AR三兄弟が今度は切手を拡張! 撮ったばかりの動画が切手から“ばびゅーん”と飛び出す!?

DSC_0029.jpg
 拡張現実のわかりやすい使い方でおなじみ、AR三兄弟(長男:川田十夢、次男:高木伸二、三男:小笠原雄)が「AR三兄弟は、GMOとくとく通信で得をするのか、損をするのか、展。」を開催している。  国道246号線沿いにある東京・渋谷の+SANOW LABs. (サノウラボプラス、東京都渋谷区道玄坂1-16-3渋谷センタープレイス1F)にて、9月14日までの5週間にわたり、平日にさまざまな発明品を展示。その展示内容は週替わりで、8月6日から10日までの第1週には「AR三兄弟の拡張記念切手。これでやっと、手紙に時間が添付できるようになりました。」と題し、なんと切手を拡張する発明を出展していた!  切手をARマーカにして動画を再生させる試みは英国でも2010年に行われていたが、今回AR三兄弟が開発したのは、ユーザーが任意で撮影した動画を再生させられるようにしたAR切手とアプリの組み合わせ。  まず、アプリの入ったiPhoneで、動画を15秒以内で撮影する。そして、ARマーカが仕込まれた切手にiPhoneをかざすと、あら不思議、いま自分で撮影したばかりの動画が切手から“ばびゅーん”と飛び出してくるじゃありませんか!  現在は撮影と再生について最低限度の機能しか実装していないとはいうものの、撮影した動画がその場で切手から再生される光景はかなり衝撃的。このキャプチャー&ビューワーアプリは、今秋にもiPhoneで試験的にリリースする予定だという。  さっそく、首謀者のAR三兄弟長男、川田十夢に話を訊いてみた。 DSC_0004.jpg ──いやいや、すごい発明ですね。 川田 もう、脅迫に使ったりとかね。橋下(徹大阪市長)さんとか。 ──えっ(笑)。プレイに使った衣裳はCAだけじゃないだろう! みたいな感じですか。 川田 よくないですか、そういうの(笑)。あるいは、ファンレターのお返しに吉木りさが水着で挨拶をしてくれるとか。あと、風鈴がちりんと鳴る風鈴切手(笑)とかね。使い方はいくらでもあると思うんですよ。 ──なるほど。アイデア次第か……。 川田 日本郵政に働きかけて日本の郵政を変えたい! 暑中見舞い、冷やし中華始めましたAR版、クリスマスカード、ARプロポーズ……AR示談(笑)。いろいろできます。 ──15秒というのは容量的な制限? 川田 いや、長すぎると手紙を全部読んじゃうかな、と。大事な伝えたいことだけ、一部分というのがいいと思って。 ──さっきの脅迫状だと、一番やばい部分だけ(笑)。 川田 使った衣裳を見せるとかね(笑)。それから振込先はここだ、と。まあもちろん、恐喝というのは冗談なんですけど、マネタイズがひとつの問題なので。切手自体で儲けるというより、切手を有効利用したコンテンツの儲けにつなげてもらえるといいかもしれない。  ARの、無限大の可能性を狭めてわかりやすくする、というコンセプトが、アナクロなメディア上で炸裂してしまったAR切手&アプリ。この15秒限定撮影&再生を基本仕様に、いくらでもカスタマイズが可能だという。 ──応用範囲が広がりそうですね。 川田 そうですね、DMもこれでいけるし。生活にちゃんと落とす。おじいちゃんおばあちゃんに使ってほしくて、それなら切手かなと。郵便局に行けばARで観られるというサービスも同時に始めればいいのに。 ──システムとしてAR入れちゃえよ、と。 川田 そうなんですよ、これは拡張記念切手という名前なんですけど、これそのまま採用していいので。世界初。ぜひやってほしいですね。『007』のようなスパイっぽいものを先にやっちゃえば。