勝手気ままなことをやり、都政を蹂躙してきたことに対する都民の怒りは大きいから、このままいけば自民党は惨敗するに違いない。 小池の真価は、その後どうするかで決まるはずである。もう少し見極める必要があると思う。 小池に関しては、ニューズウィーク日本版(1/3・10号)が興味深いレポートをやっていたので紹介しておこう。 トルコでは年末から年始にかけてテロが頻発しているが、中でも、12月19日に起きた警官によるロシアのトルコ大使射殺事件は世界に大きな衝撃を与えた。この容疑者は現場で射殺されたが、エルドアン大統領はこの容疑者を「フェトフッラー(フェト)」というテロ組織の人間だと断言した。 この組織と日本の元小泉総理の秘書で現在は内閣官房参与の飯島勲、小池が親しいというのである。 詳しくはニューズを読んでほしいが、かいつまんでいうとこうなる。フェトはイスラム教指導者ギュレン師を信奉し、「ギュレン運動」と呼ばれる大きな影響力を持つ組織のことである。 エルドアンとギュレンとの確執の始まりは16年の7月に起こったクーデター未遂事件だった。この事件の背後に尊師と崇められるギュレンがいると見たエルドアンは、徹底的な粛正を続けている。 現在、ギュレンは病気療養を理由にアメリカで暮らしているが、潤沢な資金を背景にクリントン夫妻に取り入り、16年の大統領選ではクリントン陣営に200万ドル近くの献金がわたっているという。 徹底的な秘密主義を貫く秘密結社のようなギュレンの組織は現在、「世界約170カ国に約3000の団体を持ち、国や地域ごとに『イマーム』と呼ばれる指導者が置かれている」(ニューズ)。 この組織は活動の中核を教育に置くが、ギュレン系の学校が13年に日本の横浜でも開校している。「学校法人ホライゾン学園」がそれだというのだ。 そして16年には仙台で小学校も開校したそうだ。仙台校は日本の義務教育の卒業資格が与えられる「1条校」で、インターナショナルスクールのように教科を英語で教えることから、授業料が高額にもかかわらず大変人気が高いという。第2外国語はトルコ語。 この学園の設立課程に違法性はないが、ギュレンの目的の一つは「学校を通して洗脳できる生徒の選抜」だそうだ。 だが、この学園はギュレン運動とは関係を持っていないとして、こうした出自は明示していない。 この組織は日本ではトルコの食品商社「バハール社」が営利事業を行い、歴代のトルコ大使もこの活動を支え、日本の政治家に浸透してきた。そのひとりが飯島だというのである。 先を急ごう。この組織が宣伝活動を日本で行うのが「NPO日本トルコ文化交流会(日ト会)」で、ギュレン運動関係者の誰もが名前を挙げるのが小池だそうだ。 同会のパンフに推薦文を寄せ、イベントにも何度も姿を現している。先の仙台校の説明会の日に、同校で教育講演会をやっている。 トルコにある「ハタイさくら小学校」は、シリアの難民の子どもたちに教育を施そうと小池が議員連盟を作り、寄付を募って開校した。ネット募金で約2,500万円が集まったという。 だが、この学校はクーデター未遂後に一時閉鎖になり、小池が知事就任後には別のNGOが運営するようになった。 ギュレン運動の実態はこれからもっと解明される必要があるが、「なかでも将来の首相候補といわれる小池については、公私にわたりさまざまな報道がなされながら、その『外国人脈』の内実についてはほとんど光が当てられてこなかったのではないだろうか」(ニューズ)。 小池がカイロ大学を優秀な成績で出たことは間違いない。その時代に培った人脈は今どうなっているのだろうか。見えている小池は彼女の半分でしかない。陰になっている後の半分を解明することも、ジャ-ナリズムの仕事であるはずだ。 【巻末付録】 現代からいこう。巻頭は「新春スペシャル 週刊現代が撮った女優たち」。米倉涼子、藤原紀香、内田有紀などなど。後半は「無法痴態 新宿・歌舞伎町」。やはり歌舞伎町は年末年始も夜も昼もないということが、これを見るとよくわかる。これだけのシーンを写真ではなく動画で撮っていたら、デジタルでお客を呼べるのにと思う。 さらに「独占撮り下ろし 高岡早紀 ゴージャス・バディ」。40代半ばのはずだが、なかなかのセクシー・バディだ。 お次は「寿新春! 一挙公開 大女優たちの『愛蔵写真』」。いつもながら関根恵子の裸身はいい。「ミス・ユニバース準決勝進出 平塚千瑛」。袋とじは「私たちの『陰唇線』見てください」。女性の外性器には小陰唇と、その周囲に存在する大陰唇があるそうだが、女体によって千差万別なのだそうである。 そこで現代が、「女性器の外側をギリギリ走る陰唇線」の撮影に成功したというのだが、なんだかよくわからん。見たい人は買ってしげしげと眺めてください。 ポストの巻頭は「美しき瞬間を刻んだ永遠のミューズ 秋吉久美子」。彼女ももう還暦をすぎたか。そう思って、若い頃のヌードを眺めると感慨深いものがある。この可愛さは関根恵子に匹敵するな。 お次は「由美かおる」、袋とじつき。彼女の年齢を感じさせないプロポーションには頭が下がる。よほどストイックに生きないとこうはならないはずだ。プロポーション遺産にでも登録したら。 後半は「芸能生活30周年。女優人生を賭けて挑んだ初の完全ヘアヌード 杉浦幸 決意」。年相応の膨らみがいやらしさを増すのだろう。なかなか頑張っているヘアヌードではある。 次は「昭和女優16人新春ヌード詣で」。ひし美ゆり子、横須賀昌美、田中真理など。 袋とじは「未公開 白石ひとみ ラストヌード」。懐かしいね。彼女はAVらしからぬ「小悪魔的」な表情がたまらないんだ。彼女ももう40代半ばか。このヌードは現在のものだろうか。そうではないとは思うが、じっくり見ていたいヌードである。 というわけで、今週は白石ひとみの可愛い表情がたまらない、ポストの勝ちだ。 (文=元木昌彦)「週刊新潮」(1/12号、新潮社)
井上真央・葵つかさとの“二股愛”スクープされた嵐・松本潤に「倫理を求めるのは無理がある!?」
今週の注目記事・第1位 「井上真央ショック! 嵐・松本潤 裏切りの“4年恋人”」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第2位 「<横浜点滴殺人>『黒い看護師』と『消毒液』をつなぐ重大証言」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第3位 「安田美沙子<デザイナー夫>の『ゲス不倫』撮った」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第4位 「『おそロシア首脳会談』7つの不審」(「週刊新潮」12/29号) 同・第5位 「90歳になってわかった『めでたいこと』『めでたくないこと』」(「週刊ポスト」1/1・6号) 同・第6位 「政界[2016]016『失言・珍言大賞』を決定する!」(「週刊ポスト」1/1・6号) 同・第7位 「リフレ『浜田宏一』もデフレに白旗で日銀『黒田総裁』の青息吐息」(「週刊新潮」12/29号) 同・第8位 「箱根駅伝の見所は『王者青学』VS.『東海大1年生ドリームチーム』」(「週刊新潮」12/29号) 同・第9位 「<保存版献立付>“エビデンス健康食”」(「週刊文春」12/29号) 同・第10位 「『都知事小池百合子』と闇の高利貸し」(「週刊新潮」12/29号) 「小池百合子のブラックボックス」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第11位 「嫌われ蓮舫と十一人の“踏み台男”」(「週刊文春」12/29号) 同・第12位 「香川照之『離婚』」(「週刊文春」12/29号) 同・第13位 「トランプ政策顧問が本誌に緊急提言『日本よ、中国の軍事的脅威に備えよ』」(「週刊文春」12/29号) 同・第14位 「ムダに高いモノもある日本の超高級ガイド2017」(「週刊新潮」12/29号) 同・第15位 「将棋スマホ不正 渡辺明竜王が『告発は後悔してません』」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第16位「『棚ぼたバブル』がやってくる!! 日経平均は『4万円』へ!」(「週刊ポスト」1/1・6号) 【巻末付録】ポストのSEXYグラビアを採点する! 現代もトップで株が上がるとまくし立てていたが、ポストのほうは株価4万円、これからの世界の出来事は日本経済にすべて有利に働くという見立てだ。 この「棚ぼたバブル」を信じるものだけが救われるというのだから、怪しげな新興宗教のようである。 その根拠の一つは、トランプの政策にあるという。10年間で6兆ドルの大型減税、550億ドルの公共事業、大幅な規制緩和をやるから、「インフラ投資は経済効果が高い上に、法人税を大胆に引き下げれば世界から企業が米国に集まる。雇用は大幅に拡大し、米国の産業は劇的に甦る可能性が高い」(埼玉学園大学経済経営学部の相沢幸悦教授)のだそうだ。それだけではない。中国の人民元切り下げで中国マネーが日本に流れ込む、韓国サムスンの凋落で日本の電器メーカーが復活する、EU離脱ドミノでライバルのドイツ経済は凋落し、原油高でオイルマネーも日本へ向かうと、いいことだらけだそうだ。 それにバブルの頃より資金がだぶついているから、政策次第では株価4万円も夢ではないというのである。まあ、新しい年を迎えるのだから、少しぐらい夢を見てもいいとは思うが、どうしたらここまで脳天気になれるのか、本文を読んでも私には理解できない。 年末年始に仕込んでおくべき爆騰銘柄15というのも出ているから、カネが有り余っていて捨ててもいいという人はご覧あれ。 私はニューズウィーク日本版(12/27号)が報じているほうに、真実味があると思う。 FRB(米連邦準備理事会)のイエレン議長が下した金利引き上げと、トランプ政権で実施される大型減税、公共事業や国防費増が財政規律のタガを外して、インフレと国債の発行額が増えていくであろうと読む。 トランプと共和党は、財政赤字など意に介さないだろうから、金利が上がり、新規の国債も利回りが高めに設定されるはずだ。そうなれば、「減税したり、橋を架けたり、復員軍人の医療費に回したりするはずのカネが利払いですっかり喰われてしまう」(ニューズ)から、トランプの公約の多くは前途を阻まれるかもしれないというのである。そうなれば“豊富な破産経験”のあるトランプの経験が生きてくると皮肉っている。 さて、対局中のスマホによるカンニングの疑いで連盟の常務会にかけられていた三浦弘行九段だが、このほど断が下った。 「日本将棋連盟から委嘱を受けた第三者調査委員会が『不正の証拠はない』との結論を出したことを受け、連盟の谷川浩司会長らが27日、都内で記者会見をした。谷川会長は『(連盟の対応は)妥当だったとはいえ、三浦九段につらい思いをさせた。申し訳なく思っている』と述べ、謝罪した」(朝日新聞12月28日付) 三浦九段は涙を浮かべて会見をしたが、これを告発した渡辺竜王は文春に対して、「自分がとった行動については全く後悔していません」と話している。 今やAIが将棋やチェスだけではなく、囲碁までも人間を凌駕する時代になった。そうした過渡期のゴタゴタだろうが、これからAIを頼りに将棋や囲碁の世界で不正を働く人間が出てくるのは間違いない。そうなると将棋の持っているおもしろさがなくなってしまうのではないか。将棋ファンとしては、それが心配である。 新潮に「日本の超高級ガイド」という特集がある。ツキノワグマの掌が丸ごと載っている「熊の手そば」が1杯10万円。1本6,500円のXO食パン。20年の醸造醤油が55ミリリットルで3,445円。オリーブオイル90%の石けんが1つ10万円。100万円の南部箒。1本250万円の杖など、誰が買うのかね。 文春で、トランプの政策顧問というピーター・ナヴァロなるカリフォルニア大学教授が、日本は中国の軍事的脅威に備えよと吠えている。 この人、『米中もし戦わば 戦争の地政学』(文藝春秋)という本を出している筋金入りの対中強硬派だそうだ。 日本は、独自に防衛力を増強せよという主張はトランプと同じ。日本は米軍基地を「分散・多様化」して、基地や艦船といった高価値資産を日本列島、特に、およそ1,000キロにわたって延びている琉球諸島の島々に配備せよといっている。 こういう輩が、オスプレイが操縦ミスで落ちても「米軍に感謝しろ」とほざいて、事故原因など究明することなくオスプレイの飛行を再開するのだ。 トランプ景気などと浮かれている場合ではない。こうしたウルトラタカ派の恫喝にどう立ち向かうのか、今から考えておかなければいけないはずである。 同じ文春に、先日、21年の結婚生活を解消したと発表した俳優・香川照之のことが載っている。文春によると、香川は息子を歌舞伎役者にしたいために母親・浜木綿子と離婚した三代目市川猿之助に急接近していった。 11年からは脳梗塞で介護が必要になった猿之助と独断で同居を始めたが、仕事でいない香川が面倒を見られるわけではなく、妻が向き合うようになった。また、妻のほうは息子を歌舞伎役者にするのは、「息子の将来の自由を奪ってしまう」と、望んでいなかったという。 そんなこんながあって、ついに離婚ということになったというのだが、2ページという短さもあって、よくわからない記事である。 香川という俳優は東大出で、時には神ってる演技をするが、私の好きなタイプの俳優ではない。 離婚というのは2人にしかわからないものだが、こういう人間と一緒にいるのはさぞ大変だっただろうなと、私はやや奥さんに同情的である。 やはり文春が、蓮舫民進党代表が、周りが期待したほど人気が出ないのは、日本と台湾との二重国籍問題が影を落としていると報じている。 そうかもしれないが、私は不人気の一番の理由は、野田佳彦元首相を幹事長に据えたことだと思っている。 彼は確かに弁は立つ。安倍首相に対する国会質問はなかなか鋭い。だが、野田は旧民主党を選挙で惨敗させた「大戦犯」である。 自民党の一強支配を許してしまった元を辿れば、野田首相(当時)が安倍自民党総裁(同)と握手し「やりましょう解散」したことから始まったのだ。 新しい民進党を有権者にアピールするために、蓮舫代表は民主党の手垢が染みついた人間ではなく、無名でも清新な人物を選ぶべきであった。クラリオンガールから政党のトップに成り上がった蓮舫の過去や、夫を小馬鹿にしたような発言、覚せい剤所持容疑で逮捕されたことのある不動産会社元社長とのウワサなどについて、読者は知りたいと思うだろうか。少なくとも巻頭でやる話ではない。 新潮が、一見クリーンに見える小池都知事だが、闇の高利貸しからブラックマネーが流れ込んでいたと追及している。 この男(82)は、小池の衆議院時代の地元、東京・池袋で闇金を営んでいたそうだ。その男の息子が、こう告白している。父親は池袋に本拠を置く暴力団の会長と親しかったそうだ。12年に、ホテルオークラで開かれた小池の「議員在職20年を祝う会」の2万円のパーティ券を父親は100枚買った。 13年に行われた出版記念パーティでも、やはり2万円の券を100枚。だが、小池の資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」の政治資金収支報告書のどこを探しても記載されていないと新潮はいう。さらに、政治資金規正法には1回のパーティ券売買の上限を150万円と定めている。2回ともそれを超えているため記載しなかったのか。だが、20万円を超えるパーティ券を購入した人間の氏名住所も記載しなければならないのに、それも見当たらないというのである。 神戸学院大学の上脇博之教授がこう指摘する。 「上限に引っ掛かったから記載しなかったという故意性が疑われ、単なる記載ミスに比べて悪質です。このケースは、上限違反よりも罰則が厳しい不記載に問われると考えられる」 罰則は5年以下の禁固または100万円の罰金。 「しかも、小池さんがパーティ券購入を持ちかけているなら、会計責任者だけでなく、小池さん自身も罪に問われる可能性が高くなります」 小池都知事は例によって「適正に処理している」と答えている、だが、リオ五輪に着ていった和服は、この男の長年の愛人のもので、彼女もリオに行っていて、小池は着付けをしてもらっていたというのだ。そうだとすると小池都知事に説明責任がある。都議会のドン・内田茂の笑い声が聞こえてくるようだ。 文春も小池都知事のブラックボックスという特集をやっている。同居している20歳年下の男がいると、思わせぶりにタイトルを打っているが、何のことはない。 「私の母の兄の奥さんの妹の子ども」 だというのだ。これも巻頭でやる話かね。 同じ文春の「科学的根拠のある健康食」はどうだろうか。がんにはブロッコリー。キャベツは胃や肺に効く。肝臓にはコーヒー。認知症には乳製品がいいと千人調査が効果を証明した。高血圧には、赤ワインより玉ねぎを。有効ポリフェノールのあるバターもいい。糖尿病にはサラダより野菜炒めを。果物でも柿とブドウは血糖値を上昇させる。健康で長寿になりたかったら玄米。りんごの皮と緑のトマトで筋力低下予防を。とまあ、これまでいわれてきたことの集大成である。 文春独自の新しい視点はないが、健康にいい食べ物をもう一度おさらいしたいという向きにはいい特集であろう。 お次は、箱根駅伝の話題。大本命は3連覇を狙う青山学院大だそうだが、今回の駅伝は、出場44回ながら未勝利の東海大学が注目だと、新潮が報じている。 何しろ15年の全国高校駅伝のエース区間を走った上位6人のうち3位を除く5人が入部して、ドリームチームになっているというのである。 この1年生が卒業するまで4連覇もあるといわれているそうだ。なぜこんなすごい人間が集まったのかというと、高地トレーニングに近い環境を作れる低圧室や、脚に負担をかけない無荷重ルームランナー、血液成分を測定できる装置などを揃えていることや、監督が海外のトレーニングを熱心に研究していることが、その理由だそうだ。 青山大の2連覇も驚いたが、もしかすると全員1年生の東海大が初優勝するかもしれない。これは見逃せない。 アホノミクスではなくアベノミクスは完全に間違いだったことが証明された。 それはアベノミクスの理論上の師であった米イエール大学の浜田宏一名誉教授までが、文藝春秋1月号に寄稿して、「昨年末から量的、質的緩和政策は頭打ちになっていると思える」と、行き詰まりを明かし、「“自分の考える枠組みに変化が”“金融政策だけではうまくいかない。財政とセットでいかないと”と、その限界をはっきり認めてしまったのである」(新潮) 黒田日銀総裁も、インフレ目標の達成時期を自らの任期の後にした。敗北宣言である。 株価が2万だ3万だと上がる要件は、ほとんどないと考えておいたほうがいい。株屋の口車に乗せられてはいけない。これがバブルの教訓である。 ポストが「政界[2016]『失言・珍言大賞』を決定する!」という特集を組んでいる。イクメン議員として注目を集めた宮崎謙介議員だったが、ゲス不倫が発覚してあえなく憲政史上初の不倫で辞任。彼が辞職会見の時にいった言葉が「人間としての欲が勝ってしまった」だった。 弁護士出身の丸山和也参議院議員の人種差別発言もあった。 「米国は黒人が大統領になっている。これ奴隷ですよ」 オバマ大統領でなかったら同盟を解除されても致し方ない暴言である。否、戦前なら戦争に発展していたかもしれない。当選2回ながら“失言王”とあだ名がついたのは大西英男代議士。補選の応援に入った際、神社の巫女さんから「自民党は好きじゃない」といわれたことにブチ切れ、「巫女のくせに」と思い、「私の世話を焼いた巫女さんが20歳ぐらいだった。口説いてやろうと思って、『補選を知っているか』と聞いたら知らないというから、夜誘って説得しようと思った」 産婦人科医の赤枝恒雄代議士が、大学生や民間NGOが出席した「子供貧困対策推進議員連盟」の会合で、 「とりあえず中学を卒業した子どもたちは仕方なく親が行けってんで通信(過程)に行き、やっぱりだめで女の子はキャバクラに行ったりとか」 丸山、大西、赤枝も70代である。安倍が掲げる「女性活躍社会」など頭の中にない古いアホ議員たちである。 熊本・大分地震が起きた後、片山虎之助おおさか維新の会(当時)共同代表がトンデモ発言。 「終盤国会になってから熊本、大分の地震が起こりまして、これがずっと長引いていますね。ダブルになるのかならないのか、消費税を上げるのか上げないのか、全部絡んでくるんですね。大変タイミングのいい地震」 都知事選では、小池百合子候補が「崖から飛び降りる覚悟」をして立候補した。対抗馬の増田寛也候補の応援に行った石原慎太郎元都知事が小池候補に対して「厚化粧の女に任せるわけにはいかない」と発言し、一気に小池支持者を増やしてしまった。中でも私は、失言の“国家遺産”ともいうべき麻生太郎副総理のこの発言が許せない。 「90歳になって老後が心配とかいっている人がテレビに出ていた。いつまで生きてるつもりだよ」 政治家失格というより人間失格である。現役時代に「サメの脳みそ」といわれた森喜朗元首相の暴言は枚挙に暇がないが、今年も口を開けば暴言・迷言だらけである。 新国立競技場に聖火台が忘れられていた問題で批判を浴びると、 「日本スポーツ振興センターという少し頭のおかしな連中が、聖火台を忘れた設計図を作った」 と発言。自分の頭のおかしさを忘れて他人を批判するのが、サメの脳みそといわれる由縁である。 業者から現金をもらったことがバレて辞任に追い込まれた甘利明前経済再生相が辞任会見で漏らしたひと言。 「政治家の事務所は、いい人だけと付き合っているだけでは選挙に落ちてしまう」 本音すぎて、いい人なのだろうが政治家には向いていないのがよくわかる。山本有二農水相の「この間冗談をいったら、閣僚をクビになりそうになった」。萩生田光一官房副長官が、野党の国会対応を「田舎のプロレス」と揶揄。 安倍首相の奥さん昭恵が小池都知事との対談で「日本を取り戻すことは大麻を取り戻すこと」というのもベスト10ぐらいには入るだろう。 ポストはベストワンを選んでいないから、私が独断で2016年の「暴言大賞」を決定してみたい。政治家ではないが間違いなくワーストワンになるのはこれだ! 沖縄県・高江村で強行している米軍ヘリパッド建設をめぐって、大阪府警の機動隊員が反対派市民に「ボケ、土人が」「黙れコラ、シナ人」と、呆れ果てた差別発言をした。安倍首相や菅義偉官房長官の「沖縄軽視、翁長雄志沖縄県知事憎し」が、末端まで浸透しているということだ。 ところで佐藤愛子の『九十歳。何がめでたい』(小学館)が売れているという。私は読みたくはないが、ポストが佐藤をはじめ、90歳を超えた人たちにインタビューしている。外山滋比古お茶の水女子大学名誉教授(93)のこの言が一番よかった。 「大切なのは、新しい生き方を始めることです。それまでやってきた仕事や趣味の延長ではなく、まったく新しい人生、それも職を変えるぐらいでないとダメ。(中略)高齢者ほど年中無休で働かないといけません。サラリーマンみたいに週2日も休んでいたら、老化するばかりです。(中略)間、時間があると何をすべきかわからず、大抵の人は生きがいや活力を失います。とくに男性は不器用なので、新しい環境に適応できず、新しい仕事を作れません。男性の高齢者がどう生きるかは、これからの日本の大きなテーマです」 新しい年の始めにまったく新しいことを始めるか。それが何かってことから始めなくてはいけないな。 ところで安倍首相がプーチンを訪日させたが、メディアは「日ロ首脳会談 あまりに大きな隔たり」(朝日新聞)「進展見られず」(読売新聞)「『引き分け』より後退か」(産経新聞)と酷評ばかりである。 新潮で北大名誉教授の木村汎氏もこういっている。 「日本にとって99%敗北。元島民の北方領土への自由訪問が広がりそうなことだけは1%分評価できます」 新潮によれば、唯一の成果といわれる「北方4島に日本企業も進出できるようになる、共同経済活動案」にも、乗り越えるには厳しすぎる障壁があるとしている。 現在北方4島には約1万7,000人のロシア人が居住しているというが、ロシア極東事情に詳しいジャーナリストはこう話す。 「ウラジオストックから運ばれてくる麻薬が蔓延しています。ロシア本土より監視の目が緩いことから格好の取引場所になっており、密売人たちに重宝がられているためです。また、択捉島にあるロシア軍基地から横流しされた武器を市民が所有していて、それを使っての犯罪も横行。道路事情も悪く、悲惨な交通事故が地元紙の紙面をよく飾っています。警察などの役人たちの間では、横領や賄賂が常習化しています」 こうした治安の悪さとともに、日ロ双方が主権を訴えている北方4島では、もし日本人が罪を犯した場合、どちらの法律で裁くのかなどの難しさもある。 プーチンの好きな柔道には「柔よく剛を制す」という言葉があるが、今回は剛の前に軟弱な安倍があえなく投げ飛ばされたということであろう。 さて、今週のゲス不倫はこれだ! タレントの安田美沙子(34)の夫(37)のご乱行を文春が報じている。 安田は現在妊娠5カ月で、予定日は5月だそうだ。それなのにファッションデザイナーの夫は、都内の病院に勤務する北川景子似の27歳のスレンダー美女と食事をした後、歌舞伎町のシティホテルへ入り、出てくるところを文春砲にバッチリ撮られてしまったのだ。 それにこの夫氏、結婚していることはもちろん、フルネームもきちんと名乗っていなかったそうなのだ。 文春の直撃に、夫氏は最初はとぼけていたが、写真を見せられると観念したのか、「出来心というか……。妻には直接話すので時間を下さい」と、認めたのである。その話し合いが持たれたのは12月21日の深夜を過ぎた頃だった。 その後、事務所を通じて安田からコメントが寄せられたという。 「この度は、私たち夫婦のことでお騒がせして申しわけありません。夫から事情を聞き、こっぴどくお灸をすえました。反省しているようなので、今回ばかりは許したいと思っています」 中村芝翫の浮気の際の妻・三田寛子もそうだったが、女は強い。母親はさらに強いと思う。 さて、9月に起きた神奈川県横浜市の大口病院で起きた点滴殺人事件だが、当初は犯人逮捕はすぐと思われたが、意外に長引いている。物証が乏しく、容疑者逮捕に結びつく決定打がないことが、捜査を難しくしているようである。文春は、犯人に結びつく重要証言を入手したと報じている。 それは事件が発生する約3週間前のことだという。 「四階病棟の夜勤は二人の看護師が担当。定期的に病室を巡回し、入院患者の検温や点滴の切り替えを行っていた。突然、そのうちの一人が持ち場を離れた。何かを隠すようにタオルで包み、ナースステーション近くの汚物室へ入って行く。その後、汚物室から発見されたのは、犯行に使われたのと同種類の消毒液『ヂアミトール』の空容器だった」(文春) この人間を文春は、B氏だとしている。15年春頃から大口病院に勤め始めた当時20代の女性看護師のB氏は、先のような不審な行動を、同僚看護師に目撃されているというのだ。この女性、一時は「県警が逮捕状の請求を検討した」という情報が流れ、自宅のアパートの前は報道陣でごった返したが、その後の動きはないようだ。大口病院は入院病棟を16年で閉鎖、外来診療だけと発表している。 だが、どこへも行くあてのない患者もいて、病院側の責任感のなさも指摘されている。こうした無責任な病院で死にたくはないものだ。 さて、昨年はベッキーのゲス不倫で幕を開けた文春「怒濤のスクープ」連弾が大きな話題を呼んだ。今年の文春はSMAP解散後のジャニーズ事務所を背負う人気グループ・嵐の松本潤(33)の「裏切り愛」である。 裏切りというのは、松本には交際中で結婚間近といわれる女優・井上真央(29)がいるからだ。文春によれば、2人はドラマ『花より男子』(TBS系)で共演してから付き合いが始まり、すでに10年以上になるという。 だが、ジャニーズ事務所は色恋については本人の自覚に任せているそうだが、常に幹部からは「バレないようにしなさい」といわれているそうだ。それに、恋愛はいいが結婚となると、人気に影響が出るので御法度だそうである。 井上との逢瀬も、もっぱら松本の自宅か信頼できる友人宅でしか会わないそうだ。そのため、ほとんど2人のツーショットは撮られていないという。それに井上がヒロインを演じたNHKの朝ドラ『おひさま』以来、紅白の司会や映画『八月の蝉』で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞するなど、仕事に忙殺されているため、会うのもままならないそうだ。 そんな松本の心の隙間に入り込み、毎週逢瀬を重ねている恋人との決定的瞬間を文春が捉えたのである。12月18日、ナゴヤドームでコンサートを終えた嵐のメンバーは、JALの最終便で羽田空港に到着した。各々ワンボックスカーに乗り込み家路につく。松本も厳重なセキュリティで守られているマンションへ帰宅。 そこへ、ポニーテールに髪を結ったスレンダー美女が現れたのは、19日の午前4時を回っていたという。美女は慣れた手つきでインターホンを押し、松本の部屋へ入っていった。 文春は12月に3度、彼女が松本の部屋を訪れるのを確認しているという。 彼女は葵つかさ(26)。10年にAVデビューして、これまでに100本近い作品に出演し、深夜のバラエティ番組にも出演する人気女優だそうだ。出会いは、4年前の中村勘三郎のお通夜の席で共通の知人から紹介されたことからだった。 その後、松本から彼女にメールを送り、13年の1月中旬に「薄暗い雰囲気の隠れ家のようなマンションの一室」(文春)で会ったという。 ほかの人間もいたそうだが、散会した後、2人きりで過ごしたという。その日以来、毎週のように松本は彼女を自宅に呼び入れるようになった。葵は松本が井上と付き合っていることを最初は知らなかったそうだ。一度松本に、井上とのことを尋ねたら、それには答えず松本は「それ以上、彼女のことを言ったら殺すよ」と突き放すようにいったという。 だが、叶わぬ恋に身を焦がし続けた葵は、一度、松本と話し合い、別れることにした。別れから3カ月後、松本から突然会いたいといってきたそうだ。その時、松本は彼女にこういったという。 「なんでオレこんなに会いたくなっちゃうんだろう」 再び葵が松本のマンションを訪れるようになる。こうした取材でいつも不思議に思うのは、当事者を直撃するのはわかるが、恋人といわれる井上真央にも話を聞いていることである。夫婦ならわかるが、まだ結婚するかどうかもわからない井上にインタビューするのはちと酷ではないのか。 当然、井上は「ごめんなさい」と笑顔でいうだけだ。葵は、記者の問いかけには答えず、逃げるようにその場を立ち去ったそうだ。 松本は? 葵つかささんをご存知ですねと聞く記者に、「いえ、わかんないです」「その人がわかんないんで」と、要領を得ない返答をして、お決まりの「事務所を通してくれ」といって去って行く。文春は、井上という恋人がいながら葵とも付き合うのは「二股ではないか」といいたいのだろうが、若くて人気絶頂のアイドルに、そうした“倫理”を求めるのは無理がある。 葵も彼氏に彼女がいることは承知で付き合っているのだから、この三角関係がこれからどう進展していくのか、そっちのほうは気にはなるがね。 【巻末付録】 今週のポストは合併号だけあって気合いが入ってる。巻頭から袋とじ2連発だ。「新春官能劇場」と題して、富島健夫の代表作『初夜の海』を完全写実化。文章と写真の両方で勃たせようという趣向である。 お次の袋とじは、熟女写真集の老舗「富士出版」の「熟じゅく女たち」。私は買ったことはないが、素人らしい熟女のぎこちない裸ポーズがなかなかそそるのである。 後半は新連載記念として、「×一(バツイチ)」の実写版。マンガと裸のコラボである。袋とじはあの時の女の「イキ顔曼荼羅」として108人のあの瞬間をズラ~ッと。煩悩の数だけあるが、除夜の鐘を聞きながら眺めるといいかも。 続いて「俺たちの青春のアイドル 岡田奈々」。以前評判になった「YURI 再会」。もうひとつの袋とじは「愛染恭子」。キレイとはいえないが、迫力があるね、愛染姉御は。佐藤慶との本番シーンがあったといわれる映画『白日夢』をもう一度見てみようかな。 本文はともかく、ヌードグラビアだけでも腹一杯になる。だけど「480円」というのは高いと思うけどね、ポストさん。 (文=元木昌彦)「週刊文春(2017/01/05・12日号、文藝春秋)
