【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第11話「初めてのモグラ」

1mogura.jpg 『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。  小2の時の話。  昼休みに校庭でドッジボールをしようと思い、室井くんと外に出ようとしたところ、下駄箱付近に、一匹のモグラが転がっていた。 2mogura.jpg  モグラなんて、小学生にしてみたら、大人でいうところの河童やツチノコ並みの、UMA的存在じゃないですか。  俺たちは大興奮し、軽くパニックになった。 3mogura.jpg  でも、すぐに見慣れて、飽きてしまった。  作戦会議した結果、モグラを元いた世界……つまり、土の中に帰してあげることにした。  校庭の隅の、木々がちょろっと茂っているエリアに移動し、柔らかめの土の上にモグラを置いた。 4mogura.jpg  モグラと小学生の、心温まる出会いと別れ。  この連載をずっと読んでくれてる方は、「小学生によるモグラ四肢切断の末の惨殺」とか予想されたかもしれないけど、そんなことは決してしませんのである。 5mogura.jpg  ……しかし、モグラは穴を掘らず、ぐったりしたままその場に突っ伏している。 6mogura.jpg  陸の魚を早く川に戻してあげなきゃ死んじゃう~、とまったく同じ感覚である。  考えた末、モグラが掘って出てきた「穴」を探して、そこに戻してあげようということになり、手分けして探した。 7mogura.jpg  しかし、「穴」が見つからないまま、チャイムが鳴ってしまった。早いところ教室に戻らないと、先生に怒られてしまう。 8mogura.jpg  やむなく花壇に穴を掘って、そこにモグラを埋めることにした。 9mogura.jpg  やがて下校する頃には、モグラの存在なんて完全に忘れていた。  なにせ当時は、ビックリマンシールやファミコンなど、麻薬的娯楽が多くて、それに比較するとモグラなんて、ねえ……。  ぶっちゃけ、最初のインパクトだけじゃないですか。 10mogura.jpg  数週間後、ふとモグラのことを思い出したので、モグラを埋めた花壇に行ってみることにした。 11mogura.jpg  モグラを生めた埋めたあたりの土から、何か得体の知れない、ミミズに毛が生えたような謎の物体が飛び出しているではないか……。  室井くんがそれを引っ張ったところ、 12mogura.jpg  それは、腐りかけてビッグ異臭を発するモグラの死体の尻尾だった……。  モグラを生きて土に帰してあげられなかったガッカリ感と、モグラから発せられる腐敗臭に、俺たちのテンションは、下がれる限界までとことん下がった。  こんなおもいをさせられるなら、もうにどと、ちじょうにあらわれてほしくないなあと、ぼくはおもいました。  おわり。 (文・イラスト=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