イギリスが真似をしたくなるような。 ──ともに開発された次男の高木さんは、使ってみてどうでしたか? DSC_0067.jpg DSC_0022.jpg 高木 動画を撮るときにすごく緊張しました。互いに宛てた手紙を書いて読み上げるなんて、日常であまりないじゃないですか? ──確かに普通の電話より恥ずかしいですね。 川田 告白とか、モメたときとか、ごめんなさいとか、お金の話をするとか。 ──これどうなんでしょうね、修羅場で使ったら彼女に許してもらえるのか? 川田 それがクスっとするとか、本当にかわいそうだなと思えるものであれば。 ──直接会うとやばくなるし、会わなくてもこじれるなら、中間のクッション的なメディアになるかもしれないですね。 川田 そういう仲直りするときは、河合奈保子の「けんかをやめて」切手とか、使い方を限定してもいいかなと。「負けないで」切手、「愛を語るより口づけをかわそう」切手、「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」切手(笑)、いろいろね。むしろ切手に内容が引き寄せられるというか。  真面目な話をすると、今メディアがないじゃないですか。DVDとかCDが売れないから、もう切手の中に入れちゃえばいいんですよ。音楽付きの手紙でもいいし。本当に可能性は無限大。お金持ちになっちゃうな、どうしよう。PVをつけてもいいし。世界初の切手ミュージックビデオ。つなげると完成するとか。 ──1枚15秒で12枚並べると一曲できあがるんですね。 川田 順番に並べると観られる。芸能界のいろいろな人に送ろうか! ──でも、それこそ営業にいいんじゃないですかね。 川田 グラビアアイドルとかね。あと映画? 映画超いいですね、手紙が送られてきて、切手から予告編とか。 ──古くて新しいメディアなんですね。 川田 そう。だからサイゾーも、公にできない本当にやばいネタは、メルマガでも出せないようなものはARでやってみては! これは、という映像が手に入った場合は。 ……やばいですね。また拡張しちゃいました(笑)。  もともとゲームデザイナーの水口哲也など尖鋭的なクリエイター、アーティストとの連動が多かった+SANOW LABs.。同様に、先端技術に携わるAR三兄弟とGMOとくとく通信とのコラボレーションが持ち上がり、披露したい企画が複数あるので、ならばGMOグループの展示スペースである+SANOW LABs.で、週替わりで展示しませんか──ということで、この5週間にわたる展示会が実現したという。  1週間のお盆休みを挟み、このあと第2週(8/20-8/24)には「毎日がメンズプレシャス:MEN'S Precious年間巻頭連載をうっかり巨大化しました。」を発表。LOUIS VUITTONやCartierなど、名門ブランド拡張の歴史を大きくざっくりおさらいする。その後も、第3週(8/27-8/31)には眼からビームを出す(!)「AR三兄弟の眼力王」、第4週(9/3-9/7)には昭和テイストの「夜明けのスリットスキャン」、第5週(9/10-9/14)にはテレビ番組にリンクを貼る「プログラム(テレビ番組)に、ハイパーリンクが貼れないのダサい。」という、震撼の新作を披露していく予定だ。  8/20(月)、8/27(月)、9/3(月)、9/14(金)はそれぞれ夜8時から、くだけた雰囲気の新作披露パーティが開かれる。AR三兄弟の新作に直接触れるチャンス、一度足を運んでみてはいかがだろうか? (取材・文・写真=後藤勝)

ドラマ『境遇』の番宣!? 日が暮れた新宿東口でAR三兄弟がニセモノティッシュ配り!

