ウサイン・ボルトのラストラン以上に、名残惜しい「ラスト」だったのか? 8月4日から10日間にわたって開催された、2年に一度の祭典『世界陸上』。11年連続20年目となる織田裕二と中井美穂のコンビによるテレビ中継に、深夜までテレビの前にクギ付けになった陸上ファンも多かったことだろう。 織田のハイテンションを中井がなだめる姿は、いまや夏の風物詩。しかし、織田も49歳、中井は52歳とあって、いよいよキャスターの世代交代が検討されているという。 「織田が『キター!』と叫ぶハイテンション芸は、ものまね芸人が生まれたほどでしたが、今回は例年に比べるとかなりおとなしかった。実は、織田に対しては日本陸上競技連盟から『大会を茶化してほしくない』とクレームが入っていたといいます。これに織田が反発し、一時は出演も危ぶまれていました。もちろん、その影響もあるでしょうが、織田は年齢的にも声にハリがなくなり、かつてのような絶叫もできなくなっている。世陸を放送するTBS内にも“そろそろ代え時”の空気があり、放送時間を大幅に延ばしたのも、これまで番組を盛り上げた2人に対する“誠意”の意味もあったのかもしれません」(スポーツ紙デスク) すでに、TBSと広告代理店の間では2年後の“織田の後任”がリストアップされているという。 「現在のスポーツ放送の例に漏れず、ジャニーズのタレントが起用される可能性が高い。すでに嵐の大野智と松本潤の名前が挙がっているといいます。当然、彼らに陸上の知識はありませんし、勉強したところで織田に追いつけるはずもない。ボルトのいなくなった陸上競技をアイドルが盛り上げられるのかは、はなはだ疑問ですが……」(広告関係者) 織田節があったからこそ、陸上に興味を持った一般視聴者も多かったはず。次回の世界陸上は東京五輪の前年とあって、大いに盛り上がるはずだ。灼熱のカタール・ドーハには、いったい誰が立っているだろうか?
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「キター!」も、これで見納めか……『世界陸上』織田裕二の“後任”に、嵐・大野智と松本潤がリストアップ
ウサイン・ボルトのラストラン以上に、名残惜しい「ラスト」だったのか? 8月4日から10日間にわたって開催された、2年に一度の祭典『世界陸上』。11年連続20年目となる織田裕二と中井美穂のコンビによるテレビ中継に、深夜までテレビの前にクギ付けになった陸上ファンも多かったことだろう。 織田のハイテンションを中井がなだめる姿は、いまや夏の風物詩。しかし、織田も49歳、中井は52歳とあって、いよいよキャスターの世代交代が検討されているという。 「織田が『キター!』と叫ぶハイテンション芸は、ものまね芸人が生まれたほどでしたが、今回は例年に比べるとかなりおとなしかった。実は、織田に対しては日本陸上競技連盟から『大会を茶化してほしくない』とクレームが入っていたといいます。これに織田が反発し、一時は出演も危ぶまれていました。もちろん、その影響もあるでしょうが、織田は年齢的にも声にハリがなくなり、かつてのような絶叫もできなくなっている。世陸を放送するTBS内にも“そろそろ代え時”の空気があり、放送時間を大幅に延ばしたのも、これまで番組を盛り上げた2人に対する“誠意”の意味もあったのかもしれません」(スポーツ紙デスク) すでに、TBSと広告代理店の間では2年後の“織田の後任”がリストアップされているという。 「現在のスポーツ放送の例に漏れず、ジャニーズのタレントが起用される可能性が高い。すでに嵐の大野智と松本潤の名前が挙がっているといいます。当然、彼らに陸上の知識はありませんし、勉強したところで織田に追いつけるはずもない。ボルトのいなくなった陸上競技をアイドルが盛り上げられるのかは、はなはだ疑問ですが……」(広告関係者) 織田節があったからこそ、陸上に興味を持った一般視聴者も多かったはず。次回の世界陸上は東京五輪の前年とあって、大いに盛り上がるはずだ。灼熱のカタール・ドーハには、いったい誰が立っているだろうか?