“雪かき漫画家”夕張市にて3年連続、4度目の雪かきへ

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 2010年の12月5日、マンガ・アニメの規制を画策する東京都青少年健全育成条例改正案をめぐり、「ネトウヨは財政破綻した夕張を助けに行け。雪かきして来い」との、猪瀬直樹東京都副知事(当時)によるTwitterでのつぶやきに呼応した中の一人が、キャリア20年を数える現役マンガ家の浦嶋嶺至氏。  自らの主張を都政に反映させるべく猪瀬副知事との対話を望んだ際、取材に応じる必須条件として、財政破綻で苦しむ雪深い夕張市内での雪かきを提示されたのだ。  そして、2011年1月21日に夕張市を訪問、同市の社会福祉協議会の案内で雪かきをした浦嶋氏は、翌月開催された「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の開催期間中、再び夕張市を訪問。2012年には初監督した映画『憂恋の花』が、同映画祭にて招待上映され3度目の雪かきを体験。  以上が、“雪かき漫画家”という呼称でマスコミが浦嶋氏を取り上げた一連の経緯であったのだが、3年目にして4度目の雪かきを実行すべく、2013年1月25日に再び夕張市へと旅立ったのだった。  今回は、東日本大震災の被災地・南相馬市の子どもたちに向け、マンガやおもちゃを送る支援活動を展開する「おたぱっくQB」から、マンガ家の山本夜羽音氏が参加。同行したイラストレーターの横田守氏、道内からのボランティア3名を加えた6名によって雪かきを実行。その様子を、2011年から数えて4度目の参加となる「北方ジャーナル」のライター・小笠原淳氏が精力的に取材するという、関係者にとっては恒例となりつつある通年行事でもあるのだ。  午前10時に集合した一行は、2011年1月21日に訪れた独居老人宅を2年ぶりに再訪。玄関周りの雪かきを行った後、午後からは夕張市社会福祉事務所に隣接する倉庫の屋根に上り、幾重にも積もった雪の塊を勢いよく投げ続けていたが、雪がやまず休憩を挟んでいると聞いて、東京から現地へと電話取材を敢行した。  電話取材に応じた札幌市郊外出身の山本氏に、今回の雪かきの感想を伺ったところ、「久々の雪かき作業でしたが、日頃の体力不足を思い知らされました……夕張市は高校生の頃、野外フェスティバルに参加して以来、実に29年ぶりとなるのですが、浦嶋さんの雪かきに被災地支援を続けてきた私の活動とつながる感性を見だしたので、我が身で雪かきを体験し、それをマンガにして世に伝えることができたらと考えて参加しました」とうれしそうに述べた。
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 続いて3年目、4度目となる雪かきを体験した、“雪かき漫画家”の浦嶋氏に同じ質問をすると、「表現規制をめぐる騒動の渦中で、1回くらい雪かきをしただけではダメだと実感しました。まず、継続することが大切なんだという思いから実行に至ったので、爽快な気分です」。  なぜ4度目は「ゆうばり国際映画祭」の開催時期を外した日程となったのか? 「一昨年、昨年と映画祭日程と照らし合わせながら雪かきの日程を決めていましたが、初心に戻って夕張市社会福祉事務所と連携し、少しでも夕張の方々のお役に立てればと考えて、この時期を選びました。映画祭開催中は市の職員も何かと多忙なので、正解だったと思います」(浦嶋氏)  マンガ家としてだけではなく、映像作家としても夕張市の方々に認識されてますよね? 「表現規制の渦中にいる一表現者として感じたことは、表現の主戦場でもあったマンガというジャンルのみではなく、映像作家として未知なる表現に挑んでみたかった。幸運なことに初監督作品が『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2012」に招待されて、2作目となる監督作品も夕張市で開催された『第51回 日本SF大会 Varicon 2012』で先行上映されたことに、夕張市が結ぶ不思議な絆を人一倍感じている次第です」(同) と、長時間に渡る雪かき作業の合間にもかかわらず、昨年のインタビューよりも力強く語り、今後も一定のジャンルにとらわれず、表現の自由を実践して行きたいと結んだ。  そんな浦嶋氏渾身の最新監督作、『東京ジェネレーター』が新年早々に完成した。  その衝撃的な内容から、いまだマスコミへのリリースが差し控えられている状況なのだが、2月3日(日)の夜、いち早く新宿のネイキッドロフトにてイベント上映されることが決定した。  同イベントでは、2010年12月の表現規制をめぐって猪瀬副知事とTwitter上で激しく衝突して話題となったルポライターの昼間たかし氏がMCを担当し、雪かき初参加となったマンガ家の山本夜羽音氏による雪かきレポートを展開。  そして、2011年、2012年と2度にわたってドキュメンタリー撮影とインターネット中継を担当し、浦嶋氏の活動を記録し続けた増田俊樹監督による最新監督作『メッセージ・ソング』も、『東京ジェネレーター』と共に同時上映される。  また、話題作『まだ、人間』で監督デビューを果たした東京大学出身の松本准平氏もトークに参戦、『東京ジェネレーター』ではプロデューサーを担当した増田俊樹氏との交友から、劇中ではアナウンサー役に抜擢されて友情出演を果たしている。  さらには、浦嶋監督作品に連続出演の怪優・コンタキンテ氏も舞台挨拶に参加決定と、雪かき漫画家の周辺には個性的な面々が集結し、何かと騒がしくなっているのも事実なのだ。  イベント終了後、同店舗にて浦嶋氏や昼間氏を囲んでの交流会も予定されているので、“雪かき漫画家”と意見交換したい方々にとっては刺激的な夜となりそうだ。 <イベント案内> ●「憂恋 それは銀幕への誘い part3」 2月3日 (日)OPEN 18:00 / START 18:30 浦嶋嶺至 & 増田俊樹が贈る、最新監督作2本立て上映イベント。『メッセージ・ソング』主題歌を歌う、ル→ズビッツのVo.小林タクオ、白井愛子によるライヴあり! <第1部> 18:30-19:10 浦嶋嶺至監督作品『東京ジェネレーター』とは何か? 山本夜羽音×松本准平×増田俊樹×浦嶋嶺至 MC:昼間たかし <第2部> 19:20-21:00 『東京ジェネレーター』 監督/脚本:浦嶋嶺至 出演:大澤真一郎 大山貴華 下田早織 松本准平 増田俊樹 コンタキンテ 『メッセージ・ソング』 監督:増田俊樹 脚本:山口 夢 出演:菅原えり 上山 学 蔵田ちひろ 増田俊樹 可野浩太郎 コンタキンテ <第3部> 21:10-22:00 小林タクオ & 白井愛子『メッセージ・ソング』完成記念ライヴ!! 【出演】 浦嶋嶺至(雪かき漫画家) 増田俊樹(俳優/映画監督) 【ゲスト】 小林タクオ(もしくはル→ズビッツ) 白井愛子(歌手) 山本夜羽音(被災地支援エロマンガ家) 松本准平(映画監督) 昼間たかし(ルポライター) 他 前売 ¥1,800 / 当日 ¥2,000 (共に飲食代別) 【会場】 ネイキッドロフト TEL 03-3205-1556 東京都新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F http://www.loft-prj.co.jp/naked/ ※ 前売り予約はネイキッドロフト店頭電話&ウェブ予約にて 電話→ 03-3205-1556 (16:30~24:00) ウェブ→ <http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/>

