「あの野郎ふざけやがって!」巨人の“裏金”発覚で怒号が飛び交った夜

 朝日新聞が15日付一面記事で“終生のライバル”読売グループに放った巨人の“巨額裏金疑惑”は球界に衝撃を走らせた。球界の申し合わせを大幅に超える金銭を複数の選手にばらまいていた読売巨人軍は朝日新聞の取材に対し、「標準額は2007年までは上限ではなく、超えても構わないというのがプロ野球全体の理解のはず。ルール違反ではない」と反論するなど、一歩も引く気はないように見えたが、実際は顔面蒼白だったという。 「昨年、元球団代表の清武英利氏が起こした“清武の乱”とは比べ物にならないほど今回はヤバイ。球界ではかねて『巨人の泣き所は金の流れ』といわれてきたんですから。それが詳細な内部資料とともに流出した。今後の展開次第では大スキャンダルに発展しますよ」(球界関係者)  朝日新聞の2名の記者から取材を受けた読売幹部は、その内容に「あの野郎ふざけやがって!」と激高したという。あの野郎とは言うまでもなく、“巨人潰し”に人生を賭けている清武氏にほかならない。 「今回の件に清武氏が絡んでいることは間違いない」(同)  問題は、清武氏がどこまで“暗部”を握っているかだ。現状では裏金問題のほか、04年ドラフトの自由獲得枠で入団した野間口貴彦投手への210万円にのぼる“お小遣い疑惑”などが明らかになっているが、巨人側が警戒しているのは「こんな甘っちょろいもんじゃない」(野球担当記者)という。  今後飛び出す可能性がある“爆弾”について、プロ野球OBの1人は声を潜めて次のように話す。 「現役主力選手Xの親族が作った数十億円にのぼる借金を読売グループが肩代わりしたという話や、パ・リーグの某人気投手Yに学生時代からお小遣いを渡していた話が一時期流れていたと。野間口の場合は社会人だったため、規定に抵触はしなかったが、Yは当時まだ大学生だった。これが事実ならアウト」  巨人は内部資料を流出させた人物を特定し、告訴する構えを見せているが、本音は「お願いだからもうやめてくれ」といったところかもしれない。
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長嶋茂雄の裏金擁護発言に疑問符「ミスターは犬になったのか、記者が勝手に作ったのか」

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『野球は人生そのものだ』
(日本経済新聞出版社)
 さすがのミスタージャイアンツにも、今回は批判の声が多い。朝日新聞による巨人の契約金超過報道について、読売新聞は3月20日の朝刊で巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(76)のコメントを掲載。「選手たちの心の傷は相当に大きい。そう簡単には癒えないだろう」と、高額な契約金をもらったと報じられた6選手を被害者とし、問題自体も「ルールを破ってはいない」と断言。「誰が内部資料を渡したのか」と朝日に情報を流したネタ元を批判した。  このコメントは先に朝日批判を繰り広げた巨人の渡辺恒夫会長の発言にそのまま沿うもので、ネット上にも「まるでナベツネの犬」「ナベツネの操り人形みたい」という声が殺到している。巨人の応援団員を20年以上も務めている会社員・斉藤和之さんでさえも「晩節を汚したと思う」とガッカリしている。  長嶋コメントについては、昨年11月に清武英利GMが解任されたときも「清武氏の言動はあまりにもひどい。戦前、戦後を通じて巨人軍の歴史でこのようなことはなかった。解任は妥当だと思います」という談話が読売から発表され、「本当に長嶋さんが言ったのか」とファンの間で議論を呼んだ。  長嶋監督本人の爽やかなイメージもあるだろうが、2004年に脳梗塞で倒れて以降は会話に影響が出たことで、近年は公の場に出てきても口数は多くない。読売グループの独占取材では長文コメントが出ているが、取材をした他紙の記者からは「ゆっくりと話す感じで饒舌ではなく、あの早口でテンポよく話す“長嶋節”はなくなっていた」という証言もある。 「なでしこジャパンが優勝したときも、昔だったら長嶋コメントをもらったのでしょうが、難しいから原辰徳監督にしたほど」(同記者)  それだけに発表されたミスターのコメントは、たとえ本人が発していても“言わされている感”が拭えないが、同記者によれば「2月に宮崎キャンプに長嶋監督が訪れたとき、寒いというジェスチャーをしただけで、一部記者が『今日も寒いねえ』とあいさつしたと書いていた」(同記者)というから、コメントの創作度が高くなっている可能性はある。 「取材者がコメントをうまくまとめて作ることはあるけど、誘導尋問のように質問したことにうなずいただけで、ハッキリと語ったようなコメントに置き換えたとしたなら問題」(同)  1月、DeNA・中畑清監督の就任を祝う会に出席した長嶋監督はやはり言葉を発するのがスムーズではない様子で終始、笑顔を作るだけでおとなしかった。その印象と今回、出されたコメントにはかなりのギャップがある。  この件について朝日新聞の若い記者に聞いたところ「正直、長嶋さんには肉声で言われないと本当にそう語ったのか疑いたくなる」と言っていたが、多くのファンもそう思っているのではないか。 (文=鈴木雅久)
野球は人生そのものだ あの長嶋節をもう一度。 amazon_associate_logo.jpg
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「“洗脳”の次は“裏金”だ!」スキャンダルしか価値がなくなった巨人軍に群がるマスコミ

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もはや威光ゼロ!?
