【東大生強制わいせつ事件】被害女性の局部にドライヤーで熱風……サディストすぎるエリート学生の素顔とは

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「週刊新潮」(6/2号、新潮社)
今週の注目記事・第1位 「『バカ東大生』が人生をパァにした真夜中の狂態」(「週刊新潮」6/2号) 「【4年生なら5人逮捕】東大生『強制わいせつ』親たちの嘆き」(「週刊文春」6/2号) 第2位 「アイドルを襲った27歳『粘着男』のツイッター心理分析」(「週刊新潮」6/2号) 第3位 「貴乃花部屋が中野新橋から退去する理由」(「週刊ポスト」6/10号) 第4位 「元米海兵隊員に殺害された沖縄<20歳女性>父が胸中告白」(「週刊文春」6/2号) 第5位 「外務省『事務次官』に『ロウソク男』就任なら日本は恥ずかしい」(「週刊新潮」6/2号) 第6位 「『笑点』新司会者『昇太』&新出演者決定の裏に何があったのか」(「週刊ポスト」6/10号) 第7位 「舛添都知事カネと女『爆弾証言』」(「週刊文春」6/2号) 第8位 「芸能界から追放だって!『あまちゃん』能年玲奈が可哀想すぎる」(「週刊現代」6/11号) 第9位 「榮倉奈々が賀来賢人と銀座『エルメス』デート〈撮った!〉」(「フライデー」6/10号) 第10 位「Xデーは7・18『ドナルド・トランプを暗殺せよ』」(「週刊現代」6/11号) 第11位 「【あなたが総理なら解散に踏み切るか?】『ダブル選挙』損得の算盤」(「週刊新潮」6/2号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  各誌、伊勢志摩サミットの開催、オバマ大統領の広島訪問などで支持率が上がれば、安倍晋三首相は消費税先送りを決断して、ダブル選挙も決断するのではないかと見ていた。もちろん身内にも、造反の動きはあるようだ。文春は、麻生太郎財務相はダブル選には賛成だが、消費税増税延期には反対しているという。  先頃行われたG7でルー米財務長官に「消費税は予定通り上げる」と言ってしまったからだが、菅義偉官房長官もダブル選挙には消極的なようだ。  新潮によれば、5月中旬に自民党が行った衆院選と参院選の情勢調査が「結果は、自民党にかなりいい数字が出ています。具体的には、参院は単独過半数に必要な57議席は取れそうな勢い。(中略)衆院の方は、マイナス20議席だった」(自民党関係者)。どっちみち減るのは間違いないが、20議席なら御の字ということだろう。  だが、そう思い通りにはいかないと読む自民党関係者もいる。これまでダブル選挙をやったのは、選挙期間中に大平正芳総理が急死したときと、中曽根康弘総理の「死んだふり解散」の2回だけだが、ともに中選挙区制で、自民党の支持団体や後援会組織がしっかりしていた頃だった。  今は組織も弱体化し、ダブル選挙で投票率が上がると無党派層が選挙に行き、彼らは非自民候補に入れる傾向が強いから、自民党有利というのは未知数だというのである。  安倍首相は、サミットの席上、世界経済は、あのリーマンショック前夜に似てきていると何度も主張したが、サミット参加国の首脳たちの冷笑を浴びた。  それにもかかわらず、サミットで「了承」してもらったから、消費税増税は19年の10月まで再延期すると決めたようだ。さらに、各種の調査を見て自民党必ずしも有利ではないと判断したのか、ダブル選は見送る腹を固めたようである。  アベノミクスが完全に失敗したことを首相本人が認めたのだから、夏の参院選は「アベノミクスを失敗させた安倍首相は退陣せよ」というのが野党共闘側の統一テーマになる。戦いやすくはなったと思う。  さて、アメリカでは相変わらずトランプ旋風が広がりをみせているようだが、このままではトランプが大統領になってしまうと危機感を覚えている反トランプ派はもちろんのこと、トランプが大統領になって、これまでの資本家と政治家たちとのカネの癒着を暴くのではないかと恐れている、金融資本家たちからも「トランプを消せ」という声が出てきていると、現代は報じている。  もちろん、トランプがテロリストと名指ししているイスラム過激派たちも、その機会をうかがっているといわれる。  そのXデーは、共和党全国大会の開かれる7月18日が有力だといわれているそうだ。大統領になってしまえば厳しい警護がつけられるから、その前にやっちまえということのようだ。  確かに、アメリカ史はテロの歴史でもある。万が一にも、そのようなことのないフェアな戦いで大統領は選ばれるべきではあるが。  第9位。フライデーは榮倉奈々(28)と賀来賢人(26)が銀座で仲良くデートしている写真を掲載している。といっても、ピンと来ない(私もそうだが)人に2人の説明をしておこう。  榮倉は女優&ファッションモデル。NHK連続テレビ小説『瞳』に主演し、現在『99.9刑事専門弁護士』(TBS系)に出演中だ。  賀来は女優の賀来千香子が叔母にあたり、2015年放送の大河ドラマ『花燃ゆ』で新撰組・沖田総司を演じた。 「バーで一緒だった友人たちに別れを告げると、賀来は榮倉とタクシーに乗車。彼女のマンションへ向かったのだった」(フライデー)  蛇足だが、文春は先頃フジテレビを退社してフリーになった「カトパン」こと加藤綾子を「原色美女図鑑」と阿川佐和子の対談に起用している。ダルビッシュ有との仲は? と聞く阿川に、加藤は「してないです」。つまらん!  さて、NHKの朝ドラ『あまちゃん』で国民的人気を得た能年玲奈(22)だが、ドラマ終了後は目立った活躍をしていない。  その理由は、独立をめぐって事務所とのトラブルがあり、このままでは能年は、引退に追い込まれるかもしれないというのである。  現代によれば、演技指導者・滝沢充子氏に能年が私淑し、そうしたこともあって事務所側は能年に仕事をあまり入れず、能年は滝沢と独立して事務所を設立しようと動き、事務所側が猛反発しているという。  能年が慕っている小泉今日子が気にかけてくれているようだが、現代によれば、小泉の事務所は能年と同じ系列であるため、これまた難しいそうである。  まあ、能年は「私は女優として演技がしたいだけ」と言っているようだから、独立して小さな舞台からコツコツと始めてもいいのではないか。  テレビや映画だけが、活躍の舞台ではない。その覚悟が能年にあるのか? それさえあれば、心配はいらないはずだが。  第7位。文春が始めた舛添要一都知事のカネの問題はほかのメディアまで巻き込み、「ヤフオク!で美術品購入」(フジテレビほか)、「別荘用にエスティマ購入」(産経新聞)、「似顔絵まんじゅう購入」(毎日新聞)など、次々に舛添氏の「カネの亡者」ぶりが暴かれている。  今週の文春では「舛添に裏切られた人たちの証言」を集めている。都知事選で選対本部長を務めた栗本慎一郎氏は、ある支持者から1,000万円の寄付の申し込みがあったが、カネの配分のとき、舛添氏が全額自分のものにしようとしたため支援者は嫌気を差し、立ち消えになったと話している。舛添氏の幼なじみで小中高の同窓生も「昔から金銭面は本当にケチでしたね。財布を出すところを一度も見たことがありませんし、食事を奢ってもらったこともありません」と言っている。  八幡高校同窓会関係者が、都知事に就任してから、舛添氏のキャラクターを生かしたまんじゅう「東京世界一。黒糖まんじゅう」を販売しようと計画したが、この計画を聞いた舛添氏が「ロイヤリティー(特許料)を寄こせ」と言ってきて、みんな関わらないようにしようと決めたと話している。  そんな四面楚歌な舛添氏だが、意外や意外、新潮で都政担当記者が「自民党が今後も支える意向を示しているので、舛添さんの本心は余裕綽々」だというのである。 「6月末には、約380万円のボーナスが支給されますし、すぐに都知事の職を投げ出すわけがない。(中略)今回の問題は、都議会の定例会が終わる6月15日過ぎに、お手盛りで選ばれた第三者委員会が違法性はないと発表し、幕引きを図るに違いありません」(同)  自民党は参院選の準備で忙しく、舛添氏になんか構っていられないというのが本音であろう。いまだにメンバーの名前さえ明らかにしない第三者委員会が、「舛添に違反あり」などという結論を出すことはあり得ない。  都議会が終わったら公費を使って海外へ逃げ出して、ほとぼりの冷めるのを待つ作戦なのであろうが、そうさせないために3の矢、4の矢を文春に期待するしかないのだろうか。  ところで先週、日経の競馬記者・野元賢一氏の競馬記事が当たると紹介した。野元氏の予想を先週の土、日もフォローしてみたが、やはり彼の予想力はただ者ではなかった。  彼の予想は原則4頭。メインレースだけ5~6点になるが、それでもほかの予想屋に比べれば少ない。  結論からいえば、彼の予想した馬だけで来るレースは4~5レース。彼の印の馬と無印にした馬が来るのが5レースぐらいで、まったく無印にした馬同士で来るのは2レースか3レースである。  ダービーは野元氏の〇と◎で来た。先週のオークスもシンハライト◎、チェッキーノ〇で決まっている。  まだ、彼の予想をどう買えば絶対儲かるのか決めかねてはいるが、近々、結論をここで発表したいと思っている。  お次は50年も続き、視聴率も高止まりしているお笑い番組『笑点』(日本テレビ系)だが、このたび司会の桂歌丸(79)が勇退した。  これだけの人気番組の新司会者をいったい誰か務めるのか、注目が集まっていた。大方の予想は、三遊亭円楽(66)と見られていたのだが、フタを開けてみれば、春風亭昇太(56)というサプライズ人事だったとポストが報じている。  この番組は立川談志さんが始め、初代の司会者は談志さんである。私も昔はよく見たものだが、今はほとんど見なくなってしまった。  談志さんも言っているように、ここの大喜利も含めて、全部事前に何をやるか決めてある。それをさもハプニングのように見せるのが、ここの出演者の腕の見せどころなのだ。  そう意味では、司会の良い悪いは番組の出来に深く関わるから、歌丸は慎重に選び、周囲に口外しないよう、秘密裏に行われてきたのだろう。  NHKスペシャルに出た歌丸が、先代の円楽が亡くなる前に電話をかけてきて、「後を頼む」と泣きながら頼まれたというエピソードも、円楽で決まりというムードを広め、円楽自身も「次はオレ」と言い回っていたようだ。  ポストで、歌丸はこう話している。 「まず若さ、明るさ。そして即興力があるわけですよ。あの方は新作落語をやりますよね。古典も“昇太流の古典”でやる。同じネタでも昇太さんがやるとガラッと違ってきちゃうわけです。笑点はこれから何十年も続けてもらいたい。そのために若い昇太さんを推薦しました」  大いなるマンネリの『笑点』は、私にはこれから何十年も続くとは思えないが、ここで落語の真似ごとを覚えた視聴者が、落語を聞きに寄席やホールに来てもらうきっかけにはなってきたし、これからもそうなってほしい。  そして落語がわかるようになったファンは、みなこう言うだろう。 「立川談志や古今亭志ん朝の高座を生で見てみたかったな」  もう遅いがね。  新潮は、外務省の事務次官に内定した杉山晋輔外務審議官(63)のことを「杉山といえばロウソク」だから、「就任なら日本は恥ずかしい」と書いている。なんのこっちゃ?  鈴木宗男元内閣官房副長官の著書『闇の権力の執行人』(講談社)の中に、杉山氏のことをこう書いているそうだ。 「料亭では、裸になって肛門にロウソクを立て、火をつけて座敷中を這い回るという『ろうそく遊び』なる下劣な座敷遊びに興じていた」  なんとまあ、粋な遊びをしはる人やろう。サミットで各国首脳たちに披露したらよかったのに。  さて、オバマ大統領が広島を訪問した。原爆記念館での滞在は10分と短かったが、その後に行った17分間のスピーチと、2人の被爆者たちとの握手とハグする姿に涙が出るほど感動した。  大統領就任早々行った核廃絶宣言、そして任期を終える間近に行った広島でのスピーチは、歴史に残るものになるはずである。  同行するはずだった旧日本軍捕虜の米男性の訪問は、直前で中止になった。彼が日本のメディアに「戦争終結のために原爆投下はやむを得なかった」と言ったことが、オバマの気を損ねたのかもしれない。  先週触れなかった「ニューズウィーク日本版」を紹介しておこう。広島・長崎に原爆を投下したトルーマン大統領の孫、クリフト・トルーマン・ダニエル氏(58)のロングインタビューが載っていて読み応えがあった。  彼の母親がトルーマンの一人娘。ダニエル氏は、被爆者で後遺症に苦しみながら回復を祈って千羽鶴を折り続けた佐々木禎子さんの兄と知り合い、子どもたちを連れて広島に行った。以来、広島、長崎の被爆者の体験をアメリカに伝える活動を続けている。  アメリカではいまだに先の米男性のように、戦争終結のために原爆投下は仕方なかったという考えが大勢である。ダニエル氏はトルーマンの孫ということで、「トルーマンの決断についてどう思うか?」と何度も聞かれてきた。 「私は被爆者に向かって、原爆投下は素晴らしい考えだったと言ったりはしない。しかし一方で、太平洋戦争を戦ったアメリカの退役軍人に対し、原爆投下が間違っていたと言うこともできない。私はその真ん中で身動きができなくなっており、息子も同じなのだと思う。私たちにとって、あの決断が正しかったかどうかという問いは、その後に相手の立場を理解することや、何が起きたかを伝えていくことの大切さに比べれば重要ではない」  トルーマンの孫であることで、彼はどれだけ苦しんできたのだろう。オバマ大統領の広島訪問については「素晴らしいことだ。そう思わない理由がどこにあるだろう」と答えている。  そしてオバマ大統領がやるべきは、「謝罪は求められてはいないのだと思う。求められているのは、何があったかを正直に認めることだ。(中略)オバマ大統領はこういう言い方もできるかもしれない。アメリカはすべきと思うことをやった。だが、それがもたらした傷についても認めないといけない」。  インタビュアーの小暮聡子氏(ニューヨーク支局)の祖父は戦時中、岩手県釜石市にあった連合軍捕虜収容所の所長を務め、戦後、収容所の管理責任を問われ、B級戦犯になっている。小暮がこう結ぶ。 「ダニエルはインタビューの中で、被爆者の中には本当は今も怒りを抱いている人もいるだろうと遠慮気味に口にした。アメリカでは原爆正当論は根強いが、少なくとも彼は被爆者の心情を理解しようとしている。翻って日本人は、アメリカがなぜ原爆投下を正当化するのかを十分に考えてきたと言えるだろうか」  長いインタビューのため断片しか伝えられないのが残念だが、このインタビューは先週のどの週刊誌の記事より秀逸であった。  オバマ大統領の広島訪問前に起こった米軍属による日本女性殺人事件は、彼の心胆を寒からしめたに違いない。  米元海兵隊員シンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)が起こした強姦殺人事件が沖縄の怒りをかき立て、日本人全体の怒りに火をつけることになれば、自民党には逆風になり、アメリカへもその逆風は届くこと間違いない。  シンザト容疑者は現在は軍人ではなく、米軍基地で勤務している民間人(軍属)だが、日米地位協定では軍人および軍属の公務中の事件の裁判権は米国が持つとされている。今回は「公務外」であるため沖縄県警が逮捕、捜査を行っている。  1995年9月4日「午後8時頃」にアメリカ海兵隊員2名とアメリカ海軍軍人1名が12歳の少女を集団強姦した事件では、日米地位協定によって実行犯3人が日本側に引き渡されなかったことで沖縄の怒りが爆発したが、米軍側はその二の舞いを恐れたのであろう。  文春によれば、菅官房長官はオバマ大統領訪日を控えて、米軍属を逮捕して基地問題が再燃することを最初は嫌っていたそうである。これだけの事件を「政治的配慮」し、隠蔽しようとしたのだとしたら、菅はゲス以下の政治屋である。  殺された島袋里奈さん(20)さんの父親に、文春がインタビューしている。 「(里奈さんの死を基地問題に関連付ける)そうした報道があることは知っています。でも、私は里奈の父親ですから、娘が一番なんです。(中略)今は娘のことしか考えられないんです」  せめて四十九日までは、そっとしておいてほしいと言っている。親の心情としては、わかりすぎるほどわかる。島袋さんの死を利用するのではなく、選挙を前にしたこの時期、沖縄の戦後をもう一度問い直し、日本人全体の問題として考えることには躊躇してはならないと思う。  第3位はポストのスクープだ。貴乃花の部屋は東京・中野区の「中野新橋」にある。この部屋のルーツである藤島部屋がこの地に根を張ったのは1982年2月だというから、30数年前ということになる。  若貴フィーバーの全盛期は、優勝パレードに6万人近い見物人が部屋周辺に集まり、パレードの沿道2キロ以上を人の波が埋め尽くした。  部屋のすぐ近くには「てっぽう」という、いい肴と酒を出す割烹がある。ここは当時、貴乃花や若乃花を取材しようと、新聞記者や週刊誌記者のたまり場のようになっていた。  だが、いろいろのゴタゴタの末、貴乃花は部屋を引き継いだが、金銭的には苦しい時期が続いたようだ。それに貴乃花はそこには住まず、都内の豪邸から通う「通い親方」であったことも影響したのか、力士が育たなかった。  貴乃花部屋のある土地と建物は貴乃花と親しい人間に売り、格安の賃料で借りていたそうだ。  だが、ポストによれば、昨年その人間から「退去してくれ」と告げられたという。そこで貴乃花は決断を下す。中野新橋から移転して、自宅を担保に自宅兼相撲部屋を建設しているというのだ。  なんとなく神がかったところのある貴乃花だが、ここで心機一転して、天下を取る相撲取りを育て上げ、再び、相撲ブームを巻き起こしてもらいたいものだ。  中野の住民としてはチョッピリ寂しい気がするが、久しぶりに「てっぽう」へ行って、主人と昔話でもしてこようか。  第2位。東京小金井市のライブ会場前で、冨田真由さん(20)がストーカーの岩埼友宏(27)にメッタ刺しにされた事件は、秋元康が始めたAKB商法の危なさを浮き彫りにした。  亜細亜大学3年で、シンガーソングライターでもある冨田さんに、京都で造園会社に勤めている岩埼が惚れ込み、腕時計をプレゼントしたり、彼女のTwitterに執拗に書き込みをしていた。  あまりのしつこさに冨田さんはプレゼントを岩埼に返し、Twitterをブロックした。かわいさ余って憎さ百倍の岩埼が、冨田さんを待ち伏せして襲いかかり、刺し傷は首や背中など約30カ所にも及んだという。  5月に入って冨田さんと家族は警視庁に相談していたそうだが、事件化しない限り、警察は何もしてくれない。  2年前にもAKB48のメンバー3人が、握手会でノコギリを持った暴漢に切りつけられる事件が発生して、こういう「商法」が問題化した。だが、こうしたアイドルのキャバクラ化は広がるばかりである。 「会いに行ける、手に触れることができるアイドル」をうたい文句に、握手会だ総選挙だとファンからカネを奪い取り、いくらカネを使ったかでその娘への忠誠心を測るあくどいやり方が、こうした犯罪を生むことにつながるのは、当然である。  新潮で精神科医の片田珠美氏も、こう言っている。 「彼女たちは、触れることのできる生身の女性として、ファンの前に現れた。“本当に恋人になれるかもしれない”と幻想を抱かせる本物の恋愛対象になってしまったわけです。またSNSで直接やりとりできることも、ファンが自分とアイドルが距離的に近いと勘違いする原因になっている。AKB商法は幻想ビジネス。そこに今回のような事件が起こる危険性を孕んでいる」  秋元氏は、若い女の子たちを危険にさらすようなビジネスは、即刻止めるべきだ。さもないと、同じような事件が再び必ず起きる。  閑話休題。先日、映画『スティーヴ・マックィーン その男とル・マン』を見た。彼が情熱を注いで作った映画『栄光のル・マン』の裏側を描いたドキュメンタリーである。莫大にかさむ費用、監督との離反、出演レーサーの大事故、妻の浮気など、次々に大ハプニングが、映画スターとしての地位を確立していた絶頂期のマックィーンに襲いかかる。  それでも彼は、24時間耐久レースの過酷な現実を観客に見せ、体感してもらおうと死力を振り絞る。映画が完成すると、あれだけ好きだったレースには2度と戻らなかったという。  ここには、間違いなく1本の映画に命を賭けた「THE MAN(男)」がいた。われわれの青春時代は、3S(スピード・スリル・セックス)こそが男の理想だった。マックィーンのようになりたいと、心から思っていた。青春が甦った。マックィーンはわずか50歳、がんで亡くなっている。  今週は文春、新潮がともに特集している「バカ東大生」が第1位、グランプリだ。  この事件は、03年に起きた早稲田大学のサークル「スーパーフリー」の学生らが女子大生に強い酒(98度だったといわれる)を無理やり飲ませて泥酔させ、輪姦をしていたのと同じたぐいである。 「スーフリ」事件で実刑判決を受けた14人の早大生の罪は準強姦罪だったが、今回は強制わいせつ容疑だ。  新潮によると、逮捕された5人の東大生の主犯格は工学部4年の松見謙佑(22)。新聞報道では「男子学生らに服を脱がされたり身体を触られたため、女子大学生が逃げ出して110番通報した」(朝日新聞5月20付)。今どきこの程度で“前途有為”なエリートたちを犯罪者にしていいのかという疑問があるが、そんなものではなかったようだ。 「実は、彼(松見のこと=筆者注)は被害女性に殴る蹴るの暴行を加えた上、カップラーメンの汁を彼女の顔にかけたり、とやりたい放題だったのです」(捜査関係者)  さらに「最後には松見は女子大生の局部にドライヤーで熱風を浴びせかけ、それに耐えかねた女子大生はTシャツとズボンを着て泣きながら部屋を飛び出した」(同)。  松見らが餌食になる女子大生を集めるために作っていたのは「東京大学誕生日研究会」という、見るからにいかがわしいサークルだった。  松見は武蔵中学、武蔵高校を経て東大に入学。彼の父親も東大法学部出身で、大手銀行を経て、現在はファンド運営会社にいるそうだ。  ほかにも余罪が出てきそうだが、今回は強姦でもなく、睡眠薬を混入するといった計画性はないという。そんな面倒なことをしなくても、東大生と言えばすり寄ってくる女子大生には事欠かなかったということか。だが、今回の被害女性は怒り心頭で、現在のところ示談に応じる可能性が低いため「松見容疑者は起訴される見込みです」と、文春で別の捜査関係者が話している。東大生にはサドが多いのかね。 【巻末付録】  グラビアからいこう。まずはポストから。巻頭カラーが「シェイプUPガールズ 中島史恵『47歳の極上ボディ』」。ヘアはないが、なかなか見事なアラファイフ・ボディである。  袋とじは「桃色復刻 昭和の『ピンク映画』はエロかった!」。今は巨匠といわれる高橋伴明監督も昭和47年から「ピンク映画」を撮り始め、約60本にもなるという。 「低予算は当たり前で、現場で使えるのは350万円程。撮影が延びると費用もかさみますから、1本を5~6日で撮っていましたね。徹夜続きでしたね」(高橋氏)  もう一度実写を見てみたくなるね。  あとは「“謎のママ”シリーズ開始」という不思議なタイトルの「夕方までの……ご近所ヌード 優希ちゃんちのママ」。これがなんだかわからないが、いいんだ。隣のきれいなママの日常と突然のヌード。意外に受けるかもしれない。  モノクロだが「独占入手! 小向美奈子の『無修正動画』がついに流出した!」というのまである。  現代は「<カラー研究>エロスVS.権力 闘争の50年史」。「四畳半襖の裏張り」や「エマニエル夫人」など、エロか芸術かなど世の中を騒がした「事件」を出しながら、規制する側の判断基準はまだ何も変わっていないから、いつまた後戻りするかわからないと警鐘を鳴らしているのだろう、自分たちに。  そのほかは「柳瀬早紀100cmIカップを撮り下ろし」。ド迫力のパイパイ。「発掘スクープ 伊佐山ひろ子」。カラダというよりも、存在感がすごい子だった。今こんな子はいない。  現代は特集で「新シリーズ SEXのない人生なんて!」というのを始めた。だが、内容は何も変わっていない。  今週は「60歳からの『耳でするSEX』」。要は女とするときは目より耳、相手のことをイカしたいなら、耳元でささやいたり、相手の声や響きを感じろというのである。  これって、私の数少ない経験からいっても、なかなか難しいんだ。  ポストは「死ぬまでSEX 超高級エロ・サービス 禁断の『悦楽園』」と題して、1脚60万円の「スケベ椅子」、2時間10万円の吉原ソープ、3万円超えのバイブ、1泊4万円のラブホなど、SEXを楽しむための道具や「施設」の紹介である。  というわけで、今週は企画力、総合力で優ったポストの勝ち! (文=元木昌彦)

