次はあの超人気マンガ家!? 浦沢直樹氏のW不倫報道で、戦々恐々のマンガ界……

urasawa1014
『20世紀少年 完全版 1 (ビッグコミックススペシャル) 』(小学館)
『YAWARA!』や『20世紀少年』で知られるマンガ家・浦沢直樹氏にW不倫報道が持ち上がり、出版界は大混乱に陥っている。  11日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が報じたもので、お相手は仕事を通じて知り合った50代の元編集者。同誌は8~9月に浦沢氏と女性が時間差で同じラブホテルに出入りする一部始終を押さえており、写真も掲載されている。2人は記者の直撃取材にしどろもどろになりながらも“特別な関係”を否定している。浦沢氏には妻子があり、女性にも家庭があるという。  今年は年明け早々発覚したベッキーと「ゲスの極み乙女。」川谷絵音の醜聞を皮切りに、空前の“ゲス不倫ブーム”となっている。その熱波が、ついにマンガ界にも――。  出版社勤務の30代男性は「大手出版社に文壇タブーがあるのと同じで、これまで人気マンガ家のスキャンダルが報じられるなんて、考えたこともありませんでした。浦沢さんの不倫を報じた主婦と生活社にはコミック部門がないため『関係ない』ということになったのでしょうが、これを機に、売れっ子マンガ家までもが取材対象になるのは困ります」と話す。  一方で、そうした動きを歓迎する声もある。 「売れっ子マンガ家の中には、叩けばホコリが出まくる人もいる。担当の編集者はいつも心労でダウン寸前。一度、痛い目に遭った方がいいですね」とは某編集者。  例えば、格闘系マンガではトップの呼び声も高いマンガ家・Xは「性欲の塊。毎年、女性新入社員のチェックは欠かさず、気に入ったら会社側に『こっちによこせ』と命令する。その出版社では、先生の“世話”をする専門の女性社員がいるそうです」(出版関係者)。  国民的人気コミックの作者であるYにも不倫疑惑がささやかれている。 「仕事部屋と称して、六本木の超高級マンションの一室をヤリ部屋にしているとか。知名度抜群で、次に週女に狙われるとしたら彼でしょうね」(前出編集者)  ある意味、芸能界よりもスキャンダラスなネタが転がっているのがマンガ界。パンドラの箱はついに開かれた!?

人気マンガ家・浦沢直樹“不倫報道”で次回作絶望!?「奥さんのダメ出しがないと……」

billy1012
『BILLY BAT(20)<完>』(講談社)
『YAWARA!』『20世紀少年』『MASTERキートン』などのヒット作品を世に出した人気マンガ家・浦沢直樹に、不倫ゴシップが報じられた。50代の元編集者女性とお忍びでホテルに複数回出入りしていたと女性誌が報じたものだが、これに戦々恐々とするのが浦沢と仕事をする業界人たちだ。  浦沢は、2008年から連載してきたSF大作『BILLY BAT』(講談社)が最終回を迎えたばかりで、ある編集者は「構想が進んでいる新作に悪影響が出るんじゃないかと不安」と話しているのだ。 「何しろ、浦沢先生の奥さんと娘さんは、作品の完成度に大きく貢献していますからね。先生は、仕上げ途中で2人の意見を聞いて手直しするんです。特に奥様は、浦沢先生の右腕といっていいぐらい作品に口出しする方で、それがまた絶妙。編集者からは言いにくい不足点を指摘してくれることで知られていますから、不倫報道で万が一、家庭が崩壊したら、先生の創作にとって最悪な事態なんです」(同)  女性週刊誌によると、浦沢氏は8月、大手出版社の元編集者で既婚者だという50代の黒髪女性と待ち合わせ、トレードマークのメガネを外し、ニット帽をかぶって変装。時間差でラブホテルへ。同様の行動は、別の日にもあったとしている。  浦沢と付き合いのある出版関係者に聞いてみたところ、「浦沢さんの周辺で、50代で黒髪の女性編集者といえば“あの人”しかいない」と人物を特定できているようだった。 「その人であれば、ちょっと大変だなあ。だって、夫も同じ業界の人なんだから……。にわかに信じ難い話だけど、もし事実ならいろいろなところで関係がギクシャクするよ。いや……よりによって……うーん」(出版関係者)  こちらの関係者も、やはり困惑の表情だ。浦沢は、デビュー前からの付き合いである妻に対して、「マンガより家庭」と断言するほどの愛妻家ぶりが知られており、仕事中でも食事などの時間になれば中断して家族と過ごす家庭内ルールがあるほどだ。スマホも持たない機械オンチだったところ、娘の助言でTwitterを始めるなど、家庭あってこそのヒットメーカーというイメージが強い。 「直接の担当者に聞いても、多忙になりすぎて体調を崩したときも、奥様の一言でペースを落としたり、理想的な家族に見えたって言ってますし、浦沢さんが過去に女性にだらしなかったとか、そういう話もまったくなかったそうですよ」と前出編集者。  最近、やたらと報じられるようになった芸能人の不倫だが、役者やタレントなどと比べれば大物マンガ家のそれは反響は大きくなさそうだが、今後の作品への悪影響があるというなら話は別だろう。  浦沢と相手女性は記者の直撃に「打ち合わせ」と否定、ラブホテルの出入りも「別人です」と回答。ただ、その様子はかなり動揺していたという。  ホテルの出入りは写真を撮られているだけに苦しい言い逃れという印象も拭えないが、「別人」であることを誰よりも願っているのは、出版界の担当者たちのようだ。 (文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

