

たけしと大島優子


たけしと大島優子

木曜ドラマ劇場『MOZU Season2 ~幻の翼~』|TBSテレビ
北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』の予告編映像が公開になった。藤竜也演じる引退した元ヤクザと彼の七人の子分たちが、詐欺集団のガキどもに立ち向かうエンタテインメント作品で、藤のほかに、子分役で近藤正臣、中尾彬、小野寺昭、品川徹、樋浦勉、伊藤幸純、吉澤健が出演する。 「もともと北野監督は、藤さん演じる親分役に、高倉健さんをキャスティングしようとしていたんです。それが、体調が芳しくないということであきらめて、次に目をつけたのが菅原文太さんだったそうです。ところが、その菅原さんも難しいということで、次に候補に挙がったのが林隆三さんなんです。本当に偶然なんですが、みなさんお亡くなりになって……。それで『公開までに死なないでくれよ! お蔵入りになるから』とコメントしたんです。あれは冗談でもなく、こういった経緯があったので、本当にみなさんのことを心配して言ったんです」(映画関係者) 確かに平均年齢72歳のキャストだけに、この作品が遺作にもなりかねない。 「『公開日までは、とにかく風邪にも気を付けてくれ』と言って解散しました。こんなに公開までハラハラする作品は、久しぶりですね」(同) 果たして、無事に公開までたどり着けるか!?映画『龍三と七人の子分たち』公式サイトより
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす! 「第38回日本アカデミー賞」の優秀賞発表記者会見で、日本アカデミー賞協会会長を務める東映映画グループ会長の岡田裕介氏が、北野武監督にかみついた。昨年10月に行われた「東京国際映画祭」のイベントでの、「日本アカデミー賞最優秀賞はたいていが大手3社の持ち回りで決まっている」という北野監督の発言に対し、「これほど厳正な投票によって行われているものはない」と反論したのだ。 しかし、北野監督の発言は今に始まったことではない。北野監督は「東京スポーツ映画大賞(通称:東スポ映画祭)」の審査委員長を務め、毎回、全国の映画祭のプロデューサーによる投票結果を参考に独断と偏見で映画賞を決定しているが、そのたびに同様の発言を繰り返してきた。 ここ数年は「製作費が少ないこともあって、面白い映画がない。無理にノミネートすることはない」と、賞によっては該当なしのケースもある。それだけに、同映画祭の運営に関与している筆者も、東スポ映画祭が真の映画祭だと自負している。 しかし、なぜ岡田氏は今になって、北野監督の発言を否定したのか? 発表された今年の受賞作を見て、納得した。なんと、女優の吉永小百合が主演し、成島出監督と共同プロデュースを務めた映画『ふしぎな岬の物語』が、最多の13部門で受賞している。岡田氏が熱烈な“サユリスト”であることは、映画業界ではあまりにも有名な話だ。プライベートで撮影されたツーショット写真が週刊誌に掲載されたこともあり、自らもサユリストを自任している。 岡田氏は、昔は俳優として活躍していたが、引退後、父親が社長を務めていた東映に入社。映画プロデューサーとして活動するようになった。岡田氏は、プロデューサーとして『夢千代日記』や『玄海つれづれ節』など、吉永主演の映画のプロデュースを手掛けるようになった。社長に就任してからも、『北の零年』を手掛けたが、惨憺たる興行成績だった。それでも懲りずに超大作映画『まぼろしの邪馬台国』を製作し、またも大コケした時は、さすがに社内から「岡田氏は会社を潰す気か?」と批判の声も上がった。 しかしその後、『北のカナリアたち』で興行成績を上げて、面目躍如。そして、今回、岡田氏率いる東映が手掛け、吉永がプロデュースした『ふしぎな岬の物語』が最多ノミネート。2月27日に最優秀賞が発表される。 その前に、自己弁明をするかのように岡田氏が北野監督の批判にかみついて、アカデミー賞の厳正審査を訴えたが、語るに落ちるとはこのことだ。 最後に岡田氏は「すでに(北野監督の)事務所にも理解をしていただいているし、今後とも映画を作っていく仲間」と語っているが、北野監督が納得するとは思えない。4月に北野作品の17作目『龍三と七人の子分たち』が公開される。ヘタに映画業界に波風を立てたくない微妙な時期だけに、沈黙を守っているのかもしれないが、2月22日に行われる「第24回東スポ映画祭」の席では、これまで以上の毒舌が炸裂することを期待したい。 ちなみに、今回の東スポ映画祭の各賞は、一足早く今月18日に決定したが、作品賞は該当なし。『ふしぎな岬の物語』は、箸にも棒にもかからなかったことを記しておく。 (文=本多圭)