 朝日新聞15日付一面で発覚した球界の盟主・読売巨人軍の“巨額裏金疑惑”。同紙によると、巨人軍が球界で申し合わせた新人契約金の最高標準額「1億円プラス出来高払い5,000万円」を超える契約を多数の選手と結んでいたことが、複数の関係者証言と内部資料から明らかになったという内容だった。  これを受け、巨人は親会社の読売新聞紙上で猛反論を展開。朝日vs読売という大手メディア同士の全面戦争の様相を呈している。問題がこじれればこじれるほど、プロ野球の権威は失墜し、シーズンにも多大な影響を及ぼすであろうが、“傍観者”のスポーツ紙や週刊誌、ワイドショーはこの騒動に小躍りしているという。  テレビ局関係者は「ここ1カ月ほど、ドル箱だったのが、オセロ中島知子さんの“洗脳騒動”。あれを取り上げると、視聴率は2%は違った。ところが、先月末に中島さんが“奪還”されたことがわかり、騒動はある意味打ち止めになった。その矢先の巨人の金銭スキャンダルでしょ。ひと昔前なら各局、巨人戦の放送があって触ることはできなかったけど、もはや巨人戦は“お荷物”でしかない。それなら、思い切ってこのスキャンダルを掘り下げた方がいいのでは? という声が上層部からも聞こえてくる。近日中に結論が出るはずですよ」と話す。  スポーツ紙や週刊誌も中島の洗脳騒動が収束し、ネタ枯れ状態だっただけに“球界の盟主”の醜聞はウエルカムだ。昨秋に元球団代表・清武英利氏による“清武の乱”が起きた時は、各スポーツ紙が前年比を2割以上も上回るバカ売れ状態となった。 「すでに日刊は連日一面で裏金疑惑を伝えていますし、今後も総力を挙げていくでしょう。報知はまだ積極的に参戦していませんが、若い記者からは『ウチも一面展開するべきだ!』という声が上がっているそうです」とは野球担当記者。  逆を言えば、“栄光の巨人軍”はもはやスキャンダルでしか話題にならないということか。
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盟友・三宅久之氏が語る渡邉恒雄の本当の(?)顔「傲岸不遜なだけでトップなんて務まらない」

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三宅久之氏
 清武英利元巨人軍GMと渡邉恒雄会長の法廷闘争が、いよいよ2月2日から東京地裁で始まる。騒動の一連のあらましや裁判の行方についてはすでにお伝えしてきた通り(※記事参照1)。特に、元読売新聞社会部記者でジャーナリストの大谷昭宏氏からは、読売OBの視点も交えながら、渡邉氏に対する厳しい声を伝えてもらった(※記事参照2)。  一方、毎日新聞OBで政治評論家の三宅久之氏は、政治記者として、デスクとして、渡邉氏と同時代を生き抜いてきた一人。渡邉氏の最大の理解者とも見られている三宅氏は、刎頚の友である渡邉氏の今回の騒動をどう見ているのか。(聞き手/浮島さとし) ――いわゆる「清武問題」をどうご覧になりますか。 三宅久之氏(以下、三宅) 最初は「重要なコンプライアンス違反の問題により文部省で会見」だなんて聞いたので、大変なことになると思いましたよ。とっさに浮かぶのは脱税か暴力団、もしくはドラフトの裏金あたりだから。そしたら、なんてことはない、社内人事のコップの中の嵐みたいな話でね。世間様に公表する話ではない。上司とソリが合わなきゃ独立するか、女房子どものために我慢するしかない。 ――このことについて渡邉会長と話はされましたか。 三宅 当然、詳しく聞きましたよ。清武氏から見せられた書類というのも見たけど、5枚のうちの最初の3枚が巨人軍改革に関するコンセプトか何かで、後ろ2枚が人事について。コーチが誰々とかね。そのときナベちゃんは6時過ぎに出なければならない用事があったので、簡単に聞いて「わかった、そこに置いといてくれ」と。細かに聞いたわけではないと言うんだね。江川(卓)の件については、それより早い時期に原監督のほうから「ヘッドコーチにしたい」と持ってきたと。