今週の注目記事・第1位 「飲酒規制が始まった!」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第2位 「旭化成『傾きマンション』追跡ルポ」(「週刊現代」4/29号) 同・第3位 「渡辺謙 愛人の親友が激白『彼女は求婚されていた』」(「週刊文春」4/20号) 同・第4位 「NHK女子アナが映画監督と“花見W不倫”」(「週刊文春」4/20号) 同・第5位 「金正恩“斬首”秒読み 政府が覚悟「『最悪シナリオ』」(「週刊文春」4/20号) 「脱北した北朝鮮外交官が実名で警告」(「週刊現代」4/29号) 「『朝鮮半島有事』なら日本に『特需』がやってくる!?」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第6位 「近く死刑確定『遺言手記』木嶋佳苗の東京拘置所から愛をこめて」(「週刊新潮」4/20号) 同・第7位 「安倍昭恵と反社会的勢力 運営するゲストハウスのビルオーナーは暴力団フロントの資金源」(「週刊新潮」4/20号) 同・第8位 「『死ぬまでセックス』は健康にいいのか?」(「週刊文春」4/20号) 同・第9位 「格安バニラエア『フライト中、副操縦士に異変が』」(「週刊文春」4/20号) 同・第10位 「“総理の懐刀”が『番記者いじめて辞めさせた』事件」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第11位 「誇大広告! 効かないサプリ」(「週刊現代」4/29号) 同・第12位 「シリア黙示録 トランプの戦争」(「ニューズウィーク日本版」4/18号) 同・第13位 「14歳藤井聡太棋士に聞いた『コンピューターに勝てますか?』」(「週刊文春」4/20号) 同・第14位 「清原和博の弟分がナゾの死!」(「フライデー」4/20号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! まずは、あの清原の記事から。フライデーは清原和博(49)の弟分といわれる人間が突然自殺してしまったと報じている。 彼は43歳。六本木でサパークラブをしていたが、清原が釈放されたときに運転手をやり、清原が宮古島に潜伏していたときも同行していた。 その直前までお客と飲んでいたのに、家に帰って首を吊ってしまったという。知人は、睡眠薬を常用していたから、酒とそれを飲んで、オーバードーズ状態になっていたのかもしれないという。 葬儀に現れた清原は、写真で見る限り、少しやつれ、心ここにあらずという姿である。清原の薬断ちはうまくいっているのだろうか。 お次は将棋界に現れた新星、藤井聡太四段の話。御年14歳。文春によれば、羽生善治九段の10代のころと同じようだという。 1年以内にタイトル(6タイトルあるそうだ)を獲る自信はと聞くと、「まあ、六回チャンスがありますから」と答えた。頼もしい。 最強の将棋ソフト・ボナンザには勝てるかという質問には、「人間に比べるとコンピューターの能力の進化は限度がないです。そういう意味では人間とコンピューターが勝負する時代ではなくなったのかなと思います」。答え方のうまさはコンピューターを凌駕している。 朝鮮戦争以来最大の危機である。トランプが米中首脳会談の直前にシリア攻撃を始め、世界に衝撃が走った。 首脳会談が終わった後、トランプは米原子力空母カールビンソンや空母航空団、誘導ミサイル駆逐艦などを朝鮮半島近海に集結させ、北朝鮮への圧力を強めている。 一つ間違えれば戦争勃発という最悪の事態も考えられるのに、なぜ、トランプは中国の顔に泥を塗るようなことを始めたのか。それを解き明かしてくれる報道は日本のメディアには皆無である。 第一の謎は、なぜシリアを突然、空爆したのか。4月4日、シリアの反体制派支配地域で、神経ガスを使ったと見られる空爆があり、子どもを含む多くの市民が犠牲なった映像が世界中を駆け巡った。 それを見たトランプが怒り狂って命令したといわれているようだが、そんな衝動的な大統領に核のボタンを預けていいのか。 それにニューズウイーク日本版によれば、トランプは選挙中ISISを討伐するといってきたのに、突然、アサド政権を打倒しようとしているISIS側に回ったのだ。さらに、シリアにはトランプが“師事”しているプーチンのロシア軍がアサド政権を守るために1万人程度入り込んでいるといわれる。 ロシアがどう出てくるのか。 「攻撃直後のロシアは怒りの声明を発表。米ロ両軍の偶発的衝突を防ぐための連絡システムを停止した。直接の報復行動ではないが、これで米軍の軍事行動はリスクがかなり高くなる」(ニューズ) ニューズによれば、アメリカ国内で「プーチンの傀儡政権」といわれている風評を打ち消すために強硬姿勢を採ったのではないかいう説もあるという。ロシアの傀儡であっても、それを否定するために他国を空爆したのであっても恐ろしい話だが、この男には世界最大の核戦力を動かせる力があることが最大の恐怖である。(この話については後でまた触れる) ところで私もサプリを毎日いくつか飲んでいるが、現代によると、その多くが「ほとんど効かない」そうである。 今最も売れているグルコサミンとコンドロイチンがある。武蔵国分寺公園クリニックの名郷直樹委員長がこういっている。 「グルコサミン、コンドロイチンが軟骨の成分であることは事実ですが、サプリメントとして経口摂取しても軟骨は再生しません。グルコサミンやコンドロイチンは、糖やアミノ酸からできており、体内に入ると分解される。それが、再びグルコサミンやコンドロイチンに再合成され、膝の軟骨になるとは考えづらい。髪の毛の成分を飲んだからといって髪は生えないのと同じで、軟骨の成分を飲んだからといって、軟骨は再生されないのです」 10年9月には英国医師会誌「BMJ」にも、「グルコサミンやコンドロイチンが関節や股関節の痛みに効くという明確な結果は得られなかった」という研究報告書が掲載されたという。 身もふたもないが、現代は、今売られているほとんどのサプリには効き目がないといっているのだ。 マルチビタミン、ミネラル、鉄、プラセンタ、ウコン、クロレラ、コラーゲン、ローヤルゼリー、ことごとく有効性がなく、中には副作用を起こすものもあるという。 なんのために高いサプリを飲むのか。今あるサプリを全部捨てようか。でも、もったいないから、これを飲んだらにしよう。 今井尚哉という首相補佐官は、よほど評判の悪い人間のようである。ポストによれば、今井の番記者がいるそうで、毎晩、今井の家の前には番記者が10人以上も集まるという。 機嫌がいいと話すが、へそを曲げると何もしゃべらない。その今井が朝日新聞の番記者S記者を、とことん嫌ってしまったという。 S記者は15年9月に可決された安保法案を取材しており、可決後、安倍首相が祖父・岸信介と父・安倍晋太郎の墓参りをした際、安倍に「安保法案の成立を報告したのですか?」と声をかけたのだ。 それを、今井は「無礼極まりない」と怒っていたという。そこへS記者が番記者として現れたから、Sを無視し続けたそうである。 Sはそれでも腐らずに夜回りを続けていたというが、今年1月、某新聞記者とテレビ局の記者に呼び出された。 そして、君がいると今井さんが対応しくれない。もう来ないでくれ。その代わり、今井とのやり取りはメモで回すからといわれたというのだ。 こんな記者がいるから、この程度の人間にいいようにあしらわれてしまうのだ。 それを聞いたS記者は意気消沈して夜回りをしなくなり、朝日の上司もこれを知って、4月に別の記者と交代させてしまったという。 記者もだらしないが、朝日もだらしがない。だから権力のポチといわれてしまうのだ。 記者の質問に答える、説明責任を果たすのは役人や政治家どものやるべきことである。もしそうしないのがいたら、記者たちがそれぞれの紙面で告発し、世間に知らせるべきである。 それでも何もしないのなら、野党に国会で質問させる。とことん追及するべきなのに、何をやっているのだお前たちは! 安倍がヘラヘラしてられるのは、こういう府抜けた記者たちのおかげである。 米ユナイテッド航空内で、搭乗済みの乗客を自分のところの社員を乗せるために無理やり引きずり下ろすシーンが動画で撮られ、この会社の飛行機には乗らないという人が増えているという。 私はそういう無礼な目に遭ったことはないが、もしそうされたら、その飛行機を爆破してやる。 ユナイテッドではないが、今人気のLCCという格安航空会社、バニラエアのパイロットたちが「こんなんじゃ、そのうち堕ちるよ」といっているというのだから、こちらも穏やかではない。 ここは片道1万円以下というのがウリだそうだ。だが文春によると、慢性的な人手不足と、その上、過密スケジュールだから、パイロットやフライトアテンダント(FA)から、行きたくない、死にたいなどという言葉が出ているそうだ。 人手不足だから、操縦士の病欠や、欠航も増えている。今月7、8日には成田セブ便が欠航してしまった。 そんな状況なのに、会社は「新規路線を就航する」といい出していて、「もう頭がおかしいんじゃないかとしか思えません」(バニラエアのFA)。 2月26日には、新千歳空港から成田空港へ向かったバニラエアで副操縦士が体調を崩し、操縦不能になったという。しかし機長はアナウンスせず、管制官への連絡も行わず、機内電話でFAを個別に呼び出したそうである。 バニラエアの関係者は、「もっとも事故の発生率が高い着陸前の時間に、客室の乗務員が持ち場を離れ、コクピットにいるということ自体が異常」だと話している。 文春のいうとおり「安かろう、危なかろう」で済まされる話ではない。 その文春が、ポストや現代が力を入れている「死ぬまでセックスは健康にいいのか」という特集を組んでいる。 普通、高齢者が激しい運動をすれば心臓病などの発症リスクが高まると思うが、そうではないらしい。 世界的権威があるアメリカ心臓学会は、セックスが心筋梗塞の原因になったケースは1%以下で、セックスを活発にしているほうがリスクが少ないというのだ。 月に21回以上射精をしている人は前立腺がんのリスクが非常に低いというのだが、どうしたらそんなに射精ができるのかね。よほど若い嫁さんか愛人でも持たないと、できないと思うのだが。 高齢者の体位についてまで触れている。男は正常位での射精時が血圧、脈拍ともに一番高くなるから、女性上位や側臥位がいいそうだ。 当然だが、不倫は心筋梗塞の発生率が高くなって腹上死の危険が高くなる。家での腹上死はほとんどないそうだ。 腹上死してもいいから若い女性と付き合ってみたいものだが、無理だろうな。 第7位。新潮は安倍昭恵が、元暴力団組長と接点を持っていたと、先週フライデーが報じた話。昭恵が安倍の地元につくった居酒屋の姉妹店「UZUハウス」が入っているビルが、広域暴力団のフロントといわれる人間が関わっていた。昭恵に常に同行していた谷査恵子が、イタリアにある政府系機関に異動する予定だと報じている。 だが、新潮もいっているように、森友学園の籠池前理事長を、安倍官邸は「国策捜査」によって口を封じ、幕を閉じようとしているのは、権力の横暴であるのに、メディアが書きたてないのはなぜなのか。 籠池が国に水増し請求した件で、詐欺容疑で逮捕されるのではないかと報じたのは、安倍友新聞とも揶揄される産経新聞だった。 この報道で流れが変わり、大阪地検特捜部が捜査の手が付けやすい詐欺罪で、ゴールデンウィーク明けに籠池逮捕に踏み切るのではないかと、在阪の司法担当記者が語っている。 だが、一方の当事者である安倍昭恵を公の場で発言させずに、安倍は「籠池は偽証だ」と大騒ぎして、それが罪に問えないとなると、今度は詐欺罪で検察に逮捕させようとする。そんなことがまかり通れば、犯罪捜査が政権の具になってしまうと批判するのは、元地検特捜部検事の郷原信郎弁護士。 「国有地が8億円の減額で売却された経緯によっては、籠池さんの立場も異なったものになり得る。事件の全体像を明らかにせず、籠池さんの罪だけをつまみ食いするのは、正しいやり方とは言えません」(郷原弁護士) こちらのほうが正論だと思う。 さて、木嶋佳苗(42)という女性を覚えておいでだろうか。婚活サイトで知り合った男性3人を練炭自殺と見せかけて殺害したと殺人罪に問われ、4月14日に最高裁で上告が棄却され、死刑が確定した。 その彼女が、新潮に「東京拘置所から愛をこめて」という手記を寄せている。彼女は獄中でも結婚、離婚、再婚をし、房内をパステルカラーのバスタオルで覆い、ベターッと開脚や、筋膜リリース、タバタ式などのストレッチを欠かさず、好きなブラジャーや下着を着けながら、優雅に暮らしていると書いている。 食欲は旺盛で、いろいろなサンドイッチを作って楽しんでいる。性欲は「考えないわけではないけど性欲で息苦しくなることはない」(木嶋)そうだ。 彼女は自分が犯した罪については触れていないが、自分は無実だと主張しているようだ。だが彼女は、死刑確定後に法相に対して早期執行の請願をするというのである。 その背景には母親との激しい葛藤があるようだ。母親は執筆することをやめなければ一切の支援を打ち切る、弟妹や甥姪との交流も禁じると宣告し、彼女がそれを拒否すると、敢然と実行したという。 拘置所内の生活は外部の支援なしでは立ちいかない。木嶋は母親のやったことを「悪意の遺棄」と書いている。それに父親が母親によって「心を蝕まれた結果、還暦で死を選んだ」ことなど、複雑な家庭や母子の間の愛憎があるようだ。 木嶋の学歴は知らないが、文章はうまい。拘置所内で多くの本を読んでいるそうだが、もともと書くことが好きで文才もあったのだろう。以前、ジャーナリストの青木理を好きだといっていたが、そのことはここには書いていない。 不謹慎かもしれないが、編集者としては、彼女の文才を駆使して、犯罪を犯す人間の心理や行動について書いてもらいたいと思う。 新潮が以前から告発していた、死刑囚・矢野治が告白した2件の殺しについて、ようやく警視庁が動き、遺体を掘り起こし、異例の確定死刑囚の逮捕に踏み切った。 この事件については以前にも書いているので、ここでは触れないが、矢野死刑囚が殺人を告白したのは、殺人容疑で逮捕されれば死刑執行がそれだけ遅れるからだ。 木嶋のようにではなく、命を長らえたいがために自白したが、逮捕されると、その件とはなんの話だ、知らねえと、話すことを億劫がるようになってきたという。 死を前にした人間は、あの手この手で死からできるだけ遠ざかりたいために、いろいろなことを考えるのだろう。 木嶋も手記のなかで、こういっている。 「現在、130人程度の死刑確定者のうち約7割が再審請求をしている。その多くは、再審請求中は執行を回避できると信じて形だけの請求を続けている人だと断じてもよいでしょう」 しかし、彼女のこの冷静さはどこから来ているのだろうか。 先にも触れたが、この国のメディアやジャーナリストの中に、安倍官邸の指示で動いていると思われる連中が多くなってきている気がする。一億総ポチ化である。 文春の巻頭で、「金正恩“斬首”秒読み、政府が覚悟『最悪シナリオ』」を書いている山口敬之(元TBS記者)も、そんな匂いがする一人のように見えてならないのだが。 導入部は、9日早朝、安倍首相がトランプとの緊急電話会談に臨んだ話から。トランプは、そこで「シリア攻撃を安倍が支持した」ことへの謝意を述べたという。だが、安倍としては、化学兵器を使用した確固たる証拠がないため、悩んだ末に「軍事行動ではなく、化学兵器の拡散を抑止する」という“決意”を支持するといういい回しにしたというのだ。 山口によれば、トランプは習近平に、近く行われるといわれている北朝鮮の6回目の核実験をやめさせるために、中国に対して期限を区切った北への制裁強化を強硬に求めたというのである。 だが習近平は明確には答えなかったのだろう。そこで北朝鮮へ軍事攻撃も辞さずという強行姿勢に転じたのだが、山口はここで、シリアは空爆したのに「より深刻な北朝鮮に対して、すでに計画立案が終了している『斬首+限定空爆』に踏み切らないのか」というのだ。 日本政府は衝撃的なシミュレーションを入手したという。それは、シリアと違って、アメリカが先制攻撃をすれば、北朝鮮は韓国のソウル攻撃をやってくる。そうなれば韓国人だけでなく、在韓邦人や観光客が犠牲になる可能性があるからだというのだが、こんなことは、いまさらいわれなくてもと思う。 ソウルだけではなく、日本の心臓部にもミサイルを撃ち込んでくることは間違いない。だが、山口も書いているように、日本の最新鋭のミサイル防衛システムでも、全部迎撃できるわけではない。 見逃せないのは結びの言葉である。「覚悟を決める必要がある」。なんの覚悟なのか。安倍首相は自衛隊も参加させるが、ゴチャゴチャいうなということか。官邸の意向を代弁して、われわれに戦争への準備をしておけというつもりなのか。 衝動的で先の見通しもないまま突っ走るトランプに対して、バカなことはやめろというのが同盟国の役割ではないか。シリアや北朝鮮を攻撃しても、アメリカ本土には当面影響はない。自分たちが安全なところにいて、アジアの火薬庫に火を放てば、朝鮮半島と日本列島は火だるまになる。それをワインでも飲みながら、トランプはテレビで見るつもりなのか。 新潮によれば、かつて金日成が息子・金正日にこう尋ねたという。 「アメリカが北朝鮮を攻めてきたら勝てるのか」。金正日はこう答えた。 「勝てないが、朝鮮のない地球はありえない。朝鮮が潰れる時には、地球を破壊してしまえばいい」 当然だが、韓国では日に日に緊張感が高まっている。日本では、これほどの「重大危機」なのに、メディアも国民も騒がないのはなぜか。 まさか、トランプが日本を守ってくれると、安倍のように無邪気に信じているのではないだろうが、不可解である。 現代には元北朝鮮の外交官で、15年に韓国へ亡命した韓進明がインタビューに答え、金正恩は単なる暴君ではないから、今すぐ6度目の核実験をすることはないと見ているといっている。 韓がいうには、金正恩は南北統一を考えていない。彼が考えているのは、アメリカとの2国間交渉。日米韓の連携を断ち切るために、金正恩は日本との関係を修復しようと切望しているという。 トランプにしても、空母カールビンソンなどを結集させて、北を恫喝してはいるが、これから打つ手となると、今のところは動きようがないはずだ。 北が空母にミサイルでも打ち込めば、空爆への口実ができるが、それほど金正恩もバカではなさそうだ。だが一発の銃声が、戦争への導火線になることは歴史が証明している。 日本はこの機会をチャンスと見て、トランプに自粛を呼びかけ、金正恩と話し合うきっかけにすればいいのだ。 今やノー天気週刊誌の代表になったポストは、朝鮮半島有事なら日本に特需が来るなどという特集を巻頭でやっている。 どういう神経なのだろう。昔から遠い戦争は買い、近くの戦争は売りという相場の格言がある。 ベトナム戦争は遠い戦争であった。ポストは朝鮮戦争のときは「朝鮮特需」があったではないかという。 だが、あの戦争は米韓と北朝鮮の戦争であったし、そのころ日本はアメリカの占領下だったから、気分的には遠い戦争であった。 それに、今のような飛び道具がなく、ほとんど地上戦が主体だったし、北にはろくな戦闘機もなかったであろう。 今は一瞬にしてミサイルが飛んでくる。万が一、そこに核弾頭でもついていたら、日本は壊滅状態になる。 そんな危ない状況で、日本株がどうのこうのといえるはずがないのだ。バカも休み休みいってもらいたいものだ。 力を誇示して北を抑え込もうとするトランプのやり方は、一歩間違えればアジアを火の海にする。安倍首相は、なんとしてでもトランプを説得し、空母を引き上げさせて、金正恩とアメリカ、中国、韓国、日本との話し合いに持ち込むことが、真のリーダーシップというものである。 さて、多くの日本人同様、危機感のない私は、どうも今週の「ゲス不倫」に目が行ってしまう。 文春砲、今週はNHK『サンデースポーツ』元キャスター“花見W不倫”。お相手は映画『東京タワー』などを手掛けた映画監督の源孝志(55)で、女は元キャスターでNHKの中堅アナウンサー・與芝(よしば)由三栄(42)。 2人とも既婚者で子どもあり。與芝は慶応大学で「ミス慶応」に輝いたこともあるそうだ。源は大学卒業後、ホリプロへ入社し、03年に独立した。 4月3日、東大駒場キャンパスの昼下がり、桜が咲き乱れている下で、2人は持参したワイングラスを優雅に傾けていた。 グラビアに仲良く並んで話している2人の姿が桜に包まれている写真が載っている。いい雰囲気だ。 その後2人は、源が借りている仕事部屋に入り、2時間半後、出てきた與芝は急いで電車に飛び乗り勤務先のさいたま放送局へ戻ったという。 2人は文春の取材に、会っていることは認めているが、そんな関係ではないと否定している。この2人も、これから大変だろうな。同情する。 ところで、同じ文春だが、先週やった香取慎吾の「謎の少年」の後日談が出ていないが、どうしたのだろう。香取ははっきりと「あれは友達の子ども」だと明言しているようだ。今週の渡辺謙同様、追いかけてもらいたい。 その渡辺だが、付き合っている愛人の親友というのが「激白」している。私は、親友とあるが、愛人本人だと思うが、まあそれはいい。 ここでは15年に渡辺がニューヨークのリンカーン・センターにあるヴィヴィアン・ボーモント劇場で、高い評価を受けたミュージカル『王様と私』の公演をやったときは、妻の南果歩も、手作りの日本食をつくって内助の功を発揮したが、そこへ愛人と彼女の友達も公演に呼んでいたというのである。 公演が終わったその夜、イタリアンレストランで食事をし、翌日からは「謙さんのマンションで一緒に過ごしていたようです」(親友B子)。 別の親友も、愛人は謙から求婚されていたといい、彼女は「子どもが欲しい」と謙にいったら「俺の子どもを産んでいいよっていわれた」とうれしそうに話していたというのである。 その上、「子供が産まれたら二人で育てていこう。もし結婚できなかったら隠し子でもいいよ」とも、謙がいっていたという。 この愛人が「怖い」と思うのは、文春がこう結んでいることである。 「几帳面な性格というA子(愛人=筆者注)さんは、渡辺と過ごした思い出を日記に綴っており、今でも大切に保管しているという」 私を裏切ったら、この日記を出すとこに出そうじゃない。謙は今頃、身震いしてるだろうな。 ところで、約1年半前に起きた横浜市都筑区の三井不動産レジデンシャルの分譲マンション「パークシティLaLa横浜」のマンション傾き“事件”を覚えておいでだろうか。 2つの棟をつなぐ手すりがずれているという住民の指摘から始まり、三井側が調査すると、傾いた棟を支える杭のうち、安定した地盤の「支持層」に届いてないものが多数見つかったのだ。 その後、杭打ちを担当した旭化成建材の担当者による虚偽データの使用が発覚するなどがあり、三井不動産側は全棟建て替えを表明したのである。 昨年9月に住民集会をして、その後引越しをして、この4月から建て替え工事が始まろうとしているところだった。 三井不動産からは一戸当たりの慰謝料300万円が支払われた。 そこに、管理組合の理事長あてに旭化成建材から文書が届き、「マンションの調査をさせてください」というのだ。いまさら何をと、住民たちは呆れてという。それはそうだろう。 なぜこういうことになったかというと、解体を含む工事費は約300億円、居住者の仮住居や引っ越し費用などで約100億円かかり、これをどこがどのくらいずつ負担するかで、売り主の三井不動産、施工した三井住友建設、旭化成建材がいまだに激しい「押し付け合い」を繰り広げているからである。 中でも三井不動産側は、この責任は三井住友建設、杭施工を行った日立ハイテクノロジーズおよび旭化成建設にあり、それらの会社に不法行為責任、瑕疵担保責任などを求償すると、決算短信に書いているというのである。 責任のなすりあい。そこで困った旭化成から、先のような文言の文書が届いたのである。 また、700世帯が近隣で引っ越し先を探したため、便乗値上げが始まり家賃が高騰してしまったのだ。 そのため子どもの学区内では見つけられず、行政と掛け合って、越境を認めさせるなど、住民たちにも大きな苦労があったという。 また80代の独居男性は、孤独死が心配され入居審査に落ち続けて、仕方なく地方へ身を寄せたという。 売ってしまえば、あとは知らない。こうした無責任な販売、施工会社が多いのであろう。こうしたケースが今後どうなるか、追い続けてもらいたい。 さて今週の1位はポストの「飲酒規制が始まった」という特集にあげたい。まさに現代の「禁酒法」を厚労省が作ろうとしているというのである。 タバコについては、飲食店や公共の場所での喫煙を全面禁止する受動喫煙防止法案を3月にまとめていて、今国会で成立を目指している。 4月1日、厚労省内に「アルコール健康障害対策推進室」を新設したそうだ。 日本は酒の規制が少ない国なのだそうだ。そういえば、桜が咲けば酒、名月だといっては酒、めでたいといっては酒。いわれてみりゃそうだがね。 WHO(世界保健機関)では10年に「アルコールの有害な使用を減らすための世界戦略」を採決し、各国が取り組むべき酒害対策として、酒の安売り禁止、飲食店での飲み放題禁止、酒類の広告規制などをあげて、酒の値段の引き上げ、公共の場所での販売規制などが推奨されているというのだ。 すでに欧米をはじめ、シンガポールやインド、タイなどにも規制の動きが広がっていて、日本でも13年に「アルコール健康障害対策基本法」がまとめられている。 これは主として依存症対策だが、昨年5月に改正酒税法を成立させ、ディスカウント店に対して、過剰な酒の安売りの規制に乗り出しているというのである。 へぇ~、ちっとも知らなかった。ポストによると、テレビCMで、うまそうにゴクゴク飲みほすシーンは、アルコール依存症の人に苦痛を与えるとして、内閣府のアルコール健康障害対策関係者会議の指摘で、業界がその指導に従い、ゴクゴクの効果音は使用しない、のど元のアップはしないという自主規制をしているそうだ。 また、日本人の飲酒率は男が83.1%、女性が60.9%で約7,472万人。このうち健康被害が予想される問題飲酒の人間が1,353万人もいて、飲み過ぎによるけがや病気の治療にかかる医療費は年間1兆226億円と推計されている。飲酒による事故や労働損失を考えると、社会的損失は年間推定3兆947億円で、医療費との合計は年間4兆1,483億円にもなる。 アルコール飲料の国内市場は約3兆6,000億円だから、飲酒は経済効果より損失のほうは大きいそうである。 厚労省の官僚が、世界のほとんどの国では、公園やビーチなどの公共の場所での飲酒は禁止が常識だから、東京五輪に向けてアルコール規制の議論を本格化させ、自動販売機の全面禁止、屋外や公共施設での飲酒の規制、店での飲み放題の禁止などをしていくというのだ。 フランスは飲酒大国だったのに、現在は半分に減ったという。カナダでは、野球場でも酒の販売と飲酒が禁止になった。まるでこれでは、1920年から33年まで敷かれたアメリカの禁酒法のようではないか。 プロテスタントの間での禁酒運動の高まりと、巨大資本への不満を持つ国民の社会改変革運動が結びついて制定されたというが、これによって密造酒がつくられ、アル・カポネなどのマフィアの資金源になった。映画『アンタッチャブル』の世界だね。 禁酒法でわかったのは、どんなことをしても飲みたい奴は飲むということ。それを金儲けにしようという人間が必ず出てくるということである。 今回の場合は、国や厚労省が、医療費削減の大義名分でもって、酒への税金を大幅に上げて税収を増やそうという魂胆が見え見えだ。 この国は「酒なくてなんの己が桜かな」である。それに日本酒という世界に誇れる銘酒を作り出した国である。お上が禁酒令など出したら、暴動がおこるぜ。悪いことはいわねぇ、よしといたほうがいい。 さ、これを書き終わったら、一杯飲みに行くとしようか。 【巻末付録】 ポストは「今でもアイドル気分!」で、早見優、松本伊代、森口博子の三ババ(失礼)の色っぽくもなんともないグラビア。 後半は「ぜーんぶ本物の自宅です 家でヌードを撮ってイイですか?」。人気AV女優9人が全裸で自宅を紹介するという趣向だが、労多くして……という感じ。 袋とじは「見たくありませんか? この女のセックス」で、いおりさん、25歳。後は女のスカートの中を覗く猫がいて「猫になりたい。」。グラドルたちの自画撮り。それと橋本マナミの「私生活」 現代は後半だけで「観月ありさ」。もちろんヘアなし。「『アパ不倫』グラドルがヌードで告白 青山真麻」。私を抱いたのは袴田吉彦さんだけじゃありませんとあるから、浮気性なのかね、この子は。 袋とじは「門外不出 傑作『ブルーフィルム』無修正画像を公開する!」。懐かしいね。編集部で温泉に行くと、誰かがこういうのを持っていて、映写会をやって見たものだ。なかなかいいもんだったけどね。こういうのが見られるネットはないのかね。探してみよう。 というわけで今週は両誌ともパンチ力はいまいち。で、引き分けにする。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」(4/28号、小学館)
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“禁酒法”時代の再来!?「アルコール健康障害対策推進室」の目的は税収増加か