人気マンガ家・浦沢直樹“不倫報道”で次回作絶望!?「奥さんのダメ出しがないと……」

billy1012
『BILLY BAT(20)<完>』(講談社)
『YAWARA!』、『20世紀少年』、『MASTERキートン』などのヒット作品を世に出した人気マンガ家・浦沢直樹に不倫ゴシップが報じられた。50代の元編集者女性とお忍びでホテルに複数回、出入りしていたと女性誌が報じたものだが、これに戦々恐々とするのが浦沢と仕事をする業界人たちだ。  浦沢は2008年から連載してきたSF大作『BILLY BAT』(講談社)が最終回を迎えたばかりで、ある編集者は「構想が進んでいる新作に悪影響が出るんじゃないかと不安」と話しているのだ。 「何しろ、浦沢先生の奥さんと娘さんは、作品の完成度に大きく貢献していますからね。先生は完仕上げ途中で2人の意見を聞いて手直しするんです。特に奥様は浦沢先生の右腕といっていいぐらい作品に口出しする方で、それがまた絶妙。編集者からは言いにくい不足点を指摘してくれることで知られていますから、不倫報道で万一にも家庭が崩壊したら、先生の創作にとって最悪な事態なんです」(編集者)  女性週刊誌によると、浦沢氏は8月、大手出版社の元編集者で既婚者だという50代の黒髪女性と待ち合わせ、するとトレードマークのメガネを外しニット帽をかぶって変装し、時間差でラブホテルへ。同様の行動は別の日にもあったとしている。  浦沢と付き合いのある出版関係者に聞いてみたところ、「浦沢さんの周辺で、50代で黒髪の女性編集者といえば“あの人”しかいない」と人物を特定できているようだった。 「その人であれば、ちょっと大変だなあ。だって夫も同じ業界の人なんだから……。にわかに信じ難い話だけど、もし事実ならいろいろなところで関係がギクシャクするよ。いや……よりによって……うーん」(出版関係者)  こちらの関係者も、やはり困惑の表情だ。浦沢は、デビュー前からの付き合いである妻に対して、「マンガより家庭」と断言するほどの愛妻家ぶりが知られており、仕事中でも食事などの時間になれば中断して家族と過ごす家庭内ルールがあるほどだ。スマホも持たない機械オンチだったところ、娘の助言でTwitterを始めるなど、家庭あってこそのヒットメーカーというイメージが強い。 「直接の担当者に聞いても、多忙になりすぎて体調を崩したときも、奥様の一言でペースを落としたり、理想的な家族に見えたって言ってますし、浦沢さんが過去に女性にだらしなかったとか、そういう話もまったくなかったそうですよ」と前出編集者。  最近やたらと報じられるようになった芸能人の不倫だが、役者やタレントなどと比べれば大物マンガ家のそれは反響は大きくなさそうだが、今後の作品への悪影響があるというなら話は別だろう。  浦沢と相手女性は記者の直撃に「打ち合わせ」と否定、ラブホテルの出入りも「別人です」と回答。ただ、その様子はかなり動揺していたという。  ホテルの出入りは写真を撮られているだけに苦しい言い逃れという印象も拭えないが、「別人」であることを誰よりも願っているのは、出版界の担当者たちのようだ。 (文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