成宮寛貴出演の『IQ246』再放送“自粛”姿勢に織田裕二激怒! テレビ局が恐れるXデー
元俳優・成宮寛貴のコカイン吸引疑惑が、いまだ尾を引いている。写真誌「フライデー」(講談社)に告発した男性は、ブログやTwitterで暴露姿勢をアピール中で、先ごろ「真月 スカイ ジュニアー ダ シルバー」と名前を明かしている。 そんなこともあり、テレビ朝日の人気ドラマ『相棒』出演回の再放送には、局へのクレームも少なくなかったという。成宮氏は同ドラマのシーズン11~13に出演していたが、引退発表後の再放送は中止になっていた。 それが12月19日には、シーズン12の第13話が再放送。ファンの中では“お蔵入り”への懸念が広がっていたため、さぞ歓迎ムードになるかと思いきや、局には苦情電話が相次いだという。 テレビ朝日はその件数などを「公開しておりません」と回答したが、ある放送作家は「一定の反発があるなら、再検討すべきという雰囲気にもなる」と話す。ただ、逆に局内からは「法律を犯して逮捕されたわけではないから、再放送を妨げる理由にはならない」という声も多いという。 成宮は所属事務所に仕事の損害賠償を一部済ませて海外へ消えたとも伝えられるが、これは、うがった見方をすれば逃亡行為。「真月」氏からは警察への情報提供もされたといわれており、内偵捜査が始まったと見る向きもある。万が一の場合には、「再放送の英断」が「判断ミス」となりかねない。 そんな中、戦々恐々として事態の推移に注目しているのがTBS『IQ246~華麗なる事件簿~』の関係者だ。同ドラマは成宮最後の出演作で、犯人役として出演した11月13日放送の第5話の再放送が取り沙汰されているという。 「主演の織田裕二さんが再放送の自粛には猛反対しているようで、番組側も判断をつけかねているんです。「織田さんは出演作について『自分が死んだ後も、人々に楽しんでほしい』という人。再放送できないことに激怒して当然です」(TBS関係者) TBSは同ドラマのDVD、ブルーレイも予約販売済みで、一部のシーンを外して売るわけにはいかない事情もあるようだ。ただ、地上波での再放送は「予定しておりません」とTBS広報。シロクロはっきりしない中途半端な現状、成宮出演作の扱いについては、しばらくナーバスにならざるを得ないといったところか 。 作品そのものに罪はないため、ファンなら再放送を願って当然だが、同時に「万が一にも逮捕」の一報を恐れる関係者がいるのも、また事実。現場からは「成宮さんがもう一度、表に出てきて、ハッキリ疑惑に回答してくれたらいいんですけどね」という声も聞かれた。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)
7.8%ショック! 最終回で視聴率急落の『IQ246~華麗なる事件簿~』に全力でツッコんでみた
IQ246の天才・法門寺沙羅駆(織田裕二)が難事件を次々に解決してきた日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)も、いよいよ最終回。すべての事件の黒幕だったIQ300の天才・マリアT(中谷美紀)との最終決戦が描かれました。天才vs天才の、ドラマ史上に残る高度な頭脳戦が描かれてほしいという期待は、実はもうあんまり持っていなかったけれど、それにしてもひどい出来だったと思います。本当にひどい脚本。醜悪至極なり! なり! 視聴率は7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、過去最低だった前回の9.3%から、さらに1.5ポイントも下げました。どれだけの視聴者がこの最終決戦に興味を持たなかったかが、よくわかる数字です。そして、見てしまった視聴者の「見て損した」感も、察するに余りあります。 もう最後ですから、きっちりツッコんでいきましょう。 まず、沙羅駆には「射殺許可命令」が出ています。これについても、警視総監は出していないと言ったり、マリアTがハッキングして出したことになったり、はたまた御前様が出したことになったり、前提からしてブレブレです。今回、初めて見た人は「御前様」が誰なのかよくわからなかったと思いますが、第1話からじっくり見ていた私もよくわかりません。射殺の許可の命令を出せる立場のそういう人がいるみたいです。 機動隊のみなさんは従順ですので、許可命令が出れば従います。そんなこんなで沙羅駆と護衛係の奏子(土屋太鳳)、執事・賢正(ディーン・フジオカ)は包囲されてしまいます。 しかし、ここで賢正と沙羅駆はコートを交換し、機動隊は間違えて賢正を追いかけます。ある程度逃げたところでババッと正体を明かして身構えた賢正に、なぜか襲い掛かる機動隊。この時点で沙羅駆を取り逃がすことになりますが、それは別にいいみたいです。「撃て!」とか言って、賢正に向けて発砲したりしますが、素手の賢正による鮮やかな格闘術で、やりこめられてしまいました。いやいや、沙羅駆を追えよ。追えよ! あまりに無能至極な機動隊から、まんまと逃げおおせた沙羅駆と奏子がどこかに隠れていると(どこだよ)、賢正が車で迎えに来ました。すると、賢正の登場を待っていたかのように、物陰から狙撃隊が現れます。どうやら彼らは、待機の命令を受けているようです。理由はわかりません。そこにいたなら賢正が現れる前に沙羅駆の身柄を確保できそうなもんですが、しません。待機命令に従っています。 