東京五輪招聘は2億円どころじゃない? 大新聞と新聞が報じない、JOCと電通の深いつながり

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「FLASH」(5月31日号、光文社)
今週の注目記事・第1位 「セブン&アイ『不透明取引』と『女社長』」(「FLASH」5/31号) 第2位 「なぜ大新聞とテレビは『電通』の名を報じないのか」(「週刊ポスト」6/3号) 第3位 「主要100車種『実際の燃費』をすべて公開する!」(「週刊現代」6/4号) 第4位 「幹部&関係者9人に聞いた『日本会議』とは何か?」(「週刊ポスト」6/3号) 第5位 「舛添『汚れた都知事選』四百万円ネコババ<疑惑>」(「週刊文春」5/26号) 「<首の皮一枚でつながった>『舛添要一』都知事を褒めよ!」(「週刊新潮」5/26号) 第6位 「三菱自動車の天皇<益子修会長>直撃!」(「週刊文春」5/26号) 第7位 「『オバマ大統領』が広島でやるべきこと」(「週刊新潮」5/26号) 第8位 「ベッキーに川谷元妻が抗議文を送った」(「週刊文春」5/26号) 第9位 「『デタラメ家系図』だったNHKの『鳥越俊太郎』<ファミリーヒストリー>」(「週刊新潮」5/26号) 第10位 「『白い乳房の感動ヘアヌード!』高崎聖子改め、高橋しょう子」(「フライデー」6/3号)  今日発売の現代とポストを見て、沖縄県うるま市の会社員・島袋里奈さん(20)殺害と死体遺棄容疑で逮捕されたシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者の「事件」が載っていないことに失望した。  確かに容疑者逮捕は19日、木曜日の夕方だが、せめて2ページ、ワイドの1本にでも突っ込むべきではなかったのか。  テレビや新聞の報道も、これだけの重大事件なのに扱いが地味である。サミット前、オバマ大統領が広島を訪問するので、政府の沖縄在日米軍への抗議の仕方も弱腰に見える。  「元」がついたからといって米兵だったことは間違いないのだから、沖縄の怒り、悲しみを、日本中の怒りと悲しみにするべきである。  現代、ポストにはもっと言いたいことがある。現代の巻頭特集は「ニッポン経済大復活!田中角栄ならこうする」である。安倍政治がダメなことはよくわかるが、安易なノスタルジーで角栄を美化して取り上げるのはいかがなものか。  金権政治、ゼネコン政治を復活してどうしようというのか。  現代によると、警備会社の大手「セコム」の会長と社長2人が突然クビを切られたそうだが、申し訳ないが、この会社にはそれほど関心を持てない。  小保方晴子と瀬戸内寂聴というのもパス。裏カジノに出入りしていてバドミントン界から追放された田児賢一のインタビューはもっと掘り下げてインタビューしないと、もったいない。  ポストはガラッと変わって、「死を招く高血圧 死なない高血圧」。確かに私のような高齢者には関心事ではあるが、もっと伝えなければいけないことがあるのではないか。「死ぬまでSEX」をやっていれば、あとは適当に、というのではないだろうが、伝えるべき内容の軽重をもっと考えてほしいと思うのだが。  フライデーも褒められたものではない。今週の「緊急取材 これが『覚醒剤中毒』の最先端治療現場だ」は、なかなか力の入った特集だとは思うが、多方面に目を配り、写真誌ならではのスクープをもっともっと期待したい。  そのフライデーが今週もやっている「高崎聖子改め高橋しょう子『白い乳房の感動ヘアヌード!』」第2弾だが、さすが「日テレジェニック2015」を受賞したカラダは、はち切れんばかりである。乳房は大きいが、やや垂れ気味。ヘアの量は多い。顔は私好みではないが、うつ伏せになってお尻を持ち上げている背中からお尻にかけての線が美しく、迫力満点。  AVの世界では“大事”になっているしょう子ブームだが、『グラビア四天王 たかしょー MUTEKI Debut』(MUTEKI)も買いたくなってきた。  さて9位。NHKに『ファミリーヒストリー』という人気番組がある。著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材して、その人間のルーツを探し出してくれるのだ。  昨年7月10日の放送ではジャーナリストの鳥越俊太郎氏が取り上げられた。だが新潮によれば、番組で鳥越氏の家系図だと出されたのはまったくのデタラメなものだったというのである。  鳥越氏の郷里は福岡県うきは市吉井町で、実家は鳥越製粉という製粉会社。その三代目社長・繁喜氏を支えたのが、弟で鳥越氏の父親の俊雄氏だった。番組では鳥越家の親戚だという鳥越市治氏が家系図を差し出し、「家系図に記された最も古い祖先は、戦国時代を生きた人物。名は興膳」というナレーションが入る。  興膳は戦国大名・大友宗麟の家臣。関ヶ原の戦いで豊臣方についたため不遇の時代を過ごし、その後、鳥越俊太郎氏の曾祖父が鳥越製粉の基礎を築いたと紹介された。  それを知って鳥越氏は「昔から権力側につかないという気持ちがあったんだな」と興奮気味に語ったという。だが、この家系図は同じ市に住む鳥越氏とはまったく関係のない、鳥越家18代当主・鳥越光氏のものだったのだ。  新潮が見た光氏の家系図は詳細なもので、興膳まで正確にたどれるという。光氏から抗議を受けたNHKエンタープライズのプロデューサーと制作会社の女性ディレクターが来て話し合いをしたが、結論は出なかった。その上、帰り際に「穏便にしましょう。これで終わらせましょう」と言ったというのだ。番組を作っている連中は、お笑いバラエティぐらいにしか考えていないのであろう。さすがに再放送はしないという連絡はあったという。  だが、今年2月、朝日新聞に鳥越氏が自分の半生を語ったインタビュー記事が載った。そこで鳥越氏が「先祖は興膳だったそうです」と話しているのだ。NHK側は、抗議があったことを鳥越氏に伝えていなかったのだ。  あきれるのは、新潮がNHKに質問状を送ったところ、「放送内容については問題ないと考えています」(広報局)という返事が返ってきたことである。  それに当の鳥越氏も「朝日新聞で興膳に触れたのは、記事を書いた記者の作文でしょう。もちろん私もゲラで確認したから責任がないとは言わないが、私から興膳の話を積極的にしたわけじゃない」と語っているのだ。  もし記者が、自分の言っていないことを書いたら、ゲラで直すのがイロハのイだ。そのまま載ったら、抗議しなくてはいけない。それに、間違ったことを全国へ発信したNHKに抗議し、もう一度番組を作り直させるべきだと思う。鳥越氏は現在、ジャーナリストではなく「がん評論家」なのだから、致し方ないか。  お次は文春のタレント・ベッキー話を少々。ベッキーは5月2日、離婚が成立した川谷絵音の元妻と対面して謝罪した。面会は弁護士たちが居並ぶ中で行われ、元妻は最後にベッキーに向かってこう言ったという。 「頑張ってくださいね。私も頑張ります」  ベッキーとプロダクションは、やれやれこれでテレビに復帰ができると胸をさすっただろう。だが、その直後、謝罪する2日前にTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたち』(5月13日放送)の収録が終わっていたことが発覚したのだ。  元妻はこのことを知らされておらず、放送当日の夕方、サンミュージックから連絡があったという。「順番が違う」。そう元妻が思ったのは当然である。  私もこの放送を見た。ベッキーはしおらしそうに見えたが、彼女とプロダクション側の「一日も早く復帰をしてカネを稼ぎたい」という底意が見え見えで、それに加担しているSMAP中居の目が落ち着かなかったのが印象に残った。  文春は放送後に元妻は弁護士と相談の上、サンミュージック宛てに抗議文を送ったと報じているが、サンミュージック側は「率直な心情を手紙に書いたもので、抗議文ではありません」と説明している。  だが、これだけの騒ぎを起こしたのに、たった3カ月ぐらいの謹慎で復帰するのは早すぎると、私は思う。復帰したとしても、これほどイメージが堕ちた彼女にCMは戻ってこないだろう。  オバマ大統領が5月27日に広島を訪問する。新潮は巻頭で「オバマが広島でやるべきこと」を特集しているが、ほかはともかく、この2人の意見には賛成する。野球評論家の張本勲氏は5歳の時に被曝し、姉を失っている。 「絶対に資料館であの“服”を見てほしい。あそこには、女の子用の小さな服が展示されている。3歳か4歳の子のものかと思っていたら、高校生の洋服だった。洋服もこんなに縮んでしまうのか、と胸を打たれました」  作家の大下英治氏は1歳の時、母親の背中で被曝し、父親は全身やけどで亡くなっている。 「大統領には、被爆者の話を直接聞いてほしい。資料館も行くべきですが、あそこにあるのは“死者の記録”。それに加えて、地獄を背負って生き延びてきた人たちの言葉を、生で聞いてほしいのです」  オバマが何を思い、何を言うのか――。世界中が注目しているはずである。  私はオバマ大統領の広島訪問決断を支持するものだが、気になる記事が毎日新聞5月22日付に載った。 「<米大統領広島訪問>元米兵捕虜も立ち会いへ 米政府が要請 【ハノイ西田進一郎】オバマ米大統領が27日に被爆地・広島を訪問する際、第二次世界大戦中の元米兵捕虜も立ち会うことが22日、分かった。1942年にフィリピン・バターン半島で米兵捕虜ら多数が死亡した『バターン死の行進』の生存者らで作る『全米バターン・コレヒドール防衛兵記念協会』のジャン・トンプソン代表が明らかにした」  ホワイトハウスから、大統領の広島訪問の式典に元捕虜のひとりを代表として参加させてほしいと要請があったという。 「広島訪問が、原爆投下の被害だけでなく、第二次大戦の全ての被害に目を向けたものであることを示す狙いがあるとみられる」(毎日新聞)  だが、代表で参加する人物は「米東部コネティカット州のダニエル・クローリーさん(94)。フィリピンで旧日本軍の捕虜となり、パラワン島で飛行場建設の作業を素手で行うように強いられた。その後、日本に移送され、栃木県足尾の銅山などで強制労働をさせられた」(同)という人で、「毎日新聞の取材に当時の生活の過酷さを説明したうえで『兵器は人を殺害するので、全ての兵器は嫌なものだ。しかし、戦争を引き起こしたのは米国ではなく、ドイツと日本だ』と述べ、戦争終結のために原爆投下はやむを得なかったとの認識を示した」というのである。  嫌な予感がする。広島訪問にアメリカ国内で反発が起こるのが怖いために、オバマ大統領が譲歩したのではないのか。  広島で「戦争を早く終結させるために原爆は使用されたのだ」と彼が語れば、日本の国民感情を逆なですることは間違いない。オバマ大統領がどういう言葉を紡ぎ出すのか、じっくり見てみたい。  さて、三菱自動車が日産の傘下に入ることが決まったが、重大な燃費のゴマカシが行われていたことの責任を誰が取るのか不透明である。  文春は、三菱自の天皇と呼ばれていた益子修会長を直撃インタビューし、新潮は日産のゴーンCEOがかなり前から三菱自を傘下に収める下調べをしていたことを明らかにしている。  益子氏は三菱商事出身で、三菱自動車の経営再建のために送り込まれたという。今回の不祥事について文春が聞くと、「開発(部門)の中身が分からなかった」「(燃費偽装を=筆者注)知りませんでした」「現場には行くけど、そういうのをやっているのは分からなかった」「(燃費目標を5回も上げたではないかという質問に=筆者注)僕は『できないでしょう』と言ったけど、『できる』と言われるとね」と、自分は知らされていなかったと逃げるばかりだ。  三菱自動車がまとめた調査結果には、データ改ざんの背景には「目標達成へのプレッシャーや、幹部社員らの高圧的な言動による物言えぬ風土などがあった」と書かれているのに、である。  新潮によると、軽自動車の燃費データに不審な点があることに日産が気付き、三菱自に通知したのは昨年11月だったが、その段階から日産は、三菱自や三菱グループの経営状況を調べ始めていたそうだ。  提携発表後にゴーン氏の右腕と称される人物が首相官邸を訪れ、菅義偉官房長官に三菱を傘下に収めることを報告しているという。 「日産としては三菱自動車を三菱グループから切り離して完全に自社のコントロール下に置きたかったのですが、重工側は“待ってくれ”と。で、第三者割当増資という案が出てきたのです」(専門誌記者)  三菱自動車が不正を発表して、日産はうま味のあるところまで三菱の株価が落ちたタイミングを見計らって提携を発表したというのである。徹底した合理主義者のゴーン氏だから、三菱自には厳しいリストラを持って臨むという観測がしきりである。三菱自の社員は残るも地獄、去るも地獄となるのだろうか。  閑話休題。先日、東京・中野の通りを歩いているときにこんな病院の看板を見つけた。「老人内科」。高齢者がちまたにあふれているのだからあっても不思議はないが、なんとなく新鮮な気がした。内科は女・子どもが多く、年寄りが行っても座る場所もなかったりする。ここなら老人に優しいかもしれない。入ってみたくなった。  さて、文春は舛添要一都知事の金銭疑惑を今週も追及している。今回は「舛添氏の都知事としての正当性を揺るがしかねない“新たな疑惑”」をつかんだというのだ。  彼はかつて新党改革の代表を務めていたが、14年に都知事選に無所属で出馬するために離党した。にもかかわらず、彼は新党改革の政党交付金を約400万円も「ネコババしているのです」(新党改革関係者)。さっそく文春が調べた。  結果、無所属の舛添氏に他党(新党改革)から政党支部を迂回して、約526万円を受け取っていたことが判明したというのである。  政党交付金は国民ひとり当たり250円を支払っている血税であり、政党に対する交付金だから、無所属である舛添氏が手にすることは許されない。また、都知事選挙の運動費用収支報告書によると、都知事選挙のために個人、政治団体からの寄付は約3,400万円あったが、支出は約2,600万円だから、約800万円の“利益”を得ている。だが、これがどう使われたのか、収支報告書に記載がない。  そのほかにも、世田谷の豪邸の1階と地下部分を事務所として使っていて、政治団体から「舛添政治経済研究所」に月々家賃が支払われている。この研究所の代表は妻の雅美氏で、家賃の44万2,500円というのも、「30万円が妥当なところだと思います」(地元の不動産店)と、高く設定しているという。  公私混同の宿泊費や飲食代、さらには政党交付金の横取りから家賃の水増しなど、次々に明るみに出る、せこい金銭疑惑。早くも舛添辞任の声が出る始末だが、自民党都連関係者も文春で、「次は、清廉なイメージのある女性などがやるしかないのでは」と言いだしている。  文春によると、その女性候補は「蓮舫」「小池百合子」「安藤優子」になりそうだという。  新潮の得意技は「褒め殺し」だが、これだけ追い詰められても辞めると言わない「舛添要一を褒めよ!」という特集を組んでいる。  彼の出身は福岡県八幡市(現在の北九州市八幡東区)だが、ここは炭坑町で気の荒い人間の多いところだったと、かつて舛添氏が話しているが、彼の幼なじみに、北九州市に本拠を置く暴力団「工藤会」の事務局長にまで出世した原田信臣という人間がいたそうだ。  暴力団の主要メンバーと東大助教授を経て、国際経済学者になった男。映画にしたいくらいの題材ではないか。それも、原田氏は借金を重ねて組を破門になり、家族と共に焼肉屋をやっていたところに舛添氏が訪ねて行き、自分の選挙や後援会活動を手伝ってくれと言ったというのである。まさに男と男の友情物語だが、やがて原田氏は「舛添はカネに汚い、経費も交通費もくれない」と、脅迫状を送ることになったという。  工藤会のある有力幹部は、原田は「これは正当な社会正義だ、裏切られた」と悔し涙を流したが、3~4年前に他界したという。新潮いわく「筋金入りの暴力団元幹部を手玉に取るくらい、舛添氏は男の器量を備えているのである」。  東大助教授時代に愛人にしたA子さん(61)との間には子どもがいて、その子は「自閉症」(A子さんの母親)だそうだが、別れて以来、彼女には一度も電話をかけてこず、参議院議員を退くと、収入が減ったからと養育費の減額を求めてきた。新潮いわく「A子さんに見向きもしないのは、ただ前進あるのみという政治家としての心構えを示しているにほかならない」。これ以上書くのはやめるが、都知事の椅子が風前の灯火であることは間違いない。  ポストは、先週も日本会議について特集していた。異例のベストセラーになっている菅野完(たもつ)氏の『日本会議の研究』(扶桑社)だが、売れているというより、日本会議のメンバーが買い占めたとのウワサも立ち、物議を醸している。  また、扶桑社は、どちらかというと日本会議の考え方に近いと出版社と思われるが、そこからこういう本が出たということも話題のひとつである。  ポストが日本会議に関わっている人たちに聞いて歩くが、なかなか話をしてくれない。ようやく日本会議会長で、杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏がインタビューに答えて、こう話している。 「──日本会議とはどのような活動をする団体ですか。 『我々の一つの大きな目的は憲法改正にあります。(中略)日本が自国を防衛するという視点に立つとき、障害になるのが憲法9条です。だからよりよい憲法を自分たちで作ろうというのが大きな目的です。(中略)我々の目的を達成するために、(改憲に前向きな)安倍政権の今を好機と捉えて、講演、啓蒙活動などを大々的に展開しているのです』」  しかし、「自民党や安倍政権と日本会議の関係は世間の人が見るほど密接なものではありません」と否定する。だが、どう見ても今の政権と表裏一体に見える。  また、日本会議が生長の家に牛耳られているというのは的外れだとも言っている。  これに対して菅野氏は、 「冷静に見て、日本会議の主張に政権がなびいているのは否定しがたい。それなのにそう見せないのは、全体をコントロールするトップや事務方の有能さにある。椛島事務総長ら生長の家出身の事務方幹部が取材に答えないのは、そこに本丸があるからということでしょう」 と話している。これからも注視すべき存在であることは、間違いない。  さて、現代の読むべき記事はこれだ。カタログ燃費と実燃費が乖離していることは、自動車に詳しい人間なら誰でも知っていたことだろう。  三菱に続いて、スズキが燃費の不正測定をしていたことが明らかになったが、当然ながらトヨタや日産、マツダにも似たようなことがあるに違いない。  現代はインターネットサイト「e燃費」の協力を得て、代表100車種のカタログ燃費と実燃費の差を調べた。 「e燃費」の石原正義氏はこう話す。 「ハイブリッド車や軽自動車など燃費を売り物にする車ほど、実燃費とカタログ燃費の乖離が大きくなる傾向があります」  その通り、トヨタのプリウスは、カタログ燃費は40.8km/Lだが、実燃費は21.7km/Lと、達成率は53.3%しかないのだ。  ほかにもスバルのプレオは達成率45.2%、スズキのアルトラバンは達成率が49.0%で、100%を超えているのはホンダのシビックの116.9%と、1台しかない。  検査をメーカー任せにしていた国もメーカーも、国民をバカにするのもほどほどにしろ! これでも怒らないのなら、日本人は人のいいアホだと言われても仕方あるまい。  東京五輪招致のために裏金を使ったのではないかという「疑惑」は、日を追うごとに大きくなってきている。新潮と文春がともに報じているが、文春はアフリカ票に絶大な影響力を持つ国際陸連、ラミン・ディアク前会長は親日家で、彼が市長時代に来日したときから、日本陸連の当時の会長だった河野洋平氏とは蜜月だったと書いている。  この河野氏の太いパイプが、今回の疑惑と結びつくのかには言及していない。一方の新潮は、五輪をはじめ、大きな世界大会には必ず電通の名前が挙がる。今回も、JOCの竹田恒和会長は、シンガポールにある「ブラック・タイディングス」社から売り込みがあり、電通に確認したところ「十分に業務ができる」と聞いたと述べているが、この会社は公営住宅の一室でとてもオフィスとは思えないし、現在は閉鎖されているという。 「要は、ペーパーカンパニーだった可能性が極めて高い会社に2億円超が振り込まれていたのである」(新潮)  電通はどういう調査をして「業務ができる」と判断したのか、説明するのが常識というものである。  この会社の代表の親友はディアク前会長の息子で、彼が13年9月頃、パリで高級時計など2,000万円もの買い物をしていたことをフランス検察は把握しているという。  スポーツビジネス界で絶大なる力を持つ人物として、電通の高橋治之氏の名前が挙がっている。彼は電通を退いているが、英紙「ガーディアン」には、彼とラミン・ディアク氏の関係がほのめかされているという。  田崎健太氏が2月に出した『電通とFIFA』(光文社新書)では、田崎氏が高橋氏にインタビューして、日本へサッカーW杯を招致するために電通はロビー活動費として、ISLというロビイングを引き受ける会社であろう、そこへ8億円ほど払ったと語っている。  サッカーW杯のロビー活動費が8億円だとすると、五輪にはもっと多額の金が動いた可能性があるはずだ。いま問題になっている2億円程度は氷山の一角に違いない。電通にからきしだらしないテレビは致し方ないが、大新聞は電通を恐れず、この闇に切り込むことができるのか。  この「素朴な疑問」について、ポストも「なぜ電通の名を報じないのか」と、かみついている。何しろ「ガーディアン」紙には、電通の名が繰り返し登場するのだから。  ポストによれば、電通の社史「電通の100年史」には、00年に、当時の成田豊社長と握手を交わす黒人紳士、今回の疑惑の渦中にいるラミン・ディアク氏の写真が掲載されているのだ。この時、ディアク氏は1年前に国際陸連会長とIOC委員に就任していた。  またこの頃から、電通は世界陸上をはじめとする国際陸連が主催する大会の国内放映権を獲得したという。  電通は国内最大の広告代理店で、年間売上高は4兆6,000億円、社員数は4万7,000人。テレビのCMなどを扱うが、花形部署はそこではなく「スポーツ局」だそうだ。約150人いる局員がそれぞれ得意な分野を持ち、テレビ放映権、イベントやスター選手の招聘、グッズ販売と、あらゆるスポーツをビジネスに変えてきた会社である。  今日のasahi.com(5月23日)に以下のような記事が配信された。 「2020年東京五輪・パラリンピック招致に絡み、東京側がシンガポールのコンサルティング会社に計2億3千万円を支払った問題で、同社との契約書には、招致委員会の理事長だった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長がサインしていたことが22日、関係者への取材でわかった」  JOCと電通の深いつながりは、これまでの経緯を見れば明らかである。 「海外の捜査機関が動いており電通の関わりが注目されている以上、最初から報道の全容を紹介し、電通に真相を質すのがジャ-ナリズムの常道ではないか」(ポスト)  こうした当然のことができないのは、日本のジャ-ナリズムが腐ってきている何よりの証拠であろう。  先週ここで、日経の競馬記事が当たると紹介した。日経の競馬記者・野元賢一氏がその人で、1964年生まれで東大法学部を卒業後、毎日新聞に入ったが、どうしても競馬がやりたくて「ラジオNIKKEI」のある日経ラジオに中途入社したというのだから、相当な競馬好きである。  彼は、厩舎回りもしないし、お付き合いで親しい厩舎の馬を大穴にしたりはしない。彼は日頃から「競馬記者の仕事は、最終的に自分が責任を取る覚悟を持たないといけない」といっているそうだ。  日曜日は3歳牝馬の祭典「オークス」がメインレースだったが、早速日経を買ってきて野元氏の予想を見ながら競馬をやってみた。  結果は評判に偽りなし。すごい! 野元氏のすごいところは、メインレースの「オークス」こそ6頭の馬に印をつけていたが、そのほかは◎○?注の4頭にしか印をつけないのだ。  確かに4頭以外が連に絡むこともあるし、◎○は人気馬であることが多いから、穴馬が好きな競馬ファンには向かないかもしれない。  だが12レース中、彼が◎〇をつけた馬が絡んだレースは9レースあった。そのうち◎○で来たレースが4レース。12レースのように○の2番人気無印の4番人気で馬連でも2,630円つけている。  つまり野元氏の◎○から流せば、12レース中9レースはほぼ取れるということだ。これってすごいことだ。中でも「オークス」はシンハライト◎、チェッキーノ○だ。私はビッシュ(3着)から買ったのでダメだったが、彼の予想のうまさは本物かもしれない。  来週の「ダービー」の彼の予想が楽しみである。  さて、今週の第1位はFLASH。週刊誌には怖い存在のコンビの雄、セブンイレブングループの内紛について、追及している。なかなか週刊誌、それも出版社系の週刊誌にはできない記事だが、その勇気を買う。 「セブン&アイ」鈴木敏文会長が退任を表明して約1カ月半がたったが、鈴木体制が抱え込んでいた「時限爆弾」の存在が浮上してきているというのだ。 「ほぼ実績のないA社が、経営幹部の強引な推薦で、イトーヨーカ堂にノートを納入する業者になった」(セブン&アイ関係者)  このことが、鈴木降ろしの遠因だといわれているというのだから穏やかでない。A社はノートや雑貨の企画・卸、バラエティ番組やタレントのキャスティングを手がけていて、社長は31歳の美人だそうだ。  彼女はモデルやタレントの仕事をして、西麻布の飲食店でホステスをしていた。その頃、芸能プロダクション関係者とつながりができ、A社を立ち上げた。  この会社が納入したノートは、ほとんど売れなかった。だが、イトーヨーカ堂の常務執行役員と出会ったことで、審査の厳しいイトーヨーカ堂と取引できるようになったという。  FLASH調べでは、11年の売上高は1,000万円、12年が2,000万円、13年が4,000万円、14年1億5,000万円、15年は5億円とうなぎ登りである。  この常務氏は鈴木派直系で、絶対権力者だったという。だが、昨年10月に監査部門の調査で在庫隠しが疑われ、A社との不正な取引が問題になった。再調査も決まっていたのに、突然中止されたそうだ。そして、2月に件の常務氏は関連会社社長に「左遷」されたという。  5月26日には、セブン&アイHDの株主総会が開かれる。まだまだ隠されていたウミが吹き出しそうだ。 【巻末付録】  ポストのセクシーグラビアは「キャンペーンガール50年史」。袋とじは「これがアメリカのトップ・ポルノスター33人だ」。不思議なことに、この袋とじに出てくる女性たちのヘアは写っていない。それに、おなじみの「艶色美熟女図鑑 波多野結衣さん27歳」  現代は、編集部が見つけた美女「はるな 32歳」の第2回だが、私の好みは断然、波多野結衣さん。顔といい表情といい、ポストのほうにセンスを感じる。  そのほかに「Gカップの新星 園田みおん」。これはキャバクラ嬢丸出しのようで、私の趣味ではない(お前の趣味なんてどうでもいい!)。  袋とじは懐かしの畑中葉子「最後のフルヌード」。なんでも、33年ぶりにCDを発売する記念ということだそうだ。彼女も今は50代半ばか。昨夜、NHKの『人生の終い方』を見たせいか、彼女の裸を見ても欲情するよりそんなことを考えてしまう。  現代はゴールデンウィークのポストの「死ぬまでSEX」総集編の売り上げがよかったためか、「あの素晴らしいSEXをもう一度 超拡大版スペシャル」と銘打って「男ならSEXで認められたい」と特筆大書。  70過ぎても相手から「男として認められたくて」SEXしようとは思わないが。そう思っている人だけには必読。  ポストは毎度おなじみの、美人女医6人から教わる「死ぬまでSEXの陶酔」。よくこれだけ女医さんを探してくるね。その努力と熱情には、あきれ果てながらも感動する。  ということで、今週も引き分けの心だ。 (文=元木昌彦)

“号泣議員”野々村竜太郎元県議をもしのぐ!? 舛添要一都知事の異常なタカリぶり

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「週刊文春」(5/19号、文藝春秋社)
今週の注目記事 第1位「舛添都知事 血税タカリの履歴書」(「週刊文春」5/19号) 第2位「露悪家『トランプ』有言実行の吉凶検証」(「週刊新潮」5/19号) 「トランプはヒラリーに勝てるか?」(「週刊文春」5/19号) 第3位「【父・尾上菊五郎、母・富司純子が激白60分】寺島しのぶの乱」(「週刊文春」5/19号) 第4位「<文化勲章俳優>『高倉健』実の妹が語った養女への不信感」(「週刊新潮」5/19号) 第5位「『日本会議』とは何なのか?」(「週刊ポスト」5/27号) 第6位「パナマ文書に出てきたニッポンの億万長者<全実名>」(「週刊現代」5/28号) 「『パナマ文書』日本人230人実名全掲載」(「週刊ポスト」5/27号) 「『パナマ文書』掲載企業・掲載個人の言い分」(「週刊新潮」5/19号) 「パナマ文書<実名公開>『日本人230人』リスト」(「週刊文春」5/19号) 第7位「役人だけが幸せな国」(「週刊現代」5/28号) 第8位「『新潟焼山噴火は危険すぎる 第2次東日本大震災を警戒せよ』」(「週刊ポスト」5/27号) 第9位「『やっぱりやる』安倍晋三と菅義偉<官房長官>『同日選』めぐる暗闘 すべて書く」(「週刊現代」5/28号) 第10位「三菱・住友・三井『枢密会議』」(「週刊新潮」5/19号) 第11位「夏帆『<13歳上>新井浩文と親公認の熱愛生活』撮った!」(「フライデー」5/28号) 第12位「ジョコビッチを世界一に導いたグルテンフリー[健康法]は本当に体にいいのか」(「週刊ポスト」5/27号) 第13位「日経新聞の『競馬予想』はなぜ当たるのか」(「週刊ポスト」5/27号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事とグラビアの勝者はどっちだ! 呪われた東京五輪から、また火の手が上がった。2020年東京五輪・パラリンピックの招致活動に関し、フランス側の捜査で、東京側から国際陸上競技連盟関係者に多額のカネが振り込まれたことを確認したと、フランス司法当局が声明を発表した。  日本側は当然否定しているが、メディア報道ではなくフランス政府が「事実」を把握したとなると、間違いなく大問題になる。  この贈賄疑惑に、電通の名前が浮上しているという報道もある(電通側は否定)。日本のメディアは双方がこう言っているなどという生ぬるい報じ方ではなく、取材チームを組んで徹底取材をやるべきである。ブラジルは大統領が弾劾されて職務停止に追い込まれ、リオ五輪が無事開かれるかどうか予断を許さない。  幸い、日本には時間がある。もし不正が見つかれば、即刻開催国を辞退するべきであろう。 今週はまず、日経の競馬記事が当たるというポストからいこう。来週がオークス、次がダービーと、競馬のクラシック戦線は今が盛りである。  このところ、今少しのところで当たり馬券を外している(昨日のビクトリアマイルも馬単でいったから、2着1着だった)私には垂涎の記事である。  日経の競馬記者・野元賢一氏がその人。1964年生まれで東大法学部を卒業後、毎日新聞に入ったが、どうしても競馬が好きで「ラジオNIKKEI」のある日経ラジオ社に途中入社したというのだから、相当な競馬好きである。  彼は、厩舎回りもしないし、お付き合いで親しい厩舎の馬を大穴にしたりしない。彼は日頃から「競馬記者の仕事は、最終的に自分が責任を取る覚悟を持たないといけない」言っているそうだ。 「全国紙の日経は大穴を狙う必要もないため、本命を中心とした堅実な予想になる」(競馬フアン)  5月1日に行われた12レース中11レースで、野元氏が本命、対抗にした馬が1着でターフを駆け抜けたという。よし、今週は野元馬券で負けを取り返そう。  さて、錦織圭が何回やっても勝てないジョコビッチだが、彼の強さの秘密は「グルテンフリー(小麦抜き健康法)」にあるとポストが報じている。  グルテンフリーとは、簡単にいえば、パン、うどん、ラーメン、揚げ物やビールなどを断てばいいのである。そうすると、頭痛やめまい、下痢などの体調不良が改善されるというのだ。  欧米ではこの健康法が広がり、スーパーやレストランにもこれらの食品が並んでいるという。  この食事法は、日本人には難しくない。主食をお米にすればいいのだ。お米にはグルテンもアレルギーもほとんどない。焼きそばはビーフンに、ラーメンはベトナムのフォーに。そばは十割そばならOK。どら焼きの代わりに大福やようかん。クッキーの代わりにマカロンを。ビールや麦焼酎は飲めないが、ウイスキーはOK。芋焼酎も大丈夫ではないのか。    だが、小麦アレルギーでない人がパンや麺類を急にゼロにすると、逆に血糖値が上がってしまうこともあるというから、要注意だそうだ。  第11位。フライデーが映画『海街diary』で三女の千佳を演じて日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した夏帆(24)が、13歳年上の俳優・新井浩文(37)と親公認の熱愛生活を送っていると報じている。 『海街diary』は小津安二郎ばりに鎌倉の風景を入れ込んだ佳作ではあるが、私には広瀬すずのかわいさばかりが目立った映画だった。   5月の母の日に夏帆の母親と3人で蕎麦屋に入り、仲良くそばを食べていた。3人並んだ写真が出ているが、なかなかいい雰囲気だ。お互い多忙なはずだが、お泊まりだけではなく、週に1~2度は外でデートしているというから、ゴールインということもあるのかもしれない。 三菱自動車の燃費不正問題は、三菱グループの奥の院の隠然たる力を見せてくれた。  新潮がこう書いている。総売上高約60兆円を誇る日本最大最強の財閥系企業群、三菱グループの奥の院、「金曜会」は会長、社長のみが参画を許される舞台である。会は、1954年に作られたという。現在はグループ29社の会長、社長、計48人がメンバーとなっている。    しかし、グループの大方針を定める本当の最高意志決定機関は別にあると証言する者もいる。  三菱東京UFJ銀行の幹部が声を潜めてこう言う。 「実は金曜会が開かれる前か後に、御三家と三菱グループ主要10社のうちから順番に選ばれる6社を併せた計9社のトップたちだけが、同じフロアの別の部屋に集まって行う会議があるのです。『世話人会』といい、三菱財閥の本当の奥の院と呼ばれている。そこでは、グループの今後の展望や懸案事項だけではなく、グループ内の主要企業の役員人事なども話し合われる。だから、金曜会の他のメンバーからも恐れられる存在なのです。かつて三菱自動車を救済したのも実際にはこの世話人会で、グループ全体で計5000億円もの優先株を引き受ける支援策の認可を決定した。それを金曜会で示し、追認を求めた形です。御三家で決めたものに異を唱えられる者などいるはずもありません」  この世話人会こそが日本最大のコングロマリットの頂点に君臨し、真に最高意思を決定する「枢密会議」だというのである。    今回の三菱自の日産傘下入りも、ここで決められたのだろうか?  ほかの財閥にも、同じようなものがある。三井の会は「二木会」、住友は「白水会」という。61年、三井のドン、故・江戸英雄・元三井不動産会長の呼びかけで発足したのが「二木会」だ。  51年に住友銀行の法王といわれた故・堀田庄三・元住銀頭取が呼び掛けて作られた「白水会」の名の由来は、住友創業家が江戸時代に大阪で始めた銅商の屋号「泉屋」によるそうだ。泉の上と下を分けて白水にした。    組織の三菱、人の三井、結束の住友といわれる。この中で生き残り、これからも繁栄を享受できるのはどこかになるのか。戦後、財閥解体を生き延びてきたこれら大グループに再び注目が集まっている。  7月の参院選までわずかだが、安倍首相は衆参同日選挙をやるべきかどうか、悩みに悩んでいるようだ。  現代は「やっぱりやる」ほうに傾いてきているという。解散の大義名分は「アベノミクスを続けていいのか」を国民に問うということのようだ。  5月18日に発表される今年第1四半期のGDPが、同日解散かどうかを左右するといわれているが、どちらにしても、GDPが上がればアベノミクス成功だし、悪ければ消費税を上げるなという解散風が吹くから、安倍首相は気にしていないというのだ。  熊本大地震は、不思議なことに安倍内閣の支持率を3ポイントも上昇させた。だから、勝てるときに勝っておく。それが永田町の論理だと現代は言う。  だが、菅義偉官房長官は「今衆院を解散したら確実に議席を減らす」と反対の意向らしい。東京五輪に総理として出たい安倍首相は、解散をやって、アベノミクスの責任を取るとかなんとか誤魔化して、いったん総理の座を降り、彼の言うことをなんでも聞く岸田文雄外相をダミーに据えて、返り咲く戦略も考えているといわれる。  そんな虫のいいことができるはずはないと、私は思う。その戦略をぶっ壊すためにも、参議院選は自民党の議席をたっぷり減らすことが重要なのだ。  ポストによれば6月7日の深夜に、地震研究者の高橋学・立命館大学・歴史都市防災研究所教授から緊急の電話が入ったというのだ。教授はこう言った。 「新潟焼山の噴火(5月6日に新潟と長野の県境にある新潟焼山で水蒸気噴火による降灰が確認された=筆者注)は、東日本大震災の“最終章”である『ステージ4』に突入したことを示しています。今後、火山の大噴火や巨大津波が再び東日本一帯を襲う可能性があります!」  教授が言うには、過去100年間で世界中に発生したM(マグニチュード)8.5以上の大地震では、およそ5年以内に近隣の複数の火山が必ず噴火している。唯一の例外は東日本大震災で、多くの専門家は、近い将来噴火すると見ているそうである。  いつ来てもおかしくない首都圏を襲う大地震に脅える毎日である。せめて自分が生きている間だけ来ないでほしいと思う気持ちは自分勝手だとわかってはいても、そう思わない日はないのが、正直なところである。  ポストや現代の「狼少年」のような地震記事だが、これを読むたびに、身の回りを見回して、地震が起きたら何と何を持って飛び出そうかを考えている。そのためには、こういう記事が有用なのだ。あとは、その時自分はどこにいるのか。地下鉄・大江戸線のように地下深くにいるとき大地震が起きたら……。また眠れなくなる。  7位は現代恒例の役人批判。巻頭からぶち抜き15ページもやっている。「役人はいつの間にか自分たちの給料だけ上げていました」「年金充実で公務員の老後だけは安泰です」「こんなに休んでこんなに福利厚生」「リストラなし、役員定年もなし」と、いつもの批判のオンパレード。  必読は、三菱自の燃費問題を国交省はなぜこれまで見抜けなかったのかという「素朴な疑問」を国交省に聞いているところだ。  国交省で燃費試験を行う「交通安全環境研究所」の担当者は、こう答えている。 「――そもそもなぜ不正を見抜けなかったのか。 『不正を適切にチェックできるような審査ができていなかったということに尽きます。私どもの認識が甘かったと言わざるを得ない』 ――三菱自動車の車を試験し直すとのことだが、ほかのメーカーについては調べないのか。 『国交省のほうで他のメーカーにも不正がなかったかどうか『自己申告』という形で調査をして、問題があればここで再試験などをしていくと思います』」    アホではないか。ほかのメーカーが「自分のところも不正をやりました」などと言ってくるはずはない。日産が三菱を傘下に置くことにしたのも、自分のところの不正を隠すためではないのか。  これを機会に、一から検査のやり方と全メーカーの再試験をやるべきこと、言うまでもない。  マイナンバーの混乱がまだまだ片付かないという話もあるが、最初から分かっていたことであるから、ここでは触れない。  さて、タックスヘイブン(租税回避地)の会社の設立などを手がける中米パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した「パナマ文書」だが、5月10日に国際調査報道ジャーナリスト連合は文書に記載されている20万以上に上る法人名や関連する個人名の公表に踏み切った。  文春によれば、文書に記載されている日本人は32都道府県に約230人だという。三木谷浩史楽天会長兼社長、重田康光光通信会長、島田文六シマブンコーポレーション前社長、友杉直久金沢医科大学名誉教授などの名があり、伊藤忠商事、丸紅、ライブドア、ソフトバンクBB、東京個別指導学院、東洋エンジニアリング、エム・エイチ・グループなどの企業名もある。  今のところ唯一「公職」から名前が挙がっているのは、都市経済評論家の加藤康子・内閣官房参与(57)。故・加藤六月農水相の長女で、ウエディングドレスの輸入販売などを手がける会社の代表を務めている。  タックスヘイブンそのものは違法ではない。資産家が相続税を軽くしたいためにタックスヘイブンに資産を移すときに、日本国内で譲渡税を支払っていれば、それ自体に犯罪性はない。読売新聞(5月10日付)は、「『パナマ文書』に記載されている日本の企業や一般個人を、現時点では匿名で報道します(自ら公表した分を除く)」としている。  パナマ文書に対する日本のメディアの反応が極めて鈍いのは、こうしたメディア側の「良識」があるからであろう。  だが、現代やポストが実名やサイトに載っている人たちを掲載しているが、この中に絶対、違法にタックスヘイブンを使っている人間がいるのは間違いない。  節税や商習慣の名目で、本来なら税金として徴収され、われわれに還元されるべき莫大なカネが流出している「ファクト」を徹底調査して、なんら違法なことをやっていないとしらを切る輩や企業の面の皮をひんむいてこそ、ジャ-ナリズムといえるのではないか。それをやらずに、外国メディアに頼りきりではまたまた日本のメディアはバカにされる。  メディアといえば、私も何度か会ったことがある元朝日新聞主筆の若宮啓文氏が旅行先の北京のホテルで亡くなった。享年68歳。新潮によれば、その日はだるい、手が震えるなどの体調の悪さを訴えていたようで、ホテルへ帰り、風呂に入ったままの姿で亡くなっていたという。  朝日のコラムに「竹島は韓国に譲ってしまったら」などと書いて物議を醸したと新潮は報じているが、確かに朝日が謝罪する前に自著で、従軍慰安婦問題に関する朝日新聞のキャンペーンには根拠がないと批判したことがあったと思う。  私は若宮氏から戦前の朝日新聞の戦争協力について聞いたが、過ちは過ちと認めながら、二度と繰り返さないために何をすべきかを真摯に話してくれた。反骨精神旺盛な素敵な朝日文化人だと思ったが、惜しい人を亡くした。  さて、私も買おうとしてAmazonを覗いたが、売り切れだった菅野完(たもつ)氏の『日本会議の研究』(扶桑社)だが、売れているというより、日本会議のメンバーが買い占めたとのウワサも立ち、物議を醸している。  また、扶桑社はどちらかというと日本会議の考え方に近い出版社と思われるが、そこからこういう本が出たということも話題のひとつである。  ポストは、この日本会議とはいかなるものかを巻頭で特集している。  日本会議国会議員懇談会というのがあるが、安倍首相、麻生太郎副総理、菅義偉官房長官、高市早苗総務相など、閣僚19人のうち実に16人がそこに所属している。  議員懇談会所属のベテラン議員が、こう話す。 「約40年前に前身となる団体ができた当初は、愛国心を持つ人たちで集まっているものの、各論では多様性のある団体だった。それが今では徐々に先鋭化し、安倍さんの考えに同調できる人間でなければ居心地が悪く感じるような状態です」  村上正邦・元自民党参議院議員会長は、このメンバーたちが原点としているのは宗教法人生長の家を設立した谷口雅春氏の教えで、谷口氏は現行憲法を占領基本法だと批判し、憲法改正というならばまず明治憲法の復効を宣言し、その後に改正すべきだと言っていたという。  ともかく、安倍首相のいる間に憲法改正をしてしまおうと後押ししている集団であることは間違いないようだ。アメリカのティーパーティーの日本版だと言ったら、怒られるかな。  高倉健が死んだ後、養女と周囲、特に健さんの親族との間にすきま風が吹きすさんでいるようだと新潮が報じている。  森敏子さん(81)は、健さんの実の妹である。健さんが亡くなったのは14年の11月10日だが、彼女がそれを知ったのは2日後の12日のことだったという。  それまで兄と妹は仲がよく、健さんから「ヨーグルト一つとっても、『いろいろ試したけどこれがいい。北九州だとここで売っている』と、フジッコのカスピ海ヨーグルトを勧めてくる。水も、夏になるとスポーツドリンクがケースで届く。とにかく健康にすごく気を遣ってくれて、密なやりとりをしてきました」(敏子さん)  こうも話す。  「最後に電話で話したのは……10月頭くらいでしたでしょうか。変なことを言うんですよ。『仏は上から見てるからな』って。『必ず見てる』と3回繰り返しました。どういう気持ちで言っているのか見当がつかない私に、くすっと笑ってしみじみと、『お前幸せな女やな』とも。兄自身は悪性(リンパ種)で死期がそう遠くないのを悟っていて、それを私に告げるわけにはいかないけど、匂わせたかったんでしょうか。いまでは、『死んでも上から見守っているぞ』っていう意味だったと理解しています」  彼女が養女の存在を知ったのは、(健さんがなくなった半月後の) 11月27日だった。高倉事務所の専務が、「今まで黙ってた。女房にも言えんかった」と話し始めたのがきっかけだったという。  養女は、敏子さん側にこう言っているそうだ。 「亡くなってからも守るべきものとは、高倉のプライバシーである。避けなければいけないのは、養女という存在をスキャンダラスに暴露されることである。親族との確執があるとか、交際を興味本位に捉えられるのを避けなければならない。にもかかわらず、すでにそのような動きがある。高倉健を守るために自分は孤軍奮闘していることを理解してほしい。親族サイドから、おかしな話がマスコミに出回らないように口をつぐんでいただきたい。『高倉健』を守るために、親族の皆様とも力を合わせたい気持ちだ」  そう訴えていた彼女自身が週刊文春に登場して、自分の存在を明かすのはこの直後のことだったという。養女側の言い分はチト筋が通らない気がするが。  養女によれば健さんの遺骨は、散骨してくれというのが故人の意思だというが、敏子さんはこう反論する。 「鎌倉霊園には、チーちゃん(71年に離婚した江利チエミ)との間の水子が祀られています。お墓を買ったときに、『すごくいいところにあるから。鎌倉来たら連れて行く』と電話がありました。(中略)折りに触れて線香をあげに出向いていましたし、自分自身も亡くなればそこへ入るつもりで、知人と墓石を見て回ったほど。そうやってしてきた人が、散骨なんて言うわけがありませんよ」  草葉の陰で健さんは、養女と親族との争いをなんと思っているのだろう? 「まあまあそんなに目くじら立てないで、仲良くやれよ」そう苦笑いしているのではないか。  第3位。文春の「寺島しのぶの乱」は読み応えがある。七代目尾上菊五郎(73)と女優の富司純子(70)の間に生まれたのが女優の寺島しのぶ(43)と五代目尾上菊之助(38)。だが、寺島は女に生まれたため歌舞伎役者になれず、己の運命を恨み、疎外感を持ちながら育ったと歌舞伎記者が話している。    その上、名門の歌舞伎役者との恋にも破れて、梨園の妻になることさえできなかった。女優として成功し、フランス人と結婚して長男・眞秀(まほろ)くん(3)を授かった。この子を歌舞伎役者にしたがっているというのだ。    外に嫁いだ娘の子で、しかもハーフ。難しいのではと思われるが、歌舞伎の歴史にはハーフの役者もいたという。明治から昭和初期にかけて類まれな美貌で人気を集めた十五代目市村羽左衛門の父は、明治政府の外交顧問として来日したフランス生まれのアメリカ人だったそうだ。  だが、そうだからといって寺島の息子がすんなり歌舞伎役者になれるわけではないが、どうやらそれをめぐって「お家騒動」が起きているというのである。それは菊之助の長男・和史(2)くんの初お目見得で、菊五郎が「うちにはもう一人孫がいるんです」、それに先立った取材会で「(娘が)どうしても(長男を)歌舞伎役者にしたいって言うのでね。ならせるなら、ゆくゆくは(尾上)梅幸を継がせるかね」といったことが発端だという。  そこに女性誌が、菊之助の妻と寺島が不仲と書き立てるものだから、小さな2人には何も関係のない騒動が持ち上がっているようだ。菊五郎と富司がそろって文春の取材に答え、こうした周囲の騒ぎに対して「そんなことは全然ない」と否定して見せたというのが、それだけ騒動が深刻だという証左ではないか。  梨園には、私なんぞ想像もつかない難しい約束事があるようだ。この中で面白かったのは、寺島の反抗期が相当すごかったこと、女優になれと薦めたのは女優の太地喜和子で「あなた、寂しそうね。女優やったらいいんじゃない」と言ったこと、寺島の出世作『赤目四十八瀧心中未遂』でセックスシーンに挑戦するとき、富司が「裸になったらお嫁に行けないし、絶対やめたほうがいい」と言ったのに、菊五郎は「女優なんだからいいだろう」とひとこと言っただけだったというところ。富司純子も古希になったんだね。  さて、オバマ大統領は広島を訪問することを決断した。決断力不足だとか弱腰外交だとか批判されたが、最後の最後でオバマらしい選択をしたことをたたえたい。  オバマの次の大統領にはクリントンが優勢だと思われていたが、最近のロイター通信の調査では「クリントン氏の支持率が41%で、共和党指名が確実なトランプ氏の40%と横一線」(5月13日のasahi.comより)で、このままいけばトランプ氏が次期大統領になる可能性が高いといわれる。まさに冗談から駒である。  新潮は、トランプ氏が当選すれば日米関係は大変なことになるという巻頭特集を組んでいる。何しろ、ことあるごとに彼は日本をやり玉に挙げているのだから。 「トランプ氏の主張は昔から一貫している。第1次湾岸戦争前の1987年、ワシントン・ポストなどに“ペルシャ湾の治安を、アメリカ人は人命と金をかけて守っている。日本はなぜ代償を払わないのか”という全面広告を載せた人物がいる。日本にとっては痛い内容ですが、それがトランプ氏だったのです」(在米ジャーナリストの古森義久氏)  大統領になった暁には、さらに日本に在日米軍の負担金を吹っかけてくるか、日米安保条約を解消し、日本から引き揚げることもあり得るそうだ。  もしそうだとすると、新潮お得意の「中国が尖閣諸島を取りに来る」となるわけだが、それは置くとして、日本としてはなんとしても日米安保継続と在日米軍にいてほしいわけだから、アメリカは莫大な費用を要する兵器を購入せよとも言ってくるに違いないとみる。  トランプ氏は「日本も核兵器を持っていい」と言っているから、核兵器もアメリカから買えというかもしれない。TPPも「ロビイストが主導した破滅的な合意」だと猛反対しているから、ちゃぶ台返しは間違いないそうだ。  外交政策も経済政策もほとんど無茶苦茶なトランプ氏に、なぜあれほどの人気が集まるのだろう。先の古森氏は「トランプ支持層に共通して見られるのは、ナショナリズムというよりアンガー(怒り)です。彼は、対日関係を体系的に考えているわけではない。しかし、日本をターゲットにした発言が好意的に受け止められているのも事実です」と言っている。  言うことは支離滅裂でも、国民の中にある「不公平感」に火をつけ、彼らの怒りを引き出すことには長けている。これまで多くの「独裁者」といわれた人間がやってきた手法だが、それだけ人々の間に不公平だという気持ちが強いのであろう。  しかし、1%の超大金持ちがアメリカの富をほぼ独占しているのが不公平感の根底にあるはずだから、大富豪・トランプ氏への怨嗟の声がもっと出てもいいと思うのだが。  アメリカの多くの人々は、今われわれの生活が苦しいのは、イエロー・モンキーがアメリカの富を盗んでいるからだ。それを排除すればアメリカは以前のように豊かな国になれると信じ込んでいるのかもしれない。  甘利明やショーンKの次に「選択と集中」の文春が選択したターゲットは、舛添要一都知事である。  高額すぎる海外出張費や公用車を使って、神奈川・湯河原の毎週末別荘に帰っていたことを報じたが、今週は舛添氏の政治団体の収支報告書(12年から14年分)を徹底的に精査して、彼の「血税タカリの実態」を暴いたのだ。  文春の指摘が事実だとしたら、そのタカリぶりは政務活動費を私的に流用していた野々村竜太郎前議員をもしのぐのではないか。何しろ、正月を家族で過ごしたホテル代を「会議費」として13年に約24万円、翌年も約13万円を支出している(当該のホテルでは「2回とも会議は開かれていない」と証言)。  家族と行ったと思われる自宅に近い天ぷら屋、イタリア料理店、湯河原にある回転寿司からも領収書をもらって、自分の政治団体に計上していたというのである。そのほか、舛添氏の趣味である美術品の購入、それもわずか3,000~5000円(どんな美術品だ?)でも、必ず領収書をもらい、宛名を政治団体にしてくれと指定されたと、都内の美術商が証言している。  大笑いしたのが、知事に就任したばかりのエピソード。男性職員に「ごちそうする」と、地元のマックへ誘った。店の前まで来たとき、知事は自宅にクーポン券があることを思い出し、その職員に取ってくるよう命じ、帰ってくるまでSPと一緒にマックの前で待っていたというのだ。  上脇博之神戸学院大学教授は、繰り返し同じ虚偽記載がなされているから、「会計責任者の単純ミスではなく舛添氏による意図的なものと考えざるを得ません」といい、虚偽記載の場合、5年以下の禁固または100万円以下の罰金に問われる可能性があるとしている。政治資金規正法の虚偽記載の「公訴時効は5年」だから、現在も罪に問われる可能性はある。  文春にこれだけの「ファクト」を突き付けられ、今ごろ舛添氏は、知事なんぞにならなければ文春に狙われることもなかったのにと、悔やむことしきりであろう。  文春に書かれたことを「精査」して、カネを払うと言っているが、ゴメンで済むなら警察はいらない。とにかく、自分のカネも政治資金もわからない人間に東京を任せてはおけない。  だが、舛添都知事を引きずり下ろして橋下徹氏を担ごうという悪い冗談が出ているそうだ。どこまで東京都民をバカにすれば気が済むのか。カネと地位には恋々としない人物は、どこかにいないものか? 私は佐藤優氏なんかがいいと思うのだが。佐藤さん、出馬しないか? 【巻末付録】  ポスト巻頭のグラビアは「女子アナさんのGカップ 実況生中継」秋田朝日放送の人気アナだった美人が大胆セクシー。まあまあかな。意外に面白かったのが、後半のグラビア「芸能界『美脚女王』の50年史」だった。野際陽子や由美かおる、アグネス・ラムがいいね。  袋とじは「『豊満』VS『スレンダー』欲情するヌード大研究」2つのタイプのどちらに「欲情するか」の大研究。私はスレンダータイプだが、豊満タイプもいいね。節操がないんだね、結局。あとは毎度の「艶色美熟女図鑑」    現代は「いま、外国人観光客が殺到している 神事『男根祭り』を楽しむ」。そうそう昔はおおらかだった。今の女の子たちも「男根」を抱けてうれしそうだ。「週刊現代が見つけた はるな 32歳」というのがあるが、私の好みではないな。身体は豊満でよろしいのだが、顔がね。「青春のお宝3連発」と袋とじ今週のウリは「初めて掲載許可が出ました 鰐淵晴子 これが本邦初公開のヘアヌードだ!」。これは写真家のタッド若松氏が60年代に撮っておいた写真だ。昔この一部がグラビアに出たことがあったと記憶している。何しろ「ノンちゃん雲に乗る」の美少女がヌードになったというだけで「事件」になったものだ。いま見ても格好いいね、鰐淵は。  このところ現代はネタ切れか、SEX記事に精彩がないように見える。今週は「芸能人とのSEX 何がどう違うのか」という、私にはよくわからない記事。  ポストも「日本歴史上最強の性豪は誰だ」。「『月刊PLAYBOY』の時代」。死ぬまでSEXは「日本一エッチな健康雑誌のムックDVD付き『壮快Z4』のSEX特集が凄い!」という、他人の褌で相撲を取っているだけ。  本当にネタ切れなのかもしれないな。というわけで、どちらもイマイチ迫力不足で今週は引き分けとする。  ■講演会へのお誘い 日時:5月19日(木)午後18時~ 場所:有楽町「日本外国特派員協会」(東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館20階 電話は03-3211-3161) 主催:日本インターネット報道協会 講演者:前ニューヨーク・タイムズ東京支局長 マーティン・ファクラー氏 テーマ:「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」 料金:無料 (文=元木昌彦)