芦田愛菜も顔負け! 芸能界をあざとく生きる天才子役マンガ 『このゆびとまれ』

konoyubi.jpg
『このゆびとまれ 1』 (ニチブンコミックス)
「天才子役」。このワードを聞いてすぐにイメージするタレントといえば、芦田愛菜ちゃん、加藤清史郎くんあたりでしょうか。かつては、日本テレビ系『家なき子』で一世を風靡した安達祐実、NHK朝ドラ『おしん』の小林綾子も、天才子役と呼ばれていましたね。  そんな天賦の才能を持った子役たちが魑魅魍魎はびこる芸能界で生き延びるには、大人顔負けのプロ根性や、世渡り上手さも必須です。当然、天使のような表の顔に対し、裏では性格が最悪だった……なんていうウワサも常につきまといます。今回ご紹介するのは、そんな天才子役にスポットを当てたマンガ『このゆびとまれ』です。  主人公は日本で一番忙しい子ども、藤江恵那(ふじえ・えな)ちゃん、小学1年生(6)です。恵那ちゃんがひとたび天使のように笑えば、大人たちをキュンキュンさせ、ひとたび泣きだせば、お茶の間もつられて号泣するという、まさに演技の天才。  そんな恵那ちゃん、いや、ここはあえて「恵那さん」と呼ばせていただきますが、控室で見せる素の姿がスゴすぎます。控室に戻るなり、少々頼りないマネジャー・田代を呼びつけ……。 「田代ぉ! 水っ!!」 「ほんっと使えねーな、言われる前に考えて動けっつーの!」 などと怒鳴りつけます。6歳に「使えねー」なんて言われる大人の立場って……いや、きっついです。これが天使の素顔なのか!? さらに、控室で次々に披露される本音トーク。自分が天才であるという自負も、しっかりあるようです。 「はっ、ばかじゃね? 数字持ってるのは私なんだから!」 「まー私もプロだし? 求められる以上のことはやるけどさっ!!」 「皆さんの大好きな“理想の子ども”を見事に演じてあげますよっ」 6歳にして、このプロ根性。「数字持ってる」とか、なかなか言えませんよね。それもそのはず、恵那ちゃんには「全宇宙で一番のトップ女優」になるという野望があるのです。「全宇宙」ってところだけは、なんか子どもっぽいですが。 さらに恵那ちゃんは、「恵那's eye」により、『ドラゴンボール』のスカウターよろしく、一瞬にしてタレントの実力を数値化できる能力があります。それがETP(恵那's・タレント・ポイント)と呼ばれるもので、そのタレントが100ポイント中、何ポイントなのかで接し方を変えるのです。  例えば、スタッフを怒鳴り散らし、現場の雰囲気を悪くするベテラン女優(ETP37)と共演した際には、撮影中に「くしゅん」とかわいいくしゃみをして、わざとNGを出し、その場を和ませます。もちろんこれは、ベテラン女優を踏み台にして自分の好感度を上げるための計算です。そして、腹の中では「もう用済みよ! お・ば・さ・ん」のセリフ。エグい、エグすぎる!  ETP90以上の大物芸能人には、子どもの特権を利用して巧妙に取り入ります。お笑い界の大物、松鶴亭剃瓶や三河屋はまちには、無邪気さ&かわいさを全力でアピール。そして、計算通り大物のハートをつかんだ時は、腹の中で「そるべさんゲットだぜーっ!!」って、ポケモンか!  ライバルの子役に対する仕打ちも容赦ないです。撮影の合間、椅子の上で子役同士おしくらまんじゅうして遊んでいる時、ライバルの子役にささやきます。 「よーく聞け小娘。芸能界(このせかい)は蹴落とし合いだ、うかうかしてると喰われっちまうぜ」  そう言うと同時に、自ら椅子から落下。そして、 「てへへへへーおっこちちゃった(コツンッ)」  自ら落ちることで、周囲の大人たちにドジッ子ぶりをアピールしつつ、ライバルを蹴落とすという一石二鳥の巧妙な動き。あざとい、あざとすぎる! 小悪魔どころか、もはや悪魔といって差し支えありません。  人気芸能人のお約束、始球式では、本当は豪速球が投げられるのに、かわいく「えいっ」とヘロヘロのボールを投げます。そして、投球後のインタビューでは……。 「パパとれんしゅうしたかいありました!!」(ヘタに投げる練習をなぁ……!!)  努力する方向そっち!? とにかく、自己プロデュースのために日々の鍛錬を惜しまないのです。  こんな感じで、芸能界を必死に生きていく恵那ちゃんの表と裏での豹変っぷりから目が離せない作品なのですが、大人顔負けのプロ根性と世渡りのうまさは、いろいろ学ぶところも多いです。これはもう、マンガという体の、自己啓発本といってもいいかもしれません。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>) 「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

「読者をナメている」!? 『HUNTER×HUNTER』休載中の冨樫義博“次回作”言及に猛反発!

humter0906
『HUNTER×HUNTER 33 (ジャンプコミックス)』(集英社)
 人気コミック『HUNTER×HUNTER』の作者・冨樫義博の発言が、反響を呼んでいる。8月20日発売のコミック誌「ジャンプGIGA VOL.2」(集英社)誌上で行われた『NARUTO -ナルト-』の作者・岸本斉史との対談でのことだが、司会者から次回作の構想について問われると、冨樫は「僕めちゃくちゃあるんですよね。描きたいやつ」と返答。  冨樫といえば、「週刊少年ジャンプ」(同)で1998年から『HUNTER×HUNTER』を連載するも、何度となく休載を繰り返してきた悪名高いマンガ家。対談相手の岸本の『NARUTO』のほうが後から連載がスタートしたのにもかかわらず、『NARUTO』が単行本が全72巻であるのに対し、『HUNTER×HUNTER』は現33巻という体たらく。同作は現在も休載中だけに、ネットユーザーらは冨樫の発言に、「『HUNTER×HUNTER』の連載に飽きたんだろ」「お前は秋本(治)先生を見習うように、マジで」などと猛反発。 「まったく、どの口が言うのでしょうか。現在連載中の作品すら全うできてないのに、よく次回作の構想なんて口にできますよね。これまで休載を重ねてきた挙げ句、この4月に1年8カ月ぶりに連載を再開したと思ったら、わずか3カ月後には再び休載ですからね。読者をナメているとしか言いようがない」(コミック誌編集者)  冨樫の度重なる休載の背景には持病の腰痛があるようだが、連載時には巻末コメントで腰痛のつらさを訴えてばかりいた。 「百歩譲って腰痛が原因だとしても、休載中に兄弟誌で次回作について語ったりするのは、ちょっと無神経ではないでしょうか。そして、こんなことを許しているジャンプの担当編集者は、冨樫を甘やかしすぎです。まずは腰痛を完治させて、連載を再開できるよう努めるべきです。現状を見る限り、腰痛なんて遅筆をごまかすための仮病としか思えません」(同)  対談で冨樫が明かした次回作のテーマの1つがカードバトル。同じテーマでは同じジャンプに連載されていた高橋和希による『遊☆戯☆王』がおなじみだが、「(連載終了から)だいぶ経ってるから、もうやってもいいんじゃ」と語り、かなり本気の様子。だが、『HUNTER×HUNTER』の再開のメドが立たない現状では、次回作など絵に描いた餅と言うしかないだろう。

