回を追うごとに、織田裕二のヘンテコリン芝居がトーンダウンしてきて残念な日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)。第6話の視聴率は10.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、あいかわらず安定しています。 さて、このドラマはどうやら「おもしろそうでおもしろくない少しおもしろい」作品のようです。タイトルとか雰囲気とか、すごくおもしろそうな推理劇に見えて、その推理や事件の謎そのものが全然おもしろくない。でも、織田裕二の芝居や、すべての事件の黒幕である「M」こと「マリアT」の配置とか、少しおもしろい。結果、そこそこクセになる感じです。 今回は6億円の宝くじをめぐるお話でした。事件は、またしてもガバガバです。 まず、宝くじを当てた鈴木さん(今野浩喜)という善良な市民が、証券会社の社員・亮次くん(和田聰宏)に待ち伏せされて、橋の下で殴り殺されます。亮次くんは鈴木さんのポケットから宝くじを奪い、死体は放置。警察は、聞き込みの結果、鈴木さんが「善良な市民」であり「殺される理由がない」ことから、通り魔事件として捜査を進めているそうです。 「殺される理由がないのに殺された」ことに興味を持った沙羅駆(織田裕二)が鈴木さんの家を訪れると、亮次くんから受け取ったとみられる株式投資についての資料や、1つ50万円もするフィギュアがゴロゴロ。全部で300万円くらいの買い物をしたようです。なのに、貯金通帳には3万円くらいしか残ってない。宝くじは換金前なのに、なぜ鈴木さんにそんな買い物ができたのかは謎ですが、そこを追及すると話が進まないのでスルーしておきます。とにかく、警察はこの部屋の“金満ぶり”には気付かなかったようです。 6億円の当たりくじを手に入れた亮次さんは、借金に追われています。妻の葵(MEGUMI)とは別居中で、離婚協議についてもお金でモメていて、今日も大ゲンカ。そのケンカ中に、葵はチラッと亮次さんのテーブルの上に宝くじがあることを見つけました。 実は葵は、亮次さんの兄で貧乏画家の壮一(平岳大)と不倫していました。葵から「亮次が宝くじ持ってるよ」と知らされたっぽい壮一は、家賃も払えず困窮中。部屋でひとしきり荒れていると、例によって「マリアT」から「完全犯罪の方法、教えます。」メールが届きました。なぜ葵がチラッと見ただけでその宝くじを高額当選くじだと見抜いたかは謎ですが、そこも追及すると話が進まないのでスルーしておきます。 後日、壮一は、高級ワインと高級キャビアで昼下がりを謳歌している亮次さんを訪ねると、「金を貸してくれ」と土下座。むげに断られると激昂し、あらかじめ用意していた何かの薬品をハンカチに染み込ませて亮次さんに吸わせ、気を失った亮次さんを階段から突き落として殺害します。 計画的に殺しにきたのに、なぜわざわざ屈辱的な土下座をしたのか。亮次さんが階下にいたらどんな殺し方をするつもりだったのか。もろもろ謎ですが、もう追及しようという気にもなりません。沙羅駆を捜査に介入させるためには警察の誤解が必要で、そのためには事故死を装わなければならないという、そういうドラマの都合です。大きな心で許しましょう。 沙羅駆は案の定、ささっと謎を解きました。壮一も葵も次々に解決のヒントを出してきますし、同じ脚本家の栗本志津香さんが担当した第4話と同様に後出しの設定もどんどん出てきますので、真面目に推理を追いかけていると頭が痛くなってくるばかりです。 今回のクライマックスは、なんといっても初めて沙羅駆にピンチが訪れるシーンでした。 「マリアT」にそそのかされて沙羅駆を殺すことにした壮一と葵。誰もいない工事中のデパートのような場所に沙羅駆を呼び出すと、壮一がバールのようなもので沙羅駆の後頭部を一撃! ばったりと倒れ込んで動かなくなる沙羅駆! 壮一は「マリアT」から受け取った時限装置みたいなものをセットして逃走! しかし、待ち伏せしていた賢正(ディーン・フジオカ)の華麗なジークンドーによって取り押さえられた! 沙羅駆は、ハットの中に鉄板を仕込んでいたから無事! 時限装置を処理しようとする沙羅駆! 「マリアT」が遠隔操作で装置から何かを噴射! 「目が~! 目が~!」と苦しみながら賢正たちを逃がし、建物を封鎖するように命じる沙羅駆! そこに現れたのは、ガスマスクをした「マリアT」! その正体は、沙羅駆に心酔する観察医・森本(中谷美紀)が厚化粧で……。 「美しいわ、やはり死こそ孤高の美……」 死体マニアの森本が、すべての事件を起こしていたようです。そして、建物を封鎖するほどのガス的な何かをモロに浴びてしまった沙羅駆は……と、なんか盛り上がった風に書きましたが、壮一がバールのようなもので頭を殴るのではなく首などの急所を狙ってきたら沙羅駆は死んでいたのか。沙羅駆は、あの時限装置をどう処理するつもりだったのか。そして、なぜここまで沙羅駆の命の危機を演出しておいて、その直後に沙羅駆がピンピンしている次回予告を流してしまうのか! 言いたいことは山ほどありますが、スキだらけの謎解き脚本は、逆にいえば多少の辻褄を無視してでも出力の高いシーンを並べたいという意図でもあるわけで、その分、この作品は目に楽しい場面がたくさん出てきます。今回も、絵の才能に自信を持てなかった画家が弟を殺害する前日にベネチアのコンテストに入選していたことが明らかになって泣き崩れるシーンから始まるクライマックスまでのシークエンスは見応えありましたし、単純に、『下町ロケット』であれだけ仲良しだった迫田(今野)が江原(和田)に殺されるっていうキャスティングだけでも、楽しいですよ。それでいいじゃん、もう! という気持ちで、次回以降も楽しみにしたいと思いますよ。 (文=どらまっ子AKIちゃん)日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』TBSテレビより
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“暗黒”織田裕二の顔面が不気味すぎ! TBS『IQ246~華麗なる事件簿~』視聴率10.1%は過去最低でも……