するとマリアTが警察無線に割り込み、「撃て」と命令。奏子が撃たれます。これも、シーンとしては、狙われたのが沙羅駆で、奏子は身を挺して守ったかのように描かれましたが、何分後かに「マリアTが沙羅駆を怒らせるために奏子を撃たせた」ということになりました。 弾丸は奏子の左胸に命中。ほぼ心臓です。すぐにでも死にそうですが、医学部出身の賢正は「止血をすれば大丈夫です」と断言。沙羅駆も、奏子を放置して機動隊に説教をするなど呑気なひと時を過ごします。狙撃隊は狙撃隊で、警官が撃たれた(自分たちで撃った)というのに微動だにせず、賢正が奏子を担いで去っていくのを眺めています。なぜなら「現状を維持しろ」という命令が出ているからです。もう、何を見せられているのかわからなくなってきます。 沙羅駆は、奏子を小さな町病院に連れて行きます。地元住人でごった返す待合室で、左胸を撃たれた警官が青白い顔をして診察を待っている風景が、実にシュールです。せめて救急病院に連れて行くことはできなかったのでしょうか。 ちなみにこの病院では、対応した人間が「事務の人間で医者でもない」という理由で診察を断られました。医者を呼べよ! 人が撃たれてんねんで! そのころマリアTは、ハッキングによって日本中の電力をコントロール下に置き、政府に「日本国民の個人情報データベースにアクセスするためのパスワード」を要求します。何に使うつもりだったのかは、最後まで明かされません。電力はハッキングできるのに、そっちをハッキングできない理由もわかりません。政府は3つのパスワードを渡しますが、沙羅駆が4つ目のパスワードを設定したために、マリアTは個人情報にアクセスできませんでした。つまり沙羅駆は、マリアTさえなしえなかった個人情報のハッキングに成功したわけです。もうね、脚本がどんどん沼にはまっていく感じがすごいです。分単位で継ぎ足ししながら撮ってるみたいな印象です。 沙羅駆は奏子を観察医・足利(矢野聖人)のところに連れて行って、応急処置を依頼しました。この足利という人物、マリアTこと森本の部下だったわけですが、森本がマリアTとなって職場から姿を消したことに、これまで一切のリアクションをしていません。気のいい上司が急にいなくなったのに、それについて何も言及しないんです。普通に仕事してるんです。怖いよ。 さて、マリアTは北鎌倉の法門寺家にいました。いよいよ直接対決です。碁盤を挟んで向き合い、毒薬を1つ混ぜた、いくつかのカプセルを広げました。互いに「相手に飲ませる1粒」を指定していくんだそうです。第2話で沙羅駆と犯人がやった対決と、ほぼ同じです。ここ大事なので、もう1回書きます。第2話で、沙羅駆と、犯人がやった対決と、ほぼ同じなんです。なんということでしょう。最終回の最後の対決が、天才と天才による最高の頭脳戦が、第2話と同じなんですよ。びっくりしますよ。 沙羅駆が毒を2つに増やすことを提案しました。理由はわかりません。 2人は薬を飲みながら、何かドラマを総決算するような理念らしきものを言い合いますが、何をしゃべってるのかよくわかりません。 法門寺家にはSAT(特殊部隊)が集まってきました。中に沙羅駆とマリアTがいることはわかっているのに、踏み込みません。理由はわかりません。 沙羅駆はマリアTに「人は一人では生きられない」とか言い出しました。金八先生オマージュでしょうか。 で、まあ、マリアTが毒を飲んで倒れます。 沙羅駆は「この方法なら、私を道連れにすることもできたはず」と言いますが、どうやれば道連れにすることができたのかわかりません。 要するに、何もわかりません。射殺許可命令は御前様によって解除されましたが、結局警察は一度も沙羅駆を撃ちませんでした。マリアTの無線割り込みで一度、誤った命令が流れて奏子が撃たれただけです。それなのに、身代わりになった賢正には、けっこう躊躇なく引き金を引いていました。怖いです。 案の定、マリアTは死んでいませんでした。倒れた直後に沙羅駆が賢正に胃洗浄を命じ、生き延びました。「生きる意味、生かす意味がわからんお前ではあるまい」と沙羅駆は言いますが、わたしはわかりませんでした。 まあでも、ここまではいいかなーと思っていたんです。いつもの『IQ246』だなーと。急ごしらえで辻褄が合わないことは、これまでも多々あったので、ほほえましかったんです。 最後の落とし前として、沙羅駆とマリアTの対決の結末くらいは、ちゃんと用意されてると思ってたし、それさえ納得できるものであれば、チャラにしようと思っていました。 沙羅駆は、生き残ったマリアTに、自ら開発したというネックレスをプレゼントします。このネックレスは、悪意や殺意のパルスを判断し、それに反応して「IQを下げる」マシーンだそうです。「犬並みにな」と、沙羅駆は自慢げです。 なんだそれ……。なんだそれ! 仮にも「知性」をウリにしてきた作品で、人為的に「IQを犬並みに下げる」機械を登場させるという、この反知性的で暴力的な創作行為。 「おまえが誰かを殺したいと思ったら、その瞬間にモノを考えられないくらい頭を殴る」 というのと、まったく同じですからね、これ。知性による暴力と人権侵害を肯定してしまったわけです。IQ246の天才人間には人を裁く特権があると、そう言い切っているわけです。それまで延々と「人は」「世界は」「仲間は」と並べてきた御託が、いかに欺瞞であったかを最後の最後に白状して、『IQ246』は幕を閉じました。そりゃ2人の会話が頭に入ってこないわけだわ。ひどいドラマだわ。ひどいわ。醜悪至極だわ。 織田裕二は終始、孤軍奮闘、面目躍如。ここまで中身のないセリフに顔面と声の圧を乗せて、魂を込めて演じていたと思います。本物のプロの俳優の姿を見ました。 そしてやっぱり、それでも続編が見たいと思うんですよね。ちゃんと作ったら、絶対おもしろいと思うんですよ、この作品の設定とキャストなら。ね。 (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