TBS系放送局の「R-1乳酸菌」だけじゃない!? テレビ界に蔓延する“ステマ”疑惑の真相とは
今週の注目記事・第1位 「世界を手玉に取るプーチンの本心」(「ニューズウィーク日本版」12/20号) 同・第2位 「『天皇陛下』お誕生日会見に戦々恐々の人々」(「週刊新潮」12/22号) 同・第3位 「明治『R-1ヨーグルト』とテレビ局の裏金『ステマ番組』」(「週刊新潮」12/22号) 同・第4位 「<漢方大手>『ツムラ』が売る『社員に飲ませられない生薬』」(「週刊新潮」12/22号) 同・第5位 「成宮寛貴引退全真相『告発者A』の正体」(「週刊文春」12/22号) 同・第6位 「安倍官邸の目論見は『トランプ』大統領を日本カジノにご招待!?」(「週刊新潮」12/22号) 同・第7位 「安倍はプーチンに『北方領土でカジノを』と囁いた」(「週刊現代」12/31・2017・1/7号) 同・第8位 「電通の真実<激震ドキュメント>」(「週刊文春」12/22号) 同・第9位 「<苦いほど効果大>ビールを飲んで認知症を予防しよう!」(「週刊文春」12/22号) 同・第10位 「厚労省が新たに認定した『副作用のある薬』30」(「週刊現代」12/31・2017・1/7号) 同・第11位 「大予測! 2017 年日本と世界はこうなる」(「週刊現代」12/31・2017・1/7号) 【巻末付録】現代のSEXYグラビア採点 今週は、年末合併号の時期になった。早いものである。毎年書いているような気がするが「今年こそ 今年こそはと年の暮れ」。やろうと思っていたことの1割もできなかった。 残された時間が少ないというのに……と、後悔の山である。 来年からは、1年ごとではなく2年ごとの「やるべきこと」と「やりたいこと」を元旦の手帳に書いて、一つ一つ着実にやっていこうと思っているが、三日坊主にならないよう頑張るぞ! 今週は、現代が月曜日発売でポストが水曜日発売。どうして発売日の違いが出るのかわからないが、今週は金曜日から3連休だから、月曜日発売のほうがいいと、私は思う。 その現代は、恒例の「2017年大予測」大特集。まずは「株価は8月に2万5000円を超える」と景気のいい話をトップに持ってきている。 少し前までは株高懐疑派ではなかったか? そう思いながら読み始めたが、冒頭の「2017年は日本の投資家にとって明るい年になるでしょう」というところで躓いてしまった。 野村證券の永井浩二社長の言葉である。野村といえば「株屋」の親分ではないか。 株の先行きをうらなうのに、なぜ株屋に聞くのか、その神経が私にはわからない。 続いて投資顧問会社の運用部長、マーケットアナリストと、株で飯を食っている連中が登場して、景気のいい話をぶち上げている。 株屋は投資家が株の売買をしてくれれば、手数料が入る。株が上がるかもしれないという期待感を投資家が持てば、投資顧問やアナリストの話を聞きに行くかもしれない。 昔、バブルの時には、私の友人で経済雑誌にいる人間や評論家稼業は、証券会社が開催する株の講演会に引っ張りだこだった。 終わって、彼らと銀座の飲み屋で待ち合わせ、遅くまで深酒したが、彼らの多くは自分で株を買わなかった。 なぜ買わないのかと聞くと「オレのいっていることは嘘八百、今の株なんて危なくて買えないよ」そういっていた。 自分で株を買っていた人間は、バブルが弾けて行方知れずになった。 そんなものなのである。株がどうなるのかを聞く場合は、株に利害のある人間から聞いてはいけない、これが原則である。 第一、1ドル=140円になるなどといっているが、自国の通貨が実態以上に安くなって、なぜ喜ぶのか。 だいぶ前になるが、1ドル=80円ぐらいの時にアメリカ・ニューヨークへ旅したことがある。 私は1ドル=360円時代も知っているから、1ドルが50円ぐらいの感覚だった。どこで飲み食いしてもこんなに安いのか、日本という国もずいぶん力がついてきたものだと、一人、マンハッタンの酒場で呟いたものだった。 1ドルが140円や150円になったら、外国旅行などできない。たとえ行ったとしても、向こうで感じるのは日本の国力の貧弱さであろう。 円安になって喜ぶのは輸出企業だけである。そんな政策がいいわけはない。 後半で、アパレル・テレビ・百貨店・銀行が消えるのは時間の問題。浜矩子と佐高信が「どアホノミクス」と罵倒している。 そう、株が2万だ3万だと上がる要件はほとんどないのだ。株屋の口車に乗せられてはいけない。これがバブルの教訓である。 苦言ばかりいうようだが、現代の合併号のつくりが、私にはもの足りない。 新年合併号というのは、私の現役時代は1年で最も華やかな号だった。 その時の話題の女優や、スポーツ選手などが表紙を飾った。ページも増やし、月刊誌のような読み応えのある特集がいくつもあったものだった。 講談社には月刊現代があり、ここで編集をやっていた連中が週刊現代に移ってきたことが、そうした読み応えのある記事をつくれたのだと思う。 月刊誌の企画を考える場合、少なくとも2~3カ月先を見通さなくてはプランを出せない。 その時点で、何が問題になっているのか。どういう問題が起きているのだろう。ない頭を絞って必死に考えたものだった。 だから、週刊誌の2~3週先のことなど予測するのは造作もないことだった。だが、月刊現代が休刊して、そうした訓練の場がなくなってしまった。バカなことしたものだ。つくづく今週の合併号を見ながらそう思った。今の経営陣の中で、それがわかっている人間がどれほどいるだろうか。心許ない。 お次も、現代の毎度お馴染み企画。厚労省が新たに認定した「副作用のある薬30」。私からいわせれば、薬は多かれ少なかれ副作用はあるのだ。 食事も然りである。では、食べないで生きられるか。人間は死ぬために生まれ、生き、土に還るのだ。 とまあ、哲学的なことをいっても始まらないが、この薬の中に私が毎日飲んでいるものがあるので、目にとまった。 降圧剤のアムロジンは毎日飲んでいる。無顆粒球症という白血球の一種がなくなる症状が出るそうである。糖尿病薬のジャヌビアも毎日。類天疱瘡という、はっきりした理由がないのに水疱ができるそうだ。痛み止めのロキソニンもたまにだが飲む。小腸・大腸の狭窄や閉塞を起こすから要注意だそうだ。抗不安薬のデパスも常備薬である。これは依存症になり、長期に使用すると脳が萎縮して認知症になりやすいそうだ。もう手遅れだろう。睡眠導入剤のハルシオンも毎日寝るときに飲んでいる。高齢者はふらつき、攻撃的になるなどの副作用が出やすいそうだ。 私が、こうした連載で週刊誌を「罵倒」したりするのは、薬の副作用のせいかもしれない。よってお許しいただきたい。 年を取ると薬が増えることはあっても、減ることはない。やめてもいいと思うものはあるが、ほとんどが惰性である。 厚労省は医療費を削減しようと「高齢者優遇」の仕組みを崩そうとしている。「15日に決まった医療制度の見直し方針では70歳以上で一定の所得があれば現役世代と同じ負担を求められるようになる」(朝日新聞12月16日付)。 年寄りをいじめるのではなく、血圧や血糖値の基準値を見直すだけでも、相当な医療費削減になるはずだ。製薬会社や医者の団体が怖くて言い出せないのだろうが、やるべきはまずこっちのはずだ。 だが負担が増え続けていくことは間違いないのだから、不要なクスリはやめるに越したことはない。今からでも始めるか。 私も家人も、この頃自分が認知症ではないかと思うことが度々ある。年だからと諦めてはいるが、文春はビールが認知症予防になると報じている。 もはや遅いとは思うが読んでみた。 なんでもビールの苦みになっているホップに含まれるイソα酸という成分が有効だというのだ。 アルツハイマー型認知症は。大脳皮質に異常なタンパク質が沈着してできるらしいが、脳内に溜まった悪い物質を包み込み消化してくれる免疫細胞を、イソα酸が活性化させるそうだ。 50歳から70歳の男女25名に1日グラス一杯のノンアルコールビールを4週間飲み続けてもらったら、6割の人に脳活動の上昇を示唆する結果が得られたという。 これは東京大学と学習院大学の共同研究で、発表したのがビールメーカーのキリンというところがやや引っかかるが、ビールを飲んでハワイへ行こうではなく、ビールを飲んで認知症よさようならとなれば、嬉しい話である。 だが、飲みすぎてはいけないし、イソα酸を多量に入れてしまうと苦すぎて飲めないようだ。早く何とかしてくれないかね、キリンさん。 お次。文春の巻頭特集は「激震ドキュメント 電通の真実」。内容は文春らしくない表層を撫でただけの記事である。 NHKのニュース番組が「電通には自浄能力がない」と批判した電通の若い社員の顔をぼかさなかったため、この人間は戒告処分となって、経理局へ異動させられてしまったそうだ。 これはNHK側の完全なミスで、可哀相というしかない。 契約社員だったAさんのケースが出ている。彼がついた先輩は夜型で、夜中の2時3時までメールを送ってきて仕事の指示をするため、寝不足がたたり体調を崩したそうだ。 8月からは休みがちになり10月からは無断欠勤を続けたため、上司と退職に向けた話し合いをした。その席で、自己都合退社と会社都合退社(解雇)のどちらかを選べといわれ、自己都合を選んだという。 その後、自宅での残業を申請していなかったため、労基署へ相談するといったところ、「労基署には行かないでくれ。その場合は解雇にするかもしれない。そうなると転職活動が不利になる可能性がある」といわれたそうだ。 広報は、妥当な発言ではなかったと認めつつ、Aさんが長期欠勤をしていたことで「解雇事由」はあった、上司が会社と掛け合って自己都合退社にしてあげたが、労基署との件で揉めれば解雇になるのではないかと判断して説得したと説明し、会社としては解雇にするという対応はあり得ないと話している。 まあ、Aさんに同情するところはあるが、長期の無断欠勤では退社はやむを得ないだろうし、電通側の対応が悪いと難詰するほどのものではないと思うのだが。 東京労働局の強制捜査が入ったことで、労基署という言葉に過剰反応したのだろう。 飲み会に誘われた六本木のバーで、電通社員にライターで腕を焼かれた女子大生の告発がある。酔った上での悪ふざけとはいえない傷害行為で、彼女は刑事告訴したそうだ。 当人は、故意に火をつけたのではない、今の電通の置かれた状況に付け込んだ恐喝だとまでいっているが、裁判で決着をつけた方がいい。 だが、電通の社員の中にそうした社会常識のない輩がいることも事実であろう。 昨年7月にフィットネスクラブ「RIZAP」から3億円を脅し取ろうとした3人が逮捕されたが、警視庁新宿署はそのうちの一人を「会社員」とだけしか発表しなかった。 だが、この男は電通の社員で、金儲けができるとカネを集め、それが頓挫して1億円以上の負債を背負った末の犯行だったそうだ。 警察は電通社員と発表せず、電通側もこの不祥事を公表しなかった。こうしたところにも電通の驕りが見えるが、これからはそうはいかない。何かあれば、あの電通社員がと特筆大書されるはずだ。 この記事の不満は、度外れた残業や上司たちの部下へのパワハラは問題だが、電通といういち広告代理店をこうまでのさばらせた政財官とメディアの罪にほとんど触れていないことだ(森喜朗に対して献金を400万円しているとは書いてある)。 有名企業や政治家の子弟、金持ちのバカボンをどんどん入社させ、クライアントから引っ張ってきた潤沢なカネを使ってメディアを萎縮させ、原発を含めた権力構造の中枢へ入り込んでいった電通という、日本社会が生んだ奇形企業の「真実」をこそ、暴いてほしいと思う。 電通の過剰な残業が世のバッシング受けているが、現代は、朝日新聞にもそうしたことがあり、叱る資格はないと断じている。 先週書いたが「朝日新聞社に長時間労働では初の是正勧告」と報じたのは「BuzzFeed」である。長くなるがそれを振り返ってみよう。 「朝日新聞東京本社が12月6日、社員に違法な労働をさせたとして、中央労働基準監督署(東京)から長時間労働での是正勧告を初めて受けていたことが、BuzzFeed Newsが入手した社内文書と同社への取材でわかった」 財務部門に務める20代男性社員の労働時間が上限を超えたため、所属長が短く書き換えていたことを同紙が11月に報じたが、その報道をきっかけにして労基署が調査に入り、朝日側が是正勧告を受けていたというのである。 電通ばかりではなく朝日お前もかということだろうが、新聞、テレビ、出版にいる人間にとっては、何を今さらであろう。 「BuzzFeed」によると、「長時間労働の問題は、朝日新聞社に限ったことではない。メディア業界に蔓延している。2016年に始めて発表された『過労死防止白書』を見ると、その実態がよくわかる。厚生労働省が企業約1万社(回答1743件)、労働者約2万人(回答1万9583人)を対象に昨年、実施したアンケート結果。これによると、1年で残業が一番多い月の残業時間が『過労死ライン』とされている80時間以上だった企業の割合は、テレビ局、新聞、出版業を含む『情報通信業』が44.4%(平均22.7%)と一番高い」 現代は朝日新聞が電通を「異常な体質」と断じているのはおかしい、いっていることとやっていることを一致させるべきだと、ごもっともなことをいっているが、翻って今の出版界はどうか。 私の知る限り、講談社や小学館などの大手はいいのかもしれないが、中小の出版や編集プロダクションの長時間労働は言語に絶するものがある。 こうした現代の残酷物語である出版界の超残業の実態や賃金の不払い、過労死の問題をこそ取材して書き、この業界の恥部を告発するべきではないのか。 よくいわれるが、自分の頭のハエを追え! ということだ。 ところで、先週文春が報じた三反園鹿児島県知事の選挙中の収支報告違反だが、「知事の陣営が、初当選した7月の知事選の選挙運動費用収支報告書で、少なくとも135カ所を訂正・削除していたことがわかった」と12月16日付の朝日新聞が報告書を閲覧し、確認したと報じた。 それにしても135カ所とは多すぎないか? 三反園知事。 さて、いわんこっちゃない。ロシアのプーチン大統領は、安倍首相を3時間近く待たせた上、山口の旅館での差しの話し合いでも、安倍が期待していた北方領土については従来の主張通り「領土問題はない」と斬って捨てられたようである。 その代わりというわけではないが、現代は、こんな驚いた情報を掲載している。 「安倍晋三首相は、北方領土の共同経済活動という名のもとで、カジノ建設を狙っています。それをトップ同士で詰めることが、プーチン大統領をわざわざ故郷山口まで招待した大きな目的の一つだったと思われます」(中村逸郎筑波大学教授) 新潮にも、安倍首相がカジノ法案を急いだわけは、カジノ経営のノウハウを持っているトランプへの配慮があり、カジノをつくってトランプ大統領にお越しいただくというシナリオ描いているのではないかと報じている。 中村教授がいうには、トランプとプーチンの共通の友人の一人がロシア人のヴェルホフスキー上院議員で、「北方領土の帝王」という異名を持っているという。 その人間が抱いている野望が、北方領土にカジノ建設だそうだ。 安倍はプーチンとの会談を終えた後、日ロで北方領土の共同経済活動を行うといったが、メガバンクや日本企業は積極的ではない。 そこでカジノをつくって共同経営すれば、プーチン大統領も歓び、トランプも歓ぶという浅知恵を思いついたのであろうか。それなら、わずかの審議時間でカジノ法案を通した「意図」の説明がつく。 プーチン訪日までになんとしてでも法案を作り、プーチンを懐柔したかったのであろう。もしそうだとしたら、安倍という男は案外食えない人間かもしれないが、日本人としては情けない話である。 情けないといえば、あれほどの「事故」を起こしておきながら、オスプレイ飛行を防衛省は認めてしまったのは、翁長雄志沖縄県知事でなくとも、はらわたが煮えくりかえる。 「縄県名護市沿岸で米軍輸送機オスプレイが着水を試み大破した事故で、米軍が運航をやめていたオスプレイの飛行を、19日午後2時以降に全面再開する、と防衛省が19日午前、沖縄県に通告した。県側はオスプレイの全機撤去を求めており、反発が高まることが予想される」(asahi.com12月19日10時13分) 日本はアメリカの植民地。日米地位協定が憲法の上にある国。こんな状態をいつまで続けるつもりなのだろうか。 安倍を含めた政治家どもは、この状態を変えようとは思わないのか。恥ずかしい国である。 文春が、フライデーにコカイン疑惑を暴かれて芸能界引退してしまった成宮寛貴の告発者のことを報じている。 文春にも、フライデーへ情報を提供した人物から「成宮の薬物に関する写真有ります」と売り込んできたそうだ。提供料は100万円。このA氏について事情を知る関係者はこう話している。 「元々、A氏は成宮の元カレというか、長い間、セックスフレンドだったのです。成宮から生活の面倒を見てもらう一方で、パシリのように扱われていた。最近になって別れを切り出され、腹いせに成宮の薬物使用を暴露する気になったのです」 男の間でも、きれいに別れるというのは難しいようだ。 プロレスラーで元岩手県議のザ・グレート・サスケの息子で元モデルが、10年前に成宮から「無理やり肉体関係を迫られていたことが分かった」(サスケ)そうだ。 成宮は10代の頃から弟とおばあちゃんを助けるため、新宿二丁目で夜の仕事を始めたという。 店を訪れる芸能人から声をかけられるようになり、本人も芸能界入りを考えるようになったそうである。 成宮は契約中のCMや出演予定作品を全て白紙にしてしまったので、違約金は1億円以上になるだろうといわれている。 東南アジアに逃亡しているそうだが、薬物疑惑があるため、捜査当局も大きな関心を寄せているそうだ。 せっかく掴んだ栄光を手放し、異国の地で何を思っているのだろう、成宮は。 第4位。ツムラという漢方薬大手企業がある。かつては入浴剤のバスクリンで当てたが、多角経営や創業者一族の元社長による特別背任事件によって倒産寸前までいった。だが、漢方薬に特化した製薬会社として再出発し、昨年度の売上高1,126億円という大復活を遂げている。 私もここの「葛根湯」は風邪の引き始めに効くと愛飲している。新潮は今年7月に役員会議で配られた内部文書を入手したという。 その文書は、中国産の生薬原料からツムラが使用許可を出していない農薬が検出されたため、再発防止を図るために今後どのような対策を取るべきかが書かれているという。 ツムラは、栽培手順や使用許可農薬の徹底、万が一の時には医療機関から原料生薬生産地まで遡れる生薬トレーサビリティ体制、生産団体の監視も行うという3本の柱があるという。 だが、ツムラの幹部の話では、製造する漢方薬の原料は国内とラオスでもわずかに栽培されてはいるが、8割はあの中国で栽培されているというのである。 「誰が作ったのかを把握している農民は全体の約55%で約1万人。つまり、残りの1万人の生産者は誰かも分からなければ、農民たちがどんな栽培を行っているのかさえ、不明なのです」(ツムラの幹部) さらに衝撃的な一文が書かれていた。 「自分の家族に飲ませることができる生薬を供給する」 おいおい、自社の家族には飲ませられない薬を売っているのか? 新潮が広報担当者を直撃すると、こう答えた。 「この一文は、生産者としての意識向上、動機づけとしてのスローガンなのです」 2005年に農薬の不適切な使用が発覚した際、中国の農民にどうすればわかってもらえるかと考え、この表現が家族を大事にする中国人が腑に落ちるということでつくった。したがって日本の社内向けではないというのだ。 だが社の3本柱の重要な一つ、トレーサビリティが確立していなかったというのは、ツムラの信用を落とすのではないか。 また、こうした内部文書がメディアに流れるというのは、社内で権力闘争が起こっているのではないのだろうか。 再び、昔のような不祥事が起これば、ツムラは二度と立ち直ることはできないだろう。 ステマ番組とは、広告料金をもらいながら、それを隠して、あたかも独自で探し当てたような番組を作ることをいう。 昨年9月に、TBS系列のローカル局「IBC岩手放送」が、明治から広告料金をもらってR-1乳酸菌がインフルエンザ予防に効くなどと放送し、番組審議会で問題になった。 R-1乳酸菌といえば、私もときどき飲む明治のヨーグルトであるが、局の幹部が事実を認め、番組で用いた素材も明治から提供を受けたと“自白”したという。 これは当然ながら放送法で禁じられているが、新潮が調べたR-1乳酸菌を扱い、明治の名前が出て来ない番組は、IBC放送後も全キー局にわたってあったそうである。 私はあまり見ないが、テレビではコンビニやスーパーを取り上げ、そこで売っている商品を製造過程から事細かに紹介するような番組が多くある。 ひな壇に並んだお笑い芸人たちが「メチャスゴ~イ」「おいしいそう」などと出来レースで驚いてみせるが、あのような番組もステマではないかと、私は睨んでいる。 茶の間の視聴者も、漫然と見ているだけでなく、ステマかそうではないのか見分ける厳しい目が必要だろう。 第2位は、新潮の巻頭特集。天皇陛下が12月20日に予定されている「お誕生日会見」で何をいわれるのか、官邸は戦々恐々としていると報じている。 有識者会議で、一代限りの退位という方向でまとまろうとしていることに、「いたくご気分を害されている。その後も新聞やテレビで報じられる会議の内容に触れて、ご不満を募らせていらっしゃるのです」(宮内庁関係者)。 秋篠宮も先月30日の記者会見で、自分も同じような気持ちを持っていると賛意を表していた。 天皇が会見で再び生前退位について、恒久的な制度を望んでいると発言すれば、国民の大多数から安倍と官邸へのブーイングが起こることは間違いない。 そうなれば、安倍の支持率に陰りが出ること必定である。ご自身はそう考えてはいないだろうが、反安倍の急先鋒に祭り上げられた感のある天皇が、何を語るのか、楽しみではある。 ニューズウィーク日本版は、プーチンの大特集を組んでいるがさすがに読み応えがある。これが今週の第1位。 その中では、プーチンはソ連時代の諜報機関で、プーチンの出身でもあるKGBの復活を狙っている。ロシアの領土拡張に終わりはないという野心を覗かせている。 北方領土は「大祖国戦争(プーチンは第二次大戦をこう呼ぶ)におけるロシアの勝利を象徴する重要な一部」だと考えている。プーチンは日本が中国に抱いている恐怖心を利用できると公言している。 彼は北方4島を返すつもりはなく、目的は日本から資金を絞り出すことにある。トランプ勝利はプーチンにとって千載一遇のチャンスだと、プーチンの戦略について書いている。 欧米の金融制裁はロシア経済に確実にダメージを与えたが、ロシアの人びとは不満をいうどころか、「プーチンが事実上の権力を握った99年からの10年で、実質所得(インフレ調整済み)が倍増したことに感謝している」というのである。 なかでも読みどころはプーチンの日常を描いた特集で、朝起きて朝食を取るのは正午を少し回ってから。側近たちが待機しているのにもお構いなく、プールで2時間ほど泳ぐ。愛読するのは歴史書。 執務室では、コンピューターは滅多に使わない。ドイツ語が堪能で、外国メディアが彼を悪者扱いしていても知りたがる。ネットに拡散している彼の風刺ビデオも見るという。 住まいは、モスクワの郊外で一人暮らし。両親はすでに死去し、妻は精神疾患を患い、長い別居の上、離婚。2人の娘の存在は国家機密だが、政治には関わっていない。 専用機は3機。どこへ行くにもコックや安全な食材を持って行き、「たとえ国家元首が用意した食材でも、決して口にしない。クレムリンの検査を通ったものでない限り、外国産の食材は食べないのが決まりだ」という。 安倍首相が用意したもてなし料理を食べたとすれば、プーチンが安倍に心を許したということになるのかもしれない。 子供の頃は「ワル」でならし、みんなが宇宙飛行士になりたかった時代にKGBに入ることを夢見た。ソ連崩壊後、わずか10年でロシアの主に登り詰めたが、その間何をしていたのかは全く不明。 そんな男と三代続いた政治家のボンボンである安倍首相が太刀打ちできるわけがなかったのだ。 最後に文春受難のニュース。 「中国産米の混入問題を報じた『週刊文春』の記事で名誉を傷つけられたとしてイオン(千葉市)が発行元の文芸春秋(東京都)に対し、1億6500万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(沢野芳夫裁判長)は16日、文芸春秋に約2490万円の支払いとウェブ広告の削除を命じた。文芸春秋は即日控訴した。問題となったのは、2013年10月17日号の記事や広告。商社が中国産米を国産と偽装した問題について、イオンが偽装米の納入に関与して、この米を使った弁当やおにぎりなどを販売していた、と報じた」(asahi.com12月17日05時00分) 見出しを含めた記事と広告の大部分が真実とは認められず、名誉毀損に当たると判断された。イオン側が新聞に社告や意見広告を出すためにかかった費用の一部、約1700万円も損害と認めたのである。 年初からスクープを飛ばし続けてきた文春にとっては、年末にやや意気をそぐ判決である。まあ、強気の新谷編集長が意気阻喪することはないと思うがね 【巻末付録】 今週は現代だけだが、合併号とあって、グラビアと袋とじは気合いが入っている。 巻頭は大年増(失礼!)の「黒木瞳」撮り下ろし。年は書いていないが、巻末の笑っている写真など、昔の秋吉久美子風でかわゆい。さんざん男を喰って生きてきたという“自信”が漲っているように見えるのは、私の偏見だろうか。 後半は、まず「ニッポンオモシロ性風俗史」。高度成長を支えた「トルコ風呂」。懐かしいね。雄琴や川崎、吉原、お相手のオンナたちの顔が……浮かばないがね。 『Doctar-X 外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)の秘書役らしいが「女優 田中道子」が大サービス。よけいなお世話だが、この芸名は本名だろうが、もう少し違った名前にしたほうがよくはないか。平凡すぎてかえって覚えられない。 お次、袋とじは16年にブレイクした新進女優「片山萌美 はじめて見せます」。ホクロがなかなかいいアクセントになっているし、初々しくていい。 次は「たかしょー×三上悠亜×紗倉まな」、3人のセックスシンボルの競艶。そして売り物の袋とじは「2016年最大のスクープ フィギュアスケーター 村主章枝 正真正銘のフルヌード!」。ソルトレイクとトリノ大会に出たスケーター。 身体はすこぶるいい。これでヘアが拝めればと思うが、そのうちやってくれるのではないか。月光を浴びてポーズをとるシーンが美しい。さすがスケーターである。 このボリュームで450円なのは、案外お買い得かも。最後にお追従をいっておく。 (文=元木昌彦)「ニューズウィーク日本版」(12/20号、CCCメディアハウス)
「SMAPは、十中八九『紅白』に出場する」その根拠と“解散式”の行方は……?