今週の注目記事・第1位 「飲酒規制が始まった!」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第2位 「旭化成『傾きマンション』追跡ルポ」(「週刊現代」4/29号) 同・第3位 「渡辺謙 愛人の親友が激白『彼女は求婚されていた』」(「週刊文春」4/20号) 同・第4位 「NHK女子アナが映画監督と“花見W不倫”」(「週刊文春」4/20号) 同・第5位 「金正恩“斬首”秒読み 政府が覚悟「『最悪シナリオ』」(「週刊文春」4/20号) 「脱北した北朝鮮外交官が実名で警告」(「週刊現代」4/29号) 「『朝鮮半島有事』なら日本に『特需』がやってくる!?」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第6位 「近く死刑確定『遺言手記』木嶋佳苗の東京拘置所から愛をこめて」(「週刊新潮」4/20号) 同・第7位 「安倍昭恵と反社会的勢力 運営するゲストハウスのビルオーナーは暴力団フロントの資金源」(「週刊新潮」4/20号) 同・第8位 「『死ぬまでセックス』は健康にいいのか?」(「週刊文春」4/20号) 同・第9位 「格安バニラエア『フライト中、副操縦士に異変が』」(「週刊文春」4/20号) 同・第10位 「“総理の懐刀”が『番記者いじめて辞めさせた』事件」(「週刊ポスト」4/28号) 同・第11位 「誇大広告! 効かないサプリ」(「週刊現代」4/29号) 同・第12位 「シリア黙示録 トランプの戦争」(「ニューズウィーク日本版」4/18号) 同・第13位 「14歳藤井聡太棋士に聞いた『コンピューターに勝てますか?』」(「週刊文春」4/20号) 同・第14位 「清原和博の弟分がナゾの死!」(「フライデー」4/20号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! まずは、あの清原の記事から。フライデーは清原和博(49)の弟分といわれる人間が突然自殺してしまったと報じている。 彼は43歳。六本木でサパークラブをしていたが、清原が釈放されたときに運転手をやり、清原が宮古島に潜伏していたときも同行していた。 その直前までお客と飲んでいたのに、家に帰って首を吊ってしまったという。知人は、睡眠薬を常用していたから、酒とそれを飲んで、オーバードーズ状態になっていたのかもしれないという。 葬儀に現れた清原は、写真で見る限り、少しやつれ、心ここにあらずという姿である。清原の薬断ちはうまくいっているのだろうか。 お次は将棋界に現れた新星、藤井聡太四段の話。御年14歳。文春によれば、羽生善治九段の10代のころと同じようだという。 1年以内にタイトル(6タイトルあるそうだ)を獲る自信はと聞くと、「まあ、六回チャンスがありますから」と答えた。頼もしい。 最強の将棋ソフト・ボナンザには勝てるかという質問には、「人間に比べるとコンピューターの能力の進化は限度がないです。そういう意味では人間とコンピューターが勝負する時代ではなくなったのかなと思います」。答え方のうまさはコンピューターを凌駕している。 朝鮮戦争以来最大の危機である。トランプが米中首脳会談の直前にシリア攻撃を始め、世界に衝撃が走った。 首脳会談が終わった後、トランプは米原子力空母カールビンソンや空母航空団、誘導ミサイル駆逐艦などを朝鮮半島近海に集結させ、北朝鮮への圧力を強めている。 一つ間違えれば戦争勃発という最悪の事態も考えられるのに、なぜ、トランプは中国の顔に泥を塗るようなことを始めたのか。それを解き明かしてくれる報道は日本のメディアには皆無である。 第一の謎は、なぜシリアを突然、空爆したのか。4月4日、シリアの反体制派支配地域で、神経ガスを使ったと見られる空爆があり、子どもを含む多くの市民が犠牲なった映像が世界中を駆け巡った。 それを見たトランプが怒り狂って命令したといわれているようだが、そんな衝動的な大統領に核のボタンを預けていいのか。 それにニューズウイーク日本版によれば、トランプは選挙中ISISを討伐するといってきたのに、突然、アサド政権を打倒しようとしているISIS側に回ったのだ。さらに、シリアにはトランプが“師事”しているプーチンのロシア軍がアサド政権を守るために1万人程度入り込んでいるといわれる。 ロシアがどう出てくるのか。 「攻撃直後のロシアは怒りの声明を発表。米ロ両軍の偶発的衝突を防ぐための連絡システムを停止した。直接の報復行動ではないが、これで米軍の軍事行動はリスクがかなり高くなる」(ニューズ) ニューズによれば、アメリカ国内で「プーチンの傀儡政権」といわれている風評を打ち消すために強硬姿勢を採ったのではないかいう説もあるという。ロシアの傀儡であっても、それを否定するために他国を空爆したのであっても恐ろしい話だが、この男には世界最大の核戦力を動かせる力があることが最大の恐怖である。(この話については後でまた触れる) ところで私もサプリを毎日いくつか飲んでいるが、現代によると、その多くが「ほとんど効かない」そうである。 今最も売れているグルコサミンとコンドロイチンがある。武蔵国分寺公園クリニックの名郷直樹委員長がこういっている。 「グルコサミン、コンドロイチンが軟骨の成分であることは事実ですが、サプリメントとして経口摂取しても軟骨は再生しません。グルコサミンやコンドロイチンは、糖やアミノ酸からできており、体内に入ると分解される。それが、再びグルコサミンやコンドロイチンに再合成され、膝の軟骨になるとは考えづらい。髪の毛の成分を飲んだからといって髪は生えないのと同じで、軟骨の成分を飲んだからといって、軟骨は再生されないのです」 10年9月には英国医師会誌「BMJ」にも、「グルコサミンやコンドロイチンが関節や股関節の痛みに効くという明確な結果は得られなかった」という研究報告書が掲載されたという。 身もふたもないが、現代は、今売られているほとんどのサプリには効き目がないといっているのだ。 マルチビタミン、ミネラル、鉄、プラセンタ、ウコン、クロレラ、コラーゲン、ローヤルゼリー、ことごとく有効性がなく、中には副作用を起こすものもあるという。 なんのために高いサプリを飲むのか。今あるサプリを全部捨てようか。でも、もったいないから、これを飲んだらにしよう。 今井尚哉という首相補佐官は、よほど評判の悪い人間のようである。ポストによれば、今井の番記者がいるそうで、毎晩、今井の家の前には番記者が10人以上も集まるという。 機嫌がいいと話すが、へそを曲げると何もしゃべらない。その今井が朝日新聞の番記者S記者を、とことん嫌ってしまったという。 S記者は15年9月に可決された安保法案を取材しており、可決後、安倍首相が祖父・岸信介と父・安倍晋太郎の墓参りをした際、安倍に「安保法案の成立を報告したのですか?」と声をかけたのだ。 それを、今井は「無礼極まりない」と怒っていたという。そこへS記者が番記者として現れたから、Sを無視し続けたそうである。 Sはそれでも腐らずに夜回りを続けていたというが、今年1月、某新聞記者とテレビ局の記者に呼び出された。 そして、君がいると今井さんが対応しくれない。もう来ないでくれ。その代わり、今井とのやり取りはメモで回すからといわれたというのだ。 こんな記者がいるから、この程度の人間にいいようにあしらわれてしまうのだ。 それを聞いたS記者は意気消沈して夜回りをしなくなり、朝日の上司もこれを知って、4月に別の記者と交代させてしまったという。 記者もだらしないが、朝日もだらしがない。だから権力のポチといわれてしまうのだ。 記者の質問に答える、説明責任を果たすのは役人や政治家どものやるべきことである。もしそうしないのがいたら、記者たちがそれぞれの紙面で告発し、世間に知らせるべきである。 それでも何もしないのなら、野党に国会で質問させる。とことん追及するべきなのに、何をやっているのだお前たちは! 安倍がヘラヘラしてられるのは、こういう府抜けた記者たちのおかげである。 米ユナイテッド航空内で、搭乗済みの乗客を自分のところの社員を乗せるために無理やり引きずり下ろすシーンが動画で撮られ、この会社の飛行機には乗らないという人が増えているという。 私はそういう無礼な目に遭ったことはないが、もしそうされたら、その飛行機を爆破してやる。 ユナイテッドではないが、今人気のLCCという格安航空会社、バニラエアのパイロットたちが「こんなんじゃ、そのうち堕ちるよ」といっているというのだから、こちらも穏やかではない。 ここは片道1万円以下というのがウリだそうだ。だが文春によると、慢性的な人手不足と、その上、過密スケジュールだから、パイロットやフライトアテンダント(FA)から、行きたくない、死にたいなどという言葉が出ているそうだ。 人手不足だから、操縦士の病欠や、欠航も増えている。今月7、8日には成田セブ便が欠航してしまった。 そんな状況なのに、会社は「新規路線を就航する」といい出していて、「もう頭がおかしいんじゃないかとしか思えません」(バニラエアのFA)。 2月26日には、新千歳空港から成田空港へ向かったバニラエアで副操縦士が体調を崩し、操縦不能になったという。しかし機長はアナウンスせず、管制官への連絡も行わず、機内電話でFAを個別に呼び出したそうである。 バニラエアの関係者は、「もっとも事故の発生率が高い着陸前の時間に、客室の乗務員が持ち場を離れ、コクピットにいるということ自体が異常」だと話している。 文春のいうとおり「安かろう、危なかろう」で済まされる話ではない。 その文春が、ポストや現代が力を入れている「死ぬまでセックスは健康にいいのか」という特集を組んでいる。 普通、高齢者が激しい運動をすれば心臓病などの発症リスクが高まると思うが、そうではないらしい。 世界的権威があるアメリカ心臓学会は、セックスが心筋梗塞の原因になったケースは1%以下で、セックスを活発にしているほうがリスクが少ないというのだ。 月に21回以上射精をしている人は前立腺がんのリスクが非常に低いというのだが、どうしたらそんなに射精ができるのかね。よほど若い嫁さんか愛人でも持たないと、できないと思うのだが。 高齢者の体位についてまで触れている。男は正常位での射精時が血圧、脈拍ともに一番高くなるから、女性上位や側臥位がいいそうだ。 当然だが、不倫は心筋梗塞の発生率が高くなって腹上死の危険が高くなる。家での腹上死はほとんどないそうだ。 腹上死してもいいから若い女性と付き合ってみたいものだが、無理だろうな。 第7位。新潮は安倍昭恵が、元暴力団組長と接点を持っていたと、先週フライデーが報じた話。昭恵が安倍の地元につくった居酒屋の姉妹店「UZUハウス」が入っているビルが、広域暴力団のフロントといわれる人間が関わっていた。昭恵に常に同行していた谷査恵子が、イタリアにある政府系機関に異動する予定だと報じている。 だが、新潮もいっているように、森友学園の籠池前理事長を、安倍官邸は「国策捜査」によって口を封じ、幕を閉じようとしているのは、権力の横暴であるのに、メディアが書きたてないのはなぜなのか。 籠池が国に水増し請求した件で、詐欺容疑で逮捕されるのではないかと報じたのは、安倍友新聞とも揶揄される産経新聞だった。 この報道で流れが変わり、大阪地検特捜部が捜査の手が付けやすい詐欺罪で、ゴールデンウィーク明けに籠池逮捕に踏み切るのではないかと、在阪の司法担当記者が語っている。 だが、一方の当事者である安倍昭恵を公の場で発言させずに、安倍は「籠池は偽証だ」と大騒ぎして、それが罪に問えないとなると、今度は詐欺罪で検察に逮捕させようとする。そんなことがまかり通れば、犯罪捜査が政権の具になってしまうと批判するのは、元地検特捜部検事の郷原信郎弁護士。 「国有地が8億円の減額で売却された経緯によっては、籠池さんの立場も異なったものになり得る。事件の全体像を明らかにせず、籠池さんの罪だけをつまみ食いするのは、正しいやり方とは言えません」(郷原弁護士) こちらのほうが正論だと思う。 さて、木嶋佳苗(42)という女性を覚えておいでだろうか。婚活サイトで知り合った男性3人を練炭自殺と見せかけて殺害したと殺人罪に問われ、4月14日に最高裁で上告が棄却され、死刑が確定した。 その彼女が、新潮に「東京拘置所から愛をこめて」という手記を寄せている。彼女は獄中でも結婚、離婚、再婚をし、房内をパステルカラーのバスタオルで覆い、ベターッと開脚や、筋膜リリース、タバタ式などのストレッチを欠かさず、好きなブラジャーや下着を着けながら、優雅に暮らしていると書いている。 食欲は旺盛で、いろいろなサンドイッチを作って楽しんでいる。性欲は「考えないわけではないけど性欲で息苦しくなることはない」(木嶋)そうだ。 彼女は自分が犯した罪については触れていないが、自分は無実だと主張しているようだ。だが彼女は、死刑確定後に法相に対して早期執行の請願をするというのである。 その背景には母親との激しい葛藤があるようだ。母親は執筆することをやめなければ一切の支援を打ち切る、弟妹や甥姪との交流も禁じると宣告し、彼女がそれを拒否すると、敢然と実行したという。 拘置所内の生活は外部の支援なしでは立ちいかない。木嶋は母親のやったことを「悪意の遺棄」と書いている。それに父親が母親によって「心を蝕まれた結果、還暦で死を選んだ」ことなど、複雑な家庭や母子の間の愛憎があるようだ。 木嶋の学歴は知らないが、文章はうまい。拘置所内で多くの本を読んでいるそうだが、もともと書くことが好きで文才もあったのだろう。以前、ジャーナリストの青木理を好きだといっていたが、そのことはここには書いていない。 不謹慎かもしれないが、編集者としては、彼女の文才を駆使して、犯罪を犯す人間の心理や行動について書いてもらいたいと思う。 新潮が以前から告発していた、死刑囚・矢野治が告白した2件の殺しについて、ようやく警視庁が動き、遺体を掘り起こし、異例の確定死刑囚の逮捕に踏み切った。 この事件については以前にも書いているので、ここでは触れないが、矢野死刑囚が殺人を告白したのは、殺人容疑で逮捕されれば死刑執行がそれだけ遅れるからだ。 木嶋のようにではなく、命を長らえたいがために自白したが、逮捕されると、その件とはなんの話だ、知らねえと、話すことを億劫がるようになってきたという。 死を前にした人間は、あの手この手で死からできるだけ遠ざかりたいために、いろいろなことを考えるのだろう。 木嶋も手記のなかで、こういっている。 「現在、130人程度の死刑確定者のうち約7割が再審請求をしている。その多くは、再審請求中は執行を回避できると信じて形だけの請求を続けている人だと断じてもよいでしょう」 しかし、彼女のこの冷静さはどこから来ているのだろうか。 先にも触れたが、この国のメディアやジャーナリストの中に、安倍官邸の指示で動いていると思われる連中が多くなってきている気がする。一億総ポチ化である。 文春の巻頭で、「金正恩“斬首”秒読み、政府が覚悟『最悪シナリオ』」を書いている山口敬之(元TBS記者)も、そんな匂いがする一人のように見えてならないのだが。 導入部は、9日早朝、安倍首相がトランプとの緊急電話会談に臨んだ話から。トランプは、そこで「シリア攻撃を安倍が支持した」ことへの謝意を述べたという。だが、安倍としては、化学兵器を使用した確固たる証拠がないため、悩んだ末に「軍事行動ではなく、化学兵器の拡散を抑止する」という“決意”を支持するといういい回しにしたというのだ。 山口によれば、トランプは習近平に、近く行われるといわれている北朝鮮の6回目の核実験をやめさせるために、中国に対して期限を区切った北への制裁強化を強硬に求めたというのである。 だが習近平は明確には答えなかったのだろう。そこで北朝鮮へ軍事攻撃も辞さずという強行姿勢に転じたのだが、山口はここで、シリアは空爆したのに「より深刻な北朝鮮に対して、すでに計画立案が終了している『斬首+限定空爆』に踏み切らないのか」というのだ。 日本政府は衝撃的なシミュレーションを入手したという。それは、シリアと違って、アメリカが先制攻撃をすれば、北朝鮮は韓国のソウル攻撃をやってくる。そうなれば韓国人だけでなく、在韓邦人や観光客が犠牲になる可能性があるからだというのだが、こんなことは、いまさらいわれなくてもと思う。 ソウルだけではなく、日本の心臓部にもミサイルを撃ち込んでくることは間違いない。だが、山口も書いているように、日本の最新鋭のミサイル防衛システムでも、全部迎撃できるわけではない。 見逃せないのは結びの言葉である。「覚悟を決める必要がある」。なんの覚悟なのか。安倍首相は自衛隊も参加させるが、ゴチャゴチャいうなということか。官邸の意向を代弁して、われわれに戦争への準備をしておけというつもりなのか。 衝動的で先の見通しもないまま突っ走るトランプに対して、バカなことはやめろというのが同盟国の役割ではないか。シリアや北朝鮮を攻撃しても、アメリカ本土には当面影響はない。自分たちが安全なところにいて、アジアの火薬庫に火を放てば、朝鮮半島と日本列島は火だるまになる。それをワインでも飲みながら、トランプはテレビで見るつもりなのか。 新潮によれば、かつて金日成が息子・金正日にこう尋ねたという。 「アメリカが北朝鮮を攻めてきたら勝てるのか」。金正日はこう答えた。 「勝てないが、朝鮮のない地球はありえない。朝鮮が潰れる時には、地球を破壊してしまえばいい」 当然だが、韓国では日に日に緊張感が高まっている。日本では、これほどの「重大危機」なのに、メディアも国民も騒がないのはなぜか。 まさか、トランプが日本を守ってくれると、安倍のように無邪気に信じているのではないだろうが、不可解である。 現代には元北朝鮮の外交官で、15年に韓国へ亡命した韓進明がインタビューに答え、金正恩は単なる暴君ではないから、今すぐ6度目の核実験をすることはないと見ているといっている。 韓がいうには、金正恩は南北統一を考えていない。彼が考えているのは、アメリカとの2国間交渉。日米韓の連携を断ち切るために、金正恩は日本との関係を修復しようと切望しているという。 トランプにしても、空母カールビンソンなどを結集させて、北を恫喝してはいるが、これから打つ手となると、今のところは動きようがないはずだ。 北が空母にミサイルでも打ち込めば、空爆への口実ができるが、それほど金正恩もバカではなさそうだ。だが一発の銃声が、戦争への導火線になることは歴史が証明している。 日本はこの機会をチャンスと見て、トランプに自粛を呼びかけ、金正恩と話し合うきっかけにすればいいのだ。 今やノー天気週刊誌の代表になったポストは、朝鮮半島有事なら日本に特需が来るなどという特集を巻頭でやっている。 どういう神経なのだろう。昔から遠い戦争は買い、近くの戦争は売りという相場の格言がある。 ベトナム戦争は遠い戦争であった。ポストは朝鮮戦争のときは「朝鮮特需」があったではないかという。 だが、あの戦争は米韓と北朝鮮の戦争であったし、そのころ日本はアメリカの占領下だったから、気分的には遠い戦争であった。 それに、今のような飛び道具がなく、ほとんど地上戦が主体だったし、北にはろくな戦闘機もなかったであろう。 今は一瞬にしてミサイルが飛んでくる。万が一、そこに核弾頭でもついていたら、日本は壊滅状態になる。 そんな危ない状況で、日本株がどうのこうのといえるはずがないのだ。バカも休み休みいってもらいたいものだ。 力を誇示して北を抑え込もうとするトランプのやり方は、一歩間違えればアジアを火の海にする。安倍首相は、なんとしてでもトランプを説得し、空母を引き上げさせて、金正恩とアメリカ、中国、韓国、日本との話し合いに持ち込むことが、真のリーダーシップというものである。 さて、多くの日本人同様、危機感のない私は、どうも今週の「ゲス不倫」に目が行ってしまう。 文春砲、今週はNHK『サンデースポーツ』元キャスター“花見W不倫”。お相手は映画『東京タワー』などを手掛けた映画監督の源孝志(55)で、女は元キャスターでNHKの中堅アナウンサー・與芝(よしば)由三栄(42)。 2人とも既婚者で子どもあり。與芝は慶応大学で「ミス慶応」に輝いたこともあるそうだ。源は大学卒業後、ホリプロへ入社し、03年に独立した。 4月3日、東大駒場キャンパスの昼下がり、桜が咲き乱れている下で、2人は持参したワイングラスを優雅に傾けていた。 グラビアに仲良く並んで話している2人の姿が桜に包まれている写真が載っている。いい雰囲気だ。 その後2人は、源が借りている仕事部屋に入り、2時間半後、出てきた與芝は急いで電車に飛び乗り勤務先のさいたま放送局へ戻ったという。 2人は文春の取材に、会っていることは認めているが、そんな関係ではないと否定している。この2人も、これから大変だろうな。同情する。 ところで、同じ文春だが、先週やった香取慎吾の「謎の少年」の後日談が出ていないが、どうしたのだろう。香取ははっきりと「あれは友達の子ども」だと明言しているようだ。今週の渡辺謙同様、追いかけてもらいたい。 その渡辺だが、付き合っている愛人の親友というのが「激白」している。私は、親友とあるが、愛人本人だと思うが、まあそれはいい。 ここでは15年に渡辺がニューヨークのリンカーン・センターにあるヴィヴィアン・ボーモント劇場で、高い評価を受けたミュージカル『王様と私』の公演をやったときは、妻の南果歩も、手作りの日本食をつくって内助の功を発揮したが、そこへ愛人と彼女の友達も公演に呼んでいたというのである。 公演が終わったその夜、イタリアンレストランで食事をし、翌日からは「謙さんのマンションで一緒に過ごしていたようです」(親友B子)。 別の親友も、愛人は謙から求婚されていたといい、彼女は「子どもが欲しい」と謙にいったら「俺の子どもを産んでいいよっていわれた」とうれしそうに話していたというのである。 その上、「子供が産まれたら二人で育てていこう。もし結婚できなかったら隠し子でもいいよ」とも、謙がいっていたという。 この愛人が「怖い」と思うのは、文春がこう結んでいることである。 「几帳面な性格というA子(愛人=筆者注)さんは、渡辺と過ごした思い出を日記に綴っており、今でも大切に保管しているという」 私を裏切ったら、この日記を出すとこに出そうじゃない。謙は今頃、身震いしてるだろうな。 ところで、約1年半前に起きた横浜市都筑区の三井不動産レジデンシャルの分譲マンション「パークシティLaLa横浜」のマンション傾き“事件”を覚えておいでだろうか。 2つの棟をつなぐ手すりがずれているという住民の指摘から始まり、三井側が調査すると、傾いた棟を支える杭のうち、安定した地盤の「支持層」に届いてないものが多数見つかったのだ。 その後、杭打ちを担当した旭化成建材の担当者による虚偽データの使用が発覚するなどがあり、三井不動産側は全棟建て替えを表明したのである。 昨年9月に住民集会をして、その後引越しをして、この4月から建て替え工事が始まろうとしているところだった。 三井不動産からは一戸当たりの慰謝料300万円が支払われた。 そこに、管理組合の理事長あてに旭化成建材から文書が届き、「マンションの調査をさせてください」というのだ。いまさら何をと、住民たちは呆れてという。それはそうだろう。 なぜこういうことになったかというと、解体を含む工事費は約300億円、居住者の仮住居や引っ越し費用などで約100億円かかり、これをどこがどのくらいずつ負担するかで、売り主の三井不動産、施工した三井住友建設、旭化成建材がいまだに激しい「押し付け合い」を繰り広げているからである。 中でも三井不動産側は、この責任は三井住友建設、杭施工を行った日立ハイテクノロジーズおよび旭化成建設にあり、それらの会社に不法行為責任、瑕疵担保責任などを求償すると、決算短信に書いているというのである。 責任のなすりあい。そこで困った旭化成から、先のような文言の文書が届いたのである。 また、700世帯が近隣で引っ越し先を探したため、便乗値上げが始まり家賃が高騰してしまったのだ。 そのため子どもの学区内では見つけられず、行政と掛け合って、越境を認めさせるなど、住民たちにも大きな苦労があったという。 また80代の独居男性は、孤独死が心配され入居審査に落ち続けて、仕方なく地方へ身を寄せたという。 売ってしまえば、あとは知らない。こうした無責任な販売、施工会社が多いのであろう。こうしたケースが今後どうなるか、追い続けてもらいたい。 さて今週の1位はポストの「飲酒規制が始まった」という特集にあげたい。まさに現代の「禁酒法」を厚労省が作ろうとしているというのである。 タバコについては、飲食店や公共の場所での喫煙を全面禁止する受動喫煙防止法案を3月にまとめていて、今国会で成立を目指している。 4月1日、厚労省内に「アルコール健康障害対策推進室」を新設したそうだ。 日本は酒の規制が少ない国なのだそうだ。そういえば、桜が咲けば酒、名月だといっては酒、めでたいといっては酒。いわれてみりゃそうだがね。 WHO(世界保健機関)では10年に「アルコールの有害な使用を減らすための世界戦略」を採決し、各国が取り組むべき酒害対策として、酒の安売り禁止、飲食店での飲み放題禁止、酒類の広告規制などをあげて、酒の値段の引き上げ、公共の場所での販売規制などが推奨されているというのだ。 すでに欧米をはじめ、シンガポールやインド、タイなどにも規制の動きが広がっていて、日本でも13年に「アルコール健康障害対策基本法」がまとめられている。 これは主として依存症対策だが、昨年5月に改正酒税法を成立させ、ディスカウント店に対して、過剰な酒の安売りの規制に乗り出しているというのである。 へぇ~、ちっとも知らなかった。ポストによると、テレビCMで、うまそうにゴクゴク飲みほすシーンは、アルコール依存症の人に苦痛を与えるとして、内閣府のアルコール健康障害対策関係者会議の指摘で、業界がその指導に従い、ゴクゴクの効果音は使用しない、のど元のアップはしないという自主規制をしているそうだ。 また、日本人の飲酒率は男が83.1%、女性が60.9%で約7,472万人。このうち健康被害が予想される問題飲酒の人間が1,353万人もいて、飲み過ぎによるけがや病気の治療にかかる医療費は年間1兆226億円と推計されている。飲酒による事故や労働損失を考えると、社会的損失は年間推定3兆947億円で、医療費との合計は年間4兆1,483億円にもなる。 アルコール飲料の国内市場は約3兆6,000億円だから、飲酒は経済効果より損失のほうは大きいそうである。 厚労省の官僚が、世界のほとんどの国では、公園やビーチなどの公共の場所での飲酒は禁止が常識だから、東京五輪に向けてアルコール規制の議論を本格化させ、自動販売機の全面禁止、屋外や公共施設での飲酒の規制、店での飲み放題の禁止などをしていくというのだ。 フランスは飲酒大国だったのに、現在は半分に減ったという。カナダでは、野球場でも酒の販売と飲酒が禁止になった。まるでこれでは、1920年から33年まで敷かれたアメリカの禁酒法のようではないか。 プロテスタントの間での禁酒運動の高まりと、巨大資本への不満を持つ国民の社会改変革運動が結びついて制定されたというが、これによって密造酒がつくられ、アル・カポネなどのマフィアの資金源になった。映画『アンタッチャブル』の世界だね。 禁酒法でわかったのは、どんなことをしても飲みたい奴は飲むということ。それを金儲けにしようという人間が必ず出てくるということである。 今回の場合は、国や厚労省が、医療費削減の大義名分でもって、酒への税金を大幅に上げて税収を増やそうという魂胆が見え見えだ。 この国は「酒なくてなんの己が桜かな」である。それに日本酒という世界に誇れる銘酒を作り出した国である。お上が禁酒令など出したら、暴動がおこるぜ。悪いことはいわねぇ、よしといたほうがいい。 さ、これを書き終わったら、一杯飲みに行くとしようか。 【巻末付録】 ポストは「今でもアイドル気分!」で、早見優、松本伊代、森口博子の三ババ(失礼)の色っぽくもなんともないグラビア。 後半は「ぜーんぶ本物の自宅です 家でヌードを撮ってイイですか?」。人気AV女優9人が全裸で自宅を紹介するという趣向だが、労多くして……という感じ。 袋とじは「見たくありませんか? この女のセックス」で、いおりさん、25歳。後は女のスカートの中を覗く猫がいて「猫になりたい。」。グラドルたちの自画撮り。それと橋本マナミの「私生活」 現代は後半だけで「観月ありさ」。もちろんヘアなし。「『アパ不倫』グラドルがヌードで告白 青山真麻」。私を抱いたのは袴田吉彦さんだけじゃありませんとあるから、浮気性なのかね、この子は。 袋とじは「門外不出 傑作『ブルーフィルム』無修正画像を公開する!」。懐かしいね。編集部で温泉に行くと、誰かがこういうのを持っていて、映写会をやって見たものだ。なかなかいいもんだったけどね。こういうのが見られるネットはないのかね。探してみよう。 というわけで今週は両誌ともパンチ力はいまいち。で、引き分けにする。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」(4/28号、小学館)
笑いたければ報道を見るべき!? ワースト1位・ブルゾンちえみ、2位・オリラジ中田……テレビを席巻する“芸無し芸人”たち
今週の注目記事・第1位 「東芝“原発大暴走”を後押しした安倍首相秘書官・今井尚哉」(「週刊文春」4/13号) 「『東芝』30代社員のトホホな『転職活動日記』」(「週刊新潮」4/13号) 同・第2位 「香取慎吾 20年恋人と“謎の少年”」(「週刊文春」4/13号) 同・第3位 「正直言って、つまんない『笑えない』お笑い芸人ワースト実名30人」(「週刊現代」4/22号) 「ブルゾンちえみに“パクリ疑惑”を聞いてみた」(「週刊文春」4/13号) 同・第4位 「安倍昭恵夫人『核兵器解体』詐欺師との『ただならぬ関係』!」(「アサヒ芸能」4/13号) 「安倍昭恵首相夫人『元暴力団組長との親密写真』」(「フライデー」4/21号) 同・第5位 「三越伊勢丹『追い出し部屋』でいま起きていること」(「週刊現代」4/22号) 同・第6位 「テレ朝ドラマ制作部長の哀しい大転落」(「週刊現代」4/22号) 同・第7位 「認知症に『なりやすい住宅』」(「週刊文春」4/13号) 同・第8位 「自民党現役衆院議員『シャブ逮捕』Xデーの核心!」(「アサヒ芸能」4/13号) 同・第9位 「握手どころかベッドインも『秘密交際クラブ』元AKBの荒稼ぎ」(「週刊新潮」4/13号) 同・第10位 「被害者女性が裁判で証言した 菅野完『性的暴行』疑惑」(「週刊現代」4/22号) 同・第11位 「『リップスライム』のSUが『22歳下のモデル』と不倫愛」(「フライデー」4/21号) 同・第12位 「渡辺謙“厳戒帰国”を独占直撃」(「週刊文春」4/13号) 同・第13位 「舛添さんとはケタ違い トランプ別荘通い『一回税金2億円』」(「週刊文春」4/13号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 日本の週刊誌に「危機感」を求めるのは無理なのだろう。芸能ネタや認知症がいけないというのではない。だが、米中首脳会談直前にトランプの命令でアメリカ軍のシリア攻撃が始まった。 それだけではない。米原子力空母カールビンソンや空母航空団や誘導ミサイル駆逐艦などが朝鮮半島近海に集結し、北朝鮮への圧力を強めているのだ。 一つ間違えれば戦争勃発という最悪の事態も考えられるのに、そうした切迫感は、どの週刊誌からも伝わってはこない。 首脳会談は硬い表情で始まったと各紙伝えていた。両国ともに自国ファーストを主張しているが、今回はお互いがジャブを少し繰り出して様子を見るということになったのだろう。 興味深いのは、これまでの首脳会談とは違って「アメリカの指導者が傍若無人に、そして中国のリーダーが品行方正に振舞う」(ニューズウィーク日本版)という、あべこべ現象が起きていることである。 トランプは地球温暖化対策を撤廃し、保護貿易に傾き、中国は自由貿易を支持し、行った国々で、「私はミスター・グローバリゼーションだ」と公言している。 余裕は習近平側にあるように見えるが、ニューズによれば、今秋、共産党の第19回全国代表大会を控えている習は、米中関係や台湾が大きな問題になるのは絶対避けたいと考えているから、習は、アメリカの対中貿易赤字を2割程度減らすという「お土産」を持って行ったのではないかと推測する向きもあるようだ。 どちらにしても、今回は腹の探り合いで終始し、習が帰国してからトランプがTwitterでなんと吠えるのかが、第2ラウンドになると思っていたが、トランプはいきなり北朝鮮を威嚇する行動に出た。 中国や、シリアを攻撃されたことで憤っているプーチンは、まだ動き出さないが、どう転ぶかは予断を許さない。 これは余談だが、文春によると、大統領就任後にトランプ一家にかかった経費は2カ月で2,300万ドル、日本円にして約23億円だそうだ。 すでにゴルフは13回、メラニア夫人と息子のバロンに対する警護費用が約2,400万円。今回の首脳会談が行われたフロリダの別荘へ行く大統領専用機は1時間飛ばすのに2,000万円以上かかるといわれるそうだから、1回の別荘通いで2億円が吹っ飛ぶのだ。 シリア攻撃は安倍首相が拙速に「支持する」と表明してしまったが、トランプの後先を考えないやり方は、特にアジア諸国を緊張させている。 この男はやはり「狂犬」ではないのか。習近平もプーチンも今はあきれ果てているが、今後どういう行動に出るのか、心配である。 話はガラッと変わる。文春は先週「渡辺謙のニューヨーク不倫」を報じたが、今週はその後の渡辺謙である。 4月1日に硬い表情で成田空港に着いた渡辺は、事務所の堅いガードに守られてゲートから出てきたという。 文春が問いかけると、渡辺はボソッとこう答えたという。 「後日、きっちり話をさせてもらいます」 渡辺との仲を文春に漏らしたと思われる不倫相手は、「今でも謙さんのことが好きで、『別れるつもりはありません。このまま関係を続けたいんです』と話し、会見で彼がどう説明するのか心配しています」(彼女の幼馴染み)。 それはあまりに身勝手ないい分ではないかと思うのだが。 フライデーの今週の張り込みは「リップスライム」というヒップホップグループのメンバー、SU(43)が、ファッション誌でデビューした人気モデル、江夏詩織(21)と不倫している現場である。 このSUは、歌手の大塚愛(34)の夫だが、あまりに女遊びが激しいので、夫婦仲は冷めきっているという。 こんな男とは別れなさいと、もし大塚から相談されたら、そういいたくなるが、男と女の関係は他人に理解できないことも多いから、まあご勝手に。 ところで、このところ何度も書いているが、最近のポストっておかしくない? 今週のトップは、物忘れが激しい人と記憶力が衰えない人の「分かれ目」はどこにあるかという特集だが、目新しい情報があるわけではない。 インドに認知症が少なく、カレーに使われるターメリックに含まれるクルクミンが、アルツハイマー型認知症の原因物質といわれるアミロイドβが脳内に蓄積されるのを防ぐ効果があるというのも、これまで何度も読んだ記憶がある。 それとも、私の認知症が進んだので、そう思い込んでいるだけで、これはものすごい情報なのか? それに右トップが「金庫バカ売れ!? 富裕層は現金で貯める」というのも、読まなくても内容がわかるではないか。 それに、ついていないことに、大谷翔平は打者なら生涯300億円稼げるというのも、大谷が左足を故障してひと月以上休むそうだから、タイミングが悪い。 SEXYグラビアと「死ぬほど死ぬまでSEX」特集は充実しているのだが、メインの特集がこういうテーマでは、ちと心配だ。 こういう高齢者に特化した特集が売り上げに結びついているのかもしれないが、それならば「週刊老後」とでも誌名を変えたらどうか。 次は現代。このところ森友学園の籠池泰典森友学園前理事長の代弁者のようにふるまっている、ジャーナリストの菅野完(たもつ)だが、彼は今、ある女性から性的暴力で損害賠償を求める訴えを起こされ、係争中なのだという。 私はこういう記事が、こうしたタイミングで出ることに「裏」を感じてしまうのだ。 籠池に関わる者は誰であろうとも許さない。ましてや菅野は、安倍晋三を支えている右派集団「日本会議」の全容を初めてといっていい、本で明らかにした人間である。 その彼が、籠池に付いて何かやられたのではうるさいから、潰せという指示と、こういうスキャンダルがあるからやらないかと、売り込んできた筋があるのではないか。 確かにセクハラまがいのことはあったと菅野も認めてはいるようだが、これと森友事件とは何ら関わりがない。こうした人格攻撃をこのタイミングでやるのはと、首を傾げざるを得ない。 ところで、今朝は4時起きしてゴルフのマスターズを見ていた。日本期待の松山は最終日さすがのベストスコアで回ったが、優勝争いには絡めなかった。 優勝はリオ五輪の金メダリスト・ローズと「ウッズの後継者」「神の子」といわれてきたが、なかなか結果を出せなかったガルシアとのプレーオフにもつれ込んだ。 ローズがティーショットを曲げたため、ガルシアが悲願のマスターズを制した。後半のラウンドは手に汗握る接戦で、ローズが有利かと思われた。 くしくもこの日は、亡くなったスペインの英雄、セベ・バレステロスの60回目の誕生日だった。 セベを尊敬するガルシアが、記念すべき日に勝利を手にして天に吠えた。 それにしてもタイガー・ウッズはどうしているのだろう。もう一度グリーンに帰ってきてもらいたいものだ。 新潮によると、銀座にある会員制の交際クラブ「セーシェル銀座」には、提携店と合わせて2,000人ぐらいの女性が在籍しているが、タレントやAV女優に交じってAKB48のメンバーだった女性もいると報じている。 ここは5~20万円の入会金を払い、女性のランクはSV、V、Sなどと別れていて、SVクラスだとセッティング料金とお手当で各10万円ぐらいかかるそうだ。 現在20代半ばだという元AKBメンバーは、スカウトされて月に100万円ぐらい稼いだとあっけらかん。アイドル時代をこう語る。 「まゆゆと一緒にレッスンを受けたこともあります。劇場には数回立ったけど、音が被るからって基本は口パク。踊りも歌もみんな下手だし、もういいやって冷めちゃった。握手会の時なんか、終わった瞬間みんな『きたなーい』って、洗面所に並んでいましたよ」 当時の収入は5万円ぐらい。元AKBで売れば、風俗ならその何十倍にもなる。「元AKBソープランド」でもつくったら繁盛するだろうな。 アサ芸が、自民党現職衆院議員が覚せい剤で逮捕されるかもしれないと報じている。 これは、14年に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたミュージシャンのASKAの事件が発端だという。 ASKAは、パソナグループが元麻布にもっている「仁風林」という接待施設に出入りして、パソナ代表の秘書だった女性と知り合い、シャブとSEX漬けになっていった。 その「仁風林」には多くの芸能人や政治家が出入りしていたが、その中の一人がXという議員だったというのである。