織田裕二のこだわりが詰まったキャラ芝居が、かわいかったりウザかったりな日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は第5話を迎えました。このドラマ、脚本家は3人体制だと発表されていまして、1~3話の泉澤陽子さんの回ではトリックの謎が謎として成立してない感で不安を煽り、4話の栗本志津香さん回では、いよいよフォーマットだったはずの倒叙推理(『古畑任三郎』とか『刑事コロンボ』とかのアレ)にもブレが出始めてさらに不安を煽られていたわけですが、木村涼子さんの初登板となった今回は比較的キレイな倒叙が見られて面白かったです。まるで『古畑』みたいでした。 視聴率は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタキープながらも、第3話と並んで過去最低。ここから、なんとか盛り返してほしいところです。 今回のゲストは、AR(拡張現実)を駆使する現代アートコンビ「バナナ&チョコ」の2人です。バナナことバンちゃんこと番田(矢本悠馬)は、天才肌のアーティスト。駄菓子をこよなく愛し、「アートは商売やプロパガンダの道具じゃない」と言い切る純粋な青年です。一方、チョコさんこと千代能光一(成宮寛貴)は、どちらかといえばスポークスマン&経営者的な役割。人前に出たがらないバンちゃんとは対照的に、雑誌の取材を受けまくり、東京五輪開会式の演出を「チョコ&バナナ」で手掛けようと画策しています。 そんなチョコさんの謀略とは裏腹に、この国の規制の多さに嫌気が差している天才・バンちゃんは、NYのアーティスト・ALANさんと組んで全米進出を目論んでいる様子。それはチョコさんにとっても会社にとっても「バンちゃんに捨てられる」ことを意味するわけで、とても許せることではありません。 そんなわけで、チョコさんが部屋で一人「ふざけんな!」と怒りをぶちまけていると、例のメールが届きます。 「完全犯罪の方法、教えます。」 差出人は、いつものように「13」を名乗る人物。この時点でチョコさんがバンちゃんに殺意を抱いているようにはまったく思えませんが、とりあえずそれは置いておきましょう。『IQ246』を初回から追いかけている視聴者にとっては、これくらいの「アレ?」「え?」「ハァ?」は、もう慣れっこですので。 殺害現場となったのは、「チョコ&バナナ」個展のオープニングセレモニー。沙羅駆(織田裕二)、賢正(ディーン・フジオカ)、奏子(土屋太鳳)も参加しています。参加者の全員がAR用のヘッドセットを装着しており、星新一の『午後の恐竜』みたいに実際にはそこにいない恐竜がガオー!と現れたり、『AKIRA』の倉庫のシーンみたいに地面が崩れたりする映像が「まるで本当にそうみたい」に映し出されます。 そんな3人を含む参加者の目の前で、バンちゃんが高さ5メートルくらいの白壁の上から転落死してしまいました。チョコさんの説明によれば、バンちゃんが立っていた白壁にはARで摩天楼を映し出し、高層ビルの上にバンちゃんがいるという演出だったそうです。 今回の「完全犯罪の方法」は、なかなかに周到だったように思います。バンちゃんはエビにアレルギーがあり、蜂を異常に恐れる人物でした。セレモニーの直前、チョコさんはバンちゃんの駄菓子箱に包装をすり替えたエビせんべいを混入させ、バンちゃんにアナフィラキシーショックを起こさせます。バンちゃんが緩和剤を打つことも計算済み。さらに、パラメトリック・スピーカーという非常に指向性の強い特殊なスピーカーを使って、ブンブンブンと蜂が飛ぶ音をバンちゃんだけに聞こえるように流して強いストレスを与えます。そうすることで、一度緩和剤によって収まったアナフィラキシーが再び起こるのだそうです。そんなこんなで、バンちゃんは転落して死んでしまったのでした。 あれ? こうやって手順を書き出してみると、あんまり周到な感じがしません。バンちゃんが気まぐれでエビせんべいを食べなかったら? あるいは、食べてすぐ、あの壁の上に登る前にショックを起こしてしまっていたら? 命綱を外さず、ロープに捕まったまま壁をゆっくり降りようとしてスピーカーの指向から外れたら? そもそも、あれくらいの高さなら、死なない可能性もけっこうあるのでは? ……まあ、冷静になってみれば、今まで通り“偶然任せ”の計画ではあるんですが、実際に見ているときは、そうでもなかったんですよね。ARとか、パラメトリック・スピーカーとか、この種の推理劇で今まであんまり見たことのないガジェットが登場したことで、なんとなく面白く見えちゃった。なんとなく面白く見えちゃったドラマは、たぶん「面白いドラマ」だと言っていいと思うんです。どらまっ子的には。 ほかにも、面白く見えた要素はいろいろありました。賢正が沙羅駆のマネをして推理に挑んでみたり、家に置いていかれてプクーッとホッペを膨らませてすねてみたりと、ディーン・フジオカ様が異様にチャーミングでしたし、いつもなら囲碁の駒をビシッと盤に叩きつけて謎解きに向かう沙羅駆が、一度「謎が解けない」という顔を見せるのも新鮮でした。そして、推理の決め手になったのが奏子の「幽霊の仕業では?」という戯言なのも、その奏子と沙羅駆のカフェでのやり取りで見せた“暗黒”織田裕二の顔面が異様に不気味だったのも、ようやくバディっぽい2人の関係性に意味が出てきたように見えました。 そして何より「アイディアは悪くなかったですよ」と沙羅駆に言われたチョコさんが「僕のアイディアじゃない、13と名乗るメールが……」と白状したことで、「あ”あ”あ”あ”あ”ー!」と感情をあらわにする沙羅駆も、「13」とのなんらかの因縁を示唆していて期待大です。 で、ラストには「13」から沙羅駆に直接メールが届きます。 「完全犯罪の方法、教えます。」 クール後半、がぜん面白くなるような気がしないでもありませんよ! まだあんまり信用してないけど! (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
“暗黒”織田裕二の顔面が不気味すぎ! TBS『IQ246~華麗なる事件簿~』視聴率10.1%は過去最低でも……
