オアシズ・大久保佳代子 セクハラ・下ネタで完全ブレークしたアラフォー女芸人の「変わらない」という強み

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撮影=尾藤能暢
 この1~2年、テレビ界では空前の「大久保佳代子ブーム」が起こっている。アラフォーと呼ばれる年齢に差しかかった頃からセクハラと下ネタの破壊力に磨きがかかり、じわじわと仕事が増え始めた。彼女は現在、単独で6本のレギュラー番組を抱える売れっ子芸人。しかも、そのほとんどの番組でMCを務めている。なぜ今、大久保がそんなに求められているのだろうか。  大久保の芸風やキャラクターに何か急激な変化があったのかというと、そんな様子は見受けられない。彼女はいつも淡々としている平熱芸人。昔も今も変わらないたたずまいで、与えられた仕事をこなしているだけだ。なんらかの転機があって、急に評価が高まったわけではない。  むしろ、彼女の強みは「変わらないこと」にある。大久保はもともと、芸能活動と平行して一般企業にも勤める「素人キャラ」として『めちゃ×イケてるッ!』(フジテレビ系)などに出演していた。そして、タレントとOLの二足のわらじを履く生活は、ごく最近まで続いていた。この二重生活を通して、大久保の「素人っぽさ」は純粋培養されていった。  普通、テレビタレントはテレビに出続けることで、どんどんタレントっぽくなっていく。テレビを見ている一般人との考え方や感じ方のギャップが少しずつ大きくなり、良くも悪くも芸能人らしくなっていくのだ。  だが、大久保はそうはならなかった。テレビの現場で多少ちやほやされることがあっても、翌日にはいつも通りの地味なOL生活という現実が待ち受けている。これでは調子に乗りたくても乗れない。しかも、お笑い芸人とは、女優やモデルのように女性としての自尊心を満たす仕事ではない。「ブス、ブス」と呼ばれ、笑われてなんぼの世界。大久保はいつまで経っても「プロの芸能人」を気取ることができなかった。  その結果、大久保は「それなりのキャリアがあって、それなりの年齢に達しているのに、素人っぽさが消えない」という不思議な属性を帯びることになった。彼女は夢も希望も持たず、タレントとして与えられた役割を淡々とこなすようになった。それが彼女の独特のスタンスにつながっていった。  大久保の代名詞といえば露骨な下ネタ。ただ、その下ネタには生々しさがなく、どこかカラッとしている。彼女は「下ネタを言う人」という役割を演じているだけ。その平熱ぶりが視聴者にも伝わっているからこそ、彼女の下ネタは支持されているのだ。  例えば、同じ女性芸人の下ネタでも、友近の下ネタとはずいぶん印象が違う。友近の下ネタはもっと生々しく、血と肉のにおいがする。女性としての「業」をまざまざと見せつけるような、赤裸々で毒々しい下ネタだ。一方、大久保の下ネタは無味無臭。毒にも薬にもならないからこそ、気楽に笑って見ていられる。  一般に、大久保佳代子という芸人は「大久保さん」と呼ばれる。この呼び方は『めちゃイケ』で一般人扱いされたときに誕生したものだが、今では世間の人も大久保を「大久保さん」と呼ぶことが多い。大久保がさん付けされるのは、彼女が一般人にとって「身内」だと思われているからだ。  芸能人は手の届かない存在だと思われているので、別世界の住人として呼び捨てにされることが多い。どんなに年上でどんなに実績があっても、「たけし」「さんま」などと呼び捨てにされるのが普通だ。だが、大久保だけは「大久保さん」と呼ばれる。それは、彼女が生粋の芸能人ではなく、会社の同僚ぐらいの身近な存在として世間に認識されているからだ。  ただ、大久保は素人っぽさを売りにしているが、ただの平均的な一般人ではない。彼女は一流大学卒のインテリで、そのユーモアは知性に裏打ちされている。下ネタや悪口が嫌みにならない品の良さがあり、後輩にも慕われている。外見はさておき、女性としてのスペックは意外なほど高い。  未熟という意味の素人ではなく、成熟した大人の素人。大久保は「最強の素人」という看板を背負って、スターがひしめく芸能界を華麗にハッキングしているのだ。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)

「ブレークの秘訣は仕事を選ばない“尻軽さ”」芸人・大久保佳代子の現在と未来と、男

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撮影=尾藤能暢
 大久保さん”ことオアシズ・大久保佳代子が、42歳にしてブレークした。  現在、レギュラー番組7本、2013年上半期番組出演本数197本。6月にはドラマで主演を務め、今夏から冠番組2本がスタート。「Yahoo!トピックス」にたびたび名前が上がり、週刊誌を開けば年下男性とのスキャンダル報道が目に飛び込む……気付けば私たちの日常は、大久保さんであふれている。  この現状を、本人はどう感じているのだろうか? 話を聞いた。 ――「日刊サイゾー」には、これまで何度かご登場いただいている大久保さんですが、前回、結婚相手を募集したことを覚えてますか?(記事参照大久保佳代子(以下、大久保) 覚えてません。 ――ちなみに、誰からも連絡はありませんでした。 大久保 マジですか? このサイト見てる人、いないんじゃないですか? ――「地位と収入が平均を優に超える、関東在住のイケメンセレブ男性」という大久保さんの条件が厳しかったんだと思います。 大久保 そんな条件出しましたっけ? それより、そういうことはわざわざ報告しなくてもいいんじゃないですか?(笑) もう忘れてることですし。 ――すみません、覚えてるかなと思ったもので。さて、「2013上半期番組出演本数ランキング」(ニホンモニター調べ)女性タレント部門5位、おめでとうございます! 大久保 本当ですか、ふ~ん。 ――半年間で197番組に出演されたそうですが。 大久保 へ~、私そんなに働いてるんだ。 ――実際、忙しくなりました? 大久保 私の芸歴史上では、確かに忙しいですね。「あ、忙しいな」と思う時がたまにあるので。 ――さらに、「2013年上半期ブレーク芸人ランキング」(オリコン調べ)では堂々1位を獲得。ブレークして変わったことはありますか? 大久保 忙しいと、ちっちゃいことにイライラしますね。打ち合わせで相手が丁寧すぎて、「で、何が言いたいの?」みたいな時に、口には出さないんですけど顔に出しちゃいます。「はぁ~……」って顔して、台本を勝手にどんどんめくったり。後であさちゃん(いとうあさこ)に、「またスタッフにキレちゃったんだよね……」って話すと、「いや、分かりますよ。しょうがないそれは」って言ってくれるんで、更生することがないです。 ――(笑)。先日の『とくダネ!』(フジテレビ系)では、番組が検証した「大久保佳代子、ブレーク3つの秘訣」を紹介していました。それによると「アラフォー女性」「毒舌コメント」「異常なほどの性欲」だそうです。 大久保 「異常なほどの性欲」があったほうが売れるのかな(笑)。それ聞いて、みんなが「分かる、分かる!」ってなってるのかが心配ですね。 378A3016.jpg ――周りから持ち上げられることについて、どう感じますか? 大久保 「ブレークしてますね」とか「キテますね」って言われると、「怖いな」って思っちゃいますね。やっぱり、いずれ落ちることありきのブレークって表現だと思うので。