ar_prmain.jpg
 11月28日17時すぎ、東京・新宿駅東口広場にて、おなじみ拡張現実クリエイティブユニット・AR三兄弟が謎のティッシュを配っていた。  広場には12月3日(土)夜9時からABC系列で放送されるABC創立60周年記念スペシャルドラマ「湊かなえミステリー『境遇』」の巨大な広告が掲示されており、どうやらドラマの宣伝を目的としているらしい。だが、配布されている肝心のティッシュには、主演の松雪泰子、りょうの姿はかけらもなし。代わりに描かれているのは、AR三兄弟のイラストレーションである。
ar_kanban.jpg
本物の看板を前に記念撮影をする長男。
 諸事情で到着が遅れたAR三兄弟が着いたころには、すでにオレンジ色のジャンパーを着た「お配りガールズ」(※筆者が適当に命名)が先行してティッシュを配っていた。慌てて白衣&カクメットを着用し、ティッシュ配りに参加するが、ドラマの案内をしながらテキパキと真面目に業務をこなしていくガールズに比べ、AR三兄弟の挙動不審なことこの上ない。  なにやらUstream中継も実施しており、取材中の筆者にも逆取材するなど暴走気味だった。特に、次男・高木伸二はPCとWebカメラを構えたままの姿でコート姿のOLを追い回し、誰にもティッシュを受け取ってもらえないありさま。どうやらキモ過ぎたようだ。  中継用にお配りガールズのひとりにインタビューして手を止めさせるひと幕もあり、効果はプラマイゼロかとも思えるが、幸い三男・小笠原雄が積極的に(!?)ティッシュ配りに参加、またAR十三兄弟のひとりが手伝ってくれたことで、トータルでは比較的貢献した感じ。  寒空の中、40分強のティッシュ配りを終えたAR三兄弟が、この日の狙いなどについてインタビューに応えてくれた。 ──この本編の立派な広告に対して、なぜローバジェット、ローファイなニセモノ広告を打ったんですか?
ar_thissyu.jpg
この日配られたティッシュ。
AR三兄弟長男・川田吐夢(以下、長男) 心情的なところと、思想的なところがあるんですけど、本物の広告をどーんと作ったら、松雪(泰子)さんやりょうさんがうらやましくなってきて......。 ──うらやましい(笑)。 長男 うらやましくて出たくなっちゃったというのが心情的なところです。あと、こういう広告って、決まったフォーマットがありますよね。それをなぞっても仕方がないと。通常の広告では届かない層の人に知ってもらおうという思想的なところがあって。いろいろなことを考えた結果、このティッシュ配りになりました。よく分からないものになりましたが、効果はあるんだと思います。 ──次男の高木伸二さんがUstream中継越しにティッシュを配っていたら、キモがられていたような気がするんですが......。気のせいでしょうか。 長男 いや、気のせいじゃないですね(苦笑)。カメラを向けられながらティッシュ配られたら気持ち悪いですよね。 ──まあでも、ちゃんと配布はできたかなと。 長男 よかったと思います。 ──お配りガールズが帰って行きますが。 長男 僕たちが「なんて聞いてますか?」って聞いたら「番宣です」って答えていたので、あの人たちはだまされていましたね(苦笑)。 ──こういう企画だとは思っていない。 長男「僕たちのドラマだと思っているでしょうね」 ──ちなみにどの子が好みでしたか。 長男 「僕と三男(小笠原雄)は好みが似ているんですよ。一番こっちにいた子ですね(※自らインタビューしていた)」
ar_girl.jpg
長男と三男お気に入りの女の子。