今年の2月ごろ、Xの愛人だった女が覚せい剤で逮捕され、いよいよXも逮捕かという情報が駆け巡った。そこで菅官房長官がXに確認したそうだが、本人は頑なに否定したという。 この情報、読む限りは信ぴょう性がありそうだが、どうなりますか。 文春に「認知症になりやすい住宅」という記事がある。何でもオンタリオ州公衆衛生研究所などが、2001年から州に5年以上住んでいる計660万人を対象として、2012年までフォローしたら、24万3,611人が認知症を発症したそうだ。 その人たちを、郵便番号を使って、幹線道路や高速道路にどれだけ近いところに住んでいるかを分類し、認知症発生率を比較したところ、幹線道路から300メートル以上離れたところに住んでいる人に比べて、50メートル未満に住んでいる人は、認知症発症リスクが7%も増加していることがわかったという。 これは権威ある世界医学雑誌のひとつ「ランセット」に掲載されたそうだ。では、なぜ幹線道路近くに住むと認知症になりやすいのか。 要因の一つは大気汚染。二酸化炭素などの窒素酸化物やPM2.5などの微粒子状物質、タイヤの摩耗から発生する空気中の有害物質を吸い込むことによって酸化ストレスや神経炎症を引き起こし、血液脳関係の損傷を招くことから、認知症になりやすいそうである。 二つ目は騒音による寝不足。三つ目は幹線道路沿いでは気分良く体を動かす公園などの施設も少ないため、身体活動の低下になりやすいからだという。 幹線道路沿いにお住いの方、引っ越したほうがいいのかも。 ところで、競馬には絶対がないと心底気づかされたといえば、そんなに長くやっていて今さらなんだといわれそうだが、桜花賞のあった日曜日に、その当然のことを嫌というほど思い知らされた。 まずは中山競馬場の11レース。4番人気の戸崎騎乗のショコラブランから、ほとんど総流しの馬単を買った。 直線を向いてショコラが力強く抜け出し、あとはどれでもいいと叫んだ。だが、泥んこになって2着に飛び込んできたのは7カ月休養明けの13番人気の馬。これだけはいらないと切った2頭のうちの1頭だった。ショコラからの馬単は8万6,420円。 がっくりしたが、気を取り直して阪神競馬場の桜花賞。ルメール騎乗のソウルスターリングは鉄板だろう。ソウルから馬単でレーヌミノル、リスグラシュー、カラクレナイ、ミスエルテなどに流して万全だと思った。 ソウルはスタートこそよくなかったが、中団につけて直線へ。粘るレーヌミノルの外につけて楽に抜け出すと見ていたら、道悪馬場が苦手なのか、いつもの伸びがない。 結局、後ろから来たリスグラシューにも抜かれ、まさかの3着、惨敗である。 まいった。馬券も完敗。後はやけ酒を飲むしかなかった。畜生の上に人間が乗って走るのだから、何が起きるかわからないとは知ってはいたが……競馬は難しい。 さて気を取り直して、現代の記事。以前新潮で報じられたテレビ朝日の制作部長が不倫をしていたことがバレて、男女関係には比較的寛容なテレビ局が、この人間(57)を部長職からゼネラルマネージャーに降格にしたというのである。 新潮は、この男が40代のスタイリストと不倫をしていたが、奥さんにバレて、不倫相手に慰謝料200万円を要求したというもの。 そのとき、不倫している相手と食事したものを、領収書をもらって会社に請求していたと書かれていた。 そこでテレ朝が調べると、出るは出るわ。私的流用がわかったということでの降格処分となった。 制作の人間が外の人間と会ってメシを食うことはよくあることだから、これほど大ごとにならなければ、お咎めなしだったのかもしれないが、奥さんが騒いだために、社としてもケジメをつけなくてはいけなくなったようである。 悪いのは本人だが、奥さんも騒ぎすぎて、墓穴を掘ったということのようである。 やはり現代が、社長追い出しクーデターが起きた三越伊勢丹で、粛清が行われていると報じている。 業績が良くないから社長が追い出されたのだから、首切りは仕方ないだろうが、追い出し部屋をつくり、部長クラスが数人、課長・係長クラスが20人以上、そのほかを含めて50人以上が、そこへ押し込められたというのだ。 そこは椅子が20~30脚ぐらいしかなく、パソコンも全員で3台しかないというから、三越伊勢丹とは思えない、かなり厳しいやり方で、社員の反発を招いているようだ。 それも大西前社長と親しくしていた社員たちが多いというから、大西派排除のためと勘繰られても仕方ないようだ。 業績不振、三越と伊勢丹の寄り合い所帯、クーデターの後遺症など、不安要因が渦巻き、社員の士気は上がっていないという。老舗デパートが喘いでいる。 さて、森友学園問題で渦中の人になった安倍首相夫人・昭恵だが、アサヒ芸能とフライデーに詐欺師と元暴力団組長とも“交流”があったと報じられている。 アサ芸が名指しするのは40代の米国人平和活動家、マット・テイラー。08年に車の中で練炭自殺した元TBSアナウンサーの川田亜子(享年29)の最後の恋人として、メディアに取り上げられたことがある。 山口県出身者で占められている後援会「長州友の会」は、昭恵が運営委員を務め安倍首相も何度も講演に訪れている。そこに映画監督としての顔も持つマットが入り込み、広島の原爆を題材にしたドキュメンタリーを製作すると吹聴し、昭恵はそれに共鳴して、「事あるごとに上映会を開いては、彼の活動のための募金箱を設置して、参加者から集金していました」(地元有力者)。 中には信用して一度に10万円も募金した人もいるという。カネは彼が代表を務めるNPO団体「GNDF(世界核兵器解体基金)」の活動費になったそうだが、今に至るまでひとつも解体していないどころか、こうした高尚な名目を立て、カネを集めるのがマット流だそうで、1998年には「タイタニック引き上げ品展」をやったが、イベント運営費を払わず、「収益をネコババした過去もあります」(NPO関係者)。 大手芸能事務所幹部は、マットが核兵器を解体する瞬間を映像に撮らせるからという条件で1,000万円出資したのだが、出資金詐欺だと知り返還を求め、逆に活動妨害で訴えられたそうだ。反訴してマットの詐欺行為が認定され、返金命令が出たという。 それ以外にも、マットが付き合っていたミスインターナショナル・吉松育美が、件の幹部をストーカーだと訴えたとき、昭恵は支援者として名乗りを上げ、彼はストーカーだと断定した騒動があった。 だが吉松が、昨年2月にその発言を撤回してしまったのだ。後に昭恵は、その幹部に平謝りしたそうだが、「総理夫人という立場を改めて自覚し、周囲の人間を疑うことを覚えなければ」(地元有力者)。 フライデーによれば、最近「アキエリークス」というサイトが開設されたという。そこに、動物愛護団体「J-Taz’s」の代表と彼女が写っている写真が掲載されている。 その代表は元暴力団組長だった人間で、そこが昭恵の名前を使って寄付金集めをしているという情報が流れているそうである。 フライデーの取材に代表は、昭恵の友人が渋谷で犬を保護したことがきっかけで連絡を取り合うようになったと話している。自分が元暴力団の組長で、指がなく入れ墨があるのも事実だが、昭恵の名前でカネ集めをしたことはないと否定した。 飲み会のとき、酔った昭恵から「代表、入れ墨見せて」とよくせがまれたが、「こんなもん人に見せるもんやない」と断ったという。天真爛漫なのかバカなのか。「大麻容認発言」など、一歩間違えれば大スキャンダルになりかねない妻の行動や発言に、夫は気が気ではないだろう。 だが、この夫婦は似た者同士でもある。森友学園問題について説明責任を果たさないばかりでなく、安倍首相は「人権を大きく制約しかねない法律の制定に突き進む」(朝日新聞4月7日付社説)という暴挙に出たのだ。 共謀罪がそれだが、こんな重要法案を30時間程度の審議で打ち切り、成立させようというのである。北朝鮮も真っ青のこうした安倍の強権政治を許してはいけない。 田島泰彦上智大学教授やジャーナリストの青木理、岡本厚岩波書店社長、映画監督・森達也ら33人で「共謀罪(テロ等準備罪)創設法案に反対する表現・メディア関係有志の緊急アピール」を4月6日に出した。 「私たちが希求する表現やメディアの営みは、思想・良心の自由や表現の自由が確保され、自由で民主的な市民社会に支えられてはじめて多様で豊かに創造され、展開されるべきであって、これを危うくする共謀罪(テロ等準備罪)創設法案の制定には表現やメディアの立場から強く反対する」 これができれば、9・11後にブッシュ政権がつくった「愛国者法」の日本版が完成する。安倍のやろうとしていることは、権力主導の国民総監視社会である。そんなことをさせては絶対ならない。 ところでキャリアウーマン風のいで立ちで「花は~自分からミツバチを探しに行きますか? ……探さない。待つの」と上から目線の恋愛指南をするネタでおなじみのお笑い芸人に、ブルゾンちえみ(26)というのがいるそうな。 文春は、先の言葉が、某占星術師の本からのパクりではないかと、ネットで話題になっていると報じているが、そんなことはどうでもいい。 どうせ今の芸人にオリジナリティなどあるわけがない。私はお笑いを見なくなって久しいが、ときどき、チャンネルを間違えて芸人が出ていることがあるが、まったく笑えない。 笑えないお笑い芸人など、何とかのないコーヒーより始末が悪い。 そんな芸なし芸人をもてはやすテレビ局やファンがいるのが、さらに彼らを増長させるのだ。 今日も、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(44)と俳優の佐々木希(29)が結婚することを公表したとスポーツ紙が報じている。 何が悲しくてこんな年上のオジンと、可愛い盛りの女が結婚しなくてはいけないのだ。 忠告しておく。才能のある芸人は家では面白くもなんともない。外面は仮面だ。女だって通りを歩いている犬だって笑わせることができるが、家ではうんともすんともいわないのが当たり前なのだ。 渥美清を見なさい。彼は仲間に自分の住所さえ教えなかった。ビートたけしを見なさい。家にあんな顔の男がいたら、子どもはひきつけを起こす。 昔、私が付き合った萩本欽一だって、舞台を降りれば、タダの無口な人間だ。外でも家でも、ヘラヘラしている奴にろくな芸人はいないのだ。 現代が、笑えないお笑い芸人ワースト30をやっているが、これは企画間違いだと思う。笑える芸人のほうが圧倒的に少ないのだから、ベスト3を選んだほうが読者の役に立つ。 このワースト1にもブルゾンちえみが選ばれている。ただの素人の宴会芸だと評されているが、そんなのばかりだろう。 2位にはオリエンタルラジオの中田。3位が昨年200本以上にテレビに出たという永野。続いて品川庄司、芥川賞のオマケといわれるピース綾部が5位。 30位まで挙げても何の足しにもならないからここでやめておく。芸なし芸人がテレビを席巻しているのは、安く使えて便利だからで、テレビのディレクターにも芸のわかる人間などいないからだ。 元吉本興業の木村政雄がいうように、今は籠池のような濃いキャラクターのほうがはるかに面白い。心から笑いたかったら、バラエティ番組を消して報道番組を見るべきである。 今週の「文春砲」は、元SMAP香取慎吾(40)の“家族”についてである。 3月5日、後楽園遊園地・東京ドームシティアトラクションズに香取の姿があった。一緒にいるのは中学生ぐらいの少年。 モノクログラビアに後楽園のゴンドラに2人して乗り、香取が自分と少年を自撮りする写真が載っている。 どこにでもいる父と子どもという風情だ。だが、なぜ文春は香取の子どもと書かずに「謎の少年」としたのか。 香取が2歳年上の彼女との「熱愛」をフライデーで報じられたのは97年早々。その年の6月には、彼女との「婚前旅行」も同誌で報じられている。 当時、彼女は会社勤めをしながら歌や踊りのレッスンをしていた「アイドルの卵」だったという。フライデーが報じる2年ほど前から交際していて、香取はテレビ局に、彼女の家から出かけることもあった。 香取は祖母の葬儀にも彼女を同伴し、香取の両親が経営していた雑貨店でも働いていたそうである。事実婚のような状態だったのだろう。 だが、2005年に、2人は鶴見区の一軒家から六本木のマンションに引っ越してしまう。そのころこんなウワサがファンの間で流れたという。 「慎吾に子どもができた」 そして熱愛報道はぴたりと止み、それから10年以上ツーショットが撮られたことはない。 だが、昨年3月末に、ハワイで香取が少年と一緒に歩いている写真がTwitterに上げられた。 彼女とは事実婚ではなく、結婚しているのではないか。少年は2人の子どもで、SMAPが解散して時間のできた香取が、子どもと一緒に後楽園へ遊びに行き、ファンに気づかれても気軽に握手していたそうだ。 だが、ジャーニーズ事務所に、この件を問い合わせても「結婚の事実はない」と答え、香取本人を直撃しても無言。 香取を可愛がっていた元マネジャーの飯島氏に聞いても、彼女のことは知らない、子どもはいないでしょと否定した。 香取が彼女と暮らし始めた頃、アイドルが同棲や結婚するなど、事務所ではご法度だった。木村拓哉が工藤静香とできちゃった婚を発表したのが00年11月。だが、香取には好きな彼女がいることも、結婚したいと公言することも許されなかった。 SMAPの解散を強く主張したのは香取だった。結婚を公表したキムタクへの「思い」もあっただろうが、自分たちの仲を公にできない事務所への長年の不信もあったのではないか。 文春は「二十年以上に及ぶ“悲恋の物語”に終止符を打つことができるか」と結んでいる。香取、君ならできるはずだ、できるとも。 今、香取は新規の仕事のオファーを受けていないという。彼は絵が得意で、芸能界を引退してアーティストとして生きていくという見方もあるようだ。 これが報道されてから、香取は周囲に、あれは知り合いの子どもだ、困ったといっているそうだ。 私には、どちらのいうことが本当か判断する根拠はないが、もし、香取がアイドルだから子どもがいることを知られたくないなどと考えているのだったら、彼の人間性を疑う。 どちらにしても、長年一緒に暮らしてきた彼女を、みんなの前に連れてきて、紹介するぐらいはしなくてはいけない。 今週の1位は文春と新潮の東芝の記事。 「綱川社長が3月29日に記者会見を開きWH(原発メーカー、ウェスチングハウス)の破産法申請と同時に、その処理で赤字が最大一兆100億円になると発表。2年前だったらビックリしたかもしれないが、これまで数々の問題が起きて数千億円単位の損失などが明らかになったからだろう。危急存亡のときに立たされても、もはや驚愕しなくなった自分の感覚は、完全に麻痺している」 これは新潮に掲載されている東芝30代社員の「トホホな転職活動日記」からの引用である。筆者は有名国立大学を出て、当時勝ち組中の勝ち組で旧財閥色も薄い自由な社風だと感じた東芝に入った。支社勤務を経て本社の企画部門に「栄転」した中堅社員で、独身。年収は700万円台だったが、ボーナスカットにより2年間で100万円近く減っているという。 日記では、次々に去っていく同僚がいるが、転職ができるのは引く手あまたの技術職で、彼のような企画畑では転職先もなかなか見つからないと悩みを綴っている。 1月には東芝京浜事業所品質保証部の社員が、水力発電機器の安全検査データをねつ造していたことが報道された。2月にはWHの幹部が、米国で建設中の原発を巡り、部下に建設費の圧縮を指示していたことが発覚し、原子力事業を統括する会長と、社内エネルギー部門のトップが退任した。 そのトップ、ダニエル社長が部下に出したメールが転送されてきた。それを読んだ彼はブチ切れる。 「“短い間でしたが、みなさんと一緒に仕事ができて幸せでした”と。ふざけるな。お前と志賀会長が“チャレンジ”と称して、部下に圧力をかけたんだろう。同僚の話では、ダニーの給与は億単位だとか。この泥棒猫!」 東芝を倒産近くまで追い込んだのは、WHを買収したことがきっかけだった。これは国策であり、東芝の「暴走機関車」と呼ばれていた原発事業担当者と経産官僚出身で資源エネルギー庁次長を経て現在、安倍の首相秘書官である今井尚哉が推し進めてきたはずだ。 その結果こんなことになったのだから、安倍も今井も説明責任を果たせと文春が報じている。 筆者はジャーナリストの大西康之。彼はある東芝社員のビジネスダイアリーを入手した。これは東芝電力システム社の主席主監だった田窪昭寛のもので、東芝の原子力畑を歩み、06年のWH買収では現場を取り仕切っていた。 WHを手に入れた田窪は、東芝製原発の海外輸出という目的へと突っ走る過程で、やはり原発輸出事業を推進していた今井と接近していったという。 「特に、3・11以降、新規の原発受注にブレーキがかかる中、トルコやUAEのプロジェクトは東芝にとって、大きなビジネスチャンスだった。そこで、田窪氏はキーマンである今井氏に接近したのです」(田窪と今井の関係をよく知るA) 手帳には頻繁に今井の名前が出てくる。ディナーを一緒にしたり、帝国ホテルのフランス料理店で朝食を取りながら、田窪は今井の協力を得て、安倍首相に進言してもらったという。 文春によれば、アベノミクスの成長戦略である「第三の矢」に悩んでいた安倍は、今井の原発輸出戦略に乗ったのである。 「田窪氏の口癖は『国策だから』。周囲が『本当に大丈夫か』と不安視する案件でも、佐々木社長の後ろ盾があり、今井氏とも繋がっている彼に『国策だ』と言われると、誰も言い返せません。財務部門もストップをかけられなかった」(東芝関係者) 当時の社長の佐々木は、原発事故以降も「原発をほしがっている国はいっぱいある」と強気で、田窪が持ち込む資源投資案件にも相次いでGOサインを出したそうだ。 東芝の幹部たちの先を見ない愚鈍経営と、安倍首相とその側近が、東芝崩壊という大惨事を招いたというのは、真実であろう。 文春のいうように、東芝は福島第一原発の廃炉という役割もあり、社員が17~8万人もいる日本を代表する大企業である。巨額赤字や粉飾決算にもかかわらず、潰せないため、公的資金(血税)の注入も検討されているといわれる。 東芝はもちろん、安倍首相と今井補佐官にも、国民に「原発輸出事業は失敗だった」と説明する義務があることは、いうまでもない。 【巻末付録】 まずは現代から。巻頭は「秘蔵カラー 田中好子」。そうか、彼女が亡くなってから7年も経つんだ。 春になると「もう春ですね」が口をついて出てくる。ちょっぴり太めなのもよかった。 後半は「おっぱいの進化史」。日本テレビの情報番組『スッキリ!!』のレポーター「阿部桃子 29歳の色香」。発売すぐに回収されたという伝説のヌード「背徳の美人ジャズシンガー 真梨邑ケイ」。この人のジャズはよかったのに、なぜ脱ぐようになったのだろう。確かに過激ではある。 袋とじは「有村架純(24歳)の姉 有村藍里(26歳) 衝撃のオール裸身」。人気女優である妹との比較に苦悩し続けた姉か。わかるなその気持ち。 ポストは、巻頭はいつもの西田幸樹が撮った「美大生YOKO」。巻末もいつもの「見たくありませんか? この女のセックス」。それにオマケで「100センチ。何がめでたい」。それに「橋本マナミ『私生活』」。おなじみが多いね。今週はどちらも今一つで、引き分けだ。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(4/13号、文藝春秋)
笑いたければ報道を見るべき!? ワースト1位・ブルゾンちえみ、2位・オリラジ中田……テレビを席巻する“芸なし芸人”たち
今週の注目記事・第1位 「東芝“原発大暴走”を後押しした安倍首相秘書官・今井尚哉」(「週刊文春」4/13号) 「『東芝』30代社員のトホホな『転職活動日記』」(「週刊新潮」4/13号) 同・第2位 「香取慎吾 20年恋人と“謎の少年”」(「週刊文春」4/13号) 同・第3位 「正直言って、つまんない『笑えない』お笑い芸人ワースト実名30人」(「週刊現代」4/22号) 「ブルゾンちえみに“パクリ疑惑”を聞いてみた」(「週刊文春」4/13号) 同・第4位 「安倍昭恵夫人『核兵器解体』詐欺師との『ただならぬ関係』!」(「アサヒ芸能」4/13号) 「安倍昭恵首相夫人『元暴力団組長との親密写真』」(「フライデー」4/21号) 同・第5位 「三越伊勢丹『追い出し部屋』でいま起きていること」(「週刊現代」4/22号) 同・第6位 「テレ朝ドラマ制作部長の哀しい大転落」(「週刊現代」4/22号) 同・第7位 「認知症に『なりやすい住宅』」(「週刊文春」4/13号) 同・第8位 「自民党現役衆院議員『シャブ逮捕』Xデーの核心!」(「アサヒ芸能」4/13号) 同・第9位 「握手どころかベッドインも『秘密交際クラブ』元AKBの荒稼ぎ」(「週刊新潮」4/13号) 同・第10位 「被害者女性が裁判で証言した 菅野完『性的暴行』疑惑」(「週刊現代」4/22号) 同・第11位 「『リップスライム』のSUが『22歳下のモデル』と不倫愛」(「フライデー」4/21号) 同・第12位 「渡辺謙“厳戒帰国”を独占直撃」(「週刊文春」4/13号) 同・第13位 「舛添さんとはケタ違い トランプ別荘通い『一回税金2億円』」(「週刊文春」4/13号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 日本の週刊誌に「危機感」を求めるのは無理なのだろう。芸能ネタや認知症がいけないというのではない。だが、米中首脳会談直前にトランプの命令でアメリカ軍のシリア攻撃が始まった。 それだけではない。米原子力空母カールビンソンや空母航空団や誘導ミサイル駆逐艦などが朝鮮半島近海に集結し、北朝鮮への圧力を強めているのだ。 一つ間違えれば戦争勃発という最悪の事態も考えられるのに、そうした切迫感は、どの週刊誌からも伝わってはこない。 首脳会談は硬い表情で始まったと各紙伝えていた。両国ともに自国ファーストを主張しているが、今回はお互いがジャブを少し繰り出して様子を見るということになったのだろう。 興味深いのは、これまでの首脳会談とは違って「アメリカの指導者が傍若無人に、そして中国のリーダーが品行方正に振舞う」(ニューズウィーク日本版)という、あべこべ現象が起きていることである。 トランプは地球温暖化対策を撤廃し、保護貿易に傾き、中国は自由貿易を支持し、行った国々で、「私はミスター・グローバリゼーションだ」と公言している。 余裕は習近平側にあるように見えるが、ニューズによれば、今秋、共産党の第19回全国代表大会を控えている習は、米中関係や台湾が大きな問題になるのは絶対避けたいと考えているから、習は、アメリカの対中貿易赤字を2割程度減らすという「お土産」を持って行ったのではないかと推測する向きもあるようだ。 どちらにしても、今回は腹の探り合いで終始し、習が帰国してからトランプがTwitterでなんと吠えるのかが、第2ラウンドになると思っていたが、トランプはいきなり北朝鮮を威嚇する行動に出た。 中国や、シリアを攻撃されたことで憤っているプーチンは、まだ動き出さないが、どう転ぶかは予断を許さない。 これは余談だが、文春によると、大統領就任後にトランプ一家にかかった経費は2カ月で2,300万ドル、日本円にして約23億円だそうだ。 すでにゴルフは13回、メラニア夫人と息子のバロンに対する警護費用が約2,400万円。今回の首脳会談が行われたフロリダの別荘へ行く大統領専用機は1時間飛ばすのに2,000万円以上かかるといわれるそうだから、1回の別荘通いで2億円が吹っ飛ぶのだ。 シリア攻撃は安倍首相が拙速に「支持する」と表明してしまったが、トランプの後先を考えないやり方は、特にアジア諸国を緊張させている。 この男はやはり「狂犬」ではないのか。習近平もプーチンも今はあきれ果てているが、今後どういう行動に出るのか、心配である。 話はガラッと変わる。文春は先週「渡辺謙のニューヨーク不倫」を報じたが、今週はその後の渡辺謙である。 4月1日に硬い表情で成田空港に着いた渡辺は、事務所の堅いガードに守られてゲートから出てきたという。 文春が問いかけると、渡辺はボソッとこう答えたという。 「後日、きっちり話をさせてもらいます」 渡辺との仲を文春に漏らしたと思われる不倫相手は、「今でも謙さんのことが好きで、『別れるつもりはありません。このまま関係を続けたいんです』と話し、会見で彼がどう説明するのか心配しています」(彼女の幼馴染み)。 それはあまりに身勝手ないい分ではないかと思うのだが。 フライデーの今週の張り込みは「リップスライム」というヒップホップグループのメンバー、SU(43)が、ファッション誌でデビューした人気モデル、江夏詩織(21)と不倫している現場である。 このSUは、歌手の大塚愛(34)の夫だが、あまりに女遊びが激しいので、夫婦仲は冷めきっているという。 こんな男とは別れなさいと、もし大塚から相談されたら、そういいたくなるが、男と女の関係は他人に理解できないことも多いから、まあご勝手に。 ところで、このところ何度も書いているが、最近のポストっておかしくない? 今週のトップは、物忘れが激しい人と記憶力が衰えない人の「分かれ目」はどこにあるかという特集だが、目新しい情報があるわけではない。 インドに認知症が少なく、カレーに使われるターメリックに含まれるクルクミンが、アルツハイマー型認知症の原因物質といわれるアミロイドβが脳内に蓄積されるのを防ぐ効果があるというのも、これまで何度も読んだ記憶がある。 それとも、私の認知症が進んだので、そう思い込んでいるだけで、これはものすごい情報なのか? それに右トップが「金庫バカ売れ!? 富裕層は現金で貯める」というのも、読まなくても内容がわかるではないか。 それに、ついていないことに、大谷翔平は打者なら生涯300億円稼げるというのも、大谷が左足を故障してひと月以上休むそうだから、タイミングが悪い。 SEXYグラビアと「死ぬほど死ぬまでSEX」特集は充実しているのだが、メインの特集がこういうテーマでは、ちと心配だ。 こういう高齢者に特化した特集が売り上げに結びついているのかもしれないが、それならば「週刊老後」とでも誌名を変えたらどうか。 次は現代。このところ森友学園の籠池泰典森友学園前理事長の代弁者のようにふるまっている、ジャーナリストの菅野完(たもつ)だが、彼は今、ある女性から性的暴力で損害賠償を求める訴えを起こされ、係争中なのだという。 私はこういう記事が、こうしたタイミングで出ることに「裏」を感じてしまうのだ。 籠池に関わる者は誰であろうとも許さない。ましてや菅野は、安倍晋三を支えている右派集団「日本会議」の全容を初めてといっていい、本で明らかにした人間である。 その彼が、籠池に付いて何かやられたのではうるさいから、潰せという指示と、こういうスキャンダルがあるからやらないかと、売り込んできた筋があるのではないか。 確かにセクハラまがいのことはあったと菅野も認めてはいるようだが、これと森友事件とは何ら関わりがない。こうした人格攻撃をこのタイミングでやるのはと、首を傾げざるを得ない。 ところで、今朝は4時起きしてゴルフのマスターズを見ていた。日本期待の松山は最終日さすがのベストスコアで回ったが、優勝争いには絡めなかった。 優勝はリオ五輪の金メダリスト・ローズと「ウッズの後継者」「神の子」といわれてきたが、なかなか結果を出せなかったガルシアとのプレーオフにもつれ込んだ。 ローズがティーショットを曲げたため、ガルシアが悲願のマスターズを制した。後半のラウンドは手に汗握る接戦で、ローズが有利かと思われた。 くしくもこの日は、亡くなったスペインの英雄、セベ・バレステロスの60回目の誕生日だった。 セベを尊敬するガルシアが、記念すべき日に勝利を手にして天に吠えた。 それにしてもタイガー・ウッズはどうしているのだろう。もう一度グリーンに帰ってきてもらいたいものだ。 新潮によると、銀座にある会員制の交際クラブ「セーシェル銀座」には、提携店と合わせて2,000人ぐらいの女性が在籍しているが、タレントやAV女優に交じってAKB48のメンバーだった女性もいると報じている。 ここは5~20万円の入会金を払い、女性のランクはSV、V、Sなどと別れていて、SVクラスだとセッティング料金とお手当で各10万円ぐらいかかるそうだ。 現在20代半ばだという元AKBメンバーは、スカウトされて月に100万円ぐらい稼いだとあっけらかん。アイドル時代をこう語る。 「まゆゆと一緒にレッスンを受けたこともあります。劇場には数回立ったけど、音が被るからって基本は口パク。踊りも歌もみんな下手だし、もういいやって冷めちゃった。握手会の時なんか、終わった瞬間みんな『きたなーい』って、洗面所に並んでいましたよ」 当時の収入は5万円ぐらい。元AKBで売れば、風俗ならその何十倍にもなる。「元AKBソープランド」でもつくったら繁盛するだろうな。 アサ芸が、自民党現職衆院議員が覚せい剤で逮捕されるかもしれないと報じている。 これは、14年に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されたミュージシャンのASKAの事件が発端だという。 ASKAは、パソナグループが元麻布にもっている「仁風林」という接待施設に出入りして、パソナ代表の秘書だった女性と知り合い、シャブとSEX漬けになっていった。 その「仁風林」には多くの芸能人や政治家が出入りしていたが、その中の一人がXという議員だったというのである。今年の2月ごろ、Xの愛人だった女が覚せい剤で逮捕され、いよいよXも逮捕かという情報が駆け巡った。そこで菅官房長官がXに確認したそうだが、本人は頑なに否定したという。 この情報、読む限りは信ぴょう性がありそうだが、どうなりますか。 文春に「認知症になりやすい住宅」という記事がある。何でもオンタリオ州公衆衛生研究所などが、2001年から州に5年以上住んでいる計660万人を対象として、2012年までフォローしたら、24万3,611人が認知症を発症したそうだ。 その人たちを、郵便番号を使って、幹線道路や高速道路にどれだけ近いところに住んでいるかを分類し、認知症発生率を比較したところ、幹線道路から300メートル以上離れたところに住んでいる人に比べて、50メートル未満に住んでいる人は、認知症発症リスクが7%も増加していることがわかったという。 これは権威ある世界医学雑誌のひとつ「ランセット」に掲載されたそうだ。では、なぜ幹線道路近くに住むと認知症になりやすいのか。 要因の一つは大気汚染。二酸化炭素などの窒素酸化物やPM2.5などの微粒子状物質、タイヤの摩耗から発生する空気中の有害物質を吸い込むことによって酸化ストレスや神経炎症を引き起こし、血液脳関係の損傷を招くことから、認知症になりやすいそうである。 二つ目は騒音による寝不足。三つ目は幹線道路沿いでは気分良く体を動かす公園などの施設も少ないため、身体活動の低下になりやすいからだという。 幹線道路沿いにお住いの方、引っ越したほうがいいのかも。 ところで、競馬には絶対がないと心底気づかされたといえば、そんなに長くやっていて今さらなんだといわれそうだが、桜花賞のあった日曜日に、その当然のことを嫌というほど思い知らされた。 まずは中山競馬場の11レース。4番人気の戸崎騎乗のショコラブランから、ほとんど総流しの馬単を買った。 直線を向いてショコラが力強く抜け出し、あとはどれでもいいと叫んだ。だが、泥んこになって2着に飛び込んできたのは7カ月休養明けの13番人気の馬。これだけはいらないと切った2頭のうちの1頭だった。ショコラからの馬単は8万6,420円。 がっくりしたが、気を取り直して阪神競馬場の桜花賞。ルメール騎乗のソウルスターリングは鉄板だろう。ソウルから馬単でレーヌミノル、リスグラシュー、カラクレナイ、ミスエルテなどに流して万全だと思った。 ソウルはスタートこそよくなかったが、中団につけて直線へ。粘るレーヌミノルの外につけて楽に抜け出すと見ていたら、道悪馬場が苦手なのか、いつもの伸びがない。 結局、後ろから来たリスグラシューにも抜かれ、まさかの3着、惨敗である。 まいった。馬券も完敗。後はやけ酒を飲むしかなかった。畜生の上に人間が乗って走るのだから、何が起きるかわからないとは知ってはいたが……競馬は難しい。 さて気を取り直して、現代の記事。以前新潮で報じられたテレビ朝日の制作部長が不倫をしていたことがバレて、男女関係には比較的寛容なテレビ局が、この人間(57)を部長職からゼネラルマネージャーに降格にしたというのである。 新潮は、この男が40代のスタイリストと不倫をしていたが、奥さんにバレて、不倫相手に慰謝料200万円を要求したというもの。 そのとき、不倫している相手と食事したものを、領収書をもらって会社に請求していたと書かれていた。 そこでテレ朝が調べると、出るは出るわ。私的流用がわかったということでの降格処分となった。 制作の人間が外の人間と会ってメシを食うことはよくあることだから、これほど大ごとにならなければ、お咎めなしだったのかもしれないが、奥さんが騒いだために、社としてもケジメをつけなくてはいけなくなったようである。 悪いのは本人だが、奥さんも騒ぎすぎて、墓穴を掘ったということのようである。 やはり現代が、社長追い出しクーデターが起きた三越伊勢丹で、粛清が行われていると報じている。 業績が良くないから社長が追い出されたのだから、首切りは仕方ないだろうが、追い出し部屋をつくり、部長クラスが数人、課長・係長クラスが20人以上、そのほかを含めて50人以上が、そこへ押し込められたというのだ。 そこは椅子が20~30脚ぐらいしかなく、パソコンも全員で3台しかないというから、三越伊勢丹とは思えない、かなり厳しいやり方で、社員の反発を招いているようだ。 それも大西前社長と親しくしていた社員たちが多いというから、大西派排除のためと勘繰られても仕方ないようだ。 業績不振、三越と伊勢丹の寄り合い所帯、クーデターの後遺症など、不安要因が渦巻き、社員の士気は上がっていないという。老舗デパートが喘いでいる。 さて、森友学園問題で渦中の人になった安倍首相夫人・昭恵だが、アサヒ芸能とフライデーに詐欺師と元暴力団組長とも“交流”があったと報じられている。 アサ芸が名指しするのは40代の米国人平和活動家、マット・テイラー。