織田裕二のこだわりが詰まったキャラ芝居が、かわいかったりウザかったりな日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は第5話を迎えました。このドラマ、脚本家は3人体制だと発表されていまして、1~3話の泉澤陽子さんの回ではトリックの謎が謎として成立してない感で不安を煽り、4話の栗本志津香さん回では、いよいよフォーマットだったはずの倒叙推理(『古畑任三郎』とか『刑事コロンボ』とかのアレ)にもブレが出始めてさらに不安を煽られていたわけですが、木村涼子さんの初登板となった今回は比較的キレイな倒叙が見られて面白かったです。まるで『古畑』みたいでした。 視聴率は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタキープながらも、第3話と並んで過去最低。ここから、なんとか盛り返してほしいところです。 今回のゲストは、AR(拡張現実)を駆使する現代アートコンビ「バナナ&チョコ」の2人です。バナナことバンちゃんこと番田(矢本悠馬)は、天才肌のアーティスト。駄菓子をこよなく愛し、「アートは商売やプロパガンダの道具じゃない」と言い切る純粋な青年です。一方、チョコさんこと千代能光一(成宮寛貴)は、どちらかといえばスポークスマン&経営者的な役割。人前に出たがらないバンちゃんとは対照的に、雑誌の取材を受けまくり、東京五輪開会式の演出を「チョコ&バナナ」で手掛けようと画策しています。 そんなチョコさんの謀略とは裏腹に、この国の規制の多さに嫌気が差している天才・バンちゃんは、NYのアーティスト・ALANさんと組んで全米進出を目論んでいる様子。それはチョコさんにとっても会社にとっても「バンちゃんに捨てられる」ことを意味するわけで、とても許せることではありません。 そんなわけで、チョコさんが部屋で一人「ふざけんな!」と怒りをぶちまけていると、例のメールが届きます。 「完全犯罪の方法、教えます。」 差出人は、いつものように「13」を名乗る人物。この時点でチョコさんがバンちゃんに殺意を抱いているようにはまったく思えませんが、とりあえずそれは置いておきましょう。『IQ246』を初回から追いかけている視聴者にとっては、これくらいの「アレ?」「え?」「ハァ?」は、もう慣れっこですので。 殺害現場となったのは、「チョコ&バナナ」個展のオープニングセレモニー。沙羅駆(織田裕二)、賢正(ディーン・フジオカ)、奏子(土屋太鳳)も参加しています。参加者の全員がAR用のヘッドセットを装着しており、星新一の『午後の恐竜』みたいに実際にはそこにいない恐竜がガオー!と現れたり、『AKIRA』の倉庫のシーンみたいに地面が崩れたりする映像が「まるで本当にそうみたい」に映し出されます。 そんな3人を含む参加者の目の前で、バンちゃんが高さ5メートルくらいの白壁の上から転落死してしまいました。チョコさんの説明によれば、バンちゃんが立っていた白壁にはARで摩天楼を映し出し、高層ビルの上にバンちゃんがいるという演出だったそうです。 今回の「完全犯罪の方法」は、なかなかに周到だったように思います。バンちゃんはエビにアレルギーがあり、蜂を異常に恐れる人物でした。セレモニーの直前、チョコさんはバンちゃんの駄菓子箱に包装をすり替えたエビせんべいを混入させ、バンちゃんにアナフィラキシーショックを起こさせます。バンちゃんが緩和剤を打つことも計算済み。さらに、パラメトリック・スピーカーという非常に指向性の強い特殊なスピーカーを使って、ブンブンブンと蜂が飛ぶ音をバンちゃんだけに聞こえるように流して強いストレスを与えます。そうすることで、一度緩和剤によって収まったアナフィラキシーが再び起こるのだそうです。そんなこんなで、バンちゃんは転落して死んでしまったのでした。 あれ? こうやって手順を書き出してみると、あんまり周到な感じがしません。バンちゃんが気まぐれでエビせんべいを食べなかったら? あるいは、食べてすぐ、あの壁の上に登る前にショックを起こしてしまっていたら? 命綱を外さず、ロープに捕まったまま壁をゆっくり降りようとしてスピーカーの指向から外れたら? そもそも、あれくらいの高さなら、死なない可能性もけっこうあるのでは? ……まあ、冷静になってみれば、今まで通り“偶然任せ”の計画ではあるんですが、実際に見ているときは、そうでもなかったんですよね。ARとか、パラメトリック・スピーカーとか、この種の推理劇で今まであんまり見たことのないガジェットが登場したことで、なんとなく面白く見えちゃった。なんとなく面白く見えちゃったドラマは、たぶん「面白いドラマ」だと言っていいと思うんです。どらまっ子的には。 ほかにも、面白く見えた要素はいろいろありました。賢正が沙羅駆のマネをして推理に挑んでみたり、家に置いていかれてプクーッとホッペを膨らませてすねてみたりと、ディーン・フジオカ様が異様にチャーミングでしたし、いつもなら囲碁の駒をビシッと盤に叩きつけて謎解きに向かう沙羅駆が、一度「謎が解けない」という顔を見せるのも新鮮でした。そして、推理の決め手になったのが奏子の「幽霊の仕業では?」という戯言なのも、その奏子と沙羅駆のカフェでのやり取りで見せた“暗黒”織田裕二の顔面が異様に不気味だったのも、ようやくバディっぽい2人の関係性に意味が出てきたように見えました。 そして何より「アイディアは悪くなかったですよ」と沙羅駆に言われたチョコさんが「僕のアイディアじゃない、13と名乗るメールが……」と白状したことで、「あ”あ”あ”あ”あ”ー!」と感情をあらわにする沙羅駆も、「13」とのなんらかの因縁を示唆していて期待大です。 で、ラストには「13」から沙羅駆に直接メールが届きます。 「完全犯罪の方法、教えます。」 クール後半、がぜん面白くなるような気がしないでもありませんよ! まだあんまり信用してないけど! (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
「台本に難癖をつけない」織田裕二に異変!? TBS『IQ246』視聴率2ケタ維持なら、シリーズ化へ
「いつもは出来上がった台本に難癖をつけていたのに、今回はほとんど注文がないそうです。それだけ、法門寺沙羅駆の役が気に入っているんでしょうね。織田さんの“クレーム”で時間が押す現場も、今回はスムーズに撮影できているようです」(TBS関係者) 織田裕二が久々の主演を務めるドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)。第3話までの平均視聴率が11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、今クールの中でも好調を維持している。 「織田さん自身、ここまでキャラクターを作り上げた経験がないのか『久々に面白い現場だ』と、周囲に話していますよ。『踊る大捜査線』(フジテレビ系)の時は若かったですし、勢いで演じていた部分もありましたからね」(同) この調子で2ケタを維持できれば、映画化、さらなる連ドラ化も見えてくるという。 「TBSも『平均で2ケタをクリアしたら続編を』と考えているようです。最近は、ドラマの放送前に映画化を決めて失敗した例もあるので、基本的には放送が終わる頃に決めたいようです。ただ、今でも織田さんのギャラが1話300万円近くなので、そのあたりの交渉も必要になりそうです」(芸能事務所関係者) 果たして、華麗なる視聴率となるか――。
「禁じ手」か「新境地」か……いきなりフォーマット放棄でミステリー化した『IQ246』はどうなる!?