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第10話「睡眠にまつわる恐ろしい話2」(後編)

17suimin_s.jpg ■前編はこちらから  ところが、夢の中で何度起きようとしても、起きられなかったのだ……。 18suimin_s.jpg  パニックになって、その辺にいる人に尋ねてみたものの、きちがい扱いされてしまった。  起きられない。どうやっても起きられない。普段起きる時、どうやって起きてたんだっけ? 夢の中で冷静になればなるほど、恐ろしくなってきた。 19suimin_s.jpg  夢の世界の片隅で、俺は途方にくれた。  このまま一生……いや、永遠に夢から出られないのではなかろうか? もしかして現実の俺は死んでいて、今いるこの世界は夢ではなくて「あの世」だったりして……? 20suimin_s.jpg 21suimin_s.jpg 22suimin_s.jpg  夢の世界の空に、突如浮かんだ母の顔。 23suimin_s.jpg 24suimin_s.jpg 25suimin_s.jpg 26suimin_s.jpg 27suimin_s.jpg  母いわく、目覚ましが何度も鳴りまくっているのに、一向に起きてこないので、起こしにきたという。  俺は、かなりうなされていたそうだ。  命の恩人である。 28suimin_s.jpg  その日以降、しばらく「睡眠恐怖症」になったことは言うまでもないけど、一応言っておくことにする。 (文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第10話「睡眠にまつわる恐ろしい話2」(前編)

1suimin_s.jpg 『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。    皆さんは寝てる時、夢の中で、「あ、これ夢だ!」って気づいたことありますか?  「明晰夢」っていうらしいんですけど、俺は何回かありますよ。 2suimin_s.jpg 3suimin_s.jpg  でも、夢の中で夢と気づいても、大抵その瞬間に目覚めて、現実の世界に強制送還されしまうのだ……。  できることなら、夢の中で夢と気づいたまま、好き勝手暴れ回ることができたらどれだけ楽しいだろうか?  そんなことを考えていた、高校2年生のある日。  何かの番組で、「夢の中で夢と気づく方法」の特集をやっており、その中で、不思議なメガネが紹介されていた。 4suimin_s.jpg  うろ覚えだけど、人間が夢を見ている時、無意識のうちに眼球が動くらしい。眼球が動き出したらメガネのセンサーが感知し、点滅した赤外線ライトが眼球に向かって自動的に当てられる。 5suimin_s.jpg  そのライトが夢の中の映像にも反映され、何度か繰り返すうちに「あ、このライトが現れたってことは、これは夢だ!」と夢の中で夢だと気づけて、夢を自在にコントロールできるようになる、というシステムらしい。  でもそんな機械、どこで売っているのかわかんないし、どうせ高くて手が出ないだろうし、若干うさんくさいので、いまいち現実味がなかった。  また、別の番組で、「誰でも簡単に夢の中で夢と気づく方法」の特集をやっており、その中では、こんなような訓練法が紹介されていた。
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 これまたうろ覚えだけど、大体こんな感じだったと思う。  これなら俺でも簡単に実践できると思い、毎日トレーニングを重ねた。  一体、当時の俺は、どうしてここまで夢にこだわっていたのか?  答えはカンタン☆  それは毎日が、死に値するほど糞つまらなかったからだ。    「現実」がつまんなんくても、人生の3分の1を占める「夢」を毎日楽しむことができたら、それはそれで楽しい人生といえるんじゃないかなと思ったからだ。  ネガティブなのかポジティブなのか、いまいちよくわからない発想だけど。 7suimin_s.jpg  そんなある日のこと。  とうとう夢の中で夢と気づけた!! 8suimin_s.jpg 9suimin_s.jpg  しかもすぐには目覚めず、ちゃんと夢にとどまれている!! 10suimin_s.jpg  手始めに、その辺にいる夢のおっさんをぶん殴ってみた。 11suimin_s.jpg  殴ったのはおっさんだけじゃない。  せっかくなので、女子どもも容赦なく殴ってやりましたとも。もちろん、グウでね。  ここは夢の世界。法律なんてありゃしない。あったとしても、夢なんだし、目覚めちゃえばオール無罪なのである。 12suimin_s.jpg  手からビーム的なものが出た。 13suimin_s.jpg  目に入るものを、片っ端からビームで破壊してやった。 14suimin_s.jpg  勢い余って空まで飛んでやった。 15suimin_s.jpg  現実の世界は毎日が死に値するほど糞つまらないけど、これからの俺には夢の世界がある! 明日から、夢の世界で幸せを見出そう!!  そう決意し、今日のところは起床して現実の世界に戻ることにした。 16suimin_s.jpg後編に続く/文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