今週の注目記事・第1位 「三反園〈裏切りの反原発知事〉『公選法違反』の重大疑惑 収支報告書の虚偽記載と後援会幹部との“絶縁”」(「週刊文春」12/15号) 同・第2位 「総額4兆円をドブに捨てる21世紀の大バカ公共事業 巨大な赤字に!『第2もんじゅ』のずさんな計画書〈スッパ抜く〉」(「週刊現代」12/24号) 同・第3位 「【スクープ撮】共演後輩アナの自宅に泊まった男性アナ<30代>は記者に深々と頭を下げ… テレ朝“清純派アナ”田中萌(25)『グッド! モーニング』不倫」(「週刊文春」12/15号) 同・第4位 「成宮寛貴『コカイン要求』生々しい肉声データ」(「フライデー」12/23号) 同・第5位 「老いる家 傾くマンション 崩れる街」(「週刊現代」12/24号) 同・第6位 「国会議員が『議員年金復活』を企んでいる」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第7位 「千葉大医学部レイプ事件 23歳犯人の『華麗すぎる家柄』 高祖父は中央大学を設立した『法曹界の父』で、曾祖父は岸信介の学友」(「週刊現代」12/24号) 同・第8位 「【『長沼ボート場』『横浜バレーボール』『競泳会場』まさかの3連敗!?】首魁『森喜朗』に勝てない『小池百合子』貧弱ブレーン」(「週刊新潮」12/15号) 同・第9位 「安倍昭恵〈首相夫人〉が名誉校長になる『愛国主義』小学校の理念」(「フライデー」12/23号) 同・第10位 「<『DeNA事件』は氷山の一角>ネット“インチキ医療情報”の見破り方」(「週刊文春」12/15号) 同・第11位 「今一度、問題提起する!『血圧147』は健康値である」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第12位 「ユニクロ潜入記者 12月3日解雇されました」(「週刊文春」12/15号) 同・第13位 「大谷翔平[年棒]『2億7000万円』はいくらなんでも『失礼』だ!」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第14位 「【迫る12月31日 大御所たちが落選して『15分』の空白の時間が!】木村拓哉『SMAP<逆転>紅白出場』の秘策」(「フライデー」12/23号) 同・第15位 「あなたの日常にも『香り』と『ポリフェノール』を ソムリエはなぜ『認知症』になりにくいのか?」(「週刊文春」12/15号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! いよいよクリスマス真っ盛り。クリスマス大好きの私は、心ここにあらずで、朝から晩までクリスマスソングを聴きながら食事もするし原稿も書く。 だから、少しばかり間違いがあってもご容赦を。 さて、文春に「ソムリエはなぜ認知症になりにくいのか」という記事がある。 ポリフェノールがいいというのはわかるが、実は、アルツハイマー型認知症ではもの忘れする前に、早い段階から嗅覚が衰えてくるそうだ。 匂いで嗅神経を刺激し、記憶を取り戻したりすることが、認知症機能を改善するというのである。だからソムリエは認知症になりにくいそうだ。それなら今晩はサイゼリアで赤ワインのマグナムボトルといきますか。 大みそかまであとわずかだが、NHKの『紅白歌合戦』にSMAPが出るのか出ないのかが、巷の関心を集めている。 新潮は、SMAPの紅白出場について、「“せめて紅白……”というファンの最後の希望さえ無下にして」(ある芸能プロ幹部)と、否定的だが、フライデーは、奇跡は起こるかもしれないと見ている。 それは、今年は大物が次々に落選し、いつもより6組も少ない。そのためクライマックスが約15分空いている。 ここがSMAP枠にとNHKもキムタクも考えている。もし5人全員がダメでも、キムタク単独出場はあり得る。 ここへ来て大きな可能性が出てきたように思う。それは、キムタクと張り合う中居正広が出場へ傾きそうな動きがあったのだ。中居はタモリを慕っていて、これまでも何かと相談にのってもらってきたという。 そのタモリがスペシャルゲストとして、マツコ・デラックスと出演することをNHK側が発表したのだ。 私は以前からいっているが、SMAPはどこかで「解散式」をやるべきだ。その舞台として紅白はふさわしいはずだから、十中八九、SMAPは出ると思う。 お次は、ポストの記事。以前ポストは、大谷翔平には年棒4億円と書いたからではないだろうが、日ハムがたったの7,000万アップで2億7,000万円というのは失礼だと怒っている。 確かに「6億円でも安い」(野球評論家の江本孟紀氏)かもしれないほどの大活躍で、しかも投手とバッターでチームを日本一に導いた逸材である。 私も最初見たとき、あれっと思った。 日ハムはケチだという評判通りだが、チーム内の事情もあったようだ。大谷の契約更改の4日前に日ハムの主砲・中田翔のアップが3,500万プラスして2億8,000万円と決まった。栗山監督は、今の日ハムは中田のチームだから、大谷が3億、4億もらったら中田がそっぽを向くと、気配りをしている。だから、それより低い額で大谷がサインしてくれれば、全てが丸く収まると考えたというのである。 大谷は聞かれていないのに会見で自ら、金額を口にしたという。 大谷がこれならオレは仕方ないかと思う選手がいるのではないか。日ハムはそうさせるために大谷の年棒を低く抑えたが、裏に何かあるのではないかとポストは読んでいるようだ。 どちらにしても来季限りで大谷は大リーグへ行くことを表明している。早くメジャーでの活躍が見たいものではある。 ところで、先週から始まったジャーナリスト・横田増生氏の「ユニクロ潜入記」だが、文春が出た週の土曜日、新宿のビックロに出勤した横田氏は、責任者に付き添われて店長室に連れて行かれ、本部の人事部長から「解雇」されてしまったのだ。 「この記事を書かれたのはあなたですね」「そうです」というやりとりがあり、「当社のアルバイト就業規則に抵触しているということで、解雇通知をさせていただきたい」といわれ、用意していた解雇通知を渡されたという。 横田氏は、この記事のどこが就業規則に抵触し、どの箇所が社に重大な損害を与えたのかと聞くと、人事部長は「この記事を寄稿されたこと自体が該当すると思っています」と答えた。 結局、懲戒解雇ではなく、諭旨解雇になったそうだ。横田氏は文春のルポを書いているのが誰かわかるように記述していたし、ユニクロ側も、特定できるのに見逃すというほど心の広い企業ではないから、致し方あるまい。 横田氏がいうように、このルポには従業員たちの甚だしい忙しさは描かれているが、いまのところユニクロにとって決定的な恥部は書かれていない。 連載は続くそうだから、ユニクロはやはりブラック企業だと証明する決定的な「証拠」が出てくるのか、次号に期待しよう。 ポストは、よほど血圧のことに関心があるようだ。今週も巻頭で「血圧147は健康値だ」と大声で主張している。 その背景には「高血圧利権」とでもいうべき学会や製薬会社のムラがあるからだと批判している。 糖尿はもちろんだが、血圧も「高い」と判定されれば、一生薬を飲み続けなくてはいけない。 医者や製薬会社にとっては、一度掴めば死ぬまでカネになるいい金づるであることは間違いない。 その証拠に、日本の血圧平均値は変わらないのに、高血圧患者は増えているではないかとポストは追及している。 確かに日本の基準値は低すぎる。外国では150でも薬を出さない国が多くある。 先日、「医者に嫌われる医者」を自認し、以前から医療の問題点を指摘し、最近『不要なクスリ 無用な手術』(講談社現代新書)を出した富家孝医師と対談した。 富家氏はこういっている。 「この本にも書きましたが、もう四十五、六年前に文化勲章を貰った沖中重雄・虎の門病院長が書いた『内科診断学』に、血圧は年齢+九五でいいと書いてありますが、それが正しいと思います。僕は今六十九なんで一五〇ぐらいあったって、あんまり気にしないです。製薬会社の都合で高血圧学会と循環器学会がそれに合わせて上が130、下が85としたから、日本はすごい数の高血圧患者がいるんです。製薬会社にとっては一番のドル箱ですからね。糖尿病が悪化すると人工透析になりますが、これは年間約四百八十万円かかる。しかも死ぬまで続けなくてはいけないから、病院にとって透析患者は『定期預金』といわれています」 今は検査を受ければ、機械がよくなっているから何かしらの異常が見つかる。 そうなれば医者は、さらなる精密検査だ、この薬を飲めと、結局、ずっとカネを取られるために検査に行くようなものである。 そのため、人間ドックへは行くなという医者がたくさんいる。さらにがんの早期発見で抗がん剤治療は延命効果が立証されていないから、やめろという医者もいる。 今飲んでいる薬をやめるか、がんになっても抗がん剤はやらないという選択をするか、患者はつらいのである。 文春は、大手IT企業DeNAが運営する医療情報サイト「WELQ」がとんでもないインチキ医療情報を流していたことを報じている。 ここには医療や健康、美容に関する記事が1日100本以上アップされていたそうだが、その内容たるやお粗末以下で、有害な情報も多くあった。 「肩こりの原因は幽霊」というのから「吉野家の牛丼でアレルギー」という中傷や、乳製品に含まれているラクトフェリンが「放射能を防ぎ、がんやインフルエンザにも効果的」だというトンデモ情報までアップされていたのである。 東京都福祉保健局がDeNA側に説明を求めたところ、慌ててサイトを非公開にしてしまったのだ。 DeNAは、専門家ではなく、安い稿料で多くのライターに書かせ、数を上げることで検索エンジンの上位にサイトがくるようにしていたのである。 そうすれば閲覧数が増え、ページに掲載された広告収入が増えると計算してのことだ。 こんなものをキュレーションメディアと称していたのだから、IT企業の底の浅さを露呈した“事件”だった。 この件では「BuzzFeed」というニューヨークに本拠を置くネットメディアの日本版が、既存メディアをリードしたが、その「BuzzFeed」が11月9日、「朝日新聞社に長時間労働では初の是正勧告」と報じている。 「朝日新聞東京本社が12月6日、社員に違法な労働をさせたとして、中央労働基準監督署(東京)から長時間労働での是正勧告を初めて受けていたことが、BuzzFeed Newsが入手した社内文書と同社への取材でわかった」 財務部門に務める20代男性社員の労働時間が上限を超えたため、所属長が短く書き換えていたことを同紙が11月に報じたが、その報道をきっかけにして労基署が調査に入り、朝日側が是正勧告を受けていたというのである。 電通ばかりではなく朝日お前もかということだろうが、新聞、テレビ、出版にいる人間にとっては、何を今さらであろう。 「BuzzFeed」によると、「長時間労働の問題は、朝日新聞社に限ったことではない。メディア業界に蔓延している。2016年に始めて発表された『過労死防止白書』を見ると、その実態がよくわかる。 厚生労働省が企業約1万社(回答1743件)、労働者約2万人(回答1万9583人)を対象に昨年、実施したアンケート結果。これによると、1年で残業が一番多い月の残業時間が『過労死ライン』とされている80時間以上だった企業の割合は、テレビ局、新聞、出版業を含む『情報通信業』が44.4%(平均22.7%)と一番高い」。 私の知る限り、出版が一番過酷だと思う。長時間労働はどのメディアでもあるが、中小が多い出版では、極めて安い賃金で働かされ、月に1日か2日休みが取れればいいほうだという出版社をいくつも知っている。 そのうち大量に過労死する人間が出てくる。否、もう出ているのだが、蓋をしているだけなのかもしれない。 フライデーに、安倍首相の夫人・昭恵さんが、超保守グループ・日本会議の大阪代表を務める人物が、来年4月に開校する小學校の名誉校長に就任すると報じている。 その人物がやっている幼稚園では、子どもたちに「教育勅語」を暗唱させているそうだ。 昭恵は、その幼稚園を見て、「儒教の四書五経の一つ、大學を取り入れたらどうか」とアドバイスしたという。 新潮には、安倍首相の親族だという塾の代表者に昭恵が肩入れしていると報じている。彼女が強く推して、代表の主催するイベントに文科省を動かして後援させたが、彼はそのイベントを利用して塾の勧誘をしているという。おかしいのではないかと新潮は追及している。 首相夫人としてチヤホヤされ、左翼から右翼まで幅広く交遊するのはいいが、一応ファーストレディなのだから、節操というものをわきまえてもらいたいと、私も思う。 新潮が、五輪会場の見直し問題を巡って小池都知事と森喜朗元首相との戦争は、森側の圧勝に終わりそうだと報じている。 その背景に、アドバイザーとして名を連ねる上山信一慶應大学教授が、上から目線で組織委員会を見下していて、都の職員から白い目で見られているという。 おつむのほうはともかく、手練手管にかけては森という男はなかなかの者だ。 小池都知事は早まらずにもう少し戦略を練ってから方針を出すべきである。 次なる舞台は区長選や夏の都議選で、小池都知事が除名された区議7人とともに新党をつくり、ドンたちを追い落とすことができるかに移ったようだが、彼女の口癖の「都民ファースト」が置き去りにされているのではないかと、都民の一人として思う。 慶應大学に続いて、集団レイプ事件を起こした千葉大学医学部。5年生3名が逮捕されたが、この千葉大医学部、東大や東京医科歯科大に次ぐ偏差値の高い大学だそうだ。 中でも逮捕された山田兼輔容疑者(23)は、名門校出身で、一族はエリート法曹一家だという。高祖父は明治時代に東京大学法学部を出て、大隈重信とともに現・早稲田大学の創設に関わった日本法曹界の父ともいえる存在。曾祖父も東京帝国大学法学部出身で、岸信介元首相とは学友だった。祖父も第一弁護士会副会長を務め、父親も東大卒の弁護士。 祖母や伯母も弁護士だというのだ。 それがなぜ? という疑問が湧くが、相当なプレッシャーもあったのに違いない。だから、弁護士ではなく医学部を選んだのかもしれない。 このレイプ事件は、千葉大学付属病院の研修医・藤坂悠司容疑者まで「先生もどうですか?」と誘われ、レイプに参加したというのだから、なにをか況んやである。 人間教育のできていないエリートが、チヤホヤされて女性をモノとして見るようになる。東大で起きた集団わいせつ事件でも、被告たちが、だから自分たちの行為は許されると思っていたといっている。 弁護士の父親は、そうした考えが間違いであると教えなかったのだろうか。 次はポストの怒りの告発。 安倍首相は年金法改正の必要性を「世代間の公平をはかるのに必要だ」といったが、ならば、法案審議の最中に今国会で動き出した「議員年金」復活計画は、議員と国民の公平をはかるのに必要なのかとポストは追及する。 議員年金は「役得年金」との批判が多くあり、小泉政権下の06年に廃止された。 地方議員の年金も、民主党政権下の11年に、全ての地方議員に特権年金があるのは世界でも日本だけ、国民生活と乖離した悪しき制度として、国会の全会一致で廃止が決まった。 だが年金審議の最中に、全国都道府県議会議長会の連中が首相官邸や自民党本部を訪ねて、議員の年金加入を求める決議を渡した。 議員年金がないと市町村議員のなり手が少ないからというのが、その主旨だそうだ。 年金がなくてなり手がいないのなら、そんな志の低い人間はいらないと思うのだが、そうではないらしい。 日本の地方議会は、平均年80日程度しか開かれていないという。兼業も多く、フルタイムで働いてはいない。 そんな連中に国民が負担して厚生年金に加入させる必要はないと思うが、タネを明かせば、地方に旗を振らせて国会議員も便乗して厚生年金に入れるようにしようという魂胆なのだそうだ。 国民の年金を削って自分たちの年金は復活させようなんて、ふざけるなである。 現代は、全国的に空き家の問題があるが、東京も例外ではなく、世田谷などは持ち家のマンションの空き家率は、23区内で一番多いという。 私の住んでいる中野区も高く、13.7%もある。豊島区が一番高く15.8%。札幌の中央区は20.3%。大阪住吉区は23.8%もあるという。 4軒に一軒が空き家。それが年々増えているのだ。 そうなれば道路や公園、橋などのインフラが老朽化し、埼玉県秩父市では、水道管の破裂や漏水などの被害が年間700件を超えるが、財政的に余裕がないため、対応できないのだという。 中には自治体同士が、人口争奪合戦を繰り広げているところがあり、対抗するために規制を緩和して農地エリアの宅地開発を認めるため、空き家がさらに増えるという悪循環が繰り返されているという。 私のオフィスがある近くには戸山ハイツという、かつては憧れの団地だったところが、限界集落化して問題になっている。 高齢化、一人暮らしがやがて……。早く手を打たないと都心でも人がいなくなってしまう。政治家は無策なことを自覚し、一刻も早く策を考えろ。 第4位は、俳優・成宮寛貴のコカイン吸引疑惑の追及第2弾。フライデーだ。 この情報は成宮のコカイン・パシリをやらされていた友人A氏が、これ以上付き合っていると、自分の身が危ないと考え、フライデーに持ち込んだものだ。 A氏によれば、11月8日の夜9時頃、六本木にあるレストランの個室で食事をしている時、成宮からコカインを買ってきてくれといわれ、「店の外に出て、路上にたむろする外国人の売人からコカインを購入」(フライデー)したという。 これほど簡単に手に入るというのか。買ってきたコカインを店の中で、慣れた手つきで砕き、吸い込んだそうだ。 コカインは頭文字を取ってチャーリーという隠語で呼ばれるそうだ。 フライデーは、成宮とA氏がチャーリーについてしたやりとりを「肉声データ」として持っているといっている。 本人始め所属事務所は、事実無根、法的手続きも辞さないと息巻いているようだが、フライデーは、まだそのような動きは何もないとしている。 これだけの薬物疑惑を報じられた成宮が、身の潔白をどうやって証明するのか。できなければ、俳優人生に終止符を打つことになるかもしれない。 そう思っていたら、早々に成宮は芸能界から身を引いてしまった。 成宮はFAXをメディアに送り、自筆で「今後これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと、自分にはもう耐えられそうにありません」といい、「今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい。今後芸能界の表舞台に立つ仕事を続けていき関係者や身内にこれ以上の迷惑を掛ける訳にはいかない。少しでも早く芸能界から去るしか方法はありません」として引退を決意したという。 プライバシーとは、コカインだけではなく、同性愛を指すようだが、身の潔白を晴らさないで早々と引退してしまうのでは、彼がこれから生きていくのは大変だと思うのだが。 流行語大賞のトップ10入りした「ゲス不倫」だが、ベッキーも本格的な芸能界復帰がままならず、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音は、その後も文春に未成年アイドルとの交際&飲酒を報じられ、活動休止に追い込まれてしまった。 不倫の代償は大きいが、それだけによけい燃えるのだろう。今週も文春のモノクログラビアを飾っているのは、テレビ朝日の朝の顔である人気女子アナと、同じ番組に出ている男性アナの不倫カップルである。 田中萌アナ(25)は昨年、明治大学政治経済学部を卒業し、入社1年目で『グッド!モーニング』のサブMCに抜擢された局期待のホープだそうだ。 「そのルックスと天然な発言からファンも多く、彼女の加入で視聴率も伸びたと言われています」(同局関係者) 不倫相手は入社10年目の中堅アナ・加藤泰平(33)で、スポーツ実況に定評があるそうだ。朝、彼女のマンションから出てきて、マスクを外してタバコを咥えている写真が載っているが、なかなかのイケメンである。 この2人のただならぬ関係は、周囲にはだいぶ前から知られていたという。 文春が2人を目撃したのは、11月25日金曜日。1週間の放送を終えた番組スタッフ十数名が、午後7時から銀座で打ち上げをした後、店の外へ出てきたときだった。 仲間と離れて加藤をジッと見つめる田中のウットリした顔がバッチリ撮られている。 店を出た一行は二次会をやるため、文京区にある老舗割烹料理屋へ向かった。しかし、テレビ局って毎週、こんなに派手な打ち上げをやっているのかね。いらぬお節介だろうが、誰が払うんだろう。貧乏雑誌の編集者としては、こんなところがとても気になる。 日付が変わる頃お開きとなり、各々家路についた。田中アナはタクシーを降りると、自宅マンションに入る前に周囲をぐるぐる巡回したそうだ。 マンションに入っても渡り廊下から下をのぞき込む。 一方の加藤アナも、仲間と別れ自宅マンションに向かうと見せて、タクシーに飛び乗り、田中アナのマンションへ向かった。 文春のクルーは金曜日の夜が逢瀬の日と見て、いくつかの場所に別れて張っていたに違いない。目論見通りでさぞかし彼らはワクワクしていたことだろう。 加藤が田中の部屋から姿を現したのは7時間以上経った翌朝の午前8時過ぎ。 だが好事魔多し。1週間後の金曜日の深夜、田中アナは青山のファミレスで番組のチーフプロデューサーらの前で、涙目で俯いていた。 文春が2人の件でこのプロデューサーに取材し、驚いた彼が田中を呼んで「事情聴取」したのだ。 皮肉なことに、12月1日に流行語大賞の授賞式が行われ、『グッド!』から文春はインタビューされていたという。担当ディレクターはこんな質問もしたそうだ。 「次の文春砲はいつですか?」 文春が発売された朝の『グッド!』に2人の姿はなかった。2人は局を辞めざるを得ないかもしれない。やはり代償は大きかった。 現代のスクープだと思う。高速増殖炉「もんじゅ」は、血税を1兆2,000億円も注ぎ込んで、国民の大きな批判を受けて今年9月に廃炉という方針が政府内で決定したはずだった。 ところが10月から3回行われた「高速炉開発会議」で延命策を書き連ねた「計画書」が文科省によって示され、 「いつの間にか『もんじゅの延命』『次世代の高速増殖炉=第2もんじゅの開発』という方針が既定路線とされたのだ。『廃炉決定』の報道は何だったのか」(現代) この会議は世耕弘成経済産業大臣が主催している。それに文科省大臣、日本原子力研究開発機構理事長の児玉敏雄、電気事業連合会会長で中部電力社長の勝野哲、三菱重工社長の宮永俊一という5人で構成されているそうだ。 何のことはない、原発推進、もんじゅ稼働賛成の人間ばかりではないか。これでは結論ありきの談合である。このとき配られた文科省の資料には、平成36年までに運転を再開、44年まで出力100%を続けると書かれてあったという。 建造してから30年あまりも経つのに、たった1カ月ほどしか発電していない無駄の塊のようなものを、まだ動かすというのだから、この連中の頭の中を疑う。さらに今後稼働しても、売電収入は約270億円で、それにさらに5,400億円以上を注ぎ込むという。それなのに、誰からも「おかしい」という声がいなかったという。 ふざけるなである。いくら巨大プロジェクトでも、権益が複雑に絡み合っていても、無駄なものは無駄、即刻止めるべきだ。 たびたび冷却材のナトリウム漏れの事故を起こし、東日本大震災直前の10年には、3.3トンの中継装置が炉内に落下して、担当の課長が自殺している。こんな大事なことを国民の目から隠して、たった5人、それも利害関係者ばかりで決めるなどあってはならないことだ。 なぜ大新聞は報じないのか。お前たちは、これほど大事なニュースを知らなかったというのか。 それともこれはウソだとでもいうつもりか。これだけとって見ても、安倍政権が心底腐っているのは間違いない。安倍よ奢るな! そう叫びたくなる国民必読の記事である。 今週の第1位は、タレント知事のお粗末を報じた文春の記事。 三反園訓鹿児島県知事ほど、ガッカリさせた人間はいないだろう。元テレビ朝日の記者で「県政刷新」「脱原発」を掲げて当選したが、そうしたフレーズは選挙目当ての口から出まかせだったと、文春が鋭く追及している。 九州電力川内原発を抱える鹿児島は原発問題を避けて通れない。 選挙前には、反原発を訴える候補者と政策合意し、その人間は出馬を見送った。 当選直後には九州電力に対して原発の即時一時停止を求めたが、九電が受け入れないため、「私がどう対応をとろうとも、九電は稼働させていくことになる」とトーンダウンしてしまった。 だが、これはポーズだけで、三反園はハナから原発再稼働容認だったと文春が報じている。 「十月に入ると、自民党県議との非公式協議で三反園氏が『原発政策のめざす方向性は自民党と同じ』と発言したことが波紋を呼びました。将来的には原発に依存しない社会を目指すとはいえ、自民党は原発を重要なベースロード電源と位置付け、原発再稼働を推進していく方針です」(自民党鹿児島県連の関係者) さらに元選挙スタッフに取材すると、「三反園氏は以前から有力支援者には『私は保守であり、反原発ではない』と明言していました」と口を揃えたそうだ。 何のことはない「化けの皮が剥がれた」ので、選挙民にはウソをついていたということなのだろう。 文春によると、選挙中に選挙事務所を4箇所も設置し(知事選の場合は2箇所を超えてはいけない)、運転手に給与を払っていたのに、それが収支報告書に記載されていないなどの問題もあり、政治資金規制法違反に問われる可能性もあるそうだ。 文春を読む限り、鹿児島県民はひどい県知事を選んでしまったものだと同情を禁じ得ない。 【巻末付録】 まずは現代から。巻頭はNHK朝ドラ『ファイト』ヒロインでTBS『王様のブランチ』司会者の「本仮屋ユイカ」。29歳の健康的な水着姿。いい身体をしている。 後半は「海外セレブハプニング 2016傑作選」。紹介するまでもないだろう。 「ニッポンのセックス・シンボル たかしょー新撮ヌード」。失礼だけどどことなく崩れてきた感じがするのは、私の偏見だろうか。 「中村優 やわらなか朝」。袋とじは「美しくもはかない官能的ヌードをスクープ撮り下ろし 謎の女 祥子『最期の旅』」。彼女って確かポストでデビューしたんだよね。あの頃のほうがよかった、と思わないでもない。 ポストは巻頭から、人気グラビア女優が魅せた31歳完熟全裸ボディ「佐藤寛子 桃尻ヌード」。そういえば昔、総理夫人にこういう名前の人がいたな、という感想だけ。 後半は「2016年このグラビアアイドルモデルがすごい!」。次にいこう。袋とじは「地下倉庫の秘宝写真集 畑中葉子」。歌手で日活ロマンポルノにも出演したんだ。懐かしいとは思うけどね。 私の好きな「妻の名は塔子 最終話」。私好みの女。「あの日いつになく激しく求めた妻は、私の前から姿を消した。」。何となく名残惜しい。 最後はなんだかわからないAV女優三上悠亜が「いっしょに走る! 走る!師走」。いったい何なんだこれは。 というわけで、「妻の名は塔子」との別れを惜しんで今週はポストの勝ちにする。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(12/15号、文藝春秋)
「SMAPは、十中八九『紅白』に出場する」その根拠と“解散式”の行方は……?