「読者をナメている」!? 『HUNTER×HUNTER』休載中の冨樫義博“次回作”言及に猛反発!

humter0906
『HUNTER×HUNTER 33 (ジャンプコミックス)』(集英社)
 人気コミック『HUNTER×HUNTER』の作者・冨樫義博の発言が、反響を呼んでいる。8月20日発売のコミック誌「ジャンプGIGA VOL.2」(集英社)誌上で行われた『NARUTO -ナルト-』の作者・岸本斉史との対談でのことだが、司会者から次回作の構想について問われると、冨樫は「僕めちゃくちゃあるんですよね。描きたいやつ」と返答。  冨樫といえば、「週刊少年ジャンプ」(同)で1998年から『HUNTER×HUNTER』を連載するも、何度となく休載を繰り返してきた悪名高いマンガ家。対談相手の岸本の『NARUTO』のほうが後から連載がスタートしたのにもかかわらず、『NARUTO』が単行本が全72巻であるのに対し、『HUNTER×HUNTER』は現33巻という体たらく。同作は現在も休載中だけに、ネットユーザーらは冨樫の発言に、「『HUNTER×HUNTER』の連載に飽きたんだろ」「お前は秋本(治)先生を見習うように、マジで」などと猛反発。 「まったく、どの口が言うのでしょうか。現在連載中の作品すら全うできてないのに、よく次回作の構想なんて口にできますよね。これまで休載を重ねてきた挙げ句、この4月に1年8カ月ぶりに連載を再開したと思ったら、わずか3カ月後には再び休載ですからね。読者をナメているとしか言いようがない」(コミック誌編集者)  冨樫の度重なる休載の背景には持病の腰痛があるようだが、連載時には巻末コメントで腰痛のつらさを訴えてばかりいた。 「百歩譲って腰痛が原因だとしても、休載中に兄弟誌で次回作について語ったりするのは、ちょっと無神経ではないでしょうか。そして、こんなことを許しているジャンプの担当編集者は、冨樫を甘やかしすぎです。まずは腰痛を完治させて、連載を再開できるよう努めるべきです。現状を見る限り、腰痛なんて遅筆をごまかすための仮病としか思えません」(同)  対談で冨樫が明かした次回作のテーマの1つがカードバトル。同じテーマでは同じジャンプに連載されていた高橋和希による『遊☆戯☆王』がおなじみだが、「(連載終了から)だいぶ経ってるから、もうやってもいいんじゃ」と語り、かなり本気の様子。だが、『HUNTER×HUNTER』の再開のメドが立たない現状では、次回作など絵に描いた餅と言うしかないだろう。