オヤジ系漫画誌の一角「漫画サンデー」が廃刊決定 「看板雑誌も赤字には耐えられなかった……」

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「漫画サンデー」(実業之日本社)
1月22日号
 2012年12月、足かけ24年にわたって連載された新田たつお氏の『静かなるドン』がフィナーレを迎えたばかりの「漫画サンデー」(実業之日本社)が、2013年3月をめどに廃刊することが、明らかになった。  同誌は「漫画ゴラク」(日本文芸社)、「週刊漫画タイムス」(芳文社)と並ぶ、オヤジ系漫画誌の代表格。だが、出せば出すほど赤字がかさむ中で、経営陣は苦渋の決断を迫られたようだ。  「漫画サンデー」は1959年創刊。オヤジ系漫画誌の中でも、骨太な作品を多く掲載してきた。  過去の連載作品は、手塚治虫氏の『一輝まんだら』、水木しげるの『劇画ヒットラー』、杉浦日向子の『百日紅』、畑中純の『まんだら屋の良太』など尽きない。また、かつては、つげ義春が数多くの作品を発表した雑誌でもある。しかし、近年は売れ行きが芳しくはなかったようで、2012年6月からは発行ペースを週刊から月2回へ変更していた。  廃刊の理由は、利益があがらないことに尽きるという。 「よく知られている通り、漫画雑誌は赤字分を単行本で稼ぐもの。ところが、ほかの雑誌も同じ状況でしょうが、『漫画サンデー』でも単行本がまったく売れず、赤字がかさんでいました。それでも、会社の看板であることから発行は継続していましたが、いよいよ限界が来たんです」 と、編集部の関係者は語る。  さらに、漫画家の原稿料も赤字を増やす原因になってきたという。 「『漫画サンデー』では、原稿料を漫画家としてのキャリアに応じて支払うシステムが慣例でした。初めて執筆する漫画家さんでも、それまでのキャリアが長ければ原稿料は高くなるんです。原稿料は、安い方でも『週刊少年ジャンプ』の中堅クラスの2倍程度は支払っていました。単行本で稼ぐビジネスモデルが確立している頃なら、問題はなかったのでしょうが……」(同)  しかし、単行本が売れていないとはいえ、同誌が面白くないわけでは決してない。むしろ、歯ごたえのある作品が盛りだくさんで、ライバル誌の「漫画ゴラク」や「週刊漫画タイムス」とは違う独特の色合いの作品を支持する人は多い。同誌に連載されていた『監禁探偵』(原作:我孫子武丸・作画:西崎泰正)は、2013年初夏に実写映画の公開が決まっている人気作だ。  刊行が月2回になったことなど、不安要素はあったものの「まだまだ、元気な雑誌」と思われていただけに、廃刊の報は残念でならない。  読み捨てられる媒体のイメージが強いオヤジ系漫画誌だが、実のところ少年誌・青年誌とは異なる独特のテイストは見るべきものがある。その一角が崩れてしまうことをきっかけに、ジャンル自体が縮小してしまうことも危惧される。  なお、廃刊後も実業之日本社の漫画部門は継続するが、後継誌の予定はないという。 (取材・文=昼間たかし)

マンガ賞乱立のカラクリ、主催者のメリットなしでもなぜ盛り上がる?