──高木さんは? 次男・高木伸二(以下、次男) 僕はショートカットの子が。 ──3人の中でティッシュ配りが上手だったのは誰ですか? 長男 三男ですね。踊るように配れたので。僕も"いい声"でチャレンジしたんですが、届きませんでした。三男は、もしAR三兄弟が解散したときはティッシュ配りをやったらいいんじゃないかと。 ──ひどい(笑)。 長男 悲しい終わりになりましたね。 ──何か明るいまとめはないんですか。 長男 あ、でも、来年ほんとにAR三兄弟の番組を作ろうと思っていて。 ──えっ!? 長男 オリジナル番組を作ろうと思っています。 ──これは一大事ですね。 長男 一大事ですね。僕たちは今までテレビ欄を拡張していたんですけど、そのテレビ欄に僕たちが入ってしまうという。ウソから出た実(※)というのも業界の定型にはないなと思いまして。 ※この日配られた「ニセモノ広告」ティッシュに何かをすると、「本物広告」が浮き上がるのでAR(ある)。
ar_ust.jpg
生中継の様子。
長男 ウソ予告をしていて、「某キャッツアイ」か、みたいな。 ──ちなみに枠はどの辺りを狙っているんですか。 長男 シーエ......ABCXを狙っています。 ──なんか混ざっていますよ。しかも言い直してるし。 長男 ごまかしも大事ですよね。このティッシュ、りょうさんを使っちゃいけないと言われてしまって。そうした縛りの中ででき上がったんです。 ──禁止技が多くてローキックだけになったモハメド・アリ戦のアントニオ猪木のようですね。 長男 伝説はだいたい制約から始まるので。 ──まあでも、猪木はその後、のし上がっているのでAR三兄弟も。 長男 僕らも松雪泰子さんより偉くなるんじゃないですかね(笑)。 ──それがオチだと怒られそうな気がするので、ほかの話題で締めたいんですが。 長男 なんかない? 掛け詞で。ティッシュ配りとかけて。 三男・小笠原雄(以下、三男) 「ティッシュ配りとかけて、ARととく」 ──そのこころは? 三男 「......(ニヤリとして)気づけば、そこにある......」 ──......今のは「ある」が「AR」にかかっているんですか? 三男 「いや......かかってないです」 長男 「.........いやー、やってしまいました。これはここまで築いてきたものがすべて崩れ落ちそうなレベル......。ここは解釈を拡張して『ティッシュ配り頑張り過ぎて、メディアへの気配りを忘れてしまったAR三兄弟なのでした』みたいに、『きょうのわんこ』風にふんわり締めていただければっ!(笑)」 (取材・文・写真=後藤勝)
AR三兄弟の企画書 じわじわ来てる? amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「スナック永子」にAR三兄弟が帰ってきた! ARシステムによるお見合いデートで大盛り上がり!! 中野BAR「ルナベース」開店直撃レポート タッチ禁止のトーク禁止! 寸止めバーで夜を拡張!! 格闘技興行史上初のAR入場! 拡張した自演乙のコスプレに隠された真実とは!?

「スナック永子」にAR三兄弟が帰ってきた! ARシステムによるお見合いデートで大盛り上がり!!

DSC_0014_R.jpg
 月刊サイゾー4月号「僕たち、完全に売れかけてます!」などでもおなじみ、永子ママこと映像ライター林永子が、六本木SuperDeluxにて手がける定例イベント「スナック永子」。各界のクリエーターが集う出会いの場としても有名だ。  見知らぬ2人が積極的に話し、交流を深めた結果、お仕事だけでなく恋も実ったという例が多々あることから、「いっそのこと、スナック永子そのものをARで拡張してみたら......」という話になり、極めて大胆な試みが8月31日の夜に行われた。題して「スナック永子 DE パンチ DE デート」。かつての人気テレビショーのAR版をやってしまおうというのだ。  実際には『プロポーズ大作戦』(朝日放送)の「フィーリングカップル5vs5」を模した男女6vs6のARお見合いシステムが今回の主な装置であり、「パンチDEデート」のタイトルはイベント全体の恋愛カラーを表現したものと考えられるが、細かいことは抜きにして、ARで夜の恋愛(と商談)を楽しんでしまおうという点が重要だった。
snaceiko02.jpg