今週の注目記事・第1位 「三反園〈裏切りの反原発知事〉『公選法違反』の重大疑惑 収支報告書の虚偽記載と後援会幹部との“絶縁”」(「週刊文春」12/15号) 同・第2位 「総額4兆円をドブに捨てる21世紀の大バカ公共事業 巨大な赤字に!『第2もんじゅ』のずさんな計画書〈スッパ抜く〉」(「週刊現代」12/24号) 同・第3位 「【スクープ撮】共演後輩アナの自宅に泊まった男性アナ<30代>は記者に深々と頭を下げ… テレ朝“清純派アナ”田中萌(25)『グッド! モーニング』不倫」(「週刊文春」12/15号) 同・第4位 「成宮寛貴『コカイン要求』生々しい肉声データ」(「フライデー」12/23号) 同・第5位 「老いる家 傾くマンション 崩れる街」(「週刊現代」12/24号) 同・第6位 「国会議員が『議員年金復活』を企んでいる」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第7位 「千葉大医学部レイプ事件 23歳犯人の『華麗すぎる家柄』 高祖父は中央大学を設立した『法曹界の父』で、曾祖父は岸信介の学友」(「週刊現代」12/24号) 同・第8位 「【『長沼ボート場』『横浜バレーボール』『競泳会場』まさかの3連敗!?】首魁『森喜朗』に勝てない『小池百合子』貧弱ブレーン」(「週刊新潮」12/15号) 同・第9位 「安倍昭恵〈首相夫人〉が名誉校長になる『愛国主義』小学校の理念」(「フライデー」12/23号) 同・第10位 「<『DeNA事件』は氷山の一角>ネット“インチキ医療情報”の見破り方」(「週刊文春」12/15号) 同・第11位 「今一度、問題提起する!『血圧147』は健康値である」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第12位 「ユニクロ潜入記者 12月3日解雇されました」(「週刊文春」12/15号) 同・第13位 「大谷翔平[年棒]『2億7000万円』はいくらなんでも『失礼』だ!」(「週刊ポスト」12/23号) 同・第14位 「【迫る12月31日 大御所たちが落選して『15分』の空白の時間が!】木村拓哉『SMAP<逆転>紅白出場』の秘策」(「フライデー」12/23号) 同・第15位 「あなたの日常にも『香り』と『ポリフェノール』を ソムリエはなぜ『認知症』になりにくいのか?」(「週刊文春」12/15号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! いよいよクリスマス真っ盛り。クリスマス大好きの私は、心ここにあらずで、朝から晩までクリスマスソングを聴きながら食事もするし原稿も書く。 だから、少しばかり間違いがあってもご容赦を。 さて、文春に「ソムリエはなぜ認知症になりにくいのか」という記事がある。 ポリフェノールがいいというのはわかるが、実は、アルツハイマー型認知症ではもの忘れする前に、早い段階から嗅覚が衰えてくるそうだ。 匂いで嗅神経を刺激し、記憶を取り戻したりすることが、認知症機能を改善するというのである。だからソムリエは認知症になりにくいそうだ。それなら今晩はサイゼリアで赤ワインのマグナムボトルといきますか。 大みそかまであとわずかだが、NHKの『紅白歌合戦』にSMAPが出るのか出ないのかが、巷の関心を集めている。 新潮は、SMAPの紅白出場について、「“せめて紅白……”というファンの最後の希望さえ無下にして」(ある芸能プロ幹部)と、否定的だが、フライデーは、奇跡は起こるかもしれないと見ている。 それは、今年は大物が次々に落選し、いつもより6組も少ない。そのためクライマックスが約15分空いている。 ここがSMAP枠にとNHKもキムタクも考えている。もし5人全員がダメでも、キムタク単独出場はあり得る。 ここへ来て大きな可能性が出てきたように思う。それは、キムタクと張り合う中居正広が出場へ傾きそうな動きがあったのだ。中居はタモリを慕っていて、これまでも何かと相談にのってもらってきたという。 そのタモリがスペシャルゲストとして、マツコ・デラックスと出演することをNHK側が発表したのだ。 私は以前からいっているが、SMAPはどこかで「解散式」をやるべきだ。その舞台として紅白はふさわしいはずだから、十中八九、SMAPは出ると思う。 お次は、ポストの記事。以前ポストは、大谷翔平には年棒4億円と書いたからではないだろうが、日ハムがたったの7,000万アップで2億7,000万円というのは失礼だと怒っている。 確かに「6億円でも安い」(野球評論家の江本孟紀氏)かもしれないほどの大活躍で、しかも投手とバッターでチームを日本一に導いた逸材である。 私も最初見たとき、あれっと思った。 日ハムはケチだという評判通りだが、チーム内の事情もあったようだ。大谷の契約更改の4日前に日ハムの主砲・中田翔のアップが3,500万プラスして2億8,000万円と決まった。栗山監督は、今の日ハムは中田のチームだから、大谷が3億、4億もらったら中田がそっぽを向くと、気配りをしている。だから、それより低い額で大谷がサインしてくれれば、全てが丸く収まると考えたというのである。 大谷は聞かれていないのに会見で自ら、金額を口にしたという。 大谷がこれならオレは仕方ないかと思う選手がいるのではないか。日ハムはそうさせるために大谷の年棒を低く抑えたが、裏に何かあるのではないかとポストは読んでいるようだ。 どちらにしても来季限りで大谷は大リーグへ行くことを表明している。早くメジャーでの活躍が見たいものではある。 ところで、先週から始まったジャーナリスト・横田増生氏の「ユニクロ潜入記」だが、文春が出た週の土曜日、新宿のビックロに出勤した横田氏は、責任者に付き添われて店長室に連れて行かれ、本部の人事部長から「解雇」されてしまったのだ。 「この記事を書かれたのはあなたですね」「そうです」というやりとりがあり、「当社のアルバイト就業規則に抵触しているということで、解雇通知をさせていただきたい」といわれ、用意していた解雇通知を渡されたという。 横田氏は、この記事のどこが就業規則に抵触し、どの箇所が社に重大な損害を与えたのかと聞くと、人事部長は「この記事を寄稿されたこと自体が該当すると思っています」と答えた。 結局、懲戒解雇ではなく、諭旨解雇になったそうだ。横田氏は文春のルポを書いているのが誰かわかるように記述していたし、ユニクロ側も、特定できるのに見逃すというほど心の広い企業ではないから、致し方あるまい。 横田氏がいうように、このルポには従業員たちの甚だしい忙しさは描かれているが、いまのところユニクロにとって決定的な恥部は書かれていない。 連載は続くそうだから、ユニクロはやはりブラック企業だと証明する決定的な「証拠」が出てくるのか、次号に期待しよう。 ポストは、よほど血圧のことに関心があるようだ。今週も巻頭で「血圧147は健康値だ」と大声で主張している。 その背景には「高血圧利権」とでもいうべき学会や製薬会社のムラがあるからだと批判している。 糖尿はもちろんだが、血圧も「高い」と判定されれば、一生薬を飲み続けなくてはいけない。 医者や製薬会社にとっては、一度掴めば死ぬまでカネになるいい金づるであることは間違いない。 その証拠に、日本の血圧平均値は変わらないのに、高血圧患者は増えているではないかとポストは追及している。 確かに日本の基準値は低すぎる。外国では150でも薬を出さない国が多くある。 先日、「医者に嫌われる医者」を自認し、以前から医療の問題点を指摘し、最近『不要なクスリ 無用な手術』(講談社現代新書)を出した富家孝医師と対談した。 富家氏はこういっている。 「この本にも書きましたが、もう四十五、六年前に文化勲章を貰った沖中重雄・虎の門病院長が書いた『内科診断学』に、血圧は年齢+九五でいいと書いてありますが、それが正しいと思います。僕は今六十九なんで一五〇ぐらいあったって、あんまり気にしないです。製薬会社の都合で高血圧学会と循環器学会がそれに合わせて上が130、下が85としたから、日本はすごい数の高血圧患者がいるんです。製薬会社にとっては一番のドル箱ですからね。糖尿病が悪化すると人工透析になりますが、これは年間約四百八十万円かかる。しかも死ぬまで続けなくてはいけないから、病院にとって透析患者は『定期預金』といわれています」 今は検査を受ければ、機械がよくなっているから何かしらの異常が見つかる。 そうなれば医者は、さらなる精密検査だ、この薬を飲めと、結局、ずっとカネを取られるために検査に行くようなものである。 そのため、人間ドックへは行くなという医者がたくさんいる。さらにがんの早期発見で抗がん剤治療は延命効果が立証されていないから、やめろという医者もいる。 今飲んでいる薬をやめるか、がんになっても抗がん剤はやらないという選択をするか、患者はつらいのである。 文春は、大手IT企業DeNAが運営する医療情報サイト「WELQ」がとんでもないインチキ医療情報を流していたことを報じている。 ここには医療や健康、美容に関する記事が1日100本以上アップされていたそうだが、その内容たるやお粗末以下で、有害な情報も多くあった。 「肩こりの原因は幽霊」というのから「吉野家の牛丼でアレルギー」という中傷や、乳製品に含まれているラクトフェリンが「放射能を防ぎ、がんやインフルエンザにも効果的」だというトンデモ情報までアップされていたのである。 東京都福祉保健局がDeNA側に説明を求めたところ、慌ててサイトを非公開にしてしまったのだ。 DeNAは、専門家ではなく、安い稿料で多くのライターに書かせ、数を上げることで検索エンジンの上位にサイトがくるようにしていたのである。 そうすれば閲覧数が増え、ページに掲載された広告収入が増えると計算してのことだ。 こんなものをキュレーションメディアと称していたのだから、IT企業の底の浅さを露呈した“事件”だった。 この件では「BuzzFeed」というニューヨークに本拠を置くネットメディアの日本版が、既存メディアをリードしたが、その「BuzzFeed」が11月9日、「朝日新聞社に長時間労働では初の是正勧告」と報じている。 「朝日新聞東京本社が12月6日、社員に違法な労働をさせたとして、中央労働基準監督署(東京)から長時間労働での是正勧告を初めて受けていたことが、BuzzFeed Newsが入手した社内文書と同社への取材でわかった」 財務部門に務める20代男性社員の労働時間が上限を超えたため、所属長が短く書き換えていたことを同紙が11月に報じたが、その報道をきっかけにして労基署が調査に入り、朝日側が是正勧告を受けていたというのである。 電通ばかりではなく朝日お前もかということだろうが、新聞、テレビ、出版にいる人間にとっては、何を今さらであろう。 「BuzzFeed」によると、「長時間労働の問題は、朝日新聞社に限ったことではない。メディア業界に蔓延している。2016年に始めて発表された『過労死防止白書』を見ると、その実態がよくわかる。 厚生労働省が企業約1万社(回答1743件)、労働者約2万人(回答1万9583人)を対象に昨年、実施したアンケート結果。これによると、1年で残業が一番多い月の残業時間が『過労死ライン』とされている80時間以上だった企業の割合は、テレビ局、新聞、出版業を含む『情報通信業』が44.4%(平均22.7%)と一番高い」。 私の知る限り、出版が一番過酷だと思う。長時間労働はどのメディアでもあるが、中小が多い出版では、極めて安い賃金で働かされ、月に1日か2日休みが取れればいいほうだという出版社をいくつも知っている。 そのうち大量に過労死する人間が出てくる。否、もう出ているのだが、蓋をしているだけなのかもしれない。 フライデーに、安倍首相の夫人・昭恵さんが、超保守グループ・日本会議の大阪代表を務める人物が、来年4月に開校する小學校の名誉校長に就任すると報じている。 その人物がやっている幼稚園では、子どもたちに「教育勅語」を暗唱させているそうだ。 昭恵は、その幼稚園を見て、「儒教の四書五経の一つ、大學を取り入れたらどうか」とアドバイスしたという。 新潮には、安倍首相の親族だという塾の代表者に昭恵が肩入れしていると報じている。彼女が強く推して、代表の主催するイベントに文科省を動かして後援させたが、彼はそのイベントを利用して塾の勧誘をしているという。おかしいのではないかと新潮は追及している。 首相夫人としてチヤホヤされ、左翼から右翼まで幅広く交遊するのはいいが、一応ファーストレディなのだから、節操というものをわきまえてもらいたいと、私も思う。 新潮が、五輪会場の見直し問題を巡って小池都知事と森喜朗元首相との戦争は、森側の圧勝に終わりそうだと報じている。 その背景に、アドバイザーとして名を連ねる上山信一慶應大学教授が、上から目線で組織委員会を見下していて、都の職員から白い目で見られているという。 おつむのほうはともかく、手練手管にかけては森という男はなかなかの者だ。 小池都知事は早まらずにもう少し戦略を練ってから方針を出すべきである。 次なる舞台は区長選や夏の都議選で、小池都知事が除名された区議7人とともに新党をつくり、ドンたちを追い落とすことができるかに移ったようだが、彼女の口癖の「都民ファースト」が置き去りにされているのではないかと、都民の一人として思う。 慶應大学に続いて、集団レイプ事件を起こした千葉大学医学部。5年生3名が逮捕されたが、この千葉大医学部、東大や東京医科歯科大に次ぐ偏差値の高い大学だそうだ。 中でも逮捕された山田兼輔容疑者(23)は、名門校出身で、一族はエリート法曹一家だという。高祖父は明治時代に東京大学法学部を出て、大隈重信とともに現・早稲田大学の創設に関わった日本法曹界の父ともいえる存在。曾祖父も東京帝国大学法学部出身で、岸信介元首相とは学友だった。祖父も第一弁護士会副会長を務め、父親も東大卒の弁護士。 祖母や伯母も弁護士だというのだ。 それがなぜ? という疑問が湧くが、相当なプレッシャーもあったのに違いない。だから、弁護士ではなく医学部を選んだのかもしれない。 このレイプ事件は、千葉大学付属病院の研修医・藤坂悠司容疑者まで「先生もどうですか?」と誘われ、レイプに参加したというのだから、なにをか況んやである。 人間教育のできていないエリートが、チヤホヤされて女性をモノとして見るようになる。東大で起きた集団わいせつ事件でも、被告たちが、だから自分たちの行為は許されると思っていたといっている。 弁護士の父親は、そうした考えが間違いであると教えなかったのだろうか。 次はポストの怒りの告発。 安倍首相は年金法改正の必要性を「世代間の公平をはかるのに必要だ」といったが、ならば、法案審議の最中に今国会で動き出した「議員年金」復活計画は、議員と国民の公平をはかるのに必要なのかとポストは追及する。 議員年金は「役得年金」との批判が多くあり、小泉政権下の06年に廃止された。 地方議員の年金も、民主党政権下の11年に、全ての地方議員に特権年金があるのは世界でも日本だけ、国民生活と乖離した悪しき制度として、国会の全会一致で廃止が決まった。 だが年金審議の最中に、全国都道府県議会議長会の連中が首相官邸や自民党本部を訪ねて、議員の年金加入を求める決議を渡した。 議員年金がないと市町村議員のなり手が少ないからというのが、その主旨だそうだ。 年金がなくてなり手がいないのなら、そんな志の低い人間はいらないと思うのだが、そうではないらしい。 日本の地方議会は、平均年80日程度しか開かれていないという。兼業も多く、フルタイムで働いてはいない。 そんな連中に国民が負担して厚生年金に加入させる必要はないと思うが、タネを明かせば、地方に旗を振らせて国会議員も便乗して厚生年金に入れるようにしようという魂胆なのだそうだ。 国民の年金を削って自分たちの年金は復活させようなんて、ふざけるなである。 現代は、全国的に空き家の問題があるが、東京も例外ではなく、世田谷などは持ち家のマンションの空き家率は、23区内で一番多いという。 私の住んでいる中野区も高く、13.7%もある。豊島区が一番高く15.8%。札幌の中央区は20.3%。大阪住吉区は23.8%もあるという。 4軒に一軒が空き家。それが年々増えているのだ。 そうなれば道路や公園、橋などのインフラが老朽化し、埼玉県秩父市では、水道管の破裂や漏水などの被害が年間700件を超えるが、財政的に余裕がないため、対応できないのだという。 中には自治体同士が、人口争奪合戦を繰り広げているところがあり、対抗するために規制を緩和して農地エリアの宅地開発を認めるため、空き家がさらに増えるという悪循環が繰り返されているという。 私のオフィスがある近くには戸山ハイツという、かつては憧れの団地だったところが、限界集落化して問題になっている。 高齢化、一人暮らしがやがて……。早く手を打たないと都心でも人がいなくなってしまう。政治家は無策なことを自覚し、一刻も早く策を考えろ。 第4位は、俳優・成宮寛貴のコカイン吸引疑惑の追及第2弾。フライデーだ。 この情報は成宮のコカイン・パシリをやらされていた友人A氏が、これ以上付き合っていると、自分の身が危ないと考え、フライデーに持ち込んだものだ。 A氏によれば、11月8日の夜9時頃、六本木にあるレストランの個室で食事をしている時、成宮からコカインを買ってきてくれといわれ、「店の外に出て、路上にたむろする外国人の売人からコカインを購入」(フライデー)したという。 これほど簡単に手に入るというのか。買ってきたコカインを店の中で、慣れた手つきで砕き、吸い込んだそうだ。 コカインは頭文字を取ってチャーリーという隠語で呼ばれるそうだ。 フライデーは、成宮とA氏がチャーリーについてしたやりとりを「肉声データ」として持っているといっている。 本人始め所属事務所は、事実無根、法的手続きも辞さないと息巻いているようだが、フライデーは、まだそのような動きは何もないとしている。 これだけの薬物疑惑を報じられた成宮が、身の潔白をどうやって証明するのか。できなければ、俳優人生に終止符を打つことになるかもしれない。 そう思っていたら、早々に成宮は芸能界から身を引いてしまった。 成宮はFAXをメディアに送り、自筆で「今後これ以上自分のプライバシーが人の悪意により世間に暴露され続けると思うと、自分にはもう耐えられそうにありません」といい、「今すぐこの芸能界から消えてなくなりたい。今後芸能界の表舞台に立つ仕事を続けていき関係者や身内にこれ以上の迷惑を掛ける訳にはいかない。少しでも早く芸能界から去るしか方法はありません」として引退を決意したという。 プライバシーとは、コカインだけではなく、同性愛を指すようだが、身の潔白を晴らさないで早々と引退してしまうのでは、彼がこれから生きていくのは大変だと思うのだが。 流行語大賞のトップ10入りした「ゲス不倫」だが、ベッキーも本格的な芸能界復帰がままならず、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音は、その後も文春に未成年アイドルとの交際&飲酒を報じられ、活動休止に追い込まれてしまった。 不倫の代償は大きいが、それだけによけい燃えるのだろう。今週も文春のモノクログラビアを飾っているのは、テレビ朝日の朝の顔である人気女子アナと、同じ番組に出ている男性アナの不倫カップルである。 田中萌アナ(25)は昨年、明治大学政治経済学部を卒業し、入社1年目で『グッド!モーニング』のサブMCに抜擢された局期待のホープだそうだ。 「そのルックスと天然な発言からファンも多く、彼女の加入で視聴率も伸びたと言われています」(同局関係者) 不倫相手は入社10年目の中堅アナ・加藤泰平(33)で、スポーツ実況に定評があるそうだ。朝、彼女のマンションから出てきて、マスクを外してタバコを咥えている写真が載っているが、なかなかのイケメンである。 この2人のただならぬ関係は、周囲にはだいぶ前から知られていたという。 文春が2人を目撃したのは、11月25日金曜日。1週間の放送を終えた番組スタッフ十数名が、午後7時から銀座で打ち上げをした後、店の外へ出てきたときだった。 仲間と離れて加藤をジッと見つめる田中のウットリした顔がバッチリ撮られている。 店を出た一行は二次会をやるため、文京区にある老舗割烹料理屋へ向かった。しかし、テレビ局って毎週、こんなに派手な打ち上げをやっているのかね。いらぬお節介だろうが、誰が払うんだろう。貧乏雑誌の編集者としては、こんなところがとても気になる。 日付が変わる頃お開きとなり、各々家路についた。田中アナはタクシーを降りると、自宅マンションに入る前に周囲をぐるぐる巡回したそうだ。 マンションに入っても渡り廊下から下をのぞき込む。 一方の加藤アナも、仲間と別れ自宅マンションに向かうと見せて、タクシーに飛び乗り、田中アナのマンションへ向かった。 文春のクルーは金曜日の夜が逢瀬の日と見て、いくつかの場所に別れて張っていたに違いない。目論見通りでさぞかし彼らはワクワクしていたことだろう。 加藤が田中の部屋から姿を現したのは7時間以上経った翌朝の午前8時過ぎ。 だが好事魔多し。1週間後の金曜日の深夜、田中アナは青山のファミレスで番組のチーフプロデューサーらの前で、涙目で俯いていた。 文春が2人の件でこのプロデューサーに取材し、驚いた彼が田中を呼んで「事情聴取」したのだ。 皮肉なことに、12月1日に流行語大賞の授賞式が行われ、『グッド!』から文春はインタビューされていたという。担当ディレクターはこんな質問もしたそうだ。 「次の文春砲はいつですか?」 文春が発売された朝の『グッド!』に2人の姿はなかった。2人は局を辞めざるを得ないかもしれない。やはり代償は大きかった。 現代のスクープだと思う。高速増殖炉「もんじゅ」は、血税を1兆2,000億円も注ぎ込んで、国民の大きな批判を受けて今年9月に廃炉という方針が政府内で決定したはずだった。 ところが10月から3回行われた「高速炉開発会議」で延命策を書き連ねた「計画書」が文科省によって示され、 「いつの間にか『もんじゅの延命』『次世代の高速増殖炉=第2もんじゅの開発』という方針が既定路線とされたのだ。『廃炉決定』の報道は何だったのか」(現代) この会議は世耕弘成経済産業大臣が主催している。それに文科省大臣、日本原子力研究開発機構理事長の児玉敏雄、電気事業連合会会長で中部電力社長の勝野哲、三菱重工社長の宮永俊一という5人で構成されているそうだ。 何のことはない、原発推進、もんじゅ稼働賛成の人間ばかりではないか。これでは結論ありきの談合である。このとき配られた文科省の資料には、平成36年までに運転を再開、44年まで出力100%を続けると書かれてあったという。 建造してから30年あまりも経つのに、たった1カ月ほどしか発電していない無駄の塊のようなものを、まだ動かすというのだから、この連中の頭の中を疑う。さらに今後稼働しても、売電収入は約270億円で、それにさらに5,400億円以上を注ぎ込むという。それなのに、誰からも「おかしい」という声がいなかったという。 ふざけるなである。いくら巨大プロジェクトでも、権益が複雑に絡み合っていても、無駄なものは無駄、即刻止めるべきだ。 たびたび冷却材のナトリウム漏れの事故を起こし、東日本大震災直前の10年には、3.3トンの中継装置が炉内に落下して、担当の課長が自殺している。こんな大事なことを国民の目から隠して、たった5人、それも利害関係者ばかりで決めるなどあってはならないことだ。 なぜ大新聞は報じないのか。お前たちは、これほど大事なニュースを知らなかったというのか。 それともこれはウソだとでもいうつもりか。これだけとって見ても、安倍政権が心底腐っているのは間違いない。安倍よ奢るな! そう叫びたくなる国民必読の記事である。 今週の第1位は、タレント知事のお粗末を報じた文春の記事。 三反園訓鹿児島県知事ほど、ガッカリさせた人間はいないだろう。元テレビ朝日の記者で「県政刷新」「脱原発」を掲げて当選したが、そうしたフレーズは選挙目当ての口から出まかせだったと、文春が鋭く追及している。 九州電力川内原発を抱える鹿児島は原発問題を避けて通れない。 選挙前には、反原発を訴える候補者と政策合意し、その人間は出馬を見送った。 当選直後には九州電力に対して原発の即時一時停止を求めたが、九電が受け入れないため、「私がどう対応をとろうとも、九電は稼働させていくことになる」とトーンダウンしてしまった。 だが、これはポーズだけで、三反園はハナから原発再稼働容認だったと文春が報じている。 「十月に入ると、自民党県議との非公式協議で三反園氏が『原発政策のめざす方向性は自民党と同じ』と発言したことが波紋を呼びました。将来的には原発に依存しない社会を目指すとはいえ、自民党は原発を重要なベースロード電源と位置付け、原発再稼働を推進していく方針です」(自民党鹿児島県連の関係者) さらに元選挙スタッフに取材すると、「三反園氏は以前から有力支援者には『私は保守であり、反原発ではない』と明言していました」と口を揃えたそうだ。 何のことはない「化けの皮が剥がれた」ので、選挙民にはウソをついていたということなのだろう。 文春によると、選挙中に選挙事務所を4箇所も設置し(知事選の場合は2箇所を超えてはいけない)、運転手に給与を払っていたのに、それが収支報告書に記載されていないなどの問題もあり、政治資金規制法違反に問われる可能性もあるそうだ。 文春を読む限り、鹿児島県民はひどい県知事を選んでしまったものだと同情を禁じ得ない。 【巻末付録】 まずは現代から。巻頭はNHK朝ドラ『ファイト』ヒロインでTBS『王様のブランチ』司会者の「本仮屋ユイカ」。29歳の健康的な水着姿。いい身体をしている。 後半は「海外セレブハプニング 2016傑作選」。紹介するまでもないだろう。 「ニッポンのセックス・シンボル たかしょー新撮ヌード」。失礼だけどどことなく崩れてきた感じがするのは、私の偏見だろうか。 「中村優 やわらなか朝」。袋とじは「美しくもはかない官能的ヌードをスクープ撮り下ろし 謎の女 祥子『最期の旅』」。彼女って確かポストでデビューしたんだよね。あの頃のほうがよかった、と思わないでもない。 ポストは巻頭から、人気グラビア女優が魅せた31歳完熟全裸ボディ「佐藤寛子 桃尻ヌード」。そういえば昔、総理夫人にこういう名前の人がいたな、という感想だけ。 後半は「2016年このグラビアアイドルモデルがすごい!」。次にいこう。袋とじは「地下倉庫の秘宝写真集 畑中葉子」。歌手で日活ロマンポルノにも出演したんだ。懐かしいとは思うけどね。 私の好きな「妻の名は塔子 最終話」。私好みの女。「あの日いつになく激しく求めた妻は、私の前から姿を消した。」。何となく名残惜しい。 最後はなんだかわからないAV女優三上悠亜が「いっしょに走る! 走る!師走」。いったい何なんだこれは。 というわけで、「妻の名は塔子」との別れを惜しんで今週はポストの勝ちにする。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(12/15号、文藝春秋)