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 楽天社員「社内流行語は『大事な点なので日本語で話します』」 楽天、本気の打倒アマゾン表明を“盟友”講談社社長が暴露? 中国で“幸せに”生きる日本人・和僑から見える日中のリアル ■特にオススメ記事はこちら! マンガ賞乱立のカラクリ、主催者のメリットなしでもなぜ盛り上がる? - Business Journal(1月7日)
このマンガがすごい! 2013
『このマンガがすごい! 2013』(宝島社)
 『俺物語!!』という作品が、2012年末のマンガ賞をにぎわせていた。  12年12月10日発売された『このマンガがすごい!2013』(宝島社)でオンナ編1位、11月発表の「コミックナタリー マンガ秋100」(コミックナタリー)でも1位と、とにかくプッシュされているのだ。  各サイトやブログでもレビューが上がっているから作品の説明は簡単に留めておくが、柔道部の角刈り、こわもての男子高校生が、すごくかわいい女の子から告白されて、付きあって、ルンルン……という、男子の妄想が具現化したみたいなマンガだ。しかも、これの連載誌が、少女マンガの王道雑誌「別冊マーガレット」とくると、昨今のマンガの混沌ぶりも伺えよう。  そもそも、そんなマンガ賞自体、かなりの数が乱立している。上記にあげた、「このマンガ」、「マンガ秋」のほかにも、「マンガ大賞」(有志)、「このマンガを読め!」(「フリースタイル」誌上)、「NEXTブレイク漫画ランキング2012 BEST50」(「オトナファミ」誌上)のほか、小さな賞も含めるとかなりの数がある。  これらの賞は、いったいどういうビジネススキームで運営されているのだろうか。その実態をシンプルに見るならば、本の売り上げだろう。 「このマンガがすごい!」(予想実刷数6〜7万部)や「オトナファミ」(エンターブレイン刊。/書店向け刷数7〜8万部)、「フリースタイル」(フリースタイル刊/予想実刷数5000〜1万部)などが、これにあたる。それなりに、部数も出ているのだ。  このほか、「マンガ大賞」は、日本放送・吉田尚記アナウンサーが中心に作った団体で、「手弁当」で、お祭り好きの人によるボランティアで運営されているというが、インディーズ企画なのにこれはこれで書店などでも大きく扱われているから、すごい。  ただし、「NEXTブレイク漫画ランキング2012BEST50」を特集にした「オトナファミ」9月号は前後の特集号と比較すると、10%程度、書店での売り上げが小さく、必ずしも「おいしいネタ」になるわけではない。同様に「このマンガがすごい!」もそれほど儲かっていないはずだし、さらにいえば、「フリースタイル」などは、実売数から採算が取れているとはとても思えない。当然、ボランティアの「マンガ大賞」は儲からない。それにもかかわらず、これらの賞が、身の丈より必要以上に大きく取り上げられているのには、事情がある。  たとえば、11年の「このマンガがすごい!」オンナ編1位の『花のズボラ飯』は、1万部売れれば御の字の近年のマンガ単行本のなかでは異例といえる、20万部に近い数数をマークしている(推定)。また、オトコ編1位の『ブラックジャック創作秘話』についても、「このマンガがすごい!」が発表となった11年の年末の1カ月の数字を見れば、発売初月の10倍以上の冊数が売れているから、こちらも影響は驚異的だ。  この出版不況下でこれらの賞は、マンガ出版社にとっては、乗っかって盛り上げれば盛り上げるほど儲かる、お得な賞なのだ。  それだけに、12年は集英社が、オトコ編・オンナ編でダブル受賞、11年は秋田書店がダブル受賞となり、「このマンガがすごい!」については、2ちゃんねるなどで、「癒着」がことさら言われる。  これに関しては「たぶん、これはうわさにすぎません。『このマンガがすごい!』は、投票や集計の方法が誌面に明確に載っていますし、宝島社は昔から、『このミステリーがすごい!』など、この手の企画をたくさんやってますから。『このミス』などのブランドイメージもあるでしょうから、本が売れなくて、お金をもらわなければ立ちゆかぬようなら、賞自体はなくなるかもしれませんね。これらの名を冠した新人賞なども運営しているし、ブランドイメージ作りという意識も強いのではないでしょうか。もっともそれは、『このマンガがすごい!』だけじゃなくて、どの賞もいっしょだと思いますよ」(編集部に近いライター)とのこと。  ただ、「上位に入賞した出版社の販売担当者が、『うちは1円も払っていないのに、なぜか上位に入ってて……?』と、取次(本の問屋)の窓口で不審がっていたという話も聞きました。業界にもわりと素直に信じている人もいるみたいですね(笑)」(同)とも話す。  昨今の冷え込んだマンガ市場を鑑みるに、「お金を払えば1位になれるなら……」という出版社があってもまったくおかしくはない。飛び交うさまざまな思惑のなか、今後、これらの賞はどう変わっていくのだろうか。 (文=オオタシンイチ) ■おすすめ記事 楽天社員「社内流行語は『大事な点なので日本語で話します』」 楽天、本気の打倒アマゾン表明を“盟友”講談社社長が暴露? 中国で“幸せに”生きる日本人・和僑から見える日中のリアル セコムの飛行監視、進化するルンバ…日常に溶け込むロボット技術の現在 巨悪を撃つべき“身勝手”検察特捜部が、中小企業を潰した訳