“弁護士局部切断事件”の元プロボクサーが激白「それでも僕は、妻を愛しています」

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「週刊現代」(5/21号、講談社)
今週の注目記事・第1位 「『私が弁護士のイチモツをチョン切るに至るまで』小番一騎」(「週刊現代」5/21号) 第2位 「5年後、10年後に『生き残る会社』『消えていく会社』347社 全実名」(「週刊現代」5/21号) 第3位 「『金正恩が私に話したこと、すべて明かす』藤本健二」(「週刊現代」5/21号) 第4位 「安倍官邸が送り込んだ『日銀のショーンK』重大経歴詐称疑惑」(「週刊ポスト」5/20号) 第5位 「三菱財閥『金曜会』は三菱自動車を“除名”できるのか?」(「週刊ポスト」5/20号) 第6位 「『地震保険』の最終結論 見極めるポイントはコレだ!」(「週刊ポスト」5/20号) 第7位 「立川談春『お家騒動』の“本寸法”」(「週刊ポスト」5/20号) 第8位 「この円高に『耐えられる企業』『耐えられない企業』」(「週刊現代」5/21号) 第9位 「2016年末日経平均終値大予測 日本経済に精通する賢者21人」(「週刊ポスト」5/20号) 同・第10位 「『パナマ文書』ついに大公開! これが税金を払わない『日本人大金持ち』リストだ」(「週刊現代」5/21号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  今週は、現代の記事が1位から3位までを占めた。といっても、文春と新潮は合併号でお休み。ポストとの比較だが、圧倒的に現代の内容のほうが勝っている。  ところで今朝、東京・中野駅の北口にある「NEWDAYS」で現代とポストを買った。毎週南口かどちらかで買うのだが、いつも不愉快に思うことがある。  それは、週刊誌が新聞のようにラックに立て差しで置いていないことである。レジの前のガムやキャラメルの置いてある棚の下に、平積みしてあるのだ。  それも低いから、私のような年寄りは屈んで取り出さなければならないから厄介だ。しかも、いくつかの雑誌が重なっているので、どこにあるか探さなければいけない。現代とポストが重なっているぐらいはいいのだが、今朝は週刊朝日とサンデー毎日の下に現代が隠れていた。  ポストを探したが、どこにもない。立ち上がって「ポストはないの?」と店員に聞くと、慌ててレジの後ろから(どこにあったのかは確認できなかった)すまなそうに出してきた。  私が週刊誌をやっていた頃は、駅のキオスクでは現代とポストが何十冊と平積みになってそびえていた。今は駅のキオスクも少なくなり、週刊誌を置くスペースも大幅に縮小されてしまった。それが週刊誌の部数減につながっていると思うのだが、それに加えて置かれている場所が悪すぎる。  ほかの買い物をしようと入ってきた客は、ほとんど週刊誌に目がいかないだろう。至急こうした「不当な扱い」を受けていることをキオスク側に伝え、善処してもらうべきである。そうした地道な努力を放棄し、部数減少に脅えているだけでは、文春を除くほかの週刊誌の明日はない。  さて、現代を誉めたが、今週の巻頭特集はとても誉められたものではない。タイトルから、パナマ文書にある日本人大金持ちの実名でも手に入れたのかと読んでみると、5月10日にパナマ文書が新聞で公開されるから、よく注意しておけという予告記事なのである。  パナマ文書とは、パナマにある法律事務所「モサック・フォンセカ」の機密文書が大量に流出したものだ。タックスヘイブン(租税回避地)を活用した課税逃れの実態を、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が調査してきたのだが、その全貌に近いものが表に出るというのである。  現代によると、その中にはUCCホールディングス社長でUCC上島珈琲グループCEO(最高経営責任者)の上島豪太氏(47)の名前があるというのだ。  タックスヘイブンにあるペーパーカンパニーを用いて「いきすぎた節税」を行ったのではないかという疑惑がもたれているそうだ。  UCCホールディングス広報室は、「会社設立はビジネス目的であって、租税回避や節税が目的ではございません。税務当局にも情報開示をしており、合法的に納税をしております」と答え、あくまでも合法だと強調している。 「しかし、税金がほとんど掛からないタックスヘイブンに事業目的が不明なペーパーカンパニーを設立すること自体、倫理的に問題があると考えるのが普通だ」(現代)  パナマ文書によって名前が公開された政治家や官僚、俳優、有名スポーツ選手が非難を浴びるのは、まさにそれが原因なのだと現代は難じている。 「自分たちだけがタックスヘイブンという『隠れ蓑』を利用して節税し、合法だと言い張る。その姿に一般の納税者は強烈な『不公平感』を抱いているのである」(同)  これまでこの文書にあると公表されているのは、セコム創業者で最高顧問の飯田亮氏(83)である。  朝日新聞によるとして、貿易会社社長、西日本の男性、アパレル会社を父から継いだ男性などと書かれているだけである。現代の今の取材力では、実名を明らかにする情報は入手できなかったのかと、寂しい思いで読んだ。  日本共産党の参議院議員、大門実紀史氏がこう指摘している。 「日本銀行の調べでは、日本企業が14年末の時点でケイマン諸島に総額で約63兆円の投資を行っています。1位の米国の約149兆円に続いて、堂々の2位です」  また、政治経済研究所理事で『タックスヘイブンに迫る』(新日本出版社)著者の合田寛氏もこう言う。 「多国籍企業の課税逃れによる税収ロスを足せば、最大で50兆円くらいはあるのではないか。そのうちの1割が日本の税収ロスとすると、日本政府が徴収できていない税金は5兆円。これは消費税を2%上げて増える税収と同じです」  弁護士の宇都宮健児氏の言うように、「本来、税収を上げるなら、庶民から取るのではなく、タックスヘイブンを利用するような人たちにきっちり納税させるべきだと思うのですが」。そんなこと当たり前ではないか。腹が立つだけの消化不良の記事である。  ポストのほうも、あまり誉められた巻頭特集ではない。もはや、株価がどうのこうのという状況ではないはずだ。  ポストが選んだ21人の賢者が予想した「年末日経平均株価とその理由」を見ると、最高2万1,000円と予測したのは藤野英人氏(レオス・キャピタルワークス社長)1人。最低は1万円。黒岩泰氏(黒岩アセットマネジメント代表取締役)である。  藤野氏の理由は「景気の底打ちは秋口で、株価は景気を先取りする形で6月頃までに底を打つと見る。下落した分の反発力を考えると、大型株の反撃で昨年6月の高値(2万952円)を抜く展開も予想される」。  黒岩氏の理由は「独自理論だと1ドル=93円が適正値。日経平均は為替の感応度が高く、1円高で数万円、10円以上の円高であれば数千円単位の下落幅が出る可能性があるので1万円は有り得る」。  私にはどちらでもいいがね。  お次は、現代の「円高に耐えられる企業と耐えられない企業」。確かに、このところの円高は急である。  ゴールデンウィークのなかで、日本経済に決定的な異変が起きた。4月28日からのわずか6日間で、円相場が6円も急騰したのである。5月3日、1年半ぶりに1ドル=105円台になった。  日本総研副理事長の湯元健治氏が、こう警鐘を鳴らす。 「企業には、まだ為替の想定レートを1ドル=115円前後に設定しているところも少なくない。大半の企業で、多かれ少なかれ、為替差損が発生するのは避けられません。1ドル=100円の水準が現実味を帯びてくると、日本の輸出関連企業は慌てふためいて、手持ちのドルを売るでしょう。そうすれば、ヘッジファンドの投機筋が進めるドル売り・円買いと相まって、やすやすと100円のラインを突破してくる」  黒田総裁も追加緩和を見送ったが、その背景には、加熱する各国の通貨安競争を牽制しようという、アメリカの強い意向があったと見る向きもあるようだ。 「アメリカ財務省は、4月29日に発表した報告書の中で、『日本・中国・韓国・台湾・ドイツを「為替監視」の対象にする』と発表した。通貨安へ誘導し、自国経済を有利にしようとする『不届き者』の筆頭に、日本を挙げたのである。日銀関係者がこう漏らす。『正直、アメリカがこれほど露骨に円安誘導政策に釘を刺してくるとは思いませんでした』」  アベノミクスも終わり、マイナス金利も失敗だった、参議院選で何が起こるかわからないと、自民党の中で不安が渦巻いているという。安倍総理は黒田日銀総裁に責任を押し付けて、最後には黒田を切ってシラを切るつもりのようだが、それは国民が許しません!  第7位は落語家・立川談春のお話。談春といえば立川談志の古典落語の継承者として、つとに有名だが、その弟子の女流噺家・立川こはる(33)が、公演先とトラブルになったというのである。  こはるが、風邪だといってその公演を休んだにもかかわらず、師匠・談春の前座として出ていたというのだ。  それはそれとして、談春には弟子に厳しすぎるという評判があるそうだ。落語関係者が話している。 「談春一門は弟子が逃げ出すほど厳しいことで有名です。談志がそうだったように、芸以前に、生活態度や師匠との接し方などで、何げなしに言ったひと言、よかれと思ってしたことで激怒されることもある。常識からすると理不尽なことに、いまどきのゆとり世代は耐えられないのでしょう。3年ほど前は7人いた弟子は、今ではこはるひとりです。そのこはるにしても、他の一門に比べはるかに長い前座修行を務めようやく二ツ目になった。よく耐えて偉いですよ」  談志の口癖は「修業とは矛盾に耐えること」だったが、師匠は厳しかった半面、人間的な優しさも持ち合わせていた。気になるのは、談春の態度がチト大きすぎると、身内からも批判の声があることだ。実るほど頭を垂れる稲穂かな。  先日、立川こはるの高座を聴いた。声の張りは申し分ないが、まだまだ真打ちの噺方ではない。彼女一人だけしかいないのでは、誰が談春の後を継ぐのか。今から心配だ。  熊本のほうでは、いまだに余震が続いているという。東京でもいつ地震が起こるかわからない。  地震保険には入っていたほうがいいのか? 心は千々に乱れる。そこでポストの地震保険の記事。  地震保険は、2011年の東日本大震災(約1兆3,000億円)に次ぐ過去2番目の支払い額となるそうだ。その背景には、地震保険の急速な普及があるという。  94年末時点で9%だった世帯加入率の全国平均は、相次ぐ大震災の影響もあり、14年には28.8%と3倍超に増加しているという。だが、地震保険は必ず火災保険とセットで加入する必要がある。  オールアバウト損害保険ガイドで、平野FP事務所代表の平野敦之氏がこう解説する。 「対象は住宅(事務所や店舗など事業様物件は対象外)の建物と家財のみで、保険金額の上限は火災保険の30~50%。最大でも建物で5000万円、家財で1000万円です。例えば、2000万円の火災保険に加入していた場合、地震保険で加入できるのは600~1000万円となり、保険金だけで家を再建することはできません。地震保険は被災による損害を全てカバーするものではなく、“生活再建の足掛かり”とする制度です」  それに来年は、地震保険が大きな制度改定を控えているそうだ。全国平均で15.5%引き上げられたばかりだが、来年1月には全国平均で5.1%、さらにその後の数年間で計19%も上がるというのだ。  では、どんな人が地震保険に入ったらいいのか? 住宅ローンの残債が多く残っている人や、収入源がひとつに集中している人にはいいそうだが、私のように預金や財産の少ない人も地震保険に加入したほうがいいという。 「蓄えがなければ、被災してすぐに生活は追い詰められるが、地震保険で当面の生活資金を賄えば、苦境も回避できる」(ポスト)というのだが、保険に入るカネがないんだが、どうしたらいいのかね。  三菱自動車の燃費不正は、三菱グループを揺るがしているとポストが報じている。  現在、三菱自動車は軽自動車の販売を停止しているため、4月の販売台数は前年同期比で44.9%減にまで落ち込んでいる(全国軽自動車協会連合会調べ)。  三菱自動車はどうなるのか。関係者が固唾を飲んで見守っているのが三菱グループの「金曜会」の動向であるという。  そんな緊迫した空気の中、三菱グループの重鎮、相川賢太郎三菱重工相談役(88)が週刊新潮でした発言が物議をかもしているという。先週のこの欄で私はこう書いた。 《三菱グループという巨大な中で守られているから何とか生き延びているのだろうが、企業として守らなければならない大事なものが抜け落ちているのではないかと思わざるを得ない。それが何かを明らかにしてくれたのが新潮の『三菱グループの天皇』といわれている相川賢太郎氏(88)インタビューであった。今回の問題で頭を下げた相川哲郎三菱自動車社長の実父で、東大を出て三菱重工の社長を1989年から3期6年、会長を2期4年務め、今も三菱グループ全体に睨みをきかせているという。毎月第2金曜日には三菱グループの主要企業29社の社長や会長たちが集まる『金曜会』というのがあり、その世話人代表を96年から99年まで務めている。ちなみにグループの御三家は三菱重工、三菱商事、三菱東京UFJ銀行だそうだ。この御仁、わが息子が引き起こした今回の不祥事をどう思っているのだろうか。『あれ(今回の不正問題=筆者注)はコマーシャル(カタログなどに記された公表燃費性能=筆者注)だから、効くのか効かないのか分からないけど、多少効けばいいというような気持ちが薬屋にあるのと同じでね。自動車も“まあ(リッター)30キロくらい走れば良いんじゃなかろうか”という軽い気持ちで出したんじゃないか、と僕は想像していますけどね」  続けて、燃費がいいから自動車を買うなんていう人はいない。その自動車がいいから買うのであって、軽い気持ちで罪悪感はまったくなかったに違いないというのだ。さらに、「その人達もね、燃費を良くすれば1台でも多く売れるんじゃないかと考えたんでしょう。(中略)彼らを咎めちゃいけない。三菱自動車のことを一生懸命考えて、過ちを犯したんだから』呆れ果てるというのはこのことをいうのであろう。犯罪行為でも一生懸命やったのだから罪を責めてはいけない。こういう人間がいた三菱重工は防衛産業の中核会社である。背筋が寒くなるのは私だけではないはずだ》。  だが、三菱グループの中核のうち、三菱商事は資源安の影響で海外に保有する権益の減損損失が4,000億円規模にまで膨らみ、今年3月期の決算で1,500億円の赤字を計上し、初の連結最終赤字に転落している。  また三菱重工は、大型客船2隻の建造で納期に遅れが出たため、16年3月期決算で508億円の特別損失を計上。今年度以降、損失はさらに拡大する見込みだ。 「各社とも三菱自には裏切られたとの思いがありますし、仮に三菱グループが支援を打ち出したとしても、各社の株主が許さない。重工は造船事業で特別損失を出し、商事は初の赤字決算ですから、株主総会で『なぜ支援するのか』と質問されたら答えに窮する」(月刊『BOSS』の編集委員の関慎男氏)  三菱グループ内では、すでに三菱自動車を身売りさせて、三菱という冠を外させるというプランが検討されているという。自動車業界紙の記者は、こう予想する。 「現実的な処理として、中国など海外メーカーへの身売りが一番妥当。ただし、シャープと違って、三菱の場合はコンプライアンスの問題なので、手を挙げる外資がいるのかどうか」 「かつて関係のあった韓国の現代自動車やマレーシアのプロトン、あるいは中国企業の可能性もある。いま三菱グループがやるべきは、従業員の雇用と株主の利益をできるだけ守る形で三菱自動車を解体し、売却すること。それが三菱グループに残された役割だと思います」(関氏)  どちらにしても、三菱自動車は消えてなくなりそうである。  ポストが文春の向こうを張って、日銀に送り込まれた審議委員に「経歴詐称疑惑あり」と報じている。  その人物は、4月から日銀政策委員会の審議委員に就任したばかりの櫻井眞氏(70)だという。  日銀のホームページに掲載された櫻井氏のプロフィールには、「中央大学経済学部を卒業後、昭和51年3月に東京大学大学院経済学研究科博士過程終了」とあるそうだ。  しかし、ポストの取材によると櫻井氏の博士論文は東大にはなかった。東大資料室も「櫻井氏は博士号を持っていない」と結論づけているのである。  審議委員の年俸は大臣並みの2,638万円(15年度)だそうだ。それに現在の審議委員には三井住友FG元専務、トヨタ元副社長、元早大教授などそうそうたる経歴の持ち主が並んでいる。だが、安倍内閣が4月1日、新たに任命した櫻井氏は無名といっていい人物だったようだ。 「『サクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表』だそうですが、全く聞いたことがなかった。エコノミストや経済学者にも『どんな金融思想の持ち主なのかよくわからない』と評されていた」(大手紙経済部記者)  それでは、安倍首相はなぜ櫻井氏を審議委員に押し込んだのか? そこには、官邸の思惑があるとポストは言う。 「日銀政策委員会の内部は、微妙な勢力バランスにある。黒田総裁が2月の金融政策決定会合でマイナス金利を導入した際、9人のメンバーのうち4人が反対だった。その後、3月末で反対派の審議委員(白井さゆり氏)が任期を迎えた。任命権を持つ安倍内閣としては、後任に安倍-黒田ラインの経済政策を支持する人物の起用を考えるのは自然な流れだ」(ポスト)  そんな状況の中で任命されたのが、櫻井氏だったというのである。安倍首相の最後の悪あがきであろう。  ここから3本は現代の記事が並ぶ。まずは、元金正日の専属料理人だった藤本健二氏インタビューから。  4月1日に電話が掛かってきて、平壌に招待したいという。急いでパスポートを取得して北京へ飛び、4月10日午後2時過ぎに平壌国際空港に降り立ったそうだ。  近づいてきたクルマの運転席を見て、藤本氏は仰天した。なんと金正恩最高司令官が、自ら運転して彼の様子を見に来てくれたというのである。  藤本氏は、1947年秋田県生まれの寿司職人。82年に北朝鮮に渡り、故・金正日総書記の寵愛を受け、01年に帰国するまで金正日の料理人を務めた。  藤本氏は89年に金正日総書記が仲人を務め、当時国民的歌手だった女性と結婚し、現在24歳になる娘がいるという。娘は、平壌の会計学校を出たばかりだそうだ。  今回も特別待遇だった。金正恩最高司令官と面会するときには、その前に、幹部専用の診療所へ行って血液検査を始め、精密な身体検査を受けなければならない。だが彼は今回、最高司令官の古い友人ということで、このことは特別に免除されたという。  宴会の席には、2人の大物が欠席していた。1人は13年暮れに処刑された張成沢党行政部長。もう1人は金正恩夫人だった。金正恩は、妻と娘は風邪を引いているといったそうだ。  金正恩に「日本では最近、わが国は、どう見られているのか?」と聞かれた。 「私は一瞬、躊躇しましたが、思い切って正直に答えました。『最悪です。今年に入ってからも、核実験したりミサイル実験したり……』『ロケットやミサイルを打ち上げるのは、アメリカのせいだ。アメリカと交渉を始めると、すぐに無理難題を突きつけてくる。アメリカとの関係は相変わらず険悪だが、私は戦争などする気はないのだ。だからどこにも当たらないように(ミサイルを)を打ち上げているではないか。この私の発言は公開して構わないぞ』」  ボルドーワインと、すっかりおいしくなった平壌焼酎を飲みながら3時間会談したという。 「この重要な党大会を経て、金正恩最高司令官は、日本との関係改善に乗り出したいと考えています。今回、私を平壌に招待したのも、その一環と言いえます。次回5月下旬に訪朝する際には、ぜひとも安倍晋三総理の親書を携えていきたいというのが私の希望です。そして日本が北朝鮮との国交正常化に本気なのだという証しを、金正恩最高司令官に示したい。あの国はトップの意向がすべてなので、トップさえヤル気になれば、日朝関係は一夜にして好転するのです。(中略)拉致被害者の人たちは、最低5人は生きているはずです。彼らを全員、政府専用機に乗せて、日本へ連れ帰ろうではありませんか」(藤本氏)  今のところ、北との太いパイプであることは間違いないようだ。うまく使って北との対話に結びつけることが、今の安倍首相には求められるはずだが。  お次は恒例の現代の生き残る会社、消えていく会社。  この企画は昔から現代の定番だが、私が編集長の時「生き残る会社」「死ぬ会社」とやって社内の広告局からえらい怒られたことがあった。  スポンサーから抗議を受けたのだろう。その後、この「死ぬ会社」というのは使っていない。  ここでは点数が10点以上、つまり5年、10年後に「絶対に生き残る会社」だと8人の評論家が評価している企業を紹介しておこう。  トヨタ自動車、デンソー、コマツ、日立製作所、キーエンス、日本電産、村田製作所、ヤマトHD、花王、ユニチャーム、セブン-イレブン・ジャパン。東レ、味の素、リクルートHD、セコムである。  商社は評価されていないようだ。私は自動車産業も斜陽産業になると思っているのだが、どうなるのであろう。  今週一番の読み物は、妻の不倫相手のイチモツをチョン切った元プロボクサーで、法律家志望の小番一騎被告のインタビューである。「取材・文 齋藤剛(本紙記者)」とある。齋藤記者の労作だ。  小番一騎被告は4月21日午後2時過ぎ、拘留されていた東京拘置所から保釈されたという。同施設の正面玄関に現れ、約9カ月ぶりに自由を取り戻したが、そこに出迎えの家族の姿はなかった。  それまで、記者と小番被告との間で多くのやりとりがあったのであろう。彼をタクシーに乗せ、コンビニへ行っている。  小番被告は、妻から「無理やりヤラれた」と聞かされ、怒り狂って妻の不倫相手の弁護士と対面した。謝罪こそ得たが、(性交は)無理矢理ではないという抗弁に怒りを爆発させ、4発のパンチを見舞い、あそこをチョン切ってしまったのだ。  相手の弁護士について、こう話している。 「タフだと思います。やはり、(弁護士は)タフじゃないとできないですよね。ただ、いま僕が言えるのは申し訳ない気持ちでいるということだけ。被害者とは示談が成立しているので、それ以上はちょっと……」  公判では、小番被告の妻の供述が冷酷だといわれた。 「一騎は収入がなく、ケンカになった。猫を飼っていたが、あるときから夫もペットと同じと思えば腹が立たないようになってきた」  そういったが、妻に対しする恨み節は、小番被告の口からは一度も出てこなかったという。取材の途中、外に出たら最初に食べたかったという小番被告のリクエストで、都内の味噌ラーメン屋へ向かった。 「それでも僕は、妻を愛しています。妻を許せるか? もちろん、人間としてどうにもならない感情はあります。(弁護士に対する)ジェラシーとかもありますし。でも、あきらめるというか、受け入れるしかないですよね。(中略)週に一度、拘置所に面会に来てくれましたし、週に2~3回、直筆の手紙をくれました。全部で130通くらいですね。(中略)とにかく妻ともう一度一緒に暮らしたい。それだけです」(小番被告)  妻の手紙にも「罪を償ったら、一緒に暮らしたい」と書かれていたという。  普通に考えれば、刑を終えた後、妻とヨリを戻すのは相当難しいと思わざるを得ない。だが、この男の軽率で単純だが、純な心根が読み手に伝わり、「頑張れよ」と肩を叩いてやりたい気持ちになる。  これからじっくりこの男と付き合って、いいノンフィクションを書いてください、齋藤さん。 【巻末付録】  現代のグラビアは「妄想グラビア もし恋人がオリンピック選手だったら」。こんなアスリートが彼女だったら、疲れるだろうな。  ポストのグラビアで人気が出た「祥子」が、最近テレビに出ているそうだ。そんな彼女の写真集が出るそうで、「本誌初登場 謎の美女 祥子」。袋とじはあの巨匠・秋山庄太郎氏が撮っていた「発禁ヘアヌード」。  私も何度か通った霞町の秋山スタジオ。あそこで吉永小百合も撮影してもらったな。吉永小百合のヘアヌード、撮っていなかったのかな、秋庄さんは。  ポストもやはり巨匠・野村誠一氏の「女優・アイドルの時代」。中に小松千春のヘアヌードがある。  艶色美女図鑑は「波多野結衣さん 27歳」。袋とじは「全裸美女アーティスト」たちの問題作初公開というのだが、もちろん女性器は映っていない。  現代のSEX記事は勃起薬の紹介だがタイトルが見事だ。「仁王立ちだよ、人生は」  ポストは「死ぬまでSEX」。なかにハーバード大学の美人准教授が「月21回以上のひとりHで前立腺がんが予防できる」といっているそうだ。  だけど、高齢者がそんなに頻繁にマスかいてたら、体がもたないと思うのだが。  というわけで、今週はグラビア圧勝、見事なタイトルで現代の勝ち! (文=元木昌彦)

テニス・錦織圭が“新彼女”観月あこにハマりすぎ! 昨年US敗因は「ホテルに2人で籠城」だった!?