織田裕二のヘンテコリンなキャラにもすっかり慣れてきたTBS日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』は第4話。視聴率は11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、やや持ち直しました。 IQ246の天才・法門寺沙羅駆(織田裕二)が今回挑む謎は、美人ピアニスト・由里(国仲涼子)による愛人の医者殺しです。 高名な外科医である土門(金田明夫)は、医者を辞めてニューヨークに移住し、愛する女性と再婚してのんびり暮らすことを由里に告げます。 由里は、土門から「今までの分だ」と、けっこうな額の札束を押し付けられますが、当然、納得がいきません。真っ赤な外車で去っていく土門。由里が、なんかちょっとお腹のあたりをさすりながら「納得いかねえわ~」という顔をしていると、例によって「M」から「完全犯罪の方法、教えます。」のメールが届きます。 今回は、その後の人物の動きを見ながら「M」のメールの内容を推測してみます。ちなみに由里は、プロのクラシック奏者でありつつ、音大の先生でもあるようです。殺害現場は高層マンション50階のペントハウスでした。 ・19時になったら、講堂のステージで生徒たちに順番にピアノを弾かせ、自分はモニター室から指示を出せ。 ・最初の一人が弾き始めたら、あとは生徒はみんな緊張してモニター室のことなんか気にしないから、抜け出して土門のマンションへ行け。 ・マンションの防犯カメラは前日の映像と切り替えておく。オートロックの暗証番号は「90211691」だ。部屋に行ってピンポンを押せ(素手でよい)。 ・話があると言って中に入れてもらえ。で、なんかそのへんにあるもので殴れ。 ・死ななかったらナイフで刺せ。 ・殺したら、部屋を荒らして物取りの犯行に見せろ。死体の脇に本を転がして眼鏡をかけさせれば警察は「読書中に襲われた」と思うだろう。あと財布と時計くらい持ち出してね。 ・最後の生徒が弾き終わる20時までに、講堂のモニター室に戻ってね。 ・以上。 ほかにも何かあったかもしれないけど、画面から読めるのはこれくらいの感じでした。こんなの、まったく完全犯罪の計画ではありません。アリバイの成立要件も満たしてないし、前回同様、殺害方法がおおざっぱすぎる。失敗して土門に取り押さえる可能性をまったく考慮してない。 ここまでで、今回も簡単に謎が解けちゃうのかなーと思いましたが、ちょっと違う展開になりました。 土門が、由里に完全にアリバイのある20時まで生きていたことが明らかになったのです。土門は20時に部下に電話し、自分が殺される様子を実況中継していたのでした。 というわけで、「天空の密室殺人」が完成しました。『IQ246』で初めて、視聴者に犯人が伝えられないまま沙羅駆の謎解きパートに入ることになります。 視聴者として、これを展開のバリエーションと取るか、ドラマのフォーマット破りと取るか、『IQ246』は新境地を切り拓いたのか、あるいは禁じ手に落ちたのか、悩ましいところですが、せっかくだから楽しみたいので「新しい展開きた!」「どうなる!?」と心を奮い立たせることにします。 すると、後出しの情報がジャンジャン出てきます。 土門の致命傷は、一度目は浅く、二度目は深く押し込むように、同じところを“二度刺し”されていたものでした。さらに土門は脳腫瘍で、余命半年ほどでした。そして土門と由里は愛人関係ではなく医者と患者であり、さらに実の父娘でした。土門は由里の母親を冷遇し、出世のために理事長の娘と結婚。由里のことも認知していなかったそうです。 由里はそんな父を憎んでいました。母の死に際に「せめてお見舞いに」と土門を訪ねた由里ですが、もみあいになって土門に突き飛ばされ、左手の人差し指を負傷していました。土門は責任を持って治療をしていましたが、外科的な処置をすべて施しても後遺症で指は動かなくなっていました。 土門のマンションの暗証番号「90211691」は、逆にすると「19611209」で、これは由里の母親の誕生日だそうです。 で、娘に刺された土門は、いったん息を吹き返したものの(「M」の計画は、また失敗してる)救急車を呼ばずに部下に電話して声を聞かせながら、背中に刺さったままのナイフに体重をかけて自殺をしていたのでした。娘を殺人犯にしたくないという親心だそうです。 さて、ここまで後出しにされるなら、そりゃ読めるわけないですよ。3話目まではサスペンス劇だった『IQ246』が、4話目でミステリー劇になりました。そうならそうと先に伝えてくれれば、もうちょっと気持ちよく楽しめたかもしれないんですが、サスペンスだと思って見ている側からすれば、まるで「視聴者に謎を読ませない」ことだけを目的として作られたようなお話に見えちゃいます。これが、けっこう不快でした。父娘の愛憎劇そのものは見応えのある雰囲気だっただけに、肩透かしを食らって、振り返ったら肩パンされたような、そんな気分です。 次回から、どうするんでしょう。4話目でフォーマットにブレが生じたことが、なんとか、どうにか、良い方向に転がることを祈りたいです。沙羅駆、執事・賢正(ディーン・フジオカ)、刑事・奏子(土屋太鳳)、観察医・森本(中谷美紀)のキャラクターはいい感じで落ち着いてきたので、できれば楽しく見たいのです。お願いしますよ、TBSさん! (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