気が狂っている……! B級ヒーロー“犬溶接マン”とゴッサム・シティの変態的な仲間たち『HITMAN』

dog0823
『ヒットマン2』(KADOKAWA/エンターブレイン)
 アメリカンコミックス原作の映画がヒットを連発している昨今、『バットマンvsスーパーマン』をはじめ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『デッドプール』(すべて2016年公開)などのアメコミファンが見たかった大作や、知る人ぞ知るマイナー作の実写化が相次いでいる。  アメコミの双璧マーベルコミックとDCコミックが中心となり、今後数年先までさまざまな作品を実写化すると発表しているが、ここでは何があっても“実写化不可能”なアメコミヒーローを紹介したいと思う。  今回、紹介するのはDCコミックが出版する『HITMAN』という作品に出てくる犬溶接マン。そんなバカなと思う名前だが、原作を翻訳した海法紀光氏によると、それでオッケーとのこと。 『HITMAN』は1996年から2001年まで続いた全60話の作品。同作品は、『バットマン』に登場するゴッサム・シティを舞台にアウトローな連中が2流・3流のヒーローや悪役、犯罪者を巻き込んで、ドンパチしあうハードボイルドな物語。その中に登場するB級ヒーローチーム、セクション8に所属するのが犬溶接マンだ。アメリカ国内でも超マイナーな存在だった同作品だが、犬溶接マンという頭のおかしいキャラクターがいることは、マニアの間では古くから話題になっていた。  溶接工のようなコスチュームを身にまとい、ガス切断機と犬の死体を駆使して戦うヒーロー。ガス切断機であるにもかかわらず溶接できるのは、劇中では“スーパーパワー”で片付けられてしまっている。どう見ても出で立ちは悪役だが、同作品ではヒーローとして扱われている。  アメコミヒーローの中でも、特に変わった能力を持ったヒーローの実写化に成功した例は今まで何度もあったが、犬溶接マンの能力は、とにかくめちゃくちゃだ。それは文字通り、“犬の死体を敵の顔に溶接する”というもの。  しかも、犬の死体を溶接された相手は必ず死ぬ。犬も死に(もともと犬溶接マンによって殺されているが)、敵も死ぬというなんともいたたまれない結果になる。  犬溶接マンの“実写化不可能”なポイントは3つある。まず、動物保護団体がマジギレするのが、容易に想像できる点。2つ目は、全く映像化に向いてないキャラクター設定。最後に、ヒーローチームとしてかっこ悪すぎる点だ。  まず、犬の死体を溶接するクレイジーな能力には、多くの動物保護団体からお叱りの声をいただくに違いない。そんな犬溶接マンは、罠を仕掛けて自分で犬の死体を調達しており、必要に応じて予備も持ち歩くという人間っぽさ溢れる設定がおかしくもあり、私が好きなところでもある。  2つ目の問題は、犬溶接マン自身にある。先ほど紹介したコスチュームや、“犬の死体を溶接して相手を倒す”という設定に、無口という特徴も上乗せ。久しぶりに再会した仲間に、無言で犬の死体を溶接しようとするなど、気が狂っている。実写化した場合、無口で120分持つのか? 疑問である。  最後の問題は、彼の所属するヒーローチーム、セクション8の存在である。犬溶接マンのほかに、「シックスパック(酔って酒瓶で頭を殴るマン)」、「デフェネストレイター(窓から投げ捨てるマン)」「フレンドリー・ファイア(誤射マン)」「ブエノ・エクセレンテ(変態性欲マン)」「ジャン・ドゥ・バトン(フランス人マン)」「シェイクス(貧乏揺すりマン)」「フレムジェム(痰吐くマン)」と、聞いただけで気になるヒーローが勢ぞろい。『アベンジャーズ』のような華麗なヒーローチームとは、ほど遠い。  はっきり言って、イケメンは一人もいないおっさんの集まりだ。『エクスペンダブルズ』ばりに、かっこいいおっさんたちの集まりだったらまだよかったが、能力も相まって悪人面ばかり。  実写化しても奇天烈さが話題になるだろう彼らだが、バットマンたちの代わりにマフィアのボスや、最強のエイリアン、ゾンビ、はてはサンタクロース相手に戦いを挑み、日夜ゴッサム・シティの平和を守っている。  昨年12月にセクション8を主人公にした単行本が新たに発売されたり、シックスパック(酔って酒瓶で頭を殴るマン)と犬溶接マンの2人が旅に出る番外編が発売されるなど、アメリカ国内でも現在人気急上昇中。 『HITMAN』は、アメコミ初心者でもすんなりと入り込め、面白い作品であることは間違いない。コメディとハードボイルドが入り混じった同作品は、現在翻訳版が2冊発売されており、ボリュームとしても読みやすい一作だ。 (文=大野なおと)