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「週刊新潮」(5/5・12号、新潮社)
今週の注目記事・第1位 「『三菱グループの天皇』かく語りき」(「週刊新潮」5/5・12号) 第2位 「錦織圭がのめり込む“奔放すぎる”恋人」(「週刊文春」5/5・12号) 第3位 「舛添知事『公用車』で毎週末『温泉地別荘』通い」(「週刊文春」5/5・12号) 第4位 「有田哲平『3億円豪邸でスレンダー美女とゴールイン目前!』撮った!」(「フライデー」5/13・20号) 第5位 「ベッキーから本誌への手紙」(「週刊文春」5/5・12号) 第6位 「『安倍内閣』熊本支援の失態失策大失敗」(「週刊新潮」5/5・12号) 第7位 「参院選『全選挙区』完全予測2016」(「週刊文春」5/5・12号) 第8位 「SMAP“9月危機”メリー副社長VS.中居正広」(「週刊文春」5/5・12号) 第9位 「『ジャニーズ事務所』のご意向で消滅した『松本潤』結婚」(「週刊新潮」5/5・12号) 「井上真央『そろそろ嵐のコンサートに行きたい』松潤と結婚へ!」(「週刊文春」5/5・12号) 第10位 「<介護現場の新たな問題>高齢者の自慰」(「週刊朝日」5/6・13号) 第11位 「大関豪栄道ら『賭博関取』の捜査逃れを許さない!」(「アサヒ芸能」5/5・12号)  最初はアサヒ芸能。10年5月に発覚した相撲界の賭博スキャンダルで、琴光喜を脅迫したとして逮捕された元力士・古市満朝氏の実名告白をトップでやっている。  その騒動の時も名前が上がったが、たいしたお咎めを受けなかった現役大関・豪栄道について、「もともと豪栄道はあっちこっちの胴元で張り、裏カジノにも出入りするギャンブラーやった」と話している。  また相撲関係者が、中堅現役力士と中堅親方が今も裏カジノに出入りしていると語っている。  そのうち文春に狙われて、再び大騒動になるかもしれない。  第10位。先週は週刊朝日のラブホが高齢者で賑わっているという記事を紹介したが、今週は「<介護現場の新たな問題>高齢者の“自慰”」という特集を組んでいる。  現代やポストとは違った切り口で「高齢者の性の問題」を扱おうという企画だが、意外といっては失礼だが、切実なだけに読ませる。  北日本の特別養護老人ホームで、70代後半の男性入居者の入浴を20代の男性ヘルパーが手伝っていた。認知症だが足腰はしっかりしていて、浴室の手すりを頼りに自力で湯船に入れるという。  体を洗うのを手伝い男性を立たせたままヘルパーが桶を取りにいくと、男性が手すりにつかまり片手で陰部を触っていた。しかも勃起している。  ヘルパーが注意してもやめず、目が血走り、右手を動かし続けたというのである。  当然だが女性にもある。元施設長の47歳の男性は、施設を見回っているときに70代の女性に「父ちゃん」と抱きつかれたことがあるという。スタッフを見ると興奮して自分の陰部を触る女性もいたそうだ。  この程度なら退所させることはないというが、70代の男性で、女性ヘルパーが車イスからベッドへ移すたびにヘルパーのお尻や胸を強く触り、注意しても直らないので退所してもらったという。  日本家族計画協会では2013年に「この1ヶ月間に、マスターベーションしたか」というアンケートを実施した。それに対して、60代の男性は45.0%、女性は13.8%が「した」と答えた。  まさに「死ぬまでSEX」だが、自慰行為で男性は冠状動脈の硬化のために起こる心筋梗塞、女性は脳出血で死亡するケースがままあるというのである。  腹上死ならともかく、マスターべーションで死んでいるところを人に見られるのは一生の不覚だろう。  困ったことに認知症になると性衝動の抑制がきかなくなるというのだ。 「認知症になると、前頭葉の機能低下でそれまで抑制できていたことを、『おおっぴら』にする(脱抑制)。さらに社会的認知の障害が起きて周囲を気にしなくなると、ダイレクトに事に及ぶ。廊下や風呂など公の場で自慰をしたり、俺の陰部を見ろと言ったり」(浴風会病院の精神科医須貝佑一氏)  では若い頃から性欲が強い人がそうなるかというと、そうでもないという。 「認知症は前の性格が強調されるといわれている一方、まったく違う性格になることもある。若い頃から性行為を控えればいいかといえば、そうではないのです」(須貝氏)  困ったものだが、そうしたことを知った家族はもっと動揺するだろう。それを“自慰ショック”というそうだが、笑えないな。  お次は、文春と新潮がNHK大河ドラマで大コケした井上真央(29)が所属事務所を退社“騒動”についてやっている。  事務所独立話はともかく、井上は「嵐」の松本潤(32)と付き合っていて、結婚が噂されているが、両誌の見方はまったく逆だ。  文春は、テレビ局関係者が井上に「嵐」のコンサートに行かないの? と聞いたところ、「そろそろ行きたいかな」と答え「順調なんだな」と思ったと報じている。  だが新潮では、ジャニーズ事務所側が結婚は認めないと裁断を下したから、松本は「嵐」結成20周年を迎える3年後まで結婚は選択肢に入っていないというのだ。  その理由は、松本は「嵐」の中心で、彼らの売上は新潮によれば、ジャニーズ事務所が売り上げる年間1,000億円のうちの3分の1強を占めているからだそうだ。  なんとなくだが、こちらのほうが説得力があるのは、ジャニーズ事務所というプロダクションの持っている体質がそう思わせるからであろうか。  次もジャニーズ事務所ネタ。文春の「SMAP」中居正広の記事だ。解散劇はメンバー全員がテレビで謝罪することで収まったかに見えるが、水面下ではまだまだ燻っているようだ。  なかでも中居とキムタクの確執は深刻だったようだが、メリー喜多川氏や次期社長のジュリー氏がキムタクをバックアップし、独立を画策した元マネージメント室長の飯島三智氏に近かったテレビ局の人間を現場から異動させるなどの手を打ってきたため、中居も心変わりせざるを得なくなったというのだ。 「中居は、最近になってメリー副社長に直接、謝罪したといいます。キムタク以外の独立派の中心は中居でしたから、契約更新を前に、あとは中居が香取、草薙、稲垣吾郎(42)の三人をどう説得するかという段階になります。(中略)グループは解散しないが、活動はバラバラ。木村は東山紀之のように事務所の中核になっていくのでしょう」(大手プロ幹部)  フライデーに、4月24日に中居が熊本市立長嶺小学校を訪れたときの写真が載っている。滞在はたった1時間だったが、そこに避難している人や子どもたちは喜んだだろう。マッサージチェア1台、電動足もみ器3台、子ども向けのおもちゃを寄贈したという。  だが、ジャニーズ事務所には内緒だったと、テレビ局関係者が語っている。  文春が参議院選挙の予測をやっている。政治広報システム研究所・久保田正志氏と組んでやった情報分析によると、前に現代がやった予測とはだいぶ違う。  自民党の予測値は現有議席から3議席増の54議席。非改選と合わせた自公の議席数は143議席にとどまったが、おおさか維新の党などを加えると162議席になり、憲法改正の発議に必要な3分の2にギリギリ届くという。  だが、北海道5区の補選で池田候補が善戦したのは共産党の存在が大きく、彼らは選挙のプロだから、野党共闘がこのまま進んでいけば、かなり違う結果になるかもしれないと久保田氏もいっている。  参議院選挙こそ天下分け目の大きな戦になる。そのためには若者たち、浮動票層が挙って投票に行き、自分の思いを一票に込めなくてはいけない。自民党が勝とうが負けようが、有権者の大多数の民意がそれを選んだのなら、日本の将来に責任を持てるはずだから。  第6位。危機意識がないトップといえば安倍首相に敵う者はいないはずだ。先週ここでも触れたが、熊本大地震の被災地を激甚災害に指定するのが遅れに遅れ、25日になってやっと指定した。  被災地では、安倍など来なくていいから早く指定してくれという怨嗟の声が上がっていた。一説には北海道5区の補選を有利にするために遅らせたという見方もあるようだ。自民党候補絶対有利なところに大地震が起きたから楽勝のはずなのに、1万2000票差の辛勝だったのは、自民党政治に賞味期限切れが来ているという証左であろう。  その上、熊本入りした内閣府副大臣で現地の対策本部長に指名された松本文明氏が、政府とのテレビ会議で「食べるものがないので戦えない。バナナでもおにぎりでも、差し入れを近くの先生からお願いできないか」と河野太郎防災担当相に要請したものだから、たった6日間でクビにされてしまったのである。  新潮で高井崇志民進党議員が「おにぎり1つ食べられない方々がいる状況で、県職員も参加しているテレビ会議という公の場でなされたわけですから、被災地に寄り添っている態度とは到底思えません」というのももっともである。  以前ここで、私の住んでいる東京・中野区ではこのところ殺人事件が起こったり誘拐犯が移り住んできたり、不穏な空気が漂っていると書いたが、とどめは松本議員かもしれない。彼は都議を4期務めた後、衆議院選に出馬して当選した。だが、同じ選挙区の長妻昭氏に連敗中で、比例でやっと復活当選してきている。  私の友人が親しく、松本氏とは何度かゴルフをしたりメシを食ったことがある。安倍首相と親しいことがウリで、都会議員のときはかなりの権勢を誇っていた。  気はいいのだが国会議員の器ではなかったのだろう。安倍首相がコケれば先はないようだ。  ここで閑話休題。花田紀凱さんが「ワックマガジンズ」を離れて創った「月刊Hanada」6月号が出た。同じ6月号の「WiLL」と比べると表紙はソックリである。 「出版人・広告人」編集長の今井照容氏はこういっている。 「連載を除いた部分を比べてみるならば、こう言っては失礼だが、花田紀凱と立林昭彦という編集長の力量の差がモロに出てしまっている。『月刊Hanada』に軍配を上げざるを得ないのだ。立林は編集長としてマジメ過ぎるのだろう。新生『WiLL』は『雑』を欠いてしまっているのである」 「WiLL」のウリは「豊かな国の、こころ貧しき人々 曾野綾子・渡部昇一」「北朝鮮暴走ミサイルに金正恩『斬首作戦』石原慎太郎・能勢伸之」。 「月刊Hanada」のほうは「TBSの『重大犯罪』小川榮太郎」「古舘伊知郎とは何だったのか 寺崎友芳」。  西尾幹二、櫻井よしこはどちらにも載っている。私にはどちらがどう違うのかまったくわからないが、こうした雑誌が2誌ともに生き残れるとはとても思えないのだが。  第5位。よく恋は盲目といわれるが、タレントのベッキー(32)もゲスな男に惚れたために、自分の番組もCMもすべて失ってしまった。  紅白出場バンドのボーカル・川谷絵音(27)との「不倫旅行」を報じたのは文春だったが、その後、川谷の妻の告白、川谷インタビューなど次々に報じた。  休養に入ったベッキーにも文春はインタビューを申し込んでいたようだが、断られていた。だが、4月22日に彼女の所属事務所「サンミュージックプロダクション」の代表取締役社長・相澤正久氏が直々にベッキーの手紙を持って、文春編集部に現れたそうである。  和紙の便せん5枚。手紙の写真が掲載されているが、なかなかきれいな筆跡だ。  そこには、インタビューを受けられないこと、記者会見で川谷とは「恋愛関係」だったにもかかわらず「友人関係」といって、文春の報道を否定するようなことをしたことへのお詫びが述べられている。  文春で川谷の奥様の記事を読んで、初めて奥様のお気持ちを知って気持ちの整理がつき、「川谷さんへの気持ちはもうありません」と、すでに離別したと書いている。  ベッキーは「何よりもまず、川谷さんの奥様へ謝罪をしたいというのが今の一番の気持ちです」。事務所を通じて謝罪の場を設けてもらえるようお願いしているが、いまだ叶っていないと書いている。文春はこう結ぶ。 「今回のベッキーの手紙をA子(川谷の妻=筆者注)さんはどう読むのか。こじれにこじれた愛憎劇は終止符に向かって動き出そうとしている」  私にはそうは思えない。ベッキーが川谷の妻に謝りたいという気持ちは正直なものであろう。だが手紙の文面の裏にあるベッキーと事務所側の“底意”が透けて見える気がしてならないのだ。  ベッキー本人も仕事を失って大変だろうが、年に4億円を稼いでいたといわれる彼女を失って、事務所側も必死なはずである。  そこで、敢えて文春に手紙を書くことで、誌面を通じて「世間」にお詫びし、これだけ謝っているのだから川谷の妻は会ってやれという「空気」を作り出し、ベッキーが涙ながらに妻に謝るセレモニーを経て、晴れて仕事に復帰したいという“ホンネ”である。  私はベッキーに憎しみも愛情もあるわけではない。だが、30過ぎた女が、結婚している年下の男と手に手を取って男の実家に泊まりに行くというバカなことをしでかし、一人の女性の人生を狂わせたのだから、少なくとも半年や1年は黙って謹慎するのが筋というものではないか。そう思わないかね文春さん!  次はフライデーの張り込みネタ。「『くりぃむしちゅー』有田哲平 3億円豪邸でスレンダー美女とゴールイン目前」。デジタル・フライデーから引用してみよう。 「フカキョンときて、ローラ! 『くりぃむしちゅー』有田哲平(45)の大金星は、たしかにインパクトがあった。  一部芸能マスコミは、ローラ本人がいくら否定しても結婚を疑わず、最近も『彼女の誕生日である3月30日に入籍するのでは?』という憶測まがいの記事を掲載するメディアがあった。だが残念ながら―12年に本誌が二人の交際をスクープした後、有田は彼女と逢瀬を重ねたマンションを引き払って、『土地、建物、リフォーム代で総額3億円は下らない』(テレビ局スタッフ)という一戸建てを、都内一等地に購入。美女とひっそり、愛を育んでいたのである」  なんでお笑い芸人ってそんなにモテて稼げるのかね。愛車はポルシェだそうだ。有田のところで半同棲生活を送っているのは、戸田恵梨香似の一般女性らしい。彼は結婚願望が強く、もう芸能人はこりごりだそうだから、年内結婚もあるかもしれないという。  さて、文春の巻頭は「告発スクープ 舛添知事『公用車』で毎週末に『温泉地別荘』通い」。海外に出張する際、湯水のように税金を使っていたことが暴かれた舛添都知事だが、今度は、ほとんど毎週末に自宅のある世田谷区ではなく、神奈川県・湯河原にある別荘に公用車を使って行っていることが明らかになったというのである。  文春が調べたところ、都庁から自宅のある世田谷を経由して湯河原へ行くと走行距離は200キロを超え6時間ほどかかる。都内のハイヤー会社に問い合わせると都庁と湯河原往復だと約8万円かかるという。1年で49回往復しているから400万円ぐらいになるそうだ。それに運転手の時間外勤務代も加わるではないかと文春は批判する。  別荘は約300坪で、そこに和風の数寄屋造りの家と堂々たる洋館が建っているという。しかも温泉付き。地元の不動産の見積もりでは全部合わせると2億円近くかかるそうだ。  たまの週末に別荘へ行くのはいいだろうが、ほぼ毎週行くのは、文春が指摘しているように「危機管理上」問題ありだろう。首都圏に地震が発生したら道路は封鎖され、戻ってくる手段がなくなってしまう。ヘリコプターを使うからというのは、首長としての責任感のなさといわれても致し方ない。  こんな危機意識のない人間に東京のような大都会を任せていいはずはない。猪瀬直樹前都知事のほうがまだましだったと思えてくる。もっと掘ればカネや女がらみの話が出てくるのではないか。他の週刊誌も頑張ってほしいものである。  ゴールデンウイーク前で今週発売の週刊誌はほとんど合併号。現代とポストは袋とじに力を入れてともに450円。新潮が420円。年初以来スクープを連発している文春は430円だが、読み応えがあるのはやはり文春である。  なかでも一番おもしろかったのはプロテニスプレーヤー・錦織圭(26)と観月あこ(24)のツーショット写真と、彼女をめぐる周りの声を集めた記事だった。 「バルセロナ・オープン」に出場するためにスペイン・バルセロナに来た錦織と観月がレストランに連れ立って行く姿、レストランでの仲睦まじい2人、錦織の試合を観戦する観月など、文春のいうように周囲を気にすることなく振る舞う2人がグラビアで拝める。  この試合の決勝で錦織はナダルにストレート負けして3連覇はならなかった。だが、彼女といる錦織は、同じホテルに泊まり、サッカーのFCバルセロナの試合を観戦したり、2人の時間を楽しんでいたようだ。  観月は富山県出身で裕福な両親を持つ箱入り娘だったが、地元ではかなり目立つ存在だったという。高校を卒業し上京してモデル活動をするが、仕事よりも幅広い交友関係で知られていたそうだ。  文春によれば、彼女を一躍有名にしたのは、ジャニーズ事務所「Kis-My-Ft2」のメンバーの玉森裕太(26)との熱愛発覚だった。  錦織と観月の出会いは「西麻布のバーでの合コンだったそうです。(中略)正式な交際となったのは昨年の夏頃と聞いています」(観月の知人)。だが、当時錦織には結婚間近といわれていた北京五輪新体操代表の坪井保菜美(27)がいた。  坪井はお互いの両親にも紹介し合い、早稲田大学のスポーツ科学部を出ていた彼女は、栄養学や運動生理学を学んでいて、ツアーに帯同して錦織の健康管理もしていたという。  そこに観月が割り込んできたということになる。観月は錦織がコートに立っているとき以外はほとんど一緒にいて、夫人のような振る舞いをしているようだ。  だが、事情を知るテニス関係者が「いつ昨年の“悪夢のUSオープン”が甦らないとも限らない。みんな二人の交際には大反対なんです」と話す。  それは15年のUSオープン。前年準優勝という成績だったために期待されたが、よもやの1回戦敗退。敗因が観月にあると先のテニス関係者がいっている。2人は交際して間もない頃だったが、錦織が練習をサボるようになり、ホテルに籠もりきりになったという。 「圭も若いから仕方ないけど、スタミナだって消耗するだろうし、よもやのデキ婚なんてことになったら目も当てられません」(テニス関係者)  そうした彼女の奔放すぎる振る舞いが、錦織のコーチのマイケル・チャンを激怒させてしまったそうだ。  錦織は日本テニス界に現れた期待の星だし、まだまだ上を目指すことができる逸材なのだから当然だろう。  文春は観月が心酔している女性占い師についても言及しているが、それはともかく錦織が現を抜かしている女性の存在は、テニスファンならずとも心配である。  ところで先週、年初来スクープを次々かっ飛ばしている文春の編集長・新谷学氏と会って、いろいろ話を聞いた。さわりを少しご披露しよう。  新谷編集長は、文春は潤沢ではない取材費と少ない人員で何をターゲットにするか、「選択と集中」を編集長就任当時から考えていた。  最初の編集会議で「文春はスクープに絞り込んでやる」と宣言した。そしてすぐに小沢一郎の妻の離縁状という大スクープを放つのである。  週刊新潮が創刊され、その成功に預かろうと現代、文春が次々に創刊されるのだが、「選択と集中」は出版社系週刊誌が考え出したというより、苦肉の策であった。  少ない人員と少ない情報で、当時100万部を誇っていた週刊朝日やサンデー毎日に戦いを挑んだのだが、まともにやったのでは敵うわけがない。  そこで「メディア批判とスキャンダル」に絞り込んで取材するのである。メディアは当時は大新聞、中でも朝日新聞に向けられた。  権力者や有名人、芸能人に絞り込んでスキャンダルを報じることは、お品のいい新聞社系では絶対できなかったから、あっという間に出版社系が天下を取ったのだ。  新谷編集長は「原点帰り」したのである。だが、数々のスクープを放つも部数的には苦しい時期が続いたという。  特に昨年はスクープでも部数は積み上がらず、相当悩んだという。そこでやった「春画」掲載が一部読者や会社の上層部の反発を買い、3カ月休養という“屈辱”を味わうのである。  他の週刊誌、特に現代やポストが「死ぬまでSEX」やヘアヌードグラビアに「集中」していったのは、事件ものや苦労して取ったスクープが部数増に結びつかなかった文春を見ていて、早々にそっちを諦め、部数減の歯止めをかけるSEX路線へと向かっていったのである。  だが、休養から復帰した年初以来、連発するスクープは部数に結びついてきたというのである。今年に入って何回も完売の週が出た。  少し前から文春の記事を1本いくら(4万円だそうだ)でテレビ局などへ売る「コンテンツビジネス」を始めたという。  今週のベッキーからの手紙などは、ワイドショーから「売ってくれ」という申し込みが殺到して、嬉しい悲鳴を上げているというのだ。  一つのテレビ局には毎日何本ものワイドショーやニュースショーがあるから、4万円×何十本になる。このままいけば相当な売上が見込める。それにデジタル文春の会員だけでも7,000人近くになるという。他にも「dマガジン」などでも相当な売上があると聞いている(月に3,000万円近くの売上があるという)。  スクープがカネになるという当たり前だが、これまでどこの雑誌も成功していない分野にも文春は手を伸ばし、成功の果実をもぎ取ろうとしているのである。  雑誌は編集長のものである。一人の名編集長が出れば雑誌は変わる。それを見事に体現しているのが新谷編集長だ。  彼の一番いいところは、誰のスキャンダルをやれば話題になるかがわかることである。私もやったことがあるからわかるが、簡単なことではない。  もう一つ付け加えておこう。日本の報道の自由度は世界で72位だといわれる。日本の大メディアは自主規制と権力者におもねっていると世界から見られているのだ。  日本のメディアの「中国化」が冗談ではなく世界の常識になりつつある。そうした背景があるからこそ、権力者から芸能人まで、彼らの恥部を暴きその座から引きずり下ろしている文春が脚光を浴びているのだ。  現代やポストは恥ずかしくないのか。スクープが部数増に結びつき、そのコンテンツがデジタル化でさらにカネを生み、他のメディアにも売れるのである。  だが、聞いた話だが、新潮の乙武匡洋スキャンダルは部数増に結びつかなかったという。なぜか? 新谷編集長がいうには、文春の読者は30代40代の読者が多く、半数が女性だそうだ。彼は、文春の読者はスクープにすぐ反応してくれるといった。文春は読者と対話しながら、読者を育ててきたのである。  現代やポストがたまたまスクープをやっても、SEX記事ばかりに興味のある読者しか相手にしてこなかったから、反応が鈍いのである。  だが時間はかかっても、週刊誌や雑誌の役割は「新聞、テレビにできないことをやる」ことでしかない。SEX記事も新聞やテレビができないことではあるが、やはり満天下を唸らせるスクープは週刊誌の華である。  それに興味のない週刊誌など消えてなくなるに決まっている。今すぐスクープ競争に入る準備を進めるべきである。それでも2、3年は部数増に結びつかないかもしれない。だがそれしか生き延びる道はないと思い定めるべきだ。いざ立て!  今週の注目記事第1位は、三菱グループの天皇に直撃した新潮の記事だ。三菱自動車というのは三菱グループの中では不祥事のデパートみたいな会社である。新潮によれば、00年にリコール隠しが発覚し、02年にはトラックのタイヤの脱輪による母子3人死傷事故、04年にはまたリコール隠しが発覚して倒産の危機に直面している。  そして今回は燃費データの不正操作が発覚した。三菱グループという巨大な中で守られているからなんとか生き延びているのだろうが、企業として守らなければならない大事なものが抜け落ちているのではないかと思わざるを得ない。  それが何かを明らかにしてくれたのが、新潮の「三菱グループの天皇」といわれている相川賢太郎氏(88)インタビューであった。  今回の問題で頭を下げた相川哲郎三菱自動車社長の実父で、東大を出て三菱重工の社長を1989年から3期6年、会長を2期4年務め、今も三菱グループ全体に睨みをきかせているという。  毎月第2金曜日には三菱グループの主要企業29社の社長や会長たちが集まる「金曜会」というのがあり、その世話人代表を96年から99年まで務めている。ちなみにグループの御三家は三菱重工、三菱商事、三菱東京UFJ銀行だそうだ。  この御仁、わが息子が引き起こした今回の不祥事をどう思っているのだろうか。 「あれ(今回の不正問題=筆者注)はコマーシャル(カタログなどに記された公表燃費性能=筆者注)だから、効くのか効かないのか分からないけど、多少効けばいいというような気持ちが薬屋にあるのと同じでね。自動車も“まあ(リッター)30キロくらい走れば良いんじゃなかろうか”という軽い気持ちで出したんじゃないか、と僕は想像していますけどね」  続けて、燃費がいいから自動車を買うなんていう人はいない。その自動車がいいから買うのであって、軽い気持ちで罪悪感はまったくなかったに違いないというのだ。さらに、「その人達もね、燃費を良くすれば1台でも多く売れるんじゃないかと考えたんでしょう。(中略)彼らを咎めちゃいけない。三菱自動車のことを一生懸命考えて、過ちを犯したんだから」。  呆れ果てるというのはこのことをいうのであろう。犯罪行為でも一生懸命やったのだから罪を責めてはいけない。こういう人間がいた三菱重工は防衛産業の中核会社である。背筋が寒くなるのは私だけではないはずだ。 (文=元木昌彦)