そのトリック、茶番なり──! 視聴率急落の『IQ246』謎解き“ショボすぎ”問題が再発で……
TBS系の日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』第3話は視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。第1話の13.1%、2話の12.4%から下げ続けています。 前回、主人公の沙羅駆(織田裕二)が“ヒマつぶし”で事件捜査に介入していることでストーリーが転がり、にわかにこの作品なりの個性が見え始めていた同作。その調子で「がっかりさせないでほしい!」と書きましたが、結論から言って超がっかりしました。 このドラマの長所と短所はすでに明白で、長所は織田裕二のヘンテコリンさ(あえて長所と言います)とディーン・フジオカのクールなキャラの対比。それに加えて、なんとなく硬派に見える演出や画面の重々しさ、あとは沙羅駆が「逮捕を目的としない」ことによって見せる謎解きの“自由さ”にあると思われました。逮捕が目的じゃないからこそ、追い詰められた犯人側にも「捕まりたくない」以外の心の動きを見せることが期待できたんです。 で、短所はもう「謎」のチープさ。その茶番ぶり。犯人も、それを裏で動かしている「M」なる存在も、まったく頭が切れない。「完全犯罪の方法、教えます。」という謎メールで犯人をそそのかす「M」ですが、ここまで完全犯罪が成立しそうな気配はまるでなく、天才・沙羅駆がわざわざ出てこなくても解決できちゃいそうな事件ばかりが描かれています。全然、難事件じゃないのね。簡単なの。 で、その短所が大いに現れたのが第3話でした。 今回のゲスト殺人者は、法門寺家の執事・賢正(ディーン・フジオカ)と高校時代に仲良しだったというセレブ主婦・滝乃川美晴(観月ありさ)。不動産会社を経営する夫・隆文(高木渉)に浮気されてブチ切れている美晴の元に、「M」から件のメールが届きます。 美晴は「M」の指示に従い、下村(岡田浩暉)という男に金を渡して夫殺しを依頼します。下村は町工場の経営者で、抵当に入っていた工場と土地を隆文に取られて困窮中。状況から見て、世界中でもっとも隆文を殺しそうなバックグラウンドを備えた人物ですが、美晴はなぜか「強盗の仕業に見せかければ、足はつかないはずよ」と下村に告げ、裏口のカギを渡します。 その晩、下村は美晴に言われた通り裏口から侵入し、隆文をグサー! すると下村の後ろから花瓶を振り上げた美晴が現れて、下村の後頭部にガシャーン! 隆文と下村は、ほぼ即死。美晴は割れた花瓶の取っ手を隆文の死体に握らせて、お互いが殺し合ったように偽装工作します。 今回の殺人者による工作は、たったこれだけです。 取っ手の指紋を採れば、隆文が花瓶を振り上げて下村に叩きつけることができないのは明らかだし、下村の後頭部の打痕を調べれば、下村が後方から殴られたことは明らかでしょう。天才・法門寺沙羅駆、今回は出る幕ナシです。警察が全部やるよ、これくらい。 と思ったら、警察は全然調べません。犯罪の再現すら試みないし、未解決なのに現場の保全もしない。美晴さん、すぐお部屋の掃除しちゃう。 で、なんやかんや、まどろっこしいことがあって、最終的に沙羅駆が「この犯罪、醜悪至極なり!」とキメキメで事件解決するわけですが、この殺人計画って捜査が難航するかどうか以前に、成功率が「低すぎ至極」なんですよね。下村は人を刺すのは当然初めてだろうし、美晴だって花瓶で人間の頭をカチ割るのは初めてでしょう。たぶん、そんな簡単じゃないと思うんですよ。失敗する可能性のほうが高いと思う。この2つの殺人が同時に成功しちゃったこと自体が不自然だし、逆にいえば「M」の計画がそれだけ杜撰だってことです。 いや、わかってるんですよ。今回このドラマがやりたかったのは謎解きじゃなくて、ディーン・フジオカ様の過去の恋愛模様や、ディーン・フジオカ様の私服姿、ディーン・フジオカ様の鮮やかな格闘、それにディーン・フジオカ様の男前な忠誠心などなど、ディーン・フジオカ無双な回にしたかったんだってことはわかってる。予告から、そういう回だってことはわかってた。実際、ディーン様はカッコよかった。 でもそれは、『IQ246』というドラマのIQを下げてまでやることだったのかな、という疑問があるんです。『age36~華麗なる執事~』というドラマなら、なんの文句もないんですけど。見ないですけど。 「これ、私が解くに値する事件か?」 沙羅駆さんにとっての不幸は、まだその能力を全開にしなければ解けないほどの本物の難事件に出会っていないことでしょう。次回以降、黒幕「M」と脚本陣の奮起に期待したいところです。 (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
高樹沙耶逮捕で「寺脇康文がとばっちり!」 テレ朝『相棒』差し替え、織田裕二『お金がない!』も幻に!?