プチブレークくらいが一番いいですね。 ――部で「脱・汚れ仕事宣言」したとの報道もありましたが。 大久保 それはないです。40歳過ぎてから、手首は痛いし、首はやっちゃってるし、7割方の関節が痛いんで、体力的にキツい仕事はできなくなりましたけど。でも、それ以外はやりますよ。 ――なぜ今、忙しくなったんだと思いますか? 大久保 仕事を選ばない“尻軽さ”の積み重ねじゃないですか? 「イケメンにセクハラするような仕事なんですけど」って言われても、「ああ、全然いいですよ」って受けてるうちに、「大久保さん、なんでもやってくれるじゃん」って思ってもらえて、いろんな番組が呼んでくれるようになったんだと。 ――2年半ほど前まで、OLと芸人を掛け持ちしていましたが、芸人一本に絞ったことはブレークの要因になっていると感じますか? 大久保 そこは関係ないような気がしてます。それより、42歳という年で結婚もせず、なんか頑張ってて楽しそうだよねって思ってくれる同世代が多いのかなと。今、OLを続けていたとしても、さらに「すげえな」って言われるだけのことだと思います。 ――最近、ちまたでは、大久保さんが「キレイになった」という声も多いようですが。 大久保 そうなんですか? 痩せたからですかね。2年くらい前に、片思いしてた男性にフラれて、傷心で2~3キロ落ちたんです。で、これを利用してやろうと思って、さらに3キロくらい落としました。 ■“年下男性お持ち帰り”報道と、大久保さんのこれから ――先日、「女性セブン」(小学館)に、年下男性のお持ち帰り現場をスクープされましたね。 大久保 はい、我慢がきかなくなって、お持ち帰りしました。 ――(笑)。直撃した記者に、そっけない態度をされてましたが。 大久保 名古屋で生放送がある日で、朝イチにすっぴんで外に出たら、メモを持った記者の人が、いきなり「この前の男性はなんですか?」って聞いてきたんです。撮られたことに気付いてなかったのでピンとこなくて、すっごい気持ち悪い目で記者のこと見てたんですけど、「あの時だ!」って分かったら、急にパニクッちゃって。「事務所に聞いてください!」って一言吐いて、逃げちゃいました。まさか自分が、この芸能人生であのカッコいいセリフを言うとは思ってもみなかったですね、ふふふ。でも、もしまた撮られたら、「ちょっと思い当たることが多くて、どの件か分からないんですけど」くらいの余裕を見せてやろうと思ってます。 378A3021.jpg ――自身のTwitterでも「無類の男好きだから困っちゃう」と書かれてましたね。 大久保 そんなこと書いてました? どの男でもいいわけではないですけど、好きな男の人といると、穏やかな気持ちになれるんです。甘えたいし、しかられたいし、なんなら肉体的に何かもらえるんであれば、一番いいですよね(笑)。 ――ところで大久保さんといえば、お酒好きのイメージが強いですが。 大久保 そうですね。忙しければ忙しいほど飲みたくなるんですよ。もっぱらあさちゃんとですけど、仕事のグチから始まって、男の話して、記憶がなくなって、気付くとちゃんと自分の家で寝てるっていう。その発展性のない繰り返しです。 ――記憶がなくなって、トラブルが起きたことはありますか? 大久保 朝起きたら、キッチンマットにうどんがぶちまけてあったくらいですね。やれやれと思って、キッチンマット丸めて、ごみ袋に入れて、捨てて、またキッチンマットを買う。幸い、それくらいのトラブルです。 ――酔っ払うと、内山理名を意識して立ち振る舞うというウワサですが。 大久保 昔からお酒を飲むと、気が大きくなって、自信がめきめきと出てくるクセがあるんです。ホロ酔いでトイレに立って、鏡を見た時に「あら、全然イケてるじゃない。内山理名さんと、さほど変わらないじゃないか」と思って戻るので、それまで賑やかしを頑張っていたのが、急に微笑むだけになったりしますね。 ――(笑)。では最後に、今後の目標を教えてください。 大久保 この状況がずっと続くなんて絶対に思ってないんで、働けるうちにお金をためて、結婚できたらしたいし、無理だったら女芸人仲間と老人ホーム借りるとか、海外で暮らすとか、ぼんやり考えてます。ただ考えたところで、その通りにいくわけじゃないんで、この先も気負わずに、一つひとつ確認しながらやっていこうと思ってます。 (取材・文=林タモツ)

オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ……」(後編)

IMG_1214_.jpg前編はこちらから ――なんて難儀な性格......! でも、そういうある種の選民意識じゃないんですけど、「本当の私はこんなはずじゃない!」感がなければ、こういう世界に入らないですよね。大久保さんは、ずいぶんたくさんオーディションを受けていたって本に書かれていましたけど、どんなオーディションを? 大久保佳代子(以下、大) とにかく「何かしなきゃ!」と思って、『進ぬ! 電波少年』(日本テレビ系)の「15少女漂流記」とか、演劇だったら三谷幸喜さんか宮本亜門さんとか、「この人知ってるな」っていうだけで履歴書を出してました。 ――大御所ばかり! けっこう自信があったんですね! 大 モテたことも、クラスで人気ものだったこともほとんどないけど、「私がいるとみんな笑っていたよな~」とか、そんなのを引っ張り出して捏造して、無根拠な自信で今もやっているところはありますよね。 ――分かります! 自分のいい思い出を引っ張り出して、完成度が高いひとつのストーリーを作ってしまって、振り返ってみると「あの思い出、本物だっけ......?」ってことが、わりとあります。  ありますね! 私は「学生時代、私はマスコットガールでみんなから人気者だった」って思ってるんですけど、傍から見ると「それ、いじめられてたじゃん!」ってなるんですよ。学校に行ったら私の机だけ何故か校庭に出されていて、友達は「そんなことされたら死んじゃうよ......」って言うんですけど、私は「も~、みんな私のことをいじって楽しんじゃって~!」って思ってるので、机を取りに行ってクラスに戻るときも、どんなリアクションしたらみんなが笑うかを考えてて。 ――アハハ! 「机が落ちてたんだけど交番に届けたほうがいいかな?」って言ったんでしたっけ! タフすぎる!  そんなのずっと考えながら(笑)。落ち込むこともいっぱいあるし、グジグジと執念深いんですけど、どこかで根っからのポジティブなのかも。 ――私も小学生の頃は机にゴミを盛られたりして、多分いじめに遭ってたんですけど、「この子はきっと私が好きで意地悪をしているんだわ、男の子ってバカね!」って、ポジティブに考えて乗り切ってたことがあります。  一緒ですね、そうですよ。大丈夫、大丈夫。 ――でも、テレビの露出なり『大久保佳代子劇団』なり、活動がどんどん増えていって、無根拠な自信が本物の自信になったんじゃないですか?  そうですね......。でも、『大久保佳代子劇団』も、1回目にやったときには私も舞台の経験があったり、脚本も光浦さんが書いているものだからセリフ覚えが良かったりとかで、「私、出来ちゃうな~」って思ったんですけど、2回目に意外と本格的な、小劇場とかで引っ張りだこの方々が出ることになって......。 ――池谷のぶえさんとか、宮崎吐夢さんとか、豪華でした! でも、傍から見てる分には大久保さんも十分、馴染んでましたよ!  傍から見る分にはね......。