夏目三久「妊娠報道」は“芸能界のドン”の一言がきっかけだった? 大騒動のお粗末すぎる顛末
今週の注目記事・第1位 「成宮寛貴『コカイン吸引』疑惑の現場写真!」(「フライデー」12/16号) 第2位 「ジャニーズ新モテ男 伊野尾慧(26)『めざまし(フジ)』『あさチャン(TBS)』女子アナ“ザッピング二股愛”撮った!」(「週刊文春」12/8号) 第3位 「増税役人たちの詭弁と詐術 もうガマンできない!」(「週刊ポスト」12/16号) 第4位 「『優先席を譲れ!』老人が大炎上『けしからん』のは若者なのかジジイなのか」(「週刊ポスト」12/16号) 第5位 「プーチンにやられた 安倍『北方領土交渉〈12・15〉』無残な結末」(「週刊現代」12/17号) 第6位 「ユニクロ潜入一年」(「週刊文春」12/8号) 第7位 「夏目三久『妊娠報道』日刊を屈伏させた“ドンの一声”」(「週刊文春」12/8号) 第8位 【ワイド】1度目は悲劇2度目は喜劇・人気が取り柄のはずなのに民進党代表「蓮舫」出演の視聴率・「平壌にラーメン屋」と旅立った「藤本健二」から便りがない!・安倍官邸から「ロシアへの融資」を打診された3メガバンクの困惑・ドラマも映画もコケて「福山雅治」と「吹石一恵」の結婚は幸せか?・グランパが売春宿で財産を作った「トランプ」次期大統領のルーツ・終末期病棟なのに死亡患者数が激減という「横浜殺人病院」(「週刊新潮」12/8号) 第9位 「女優にあわせて『うねる』『咥え込む』性器連動『四次元エロ動画』の超絶快感」(「週刊ポスト」12/16号) 第10位 「【特別読み物】究極の『減点主義』で、失敗は許されない メガバンク『出世』と『人生』」(「週刊現代」12/17号) 第11位 「スクール水着を着せられたことも『メンタリストDaiGoは中学生の私を抱いた』〈元恋人告白〉」(「週刊文春」12/8号) 第12位 「日本人はパンとバナナを食べてはいけない!『糖質制限』良いか悪いか、これが結論」(「週刊現代」12/17号) 第13位 「三代目JSB、和田アキ子、SMAP、宇多田ヒカル… 『紅白』凋落と『バーニング帝国』崩壊」(「週刊文春」12/8号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! トランプ大統領誕生までにまだ1カ月以上あるというのに、現代やポストは「円が120円になる」「株価が2万円を超す」と大騒ぎだが、これまで週刊誌が騒いだように株価が上がったことはほとんどない。 今回も就任までのご祝儀相場で、就任すれば経済政策のお粗末さに対する失望と、ウルトラタカ派連中を周囲に集めたことで、国内外から批判が起こること間違いないはずだ。ほかにもいくつかあるが、株の記事は信用してはならない。週刊誌歴20年以上の私が言うのだから、間違いない。 さて、文春で芸能界のドン・周防郁雄氏が家族会議でバーニングプロを解散することを話し合い、息子2人も後を継がないことで意見がまとまったと報じている。だいぶ前になるが、周防氏は私に「こうした仕事は一代限り、子どもに継がせることはしません」と言っていたが、その通りにするということか。 そういえば、現代で周防氏のインタビューをやったとき、確か「以下次号」と書いてあったと思ったが、次が出ないのはどうしたのか? 今週はインタビューした田崎健太氏が紅白の裏側をやっているが、周防インタビューではない。あの「以下次号」としたのは、「ザ・芸能界」という連載が続くということだったらしいが、あのような中途半端なドン・インタビューはやるものではないと、苦言を呈しておく。 週刊現代から始まった、飲んではいけない薬や受けてはいけない手術は、ほかの週刊誌まで真似をしだして、今は「この薬はいけない」「このがんの手術は危険だ」「これを食べると高血圧になる」など、読んでいると飲める薬がなく、受けてもいい手術もなく、血圧、糖尿にいい食べ物はないから、ノイローゼになりそうだ。 こうした記事を読んでいる読者は、こうしたことを知ってどうしようというのであろう? いま飲んでいる薬をやめるのか、執刀医から「切れば治る」と言われているのに、手術を拒否するのか? 糖尿、高血圧になりたくないから、いけないという食べ物を断つのだろうか? 今週も現代は、塩分や糖分についての常識が間違っているという大特集をやっている。その中で、日本人は「パンやバナナを食べてはいけない」と書いている。パンに糖質が多いのは確かだろう。特に私が好物のフランスパンなどは、食べると血糖値がすごく上がるそうだ。 野菜にも食べてはいけないものが多くあり、ジャガイモ、ニンジン、山芋などはダメで、椎茸やキャベツ、ホウレンソウなどは低いそうだ。私はバナナが好きだが、パイナップルやバナナは要注意だという。炭水化物でも、蕎麦や中華麺、パスタはいいそうだ。 おかしいのは日本酒、ビール、ワインなど、酒はどれでも心配ないという。 決めた。フランスパンやバナナは量を少し減らして、ハムや肉、牡蠣やマグロ、たらこ、厚揚げを肴に、たらふく酒を飲もう。これでは、糖質は改善されるかもしれないが、アル中になりそうだ。こうした記事を信じすぎて、ストイックにやり過ぎてストレスを溜めないことのほうが身体にはいいと思うのだが。 DaiGo氏(30)というメンタリストがいるそうだが、私は知らない。その彼と13歳の時に出会い、初デートも初キスも初SEXもすべて彼が相手で、スクール水着を提案されたこともあると、21歳になるA子さんが文春で告白している。 未成年と淫行? DaiGo氏は文春に「そうした行為はなかった。彼女が情緒不安定だったので付き合ってあげた」と答えている。 A子さんは「私が依存していたわけではない。思い上がらないでほしい」と言っている。真偽のほどは……私にはわからない。 現代に、メガバンクの出世は究極の減点主義で、失敗は許されないし、一度失敗すると敗者復活はない壮絶な競争社会だと「特別読み物」を組んでいる。だが、こんなことはどこの企業でもあることで、銀行だけのことではないと思うのだがね。 当然、年収にも開きが出てきて、30歳で負け組が決まり、役職を一段階上がるごとに年収が200万円以上上がり、役員までいけば2,000万円以上、常務は3,000万円以上、トップになれば1億円の大台を超えるという。偉くなれる人間は、東大卒か一流国立、早慶出身でなければいけないという。早稲田がそんなに優遇されているとは知らなかった。 上司に好かれる、出世できる派閥に入るなどがあるそうだが、出世したからといって素晴らしい日常が待ち受けているようではない。専務経験者が、頭取というのは面白くない。なぜなら、先輩やOBたちのお守りをするのが重要な仕事だからだという。 まあ、どこでも同じだろうが、それでも頭取になりたい、役員になりたいという人間は、今まで以上に上役にごまをすり、失敗しないように注意を払い、もしも失敗したら部下に責任を押し付けることだ。 つくづく嫌だね、サラリーマンという人生は。 ポストと現代のSEX記事が、ともに「超高性能オナホ『A10サイクロンSA』」の紹介記事をやっている。 これはすごそうだ。ポストによれば、このA10はアダルトグッズ売り場やインターネット通販で手に入り、価格は2万6,900円(税別)と高いが、これを読むと買いたくなる。 何しろ、ソフトと対応動画作品をダウンロードして、A10をパソコンにつなげばOK。あとはA10に自分の“モノ”を入れて、人気AV女優・上原亜衣の無修正動画を選ぶと、彼女が自分を愛撫した後、男優のモノを触り始めると実際、彼女に撫でられているように感じられ、ペニスを舐め始めると、彼女の柔らかな舌先が伝わってくるそうだ。SEXを始めると、A10は小刻みに刺激を与え締め付けもする。彼女が体位を変えると、ペニスがねじられる感覚までリアルに再現され、ピストン運動が早くなると回転も速くなるというのだ。それに、射精後のペニスを抜く瞬間の感覚や、その後のお掃除フェラまで再現されるという。 これはSEXの楽しみを変える画期的な新兵器かもしれない。だが、こんなモノが普及したら、ますます相手いらずになり、少子化が止まることはないだろう。困ったことだが、試してみたいとは思う。 お次はワイドでお茶を濁す新潮から、無理やりいくつか拾ってみよう。 民進党の蓮舫代表の人気が芳しくないそうだ。民進党支持率も横ばい。テレビに出ても、彼女が出るとその瞬間視聴率が下がるのだという。テレビからのし上がってきた人がテレビに嫌われる。この辺りが蓮舫の限界なのだろう。 北朝鮮の金正恩に好かれて、平壌でラーメン屋を開くといっていた藤本健二氏だが、その後さっぱり音信が途絶えているというのだ。11月に愛知県の総連関係者が北朝鮮を訪れて藤本氏の店を探したが、見つからなかったという。金正恩に切られた? 心配である。 自民党に料理評論家から衆院議員になった前川惠(41)という女性がいるそうだ。この議員、年間1億円もお手当をもらいながら、当選以来、一度も国会で発言したことがないそうである。こういうのを税金ドロボーというのだ。 プーチン大統領に入れ上げている安倍首相だが、今度は日本の3メガバンクに、極東開発に参画するロシア企業などに対して融資をお願いするかもしれないといい、3行は戦々恐々としているそうだ。なぜなら、ロシアのウクライナ侵攻でアメリカとEUが経済制裁を継続しているため、経済制裁している国に送金業務を行うと、アメリカから制裁金が科せられるかもしれないからだ。 そうなっても、官邸や財務省が責任を取るはずがない。日銀のマイナス金利に、今度はロシアへの危なっかしい融資話。メガバンクはつらいよ、か。 吹石一恵と結婚して幸福の絶頂にあると思われている福山雅治(47)だが、そうではないという。結婚発表で、女性ファンが落涙し、所属事務所の株価が暴落したらしいが、その後も、月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ)が平均視聴率8.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)しか取れず、映画『SCOOP!』も封切り4週目にトップ10から陥落。 女なんか手を叩けばはらはらと舞い落ちてくると思っていただろうに、今度ばかりは、やはり女性ファンは怖いと思い知っただろうな、福山さん。 トランプのルーツであるグランパ、売春宿を経営して財をなしたそうだ。祖父のフリードリヒ・ドランプ(後にフレッド・トランプと改名)はドイツ生まれ。16歳の時にニューヨークへ来て、22歳の時にシアトルの赤線地帯で酒場兼売春宿を経営していたそうだ。その後、カナダで財を築き、ニューヨークで不動産業を始めたが、49歳で病死してしまったという。 トランプ家は波乱万丈が似合うわけだ。 神奈川県の終末期患者が多い「大口病院」で起きた点滴による高齢者殺人事件は、いまだ解決していない。殺された人だけでなく、終末期患者が多い病棟でも死亡者が相次ぎ、多いときは1日に5人も亡くなっていた。 だが、この事件が起きてからは死亡者数が激減しているというのだ。終末期病棟でも殺人が行われていた可能性が強いのである。犯人は看護師の誰かの可能性が大のようだが、なぜこのような残忍なことをしたのだろうか、動機が知りたい。 毎度女子アナが話題だが、そういえば有吉弘行と交際していて、妊娠したと日刊スポーツに報じられた夏目三久アナだが、その後どうなったのか? スポニチで全面否定した夏目だったが、日刊スポーツは報道に間違いないと強気だった。だが、11月24日の紙面で「夏目三久さんに関する報道のお詫びと訂正」を出したのだ。その中で、「妊娠という女性にとって重大な事柄については、ご本人に確認しておらず、事実に反していました」と全面降伏している。 これほど重大なことを、本人に確認もせず載せたというのは、どうしてなのか? 文春によれば、日刊が報じる前日に週刊ポストが、夏目に有吉との交際と妊娠について直撃していたそうだ。情報が駆け巡る中、日刊の記者がバーニングの周防郁雄氏の関係者(周防氏本人だと思うがね)から、「間違いない。書いて大丈夫」と言われたそうだ。 この業界では「バーニングからOKが出たものは、個別に確認する必要がない」という暗黙の了解があるというのだが、ホントかね。 だが数週間たって、周防氏が「どうも違ってたみたいだな」と言いだした。ちゃぶ台をひっくり返された日刊は、さぞ慌てたことだろう。 もう一人のドン・田辺エージェンシーの田辺社長に詫びを入れ、紙面でさっそく頭を下げたということのようだ。だからスポーツ紙は、と言うつもりはないが、お粗末な顛末である。 文春の巻頭はジャーナリスト横田増生氏による渾身ルポ「ユニクロ潜入一年」。期待して読んだが、何やら奥歯にものが挟まっているような内容ではある。 横田氏が潜入しようと考えたのは、『ユニクロ帝国の光と影』(文藝春秋)を出版した際、ユニクロ側から名誉棄損だとして版元の文藝春秋に対して2億2,000万円の損害賠償を求める裁判を起こされたことからだった。 裁判は文春側の勝訴で決着がついた。だが、柳井社長がインタビューで「悪口を言っているのは僕と会ったことのない人がほとんど、うちの会社で働いてどういう企業か体験してもらいたい」と発言したことに、それじゃあ、やってやろうじゃないかと1年前に「法律に則って苗字を変え」(横田氏)て、アルバイトに応募したのだ。 彼はすでに50歳を超えていたが、無事に採用された。冒頭は、毎年11月下旬に7日間(昨年は4日間だった)開催された「ユニクロ感謝祭」というイベントの慌ただしさから始まる。社員や準社員は午前9時から午後11時半までという勤務が5日連続、中には7日間連続という人もいたという。 横田氏は3日間だけの勤務だったが、社員から「人手が絶対的に足りない、心が弱い子だと心が折れてしまう」と懇願され、5日間働くことになったという。 10時に閉店してからも、11時半までに服をたたみ終えなくてはいけない。横田氏が担当したのはレジ作業だったが、12台が稼働するレジは閉店時間まで客の列が途切れることはなかった。 「ほとんど動かない立ち仕事にも関わらず、じっとりと汗をかくほどにレジの中は暑い。(中略)一時間、二時間と時間がたつにつれ、肩が棒でも入ったようにこわばり、頭の後ろがジンジンしびれてくる」(同) この大イベントの期間は大変なようだが、労働時間はブラック企業と批判されたことから、以前の月間労働時間240時間未満から、現在は繁忙期は220時間、閑散期は195時間と減っているそうだ。店長であっても週に2日は休みが取れ、以前は出ていなかった残業手当も、支払われているという。休憩時間も、横田氏が10分早く切り上げようとすると、担当者(それを見ている人間がいる)が「あと10分休憩を取ってください」と注意され、追い返されるそうだ。 それでも一度退社したことにして、働いている店長や社員はいるそうで、サービス残業はなくなっていないようだ。 企業への潜入ルポとしては鎌田慧氏の『自動車絶望工場』(講談社)が有名だが、当時はこうした取材方法が一部の選考委員からアンフェアだとされ、大宅ノンフィクション賞を受賞できなかった。 原発の現場で働いていた堀江邦夫氏が『原発ジプシー』(現代書館)を発表したのは1972年だが、福島第一原発事故以降も多くの人に読まれている。 それらに比べると、連載第1回を読んだだけだが、ユニクロルポには現場で働いている人たちの苦悩や葛藤が読む側に伝わってこない。これは時代が変わったからか、ユニクロという業種のせいなのだろうか? 2回目以降に期待したい。 現代は、12月15日にプーチンロシア大統領を迎えて安倍首相が会談をする、安倍の地元の山口県長門市湯本地区にある旅館「大谷山荘」周辺の様子をルポしている。 ダンプカーやトラックがせわしげに行き交い、地元では「プーチン特需」と呼ばれているそうだ。道路工事、橋やトンネルの補修や、引かれていない光ファイバーの敷設などのほか、プレハブを解体して護衛たちが泊まる建物も建てるそうだ。この費用だけで約3,300万円、すべて特別地方交付税から出るそうだ。 これだけの巨額のカネをかけてまでやることかと疑問だ。現代は、結局「北方領土2島返還」は叶わず、プーチンは経済協力だけを食い逃げするつもりだと報じている。その額は1兆円だといわれているようだ。もしプーチンの思い通りにカネをくれてやり、見返りが何もないのであれば、安倍への支持率も急落することは間違いないだろう。 先日ニュースでも流れたが、電車内で優先席の前に立つ老人と、その老人が怒鳴りつけている様子を、優先席に座りながら撮影しているバカ者、いや若者の動画が話題になった。ポストによると、この動画への反応は、老人への賛意ではなく、非難のほうが多かったというのだ。ネットのバカどもの寝言にいちいち腹を立てていたらとは思うが、老人の一人としていわずにはいられない。おきゃがれ! 今さら優先席とはなど言わないが、ネットの「なんで上から目線で命令するのか」「まさに老害」「他人の善意を要求するのは不作法」というふざけたバカどもの言い分を、そのままお前たちにぶん投げ返してやる。 それにしても今の若い奴らは、どうしてあんなに座りたがるのだろうか? きちんとした食事をせずに、ファーストフードばかり食べているから、身体の芯から腑抜けているのであろう。 第一、このごろの母親もいけない。電車に乗ってくると血眼になって空いてる席を探し、ガキを座らせる。ガキは、これから世間の荒波に揉まれて生きていくのだから、立たせておいて、足腰を強くしなければいけないはずだ。そんなことは母親たちの空っぽの頭には浮かばない。そのガキが長ずると、今回のようなバカになる。 ジジイは座りたいなんて思っていない。優しい若者が「席を譲りましょう」と言ってくれても、「結構です」と断る。その若者にはかわいそうなことをしたとは思うが、ジジイは自分の脚で立ち、歩けるのがうれしいのだ。それができなくなったら、喜んで席を譲ってもらおう。それに、ジジイは気が短いのだ。優先席にふんぞり返っているバカ者を見ると、怒鳴りたくなるのだ。 これからは映画『グラン・トリノ』のイーストウッドのようなジジイがたくさん出てきて、若者ヅラしたバカ者に容赦しないから、そう思え。 と、週刊誌評とは言えない本音を書いてしまったこと、お詫びする。 ポストは役人たちへの批判は、的を射ていてその通りだとうなずくことが多い。今週も「増税」したり「年金」を減額したりしている安倍や官僚たちの汚いやり方を「もうガマンできない」と怒り、特集を組んでいる。 まず政府は、来年4月に廃止されるはずだった自動車取得税の存続とビール類への課税強化などを次々に決めてしまった。タワーマンションの高層階への固定資産税や相続税への税率を引き上げるのは、これだけの資産を持っている階層へのものだからまあいいか。 年金で生活しているわれわれのような人間が一番許せないのは、物価が上昇しても現役世代の平均賃金が下がれば、年金を減らすという法案を、それも、強行採決したことだ それに現役サラリーマンの平均賃金は下がり続けている。それなのに厚生年金保険料を大幅に引き上げ、月収30万円の人は年額約1万3,000円も負担増にしたのだ。 これでは高齢者に対する現役世代の不満がたまり、ますます世代間闘争が激しくなるではないか。それが小役人の狙いなのだろうが? 安倍も官僚も、今ならできないことはない。弱者でも年寄りでも、少しのカネでもいいからかすめ取れ。こんな奴らに政治を任せておいて、ホントにいいのか? もうそろそろ本気で考えないと、アメリカの二の舞いになる。 第2位。ジャニーズアイドルグループ「Hey!Say!JUMP」のメンバーに、伊野尾慧(26)というのがいるそうだ。 伊野尾は『めざましテレビ』(フジテレビ系)のコメンテーターをやっているが、その裏番組『あさチャン!』(TBS系)の女子アナ・宇垣美里(25)との「局の壁を乗り越えたJUMP愛」が発覚したと文春が報じている。それだけではない。『めざまし』で共演しているフジの女子アナ・三上真奈(27)が伊野尾のマンションから出てくるところもバシャッ! していたのだ。 伊野尾は明治大学理工学部建築学科を卒業しているそうだが、女の子みたいなかわいい外見が売りの王子様キャラだという。 朝のワイドショーでシノギを削っているライバル局同士だから、宇垣にとって、この恋愛発覚はさぞ肩身が狭いことだろう。三上のほうも、同じ番組に出ている男といい仲になったのでは、こちらも居ずらいのではないか? AV女優から女子アナまで喰う雑食系のイケメンに惹かれる女心はわからないでもないが、もう少し自分の立場をわきまえる分別がなくてはいけないと思うのだがね。こんなことを申す私のほうが、古いのでしょうな。 今週の第1位は、ワイドショーが大騒ぎしていたフライデーのコカイン疑惑報道が見事輝いた。 成宮寛貴(34)は、ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)で、水谷豊演じる杉下右京とコンビを組む刑事・甲斐享役を15年3月まで務めた人気俳優。そんな成宮が11月9日、自宅に友人2人を呼び、午前3時半頃からコカインを吸い始めたというのだ。 「ヒロキは部屋のなかでクラブミュージックを大音量で流したり、曲線がグニャグニャとうねる奇妙な映像をYouTubeで検索して『これヤバいよね』と笑っていました。酒も入っていたし、かなり上機嫌でしたよ。そして無造作に机の上に置かれていたコカインを小さなマドラーで掬い上げ、鼻から“シュッ”と吸い始めたんです。クスリが効いてくると目がトロンとしてきて、やたらとカラダをすり寄せてきた。それを避けようとしても、『なんで嫌がるの?』とジリジリ迫ってくるんです」 こう証言するのは、成宮の友人だと名乗るA氏。成宮はさらに、大麻やケタミンいう違法薬物までやり始めたという。 フライデーにはコカインらしきものを前に下着姿の成宮が写り、次の写真ではそれを吸おうとするように、白い粉に手を伸ばしている成宮が写っている。この写真を見た薬物の更生施設関係者が、大麻を吸うための潰れた空き缶、コカインをすくいやすいスプーンなど「(成宮は=筆者注)かなり使い慣れている」と解説している。 A氏は告発した理由を、成宮と一緒にいるとクスリを買いに行かされるし、成宮が自分のことを恋人だと言いふらすのが嫌で、関係を断ち切るためにしたと語っている。 写真を見る限り、隠し撮りではないようだ。成宮が安心していつものようにリラックスして薬物を使用しているように見える。A氏らは、一緒にやっていないのだろうか? フライデーに直撃された成宮は、しどろもどろながら薬物はやっていないと否定している。さらに発売前には、報道各社にファクスで「事実無根の記事に対して、非常に憤りを感じます。私、成宮寛貴は、薬物を使用したことは一切ございません」と明言している。 また所属事務所も、「講談社(フライデー編集部)に対し、断固として抗議し、民事・刑事問わずあらゆる法的措置をとって参る所存です」とコメントを発表した。 万が一、これが誤報だったら、フライデー廃刊もあり得るはずだ。成宮は裁判できっちり真偽を争うべきであること、言うまでもない。 だが、ASKAや酒井法子の元夫が再び覚せい剤を使用したとして逮捕された。芸能界に蔓延するまん法薬物汚染は、まだまだ広がるに違いない。 最後に、文春恒例のミステリーベスト10を紹介しておこう。 国内部門1位は『罪の声』(塩田武士)、2位が『真実の10メートル手前』(米澤穂信)、3位が『涙香迷宮』(竹本健治)。 海外部門は第1位が『傷だらけのカミーユ』(ピエール・ルメートル)、2位が『熊と踊れ』(アンデシュ・ルースルンド/ステファン・トゥンペリ)、3位が『ミスター・メルセデス』(スティーヴン・キング)。 私は『カミーユ』と『メルセデス』『暗幕のゲルニカ』(6位、原田ハマ)は読んだが、正直それほど感心したデキではない。『罪の声』はグリ森事件を題材にしているようだし、『熊と踊れ』も実際にあった事件を下敷きにしているらしいから、読んでみようと思っている。 【巻末付録】 ポストからいこう。巻頭は「熊田曜子 昼下がりのくびれ妻」。なんだか嫌々やっているような怠さが、かえっていい味を出している。 「浅草ロック座 めくるめくエロスの世界」。来年創立70周年を迎えるそうだ。若いときは何回か行ったが、この雰囲気はクセになるな。 袋とじは「ハダカの撮り方 大塚咲×澁谷果歩」。大塚が写真家で澁谷がモデルだそうだ。そしていつもの「桐野女史 ワケアリの女」だが、気になるキャプションがある。 「編集長と何事もなかったかのようにデュエットする桐野女史。」「編集長に飛ばされる前に もう一回だけお願いします」 編集長と本当にデキていて、こういうグラビアをつくっているのだとしたら……そう思わせる何かがここにはある。 現代は「由美かおる 松坂慶子 倍賞美津子 浅野ゆう子 小泉今日子 池玲子 ほか ああ、懐かしの『レコードジャケット』の女神たち」。こんな美女たちが自分のレコードジャケットにハダカを載せていたって知ってました? 「2016年、最もショッキングで美しかった 中島知子ヌード〈未公開バージョン〉」。彼女って、付き合ったらヤバそうっていう感じがいいね。 袋とじは「〈スペシャル袋とじ〉撮り下ろし!『仮面ライダーW』敵役のヒロイン 飛鳥凛 スクープヌード」。写真集のタイトルは『凜』だそうだが、確かにリンとした女性のようだ。 今週は、現代が大差の逃げ切り勝ち! (文=元木昌彦)「フライデー」(講談社、12/16号)