元女優の高樹沙耶容疑者(本名: 益戸育江)がかつて出演していた連続ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の一部の再放送が、長期にわたりNGとなる可能性が出てきた。 高樹容疑者は25日、沖縄県石垣島の自宅で乾燥大麻数十グラムを所持していたところを麻薬取締官に発見され、現行犯逮捕。高樹容疑者は「大麻は私のものではありません」と否定しているが、共犯者として逮捕された同居人の森山繁成容疑者は「大麻は私のものです」と供述している。 『土曜ワイド劇場』枠で放送されたプレシーズンから、11年放送のシーズン10の第1話まで『相棒』シリーズに出演した高樹容疑者。主人公・杉下右京(水谷豊)の元妻で、行きつけの小料理屋「花の里」の女将・宮部たまき役を約10年にわたり演じた。 テレ朝は今回の逮捕を受け、25日に予定していた『相棒7』第13話の再放送を、高樹容疑者が出演していない『相棒14』第12話に、急きょ差し替え。冒頭には「当初の予定を変更してお送りします」のテロップが表示された。 「高樹容疑者は、右京の“相棒”が亀山薫(寺脇康文)だったシリーズにはほぼ全編出演していたため、『相棒』全シリーズの約3分の2が現状、再放送できない。ちなみに、高樹容疑者の最後の出演回では、たまきが突然『お遍路に行く』『世界を旅したい』と言い出し、小料理屋を閉店するという強引な展開が物議を醸しました」(テレビ誌記者) なお、テレビ朝日の亀山慶二常務は、「(高樹容疑者の出演数が)大変な数ですので、系列局を含め対応が必要になってくるかもしれません」とし、「詳細がわかっていないので捜査を注視しています。今後の状況を確認しながら対応していきたい」としている。 「再放送でも視聴率2ケタを獲得することもあっただけに、テレ朝にとっては大打撃。『相棒』ファンからは、『亀山時代こそが“相棒”』という声が圧倒的で、ネット上では『高樹の出演シーンをカットしてでも、再放送してほしい』という要望が目立つ。また、なぜか東海テレビが毎年のように再放送している織田裕二主演ドラマ『お金がない!』(フジテレビ系)にも高樹容疑者が4番手で出演しており、しばらく再放送は見送られそう」(同) テレビ局におもわぬ影響を与えている高樹容疑者の逮捕。亀山時代の『相棒』を再放送で見られる日は、また訪れるのだろうか?「虹の豆 浮世離れ | Facebook」より
突飛な織田裕二が好きになってきた……? “ヒマつぶし”だからおもしろい『IQ246』の可能性
織田裕二が完全にアレな感じの日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は第2回。視聴率は12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、初回の13.1%から0.7ポイント下げたものの、堅調に推移しています。 貴族の末裔でIQ246を誇る法門寺沙羅駆(織田裕二)は、今日もヒマをもてあまして蕎麦打ちなどに挑戦しています。 そんな折、世間では不可解な事件が発生中。過去に児童を虐待したり殺害したりして逮捕されたものの、証拠不十分で釈放された人物ばかりが何人も続けて服毒自殺を遂げます。それぞれ、現場となった自室は完全な密室状態。謎が謎を呼ぶ連続自殺事件は、人気マンガ『キルリスト』(『デスノート』みたいなもの)になぞらえ、ワイドショーでも報じられるなど、日本中を巻き込んだ大騒動になっています。法で裁けない悪人の名前をそのリストに書くと、悪魔が自殺に追い込むのだそうです。 すでに自殺者は9人。『キルリスト』のWEBサイトには犠牲者の名前と経歴が記されています。 事件に興味を持った沙羅駆は、その犠牲者の中から3人だけに共通点を見出し、殺人事件だと断定。その見立て通り、この3人から検出された毒物の薬物指紋が一致。完全に同じ毒物によって死んでいることが明らかになり、沙羅駆はさらに、事件に深入りしていきます。 『キルリスト』のサイトでは、次にリストに名前を書かれるべき人物を決める“人気投票”が行われていました。そして、1位になったのは権藤十三という男。10年前、小学生を殺害して逮捕されたものの、釈放された過去のある人物です。 沙羅駆が権藤の家を訪れると、すでに警察が集まっていました。現場となった部屋は、またも密室。そして権藤の体内からも、同じ薬物指紋の毒薬が見つかりました。 この4人を自殺に見せかけて殺したのは、塾講師の前川公平(佐藤隆太)でした。偶然、塾の生徒が権藤に誘拐されそうになったところに遭遇した前川は、なんとかその生徒を助けたものの、権藤を取り逃がしてしまいます。そして、過去にこの権藤に殺された小学生というのが、前川の妹だったのです。 妹の仇に偶然遭遇し、怒りに震える前川のもとに、前回同様「13」からメールが届いていました。「13」はアルファベットの13文字目のことだと前回、沙羅駆が言っていたので、本稿では「M」と呼ぶことにします。 「完全犯罪の方法教えます」 どうやら「M」は、日本中のあらゆるWEBカメラをハッキングし、「完全犯罪」を起こしたそうな人物を見つけてはこのメールを送っているようです。怖い人。 というわけで、このドラマのだいたいの流れが見えてきました。殺人の動機のある人間を「M」が操り、殺人を起こさせる。それを沙羅駆が解決するというパターンのようです。つまり、沙羅駆と「M」の知恵比べですね。「M」は、やっぱりホームズでいうところのモーリアティなんでしょうね。 今回の謎は、前川がどうやって4人を密室の中で殺したか、でした。これは意外に簡単なトリックというか、単に前川が警官の制服を着て部屋を訪れたために、犠牲者たちが疑いもせずカギを開けていたという、かなりショボイ謎解きとなりました。現場マンションの管理人も、防犯カメラでも、このニセ警官が前川であることがわからなかったんだそうです。その理由は、警官の制服を着てたから。 これ、管理人おばちゃんの顔面記憶能力や防犯カメラの性能によっては、バレちゃってたってことなんですね。沙羅駆の謎解き能力以前に、「M」の“完全犯罪”計画がイマイチ頭が悪い感じなんです。前回も書きましたが、どうにも謎解きそのものが『IQ246』っぽくない。