 予定では20時オープン、22時に「スナック永子 DE パンチ DE デート」の説明を始め、その後出場者の募集と紹介があり、おおむね23時から24時までの間にイベントを進めて終電ごろには告白タイム、カップル成立──となるはずだったが、アクシデント!  何かが起きるAR三兄弟、なんと22時のイベント開始予定時刻になってもシステムが完成せず。最終チェックを終えたのは23時台で、結局事が始まったのは日付が変わる24時頃だった。実に2時間遅れのスタートである。  ここでこの日のイベント内容をおさらい。まず携帯電話または口頭で男女が「スナック永子 DE パンチ DE デート」にエントリーする。出場機会は先着順である。そして出場者各人のプロフィール紹介があり(前知識を入れてお見合いトークを弾ませようという意図。もちろん業界人というかクリエーターなのでお仕事上の自己紹介ということもある)、いよいよデート本番。お見合いよろしく「最初のデートはどこに連れていってくれますか」などのやりとりをして品定めしつつ、告白相手を決め、これまた携帯電話か口頭でエントリー。  最後はPCによる手動判定(?)で片思いか両思いかを判定し、双方向から伸びた点線(※6vs6で座ったメンバーを真上からカメラでとらえ、スクリーンに投影)がごっつんこすればカップル成立、CGによるハートマークが出現する。  成立したカップルはカーテン奥のVIPシートで業務上の打ち合わせをするなり、ガチ恋愛でイチャつくなりお好きに......という筋書きだ。
snaceiko.jpg
 予定が大幅に遅れたために終電で帰宅した参加者が多数、エントリーしながらキャンセルするケースが相次いだが、そこは宵っ張りのクリエーターたち。ボーカロイドを開発した剣持秀紀、CAMPFIRE(http://camp-fire.jp/)の家入一真、石田光平、ショートムービー『ひえつき節』がその筋で好評のOMODAKA+ひらのりょう(http://www.youtube.com/watch?v=hgurzQrbkC0)、映像にダンスをシンクロさせるオリエンタリズムの坂倉勝己(http://www.youtube.com/watch?v=kpE8Re_LLik)など、けっこうな人々が残り、お見合いデートは2回戦が決行された。  いざとなると緊張するのか、とてもいい歳の大人とは思えないシャイな感じが実際のお見合いっぽい展開だったが、2回戦になると深夜のグダグダなノリとなって会話も砕けまくり。「好きな体位は?」などの直接的な会話もあり、1回戦2回戦合わせて3組のカップルが成立した。  2回戦、遠慮がちに末席に座った永子ママは、イベント内では告白が行き違いになってしまいカップルになれなかったものの、終了後に非参加者を含めて3人の男たちから『ねるとん』風に告白され、ここ数年は彼氏もいなかったので......と感涙。またスナック永子そのものの盛況にも感動し、謝辞を述べて「スナック永子 DE パンチ DE デート」を締めた。  当初はお仕事のカップリングもありという想定で、12月のスナック永子でその後の成り行きがリポートされる予定だったが、意外に恋愛志向のカップルばかりになったためにその辺りがどうなるかは未定だ。  縁あって結ばれた恋人たちに幸あれ! (取材・文・写真=後藤勝)
AR(拡張現実)で何が変わるのか? とりあえず、いろいろすごくなるみたい。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 【TAF2010】AR三兄弟・川田十夢、ノイタミナに出ずっぱり そして紅白への夢を語る 格闘技興行史上初のAR入場! 拡張した自演乙のコスプレに隠された真実とは!? 中野BAR「ルナベース」開店直撃レポート タッチ禁止のトーク禁止! 寸止めバーで夜を拡張!!

中野BAR「ルナベース」開店直撃レポート タッチ禁止のトーク禁止! 寸止めバーで夜を拡張!!