今回はそういう本気の人たちが入ってきたので、「自分、そこまでたいしたことないな~」って落ち込みましたね。やっぱり、こう、突き詰めたものが何かないと、本物の人たちには通用しないな、と......。 ――大久保さん、謙虚なんだかネガティブなんだか分かんないですね......。ちなみに、最近はそういうオーディションだったり、「今やらなきゃ!」っていう衝動はありますか?  今だと、合コンとか男関係がそうですけど、急に行動を起こしておいて、すぐ飽きちゃったり面倒くさくなったり。持続力がないんですよ。 ――「とにかく何か!」って思いつきで行動しても、それに思い入れがあるわけじゃないから、努力し続けることが困難なんですよね。  困難ですね~。男関係だと、ひとりが楽なのも分かっちゃってるし。ひとりでも成立すると思ったら、わざわざ外部の人間と一からコンタクトをとって嫌な思いしたくないなっていう気持ちが強くなって。「これじゃイカン!」と思って合コンしたりとか。 ――でも、ひとりでいる時間が長ければ長いほど、コミュニケーション能力がどんどん低下して、いざ「やるぞ!」と思ったときに、「あれ? 男の子と友達になるのってどうやるんだっけ?」ってなりませんか?  分からないですねぇ......。もう、しんどい。そう、男の人とちょっといい感じになったときにも、マンツーマンで飲みに行けばいいのに「マンツーマンって、きついな......」と思って、アラフォーの女友達4人くらい連れて行ったりして。 ――アハハハ! なんの集いだか分からない!  夜、お酒飲みながら考えていると、「あの人いい人だったな~、また会いたいな~」って思うんだけど、お日様浴びちゃうと急にね~。"夜+お酒"っていう状況下じゃないとそうならないみたいです。 ――分かります。分かります。逆に、朝はやたらやる気があるんだけれども、夜にはもうダメだったりとか。こういう現象は「生理前症候群」とも言うらしいですね。  そうですね、分かる。その女としての生物学的バイオリズムがすごく左右されるようになってきて。あるみたいですよ、本当に。生理が始まって終わるとすっきりしますしね。 ――そう思うと、ものすごい憂鬱なときも「あ、生理前か~」と思えばちょっと楽になる。......あっ、あと、相談というより質問なんですが、大久保さんの本に「だんだん生理がしょぼくなって、もう高級懐石料理みたいな量しか(自主規制)」みたいなことが書かれてたんですが、あれは本当なんですか? 私も何かと他人事ではなく不安で......!  そうですね、上品な感じにね、懐石料理。でも、それも月によっての感じで、ドバッとバイキングの時もありましたし、うん、大丈夫でした! ――良かった! まだイケる!  ただ排卵の量は限られているから。最近は医療が進んでいろいろな方法があるけどねぇ......「そこまでして?」って思っちゃってねぇ。 ――生々しいけど、確かに......あ、もう時間みたいです! なんかいろいろすみません!  え? これで大丈夫なの? 劇団の宣伝もちゃんとしてよねぇ? ――どうもありがとうございました! 『大久保佳代子劇団』、オススメです! (取材・構成=小明) ●おおくぼ・かよこ 1971年、愛知県生まれ。92年に幼なじみだった光浦靖子とお笑いコンビ「オアシズ」を結成。長くOLとタレント生活を両立させていたが、10年8月に退職している。主演を務める「大久保佳代子劇団」第2回公演『村娘』(コンテンツリーグ)DVDが発売中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。02年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
大久保佳代子劇団 「村娘」 お気づきでしょうが、当サイトは大久保さん推しです。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」(前編) 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ……」(前編)

akari_okubo000.jpg  モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第22回のゲストは、大久保佳代子劇団『村娘』で主役を務めているオアシズの大久保佳代子さんです! [今回のお悩み] 「まだ、逃げ道が欲しいんです......」 ――ご無沙汰してます! 実は4~5年前にトークイベントでご一緒させていただいたんですが......私のこと、覚えてますか? 大久保佳代子(以下、大) ......あー、言われてみれば見覚えが。私、何しゃべってました? ――確か、私のかぶっていた帽子を「その帽子、後でくれない?」って真顔で言われて、「あげた方がいいのかな?」って悩んでいる間にすごい早さで帰っていかれて......あれはなんだったんでしょう?  本当? 私、言うだけ言って無責任に帰るってことが非常に多いので......ふふふ。それで、その後はどうしてましたか? ――その当時は売れないアイドルで、そのまま順調に売れませんで、2年ほど前にかろうじて単行本を出せたぐらいです。今はアイドル界ではライターと言い、ライター界ではアイドルアピールをするという卑怯な逃げ道でなんとか生活を......。  ああ、良かったですね、お互い変わらずで(笑)。あ、日記形式の本なんだ、こういうの好き(『アイドル墜落日記』をめくりながら)。 ――大久保さんはいつも女芸人のブログをチェックして、忙しそうにしているのを見ては嫉妬して、売れてなくて暇そうな芸人を見つけるまでネットサーフィンするって、『私、地味女』(大和出版)に書かれてましたね。私の本も、売れなすぎて毎日暇してゴネてる日記なので、もしお邪魔じゃなければ......。  やった、今日読みます。 ――いやいや全然、お暇なときで!  いや、暇なんですよ。 ――またまたそんな! OLさんお辞めになったばかりじゃないですか!  そうなんですよ。ただ、今までは、芸能界の仕事の合間にOLをやっていたから「このままじゃ体力的にもキツいし、ストレスで死んでしまう」と思っていたんですけど、いざOL辞めたら単純にその時間がポコっと空いただけなので、時間を持て余していますねぇ。 ――でも、テレビを見る限りだと忙しそうですよね。  テレビの仕事が減ったってわけじゃないんですけど、収録が夕方からだったり、それも5~6時間で終わったりするじゃないですか。だから、午前中が毎日空いちゃって油断して前日飲んじゃうっていう、悪いサイクルに......。 ――アハハ! 私、大久保さんを初めて『めちゃイケ!』(フジテレビ系)で見たとき、すごく短いスカートを履いてマッサージ嬢として登場されて、普段はOLっていうギャップがすごくって。だから、今、OLの肩書きがなくなったっていうのは、けっこう衝撃的ですよ!  うん、それこそさっき小明さんが言っていた、アイドルの中ではライターで、ライターの中ではアイドルっていう、そういう逃げ道をなくしてしまったことは、今の段階ではまだ「どうしよっかなぁ」って思ってますよ。本来なら辞めたことも公表を延ばせるだけ延ばして、「OLは休職中なんです~」って濁そうとしていたんですけど、ご丁寧に『めちゃイケ!』が、「区切りをつけて宣言したほうがいい」って言ってきたので......