借金10兆円超でも新事業に着手! ソフトバンク孫正義は希代の天才か、それとも詐欺師か――
順不同・1 「安倍官邸 大パニック<実況中継>外務省と経産省が『責任のなすりつけ合い』」(「週刊現代」12/10号) 同・2 「なぜ天皇は[生前]退位されたくても辞められないのか」(「週刊ポスト」12/9号) 同・3 「【迫真のドキュメント】借金はすでに10兆円を超えた 孫正義とみずほ銀行の『見果てぬ夢』」(「週刊現代」12/10号) 同・4 「9月中間決算で対決 社長の早慶戦」(「週刊朝日」12/2号) 「二階堂ふみ『慶大セクハラ』事件」(「アサヒ芸能」12/1号) 同・5 「『外国人妻』〈離婚急増〉最新トラブル事情 清水芽々」(「週刊文春」12/01号) 同・6 「日本の〈主要〉300社の株価 来年2月にこうなる」(「週刊現代」12/10号) 「爆騰Xデー[1月20日]その日、プロはこう動く」(「週刊ポスト」12/9号) 同・7 「安倍・トランプ 非公開会談<全内幕>」(「週刊文春」12/01号) 同・8 「北青山で極秘内覧会を催した長女『イヴァンカ」ブランド」(「週刊新潮」12/01号) 同・9 「小池百合子の『デスノート』都議会自民全議員〈42選挙区60人当落予測〉」(「週刊文春」12/01号) 同・10 「『松山英樹』のドライバーはスポンサー企業のライバル社製だった」(「週刊新潮」12/01号) 同・11 「長嶋茂雄も通った一流リハビリ病院に『谷垣禎一』自民党前幹事長」(「週刊新潮」12/01号) 同・12 「『遺伝子解析がん治療革命』」(「週刊ポスト」12/9号) 同・13 「『高倉健』三回忌!〈遺産総取り〉『養女』の愛憎深し」(「週刊新潮」12/01号) 同・14 「[日経新聞で大反響!]『糖尿病予防なら歯医者に行け』は本当か?」(「週刊ポスト」12/9号) 同・15 「フジ幹部“悪質セクハラ”にレコード会社が厳重抗議」(「週刊文春」12/01号) 同・16 「【結婚五年目の重大危機】上戸彩とHIROが大ゲンカ 『1億円請求書』事件の渦中に浮気疑惑で怒り爆発」(「週刊文春」12/01号) 同・17 「〈祖父は宮澤喜一元首相、父はJPモルガン副会長〉『超セレブ女優』宮澤エマがジャニーズJr.と育む恋」(「フライデー」12/09号) 同・18「中居正広の決断!『SMAPの歌、捨てます』」(「フライデー」12/09号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 週刊誌は早くも冬枯れ。大スクープも小スクープもない時は、数でいく。今週は順位不動で、ドーンと18本一挙公開だ。 まずはフライデー。この雑誌は相変わらずSMAPを追いかけているが、さして新しい話はない。中居正広がジャニーズ事務所から離れるにあたって、ジャニーズが出した条件は「今後SMAPの歌は歌わない。歌手活動はしない」というものだったという程度。NHK『紅白歌合戦』にも出ないようだが、このままなし崩しに解散してしまうのだろうか? 同じフライデーに、宮澤エマ(28)とジャニーズJr.の福田悠太(30)が愛を育んでいるという張りネタがある。 エマはタレントとしてよりも、宮澤喜一元総理(故人)がおじいちゃんということで、私は知っている。宮澤に似ているところもあるが、なかなかの美形である。父親はアメリカ人で、元主席駐日大使だったというから納得。大学時代は留学するなど、超セレブだ。 この2人、新宿の中華料理店で食事をしたあと、電車に乗って宮澤の自宅マンションへ行ったそうだ。セレブと人気者との逢瀬にしては、庶民的でいい。 先に女性セブンが報じていた上戸彩とHIRO夫婦の“離婚の危機”だが、それを文春ともあろう者が後追いしている。 しかも、新しい事実はない。先日ここでも書いたように、HIROが忙しすぎて、上戸が不満を持っていて、彼女が親しい知人に「万が一、離婚することになっても、子供だけは絶対に私が育てたい」と相談したということから、離婚の危機となったようだが、それから危機が進展したわけではないようだ。 上戸が31、HIROが47。夫婦がともに売れっ子だったりすると、家で話す時間がない、子作りがうまくいかないなど、不満が膨らみ破局へ向かうことはあるとは思うが……。 上戸は、幼いときに両親が離婚したため、温かい家庭に憧れているというから、逃げられないようにしたほうがいいと思うがね、HIROさん。 弱り目に祟り目ということわざは、フジテレビにこそよく当てはまる。フジテレビの看板音楽番組『FNSうたの夏まつり』の打ち上げで、最高責任者の夏野亮氏が、レコード会社の2人の女性社員にセクハラしたと、文春が報じている。 もともと酒癖と女癖が悪かったそうだが、「打ち上げでお酒の入った夏野さんは、A社の女性の胸を触り、さらにB社の女性の陰部をしつこく触ったのです」(レコード会社社員)。 その場では力関係から、彼女たちも我慢したらしいが、これを知った両レコード会社がフジテレビに厳重な抗議を行ったという。当然である。フジは夏野に事情を聞き、後日、取締役政策局長が両社に謝罪に出向いたというから、本人も事実を認めたのであろう。両社も、こうした謝罪の事実があったことを認めている。 しかし、文春によれば彼は今でも現場に顔を出し、「未だ“お咎めなし”だという」(文春)。 こうしたおごりとケジメのなさが、フジの急激な凋落の原因のひとつになっていることは間違いないようである。 日経が書いた「糖尿病予防には歯医者に行け!」という記事が話題だが、ポストで本当かという検証記事をやっている。 言われてみれば、当たり前のことなのだ。年を取ると、歯周病になることが多い。 「歯周病が炎症を起こすと、炎症物質が口内に増えます。それが、歯肉の毛細血管に入り込むと血液を通じて全身に回ります。実は、その炎症物質には血糖値を下げるインスリンの働きを弱めてしまう作用があるんです。だから、歯周病を治療して口の中の細菌を減らせば、糖尿病リスクが減る。この『歯周病の治療を行うと血糖値が下がる』という説は、すでに学会でも認められています」(にしだわたる糖尿病内科の西田亙医師)。 歯が悪くなると、かむ力が弱くなり、顎が自然に弱くなってしまう。すると咀嚼力が落ち、誤嚥性肺炎を起こしやすくもなる。歯は、すべての健康の源である。年寄りよ、1カ月に1回は歯医者に行け! 高倉健が亡くなって、はや三回忌。新潮はこの間ずっと、高倉の遺産を引き継いだ元女優の養女(52)と、高倉の親族との確執を報じている。 健さんの死後、養女は健さん縁の鎌倉霊園の墓地を更地にし、世田谷区瀬田の豪邸も解体して、新しいビルを建設中である。なぜ彼女は、こうした「非情な行動」に出るのか? 新潮で民放関係者が、養女は折に触れて「高倉を絶対許さない」と言い、その理由は、健さんが健在だった頃、自分は表に出られず蟄居させられていたことを恨んでいるからだと話している。 11月19日から1月15日まで、東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで「追悼特別展 高倉健」が開催されているが、それを主催している毎日新聞の某幹部氏と先日飲んだ。 彼は養女と会って話したが、とても美人で、はっきりとものを言う人だという。私が「なぜ彼女は、健さんに縁のあるものを壊してしまうのか?」と問うと、それについて彼女に聞いたら、「それは高倉の遺志です」と答えたという。 この世の中にある、自分の生きていた跡をすべて消し去ってほしい。そのために散骨し、墓を更地にし、家を建て直したというのだ。 そうだとしても、われわれファンは健さんのことを忘れはしない。どこかにファンが手を合わせ、健さんにありがとうを言える場ぐらい、つくってほしいと思うのだが。 ポストで、NHKスペシャルでやった「遺伝子解析がん治療」が革命的ながん治療になると放送したが、スゴイと後追い記事をやっている。 同じ部位のがんであっても、患者によって原因が異なるそうだ。それを遺伝子で突き止め、ピンポイントの治療を施す「プレシジョン・メディシン(精密医療)」と呼ばれるもので、オーダーメイド治療といえるものだそうである。患者の細胞からがん細胞を採取して遺伝子を解析し、遺伝子変異のタイプを見極めた上で、最適な「分子標的薬」を選んで投与するのだ。副作用も少なく、効く確率も高くなるという。アメリカでは今後の医療の柱になるといわれ、日本でも大規模なプロジェクトが始まっている。 だが、今は臨床試験の段階で、限られた患者しか受けられない。北海道大学では自由診療で行っているが、相当高い。2~3年後には保険適用になり、多くの施設で行われるようになるそうだから、もう少し長生きしていたほうがいいようだ。 自民党幹事長だった谷垣禎一氏が自転車事故を起こし、それも相当な重傷だったことが報じられたが、今週の新潮が、長嶋茂雄も通った渋谷区初台にある有名なリハビリ病院で、リハビリ中だと報じている。 「足の裏や手の指先の感覚が確かでなく、自分ひとりでは車椅子にも乗ることができず、囁くような話し方しかできない。握力が戻らないので、スプーンも持てない。とにかく、ないない尽くしで……」(永田町関係者) だが本人は「後継者選びはしない」と言っているそうだ。本人は復帰する気満々のようだが、体がいうことをきくのか、心配である。 お次は、来年はメジャーで優勝するかもしれない松山英樹のお話。松山はダンロップと3年9億円という大型契約を結んでいるそうだが、米ツアー初戦で彼が使っていたドライバーはキャロウェイ製のグレートビッグバーサだったことが話題になっている。 新潮によれば、ダンロップ側も合意の上だという。懐が大きいね。 それも、体積が460cc(それまでは420cc)で素人にも扱いやすい「すでに廃番モデル」だそうだ。松山人気で中古ゴルフ用品店で値段が高騰し、今は在庫がないという。 コンペが近いから、ネットオークションで探してみようかな。 ところで、文春は来年夏に行われる都議選で、小池百合子都知事が反小池の都議たちの選挙区に「刺客」を立てて、追い落とそうと考えていると報じている。ご丁寧に42選挙区60人の当落予想をやっているが、このままいけば大本の小池人気が夏までも持つとはとても思えないから、気の早いことだ。 都議会のドンの内田茂やその取り巻き連中を「敵」に見立てて成敗するのはいいが、それがために手が付けられていない保育所問題などの福祉政策に遅れが出たのでは、何が「都民ファーストだ」ということになるのは必定。小池都知事と都民とのハネムーン期間は、終わりに近づいている。 トランプ氏の長女・イヴァンカさんは父親に似ず(?)、才色兼備だと新潮が書いている。ペンシルバニア大学を首席で卒業し、モデルだけではなく会社経営、3人の子持ちの上に、自らの名前を冠したアパレルブランド店を展開し、全米で60店舗を構え、イギリスなどへも拡大しているという。 その彼女の店が北青山にできるそうで、その内覧会が開かれたが、そこでは商品の撮影は禁止、後日ウェブで口外しないと誓約書を書かされたりと、厳戒態勢だったという。しかしその店、ジュエリー以外は上質のワンピースが1~2万円で買えるというから、商売も父親よりうまそうだ。 文春で「安倍に最も近いジャーナリスト」といわれる山口敬之氏がレポートしている「非公開会談の全内幕」を、期待しないで読んでみた。 目新しい話は、冒頭安倍が「アラベラさんの“ピコ太郎”、本当に可愛いですね。日本でも大人気ですよ」と言ったというところだけである。アラベラとはトランプの長女の娘、トランプの孫である。これで座を和ませた安倍は、その後、例のドライバーを渡し、「数回ワッグル(小さい素振り)をしたトランプは『これはいい』と繰り返したという」(山口氏)。 安倍を見送る途中でトランプは「会談の内容は一切外へは漏らさないようにしよう」と言い、安倍も同意したというのだ。 実は、これには前段があった。この会談を事前に知ったホワイトハウスから「待った」がかかったというのだ。来年1月までは、オバマが大統領だ。あたかも首脳会談であるかのような印象を与えることは避けてほしいということだったという。これは当然だろう。そのため、安倍がたまたま立ち寄ったという形を取ったというのだ。 会談では、トランプが「安倍の外交経験を高く評価している」(同)ため、ロシアのプーチンやメルケル、習近平などの人柄や特徴について尋ねるシーンがあったというのだが、こんなことは隠すことではなかろう。在日米軍の撤退や費用負担の増額などの話が初対面で出るはずもないから、話さないのではなく、話すことがゴルフ談義以外にないのであろう。 現代とポストに、またまた脳天気な記事が載っている。トランプが大統領に就任する1月20日(日本では21日)、日経平均株価が2万1,000円を超えるというのである。 どうしたらこんな記事が考えられるのだろう? 現代によれば、トランプが10年間で1兆ドル(約110兆円)の巨額な資金をインフラ投資に投じると言っているからだというのだが、こんな公約が実行されるのかどうかもわからないのに、株屋たちの口車に乗って囃し立てる神経を疑う。 ポストも同様の主旨で、爆騰すると読む。また現代は、トランプが選挙中、米軍による日本の防衛や基地のあり方を見直すと言ったから、防衛省への機器の納入が多い三菱電機やNEC、三菱重工、三井造船が買いだというのだ。 トランプが明言しているのは、TPPをやらないということだけだ。 これでは現代とポストは、株屋のお先棒を担いでいるだけではないか? いくら週刊誌だからといっても、ジャ-ナリズムを忘れてはいけない。トランプが何をやり、何をやれないのか。まだ半年以上先を見据え、しっかり分析しなければ、アメリカの景気、それが日本に及ぼす影響などわかりはしない。 浮かれるのは早すぎる! 意外に読んで面白かったのが、文春の離婚急増する外国人妻の話。 農協が主催したお見合いパーティで、28歳の美人中国人と結婚した41歳の男性。妻は畑で野グソをする。叱っても平気。姑が「掃除も洗濯もやらず、トイレから出てきても手を洗わないから、炊事をさせるわけにはいかない」と愚痴っている。 23歳のタイの美人をめとった38歳の男性のケース。農作業は一切やらず、掃除はルンバ、洗濯は洗濯機(当然だな)、料理はタイ料理しか作れない。 マレーシアの嫁をもらった42歳の男性は、両親に「孫の顔が見たい」と言われ、毎晩子作りに励み、あえぎ声が近所中に聞こえて家が揺れるほど。亭主は毎朝、疲れ切って仕事に行く。 夫が日本人で妻が外国人というカップルの離婚率が、最大で75%というデータもあるという。こういう場合、急がず、できれば婚前同居して相性を確かめたほうがいいというが、そんな条件に「OK」する外国人はいないんじゃないかね。 閑話休題。日曜日のジャパンカップはキタサンブラックが快勝したが、先々週のマイルCSは後味の悪い決着だった。1着にはなったが、ミッキーアイルの外側への斜行は失格にされても文句はいえないほどひどかった。東京スポーツ(11月25日付)で騎手の蛯名正義も怒っている。現行のルールでは、万が一、迷惑をかける乗り方をしても、失格や降着する可能性はゼロ。だから、ギリギリの局面になった場合「やってしまえ」となる。そうしたことを助長しかねないルールを昔通りにするべきだというのだが、現役騎手にしてははっきりものをいった。えらいぞ、蛯名! 週刊朝日が「社長の早慶戦」という特集をやっている。私は早稲田OBだが、昔から慶應は大企業、早稲田は中小企業か自由業が多いといわれてきた。 その傾向は変わっていない。朝日が商工リサーチの協力を得て、上場一部約2,000社を調べたところ、早稲田OB社長の企業は122社、慶應はその1.6倍の190社。そのうち3月期決算企業は、92社と144社。このオール早稲田とオール慶應の9月期決算を集計したところ、慶應の売上高は約42兆円、早稲田は約14兆円だから3倍近い。 純利益でも約4倍。慶應の圧勝である。何しろトヨタの豊田章夫社長がいる。ここがオール慶應の売上高の3割、純利益の5割近くを占める。だが、トヨタを除いても、オール慶應の売上高は約29兆円、純利益は約1兆2,000億円と、早稲田を上回る。 慶應には資産家や同族企業の子弟が多いが、それは「福沢諭吉の著書が地方の資産家に人気があり、明治時代に慶応は経営不振になって学費を上げたため」(経済学博士の菊地浩之氏)に、エエとこの子が集まるようになったそうだ。 そんな上げ潮の慶応だが、最近は不祥事が頻発している。10月に「広告研究会」の男子部員が18歳の同大学の女性を泥酔させ、集団暴行した。11月6日には法学部3年の男子学生(22)が、交際中の女子学生を東急東横線の日吉駅から線路に突き落とすという事件も起きている。 事件ではないが、アサヒ芸能が慶應に通う女優の二階堂ふみが、セクハラを受けて講義に出席していないと報じている。読んでみれば他愛のないことだが、学内で注目を集める現役女優の大変さがうかがえる。 発端は、10月8日に発売された週刊プレイボーイ。そこには「二階堂ふみのすべて」というSEXYグラビアが掲載されていて、二階堂の黒の下着姿やベッドでバナナをくわえる思わせぶりなポーズもある。それにコーフンした男子学生たちが、ニヤニヤしながら二階堂とグラビアを見比べたり、これ見よがしにプレイボーイを机に置いて授業を受ける者もいたという。 それまでも彼女の隣の席に座ろうとしたり、盗撮する者がいた。そういうことが続いて、二階堂は特定の授業に来なくなったというのだ。慶應でなくても年頃の男にとって、グラビアに出ている女性が目の前で授業を受けているというのは、妄想を掻き立てられるものだろう。真剣に授業を受けたいと思っている彼女にとっては、迷惑だろうが。 そういえば、私も早稲田の学生のとき、吉永小百合に会いたくて、彼女が立ち寄るという文学部近くの立ち食い蕎麦店や喫茶店、彼女が取っている授業に出たことがあった。完全ストーカー状態だったが、一度も会うことはできなかった。小百合も在学中は嫌な思いを何度もしたのだろうな。早稲田のOBの一人として謝る、ゴメンナサイ! さて、孫正義という人物は日本のトランプだという記事がポストにあったが、それは希代の天才か、詐欺師かという人物評価に裏表があるからだろう。 ロシアのプーチン大統領と親しく話し、英国の半導体設計会社を3兆円以上で買収するなど、孫氏の派手な動きが話題だが、内情は火の車だということはよく知られている。孫氏を支えているのはメインバンクのみずほグループだが、もし孫氏がコケたら、みずほも無事ではいられないのだ。 今度は、サウジアラビアなど中東の政府系ファンドと10兆円規模の投資ファンドを作るというのである。孫氏は自身も2兆6,000億円程度を注ぎ込み、テクノロジー企業に投資しすると宣言しているそうだ。 だが、サウジというのは中国よりも弾圧の厳しい国で、言論の自由はもちろん、大半の国民の自由も制限されている国である。まともな商談が行えるとは、到底思えないのだが。 それに、先ほども触れたが、ソフトバンクの有利子負債(借金)は約13兆円。借金が売上高を上回っているのだ。先頃、孫氏が財務強化や借金返済のために「ハイブリット債」という特殊な債券を発行して資金調達しようと思ったが、フタを開ければ710億円しか集まらなかったという。 それに11月に発表したソフトバンクの決算資料によると、ソフトバンクが巨額の投資をしているインド企業向けの投資で581億円以上の損失を出していることがわかった。 さらに、ソフトバンクの柱である携帯の利益が、KDDIやドコモが2ケタの伸びを示しているのに、ソフトバンクは1ケタと伸び悩んでいるのである。 巨額のカネを貸しているみずほは、気が気ではないはずだ。 私事だが、先日、携帯のことで駅前のソフトバンクの店へ行ったのだが、店員の対応がすこぶる悪かった。相談する気にもならず、すぐに出てきたが、後でネットの口コミを見てみたら、どこのソフトバンクの店も評判は芳しくない。 落ちるときは現場から落ちていくのだ。無理に無理を重ねている孫氏のやり方は、ダイエー中内が凋落した姿とダブって見える。このまま孫氏がこの勢いを続けていけたらと、そう考えるほうがはるかに難しいはずである。こういうとき、周りに直言できる人間を置いていない孫氏の最大の弱点が出てくると、私は思う。 ところで、天皇が生前退位の意向を示してからだいぶたつ。政府は、この問題を考える私的諮問機関を置き、専門家へのヒアリングを行っているが、そこでは反対意見が噴出しているとポストが報じている。 これまで11人が登場したが、そのうち6人が基本的に生前退位に反対、高齢で天皇の公務に支障が出るのであれば、摂政を置くことで対応すべきだという意見が多い。4人は、今上天皇一代に限って、生前退位を認める臨時措置法で対応すべきだとしている。反対派の大原康男國學院大学名誉教授は、天皇の自由意思による譲位を認めるならば、皇位に就かないという「不就位」の自由も認めなければならないという。 こうした反対意見が多いのも、ヒアリングする人間に若手や女性が極めて少ないことがある。また、天皇のご公務への心身の負担を知るには医師などの専門家を呼ぶべきだが、それもいない。 「有識者会議が選んだのは、保守系の学者やジャーナリストばかりで、最初から反対論ありきのように思える」(メンバーの一人) 安倍首相の意を受けた連中が、天皇の意思をくみ入れず、反対ありき、皇室典範は改正しないという「結論」を決めて、形だけのヒアリングや会議を続けているのでは、国民の理解は得られない。国民の大多数は天皇の生前退位を支持し、了解しているのだ。そのことを意図的に忘れたフリをしている安倍首相に、この問題を任せてはおけない。いっそ、国民投票でもしたらどうか。 というわけで、ここまではそこそこ順風だった安倍首相だが、アメリカの風向きが変わったことで、一転、苦しい立場に追い込まれてしまったようだ。 現代は「赤っ恥をかいた安倍首相」と見出しをつけ、トランプとプーチンにナメなめられたと報じている。 先に触れたように、トランプと真っ先に会談したことだけで有頂天になっていた安倍首相だが、APECで記者会見の臨んで、記者から「トランプはTPPを離脱すると言ったか?」と聞かれ「TPPは米国抜きでは意味がない」と、あたかもトランプはTPPを離脱しない、自分が話せばなんとかなると言外に匂わせたのだ。 だが、その会見が終わったわずか18分後に、トランプはビデオメッセージで「TPPからの離脱の意思を通告する」と発表したのである。やはり安倍首相は、トランプと中身のある話はしていなかったのだ。 それだけではない。同じAPECで、さらなる赤っ恥をかいていたのである。 プーチンロシア大統領と安倍は会談した。それまでは北方領土2島返還で「合意」していたかのようなニュアンスを漏らしていた安倍だったが、この時開かれた2人の会談は空気がガラッと変わったという。 「プーチン大統領はこれまでとは別人のようだった。ロシアとの関係改善を公的に掲げたトランプ候補が当選したことで、もはや日本など眼中にないということなのだろう」(外務省関係者) なんのために、地元の山口県にまで呼んで首脳会談をやるのか? これではプーチンに北方領土返還カードをちらつかされて、多額の経済援助を引っ張られただけではないか。役者が違いすぎる、ということだろう。 おまけにロシアはせせら笑うように、会談直後の22日に、北方領土の択捉と国後に、新型の地対艦ミサイルを配備したと発表したのだ。泣きっ面に蜂とはこのことだ。トランプもプーチンも、安倍など眼中にないのだ。 ロシアのセポードニャ通信社のコツバ・セルゲイ東京支局長が、こう言っている。 「ロシア側は、南クリル諸島(北方領土)を日本に譲り渡すなどと言ったことは一度もない。そもそも経済制裁を科してくる敵国に、領土を渡す国がどこにあるのか。クリミア半島を取り返したことでロシア国民から支持されているプーチン大統領が、日本に領土を渡したあら、とたんに支持率が急降下して、ロシアで政変が起こるだろう」 こうした言い分のほうが真っ当に聞こえるぐらい、安倍の勝手な思い込みで、プーチンにいいように利用され、ほかにいい愛人ができたからあっさり捨てられた、ということであろう。アメリカやロシアには、安倍が得意の「札束外交」は功を奏さなかった。当然のことだろうが、安倍の命脈が尽きる予兆であることは間違いない。 【巻末付録】 現代からいこう。巻頭は能年玲奈改め「のん 密着ロングインタビュー」。この子かわいいけど、女優としての存在感はイマイチ。やはり、NHKの朝ドラ出身は大成しない、というジンクスはまだ生きているように思えるのだが。 後半は「美人すぎる五輪スイマー 伊藤華英 ピラティス講座」。豊満というのは、この子のことをいうのであろう。私にはとてもこの子を組み敷く元気はない。当然だって? こりゃまたどうも。 「30歳リアル人妻 白石茉莉奈」。お懐かしや「小向美奈子 スキャンダラス・バディ」。いろいろあったけど、またまた始動するそうだ。勝手にやりなはれ。 袋とじは「これが『世界女性器コンテスト』だ!」。まあ、タイトルと中身の違う見本みたいな袋とじだ。参考までに見てみたら。 ポストは「元イエローキャブ社長の野田義治が育てたグラビアの美神たち」。堀江しのぶ、細川ふみえ、かとうれいこなど。懐かしいね。「花の82年組」アイドル女優が28年ぶりに魅せた美裸身「白石まるみ 54歳、全裸ヌード」。54歳にしては若々しい。熟れて食べ頃。おいしそう! 地下倉庫の秘宝写真集は2001年ソニーマガジン刊の『由美子』。袋とじで「高橋由美子」。私に記憶はないが、不思議な魅力を女の子だね。どこにでもいるようで、どこにもいない。そんな雰囲気がいい。 というわけで、今週はポストのほうが「ハナ差」で現代を差しきったという感じだ。 (文=元木昌彦)「週刊現代」(12/10号、講談社)