気が狂っている……! B級ヒーロー“犬溶接マン”とゴッサム・シティの変態的な仲間たち『HITMAN』

dog0823
『ヒットマン2』(KADOKAWA/エンターブレイン)
 アメリカンコミックス原作の映画がヒットを連発している昨今、『バットマンvsスーパーマン』をはじめ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『デッドプール』(すべて2016年公開)などのアメコミファンが見たかった大作や、知る人ぞ知るマイナー作の実写化が相次いでいる。  アメコミの双璧マーベルコミックとDCコミックが中心となり、今後数年先までさまざまな作品を実写化すると発表しているが、ここでは何があっても“実写化不可能”なアメコミヒーローを紹介したいと思う。  今回、紹介するのはDCコミックが出版する『HITMAN』という作品に出てくる犬溶接マン。そんなバカなと思う名前だが、原作を翻訳した海法紀光氏によると、それでオッケーとのこと。 『HITMAN』は1996年から2001年まで続いた全60話の作品。同作品は、『バットマン』に登場するゴッサム・シティを舞台にアウトローな連中が2流・3流のヒーローや悪役、犯罪者を巻き込んで、ドンパチしあうハードボイルドな物語。その中に登場するB級ヒーローチーム、セクション8に所属するのが犬溶接マンだ。アメリカ国内でも超マイナーな存在だった同作品だが、犬溶接マンという頭のおかしいキャラクターがいることは、マニアの間では古くから話題になっていた。  溶接工のようなコスチュームを身にまとい、ガス切断機と犬の死体を駆使して戦うヒーロー。ガス切断機であるにもかかわらず溶接できるのは、劇中では“スーパーパワー”で片付けられてしまっている。どう見ても出で立ちは悪役だが、同作品ではヒーローとして扱われている。  アメコミヒーローの中でも、特に変わった能力を持ったヒーローの実写化に成功した例は今まで何度もあったが、犬溶接マンの能力は、とにかくめちゃくちゃだ。それは文字通り、“犬の死体を敵の顔に溶接する”というもの。  しかも、犬の死体を溶接された相手は必ず死ぬ。犬も死に(もともと犬溶接マンによって殺されているが)、敵も死ぬというなんともいたたまれない結果になる。  犬溶接マンの“実写化不可能”なポイントは3つある。まず、動物保護団体がマジギレするのが、容易に想像できる点。2つ目は、全く映像化に向いてないキャラクター設定。最後に、ヒーローチームとしてかっこ悪すぎる点だ。  まず、犬の死体を溶接するクレイジーな能力には、多くの動物保護団体からお叱りの声をいただくに違いない。そんな犬溶接マンは、罠を仕掛けて自分で犬の死体を調達しており、必要に応じて予備も持ち歩くという人間っぽさ溢れる設定がおかしくもあり、私が好きなところでもある。  2つ目の問題は、犬溶接マン自身にある。先ほど紹介したコスチュームや、“犬の死体を溶接して相手を倒す”という設定に、無口という特徴も上乗せ。久しぶりに再会した仲間に、無言で犬の死体を溶接しようとするなど、気が狂っている。実写化した場合、無口で120分持つのか? 疑問である。  最後の問題は、彼の所属するヒーローチーム、セクション8の存在である。犬溶接マンのほかに、「シックスパック(酔って酒瓶で頭を殴るマン)」、「デフェネストレイター(窓から投げ捨てるマン)」「フレンドリー・ファイア(誤射マン)」「ブエノ・エクセレンテ(変態性欲マン)」「ジャン・ドゥ・バトン(フランス人マン)」「シェイクス(貧乏揺すりマン)」「フレムジェム(痰吐くマン)」と、聞いただけで気になるヒーローが勢ぞろい。『アベンジャーズ』のような華麗なヒーローチームとは、ほど遠い。  はっきり言って、イケメンは一人もいないおっさんの集まりだ。『エクスペンダブルズ』ばりに、かっこいいおっさんたちの集まりだったらまだよかったが、能力も相まって悪人面ばかり。  実写化しても奇天烈さが話題になるだろう彼らだが、バットマンたちの代わりにマフィアのボスや、最強のエイリアン、ゾンビ、はてはサンタクロース相手に戦いを挑み、日夜ゴッサム・シティの平和を守っている。  昨年12月にセクション8を主人公にした単行本が新たに発売されたり、シックスパック(酔って酒瓶で頭を殴るマン)と犬溶接マンの2人が旅に出る番外編が発売されるなど、アメリカ国内でも現在人気急上昇中。 『HITMAN』は、アメコミ初心者でもすんなりと入り込め、面白い作品であることは間違いない。コメディとハードボイルドが入り混じった同作品は、現在翻訳版が2冊発売されており、ボリュームとしても読みやすい一作だ。 (文=大野なおと)