今まで私の人生にそんなに関心がなかったくせに......。 ――......あの、今日は私の「アイドルライター」とか言ってる逃げをなくすべきか聞こうと思ってたんですが......もしかして大久保さんも「現役OL」っていう肩書は、本当は捨てたくなかったんですか?  捨てざるを得なかったんだよなぁ......。休職でよかったんだけど、退職に追い込まれたんですよ。そんなつもりじゃなかったのに......。 ――かなり長いこと勤めてたはずですよね、なんでまた?  逆に長かったから、最初ちやほやしてくれた職場のメンバーも辞めつつあって、私のことを知っているメンバーも、私が触れてほしくないオーラをすごい出すから、「別にいてもいいんだけど、休むし、遅刻はするし、注意はできないし......」みたいな。みんな優しいから言わないけど、そういう空気は感じていたんですよね。だから私も大人だし、「辞めてあげましょうかね」と思ったけど、「どうなるか分からないから休職にしておこう」と思って、「今、もう1個の仕事が忙しくて......」って話をしたら「じゃあしょうがないですね!」って結構早い段階で休職じゃなくて退職の書類を出されちゃって......。辞めるなんて言ってないのに! ――ちょっと寂しいですね......。でも、これでよりいっそう芸能の仕事に力が入るんじゃ?  それで急に私が俄然やる気出して、どんな仕事でも「ちょっとちょっとー!」って前に出ても、おかしな話でしょ? ――確かに、決して自分から前に出るタイプではないですよね。  うん、うん。出れない。もう、自分から発言するのは他の人に任せて、振られたときに何か言えるようにしとこうって思うんですけど、それも難しいんですよね......。ボーッとしちゃうから。1時間くらい喋ってないと、よっぽどのこと言わないとダメでしょ? ――一つの発言で確実に狙わなきゃいけないのはプレッシャーかかりそうです......。『おねマス!』『ちょいマス!』(テレビ東京系)も、女の子たちがすごい面白いじゃないですか。  ね! あれも最近は普通の視聴者みたいに、スタジオに行って楽しんでいるだけになりましたけど、本来は「女の子に怒ってください」とか「ひがみを言ってください」って言われてたんですよ。でも、あの子たちどんどん自分で処理しちゃうから。 ――若いのに、みんな見せ方もトークも上手すぎますよね。大好きな番組です! でも、大久保さんも彼女たちと同年代だった24~25歳の頃は劇団で活動されてたんですよね。  やってましたね。テレビの仕事がなくっても、変なポジティブシンキングで「いやいや、私はこんなところで終わるはずはない」って思って。ほら、劇団ってすぐ出来るじゃないですか? 自分でお金出して劇場借りて、人から「何やってる人なんですか?」って聞かれたら「俳優やってます~」って言えるし。アレはアレでいい経験になったなぁ。 ――その経験が今の『大久保佳代子劇団』につながってるんですかね。新作の『村娘』は『めちゃイケ』新メンバーのたんぽぽのお二人も出ているし、共感できる卑屈なセリフがたくさんあって面白かったです!  ですよね、ブスを大量発注しただけありますよ。 ――ブスの中でのヒエラルキーとか、美人の振る舞いにいちいち過剰に反応する卑屈な感じとか、学生時代を思い出しました。千葉の田舎でキラキラした同級生を憎んで生活していたもので。  光浦さんはそういう脚本を書くのが本当にうまいんですよ。心の叫びなんですよね。私も光浦さんも高校3年間男子とほぼ一言もしゃべらずに過ごしたんですよ、共学なのに。今年の正月に同窓会みたいなものがあって、まあ、高校時代のだから、かっこいいって言われていた男子たちとは喋ったこともないんだけど、会場に行ったらみんな私のことをチラチラ見るんですよ。私が芸能人だから。それで徐々に近寄ってきて、「活躍してますね~」ってお酌してくるんですよ。でも、みんなはとっくに結婚もして幸せな家庭もあるし......何もなかった。もっと何か特別なことがあるかな~と思ったんですけどね。 ――そもそも火がつく焼けぼっくいもないですからね......。私もグラビアをやっていたときは、地元で偶然会った全然仲良くないヤンキーに「あいつアレじゃね? 中川翔子の友達じゃね?」「しょこたんと仲良いんでしょ? 紹介して!」とか言われるくらいでしたね。せっかく芸能界に入ったのに、「しょこたんの友達」ってことでしか話しかけられない自分に落ち込んで、傷つかないためにもそいつらを見下すようになって......でもそいつらも、もう家庭作って幸せそうにしてるんですよ! もう、見下したり羨んだりで、何もないのに頭の中が忙しいです。  卑屈ですねぇ......。小明さん、まだまだ大丈夫そうなのに。 ――姉が元カリスマ読者モデルで、ほぼ同期の友達が超売れっ子で、私のすっぴんの写真が、コレですよ。(携帯を見せる)自意識過剰にもなりますよ。  これは......頑張ってますね! ここからここまで持ってくるのは立派ですよ! アハハ! 私の場合は光浦さんがそうだけど、分かりやすく比較できる人間が近くにいて、自分の方が下だったらツラいですよね。私も、「比較されない世界に行った方が精神的に楽だろうな」って思うけど、私の場合、もともと人を上下で見る人間だから、どこに行っても「この人は上だけど、こいつは下だ」ってランクを付け出すんですよね。それで、下の人にはやたらと余裕を持って接するっていう。だから、「この人、光浦さんと比較して私のことを下に見てる!」とか、そういう意識が出るのも、自分がそういう人間だからなんですよ。 ――なるほど、残念だけど、分かる気がします。でも、それだと友達ぜんぜん出来ないですよね? 結局、自分と似たような人を周りに集めるのが一番平和なんでしょうか?  そうですね、でも私は似たような人の中でも、「ここならトップに立てる」って思っちゃう人間なので。そうすると、「私が卑屈なのはこいつらのせいじゃないのか?」って気になってきて、もっと上にあがろうとするんですよ。それでいざ上にあがると、「違う、この人達といると卑屈になる!」って、また下にさがったりして......ちょうどいい人がいないの。私の周りには。 (後編につづく/取材・構成=小明) ●おおくぼ・かよこ 1971年、愛知県生まれ。92年に幼なじみだった光浦靖子とお笑いコンビ「オアシズ」を結成。長くOLとタレント生活を両立させていたが、10年8月に退職している。主演を務める「大久保佳代子劇団」第2回公演『村娘』(コンテンツリーグ)DVDが発売中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。02年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
大久保佳代子劇団 「村娘」 お気づきでしょうが、当サイトは大久保さん推しです。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」(前編) 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

「大量のブスと無数のチンコが」大久保佳代子劇団『村娘』DVD発売イベントに潜入!

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"ブス密度"はハンパない!? 大久保佳代子劇団がロフトプラスワンに集結!