08年に車の中で練炭自殺した元TBSアナウンサーの川田亜子(享年29)の最後の恋人として、メディアに取り上げられたことがある。 山口県出身者で占められている後援会「長州友の会」は、昭恵が運営委員を務め安倍首相も何度も講演に訪れている。そこに映画監督としての顔も持つマットが入り込み、広島の原爆を題材にしたドキュメンタリーを製作すると吹聴し、昭恵はそれに共鳴して、「事あるごとに上映会を開いては、彼の活動のための募金箱を設置して、参加者から集金していました」(地元有力者)。 中には信用して一度に10万円も募金した人もいるという。カネは彼が代表を務めるNPO団体「GNDF(世界核兵器解体基金)」の活動費になったそうだが、今に至るまでひとつも解体していないどころか、こうした高尚な名目を立て、カネを集めるのがマット流だそうで、1998年には「タイタニック引き上げ品展」をやったが、イベント運営費を払わず、「収益をネコババした過去もあります」(NPO関係者)。 大手芸能事務所幹部は、マットが核兵器を解体する瞬間を映像に撮らせるからという条件で1,000万円出資したのだが、出資金詐欺だと知り返還を求め、逆に活動妨害で訴えられたそうだ。反訴してマットの詐欺行為が認定され、返金命令が出たという。 それ以外にも、マットが付き合っていたミスインターナショナル・吉松育美が、件の幹部をストーカーだと訴えたとき、昭恵は支援者として名乗りを上げ、彼はストーカーだと断定した騒動があった。 だが吉松が、昨年2月にその発言を撤回してしまったのだ。後に昭恵は、その幹部に平謝りしたそうだが、「総理夫人という立場を改めて自覚し、周囲の人間を疑うことを覚えなければ」(地元有力者)。 フライデーによれば、最近「アキエリークス」というサイトが開設されたという。そこに、動物愛護団体「J-Taz’s」の代表と彼女が写っている写真が掲載されている。 その代表は元暴力団組長だった人間で、そこが昭恵の名前を使って寄付金集めをしているという情報が流れているそうである。 フライデーの取材に代表は、昭恵の友人が渋谷で犬を保護したことがきっかけで連絡を取り合うようになったと話している。自分が元暴力団の組長で、指がなく入れ墨があるのも事実だが、昭恵の名前でカネ集めをしたことはないと否定した。 飲み会のとき、酔った昭恵から「代表、入れ墨見せて」とよくせがまれたが、「こんなもん人に見せるもんやない」と断ったという。天真爛漫なのかバカなのか。「大麻容認発言」など、一歩間違えれば大スキャンダルになりかねない妻の行動や発言に、夫は気が気ではないだろう。 だが、この夫婦は似た者同士でもある。森友学園問題について説明責任を果たさないばかりでなく、安倍首相は「人権を大きく制約しかねない法律の制定に突き進む」(朝日新聞4月7日付社説)という暴挙に出たのだ。 共謀罪がそれだが、こんな重要法案を30時間程度の審議で打ち切り、成立させようというのである。北朝鮮も真っ青のこうした安倍の強権政治を許してはいけない。 田島泰彦上智大学教授やジャーナリストの青木理、岡本厚岩波書店社長、映画監督・森達也ら33人で「共謀罪(テロ等準備罪)創設法案に反対する表現・メディア関係有志の緊急アピール」を4月6日に出した。 「私たちが希求する表現やメディアの営みは、思想・良心の自由や表現の自由が確保され、自由で民主的な市民社会に支えられてはじめて多様で豊かに創造され、展開されるべきであって、これを危うくする共謀罪(テロ等準備罪)創設法案の制定には表現やメディアの立場から強く反対する」 これができれば、9・11後にブッシュ政権がつくった「愛国者法」の日本版が完成する。安倍のやろうとしていることは、権力主導の国民総監視社会である。そんなことをさせては絶対ならない。 ところでキャリアウーマン風のいで立ちで「花は~自分からミツバチを探しに行きますか? ……探さない。待つの」と上から目線の恋愛指南をするネタでおなじみのお笑い芸人に、ブルゾンちえみ(26)というのがいるそうな。 文春は、先の言葉が、某占星術師の本からのパクりではないかと、ネットで話題になっていると報じているが、そんなことはどうでもいい。 どうせ今の芸人にオリジナリティなどあるわけがない。私はお笑いを見なくなって久しいが、ときどき、チャンネルを間違えて芸人が出ていることがあるが、まったく笑えない。 笑えないお笑い芸人など、何とかのないコーヒーより始末が悪い。 そんな芸なし芸人をもてはやすテレビ局やファンがいるのが、さらに彼らを増長させるのだ。 今日も、お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(44)と俳優の佐々木希(29)が結婚することを公表したとスポーツ紙が報じている。 何が悲しくてこんな年上のオジンと、可愛い盛りの女が結婚しなくてはいけないのだ。 忠告しておく。才能のある芸人は家では面白くもなんともない。外面は仮面だ。女だって通りを歩いている犬だって笑わせることができるが、家ではうんともすんともいわないのが当たり前なのだ。 渥美清を見なさい。彼は仲間に自分の住所さえ教えなかった。ビートたけしを見なさい。家にあんな顔の男がいたら、子どもはひきつけを起こす。 昔、私が付き合った萩本欽一だって、舞台を降りれば、タダの無口な人間だ。外でも家でも、ヘラヘラしている奴にろくな芸人はいないのだ。 現代が、笑えないお笑い芸人ワースト30をやっているが、これは企画間違いだと思う。笑える芸人のほうが圧倒的に少ないのだから、ベスト3を選んだほうが読者の役に立つ。 このワースト1にもブルゾンちえみが選ばれている。ただの素人の宴会芸だと評されているが、そんなのばかりだろう。 2位にはオリエンタルラジオの中田。3位が昨年200本以上にテレビに出たという永野。続いて品川庄司、芥川賞のオマケといわれるピース綾部が5位。 30位まで挙げても何の足しにもならないからここでやめておく。芸なし芸人がテレビを席巻しているのは、安く使えて便利だからで、テレビのディレクターにも芸のわかる人間などいないからだ。 元吉本興業の木村政雄がいうように、今は籠池のような濃いキャラクターのほうがはるかに面白い。心から笑いたかったら、バラエティ番組を消して報道番組を見るべきである。 今週の「文春砲」は、元SMAP香取慎吾(40)の“家族”についてである。 3月5日、後楽園遊園地・東京ドームシティアトラクションズに香取の姿があった。一緒にいるのは中学生ぐらいの少年。 モノクログラビアに後楽園のゴンドラに2人して乗り、香取が自分と少年を自撮りする写真が載っている。 どこにでもいる父と子どもという風情だ。だが、なぜ文春は香取の子どもと書かずに「謎の少年」としたのか。 香取が2歳年上の彼女との「熱愛」をフライデーで報じられたのは97年早々。その年の6月には、彼女との「婚前旅行」も同誌で報じられている。 当時、彼女は会社勤めをしながら歌や踊りのレッスンをしていた「アイドルの卵」だったという。フライデーが報じる2年ほど前から交際していて、香取はテレビ局に、彼女の家から出かけることもあった。 香取は祖母の葬儀にも彼女を同伴し、香取の両親が経営していた雑貨店でも働いていたそうである。事実婚のような状態だったのだろう。 だが、2005年に、2人は鶴見区の一軒家から六本木のマンションに引っ越してしまう。そのころこんなウワサがファンの間で流れたという。 「慎吾に子どもができた」 そして熱愛報道はぴたりと止み、それから10年以上ツーショットが撮られたことはない。 だが、昨年3月末に、ハワイで香取が少年と一緒に歩いている写真がTwitterに上げられた。 彼女とは事実婚ではなく、結婚しているのではないか。少年は2人の子どもで、SMAPが解散して時間のできた香取が、子どもと一緒に後楽園へ遊びに行き、ファンに気づかれても気軽に握手していたそうだ。 だが、ジャーニーズ事務所に、この件を問い合わせても「結婚の事実はない」と答え、香取本人を直撃しても無言。 香取を可愛がっていた元マネジャーの飯島氏に聞いても、彼女のことは知らない、子どもはいないでしょと否定した。 香取が彼女と暮らし始めた頃、アイドルが同棲や結婚するなど、事務所ではご法度だった。木村拓哉が工藤静香とできちゃった婚を発表したのが00年11月。だが、香取には好きな彼女がいることも、結婚したいと公言することも許されなかった。 SMAPの解散を強く主張したのは香取だった。結婚を公表したキムタクへの「思い」もあっただろうが、自分たちの仲を公にできない事務所への長年の不信もあったのではないか。 文春は「二十年以上に及ぶ“悲恋の物語”に終止符を打つことができるか」と結んでいる。香取、君ならできるはずだ、できるとも。 今、香取は新規の仕事のオファーを受けていないという。彼は絵が得意で、芸能界を引退してアーティストとして生きていくという見方もあるようだ。 これが報道されてから、香取は周囲に、あれは知り合いの子どもだ、困ったといっているそうだ。 私には、どちらのいうことが本当か判断する根拠はないが、もし、香取がアイドルだから子どもがいることを知られたくないなどと考えているのだったら、彼の人間性を疑う。 どちらにしても、長年一緒に暮らしてきた彼女を、みんなの前に連れてきて、紹介するぐらいはしなくてはいけない。 今週の1位は文春と新潮の東芝の記事。 「綱川社長が3月29日に記者会見を開きWH(原発メーカー、ウェスチングハウス)の破産法申請と同時に、その処理で赤字が最大一兆100億円になると発表。2年前だったらビックリしたかもしれないが、これまで数々の問題が起きて数千億円単位の損失などが明らかになったからだろう。危急存亡のときに立たされても、もはや驚愕しなくなった自分の感覚は、完全に麻痺している」 これは新潮に掲載されている東芝30代社員の「トホホな転職活動日記」からの引用である。筆者は有名国立大学を出て、当時勝ち組中の勝ち組で旧財閥色も薄い自由な社風だと感じた東芝に入った。支社勤務を経て本社の企画部門に「栄転」した中堅社員で、独身。年収は700万円台だったが、ボーナスカットにより2年間で100万円近く減っているという。 日記では、次々に去っていく同僚がいるが、転職ができるのは引く手あまたの技術職で、彼のような企画畑では転職先もなかなか見つからないと悩みを綴っている。 1月には東芝京浜事業所品質保証部の社員が、水力発電機器の安全検査データをねつ造していたことが報道された。2月にはWHの幹部が、米国で建設中の原発を巡り、部下に建設費の圧縮を指示していたことが発覚し、原子力事業を統括する会長と、社内エネルギー部門のトップが退任した。 そのトップ、ダニエル社長が部下に出したメールが転送されてきた。それを読んだ彼はブチ切れる。 「“短い間でしたが、みなさんと一緒に仕事ができて幸せでした”と。ふざけるな。お前と志賀会長が“チャレンジ”と称して、部下に圧力をかけたんだろう。同僚の話では、ダニーの給与は億単位だとか。この泥棒猫!」 東芝を倒産近くまで追い込んだのは、WHを買収したことがきっかけだった。これは国策であり、東芝の「暴走機関車」と呼ばれていた原発事業担当者と経産官僚出身で資源エネルギー庁次長を経て現在、安倍の首相秘書官である今井尚哉が推し進めてきたはずだ。 その結果こんなことになったのだから、安倍も今井も説明責任を果たせと文春が報じている。 筆者はジャーナリストの大西康之。彼はある東芝社員のビジネスダイアリーを入手した。これは東芝電力システム社の主席主監だった田窪昭寛のもので、東芝の原子力畑を歩み、06年のWH買収では現場を取り仕切っていた。 WHを手に入れた田窪は、東芝製原発の海外輸出という目的へと突っ走る過程で、やはり原発輸出事業を推進していた今井と接近していったという。 「特に、3・11以降、新規の原発受注にブレーキがかかる中、トルコやUAEのプロジェクトは東芝にとって、大きなビジネスチャンスだった。そこで、田窪氏はキーマンである今井氏に接近したのです」(田窪と今井の関係をよく知るA) 手帳には頻繁に今井の名前が出てくる。ディナーを一緒にしたり、帝国ホテルのフランス料理店で朝食を取りながら、田窪は今井の協力を得て、安倍首相に進言してもらったという。 文春によれば、アベノミクスの成長戦略である「第三の矢」に悩んでいた安倍は、今井の原発輸出戦略に乗ったのである。 「田窪氏の口癖は『国策だから』。周囲が『本当に大丈夫か』と不安視する案件でも、佐々木社長の後ろ盾があり、今井氏とも繋がっている彼に『国策だ』と言われると、誰も言い返せません。財務部門もストップをかけられなかった」(東芝関係者) 当時の社長の佐々木は、原発事故以降も「原発をほしがっている国はいっぱいある」と強気で、田窪が持ち込む資源投資案件にも相次いでGOサインを出したそうだ。 東芝の幹部たちの先を見ない愚鈍経営と、安倍首相とその側近が、東芝崩壊という大惨事を招いたというのは、真実であろう。 文春のいうように、東芝は福島第一原発の廃炉という役割もあり、社員が17~8万人もいる日本を代表する大企業である。巨額赤字や粉飾決算にもかかわらず、潰せないため、公的資金(血税)の注入も検討されているといわれる。 東芝はもちろん、安倍首相と今井補佐官にも、国民に「原発輸出事業は失敗だった」と説明する義務があることは、いうまでもない。 【巻末付録】 まずは現代から。巻頭は「秘蔵カラー 田中好子」。そうか、彼女が亡くなってから7年も経つんだ。 春になると「もう春ですね」が口をついて出てくる。ちょっぴり太めなのもよかった。 後半は「おっぱいの進化史」。日本テレビの情報番組『スッキリ!!』のレポーター「阿部桃子 29歳の色香」。発売すぐに回収されたという伝説のヌード「背徳の美人ジャズシンガー 真梨邑ケイ」。この人のジャズはよかったのに、なぜ脱ぐようになったのだろう。確かに過激ではある。 袋とじは「有村架純(24歳)の姉 有村藍里(26歳) 衝撃のオール裸身」。人気女優である妹との比較に苦悩し続けた姉か。わかるなその気持ち。 ポストは、巻頭はいつもの西田幸樹が撮った「美大生YOKO」。巻末もいつもの「見たくありませんか? この女のセックス」。それにオマケで「100センチ。何がめでたい」。それに「橋本マナミ『私生活』」。おなじみが多いね。今週はどちらも今一つで、引き分けだ。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(4/13号、文藝春秋)
渡辺謙の“NYゲス不倫”報道、写真の出どころは「お相手のA子さん」で確定か?
今週の注目記事・第1位 「渡辺謙不倫inニューヨーク」(「週刊文春」4/6号) 同・第2位 「他人事ではなかった『介護殺人』の恐怖」(「週刊新潮」4/6号) 同・第3位 「『籠池ノート』の中身」(「週刊朝日」4/14号) 同・第4位 「『安倍昭恵』という家庭内爆弾」(「週刊新潮」4/6号) 「安倍昭恵夫人“神ってる”破壊力」(「週刊文春」4/6号) 同・第5位 「ディーン・フジオカが『藤岡竜雄』だった頃 空白の18年間を追跡取材」(「週刊文春」4/6号) 同・第6位 「フジテレビの女子アナ採用は役員の好みで決まる」(「週刊ポスト」4/14号) 同・第7位 「トクホの大嘘」(「週刊新潮」4/6号) 同・第8位 「『好きな俳優』『嫌いな俳優』2017」(「週刊文春」4/6号) 同・第9位 「箝口令が敷かれた稀勢の里『本当の容態』」(「週刊ポスト」4/14号) 同・第10位 「小久保『五輪監督』より大切なロングヘアー美女と『博多の夜』」(「週刊ポスト」4/14号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 心配だ。このところポストの誌面が変なのだ。巻頭特集が稀勢の里はまだわかるが、右トップが「大間違いの歯ブラシや歯磨き粉の使い方」というのは解せない。歯の問題は確かに高齢者にとっては大きな問題だが(もちろん若者にも)、もっとやらなくてはいけない問題が、この国には山積していると思う。 4月6日から注目の米中首脳会談が始まる。いつもなら数カ月前から決まっていなくてはいけない会談が、発表されたのは1週間ほど前だ。よほど会談内容についてもめたのだろう。どちらにしても世界中が注視するこの会談のことを、ザッと見た限りでは、どこもやっていないようである。 各誌がやっているのは安倍昭恵についてだが、それも決定的なスキャンダルがあるわけではない。フライデーも文春も、昭恵を1カ月張り込んでみたらどうだろう。面白い絵が撮れると思うのだが。 まずはWBCで「惨敗」した侍ジャパンの監督、小久保裕紀についてのポストの記事から。スポーツ紙や一部週刊誌は、健闘したと書いているところがあったが、とんでもない。あの程度のアメリカを倒せなかったのは、小久保の采配もあるが、選手が相手を甘く見ていたとしか思えない。 それはともかく、思わせぶりなタイトルだが、小久保は1995年に結婚したが2008年には離婚し、今は独身。今の女性と付き合ってもう何年にもなり、知人には「新しい奥さんです」と紹介し、一緒に住んでいるらしい。何のことはない、おめでたい話である。仲良く食事をしているのを、何か「いけない」ことをしているようなタイトル付けは、いかがなものだろう。 次のポストの稀勢の里の「本当の容態」というのも、羊頭狗肉のタイトルではないか。相撲好きには、春場所でいかにガチンコ相撲が行われたのかを分析しているところは、面白いかもしれない。 クライマックスは、稀勢の里が13日目、日馬富士に敗れ、おまけに左腕から胸にかけて強打し、救急車で搬送されてしまったことだろう。稀勢の里休場かと思われたが次の日の出場し、千秋楽には本割、優勝決定戦と連破し、涙の優勝となった。ケガの程度は、ポストによれば「深刻な状態ではなく、直径20センチ以上の内出血があったものの、千秋楽の朝にはテーピングもせずに稽古に出てきた」という程度だという。大ケガをおして出場して優勝すれば、いやがうえにも場所は盛り上がる。そのための演出かと邪推したくなるが、ポストのいうような「軽傷」でもなかったようだ。 サンケイスポーツ4/4(火)7:00配信では、こう報じている。 「大相撲春場所で、左上腕部を負傷しながら劇的な逆転優勝を遂げた大相撲の横綱稀勢の里(30)が3日、新たに左大胸筋を損傷していることが判明した。日本相撲協会が同日に3月27日付の診断書を公表。『左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で約1カ月の療養は必要』とされ、『現在精査中』とも記されている。稀勢の里は2日から始まった春巡業を休場。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は当初、左上腕部の筋損傷とだけ説明していた」 相撲にケガは付きものとはいえ、稀勢の里の頑張りはモンゴル勢力士たちに対する「日本人力士の意地」だったのかもしれない。 文春は、これまであまり浮いたウワサのなかった稀勢の里の「嫁さん探し」がどうなっているのかを取材しているので紹介しておこう。父親は「現役の間はないでしょう。本人もそう言っているし、私もそう思います」。嫁さんはどんなタイプがいいかと聞かれて、「一言でいうなら、“大和撫子”ですよ。ブランド品を漁ったりするような派手好みじゃなくて、優しく健康的な女性」だと言っている。 これまでは地元の茨木・土浦のソープ通いで憂さを晴らしていたそうだが、今は相撲にハマる「スージョ(相撲女子)」の積極的なアプローチも多いから、こっちのほうが相撲より手ごわいかもしれない。 お次も文春恒例の好き、嫌いな俳優特集。アンケート総数6,900通だそうだ。好きな女優は、散々いじめられ、芸名まで変えざるを得なかったから同情が集まったのか、のんである。もっとも昨年も1位だから、今年はアニメ映画『この世界の片隅に』が評価されたのか。2位は10位から急上昇の新垣結衣、3位は綾瀬はるか、4位が満島ひかり、5位が天海祐希となっている。 嫌いな女優は、いうまでもなく不動である泉ピン子、2位が意外にも広瀬すず、3位が前田敦子。好きな男優は1位が大躍進した玉木宏。2位が阿部寛、3位が1位の常連だった木村拓哉。高橋一生、堺雅人と続く。嫌いなほうでもキムタクは堂々の1位。2位が坂上忍、ディーン・フジオカ、福山雅治、山崎賢人と続く。 先週に続いて新潮が「トクホの大嘘」をやっている。今週やり玉に挙がっているのは、「体脂肪が気になる方」へと謳っている缶コーヒー「ヘルシアコーヒー」(花王)。クロロゲン酸に体重減量効果があるというのだが、効果は「ほんの少し」でしかないとニベもない。また同じ花王の「ヘルシア緑茶」はカテキン成分が多く含まれているから、これも体脂肪が気になる人にいいのではといわれるが、欧州ではカテキンが原因とみられる肝機能障害の報告が多数あり、07年にはカナダでヘルシア緑茶と同量のサプリを半年間摂り続けた女性がこん睡状態になり、肝臓移植が行われたケースがあるという。要は、緑茶が危険というわけではなく、特定の成分を濃縮し高濃度で摂取することにリスクがあるというのだ。 しかし、アサヒ飲料が出している「カルピス乳酸アミールS」には、医薬品よりも強力な降圧作用があると、専門家も認めているという。だがこれも大規模な臨床実験をやった海外の研究者の中には、有意義な効果は認められないと結論付けている者もいるそうだ。 したがって、これを飲み続けていればいいと考えて、医者にかかり適切な医療を受ける機会を逸して、重篤になってしまうこともあるから、気を付けたほうがいいというのだが、当然であろう。善玉菌を増やし、腸内フローラの改善につながると謳う「フラクトオリゴ糖」(日本オリゴ)は、被験者わずか7人しかいないのだそうだ。どんなに脂肪分の多い食事をしても大丈夫だと謳う「黒烏龍茶」(サントリー食品インターナショナル)だが、やはり「粉飾決算」の疑いありだとしている。 こうしたトクホの飲み物がすべてインチキというわけではないだろうが、謳い文句を信じて大量に飲むより、日々の食事や酒の量などの大量摂取に気をつけることのほうが大事だという、当たり前すぎる結論が出たということである。 ところで、フジテレビの凋落が止まらない。視聴率もそうだが、人気の女子アナたちが次々に辞めていっている。そんな中で、佐藤里佳アナウンス室部長(50)が、1月23日、各部署の幹部たちが集まる定例の「戦略会議」の場で、こう発言したことが話題になっていると、ポストが報じている。 「2018年4月入社新人アナ内定男2女2、毎年現場で推薦した学生が役員の好みでひっくり返る。今年は誰に選ばれたか(現場は)まだわかっていない」 まあ、女子アナだけではなく、どこにでもある話だが、凋落のフジの内部から、こういう発言が出てきたことに深刻な問題があるのだろう。昔のように「楽しくなければテレビじゃない」というようなコンセプトで、美人で天然な女子アナをバラエティで使いまわしていれば、視聴率が取れた時代ではない。若いうちだけ使って、年を取れば閑職にというのではなく、アナウンサーとしてもそれなりの力を持っている子を取らないといけないのではないかという、至極真っ当な意見であろう。 以前、フジにいた露木茂さんに、私の教えていた法政大学のクラスで話してもらったことがあった。彼は女子アナ志望の学生の前でこういった。 「フジはブスは採りません」 これがテレビ局の本音なのだ。だが、そうたくさん、美人でアナウンス力がある子はそうはいない。だから、同じ子が複数のテレビ局に内定する。そうすると、自局へ引っ張ろうと、あの手この手で勧誘するのだ。スターになる近道は女子アナという時代が続いてきたが、潮目が変わってきたのではないか。フジには、そのことがまだわかっていない。そんな中で出てきたアナウンス室長の発言だけに、深刻さがわかろうというものである。 閑話休題。朝、早稲田のオフィスに来て、お湯を沸かし、コーヒーを入れる。その日の気分によって苦みの強いハワイのコナコーヒーか、手っ取り早いペーパードリッパーのブルーマウンテンにするか、ちょっぴり迷うのも楽しい。ブラックコーヒーを入れたカップを横において、さっき買った週刊誌を読み始める。これに貰い物の和菓子でもあればいうことはない。これで原稿を書かないでいいのなら、この時間は私にとって至福である。 東京の桜は、このところの寒さで少し遅れていたようだが、ようやく満開になった。先週、恒例の「花見の会」を江戸川橋公園で催したが、寒さと雨に震えた。今週は桜巡りをする。カップの日本酒を飲みながら、スマホで「長屋の花見」を聞くのが楽しい。「長屋の花見」は柳家小さんに限る。沢庵の古香とお茶けで花を見て騒ごうという発想が江戸っ子らしくていい。 本題に戻ろう。ディーン・フジオカという俳優がいる。NHKの朝ドラ『あさが来た』でブレークし、4月から始まるテレビ朝日系のニュース番組『サタデーステーション』にレギュラー出演することが決まった。 謎に包まれた経歴で、ニュース番組の顔になる男を文春が追いかけたとなると、何やら昨年のショーンKの二の舞かと思って読み始めたが、期待(?)は裏切られた。彼の本名は藤岡竜雄で、メーカー勤務の父親とピアノ教師の母親のもと、4人兄弟の長男として福島県で生まれている。生粋の日本人である。 一時は芸能界へ入るチャンスがあったが、IT分野に興味を持ち、英語を磨くためにアメリカへわたる。シアトルのコミュニティカレッジに通うとき、学校から紹介されたホストファミリーが彼に付けた愛称が「ディーン」だったそうだ。 彼が次に選んだのは香港だった。モデルや香港映画にも出たが、日本の芸能関係者に「これからは北京語の時代だ」といわれ、台湾へ行く。台湾ではドラマにも出たが、さほど華々しい活躍をしたわけではない。その後台北で知り合ったインドネシアの恋人が住む地に移り、結婚。彼は今もジャカルタを生活の拠点にしているそうだ。この彼女の父親はインドネシアで指折りの大富豪だというから、彼の運がついてきたのは、この結婚からということができる。 というわけで、有名になりたいという野心を抱いてあちこちを回った青年が、スターの座をつかんだのは、生まれ育った日本だったというのは、やや皮肉ではある。テレビ局が彼のどんなところを見て抜擢したのかは、私にはわからない。珍しいもの好きだけで起用されたとすれば、ディーンにとって気の毒な気もする。テレビでしゃべったひと言で、俳優としてのキャリアをダメにしたケースはこれまで多くある。まずはお手並み拝見といくか。 さて、籠池泰典森友学園前理事長の証人喚問以降、安倍首相は妻隠しに躍起だが、世論の大勢は、どんな形でもいいから昭恵は説明するべきだというものだ。安倍首相からの寄付金100万円もそうだが、一番重要なのは、昭恵付きの谷査恵子が籠池に送ったFAXの内容だろう。政治部デスクがこう解説する。 「FAXには〈28年度での予算措置を行う方向で調整中〉との文言がありましたが、異例のことです。首相夫人の存在が背後になければ、財務省がこれほど踏み込んだ回答をするはずがない。事前に経産省出身の宗像直子首相秘書官にも相談していたと言われています」 現在、谷が外国の大使として派遣されるというウワサが流れているが、そうすれば安倍官邸の谷隠しと批判されること間違いない。 文春によると、昭恵付き職員の中には籠池家と縁のある人物もいるという。大阪市の住吉神社というのは保守系の信者が多いことで知られるが、籠池夫妻は同神社のナンバー2である神武磐彦(こうたけいわひこ)と家族ぐるみの付き合いだそうで、神武の長女が非常駐の昭恵付職員を務めているそうだ。 新潮は「傾国のファーストレデイ」と形容しているが、国ばかりではなく安倍家も傾かせていると報じている。昭恵の知人によると、 「“主人とは週に2、3回顔を合わせる”と言っていた。一緒にいるときも、昭恵さんがワーワー言うのを総理は黙って聞いているのが常で、ある意味、やりたいようにやらせています」 また、ゴッドマザーである岸元総理の長女で父・安倍晋太郎元外相の妻・洋子も、騒動勃発後に昭恵にこう言ったというのである。 「あなたは安倍家を貶めたのよ! 安倍家を汚した。籠池とはずいぶん親しいようだけど、どんな関係なの。あなたは一体、何をやっているの!」 さる自民党議員もこう語る。 「籠池さんの証人喚問の際も、首相は“秘書に説明させろ!”と怒鳴ったり、旧知の記者に電話をかけまくったりと慌てふためいていたそうです。それに加えて家庭内でも嫁姑問題の戦端が開かれてしまった。これ以上ストレスフルな環境はない。第一次政権で退陣に繋がった潰瘍性大腸炎が悪化しないかどうか、心配でたまりません」 野党は、安倍の親友がやっている加計学園が国家戦略特区の愛媛県今治市で、獣医学部新設が認められた件を、次なる安倍追求のターゲットにしようと調査中だという。これが破裂すれば籠池どころではない。安倍は心配で夜も寝られないのではないか。 ここへきて安倍の側近たちが「籠池逮捕」でこの問題の幕引きを図るだろうといわれている。 フライデーは菅官房長官や西村康稔副幹事長は、偽証が確定すれば告発すると息巻いていると報じている。いや、偽証など成立しなくても、籠池を逮捕して、後で証拠不十分で釈放しても、この問題はうやむやにできると、安倍たちが考えていることは間違いない。 朝日新聞が3月31日付でこう報じている。 「大阪府教育庁は31日午前、学校法人『森友学園』(大阪市)が運営する幼稚園の立ち入り調査に入った。府は、補助金を不正に受給したなどの疑いがあるとみて、学園の籠池泰典氏(64)らから事情を聴く」 権力ににらまれたら怖い。安倍の妻が説明責任を果たさないことに世論が怒っていることを知っていながら、籠池封じをするというは、安倍の権力が衰退してきている証拠である。疑惑はまだ解明されてなどいない。メディアは権力を私しようとする安倍夫婦を許してはならないと思うが、今の大メディアは頼りないからな。 証人喚問以来、あまり表に出なくなった籠池泰典森友学園前理事長だが、その代わりといってはなんだが、ジャーナリストの菅野完が、週刊朝日で籠池のいい分の正しさと、安倍首相の、この事件を葬り去ろうという画策に「NO」を突き付けている。 菅野は、問題になっている昭恵の秘書、谷からのFAXだが、それと突き合わせて読むとよくわかる籠池の「手紙」についてこう書いている。 「冒頭の挨拶や自己紹介、依頼内容の概要など、手紙らしい内容は一切ない。ただただ要求内容が羅列されるだけ。『籠池氏が何をしている人か』『なんでこんな手紙を送りつけてきたのか』という予備知識がなければ、到底、理解できるような代物ではない。しかしながら、これに対する返答である谷氏からのFAXは、予備知識のない人間であれば読解不可能なはずの『籠池からの手紙』を見事に読み込み、その要求事項の全てに遺漏なく的確に返答しており、先述のように『工事立替費の次年度での予算化』という『籠池の要求』を完全に満たす回答まである」 菅野は、ここまで円滑なコミュニケーションが成立するためには、谷に解説する人間が必要で、それは、籠池が留守番電話に吹き込んだといい、自身のフェイスブックでも認めている、昭恵が担当したと考えるのが自然だろうといっている。 昭恵が籠池の要求を受け、それを財務省に伝えろと谷に指示を出した。 「これでは政治家が行う『陳情処理』や『口利き』と全く同じではないか」(菅野) 昭恵の土地取引への関与は誰の目にも明らかだという菅野の主張は、私にも理解できる。 これまで、政府、与党側から、この問題で資料が出されたことはない。議論の検討材料になる資料はことごとく籠池側から提示されたものばかりである。 それにもかかわらず、安倍や菅官房長官のいい分は「苦しい言い訳に過ぎない」(同)。それは安倍が、妻と私が関わっていれば、総理も議員も辞めるといってしまったため、すべてを籠池の一人芝居にしなくてはならなくなったためである。 「たかだか首相一人のプライドを守るために、政府高官たちが嘘に嘘を重ね、国家を溶解させていく姿は見るに忍びない。もうゲームオーバーだろう。首相、いい加減、諦めなさいな」(同) 大阪地検が捜査を開始したが、東京地検特捜部の元検事、郷原信郎弁護士は、こう語っている。 「籠池氏は証人喚問でも、一貫して昭恵氏から100万円をもらったと語るなど政権には大きなダメージを与えた。そんな意を法務省が“忖度”し、告発状を受理したとリークしたのではないか。補助金は返還しているので通常は捜査しても起訴はありえない」 むき出しの国家権力を使って、一市民をひねり潰そうというのは、あってはならない。籠池の人間性や信仰心はともかく、ここで安倍の横暴を止めないと、日本は北朝鮮よりも言論弾圧がひどい国になる。メディアはここが正念場だということを、腹に叩き込め。 今週も現代がやっている、安倍のお友達、加計学園グループには「血税176億円」が流れている大疑惑もある。安倍退治に、今ほど好機はないはずだ。 新潮では「介護殺人」について特集を組んでいる。何しろ介護殺人は日常化しているのである。自分が認知症になり、介護される側になったら。逆にカミさんがそうなったら、どうするだろう。 元気なときは「オレがお前の面倒を見てやる」「私があなたの介護をする」と言えるが(本音は別として)、そうなったときは、介護する側の肉体的な衰えもある。 新潮は有名人といわれる人たちにも話を聞いているが、そうした体験のある人は、この人を殺して私も死のうと考えたのは一度や二度ではないと、異口同音に話している。世界で一番早く少子高齢化を迎えた老人大国ニッポン。中でも老々介護、介護殺人に対する処方箋を考えだしたら、今でも日本人の人口を超える高齢者を抱える中国などは、そのノウハウをいくらカネを出しても買いに来るに違いない。 自動車も半導体もテレビも斜陽産業になり、日本が生きていこうとすれば、高齢者のクオリティ・オブ・ライフをどうするかというノウハウを世界に先駆けてつくることしかないと思う。 歌手の橋幸夫は、6年にわたって認知症の実母を介護した。もちろん介護殺人をしたわけではないが、介護殺人をした人間には同情的だ。 「愛する人を手にかけるのは本当に辛いことのはず。でも愛情があればあるほど、相手を楽にしてあげたくなるんですよね。そういう人を、果たして単に『殺人者』と片付けていいのかどうか」 エッセイストの安藤和津は、介護していた実母の死を夢に見たことがあったと振り返っている。 