クソ推理、クソ事件連発でも「クソドラマ」にならない『IQ246~華麗なる事件簿~』織田裕二の熱量と出力
“本格ミステリー”を謳いながら、毎回毎回うんざりするようなクソ推理、クソ事件を積み重ねてきた日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は、ラスト前の第9話。ここまでなんとか視聴率2ケタに踏みとどまってきましたが、ついに9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、1ケタ陥落です。とはいえ、裏の『フィギュアスケート グランプリファイナル2016』(テレビ朝日系)が平均17.6%取ってましたので、大健闘といえると思われます。 この作品を最初から見てきた方なら、「クソ推理」「クソ事件」というところには異存ないと思うんですけど、だからといって『IQ246』が「クソドラマ」かというと、そうでもないんです。後半になって、やんごとなき沙羅駆(織田裕二)と護衛係の和藤奏子(土屋太鳳)、執事・賢正(ディーン・フジオカ)の人間味や関係性の輪郭が見えてくるにつれて、基本設定とお芝居だけで楽しく見られるドラマになってきてる。頭を空っぽにして、3人のやり取りだけ眺めていれば、「ヒマだヒマだ」と沙羅駆が言い続けている日曜の夜が、決してヒマな夜ではなくなっている。 そんな、「本格ミステリーを頭空っぽで楽しむ」という前代未聞の体験を視聴者に与え続けている『IQ246』。今回は、その真骨頂のような回でした。 まず、すべての事件の黒幕であり、前々回のラストシーンで情緒たっぷりに逮捕されたマリアT(中谷美紀)が、服毒自殺を図ります。 主人公が追い続けた黒幕が、自殺してしまう。 前後関係がなくても、それって、どうやってもおもしろいシーンなんですよね。ドンパッチ、でしたっけ。口の中に入れたらパチパチするお菓子。あれのようなもんで、普通の生活者にとっては、「黒幕が自殺」というだけで刺激物の記号のようなものなので、「おもしろい」と感じてしまう。これが、基本設定だけで楽しく見られるということです。 で、死にゆく中谷美紀が美しいんだ。実に美しい。その所作も、表情も、とてもキレイ。見ていて、ため息が出ちゃうくらい。これが、お芝居だけで楽しく見られるということです。 楽しいから、その後マリアTが実は死んでなくて、死体安置所から適当に持ってきた死体にルパン三世みたいに中谷美紀の顔面を貼り付けて、実はマリアTは脱獄していたというズッコケ展開も、まあ許せちゃう。 いつもは強く忠誠を誓っている執事・賢正が、マリアTにだけ激しく殺意を燃やし、沙羅駆の意に反して単独で殺害を企てる。 これもそうですね。まず大まかな枠組みとして、おもしろい。その後、橋の下で葉巻を吸いながら、どこから調達したか知らんリボルバーに弾丸を込めてたり、間違って沙羅駆を撃っちゃったり、賢正さんもボロボロな描かれ方をするわけですが、ディーン・フジオカの顔面と立ち振る舞いだけで、なんとか画面がもっちゃう。 その「枠組み」主義の際たるものが、今回登場した「射殺許可命令」という言葉でした。警視庁が前半でマリアTに、後半には沙羅駆自身に、極秘裏に出した命令なんですが、「許可」なのか「命令」なのか、それすらもよくわからない。でも、なんかおもしろい「射殺許可命令」。すごく、それによって発生するであろうシーンを想像しやすい言葉です。たぶん銃を持った機動隊に囲まれるんだろうな、と容易に思い浮かべることができますし、実際、機動隊に囲まれるシーンには迫力がある。 そういう、枠組みで雰囲気を作ることには、ホントに長けた作品なんだと思う。そうじゃなきゃ、こんなクソ推理、クソ事件で視聴者が最後まで付いてくるわけないです。 で、やっぱり、織田裕二っていう役者さんの、これが実力なんだと思いますよ。あらゆる脚本の矛盾やアラを、真正面から真顔で受け止めて芝居をしてる。まるで、演技そのもので脚本へのツッコミをねじ伏せてしまおうとしているかのような、圧倒的な熱量と出力の芝居だと思います。演技が上手いとかヘタとか、そういうのはよくわかりませんけど、織田裕二が全力を出し切っていることは画面からビンビン伝わってくる。ドラマの主演を張る、ってこういうことなんでしょうね。だからこそ、このドラマを憎めないんだと思うんです。それに、土屋太鳳ちゃんも、よくついて行ってると思います。 次回は最終回。もはやどういう落としどころに持っていくかにはあんまり興味がなく、4人の熱い芝居合戦が見られればそれでよいと思います。はい。 (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
クソ推理、クソ事件連発でも「クソドラマ」にならない『IQ246~華麗なる事件簿~』織田裕二の熱量と出力