 「ブスと卑屈はイコールなのよ!」  ブス史上に残る名言を残した大久保佳代子劇団第2回公演『村娘』(2010年10月、恵比寿エコー劇場にて上演)。過疎化した村のしがない旅館を舞台に、村おこしを計画する村民たち。しかしその村は、女の容姿の平均が「下(げ)の中」という、世にも珍しいブスだらけの村だった。天井から落ちてくる無数のチンコ、勃起して死ぬ老人、セックス中のエクスタシーにより、女の背中に浮かび上がる村の秘密......、横溝正史映画でお馴染みのBGMと"ド下ネタ"が絡み合い、じっとりとした世界を作りながらも、観劇後には爽快感の残る大人の娯楽作品であった。  この舞台のDVD化を記念して、2月21日にロフトプラスワンでトークライブ『村おこし祭』が開催。作・演出を手掛けた光浦靖子、主演の大久保佳代子をはじめ共演者が集結し、出演者を入れ替えながら3部構成で行われた当日の様子を一部抜粋してレポートする。 ■第1部  光浦、キングオブコメディ・高橋、たんぽぽ(川村エミコ、白鳥久美子)の4名が登場。舞台のおさらいをするかと思いきや、トークライブ直前のトイレの異臭話へと急展開した。 光浦 「『村娘』は、ブスばっかりが住んでる離島で、『フラガール』のマネごとをするってうお芝居なんです。大久保さんが蒼井優をやったら面白いんじゃないかなと思って、それだけのとこから始まりました。大久保さんが主役のジュンコちゃんで、たんぽぽがマサコちゃんとモモエちゃんっていう、村の3人娘で」 高橋 「山口百恵さん、桜田淳子さん、森昌子さんの"花の中三トリオ"から来てるんですね」 光浦 「中三トリオだと断トツで淳子ちゃんが面白いじゃん。だから、淳子ちゃんは大久保さんにやらせてあげたの」 高橋 「いやいや、中三トリオに面白い役割りの人いませんよ。結果、そうなっちゃいましたけど」
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キンコメ高橋はブスたちの妄想にたじたじ!?
光浦 「今日は、舞台の感想をぶちまけてってくださいよ」 白鳥 「私は、稽古中に恋愛的なことが起こるんじゃないかと思ってたんですけど......」 光浦 「ああ、劇団っつーのは、汚え集団ですからね。大体、演出家が女優の3分の2くらい抱いちゃってるのが劇団でしょ。汚い汚い」 高橋 「それ、光浦さん稽古の時にいつも言ってましたよね」 白鳥 「それなのに何も無かったのが悔やまれて......」 光浦 「白鳥さんは本当にアゴにマイクがフィットするんだねえ」 高橋 「『モンスターハンター』にこういう怪獣いますよ。アゴの堅いやつ」 白鳥 「怪獣じゃないですぅ。人間ですぅ。で、人力舎さんのマネジャーさんとかとも恋愛が起こるかなと思ってたんですけど......」 高橋 「いやいや、だってブスしかいないんですよ。今、(ロフトプラスワンの)楽屋のブスの密度の高さ知ってます? ブスがひしめき合ってるんですよ」 光浦 「『村娘』に出てたブスがオアシズ、たんぽぽ、みはるさんの5人。その内、3人がしゃくれてて、4人一重。素晴らしい配合ですね」 高橋 「だから男性からは何もないですよねえ。川村さんに至っては、さっき出番直前にトイレ入ったじゃないですか」 川村 「はい」 高橋 「僕、その後おしっこで入ったんですよ。そしたら超くせえの!」 川村 「私、うんこしました」 高橋 「入った瞬間に、『わあ、川村さんのうんこの匂いだ』と思って。女性のうんこの匂い嗅ぐのって気まずいんですよ」 川村 「私の後に高橋さんが入ったの気付いてたんですけど、意外とそういう匂い好きなのかなって」 白鳥 「フェチ~♪」 高橋 「ふざけんなよ! 本当最悪ですよ」 ■第2部  光浦、大久保、モノマネタレントのみはる、イケメン俳優のジャスティン、大人計画の宮崎吐夢の5名が登壇。演技経験の浅いジャスティンに、宮崎が至極の俳優メソッドを叩き込んだという話題に。 宮崎 「ジャスティンは、この舞台のゲネ(総稽古)が終わった後に、マネジャーと事務所の社長に2時間説教されたんだってね」
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ジャスティンを見つめる大久保さん。
ジャスティン 「はい。もっと出来るって言われて」 宮崎 「稽古中、僕がジャスティンに『筒井道隆みたいな演技をしましょう』って言って、『とにかく意味は考えずに、せりふをただ棒読みしろ』っていう僕の筒井道隆メソッドを散々叩き込んだのに......。その洗脳を事務所が説いちゃダメだよね」 大久保 「宮崎さんが教える筒井道隆メソッドってすごいですよ。まず『人と目を合わすな』『常時笑ってろ』『間をどんどん空けろ』『ゆっくり大振りでやれ』って、まず頭のおかしい人になって、そこから縮めていくんですよね」 ジャスティン 「僕は、吐夢さんに演出してもらって本当によかったと思ってます」 宮崎 「うちの劇団員も、ジャスティンのこと見て『あれこそ演劇だ』ってみんな言ってたよ」 光浦 「吐夢さんのおかげで、ジャスティンの演技すごいよくなったもん」 宮崎 「僕の俳優のピラミッドの中では、頂点が筒井道隆なんですよ。『とにかく演技すんな』っていうのの代表的な人。あれこそが俳優の理想ですよ」 ジャスティン 「そこを目指します」 ■第3部  光浦、大久保、ピン芸人のいけだてつや、ヒラヰトハナワの花輪淳一、女優の池谷のぶえが登場。劇中の見せ場である、無数のチンコ人形が上空から落ちてくるシーンの裏話から、花輪のバイト先であるラブホテルの清掃員の話題へ。 いけだ 「そう言えば、チンチンが上から落ちてくる場面で、チンチンに付いてる紐を裏で引いてるの僕なんですよ。大久保さんの演技を見ながら、タイミングを計って落とすんですけど、初日に大久保さんにスコーンて当たっちゃって。もう死んだと思いました」 大久保 「そう、チンコがドーンッて当たっちゃって。そんな死に方したら本望だけどね」 光浦 「花輪君て、まだラブホテルでバイトしてるの?」 花輪 「今日もこの後ラブホテルです」 光浦 「ちなみにどこの?」 花輪 「高井戸の『オアシス』っていう」 光浦 「やだー! (コンビ名と)ニアミスしちゃった。清掃員って何するの?」 花輪 「シーツ変えたり、お風呂掃除したり、アメニティ補充したりとか......」 大久保 「今までひどかった部屋教えて」 花輪 「部屋中、もやしだらけだったことが。どんなプレイかは分からないですけど、ベッドの頭周りに一番多かったですね。お風呂やトイレにもありました」 大久保 「もやしって安いからさ、テンションが上がった時に『エイ!』って撒くんじゃない?」 いけだ 「実は僕も、ラブホテルでバイトしてたんですよ」 光浦 「人力舎のコのバイトは、みんなラブホテルだよねえ」
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たんぽぽのモノマネをする、みはる。
いけだ 「僕がバイトしてた時は、女性の下着が壁にダーツでいっぱい刺さってたことが」 一同 「えーー!」 花輪 「でも確かに、女性の下着は忘れ物に多いです。シャンデリアに引っかかってたりとか」 光浦 「そんなにハッスルするんだねえ。へ~」 いけだ 「あと、去年の元旦に悌毛されたお客様がいたんですけど、その毛を集めて『HEAVEN』って書いてあったんです」 大久保 「怖い怖い!」 いけだ「それをコロコロで取ると、またコロコロに『HEAVEN』ってくっ付いて(笑)」 ■フィナーレ  トークライブのラストは、作・演出の光浦による、独自のパクリ論へ。『村娘』には、有名作品へのオマージュが多分に盛り込まれているのだが、なぜかその多くは観客にすら気付かれないという。