猪瀬直樹新都知事に肉迫! 『ミカドの肖像』の前に脆くも崩れた「表現の自由都市」という妄想

東京都の新都知事・猪瀬氏
 石原慎太郎前知事の辞職に伴う東京都知事選は、前・都副知事の猪瀬直樹氏が圧倒的多数で当選を果たした。当選を決めた直後、選挙事務所で開かれた記者会見に当サイトも参加。一昨年の東京都青少年健全育成条例以来続く「表現の自由」について、再び問うた。  「漫画表現の自由を奪う“規制派”である」という批判に対して、猪瀬氏は「漫画規制はやっていない」と断言する。そして、選挙期間中にTwitterなどで猪瀬氏に対するネガティブなツイートが相次いだことに触れながら、次のように語る。 「間違った情報が流れているだけです。ゾーニングの問題であって、表現規制ではないんだということをわかっていただければよい。僕も言論表現の自由を追求してきました。ただし、言論・表現は、言論・表現の自由と規律があって初めて成り立つわけです」  これまでも当サイトで報じている通り、東京都青少年健全育成条例は、改正はされたものの、新たな条文の適用は行われていない。一方で、今年に入ってからは、度を超えた表現で不健全図書指定を受ける例が数例見られ、「規律」の部分が弛緩してきていると言わざるを得ない。もはや、猪瀬氏の新知事当選を経て「規制が強まるのでは」と心配するよりも、まずは「内部の敵」を点検する必要があることに、カンのよい出版人なら気づき始めているはずだ。  今回、猪瀬氏の有力な対抗馬として登場した宇都宮健児氏は「東京を“表現の自由都市”に」をスローガンに、「“表現の自由”を保障するために、デモ・集会規制、マンガ規制、クラブ規制などを見直します」を公約に掲げた。しかし、それは大きな支持を集めることにはならなかった。宇都宮氏を支持した日本共産党の組織票は約60万票。それを差し引いて考えると、脱原発や「表現の自由」に重きを置いて投票した人が、いかに少なかったかが、自ずと見えてくる。  猪瀬氏に対抗する言葉として「表現の自由都市」は砂上の楼閣にもならなかった。それも当たり前だ。一昨年の東京都青少年健全育成条例改正問題は、改正案成立後はなし崩しに事態が進んでいくまま。「規制反対」を掲げた人々は、敗北の理由を正しく総括しきれていない。加えて前述の通り、弛緩は進み「規制される恐怖」は一過性のものとして忘れ去られてしまっている。そんな状態で「表現の自由」を掲げても、『ミカドの肖像』(小学館)以来、身体を張って言論・表現を実践している猪瀬氏に、かなうとはとても思えない。  さて、当選を受けての挨拶、記者会見の過程で気づいたが、この猪瀬氏のパワーも彼一人によって生まれたものではない。傍らに寄り添う夫人がいてこそのものだ。記者会見後、夫人に「内助の功」について尋ねたのだが、「それは、猪瀬に聞いていただいたほうが……」と、決して多くは語ろうとしない。にもかかわらず、筆者が「猪瀬さんが夕張に雪かきに行けというので、行ってきた者です」と挨拶したところ、非常に物腰柔らかく丁寧な挨拶を返してくれた。まさに「内助の功」の自然な実践。作家、そして都知事としての猪瀬氏をつくったのは、まさに夫人の力だと確信した。 (取材・文=昼間たかし)

『はじめの一歩』森川ジョージを苦しめる“無間地獄”「祝福ムードは連載継続への圧力か」

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『はじめの一歩』(101)
 「週刊少年マガジン」(講談社)で連載中の人気マンガ『はじめの一歩』が、5日発売の13年1号で連載1,000回を迎えた。連載開始が1989年だから23年かかった計算だが、53年の歴史を誇る同誌で最長期間の連載となる。  長年、「マガジン」の人気を支え続けてきただけに、同誌では1,000回を祝う特集企画を掲載。『あしたのジョー』のちばてつや、『スラムダンク』の井上雅彦、『タッチ』のあだち充、『名探偵コナン』の青山剛昌など、有名マンガ家らが版元の垣根を越えてイラスト付きの記念色紙を寄せているほか、俳優の小栗旬やお笑い芸人の千原ジュニアのメッセージも掲載。雑誌を挙げての大々的なお祭り騒ぎなのである。 「ちばさんの色紙なんて、矢吹ジョーと主人公の幕之内一歩の“コラボ”イラストですからね。大変な祝いようですよ。ここまでやられると、講談社側の思惑も透けて見えてきます。つまり、『連載1,000回を迎えたからといって、辞めてもらっては困るよ』という作者の森川ショージに対するメッセージではないかと(笑)」(コミック誌編集者)  作者の森川は『一歩』の連載開始以来、他誌に作品を描くことなく、同作の連載にほとんど専念してきた。例外は6月に、『一歩』の連載と並行して、東日本大震災を題材にしたマンガ『会いにいくよ』の短期連載したことぐらい。 「この短期連載は、『一歩』の長期連載でマンネリズムに陥り、うっぷんが溜まりに溜まった森川さんのための“ガス抜き”だったんじゃないか、といわれていますからね。実際、最近の『一歩』は展開があまりにも遅々としているし、連載を落としたりして明らかに煮詰まっている。短期連載のときも『一歩』を落として、『一歩の連載も満足にこなせないくせに、同時連載なんてやるんじゃない!』と批判を浴びたほど」(同)  実際、『マガジン』のお祝いムードに対し、ネット掲示板などでの反応は冷めたもの。「金箔並みに薄く引き伸ばしての1,000回達成だが、金箔のような価値はない漫画」「内容も絵も劣化し過ぎて1,000回だから何って感じ。往年のファンから100巻前に離脱者続出」「昔は名作だったのになぁ」「雑誌の売り上げ至上主義でムリヤリ引き延ばす」と祝福ムードはどこへやら、散々ないわれようなのである。 「ネット掲示板の書き込みで指摘されるまでもなく、そんなことは森川さんも重々承知しているのではないでしょうか。それぐらい、最近の連載は目を覆いたくなるほどのひどい出来です。しかしマンネリだろうが、クォリティーが低かろうが、部数低落が続く『マガジン』としては、森川さんに連載を続けてもらわなければならない。1,000回といわず、2,000回ぐらい目指してほしいと思っているのではないでしょうか」(同)  もはや描きたいこともなく、新たなアイデアや展開も思い浮かばない――そんな状態で次の1,000回を目指すというのは、“無間地獄”に等しい。自身を祝う特集ページに、森川は何を思うのか。