第38回日本アカデミー賞優秀賞発表会見で、事務局側から異例の弁明があった。昨年の東京国際映画祭で、北野武監督から「日本アカデミー賞最優秀賞は大抵、大手3~4社の持ち回り」と批判されたことに対し、東映会長でもある日本アカデミー協会・岡田裕介会長が開口一番「3,900人いる会員による投票で、マスコミ、批評家、ファンは入っていないが、映画人が公明正大に選んでいて一番クリーン。これほど厳正で公明正大な賞はない」と反論した。 アカデミー賞の出来レース説はファンの間でもささやかれるものだが、この反論には失笑する映画ライターもいた。 「投票者は映画業界の関係者で、むしろ評論家やファンが選ぶより“真っ黒”でしょう。配給会社の関係者や映画館の従業員などに会員の申込書が配られ、希望者が年間2万円ほどの会費を払って投票権を得るんですが、わざわざ金を払ってまで入る人は少ないです。私の知人は、その2万円を会社に支給され、特定作品の投票を頼まれたなんて話をしていたので、多少なりとも組織票はあると思います」 前回の授賞式の前、北野監督は受賞者を事前に言い当てている。「次は松竹の番」と言った通り、松竹からは『舟を編む』『東京家族』の2作品が優秀作品賞に選ばれ、前者は最優秀作品賞など6冠を獲得した。 過去10年の最優秀作の製作会社を見てみると、第29回が東宝、第30回がシネカノン、第31~32回が松竹、第33~34回が東宝、第35回が松竹、第36回がショウゲート、第37回が松竹となる。 連続して同じ社の作品が受賞していたりもして、このデータだけを見れば“持ち回り”には見えないが、大手の松竹と東宝の受賞数が圧倒的に多いのは見て取れる。前出の映画ライターによると「きちんと順番ってことはないでしょうが、大手から選ばれるのが慣例になっている」という。 「昨年は『そして父になる』が興行成績もよく、観客からも推す声が多かったのですが、06年にヘラクレス上場廃止になったギャガの配給とあって、ノミネートされても“最優秀”にはならない。『これが松竹作品だったら、間違いなく最優秀なのに』と見る人が多かったのが事実」(同) 同作はカンヌ国際映画祭では上映後、約10分間のスタンディングオベーションが起こり、審査員賞を受賞。興行収益30億円を突破した。これに比べ、受賞作の『舟を編む』は、興行収益が約8億円だった。 今年は優秀作品賞が、『永遠の0』『蜩の記』(東宝)、『紙の月』『小さいおうち』(松竹)、『ふしぎな岬の物語』(東映)となり、女優・吉永小百合が主演と共同プロデューサーを務めた『ふしぎな岬の物語』が最多13部門で受賞。最優秀賞作は2月27日の授賞式で決定する予定だ。 「“今年は○○が獲るらしい”という会社名が先に聞こえるのが通例で、今年は東映だといわれていますが、さすがにこの騒動で下馬評通りの票集めをするのかどうか。いずれにせよ、岡田会長はマスコミや批評家が入っていないことを公正だと言っていましたが、本当にきちんと選びたいなら、会費を払った人だけでなく、広く投票させればいいんです。もっとも、映画賞についてはほかでも、日本ブルーリボン賞は芸能事務所とどっぷりのスポーツ紙の映画記者が選んでいたり、どこも偏っているのが現状。これを一般投票にしたら、ジャニーズやAKB48出演の映画がトップに来そうですしね」(同) 食品の世界では金を払えば受賞できるモンドセレクションを日本企業がやたらとありがたがる傾向があったり、「権威に弱い日本人」といわれる。映画賞がもてはやされるのも、そういった風潮のせいかもしれない。 (文=ジャーナリスト・片岡亮)