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すっかり主演女優の風格漂う大久保さん。
光浦 「パクリ方が下手なもんでね、大体気付かれないのよ。大事なとこパクらないでガワだけパクッちゃってるから」 いけだ「まさか大久保さんのあのフラが、蒼井優だとは思わないですもんね」 光浦 「他にも、まさか大久保さんが篠原涼子を演じてたって気付いてないでしょ。大久保さんには『月の恋人』の篠原涼子を完コピしてもらったの」 大久保 「蒼井優も篠原涼子も、完コピしました」 光浦 「次回も頑張ってもっとパクッていかなきゃと思ってね。テレビ見てて、『この人面白い』とか『何か鼻に付く』とかあるじゃん。そういう好きなものを全部引き出しに入れといて、舞台でギューッてして、ベチャッてやるの。いいねえ、来年もやろうかな」  最後は次回作への意欲を見せた光浦さん。この日のトークライブは、「村娘」に相応しく、下品で下世話な話題が盛りだくさんの内容だった。いい大人たちが真面目にお贈りする、高クオリティーの悪ふざけを体感したい人は、発売中のDVD『大久保佳代子劇団「村娘」』(発売元:Contents League、販売元:アニプレックス)をチェックしてはいかがだろうか。 (取材・文=林タモツ) ●キングオブコメディ高橋が激白!? 『村娘』公演の裏話はサイゾーテレビ「ニコニコキングオブコメディ」第10回で! <http://www.cyzo.com/2010/10/post_5779.html>
大久保佳代子劇団 「村娘」 全国のブスのみなさんに捧げます。 amazon_associate_logo.jpg
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オアシズ それぞれにブスを昇華した「現実と空想のアンサンブル」

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『不細工な友情』幻冬社
 1月27日放送の『アメトーーク』(テレビ朝日)では、「39(サンキュー)オアシズ姐さん」という企画が放送されていた。森三中、北陽、いとうあさこ、椿鬼奴という女芸人たちが集まり、普段から世話になっているオアシズの2人を囲んで、トークを展開していた。  かつてはテレビの世界でも希少生物だった「女芸人」という存在は、今ではさほど珍しいものではなくなった。なぜそうなったかと言えば、テレビの中の女芸人がいつのまにか道化であることを脱却して、単なる一般人女性の代表になったからだ。彼女たちは、自らの身体的欠陥や女性的な性格を誇張することをやめて、普通の女性にとって身近な存在となることで、存在意義を獲得した。  そんな時代の転換点を生き抜いてきたのが、オアシズの光浦靖子と大久保佳代子だ。彼女たちは、一種の「ブスキャラ」として頭角を現して、それ以降はブスキャラにつきまとうキワモノ感を少しずつ脱臭させていくことで、テレビの中で一定の居場所を確保することができるようになった。ただ、彼女たちが現在の地位を築くためにやってきたことの内容は、光浦と大久保で180度異なっている。  光浦は、ブスであるという自覚と、自分がお笑いを貫くことも「いい女」を気取ることもできない、という大いなる断念を胸に抱きながら、鋭い分析力と観察眼を生かして、皮肉と批評と自己嫌悪を己の芸にまで昇華させた。いわば、光浦は、事実をまっすぐ見つめるリアリスト。前述の『アメトーーク』の中でも、光浦が語った将来の夢は、「お嫁さん」や「司会者」などではなく、自身の趣味を生かした「手芸の先生」だった。地に足を付けて、一歩一歩進んできた彼女の現実主義がそこにある。  一方、大久保は、光浦とは対照的に、恐るべき夢想家で、型に囚われない自然体の持ち主。一時はOLと芸人の二足のわらじを履いていた彼女は、OLとしての感覚をそのままに、手ぶらでテレビの舞台に上がっているようなところがある。あまり声を張らず、積極的にしゃべらず、淡々と「そこら辺にいるオバサン」のように思ったことをそのまま口にする。そのマイペースぶりは、芸人同士が必死で前に出ようとするテレビバラエティの世界では、ひときわ異様なものに映る。  『アメトーーク』では、コンビ結成当初、光浦が大久保に彼氏を奪われたという衝撃のエピソードを涙ながらに告白していた。光浦はいまだにそのときのショックを引きずっているのに、隣に座る大久保は一切動揺するそぶりを見せず、「そのときは性欲が異常にあったから」と、ケロッとしていた。徹底して無感情で、ポジティブでもネガティブでもない大久保の言動は、見る者を「笑うしかない」という思考の崖っぷちに追い詰める。これは、彼女にしかできない反則すれすれの名人芸だ。  オアシズの2人が特別だったのは、「女芸人はナメられる」「たとえ笑いを取っても、それでモテるようにはならない」という事実を冷静に把握した上で、そのことを「めんどくさい」と思う気持ちをそれぞれのやり方で素直に表現していたということだ。だから、光浦や大久保は、芸人という立場でありながら、テレビに出てもあまりガツガツすることもなく、自分たちがいわゆる「芸人」のカテゴリーに属することを全面的に受け入れてはいないようなところがある。  地を見つめる光浦と、天を仰ぐ大久保。現実主義者と空想主義者の奇妙な腐れ縁。お笑い界という不思議の国に迷い込んだ2人のアリスの冒険は、まだまだ終わらない。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)
不細工な友情
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●連載「この芸人を見よ!」INDEX 【第101回】スリムクラブ 最後のM-1を駆け抜けた「超スローテンポという革命」 【第100回】レイザーラモンRG  "吉本団体芸"が生んだ「強心臓のニューヒーロー」 【第99回】麒麟 5度の決勝進出が「M-1グランプリの申し子」をどう変えたか 【第98回】ピース 噛み合わない2つの破片が力ずくで組み上げた「笑いのパズル」 【第97回】次長課長 変幻自在のオールラウンダー河本を生かす、井上の「受け止めるツッコミ」 【第96回】 オセロ松嶋尚美 大先輩・鶴瓶に見初められ「褒められて咲いた大輪の花」 【第95回】 ダイノジ 雌伏16年──ついに訪れる「二頭の虎が目覚めるとき」 【第94回】 キングオブコメディ 極限の不運と"顔芸人"のレッテルを払拭して掴んだ「コント日本一」 【第93回】 山田邦子 史上初の「天下を取った女芸人」その栄光と転落のタレント人生 【第92回】エレキコミック 一度ハマるとクセになる!?