芸能マネージャーが語る嫌いな事務所はどこだ!? 「日刊サイゾー」編集長が選ぶ匿名座談会・傑作選

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(写真/後藤秀二)
 匿名座談会が大好きなんですよ。匿名でしか語れない、もし身バレしたら会社をクビになるどころか、社会的信用さえ失ってしまうかもしれないヤバネタを持ち寄る座談会。参加者たちには、何の得もない集まり。だからこそ、言いたいことしか言わない。そんなの、面白いに決まってるんです。

『バーニングは防弾チョッキ必須!? 芸能マネージャーが選ぶ”本当に働きたい”芸能プロ』 (2012年6月号「崩壊する超優良企業」【魑魅魍魎うごめく芸能プロの真価】より)  1本目は現役の芸能マネージャーさんたちが5人も、よってたかってギョーカイ談義。いきなり「A.私が嫌いな事務所は──」で始まるところがサイゾーらしいですね。一行目から「どんな悪口が飛び出すんだ!?」と期待してしまいます。座談会の中身も、その期待にたがわぬ濃厚さ。ももクロちゃんの知られざる収支事情や、吉本の超絶ブラック体質、ジャニーズ、ホリプロ、ナベプロなど超大手の絶対知られたくないであろう内情から、「私も恋愛ではドMだけど、仕事ではドS。」という一マネージャーさんの個人的な告白まで、読み応え抜群ですよ。 ◎『マジに恋してストーカーに!? AKB48"ピンチケ"座談会』 (2010年2月号「新しい日本のタブー」【AKB48"ピンチケ"座談会】より)  2本目に選んだのは、AKB48の若いファンの方々による座談会。普段、学校や会社ではさらけ出せない“ヲタっぷり”を思う存分発表できるのも、匿名座談会の特徴です。座談会に集まった彼らの表情は、まるで戦場で同朋を見つけた兵士のようだったとか、そうじゃなかったとか。  で、そんな彼らが、“キモすぎる(ほめ言葉)”ヲタトークを繰り広げるのかと思いきや、意外に冷静にアイドルブームをとらえていて、「アイドルの正しい楽しみ方」を模索しているのがこの座談会。それでも、女性のアイドルファンを狙う「女ヲタヲタ」の存在など、ディープな話題も盛りだくさんでした。 ◎『『ワンピース』がついに落ち目に!? 書店員が明かす”ヒット作”の実情と出版社との関係』 (2012年12月号「タブーなマンガ」【書店員たちが匿名で語るマンガの実情】より)  3本目は、出版不況の中で「まだ救いがある」といわれているコミック業界をめぐる流通側の方々のお話。50万部、100万部というヒット作がゴロゴロしているコミックの世界ですから、流通や小売りもさぞ景気がいいのかと思いきや、そこには大手出版社の傲慢に苦しめられる善良な市民の姿が……。Amazonの脅威も相まって、なかなか大変そうですが、お互いがんばっていきましょうね。  というわけで、「サイゾーpremium」の中から特に楽しかった匿名座談会の記事3本を選んでみました。  それにしても、こんなリスクしかない「サイゾー」の匿名座談会に、どうして彼らは参加するのでしょう。それはきっと、自分たちのいる業界を愛し、業界の未来を憂いているからに違いありません。そうしたみなさんの魂の叫びを少しでも多くの方々に伝えるのが編集部の役目なんです。だから志高き各業界のみなさま、どうか今後も「サイゾー」の匿名座談会にご協力くださいね。謝礼は極薄ですけど! 今なら無料で読める! 無料キャンペーンの詳細はここをクリック!!