借金10兆円超でも新事業に着手! ソフトバンク孫正義は希代の天才か、それとも詐欺師か――
順不同・1 「安倍官邸 大パニック<実況中継>外務省と経産省が『責任のなすりつけ合い』」(「週刊現代」12/10号) 同・2 「なぜ天皇は[生前]退位されたくても辞められないのか」(「週刊ポスト」12/9号) 同・3 「【迫真のドキュメント】借金はすでに10兆円を超えた 孫正義とみずほ銀行の『見果てぬ夢』」(「週刊現代」12/10号) 同・4 「9月中間決算で対決 社長の早慶戦」(「週刊朝日」12/2号) 「二階堂ふみ『慶大セクハラ』事件」(「アサヒ芸能」12/1号) 同・5 「『外国人妻』〈離婚急増〉最新トラブル事情 清水芽々」(「週刊文春」12/01号) 同・6 「日本の〈主要〉300社の株価 来年2月にこうなる」(「週刊現代」12/10号) 「爆騰Xデー[1月20日]その日、プロはこう動く」(「週刊ポスト」12/9号) 同・7 「安倍・トランプ 非公開会談<全内幕>」(「週刊文春」12/01号) 同・8 「北青山で極秘内覧会を催した長女『イヴァンカ」ブランド」(「週刊新潮」12/01号) 同・9 「小池百合子の『デスノート』都議会自民全議員〈42選挙区60人当落予測〉」(「週刊文春」12/01号) 同・10 「『松山英樹』のドライバーはスポンサー企業のライバル社製だった」(「週刊新潮」12/01号) 同・11 「長嶋茂雄も通った一流リハビリ病院に『谷垣禎一』自民党前幹事長」(「週刊新潮」12/01号) 同・12 「『遺伝子解析がん治療革命』」(「週刊ポスト」12/9号) 同・13 「『高倉健』三回忌!〈遺産総取り〉『養女』の愛憎深し」(「週刊新潮」12/01号) 同・14 「[日経新聞で大反響!]『糖尿病予防なら歯医者に行け』は本当か?」(「週刊ポスト」12/9号) 同・15 「フジ幹部“悪質セクハラ”にレコード会社が厳重抗議」(「週刊文春」12/01号) 同・16 「【結婚五年目の重大危機】上戸彩とHIROが大ゲンカ 『1億円請求書』事件の渦中に浮気疑惑で怒り爆発」(「週刊文春」12/01号) 同・17 「〈祖父は宮澤喜一元首相、父はJPモルガン副会長〉『超セレブ女優』宮澤エマがジャニーズJr.と育む恋」(「フライデー」12/09号) 同・18「中居正広の決断!『SMAPの歌、捨てます』」(「フライデー」12/09号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 週刊誌は早くも冬枯れ。大スクープも小スクープもない時は、数でいく。今週は順位不動で、ドーンと18本一挙公開だ。 まずはフライデー。この雑誌は相変わらずSMAPを追いかけているが、さして新しい話はない。中居正広がジャニーズ事務所から離れるにあたって、ジャニーズが出した条件は「今後SMAPの歌は歌わない。歌手活動はしない」というものだったという程度。NHK『紅白歌合戦』にも出ないようだが、このままなし崩しに解散してしまうのだろうか? 同じフライデーに、宮澤エマ(28)とジャニーズJr.の福田悠太(30)が愛を育んでいるという張りネタがある。 エマはタレントとしてよりも、宮澤喜一元総理(故人)がおじいちゃんということで、私は知っている。宮澤に似ているところもあるが、なかなかの美形である。父親はアメリカ人で、元主席駐日大使だったというから納得。大学時代は留学するなど、超セレブだ。 この2人、新宿の中華料理店で食事をしたあと、電車に乗って宮澤の自宅マンションへ行ったそうだ。セレブと人気者との逢瀬にしては、庶民的でいい。 先に女性セブンが報じていた上戸彩とHIRO夫婦の“離婚の危機”だが、それを文春ともあろう者が後追いしている。 しかも、新しい事実はない。先日ここでも書いたように、HIROが忙しすぎて、上戸が不満を持っていて、彼女が親しい知人に「万が一、離婚することになっても、子供だけは絶対に私が育てたい」と相談したということから、離婚の危機となったようだが、それから危機が進展したわけではないようだ。 上戸が31、HIROが47。夫婦がともに売れっ子だったりすると、家で話す時間がない、子作りがうまくいかないなど、不満が膨らみ破局へ向かうことはあるとは思うが……。 上戸は、幼いときに両親が離婚したため、温かい家庭に憧れているというから、逃げられないようにしたほうがいいと思うがね、HIROさん。 弱り目に祟り目ということわざは、フジテレビにこそよく当てはまる。フジテレビの看板音楽番組『FNSうたの夏まつり』の打ち上げで、最高責任者の夏野亮氏が、レコード会社の2人の女性社員にセクハラしたと、文春が報じている。 もともと酒癖と女癖が悪かったそうだが、「打ち上げでお酒の入った夏野さんは、A社の女性の胸を触り、さらにB社の女性の陰部をしつこく触ったのです」(レコード会社社員)。 その場では力関係から、彼女たちも我慢したらしいが、これを知った両レコード会社がフジテレビに厳重な抗議を行ったという。当然である。フジは夏野に事情を聞き、後日、取締役政策局長が両社に謝罪に出向いたというから、本人も事実を認めたのであろう。両社も、こうした謝罪の事実があったことを認めている。 しかし、文春によれば彼は今でも現場に顔を出し、「未だ“お咎めなし”だという」(文春)。 こうしたおごりとケジメのなさが、フジの急激な凋落の原因のひとつになっていることは間違いないようである。 日経が書いた「糖尿病予防には歯医者に行け!」という記事が話題だが、ポストで本当かという検証記事をやっている。 言われてみれば、当たり前のことなのだ。年を取ると、歯周病になることが多い。 「歯周病が炎症を起こすと、炎症物質が口内に増えます。それが、歯肉の毛細血管に入り込むと血液を通じて全身に回ります。実は、その炎症物質には血糖値を下げるインスリンの働きを弱めてしまう作用があるんです。だから、歯周病を治療して口の中の細菌を減らせば、糖尿病リスクが減る。この『歯周病の治療を行うと血糖値が下がる』という説は、すでに学会でも認められています」(にしだわたる糖尿病内科の西田亙医師)。 歯が悪くなると、かむ力が弱くなり、顎が自然に弱くなってしまう。すると咀嚼力が落ち、誤嚥性肺炎を起こしやすくもなる。歯は、すべての健康の源である。年寄りよ、1カ月に1回は歯医者に行け! 高倉健が亡くなって、はや三回忌。新潮はこの間ずっと、高倉の遺産を引き継いだ元女優の養女(52)と、高倉の親族との確執を報じている。 健さんの死後、養女は健さん縁の鎌倉霊園の墓地を更地にし、世田谷区瀬田の豪邸も解体して、新しいビルを建設中である。なぜ彼女は、こうした「非情な行動」に出るのか? 新潮で民放関係者が、養女は折に触れて「高倉を絶対許さない」と言い、その理由は、健さんが健在だった頃、自分は表に出られず蟄居させられていたことを恨んでいるからだと話している。 11月19日から1月15日まで、東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで「追悼特別展 高倉健」が開催されているが、それを主催している毎日新聞の某幹部氏と先日飲んだ。 彼は養女と会って話したが、とても美人で、はっきりとものを言う人だという。私が「なぜ彼女は、健さんに縁のあるものを壊してしまうのか?」と問うと、それについて彼女に聞いたら、「それは高倉の遺志です」と答えたという。 この世の中にある、自分の生きていた跡をすべて消し去ってほしい。そのために散骨し、墓を更地にし、家を建て直したというのだ。 そうだとしても、われわれファンは健さんのことを忘れはしない。どこかにファンが手を合わせ、健さんにありがとうを言える場ぐらい、つくってほしいと思うのだが。 ポストで、NHKスペシャルでやった「遺伝子解析がん治療」が革命的ながん治療になると放送したが、スゴイと後追い記事をやっている。 同じ部位のがんであっても、患者によって原因が異なるそうだ。それを遺伝子で突き止め、ピンポイントの治療を施す「プレシジョン・メディシン(精密医療)」と呼ばれるもので、オーダーメイド治療といえるものだそうである。患者の細胞からがん細胞を採取して遺伝子を解析し、遺伝子変異のタイプを見極めた上で、最適な「分子標的薬」を選んで投与するのだ。副作用も少なく、効く確率も高くなるという。アメリカでは今後の医療の柱になるといわれ、日本でも大規模なプロジェクトが始まっている。 だが、今は臨床試験の段階で、限られた患者しか受けられない。北海道大学では自由診療で行っているが、相当高い。2~3年後には保険適用になり、多くの施設で行われるようになるそうだから、もう少し長生きしていたほうがいいようだ。 自民党幹事長だった谷垣禎一氏が自転車事故を起こし、それも相当な重傷だったことが報じられたが、今週の新潮が、長嶋茂雄も通った渋谷区初台にある有名なリハビリ病院で、リハビリ中だと報じている。 「足の裏や手の指先の感覚が確かでなく、自分ひとりでは車椅子にも乗ることができず、囁くような話し方しかできない。握力が戻らないので、スプーンも持てない。とにかく、ないない尽くしで……」(永田町関係者) だが本人は「後継者選びはしない」と言っているそうだ。本人は復帰する気満々のようだが、体がいうことをきくのか、心配である。 お次は、来年はメジャーで優勝するかもしれない松山英樹のお話。松山はダンロップと3年9億円という大型契約を結んでいるそうだが、米ツアー初戦で彼が使っていたドライバーはキャロウェイ製のグレートビッグバーサだったことが話題になっている。 新潮によれば、ダンロップ側も合意の上だという。懐が大きいね。 それも、体積が460cc(それまでは420cc)で素人にも扱いやすい「すでに廃番モデル」だそうだ。松山人気で中古ゴルフ用品店で値段が高騰し、今は在庫がないという。 コンペが近いから、ネットオークションで探してみようかな。 ところで、文春は来年夏に行われる都議選で、小池百合子都知事が反小池の都議たちの選挙区に「刺客」を立てて、追い落とそうと考えていると報じている。ご丁寧に42選挙区60人の当落予想をやっているが、このままいけば大本の小池人気が夏までも持つとはとても思えないから、気の早いことだ。 都議会のドンの内田茂やその取り巻き連中を「敵」に見立てて成敗するのはいいが、それがために手が付けられていない保育所問題などの福祉政策に遅れが出たのでは、何が「都民ファーストだ」ということになるのは必定。小池都知事と都民とのハネムーン期間は、終わりに近づいている。 トランプ氏の長女・イヴァンカさんは父親に似ず(?)、才色兼備だと新潮が書いている。ペンシルバニア大学を首席で卒業し、モデルだけではなく会社経営、3人の子持ちの上に、自らの名前を冠したアパレルブランド店を展開し、全米で60店舗を構え、イギリスなどへも拡大しているという。 その彼女の店が北青山にできるそうで、その内覧会が開かれたが、そこでは商品の撮影は禁止、後日ウェブで口外しないと誓約書を書かされたりと、厳戒態勢だったという。しかしその店、ジュエリー以外は上質のワンピースが1~2万円で買えるというから、商売も父親よりうまそうだ。 文春で「安倍に最も近いジャーナリスト」といわれる山口敬之氏がレポートしている「非公開会談の全内幕」を、期待しないで読んでみた。 目新しい話は、冒頭安倍が「アラベラさんの“ピコ太郎”、本当に可愛いですね。日本でも大人気ですよ」と言ったというところだけである。アラベラとはトランプの長女の娘、トランプの孫である。これで座を和ませた安倍は、その後、例のドライバーを渡し、「数回ワッグル(小さい素振り)をしたトランプは『これはいい』と繰り返したという」(山口氏)。 安倍を見送る途中でトランプは「会談の内容は一切外へは漏らさないようにしよう」と言い、安倍も同意したというのだ。 実は、これには前段があった。この会談を事前に知ったホワイトハウスから「待った」がかかったというのだ。来年1月までは、オバマが大統領だ。あたかも首脳会談であるかのような印象を与えることは避けてほしいということだったという。これは当然だろう。そのため、安倍がたまたま立ち寄ったという形を取ったというのだ。 会談では、トランプが「安倍の外交経験を高く評価している」(同)ため、ロシアのプーチンやメルケル、習近平などの人柄や特徴について尋ねるシーンがあったというのだが、こんなことは隠すことではなかろう。在日米軍の撤退や費用負担の増額などの話が初対面で出るはずもないから、話さないのではなく、話すことがゴルフ談義以外にないのであろう。 現代とポストに、またまた脳天気な記事が載っている。トランプが大統領に就任する1月20日(日本では21日)、日経平均株価が2万1,000円を超えるというのである。 どうしたらこんな記事が考えられるのだろう? 現代によれば、トランプが10年間で1兆ドル(約110兆円)の巨額な資金をインフラ投資に投じると言っているからだというのだが、こんな公約が実行されるのかどうかもわからないのに、株屋たちの口車に乗って囃し立てる神経を疑う。 ポストも同様の主旨で、爆騰すると読む。また現代は、トランプが選挙中、米軍による日本の防衛や基地のあり方を見直すと言ったから、防衛省への機器の納入が多い三菱電機やNEC、三菱重工、三井造船が買いだというのだ。 トランプが明言しているのは、TPPをやらないということだけだ。 これでは現代とポストは、株屋のお先棒を担いでいるだけではないか? いくら週刊誌だからといっても、ジャ-ナリズムを忘れてはいけない。トランプが何をやり、何をやれないのか。まだ半年以上先を見据え、しっかり分析しなければ、アメリカの景気、それが日本に及ぼす影響などわかりはしない。 浮かれるのは早すぎる! 意外に読んで面白かったのが、文春の離婚急増する外国人妻の話。 農協が主催したお見合いパーティで、28歳の美人中国人と結婚した41歳の男性。妻は畑で野グソをする。叱っても平気。姑が「掃除も洗濯もやらず、トイレから出てきても手を洗わないから、炊事をさせるわけにはいかない」と愚痴っている。 23歳のタイの美人をめとった38歳の男性のケース。農作業は一切やらず、掃除はルンバ、洗濯は洗濯機(当然だな)、料理はタイ料理しか作れない。 マレーシアの嫁をもらった42歳の男性は、両親に「孫の顔が見たい」と言われ、毎晩子作りに励み、あえぎ声が近所中に聞こえて家が揺れるほど。亭主は毎朝、疲れ切って仕事に行く。 夫が日本人で妻が外国人というカップルの離婚率が、最大で75%というデータもあるという。こういう場合、急がず、できれば婚前同居して相性を確かめたほうがいいというが、そんな条件に「OK」する外国人はいないんじゃないかね。 閑話休題。日曜日のジャパンカップはキタサンブラックが快勝したが、先々週のマイルCSは後味の悪い決着だった。1着にはなったが、ミッキーアイルの外側への斜行は失格にされても文句はいえないほどひどかった。東京スポーツ(11月25日付)で騎手の蛯名正義も怒っている。現行のルールでは、万が一、迷惑をかける乗り方をしても、失格や降着する可能性はゼロ。だから、ギリギリの局面になった場合「やってしまえ」となる。そうしたことを助長しかねないルールを昔通りにするべきだというのだが、現役騎手にしてははっきりものをいった。えらいぞ、蛯名! 週刊朝日が「社長の早慶戦」という特集をやっている。私は早稲田OBだが、昔から慶應は大企業、早稲田は中小企業か自由業が多いといわれてきた。 その傾向は変わっていない。朝日が商工リサーチの協力を得て、上場一部約2,000社を調べたところ、早稲田OB社長の企業は122社、慶應はその1.6倍の190社。そのうち3月期決算企業は、92社と144社。このオール早稲田とオール慶應の9月期決算を集計したところ、慶應の売上高は約42兆円、早稲田は約14兆円だから3倍近い。 純利益でも約4倍。慶應の圧勝である。何しろトヨタの豊田章夫社長がいる。ここがオール慶應の売上高の3割、純利益の5割近くを占める。だが、トヨタを除いても、オール慶應の売上高は約29兆円、純利益は約1兆2,000億円と、早稲田を上回る。 慶應には資産家や同族企業の子弟が多いが、それは「福沢諭吉の著書が地方の資産家に人気があり、明治時代に慶応は経営不振になって学費を上げたため」(経済学博士の菊地浩之氏)に、エエとこの子が集まるようになったそうだ。 そんな上げ潮の慶応だが、最近は不祥事が頻発している。10月に「広告研究会」の男子部員が18歳の同大学の女性を泥酔させ、集団暴行した。11月6日には法学部3年の男子学生(22)が、交際中の女子学生を東急東横線の日吉駅から線路に突き落とすという事件も起きている。 事件ではないが、アサヒ芸能が慶應に通う女優の二階堂ふみが、セクハラを受けて講義に出席していないと報じている。読んでみれば他愛のないことだが、学内で注目を集める現役女優の大変さがうかがえる。 発端は、10月8日に発売された週刊プレイボーイ。そこには「二階堂ふみのすべて」というSEXYグラビアが掲載されていて、二階堂の黒の下着姿やベッドでバナナをくわえる思わせぶりなポーズもある。それにコーフンした男子学生たちが、ニヤニヤしながら二階堂とグラビアを見比べたり、これ見よがしにプレイボーイを机に置いて授業を受ける者もいたという。 それまでも彼女の隣の席に座ろうとしたり、盗撮する者がいた。そういうことが続いて、二階堂は特定の授業に来なくなったというのだ。慶應でなくても年頃の男にとって、グラビアに出ている女性が目の前で授業を受けているというのは、妄想を掻き立てられるものだろう。真剣に授業を受けたいと思っている彼女にとっては、迷惑だろうが。 そういえば、私も早稲田の学生のとき、吉永小百合に会いたくて、彼女が立ち寄るという文学部近くの立ち食い蕎麦店や喫茶店、彼女が取っている授業に出たことがあった。完全ストーカー状態だったが、一度も会うことはできなかった。小百合も在学中は嫌な思いを何度もしたのだろうな。早稲田のOBの一人として謝る、ゴメンナサイ! さて、孫正義という人物は日本のトランプだという記事がポストにあったが、それは希代の天才か、詐欺師かという人物評価に裏表があるからだろう。 ロシアのプーチン大統領と親しく話し、英国の半導体設計会社を3兆円以上で買収するなど、孫氏の派手な動きが話題だが、内情は火の車だということはよく知られている。孫氏を支えているのはメインバンクのみずほグループだが、もし孫氏がコケたら、みずほも無事ではいられないのだ。 今度は、サウジアラビアなど中東の政府系ファンドと10兆円規模の投資ファンドを作るというのである。孫氏は自身も2兆6,000億円程度を注ぎ込み、テクノロジー企業に投資しすると宣言しているそうだ。 だが、サウジというのは中国よりも弾圧の厳しい国で、言論の自由はもちろん、大半の国民の自由も制限されている国である。まともな商談が行えるとは、到底思えないのだが。 それに、先ほども触れたが、ソフトバンクの有利子負債(借金)は約13兆円。借金が売上高を上回っているのだ。先頃、孫氏が財務強化や借金返済のために「ハイブリット債」という特殊な債券を発行して資金調達しようと思ったが、フタを開ければ710億円しか集まらなかったという。 それに11月に発表したソフトバンクの決算資料によると、ソフトバンクが巨額の投資をしているインド企業向けの投資で581億円以上の損失を出していることがわかった。 さらに、ソフトバンクの柱である携帯の利益が、KDDIやドコモが2ケタの伸びを示しているのに、ソフトバンクは1ケタと伸び悩んでいるのである。 巨額のカネを貸しているみずほは、気が気ではないはずだ。 私事だが、先日、携帯のことで駅前のソフトバンクの店へ行ったのだが、店員の対応がすこぶる悪かった。相談する気にもならず、すぐに出てきたが、後でネットの口コミを見てみたら、どこのソフトバンクの店も評判は芳しくない。 落ちるときは現場から落ちていくのだ。無理に無理を重ねている孫氏のやり方は、ダイエー中内が凋落した姿とダブって見える。このまま孫氏がこの勢いを続けていけたらと、そう考えるほうがはるかに難しいはずである。こういうとき、周りに直言できる人間を置いていない孫氏の最大の弱点が出てくると、私は思う。 ところで、天皇が生前退位の意向を示してからだいぶたつ。政府は、この問題を考える私的諮問機関を置き、専門家へのヒアリングを行っているが、そこでは反対意見が噴出しているとポストが報じている。 これまで11人が登場したが、そのうち6人が基本的に生前退位に反対、高齢で天皇の公務に支障が出るのであれば、摂政を置くことで対応すべきだという意見が多い。4人は、今上天皇一代に限って、生前退位を認める臨時措置法で対応すべきだとしている。反対派の大原康男國學院大学名誉教授は、天皇の自由意思による譲位を認めるならば、皇位に就かないという「不就位」の自由も認めなければならないという。 こうした反対意見が多いのも、ヒアリングする人間に若手や女性が極めて少ないことがある。また、天皇のご公務への心身の負担を知るには医師などの専門家を呼ぶべきだが、それもいない。 「有識者会議が選んだのは、保守系の学者やジャーナリストばかりで、最初から反対論ありきのように思える」(メンバーの一人) 安倍首相の意を受けた連中が、天皇の意思をくみ入れず、反対ありき、皇室典範は改正しないという「結論」を決めて、形だけのヒアリングや会議を続けているのでは、国民の理解は得られない。国民の大多数は天皇の生前退位を支持し、了解しているのだ。そのことを意図的に忘れたフリをしている安倍首相に、この問題を任せてはおけない。いっそ、国民投票でもしたらどうか。 というわけで、ここまではそこそこ順風だった安倍首相だが、アメリカの風向きが変わったことで、一転、苦しい立場に追い込まれてしまったようだ。 現代は「赤っ恥をかいた安倍首相」と見出しをつけ、トランプとプーチンにナメなめられたと報じている。 先に触れたように、トランプと真っ先に会談したことだけで有頂天になっていた安倍首相だが、APECで記者会見の臨んで、記者から「トランプはTPPを離脱すると言ったか?」と聞かれ「TPPは米国抜きでは意味がない」と、あたかもトランプはTPPを離脱しない、自分が話せばなんとかなると言外に匂わせたのだ。 だが、その会見が終わったわずか18分後に、トランプはビデオメッセージで「TPPからの離脱の意思を通告する」と発表したのである。やはり安倍首相は、トランプと中身のある話はしていなかったのだ。 それだけではない。同じAPECで、さらなる赤っ恥をかいていたのである。 プーチンロシア大統領と安倍は会談した。それまでは北方領土2島返還で「合意」していたかのようなニュアンスを漏らしていた安倍だったが、この時開かれた2人の会談は空気がガラッと変わったという。 「プーチン大統領はこれまでとは別人のようだった。ロシアとの関係改善を公的に掲げたトランプ候補が当選したことで、もはや日本など眼中にないということなのだろう」(外務省関係者) なんのために、地元の山口県にまで呼んで首脳会談をやるのか? これではプーチンに北方領土返還カードをちらつかされて、多額の経済援助を引っ張られただけではないか。役者が違いすぎる、ということだろう。 おまけにロシアはせせら笑うように、会談直後の22日に、北方領土の択捉と国後に、新型の地対艦ミサイルを配備したと発表したのだ。泣きっ面に蜂とはこのことだ。トランプもプーチンも、安倍など眼中にないのだ。 ロシアのセポードニャ通信社のコツバ・セルゲイ東京支局長が、こう言っている。 「ロシア側は、南クリル諸島(北方領土)を日本に譲り渡すなどと言ったことは一度もない。そもそも経済制裁を科してくる敵国に、領土を渡す国がどこにあるのか。クリミア半島を取り返したことでロシア国民から支持されているプーチン大統領が、日本に領土を渡したあら、とたんに支持率が急降下して、ロシアで政変が起こるだろう」 こうした言い分のほうが真っ当に聞こえるぐらい、安倍の勝手な思い込みで、プーチンにいいように利用され、ほかにいい愛人ができたからあっさり捨てられた、ということであろう。アメリカやロシアには、安倍が得意の「札束外交」は功を奏さなかった。当然のことだろうが、安倍の命脈が尽きる予兆であることは間違いない。 【巻末付録】 現代からいこう。巻頭は能年玲奈改め「のん 密着ロングインタビュー」。この子かわいいけど、女優としての存在感はイマイチ。やはり、NHKの朝ドラ出身は大成しない、というジンクスはまだ生きているように思えるのだが。 後半は「美人すぎる五輪スイマー 伊藤華英 ピラティス講座」。豊満というのは、この子のことをいうのであろう。私にはとてもこの子を組み敷く元気はない。当然だって? こりゃまたどうも。 「30歳リアル人妻 白石茉莉奈」。お懐かしや「小向美奈子 スキャンダラス・バディ」。いろいろあったけど、またまた始動するそうだ。勝手にやりなはれ。 袋とじは「これが『世界女性器コンテスト』だ!」。まあ、タイトルと中身の違う見本みたいな袋とじだ。参考までに見てみたら。 ポストは「元イエローキャブ社長の野田義治が育てたグラビアの美神たち」。堀江しのぶ、細川ふみえ、かとうれいこなど。懐かしいね。「花の82年組」アイドル女優が28年ぶりに魅せた美裸身「白石まるみ 54歳、全裸ヌード」。54歳にしては若々しい。熟れて食べ頃。おいしそう! 地下倉庫の秘宝写真集は2001年ソニーマガジン刊の『由美子』。袋とじで「高橋由美子」。私に記憶はないが、不思議な魅力を女の子だね。どこにでもいるようで、どこにもいない。そんな雰囲気がいい。 というわけで、今週はポストのほうが「ハナ差」で現代を差しきったという感じだ。 (文=元木昌彦)「週刊現代」(12/10号、講談社)