総資産は2,493億円超! 「高額所得者番付2016」第2位に“紗栄子のカレシ”前澤友作氏が堂々ランクイン

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「週刊文春」(4/28号、文藝春秋)
今週の注目記事 1位 「原発は本当に大丈夫か?<徹底検証>」(「週刊文春」4/28号) 「『熊本地震』瓦礫に咲く花」(「週刊新潮」4/28号) 2位 「『朝日新聞』部数水増し3割で『大新聞』の明日」(「週刊新潮」4/28号) 3位 「僕たちのヒーローはみんな在日だった」(「週刊現代」5/7・14号) 4位 「ライバル誌『週刊現代』のSEX特集60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』を実践してみた」(「週刊ポスト」5/6・13号) 5位 「自民党参院選候補 山田宏妻が嘆きの告白」(「週刊文春」4/28号) 6位 「発表! ニッポンの『ウラ大金持ち』ランキングベスト100」(「週刊現代」5/7・14号) 7位 「【告発スクープ】ダノンが隠蔽した『ヨーグルト異物混入』事件」(「週刊文春」4/28号) 8位 「驚異のMEGA地震予測 新たなる『警戒地域』」(「週刊ポスト」5/6・13号) 9位 「藤原紀香大炎上『火の国』ブログで熊本県民を怒らせ、土足厳禁の松竹座をブーツで闊歩し梨園からブーイング」(「週刊文春」4/28号) 10位 「逮捕! 田母神敏雄<元航空幕僚長>『夜の赤坂豪遊と愛人』」(「フライデー」5/6号) 11位 「元日テレジェニック・高崎聖子<改め、高橋しょう子>のAV」(「週刊現代」5/7・14号) 12位 「北海道『仁義なき補選』最前線ルポ」(「週刊文春」4/28号) 【巻末付録】現代とポストのSEXグラビア比べ!  GWを控え、各誌、合併号の季節である。今日発売の現代とポストは、合わせて900円。1冊450円というのは、いつもながら高いな~。  450円あったら、すき家で牛丼を食べて、ドトールでコーヒーが飲める。そうブツブツ言いながら、パラパラめくってみる。グラビアに気合いが入っているのはわかるが、特集は合併号らしい華やかさがない。まあ、上にも入れたが、ポストの「ライバル誌『週刊現代』のSEX特集を実践してみた」というのが“意外”に面白かった。おちょくってけなすのかと思ったら、真面目に取り組んでいる。それは後ほど紹介しよう。  まずは文春から。昨日投開票が行われた北海道5区の補選の投票前の状態を報じていた。自民党公認で故・町村信孝衆院議長の娘婿である和田義明氏(44)と、高校中退で2人の子どもを持つシングルマザーで、北海道大学大学院で公共政策を学んでいる池田真紀氏(43)の一騎打ちになった。  和田氏は町村氏の地盤を受け継ぎ、選挙区内に3万近い票を持つ新党大地の鈴木宗男氏が支援しているから、負けようがない戦いのはずだが、現状は池田氏が互角の戦いをしていて、安倍首相は大慌てだったという。  池田氏が支持を伸ばしている背景には、共産党が独自候補の擁立を取り下げ、民共共闘が進んでいることが大きい。また、せっかく取り込んだ宗男氏だが、宗男氏と娘の貴子氏が目立ちすぎると、誰の選挙だかわからなくなるという批判が後援会から出て、宗男隠しにあっていると、本人も腹を立てている。 「総決起集会に私を呼んでおきながら(応援演説の)出番も与えない。(中略)昔の町村流のやり方に固執しているのか、勝つためにどうすればいいのか分かっていないのか、不思議でなりません」(鈴木宗男氏)  アベノミクスは失敗で円高、株は乱高下。TPPでは、日本側の聖域が守られていないことがだんだん明るみに出てきた。消費税10%は先送りが既定路線となり、今さら発表してもインパクトは少ない。そこに熊本地震が起きたのだから、もはや安倍政権はレイムダック状態になってきている。  結果は和田氏が当選したが、得票は和田氏が約13万5,800票、池田氏が約12万3,500票と、大楽勝と思われていた自民党の牙城を崩す勢いだった。特に浮動票は圧倒的に池田氏が多かったから、もっと投票率が上がっていたらと思う。  この結果を見て、安倍首相は衆参同日選挙をあきらめたようだ。  衆議院京都3区の補欠選挙は民進党の前議員・泉健太氏が当選したが、投票率は30.12%で、戦後に行われた衆議院の補欠選挙の中では最も低くなった。参議院選挙は、みんなで選挙に行こうね。  どうでもいい話だが、先週も紹介した元日テレジェニック・高崎聖子が高橋しょう子と改名して出たAVが、5月1日に発売されると現代がご丁寧に報じてくれている。  価格は2,480円~。レンタルはないので、近くのアダルトショップで買うか、ネットのDMMにアクセスして動画をダウンロードする。Amazonでも買えるそうだ。興味のある方はどうぞ。  元航空幕僚長の田母神俊雄氏(67)が、公職選挙法違反容疑で逮捕された。私も多少袖すり合ったことがあるが、世間知には疎いという印象だった。幕僚長を辞めた直後に話を聞くために自宅に電話をかけると、上品そうな奥さんが対応してくれた。だが友人から、田母神氏は愛人問題で奥さんと別れる・別れないの騒動になっていると聞いて、驚いたことがあった。  フライデーは、彼について「カネと酒とオンナが大好きな俗物ですよ。戦後日本最後の侍なんてキャッチフレーズは、実像とはほど遠い」(田母神容疑者の知人)とバッサリ。よくこんな男の政治団体へ1億3,000万円もの寄付が集まったものだ。  さて先週、文春は、片岡愛之助には大阪・北新地のホステスとの間に男の子がいるが、藤原紀香との結婚記者会見の翌日、彼女は愛之助の弁護士から、息子のDNA鑑定をしてほしいと告げられたと報じた。  それが出てから愛之助は「事実とかけ離れた記事の内容が出ており、僕自身大変驚いています」とブログで反論したが、再び彼女はこう言っている。 「事実とかけ離れた? それがどこなのか教えてほしいです。卑怯です。息子の前で、今までのことを洗いざらい、包み隠さず話せるというのでしょうか。(かつては実子と認めた)自分の言葉にもっと、責任と重みを持って欲しい」  紀香も、歌舞伎界では行儀の悪さなどが批判の対象になっていると、文春は報じている。 「歌舞伎界ではお祝いムードは皆無です。正直あの人(紀香)さえ(歌舞伎界に)来なければと思います」(歌舞伎関係者)  悪いところだけ「夫唱婦随」では、この結婚長く続くのだろうか?  ポストの専売特許「MEGA地震予測」をしている村井俊治東大名誉教授が、熊本大地震も予測していたと報じている。  だが、ここが危ないと2014年5月から呼び掛けていたが、あまり長く警戒を続けていては読者を不安にさせてしまうと、昨年末に警戒を解除してしまっていたというのだ。ネット上では村井氏の予測を評価する一方で、不正確さを非難する声も上がっているという。  まあ、気象庁もお手上げの地震予測だから致し方ないとは思うが、今後の警戒ゾーンはどこになるのか? いくつも挙げているが、これを見ると日本全国が要警戒地域ではないか。  これで当たったと言われてもな~。  文春は世界的な食品メーカーの「ダノン」日本法人が、2014年10月、ひそかに「10月29日が賞味期限のダノンビオいちじくミックス」を営業担当の社員たちを動員して買い取りに走らせていたことを報じている。  酵母菌が混入していたのだが、無害だとダノンジャパンは回答している。だが「健康被害がないからOKではなく、『欠陥が見つかれば公表する』そして『回収の対応をとる』というのがきちんとした企業です」(消費者問題研究所の垣田達哉氏)というのは当然だろう。  三菱自動車が先日、軽自動車4車種で燃費を実際よりよく見せる不正を行っていたと発表した。国内で生産・販売している全車種のうち半数以上が、法令と違う方法で測定されていた可能性が出てきたといわれている。  ドイツのフォルクスワーゲンと同様のケースのようだが、ほかの日本の自動車メーカーでも同じことがあるのではないか。不正が見つかれば直ちに公表する。遅れるとその分、信用を回復するのに時間がかかる。そう思って決断できる経営トップが、どれだけいるのだろうか?  現代の「2016年版高額所得者番付」を見ていると、昔のことを思い出す。今の時期になると、高額所得者番付が新聞に載った。この番付は事前にマスコミに配られるのだが、週刊誌はかなり前から取材しておかないと締め切りに間に合わない。  知り合いの新聞記者から手に入れた番付のコピーを記者の人たちに渡して、企業の社長や土地成金、スポーツ選手や作家などを取材してコメント取りをやったものだった。  あの頃は、長者番付の上位は親から相続した土地を売って大金を手に入れた人が多かった。上位の常連は大企業のオーナー経営者たちだった。  その頃と比べると、顔ぶれはずいぶん変わってきている。今回のランキングは、総資産の多い順になっているようだ。  第1位はキーエンス名誉会長の滝崎武光(70)氏。計測機器や電子顕微鏡が評価され、社員の平均年収が日本一高い会社としても知られる。総資産は3,062億2,000万円。  2位がスタートトゥデイという会社の前澤友作(40)氏。CD通販会社として設立され、アパレルのオンラインショッピングサイト「ZOZOTOWN」がヒットした。総資産は2,493億6,000万円。  3位はエービーシーマート創業者の三木正浩(60)氏。安価なブーツを売り出して売り上げを伸ばした靴小売チェーン。総資産は2,332億7,000万円。  4位はホテルチェーンを擁するアパグループ代表の元谷外志雄(72)氏。総資産は2,200億万円。  5位はコロプラ社長の馬場功淳(38)氏。スマホ向けのゲーム開発会社だそうだ。総資産は1,751億4,000万円。  多くがIT関連企業か、安売りで伸びてきた会社のようだ。こうした企業は、10年後にどうなっているのだろう? 来年からは、10年前のランキングと現在のを比べて見せてくれないだろうか。世の中の流れがわかって面白いと思うのだが。  文春が参議院選の自民党公認候補、山田宏元杉並区長のスキャンダルを報じている。山田氏は先月話題になった「保育園落ちた」ブログを、こう批判した。「まあ落書きですね。『生んだのはあなたでしょう』『親の責任でしょ。まずは』と言いたいところだ」。だが、山田氏にこう言える資格があるのかと、文春は問うている。  以前、山田氏は愛人問題で騒がれたが、現在は、妻と東京家裁で離婚裁判中だというのだ。それも、原告が山田氏で、妻が被告なのだ。  妻の祐子さんは離婚の意思はないといい、「彼女を訴えたのは、参議院選で議員復帰する前に彼女とのことを精算したい」「今は現職ではないし、借金しか残っていないので、慰謝料で大金を払わなくても済む」という姑息なやり方だと非難する。 「女性とお金にだらしないのは間違いありません。(中略)当時は離婚も考えましたが、子供たちがまだ小さくて……。彼らのことを考えると、そんな決断はできなかったのです」  先日、次男が結婚式を挙げたそうだが、山田氏は欠席して手紙だけを送ってきたそうだ。  人間的には何かが欠落しているが、政治姿勢には彼女も息子たちも共感しているという。だが、自分の欲望のまま律することができない人間に、政治家になる資格があるのだろうか? 私は疑問である。  今週の現代とポストのSEX記事は、現代が「妻から夫へ これが本音です!『してほしいSEX』『してほしくないSEX』」。読まないでも内容はわかる。  ポストのほうは「ザ・ベスト・オブ『死ぬまでSEX』」。第1部と第2部がある。特に第2部は週刊現代のSEX記事の中から「思わず目を丸くした記事」をピックアップして組んでいる。  思いつくことがなくなって自棄になってやったのかと思ったが、どうしてどうして、真面目に取り組んでいるところがほほえましい。  どんなのを試したのかというと、「なかなか上手に入らない『クリトリス尿道挿入』という流儀」「性の賢者なら試している『小陰唇観音開き』で妻に怒られた」「心臓にやさしいテクニック『ホバリングタッチ』で毛も感じる」「ブラジル女性が叫ぶ体位『寝坊する犬』で恥丘の裏側へ」「睾丸を毎日モミモミすれば下半身が元気になる!?」など。  タイトルだけではわかりにくいが、こうして見ると、現代のタイトルはなかなかうまい。  やることは万国同じだから、せめてタイトルだけでも、という苦労の跡がうかがえる。他誌の企画も取り込んでしまうポストの貪欲さを買って上位に入れてみたので、ぜひ編集部の苦労を頭に入れて読んでみてください。  現代の「僕たちのヒーローはみんな在日だった」というタイトルを見て、30年ほど前に引き戻された気がした。  朴一大阪市立大学教授が同じタイトルの文庫を講談社のα文庫から出したことで、この企画を組んだようだ。  私が「月刊現代」の編集部にいた頃、在日の芸能人やスポーツ選手、企業の社長たちを調べて、その人たちの名前を載せ、話題になったことがあった。  まだほとんどの人たちが日本名を名乗り、在日であることをカミングアウトする人は少なかった時代であった。出された人たちは迷惑したことだろう。  ネタ元は韓国の新聞や雑誌だった。そこには日本で成功しているわが同胞たちという特集があり、日本名と韓国名を併記してあった。  ずいぶん昔になるが、伊集院静氏と初めて会ったとき、彼の名刺に韓国名が書かれていたのを見て、格好いい人だなと思った記憶がある。  私がいた講談社でも、社員名に韓国語が見られるようになったのは、それほど遠い昔のことではなかった。  今の若い人は韓国名を名乗る人が多いようだし、なんとも思わなくなったが、ここへくるまではやはり長い時間がかかっているのだ。  今回の朴さんも、名前を挙げているのは故人やよく知られた人が多い。やしきたかじん、力道山、松田優作、都はるみ、和田アキ子などなど。松坂慶子は私の中学校の後輩だが、彼女はその頃から、きれいな女の子がいると騒がれていた。  NHK朝の連ドラ『マッサン』の玉山鉄二、野球選手の桧山進次郎選手は知らなかった。  美空ひばりも在日ではないかというウワサは以前からあった。ノンフィクション作家の本田靖春さんと美空を取材しているとき、彼女にそのことについて聞いてみようかという思いはあったが、本田さんの意向もあってやめたことがある。  在日の人たちに芸能や音楽関係、スポーツ選手が多いのは、その頃はなかなか一般企業に就職できなかったということも関係していると思う。今は少しよくなってきているのだろうが、こうした“差別”は完全になくさなければいけない。  先週はポスト、今週は新潮が朝日新聞の押し紙問題を特集している。事の発端は、朝日新聞の販売店が、新聞の注文部数を減らしたいと朝日新聞側に申し入れたにもかかわらず、同社の営業社員は考え直せと突っぱねたので、たまりかねて公正取引委員会に申告したのだ。  そこで公取委は、放置すれば違反につながると朝日新聞側にイエローカードを出したというのである。  新潮によれば、公取委が動いたのは、2月15日に日本記者クラブで行われた公取委の杉本和行委員長の会見の席で、朝日新聞のエース記者大鹿靖明氏が、こう質問したことから始まったという。 「(朝日の)販売店を調べに行った次第ですが……。そこでお話を伺うと、相当、押し紙が横行している、と。みんな新聞社から配達されてビニールでくるまったまま、古紙回収業者が回収していく。私が見聞きしてた限りだと、25%から30%くらいが押し紙になっている。どこの販売店も何とかしてほしいけれども、新聞社がやってくれない、と」  新聞業界最大のタブーとされる「押し紙問題」を、朝日新聞の記者が“告発”したというのである。それを受けて公取委が動き、先のような処分が朝日新聞に下されたのである。  押し紙は販売店の損失になるが、これまでは折り込み広告や、押し紙一部につき月1,500円の補助を出していたから続いてきた。  しかし、慰安婦問題などで14年に約740万部あった部数が10月には40万部減らし、現在は660万部にまで落ちているという。しかも、そのうちの25~30%が押し紙だというのだから、実数は500万を切るのではないだろうか?  これは、部数1位を誇る読売新聞とて同じである。新聞の窮状がうかがえるが、もうひとつ見逃せないのが、公取委が押し紙問題に積極的になった背景である。  公取委は総理大臣直属の行政委員会なのだ。したがって、自分の気に入らないことを書く朝日新聞に圧力をかけるには、安倍首相にとって好都合なのである。 「いまや新聞は安倍政権に完全に生殺与奪の権を握られたのである」(先週のポスト)  そんな折だが、「表現の自由」に関する国連特別報告者として初めて訪日したデービッド・ケイ氏(米国)が、日本での調査を終えて4月19日に外国特派員協会で会見したと朝日新聞が報じている。 「『特定秘密保護法や、「中立性」「公平性」を求める政府の圧力がメディアの自己検閲を生み出している』と分析。『ジャーナリストの多くが匿名を条件に面会に応じた。政治家からの間接的圧力で仕事を外され、沈黙を強いられたと訴えた』と述べた」(朝日新聞4月20日付)  また同じ紙面で、国際NGO「国境なき記者団」が、2016年の「報道の自由度ランキング」を発表したが、日本は前年より順位が11下がって72位だったと報じている。10年には11位だったから、安倍首相になって61も下がったことになる。  安倍首相批判報道を自主規制し、権力に擦り寄る大手メディアの堕落ぶりを指摘されているのに、なんだか他人事のような報道の仕方である。困ったものだ。  文春と新潮は当然ながら熊本大地震の記事がトップで、ページもたっぷり割いている。文春のタイトルは「原発は本当に大丈夫か?」、新潮は「『熊本地震』瓦礫に咲く花」。新潮にしては、珍しく切迫感の乏しいタイトルである。  まずは文春からいこう。地震直後の18日の衆議院TPP特別委員会で丸川珠代環境相兼原子力防災担当相が、答弁を要求されていないのに自ら立ち上がり、こう発言した。 「(原子力)規制委員会において、今のところ安全上の問題がないと判断されたと報告を受けております」  これを拙速な安全宣言だと、文春も批判している。地震の震源地から半径約150キロ圏内には3つの原発がある。鹿児島県の九州電力川内原発、佐賀県の九州電力玄海原発、愛媛県の四国電力伊方原発で、川内は2015年に1号機、10月には2号機が再稼働している。  玄海、伊方も近いうちに再稼働が見込まれている。今回の地震の震源は熊本から大分に向かって北東へ移動しているが、延長線上には川内と伊方原発が位置しているのだ。  特に川内原発は「過去に巨大噴火を起こした桜島周辺の姶良カルデラ(陥没地形)などに囲まれた“火山銀座”の内側にある」(文春)ため、「全国の原発で最悪の場所にあると言える」(井村隆介鹿児島大准教授)。  今月6日の川内原発差し止め裁判で、福岡高裁宮崎支部は住民側の抗告を棄却したが、一方で「最新の知見でも噴火時期や規模の的確な予測は困難な状況。規制委が的確に予測できることを前提に立地評価している点で、不合理といわざるを得ない」と付言しているのだ。  さらに九州電力は、川内原発を再稼働した後に「免震重要棟」を造らないと発表した。玄海原発にも造る考えはないと言っている。国会の原発事故調報告書で東電の清水元社長が「あれがなかったと思うとゾッとする」といっているほど重要なものを、平然と造らないと言い出しているのである。異常と言うしかない。  その国会事故調は、福島第一原発の電源が失われたのは津波の前、地震による可能性が高いと報告しているのだ。  だが、文春によれば、伊方原発は、地震による最大級の揺れの想定「基準地震動」を570ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)から650ガルに引き上げたから安全だと言っているが、「熊本大地震は1,580ガルを記録しています。これは地表での数値で、原発は固い岩盤の上にあるので、その半分ぐらいをイメージすればいいとはいえ、650ガルでは到底耐えられない」(岡村眞高知大特任教授)というのである。  こうした大きな疑問に対して、規制委員会の田中俊一委員長は表に出てきて説明するべきだ。さらに、今回の大地震で専門家たちが口をそろえていうのは「南海トラフ地震」が起きる可能性についてだ。南海トラフとはフィリピン海プレートとユーラシアプレートの間に位置し、地震を引き起こすエネルギーの貯蔵庫として知られ、90~150年の周期で大地震が起きている。  地震予知が専門の長尾年恭教授は、今年4月1日に起きた紀伊半島沖の地震(M6.1)が、南海トラフの東端で、今回の熊本地震は西の端にあたるという。 「後世の人は、(今回の熊本地震を=筆者注)南海トラフ地震の予兆だったと述べることになるのではないでしょうか」(長尾教授)  現在、南海トラフ地震は30年以内に起きると予測されているが、起きたら被害規模は想像もできないほど巨大になる。 「死亡者は47~50万人と推計されています」(立命館大学歴史都市防災研究所の佐藤比呂志教授)  ところで、14日の地震が起きた後に、安倍首相は被災地を視察すると言いだした。16日の早朝6時出発という日程が組まれたそうだが、当日未明の本震が起きて出発3時間前に中止になったそうだ。  もし行っていれば、警備やなんやかんやで1,000人規模の人員が動くことになり、被災地にとっては、菅直人首相(当時)が福島第一原発事故直後、現地を視察したときと同様、大きな非難を浴びたであろう。  安倍首相は、24日に投開票される衆院北海道5区の補選が気になり、そちらへ応援に行きたくてならないのだが、被災地視察より先にするわけにもいかず、官邸は頭を悩ませているという。  文春は、今回の震災報道では、NHKに対して稚拙だという批判があり、テレ朝『報道ステーション』の富川悠太アナの株は上昇したと書いている。  確かに、NHK地方局の新米アナなのだろう、「家が傾いています」「道路が陥没しています」程度の、見ればわかることしかいえない現地ルポにイライラしたことは事実だ。  富川アナは災害現場からの中継に慣れているから、「水を得た魚」のようにこなしていた。それに比べて、今春からTBS『NEWS23』のキャスターになった星浩氏の評価は低い。 「星さんの取材は、赤ちゃんが救出された家屋の前に佇んでいただけ。行政への問題提起など、はっきりした切り口はなく、最後に活断層について地元の首長と話したことや原発立地の問題を、その映像はないまま『報告』して終わり」(立教大学服部孝章名誉教授)で、精彩を欠いていたと手厳しい。  NHKについていえば、熊本出身の武田真一アナはよかった。NHKスペシャルでの冒頭「熊本県は私のふるさとです。家族や親戚、たくさんの友人がいます。(中略)また今夜も明かりのない夜を迎えることを思いますと胸が締め付けられます」と話したことで、大きな感動を呼んだ。  新潮は現地ルポを中心に、被災地で暮らしている女性タレントについても取り上げている。阿蘇の麓で暮らしていた井上晴美(41)は、最初の地震で自宅が住めるような状況ではなくなって、近くの友人宅の庭でテントを張って泊まっていた。そこへ本震が来て、自宅は全壊。今はなんとか空いている旅館を見つけて、そこの7畳で家族5人が生活しているという。  新潮も取り上げているが、Twitterなどを使った悪質なデマが飛び交ったのにはうんざりした。 「地震のせいでうちの近くの動物園からライオンが放たれたんだ」という程度ならまだ許せるかもしれないが「熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」に至っては、これを書き込んだ奴を明らかにして、悪質なひぼう中傷罪で逮捕するべきである。  気になる地震保険についても、新潮は触れている。 「現在、保険金額1,000万円の場合、熊本県の保険料は木造で1万600円、鉄筋は6,500円。これに対し、東京都は木造で3万2,600円、鉄筋で2万200円となる」(新潮)  金額は年額である。熊本県の地震保険の加入率は28.5%で、全国平均とほぼ同じだという。だが、1,000万円では満額もらえたとしても、当座の暮らしに消えていくだけだろう。  熊本地震が激甚災害に指定されれば、それなりの補償はあるのだろうが、安倍首相はなぜか渋っていた。それは北海道補選前に被害を大きく見せたくないからではないかと、ネットでは批判されているが、そう思われても致し方あるまい。  安倍の地元・山口県で起きた豪雨で死者・行方不明者4人、全壊家屋49棟だったが、すぐに激甚災害に指定した。今回のほうがはるかに被害は大きいのに、いまだに激甚災害指定しないのはなぜなのか?  そう思っていたら、ようやく政府は「25日午前、熊本、大分両県で相次ぐ地震の激甚災害への指定を持ち回り閣議で決定した。被災自治体の災害復旧事業に対する国の補助率が上積みされ、自治体は少ない負担で事業を実施できる。安倍晋三首相は24日に麻生太郎副総理兼財務相に復旧・復興のための平成28年度補正予算案の編成を指示しており、被災者の生活再建に全力を挙げる」(産経新聞4月25日付より)。  これも北海道5区の補選が辛うじて勝てたから、ようやく腰を上げたのであろう。  こうした大災害が起きると円高に振れるそうだ。被害の大きさやいまだに続く余震で、熊本を含む九州経済は大きな打撃を受けた。  被災者を救済し、倒れた家屋の復旧を急ぎ、日常生活を取り戻すために政府はもちろんのこと、日本人全員で助けなくてはいけない。そのために消費税をアップするのは致し方ないかもしれない。  それにはアップした分を全部救済に使うという確約と、使途をすべて明らかにすべきことは言うまでもない。 【巻末付録】  現代は、頭のカラーページで熊本地震被災地支援のための「有名人の私の愛用品お譲りします」という企画をやっている。  五郎丸歩のレッズのジャージー5,000円、壇蜜のシルクのパジャマ1万円、筒香嘉智のバッティンググローブ8,000円などなど。いい試みだとは思うが、もっと値段を上げるか品数を多くしないと、全部売り上げたとしても、失礼だが、たいした額にはならない。  この売り上げ+現代が100万円ぐらい出したらどうか。  グラビアは「リオ五輪 バレーボールイタリア代表 F・ピッチニーニ」。世界最高の肉体といわれるだけあって、迫力は満点。ただし、ヘア・ヌードではない。  元祖スイカップアナウンサー「古瀬絵理 黄金の時間」。こちらもヘアはないが、かわいい。「『国民的アイドルグループ』元人気No1メンバー 三上悠亜 恋しくて」。こちらにはかわいいヘアあり。進化する袋とじは「超高性能電子顕微鏡で女性の肉体を徹底調査」。こういう企画の難点は、微細になればなるほど、H度は少なくなることだ。  ポストはカメラマン渡部達生氏が撮っていた女優83人の「ピース」写真。よくまあこれだけ取っていたものだと感心。  珍しく巻頭から袋とじ。「フィギアスケート女王 村主章枝」。意外に太ももが太くない。セクシーさはイマイチ。  後半の袋とじはズバリ「きれいなお姉さん65人のアンダーヘア図鑑」。これもまあ、よく集めてきたね。  お次は元シェイプUPガールズ「中島史恵 47歳、このカラダを身よ!」と「坂口良子 28歳のフルヌード」。そして、また袋とじ「奇跡の女優ヌード」。島田陽子、五月みどり、大谷直子などなど。写真は小さいけど、濱田のり子の下半身がそそる。  今週は、現代はやや企画倒れ。ポストのほうが迫力、セクシー度ともに現代を上回っている。よってポストの勝利! (文=元木昌彦)

校了直前に巨大地震発生! 週刊誌は「熊本地震」をどう報じた?