「一点突破の納豆コント」 【第91回】野性爆弾 「遅れてきた吉本最終兵器」がブレイクを果たした秘密とは 【第90回】野沢直子 今振り返るカリスマ女芸人の「先駆者としての比類なき存在感」 【第89回】サバンナ 野生の勘で芸能界を疾走する「発展途上のロジカルモンスター」 【第88回】東京ダイナマイト 破壊なくして創造なし! ハチミツ流「笑いのセメントマッチ」 【第87回】トータルテンボス 進化を止めない本格派コンビを育てた「M-1急転直下の挫折劇」 【第86回】ロッチ  シンプルな構図でコントに魂を吹き込む「関係性のスペシャリティ」 【第85回】山崎邦正 ダウンタウンによって強制開花した「ヘタレの天才」が巻き起こす奇跡 【第84回】フルーツポンチ 確かな演技力でポストバブル世代に現出した「キザ男のリアリズム」 【第83回】よゐこ 爆発力と切れ味で支持層を拡大する「自然体のシュール」 【第82回】バッファロー吾郎 マニアック芸人の権化が極めた「もうひとつの天下」 【第81回】ドランクドラゴン 完璧な構築物に風穴を開けて回る「鈴木拓のガッカリ力」 【第80回】高田純次 還暦過ぎても華衰えぬ「日本一の適当男」が歩み続けた孤高の道程 【第79回】森三中  メンバーの結婚で進化する「ブスとブスとブスの関係性」 【第78回】Wコロン・ねづっち  「整いました!」なぞかけ芸が時代にハマった深い理由 【第77回】所ジョージ  突出した安定感を生み出すボーダレスな「私の世界」 【第76回】土田晃之  元ヤン、家電、ガンダム......でも嫌われない「ひな壇の神」の冴えたやりかた 【第75回】タカアンドトシ  非関西系漫才のツッコミ新境地「欧米か!」が生まれた理由 【第74回】キングコング西野亮廣  嫌われるには理由がある!? 天才を悩ませる「出た杭の憂鬱」 【第73回】椿鬼奴  虚栄心から自由になった女芸人の「自然体が放散する魅力」とは 【第72回】萩本欽一  テレビを作り、テレビに呑み込まれた「巨人の功罪」 【第71回】アンガールズ  キモカワ芸人が精緻に切り出した「人生のNGシーン」に宿る笑い 【第70回】エハラマサヒロ   「究極の器用貧乏芸人」が無限の笑いをコラージュする 【第69回】なだぎ武 R-1二連覇を成した演技派芸人の「本当の運命の出会い」とは 【第68回】いとうあさこ 悲観なき自虐を操る「アラフォー女性のしたたかなリアル」 【第67回】チュートリアル M-1完全優勝を勝ち取った「ひとつもボケない」漫才進化論 【第66回】松村邦洋 己を棄てて己を活かす「笑われる天才」が生きる道 【第65回】キャイ~ン・ウド鈴木 20年目の変わらぬ想い──「満面の笑顔で愛を叫ぶ」 【第64回】しずる 緻密なマーケティングと確かな演技力で突っ走る「腐女子枠のプリンス」 【第63回】青木さやか 仕事も家庭も......不器用に体現する「現代女性の映し鏡」 【第62回】 今田耕司 好きな司会者第3位にランクされる「代弁者としての3つの極意」 【第61回】我が家 「変幻自在のローテーション」が3人のキャラ薄をメリットに転化する 【第60回】ハライチ "ツッコミ"を棄てた関東M-1新世代が生み出す「面の笑い」とは? 【第59回】出川哲朗 稀代のリアクション芸人が「計算を超えた奇跡」を起こし続ける理由 【第58回】中川家 すべてはここから始まった!? 兄弟が奏でる「舞台芸と楽屋芸のハイブリッド」 【第57回】板尾創路 笑いの神に愛された男が泰然と歩む「天然と計算の境界線」 【第56回】清水ミチコ 対象者の心を浮き彫りにする「ものまねを超えた賢人の不真面目芸」 【第55回】とんねるず 暴れ放題で天下を取った「学生ノリと楽屋オチの帝王学」 【第54回】友近 孤高の女芸人が体現する「女としての業と生き様」 【第53回】ウンナン内村光良 受け継がれゆく遺伝子「終わらないコント愛」 【第52回】モンスターエンジン 結成2年でシーンを席巻する「高次元のバランス」 【第51回】関根勤 再評価される「妄想力」ひとり遊びが共感を呼ぶ2つの理由 【第50回】南海キャンディーズ しずちゃんを化けさせた山里亮太の「コンビ愛という魔法」 【第49回】フットボールアワー 無限の可能性を秘めた「ブサイクという隠れみの」 【第48回】ますだおかだ 「陽気なスベリ芸」という無敵のキャラクターが司る進化 【第47回】ナインティナイン あえて引き受ける「テレビ芸人としてのヒーロー像」 【第46回】インパルス タフなツッコミで狂気を切り崩す「極上のスリルを笑う世界」 【第45回】アンタッチャブル 「過剰なる気迫」がテレビサイズを突き抜ける 【第44回】おぎやはぎ 「場の空気を引き込む力」が放散し続ける規格外の違和感 【第43回】志村けん 「進化する全年齢型の笑い」が観る者を童心に帰らせる 【第42回】はるな愛 「すべてをさらして明るく美しく」新時代のオネエキャラ 【第41回】明石家さんま テレビが生んだ「史上最大お笑い怪獣」の行く末 【第40回】ブラックマヨネーズ コンプレックスを笑いに転化する「受け止める側の覚悟」 【第39回】笑い飯 Wボケ強行突破に見る「笑わせる者」としての誇りと闘争心 【第38回】笑福亭鶴瓶 愛されアナーキストが極めた「玄人による素人話芸」とは 【第37回】島田紳助 "永遠の二番手"を時代のトップに押し上げた「笑いと泣きの黄金率」 【第36回】東野幸治 氷の心を持つ芸人・東野幸治が生み出す「笑いの共犯関係」とは 【第35回】ハリセンボン 徹底した自己分析で見せる「ブス芸人の向こう側」 【第34回】FUJIWARA くすぶり続けたオールマイティ芸人の「二段構えの臨界点」 【第33回】ロンブー淳 の「不気味なる奔放」テレ朝『ロンドンハーツ』が嫌われる理由 【第32回】柳原可奈子 が切り拓くお笑い男女平等社会「女は笑いに向いているか?」 【第31回】松本人志 結婚発表で突如訪れたカリスマの「幼年期の終わり」 【第30回】はんにゃ アイドル人気を裏打ちする「喜劇人としての身体能力」 【第29回】ビートたけし が放った『FAMOSO』は新世紀版「たけしの挑戦状」か 【第28回】NON STYLE M-1王者が手にした「もうひとつの称号」とは 【第27回】ダチョウ倶楽部・上島竜兵 が"竜兵会"で体現する「新たなリーダー像」 【第26回】品川祐 人気者なのに愛されない芸人の「がむしゃらなリアル」 【第25回】タモリ アコムCM出演で失望? 既存イメージと「タモリ的なるもの」 【第24回】ケンドーコバヤシ 「時代が追いついてきた」彼がすべらない3つの理由 【第23回】カンニング竹山 「理由なき怒りの刃」を収めた先に見る未来 【第22回】ナイツ 「星を継ぐ者」古臭さを武器に変えた浅草最強の新世代 【第21回】立川談志 孤高の家元が歩み続ける「死にぞこないの夢」の中 【第20回】バカリズム 業界内も絶賛する「フォーマット」としての革新性 【第19回】劇団ひとり 結婚会見に垣間見た芸人の「フェイクとリアル」 【第18回】オードリー 挫折の末に磨き上げた「春日」その比類なき存在 【第17回】千原兄弟 東京進出13年目 「真のブレイク」とは 【第16回】狩野英孝 「レッドカーペットの申し子」の進化するスベリキャラ 【第15回】サンドウィッチマン 「ドラマとしてのM-1」を体現した前王者 【第14回】小島よしお 「キング・オブ・一発屋」のキャラクター戦略 【第13回】U字工事 M-1決勝出場「北関東の星」が急成長を遂げた理由 【第12回】江頭2:50 空気を読んで無茶をやる「笑いの求道者」 【第11回】バナナマン 実力派を変革に導いた「ブサイク顔面芸」の衝撃 【第10回】山本高広 「偶像は死んだ」ものまね芸人の破壊力 【第09回】東京03 三者三様のキャラクターが描き出す「日常のリアル」 【第08回】ジャルジャル 「コント冬の時代」に生れ落ちた寵児 【第07回】爆笑問題・太田光 誤解を恐れない「なんちゃってインテリ」 【第06回】世界のナベアツ 「アホを突き詰める」究極のオリジナリティ 【第05回】伊集院光 ラジオキングが磨き上げた「空気を形にする力」 【第04回】鳥居みゆき 強靭な妄想キャラを支える「比類なき覚悟」 【第03回】くりぃむしちゅー有田哲平 が見せる「引き芸の境地」 【第02回】オリエンタルラジオ 「華やかな挫折の先に」 【第01回】有吉弘行 が手にした「毒舌の免罪符」