格闘マンガ以上にバイオレンス! 豪胆すぎる梶原一騎の人生劇場『男の星座』

otokoseiza.jpg
『男の星座』(グループ・ゼロ)
 マンガの世界では、マンガ家自身の半生をテーマにした「マンガ家マンガ」というジャンルがあります。その中で、最高峰かつバイブル的な存在といえば、藤子不二雄A先生による『まんが道』でしょう。この作品を読んで、マンガ家を志した方も多いのではないかと思います。  ところで、皆さんは梶原一騎という人物をご存じでしょうか? 『空手バカ一代』『巨人の星』『タイガーマスク』『あしたのジョー』『プロレススーパースター列伝』などなど、日本を代表するスポ根マンガの原作者であり、「劇画王」とまでいわれている人物ですが、マンガ作家でありながら、そんじょそこらの格闘マンガの主人公よりも遥かに破天荒な人生を送ったことでも有名です。  そんな梶原先生の人生そのものをマンガにしてしまった、バイオレンスすぎる自伝マンガが『男の星座』なのです。原作は梶原先生自ら担当し、作画は『プロレススーパースター列伝』でコンビを組んだ、原田久仁信先生です。連載中の1987年に梶原先生が逝去したため、未完となってしまいました。 『男の星座』の内容は、妙齢の男性が星座占いやプラネタリウム通いにいそしむ、などといったたぐいの軟弱な話ではなく、「これが男一匹・梶原一騎の人生じゃ! 文句あるか!!」とばかりに、男性ホルモンをフルスロットルで放出し続けています。キーワードは「力道山」「大山倍達」「ケンカ」「女」「酒」の、ほぼ5つのみ。本業のマンガ原作の話は、わりとそっちのけです。  本作における重要人物となる2人の格闘家、力道山と大山倍達についてですが、力道山はご存じ、必殺「空手チョップ」を武器に、戦後のプロレスブームを牽引した「日本プロレス界の父」であり、ジャイアント馬場、アントニオ猪木といった、プロレス界のレジェンドを生んだ師匠でもあります。  一方の大山倍達は極真空手の創始者であり、猛牛を素手で倒したため「牛殺し」の異名を持ち、『空手バカ一代』のモチーフともなった人物です。この2人と梶原先生という、3つの輝く一等星が織りなす人生劇場が『男の星座』なのです。  梶原先生(作中では梶一太)は柔道・空手の有段者であり、格闘技に造詣が深かったことから、取材を通じて力道山や大山倍達と交流するようになります。作中で描かれる格闘界のレジェンドの2人の逸話はとてつもなくディープですさまじいものですが、実は真の主人公である梶原先生自身の武勇伝のほうがすごかったりします。その豪胆すぎるエピソードを、いくつかご紹介しましょう。  まだ駆け出しの小説家だった若き日の梶原先生が、浅草でストリップの女王に一目惚れ。そこからの行動は、今でいうなら、完全にストーカーです。タクシーで尾行し、彼女と同じ店に入って隣の席で飯を食いながら会話を盗み聞きしたり、ファンレターを書きまくったのに返事をもらえず、怒りのあまり楽屋に乗り込んでケツモチの暴力団に襲われるも、得意の柔道で返り討ちにしたり……。しかし、その強引さに女王は心奪われ、2人は同棲することになるのです。ストーキング行為が激しすぎて恋が成就してしまうという、稀有な例です。  続いても、女絡み。酔って入った場末のキャバレー、そこでナンバーワンホステス・夕子とイチャついていたのはいいが、実は暴力団経営のボッタクリ店で、お勘定はなんと30万円。「払えない」と言うと、「指を詰めろ」と脅されます。しかし、逆ギレした梶原先生は、その場で夕子を人質に取り、すごみ返します。 「ヤクザの情婦ふぜいが、ちょっとばっかりツラの印刷がいいからって、大の男をコケにしくさってぇーーー!」 「ヘタな大阪弁で凄むんじゃねえッ、この京浜蒲田のドサヤクザがァ!」  梶原先生、人質を取った途端、めっちゃ強気です。取り囲む数十人のヤクザ相手に、全然ひるんでいません。「ツラの印刷」って表現も斬新すぎる!  そして、和服姿で下半身丸出し状態の夕子をジャイアントスイングでブンブン振り回し、取り囲むヤクザをなぎ倒して店を脱出。その後しばらく、ヤクザの刺客たちに命を狙われては返り討ちにする日々を過ごすのですが、その梶原先生の腕っ節の強さに、ヤクザの情婦だったはずの夕子が惚れてしまい、2人は同棲することに(またかよ!)……。どうですか、破天荒でしょう!?  力道山との初対面のエピソードもすごいです。梶原先生の書いたルポの内容が力道山を怒らせてしまい、料亭の太い床柱を空手チョップで叩き割る姿を見せつけられ、周りはみんなチビッているのに、梶原先生だけはまったく動じなかったのです(実は女と別れて、ヤケクソになっていただけ)。それがきっかけで、力道山に気に入られるという、棚ボタラッキーな豪胆エピソードです。  また、銀座のステーキ店「スエヒロ」で見習いとして働いていた時代、皿を割ってコック長に殴られたのに逆ギレし、コック長を一本背負いしてノックアウト。退職金代わりに牛フィレ肉5枚を奪っていくというエピソードなども、キレッキレでシビれます。  これが最後の作品だと腹をくくっていたせいか、力道山が岸恵子と付き合っていたとか、こ●どり姉妹のスポンサーは暴力団だったとか、当時としてはいろいろと外に出してはまずそうな話を、実名で容赦なく暴露しているところも見どころです。まさに、怖いものなし状態。  さらに、梶原先生が浮き名を流した松坂慶子、島田陽子、池上季実子、早乙女愛、志穂美悦子などの女優たちとの関係についても真相を描く……などといった、名前を出された方にとっては戦々恐々の予告がされていたのですが、こちらは残念ながら、本作では描かれる前に絶筆となってしまいました。  というわけで、まだまだネタはあったに違いないのに未完となってしまったのが惜しまれる、梶原一騎自伝マンガ『男の星座』をご紹介しました。男たるもの、こんな豪快な生き方をしてみたいものですが、普通の人には到底無理そうです。先生が数々の大ヒットマンガの原作を発想できたのは、本人の人生がマンガ以上に破天荒すぎたからかもしれませんね。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