「仕事、家事、子育てと介護で、熟睡できることは全くありませんでした」(安藤) 慢性的な睡眠不足が思考回路をおかしくし、夜、外を眺めて大きな木が目に飛び込んでくると、「この木に紐をぶら下げて首をくくったら楽になる」と思ったという。 事実婚のパートナーと父、母を介護したという作家で慶応大学文学部教授の荻野アンナは、父親の介護のとき、父親がリハビリ病院に入ることに怒り、そこの医者から出ていってくれと言われたとき、病院に行く途中でカッターナイフと缶酎ハイを知らずに買っていたという。 「それまで私の中でなんとか保っていた『何か』がガラガラと音を立てて崩れ、『もういや、こんな生活!』『お父さんを殺して私も死ぬ!』と叫びながら、床を転がっていました」(荻野) 父への殺意というよりも、世界中で私以外にこの人の面倒を見られる人はいない。だから責任を取って心中しよう、という気持ちだったという。 安倍首相よ、小池都知事よ。豊洲や東京五輪などよりも深刻でより難しい「老々介護」「介護殺人」について、英知を集め、解決策を早急に模索するべきだと思う。これこそが今の日本の本当の危機であることは間違いないのだから。 さて、ニューヨークの冬は寒い。5年前にクリスマスから新年7日ごろまでニューヨークに滞在したことがあるが、ブロードウエイにミュージカルを見に行って、出てきたら大雪になっていた。タクシーは捕まらないので仕方なくホテルまで歩こうとしたが、雪が激しさを増し、動きが取れなくなってきた。下手をすればここで行き倒れかと覚悟したころ、ようやくタクシーを捕まえることができ、なんとかホテルへたどり着いた。そのホテルのレストランで飲んだオニオングラタンスープのおいしさを決して忘れることはないだろう。 現在のニューヨークの気温を見たが、日本と同じぐらいだから、今年は比較的暖かいようである。2月18日は例年より10度も高かったというから、マンハッタンのオアシスであるセントラルパークも暖かさに誘われ、人出が多かったそうだ。 そんな中を肩寄せあって散歩する2人の日本人男女がいた。小柄な女は濃紺のロングコートで、顔の半分をサングラスで覆っていたが、笑みを浮かべていた。ハットとスカーフをまとった男もサングラスをしている。歩道の隅には名残雪。絵のような景色の中を2人は手を握り合ったまま、高級住宅街のほうへ歩いて行った。中年のニューヨーカーが、男の顔を見て「ケン・ワタナベ」と呟いた。今や世界的俳優となった男は、そのまま彼女を伴って高級アパートメントへと入って行った。 映画の冒頭シーンのようである。だが、渡辺謙が連れていたのは再婚した妻・南果歩(53)ではなかった。果歩は昨年3月に乳がんを患い、都内の病院で手術している。それ以後投薬療法を開始しており、渡辺も献身的な介護をして“おしどり夫婦”といわれている。 しかも、これをスクープした文春によると、果歩はニューヨークを離れて、元夫で作家の辻仁成との間にもうけた大学生の息子に会うためにサンフランシスコへ行っていたそうだ。 渡辺謙の女性遍歴は有名である。特に女優の杏を生んだ最初の妻との離婚がもつれて裁判沙汰になった際、妻サイドが実名を上げた女たちの中には、女優以外にも、NHKの受付嬢、行きつけのすし屋の常連客の妻までいたことが大きな話題になった。 現在熱愛しているA子は、文春が調べたところジュエリーデザイナーで、36歳。出会いは渡辺が主演した『許されざる者』の試写会の後、俳優たちと遊びに行った大阪・北新地にある老舗高級クラブだ。大阪の裕福な家庭で育ったA子は、女子高を出た後、女性誌の読者モデルとして活動していたが、20代後半から宝飾関係の専門学校へ行き始め、ジュエリーブランドを立ち上げようとして、その資金稼ぎのためにクラブで働いていたという。エルメスのバッグをいくつも持ち、フランス語やソムリエの資格にも挑戦していて、海外の高級ホテルに宿泊するセレブな生活を送っているようだ。 そんな2人は最初の出会いから1年半後ぐらいで交際を本格的にスタートさせたという。逢瀬はニューヨークだけではなく、大阪や気仙沼など国内でも仲睦まじい2人の姿が目撃されている。 文春には、2人がニューヨークのチャイニーズレストランで食事をしている写真、渡辺がソファーでくつろいでいる写真も掲載されている。ティファニーで買ったプレゼントをもらって喜ぶ彼女とのツーショットを、渡辺が自撮りした写真まであるのだ。 なぜこのような写真を、文春は手に入れることができたのであろう。渡辺が出すはずがない。A子が自分のブログにこのような写真を載せていたとは考えにくい。A子から出たのではないのか。私のフライデー編集長の経験でいうと、こうした情報は交際している女の側から出ることが多い。有名になりたい、こんな芸能人と私は付き合っていると世間に吹聴したいという動機が多かった。 今回のA子にそうした動機はないだろう。妻の南果歩の知るところとなり、困った渡辺から別れ話を持ち出され、カッとなってというケースなのかもしれないが、それではわずか2週間ほど前に仲睦まじく歩いていた姿を文春が隠し撮りした理由がわからない。 どちらにしても、渡辺は妻になんといって詫びるのだろう。それともラストサムライらしく、腹掻っ捌いて死んでみせるか。 【巻末付録】 現代は巻頭で「元宝塚月組スター 月船さらら スクープ撮り下ろし」。男役で人気を博したヅカのスターが「ここまで見せた!」。宝塚好きにはたまらないんだろうな。後半は「バスト100cm Iカップ 松本菜奈実」。袋とじは愛と官能の袋とじと題して「キスのある風景」。じっと見ていると、何やら感じてくる……かもしれない。 ポストはカメラマン西田幸樹が撮り下ろす「なおん。」now onという意味もある。今回は「美大生YOKO」。表紙はとても美しい。このカメラマン、婦人科としてはただものではない。必見です。後半は「誰もが憧れたハーフ美女名鑑」。純アリス、シェリー、ジャネット八田など。いいね~。「山崎真実 ハダカの真実」「橋本マナミ『私生活』」。「見たくありませんか? この女のセックス 第3回 みおん」 今週は西田カメラマンの美大生がグンバツ。よってポストの勝ち。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(4/6号、文藝春秋)
老人を木に縛って焼き殺し、5歳女児の喉をナイフで切り裂く──ミャンマー政府軍「ロヒンギャ虐殺」の現実
今週の注目記事・第1位 「籠池泰典独白 60分」(「週刊文春」3/30号) 同・第2位 「ミャンマー 語られざる民族浄化」(「ニューズウイーク日本版」3/28号) 同・第3位 「安倍ゴッドマザー洋子氏が激怒 日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」(「週刊現代」4/8号) 同・第4位 「トクホの大嘘」(「週刊新潮」3/30号) 同・第5位 「東芝『潰すか救うか』メガバンクのトップたちが語る」(「週刊現代」4/8号) 同・第6位 「『がんばれ! アサヒ芸能』TSUTAYA傘下で絶体絶命」(「週刊文春」3/30号) 同・第7位 「『大原麗子』にベッドインを拒否された『渡瀬恒彦』」(「週刊新潮」3/30号) 同・第8位 「東大合格ママ 徹底指南『男子と女子は受験勉強が違う』」(「週刊文春」3/30号) 同・第9位 「金正恩『斬首作戦』トランプ決断目前!」(「週刊文春」3/30号) 同・第10位 「石原・浜渦『逃げ恥』を許したおバカ都議」(「週刊文春」3/30号) 同・第11位 「小池新党『候補者』263人の名前」(「週刊ポスト」4/7号) 同・第12位 「アレク『妻・川崎希を裏切る不倫カーセックス』衝撃撮!」(「フライデー」4/7号) 今週のワースト記事 「桜田淳子からの手紙」 「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」(ともに「週刊ポスト」4/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 先週金曜日は現代とポストの発売日だったが、この2誌のタイトルを見ていると、つくづくこの国は平和ボケしていることがよくわかる。 安倍首相の祖父・岸信介は安保反対運動が全国的に広がっているにもかかわらず、「それでも後楽園球場は満員だ」と言ったといわれる。それでいえば、安倍は「現代、ポストを見てみろ。日本人は籠池問題なんかより、株や死ぬまでセックスのほうに関心があるんだ」といいたいのではないか。 現代の巻頭特集は「私はこの株、この投信でこんなに儲けました」、第2特集は「病気別行ってはいけない有名病院」。ポストは「小池新党『候補者』263人の実名」と「『あれっ?』と思ったら“隠れ難聴”を疑え」である。 株は論外だが、病院採点も難聴問題も年寄りには大きな関心事ではある。私もだいぶ前から聞こえが悪くなってきて、テレビの音はもちろんのこと、寄席でぼそぼそ話す噺家の声が聞こえないので困っている。だが、ジャーナリズムを自称する週刊誌なら、籠池・安倍昭恵問題を大きく取り上げないのはなぜか。 その点、文春が籠池インタビューを喚問の当日にもってきたのはさすがである。ポストも現代も、この問題を扱っていないわけではない。ポストは鴻池祥筆を直撃したり、この間、籠池側のスポークスマンのようになっている菅野完に、大メディア批判をさせているが、片手間感は否めない。 現代の行ってはいけない有名病院にちょっぴりだけ触れておこう。現代が言いたいのは、どんな有名病院でも得手不得手があるということだ。例えば、食道がんでは市立札幌病院、名古屋第二赤十字病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、金沢医科大学病院、東京都立墨東病院などはポイントが低く、順天堂医院や神戸大学医学部付属病院はポイントが高い。 すべてのがん手術に対して圧倒的なポイントを稼いだのは、がん研究会有明病院。先日、私の友人が肝臓がんで入院したので見舞いに行ったが、威容を誇る大病院だった。この評価が正しいのかどうかはわからないが、一つの指標にはなるだろう。 ポストがおかしい。巻頭からあれれれ……。いきなりカラーで「桜田淳子からの手紙」だ。4月に何年かぶりの公演をやるらしい。18、19のころの愛らしい写真が載っていて、彼女からの手紙もある。だが待ってくれよ。彼女はいまだに深刻な問題を抱えている統一教会、今は世界平和統一家庭連合というらしいが、そこの信者で広告塔である。 私のところへも、娘が入信して困っている、なんとかならないかという母親からの切実な相談が来ている。なくとも、彼女のそうした経歴を書くべきではないか。桜田のコンサートを見て入信する人間が出てくるかもしれないのだ。一切触れていないというのは、ポストらしからぬ扱いだと思う。 そのついでにいえば、ポストの「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」という記事にも「喝!」である。「原発の利点をどう考えるか」「安全性を追求しているのは原発の現場だけではない」「柏崎刈羽原発でも美浜原子力緊急事態支援センターでも、安全対策の取り組みは新たなステージへ踏み出している」「原発停止に伴う火力発電燃料の輸入増加が日本経済の足枷となっていることもまた、日本人が直視しなければならない現実である」 まるで東京電力が作成したパンフレットのようである。私のところへ送られてくる「Enelog」という電気事業連合会が出している小雑誌がある。 今月は特別号で「福島第一原子力発電所と地域の『いま』をお知らせします」とある。そこには「現在は各号機とも安定冷却を続けています」「放射線量の低減と労働環境の改善」「原子力の安全性向上に向けた取り組み」「緊急事態への対応能力の向上」「経営トップによるリスクガバナンスの強化」などと、私たちは一生懸命やっていますからご安心くださいという、電力側に都合の良いいい分が載っている。 これは電事連が出しているから致し方ないが、ポストの記事も受け取りようによっては電事連が金を出しているペイドパブ(記事広告)と受け取られかねないのではないか。もちろんPRとは入っていない。いまだに福島第一原発事故は収束してはいないのだ。放射能の除染も道半ばである。今日本人が考えなければいけないのは、「被災リスクに正対する姿勢」ではなく、どうしたら原発をなくし、それに代わるエネルギーを生み出すために何をしなければいけないのかということに「正対」することだと思う。 桜田のグラビアといい、この記事といい、今週のポストには首を傾げざるを得ない。 まずはフライデーから1本。私には、さっぱりわからないアレク(34)という男が妻・川崎希(29)を裏切る「不倫カーセックス」をしていたというお話。 アレクなる人物、元モデルで、元AKB48の川崎と13年に結婚したそうだ。当初は「格差婚」といわれていたが、バラエティで「外車や豪邸を妻に買わせておいて浮気しまくるゲス&ヒモキャラ」でブレイクしたそうだ。妻が不妊治療しているにもかかわらず、ファンの女を車に連れ込み、セックスしていたというのだ。こんなばかばかしい男を張りこまなきゃならないフライデーに同情する。 川崎は亭主の浮気がばれるたび、「ニンジンを尻に刺す」「自分の小便を飲む」などのペナルティを科すことで許してきたそうだが、今度は、そうしたシーンを撮らせてもらったらどうか。 小池都知事が都議選に候補者を多数擁立して、意のままに動く多数派を作ろうと画策していることはよく知られている。ポストは、その候補者リストを入手したと特集しているが、263人というのは、いくらなんでも多すぎるだろう。この中から70人程度が選ばれるとポストは見ているようだが、メンツはバラエティに富んではいるが、政治家としては未知数である。 例えば、スピリチュアルカウンセラーで国民的美魔女コンテストのファイナリスト。グラフィックデザイナー。元キャビンアテンダント。80年代に流行したファッションブランドの創業者などで、その中でも目玉候補が東京MXテレビの元看板アナの天野ひかり、IQ145以上を売り物にする秀才タレントの利咲、美人歯科医の照山裕子、マンガ雑誌「ヤングマガジン」などのグラビアを飾った穴繁あすかたちだという。 私には、なぜこの人たちが都議選の「目玉」なのか全くわからない。あるネットメディアが行った支持率では、小池への支持が都内全域で平均85.3%となったという。 これまた安倍自民と同じように、対抗軸がないからという理由が一番多いのではないか。ようやく小池都知事は「豊洲移転問題を都議選の争点にはしない」と言いだしたが、当然である。何度も言うが、豊洲移転問題に結論を出して、そのことの是非も都議選で問うというのが真っ当な考え方であろう。 その結論の出し方によっては、支持率が急降下することも十分考えられる。それは盤石だと見えていた安倍政権が、籠池疑惑で揺らいでいるのを見ればわかる。小池の地盤は安倍よりもっと弱い。 文春は、百条委員会に石原元都知事、浜渦元副知事を呼んだが、なんのことはない、記憶にない、忘れた、挙句には恫喝までされるという体たらくであったことを「おバカ都議」と揶揄している。当選6回のベテラン古賀俊昭都議のこの言葉が、すべてを物語っている。 「(追及が)緩いと言いますが、別に百条委は追及する場ではない。私たちは今まで豊洲移転の予算に賛成してきたが、その判断が間違っていなかったというのが、証人喚問を通して明らかになれば良いと思います」 百条委は追及する場ではなかったというのだ。証人が誰でもよかったのだ。「豊洲移転は正しい」ということを証明しようとしたというのだから、豊洲移転の経緯の真相など明らかになりっこなかったのである。時間の無駄だった。 さて、文春で今売り出しのジャーナリスト・山口敬之のレポートで、トランプが「金正恩の斬首作戦」を計画しているというのである。 在韓米軍が中心となって北朝鮮有事の際のシミュレーションをいくつかつくっているという。その中には「5015」というのがあるそうだが、トランプが実行しようとしているのは、それよりもより過激な作戦だそうだ。 「特殊部隊がターゲットの居場所に突入してターゲットを殺害し、DNAなどを使って本人確認をする暗殺方法を言う。ミサイル攻撃など手っ取り早い殺害方法をとらないのは、ターゲットが死亡したという事実を客観的に確認して内外に公表することが重要だからである」(山口) そして金正恩に代えて金正男を据える予定だった。しかしそれを察知した北朝鮮は、正男を暗殺することで、アメリカの目論見を潰したのかもしれない。こうしたスパイ物語はおもしろい。世界で唯一といってもいいほどの独裁国家の北朝鮮のドンを、CIAの秘密工作員が潜入して寝首を掻く。 だが、こうした計画が実行に移される可能性は低いと、私は考える。なぜなら、我々が知るかぎり北朝鮮内の情報は極めて少ない。仮に金正恩を斬首したとしても、第2、第3の金正恩が生まれ、核をアメリカ、韓国、日本へ使う可能性が極めて高い。韓国は陸続き、日本は至近距離である。もし北朝鮮が本当に核開発に成功していて、それを搭載したミサイルを撃つ能力を持っていたとするならば、アジアは火だるまになる。 そんな危険なことをトランプがやろうとしていれば、安倍は死ぬ気で止めなくてはいけないはずである。オサマ・ビン・ラディン暗殺とは難易度が違い過ぎる。それにオバマケアさえ破棄できないトランプの現状では、それほどの重大事を周囲に納得させることは、トランプには無理であろう。 圧力と対話。北風と太陽政策しか北朝鮮にはないのだ。金正恩暗殺などすれば、火薬庫が爆発して大惨事になる。トランプもそこまでバカではないと、私は思いたい。同じ文春に、3人の息子たちをみな東大へ入れた佐藤亮子が、3月10日に、娘も東大に合格させたという記事がある。 彼女のユニークなのは、子どもたちの教育は100%母親の責任だとして、父親には一切手を出させないというところだろう。3回間違えた問題は壁や天井に貼っておく。手製の暗記ノートを作り、食事する子どもたちの横でページを繰って覚えさせるなどは、珍しいやり方ではない。 だが、男の子の勉強は短期決戦型でいいが、娘は体力的に難しいため、中1から塾に通わせ、6年かけてコツコツと勉強させる方法を取ったそうだ。髪をドライヤーで乾かす間も、母親がドライヤーを持ち、娘に国語の問題集を解かせていたという。要は、母親が子どもたちの勉強に主導的に関与し、子どもたちもそれに従順に従うということができれば、なんとかなるというのだろうが、これがきっと、やってみると難しいのではないだろうか。私の乏しい経験からだが、思春期の子どもはなかなか手ごわい。腸内フローラを整えるために、毎日ヤクルトを1本とヨーグルトを食べさせた。各予備校が実施する東大模試の過去問をひたすら解かせたそうだ。 私が興味あるのは、こうして母親主導で東大に入った子どもたちが、社会に出てからどう生きていくかだ。親離れするのか。反発するのか、これからも母親べったりで生きていくのか。ぜひ10年後に、そのことを詳しく書いてもらいたいと思う。 昨夜は渡瀬恒彦が出ている映画『仁義なき戦い 代理戦争』(1973)を観た。度胸のいいチンピラをやらせたら抜群だ。空手の有段者だから、実生活でも喧嘩は強かったという。 新潮で大原麗子の弟、政光が、「お互い一目惚れで、特に姉さんのほうが渡瀬さんを好きになったみたいです」といっている。仲睦まじかった2人だが、渡瀬の実父が亡くなり実母を引き取ってから、隙間風が吹くようになったそうだ。それも渡瀬が家にいればよかったのだが、売れっ子になって家に帰れない日が続いたという。 大原が森進一と浮気をしていると週刊現代ですっぱ抜いたのは私だったが、離婚する1年ほど前から、「姉は渡瀬さんが浮気をしているんじゃないかと疑い始めた。そんな事実はなかったようですが、それでも、対抗策として長いことセックスを拒否したんです」(政光)。 あんないい女がすぐそばにいるのに、手を出せないのはつらかっただろうな。躁鬱状態にある大原は、渡瀬の自宅にも電話をかけ、渡瀬の奥さんが取り次いで話し、大原は会いたいとこぼしていたそうだ。 ところで、徳間書店がレンタルビデオなどで有名なTSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の子会社に買収された。CCCは「エスクァィア日本版」を傘下に収めたり(09年に休刊)、「ニューズウイーク日本版」も出している。文春は、ヤクザ記事が多く、裏の世界の情報誌として有名なアサヒ芸能は、存続できるのかと疑問を呈している。 しかし、アサ芸の持ち味である「戦後裏面史」はもっと評価されていいし、現在も厳然としてあるヤクザ社会、裏社会を記録していくことは重要である。アサ芸に苦言を呈すれば、編集部がこうした役割を積極的に担っていくことをもっと自覚し、誌面を作っていってくれることを期待したい。そうすれば、まともな経営者なら、その意義を理解し、積極的に支援してくれるはずだ。 次は、もだえ苦しむ巨竜・東芝がどうなるのかというお話。確かに苦しい状況だが、現代によれば、メインバンクは東芝支援をこれからもやっていくと、腹を決めたというのである。それは、東芝がインフラ事業や鉄道、道路標識などに深く関わっているからという理由がある。 もし東芝が潰れれば、オフィスビルやタワーマンションでエレベーターが止まり、鉄道が運休し、交通標識が誤作動を起こす。東芝社員は19万人だが、東芝の取引先は1万社を超えるといわれ、全国1万件の連続倒産にでもなれば、日本経済にも大打撃である。それに事故を起こした原発の廃炉、軍需産業と、東芝は「国策企業」である。これを放置したままにすれば、日本だけではなく、国際的な外交問題にもなりかねないのだ。 だからメインの三井住友銀行も、東芝への不満はいうが、手を引くことはないようだ。また現代によれば、政府系の「産業革新機構」が出資するシナリオもあり、政府系として生き残る可能性もあるようだ。 確かに、これだけの企業を潰すわけにいかないことはわかる。だが、それと、東芝の経営陣の放漫経営、経営責任をおろそかにしてはならない。すべての膿を出し、経営陣を一新し、不要な部分はそぎ落として新生東芝として厳しい再建への道を歩む。東芝で起きていることは氷山の一角であるはずだ。第2、第3のシャープや東芝はこれからもっと出てくる。そのためには徹底的な東芝の再建策を、国民にわかるように見える形でやってもらいたいと思う。 第4位。新潮が、CMで喧伝されているトクホ(特定保健用食品)には「大嘘」のものが多いという特集を組んでいる。トクホとして販売するには製品ごとに有効性や安全性について審査を受け、表示について消費者庁の許可を得る必要がある。3月20日時点でトクホは1,168品目あるという。そのうち販売されていないものもあるから、現在販売、準備中のトクホは454品目。2015年度の市場規模は6,391億円もあるそうだ。 まずは、脂肪の吸収抑制・排出増加を謳っている「からだすこやか茶W」「キリンメッツコーラ」などに入っている難消化性デキストリン(以下、難デキ)は「効き目ゼロだった」というのである。これはトクホ全体の3分の1を占める「魔法の成分」といわれるそうで、難デキは水溶性の食物繊維で、デンプンを加工処理した物質だという。国が許可した難デキの効用は20年ほどの間、整腸効果や血糖値だけだった。そこに2011年に「脂肪」の文字が加わる。そのために脂肪の多い食事を摂りがちな人や中性脂肪が気になる人の食生活改善になると爆発的な売れ筋になる。 だが、筑波大学の鈴木正成名誉教授らが2010年に、日常的な食事を摂った場合に、難デキ6グラムが含有された茶飲料、グァバ葉茶ポリフェノールが70ミリグラム以上含有された茶飲料、普通の水出し煎茶と、それと合わせてダンベル体操をやった後の食後血糖値上昇抑制効果を調べた結果、どの茶も血糖値の上昇を抑制したものはなく、有意差が出たのはダンベル体操だけだったという。 さらに、千葉大学の山本敬一名誉教授によると、このトクホの根拠論文がいずれも松谷化学工業という会社の研究者が作成した論文に依拠しているそうで、ここは難デキの国内シェア8割を誇る会社だというのである。 山本名誉教授は、その論文で難デキを摂取すれば脂肪が排便として多く排出されるとしているが、「そこに表れた1・2%の差は生物学の世界では誤差の範囲。このことから難デキには脂肪を抑制する効果はない」というのである。10億本を突破したお化け商品「伊右衛門 特茶」は、謳い文句とは逆に体脂肪率も体重も増加するという。これもサントリー食品インターナショナルのHPにあるグラフがミスリードしていて、首を傾げざるを得ないと高橋久仁子群馬大学名誉教授が話している。 高橋名誉教授が特茶の主な論拠論文を当たったところ、特茶を飲み続けると体重が減らないばかりではなく、体重も脂肪率も増えていたというのである。これなら飲まないほうがいい。 トクホの許可は消費者庁の管轄で、その有効性や安全性の評価は「消費者委員会新開発食品調査部会」で審議される。しかし特茶が関与成分としているのは「ケルセチン配糖体」だが、審議を担当する専門家ですら解釈に困る代物だったというのである。 そのためメーカーには再度の説明が求められ、結局、お腹回り、ウエストサイズ、肥満という文言が削除されてしまったそうだ。 リカルデントというガムに添加されている人工甘味料は、「90年代後半には、米国の複数の研究者が脳腫瘍を引き起こす可能性を指摘」(科学ジャーナリストの渡辺雄二)しているという。 生きたまま腸に届くという「ヤクルトAce」も意味がないとニベもない。「この手の乳酸菌飲料でなくても健康は維持されますし、特定の乳酸菌でないとダメということもない。無理して高価なトクホを買うよりも、バーゲンセールで買ったヨーグルトを選べば十分ですよ」(秋津医院の秋津壽男院長)。 日本ケロッグの「オールブラン オリジナル」も、「その人数(被験者=筆者中)も、たった11人ですから、どんな量を何日間摂取したらどのような効用があるのか、納得できる証明になっていない」(唐木英明東京大学名誉教授)。 日清オイリーの「ヘルシーコレステ」に入っている植物コレステロールには思わぬ副作用が発覚したという。 したがって、ドイツやEU全域でこれを使った加工食品には「血中コレステロール値が普通の人や子どもは摂取するな」という警告表示が完全に義務付けられたそうである。新潮がいうように「聞こえのいい効果ばかりが喧伝され、そこに潜むリスクが周知されているとは言い難い」のだ。新潮はこの問題を引き続き追いかけるそうだから、要注目である。 森友学園の籠池理事長の証人喚問は終わったが、安倍首相の妻・昭恵の証人喚問を求める声が大きくなっている。新聞各紙も「関与を全否定してきた首相の説明とも食い違う。解明のため昭恵氏を国会に招致する必要がある」(朝日新聞)、「昭恵氏は(中略)証人喚問の場で真相を語るべきである」(東京新聞)、「籠池氏の証言が事実かどうか、昭恵氏本人の口から説明が聞きたい。記者会見などをしないのなら国会への招致が必要となる」(毎日新聞)。 安倍寄りの2紙、読売新聞は「双方がさらに誠実に説明を尽くすしかあるまい」、産経新聞は100万円寄付問題は2人が対立している以上、「予算委員会として夫人に直接、事実関係を確認する作業も必要となろう」と、やんわり。だが、一方を偽証罪に問われる証人喚問で、昭恵を予算委員会の参考人とは、理解しがたい。 そのうえ、建設費が異なる工事請負契約書を提出していた件で、違法性が問われる問題であれば「本人の証言を待たず」司直の手で徹底的に解明すべきであると、まるで安倍のいい分をそのまま代弁しているようだ。ともあれ、籠池の証言を昭恵はフェイスブックで否定しているようだが、コトはそんな簡単なことではない。このへんにもこの女性の「甘さ」がよく出ている。 現代は、安倍首相の母、ゴッドマザー洋子が昭恵に対して「日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」と激怒していると報じている。もともと嫁姑の仲はよくはなかったようだ。それがこの頃は、昭恵が「お義母さんに叱られるのが怖い。憂うつだ」と愚痴っているというし、安倍と昭恵が顔を合わせる機会はほとんどなくなり、安倍家は崩壊しているといっても過言ではないそうだ。 それに今回の籠池問題勃発だ。夫の心妻知らずと、安倍は嘆いているかもしれない。この記事の中で注目すべきは、政治資金に詳しい上脇博之神戸学院大学教授が、こういう指摘をしているところだ。 「調べてみると、昭恵夫人が塚本幼稚園を訪れた’15年9月5日の1週間前、8月28日付で、安倍総理が代表を務める地元・自民党山口県第四選挙区支部から、総理の政治資金団体のひとつ『晋和会』に、ちょうど100万円が寄付されています」 このタイミングで100万円が動いた! 推測だがと上脇教授は断わったうえで、万が一、昭恵夫人が晋和会から人件費としてカネを受け取っていたとすれば、それが籠池に渡った可能性があるのではないかと指摘する。 現代によれば、籠池が「安倍首相から100万円の寄付を受け取った」と爆弾発言をした日、これを聞いた山本一太参院議員が安倍にすぐ連絡を入れると、「安倍総理は瞬間湯沸かし器のように怒って、『証人喚問だ! 籠池を国会に呼べ!』と大興奮で指示を出した。参考人招致をすっ飛ばしていきなり証人喚問になった裏には、こんな経緯がありました」とある官邸スタッフが語っている。 これまで証人喚問されたのは政治家が多い。もちろん「耐震強度偽装事件」や「年金資産詐取事件」で民間人も呼ばれてはいるが、国民生活に関わる重大事件である。籠池が、国会の喚問の後、外国特派員協会でも記者会見を開いている。そこで「(総理の)悪口をいっただけで喚問される。この国には言論の自由はあるのか」という趣旨の発言をしている。これこそメディアが追及するべき重大事であるはずだ。 第2位。これだけは読んでほしいという記事を紹介しよう。ニューズウィーク日本版が、ミャンマーで今も続くイスラム系少数民族、ロヒンギャに対する大虐殺についての特集を組んでいる。 勉強不足でこのことについて知らなかった。ロヒンギャとは、ミャンマー南西部のレカイン州を主な居住地とするイスラム系少数民族。 ロヒンギャに対する迫害は18世紀から始まるというが、これは省く。直近の悲劇は昨年10月に始まった。ロヒンギャの武装集団による国境警察の殺害事件を口実に、ミャンマー政府軍が攻撃を開始し、彼らが住む3つの村で合計430の住居が軍隊に破壊され、村全体が焼き討ちされた。上空から軍のヘリが飛来し、手りゅう弾を投げ込み、家から飛び出てきた住民たちを地上部隊がライフルで狙い撃ちした。動けない老人たちも家から引きずり出され、木に縛られ焼き殺された。11歳の少女は、家に押し入った兵士が父親を殺し、母親を代わる代わる強姦したのを目の当たりにした。別の家では、泣きじゃくっていた乳児に兵士がナイフを突き刺した。5歳の少女は、強姦されている母親を助けようとしてナイフでのどを切られて殺されたという。焼き払われる前と後の村の写真が載っている。村はすっかり更地になってしまっている。ボスニア紛争中に起きた虐殺事件では8,000人が殺されたというが、この村ではそれ以上が殺されたそうである。 ロヒンギャ迫害は48年にミャンマーがイギリスから独立してから始まった。ロヒンギャは虐殺だけではなく、法的な手段でも排斥されているという。82年に制定された「国籍法」で、ロヒンギャはミャンマー国籍までも奪われた。 ロヒンギャの総数は200万とも300万ともいわれるそうだが、そのうち迫害から逃れるために国外へ脱出したのは160万人もいると見られている。日本にも迫害を逃れたロヒンギャが暮らしている。必死に日本語を覚え、スクラップ工場を経営しているロヒンギャもいる。 読んでいて泣いた。民主化したはずのミャンマーで、あのアウンサン・スーチーが元首の国で、いまだにこんな虐殺が行われているなんて、信じられない。だが現実である。この瞬間にも、ロヒンギャが虐殺され、シリアなどの難民は野垂れ死にしている。こうした世界へ眼を開いてくれる記事が、日本の雑誌には少なすぎる。安倍や小池がどうした。そう考えるところから日本を見つめなおす。つくづくそう思わされた特集であった。 さて、3月23日、午前10時から始まった森友学園の籠池泰典の国会での証人喚問中継を、スマホのインターネットテレビAbemaTVで見た。正直に言うと、籠池の思想信条には辟易しているが、ここでの話しぶりは堂々としていて、こやつはただ者ではないと思った。 証人喚問といえば昔、田中角栄の刎頚の友だった国際興業の小佐野賢治や日商岩井の海部八郎が喚問されたときのことを思い出す。2人ともメディアの前では居丈高で無礼だったのに、国会では、小佐野は消え入るような声で「記憶にない」を繰り返し、海部は書類にサインする手がぶるぶる震えて書けなかった。 籠池は、事実関係については自分のいうことに嘘はないという自信があったのだろう。冒頭こういった。 「国有地の大幅な値引きなど、一連の経緯の真相を明らかにするためにも、私だけトカゲのしっぽ切りで罪をかぶせようとするのではなくて、まず私がこうして国会の場で正直にお話しさせていただきますので、どうぞぜひ、その他の関係の方々を国会に呼んで、事実関係をお聞きいただき、真相究明を進めていただきますよう、心からお願い申し上げます」 それに比べて自民党の西田昌司議員などは、安倍首相や妻・昭恵の代理人のごとくふるまい、真相解明しようという姿勢を全く見せなかったのは見苦しく、かえって安倍や昭恵の疑惑を深めてしまった。籠池は西田が「100万円授受はなかった」と何度も否定するのにも全く動じなかった。また、民進党の福山哲郎議員が、もしそれが嘘だった場合に偽証罪に問われるがと再度質しても、間違いないと言い切った。安倍首相と昭恵は中継を見ながら、とんでもない奴と関わったと臍をかんでいるに違いない。 文春は籠池電話インタビューを巻頭でやっている。そこでも昭恵からの100万円寄付について詳しく語っているので、要約してみよう。2015年の9月5日、昭恵が3度目の塚本幼稚園訪問をし、講演した。講演の前に園長室で2人だけになったとき、彼女が封筒を差し出した。 「まずいただいて、『これは何でしょうか』とうかがいましたら、『一人で(小学校建設を)させてすいません』と。『これはいただいていいんですか』とお尋ねしますと、『どうぞ、安倍晋三からです』というふうにおっしゃいましたね」(籠池) その際、昭恵に講演の謝礼として10万円を菓子袋と一緒に渡し、彼女も受け取った。だが、昭恵が車で出た後に電話をよこして「寄付金は匿名にしてほしい」と言われたという。 さらに、安倍首相が2月28日に国会答弁で、「妻は講演料も受け取っていない」と発言した直後に、籠池の妻に「本当に記憶から飛んでしまって」という謝り(?)メールを送ってきていることも明らかにした。籠池は喚問で、昭恵とのメールもこれから全部公開するといっていたから、昭恵のウソもばれるはずだ。証人喚問ではさらに、昭恵の関与を示す物証が出てきた。彼女の秘書役として経産省から派遣されている谷という女性からのFAXがあり、そこにはいろいろ各方面に聞いてみたが、お役に立てなくて申し訳ない。そのことは昭恵にも伝えてあるという文面だ。 このFAXを手に籠池が読み上げた時、国会内がどよめいた。この秘書役の女性は経産省からの出向である。彼女が昭恵の意を受けて動いたことは間違いない。この女性、噂だが外国の大使として異動させる話が急遽持ち上がったという。もしそうだとすれば悪どい「証拠隠し」である。 彼は松井一郎への怒りも隠さなかった。安倍や松井の意を受けた議員たちは何度も籠池を「偽証だ」と脅しているが、嘘をついているのは間違いなく安倍首相や妻の昭恵、稲田防衛相、松井知事側のようだ。 これに安倍の刎頚の友の加計学園問題が火を噴けば、政権は火だるまになるのではないか。千丈の堤も蟻の一穴から崩壊する。それも低レベルの安倍のお友達たちの不祥事から一強政権が崩れるかもしれないのだ。今こそ週刊誌の力を見せる時だ。 【巻末付録】 ポストの桜田淳子については冒頭で書いた。現代は巻頭が「週刊現代が撮った『旬で潤な』女優たち」。後半は「門外不出の写真がいま甦る 女優の湯」。これは篠山紀信が撮った湯船の中の女優達。萬田久子、浅野ゆう子など。「女優 佐々木心音 連続写真」。袋とじは「本誌独占『鷲尾老人コレクション』。淫靡という言葉がぴたり。 もう一つの袋とじは、フライデーにも出ているが、電通で働いていた女の子が「全裸フルヌード」になっているグラビア「さようなら、電通」。電通のメディア部門の契約社員だそうだ。 なかなかかわいいし、カラダも豊満でそそる娘だ。顔もはっきり写っているから、今頃は電通社内で、男性社員が広げて見入っていることだろう。 ポストは「飛び出す『VRエロ動画』の裏側」。袋とじは「見たくありませんか? この女のセックス」「新連載 “国民的愛人”の日常が丸裸 橋本マナミ『私生活』銭湯編」。 もう一本はやはり温泉系「柳いろは いい乳だな」。いいねこんな美人と温泉に入ってシッポリ……。 今週はやはり電通の契約社員の裸が一番よかった。ということで現代の勝ち! (文=元木昌彦)「週刊文春」(3/30号、文藝春秋)