「本能的にエロい目線を送っている」現役OL兼芸人・大久保さんの”イヤらしさ”

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「今日もこれから出社します!」と語る大久保さん。
 「小4のとき、母子家庭だった同級生からドギツいエロ本を見せられて。全てはそこからです」、大久保さんは、自身の性の目覚めをこう語った――。  『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)をはじめ、数々の人気番組に出演中のオアシズ・大久保佳代子。現役OL兼芸人という独特のキャラクターも人気だが、さらに彼女からダダ流れるドス黒く甘美なエロスに魅了されるファンは少なくない。芸人とOL、二足のわらじを履き続ける生活とは? また、彼女から漂う"雌のイヤらしさ"の根源は何なのか。初のエッセイ本『私、地味女』(大和出版)が出版となったばかりの大久保さんに、話を聞いた。 ――著書『私、地味女』では、嫌な上司とのエピソードをはじめ、日常をセキララに綴っていますが、あんなに具体的に書いちゃって大丈夫ですか? 大久保佳代子(以下、大久保) 大丈夫じゃないです。売れて欲しい反面、なんとか会社の人間に読まれない方法はないかと考えてます。 ――本中の「芸能界とOLを行き来すると、自分がわからなくなる」という一節が印象的でした。 大久保 最近やっと慣れてきましたけど、以前はOLを3日間がっつりやった後、『めちゃイケ』みたいな大きい番組の収録に行くと、まず「何で芸能人がいっぱいいるの?」ってなって、慣れるまでに1日かかりましたね。反対に、テレビの世界はみんながチヤホヤしてくれるので、その気持ちが取れないまま翌日会社に行くと、「何で私がそんな単純作業しなきゃいけないのよ! 私を誰だと思ってんの!?」ってムカッとくる。バランス悪いんですよ......。 ookubokayoko01.jpg ――テレビなど、さまざまなところで「エロい」と言われている大久保さんですが、意識的にエロスを放出しているんですか? 大久保 "無意識の意識"っていうんですかねえ。「今、私、男の人にエロい目線を送ってるな」とかって、ふと思うことはありますね。 ――気付いたらエロさが出てしまっていると。 大久保 そう、最初の発生は自然。それで、ふと自分を俯瞰で見た時、「ああ、私いつものやっちゃってる」って。本能ですね。でも、他の人との差って何でしょうね。物心付いた時から、お兄ちゃんのエロ本を見てたからかなあ。 ――ちなみに"性の目覚め"はいつですか? 大久保 小4の時、同級生に母子家庭の女の子がいて。その子の家に集まった時に、ドギツいエロ本を見せられて、「男と女はこういうことするんだよ。で、子どもが産まれるんだよ」って言われて。全てはそこからですね。その後は、女友達と朝5時に学校で待ち合わせして自販機でエロ本買ったり、神社の裏に落ちてるエロ本を探しに行ったり。 ――男のようですね(笑)。ちなみに愛のないセックスには、肯定的ですか? 大久保 大人ですし、いいとは思いますよ。私の場合は、35歳超えた時点で全くなくなっちゃいましたけど。 ――今、男性からそういうお誘いがあったら? 大久保 う~ん。来たら来たで、私も酔っ払いながらも、「こいつとそういう関係になったら面倒臭くないかな」とか、その人の仕事とか年収のことを考えてるような気がする。でもそんな私に有無を言わせない感じで、巻き込んで来て欲しいですね。男性ホルモンをプンプン匂わせてもらって、ガンガン酒飲ませてもらって、で、なんか気付いたら......っていうくらいの感じ。全然流されますよ、私。 ――実際は、そこまで巻き込んでくれる人がいないと。 大久保 そう! 不満です。近頃って、「飲みに誘ってくださいよ~」とか言う男、多くないですか? 「男だったらお前が誘ってこいよ!」って思う。 ――著書に「女芸人はモテない」って書いてますが、実際そうなんですか? 大久保 女芸人のことを「可愛いし全然OKだよ」って言ってくれる男性って結構いるんですけど、じゃあ実際、付き合うかってなると、引かれる感じはありますよ。"普通の女の子とはちょっと違う"みたいな面倒臭さがあるのかなあ......。 ――ところで、大久保さんと大の仲良しの北陽・虻川さんが、レストランシェフと婚約されましたが。 大久保 虻ちゃんが私に「レストランにいい人がいるので、一緒に行ってください」って言ってきたところから、婚約までの流れを全部見てるので、「人ってこうやって付き合って結婚していくんだなあ。すごいなあ」って思いますね。虻ちゃんとレストランに食べに行った帰り際に、そのシェフが虻ちゃんにだけ個人アドレスを書いた名刺を渡して。それ見て私が「いいな、いいな」って言ったら、私にはパンを持たせてくれたんですけど(笑)。 ――仲良しの女芸人が結婚していく中で、大久保さん自身、焦りはありますか? 大久保 ありますねえ。今、38歳なんですけど、39歳で結婚して、40歳か41歳で出産っていうのに期待かけてます。 ――「日刊サイゾー」で結婚相手を募集してみませんか? 大久保 う~ん。周りの人がそういうことをやってくれると、「え......」ってなっちゃうんですよね。まあ、でももし私に女として非常に興味があるという方がいれば、いったんサイゾーに連絡してください。そこでサイゾーを経由して知りたい条件を提示して審査にかけます。......って何様だ(笑)。  ということで、大久保さんとの結婚を本気で考えたいという男性は、「日刊サイゾー」までご一報を。尚、地位と収入が平均を優に越える、関東在住のイケメンセレブ男性に限らせて頂きます。 (取材・文=林タモツ)
私、地味女 女芸人として華やかな芸能界で活躍する一方、会社の片隅でクレーム処理をし続けている大久保さん。ギャップの激しい日常生活で悩んだりイライラすることは、女子なら共感せずにはいられないことばかり。みんなから嫌われたくない、合コンで連絡先を聞かれなかった、後輩に嫉妬する、会社のランチタイムが苦痛など、どうにもならないことだからこそさらっと笑ってしまいたい。なんだか疲れた、とため息をつく女子にぴったりの1冊。大和出版刊/1365円 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「ドス黒いエロス」大久保佳代子の果てなき野望とOLを続ける理由 「なぜ椿鬼奴がブレイクしているのか」現役放送作家が語る秘密とは? 孤高の女芸人・友近が体現する「女としての業と生き様」