芸能マネージャーが語る嫌いな事務所はどこだ!? 「日刊サイゾー」編集長が選ぶ匿名座談会・傑作選

サイゾーpremium」12月無料購読キャンペーン開催!
【サイゾーpremium】より ――1999年の創刊以来、芸能界から政財界、ヤクザにIT業界まで、各業界のウラ側を見てきた「サイゾー」。巷間騒がれる小誌の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい! そんな思いから、「サイゾー」を愛読している物好きな(失敬!)有名人からおなじみの識者の方々に、「サイゾー」でしか読めないオススメ記事を選んでもらう『あの有名人&識者が選ぶサイゾーレコメンド!』企画。その番外編として、今回は兄弟サイト「日刊サイゾー」の編集長が、「サイゾーpremium」でのオススメ記事を選んでみました! 「マスコミの裏を読む! 体制の裏をかく!」を標榜し、日夜ニュースを配信し続ける「日刊サイゾー」編集長が目をつけた記事とは……
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(写真/後藤秀二)
 匿名座談会が大好きなんですよ。匿名でしか語れない、もし身バレしたら会社をクビになるどころか、社会的信用さえ失ってしまうかもしれないヤバネタを持ち寄る座談会。参加者たちには、何の得もない集まり。だからこそ、言いたいことしか言わない。そんなの、面白いに決まってるんです。

『バーニングは防弾チョッキ必須!? 芸能マネージャーが選ぶ”本当に働きたい”芸能プロ』 (2012年12月号「タブーなマンガ」【魑魅魍魎うごめく芸能プロの真価】より)  1本目は現役の芸能マネージャーさんたちが5人も、よってたかってギョーカイ談義。いきなり「A.私が嫌いな事務所は──」で始まるところがサイゾーらしいですね。一行目から「どんな悪口が飛び出すんだ!?」と期待してしまいます。座談会の中身も、その期待にたがわぬ濃厚さ。ももクロちゃんの知られざる収支事情や、吉本の超絶ブラック体質、ジャニーズ、ホリプロ、ナベプロなど超大手の絶対知られたくないであろう内情から、「私も恋愛ではドMだけど、仕事ではドS。」という一マネージャーさんの個人的な告白まで、読み応え抜群ですよ。 ◎『マジに恋してストーカーに!? AKB48"ピンチケ"座談会』 (2010年2月号「新しい日本のタブー」【AKB48"ピンチケ"座談会】より)  2本目に選んだのは、AKB48の若いファンの方々による座談会。普段、学校や会社ではさらけ出せない“ヲタっぷり”を思う存分発表できるのも、匿名座談会の特徴です。座談会に集まった彼らの表情は、まるで戦場で同朋を見つけた兵士のようだったとか、そうじゃなかったとか。  で、そんな彼らが、“キモすぎる(ほめ言葉)”ヲタトークを繰り広げるのかと思いきや、意外に冷静にアイドルブームをとらえていて、「アイドルの正しい楽しみ方」を模索しているのがこの座談会。それでも、女性のアイドルファンを狙う「女ヲタヲタ」の存在など、ディープな話題も盛りだくさんでした。 ◎『『ワンピース』がついに落ち目に!? 書店員が明かす”ヒット作”の実情と出版社との関係』 (2012年12月号「タブーなマンガ」【書店員たちが匿名で語るマンガの実情】より)  3本目は、出版不況の中で「まだ救いがある」といわれているコミック業界をめぐる流通側の方々のお話。50万部、100万部というヒット作がゴロゴロしているコミックの世界ですから、流通や小売りもさぞ景気がいいのかと思いきや、そこには大手出版社の傲慢に苦しめられる善良な市民の姿が……。Amazonの脅威も相まって、なかなか大変そうですが、お互いがんばっていきましょうね。  というわけで、「サイゾーpremium」の中から特に楽しかった匿名座談会の記事3本を選んでみました。  それにしても、こんなリスクしかない「サイゾー」の匿名座談会に、どうして彼らは参加するのでしょう。それはきっと、自分たちのいる業界を愛し、業界の未来を憂いているからに違いありません。そうしたみなさんの魂の叫びを少しでも多くの方々に伝えるのが編集部の役目なんです。だから志高き各業界のみなさま、どうか今後も「サイゾー」の匿名座談会にご協力くださいね。謝礼は極薄ですけど! 今なら無料で読める! 無料キャンペーンの詳細はここをクリック!!