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「アサヒ芸能」(4/21号、徳間書店)
今週の注目記事・第1位 「桃田賢斗 スナック美女との『乱倫写真』とヤクザ交遊!」(「アサヒ芸能」4/21号) 「『桃田選手』が撮られた『美人ママ』とキス以上の現場写真」(「週刊新潮」4/21号) 第2位 「藤原紀香は知っているのか? 片岡愛之助『隠し子の母』怒りの告発」(「週刊文春」4/21号) 第3位 「朝日新聞またも危機!『押し紙問題』の不可解な裏事情」(「週刊ポスト」4/29号) 第4位「『セブン&アイ』凄まじき権力闘争」(「週刊新潮」4/21号) 「セブン&アイ 鈴木敏文会長の独占告白」(「週刊ポスト」4/29号) 「<スクープ!> 鈴木敏文 独占告白」(「週刊現代」4/30号) 第5位 「舛添血税乱費知事の下劣な金銭感覚」(「週刊文春」4/21号) 第6位 「“甘利疑獄”<一色武氏が初めて明かす『URの秘密爆弾』>」(「週刊文春」4/21号) 第7位 「『オバマがヒロシマで謝るなら安倍は真珠湾に来い』と迫る米国の傲慢」(「週刊ポスト」4/29号) 第8位 「ユニクロ、マックの失敗は他人事ではない ある日、突然 捨てられる会社」(「週刊現代」4/30号) 第9位 「民進党『山尾志桜里』の嘘と政治資金ミステリー」(「週刊新潮」4/21号) 第10位 「籾井会長大暴走を支える『NHK美人記者』」(「週刊文春」4/21号) 第11位 「伊勢谷友介が16歳下の森星と半同棲中!」(「フライデー」4/29号) 第12位 「高齢者の憩いの場 ラブホの最新事情」(「週刊朝日」4/22号) 第13位 「青学大『箱根駅伝エース』の女性問題と暴行疑惑」(「フライデー」4/29号) 第14位 「『南海トラフ巨大地震』は半年以内に起きる!」(「週刊現代」4/30号) 【巻末付録】現代、ポストのSEX記事対決の勝者はどっちだ!  4月14日(木曜日)21時26分ごろ、熊本県で最大震度7の地震が発生した。私は遅い夕食をとりながらNHKの『ニュースウオッチ9』を見ていた。突然、地震警報が鳴り、そのすぐ後に九州で地震発生の第一報。九州地方の地図が出て、熊本のところに震度7と出ているではないか。東日本大震災と同じ規模の巨大地震。すぐに、川内原発は、玄海原発は大丈夫かと頭をよぎる。NHKで何度も流れる地震の瞬間の映像は、いかに揺れが激しかったかを教えてくれる。  熊本県・益城町は大きな被害に見舞われた。被災地の映像を見ながら胸塞がれる思いだった。不謹慎だが、同町に原発があったらとどうしても考えてしまう。先日、ここでも紹介した国会事故調の黒川清委員長は、福島第一原発事故で全電源が喪失したのは、津波の前の地震による可能性が高いと報告書に書いた。東日本大震災からわずか5年で震度7という大地震が起きたのである。被災地の救済と復興はもちろんだが、今すぐ原発再稼働をやめて、規制を見直さないと、取り返しのつかない事態になる。それが、今回の熊本地震の教訓だ。  週刊誌人間の哀しさである。木曜日、22時前、現代とポストは校了の最中である。校了中にテレビかネットで地震発生のニュースを知っただろう。ギリギリ間に合ったのではないか。  すぐに印刷所に電話して、締め切りを金曜日の朝8時まで延ばしてもらう。動ける人間をかき集め、直ちに取材を始める。最低3ページは欲しい。目次も差し替える。アンカーマンを手配して、データ原稿が少しまとまった時点で書き始めてもらう。ギリギリまで取材を続け、最後は口述でアンカーマンに伝える。なんとかなったはずだ。  そう思って今朝の現代とポストの新聞広告を見ると、現代には「『南海トラフ巨大地震』は半年以内に起きる!」というタイトルがあるが、ポストはなし。  私の時代から、ポストの校了は早かった。22時頃には終わっていたようだ。現代は0時前に終わることはまれだった。だが、これだけのニュースを知ったからには、編集部員に連絡して取材をさせ、突っ込むべきではなかったのか。  現代にしても、わずか1ページである。私の頃と違って、印刷所が校了遅れにいい顔をしないのだろうか? 編集長がそこまで言い出せないほど、弱腰なのか。せっかく週刊誌の第一報を、好機とは捉えなかったのだろうか?  テレビや新聞では触れない疑問は多々ある。もし、震度7の地震が川内や玄海原発の真下で起きていたら? 比較的地震の少ないといわれていた熊本で地震が起きたことで、首都圏地震が早まる恐れはないのだろうか? 震度7に耐えられる住宅やビルが都市部でどれぐらいあるのかなどなど、知りたいことはある。  事件モノや、素早い取材を要する記事づくりをしてこなかったために、初動が遅れたのではないか。1ページの現代を読みながら、そう思った。14位にしたが、ここで伝えるような情報はない。  13位にいく。フライデーに「青学大駅伝エースの女性問題と暴行疑惑」という記事がある。  最強駅伝チームのエースA(22)が女性から高額なプレゼントをもらい、一夜を共にしたにもかかわらず、暴言を吐いたり、顔面に頭突きをするなどして、あばらを折るほどの重傷を負わせたという。  3月上旬、女性は代々木署に相談している。Aは事実を認めたが、会ってもニヤニヤしていて誠意が感じられなかったという。フライデーは本人、青学の広報部、Aが入社している某社の広報部に取材を申し入れる。本人からは返答なし。青学は一部情報が入っていると認めるが、詳細は把握できていない。某社だけが、入社前に本人から報告を受けていると話している。  これも、駅伝バカということか。バドミントンの桃田賢斗のように、人気があるとなんでも許されると錯覚していると、痛い目に遭うはずだ。  次は朝日の「ラブホの最新事情」。いまやラブホは、高齢者の憩いの場になっているというのだ。これも「死ぬまでSEX」効果か。ラブホのなかには55歳以上だと休憩500円引き、宿泊1,000円引きもある。  なかには「精をつけなはれ」ということか、「新鮮玉子かけご飯」を無料で出すところも。歌舞伎町の裏の辺りだろう、40歳ぐらいの女性がこう語る。  80代の男性2人が客にいる。1人は1カ月に3回ぐらい会って、焼肉&カラオケ→ラブホ。もう1人は2ヶ月に1回くらいのペースで会っている、妻持ち男性。 「80代でも最終的には(精子を)出したいんですよ。(中略)違いは若い人より、舐められるのが好きなことかな」  高齢者がラブホを使うのは、正午から夜6時くらいまでが多いそうだ。男だけではない。韓流にハマっている女性が、韓国料理店にいる男の子をラブホに呼ぶケースもあるという。  八王子には先の「GG(ジジイ)割」があり、玄関には靴を履きやすいように椅子、風呂場にはメガネ置きがある。高齢者は2人でゆっくり風呂へ入り、エロビデオを仲良く見てゆっくりするのが多いそうだ。  だが、小さなラブホには、長期滞在する年金生活者も多いという。あなたはラブホをどう使いますか? 私はしばらくラブホに縁がないな。  フライデーは人気俳優・伊勢谷友介(39)が、16歳年下の人気モデル・森星(23)と半同棲中だと報じている。  4月の昼下がり。東京・目黒にある桜並木の下を、格好いいカップルが歩いている。伊勢谷は俳優としてのキャリアよりも、広末涼子、吉川ひなの、木村佳乃、長澤まさみなどの女性たちと浮き名を流してきたことで知られる。  森はファッションデザイナーの森英恵を祖母に持ち、18歳でパリの社交界にデビューした超セレブだという。  2人は、この日を含めて何度も目撃されているそうだ。きっかけは、森が出演している『新チューボーですよ!』(TBS系)に伊勢谷がゲスト出演したことだという。森は「好きな人ができたの!」とうれしそうに話していたそうだが、伊勢谷は結婚する気はないそうだ。  その理由は、彼が3歳の時に両親が離婚をして、なんと父親は7度の結婚歴がある超プレイボーイだからだそうだ。  彼は「オレは父親に似ているから、絶対結婚には向いていない」と周囲に話しているようだ。そんなところが、女からするとたまらないんだろうな。オレも言ってみたかったな。  文春のトップは「籾井会長大暴走を支える『NHK美人記者』」という思わせぶりな特集。NHKの美人記者といえば、安倍首相に一番近いといわれる、東大法学部卒で解説委員の岩田明子氏のことであろう。  もしや、岩田氏が籾井会長と“男女の仲”になっているという大スクープかと思って慌てて読んでみたが、そうではなかった。  要は、安倍首相が子飼いの会長として送り込んだ籾井氏が、周囲の反籾井の人間を次々に追っ払い、モンスターへと変貌を遂げつつあり、再任をもくろんでいるというのだ。  官邸も手を焼いていて、「再任だけはなんとしても避けなければならないが……」(政府高官)と困り果てているというのである。安倍首相の人を見る目がないことは、閣僚や自民党議員に次々不祥事が発覚することで証明済みだが、一番始末が悪いこの籾井氏を会長の座から引きずり降ろすのは、安倍首相、あなた自らやるべきだろう。  第9位。新潮が追及している民進党・山尾志桜里政調会長の政治資金問題だが、山尾氏は例によって「秘書が秘書が」で、責任逃れをしようとしている。  そこで新潮は「動かぬ証拠」として、山尾氏が選挙区の民家を賃借して「さくら館」と名付けて政治活動しているが、そこでの活動費が一切計上されていないのは「違法性が高い」と指摘したが、山尾氏は、常時使用している場所ではないので、総支部、後援会の事務所であるという認識に欠けていたと説明した。  だが、彼女のブログには「さくら館オープンに向けて準備中」と告知を載せ、記念写真まで掲載しているではないか。確かにその写真には「民主党愛知県第7区総支部長山尾しおり 後援会事務所」と、大きな看板と山尾氏が映っている。またそのブログで、何度も「さくら館」での政治活動状況について報告しているという。山尾氏は、早く出処進退を明らかにしたほうがいいと思うのだが。  現代のスクープでもなんでもない記事だが、素朴な疑問に答えているページが好きだ。  マックはともかく、ユニクロの最近の落ち込みは尋常ではない。16年2月の中間期連結決算で、純利益が前年同月比で55%も減り、8月の通期決算でも2期ぶりの最終減益になる見通しだというのである。  ユニクロの東京近郊にある中型店舗の店長(20代)が言うには、新製品が売れないそうだ。たとえ売れなくても新商品が追加されるため、在庫が積み上がるから、売り上げを保つために従来品を値下げせざるを得なくなる。そうすると安くした商品しか売れず、新商品はますます売れない悪循環に陥っているという。  現代は、ユニクロの不振には値上げよりも深刻な要因があるというのだ。「それは、ユニクロというブランド自体が消費者から『飽きられた』という事実だ」(現代)。中内功がつくり、初めて小売業界の雄になったダイエーと同じように、イノベーションが止まると消費者は離れていく。そう、消費者という大衆は「わがまま」なのである。  ユニクロも、株主の期待に応えて会社を大きくしたい、もっと稼ぎたいと思っているうちに、消費者にもっとよい物を提供するという原点を忘れてきてしまっているのではないかと問う。  マックもユニクロも、現状は極めて深刻である。アメリカの文化だったマックが出てきたときは、アメリカを感じたくてマックに並んだ。ユニクロのフリースは、どこの家でも2~3枚はあるだろう。スターバックスコーヒーも、当初の頃のありがたさは薄れてきている。  この「ありがたさ」を取り戻すのは至難である。柳井正氏の真価が問われている。  オバマ米大統領が、5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の際に、広島を訪問することを本格的に検討しているという。  実現すれば、結構なことだと思う。G7広島サミットに来ていた米国のケリー国務長官らが、広島平和記念資料館(広島市)を訪れた。特にケリー氏の訪問は、オバマ大統領の広島訪問が国内でどう受け取られるかの下見だといわれている。  いくつかのアメリカメディアは反発しているようだが、おおむね平静のようだ。ポストは、アメリカで、オバマ大統領が広島で「謝罪」の言葉を述べれば、アメリカは安倍首相もアメリカの真珠湾で「謝罪」せよという声が出るのではないかと危惧し、そういう言い方をするアメリカは傲慢だと難じている。  だが、ポストが心配しているようなことは起こらないだろう。オバマ大統領は広島を訪れて手を合わすだろうが、アメリカが原爆を落としたことへの謝罪をするとは思えない。「二度とこのような悲惨なことがあってはいけない」とは言うだろうが。  危惧するのは、日本の右派論陣が「オバマ大統領は謝罪せよ」と言ったり、デモを起こすことだろう。  アメリカが原爆を落としたことを謝罪するなら、そうしたことを引き起こした天皇の戦争責任を再び議論しなければならないはずだ。静かに手を合わせて祈る。そうして、二度とこういう悲劇を起こした戦争を引き起こさないよう誓う。それが時代を一歩進めていくのだ。そのためにも、ぜひオバマ大統領には広島へ行ってもらいたいと思う。  甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題が動きだした。文春は一色武氏の証言で、UR都市機構の内部にも2人通報者がおり、100万円ぐらいを接待費に使っていたという事実を突き付けている。  そのうちひとりは、一色氏にカネを返してきたそうだ。文春の直撃に「工事を進めるためにやったことだ」「クビになる覚悟はできている」と話している。  だが、ようやく東京地検が乗りだしてきて、いよいよかと思うと、すこし様子が違うと文春は言うのである。 「特捜幹部は腰が引けています。衆参ダブル選が噂される中、安倍政権からにらまれることを恐れている。今回の強制捜査も、甘利事務所や清島氏の自宅は家宅捜索されないという異例の形でした」(社会部記者)  日本では三権分立が機能していないという、いい見本である。  第5位。東京も小さな地震が頻発している。いつ首都直下型地震が起きても不思議ではない。それなのに、舛添要一東京都知事はのんきにニューヨークへ桜見物に出かけたと、文春が報じている。就任以来わずか2年で、海外出張費は2億円を超え、本年度も年間3億5,300万円もの経費が計上されているという。  文春は舛添都知事の過去の海外出張の記録を情報公開法に基づき開示請求したが、肝心な箇所はすべて黒塗りになっていた。ロンドン・パリ出張では「現地案内人の経費」として532万8,000円計上しているが、人数やひとり当たりの単価、時間が黒塗りでは適正かどうか検証できない。  これでは、後ろ暗いことがあって隠していると思われても致し方ない。文春は舛添都知事が国会議員時代、「国民の税金で億単位の借金を返済した疑惑」(新党改革の事務総長を務めていた山内俊夫・元参議院議員)や、彼と付き合っていた女性との間にもうけた男の子の養育費を、収入が激減したから減額してくれと調停を起こした件を持ち出し、「養育費は値切るが、血税は乱費する」と難じている。やはりこの人は、都知事などになってはいけなかった人なのである。  ところで、鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス の会長兼CEO(83)が突然記者会見を開いて、退任すると表明したのには驚かされた。  それも、井坂隆一社長に対して「COOとしては物足りない」「7年もやったのだからもう(退任しても)いいだろう」と内示を出したのに、2日たってから「『あの内示は受けられない』『私はまだ若いし、マンションの支払いもあるとけんか腰で向かってきた」と、日本を代表する企業の会長とは思えないブチ切れ会見に、記者たちもあ然とした。  先週の現代によれば、鈴木氏は井坂氏を退任させ、腹心の人間を後任に昇格させる人事案を提出したが、否決されてしまったために辞めることを決意したというのだ。  その背景には、イトーヨーカ堂の創業家との確執や、鈴木氏の息子を将来社長にしたい思惑があったといわれる。このようなやり方に反鈴木派は、外資系ファンドを巧みに利用しながら、人事に揺さぶりをかけたというのである。  新潮には、4月7日にセブン&アイの本社で行われた取締役会の模様を詳しく報じている。鈴木会長が井坂社長の退任を求めた2度の指名報酬委員会で、2人の社外取締役が、好業績が続いているセブン-イレブンの社長を交代させる合理的な理由がないと反対したため開かれた。  表決は取締役15人の投票によって行われ、鈴木会長の提出した新人事案に賛成が7票、反対が6票、棄権が2票で、わずかだが過半数に達しなかったため人事案は否決された。そして、取締役会後に鈴木会長は「オレは辞める。勝手にやってくれ」と言って、その日の午後、先の記者会見となったのだ。  鈴木会長が息子の康弘氏を社長にしたがっているというのは事実のようだが、それには鈴木会長の体調の問題も絡んでいるという。  昨年11月に鈴木氏は「硬膜下血腫」で倒れてしまった。「鈴木会長は焦ったでしょうね。自身の健康に不安が生じ、おちおちしてはいられなくなった。自分の意識がしっかりしているうちに、早く息子に継がせる体制を整えなければならない、と考えたはずです」(セブン&アイの関係者)。それだけに、鈴木会長が簡単に経営から手を引くとは思えないという声は多いようだ。  今週は、現代とポストが鈴木氏の直撃をしている。現代は先週の記事が鈴木氏の気分を損ねたようで、独占とうたっているが、少し苦しい。  ポストも立ち話だが、鈴木氏はかなり話したいようだ。要は、“息子を後任に据えたくてゴリ押ししている”といわれるのが嫌なようで、「親族が後を継ぐことには、基本的に僕は反対。セブンの場合でなくてもね」と答えている。  鈴木商店といわれているだけに、社内に鈴木復帰を求める声は少なくないようだ。鈴木氏にはショックだろうが、彼が退任発表後に、株価は上がったそうだ。市場が鈴木氏退任を評価しているということだ。  名経営者であっても、晩年を汚すケースは多い。鈴木氏はダイエーの中内功になるのか、すっぱり65歳でホンダから身を引いた本田宗一郎になるのだろうか?  第3位はポストの巻頭、朝日新聞の押し紙問題である。公正取引委員会が、朝日新聞の販売店が、新聞の注文部数を減らしたいと申し入れたにもかかわらず、同社の営業社員は考え直せと突っぱねたので、たまりかねて公取委に申告したのだ。  そこで公取委は、放置すれば違反につながると朝日新聞側にイエローカードを出したというのである。  ここには、新聞業界最大のタブーとされる「押し紙の問題」がある。押し紙は販売店の損失になるが、これまでは折り込み広告や、押し紙1部につき月1,500円の補助を出していたから続いてきた。  ポストによれば、慰安婦問題などで14年に約740万部あった部数が10月には40万部減らし、現在は660万部まで落ちているという。しかも、そのうちの25~30%が押し紙だというのだから、実数は500万を切るのではないだろうか。  これは、1位を誇る読売新聞とて同じである。新聞の窮状がうかがえるが、もうひとつ見逃せないのが、公取委が押し紙問題に積極的になった背景である。  公取委は、総理大臣直属の行政委員会なのだ。したがって、自分の気に入らないことを書く朝日新聞に圧力をかけるには、安倍首相にとって好都合なのである。 「いまや新聞は安倍政権に完全に生殺与奪の権を握られたのである」(ポスト)  権力は強く、怖い。押し紙をたった今なくせと言われれば、新聞全体が立ち行かなくなる。新聞界最大のタブーが、自分の首を絞めることになっているのだ。  今週の文春一番の読み物は、藤原紀香と結婚を発表した片岡愛之助の「隠し子のDNA鑑定を要求していた」である。  私は忘れていたが、愛之助は5年前に、大阪・北新地のホステスとの間に男の子がいると報じられていたのだ。その大宮美絵さん(47・仮名)が、文春に対して愛之助の実のなさを告白している。  その前に、愛之助の経歴をさらっておこう。彼は一般家庭の出身で、松竹芸能で子役として活躍するうちに、故・十三代片岡仁左衛門の部屋子となり、片岡千代丸として歌舞伎デビューした。高校を卒業すると仁左衛門の息子の片岡秀太郎の養子となり、六代目片岡愛之助を襲名する。  美絵さんが愛之助と出会ったのは、18年ほど前。親しくなった愛之助は、難波の松竹座の近くにあった彼女のマンションに泊まるようになる。彼女は愛之助の実家の実父母も公認の仲で、実母は彼女が妊娠中にがんで亡くなっているが、彼女が看取ったと話している。  子どもが生まれると、愛之助は大阪府内にマンションを購入して、彼女もホステスを辞め、3人で暮らし始めたという。 「息子の名前は、彼の実のお父さんがつけはったんです」(美絵さん)  愛之助は釈明会見で、母子とは3~4ヶ月暮らしただけだと説明していたが、美絵さんによると、「彼が出て行ったのは息子が幼稚園の年中(4~5歳)のとき。もちろん父親が誰かということもわかっています」。彼女はマンションを貸してアルバイトをしながら夜間学校に通い、資格を取ったという。  息子にお金が必要なときはその都度、愛之助にメールをして振り込んでもらった。14年の年末になって、「お金のことでごちゃごちゃ言われるのも嫌やから」と弁護士を立ててきて、それからは定期的に養育費を支払うようになったという。  愛之助は紀香との交際が発覚したときも、当時付き合っていたタレント熊切あさ美のマンションから何も言わずにいなくなっている。この男、相手が嫌になると説明責任を果たさず、屁のように消えるのが得意技のようである。  そんな愛之助が、よりによって結婚会見の翌日、代理人の弁護士に「先方が(息子の)DNA鑑定をしてくれと言っている」と言わせたというのである。 「5年前、隠し子騒動として報じられたとき、自分の息子だと発表したにもかかわらず、今さら何で? と強いショックを受けました。(中略)息子をどうするつもりなんでしょうか」(美絵さん)  読んだ感じだが、このDNA鑑定うんぬんはほかに何か事情がありそうだ。愛之助は自身のブログで、「今の時期に突然のことで、しかも事実とかけ離れた記事の内容が出ており、僕自身 大変驚いております」と書き、「この件に関しましては、弁護士を立て以前より話をさせて頂いております」としている。  だが、どんな事情があったとしても、愛之助が“不実”を重ねてきた男ではあるようだ。紀香との結婚も共白髪までといくかどうか、前途は多難のようだ。  今週の第1位は、アサ芸と新潮の発売前から話題になっていた、バドミントンのエース・桃田賢斗(21)の「美人ママとキス現場写真」である。  この写真は、火曜日に発売されたアサヒ芸能に出ている。ワイドショーなどではアサ芸については触れていなかったようだが、発売日からすればアサ芸のスクープである。  新潮は「キス“以上”の現場写真」と、タイトルがうまい。  アサ芸は、暴力団関係者が「桃田が錦糸町界隈で派手に遊んでいるのは有名だった。キャバクラやスナックを飲み歩くうちに、複数のヤクザと顔見知りの関係になったと聞いている」と話し、桃田がしている超高級時計のひとつはヤクザにもらったと、桃田がひけらかしていたと報じている(NTT東日本広報室はヤクザとの交友については否定)。  写真の1枚は、女性にせがまれて桃田が目を閉じてキスに応じているもの。もう1枚は、マイクを持って唄っている桃田に、ミニスカートがまくれ上がった女性が馬乗りになろうとしている。  新潮によれば、おととし年末頃、墨田区内のカラオケスナックで撮られたものだという。だとすると、桃田はまだ20歳になったばかり。  闇カジノに何度も出入りしていたことが明るみに出て、田児賢一(26)はバドミントン界から無期限の登録抹消、桃田は無期限の試合出場停止になったことは多くのメディアで報じられた。  この第一報は産経新聞だが、新潮はことが明らかになり、警察が動きだしたのは、桃田にかかってきた1本の電話だったと報じている。  その電話は、3月30日の午後だった。「桃田さんですか。私は代理の者です。あなたは違法な会員制の店に通っていましたよね。女性と一緒に写っている写真も見ましたよ。よろしければ一度、お会いして話しませんか」。丁寧だが、有無を言わせない口調だったという。  21歳の世間知らずの若者が震え上がったことは、想像に難くない。新潮が取材を進めると、この電話の主はある映像ディレクターで、闇人脈にも通じているという。彼によれば、知人のフリーライターが、田児が闇カジノで遊んでいるという情報をつかんできたので、取材に協力するつもりで関係者を当たってみたら、桃田も一緒にカジノに出入りしていたことがわかった。写真も目にした。そこでライターに代わって、桃田に電話をかけたというのだ。  この人物、脅したり写真を買い取らせるつもりはなかったと話しているが、裏がありそうだ。それはともかく、驚いた桃田はそのことで動転して、結果として警察が動きだし、産経が嗅ぎつけたということらしい。  有名になって派手な生活がしたいという桃田の夢は、身から出たさびというしかない乱脈な私生活が暴かれ、消え去ってしまったのである。 【巻末付録】  ポストのグラビアは「もう一度きれいな渡辺さん」。私もお世話になったカメラマン・渡辺達生氏の撮った多くの女優、タレントたちの思い出の写真の数々。艶色美熟女図鑑は「波多野結衣さん 27歳」。それに、セクシーではないが「とにかく可愛いカトパン研究」。この中では、やはり渡辺氏の写真がいい。  現代は「海外セレブのSEX」、高橋洋子の「初めての裸身」「これからどうするの? 片野萌美 第一話」、袋とじは「『125種類』の女性器ぜんぶ見せます」。女性器には、大きさにもいろいろあるという。大きいのは8cm、小さいのは5cm以下。いろいろな女の子たちが、私のはこれぐらいと、現代の作ったカードをもって出ている。大変な労作だとは思うが。  その分、疲れたのか、記事のほうは「女優がオッパイを見せるとき」というお手軽企画。DVDで古い映画を見るために役立つとは思うが。  ポストは「過去最大のボリュームで贈る『死ぬまでSEXスペシャル』」で、今週は前編だという。カリスマ美女医、熟女のホンネ、最先端フーゾク、出会い最新事情、ラブグッズ、最強エロ動画サイト、官能小説など、これでもかの連続。  史上最強のエロ動画検索サイトが「マスタベ(masutabe.info)」だそうだ。そこに新着順、人気順、無修正などと入れるとズラッと出てくるそうだ。  これだけ力を入れているのに、熊本の地震には人とページを割けなかったのだろうかと、また疑問が出てくる。  そういえば、文春の「『トイレ探検隊』がゆく!」の中に、災害時にはトイレが一番の問題になるから、「携帯トイレ」(日本橋にある「総合サービス」が製造販売)が優れものだという。  高密閉チャック袋1枚つきで830円。大手デパートやホームセンターで売っているそうだ。災害時には「携帯電話よりも携帯トイレですぞ」。早速、買いに行こう。  ということで、今週は量で圧倒のポストの勝ち! (文=元木昌彦)

校了直前に巨大地震発生! 週刊誌は「熊本地震」をどう報じた?

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「アサヒ芸能」(4/21号、徳間書店)
今週の注目記事・第1位 「桃田賢斗 スナック美女との『乱倫写真』とヤクザ交遊!」(「アサヒ芸能」4/21号) 「『桃田選手』が撮られた『美人ママ』とキス以上の現場写真」(「週刊新潮」4/21号) 第2位 「藤原紀香は知っているのか? 片岡愛之助『隠し子の母』怒りの告発」(「週刊文春」4/21号) 第3位 「朝日新聞またも危機!『押し紙問題』の不可解な裏事情」(「週刊ポスト」4/29号) 第4位「『セブン&アイ』凄まじき権力闘争」(「週刊新潮」4/21号) 「セブン&アイ 鈴木敏文会長の独占告白」(「週刊ポスト」4/29号) 「<スクープ!> 鈴木敏文 独占告白」(「週刊現代」4/30号) 第5位 「舛添血税乱費知事の下劣な金銭感覚」(「週刊文春」4/21号) 第6位 「“甘利疑獄”<一色武氏が初めて明かす『URの秘密爆弾』>」(「週刊文春」4/21号) 第7位 「『オバマがヒロシマで謝るなら安倍は真珠湾に来い』と迫る米国の傲慢」(「週刊ポスト」4/29号) 第8位 「ユニクロ、マックの失敗は他人事ではない ある日、突然 捨てられる会社」(「週刊現代」4/30号) 第9位 「民進党『山尾志桜里』の嘘と政治資金ミステリー」(「週刊新潮」4/21号) 第10位 「籾井会長大暴走を支える『NHK美人記者』」(「週刊文春」4/21号) 第11位 「伊勢谷友介が16歳下の森星と半同棲中!」(「フライデー」4/29号) 第12位 「高齢者の憩いの場 ラブホの最新事情」(「週刊朝日」4/22号) 第13位 「青学大『箱根駅伝エース』の女性問題と暴行疑惑」(「フライデー」4/29号) 第14位 「『南海トラフ巨大地震』は半年以内に起きる!」(「週刊現代」4/30号) 【巻末付録】現代、ポストのSEX記事対決の勝者はどっちだ!  4月14日(木曜日)21時26分ごろ、熊本県で最大震度7の地震が発生した。私は遅い夕食をとりながらNHKの『ニュースウオッチ9』を見ていた。突然、地震警報が鳴り、そのすぐ後に九州で地震発生の第一報。九州地方の地図が出て、熊本のところに震度7と出ているではないか。東日本大震災と同じ規模の巨大地震。すぐに、川内原発は、玄海原発は大丈夫かと頭をよぎる。NHKで何度も流れる地震の瞬間の映像は、いかに揺れが激しかったかを教えてくれる。  熊本県・益城町は大きな被害に見舞われた。被災地の映像を見ながら胸塞がれる思いだった。不謹慎だが、同町に原発があったらとどうしても考えてしまう。先日、ここでも紹介した国会事故調の黒川清委員長は、福島第一原発事故で全電源が喪失したのは、津波の前の地震による可能性が高いと報告書に書いた。東日本大震災からわずか5年で震度7という大地震が起きたのである。被災地の救済と復興はもちろんだが、今すぐ原発再稼働をやめて、規制を見直さないと、取り返しのつかない事態になる。それが、今回の熊本地震の教訓だ。  週刊誌人間の哀しさである。木曜日、22時前、現代とポストは校了の最中である。校了中にテレビかネットで地震発生のニュースを知っただろう。ギリギリ間に合ったのではないか。  すぐに印刷所に電話して、締め切りを金曜日の朝8時まで延ばしてもらう。動ける人間をかき集め、直ちに取材を始める。最低3ページは欲しい。目次も差し替える。アンカーマンを手配して、データ原稿が少しまとまった時点で書き始めてもらう。ギリギリまで取材を続け、最後は口述でアンカーマンに伝える。なんとかなったはずだ。  そう思って今朝の現代とポストの新聞広告を見ると、現代には「『南海トラフ巨大地震』は半年以内に起きる!」というタイトルがあるが、ポストはなし。  私の時代から、ポストの校了は早かった。22時頃には終わっていたようだ。現代は0時前に終わることはまれだった。だが、これだけのニュースを知ったからには、編集部員に連絡して取材をさせ、突っ込むべきではなかったのか。  現代にしても、わずか1ページである。私の頃と違って、印刷所が校了遅れにいい顔をしないのだろうか? 編集長がそこまで言い出せないほど、弱腰なのか。せっかく週刊誌の第一報を、好機とは捉えなかったのだろうか?  テレビや新聞では触れない疑問は多々ある。もし、震度7の地震が川内や玄海原発の真下で起きていたら? 比較的地震の少ないといわれていた熊本で地震が起きたことで、首都圏地震が早まる恐れはないのだろうか? 震度7に耐えられる住宅やビルが都市部でどれぐらいあるのかなどなど、知りたいことはある。  事件モノや、素早い取材を要する記事づくりをしてこなかったために、初動が遅れたのではないか。1ページの現代を読みながら、そう思った。14位にしたが、ここで伝えるような情報はない。  13位にいく。フライデーに「青学大駅伝エースの女性問題と暴行疑惑」という記事がある。  最強駅伝チームのエースA(22)が女性から高額なプレゼントをもらい、一夜を共にしたにもかかわらず、暴言を吐いたり、顔面に頭突きをするなどして、あばらを折るほどの重傷を負わせたという。  3月上旬、女性は代々木署に相談している。Aは事実を認めたが、会ってもニヤニヤしていて誠意が感じられなかったという。フライデーは本人、青学の広報部、Aが入社している某社の広報部に取材を申し入れる。本人からは返答なし。青学は一部情報が入っていると認めるが、詳細は把握できていない。某社だけが、入社前に本人から報告を受けていると話している。  これも、駅伝バカということか。バドミントンの桃田賢斗のように、人気があるとなんでも許されると錯覚していると、痛い目に遭うはずだ。  次は朝日の「ラブホの最新事情」。いまやラブホは、高齢者の憩いの場になっているというのだ。これも「死ぬまでSEX」効果か。ラブホのなかには55歳以上だと休憩500円引き、宿泊1,000円引きもある。  なかには「精をつけなはれ」ということか、「新鮮玉子かけご飯」を無料で出すところも。歌舞伎町の裏の辺りだろう、40歳ぐらいの女性がこう語る。  80代の男性2人が客にいる。1人は1カ月に3回ぐらい会って、焼肉&カラオケ→ラブホ。もう1人は2ヶ月に1回くらいのペースで会っている、妻持ち男性。 「80代でも最終的には(精子を)出したいんですよ。(中略)違いは若い人より、舐められるのが好きなことかな」  高齢者がラブホを使うのは、正午から夜6時くらいまでが多いそうだ。男だけではない。韓流にハマっている女性が、韓国料理店にいる男の子をラブホに呼ぶケースもあるという。  八王子には先の「GG(ジジイ)割」があり、玄関には靴を履きやすいように椅子、風呂場にはメガネ置きがある。高齢者は2人でゆっくり風呂へ入り、エロビデオを仲良く見てゆっくりするのが多いそうだ。  だが、小さなラブホには、長期滞在する年金生活者も多いという。あなたはラブホをどう使いますか? 私はしばらくラブホに縁がないな。  フライデーは人気俳優・伊勢谷友介(39)が、16歳年下の人気モデル・森星(23)と半同棲中だと報じている。  4月の昼下がり。東京・目黒にある桜並木の下を、格好いいカップルが歩いている。伊勢谷は俳優としてのキャリアよりも、広末涼子、吉川ひなの、木村佳乃、長澤まさみなどの女性たちと浮き名を流してきたことで知られる。  森はファッションデザイナーの森英恵を祖母に持ち、18歳でパリの社交界にデビューした超セレブだという。  2人は、この日を含めて何度も目撃されているそうだ。きっかけは、森が出演している『新チューボーですよ!』(TBS系)に伊勢谷がゲスト出演したことだという。森は「好きな人ができたの!」とうれしそうに話していたそうだが、伊勢谷は結婚する気はないそうだ。  その理由は、彼が3歳の時に両親が離婚をして、なんと父親は7度の結婚歴がある超プレイボーイだからだそうだ。  彼は「オレは父親に似ているから、絶対結婚には向いていない」と周囲に話しているようだ。そんなところが、女からするとたまらないんだろうな。オレも言ってみたかったな。  文春のトップは「籾井会長大暴走を支える『NHK美人記者』」という思わせぶりな特集。NHKの美人記者といえば、安倍首相に一番近いといわれる、東大法学部卒で解説委員の岩田明子氏のことであろう。  もしや、岩田氏が籾井会長と“男女の仲”になっているという大スクープかと思って慌てて読んでみたが、そうではなかった。  要は、安倍首相が子飼いの会長として送り込んだ籾井氏が、周囲の反籾井の人間を次々に追っ払い、モンスターへと変貌を遂げつつあり、再任をもくろんでいるというのだ。  官邸も手を焼いていて、「再任だけはなんとしても避けなければならないが……」(政府高官)と困り果てているというのである。安倍首相の人を見る目がないことは、閣僚や自民党議員に次々不祥事が発覚することで証明済みだが、一番始末が悪いこの籾井氏を会長の座から引きずり降ろすのは、安倍首相、あなた自らやるべきだろう。  第9位。新潮が追及している民進党・山尾志桜里政調会長の政治資金問題だが、山尾氏は例によって「秘書が秘書が」で、責任逃れをしようとしている。  そこで新潮は「動かぬ証拠」として、山尾氏が選挙区の民家を賃借して「さくら館」と名付けて政治活動しているが、そこでの活動費が一切計上されていないのは「違法性が高い」と指摘したが、山尾氏は、常時使用している場所ではないので、総支部、後援会の事務所であるという認識に欠けていたと説明した。  だが、彼女のブログには「さくら館オープンに向けて準備中」と告知を載せ、記念写真まで掲載しているではないか。確かにその写真には「民主党愛知県第7区総支部長山尾しおり 後援会事務所」と、大きな看板と山尾氏が映っている。またそのブログで、何度も「さくら館」での政治活動状況について報告しているという。山尾氏は、早く出処進退を明らかにしたほうがいいと思うのだが。  現代のスクープでもなんでもない記事だが、素朴な疑問に答えているページが好きだ。  マックはともかく、ユニクロの最近の落ち込みは尋常ではない。16年2月の中間期連結決算で、純利益が前年同月比で55%も減り、8月の通期決算でも2期ぶりの最終減益になる見通しだというのである。  ユニクロの東京近郊にある中型店舗の店長(20代)が言うには、新製品が売れないそうだ。たとえ売れなくても新商品が追加されるため、在庫が積み上がるから、売り上げを保つために従来品を値下げせざるを得なくなる。そうすると安くした商品しか売れず、新商品はますます売れない悪循環に陥っているという。  現代は、ユニクロの不振には値上げよりも深刻な要因があるというのだ。「それは、ユニクロというブランド自体が消費者から『飽きられた』という事実だ」(現代)。中内功がつくり、初めて小売業界の雄になったダイエーと同じように、イノベーションが止まると消費者は離れていく。そう、消費者という大衆は「わがまま」なのである。  ユニクロも、株主の期待に応えて会社を大きくしたい、もっと稼ぎたいと思っているうちに、消費者にもっとよい物を提供するという原点を忘れてきてしまっているのではないかと問う。  マックもユニクロも、現状は極めて深刻である。アメリカの文化だったマックが出てきたときは、アメリカを感じたくてマックに並んだ。ユニクロのフリースは、どこの家でも2~3枚はあるだろう。スターバックスコーヒーも、当初の頃のありがたさは薄れてきている。  この「ありがたさ」を取り戻すのは至難である。柳井正氏の真価が問われている。  オバマ米大統領が、5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の際に、広島を訪問することを本格的に検討しているという。  実現すれば、結構なことだと思う。G7広島サミットに来ていた米国のケリー国務長官らが、広島平和記念資料館(広島市)を訪れた。特にケリー氏の訪問は、オバマ大統領の広島訪問が国内でどう受け取られるかの下見だといわれている。  いくつかのアメリカメディアは反発しているようだが、おおむね平静のようだ。ポストは、アメリカで、オバマ大統領が広島で「謝罪」の言葉を述べれば、アメリカは安倍首相もアメリカの真珠湾で「謝罪」せよという声が出るのではないかと危惧し、そういう言い方をするアメリカは傲慢だと難じている。  だが、ポストが心配しているようなことは起こらないだろう。オバマ大統領は広島を訪れて手を合わすだろうが、アメリカが原爆を落としたことへの謝罪をするとは思えない。「二度とこのような悲惨なことがあってはいけない」とは言うだろうが。  危惧するのは、日本の右派論陣が「オバマ大統領は謝罪せよ」と言ったり、デモを起こすことだろう。  アメリカが原爆を落としたことを謝罪するなら、そうしたことを引き起こした天皇の戦争責任を再び議論しなければならないはずだ。静かに手を合わせて祈る。そうして、二度とこういう悲劇を起こした戦争を引き起こさないよう誓う。それが時代を一歩進めていくのだ。そのためにも、ぜひオバマ大統領には広島へ行ってもらいたいと思う。  甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題が動きだした。文春は一色武氏の証言で、UR都市機構の内部にも2人通報者がおり、100万円ぐらいを接待費に使っていたという事実を突き付けている。  そのうちひとりは、一色氏にカネを返してきたそうだ。文春の直撃に「工事を進めるためにやったことだ」「クビになる覚悟はできている」と話している。  だが、ようやく東京地検が乗りだしてきて、いよいよかと思うと、すこし様子が違うと文春は言うのである。 「特捜幹部は腰が引けています。衆参ダブル選が噂される中、安倍政権からにらまれることを恐れている。今回の強制捜査も、甘利事務所や清島氏の自宅は家宅捜索されないという異例の形でした」(社会部記者)  日本では三権分立が機能していないという、いい見本である。  第5位。東京も小さな地震が頻発している。いつ首都直下型地震が起きても不思議ではない。それなのに、舛添要一東京都知事はのんきにニューヨークへ桜見物に出かけたと、文春が報じている。就任以来わずか2年で、海外出張費は2億円を超え、本年度も年間3億5,300万円もの経費が計上されているという。  文春は舛添都知事の過去の海外出張の記録を情報公開法に基づき開示請求したが、肝心な箇所はすべて黒塗りになっていた。ロンドン・パリ出張では「現地案内人の経費」として532万8,000円計上しているが、人数やひとり当たりの単価、時間が黒塗りでは適正かどうか検証できない。  これでは、後ろ暗いことがあって隠していると思われても致し方ない。文春は舛添都知事が国会議員時代、「国民の税金で億単位の借金を返済した疑惑」(新党改革の事務総長を務めていた山内俊夫・元参議院議員)や、彼と付き合っていた女性との間にもうけた男の子の養育費を、収入が激減したから減額してくれと調停を起こした件を持ち出し、「養育費は値切るが、血税は乱費する」と難じている。やはりこの人は、都知事などになってはいけなかった人なのである。  ところで、鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス の会長兼CEO(83)が突然記者会見を開いて、退任すると表明したのには驚かされた。  それも、井坂隆一社長に対して「COOとしては物足りない」「7年もやったのだからもう(退任しても)いいだろう」と内示を出したのに、2日たってから「『あの内示は受けられない』『私はまだ若いし、マンションの支払いもあるとけんか腰で向かってきた」と、日本を代表する企業の会長とは思えないブチ切れ会見に、記者たちもあ然とした。  先週の現代によれば、鈴木氏は井坂氏を退任させ、腹心の人間を後任に昇格させる人事案を提出したが、否決されてしまったために辞めることを決意したというのだ。  その背景には、イトーヨーカ堂の創業家との確執や、鈴木氏の息子を将来社長にしたい思惑があったといわれる。このようなやり方に反鈴木派は、外資系ファンドを巧みに利用しながら、人事に揺さぶりをかけたというのである。  新潮には、4月7日にセブン&アイの本社で行われた取締役会の模様を詳しく報じている。鈴木会長が井坂社長の退任を求めた2度の指名報酬委員会で、2人の社外取締役が、好業績が続いているセブン-イレブンの社長を交代させる合理的な理由がないと反対したため開かれた。  表決は取締役15人の投票によって行われ、鈴木会長の提出した新人事案に賛成が7票、反対が6票、棄権が2票で、わずかだが過半数に達しなかったため人事案は否決された。そして、取締役会後に鈴木会長は「オレは辞める。勝手にやってくれ」と言って、その日の午後、先の記者会見となったのだ。  鈴木会長が息子の康弘氏を社長にしたがっているというのは事実のようだが、それには鈴木会長の体調の問題も絡んでいるという。  昨年11月に鈴木氏は「硬膜下血腫」で倒れてしまった。「鈴木会長は焦ったでしょうね。自身の健康に不安が生じ、おちおちしてはいられなくなった。自分の意識がしっかりしているうちに、早く息子に継がせる体制を整えなければならない、と考えたはずです」(セブン&アイの関係者)。それだけに、鈴木会長が簡単に経営から手を引くとは思えないという声は多いようだ。  今週は、現代とポストが鈴木氏の直撃をしている。現代は先週の記事が鈴木氏の気分を損ねたようで、独占とうたっているが、少し苦しい。  ポストも立ち話だが、鈴木氏はかなり話したいようだ。要は、“息子を後任に据えたくてゴリ押ししている”といわれるのが嫌なようで、「親族が後を継ぐことには、基本的に僕は反対。セブンの場合でなくてもね」と答えている。  鈴木商店といわれているだけに、社内に鈴木復帰を求める声は少なくないようだ。鈴木氏にはショックだろうが、彼が退任発表後に、株価は上がったそうだ。市場が鈴木氏退任を評価しているということだ。  名経営者であっても、晩年を汚すケースは多い。鈴木氏はダイエーの中内功になるのか、すっぱり65歳でホンダから身を引いた本田宗一郎になるのだろうか?  第3位はポストの巻頭、朝日新聞の押し紙問題である。公正取引委員会が、朝日新聞の販売店が、新聞の注文部数を減らしたいと申し入れたにもかかわらず、同社の営業社員は考え直せと突っぱねたので、たまりかねて公取委に申告したのだ。  そこで公取委は、放置すれば違反につながると朝日新聞側にイエローカードを出したというのである。  ここには、新聞業界最大のタブーとされる「押し紙の問題」がある。押し紙は販売店の損失になるが、これまでは折り込み広告や、押し紙1部につき月1,500円の補助を出していたから続いてきた。  ポストによれば、慰安婦問題などで14年に約740万部あった部数が10月には40万部減らし、現在は660万部まで落ちているという。しかも、そのうちの25~30%が押し紙だというのだから、実数は500万を切るのではないだろうか。  これは、1位を誇る読売新聞とて同じである。新聞の窮状がうかがえるが、もうひとつ見逃せないのが、公取委が押し紙問題に積極的になった背景である。  公取委は、総理大臣直属の行政委員会なのだ。したがって、自分の気に入らないことを書く朝日新聞に圧力をかけるには、安倍首相にとって好都合なのである。 「いまや新聞は安倍政権に完全に生殺与奪の権を握られたのである」(ポスト)  権力は強く、怖い。押し紙をたった今なくせと言われれば、新聞全体が立ち行かなくなる。新聞界最大のタブーが、自分の首を絞めることになっているのだ。  今週の文春一番の読み物は、藤原紀香と結婚を発表した片岡愛之助の「隠し子のDNA鑑定を要求していた」である。  私は忘れていたが、愛之助は5年前に、大阪・北新地のホステスとの間に男の子がいると報じられていたのだ。その大宮美絵さん(47・仮名)が、文春に対して愛之助の実のなさを告白している。  その前に、愛之助の経歴をさらっておこう。彼は一般家庭の出身で、松竹芸能で子役として活躍するうちに、故・十三代片岡仁左衛門の部屋子となり、片岡千代丸として歌舞伎デビューした。高校を卒業すると仁左衛門の息子の片岡秀太郎の養子となり、六代目片岡愛之助を襲名する。  美絵さんが愛之助と出会ったのは、18年ほど前。親しくなった愛之助は、難波の松竹座の近くにあった彼女のマンションに泊まるようになる。彼女は愛之助の実家の実父母も公認の仲で、実母は彼女が妊娠中にがんで亡くなっているが、彼女が看取ったと話している。  子どもが生まれると、愛之助は大阪府内にマンションを購入して、彼女もホステスを辞め、3人で暮らし始めたという。 「息子の名前は、彼の実のお父さんがつけはったんです」(美絵さん)  愛之助は釈明会見で、母子とは3~4ヶ月暮らしただけだと説明していたが、美絵さんによると、「彼が出て行ったのは息子が幼稚園の年中(4~5歳)のとき。もちろん父親が誰かということもわかっています」。彼女はマンションを貸してアルバイトをしながら夜間学校に通い、資格を取ったという。  息子にお金が必要なときはその都度、愛之助にメールをして振り込んでもらった。14年の年末になって、「お金のことでごちゃごちゃ言われるのも嫌やから」と弁護士を立ててきて、それからは定期的に養育費を支払うようになったという。  愛之助は紀香との交際が発覚したときも、当時付き合っていたタレント熊切あさ美のマンションから何も言わずにいなくなっている。この男、相手が嫌になると説明責任を果たさず、屁のように消えるのが得意技のようである。  そんな愛之助が、よりによって結婚会見の翌日、代理人の弁護士に「先方が(息子の)DNA鑑定をしてくれと言っている」と言わせたというのである。 「5年前、隠し子騒動として報じられたとき、自分の息子だと発表したにもかかわらず、今さら何で? と強いショックを受けました。(中略)息子をどうするつもりなんでしょうか」(美絵さん)  読んだ感じだが、このDNA鑑定うんぬんはほかに何か事情がありそうだ。愛之助は自身のブログで、「今の時期に突然のことで、しかも事実とかけ離れた記事の内容が出ており、僕自身 大変驚いております」と書き、「この件に関しましては、弁護士を立て以前より話をさせて頂いております」としている。  だが、どんな事情があったとしても、愛之助が“不実”を重ねてきた男ではあるようだ。紀香との結婚も共白髪までといくかどうか、前途は多難のようだ。  今週の第1位は、アサ芸と新潮の発売前から話題になっていた、バドミントンのエース・桃田賢斗(21)の「美人ママとキス現場写真」である。  この写真は、火曜日に発売されたアサヒ芸能に出ている。ワイドショーなどではアサ芸については触れていなかったようだが、発売日からすればアサ芸のスクープである。  新潮は「キス“以上”の現場写真」と、タイトルがうまい。  アサ芸は、暴力団関係者が「桃田が錦糸町界隈で派手に遊んでいるのは有名だった。キャバクラやスナックを飲み歩くうちに、複数のヤクザと顔見知りの関係になったと聞いている」と話し、桃田がしている超高級時計のひとつはヤクザにもらったと、桃田がひけらかしていたと報じている(NTT東日本広報室はヤクザとの交友については否定)。  写真の1枚は、女性にせがまれて桃田が目を閉じてキスに応じているもの。もう1枚は、マイクを持って唄っている桃田に、ミニスカートがまくれ上がった女性が馬乗りになろうとしている。  新潮によれば、おととし年末頃、墨田区内のカラオケスナックで撮られたものだという。だとすると、桃田はまだ20歳になったばかり。  闇カジノに何度も出入りしていたことが明るみに出て、田児賢一(26)はバドミントン界から無期限の登録抹消、桃田は無期限の試合出場停止になったことは多くのメディアで報じられた。  この第一報は産経新聞だが、新潮はことが明らかになり、警察が動きだしたのは、桃田にかかってきた1本の電話だったと報じている。  その電話は、3月30日の午後だった。「桃田さんですか。私は代理の者です。あなたは違法な会員制の店に通っていましたよね。女性と一緒に写っている写真も見ましたよ。よろしければ一度、お会いして話しませんか」。丁寧だが、有無を言わせない口調だったという。  21歳の世間知らずの若者が震え上がったことは、想像に難くない。新潮が取材を進めると、この電話の主はある映像ディレクターで、闇人脈にも通じているという。彼によれば、知人のフリーライターが、田児が闇カジノで遊んでいるという情報をつかんできたので、取材に協力するつもりで関係者を当たってみたら、桃田も一緒にカジノに出入りしていたことがわかった。写真も目にした。そこでライターに代わって、桃田に電話をかけたというのだ。  この人物、脅したり写真を買い取らせるつもりはなかったと話しているが、裏がありそうだ。それはともかく、驚いた桃田はそのことで動転して、結果として警察が動きだし、産経が嗅ぎつけたということらしい。  有名になって派手な生活がしたいという桃田の夢は、身から出たさびというしかない乱脈な私生活が暴かれ、消え去ってしまったのである。 【巻末付録】  ポストのグラビアは「もう一度きれいな渡辺さん」。私もお世話になったカメラマン・渡辺達生氏の撮った多くの女優、タレントたちの思い出の写真の数々。艶色美熟女図鑑は「波多野結衣さん 27歳」。それに、セクシーではないが「とにかく可愛いカトパン研究」。この中では、やはり渡辺氏の写真がいい。  現代は「海外セレブのSEX」、高橋洋子の「初めての裸身」「これからどうするの? 片野萌美 第一話」、袋とじは「『125種類』の女性器ぜんぶ見せます」。女性器には、大きさにもいろいろあるという。大きいのは8cm、小さいのは5cm以下。いろいろな女の子たちが、私のはこれぐらいと、現代の作ったカードをもって出ている。大変な労作だとは思うが。  その分、疲れたのか、記事のほうは「女優がオッパイを見せるとき」というお手軽企画。DVDで古い映画を見るために役立つとは思うが。  ポストは「過去最大のボリュームで贈る『死ぬまでSEXスペシャル』」で、今週は前編だという。カリスマ美女医、熟女のホンネ、最先端フーゾク、出会い最新事情、ラブグッズ、最強エロ動画サイト、官能小説など、これでもかの連続。  史上最強のエロ動画検索サイトが「マスタベ(masutabe.info)」だそうだ。そこに新着順、人気順、無修正などと入れるとズラッと出てくるそうだ。  これだけ力を入れているのに、熊本の地震には人とページを割けなかったのだろうかと、また疑問が出てくる。  そういえば、文春の「『トイレ探検隊』がゆく!」の中に、災害時にはトイレが一番の問題になるから、「携帯トイレ」(日本橋にある「総合サービス」が製造販売)が優れものだという。  高密閉チャック袋1枚つきで830円。大手デパートやホームセンターで売っているそうだ。災害時には「携帯電話よりも携帯トイレですぞ」。早速、買いに行こう。  ということで、今週は量で圧倒のポストの勝ち! (文=元木昌彦)