「江川のほうが年上じゃないか」と聞くと、原監督は「かまいません」と。ただ、ヘッドはすでに岡崎(郁)がいるから、「助監督ではどうだ」と聞くと、「それでもいい」と。つまり、監督がそういうふうに訪ねてくることもあるし、時間があれば誰とでも会うし、いろんな話をする。コンプライアンスなんて次元の話じゃないと。それが彼の説明でしたね。 ――三宅さんからご覧になって、渡邉会長とはどんな人物ですか。 三宅 テレビでしか彼を知らない人たちは「ナベツネは傲慢だ」としか見ていないようだけど、彼は大変な勉強家でインテリですからね。記者時代から彼はとにかく勉強していた。政治部に入って4〜5年で政治の専門書を3冊出していますし、政治学界にも通用する本を楽々と書ける知識人なんですよ。たしかにテレビで、彼がパイプをくわえてる姿なんか見ると、まるで傲岸無礼がネクタイ締めてるみたいだけど(笑)、あれは意識的に悪ぶって半分楽しんでますね。本当は、神経が細やかな人間。義理人情に非常に厚いしね。 ――「傲慢」のイメージが強い渡邉氏が実は義理人情に厚いと聞くと、意外に感じる人も多いと思います。 三宅 「山里会」という政治評論家の勉強会がありましてね、今では政治家も山里会へ呼ばれれば一人前と言われるくらいになったんですが、元は私とナベちゃん、早坂茂三、俵孝太郎ら昔のライバル記者だった連中が4〜5人で集まって酒なんか飲んでたのが始まりだったんです。早坂はかつて東京タイムズの記者で、あそこは小さい会社で社用車なんかなかったから、ナベちゃんや我々が車で取材に行くときに、東京タイムズを回って早坂を拾ってあげたりしていたんですよ。 ――ライバルでありながら助け合っていた。 三宅 そう。その早坂が2004年に死んだとき、事情があって葬式が出せなかったんですよ。早坂には戸籍上の奥さんがいたけど長く別居状態で、別の女性と事実上の夫婦生活を送っていましてね。そして彼が死んだとき、同居していた女性が喪主になることを正妻がどうしてもOKしなかった。葬儀も出さないと。そしたらナベちゃんが「おい、久ちゃん(三宅氏)、我々で友人葬をやってやろうよ、骨を折ってくれないか」と言うわけです。それで私が早坂の家に電話をかけ、「いろいろ事情もおありだと思いますが、我々でやらせてもらえないか」と頼んだんだけど、どうしても首を縦に振らない。結局、東京では葬儀が出せなかったんですが、ナベちゃんは最後まで気にかけていた。彼をよく知る我々にとって、渡邉恒雄というのはそういう人物なんですよ。傲岸不遜なだけで新聞社のトップなんて務まるものではない。 ――その一方で、裏切った人間には冷酷な仕打ちをするという話も聞きます。 三宅 彼は昭和43年にワシントン支局長になるんですが、この人事は社内の序列でいえば栄転なんだけど、政治部長を目指していた彼にとっては事実上の左遷だったんですね。当時の政治部内には「渡邉派」と呼ばれるグループがあって、アメリカ在任中もナベちゃんに手紙で社内の情報を知らせていた人もいた。こういう人たちを、ナベちゃんは帰国後に政治部長を経て段々に偉くなり、実権を握ってから、みんな要職につけましたよ。その反面、「渡邉の時代は終わった」と去って行った連中には冷たかったね。まぁ、そういう面もすべて含めて渡邉恒雄だということなんですよ。 ●関連書籍/『別冊宝島1846 渡辺恒雄の虚像と実像』 <http://tkj.jp/book?cd=20184601>
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盟友・三宅久之氏が語る渡邉恒雄の本当の(?)顔「傲岸不遜なだけでトップなんて務まらない」

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三宅久之氏