“本格ミステリー”を謳いながら、毎回毎回うんざりするようなクソ推理、クソ事件を積み重ねてきた日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は、ラスト前の第9話。ここまでなんとか視聴率2ケタに踏みとどまってきましたが、ついに9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、1ケタ陥落です。とはいえ、裏の『フィギュアスケート グランプリファイナル2016』(テレビ朝日系)が平均17.6%取ってましたので、大健闘といえると思われます。 この作品を最初から見てきた方なら、「クソ推理」「クソ事件」というところには異存ないと思うんですけど、だからといって『IQ246』が「クソドラマ」かというと、そうでもないんです。後半になって、やんごとなき沙羅駆(織田裕二)と護衛係の和藤奏子(土屋太鳳)、執事・賢正(ディーン・フジオカ)の人間味や関係性の輪郭が見えてくるにつれて、基本設定とお芝居だけで楽しく見られるドラマになってきてる。頭を空っぽにして、3人のやり取りだけ眺めていれば、「ヒマだヒマだ」と沙羅駆が言い続けている日曜の夜が、決してヒマな夜ではなくなっている。 そんな、「本格ミステリーを頭空っぽで楽しむ」という前代未聞の体験を視聴者に与え続けている『IQ246』。今回は、その真骨頂のような回でした。 まず、すべての事件の黒幕であり、前々回のラストシーンで情緒たっぷりに逮捕されたマリアT(中谷美紀)が、服毒自殺を図ります。 主人公が追い続けた黒幕が、自殺してしまう。 前後関係がなくても、それって、どうやってもおもしろいシーンなんですよね。ドンパッチ、でしたっけ。口の中に入れたらパチパチするお菓子。あれのようなもんで、普通の生活者にとっては、「黒幕が自殺」というだけで刺激物の記号のようなものなので、「おもしろい」と感じてしまう。これが、基本設定だけで楽しく見られるということです。 で、死にゆく中谷美紀が美しいんだ。実に美しい。その所作も、表情も、とてもキレイ。見ていて、ため息が出ちゃうくらい。これが、お芝居だけで楽しく見られるということです。 楽しいから、その後マリアTが実は死んでなくて、死体安置所から適当に持ってきた死体にルパン三世みたいに中谷美紀の顔面を貼り付けて、実はマリアTは脱獄していたというズッコケ展開も、まあ許せちゃう。 いつもは強く忠誠を誓っている執事・賢正が、マリアTにだけ激しく殺意を燃やし、沙羅駆の意に反して単独で殺害を企てる。 これもそうですね。まず大まかな枠組みとして、おもしろい。その後、橋の下で葉巻を吸いながら、どこから調達したか知らんリボルバーに弾丸を込めてたり、間違って沙羅駆を撃っちゃったり、賢正さんもボロボロな描かれ方をするわけですが、ディーン・フジオカの顔面と立ち振る舞いだけで、なんとか画面がもっちゃう。 その「枠組み」主義の際たるものが、今回登場した「射殺許可命令」という言葉でした。警視庁が前半でマリアTに、後半には沙羅駆自身に、極秘裏に出した命令なんですが、「許可」なのか「命令」なのか、それすらもよくわからない。でも、なんかおもしろい「射殺許可命令」。すごく、それによって発生するであろうシーンを想像しやすい言葉です。たぶん銃を持った機動隊に囲まれるんだろうな、と容易に思い浮かべることができますし、実際、機動隊に囲まれるシーンには迫力がある。 そういう、枠組みで雰囲気を作ることには、ホントに長けた作品なんだと思う。そうじゃなきゃ、こんなクソ推理、クソ事件で視聴者が最後まで付いてくるわけないです。 で、やっぱり、織田裕二っていう役者さんの、これが実力なんだと思いますよ。あらゆる脚本の矛盾やアラを、真正面から真顔で受け止めて芝居をしてる。まるで、演技そのもので脚本へのツッコミをねじ伏せてしまおうとしているかのような、圧倒的な熱量と出力の芝居だと思います。演技が上手いとかヘタとか、そういうのはよくわかりませんけど、織田裕二が全力を出し切っていることは画面からビンビン伝わってくる。ドラマの主演を張る、ってこういうことなんでしょうね。だからこそ、このドラマを憎めないんだと思うんです。それに、土屋太鳳ちゃんも、よくついて行ってると思います。 次回は最終回。もはやどういう落としどころに持っていくかにはあんまり興味がなく、4人の熱い芝居合戦が見られればそれでよいと思います。はい。 (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
TBS『IQ246~華麗なる事件簿~』推理については、もうあきらめよう! 「シーズン2」への歪んだ期待