王将社長射殺事件から2年で新事実発覚! キーマンは創業者の次男か

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「週刊ポスト」(4/22号、小学館)
今週の注目記事・第1位 「最旬女優吉田羊『40代オトナ女子の恋』は20歳年下男子と肉食7連泊!」(「週刊ポスト」4/22号) 第2位 「福原愛結婚へ! お相手は台湾卓球選手」(「週刊文春」4/14号) 第3位 「2015年紅白出場アイドル本番AV出演過去!」(「アサヒ芸能」4/14号) 第4位 「高崎聖子改め、高橋しょう子衝撃のデビュー作」(「週刊現代」4/23号) 「『日テレジェニック2015』Gカップグラドルの“たかしょー”が帰ってきた!『ダイナマイト乳、復活』」(「フライデー」4/22号) 第5位 「安倍政権が『選挙対策』で隠蔽する『年金運用[GPIF]失敗で5兆円消失』」(「週刊ポスト」4/22号) 第6位 「自民大敗 65議席減<225議席> 民進 74議席増<169議席>」(「週刊現代」4/23号) 「衆参同日選『安倍首相のホンネ』」(「サンデー毎日」4/17号) 第7位 「『王将報告書』が明かした未解決『射殺事件』キーマンは創業家の次男」(「週刊新潮」4/14号) 第8位 「『山尾志桜里民進党政調会長』は地球5周分でも『菅官房長官』も地球5周分!」(「週刊新潮」4/14号) 第9位 「NHK桑子アナ フジイケメン[谷岡慎一]アナ 深夜手つなぎ『ラブタモリ』な夜」(「週刊ポスト」4/22号) 第10位 「神戸山口組が狙う『伝説の大物組長』<後藤忠政氏>の100億円」(「フライデー」4/22号) 同・第11位 「鈴木敏文<セブン&アイホールディングス> 電撃退社」(「週刊現代」4/23号) 同・第12位 「沖縄で逮捕された[地元]暴力団が逮捕前日に語っていた[SPEED]今井絵理子[婚約者]との関係」(「週刊ポスト」4/22号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  今週は珍しく(!?)文春に目立った記事がなく、現代ととくにポストの頑張りが目立つ。これも文春効果か? やればできるじゃないか。  というところで、まずはポストが追い続ける自民党の目玉候補、「SPEED」今井絵理子の婚約者のいかがわしさからいこう。  今井の婚約者が沖縄で風俗店を経営し、未成年に淫らな行為をさせていたとして逮捕、処分保留で不起訴になっていたことは、以前ここでも書いた。  今井は産経新聞のインタビューで「あることないこと書かれているが、婚約者の過去は気にしていない。過去に悪いことをしていたとしても、そういうレッテルをずっと貼られて生きていかなくてはいけないのか」と答えている。  だがポストは、今井は彼氏の仕事内容を知っていたはずだし、4月6日に逮捕された沖縄の指定暴力団の現役組員は、風俗店を婚約者が立ち上げるときに力を貸してもらっていた男だと報じている。  その逮捕された男は、その前日にポストに対して、今井の婚約者との間で「金銭トラブル」があると話していたというのだ。  どうやら遠い過去の話ではなく、まだ根のところは沖縄の黒い部分とつながっているようなのだ。今井が選挙に出れば、彼女が知らない婚約者のブラックな部分がさらに広がっていくかもしれない。それでも今井は出馬するのか? 自民党は公認するのだろうか?  さて、鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングスの会長兼CEO(83)が突然記者会見を開いて、退任すると表明したのには驚かされた。  それも、セブン-イレブンの井坂隆一社長に対して、COOとしては物足りない、7年もやったのだからもういいだろうと内示を出したのに、2日たってから、あの内示は受けられない、私はまだ若いしマンションの支払いもあるとけんか腰で向かってきたと、日本を代表する企業の会長とは思えない会見に、記者たちも驚いた。  現代によれば、鈴木氏は井坂氏を退任させ、腹心の人間を後任に昇格させる人事案を提出したが、否決されてしまったために辞めることを決意したというのだ。  その背景には、イトーヨーカ堂の創業家との確執や、鈴木氏の息子を将来社長にしたい思惑があったといわれる。  このようなやり方に反鈴木派は、外資系ファンドを巧みに利用しながら、人事に揺さぶりをかけたというのである。  カリスマ経営者がこのまま表舞台を去るのか、もう一波乱あるのか、予断を許さないようだ。  ところで、NHKの『クローズアップ現代』が『クローズアップ現代+』と変わり、午後10時からになった。国谷裕子キャスターが降板して、女性キャスターが何人かで持ち回りらしい。4月7日は「独占取材 山口組“分裂抗争”の内幕」というタイトルに惹かれて見てみた。伊東敏恵キャスターは国谷とよく似ているが、残念ながら国谷ほどの突っ込みも切れもなかった。  六代目山口組と神戸山口組は、小競り合いはあるが、大きな抗争には至っていないため、暴力団に強い週刊誌(アサヒ芸能・週刊大衆・週刊実話)もネタがなくて困っているようだ。  先週の現代で、溝口敦氏が神戸山口組の中核幹部3人にインタビューしているが、威勢のいい話はないようだ。「司六代目組長が引退すると頭を下げてきたら、受け入れてもいい」「司組長は下の者の痛みや苦しみがわからない人」「部屋住みの若い衆にはたばこ銭ということで月20万円、先代の渡辺組長は自分のポケットマネーまで渡していたのに、司組長になったら20万円は多すぎる、5万円にせいといった」「その上、コーヒーは200円、そばは500円、布団とシーツ代を1,800円も取られた」などという、カネにまつわる恨みつらみが多い。 『クローズアップ現代+』では、六代目山口組では上納金として毎月65万円取られたが、神戸山口組のほうは10万円になり、事務所を開くときは1,000万円ほど援助してくれると報じていた。そのせいか、2万人以上いた六代目山口組組員は1万4,000人程度まで減り、神戸山口組は予想に反して6,000人以上に膨れ上がっているという。  フライデーは、元山口組の“伝説の組長”後藤忠政氏が3月24日に帰国していたと報じている。後藤氏は五代目山口組で若頭補佐を務めたが、08年の誕生日に芸能人などを集めたゴルフコンペを開いたことがきっかけで除籍処分になり、引退した。  10年には自伝『憚りながら』(宝島社)を出し、ベストセラーになった。11年にはカンボジアに移住して永住権を取得したといわれる。  その後藤氏がこの時期になぜと、さまざまな思惑がささやかれているそうだ。後藤氏は、神戸山口組を率いる井上邦雄組長と親しいといわれる。また、後藤氏は現役時代「経済ヤクザ」として知られ、その資産は100億円を超えるといわれているそうである。  資金面では六代目に敵わない神戸山口組にとっては、ぜひ味方にしたい大物なのであろう。そんな中、兵庫県公安委員会は4月7日、神戸山口組を指定暴力団に指定することを決めた。6月くらいだろうといわれていたが、異例の早さである。 「指定により、暴力団対策法が定める用心棒代や債権の不当な取り立てなどに対し中止命令が出せるようになる。対立抗争で住民の生活を害する恐れがある場合は、組事務所の使用制限命令も出せる」(朝日新聞4月8日付より)  シノギがなくなり、追い詰められた暴力装置が暴走を始めるのか、このままにらみ合いを続けるのか、はたまたこんな割の合わない“渡世稼業”はやめたと廃業する組が続出するのか? まだまだ一寸先は闇である。  今週はポストが文春のお株を奪ったように、張り込みネタが満載である。『ブラタモリ』(NHK)で人気の出た桑子真帆アナ(28)が、4月1日、午前4時頃に東京・世田谷区の路上で、男と手をつないで仲睦まじく歩いているところを目撃された。  彼女は『ブラタモリ』を卒業して、報道番組『ニュースチェック11』のキャスターに抜擢されている。  そんな彼女と手をつないでいたのは、フジテレビの谷岡慎一アナ(29)だという。明るくてイケメン。局は違うが2010年入社の同期組。学生時代からの知り合いだという。  2人はデートのあと、桑子アナの自宅マンションに戻り、翌日、桑子アナが谷岡アナを家に残したまま出てきたところを直撃。 「広報を通してください」と答えなかったが、谷岡アナの妹は「結婚という話になったら。私も両親も応援します」と言っている。ゴールインは近そうだ。  衆参同日選挙がささやかれるなか、4月24日に投開票される衆議院北海道第5区の補欠選挙は、文春によれば「公明党の調査では、野党統一候補に(自民党候補が=筆者注)リードされたと出ました」(官邸担当記者)。できたばかりの民進党にとっては朗報だろうが、その党の“顔”である山尾志桜里政調会長の「ガソリン代地球5週分」スキャンダルが大きな広がりを見せている。  これは、新潮が先週報じた。山尾氏が長を務める「民主党愛知県第7区総支部」は、山尾氏のガソリン代の支出を、12年230万円、13年82万円、14年86万円と記載している。特に12年分のガソリン代は「地球5周分に相当する」(新潮)ほどの額である。  さらに不可思議なのは、総支部はそのうちほとんどをプリペイド・カード購入という形で処理しているのだ。12年の3月16日には「ガソリンプリカ入金」の名目で2万円の支出が5回もあるという。 「当時のハイオクガソリン単価を160円/リットル、燃費を15キロ/リットルとして、約9375キロ。むろん政治家であってクルマ屋ではないのだから、とても1日で消化できる量ではない」(新潮)  このことから新潮は、山尾事務所がプリペイド・カードを何枚も作成していたのではないかと推測する。 「プリカを選挙区内の有権者に配っていたことが考えられます。それは寄付行為に該当して公選法違反。ちょうど一昨年秋に小渕さん(優子・元経産相)が、地元の有権者へワインを贈っていたことが明らかになりましたが、それと同じ類いのものです」(神戸学院大学の上脇博之教授)  新潮によれば安倍首相も12年に573万円、13年に555万円、14年には500万円のガソリン代を現金で購入している。菅官房長官も12年に223万円、13年に195万円、14年に162万円とある。安倍首相の選挙区は広いし秘書などが多いためそれだけのガソリンを使うことはあり得るが、菅官房長官の選挙区は小さいためそれほどのガソリン代がかかるのかと疑問を呈している。  元検事である山尾氏は4月6日になって記者会見を開いたが、案の定「秘書が、秘書が」と言い訳するだけだった。 「元公設秘書が他人のガソリン代の領収書を使って不正に経費を請求していた疑いがあることを明らかにした。総額は数百万円単位に上るとみられ、『法的措置をとる』と説明。元秘書らが詐欺罪や政治資金規正法違反の罪に問われる可能性もあるが、山尾氏は『監督責任が不十分だったと反省し、政調会長として党に貢献していきたい』と辞任は否定した」(4月7日付朝日新聞より)  政治家として、このような疑惑を持たれたことは不徳の致すところ。即刻、政調会長を辞任するといえば、不祥事を山ほど抱える自民党に対する痛烈なカウンターパンチになったのに。しょせん政治家なんて同じ穴の狢かと、有権者は鼻白むのである。  さて、餃子の王将・大東隆行社長(当時72歳)が何者かに射殺されてから2年が過ぎた。新潮によれば、捜査の行方を左右しかねない重要情報が王将側からもたらされたと報じている。  3月29日に、第三者委員会が手がけた調査報告書を公開したのである。事件を追いかけているジャーナリストの一ノ宮美成氏が、こう話す。 「この報告書のポイントは朝雄氏(創業者の故・加藤朝雄氏=筆者注)の次男で、元代表取締役専務の欣吾氏が、260億円にも上る不適切な取引をしてきた事実を明らかにした点です」  この事件では昨年末に、事件現場付近に残されたタバコの吸い殻から、九州に本拠を置く暴力団関係者のDNAが検出されたと新聞が報じた。それを受けて、王将側が委員会を作ったという。  新潮では、2代目社長だった望月邦彦氏が話をしている。欣吾氏と不透明な取引をしていたのは村山祐一氏(仮名)といって、裏人脈に通じている人物。王将が新しい店舗を出すときに力を借り、加藤創業社長が信頼していたそうだ。  加藤社長が亡くなり、望月氏が社長を務めるが、1年後にはその座を創業家に譲っている。長男が社長になり、次男の欣吾氏が経理部長を兼ねた代表取締役に就任した。  その頃から欣吾氏が主導して、村山氏の関連企業との取引が急増した。ハワイにある邸宅を約18億3,000万円で購入するなど、村山氏のグループ企業と王将側の取引総額は約260億円に達したという。  そのうち170億円あまりが、焦げ付いてしまっているというのだ。その結果、有利子負債が452億円に膨れ上がって、倒産の危機を迎える。そのとき社長に就任したのが、大東氏だった。  業績を急回復させるとともに、王将と村山氏との関係を切るために直接交渉に乗りだした。そのために大東氏が不適切な取引実態を報告書にまとめたのが、13年11月。その1カ月後、大東氏は非業の死を遂げるのである。 「欣吾氏が事件解明のキーマンであることは間違いないと思います」(一ノ宮氏)  さすが、新潮の取材力は鈍っていない。警察は週刊誌にここまで書かれたら動かないわけにはいくまい。すでに動いているとしたら、事件解決は意外に近いかもしれない。  ところで、衆参同日選挙が既定路線のようにいわれてきているが、サンデー毎日だけはやや違った見方をしている。同日選挙最大の障壁は公明党だ。山口代表が「首相が決断すれば、与党はそれを受けて対応する」と発言したことから、同日選挙容認かと捉えられているが、公明党の中堅議員はこう言う。 「その場で、山口さんは安倍さんにダブル選挙について、『政権を失うリスク』という発言もしている。ダブル選になると、投票用紙は4枚になる。公明支持層が、その投票用紙に『公明党候補』『自民党候補』などを書き分けるのは大変だし、地域によってはそうした態勢は取れない」  山口代表の真意は、自民党との選挙協力は厳しくなりますよ、と言いたかったというのだ。  参院選に勝つためには手段を選ばない安倍首相が、負けるリスクまで冒して同日選をやるかどうかは、ギリギリまで情報戦が続くだろうとサンデーはみている。  自ら憲法改正するチャンスは、次の参議院選で勝つことしかない。そのためにバラマキ、保育園支援拡充、学生の奨学金を給付型にと、選挙での争点潰しに躍起になっている。とどめは消費税増税延期したいが、その判断を国民に問うという自分勝手なテーマを掲げて参議院選を闘うシナリオは固まっているのであろう。私も同日選はやや遠のいたのではないかなと思うのだが。  それに現代は、7月10日に衆参同日選挙を安倍首相が強行したとしても、いわれているような自民大勝ではなく、大惨敗すると予測しているのだ。  共産党が民進党を中心とした「野党連合」に協力すれば、現代のシミュレートによれば、自民党225議席(マイナス65議席)、民進党169議席(+74議席)になるというのだ。  自民党は2回の直近の総選挙で約2,550万票前後獲得しているが、民進党と共産党を合わせると1,900万票、社民党、旧維新の党の票が加われば、2,000万票を超えるから、そうなるという。  投票率がどうなるかにもよるが、前回のような低いものにはならないだろう。組織票に若者たちの票が新たに加われば、さらに大きな票を野党が得る可能性はある。  そうした「リスク」を考えても、安倍首相が同日選に踏み切る度胸はないのではないか。  さらにポストが報じているようにGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、株で運用している部分で大きく損失を出していることは間違いない。  そのために「厚労省から出向している三石博之・審議役を中心に、内部の会議で年金積立金の運用実績の公表を参院選後の『7月29日』に延期する方針を決定した。『選挙が終わるまで国民に巨額損失を隠し通す』という露骨な選挙対策である」(ポスト)  では、どれぐらいの損失になるのか? 「野村證券チーフ財政アナリストの西川昌宏氏の試算によると、15年度の年間運用実績は外国株式がマイナス3.6兆円、国内株式はマイナス3.5兆円、外国債券マイナス5000億円で3部門合わせると7兆6000億円の大赤字だ(東京新聞、4月3日付朝刊)」(ポスト)  国内債券がかろうじて2.6兆円の黒字だから、損失額は5兆円にも上る。これが裏付けられれば、消えた年金どころの騒ぎではなく、安倍内閣は崩壊すること間違いない。  選挙前に発表しなくても、これだけ株価が低迷しているのだから、相当な損失を出していることはみんなが知っている。  アベノミクスが完全に失敗したことは隠しようがない。安倍には早く退陣してもらうのが、日本、否、世界のためだと思う。  ここからは軟らかい話が続く。  現代が日テレの「日テレジェニック」で昨年度グランプリに輝いた高崎聖子が、名前を高橋しょう子と改め、AVデビューすると報じている。 「日テレジェニック」は加藤あい、真鍋かおり、小倉優子、井上和香などの女優やタレントを輩出してきているが、中でも高橋はグラマラスなボディで注目を集め、アイドルグループの「CAMOUFLAGE」のメンバーとしてもよく知られていたそうだ。  そんな彼女が、何が悲しくてAVに転身したのか?  きっかけは、昨年9月に浮上した「援助交際疑惑」だったという。インターネット上の動画サイトに、高崎らしい女と男が、喫茶店やラブホテルで密会している動画がアップされた。  その際、「お泊まりでも大丈夫な日とかはある?」「その時、10万円渡すね」という男との金銭のやりとりを示すLINEの画面までが流出した。そのため、ファンから「愛人契約」「枕営業」などという疑惑が広まった。  高崎本人は動画の一部が自分であることを認めたものの、ラブホやLINEでのやりとりはねつ造だと否定したが、真偽不明のまま高崎は体調を崩して活動を停止していたという。  それが衝撃のAVデビューというのだから、彼女のファンでなくても見てみたいと思う。  今週のフライデーには彼女の水着姿が載っているが、6月3日にはヘアヌード写真集『たかしょー』がフライデーから発売されるという。  AVのほうは発売日が決まっていないようだが、動画配信サイトやネット書店では予約が始まっているそうだ。現役トップアイドルのセックスが見られるというのだから、ベストセラー間違いなしか。  お次はアサヒ芸能。「紅白出場アイドルが封印した『本番AV出演』衝撃アルバイト」が大変な反響を呼んでいるそうだ。  このA子さん(アサ芸では実名)は9人組のアイドルユニットのセンターを務め、昨年末の紅白歌合戦にも出場を果たしたそうだ。また、今春行われた2日間のライブには、10万人のファンが駆けつけたという。  その彼女が08年というから20代の初めの頃、本番ありのAVに出演していたというのだから“衝撃”ではある。だが、若気の至りで、ちょっとお小遣いが欲しかったり、興味があったからと、AVに気軽に出る女の子は結構いると聞く。  事務所側はアサ芸の取材に対して「当該の記事とみなされている人物は、本人ではないと否定した」と答えている。  この報道を現代が後追いしている。現代が検証すると、「顔や声の他にも、本人と思わせるいくつかの特徴が見て取れる。まずは、そのホクロ。右の鎖骨付近、首元、左頬と、〇〇(現代では実名)本人と同じ位置にはっきりと並んでいるのがわかる。さらに、笑顔のときにのぞく八重歯の生え方も、酷似している」  とまあ、ご丁寧なことである。もし本当に彼女でないとしたら、アサ芸は訴えられて法廷闘争になる可能性があると現代は他人事のように書いているが、もしそうだとしたら、現代も訴えられることを想定していないのだろうか? ほかの記事を引用したとして、それが間違っていたら、引用した雑誌も訴えられるのは常識である。それともアサ芸同様、自信を持っているということか。  もしそうだとしたら、彼女もそのうちAVに出るのだろうか?  ところで、だいぶ前になるが、芸能レポーターの梨元勝氏(故人)と現代誌上で「独占立ち話」という連載をやろうと話したことがある。毎週スクープを取ることは難しいが、渦中の人物に直撃して、梨元氏が「恐縮です」と言いながら速射砲のように質問をぶつけ、答えようが答えまいがそのまま掲載する。相手が逃げたらそれをとことん追いかけて、その一部始終を書く。テレビのワイドショーの手法だが、芸能人だけではなく政治家、文化人、財界人にも広げるところがキモであった。  結局、企画だけで終わってしまったが、文春の怒濤の毎週スクープを見ていて、そんなことを思い出した。文春は、立ち話だけではないところがすごい。  今週は日本の女子卓球のエース、福原愛(27)が台湾の卓球選手と結婚へ、である。彼の名は江宏傑(ジャン・ホンジェ)。福原と同じ年で、台湾代表として活躍している180センチを超える長身のイケメンである。  文春によれば、出会ったのは10代の頃だったが、2人が急接近したのは2014年に福原が、腰椎椎間関節障害で全日本選手権を欠場した頃からだという。落ち込んでいた彼女を励まし、元気付けた。そして、昨春からジャンの猛アタックが始まったそうだ。  福原は初めこそ戸惑っていたが、ジャンの細やかな気配りと誠実さに惹かれ、遠距離恋愛や国際結婚への不安が払拭され、「断る理由がなくなっちゃった」(福原の知人)そうだ。  2人は、リオ五輪が終わったら結婚しようと言い交わしているという。  福原は文春のインタビューに、2月に母親とジャンの実家に行ったことを認め、最後に「温かく見守ってくださいね」と言っている。幼い頃から愛ちゃんを見ているせいか、わが娘の結婚が決まったようにうれしい。結婚式では、盛大に泣いていいんだよ。  さて、話は変わるが、今朝(4月11日)のゴルフのメジャー大会「マスターズ」を見ただろうか。  連覇を目指して快調に飛ばしていたジョーダン・スピースが、アーメン・コーナーといわれ、ゴルファーから恐れられている12番(パー3)で2度も池に入れ、7打を叩き、一気に首位の座から陥落し、ウィレットが逆転優勝した。  私はLIVEで見ていたが、わが目が信じられなかった。1打目はギリギリを狙ったから池ぽちゃも致し方ないが、2打目は明らかにダフっていた。あれほどの名手でも、緊張すると初歩的なミスを犯すのだ。  4アンダーをイーブンにまで落とし、懸命に追い上げたが追いつかなかった。ゴルフには野球のように9回2アウトで3点差あっても、ホームランで大逆転というのがない。  コツコツとミスを少なくして、相手がミスを犯してくれるのを待つ。スピースのようにいきなり4打もミスしてくれることはなかなかないが、やはり連覇を意識しすぎていたのだろうか。  松山英樹もいいゴルフをしていたが、メジャーを勝ち切るのには何かが足りない。  日曜日の「桜花賞」のように、絶対人気のメジャーエンブレムが4着に沈み、スピースもまさかの敗退。これだからスポーツは面白い。  今週の第1位は、珍しくポストの張り込みネタである。文春ばかりにスクープを任せてはおけないと、新潮が乙武匡洋氏の不倫を報じたが、今度はポストがやってくれた。  週刊誌は「選択と集中」だ。文春にばかり優れた記者が多いわけではない。それをポストが見せてくれた。ポストに拍手だ。  吉田羊は年齢を明らかにしていないらしいが、ネットには42歳と出ている。  今年は映画『嫌な女』『SCOOP!』など4本の公開を控え、NHK大河ドラマ『真田丸』にも出演、CMも12本という、まさに売れっ子の羊ちゃんである。  だが、彼女の女優人生は順調ではなかったという。小劇場の劇団員として鳴かず飛ばずだったが、今の事務所のマネジャーが目を付け、二人三脚で活動を続け、14年に放送されたドラマ『HERO』で木村拓哉の同僚の検事役でブレークしたという。  酸いも甘いもかみ分けたアラフォーが選んだのは、どんな彼氏か?  3月下旬の夜10時過ぎ、吉田の自宅から長身の若い男が出てきた。彼から遅れること15秒後に、吉田も出てくる。  2人が向かったのは、近くにあるアジア料理店だった。店を出た2人は手を握り、吉田の自宅に戻って2人きりの時間を過ごしたという。この日から2人の「7日間にわたる“連泊”が始まった」(ポスト)というのだ。7日間も見張っていたのかね? ご苦労なことだ。  この相手の男は、ジャニーズ事務所所属のHey! Say! JUMPの中島裕翔(22)というそうだ。誰でもいいが、グループ名はもう少しわかりやすくしてくれないかね。なんと読むのか?  実に年の差は約20歳。これまで吉田は、8歳下の男と付き合ったことは話している。だが20歳! 2人は、行きつけのバーのオーナーを介して仲が深まったという。  吉田の知人が、吉田は振り回されるのが好きで、相手次第でMにもSにもなれるという。だから年下でも大丈夫なんだそうだ。肉食系が、草食系に見える若い彼氏を調教しているということか。それとも、調教されているのか。どちらにしてもうらやましい。 【巻末付録】  今週のポストは張り込みに集中したためか、グラビアには力が入っていない。「死ぬまでSEX」は「熟女の半数以上は男より性欲が強いんです」と、美人女医とベストセラー『痴女の誕生』(太田出版)の著者の話。  現代は袋とじで、懐かしい映画『墨東綺譚』に出ていた墨田ユキの「伝説のヘアヌード」。いやらしさは、なかなかのものである。  記事は高崎聖子やAVに出演した紅白出場歌手についてやったためか、今週は前立腺の話。「『男の急所』前立腺をどう守るか」と「『ちょっと尿漏れ』問題 私はこうした」。こうした記事のほうが、現代を読んでいる読者にとっては切実かもしれない。  今週はグラビアで現代、SEX記事でポスト。よって引き分け。 (文=元木昌彦)

入場者数は4割増し、売り上げ2億円! 菜七子フィーバーで競馬界がウハウハ!!