2003年に公開された、北野武監督映画『座頭市』の撮影が行われていた頃、ロケ先・広島のホテルで、たけしは弟子のアル北郷と酒を飲みながらテレビでドキュメンタリー番組を見ていた。 画面では映画監督を志望する青年が、熱い思いを語っていたようだ。すると、たけしが口を開いた。 「なんだ、このバカは!」 いきなりの全否定である。その後も、青年に対する巨匠監督の悪態は止まらず、 「だいたい、はなから映画監督になろうって根性が気にいらないよ!」 と言い放ったかと思えば、 「こいつは、映画は撮れても漫才はできないだろ」 などと、言いがかりに近い毒舌まで炸裂させる始末である。 しまいには、「だいたいこいつは、人前でチ○ポ出せない顔だよ!」 と、映画監督志望の青年がする必要のないことまで持ち出して口撃し続けたという――。 「負けず嫌い」が高じて、理屈抜きでヒートアップしていく、たけしの素の部分がよくわかるエピソードだが、こうした知られざるビートたけしの(秘)言動を書き連ねた単行本『たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録』(徳間書店)が発売された。著者は前述の現場でも師匠に付き添っていた、アル北郷である。 1995年にたけし軍団入りした北郷は、97年から7年間も殿の付き人として過ごしただけではなく、現在も『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)でブレーンを務めるなど、たけしの側近といえる。 それだけに、同著で紹介されている「たけし金言」の数々は、どれも一般のファンでは知らない生々しさ、迫力に満ち溢れているのだ。 テレビなどでも、たけしがカツラの話題になるとはしゃぎ出す姿はよく見かけるが、同著では普段からいかに“カツラLOVE”であるかという詳細を以下のように書き切っている。 <(前略)先日もわたくしが夜、自宅にてテレビを見ていると、携帯の着信音が鳴り、電話に出ると、 「おい、たけしだけどよ、今、NHKに出てるやつ、カツラだぞ。名前メモっとけな」 と、それだけ言うと電話をお切りになりました。(中略)クライアントとその重役の方々が殿の元に挨拶に来られたのですが、その中の、たぶん一番偉いと思われる方が、やっかいなことにカツラでした。(中略)殿はそのカツラに目を止める様子もなく、クライアイアントの方々と挨拶を済ませると、(中略)何も発することなく静かに現場を後にしたのです。 ところが翌日、殿にお会いすると、すぐさまわたくしに、 「おい。昨日の現場にカツラいたな。お前、あのカツラばっかりチラチラ見てたろ。しかし、お前もカツラ好きだな~」 と、ニヤニヤしながら報告されてきたのです(後略)> ほかにも、殿の下半身にまつわる爆弾発言から“ビートきよしいじり”まで、ここまで明かしていいのかという逸話が連発されている。 「すべて“殿公認”だから驚きます。とはいえ、本書発売にあたって『誰がここまで書けって言ったよ、バカ野郎!』との言葉もいただきましたが(笑)」(担当編集者) たけしファンのみならず、全日本人、必読の1冊……のハズである。『たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録』(徳間書店)
来月7日に行われる『第37回日本アカデミー賞』の授賞式を前に、2人の大物映画監督からこの賞について批判が噴出している。 その一人がビートたけしで、先日行われた『第23回東京スポーツ映画大賞』で、「キネマ旬報とか、あんなのどうでもいいだろ。松竹とか東宝とかインチキくさいぜ。(日本)アカデミー賞だって、あれ全部交代で受賞しているじゃねえか。次は松竹の番だろ?」と、『日本アカデミー賞』を名指しでブッタ斬ったのだ。 同じように同賞を「デキレース」と言い切ったのが、三谷幸喜監督だという。 「監督は、同賞に『清須会議』で優秀監督賞と優秀脚本賞にノミネートされていますが、主演の役所広司さんをはじめ、この映画に出演した俳優陣は誰一人としてノミネートされていないんです。それを知った三谷さんは『いったいどこを見てるんだ!?』と、怒鳴り散らしたそうです。三谷さんは自分の賞よりも出演者が賞を取ることがうれしい人なので、ノミネートすらされていないということに腹が立ったようですね」(映画関係者) 実際、今回のアカデミー賞の最有力候補といわれているのが、奇しくもたけしが指摘した松竹製作の『舟を編む』。邦画界の超大物監督2人が苦言を呈した日本アカデミー賞は来年以降、変わることができるのだろうか?