日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は第8話。SMAPの稲垣吾郎メンバーがゲスト出演したこともあって、視聴率は前回の10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から0.3ポイントアップの10.3%となりました。稲垣メンバーの持っている数字が0.3ということでしょうか。来年以降、メンバーじゃなくなる吾郎ちゃんは大丈夫なんでしょうか。 さて、泣く子も黙る“ドラマのTBS”が、「IQ246の天才・法門寺沙羅駆が難事件を膨大な知識と鮮やかな推理で解決する本格ミステリー」であり、「大人も楽しめる上質のミステリー」として放送している『IQ246』ですが、その評判は総じて「脚本がヒドイ」というもののようです。実際ここまで、謎解きや知能戦については「本格」「上質」とは、とても言えないような穴だらけのトリックをゴクゴクと飲まされて、このレビューでも、さんざん悲鳴を上げてまいりました。 で、今回。今までとの大きな違いは、主人公・沙羅駆(織田裕二)が殺人事件の濡れ衣を着せられて捕まってしまったこと。これにより、倒叙ではなく純然たる“犯人探し”のミステリー形式になりました。 この、沙羅駆が捕まるくだりも、令状もなしに急に法門寺邸に刑事が踏み込んできて任意同行を求め、いつの間にか拘置所で寝泊まりしているという恐るべき“いい加減さ”で描かれますが、もういいです。奏子(土屋太鳳)のパソコンがハッキングされて捜査報告書が流出したときに、画面に「holmonji_report.exeは、悪意あるユーザーにより攻撃されています」とか、ものすごいバカ文面が出ちゃってるけど(.exeって!)、いいんです。今回はそういうことを書きたいわけではなく。 結論から言って、今回の『IQ246』は、おもしろかったんです。もちろん、急に事件が魅力的になったわけではないし、その推理はあいかわらず、偶然と後出しと強引な飛躍に頼っただけの、お粗末なものでした。 それでも、身柄を拘束された沙羅駆の指示を受けながら捜査に奔走する奏子と執事・賢正(ディーン・フジオカ)の関係性に重きを置いた今回は、とっても見やすかったし、楽しかったんです。 要するに、得手不得手の問題なんですよね。3人体制で臨んだ今回の『IQ246』脚本家陣は、確かに「気持ちよく事件を解決させる」というロジカルな快感に、あまり力を注ぐタイプではなかった。その反面、沙羅駆と奏子の断絶とか、賢正の忠誠心とか、そういう浪花節的な人物描写は丁寧に積み重ねてきてたんですね。今回、沙羅駆が奏子を認める段になって初めて気付くんです。「ああー、わりと丁寧に積み重ねてきてたな」と。気付いて、ちょっと感動して、気持ちよくなる。今回のラスト、初めて奏子の名前を呼んだ沙羅駆を、なんだか好きになる。土屋太鳳のプリケツも愛らしく思えてくる。 実に、悩ましい作品だと思いますよ。細かいトリックの穴に目をつぶろうと思ったら、前回の「沙羅駆は殺人が起こることを全部知っていて放置していた問題」のような許しがたい大穴を開けてきますし、今回も「マリアTは森本(中谷美紀)でした!」と断言したはずのドラマが、平気な顔して「マリアT(メールの送り主)は他にいる!」とか言ってくるんだもん。見ている側が、ドラマから「いいから飲み込めよ」と強要される矛盾や手落ちの容量がデカすぎて、気を抜くとイライラしてきちゃう。でも、織田裕二もディーンも太鳳ちゃんも、回を追うごとにどんどん魅力的になってくる。 身もフタもないこと言っちゃえば、人物配置設定もろもろこのままで「シーズン2」やってほしいなと思うんです。事件をね、もっと洋邦の諸先輩作品からのモロパクでもいいから、それなりに時間をかけて練ったものを作ってもらいたいと思う。そしたら、もしかしたら劇場版が作られるような名ドラマになるかもしれないと思う。 あと2話ですかね。こんなにアンバランスなドラマってあんまり見たことないですけど、もう推理の完成度については、完全にあきらめました。奇矯な人物たちの心温まる群像劇としての『IQ246』に期待したいと思います。 (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
本当に“醜悪至極”なのは誰だ? 楽しさを失った『IQ246~華麗なる事件簿~』を見続けるのが、もうキツイ
日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)は、佳境となる第7話を迎えました。視聴率も10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、依然2ケタキープ。それなりに好調のように見えますが、このまま追いかけるのが「そろそろキツイ」というのが正直なところです。 まず、ここにきて主役である法門寺沙羅駆(織田裕二)のキャラ芝居が、だいぶおとなしくなってしまいました。思えばこのドラマが発表された際、あまりに素っ頓狂なしゃべり方だった織田裕二に「『相棒』の水谷豊のパクリじゃねーか!」などと盛り上がったのが懐かしいです。もうね、完全にフツーですよ。フツーの織田裕二。顔が黒いだけ。ここまで織田裕二が完全におかしかったので、細かいカット割やしつこく挟み込まれる小ネタが緩和されていましたが、今回、そのうるささがすごく目立ちました。 また、当初からさんざん引っ張ってきた“すべての事件の黒幕”マリア・Tが、死体マニアの監察医・森本(中谷美紀)であることが明らかになりましたが、この種明かしが実に中途半端。毎回「森本かも」「森本っぽくね?」「森本なんじゃないの?」と、ほのめかして、ほのめかして、そのままなんのヒネリもなく「森本でしたー」って言われても、ねえ。そりゃそうでしょうよとしか言えないよね。 肝心の事件についても今回は、いつにも増してアレでした。ストーカーからの脅迫状に悩むベテラン女優が、若いだけが取り柄のバカ大根女優に男と役を奪われて殺すわけですが、実はベテラン女優にはストーカーなどおらず、自分で自分に脅迫状を送っていたことが明らかになり、しかし本当にストーカーがいたので解決できたという、そういう事件です。