『IQ80』くらいでも、力を合わせて捜査すればなんとかなりそうな事件が続きます。 ただ、今回はここからがおもしろかった。沙羅駆は、前川がどうやって密室に侵入したか、までは簡単に解きましたが、どうやって毒薬を飲ませたのかはわかりません。 前川の部屋で、沙羅駆と前川が対峙します。沙羅駆は前川を口車に乗せ、部屋から毒物のビンを発見することに成功。2本のビンが、殺害された妹の写真の後ろに隠されていました。このビンを警察に持ち込めば、4人の犠牲者から検出されたのと同じ薬物指紋が出ることになります。 沙羅駆は、「どうやって飲ませたか教えてくれたら、警察に突き出さない」と取り引きを持ち掛けます。しょせんヒマつぶしなので、沙羅駆にとっては謎を解くことだけが重要で、前川が逮捕されようがされまいが、どちらでもいいことなのでした。 前川は犠牲者たちにナイフを突きつけ「片方は無毒」「どちらかを選べ」「選ばなかった方を、自分が同時に飲む」と告げていたのでした。つまり、毎回、前川自身が命を賭けていたということです。いわく、「最後の一線を自分の力が及ばないところにゆだねることで、自分もまた許されている。正しいことをしてるんだと信じられるんです」と、沙羅駆に語ります。 すると沙羅駆は、「おもしろい、ぜひ私とも勝負していただきたいですねえ」と、例の人を食ったような水谷豊口調で迫ります。 「真実を闇に葬るか白日の下にさらすのか、この勝負で決めましょうか」 2人は場所を波止場の倉庫に移し、向き合います。頭がよすぎてヒマなので、生きることに執着がないという沙羅駆。あっさり片方を選んで、あっさり飲んじゃいます。 沙羅駆は、前川が運命に身を投じているのではなく、目線や表情で相手に毒を飲ませるよう誘導していたことを喝破します。だから、どちらが毒かすぐにわかったのです。 「あなたは正義のつもりでも、殺しの最中に昂揚したんじゃありませんか?」 あとは、それでも毒を飲もうとした前川を執事・賢正(ディーン・フジオカ)が男前にやっつけて一件落着。前川、号泣です。 今回、沙羅駆が“ヒマつぶし”で捜査に介入し「犯人の逮捕を目的としない」という設定が、簡単な謎解きのあとにドラマを展開させました。この第2話で『IQ246』という作品の個性が一気に花開いた感じです。織田裕二の変な演技も、すっかり慣れたというか、むしろ好きになってきました。 また、和藤奏子が本家ワトソンくんばりに間違った推理を連発し、その都度、沙羅駆がバカにしながら訂正していく繰り返しのシーンも見やすかったです。 次回以降、「M」の殺人計画の完成度にこそ不安は残るものの、とっても楽しみな作品になりました。週に1本でも2本でも、楽しみに待てる連ドラがあると人生が豊かになった気がしますね。どうか、がっかりさせないでほしい! また来週! (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
織田裕二の奇怪なキャラはとりあえず置いといて……『IQ246』推理劇としての“爽快感のなさ”
予告編公開のころから、よくも悪くも「なんだこの織田裕二は!?」と話題を呼んでいた日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)がスタートしました。初回視聴率は13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進です。 織田さん演じる主人公の名前は法門寺沙羅駆(ほうもんじ・しゃらく)、シャラク・ホーモンジ、シャーロック・ホームズですね。相棒の土屋太鳳さんが和藤奏子(わとう・そうこ)、つまりワトソンくんですから、このドラマが目指すところは非常にわかりやすいです。事件があって、犯人は視聴者に提示されていて、頭の切れる主人公が謎を解いて犯人を追いつめる。そういう話です。オープニング映像も、どことなく同じホームズリスペクト作品『古畑任三郎』(フジテレビ系)っぽい感じ。 第1話のゲスト犯罪者に石黒賢を持ってきたところをみても、ターゲットは『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系/1993年)を知っている世代くらいなのかもしれません。このへんも、なんだか三谷幸喜にド正面から挑戦状を叩きつけているようで、志の高さを感じます(『古畑』『振り返れば』の脚本は共に三谷幸喜)。途中、「振り返っても奴はいない!」というパロディセリフも出てきます。 それにしてもまず目に付くのは、織田裕二の奇怪なキャラクターです。セレブどころか「貴族の末裔」という設定なのに、日焼けサロンに行きすぎたのか顔面は真っ黒しわくちゃですし、『相棒』の水谷豊みたいなしゃべり方もすごく変です。ですが、これは慣れもあると思うので、とりあえず置いておきます。 さらに、警視庁捜査一課の刑事である奏子が“お目付け役”として「余計なことをしないように」見張っているという設定も、そのくせ沙羅駆が事件現場にズカズカ侵入してくる矛盾も、そもそも「なんでコイツのまわりでいつも殺人事件が起こるの?」問題も、とりあえず置いておきましょう。 この手のドラマは、端的に言って“謎解き”の面白さが勝負だと思うんです。なので、謎解きさえ面白ければ、だいたいのことは許せちゃう。 今回の事件のとっかかりは、沙羅駆さんの旧知の奥さまの家から、雇われの寿司職人が消えたこと。聞けば、この桜庭という家の奥さんは人使いが荒いのだそう。状況的に見て、どうやら寿司職人の夜逃げっぽい感じでしたが、沙羅駆はこれを殺人事件と喝破。ひとつひとつ事実を積み上げて断定していく様子は、もちろん既視感こそありますが、やはり推理ドラマ的な喜びに満ちていて楽しいです。ついでにお手伝いさんと秘書の不倫関係まで暴いてしまうあたりも、沙羅駆の“天才”ゆえの心づかいのなさが表れていて好印象。キャラクターに好き嫌いはあると思うけど、キャラクターを描こうという意図はしっかり感じられます。 で、その桜庭の夫が経営する服飾業者のCMを担当するクリエイティブディレクターが、今回の本丸でした。早乙女(石黒賢)はCM業界でブイブイいわせているスタークリエイターでしたが、実はそのアイディアのほとんどは部下の女性によるもの。