老人を木に縛って焼き殺し、5歳女児の喉をナイフで切り裂く──ミャンマー政府軍「ロヒンギャ虐殺」の現実
今週の注目記事・第1位 「籠池泰典独白 60分」(「週刊文春」3/30号) 同・第2位 「ミャンマー 語られざる民族浄化」(「ニューズウイーク日本版」3/28号) 同・第3位 「安倍ゴッドマザー洋子氏が激怒 日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」(「週刊現代」4/8号) 同・第4位 「トクホの大嘘」(「週刊新潮」3/30号) 同・第5位 「東芝『潰すか救うか』メガバンクのトップたちが語る」(「週刊現代」4/8号) 同・第6位 「『がんばれ! アサヒ芸能』TSUTAYA傘下で絶体絶命」(「週刊文春」3/30号) 同・第7位 「『大原麗子』にベッドインを拒否された『渡瀬恒彦』」(「週刊新潮」3/30号) 同・第8位 「東大合格ママ 徹底指南『男子と女子は受験勉強が違う』」(「週刊文春」3/30号) 同・第9位 「金正恩『斬首作戦』トランプ決断目前!」(「週刊文春」3/30号) 同・第10位 「石原・浜渦『逃げ恥』を許したおバカ都議」(「週刊文春」3/30号) 同・第11位 「小池新党『候補者』263人の名前」(「週刊ポスト」4/7号) 同・第12位 「アレク『妻・川崎希を裏切る不倫カーセックス』衝撃撮!」(「フライデー」4/7号) 今週のワースト記事 「桜田淳子からの手紙」 「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」(ともに「週刊ポスト」4/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 先週金曜日は現代とポストの発売日だったが、この2誌のタイトルを見ていると、つくづくこの国は平和ボケしていることがよくわかる。 安倍首相の祖父・岸信介は安保反対運動が全国的に広がっているにもかかわらず、「それでも後楽園球場は満員だ」と言ったといわれる。それでいえば、安倍は「現代、ポストを見てみろ。日本人は籠池問題なんかより、株や死ぬまでセックスのほうに関心があるんだ」といいたいのではないか。 現代の巻頭特集は「私はこの株、この投信でこんなに儲けました」、第2特集は「病気別行ってはいけない有名病院」。ポストは「小池新党『候補者』263人の実名」と「『あれっ?』と思ったら“隠れ難聴”を疑え」である。 株は論外だが、病院採点も難聴問題も年寄りには大きな関心事ではある。私もだいぶ前から聞こえが悪くなってきて、テレビの音はもちろんのこと、寄席でぼそぼそ話す噺家の声が聞こえないので困っている。だが、ジャーナリズムを自称する週刊誌なら、籠池・安倍昭恵問題を大きく取り上げないのはなぜか。 その点、文春が籠池インタビューを喚問の当日にもってきたのはさすがである。ポストも現代も、この問題を扱っていないわけではない。ポストは鴻池祥筆を直撃したり、この間、籠池側のスポークスマンのようになっている菅野完に、大メディア批判をさせているが、片手間感は否めない。 現代の行ってはいけない有名病院にちょっぴりだけ触れておこう。現代が言いたいのは、どんな有名病院でも得手不得手があるということだ。例えば、食道がんでは市立札幌病院、名古屋第二赤十字病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、金沢医科大学病院、東京都立墨東病院などはポイントが低く、順天堂医院や神戸大学医学部付属病院はポイントが高い。 すべてのがん手術に対して圧倒的なポイントを稼いだのは、がん研究会有明病院。先日、私の友人が肝臓がんで入院したので見舞いに行ったが、威容を誇る大病院だった。この評価が正しいのかどうかはわからないが、一つの指標にはなるだろう。 ポストがおかしい。巻頭からあれれれ……。いきなりカラーで「桜田淳子からの手紙」だ。4月に何年かぶりの公演をやるらしい。18、19のころの愛らしい写真が載っていて、彼女からの手紙もある。だが待ってくれよ。彼女はいまだに深刻な問題を抱えている統一教会、今は世界平和統一家庭連合というらしいが、そこの信者で広告塔である。 私のところへも、娘が入信して困っている、なんとかならないかという母親からの切実な相談が来ている。なくとも、彼女のそうした経歴を書くべきではないか。桜田のコンサートを見て入信する人間が出てくるかもしれないのだ。一切触れていないというのは、ポストらしからぬ扱いだと思う。 そのついでにいえば、ポストの「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」という記事にも「喝!」である。「原発の利点をどう考えるか」「安全性を追求しているのは原発の現場だけではない」「柏崎刈羽原発でも美浜原子力緊急事態支援センターでも、安全対策の取り組みは新たなステージへ踏み出している」「原発停止に伴う火力発電燃料の輸入増加が日本経済の足枷となっていることもまた、日本人が直視しなければならない現実である」 まるで東京電力が作成したパンフレットのようである。私のところへ送られてくる「Enelog」という電気事業連合会が出している小雑誌がある。 今月は特別号で「福島第一原子力発電所と地域の『いま』をお知らせします」とある。そこには「現在は各号機とも安定冷却を続けています」「放射線量の低減と労働環境の改善」「原子力の安全性向上に向けた取り組み」「緊急事態への対応能力の向上」「経営トップによるリスクガバナンスの強化」などと、私たちは一生懸命やっていますからご安心くださいという、電力側に都合の良いいい分が載っている。 これは電事連が出しているから致し方ないが、ポストの記事も受け取りようによっては電事連が金を出しているペイドパブ(記事広告)と受け取られかねないのではないか。もちろんPRとは入っていない。いまだに福島第一原発事故は収束してはいないのだ。放射能の除染も道半ばである。今日本人が考えなければいけないのは、「被災リスクに正対する姿勢」ではなく、どうしたら原発をなくし、それに代わるエネルギーを生み出すために何をしなければいけないのかということに「正対」することだと思う。 桜田のグラビアといい、この記事といい、今週のポストには首を傾げざるを得ない。 まずはフライデーから1本。私には、さっぱりわからないアレク(34)という男が妻・川崎希(29)を裏切る「不倫カーセックス」をしていたというお話。 アレクなる人物、元モデルで、元AKB48の川崎と13年に結婚したそうだ。当初は「格差婚」といわれていたが、バラエティで「外車や豪邸を妻に買わせておいて浮気しまくるゲス&ヒモキャラ」でブレイクしたそうだ。妻が不妊治療しているにもかかわらず、ファンの女を車に連れ込み、セックスしていたというのだ。こんなばかばかしい男を張りこまなきゃならないフライデーに同情する。 川崎は亭主の浮気がばれるたび、「ニンジンを尻に刺す」「自分の小便を飲む」などのペナルティを科すことで許してきたそうだが、今度は、そうしたシーンを撮らせてもらったらどうか。 小池都知事が都議選に候補者を多数擁立して、意のままに動く多数派を作ろうと画策していることはよく知られている。ポストは、その候補者リストを入手したと特集しているが、263人というのは、いくらなんでも多すぎるだろう。この中から70人程度が選ばれるとポストは見ているようだが、メンツはバラエティに富んではいるが、政治家としては未知数である。 例えば、スピリチュアルカウンセラーで国民的美魔女コンテストのファイナリスト。グラフィックデザイナー。元キャビンアテンダント。80年代に流行したファッションブランドの創業者などで、その中でも目玉候補が東京MXテレビの元看板アナの天野ひかり、IQ145以上を売り物にする秀才タレントの利咲、美人歯科医の照山裕子、マンガ雑誌「ヤングマガジン」などのグラビアを飾った穴繁あすかたちだという。 私には、なぜこの人たちが都議選の「目玉」なのか全くわからない。あるネットメディアが行った支持率では、小池への支持が都内全域で平均85.3%となったという。 これまた安倍自民と同じように、対抗軸がないからという理由が一番多いのではないか。ようやく小池都知事は「豊洲移転問題を都議選の争点にはしない」と言いだしたが、当然である。何度も言うが、豊洲移転問題に結論を出して、そのことの是非も都議選で問うというのが真っ当な考え方であろう。 その結論の出し方によっては、支持率が急降下することも十分考えられる。それは盤石だと見えていた安倍政権が、籠池疑惑で揺らいでいるのを見ればわかる。小池の地盤は安倍よりもっと弱い。 文春は、百条委員会に石原元都知事、浜渦元副知事を呼んだが、なんのことはない、記憶にない、忘れた、挙句には恫喝までされるという体たらくであったことを「おバカ都議」と揶揄している。当選6回のベテラン古賀俊昭都議のこの言葉が、すべてを物語っている。 「(追及が)緩いと言いますが、別に百条委は追及する場ではない。私たちは今まで豊洲移転の予算に賛成してきたが、その判断が間違っていなかったというのが、証人喚問を通して明らかになれば良いと思います」 百条委は追及する場ではなかったというのだ。証人が誰でもよかったのだ。「豊洲移転は正しい」ということを証明しようとしたというのだから、豊洲移転の経緯の真相など明らかになりっこなかったのである。時間の無駄だった。 さて、文春で今売り出しのジャーナリスト・山口敬之のレポートで、トランプが「金正恩の斬首作戦」を計画しているというのである。 在韓米軍が中心となって北朝鮮有事の際のシミュレーションをいくつかつくっているという。その中には「5015」というのがあるそうだが、トランプが実行しようとしているのは、それよりもより過激な作戦だそうだ。 「特殊部隊がターゲットの居場所に突入してターゲットを殺害し、DNAなどを使って本人確認をする暗殺方法を言う。ミサイル攻撃など手っ取り早い殺害方法をとらないのは、ターゲットが死亡したという事実を客観的に確認して内外に公表することが重要だからである」(山口) そして金正恩に代えて金正男を据える予定だった。しかしそれを察知した北朝鮮は、正男を暗殺することで、アメリカの目論見を潰したのかもしれない。こうしたスパイ物語はおもしろい。世界で唯一といってもいいほどの独裁国家の北朝鮮のドンを、CIAの秘密工作員が潜入して寝首を掻く。 だが、こうした計画が実行に移される可能性は低いと、私は考える。なぜなら、我々が知るかぎり北朝鮮内の情報は極めて少ない。仮に金正恩を斬首したとしても、第2、第3の金正恩が生まれ、核をアメリカ、韓国、日本へ使う可能性が極めて高い。韓国は陸続き、日本は至近距離である。もし北朝鮮が本当に核開発に成功していて、それを搭載したミサイルを撃つ能力を持っていたとするならば、アジアは火だるまになる。 そんな危険なことをトランプがやろうとしていれば、安倍は死ぬ気で止めなくてはいけないはずである。オサマ・ビン・ラディン暗殺とは難易度が違い過ぎる。それにオバマケアさえ破棄できないトランプの現状では、それほどの重大事を周囲に納得させることは、トランプには無理であろう。 圧力と対話。北風と太陽政策しか北朝鮮にはないのだ。金正恩暗殺などすれば、火薬庫が爆発して大惨事になる。トランプもそこまでバカではないと、私は思いたい。同じ文春に、3人の息子たちをみな東大へ入れた佐藤亮子が、3月10日に、娘も東大に合格させたという記事がある。 彼女のユニークなのは、子どもたちの教育は100%母親の責任だとして、父親には一切手を出させないというところだろう。3回間違えた問題は壁や天井に貼っておく。手製の暗記ノートを作り、食事する子どもたちの横でページを繰って覚えさせるなどは、珍しいやり方ではない。 だが、男の子の勉強は短期決戦型でいいが、娘は体力的に難しいため、中1から塾に通わせ、6年かけてコツコツと勉強させる方法を取ったそうだ。髪をドライヤーで乾かす間も、母親がドライヤーを持ち、娘に国語の問題集を解かせていたという。要は、母親が子どもたちの勉強に主導的に関与し、子どもたちもそれに従順に従うということができれば、なんとかなるというのだろうが、これがきっと、やってみると難しいのではないだろうか。私の乏しい経験からだが、思春期の子どもはなかなか手ごわい。腸内フローラを整えるために、毎日ヤクルトを1本とヨーグルトを食べさせた。各予備校が実施する東大模試の過去問をひたすら解かせたそうだ。 私が興味あるのは、こうして母親主導で東大に入った子どもたちが、社会に出てからどう生きていくかだ。親離れするのか。反発するのか、これからも母親べったりで生きていくのか。ぜひ10年後に、そのことを詳しく書いてもらいたいと思う。 昨夜は渡瀬恒彦が出ている映画『仁義なき戦い 代理戦争』(1973)を観た。度胸のいいチンピラをやらせたら抜群だ。空手の有段者だから、実生活でも喧嘩は強かったという。 新潮で大原麗子の弟、政光が、「お互い一目惚れで、特に姉さんのほうが渡瀬さんを好きになったみたいです」といっている。仲睦まじかった2人だが、渡瀬の実父が亡くなり実母を引き取ってから、隙間風が吹くようになったそうだ。それも渡瀬が家にいればよかったのだが、売れっ子になって家に帰れない日が続いたという。 大原が森進一と浮気をしていると週刊現代ですっぱ抜いたのは私だったが、離婚する1年ほど前から、「姉は渡瀬さんが浮気をしているんじゃないかと疑い始めた。そんな事実はなかったようですが、それでも、対抗策として長いことセックスを拒否したんです」(政光)。 あんないい女がすぐそばにいるのに、手を出せないのはつらかっただろうな。躁鬱状態にある大原は、渡瀬の自宅にも電話をかけ、渡瀬の奥さんが取り次いで話し、大原は会いたいとこぼしていたそうだ。 ところで、徳間書店がレンタルビデオなどで有名なTSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の子会社に買収された。CCCは「エスクァィア日本版」を傘下に収めたり(09年に休刊)、「ニューズウイーク日本版」も出している。文春は、ヤクザ記事が多く、裏の世界の情報誌として有名なアサヒ芸能は、存続できるのかと疑問を呈している。 しかし、アサ芸の持ち味である「戦後裏面史」はもっと評価されていいし、現在も厳然としてあるヤクザ社会、裏社会を記録していくことは重要である。アサ芸に苦言を呈すれば、編集部がこうした役割を積極的に担っていくことをもっと自覚し、誌面を作っていってくれることを期待したい。そうすれば、まともな経営者なら、その意義を理解し、積極的に支援してくれるはずだ。 次は、もだえ苦しむ巨竜・東芝がどうなるのかというお話。確かに苦しい状況だが、現代によれば、メインバンクは東芝支援をこれからもやっていくと、腹を決めたというのである。それは、東芝がインフラ事業や鉄道、道路標識などに深く関わっているからという理由がある。 もし東芝が潰れれば、オフィスビルやタワーマンションでエレベーターが止まり、鉄道が運休し、交通標識が誤作動を起こす。東芝社員は19万人だが、東芝の取引先は1万社を超えるといわれ、全国1万件の連続倒産にでもなれば、日本経済にも大打撃である。それに事故を起こした原発の廃炉、軍需産業と、東芝は「国策企業」である。これを放置したままにすれば、日本だけではなく、国際的な外交問題にもなりかねないのだ。 だからメインの三井住友銀行も、東芝への不満はいうが、手を引くことはないようだ。また現代によれば、政府系の「産業革新機構」が出資するシナリオもあり、政府系として生き残る可能性もあるようだ。 確かに、これだけの企業を潰すわけにいかないことはわかる。だが、それと、東芝の経営陣の放漫経営、経営責任をおろそかにしてはならない。すべての膿を出し、経営陣を一新し、不要な部分はそぎ落として新生東芝として厳しい再建への道を歩む。東芝で起きていることは氷山の一角であるはずだ。第2、第3のシャープや東芝はこれからもっと出てくる。そのためには徹底的な東芝の再建策を、国民にわかるように見える形でやってもらいたいと思う。 第4位。新潮が、CMで喧伝されているトクホ(特定保健用食品)には「大嘘」のものが多いという特集を組んでいる。トクホとして販売するには製品ごとに有効性や安全性について審査を受け、表示について消費者庁の許可を得る必要がある。3月20日時点でトクホは1,168品目あるという。そのうち販売されていないものもあるから、現在販売、準備中のトクホは454品目。2015年度の市場規模は6,391億円もあるそうだ。 まずは、脂肪の吸収抑制・排出増加を謳っている「からだすこやか茶W」「キリンメッツコーラ」などに入っている難消化性デキストリン(以下、難デキ)は「効き目ゼロだった」というのである。これはトクホ全体の3分の1を占める「魔法の成分」といわれるそうで、難デキは水溶性の食物繊維で、デンプンを加工処理した物質だという。国が許可した難デキの効用は20年ほどの間、整腸効果や血糖値だけだった。そこに2011年に「脂肪」の文字が加わる。そのために脂肪の多い食事を摂りがちな人や中性脂肪が気になる人の食生活改善になると爆発的な売れ筋になる。 だが、筑波大学の鈴木正成名誉教授らが2010年に、日常的な食事を摂った場合に、難デキ6グラムが含有された茶飲料、グァバ葉茶ポリフェノールが70ミリグラム以上含有された茶飲料、普通の水出し煎茶と、それと合わせてダンベル体操をやった後の食後血糖値上昇抑制効果を調べた結果、どの茶も血糖値の上昇を抑制したものはなく、有意差が出たのはダンベル体操だけだったという。 さらに、千葉大学の山本敬一名誉教授によると、このトクホの根拠論文がいずれも松谷化学工業という会社の研究者が作成した論文に依拠しているそうで、ここは難デキの国内シェア8割を誇る会社だというのである。 山本名誉教授は、その論文で難デキを摂取すれば脂肪が排便として多く排出されるとしているが、「そこに表れた1・2%の差は生物学の世界では誤差の範囲。このことから難デキには脂肪を抑制する効果はない」というのである。10億本を突破したお化け商品「伊右衛門 特茶」は、謳い文句とは逆に体脂肪率も体重も増加するという。これもサントリー食品インターナショナルのHPにあるグラフがミスリードしていて、首を傾げざるを得ないと高橋久仁子群馬大学名誉教授が話している。 高橋名誉教授が特茶の主な論拠論文を当たったところ、特茶を飲み続けると体重が減らないばかりではなく、体重も脂肪率も増えていたというのである。これなら飲まないほうがいい。 トクホの許可は消費者庁の管轄で、その有効性や安全性の評価は「消費者委員会新開発食品調査部会」で審議される。しかし特茶が関与成分としているのは「ケルセチン配糖体」だが、審議を担当する専門家ですら解釈に困る代物だったというのである。 そのためメーカーには再度の説明が求められ、結局、お腹回り、ウエストサイズ、肥満という文言が削除されてしまったそうだ。 リカルデントというガムに添加されている人工甘味料は、「90年代後半には、米国の複数の研究者が脳腫瘍を引き起こす可能性を指摘」(科学ジャーナリストの渡辺雄二)しているという。 生きたまま腸に届くという「ヤクルトAce」も意味がないとニベもない。「この手の乳酸菌飲料でなくても健康は維持されますし、特定の乳酸菌でないとダメということもない。無理して高価なトクホを買うよりも、バーゲンセールで買ったヨーグルトを選べば十分ですよ」(秋津医院の秋津壽男院長)。 日本ケロッグの「オールブラン オリジナル」も、「その人数(被験者=筆者中)も、たった11人ですから、どんな量を何日間摂取したらどのような効用があるのか、納得できる証明になっていない」(唐木英明東京大学名誉教授)。 日清オイリーの「ヘルシーコレステ」に入っている植物コレステロールには思わぬ副作用が発覚したという。 したがって、ドイツやEU全域でこれを使った加工食品には「血中コレステロール値が普通の人や子どもは摂取するな」という警告表示が完全に義務付けられたそうである。新潮がいうように「聞こえのいい効果ばかりが喧伝され、そこに潜むリスクが周知されているとは言い難い」のだ。新潮はこの問題を引き続き追いかけるそうだから、要注目である。 森友学園の籠池理事長の証人喚問は終わったが、安倍首相の妻・昭恵の証人喚問を求める声が大きくなっている。新聞各紙も「関与を全否定してきた首相の説明とも食い違う。解明のため昭恵氏を国会に招致する必要がある」(朝日新聞)、「昭恵氏は(中略)証人喚問の場で真相を語るべきである」(東京新聞)、「籠池氏の証言が事実かどうか、昭恵氏本人の口から説明が聞きたい。記者会見などをしないのなら国会への招致が必要となる」(毎日新聞)。 安倍寄りの2紙、読売新聞は「双方がさらに誠実に説明を尽くすしかあるまい」、産経新聞は100万円寄付問題は2人が対立している以上、「予算委員会として夫人に直接、事実関係を確認する作業も必要となろう」と、やんわり。だが、一方を偽証罪に問われる証人喚問で、昭恵を予算委員会の参考人とは、理解しがたい。 そのうえ、建設費が異なる工事請負契約書を提出していた件で、違法性が問われる問題であれば「本人の証言を待たず」司直の手で徹底的に解明すべきであると、まるで安倍のいい分をそのまま代弁しているようだ。ともあれ、籠池の証言を昭恵はフェイスブックで否定しているようだが、コトはそんな簡単なことではない。このへんにもこの女性の「甘さ」がよく出ている。 現代は、安倍首相の母、ゴッドマザー洋子が昭恵に対して「日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」と激怒していると報じている。もともと嫁姑の仲はよくはなかったようだ。それがこの頃は、昭恵が「お義母さんに叱られるのが怖い。憂うつだ」と愚痴っているというし、安倍と昭恵が顔を合わせる機会はほとんどなくなり、安倍家は崩壊しているといっても過言ではないそうだ。 それに今回の籠池問題勃発だ。夫の心妻知らずと、安倍は嘆いているかもしれない。この記事の中で注目すべきは、政治資金に詳しい上脇博之神戸学院大学教授が、こういう指摘をしているところだ。 「調べてみると、昭恵夫人が塚本幼稚園を訪れた’15年9月5日の1週間前、8月28日付で、安倍総理が代表を務める地元・自民党山口県第四選挙区支部から、総理の政治資金団体のひとつ『晋和会』に、ちょうど100万円が寄付されています」 このタイミングで100万円が動いた! 推測だがと上脇教授は断わったうえで、万が一、昭恵夫人が晋和会から人件費としてカネを受け取っていたとすれば、それが籠池に渡った可能性があるのではないかと指摘する。 現代によれば、籠池が「安倍首相から100万円の寄付を受け取った」と爆弾発言をした日、これを聞いた山本一太参院議員が安倍にすぐ連絡を入れると、「安倍総理は瞬間湯沸かし器のように怒って、『証人喚問だ! 籠池を国会に呼べ!』と大興奮で指示を出した。参考人招致をすっ飛ばしていきなり証人喚問になった裏には、こんな経緯がありました」とある官邸スタッフが語っている。 これまで証人喚問されたのは政治家が多い。もちろん「耐震強度偽装事件」や「年金資産詐取事件」で民間人も呼ばれてはいるが、国民生活に関わる重大事件である。籠池が、国会の喚問の後、外国特派員協会でも記者会見を開いている。そこで「(総理の)悪口をいっただけで喚問される。この国には言論の自由はあるのか」という趣旨の発言をしている。これこそメディアが追及するべき重大事であるはずだ。 第2位。これだけは読んでほしいという記事を紹介しよう。ニューズウィーク日本版が、ミャンマーで今も続くイスラム系少数民族、ロヒンギャに対する大虐殺についての特集を組んでいる。 勉強不足でこのことについて知らなかった。ロヒンギャとは、ミャンマー南西部のレカイン州を主な居住地とするイスラム系少数民族。 ロヒンギャに対する迫害は18世紀から始まるというが、これは省く。直近の悲劇は昨年10月に始まった。ロヒンギャの武装集団による国境警察の殺害事件を口実に、ミャンマー政府軍が攻撃を開始し、彼らが住む3つの村で合計430の住居が軍隊に破壊され、村全体が焼き討ちされた。上空から軍のヘリが飛来し、手りゅう弾を投げ込み、家から飛び出てきた住民たちを地上部隊がライフルで狙い撃ちした。動けない老人たちも家から引きずり出され、木に縛られ焼き殺された。11歳の少女は、家に押し入った兵士が父親を殺し、母親を代わる代わる強姦したのを目の当たりにした。別の家では、泣きじゃくっていた乳児に兵士がナイフを突き刺した。5歳の少女は、強姦されている母親を助けようとしてナイフでのどを切られて殺されたという。焼き払われる前と後の村の写真が載っている。村はすっかり更地になってしまっている。ボスニア紛争中に起きた虐殺事件では8,000人が殺されたというが、この村ではそれ以上が殺されたそうである。 ロヒンギャ迫害は48年にミャンマーがイギリスから独立してから始まった。ロヒンギャは虐殺だけではなく、法的な手段でも排斥されているという。82年に制定された「国籍法」で、ロヒンギャはミャンマー国籍までも奪われた。 ロヒンギャの総数は200万とも300万ともいわれるそうだが、そのうち迫害から逃れるために国外へ脱出したのは160万人もいると見られている。日本にも迫害を逃れたロヒンギャが暮らしている。必死に日本語を覚え、スクラップ工場を経営しているロヒンギャもいる。 読んでいて泣いた。民主化したはずのミャンマーで、あのアウンサン・スーチーが元首の国で、いまだにこんな虐殺が行われているなんて、信じられない。だが現実である。この瞬間にも、ロヒンギャが虐殺され、シリアなどの難民は野垂れ死にしている。こうした世界へ眼を開いてくれる記事が、日本の雑誌には少なすぎる。安倍や小池がどうした。そう考えるところから日本を見つめなおす。つくづくそう思わされた特集であった。 さて、3月23日、午前10時から始まった森友学園の籠池泰典の国会での証人喚問中継を、スマホのインターネットテレビAbemaTVで見た。正直に言うと、籠池の思想信条には辟易しているが、ここでの話しぶりは堂々としていて、こやつはただ者ではないと思った。 証人喚問といえば昔、田中角栄の刎頚の友だった国際興業の小佐野賢治や日商岩井の海部八郎が喚問されたときのことを思い出す。2人ともメディアの前では居丈高で無礼だったのに、国会では、小佐野は消え入るような声で「記憶にない」を繰り返し、海部は書類にサインする手がぶるぶる震えて書けなかった。 籠池は、事実関係については自分のいうことに嘘はないという自信があったのだろう。冒頭こういった。 「国有地の大幅な値引きなど、一連の経緯の真相を明らかにするためにも、私だけトカゲのしっぽ切りで罪をかぶせようとするのではなくて、まず私がこうして国会の場で正直にお話しさせていただきますので、どうぞぜひ、その他の関係の方々を国会に呼んで、事実関係をお聞きいただき、真相究明を進めていただきますよう、心からお願い申し上げます」 それに比べて自民党の西田昌司議員などは、安倍首相や妻・昭恵の代理人のごとくふるまい、真相解明しようという姿勢を全く見せなかったのは見苦しく、かえって安倍や昭恵の疑惑を深めてしまった。籠池は西田が「100万円授受はなかった」と何度も否定するのにも全く動じなかった。また、民進党の福山哲郎議員が、もしそれが嘘だった場合に偽証罪に問われるがと再度質しても、間違いないと言い切った。安倍首相と昭恵は中継を見ながら、とんでもない奴と関わったと臍をかんでいるに違いない。 文春は籠池電話インタビューを巻頭でやっている。そこでも昭恵からの100万円寄付について詳しく語っているので、要約してみよう。2015年の9月5日、昭恵が3度目の塚本幼稚園訪問をし、講演した。講演の前に園長室で2人だけになったとき、彼女が封筒を差し出した。 「まずいただいて、『これは何でしょうか』とうかがいましたら、『一人で(小学校建設を)させてすいません』と。『これはいただいていいんですか』とお尋ねしますと、『どうぞ、安倍晋三からです』というふうにおっしゃいましたね」(籠池) その際、昭恵に講演の謝礼として10万円を菓子袋と一緒に渡し、彼女も受け取った。だが、昭恵が車で出た後に電話をよこして「寄付金は匿名にしてほしい」と言われたという。 さらに、安倍首相が2月28日に国会答弁で、「妻は講演料も受け取っていない」と発言した直後に、籠池の妻に「本当に記憶から飛んでしまって」という謝り(?)メールを送ってきていることも明らかにした。籠池は喚問で、昭恵とのメールもこれから全部公開するといっていたから、昭恵のウソもばれるはずだ。証人喚問ではさらに、昭恵の関与を示す物証が出てきた。彼女の秘書役として経産省から派遣されている谷という女性からのFAXがあり、そこにはいろいろ各方面に聞いてみたが、お役に立てなくて申し訳ない。そのことは昭恵にも伝えてあるという文面だ。 このFAXを手に籠池が読み上げた時、国会内がどよめいた。この秘書役の女性は経産省からの出向である。彼女が昭恵の意を受けて動いたことは間違いない。この女性、噂だが外国の大使として異動させる話が急遽持ち上がったという。もしそうだとすれば悪どい「証拠隠し」である。 彼は松井一郎への怒りも隠さなかった。安倍や松井の意を受けた議員たちは何度も籠池を「偽証だ」と脅しているが、嘘をついているのは間違いなく安倍首相や妻の昭恵、稲田防衛相、松井知事側のようだ。 これに安倍の刎頚の友の加計学園問題が火を噴けば、政権は火だるまになるのではないか。千丈の堤も蟻の一穴から崩壊する。それも低レベルの安倍のお友達たちの不祥事から一強政権が崩れるかもしれないのだ。今こそ週刊誌の力を見せる時だ。 【巻末付録】 ポストの桜田淳子については冒頭で書いた。現代は巻頭が「週刊現代が撮った『旬で潤な』女優たち」。後半は「門外不出の写真がいま甦る 女優の湯」。これは篠山紀信が撮った湯船の中の女優達。萬田久子、浅野ゆう子など。「女優 佐々木心音 連続写真」。袋とじは「本誌独占『鷲尾老人コレクション』。淫靡という言葉がぴたり。 もう一つの袋とじは、フライデーにも出ているが、電通で働いていた女の子が「全裸フルヌード」になっているグラビア「さようなら、電通」。電通のメディア部門の契約社員だそうだ。 なかなかかわいいし、カラダも豊満でそそる娘だ。顔もはっきり写っているから、今頃は電通社内で、男性社員が広げて見入っていることだろう。 ポストは「飛び出す『VRエロ動画』の裏側」。袋とじは「見たくありませんか? この女のセックス」「新連載 “国民的愛人”の日常が丸裸 橋本マナミ『私生活』銭湯編」。 もう一本はやはり温泉系「柳いろは いい乳だな」。いいねこんな美人と温泉に入ってシッポリ……。 今週はやはり電通の契約社員の裸が一番よかった。ということで現代の勝ち! (文=元木昌彦)「週刊文春」(3/30号、文藝春秋)
「週刊文春はスクープを忘れたか」元・名物編集長が“いただけない”週刊誌に喝!