ちょっと何を言ってるかわからないと思いますが、実際にそういう脚本だったので、これはもう仕方がない。 マリア・TのIQは300だそうです。沙羅駆はタイトル通りIQ246です。そういう、誰の想像も及ばないような知的な戦いが行われているようには、どうしても見えないんですよね。ドラマ開始以降、一事件、一推理たりとも、そう感じさせないんです。レイザーラモンHGの腰振りが速すぎてゆっくり見えるみたいに、高度すぎてバカ事件に見えてるんですかね。 ちなみにマリア・Tは犯罪コンサルタントで、全身整形して森本に成りすましていたんだそうです。「本当の森本」というのが他にいるのか、あるいはマリア・Tが最初から「森本」という人物を偽装して警察に入り込んだのか、そのへんはよくわかりません。ともあれ、沙羅駆は森本がマリア・Tであることは気づいていたそうです。証拠がないから言い出さなかったんだって。これ、大問題ですよ。この「沙羅駆は森本が黒幕だと知っていた」という事実を持ち出したことは、このドラマにとって致命的な瑕疵だと思います。 ここまで、ドラマの中で起こった事件はすべてマリア・Tの差し金によるものでした。マリア・Tが犯人に接触しなければ、誰ひとり死ぬことはなかった。つまり沙羅駆は、すべての殺人事件を事前に止めることができる立場にいながら、見過ごしてきていたわけです。で、人が死んだらノコノコ現場に出て行って「ヒマ潰しだ」とか言って捜査ごっこをしていたと。最悪です。完全に人格が(というか、ドラマの設定が)破たんしてる。 実際、前回のラストでマリア・Tに毒ガスを吸わされた沙羅駆は、死にませんでした。その毒ガスが、森本が解剖室で生成していた新種のウイルスであることを知っていて、すでにワクチンを開発・摂取済だったんだそうです。自分が殺されることを予知し、自分の命を守る準備だけは着々と進めていた。でも他人が殺されたら「ヒマ潰し」なんだって。この男、醜悪至極ですよ。 このドラマを、ここまでなんとか持たせていたのは、なんとなくの「楽しさ」だったように思うんですよね。実際、土屋太鳳と織田裕二の軽妙な会話も、ディーン・フジオカの鮮やかすぎる格闘技も、今回だって見てる分には楽しかった。 次回以降も、上記のようないろんなことをさらっと流しながら推理ごっこが続いていくことでしょう。また、人も死ぬみたいです。いったいそれを、どんな顔で眺めればいいというのでしょうね。あーあ。 (文=どらまっ子AKIちゃん)TBS系『IQ246~華麗なる事件簿~』番組サイトより
4年ぶりの主演映画が大コケ! 織田裕二の“オワコン”ぶりが露呈してしまった……
今月5日、織田裕二の4年ぶりとなる主演映画『ボクの妻と結婚してください。』が公開された。 初日の公開館数は、大ヒット中のアニメ映画『君の名は。』の296館を上回る313館だったが、関係者はあまりの不入りに頭を抱えてしまっているという。 「末期のすい臓がんで余命6カ月と宣告された主人公のテレビの放送作家が、自分が死んだあとを憂い、妻の再婚相手を探すというストーリー。業界内ではなかなか高評価だったものの、興行通信社が発表する週末の興行成績の動員数をもとにした『国内映画ランキング』では、初週6位。2週目は8位で、3週目でトップ10圏外に陥落してしまった。興行収入は、大規模公開館数なら10億円が及第点だが、現状では5億円に届くかどうかというところ。織田はかなり作品に入れ込み、これまでの作品ならあれこれ口を出したりしたが、今回の作品では製作サイドの意向を受け入れた。プロモーション活動にもかなり気合が入っていたが、配給元の東宝の同規模の公開館数作品ではワーストを争う低調な数字。すっかり織田自身が“オワコン”となったことを露呈してしまった」(映画ライター) 織田といえば、代表作『踊る大捜査線』(フジテレビ系)シリーズがドラマ・映画ともに大ヒット。しかし、その後のドラマ『外交官␣黒田康作』(同)と、映画化2作は、そこまでの大ヒットとはならず。現在は、TBS系ドラマ『IQ246~華麗なる事件簿~』で偏屈な貴族の末裔を熱演。20日放送の第5話まで、毎回2ケタの視聴率をキープしてはいるのだが……。 「『踊る』以降の織田の方針として、役のイメージがつくのを嫌がり、同じ役は引き受けない。『IQ246』は、視聴率次第では映画化する話も浮上しているが、“オワコン”ぶりが明らかになり、崖っぷちの織田なら、方針を転換して同じ役を受けることもありそうだ。いずれにせよ、今後の仕事は、同ドラマが終盤にかけてどこまで数字を伸ばせるかにかかっている」(芸能デスク) 『踊る』の続編をやれば、それなりの数字を叩き出すはずだが、織田の胸中やいかに——。
織田裕二のヘンテコリン芝居がトーンダウンしてきたTBS『IQ246』は、どう楽しむべきなのか