その部下とは不倫関係だったこともあり、いろいろこじれて「全部、私の作品だったことを暴露する」と宣言され、殺害を決意します。 早乙女が部下殺しに至ったのは、“誰か”による「完全犯罪の方法、教えます」というメールがきっかけでした。 このメールにたぶん書いてあったのでしょう、早乙女は部下の首を絞めて殺すと、その腕時計を進めたり、協力者に事務所に侵入させたりしてアリバイ工作をします。 この協力者、実は桜庭家に出入りしている花屋さんで、寿司職人を殺害した張本人でした。早乙女は、花屋さんが寿司職人を殺したことを知っていて、その秘密を守る条件として部下殺しに協力させたんですね。最終的に早乙女は、この花屋さんも殺すことにします。 早乙女が花屋さんを殺害しようとしていることを察した沙羅駆は、奏子に花屋さんの身替りを命じ、おとり捜査に。殺しにきたところを確保! なのかと思ったら、奏子さん普通に首を絞められて倒れます。沙羅駆はその一部始終を、本物の花屋さんと一緒に隠しカメラでモニタリングしていたのでした。おとりの捜査員が実際に首を絞められて倒れるドラマなんて、初めて見ましたよ。奏子さん無事でしたけど、怒ってました。 とはいえ、映像で証拠を押さえたので、あとは沙羅駆さんのひとり舞台。ズバババっと早乙女を追い詰め、「この犯罪、醜悪至極なり!」の決め台詞で一件落着となりました。 先に、謎解きが面白ければだいたい許せちゃうと書きましたが、第1話を見た限りでは、あんまり許せちゃわなかったというのが正直なところ。まず、先に触れた奏子の首絞めのくだりが“天才の計略”っぽくない。『IQ246』というからには、私たちの想像の遥か上をいく天才っぷりを見せてほしいところで、思考についてのハードルは激高ですので、突っ込みどころはできる限り潰してほしいところ。 それと、アリバイ工作の前提としての花屋の寿司職人殺しについて、動機も殺害の手際もさらっとしか説明されないので、本丸・早乙女が“有能な殺人者”に見えないんですよね。「完全犯罪の方法、教えます」のメールに、どこまで緻密な殺害計画が記されていたのか、よくわからない。今回、沙羅駆が事件を解決できたのは謎を解いたというより、早乙女の立ち振る舞いが杜撰だったことのほうが大きな原因に見える。ゆえに、主人公が頭脳で事件を解決したという爽快感に乏しい。 そして何より、犯人に魅力がないんです。 『古畑』が、あそこまでヒットしたのって、たぶんそういうところなんだろうなと思うんですよね。木村拓哉が観覧車を爆破しようとした動機、沢口靖子が部屋の扉を締め切らなかった理由などなど、単に事件のトリックを解くだけでなく、犯人の行動にいちいちパーソナルな裏付けを付与して、殺人に至るまでの人生を浮き彫りにしようとする意図があったと思うんです。 『IQ246』の沙羅駆の決め台詞が、今後も「この犯罪、醜悪至極なり!」だとすると、犯人はみんな醜悪なだけの人間ということになるので、あんまりこのへんは期待できないかな。謎をこねる、という作業をドラマの真っ芯に置くとなると、それこそ世界中でオマージュ作品が作られてきているわけで、ハードルの高さは尋常じゃないですが……。 とはいえ、おそらく今後も事件の裏で手を引いていきそうな「M」なるメール主の存在も示唆されました。「M」が本家『ホームズ』のモリアーティ教授にあたる人物だとすれば、そして死体マニアの観察医・森本(中谷美紀)が「M」だったら……と、けっこう楽しみな要素は提示されていましたよ。というわけで、また次回! (文=どらまっ子AKIちゃん)日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS)より
TBS日曜劇場『IQ246』織田裕二の演技に『相棒』パクリ疑惑! 「完全に右京さん」指摘殺到で暗雲
16日スタートの連続ドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)で主演を務める織田裕二の演技に、“パクリ疑惑”が浮上している。 「日曜劇場」枠で放送される同作は、織田演じるIQ246の貴族の末裔・法門寺沙羅駆(ほうもんじ・しゃらく)が、難事件を解決するオリジナル脚本のミステリー。「ああ、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する事件はないものか」が口癖の沙羅駆が、自らが解くに値する“美しい事件”を求めてさすらうのだという。 織田にとっては、フジテレビ系『Oh,My Dad!!』以来、3年以上ぶりとなる民放連ドラ主演。バラエティ番組に極力出ないことで知られる織田だが、8日に生出演した『オールスター感謝祭』(TBS系)では、前のめりでドラマをアピールしていた。 「脇には、土屋太鳳、ディーン・フジオカ、中谷美紀といった主役級がズラリ。人気の低迷が叫ばれて久しい織田ですが、『日曜劇場』枠で派手にコケたら“オワコン”とも言われかねない。近年、代表作に乏しい織田だけに、ここはなんとしてでもヒットさせたいところ」(テレビ誌ライター) しかし、予告映像などで見られる、主人公の独特なしゃべり方に対し、ドラマファンから『相棒』(テレビ朝日系)シリーズの水谷豊演じる杉下右京に「そっくり」との指摘が殺到。ネット上では、「完全に右京さん」「右京の二番煎じじゃん」「織田裕二が右京さんのモノマネしてる」といった声が相次いでいる。 「織田はおそらく、アガサ・クリスティ原作の海外ドラマ『名探偵ポワロ』の主人公“エルキュール・ポアロ”をマネているのでしょう。吹き替え版で声優を務めた故・熊倉一雄氏のしゃべり方にそっくりですから。ちなみに、右京の造形にもポアロが大きく影響していますから、2人のしゃべり方が似てしまったのは必然とも。しかし、10月からは『相棒15』もスタートしますから、『相棒のパクリ』と織田を揶揄する声は、今後さらに大きくなりそう。これが視聴率に影響しなければいいですが……」(同) 放送前から不穏な空気が漂う『IQ246』。ネチネチとしたしゃべり方で事件を解決する沙羅駆は、織田のはまり役となるだろうか?TBS『IQ246~華麗なる事件簿~』公式サイトより