格闘マンガ以上にバイオレンス! 豪胆すぎる梶原一騎の人生劇場『男の星座』

otokoseiza.jpg
『男の星座』(グループ・ゼロ)
 マンガの世界では、マンガ家自身の半生をテーマにした「マンガ家マンガ」というジャンルがあります。その中で、最高峰かつバイブル的な存在といえば、藤子不二雄A先生による『まんが道』でしょう。この作品を読んで、マンガ家を志した方も多いのではないかと思います。  ところで、皆さんは梶原一騎という人物をご存じでしょうか? 『空手バカ一代』『巨人の星』『タイガーマスク』『あしたのジョー』『プロレススーパースター列伝』などなど、日本を代表するスポ根マンガの原作者であり、「劇画王」とまでいわれている人物ですが、マンガ作家でありながら、そんじょそこらの格闘マンガの主人公よりも遥かに破天荒な人生を送ったことでも有名です。  そんな梶原先生の人生そのものをマンガにしてしまった、バイオレンスすぎる自伝マンガが『男の星座』なのです。原作は梶原先生自ら担当し、作画は『プロレススーパースター列伝』でコンビを組んだ、原田久仁信先生です。連載中の1987年に梶原先生が逝去したため、未完となってしまいました。 『男の星座』の内容は、妙齢の男性が星座占いやプラネタリウム通いにいそしむ、などといったたぐいの軟弱な話ではなく、「これが男一匹・梶原一騎の人生じゃ! 文句あるか!!」とばかりに、男性ホルモンをフルスロットルで放出し続けています。キーワードは「力道山」「大山倍達」「ケンカ」「女」「酒」の、ほぼ5つのみ。本業のマンガ原作の話は、わりとそっちのけです。  本作における重要人物となる2人の格闘家、力道山と大山倍達についてですが、力道山はご存じ、必殺「空手チョップ」を武器に、戦後のプロレスブームを牽引した「日本プロレス界の父」であり、ジャイアント馬場、アントニオ猪木といった、プロレス界のレジェンドを生んだ師匠でもあります。  一方の大山倍達は極真空手の創始者であり、猛牛を素手で倒したため「牛殺し」の異名を持ち、『空手バカ一代』のモチーフともなった人物です。この2人と梶原先生という、3つの輝く一等星が織りなす人生劇場が『男の星座』なのです。  梶原先生(作中では梶一太)は柔道・空手の有段者であり、格闘技に造詣が深かったことから、取材を通じて力道山や大山倍達と交流するようになります。作中で描かれる格闘界のレジェンドの2人の逸話はとてつもなくディープですさまじいものですが、実は真の主人公である梶原先生自身の武勇伝のほうがすごかったりします。その豪胆すぎるエピソードを、いくつかご紹介しましょう。  まだ駆け出しの小説家だった若き日の梶原先生が、浅草でストリップの女王に一目惚れ。そこからの行動は、今でいうなら、完全にストーカーです。タクシーで尾行し、彼女と同じ店に入って隣の席で飯を食いながら会話を盗み聞きしたり、ファンレターを書きまくったのに返事をもらえず、怒りのあまり楽屋に乗り込んでケツモチの暴力団に襲われるも、得意の柔道で返り討ちにしたり……。しかし、その強引さに女王は心奪われ、2人は同棲することになるのです。ストーキング行為が激しすぎて恋が成就してしまうという、稀有な例です。  続いても、女絡み。酔って入った場末のキャバレー、そこでナンバーワンホステス・夕子とイチャついていたのはいいが、実は暴力団経営のボッタクリ店で、お勘定はなんと30万円。「払えない」と言うと、「指を詰めろ」と脅されます。しかし、逆ギレした梶原先生は、その場で夕子を人質に取り、すごみ返します。 「ヤクザの情婦ふぜいが、ちょっとばっかりツラの印刷がいいからって、大の男をコケにしくさってぇーーー!」 「ヘタな大阪弁で凄むんじゃねえッ、この京浜蒲田のドサヤクザがァ!」  梶原先生、人質を取った途端、めっちゃ強気です。取り囲む数十人のヤクザ相手に、全然ひるんでいません。「ツラの印刷」って表現も斬新すぎる!  そして、和服姿で下半身丸出し状態の夕子をジャイアントスイングでブンブン振り回し、取り囲むヤクザをなぎ倒して店を脱出。その後しばらく、ヤクザの刺客たちに命を狙われては返り討ちにする日々を過ごすのですが、その梶原先生の腕っ節の強さに、ヤクザの情婦だったはずの夕子が惚れてしまい、2人は同棲することに(またかよ!)……。どうですか、破天荒でしょう!?  力道山との初対面のエピソードもすごいです。梶原先生の書いたルポの内容が力道山を怒らせてしまい、料亭の太い床柱を空手チョップで叩き割る姿を見せつけられ、周りはみんなチビッているのに、梶原先生だけはまったく動じなかったのです(実は女と別れて、ヤケクソになっていただけ)。それがきっかけで、力道山に気に入られるという、棚ボタラッキーな豪胆エピソードです。  また、銀座のステーキ店「スエヒロ」で見習いとして働いていた時代、皿を割ってコック長に殴られたのに逆ギレし、コック長を一本背負いしてノックアウト。退職金代わりに牛フィレ肉5枚を奪っていくというエピソードなども、キレッキレでシビれます。  これが最後の作品だと腹をくくっていたせいか、力道山が岸恵子と付き合っていたとか、こ●どり姉妹のスポンサーは暴力団だったとか、当時としてはいろいろと外に出してはまずそうな話を、実名で容赦なく暴露しているところも見どころです。まさに、怖いものなし状態。  さらに、梶原先生が浮き名を流した松坂慶子、島田陽子、池上季実子、早乙女愛、志穂美悦子などの女優たちとの関係についても真相を描く……などといった、名前を出された方にとっては戦々恐々の予告がされていたのですが、こちらは残念ながら、本作では描かれる前に絶筆となってしまいました。  というわけで、まだまだネタはあったに違いないのに未完となってしまったのが惜しまれる、梶原一騎自伝マンガ『男の星座』をご紹介しました。男たるもの、こんな豪快な生き方をしてみたいものですが、普通の人には到底無理そうです。先生が数々の大ヒットマンガの原作を発想できたのは、本人の人生がマンガ以上に破天荒すぎたからかもしれませんね。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)