回を追うごとに、織田裕二のヘンテコリン芝居がトーンダウンしてきて残念な日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)。第6話の視聴率は10.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、あいかわらず安定しています。 さて、このドラマはどうやら「おもしろそうでおもしろくない少しおもしろい」作品のようです。タイトルとか雰囲気とか、すごくおもしろそうな推理劇に見えて、その推理や事件の謎そのものが全然おもしろくない。でも、織田裕二の芝居や、すべての事件の黒幕である「M」こと「マリアT」の配置とか、少しおもしろい。結果、そこそこクセになる感じです。 今回は6億円の宝くじをめぐるお話でした。事件は、またしてもガバガバです。 まず、宝くじを当てた鈴木さん(今野浩喜)という善良な市民が、証券会社の社員・亮次くん(和田聰宏)に待ち伏せされて、橋の下で殴り殺されます。亮次くんは鈴木さんのポケットから宝くじを奪い、死体は放置。警察は、聞き込みの結果、鈴木さんが「善良な市民」であり「殺される理由がない」ことから、通り魔事件として捜査を進めているそうです。 「殺される理由がないのに殺された」ことに興味を持った沙羅駆(織田裕二)が鈴木さんの家を訪れると、亮次くんから受け取ったとみられる株式投資についての資料や、1つ50万円もするフィギュアがゴロゴロ。全部で300万円くらいの買い物をしたようです。なのに、貯金通帳には3万円くらいしか残ってない。宝くじは換金前なのに、なぜ鈴木さんにそんな買い物ができたのかは謎ですが、そこを追及すると話が進まないのでスルーしておきます。とにかく、警察はこの部屋の“金満ぶり”には気付かなかったようです。 6億円の当たりくじを手に入れた亮次さんは、借金に追われています。妻の葵(MEGUMI)とは別居中で、離婚協議についてもお金でモメていて、今日も大ゲンカ。そのケンカ中に、葵はチラッと亮次さんのテーブルの上に宝くじがあることを見つけました。 実は葵は、亮次さんの兄で貧乏画家の壮一(平岳大)と不倫していました。葵から「亮次が宝くじ持ってるよ」と知らされたっぽい壮一は、家賃も払えず困窮中。部屋でひとしきり荒れていると、例によって「マリアT」から「完全犯罪の方法、教えます。」メールが届きました。なぜ葵がチラッと見ただけでその宝くじを高額当選くじだと見抜いたかは謎ですが、そこも追及すると話が進まないのでスルーしておきます。 後日、壮一は、高級ワインと高級キャビアで昼下がりを謳歌している亮次さんを訪ねると、「金を貸してくれ」と土下座。むげに断られると激昂し、あらかじめ用意していた何かの薬品をハンカチに染み込ませて亮次さんに吸わせ、気を失った亮次さんを階段から突き落として殺害します。 計画的に殺しにきたのに、なぜわざわざ屈辱的な土下座をしたのか。亮次さんが階下にいたらどんな殺し方をするつもりだったのか。もろもろ謎ですが、もう追及しようという気にもなりません。沙羅駆を捜査に介入させるためには警察の誤解が必要で、そのためには事故死を装わなければならないという、そういうドラマの都合です。大きな心で許しましょう。 沙羅駆は案の定、ささっと謎を解きました。壮一も葵も次々に解決のヒントを出してきますし、同じ脚本家の栗本志津香さんが担当した第4話と同様に後出しの設定もどんどん出てきますので、真面目に推理を追いかけていると頭が痛くなってくるばかりです。 今回のクライマックスは、なんといっても初めて沙羅駆にピンチが訪れるシーンでした。 「マリアT」にそそのかされて沙羅駆を殺すことにした壮一と葵。誰もいない工事中のデパートのような場所に沙羅駆を呼び出すと、壮一がバールのようなもので沙羅駆の後頭部を一撃! ばったりと倒れ込んで動かなくなる沙羅駆! 壮一は「マリアT」から受け取った時限装置みたいなものをセットして逃走! しかし、待ち伏せしていた賢正(ディーン・フジオカ)の華麗なジークンドーによって取り押さえられた! 沙羅駆は、ハットの中に鉄板を仕込んでいたから無事! 時限装置を処理しようとする沙羅駆! 「マリアT」が遠隔操作で装置から何かを噴射! 「目が~! 目が~!」と苦しみながら賢正たちを逃がし、建物を封鎖するように命じる沙羅駆! そこに現れたのは、ガスマスクをした「マリアT」! その正体は、沙羅駆に心酔する観察医・森本(中谷美紀)が厚化粧で……。 「美しいわ、やはり死こそ孤高の美……」 死体マニアの森本が、すべての事件を起こしていたようです。そして、建物を封鎖するほどのガス的な何かをモロに浴びてしまった沙羅駆は……と、なんか盛り上がった風に書きましたが、壮一がバールのようなもので頭を殴るのではなく首などの急所を狙ってきたら沙羅駆は死んでいたのか。沙羅駆は、あの時限装置をどう処理するつもりだったのか。そして、なぜここまで沙羅駆の命の危機を演出しておいて、その直後に沙羅駆がピンピンしている次回予告を流してしまうのか! 言いたいことは山ほどありますが、スキだらけの謎解き脚本は、逆にいえば多少の辻褄を無視してでも出力の高いシーンを並べたいという意図でもあるわけで、その分、この作品は目に楽しい場面がたくさん出てきます。今回も、絵の才能に自信を持てなかった画家が弟を殺害する前日にベネチアのコンテストに入選していたことが明らかになって泣き崩れるシーンから始まるクライマックスまでのシークエンスは見応えありましたし、単純に、『下町ロケット』であれだけ仲良しだった迫田(今野)が江原(和田)に殺されるっていうキャスティングだけでも、楽しいですよ。それでいいじゃん、もう! という気持ちで、次回以降も楽しみにしたいと思いますよ。 (文=どらまっ子AKIちゃん)日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』TBSテレビより