lunabase0004.jpg
美しい女子部隊員2名が勤務。これから増殖していく予定。
 あのバカ映画の巨匠河崎実監督(『いかレスラー』)とAR三兄弟(『東のエデンシステム』)が手を組み、「ルナベース」というバーを出店、夜を拡張してしまう! という耳寄りな情報をキャッチ!! さっそく正式オープン(※試験運用はしていた)当日の現場を急襲した。  所在地は東京・中野。ブロードウェイを通り過ぎ、薬師あいロードに入ってすぐ、ライオンズマンションの地下。ドアを開けると、出迎えてくれたのは河崎監督と広報さん。あれ、AR三兄弟長男の川田氏は......? 「それがまだ来ていないんですよ。連絡もつかないし」  途方にくれる河崎監督がTwitterをチェックすると、川田氏が「これから中野で記者会見ですが。長男まだ会場着いてません。きっと次男がつないでくれてる事でしょう。」と呟いているのを発見(@ar3bros)。  仕方なく河崎監督は女の子たちを呼び、先行して駆けつけたAR三兄弟次男高木氏がプロジェクターに上映するための設定をする傍ら、記者会見を始める。会見と言っても記者は4人だけなのですが。
lunabase0006.jpg
コスチュームがかなりヤバイです。
 「ルナベース」は月面基地という設定のカウンターバー。  ルナベースという単語で特撮・SFファンはピーンとくると思うが、原典は『謎の円盤UFO』。ヒロイン・エリス中尉にインスパイアされたパツンパツンのコスチュームに、「ルナベース地球防衛軍女子部」隊員たちが身を包み、「勤務」と称してお酒を注ぎ、カードを渡してくれるというシステムなのだ!  ただし彼女らはアイドルなので、手で触ったり、直接会話をすることはできない。なんとももどかしい気持ち。きっとMな人ほど楽しめるのだろう。  この日、会見に登場した「小滝かれん少尉」と「サン・ジュナ少尉」はDVDもリリースしている(※小滝かれん作品は9月25日発売)ので、気持ちが募ってしまった場合は帰宅後に観るとスッキリするかもしれない。 「生殺し寸止めバーなんですよ!」と、故・丹波哲郎氏が憑依した声で河崎監督は叫ぶ。  ミニスカートを履かせてガールズバーをやれば儲かるのはわかっているが、それではいけない。禁欲的に、真夏に暑い格好をさせることが重要なのだ。これはあくまでショー。水槽のなかを泳ぐ熱帯魚を見つめるつもりで来店してほしいと言う。  しかしそれだけではウリが足りないのでは......と疑問が浮かんだところでAR三兄弟長男川田氏が登場! ここでARシステムの解説が始まる。
lunabase0009.jpg
エリス中尉ふうボブカットのウィッグで喋るARサン・ジュナ少尉の勇姿!
 客は、それぞれの女の子から来店ごとにカードをもらえる。これは9段階あり、一つひとつのカードにあるパスワードを、公式サイト(http://luna-base.net/)の「仮想現実へようこそ」で入力すると、女子部隊員の新たな一面を見ることができるのだ! ARを駆使して画像がうにうにしていたが、これは実際に入店して確認していただいたほうがいいだろう。  お店へ足を運べば運ぶほど女の子の性が顕わになっていく? 脱落すると懲罰が待っている? らしいので、常連はコンプリートするまで通いつめなければならない。この魅惑的かつガクブルな集客手法、たしかに画期的かもしれない。 「このお店は永久につづきます! 期間限定ではありません!!」ということなので、中野駅または新井薬師駅からちょくちょく足を運んではいかがか。 (取材・文・写真=後藤勝)
ルナベース地球防衛軍女子部サン・ジュナ少尉の秘密 買ってね♪ amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 スクープ!"ウルトラの師"実相寺監督の貴重なエロコレクションを宇宙初公開 水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は...... 『ヅラ刑事』河崎実監督の新作は、なんと"ヘア"映画!

格闘技興行史上初のAR入場! 拡張した自演乙のコスプレに隠された真実とは!?

jienotsuar01.jpg
綾波コスの美女とのツーショットでしたり顔のAR三兄弟・川田十夢氏。
 「乙」の字が記されたボードを掲げるとそこにCGが映され、踊るコスプレイヤー、花道を歩む長島☆自演乙☆雄一郎と交錯してこの世のものとは思えない光景を出現させる──。  7月5日、国立代々木競技場第一体育館で行われた「K-1 WORLD MAX 2010、-70kg World Championship Tournament FINAL16」は、自演乙の"史上初"AR入場が注目された。  大会前日の会見でも「キミと同じ仕組まれた子ども。フィフスチルドレンさ」と、渚カヲルコスの説明をしつつ、「AR三兄弟と面白いことをしますので、僕の入場はチャンネルを変えず、そのままでお願いします」と告知に励んだ自演乙。  その中身とは、以下のようなものだった。 ・本人よりも巨大なAR自演乙が、いかにもスクリーンに表示されたCGらしく、フラッシュや数々のコスプレを瞬時に着せ替え ・第三使徒サキエルのコスチュームで入場する自演乙の周囲をAR使徒が乱舞 ・乙ボードの傾きに応じて「ずももももも」と、某動画サイト調のコメントが流れる  自演乙が"開発"したコスプレ入場を、技術に長けたプロの手でちょっと違うものに変容、あるいは昇華させたAR入場。このインパクトのおかげか否か、自演乙はアンドレ・ジダにからくも勝利した。  競技としての勝ち負けと、観客を楽しませるエンタテインメントとの兼ね合いを模索するなか、コスプレイヤーとARの合体でひとつの可能性を示した事件だったが、その舞台裏はどうなっていたのか。
jienotsuar02.jpg
コスプレイヤーが大集合!