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「週刊文春」(4/7号、文藝春秋)
今週の注目記事 「とにかく明るい“不倫現場”安村がパンツを脱いだ! 本誌直撃に『安心できませんねえ……』」(「週刊文春」4/7号) 「美少女<15歳>を2年間監禁 千葉大生<寺内樺風>の歪んだ情欲」(「週刊文春」4/7号) 「<実家は防犯グッズ販売店!>美少女を2年間も閉じこめた『千葉大工学部卒』の監禁システム」(「週刊新潮」4/7号) 「乙武妻<仁美さん>独占告白」(「週刊文春」4/7号) 「『外には子供はつくらないで』と妻が漏らした外泊御免『乙武クン』の家族観」(「週刊新潮」4/7号) 「ターミネーターが現実になるAIの軍事利用」(「週刊新潮」4/7号) 「国会議員と官僚“専用”保育所は超豪華だった!」(「週刊ポスト」4/15号) 「伊東豊雄が『新国立競技場隈研吾案を再撤回せよ!』」(「週刊ポスト」4/15号) 「『規制する側』が『規制される側』に取り込まれるのがこの国」(「週刊現代」4/16号) 「赤字転落三井物産と三菱商事 夏のボーナス『ゼロ』になるって!」(「週刊現代」4/16号) 「<告白スクープ>保育園ヤジ議員菅原一秀 愛人への暴言『子供を産んだら女じゃない』」(「週刊文春」4/7号) 「『保育園より韓国人学校』舛添都知事に抗議3800件」(「週刊文春」4/7号) 「NHKニュース番組の『秘密のルール』を暴露する」(「週刊ポスト」4/15号) 「橋下徹は賞味期限切れ? ゴールデン特番が視聴率9%」(「週刊文春」4/7号) 「JRAがフィーバーしている『藤田菜七子』年収の最低保障」(「週刊新潮」4/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  今週は際だった記事がなかったので、順位はつけない。  ところで、現代とポストのSEX記事のタイトルが心持ち小さくなったと思いません? この記事で何度も「SEXとか女性器というタイトルを小さくしたほうがいい」「目立たなくても読者は買ってくれる」と言ってきた“効果”か? もっと小さくてもいいと思うのだが。  さて、競馬もクラシックシーズンに入ってきた。来週は阪神競馬場で「桜花賞」。牝馬の祭典だが、牝馬ではないが、いま大注目の女性ジョッキーは藤田菜七子(18)だ。  記者会見には200人を超える報道陣が集まり、日ハムのオープン戦で始球式を務め、エリエールのウェブCMに早くも抜擢されている。3月24日には浦和競馬場で2勝を挙げ、入場者数も普段の4割増し、売り上げも2億円伸ばしたと新潮が報じている。  今は解説者の元JRAの初女性ジョッキーだった、細江純子(41)さんが「乗れない苦しみがあった」と語っているが、藤田には騎乗依頼が殺到している。厩舎からの月給は20万円程度らしいが、中央のレースは騎乗するだけで手取り3万円もらえるので、年間500回騎乗できれば、それだけで年収1,500万円になる。  土曜日の中山のレースでは惜しくも2着というのがあったが、逃げ馬、追い込み馬どちらに乗せても様になるのはたいしたものだ。弱点は、馬ごみに入ったとき。先輩騎手に対して「どけ!」と怒鳴って間を割って馬を追えるか? 無理だろうが、それでも許せちゃう。かわいい菜七子フィーバーは、まだまだ続きそうだ。  文春によると、橋下徹前大阪市長が本格テレビ復帰を目指して出たゴールデンの3時間特番が、関東地区では9.9%と失敗に終わったという。  テレビ朝日は、成功すれば古舘伊知郎が降板した『報道ステーション』(テレビ朝日)の新キャスター候補のひとりとして橋下氏を考えていたという情報もあるが、特に関東地区で人気のない橋下氏では、と考え直しているようだ。  ポストがNHKには「秘密のルール」があると巻頭でやっているが、まあそんなこともあるかなという程度である。何しろ国民のためのNHKではなく、安倍晋三首相のためにあるNHKなのだから。 ・国会論戦は政府答弁で締める ・籾井会長を映す時の“モミールール” ・安保デモ、原発デモ報道のオキテ ・選挙ニュースでは「モザイク禁止」 ・ゴールデンウィークはNG用語 ・台風上陸地点の中継はダメ  国会論戦はわかりやすい。籾井勝人会長が国会で答弁するときは後ろのNHK職員がメモを渡すが、その姿が映らないようにする。  反政府デモを報じるときは必ず政府の立場、主張をしっかり取り上げる。選挙報道では候補者を極力映さないようにするそうだが、それがなかなか大変なようだ。  なぜかゴールデンウィークという言葉は使わないで、「大型連休」と言い換えるそうだ。台風の時は「外出は危険」と呼びかけているから、記者を危険な吹き飛ばされそうな場所には行かせないそうだ。  文春は韓国と関係強化している舛添要一都知事が、保育園などの福祉施設として検討がなされていた都有地を、東京韓国学校に有償で貸与する方針を突如打ち出したことに対して、怒りの声が出ていると報じている。  だが、都有地の貸与は都知事の一存でできるというのだし、保育園にしたらどうかという要請は正式にはなされていなかったというから、致し方ないのではないか。舛添都知事が言うように、「なんでもかんでも保育園のニーズ、ニーズ。じゃ高齢者はどうするんですか?」というのも一理ある。新潮も同種の記事をやっているが、韓国というのが気に入らないのだろう。坊主憎けりゃの類いではないか。  ところで文春を読む楽しみのひとつは、今週は誰の愛人がしゃべっているのかにある。今週はヤジ将軍としてだけ目立っている菅原一秀衆院議員(54)の愛人の告白。  菅原議員は当選5回。入閣待機議員である。父親が秋田県なので、同郷の菅義偉官房長官が目を掛けているそうだ。この人、以前の経歴に「早実野球部で甲子園に4回出場」と書いてあった。これがまったくのウソで「アルプススタンドで3回応援していただけだった」というのだから、人柄がわかろうというものだ。  十数年前に離婚して、今は独身だそうだ。愛人だったA子さんは2012年の年末頃、「マスコミで働きながら、2カ月だけ。銀座のクラブBでアルバイトしていました」(A子さんの知人)。そこは菅原氏が常連で、ママが政治資金パーティーに来たお礼にクラブに来たときに知り合ったそうだ。  年明けに2人はアフターで飲みに行き、関係が始まったという。A子さんが言うには、菅原氏は何かというと怒り、彼女を含めた女性を見下す発言をしばしばしたというのである。 「俺は25歳以下がいい。25歳以上は女じゃない」(A子さんはその当時27歳だった)、「子どもを産んだら女じゃない」などなど。  その上、問題は13年に彼女を連れてハワイへ行ったことだ。当時菅原氏は経産省副大臣。飛行機は別々で、現地で落ち合った。菅原氏は連日ゴルフ三昧でA子さんは心配したが、「ウソを申請したから大丈夫」とささやいていたという。  文春が調べたところ、そのときは衆院議員運営委員会に「政治経済事情視察」として請暇願いを出してあった。本当にウソをついていたのだ。  旅行後から、すぐ切れるモラハラ男に嫌気がさし、彼女は別れたそうだ。文春の取材に対して菅原氏は、A子のことは思い出せないととぼけていたが、一緒に食事したことなどは認めた。  ハワイに行ったことも認めたが、ゴルフ三昧などではなく、現地の実業家などと日本とハワイの経済交流などについて意見交換したと答えてきた。  A子さんは「ハワイでは連日早朝からゴルフをして、寝る前までほとんど一緒でした。ハワイにいることがバレたくないからと、ゴルフが終わって晩ご飯に出かけるまで、人に会わないよう部屋にこもっていて、意見交換の時間なんてありませんでした」と証言している。  議員とは、ウソとホントの境目がわからない人のことを言うようだ。こんな女性差別をするモラハラ議員に、2度と清き1票を入れてはならないと思う。  現代は、三菱商事と三井物産が赤字で大変だと書いている。三菱商事は目下の資源価格暴落のあおりを受けて、1,500億円という巨額赤字に転落することが決定的となった。連結赤字は創業来初めてとあって、普段はクールで冷静なエリート商社マンたちも大パニックだというのである。  三井物産もここへきて、今年度決算が700億円の赤字見通しだと発表した。年間を通じて最終赤字になるのは創業来初のことで、三菱商事と同じく「役員連中が肩を落としています」と幹部社員は言う。 「00年代前半の三菱商事の純利益は600億円程度だったのが、近年は3000億円、4000億円に膨れ上がった。この急成長は、中国経済の拡大とともに資源価格が上がるスーパーサイクルの波に乗れたのが大きい。そのサイクルが終わったいま、三菱商事も三井物産もこれまでのように稼ぐのは難しい。特に資源一本と言われる三井物産は、資源市況がさらに悪化して、開発案件の進捗が遅れて再び減損。最悪の場合、赤字というシナリオもあり得る」(QUIC企業価値研究所チーフストラテジストの堀内敏成氏)  そもそも、総合商社は兆円単位の巨額の有利子負債を抱えながら、資産の大半は資源開発が占めるといういびつなビジネス構造を抱えてきたから、資源価格が落ちれば経営が一気に暗転することはわかっていたはずだ。再び“商社冬の時代”の到来のようだ。  講談社から出された『規制の虜 グループシンキングが日本を滅ぼす』が面白い。筆者は東京大学名誉教授で、政策研究大学院大学客員教授の黒川清氏。黒川氏は11年の東日本大震災後、国会に設置された「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(通称国会事故調)の委員長を務めた人である。  この報告書をまとめる過程で、日本人、特にエリートといわれる集団がいかにダメな人間の集まりであるか、身にしみて感じたという。見事な日本人論になっている。  黒川氏の話を現代が取り上げている。 「国会事故調は、法律で設置が決まる唯一の『独立調査委員会』でした。国会が政府へのチェック機能を果たすための組織で、このような独立した調査委員会が立ち上げられたのは、日本の憲政史上初のことです。もっとも、独立した調査委員会がそれまで機能してこなかったことが日本のおかしなところで、世界の常識から外れているのですが──。(中略)その一連の調査から浮かび上がったのは、電力事業者である東電に対し、監督すべき立場にあった経産省の外局機関『原子力安全・保安院』が、本来のチェック機能を果たさないばかりか、むしろ東電の利益のために機能するようになっていたという事実でした。(中略)そうして、本来規制される側のはずの電力会社が発言力を強め、規制する側はその理屈に合わせることしかしてこなかった。その結果、『日本の原発ではシビア・アクシデント(過酷事故)は起こらない』という虚構がまかり通ることになった。『原子力ムラ』がのさばる、日本の異常な原発政策はこうして生まれたのです」  黒川氏は日本の裁判所も三権分立の機能を果たしていないと、厳しく批判している。 「福島第一原発事故以来、すべての原発が停止していましたが、15年8月に川内原発が再稼働をしましたね。川内原発をめぐっては、九州電力が、事故が起こった際の緊急対策拠点となる『免震重要棟』の建設計画を、再稼働後に撤回したことが問題になっています。この免震重要棟はどれだけ大切かというと、原発事故当時東電社長だった清水正孝氏が、『福島第一原発事故の際に重要免震棟がなかったらと思うと、ゾッとする』と答えたほどです。ところが九電は『免震重要棟を新設するよりも、現在ある代替施設に加えて新たな支援施設を建設するほうが、早く安全性を向上できる』という理屈をとっています。さらに再稼働の適否を審査中の玄海原発すら、免震重要棟の新設計画を見直すと開き直っているのです」  日本のエリートたちの醜悪さも、厳しく批判している。 「日本のエリートたちは、いざという時に明言を避け、『知らない、忘れた、聞いていない、関与していない』と責任逃れする人が圧倒的に多いのです。国会事故調での聴取を通じて、私は原発のみならず、日本の中枢そのものが『メルトダウン』していると痛感しました。(中略)日本は『単線路線のエリート』が多いのが問題なのです。大半の日本人は、大学を出て企業や役所に就職すると、ずっとその組織に所属し続け、年功序列で出世することが当然だと考えます。たとえば経産省に入省すれば、省内もしくは外局組織に所属しながら、入省年次によって昇進していく。近年は省庁間の人事交流も多少ありますが、『本籍』は変わらない。企業の場合でも同様です。(中略)そして『単線路線』において出世するためには、『何もしない』ことが最も重要になってきます。(中略)原発行政においても、原発推進という『国策』に反するような意見を、規制当局の職員が言えるはずもありません。その結果、正しいチェック機能が働かず、日本の原発は安全対策が不十分なまま『3.11』を迎えてしまった。原発事故は、まさに人災だったのです。(中略)司法、立法、行政、これらすべてにおいて、この病は蔓延しているんです。それは原発だけでなく、『一票の格差』のような問題でも起こっています。司法は『違憲判決』を避け、国会も、たとえば国会事故調のような独立した委員会で検討することをせず及び腰。誰が見てもおかしな問題が、いつまでも改善されずに残っていくのです。そしてその結果に、誰も責任を取ろうともしない。(中略)福島原発事故は、まだ終わっていません。『規制の虜』という問題を反省しなければ、この国は同じ過ちを繰り返してしまうでしょう。いまこそ、国民一人ひとりが強く意識すべきだと考えています」  原爆を落とされ、2度と戦争はしない、「過ちは2度と繰り返しません」と誓ったはずの日本人が、再び戦争へ踏み出そうとし、憲法を改悪しようとしている。同じ過ちを繰り返してしまう日本人は、率直にいえば「バカ」なのである。昔から言う「バカは死ななきゃ治らない」と。  新国立競技場の当初計画のデザインを手がけた英国人建築家ザハ・ハディド氏が3月31日に急死したのは驚いた。よほど、この競技場には「呪い」がかかっているのであろう。  ポストで13年、建築界のノーベル賞と呼ばれる米プリッカー賞を受賞した国際的建築の伊藤豊雄(74)氏が「競技場はかならず負の遺産になる」と嘆いているという。 「A案(隈研吾氏の案=筆者注)の設計では、スタンドを覆う屋根は木材とスチールを組み合わせた構造です。木材部分の可燃リスクは消えず、仮に聖火台を天井近くに設置すれば、そのエリアの屋根を外す必要が生じます。またスタンド席近くに置けば、その付近の観客席は取り払わなければならない。いずれにせよ、当初の設計プランから変更せざるを得ない」  12年にザハ・ハディド氏のデザインが、選ばれたことが混乱の始まりだった。伊東氏が続けて言う。 「A案の断面図や平面図を見ると、6本の柱でスタジアムを支える構造や108本の柱、54本の通路、8か所ある地下トイレの位置までザハ案とほぼ同じ。偶然の一致の域を超えており、隈さんのA案はザハ氏のデザインを借用したと言われても仕方のないものです。もちろん、ザハ案の特徴である『キールアーチ』と呼ばれる2本の巨大な鋼鉄製アーチで屋根を支える構造は採用していませんが、専門家の目から見れば、“一皮むけば同じモノ”との印象です」  さらに、木材を多く使っていることでのマイナス面もあるという。 「木材はカビも生えれば変色もします。私が設計に参加したある地方公共団体の建築物は屋内であるにもかかわらず、天井の木材部がわずか半年で変色した。現行のままだと、19年11月に完成したとして五輪が開幕する8か月後には、天井の色が曇天のようなくすんだグレー色に変わってしまうと考えられます。そもそもA案なら、20年位で屋根の総取り換えを迫られる事態も予想されます。その負担については議論されていません」(伊東氏)  A案では競技場の周囲をプラントボックス(育成容器)に植えられた樹木が覆うから、害虫被害に加え、その維持管理にも多額の費用がかかるはずだ。  屋根をはじめとした木材のメンテナンス、樹木管理など競技場全体の維持管理費を合わせると、完成から20年で、建設費と同額程度の費用負担が発生している可能性があると、ポストは言う。  その費用を誰が負担するのかは、議論の俎上にすら載っていないのだ。 「もし、管理が行き届かなければ、2040年頃には、プラントボックスの樹木は荒廃して見る影もなくなり、広大な敷地の中心に灰色に変色した巨大な“廃墟”がポツンと建つ。そんなことも考えられます。このままでは新国立は国民にとって“レガシー”ではなく、負債になりかねないのです。(中略)このままでは国民の間にある“A案で新国立を建てていいの?”といったわだかまりが解消されません。そんな状態で五輪が気持ちよく迎えられるでしょうか。いま必要なのは、JSCの大東和美・理事長なり、遠藤・五輪相なりが、“A案はこれだけ優れているから、大いに期待してください”と国民に胸を張って説明することです。それができないのなら、今一度、A案採用を再撤回するぐらいの覚悟を見せるべきではないでしょうか」(同)  2度あることは3度ある。新国立競技場は「新廃墟」とでも命名したらどうか。  保育所問題が大きな話題になっているが、ポストは国会議員や官僚には超豪華な「専用保育所」があるのはいかがなものかと報じている。 「キッズスクウェア永田町──衆院第二議員会館の地下3階に、そんな文字がドアに書かれた部屋がある。東京都の認証保育所で、総面積は約275平方メートル。屋外には154平方メートルの天然芝の園庭を備え、0歳児(生後57日)から就学前まで定員は34人。午前8時~午後9時まで預けることが可能だ。一般の人が出入りするには、空港にあるような金属探知機のゲートをくぐって厳重な手荷物検査を受けなければならない。おそらく『日本一安全な保育所』といえるだろう。都の補助がある認証保育所は保育料の上限が定められており、3歳児未満が月額8万円、3歳児以上は月額7万7000円となっている。東京都心の認可外保育所の場合、同クラスの設備となると3歳児未満の保育料は月額14万円、3歳児以上でも月額12万円ほどが相場であり、料金的にも半分近い」(ポスト)  もともとは、自民党の橋本聖子議員の出産(00年)をきっかけに超党派の「国会に保育所を!推進議員連盟」が発足して、10年の議員会館建て替えに合わせて実質的な「国会保育園」として開設されたそうだ。  民進党の議員秘書がこう話す。 「山尾(志桜里議員=筆者注)さんは当選2年目の2010年に妊娠、翌年1月に出産すると0歳児の頃から会館内の保育所を利用されていました。子育てにとても熱心で、最初は旧第一議員会館に事務所が割り当てられていましたが、できるだけ赤ちゃんと近いほうがいいからと党に希望して出産前の会館建て替えの際に、保育所のできる新第二議員会館の部屋に移してもらったそうです」  キッズスクウェア永田町は議員専用ではなく、一般からの申し込みも可能だそうだが、入るのはそうとう難しそうだ。官僚たちにも恵まれた保育所がある。  厚生労働省の本庁舎(中央合同庁舎5号館)には、安倍政権の「女性が輝く社会」政策に合わせて14年12月に「ふくろう保育室」がオープンしている。 「定員19人のうち、従業員枠の14人は基本的に厚労省職員の子供を預かります。認可保育所なので、残り5人が千代田区民のお子さんを預かる区民枠になっている。現在は区民枠に1人空きがあります」(厚生労働省福利厚生室)  こちらも、セキュリティは万全だそうだ。 「しかも、認可保育所だから保育料は議員会館の認証保育所よりさらに安い。千代田区の基準では、年収1000万円以下の世帯でも第1子の3歳時の保育料は月額2万2600円、4歳児は1万8000円となっている。(中略)この他にも、霞ヶ関には文部科学省や国土交通省の庁舎内に保育所がある」(同)  第一次安倍内閣の時に文部科学政務官を務めた小渕優子氏も、退任後に同保育室に子どもを預けていたそうである。 「自分たちが利用する保育所がどこよりも充実しているようでは、待機児童ゼロの本気度を疑われても仕方がない」(同)とポストは結んでいる。これでまた「保育園落ちた議員や官僚は死ね!」というブログが増えるだろうな。  人工知能が発達するとどういう社会になるのか? こんな記事があった。 「Microsoftの人工知能(AI)チャットボット『Tay(テイ)』は、若者のくだけた会話を模倣するよう作られたが、Twitter上で扇動的で人種差別的な発言を繰り返した後、先週一旦“寝かしつけられて“いた。だが、短い仮眠を終えたTayは30日に目を覚まし、数時間にわたって無意味なたわごとを吐き出した末に、再び眠りについた」(CNET Japan 3月31日より)  その少し前には「わかったよ……ユダヤ人を毒ガスで殺せ、さあ人種戦争だ ヒットラー万歳」と呟いていた。  これは「テイ」を人間が教育した結果だと、新潮で神戸大学の松田卓也名誉教授が言う。 「善悪や倫理観は相対的なものです。“人を殺すのは悪だ”と言っても、戦場では敵を殺すのは自国を守る意味で善ですし、イスラム国の人が外国人の首を切るのは悪だと言いますが、日本の戦国時代には、首を持ち帰るのが褒美の物差しでした。イスラム国の人が自分たちの正義を人工知能に教えたら、“人を殺す善”を実行するように育つでしょう」  また、東京大学大学院工学系研究科の松尾豊特任准教授はこう話す。 「一部の人が悪用することで、人工知能が問題を起こすリスクはある。広告や携帯ゲームなどに人工知能を活用し、人間の心理を読み解いて、ユーザーに多額の課金をさせるよう誘導する、などというのはリアルなリスクだと思います」  人工知能はアメリカを中心に軍の資金力で進んでいったため、軍事利用されるのは当然だという。  いまアメリカ国防総省は人工知能にすべてを任せて、敵か味方かを判別し、逃げる敵を追いかけて仕留める人工知能「自立型致死兵器」の研究に明け暮れているという。  そうなれば、世界中がこの殺人ロボットを開発し、果てはそれが人間の脅威になるといわれている。  そのためには「国連で自立型致死兵器の開発を停止する運動をしていくしかない」(松田名誉教授)。映画『ターミネーター』の世界が現実のものとなる。そしてロボットが人間を支配する時代が来る。科学の発達が人類を滅ぼすのだが、この進み方を見ていると意外に早いかもしれない。  さて、先週新潮で「5人不倫」を報じられた乙武洋匡氏がネット上で謝罪文を掲載したのだが、そこに妻・仁美さんの詫び文もあったため、「なぜ妻が詫びるのか」「選挙目当てではないか」と、火に油を注ぐことになってしまった。  参議院選挙の目玉候補に、という思惑で乙武擁立をもくろんでいた自民党は、この不倫スキャンダルで乙武氏の爽やかなイメージが泥にまみれたと判断し、公認はしないと彼を切って捨てた。  乙武出馬の目はなくなったようだが、妻の許しは得られるのか? 女性自身が乙武氏の実母にインタビューしているが、その怒りはものすごい。 「世間には立派な男性がたくさんいるのに、息子はひどいものです。浮気したうえに、愛人が何人もいたなんて馬鹿なことを堂々と宣言するなんて最低のことで、“まとも”ではありません。いったい息子は何を考えているのか……。(中略)悪いのは息子で、お嫁さんにはまったく非がないのに、彼女にも謝らせるなんて、とんでもないことです……。(中略)……それでも、2人が末永く夫婦でいてくれて、添い遂げてくれればと願うばかりなのです」  やはり、母ならばこそである。新潮は、先週載せなかった乙武氏が「恥ずかしげもなく」(新潮)語っていた部分を掲載している。 「(20代後半の美女との不倫関係が始まった)3、4年前だったと思いますが、車の中で妻に突然、『外で子供だけは作らないでくださいね』と言われた瞬間がありました。あまりに衝撃的すぎて、自分が何と返したかあまり覚えていないんですが、不倫がバレているな、と(中略)妻は私が他の女性と親しくすることに無頓着と言いますか、皆さんには理解し難いところがあると思います」  だから浮気をしたと言いたいのか? 文春はその妻とメールでやりとりした内容を掲載している。「言いたいことはあるのですが」と、取材を受けることは断っているが、謝罪コメントが言葉足らずで誤解されてしまったかもしれないので、そこだけは説明させてくれと前置きして、乙武氏との新婚生活についてこう綴っている。 「多くの方は、乙武は自分ひとりで何でも出来ると思っているようですが、彼は1種1級障がい者です。22歳で結婚した時、彼と暮らす事の難しさを理解していたつもりではいましたが、実際、自宅のドアを開けることも出来ない彼との生活は、決して楽なものではありませんでした」  風呂にも自分では入れない、トイレを終えても拭くことができない、子どものおむつも替えることができない乙武氏は、妻にとっては4人の子どもがいるのと同じだっただろう。 「子どもが生まれてからは、私自身が子育てに精一杯で、心身ともに疲れきっており、主人の世話から少しでも開放される時間が欲しいと思ったのは事実でした」  夜遅く帰ってきた乙武氏の世話や夜の営みを求められても体が持たない。そこで彼女はこう言ったという。 「子どもは朝が早いので、午後10時を過ぎたら、スタッフのいる事務所に泊まって欲しいとお願いしていたのは私の方です」  それをいいことに、夫は20代の女性を事務所に住まわせていたのだ。彼女は、そうした言い方が夫を浮気に走らせてしまった原因の一端としてあるので、それを反省していると詫び文に書いたのだという。今後のことはわからないが、夫がどんな選択をしたとしても、向き合って生きていくつもりだと語る。 「世間が叩く以上に、すでに私が主人を叩けるだけ叩いておりますので、どうか許してやってください」  乙武はいいカミさんを持ったと思う。こんなカミさんをもう一度裏切ったら、罰が当たる。とまあ、わが身は振り返らず、言わせていただこう。  このところ、私の住んでいる東京・中野区で事件が多い。劇団員の加賀谷理沙さん(当時25)が殺害された事件も私の家から歩いて15分ぐらいのところだし、埼玉県朝霞市で女子中学生(15)が行方不明になり、約2年ぶりに保護された事件の大学生・寺内樺風(かぶ)容疑者(23)と女の子が住んでいたマンションも10分程度のところである。  もともと中野は、新宿のヤクザたちのねぐらが多い町で、昔は駅前のサンモール商店街でよくヤクザ同士のドンパチがあった。建ったときは東京一のマンションといわれたブロードウェイも、いまや「まんだらけ」に代表されるオタクの聖地として名高く、世界中からオタクたちが集う“怪しい雰囲気”の商店街になっている。  最近はキリンビールの本社や早稲田、明治などの大学もできて昼間の人口が1万人増えたといわれ、中野駅の朝のラッシュは新宿駅並みである。東京23区で人口密度の一番多い町だが、人口の移動が激しく、私のような土着の人間以外は、近所付き合いもしない人が多い。  そんな町だから目立たないと思って、寺内容疑者は移ってきたのかもしれない。文春によると、寺内の家は祖父が大学教授で、一族には高学歴者が多いという。彼も地元の名門・大阪教育大学附属池田中学に合格し、中学の卒業文集では修学旅行の沖縄体験をもとに「沖縄戦の記憶」というレポートを書き、高校の卒業文集には難解な数式を使って「航空機騒音」をテーマにしたレポートを残している。  その後、千葉大工学部へ進学し、2年生の時、大学を自主休学してカナダのバンクーバーに語学留学、米国カリフォルニアで小型機の操縦免許を取得している。  経歴だけを見ると、恵まれた環境で学生生活を送っていたように思える。今春、都内の消防設備会社に就職が決まっていて、中野へ移ってきたそうだ。  その寺内が、2年前に埼玉県朝霞市で市内の公立中学に通うA子さん(当時13)を連れ去り、監禁していたことを知る者は誰一人いなかった。  A子さんを監禁してからも、大学の2泊3日のゼミ合宿にも参加し、「今年の正月もしばらく帰省していたんです。就職も決まり、今までありがとうと、祖父母の私らに5千円ずつくれて。仲のよい妹とも一泊旅行に出かけました」(寺内の祖母)。  寺内が借りた部屋は家賃約7万5,000円の六畳一間。だが、隣に住む住民も「物音一つ聞こえなかった」と言っている。  寺内は何度も外出しているのに、長きにわたってA子さんの自由を奪い続けることができたのはなぜか? 新潮は、寺内の実家の商売が関係しているのではないかとみている。 「寺内の父親は防犯設備士という民間資格を持っており、経営する会社の名前は株式会社店舗サポートと言います。(中略)『e-防犯.com』というサイトを通じてアラームや監視カメラといった防犯グッズの通信販売を手掛けているそうです」(近隣住民)  その中のいくつかが、A子さんの監禁に使用されたのではないかというのだ。 「ドアの内側からは開錠できない補助錠や、ベランダのサッシが開けられると感知して受信機に信号を送るセンサー、室内の様子を常に監視することができる監視カメラがそれに当たります。いずれも『e-防犯.com』で扱っている商品なので、息子なら容易に入手できますし、工学部の学生だから扱いにも抵抗はなかったことでしょう」(在阪の社会部デスク)  そうした装置を使って24時間監視されているとA子さんに思い込ませ、逃げられないとマインドコントロールしていたということはあり得るだろう。だが、A子さんは「秋葉原に行く」と寺内が言って出て行った3月27日の午後、必死の思いで部屋を抜け出し、JR東中野駅の公衆電話から自宅と警察に助けを求めたのだ。  寺内はそのことをニュースで知り、逃亡した静岡県伊東市で首をカッターナイフで切り自殺を図った血だらけの状態で発見され、逮捕された。A子さんは、連れ去られたときより5センチ背が伸びていたという。  最後は、文春の読むと面白い記事。私はこの芸人の面白さがまったくわからないのだが、とにかく明るい安村(34)という変わった芸人がいる。全裸に見えるポーズを取り「安心してください。はいてますよ!」というだけのピン芸人だ。  文春が、この男が女性と2人で東京駅からほど近いもつ鍋屋で杯を重ね、その後、缶ビールとミネラルウォーターを買って近くのビジネスホテルへ入っていったと報じている。  その部屋で、安村はパンツを脱いだのか否か? 文春に朝出てきたところを直撃され、安村は体をのけ反らせて驚いたという。やりとりはこうだ。 「──不倫しちゃいましたか? 『いやっ。不倫じゃないですけど……』 ──パンツ、はいてました? 『はいてました(苦笑)』 ──脱いだんじゃ? 『フフフフ』 ──ゲス不倫では? 『うわーっ(涙目)』」  最後まで男女の関係ではないといっていたようだ。  安村はコンビを組んでいた男とケンカ別れして芸人引退を考えていたとき、奥さんが勇気付けてくれて、「ピンでやりなよ」と言ってくれたそうだ。立ち食いそばのアルバイトをしても稼ぎは10万円に満たず、焼肉屋で一人前の牛タンを2人でゆっくり食べるのが最高の贅沢だった時代があったという。  今は月給も100万円以上で、スケジュールは数カ月先まで埋まっているそうだ。その奥さんに、なんと言い訳したのか。 「こっぴどく叱られたものの、奥さんは何とか許してくれたそうです」(吉本興業関係者)  パンツを本当に脱ぐのは、奥さんの前だけにしたほうがいい。 【巻末付録】  ポストは「美しい渡辺さん」が終わり、今度は「50歳、始まりました 山田佳子さん」が始まった。こんな美しい50歳がいたら、いいだろな。私の周りには年相応の50代、60代しかいない。後半は「艶色美熟女図鑑 波多野結衣」。どちらも写真はなかなかいい。ポストは熟女を見つけるのがうまいが、編集長の趣味かね。  現代の巻頭は「57回目の結婚記念日プリンセス美智子の肖像」。これってセクシーグラビアじゃないよね。でも素敵だったね、美智子さん。  後半は「田中好子 永遠に」。「女優のヌードの時代」「百合沙と行く 温泉旅行」。袋とじは「小松千春 元アイドルの『危険な情事』」。千春も40路を越え、AVのようなものに出るらしい。元アイドルとは思えない堂々とした体躯である。  現代のSEX記事は「美人女医3人が赤裸々に告白『女性が本当に気持ちいいセックス、教えます』」。ポストは「AV監督・男優が忘れられない『大女優のSEX』」。大女優といってもAVのだけどね。内容を紹介するまでもないだろう。  今週は気合を入れて「美しい熟女」を激写したポストが、やや優勢勝ちだ。 (文=元木昌彦)