死亡事故を起こす確率は64歳以下の3.75倍! 増え続ける「80歳ドライバー」の恐怖
今週の注目記事・第1位 「ドナルド・トランプの世界」(「ニューズウィーク日本版」11/22号) 「『オバマより愛想がいい』と安倍首相は好感触だが…トランプ『裏の顔』」(「週刊文春」11/24号) 「差別と憎悪の渦から生まれた『トランプ大統領』25の疑問」(「週刊新潮」11/24号) 「【『上がる銘柄厳選30』リストつき】気分が変わった、潮目が変わった 乗り遅れるな! トランプバブルでこうして儲けろ」(「週刊現代」12/03号) 以下順位なし・1 「【走る凶器と化した】『80代ドライバー』にタイヤを外した車を」(「週刊新潮」11/24号) 「『免許返納したくない!』というシルバードライバーの声を聞いてみた」(「週刊ポスト」12/2号) 同2 「日本中が激震するウルトラC 権限はあるし、前例もある 小池百合子『東京オリンピック返上』」(「週刊現代」12/03号) 同3 「日ロ北方領土交渉を動かす孫正義が“日本のトランプ”になる日」(「週刊ポスト」12/2号) 同4 「安倍が考える『1月トランプ解散』」(「週刊現代」12/03号) 同5 「『ダイオキシン上海蟹』でレストラン大パニック 他にも危険な中国食材はこんなにある」(「週刊現代」12/03号) 同6 「〈初めて明かされる〉『愛子さま』長期ご欠席の全真相 ノンフィクションライター 友納尚子」(「週刊新潮」11/24号) 同7 「銀行員が買わない投信・命融商品 保険会社の社員が買わない保険」(「週刊現代」12/03号) 同8 「堺正章〈マチャアキ〉を襲った『味覚障害』の恐怖」(「週刊現代」12/03号) 同9 「剛力彩芽 芸能人御用達のスーパーで割引寿司をお買い上げ」(「フライデー」12/02号) 同10 「“スパイスの女王”ローラが速水もこみちと料理対決」(「週刊文春」11/24号) 同11 「『塩分を減らせば血圧は下がる』はやっぱり間違いだった」(「週刊ポスト」12/2号) 同12 「悲惨『SMAP×SMAP』冷え切った収録現場」(「フライデー」12/02号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 今週も、トランプについての記事以外に、見るべきものはあまりない。2位以下は順不同である。 現代のカラーグラビアの巻頭に「『肉通』編集者が愛した店」というのがある。先日亡くなった講談社の編集者・原田隆の追悼グラビアである。 原田は女性誌「FRaU」の名編集長として有名だった。私より入社は10年遅いが、いいセンスを持った編集者で、私も彼の才能を買っていた。私の後の週刊現代の編集長を任せてはどうかと上司に進言したこともあった。2006年に彼が編集長として出した「KING」が大失敗したことで、かなり落ち込んでいるという話は聞いていたが、人をそらさない魅力を持った編集者だった。香港で倒れたという話を聞いていたが、惜しい編集者を失ってしまった。 原田がこれほど肉好きだったとは意外である。スタミナ苑や鳥茂、ゆうじは私もよく知っているが、代官山のイタリア料理店「TACUBO」は知らない。今度行ってみようと思う。 自社の編集者について、これほどページを割くことは珍しい。山中編集長は原田のことを慕っていたらしいが、よくやってくれたと感謝したい。それにしても、いい編集者は早く死んでしまうものだ。 トランプ・ショックか、各誌とも内容が低調だが、愚痴はやめて、いくつか紹介しよう。 フライデーは、フジテレビの『SMAP×SMAP』の視聴率が6.4%(11月14日放送/ビデオリサーチ調べ、関東地区)になってしまったと報じている。12月26日が最終回らしいが、いまだにどう終わるのかも見えていないという。 「とくに痛々しいのが、一人空回りしているキムタクです。カメラが回る前、『盛り上がっていこーぜ!』と声をかけますが、メンバーは何も反応しない。香取くんにいたっては、スタジオ入りから終わりまで無表情で、ときどきミエミエな作り笑いを浮かべるくらい」(番組スタッフ) 今後、キムタク以外は事務所を離れて、元のマネジャーと事務所を作るとフライデーは見ているようだが、一度離れた「人気」という魔物を取り戻すのは至難であろう。 先週からポストは、塩分が高血圧の犯人ではないという特集をやっている。今週も巻頭からかなりのページを割いてやっているが、頭からやるようなものではないと、思うのだが。 いろいろな研究で、1日の塩分摂取量が6~14グラムぐらいなら、高血圧との相関関係が見られないという結果が出ているそうだ。だが、糖尿病患者やその予備群、肥満の人は減塩、男性で1日8グラムを守ったほうがいいという。これも前から言われているように、工業的につくられた精製塩は99.9%が塩化ナトリウムなので、海水を元にした天然塩のほうがいいのはいうまでもない。 血圧を下げる食べ物は、トマト、バナナ、メロン、なめこ、りんごがいいそうだ。最強のメニューは意外なことに「生姜焼き定食」だそうで、生姜に血圧を下げる効果があり、豚肉にも血液をさらさらにする効果のあるアミノ酸が豊富に含まれているからだそうだ。 今朝はさっそくバナナを買ってきた。私のような意志の弱い、読むとすぐ影響を受ける読者がいるから、こういう記事が受けるのだろうな。 文春に、タレントのローラの料理が評判だと出ている。彼女は多種多様なスパイスを駆使する料理が得意だという。プロの料理人でも20種類ぐらいなのに、ローラは30種類以上だそうだ。 彼女に料理を教えたのは、詐欺容疑で逮捕されたことのあるバングラデシュ人の父親。ローラは、ロシア系の母親とバングラデシュ人の父のもとに生まれたが、その後、両親が離婚。父親が中国人と再婚すると、家族は8人暮らしに。幼い兄弟たちの面倒を見ながら料理を作っていたため、上手なのだという。 それにしても、天性の料理カンがあるのだろう。美人で料理上手、オレがもう少し若かったらなぁ。お呼びでない? これまた失礼! フライデーに、剛力彩芽が近所のスーパーで10%オフになった寿司を買ったという記事がある。それも、882円の寿司だという。好きだなこういうの。 私も、帰宅前にスーパーで割引になった寿司を買うことがある。8時を過ぎると、中には30%引きになる寿司もある。わざわざ時間を見計らって、8時ちょい過ぎに行くのがコツだが、日によっては売り切れていることがある。 そんなときの悔しいこと。帰ってやけ酒を飲む。彩芽ちゃんも、そんな気持ちになることがあるのだろうか? 先週、堺正章の『新チューボーですよ!』(TBS系)が打ち切りになると書いたが、今週の現代によると、その本当の理由は、堺に加齢から来る「味覚障害」が出たためだというのである。 このところ、堺が番組で作る料理、エビチリや回鍋肉が香辛料の入れすぎで、食べさせられるゲストが顔をしかめる場面が多く見られたという。堺は最近、「舌の感覚が鈍ってきた」と周囲に打ち明けているそうだ。御年70歳。この年頃になると味覚に変化が生じて、極端な場合、甘さや辛さをまったく感じなくなってしまうことがあるそうだ。 年を取ると濃い味を好むようになるのも、味覚障害の影響があるというのである。堺はプロの料理人ではないが、料理には相当な関心を持ち、番組の中でもうんちくをたれていたから、もしそうだとしたら、つらいであろう。 私の知っているイタリアンの名シェフが、食道がんになり、味覚がわからなくなったことがあった。復帰してからも自分では料理を作らず、他人に作らせ、味見をしていたが、よくわからないのだろう、つらそうな表情をしていたのを思い出す。今は小さなイタリアンの店を奥さんと一緒にやっていると聞くから、味覚が戻ったのであろう。一度行ってみたいと思っているのに、いまだ果たせないでいる。 自分の好みを考えても、確かに濃い味が好きである。それにこの年になって、甘いものが好きになってきた。以前なら外でケーキなど食べたことがなかったのに、今はモンブランを食べながらコーヒーを飲む。これも味覚障害のせいか? 同じ現代に、銀行が勧める投信や金融商品、保険会社が勧める保険を買ってはいけないという巻頭特集がある。私は「銀行と保険会社は信じてはいけない」という親からの言い伝えを守っているから、こんなことをなんで今さらとは思うが、読んでみた。 三菱東京UFJ銀行の都内支店に勤務する40代の銀行員が、こう明かしている。 「銀行では投資信託と定期預金をセットにした商品を販売しています。当行だと『ウェルカム・セレクション』が、それにあたります。定期預金に50万円以上、投資信託を新規に購入すると、定期預金の金利が3%になるというものです。現在の定期預金金利は年0・01%ですから、『実に300倍!』とセールスするわけです。そのうえ、退職金の運用で、投資信託と定期預金の合計資金が500万円以上なら、さらに1%の金利が上乗せされます。しかし、これにダマされてはいけません。3~4%の高金利がつくのは契約後3カ月のみ。仮に250万円の定期なら、税引き後で2万円程度の利息です」 セットで買わされる投資信託は、購入時の手数料が3%台。資産を金融機関に運用してもらう対価として、信託報酬は年2%前後が多いから、仮に250万円相当の投資信託を購入して計5%のコストがかかったとすると、12万5,000円以上が銀行の手数料として持っていかれてしまう。2万円の利息をもらうのに、12万円以上の手数料を支払うことになる。こういう商法を詐欺商法というのだ。みずほ、三井住友も同様である。保険については今さら書くほどのことはない。 気をつけよう、甘い言葉と大銀行。バカを見るのは、いつも正直で、少し思慮の浅い顧客である。 ところで、皇太子と雅子妃の娘・愛子さま(14)が9月下旬以降、学習院中等科への通学がままならないことが話題になっている。幼稚園の頃から運動が好きだった愛子さまだが、このごろは「練習に力が入らない」「やる気が起こらない」と、後ろ向きの言葉ばかり漏らすようにもなっているというのだ。 すわ、お母さんのような病気を発症したかと、週刊誌は騒いでいる。新潮で、以前文春で雅子妃の連載をしていたライターの友納尚子氏が、これについて書いている。私は友納氏を知っているが、彼女の「雅子妃情報」は信用できる。彼女によれば、愛子さまは雅子妃に付き添われて、宮内庁病院で検査を受けたそうだ。 その結果、「過剰な食事のコントロール」が原因のひとつだと診断されたという。愛子さまは9月上旬頃から「炭水化物ダイエット」を始めたのだそうだ。真面目でストイックな性格のようで、3週間ぐらいで5キロ落としたという。 彼女もお年頃になって、痩せてきれいに見られたいという乙女心から、少しムリをしたのではないかということのようだ。いい話だと私は思うが、あまりムリをしてはいけないよ。 上海蟹は、私の大好物である。先日も、六本木の中国飯店で酔っぱらい蟹を堪能してきた。毎年一度はこれを食べないと1年が終わらない。中国でも何度も食べた。だが、本場では蒸すのが正式な食べ方で、老酒漬けという蟹は食べられないと思う。 現代によると、11月2日に香港の食品衛生管理当局が、中国江蘇省の水産会社2社が養殖した上海蟹から基準値の5倍を超えるダイオキシンが検出されたと発表し、市中から800kgの回収を決定したという。この2社は、香港に出回る7~8割のシェアを占めていたという。 その余波が日本にも及び、先ほどの中国飯店では「中国政府が今回の件を調査中だそうで、当面、輸出禁止になりそう」だというのだ。 中国の上海蟹は、正当なものは「陽澄湖」という小さな湖で育ったものをいうが、そんなのものは数が知れている。よく聞くのは、蟹を大量に運んできて、「陽澄湖」にザブンとつけて、上海蟹でございというものだが、これなどはまだ品のいいほうだ。 あまりにひどいものが出回るので、「陽澄湖」の蟹だという証明に、一つずつナンバーがついたタグをつけていたが、そのタグの偽物が大量に出てきてなんの役にも立たなくなってしまった。何しろ中国は、偽物だけを集めた博覧会が開かれるほど、偽物が出回っている国である。不衛生なところで養殖された蟹が、日本にも大量に入ってきているのは間違いない。 中国飯店の蟹は本物だと信じたいが……嗚呼! やはり現代に、安倍首相が北方領土解散ではなく、トランプ解散を1月にやるのではないかという記事がある。 慌てふためいて安倍首相はトランプに会いに行き、朝貢外交、土下座外交と揶揄されているが、それさえも口実にして、なんとか1月解散をやりたいともくろんでいるというのだ。 それにトランプはビジネスマンだから、アメリカの景気が上向き、その風が日本にも吹くかもしれないという、甘すぎる見通しでいるというのだから、この男の頭の中には、オカラぐらいしか詰まっていないのかもしれない。 いつも言うが、日本人というのは物事を真正面から見ようとしない民族である。あれほど「バカトランプ」「史上最低の大統領」と言っていたのに、会ってニッコリされれば「アイツはいいやつだ」「信用できる」と、なんの根拠もないのに信じてしまう。 敗戦後、アメリカに占領されれば女は強姦され、男どもは殺されるか重労働を課せられるとおびえていたのに、マッカーサーが天皇と会って友好的に話しただけで、コイツはいい人だ、信用できると妄信して、アメリカ一辺倒になって恥じるところがない。 トランプ、プーチン、習近平、みな一筋縄でいく相手ではない。ましてや安倍のように後先を考えずに、相手の懐へ無防備に飛び込んでいく人間なんぞ、相手は信用しない。トランプで株が上がる、トランプで景気が上向く、それをメディアもおかしいと批判せずにお先棒を担ぐのでは、もはやメディアなど要らない。 そのお先棒を担いでいるのは、ポストも同じである。 このところプーチン大統領が言っている、ロシア、日本、韓国、中国を結ぶエネルギー網構築に対する各企業のイニシアチブを支持し、そのパートナーたちにロシアは競争力を持った電力料金を提示し、長期にわたってその金額を固定化する用意があるというのは、ソフトバンクの孫正義氏がアイデアを授けたと、ポストは言うのだ。 安倍首相は北方領土を2島でも返してもらいたくて、そのためならいくらでもカネを払うと、プーチンに擦り寄っている。孫氏は金儲けのためなら、プーチンだろうと習近平だろうと、会いに行き、商談をまとめたいと思うのは自然なのだろう。サハリンから北海道を通り、東京湾につなげるガスパイプラインに対して孫氏がカネを出すとまで予測しているが、これは日本のエネルギー政策の根幹に関わる重要なことだから、一介の企業人が「やります」といえる問題ではないはずだ。 エネルギーをロシアに頼れば、アメリカは黙っていない。11月21日の朝日新聞は、安倍首相とプーチンの会談をこう伝えている。 「ロシアのプーチン大統領は20日、訪問先のリマで記者会見し、前日の安倍晋三首相との首脳会談で、北方領土で合弁事業などを進める『共同経済活動』を提案したことを明らかにした。平和条約締結を急ぐ考えはないとも表明。北方四島での協力を拡大して信頼醸成を進める考えだ」 しかし「北方領土で、ロシアの法律に従って共同経済活動を進めることはできないというのが日本の従来の立場だ」(同)。こんなことを認めれば、ロシアは北方領土から北海道にまで手を出してくるかもしれない。 安易な安倍首相の「友好外交」は、日本の主権をアメリカだけでなくロシアにも渡しかねない危うさがあることを、メディアなら指摘するべきである。 やはり現代が、小池都知事がとんでもないことを考えていると報じているのだが、バカバカしいといえば、これほどバカバカしい記事も珍しい。何しろ、豊洲移転問題でも五輪の施設移転問題でも行き詰まってしまった小池都知事が、苦肉の策として、東京五輪を返上する「奇策」に出るのではないかというのだから、開いた口がふさがらない。 もちろん、五輪をやるかどうかの決定権は都知事にあるのだろう。私のように、東京に五輪は要らないという声もかなりあるのは事実だろう。石原慎太郎や森喜朗に一泡吹かせたいという強い思いが、小池都知事にあることもわかる。 過去に、アメリカコロラド州のデンバー市が、冬季オリンピックをカネがかかりすぎるということで返上したことがあるそうだ。返上しても違約金は1,000億円程度だそうだから、3兆円に比べればはるかに小さい。 だから返上できる、ということになるとは到底思えない。もしそうするなら、小池都知事は都議会を解散して、都民に信を問うべきである。そこまで小池に信念や度胸はないだろう。しょせん彼女は、永田町という狭いお池でジャブジャブしていただけの世間知らずである。 言うだけ番長という言葉が一時はやったが、小池も同じだと、私は思っている。最近、小池都知事の目の下のクマが濃くなったように思うのは、私の錯覚だろうか。 さて、新潮が報じているように、このところ「80歳ドライバー」による死亡事故がやたらと多い。 「80歳以上のドライバーが死亡事故を起こす確率は64歳以下に比べると実に3.75倍。オーバー80の免許保有者は2015年末時点で約196万人(警視庁『運転免許統計』)もいる」(新潮)というから、事故はまだまだ増えるはずだ。 しかも、免許更新で認知症があるとわかっても、高齢者講習は合否を問うものではないから、講習を終えれば、どんなひどい結果が出ても免許を取り上げることはできないのだという。 事故を起こした場合にのみ、医師の診断を受けて、認知症などがあれば初めて取り消しとなる。ならば、後期高齢者のクルマに「日の丸」のような目立つワッペンをつけるなど、何か対策を講じるべきであろう。 新潮は「80歳以上の車はタイヤを外す」という極論がいずれ出てくるというが、今のところは「日の丸印を見たら歩行者のほうが気をつける」という自衛手段しかないのではないか? ちなみに私は、自分の運転能力のなさに気づいて、40代半ばで運転免許を自主的に失効させた。後期高齢者諸君、君たちもそうしたらどうか? ポストは、75歳、80歳とか、年齢だけで線引きすることに違和感があるという特集を組んでいる。確かに、50歳でも運転の危ういドライバーはいるし、80歳を超えてもかくしゃくとした人はいる。認知症も、症状がそれぞれ違うから、一概に認知症の気があるから免許を取り上げろというのに異論があることもわかる。 それに地方では、クルマがないと暮らせない人たちが多くいることも事実である。私の知っている地域では、周囲の健康な人がボンティアティとして車を運転して、一人で出歩けない人たちを助けている。日に何回か巡回バスを運転して、買い物や医者通いを援助している過疎地域もある。 ポストでは、「踏み込んでもノロノロしかバックしない機能のついたクルマ」や、高級車には装備されてきた追突前に緊急停止する自動ブレーキを、軽自動車にも装備することを考えろと提案している。 もうすぐ、4人に1人が後期高齢者になる恐ろしい時代が来る。それまでに「人殺しの道具」のような自動車を、人を殺さない道具に変えるために、自動車会社は研究費を注ぎ込むべきである。もはや燃費や操作性などどうでもいい。安全、安全、安全、これしかない。それができないのならば、車を廃止して共有の乗り物に変えるしかないと、思うのだが。 さて、今週の週刊誌もトランプ米新大統領について多くのページが割かれている。だが、残念ながら表層を撫でているだけで、なるほどと頷けるような内容は見当たらない。それは新聞も同様である。 文春は「トランプ『裏の顔』」、新潮は「『トランプ大統領』25の疑問」。文春で注目すべきは、ジャーナリスト山口敬之氏のこの部分である。 「安倍は9月訪米時に、自ら動いた。ニューヨーク在住の日本人を介して、トランプ陣営の幹部を務めるウィルバー・ロスと極秘会談を行ったのである」 ロス氏は投資ファンドを率い、トランプの経済顧問も務めているという。トランプはロスに、「今日の会合に出席できずに残念」という安倍宛のメッセージを託し、トランプは日米関係の重要性を十分理解している、貿易赤字縮小のために日本の努力に期待するという意見交換をおこなったというのだ。安倍は外務省情報を信じられず、万が一が怖くて仕方なかったのだろう。 新潮によると、副大統領に就任が決まっているマイク・ペンスは弁護士を経て下院議員を6期やり、インディアナ州知事も務め、来日経験も何度も豊富だそうだ。だが、かなり右寄りの思想の持ち主で、アメリカの議員のリベラル度からいうと、オバマが100人の上院議員の中で一番リベラルで、「ペンスは全下院議員の中で5番目に保守的な政治家」(産経新聞の古森義久氏)だそうだ。 メディアは、トランプを支持したのは学歴の低いプアホワイトだった報じているが、米ABCニュースが行った詳細な調査では、世帯収入が3万ドル以下の低所得者層のうち、トランプに投票したのは41%にすぎず、ヒラリーは53%であった。 一方、年収が5万ドルを超えるすべての所得層で、トランプはヒラリーを上回り、白人有権者も49%がトランプ支持、ヒラリーは45%だったという。ゆえに、無教養なブルーカラーの白人がトランプを支持したというのはデマだというのだが、私には納得できない情報である。 ニューズの今号はトランプについての大特集をやっているが、こちらはさずがに読み応えがある。そこにはトランプのアメリカの負の部分に対する危惧で埋め尽くされている。 まずはメディアの間違いについて。メディアはトランプ阻止に執着するあまり、「フェアネス(公正さ)」を見失い、自らが見たい「現実」にとらわれ、別の現実を見落としてしまった。今でも「これほどアメリカ人がバカだったとは思わなかった」と言わんばかりの論調を続けているメディアがあるが、そんなエリート主義がアメリカの趨勢を見誤ったのだ。 米軍駐留費の大幅な負担増については、30年あまりトランプの発言を調べてきた米ブルッキング研究所のトーマス・ライト研究員に言わせると、以前から懐疑的で、日本やドイツに負担増を拒否された場合は、「それを口実に一方的に防衛義務を果たさないこともあり得る」。日米安保条約破棄もトランプの信条としては、あってもおかしくないとニューズは言う。 だが、アメリカの知識人たちの嘆きは深刻である。ニューヨーカー誌のデービッド・レムニック編集長はトランプの勝利は「移民排斥、権威主義、女性蔑視、人権差別を掲げる国内外の勢力の勝利だ。それはアメリカの共和制にとって悲劇にほかならない」と語っている。 同誌のシニアライター・カート・アイケンワルドは、トランプがこれまで歩んできた道は、「他人の財産やキャリアをつぶして成功を手に入れ、それを自慢してきた。他人の手柄は奪い、自分の失敗の責任は他人に押し付ける。そうやってエゴを無限に膨らませてきた」。トランプは大統領になってもこれまで通り振る舞うだろうが、そうすれば共和党は空中分解し、アメリカも、と結んでいる。 また、トランプが世界中で「TRUMP」名義使用権を売って稼いでいるトランプ・オーガニゼーションが、ビジネスと商売の利益相反を各国間で引き起こす可能性を指摘し、大統領になってからは、「彼の会社がすぐに閉鎖されるか、トランプ家から完全に切り離されるのでない限り、アメリカの外交政策は売りに出されたに等しい」と、トランプが大統領という肩書を利用して、国益よりもビジネスを優先するのではないかと手厳しい。 言ったことを後で問われると、言っていないとシラを切り、口から出任せの暴言、放言を繰り返す「セールスマン」(「ニューズ」)に、世界は振り回されることになる。 だが、彼は民主的に選ばれたのだ。敗戦後、ヒラリーが言ったように「この結果を受け入れ、彼にこの国をリードするチャンスを与えなければならない」。しばらくこの男の動向を見守り、冷静に対応することこそ、今の日本に一番必要なことである。 最後に、熱狂的な若者の支持を得たB・サンダースが、「世界」12月号で語った言葉を添えておく。 「今日のアメリカの恐怖の一つは、悲しいことですが興味深いことに──白人の労働者階級、ことに女性の平均寿命が急激に下がっていることです。それは絶望と密接な関係があります。劣悪な仕事、無職、麻薬への傾倒、アルコールへの傾倒、自殺への傾倒。ですから、偏見に基づいた選挙運動で人びとの支持を得るトランプの能力もまた、人びとが経済的に傷ついた時、誰かを非難する必要があることと関係しています」 トランプ誕生という意味を深く考えずに、もしかすると、ひょっとすると、日本にとって福になるかもしれないなどと、根拠のないあらまほしいだけの記事作りをすべきではない。トランプ個人はもちろんだが、こうした人間を支持し、大統領にまでしてしまったアメリカという国の病の重さを、今はじっくり考えるべきときである。 【巻末付録】 ポストは巻頭が女子アナ「加藤綾子 笑顔の秘密」。確かに魅力的な女性だとは思うが、実力以上に持てはやされている気がするのは、私のひがみか。 後半は「写真家・早田雄二と昭和の女優たち」。やはり最初は原節子。これほどの存在感のある女優は、もう出てこないだろう。 地下倉庫の秘宝写真館は袋とじ「白石まるみ」この女優の記憶はまったくないが、88年当時では大胆なポーズを撮るかわいい子だったんだろうね。 現代は日活ロマンポルノの新作、園子温監督が抜擢したという「女優 冨手麻妙 独占ヌード」。彼女を使ってどんなロマンポルノを園監督が撮るのか、楽しみだ。 さらには「人妻OL 平塚千瑛の不倫日記」。袋とじは「元祖美乳 高瀬春奈 『幻のヌード』をスクープ公開!」。彼女、連続テレビ小説『いちばん星』のヒロインだったんだね。清純そうで肉感的。洋酒のカレンダーの写真だというけれどなかなかの脱ぎっぷり。 というわけで、今週は両誌互角と見て引き分けにする。 (文=元木昌彦)「週刊文春」11/24号 中吊り広告より