今週の注目記事・1位 「スクープ撮!! もしかして 秘めた同棲6年。亡父にも紹介したキレキレの美女 中居正広の結婚観を変えた女」(「女性セブン」3/30・4/6号) 同・2位 「安倍晋三記念小学校“財務省の三悪人”」(「週刊文春」3/23号) 同・3位 「小池百合子 激白 石原慎太郎のウソを告発する!」(「週刊文春」3/23号) 同・4位 「『森友学園』の魑魅魍魎」(「週刊新潮」3/23号) 同・5位 「文科省に圧力電話する『安倍昭恵』は私人か!」(「週刊新潮」3/23号) 同・6位 「東大法学部は『砂漠』だ」(「AERA」3/27号) 同・7位 「2000人多すぎるバブル『東大合格実績』のカラクリ」(「週刊新潮」3/23号) 同・8位 「従順な『レトリバー』が狂暴化する『5つの引き金』」(「週刊新潮」3/23号) 同・9位 「46年ぶりの国王来日でも『サウジ特需』がなかったワケ」(「フライデー」3/31号) 同・10位 「三越伊勢丹 大西社長『堕ちたカリスマ』」(「週刊文春」3/23号) 同・11位 「ポスト朴槿恵“親北政権”で日本にミサイル着弾という悪夢」(「週刊文春」3/23号) 同・12位 「妻が突然突きつけた理不尽な離婚理由」(「週刊ポスト」3/24・31号) 同・13位 「笑点でも落語界でもドラマでも……春風亭昇太“出世の極意”」(「週刊文春」3/23号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! さて、毎度おなじみだが、このところの週刊誌はいただけない。特にといっては失礼だが、スクープを忘れたかのような文春には少しガッカリしている。 週刊誌の世界では、スクープは月に1度でいい。1回あればその1カ月は読者はついてきてくれる。だが、1カ月以上ないと読者は離れる。新谷編集長も長すぎるので勤続疲労が出てきたのだろうか。心配である。ということで今週も順位なし。 ところで春風亭昇太という落語家がいる。長寿番組『笑点』(日本テレビ系)の司会に抜擢され、役者としてもNHKの大河ドラマに出たりと、大変な人気者だ。57歳だが独身。文春によると、女優の吉田羊とは飲み仲間だそうだが、それ以上ではないそうだ。落語は重みはないがテンポが軽快で、笑いをとるのはうまい。 私は古典落語をきっちり語れる噺家が好きである。先週の金曜日(17日)、立川志らくの「らくだ」を聴きに行ってきた。 「らくだ」は立川談志の十八番(オハコ)。らくだという暴れ者がフグに当たって死ぬ。らくだの兄貴分というのが、ちょうど来た人のいい紙くず屋を脅して香典や酒、煮物などを調達させる。大家が持ってきたいい酒を飲み交わしているうちに、紙くず屋の酔いが回り、兄貴分と立場が反対になるという噺だが、じっくりやれば1時間はかかる。 志らくのらくだは全体に薄味。テンポはいいが、酒をほとんど飲まない彼は、紙くず屋がだんだん酔っていく過程に思い入れがないのだろう、談志ほど聞いている者を引き込んでいく力はない。焼き場まで行くところまでを、40分ぐらいで終えた。まだ数回しか高座にかけてないといっていたから、これからを楽しみにしたい。 帰って、談志のらくだをCDで聴いた。紙くず屋がらくだにいじめられた話を泣きながらするところで涙が出た。談志と志ん朝のいない落語界は、やはりつまらない。 昨年掲載された記事から「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」が3月13日に発表された。大賞は「ベッキー31歳禁断愛 お相手は紅白初出場歌手!」(週刊文春1月14日号)に決まった。 私はこれには不満がある。ベッキーのゲス不倫はさほどのスクープではない。よくある芸能ネタで、話題にはなったが文春の力を見せた記事ではない。私は以前からいっているが、美智子皇后が雅子妃を叱ったという文春の記事は、これまでどこもできなかった大スクープだと思う。 何しろ、2人だけの会話が語尾まで正確に掲載されているのだ。新谷編集長は私に、「この情報源は墓場まで持っていきます」といっていた。宮内庁が形だけ抗議したが、そのままになってしまっているのが、この記事の真実性を担保している。 このテーマは他のメディアが無視するか後追いできないので、それ以上は広がらなかったが、スクープ度という点では満点だと思う。同じような賞に、自由報道協会賞というのがある。ジャーナリズムの信用と権威を高めた個人や団体に贈るものだが、今年は私も参加したので報告しておきたい。私は、先ほどの文春の美智子皇后と雅子妃の記事を推したが、文春側が辞退したというので候補には入らなかった。 受賞は、東日本大震災、福島第一原発事故後の現在をネットで発信し続けている「Voice of FUKUSHIMA」に決まった。コツコツと地道に「報じなければいけないこと」に取り組んでいる姿勢に、ジャーナリズムはまだまだ死なないと思った。 さて、ポストに、妻が突き付けた理不尽な離婚理由という特集がある。「洗面所がいつもビショ濡れ」「スリッパが脱ぎっぱなし」「ドレッシングを冷蔵庫に戻さない」「おふろの湯を抜かない」「洗濯物の畳み方が違う」「食べる時にくちゃくちゃ音を立てる、犬食いする」「リンゴの皮を剥かずに食べた」「録画番組を消した」などなど。 私だったらこれかな。「通帳を見せて」。私はいまだに年金の額を知らない。否、教えてくれないのだ。山田洋次監督の『家族はつらいよ』では、妻から離婚要求が出されるが、その理由も「大きな音でうがいをするし、何度いっても脱いだ靴下やパンツは裏返しだし、昔は男らしいなって思ってたけど、もう嫌いなの」というたわいのないものだった。だが、長年連れ添っていると、そんななんでもないことがずっと嫌だったということがあるんだろう。夫婦はいつまでたっても他人だからね。それを忘れてはいけない。 韓国は朴槿恵が罷免されただけではなく、逮捕・起訴されるようだから、混乱はまだまだ続く。 5月には大統領選があり、新しい大統領が選ばれるが、その最有力候補である「共に民主党」の文在寅前代表は、文春によれば、親北で、彼が当選して反米親北政策を打ち出せば、中国が強硬に撤廃を要求しているTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備も再検討されるかもしれないという。 さらに、日韓が昨年11月に締結した軍事情報包括保護協定の撤回にも言及しているそうだから、北のミサイル発射と同時に日本政府にも情報が伝わる態勢が崩れる可能性もあるというのだ。だからだろうか、17日には北朝鮮のミサイル落下を想定して、秋田県の男鹿半島で政府と地元自治体が初の住民避難訓練をやったという。しかし、ミサイルが発射されてから避難命令を出しても間に合うわけはない。政府は何を考えているのか。そんなことより、北朝鮮を抑え込むために中国と話し合うことのほうが喫緊の重要課題である。 私の時代では中国と対話ができないから退くと、安倍首相はいうべきではないか。新潮は、「父は殺された」とビデオメッセージで語った金正男の長男・キム・ハンソルは、韓国の「国家情報院」の庇護下にあり、朴の次にできる左翼政権が北とより近くなることを阻止するために、北の仕業と見せかけて韓国の極右陣営のOBなどが、金正男暗殺を仕掛けたのではないかという見方を報じている。真偽は闇の中だが、どちらにしても、日本にとって韓国との関係はよくなりそうもないようである。 三越伊勢丹HDの大西社長解任劇は、三越派によるクーデターだという見方が多いようだ。文春によると、社内では大西社長の経営手腕を批判する怪文書が飛び交っていたという。「実績のない社長のマスコミへのスタンドプレーと馬鹿な甘すぎる新規事業の乱発はほとんど大失敗」労組からの反発も強く、業績悪化などの責任をすべて大西社長におっかぶせて、石塚邦雄会長が詰め腹を切らせたという。 しかし、誰がやってもデパート経営は難しい。百貨店で見て、試着して、家に帰ってネット通販で買うというライフスタイルが若者の主流である。この流れを断ち切るような斬新な発想が出てくるか、または自らネット通販に殴り込み、ネットの世界に革命を起こすか。新社長にはその気概や決断力が望まれるが、テレビで見る新社長は若いが頼りなさそうである。心配だ。 今週のフライデーには取り上げるような記事がない。仕方ないので46年ぶりに来日したサウジ国王についての記事「サウジ特需がなかったワケ」というのでも紹介しよう。 随行員1,000人以上で、サルマン国王(81)は本国から持ってきたエスカレーターで特別機から降りてきた。ハイヤーは400台以上を予約し、ホテルは帝国ホテル500室以外に超高級ホテルを押さえたという。これまでサウジ王室は、13年にパリのディズニーランドを3日間貸し切りしたり、15年にはフランスのコートダジュールのビーチを3週間、6,800億円で借りたそうだ。 だが今回は、爆買いはなく、当てにしていた店もメディアも肩透かしにあったという。まあ、国王もお年だし、原油価格が大幅に下落した影響で、14年から財政赤字に陥っているというから仕方ないだろうが、一番ガッカリしたのは安倍首相ではないか。 わが家には、もうすぐ17歳になる老犬がいる。Moeというメス犬だ。体の衰えと認知症があるようだが、顔だけ見ているとなかなかの美形である。今流でいうと「美熟女」というところか。ヨタヨタしてはいるが食欲は旺盛で、私が食事をしていると、横に来て「何かくれ」と吠え続ける。目も鼻もバカになってきているから、手で何かあげようとすると、気を付けないと噛まれる。私も2度、カミさんも2度、娘は3度噛まれている。そのたびに医者へ行って注射を打ってもらうのだ。体重は8キロの中型犬だから、こちらが気を付けていればいいのだが、ゴールデンレトリバーのような大型犬に噛まれたら大変だろう。 3月9日の夕刻、東京・八王子で、生後10カ月の女児が、祖父母が飼っていたゴールデンレトリバーに頭を噛まれて死亡するという事件が起きた。新潮によれば、その家では4匹のレトリバーを飼っていたという。この事件は愛犬家の間で衝撃が走ったそうだ。なぜなら、この犬は「飼いやすい犬」として知られ、性格は「従順で利口で優しく友好的」なことで知られているからだ。 確かにレトリバーは盲導犬や高齢者などと触れ合うセラピー犬として知られる。ではなぜ今回、こうした悲劇が起こったのか。 「本来は感情をコントロールできる犬でも、突発的に攻撃衝動を得る状態というのがある。これは条件が揃えば、どんな犬でも程度の差こそあれ、起こる可能性があるのです」(野村動物病院の野村道之院長) 赤ちゃんは二足歩行ではなく、四足でハイハイしたりし、時々奇声を上げたりするから、怖がったのではないかという見方があるようだ。そうさせないためには、事前に子どもの匂いのついたタオルなどの匂いをかがせる「準備」や、万が一のことを考えてケージの中に入れておくことが必要だという。いくらかわいい犬でも、一瞬野生に戻ったような瞬間がある。気をつけねば。 さて、大学入試もほぼ終わった。悲喜交々。私のオフィスは早稲田大学の前だから、入試のときは人の海ができる。毎年新入生は1万人程度はいる。さすがに東大はそこまではいない。新潮によると、17年度の一般入試の募集人数は2,960人。推薦合格者と合わせて3,000人強が合格者の総数だそうである。 だが、予備校が発表する「わが予備校の東大合格者数」は、毎年、合格者数を大幅に上回る。16年で見ると、駿台予備校1,479名、河合塾1,139名、Z会1,137名、東進742名など、知られている予備校を合算すると、ゆうに5,000名は超えるという。いつもいわれることだが、どこの塾でも合格者を多くしたいがために、1回きりでも、短期の講習を受けただけでも数に入れてしまうから、まあ、半分と見ておいたほうがいいのではないだろうか。 その東大の中でもエリートとされてきた東大法学部に異変が起きていると、AERAが報じている。日本の文系学部では最難関の東大教養学部(前期)文科一類(文I)に入学した学生の多くは、3年次になると法学部を「進学」先としてきた。 だがこのところ様変わりし、法学部以外の学部を志望する学生が08年度の19人から、17年度は76人と4倍に膨れ上がっているという。これには官僚の地位の低下、弁護士という職業への魅力が薄くなってきている、検事も同様という地盤沈下があるのだろう。金融や外資系、ベンチャーなどへの志向が多くなってきているようだ。 今は、よほどの変わり者か親の選挙区を丸ごと引き継がない限り、政治家などになる人間は少ない。官僚も、メディアで「悪徳の権化」のように批判される。AERAでは弁護士で好きなプロレスでレスラーとして活躍している法学部卒の人間などを紹介しているが、私の後輩でも、マンガがどうしてもやりたくて講談社へ入ったというのが何人かいる。 東大に入っただけで燃え尽きてしまうより、東大というブランドを精一杯使って、好きなことをやる人間がもっと出てきてほしいと、私などは思うがね。 安倍夫人の昭恵が公人か私人かが話題になっているが、新潮で文科省の関係者が声をひそめてこう語っている。「詳細はお伝えしかねますが、愛媛県今治市で大学建設を進める加計学園のことで、昭恵さんから省内にご相談をいただいたことがあるのは確かです」 そのほかにも安倍家と遠縁の若者がやっている「リビジョン」という一般社団法人に便宜供与したり、彼女の活動の多くは「安倍夫人」という肩書をフルに利用してである。これが公人でなくて私人だとは笑わせる。アサヒ芸能は昭恵が安倍の「アッキーレス腱」になるというが、そうかもしれない。 森友学園問題は籠池理事長が辞任しても収まりそうにない。籠池と親しかったのは安倍首相夫妻だけではない。稲田防衛大臣は、自分がこの学園の顧問弁護士をしていたにもかかわらず、知らぬ存ぜぬという虚偽答弁を繰り返し、動かぬ証拠を示されると謝ったが、それで済む話ではない。弁護士資格をはく奪されても致し方ないと思う。とっとと辞任したほうがいい。 23日には籠池が国会で証人喚問されるようだが、森友学園問題が安倍首相の致命傷になるという見方も出てきている。それは籠池泰典理事長のこの爆弾発言である。「安倍晋三首相から昭恵さんを通じて100万円もらった」と取材陣の前で明言したのだ。 だが、籠池という男は二癖も三癖もある。深読みすれば、この安倍首相を貶めるような発言の裏には、彼なりの深謀遠慮があるはずだ。慌てた安倍が、籠池にこれ以上オレのことはいうな、その代わりと何らかの取引を持ち掛けてくる、そう読んでいるのではないか。籠池はテレビメディアを巧みに使って、安倍にメッセージを送っているのだ。現代が書いていたように安倍のお友達たちはレベルが低い。それは「類は友を呼ぶ」からだろう。 新潮の「森友学園の魑魅魍魎」はタイトル倒れ。だが、ここでも触れているように、安倍の親友がやっている加計学園問題は、森友学園問題より何倍もスケールが大きい。田中角栄と小佐野賢二のように、安倍の致命傷になる可能性はある。メディアがこの闇をどのように切り裂くか、見ものではある。 今月のサイゾー4月号に、新聞記者らが森友学園問題などを語っている匿名座談会がある。森友学園問題をスクープしたのは朝日新聞だが、他のメディアの反応が鈍かった。その理由を、こう語っている。 「この問題、当初は大阪の社会部マターでしたから。全国紙は北海道、東京、中部、大阪、西部の5本社体制を取っていて、それぞれに独自の紙面を作っている。東京発のニュースは他本社でもわりと取り上げられるけど、ローカル発のネタは本社では扱われにくい。今回の問題も、国会で取り上げられて『政治部』マターになってからやっと、全国的な問題としてヒートアップしましたよね」 まだ新聞は、こんな時代遅れなことをやっているのだ。こんな狭い日本で、大阪が、西部がと、100年も昔のようなことをやっていたのでは、読者が離れていくのは致し方あるまい。 それと、今のテレビのワイドショーやニュースショーに出てくる「政治評論家」というどうしようもない輩を何とかしたらどうか。安倍と森友学園問題について、司会から振られると、あんなことで安倍政権はびくともしませんよみたいな、安倍擁護発言をする老いた新聞記者や、なんとか編集委員というバカを見ると、すぐチャンネルを変えるのだが、そっちでも同じようなバカが出ているので、テレビを消してしまう。 安倍政権を森友か加計スキャンダルで倒せなければ、メディアにもはや明日はない。しっかりしてくれよ! サイゾーでは、経産省が全執務室を施錠して記者を閉め出す制度を突然始めたが、それに対して経済同友会の小林喜光代表幹事が、「私の感覚では、経産省が最も意図的に情報をリークしてきた実績がある」と皮肉っていたという発言を紹介しているが、メディアはなぜそういうことをはっきり言わないのだろう。それとも、これからも裏取り取材はしませんから、もっとリークをお願いしますよと揉み手をして土下座でもしているのだろうか。 ガッカリした。私が好きな俳優だった渡瀬恒彦が亡くなってしまった。悲しい。兄の渡哲也より演技は格段にうまかった。渡瀬といえば、大原麗子と結婚していたことを思い出す。離婚して森進一と結婚・離婚したが、渡瀬のことはずっと好きだったらしい。大原が亡くなった時、現代が大原のスクラップブックにこんな書き込みがあったことを紹介している。〈すごく可愛いし/カッコイイよ渡瀬サン/初めてで最後の婚約/結婚〉 やはり現代で弟の政光がこう振り返っている。「嫌いになって別れたわけではありません。姉は最期の最期まで、渡瀬さんを愛していましたから。ただ、渡瀬家の家風に馴染めなかったんです。女性は家庭に入って夫を支え、子供を育てる。それが渡瀬家の考え方でした。しかし結婚後、姉はますます人気が出てしまった。次々と舞い込む仕事に忙殺される日々。そうして、すれ違いが起き、渡瀬さんご本人というより、渡瀬家の方々との溝が深まっていったんだと思います」 私と同じ年である。これからもっと渋い、大人の演技を見せてくれると期待していたのに。 さて、小池都知事が文春で「石原慎太郎のウソを告発する!」と激白している。3月3日に石原が「巌流島に向かう気持ち」で記者会見を行い、10日に発売された文藝春秋4月号に手記を書いたことへの反論という設定である。3度読み返してみた。石原の記者会見は確かに「私は素人」「自分一人の責任ではなく行政全体の責任」「東京ガスとの契約書にサインした覚えがない」など、自分が4期13年も都知事として君臨してきたにもかかわらず、責任回避とボケたふり(いや、本当に痴ほうなのかもしれない)をすることに終始し、見苦しいことはなはだしかった。 だが、この小池の激白も「なんだかな~」という内容でしかない。石原手記には事実と異なる点がいくつかあるとし、その一つが、小池から都知事選の応援を石原に頼んだという箇所だそうだが、当事者にとっては大事な問題かもしれないが、都民にとっては、もはやどうでもいいことだ。件の記者会見についても小池は、「あそこで『責任は全て私にあります』と言い切っていたら、どれだけ株が上がったことでしょうか」と批判しているが、それを石原に求めるのはハナから無理というものだ。 東京ガスとの契約書にサインした覚えがないという点に関しては、小池が「大きな金額を決済する時には、きちんと聞きますよ。確認して、説明を受けるのは当たり前のことです」といっているが、その通りだろう。 石原が再三、「豊洲に移転しないのは小池氏の不作為」で、自身の証人喚問(3月20日)を終えた後、小池への法的措置に踏み切るといっていることについては、「それを言うなら、『築地は古い。狭い、汚い』と言っておきながら、なぜ知事になってから今に至るまで十八年間も放置していたのか。そのことのほうが不作為ではないですか」と反論。 豊洲は安全といっておきながら、土壌汚染が次々に発覚して、豊洲移転経費は6,000億円を超えてしまっている。「都民のお金が使われているにもかかわらず、コスト感覚がないままに、移転を推進してきたことの裏返しではないでしょうか」(小池)。これももっともだが、もともと豊洲移転は青島時代に始まり、石原、猪瀬、舛添と続いてきたのだから、猪瀬、舛添も喚問する必要があるのではないか。 小池は、豊洲移転問題が長引いているのは、石原や当時の関係者がいい逃れをして引き延ばしているからで、再調査の結果や、食を扱う市場そのもののあり方の見直し、経営的な問題も考えなくてはいけないからで、「私はずっと総合的な判断で決めると言っています」と主張する。 しかし、石原や彼の元腹心である浜渦副知事の責任を明確にすることと、豊洲か築地かを決断することは別ではないのかと、都民の一人として私は考える。小池都知事の頭の中には、都議選挙で小池新党を大勝させることしかないのではないかと、思わざるを得ない。どうだろう。石原や内田茂都議の悪行を暴くのとは別に、5月いっぱいで豊洲か築地かを決断すると表明したら。 そうした上で都議選に臨めば、都民はその都知事の判断にYESかNOかを選択することができる。豊洲は築地より衛生面では勝っているはずだが、築地という名前も残したい。カネに糸目をつけないのなら、一時豊洲へ移転して、築地を大改装した後に戻すという案が、私はいいと思うが、どちらにしても難問である。都民に丸投げすることだけはやめてほしいものだ。 20日に石原が百条委員会に出て都議たちの質問に答えている姿を見て、「老残」という思いを強くした。 確かに「覚えていない」「浜渦に一任していた」など、責任逃れの発言に終始したが、あのカッコよかった慎太郎が、あのようになるとはと、涙が出た。彼は昔の彼ならず。それに、石原を問い詰めるはずの都議たちの質問の切っ先の鈍さ。石原でなくとも、お前たちはオレに何を聞きたいのかと言いたくもなる。 メディアは、なんら解明につながらなかったと書いているが、浜渦や石原を呼んで、なんと自白したら拍手喝さいしたのか? 小池は、豊洲のベンゼンのことをあげつらうが、築地の汚さ、不衛生さと比較したデータを即刻出すべきだ。汚さを競い合っていても仕方あるまい。どうしたら東京都民の食卓に載るものを安全・安心に提供できるのか。もう時間はないはずだ。 ところで政府は、21日にとうとう犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」を閣議決定しやがった。何度もいうが、個人情報保護法、特定秘密保護法、盗聴法に共謀罪ができれば、警察はなんでもできる。 あいつはと睨んだら、どんなことをしてでもパクることができるのだ。もはや戦前の治安維持法を超えたといっていいだろう。アメリカの愛国法と同じように、政府や警察は、自分たちのいうことを聞かない奴らはいつでも豚箱へ入れられるのだ。 こんな時期に注目すべき判決が2つ出た。 「裁判所の令状なく被告の車にGPS(全地球測位システム)端末を取り付けて捜査対象者の行動を確認した愛知県警の捜査手法が違法かどうかが争われた刑事裁判で、『違法』と認めた昨年6月の二審・名古屋高裁判決が確定する。最高裁第三小法廷(岡部喜代子裁判長)が、15日付の決定で被告の上告を棄却した」(朝日新聞3月17日付) 「東京電力福島第一原発事故で群馬県に避難した人や家族ら137人が国と東電に1人当たり1100万円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決が17日、前橋地裁であった。原道子裁判長は、東電と国のいずれについても責任を認め、62人に対し計3855万円を支払うよう命じた。判決は津波の到来について、東電は『実際に予見していた』と判断。非常用ディーゼル発電機の高台設置などをしていれば『事故は発生しなかった』と指摘した。国についても『予見可能だった』とし、規制権限を行使して東電にこれらの措置を講じさせていれば『事故を防ぐことは可能であった』とした。原告の主張をほぼ認める判決となった」(同) もちろん十分なものではない。だが、国や東電、警察の横暴なやり方に「NO」といった判決を全面的に支持したい。 文春は、森友学園に国有地をバカ安で払い下げした「財務省の三悪人」を名指しして責任を問うている。この契約時に近畿財務局長を務めていたのが冨永哲夫。だが彼だけの判断でできるわけはなく、国有財産を管理する本省の理財局長が迫田英典。 この迫田が15年9月3日に、官邸で安倍首相と会っている。翌日、森友学園の工事を請け負った業者と近畿財務局が面談し、「業者側が、この面談の際に近畿財務局から産廃土の埋め戻しを指示されたと証言しており、違法行為に当たる疑いもあります」(財務省関係者) その翌日の5日、昭恵は籠池の運営する幼稚園を訪問して名誉会長に就任している。また、売却へと舵を切ったのは、当時の財務省事務次官だった田中一穂だった。迫田は安倍の選挙区の出身、田中は第一次安倍政権で秘書官を務めている。 オレが一言いえばどうにでもなる。安倍はそう思いあがっているに違いない。そういうときは自分の足元が崩れ始めていることに気がつかないものだ。 さて、今週のスクープといえるのは、女性セブンの「元SMAPの中居正広(44)が、AKB48グループの振り付けを担当する12歳下の美人ダンサー・武田舞香(32)と6年『同棲愛』している」という報道だろう。中居に関しては「結婚しない男」といわれていたが、長年一緒に同棲する彼女がいるというウワサは以前からあったが、セブンが見事それを裏付けた。 「彼女は振付師やダンサーとして活躍する武田舞香(32)。安室奈美恵(39)や加藤ミリヤ(28)のツアーのバックダンサーなどを務めた実力派ダンサーとして注目され、2010年からはAKBグループの振付師やダンス指導を務めている。昨年、NHK連続ドラマ小説『あさが来た』の主題歌として大ヒットした『365日の紙飛行機』の振り付けも担当した」(NEWS ポストセブン3/15より) 両事務所とも交際を否定していないから、結婚は早いのではないかと見られているようだ。今年はジャーニーズ事務所所属タレントたちの結婚ラッシュになりそうだ。 【巻末付録】 今週はSEXYグラビアではなく、現代とポストのSEX記事を久しぶりに紹介しよう。ポストにはEDにならない生活習慣というのがある。何がいけないのか? 歯磨きをさぼる。歯周病がEDにいけないそうだ。正座はいいがあぐらはダメ。自転車の長時間乗りも控えたほうがいいという。 喫煙や甘い飲料をとり過ぎるのもダメ。ビールを飲み過ぎるのもいけないそうだ。いいのはオナニーと笑うことだそうだ。といっても今更遅いがね。 ところで皆さんはAVメーカーの「MUTEKI」というのを知っているだろうか。配信大手「DMM.com」のグループで、芸能人しかキャスティングしませんというコンセプトで、アイドルたちをこれまで57人も脱がせ、Hをさせているのだ。09年には元「Wink」の鈴木早智子の全裸SEXを見せるAVを発売して社会現象になった。 08年には90年代の超人気アイドル吉野公佳を、80年代の伝説的なアイドル「セイントフォー」の濱田のり子、春菜はな、つぐみ、島田陽子、小松千春などを次々に出演させたと、現代が特集を組んでいる。最近の話題はなんといっても高橋しょう子だろう。彼女はインタビューに答えて、こう語っている。 「SEXもすごく好きなほうで、AVにも興味がありました。とはいえ、もちろんなかなか踏み込めるものではありません。そんな時、知人に紹介してもらったのが『MUTEKI』でした。私は将来的にマルチなタレント活動をしたかったので出演を決めました。この(AVの)世界に自分の意志で入ったことは強調しておきたいですね。ギャラは言えません(笑)」 先日、AVの帝王といわれた村西とおるに会った。現在は68だが、若々しく精力的だ。昨今は、AV志望の若い子がネットを見て応募してくるので、断るほうが大変だという。願わくば、吉永小百合の熟年AVを見たいが、無理だろうな。 (文=元木昌彦)「女性セブン」(3/30・4/6号、小学館)
「週刊文春はスクープを忘れたか」元・名物編集長が“いただけない”週刊誌に喝!
今週の注目記事・1位 「スクープ撮!! もしかして 秘めた同棲6年。亡父にも紹介したキレキレの美女 中居正広の結婚観を変えた女」(「女性セブン」3/30・4/6号) 同・2位 「安倍晋三記念小学校“財務省の三悪人”」(「週刊文春」3/23号) 同・3位 「小池百合子 激白 石原慎太郎のウソを告発する!」(「週刊文春」3/23号) 同・4位 「『森友学園』の魑魅魍魎」(「週刊新潮」3/23号) 同・5位 「文科省に圧力電話する『安倍昭恵』は私人か!」(「週刊新潮」3/23号) 同・6位 「東大法学部は『砂漠』だ」(「AERA」3/27号) 同・7位 「2000人多すぎるバブル『東大合格実績』のカラクリ」(「週刊新潮」3/23号) 同・8位 「従順な『レトリバー』が狂暴化する『5つの引き金』」(「週刊新潮」3/23号) 同・9位 「46年ぶりの国王来日でも『サウジ特需』がなかったワケ」(「フライデー」3/31号) 同・10位 「三越伊勢丹 大西社長『堕ちたカリスマ』」(「週刊文春」3/23号) 同・11位 「ポスト朴槿恵“親北政権”で日本にミサイル着弾という悪夢」(「週刊文春」3/23号) 同・12位 「妻が突然突きつけた理不尽な離婚理由」(「週刊ポスト」3/24・31号) 同・13位 「笑点でも落語界でもドラマでも……春風亭昇太“出世の極意”」(「週刊文春」3/23号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! さて、毎度おなじみだが、このところの週刊誌はいただけない。特にといっては失礼だが、スクープを忘れたかのような文春には少しガッカリしている。 週刊誌の世界では、スクープは月に1度でいい。1回あればその1カ月は読者はついてきてくれる。だが、1カ月以上ないと読者は離れる。新谷編集長も長すぎるので勤続疲労が出てきたのだろうか。心配である。ということで今週も順位なし。 ところで春風亭昇太という落語家がいる。長寿番組『笑点』(日本テレビ系)の司会に抜擢され、役者としてもNHKの大河ドラマに出たりと、大変な人気者だ。57歳だが独身。文春によると、女優の吉田羊とは飲み仲間だそうだが、それ以上ではないそうだ。落語は重みはないがテンポが軽快で、笑いをとるのはうまい。 私は古典落語をきっちり語れる噺家が好きである。先週の金曜日(17日)、立川志らくの「らくだ」を聴きに行ってきた。 「らくだ」は立川談志の十八番(オハコ)。らくだという暴れ者がフグに当たって死ぬ。らくだの兄貴分というのが、ちょうど来た人のいい紙くず屋を脅して香典や酒、煮物などを調達させる。大家が持ってきたいい酒を飲み交わしているうちに、紙くず屋の酔いが回り、兄貴分と立場が反対になるという噺だが、じっくりやれば1時間はかかる。 志らくのらくだは全体に薄味。テンポはいいが、酒をほとんど飲まない彼は、紙くず屋がだんだん酔っていく過程に思い入れがないのだろう、談志ほど聞いている者を引き込んでいく力はない。焼き場まで行くところまでを、40分ぐらいで終えた。まだ数回しか高座にかけてないといっていたから、これからを楽しみにしたい。 帰って、談志のらくだをCDで聴いた。紙くず屋がらくだにいじめられた話を泣きながらするところで涙が出た。談志と志ん朝のいない落語界は、やはりつまらない。 昨年掲載された記事から「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」が3月13日に発表された。大賞は「ベッキー31歳禁断愛 お相手は紅白初出場歌手!」(週刊文春1月14日号)に決まった。 私はこれには不満がある。ベッキーのゲス不倫はさほどのスクープではない。よくある芸能ネタで、話題にはなったが文春の力を見せた記事ではない。私は以前からいっているが、美智子皇后が雅子妃を叱ったという文春の記事は、これまでどこもできなかった大スクープだと思う。 何しろ、2人だけの会話が語尾まで正確に掲載されているのだ。新谷編集長は私に、「この情報源は墓場まで持っていきます」といっていた。宮内庁が形だけ抗議したが、そのままになってしまっているのが、この記事の真実性を担保している。 このテーマは他のメディアが無視するか後追いできないので、それ以上は広がらなかったが、スクープ度という点では満点だと思う。同じような賞に、自由報道協会賞というのがある。ジャーナリズムの信用と権威を高めた個人や団体に贈るものだが、今年は私も参加したので報告しておきたい。私は、先ほどの文春の美智子皇后と雅子妃の記事を推したが、文春側が辞退したというので候補には入らなかった。 受賞は、東日本大震災、福島第一原発事故後の現在をネットで発信し続けている「Voice of FUKUSHIMA」に決まった。コツコツと地道に「報じなければいけないこと」に取り組んでいる姿勢に、ジャーナリズムはまだまだ死なないと思った。 さて、ポストに、妻が突き付けた理不尽な離婚理由という特集がある。「洗面所がいつもビショ濡れ」「スリッパが脱ぎっぱなし」「ドレッシングを冷蔵庫に戻さない」「おふろの湯を抜かない」「洗濯物の畳み方が違う」「食べる時にくちゃくちゃ音を立てる、犬食いする」「リンゴの皮を剥かずに食べた」「録画番組を消した」などなど。 私だったらこれかな。「通帳を見せて」。私はいまだに年金の額を知らない。否、教えてくれないのだ。山田洋次監督の『家族はつらいよ』では、妻から離婚要求が出されるが、その理由も「大きな音でうがいをするし、何度いっても脱いだ靴下やパンツは裏返しだし、昔は男らしいなって思ってたけど、もう嫌いなの」というたわいのないものだった。だが、長年連れ添っていると、そんななんでもないことがずっと嫌だったということがあるんだろう。夫婦はいつまでたっても他人だからね。それを忘れてはいけない。 韓国は朴槿恵が罷免されただけではなく、逮捕・起訴されるようだから、混乱はまだまだ続く。 5月には大統領選があり、新しい大統領が選ばれるが、その最有力候補である「共に民主党」の文在寅前代表は、文春によれば、親北で、彼が当選して反米親北政策を打ち出せば、中国が強硬に撤廃を要求しているTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備も再検討されるかもしれないという。 さらに、日韓が昨年11月に締結した軍事情報包括保護協定の撤回にも言及しているそうだから、北のミサイル発射と同時に日本政府にも情報が伝わる態勢が崩れる可能性もあるというのだ。だからだろうか、17日には北朝鮮のミサイル落下を想定して、秋田県の男鹿半島で政府と地元自治体が初の住民避難訓練をやったという。しかし、ミサイルが発射されてから避難命令を出しても間に合うわけはない。政府は何を考えているのか。そんなことより、北朝鮮を抑え込むために中国と話し合うことのほうが喫緊の重要課題である。 私の時代では中国と対話ができないから退くと、安倍首相はいうべきではないか。新潮は、「父は殺された」とビデオメッセージで語った金正男の長男・キム・ハンソルは、韓国の「国家情報院」の庇護下にあり、朴の次にできる左翼政権が北とより近くなることを阻止するために、北の仕業と見せかけて韓国の極右陣営のOBなどが、金正男暗殺を仕掛けたのではないかという見方を報じている。真偽は闇の中だが、どちらにしても、日本にとって韓国との関係はよくなりそうもないようである。 三越伊勢丹HDの大西社長解任劇は、三越派によるクーデターだという見方が多いようだ。文春によると、社内では大西社長の経営手腕を批判する怪文書が飛び交っていたという。「実績のない社長のマスコミへのスタンドプレーと馬鹿な甘すぎる新規事業の乱発はほとんど大失敗」労組からの反発も強く、業績悪化などの責任をすべて大西社長におっかぶせて、石塚邦雄会長が詰め腹を切らせたという。 しかし、誰がやってもデパート経営は難しい。百貨店で見て、試着して、家に帰ってネット通販で買うというライフスタイルが若者の主流である。この流れを断ち切るような斬新な発想が出てくるか、または自らネット通販に殴り込み、ネットの世界に革命を起こすか。新社長にはその気概や決断力が望まれるが、テレビで見る新社長は若いが頼りなさそうである。心配だ。 今週のフライデーには取り上げるような記事がない。仕方ないので46年ぶりに来日したサウジ国王についての記事「サウジ特需がなかったワケ」というのでも紹介しよう。 随行員1,000人以上で、サルマン国王(81)は本国から持ってきたエスカレーターで特別機から降りてきた。ハイヤーは400台以上を予約し、ホテルは帝国ホテル500室以外に超高級ホテルを押さえたという。これまでサウジ王室は、13年にパリのディズニーランドを3日間貸し切りしたり、15年にはフランスのコートダジュールのビーチを3週間、6,800億円で借りたそうだ。 だが今回は、爆買いはなく、当てにしていた店もメディアも肩透かしにあったという。まあ、国王もお年だし、原油価格が大幅に下落した影響で、14年から財政赤字に陥っているというから仕方ないだろうが、一番ガッカリしたのは安倍首相ではないか。 わが家には、もうすぐ17歳になる老犬がいる。Moeというメス犬だ。体の衰えと認知症があるようだが、顔だけ見ているとなかなかの美形である。今流でいうと「美熟女」というところか。ヨタヨタしてはいるが食欲は旺盛で、私が食事をしていると、横に来て「何かくれ」と吠え続ける。目も鼻もバカになってきているから、手で何かあげようとすると、気を付けないと噛まれる。私も2度、カミさんも2度、娘は3度噛まれている。そのたびに医者へ行って注射を打ってもらうのだ。体重は8キロの中型犬だから、こちらが気を付けていればいいのだが、ゴールデンレトリバーのような大型犬に噛まれたら大変だろう。 3月9日の夕刻、東京・八王子で、生後10カ月の女児が、祖父母が飼っていたゴールデンレトリバーに頭を噛まれて死亡するという事件が起きた。新潮によれば、その家では4匹のレトリバーを飼っていたという。この事件は愛犬家の間で衝撃が走ったそうだ。なぜなら、この犬は「飼いやすい犬」として知られ、性格は「従順で利口で優しく友好的」なことで知られているからだ。 確かにレトリバーは盲導犬や高齢者などと触れ合うセラピー犬として知られる。ではなぜ今回、こうした悲劇が起こったのか。 「本来は感情をコントロールできる犬でも、突発的に攻撃衝動を得る状態というのがある。これは条件が揃えば、どんな犬でも程度の差こそあれ、起こる可能性があるのです」(野村動物病院の野村道之院長) 赤ちゃんは二足歩行ではなく、四足でハイハイしたりし、時々奇声を上げたりするから、怖がったのではないかという見方があるようだ。そうさせないためには、事前に子どもの匂いのついたタオルなどの匂いをかがせる「準備」や、万が一のことを考えてケージの中に入れておくことが必要だという。いくらかわいい犬でも、一瞬野生に戻ったような瞬間がある。気をつけねば。 