「何しろ異例なことだらけで話を聞いたときはビックリしましたけど、これもあの作品の続編を作るためだと聞けば納得しましたね」(映画関係者) この5月から、北野映画の名作『キッズ・リターン』の続編の撮影が始まるという。だが監督は北野ではなく、同作ほかいくつかの北野映画で助監督を務めた清水浩。設定も前作から10年後の話で、前作主演の安藤正信と金子賢は出演しないという。 「そもそも、この映画は北野作品の中でも異色で、ファンも多い。安藤さんはこれがデビュー作ですし、金子さんは俳優として飛躍するきっかけになりました。その2人の心情はどうなんでしょうかね」(芸能事務所関係者) 安藤が演じたボクサー役には平岡祐太、金子賢が演じたヤクザの役には三浦貴大がキャスティングされた。 「三浦さんは親子そろって北野映画で“ヤクザ”を演じることになりますから、話題性はあると思いますよ。そもそも違う監督が続編を作るのも異例ですしね。北野さんも『若い人の勉強になれば』という理由でリメイクをOKしたそうですが、本音としては、『アウトレイジ3』に専念したいという思いがあるそうです。事務所としても興行的にも『アウトレイジ3』のほうが儲かりますからね。すでに構想はできていて、スタッフと打ち合わせを重ねているところのようです。もしかすると、安藤さんと金子さんは、こちらの映画に出演するかもしれませんね」(映画関係者) どちらの作品も楽しみだ。『キッズ・リターン』
(バンダイビジュアル)
しゃべりと笑いと音楽があふれる“少数派”メディアの魅力を再発掘! ラジオ好きライターが贈る、必聴ラジオコラム。 それ以降もあまたの才能あふれるお笑い芸人が出現し続けているにもかかわらず、なぜ誰もビートたけしの位置にたどり着けないのか? 実は、多くの芸人やお笑いファンがあきらめと共に棚上げにしているそんな根本的疑問について、誰よりも真剣に考えているのは当のビートたけし本人なのかもしれない。2月24日、「オールナイトニッポン45時間スペシャル」内で放送された『ビートたけしのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)において、たけしは目にもとまらぬ冗談の絨毯爆撃を浴びせつつも、お笑い界の現状に関し重大な疑問を投下した。 この日の放送は、ラジオの女房役である高田文夫が体調不良により欠席したため、松村邦洋と浅草キッドの2人を迎えての4人体制で進められた。弟子及び後輩芸人に囲まれたその状況こそが、たけしの熱い芸人論を導き出したといえるかもしれない。 最近のたけしは、『THE MANZAI』(フジテレビ系)の最高顧問や、自らのチョイスで若手芸人を集めたネタ特番『北野演芸館』(TBS系)等の番組内で、若手芸人のネタに寸評を加える場面が増えている。また、著書『間抜けの構造』(新潮新書)の中でも、漫才の「間」と「スピード」の問題について触れるなど、以前よりも他者の笑いについて語る機会が増えてきているのは間違いない。そしてその多くは、ほぼ「ベタ褒め」と言っていいほどに、最近の若手芸人のネタのクオリティを、その鍛え上げられたスピードや練り込まれた構成力など、主に技術面において高く評価するものだった。いずれのコメントもさすがと感じさせる的確なものであったが、その一方にはまた、その奥に何か言い足りていない部分、技術以前の段階にある重大な何かを匂わせるような余韻が常に漂っているように感じていた。それがこの日のラジオでは、もう一歩先へと突っ込んだ形で語られた。 番組後半、最近の芸人のネタについて話が及ぶと、たけしは「今はもう高度だろ」と、まずはその技術的な巧みさを絶賛する。テレビで語られるたけしのネタ評は、そこからどこが高度なのかという具体論に展開し、若手を激励して終わる形が多いが、この日はそこにとどまらず、話題はより広い領域へと展開する。「高度っていうか、漫才じゃなくてもう芝居になってきたな。もう、つかこうへいになってきた」と。 「高度」という縦への純粋なプラス評価が、その実「漫才・コントから芝居への変容」という横への変化でしかないという事実に、正確に修正される。いや修正というよりは、目の錯覚でごまかされていたものを、別角度のカメラから捉え直すことで正確に捉え直した、という感じだろうか。芝居的なものは一見したところ高度には見えるが、それが笑いにとってプラスになる変化であるとは限らないということだろう。実際、今のお笑いコンテストにおいては、中身の面白さよりもスタイルの新しさを求める審査員も増えている。だがその新しさとは、単に隣の芝生から枠組みをごっそり持ってきて当てはめただけのものでしかないことも多く、「コントとしては新しく見えるが、芝居の世界ではありがち」な手法であったりする。 そしてたけしはさらに、そんな「芝居化するネタ」について、「客は前の漫才に少し飽きてきたから面白いかもわかんないけど」と観客の立場へと瞬時に視点を切り替えた後、グッとカメラ位置をクレーンで上昇させるように、テレビ界全体を俯瞰してみせる。