 AR入場シーンを担当した、AR三兄弟の川田十夢に訊いた。 ──史上初のAR入場を振り返って、いかがですか? 川田十夢(以下、川田) 代々木第一体育館という広い空間、かつK-1という大舞台でARが本当に稼働するのか、 我ながら若干の不安はありました。しかし、TBSの技術部の皆さん、K-1イベントプロデュースチームの皆さんなど関係者の多大な協力もあって、なんとかカタチにすることができました。テレビ放送の反響もかなり大きく、関わった全ての人の為になって、やって良かったと思っています。 ──なるほど。そもそもAR三兄弟と長島☆自演乙☆雄一郎の出会いとはどんなものだったんでしょう。 川田 共通の知り合いに江口晋太郎君という人がいて、その人から紹介されて自演乙君とお会いしました。テレビや媒体から受ける印象とは違って、眼光に力があるし、頭の回転が早い人だなと言うのが第一印象です。 ──彼が目指しているエンタテインメントをAR三兄弟的にはどう解釈してますか? 拡張できた感触は? 川田 彼の存在は元々知っていましたし、格闘技というジャンルを拡張している人だなと以前から感じていました。格闘技のことを全く知らない人が、強さだけをアピールする選手を見たところで何の興味も抱かない。では、何をすれば格闘技自体に興味を持ってもらえるのか。それを深く考えた末にコスプレという表現に至ったのだろうと。あと、言動や行動から、ナチュラルなヲタであることも好感が持てます。  拡張の手応えは十分です。そもそも、格闘技を見る人からしても、ARという言葉は知らない訳ですし、ARを知っている人が格闘技好きとは限らない。そういう意味で、すごくいい文化交流の機会だったと思っています。 ──今回のAR入場はAR自演乙→AR使徒→ARコメントという段階を踏みつつ第三使徒サキエルコスの自演乙が歩いてくるものでした。マーカーを使うやり方はいつもどおりかなと思うんですが、技術的に難しかったところは? 川田 マーカーを使う以上は、その認識率との戦いが常にあります。照明とかカメラワークとか、K-1の文法だとかなりハイレベルな技術を前提としているので、そことの融合はかなり大変でした。僕たち三兄弟の役割として、映像技術などの担当は次男なのですが、彼は何度もTBSに通っては技術の打合せをしていたので、今回の影の功労者は次男だったと思います。身内ながら、本当によくやってくれたと思います。 ──アイデアは皆で出し合ったんですか。某動画サイトっぽいコメントとか、自演乙君が好きそうな感じなんですけど。 川田 まず、自演乙君から「次のコスプレはサキエルで行きたい!」という強い希望がありました。彼のこれまでのコスプレ遍歴を鑑みて、サキエルという選択はかなり斬新な試みなんです。あの人は、そういうショーマンシップの勘所が本能で分かっているんです。どうすればお客さんが喜んでくれるのか? 常に深く考えている。打合せを重ねる度にそれが分かって、本当に感心しました。あと、世界戦への切符をかけた大一番でしたし、何かこれまでと違うことをやろうという気持ちもあったのだと思います。僕はその気持ちを十分に汲んで、演出プランとARシステムの仕様を考えました。彼は2ちゃんねるの芸能・音楽・スポーツニュース速報+板の記者をやっていたりしますし、その方向の拡張が相性がいいだろうということで、某動画サイトっぽいコメント表示を演出として加えました。特に番組中には説明がなかったですが、あれは「#jienotsu_ar3」というハッシュタグ付きでTwitterでつぶやいてくれた応援コメントを、会場とテレビで流すという画期的な試みだったんです。テレビは一般に意味の分からないものや中傷めいたコメントは予めカットする傾向があるのですが、それだとネット文化の面白みが伝わらないので、極力、コメントを全て表示するように心がけました。 ──最初の大きなAR自演乙やAR使徒、いい具合にガビガビっとしたビジュアルでしたよね。アナウンサーも「本物ではない自演乙が」とか言っていましたが(笑)。あの大雑把感が現実と仮想を乱暴に接合したみたいでいいなと思ったんですが、あれは狙い通り? 川田 そうです。と、言っておきましょう(笑)。 ホントは技術的な制約半分、計算半分といった感じです。ARに解像度を完全に求めるには、まだハード的な技術が追いついていない部分があって、半分は仕方なくああいうカタチになってしまうのですが。僕の中では、ああいうツギハギ感覚の残った映像こそARのユニークな部分だと思っているので、結果オーライです。古いアニメーションとか、色味が明らかに違う崩れそうな崖とかあったじゃないですか。ああいう予め分かってしまう感覚って、なんとなく面白かったのに、CG技術が進みすぎた現代においてあまり少ないので。そういう意識も若干あり(AR)ます。 ──ARのツボってその辺にありそうですよね。 川田 ですね。ARでテレビ番組を作るとき、いつもカメラマンさんと技術さんとのせめぎ合いになるのですが、最終的には「このツギハギ感覚こそ、ARの面白いところなんです!」と、説得の上、ご理解いただいております。だって、CGやVRだったらいくらでも綺麗な映像は作れるし、それと同じことをARでやっても仕方がない訳で。現実との融和と違和感、それが現在形でのARの面白いところだと僕は思います。 ──最近、いかにもARっぽいんじゃない分野に乗り出してますよね。ネットとARの親和性が高いのは、それはそれでいいこととして、テレビを拡張したのは今回大きかったんじゃないですか。 川田 そうですね、大きかったと思います。あ、でも僕たち。テレビを拡張するのはコレで三回目なんですよ。うっかり。一度目は昨年、NHKの子ども番組(*1)を拡張しています。今年に入ってからは、ノイタミナ生特番で「民放初ビーム」を出しましたし(*2)、スマイレージというアイドルのデビューにもARをテレビCMで流しました。スマイレージの時には、AR三兄弟自身もCMデビューを飾ってしまうというヤバい拡張をうっかり果たしました。 ──そのようにARを使うかどうかは別にして、一見縁のないものを マッシュアップして壊しながら進んでいくのは、いまの時代に必要な気がするわけです。 川田 僕もそう思います。今、日本以外全部沈没とかいかレスラーとか撮った映画監督の河崎実さんと、「水商売の拡張」に挑んでいまして、それもうっかり面白くなりそうです。7月中旬にオープン予定なので、よかったら取材に来てください! (取材・文=後藤勝) *1)NHK教育テレビ『天才てれびくんMAX・ビットワールド』では、2009年12月11日の回でAR生放送を実施した。システム開発をAR三兄弟が担当し、デザイングループ「AC部」制作のCGを表示した *2)今年4月15日深夜25時から放送した『ノイタミナ生特番』で、AR三兄弟か被る黄色い革命運動っぽいヘルメット、通称「カクメット」から、工場の火花的な効果音とともにビームを飛ばした。Twitterでは「本当にビーム出てる...w」「ビームうつせよ」などの反応があった
ARのすべて-ケータイとネットを変える拡張現実 未だによくわからん。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「格闘技を通じてアニメを広めたい」長島☆自演乙☆雄一郎の再始動 前代未聞! ARギミック満載のノイタミナ発表会 Ustream落ちまくりの「祭」に!! 【TAF2010】AR三兄弟・川田十夢、ノイタミナに出ずっぱり そして紅白への夢を語る