さて、大学入試もほぼ終わった。悲喜交々。私のオフィスは早稲田大学の前だから、入試のときは人の海ができる。毎年新入生は1万人程度はいる。さすがに東大はそこまではいない。新潮によると、17年度の一般入試の募集人数は2,960人。推薦合格者と合わせて3,000人強が合格者の総数だそうである。 だが、予備校が発表する「わが予備校の東大合格者数」は、毎年、合格者数を大幅に上回る。16年で見ると、駿台予備校1,479名、河合塾1,139名、Z会1,137名、東進742名など、知られている予備校を合算すると、ゆうに5,000名は超えるという。いつもいわれることだが、どこの塾でも合格者を多くしたいがために、1回きりでも、短期の講習を受けただけでも数に入れてしまうから、まあ、半分と見ておいたほうがいいのではないだろうか。 その東大の中でもエリートとされてきた東大法学部に異変が起きていると、AERAが報じている。日本の文系学部では最難関の東大教養学部(前期)文科一類(文I)に入学した学生の多くは、3年次になると法学部を「進学」先としてきた。 だがこのところ様変わりし、法学部以外の学部を志望する学生が08年度の19人から、17年度は76人と4倍に膨れ上がっているという。これには官僚の地位の低下、弁護士という職業への魅力が薄くなってきている、検事も同様という地盤沈下があるのだろう。金融や外資系、ベンチャーなどへの志向が多くなってきているようだ。 今は、よほどの変わり者か親の選挙区を丸ごと引き継がない限り、政治家などになる人間は少ない。官僚も、メディアで「悪徳の権化」のように批判される。AERAでは弁護士で好きなプロレスでレスラーとして活躍している法学部卒の人間などを紹介しているが、私の後輩でも、マンガがどうしてもやりたくて講談社へ入ったというのが何人かいる。 東大に入っただけで燃え尽きてしまうより、東大というブランドを精一杯使って、好きなことをやる人間がもっと出てきてほしいと、私などは思うがね。 安倍夫人の昭恵が公人か私人かが話題になっているが、新潮で文科省の関係者が声をひそめてこう語っている。「詳細はお伝えしかねますが、愛媛県今治市で大学建設を進める加計学園のことで、昭恵さんから省内にご相談をいただいたことがあるのは確かです」 そのほかにも安倍家と遠縁の若者がやっている「リビジョン」という一般社団法人に便宜供与したり、彼女の活動の多くは「安倍夫人」という肩書をフルに利用してである。これが公人でなくて私人だとは笑わせる。アサヒ芸能は昭恵が安倍の「アッキーレス腱」になるというが、そうかもしれない。 森友学園問題は籠池理事長が辞任しても収まりそうにない。籠池と親しかったのは安倍首相夫妻だけではない。稲田防衛大臣は、自分がこの学園の顧問弁護士をしていたにもかかわらず、知らぬ存ぜぬという虚偽答弁を繰り返し、動かぬ証拠を示されると謝ったが、それで済む話ではない。弁護士資格をはく奪されても致し方ないと思う。とっとと辞任したほうがいい。 23日には籠池が国会で証人喚問されるようだが、森友学園問題が安倍首相の致命傷になるという見方も出てきている。それは籠池泰典理事長のこの爆弾発言である。「安倍晋三首相から昭恵さんを通じて100万円もらった」と取材陣の前で明言したのだ。 だが、籠池という男は二癖も三癖もある。深読みすれば、この安倍首相を貶めるような発言の裏には、彼なりの深謀遠慮があるはずだ。慌てた安倍が、籠池にこれ以上オレのことはいうな、その代わりと何らかの取引を持ち掛けてくる、そう読んでいるのではないか。籠池はテレビメディアを巧みに使って、安倍にメッセージを送っているのだ。現代が書いていたように安倍のお友達たちはレベルが低い。それは「類は友を呼ぶ」からだろう。 新潮の「森友学園の魑魅魍魎」はタイトル倒れ。だが、ここでも触れているように、安倍の親友がやっている加計学園問題は、森友学園問題より何倍もスケールが大きい。田中角栄と小佐野賢二のように、安倍の致命傷になる可能性はある。メディアがこの闇をどのように切り裂くか、見ものではある。 今月のサイゾー4月号に、新聞記者らが森友学園問題などを語っている匿名座談会がある。森友学園問題をスクープしたのは朝日新聞だが、他のメディアの反応が鈍かった。その理由を、こう語っている。 「この問題、当初は大阪の社会部マターでしたから。全国紙は北海道、東京、中部、大阪、西部の5本社体制を取っていて、それぞれに独自の紙面を作っている。東京発のニュースは他本社でもわりと取り上げられるけど、ローカル発のネタは本社では扱われにくい。今回の問題も、国会で取り上げられて『政治部』マターになってからやっと、全国的な問題としてヒートアップしましたよね」 まだ新聞は、こんな時代遅れなことをやっているのだ。こんな狭い日本で、大阪が、西部がと、100年も昔のようなことをやっていたのでは、読者が離れていくのは致し方あるまい。 それと、今のテレビのワイドショーやニュースショーに出てくる「政治評論家」というどうしようもない輩を何とかしたらどうか。安倍と森友学園問題について、司会から振られると、あんなことで安倍政権はびくともしませんよみたいな、安倍擁護発言をする老いた新聞記者や、なんとか編集委員というバカを見ると、すぐチャンネルを変えるのだが、そっちでも同じようなバカが出ているので、テレビを消してしまう。 安倍政権を森友か加計スキャンダルで倒せなければ、メディアにもはや明日はない。しっかりしてくれよ! サイゾーでは、経産省が全執務室を施錠して記者を閉め出す制度を突然始めたが、それに対して経済同友会の小林喜光代表幹事が、「私の感覚では、経産省が最も意図的に情報をリークしてきた実績がある」と皮肉っていたという発言を紹介しているが、メディアはなぜそういうことをはっきり言わないのだろう。それとも、これからも裏取り取材はしませんから、もっとリークをお願いしますよと揉み手をして土下座でもしているのだろうか。 ガッカリした。私が好きな俳優だった渡瀬恒彦が亡くなってしまった。悲しい。兄の渡哲也より演技は格段にうまかった。渡瀬といえば、大原麗子と結婚していたことを思い出す。離婚して森進一と結婚・離婚したが、渡瀬のことはずっと好きだったらしい。大原が亡くなった時、現代が大原のスクラップブックにこんな書き込みがあったことを紹介している。〈すごく可愛いし/カッコイイよ渡瀬サン/初めてで最後の婚約/結婚〉 やはり現代で弟の政光がこう振り返っている。「嫌いになって別れたわけではありません。姉は最期の最期まで、渡瀬さんを愛していましたから。ただ、渡瀬家の家風に馴染めなかったんです。女性は家庭に入って夫を支え、子供を育てる。それが渡瀬家の考え方でした。しかし結婚後、姉はますます人気が出てしまった。次々と舞い込む仕事に忙殺される日々。そうして、すれ違いが起き、渡瀬さんご本人というより、渡瀬家の方々との溝が深まっていったんだと思います」 私と同じ年である。これからもっと渋い、大人の演技を見せてくれると期待していたのに。 さて、小池都知事が文春で「石原慎太郎のウソを告発する!」と激白している。3月3日に石原が「巌流島に向かう気持ち」で記者会見を行い、10日に発売された文藝春秋4月号に手記を書いたことへの反論という設定である。3度読み返してみた。石原の記者会見は確かに「私は素人」「自分一人の責任ではなく行政全体の責任」「東京ガスとの契約書にサインした覚えがない」など、自分が4期13年も都知事として君臨してきたにもかかわらず、責任回避とボケたふり(いや、本当に痴ほうなのかもしれない)をすることに終始し、見苦しいことはなはだしかった。 だが、この小池の激白も「なんだかな~」という内容でしかない。石原手記には事実と異なる点がいくつかあるとし、その一つが、小池から都知事選の応援を石原に頼んだという箇所だそうだが、当事者にとっては大事な問題かもしれないが、都民にとっては、もはやどうでもいいことだ。件の記者会見についても小池は、「あそこで『責任は全て私にあります』と言い切っていたら、どれだけ株が上がったことでしょうか」と批判しているが、それを石原に求めるのはハナから無理というものだ。 東京ガスとの契約書にサインした覚えがないという点に関しては、小池が「大きな金額を決済する時には、きちんと聞きますよ。確認して、説明を受けるのは当たり前のことです」といっているが、その通りだろう。 石原が再三、「豊洲に移転しないのは小池氏の不作為」で、自身の証人喚問(3月20日)を終えた後、小池への法的措置に踏み切るといっていることについては、「それを言うなら、『築地は古い。狭い、汚い』と言っておきながら、なぜ知事になってから今に至るまで十八年間も放置していたのか。そのことのほうが不作為ではないですか」と反論。 豊洲は安全といっておきながら、土壌汚染が次々に発覚して、豊洲移転経費は6,000億円を超えてしまっている。「都民のお金が使われているにもかかわらず、コスト感覚がないままに、移転を推進してきたことの裏返しではないでしょうか」(小池)。これももっともだが、もともと豊洲移転は青島時代に始まり、石原、猪瀬、舛添と続いてきたのだから、猪瀬、舛添も喚問する必要があるのではないか。 小池は、豊洲移転問題が長引いているのは、石原や当時の関係者がいい逃れをして引き延ばしているからで、再調査の結果や、食を扱う市場そのもののあり方の見直し、経営的な問題も考えなくてはいけないからで、「私はずっと総合的な判断で決めると言っています」と主張する。 しかし、石原や彼の元腹心である浜渦副知事の責任を明確にすることと、豊洲か築地かを決断することは別ではないのかと、都民の一人として私は考える。小池都知事の頭の中には、都議選挙で小池新党を大勝させることしかないのではないかと、思わざるを得ない。どうだろう。石原や内田茂都議の悪行を暴くのとは別に、5月いっぱいで豊洲か築地かを決断すると表明したら。 そうした上で都議選に臨めば、都民はその都知事の判断にYESかNOかを選択することができる。豊洲は築地より衛生面では勝っているはずだが、築地という名前も残したい。カネに糸目をつけないのなら、一時豊洲へ移転して、築地を大改装した後に戻すという案が、私はいいと思うが、どちらにしても難問である。都民に丸投げすることだけはやめてほしいものだ。 20日に石原が百条委員会に出て都議たちの質問に答えている姿を見て、「老残」という思いを強くした。 確かに「覚えていない」「浜渦に一任していた」など、責任逃れの発言に終始したが、あのカッコよかった慎太郎が、あのようになるとはと、涙が出た。彼は昔の彼ならず。それに、石原を問い詰めるはずの都議たちの質問の切っ先の鈍さ。石原でなくとも、お前たちはオレに何を聞きたいのかと言いたくもなる。 メディアは、なんら解明につながらなかったと書いているが、浜渦や石原を呼んで、なんと自白したら拍手喝さいしたのか? 小池は、豊洲のベンゼンのことをあげつらうが、築地の汚さ、不衛生さと比較したデータを即刻出すべきだ。汚さを競い合っていても仕方あるまい。どうしたら東京都民の食卓に載るものを安全・安心に提供できるのか。もう時間はないはずだ。 ところで政府は、21日にとうとう犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」を閣議決定しやがった。何度もいうが、個人情報保護法、特定秘密保護法、盗聴法に共謀罪ができれば、警察はなんでもできる。 あいつはと睨んだら、どんなことをしてでもパクることができるのだ。もはや戦前の治安維持法を超えたといっていいだろう。アメリカの愛国法と同じように、政府や警察は、自分たちのいうことを聞かない奴らはいつでも豚箱へ入れられるのだ。 こんな時期に注目すべき判決が2つ出た。 「裁判所の令状なく被告の車にGPS(全地球測位システム)端末を取り付けて捜査対象者の行動を確認した愛知県警の捜査手法が違法かどうかが争われた刑事裁判で、『違法』と認めた昨年6月の二審・名古屋高裁判決が確定する。最高裁第三小法廷(岡部喜代子裁判長)が、15日付の決定で被告の上告を棄却した」(朝日新聞3月17日付) 「東京電力福島第一原発事故で群馬県に避難した人や家族ら137人が国と東電に1人当たり1100万円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決が17日、前橋地裁であった。原道子裁判長は、東電と国のいずれについても責任を認め、62人に対し計3855万円を支払うよう命じた。判決は津波の到来について、東電は『実際に予見していた』と判断。非常用ディーゼル発電機の高台設置などをしていれば『事故は発生しなかった』と指摘した。国についても『予見可能だった』とし、規制権限を行使して東電にこれらの措置を講じさせていれば『事故を防ぐことは可能であった』とした。原告の主張をほぼ認める判決となった」(同) もちろん十分なものではない。だが、国や東電、警察の横暴なやり方に「NO」といった判決を全面的に支持したい。 文春は、森友学園に国有地をバカ安で払い下げした「財務省の三悪人」を名指しして責任を問うている。この契約時に近畿財務局長を務めていたのが冨永哲夫。だが彼だけの判断でできるわけはなく、国有財産を管理する本省の理財局長が迫田英典。 この迫田が15年9月3日に、官邸で安倍首相と会っている。翌日、森友学園の工事を請け負った業者と近畿財務局が面談し、「業者側が、この面談の際に近畿財務局から産廃土の埋め戻しを指示されたと証言しており、違法行為に当たる疑いもあります」(財務省関係者) その翌日の5日、昭恵は籠池の運営する幼稚園を訪問して名誉会長に就任している。また、売却へと舵を切ったのは、当時の財務省事務次官だった田中一穂だった。迫田は安倍の選挙区の出身、田中は第一次安倍政権で秘書官を務めている。 オレが一言いえばどうにでもなる。安倍はそう思いあがっているに違いない。そういうときは自分の足元が崩れ始めていることに気がつかないものだ。 さて、今週のスクープといえるのは、女性セブンの「元SMAPの中居正広(44)が、AKB48グループの振り付けを担当する12歳下の美人ダンサー・武田舞香(32)と6年『同棲愛』している」という報道だろう。中居に関しては「結婚しない男」といわれていたが、長年一緒に同棲する彼女がいるというウワサは以前からあったが、セブンが見事それを裏付けた。 「彼女は振付師やダンサーとして活躍する武田舞香(32)。安室奈美恵(39)や加藤ミリヤ(28)のツアーのバックダンサーなどを務めた実力派ダンサーとして注目され、2010年からはAKBグループの振付師やダンス指導を務めている。昨年、NHK連続ドラマ小説『あさが来た』の主題歌として大ヒットした『365日の紙飛行機』の振り付けも担当した」(NEWS ポストセブン3/15より) 両事務所とも交際を否定していないから、結婚は早いのではないかと見られているようだ。今年はジャーニーズ事務所所属タレントたちの結婚ラッシュになりそうだ。 【巻末付録】 今週はSEXYグラビアではなく、現代とポストのSEX記事を久しぶりに紹介しよう。ポストにはEDにならない生活習慣というのがある。何がいけないのか? 歯磨きをさぼる。歯周病がEDにいけないそうだ。正座はいいがあぐらはダメ。自転車の長時間乗りも控えたほうがいいという。 喫煙や甘い飲料をとり過ぎるのもダメ。ビールを飲み過ぎるのもいけないそうだ。いいのはオナニーと笑うことだそうだ。といっても今更遅いがね。 ところで皆さんはAVメーカーの「MUTEKI」というのを知っているだろうか。配信大手「DMM.com」のグループで、芸能人しかキャスティングしませんというコンセプトで、アイドルたちをこれまで57人も脱がせ、Hをさせているのだ。09年には元「Wink」の鈴木早智子の全裸SEXを見せるAVを発売して社会現象になった。 08年には90年代の超人気アイドル吉野公佳を、80年代の伝説的なアイドル「セイントフォー」の濱田のり子、春菜はな、つぐみ、島田陽子、小松千春などを次々に出演させたと、現代が特集を組んでいる。最近の話題はなんといっても高橋しょう子だろう。彼女はインタビューに答えて、こう語っている。 「SEXもすごく好きなほうで、AVにも興味がありました。とはいえ、もちろんなかなか踏み込めるものではありません。そんな時、知人に紹介してもらったのが『MUTEKI』でした。私は将来的にマルチなタレント活動をしたかったので出演を決めました。この(AVの)世界に自分の意志で入ったことは強調しておきたいですね。ギャラは言えません(笑)」 先日、AVの帝王といわれた村西とおるに会った。現在は68だが、若々しく精力的だ。昨今は、AV志望の若い子がネットを見て応募してくるので、断るほうが大変だという。願わくば、吉永小百合の熟年AVを見たいが、無理だろうな。 (文=元木昌彦)「女性セブン」(3/30・4/6号、小学館)
小池新党「都議選圧勝」の未来──“ウルトラタカ派”は国政進出で、どう振る舞うか
今週の注目記事・1 「小池新党 呆れるほどの圧勝!!」(「週刊ポスト」3/24・31号) 「『小池』都知事に突き刺さったブーメラン」(「週刊新潮」3/16号) 「豊洲移転にも森友学園にも日本会議にも連なる小池百合子の『父』怪人脈」(「週刊ポスト」3/24・31号) 同・2 「NHK『ガッテン!』を信じるな」(「週刊文春」3/16号) 同・3 「『森友学園』の火薬庫」(「週刊新潮」3/16号) 「安倍晋三記念小学校『無礼オバハン』と昭恵夫人の嘘」(「週刊文春」3/16号) 同・4 「ともに自民党…妻子ある中川俊直が前川恵と重ねる『真夜中の密会』」(「フライデー」3/24号) 同・5 「三越伊勢丹社長[大西洋氏]『突然クビ』の全内幕」(「週刊現代」3/25・4/1号) 同・6 「阪神主将『福留孝介』の範の垂れ方」(「週刊新潮」3/16号) 同・7「『愛子さま』の拒食症が打ち砕く陛下『生前退位』構想」(「週刊新潮」3/16号) 同・8 「ついに視聴率4%フジ『フルタチさん』どうする? 古舘さん」(「週刊新潮」3/16号) 同・9 「ヤマト・佐川に潜入3カ月私が働いてわかった『仁義なき宅配』」(「週刊ポスト」3/24・31号) 同・10 「二階堂ふみがイケメン映像作家と半同棲」」(「フライデー」3/24号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 春が近いというのに、週刊誌の世界はまだ木枯らしが吹いてる。春は名のみ「早春賦」である。 現代とポストは合併号だが、力の入っているのはSEXYグラビアだけ。現代の巻頭は「上げ上げの日本経済」と銘打ち、ついに春が来た、株価は2万円どころか3万円にと、なんの根拠もない浮かれ記事をやって、一人で酔っているようだ。 トランプの120兆円公共投資で日本企業はウハウハ、賃金が上がる、給料も上がると一人酒盛り状態だが、勝手に浮かれとれ! それに、こんな時代でも上がると「全国優良マンション 実名ベスト200」なる特集もやっている。こんな時代だと、自ら冒頭の特集を否定するようなタイトルをつけ、マンション名を出したからといって誰が読むんじゃ。実名を出されたマンションの住民がニヤニヤするだけだろう。それに、上がっても売って出ていくことなどできないのだから、なんのための特集か。せいぜい不動産屋が、お客に「現代でここあたりは値上がりすると書いてます」と、売り込むときの宣伝に使われるだけだろう。 それに毎度毎度、この薬は飲んではいけないワースト50なる特集を組み、私が常用しているロキソニンやデパス、ハルシオンが上位4位以内に入っているのも、感心しない。認知症もうつにも、もうなっとるわい。今さらやめたから認知症が治るわけでもあるまい。ほっといてくれ。 とまあ、グダグダいってきたが、現代だけではなく、週刊誌が総じて低調なのは困ったものだ。最初はフライデーから。二階堂ふみがイケメン映像作家と半同棲しているという。 「三軒茶屋や下北沢といった若者の街を好む二階堂ふみ(22)が、この日は都内屈指の高級住宅街を歩いていた。胸元には、真っ赤なセーターを着せた柴犬が抱きかかえられている。その横には丸メガネをかけた長身のイケメンが寄り添っていた。地面に下ろすと、柴犬は大ハシャギ。二階堂がその様子を愛おしそうに見つめ、つられてイケメンも笑顔になった。時折、顔を見合わせて笑う二人。幸せな光景だ。散歩を終え、マンションに戻ると、事務所の送迎車が近くで待っていた。二階堂はそのまま車で仕事に向かったのだが、イケメンは、柴犬を連れてそのマンションの中へ入って行った。実はここ、このイケメン──一昨年まで人気ファッション誌『メンズノンノ』でモデルを務めていた米倉強太(22)の自宅マンションなのだ。『米倉はモデルをするかたわら、多摩美術大学で映像を学び、映像制作会社を起業した映像作家です。二階堂は坂口健太郎らメンノンのモデルと親しくしていましたから、その線でつながったのかもしれませんね』(芸能プロスタッフ)」(フライデー3/9(木) 7:30配信より) 猫の恋は春の季語。春よ春、春南方のローマンスなんて無声映画の弁士のセリフもありましたな。私にも「春雨じゃ、濡れて行こう」なんていう相手がほしいものだ。 ところで「世界」4月号を読んでいたら、元TBSのディレクターで素晴らしいドキュメンタリストの「お春さん」こと吉永春子さんが昨年11月に亡くなっていたことを知った。享年85。石井部隊を追った「魔の七三一部隊」が有名だ。小柄だがその迫力に、ガキだった私は何もいえず、頷いてばかりいた。 彼女には、ずいぶんお世話になった。ロッキード事件のとき、蜂の一刺しで有名になった榎本三恵子を、吉永おばさんが匿っていた。会わせてくれと頼んだら、「仕方ないね、あんたじゃしょうがない」と引き合わせてくれた。 宇野宗佑を総理の座から引きずり下ろした中西ミツ子と3人で、赤坂TBS近くの店でよく飲んだ。もっと話がしたかった。安倍首相がごり押ししているとんでもない悪法「共謀罪」に、お春さんだったら黙っていないだろう。また一人惜しい人を失ってしまった。 先週も触れたが、宅配便業者の最大手、ヤマト運輸がセールスドライバー(SD)たちに長時間の残業や過酷な労働を強いていたことを認め、巨額の未払い残業代を払うことや、仕事の見直しをすることを発表した。 ポストで『仁義なき宅配』を書いたジャーナリストの横田増生が、ヤマト運輸のセールスドライバーの過酷な日々を書いている。1日の取扱個数は約250個。朝8時から夜の10時半まで働き、その間、休憩時間は15分。ヤマトはドライバーが会社の財産などといっているが、現状の改善を訴えても、その声が本社に届くことはないという。横田がヤマトの旗艦センターである羽田クロノゲートでアルバイトとして働いた1カ月間、クール便の仕分けをやったらしいが、夜10時から朝6時まで働いて夜間手当を含めて日給は9,000円に届かない。 業界のシェア50%を握るヤマトの1個当たりの平均運賃単価は740円台だったが、それが570円台まで落ちてきているという。 中でもアマゾンからヤマトが受け取る運賃は300円前後で業界最安値の水準。それに取扱個数は3億個前後で、ヤマトの2割を占めるという。 こんな状態が続けば、物流はパンクし、モノが流れなくなることは間違いない。快適な通販生活を送るためにも、われわれが適正な負担をすることは避けられまい。 新潮は『報道ステーション』を降りて、フジテレビ日曜夜のゴールデンタイムに始めた古舘伊知郎の『フルタチさん』が低視聴率で喘いでいると報じている。 裏番組に強力なものがあるにしても、初回8.2%、2月26日は4.0%というのは、古舘としても想定外だろう。 逆に古舘が抜け、局アナの富川悠太では力不足といわれていたが、私はよくやっていると思う。昨夜(3月9日)の福島県・飯館村からの中継では、政府が一方的に避難解除した地域の放射能がいまだ高く、とても子どもたちが帰ってこられる環境ではないことを、富川アナが自らレポートしていた。 「東京は1ミリシーベルトなのに福島は20ミリシーベルトでいいとは、差別ではないか」 村人の言葉が心に突き刺さった。永田町村の暇人政治家たちよ、週末は福島へ行って、地元の声を聴け。 ところでこのところ、皇太子の娘・愛子さんが「激やせ」したことがよく取り上げられる。今週も新潮が3月3日に彼女が学習院女子中等科へ入る姿を撮り、過度の糖質制限で「拒食症」ではないかと報じている。 確かに以前よりほっそりしてきれいになったと思う。彼女もお年頃である。ましてや外を歩けばパパラッチに狙われ、太り過ぎだ、髪型がどうだと書かれるやんごとなき身分のお方なのである。やせてきれいになりたいというのは、年頃の女の子としては当たり前であろう。いいではないか。万が一拒食症であっても、それをチェックするのは両親の役割である。出過ぎたことをしないで、静かに見守ってあげるべきだ。 さて、福留孝介といえば、中日ドラゴンズ時代に2度の首位打者を獲り、08年からメジャーリーグへ移り、12年オフに阪神タイガースに移籍した天才スラッガーだ。昨年2,000本安打を達成し、今年は不惑になるが、まだまだ第一線で若手を引っ張るチームの新主将である。 さぞかしチームの模範となっているだろうと、キャンプをしている沖縄・恩納村を訪ねた新潮の記者が見たのは、愛人と逢瀬を楽しみカラオケに興じる福留の姿だった。その女性は、キャンプ中に宿舎としているホテルに部屋を取っていて、いったん部屋に戻った福留はすぐに出てきて、下の階の彼女の部屋に消えたそうだ。 球団関係者は、新キャプテンがこれでは若手に示しがつきませんというが、プロ野球には昔、二日酔いでホームランを打った奴、夜遊びしてもヒットをかっ飛ばす奴がごろごろいた。博打や野球賭博はアウトだが、これぐらいはセーフだと思うがね。 ところで、新宿の伊勢丹は、私の家に近いこともあってよく行っている。といっても、高級品が多く、目の保養に行くだけだが。伊勢丹が三越と一緒になったときは驚いた。店のカラーが違うし、客層も相当違うのではなかったか。その大百貨店グループが、カリスマ社長の突然の辞任で揺れている。確かに中国人の爆買いがなくなり、軒並みデパートの売り上げは落ちているようだ。 さらにここは伊勢丹と三越の対立があり、この騒動は尾を引きそうだという。現代は3月1日に大西社長にインタビューしていた。それが事実上の「遺言」になってしまったという。 そこでは、自分が「構造改革を進めている」というと、店を閉めるのかとすぐメディアは聞いてくる。「本来メディアというものは、もっと本質論に踏み込むべきだと思うのです」と、メディアに対して苦言を呈していたというが、メディアを買いかぶってはいけない。 17年3月期の営業利益は240億円と前年比で3割減だというから、トップ交代は致し方ないのであろうが、この交代は社員が知る前に日経新聞にすっぱ抜かれたそうである。 では今度の社長になるという杉江俊彦とはどんな人物なのか。頭が切れ嫌味もない人間だそうだが、「よくも悪くも非常に“優等生的”な人物。社内でも、杉江さんが就任らしいという話題が出ても、どんなことをしてくれるんだろうといったわくわくした感じはありません」(同社社員) どんな変わり方をするのか、来月でも伊勢丹に行ってみようか。 お次はフライデー。自民党議員の中川俊直議員(46)が前川恵議員(41)と真夜中の密会を続けていると報じている。中川議員は3人の子持ち。目撃されたのは2月28日、夜7時過ぎ。渋谷区にある高級マンションから2人が姿を現し、近くのカフェレストランで食事。食後また、同じマンションへ帰って行った。2人の出会いは前川議員が初当選した14年12月。中川議員の父親は内閣官房長官や党幹事長を務めた中川秀直。中川議員は元テレビ東京政治部記者だそうである。 先輩として何くれとなく相談に乗っているうちに男女の仲になったのか。週に3~4回会うこともザラだそうで、フライデーも何度か目撃している。フライデーが直撃すると、男のほうははっきりしないが、女のほうは堂々としている。「深夜にマンションで会うことが疑いを招くという意識は、まったくありませんでしたね」 こういう神経の人間が国会議員だというのが、日本の政治の現実である。さて、森友学園問題は籠池理事長が辞任したが、それだけで収まりそうにないし、終わらしてはいけない。 新潮によると、籠池夫妻は宗教団体「生長の家」の元信者で、国粋主義的な教育や、幼稚園の卒園アルバムを1万9,800円で買わせたり、縄跳びを100回、跳び箱8段を平気でやらせ、できないと準備室のようなところへ閉じ込め、真っ暗にして「監禁」するなど、教育者としての資質の問題もあるという。その新潮に興味深い情報がある。共産党が明らかにした籠池と鴻池元官房副長官との面談記録のネタ元は、当事者である鴻池であり、その真意は、鴻池が支持する麻生副総理への側面支援というものだったというのである。 「麻生政権の夢よ再びとの思いがあればこそ、大嫌いな共産党にネタを持ち込む暴挙に出たんです」(官邸関係者) 先週、籠池と近畿財務局をつないだのは私だと文春に告白した川田裕介なる人物は、森友学園問題が本線である「麻生-鴻池」ラインにたどり着かせてはいけないから、自分が防波堤になると近しい人間に電話をかけていたと新潮は報じている。 それで麻生が森友学園問題について、政治家は「国有地の払い下げとか、いろんな陳情を聞き、それを近畿財務局、大阪航空局につないでやるのは普通のこと。それをするのが仕事の一つだ」と語った真意がわかろうというものだ。 だがこうした川田の思惑も、鴻池の「自供会見」で「吹き飛んでしまった」(新潮)のだが。 今は確定申告の時期だが、森友学園に対する国有地払い下げの責任者だった迫田英典財務理財局長は、現在、国税庁長官の座にいるため、確定申告に影響が出るのではないかと、国税庁中堅幹部がぼやいていると新潮は報じている。 「『国益』の損失に関与していたかもしれない人物が、あろうことか国税庁長官を務めている。もはや、ブラックジョーク以外の何物でもない」(同) 盟友の麻生も安倍失脚後を想定して動き出したようだから、安倍にとっては心安らぐことはないのだろう。 現代は、籠池だけではなく、安倍が「親友」といってはばからない、加計孝太郎がトップを務める学校法人加計学園グループが、淡路島ののどかな町に、民間業者を差し置いて、12年にタダで土地と建物を含め30億円近いものを手に入れたと報じている。 そこには昨年5月、グループの岡山理科大の新校舎が完成し、安倍はビデオレターで祝辞を寄せ、昭恵夫人はグループの運営する保育施設「御影インターナショナルこども園」の名誉園長に就任している。 しかも、このグループが運営する学校には、自治体が乏しい財源を割いて、補助金を出しているというのである。これに裏がなければおかしいと思うのは、私だけではないだろう。愛媛県今治市には、やはり岡山理科大学の獣医学部をつくるという話が、とんとん拍子で決まったという。加計の息子は鹿児島大学の獣医学部を出ているそうだ。現代ならずとも、どう考えても不自然である。現代のいうように「安倍のお友達のレベルが低すぎ」る。類は友を呼ぶということだろう。 テレビも週刊誌にも健康についての情報番組や記事があふれているが、どこまで信用できるのだろうか。文春はその手の老舗番組NHKの『ガッテン!』(『ためしてガッテン』を改名)を信じるなという特集を組んでいる。 2月22日に放送された「最新報告! 血糖値を下げるデルタパワーの謎」で、睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができると放送し、3月1日の番組冒頭で、小野文恵アナが「行き過ぎた表現があった」と謝罪した。睡眠薬で糖尿病が予防できるなら、私は糖尿病になっていないはずだ。だが、これだけではなかった。 番組で大阪市立大学医学部付属病院の稲葉雅章医師が、「糖尿病の患者さんも気楽に(睡眠薬を)飲んでいただいてもいい」と推奨し、カメラがたびたび「ベルソムラ」という商品をアップにして映していたという。この薬はMSDというメーカーの薬で、ここの公開情報を見ると、稲葉医師はMSDから原稿執筆、講師謝礼をもらっていて、彼が教授をしている大学にも寄付金200万円が支払われていた。稲葉医師とMSDは利益相反(一方の利益になると同時に他方への不利益になる)の関係にあるようなのだ。それ以外でも、コラーゲンが床ずれで損傷した皮膚を回復する、大腸がんの内視鏡検査に美肌効果があるなど、怪しげな健康情報を同番組は垂れ流してきたと、文春は批判する。 以前は、収録から放送まで時間をかけ、何重にもチェックする体制をとっていたが、それが全部抜けてきてしまっていると、この番組の立ち上げから18年間携わってきた元専任ディレクターの北折一が嘆いている。 一方で文春は、納豆が脳卒中リスクを30%減らし、乳がん、前立腺がん発症リスクを下げるという特集を組んでいる。 納豆で思い出すのは、フジテレビ系の情報番組『発掘! あるある大辞典II』で「納豆がダイエットに効果的」と紹介し、後にこれがやらせであったことが判明して番組が打ち切りになったことだ。確かに納豆に含まれるナットウキナーゼは血中の血管を詰まらせる血栓を溶解する力があるといわれる。私もほぼ毎日食べてはいるが、がん細胞まで死滅させるといわれると? である。氾濫するこうした健康情報は、話100分の1ぐらいに聞いておくのがいいのではないか。 ところで小池都知事と石原慎太郎のバトルが続いている。やや石原寄りと思われる新潮が、環境基準の79倍のベンゼンが検出されたと発表した豊洲の地下水モニタリング調査をした業者が、都議会の特別委員会で「都に指示され、適切ではない方法で採水を行った」と爆弾発言したと報じている。調査するためには、溜まっていた水には雨水なども交じっているので取り除く必要がある。これをパージというそうだが、それまでの調査ではパージの翌日以降に井戸に溜まった純粋な地下水を分析していた。 だが今回、1カ所の井戸ではパージした水をそのまま分析に回したというのである。 「これでは、採水条件が異なる場合は、過去の調査結果との単純な比較は困難となります」(京大大学院の米田稔教授) こうしたことに丁寧に答えているのだろうか、小池知事は。ポストは7月2日に行われる東京都議選を予測し、小池新党が呆れるほどの圧勝をするという特集を組んでいる。3人区で自民も民進も落選。8人区で自民がゼロになり、小池新党は最大62議席を獲得するというのだ。自民が最大で31、公明が22だから、一躍小池新党が断然の第一党に躍り出る。ポストは、これを境に、国政選挙でも同じことが起こり、安倍一強時代は終わりを告げるというのである。 だが、小池はいまだに自民党であり、それも石原慎太郎と同じウルトラタカ派である。今はその牙を隠してニコニコしているからわからないが、彼女の仮面の下の顔が暴かれれば、小池の快進撃はどこかで止まること間違いない。ポストは持ち上げておいて、小池の父親がどういう人物で、どういう人脈があるのかをかなり詳しく追いかけている。 小池が高校生のころ、自宅は兵庫県芦屋にあった。父親・小池勇二郎の書生として住み込んでいたのが、後に東京都副知事になる浜渦武生、その時代によく出入りしていたのが、内閣官房副長官になる鴻池祥筆であったという。 父親は、ポストによれば、 「戦時中、スメラ塾という右翼結社に参加していた勇二郎氏は『第三世界』『民族独立運動』など超国家主義思想に傾斜し、戦後、神戸で貿易商を営んでエジプト、サウジ、クウェートなどアラブ諸国を何度も訪問して各国の大臣クラスに太い人脈を築き、石油の買い付けにも成功する。当時のアラブ世界では名が通った日本人だった」 政治好きだった父親は、青年作家・石原慎太郎が68年、参議院選全国区に出馬すると、石原の「日本の新しい世代の会」の関西地区の選挙責任者となった。 石原はこの選挙で301万票を獲るのだ。その後、父親も選挙に出るが、あえなく落選。その後事業も傾き、芦屋の家を失う。 父親は百合子をカイロ大学へ行かせ、自分もカイロに渡って日本料理店「なにわ」を開き、20年以上カイロに住み、帰国して13年に90歳で亡くなった。したがって慎太郎とは近しく、右派団体「日本会議」の石原は代表委員であり、小池も国会議員時代に日本会議国会議員懇談会の副会長をしている。 父親のルーツを見るまでもなく、小池はガチガチのタカ派である。そうしたものを今は出さないが、国政となればそれも問われる。大体、石原とは同じ穴の狢である。前に小池に都知事に出ろと勧めたのも石原であった。案外、この2人、裏で話し合っていたりするのかもしれない。メディアは、小池が嫌がることも聞かなくては取材ではない。すべてを明らかにしたうえで、まず都民が小池を判断しなくてはいけない。情報は多いほどいいのだから。 【巻末付録】 両誌ともに合併号だから、SEXYグラビアには力が入っている。 まず現代から。前半はなく後半に「きクぜ! 加納典明が撮ったオンナたち」。加納はヘアヌード時代、過激な写真で活躍したカメラマンだ。それがために逮捕されるが、その生き方もカッコよかったな。次は「憧れのブロンド女優 あの頃見られなかった『発禁ヘア』」。やはり・シルビア・クリステルがいいね。今はDVDでも彼女のヘアが見られる。いい時代だ。袋とじは「壇蜜『封印されたフルヌード』」。もう食傷気味というのが正直な気持ち。続いて「週刊現代が撮り続けた 美女アスリートの輝く肉体」。最後の袋とじはやや意外な「話題のVR撮影でお届する 飛び出す叶美香」。いまさら彼女でもあるまいと、私は思うのだが。それにVRの見方がわからんのだ。 ポストは気合が入り過ぎと思うほどだ。トップから「西田幸樹 なをん。美大生YOKO」。これまでYURIや妻の名は塔子など、女性を美しく撮るカメラマン・西田が撮った美大生。いや~、迫力満点。扉を開けた瞬間から、目がひきつけられるが、くれぐれも電車の中で開かないように。西田カメラマンに撮ってもらいたい女性を募集している。どんな子が来るのか楽しみだ。お次は「少女が一流の芸妓になるまでの4年間に密着 うつやかな舞妓はん」。巻頭の袋とじは「新シリーズ この女のセックス」。まあよくある、洋服を着た姿と、凌辱されているシーン。この子もなかなかかわいい。 後半は「アイドルが輝いた『近代映画』の世界」。そういえばこういう雑誌があったね。袋とじは「島田陽子」。今見てもいいが、彼女がヘアヌードを披露したときは衝撃だったね。 宮沢りえと並ぶ「事件」だった。ほかには「岡田奈々に、二度目の初恋」。「三美熟女三十一態」。「Iカップ人気爆乳グラビアアイドルの初ヘアヌード 松本菜奈実1メートルの衝撃」。いや、大きいで。最後は「杉浦幸 交歓」。ここまでくると疲れるね。ということで、今週はポストの圧勝だ~。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」(3/24・31号、小学館)