「それで終わればいいけど、テレビのタレントとして活躍することがメインだとしたら、そりゃ駄目だな。(漫才は)コンビでしかありえないから。司会をやるのもまったく違う話」であると。 たけしのこの言葉からは、お笑い学校に入って、お笑いコンテストで優勝して、ひな壇芸人になって、レギュラー番組を持って、やがて司会者になるという、今の芸人が売れるための「正規ルート」となんとなく思われているものが、実は根本的に間違っているのではないか、という疑問が改めて浮かび上がってくる。 そしてたけしは、「漫才師を目指してるのか、タレントを目指してるのか」と、大前提としての芸人のスタンスに疑問を投じる。この言葉はさらに重いが、これはしかし、売れてから急速にタレント化していく若手芸人を必ずしも責めているわけではない。それどころか、たけし自身も幅広くタレント活動をしているという事実がある。だからこれはむしろ、業界全体に対しての、「面白い漫才師を育てたいのか、有用なタレントを育てたいのか」という問いかけなのではないか。 もしかしたら、漫才師をテレビ受けするタレントや司会者に育て上げるということは、ピッチャーとして獲得した選手をキャッチャーとして育てるような、もっといえばピッチャーとして獲った選手を球団経営者として育てるような、あるいは大食いチャンピオンを横綱に育てるような、思いのほかトリッキーな育成法なのかもしれない。これは別に芸人やスポーツの世界に限ったことではなく、はたから見れば似たように見える職業でも、求められる職能がまったく違うというのはよくあることだ。 現状として、漫才師が漫才師のまま芸能界のトップに立つという例はなく、お笑い芸人のゴールは冠番組の司会者と、なぜか相場が決まっている。それはまさに「大人数をまとめる立場になればなるほど給料が上がる」という会社のシステムとまったく同じ構造なわけだが、そもそも「ネタの面白さ」と「大人数をまとめる能力」を同列に評価できるはずがない。「ネタ作りの能力」と、今のテレビが求めている「タレント性」が似て非なるものであるのも、歴代コンテスト優勝者たちが図らずも証明してしまっている。 もちろん、こんなことを言ってみたところで、ただちに何かが解決されるわけではない。たけしもそんなつもりで発言をしているわけではなく、逆に簡単に解決法を提案できるような浅い問題であれば、わざわざ口にしないだろう。だがそろそろ、『M-1』が作り上げた芸人の出世システムを、本格的に見直すべき時期に来ているのかもしれないというのは、業界内の誰しもが、いやテレビの前のお笑いファンだって、なんとなく感じているはずだ。たけしの言葉は、にもかかわらずそこに気づかぬふりをして、このまま進んでいこうとする業界全体への警鐘に違いない。そしてその言葉は、今のビートたけしが、誰よりも有能な若手芸人の出現を待ちわびていることの証明でもある。そんな照れること、たけしが素直に認めるはずはないけれど。 (文=井上智公<http://arsenal4.blog65.fc2.com/>) ◆「逆にラジオ」過去記事はこちらから

『アウトレイジ ビヨンド』公式サイトより
北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』の興行収入が10億円を突破した。
「前作『アウトレイジ』が7億5,000万円で、今回は北野作品トップの『座頭市』を狙えるくらい好調です。『座頭市』の最終興収は28億5,000万円ですから、ここまでいけなくても、15~20億円近くはいくんじゃないでしょうか。これには北野監督も大喜びで、『3を作るか』と続編も考えているようです」(映画関係者)
映画のキャッチコピーで“完結”と言っている以上、これで終了かと思いきや、続編の話も出ているというが……。
「実際のところ、映画製作には莫大なお金がかかるんです。今回みたいに豪華出演者だとなおさらです。それが、監督が次の作品も撮ろうかと言っているのは、お金のめどがついているからなんです」(映画スタッフ)
そのお金の出所というのが、実はこの作品に出演している“ある人物”からのものだという。
「見てない人もいるので詳しくは言えませんが、俳優ではない人が映画に出ているんです。在日韓国人フィクサー役の人ですが、北野監督の知人ということで現場に来ていました。スタッフもみんな見たことのない俳優さんだなって話をしていたのですが、どうやら素人さんで、どういった理由かわかりませんが、その後、普通に出演していました」(同)
確かにその人物のシーンは、どこか裏社会の本当のリアルさを感じさせるシーンだった。
「撮影後、その人物が監督に現金らしき物を渡していたそうです。厚みから見て、少なくとも300万はありそうな……。おそらく、昔からのタニマチさんなんでしょうが、まさか本物のヤクザじゃないだろうなって現場で話題になりました」(同)
もしかしたら、次回作にも出演しているかも?
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