 清武英利元巨人軍GMと渡邉恒雄会長の法廷闘争が、いよいよ2月2日から東京地裁で始まる。騒動の一連のあらましや裁判の行方についてはすでにお伝えしてきた通り(※記事参照1)。特に、元読売新聞社会部記者でジャーナリストの大谷昭宏氏からは、読売OBの視点も交えながら、渡邉氏に対する厳しい声を伝えてもらった(※記事参照2)。  一方、毎日新聞OBで政治評論家の三宅久之氏は、政治記者として、デスクとして、渡邉氏と同時代を生き抜いてきた一人。渡邉氏の最大の理解者とも見られている三宅氏は、刎頚の友である渡邉氏の今回の騒動をどう見ているのか。(聞き手/浮島さとし) ――いわゆる「清武問題」をどうご覧になりますか。 三宅久之氏(以下、三宅) 最初は「重要なコンプライアンス違反の問題により文部省で会見」だなんて聞いたので、大変なことになると思いましたよ。とっさに浮かぶのは脱税か暴力団、もしくはドラフトの裏金あたりだから。そしたら、なんてことはない、社内人事のコップの中の嵐みたいな話でね。世間様に公表する話ではない。上司とソリが合わなきゃ独立するか、女房子どものために我慢するしかない。 ――このことについて渡邉会長と話はされましたか。 三宅 当然、詳しく聞きましたよ。清武氏から見せられた書類というのも見たけど、5枚のうちの最初の3枚が巨人軍改革に関するコンセプトか何かで、後ろ2枚が人事について。コーチが誰々とかね。そのときナベちゃんは6時過ぎに出なければならない用事があったので、簡単に聞いて「わかった、そこに置いといてくれ」と。細かに聞いたわけではないと言うんだね。江川(卓)の件については、それより早い時期に原監督のほうから「ヘッドコーチにしたい」と持ってきたと。「江川のほうが年上じゃないか」と聞くと、原監督は「かまいません」と。ただ、ヘッドはすでに岡崎(郁)がいるから、「助監督ではどうだ」と聞くと、「それでもいい」と。つまり、監督がそういうふうに訪ねてくることもあるし、時間があれば誰とでも会うし、いろんな話をする。コンプライアンスなんて次元の話じゃないと。それが彼の説明でしたね。 ――三宅さんからご覧になって、渡邉会長とはどんな人物ですか。 三宅 テレビでしか彼を知らない人たちは「ナベツネは傲慢だ」としか見ていないようだけど、彼は大変な勉強家でインテリですからね。記者時代から彼はとにかく勉強していた。政治部に入って4〜5年で政治の専門書を3冊出していますし、政治学界にも通用する本を楽々と書ける知識人なんですよ。たしかにテレビで、彼がパイプをくわえてる姿なんか見ると、まるで傲岸無礼がネクタイ締めてるみたいだけど(笑)、あれは意識的に悪ぶって半分楽しんでますね。本当は、神経が細やかな人間。義理人情に非常に厚いしね。 ――「傲慢」のイメージが強い渡邉氏が実は義理人情に厚いと聞くと、意外に感じる人も多いと思います。 三宅 「山里会」という政治評論家の勉強会がありましてね、今では政治家も山里会へ呼ばれれば一人前と言われるくらいになったんですが、元は私とナベちゃん、早坂茂三、俵孝太郎ら昔のライバル記者だった連中が4〜5人で集まって酒なんか飲んでたのが始まりだったんです。早坂はかつて東京タイムズの記者で、あそこは小さい会社で社用車なんかなかったから、ナベちゃんや我々が車で取材に行くときに、東京タイムズを回って早坂を拾ってあげたりしていたんですよ。 ――ライバルでありながら助け合っていた。 三宅 そう。その早坂が2004年に死んだとき、事情があって葬式が出せなかったんですよ。早坂には戸籍上の奥さんがいたけど長く別居状態で、別の女性と事実上の夫婦生活を送っていましてね。そして彼が死んだとき、同居していた女性が喪主になることを正妻がどうしてもOKしなかった。葬儀も出さないと。そしたらナベちゃんが「おい、久ちゃん(三宅氏)、我々で友人葬をやってやろうよ、骨を折ってくれないか」と言うわけです。それで私が早坂の家に電話をかけ、「いろいろ事情もおありだと思いますが、我々でやらせてもらえないか」と頼んだんだけど、どうしても首を縦に振らない。結局、東京では葬儀が出せなかったんですが、ナベちゃんは最後まで気にかけていた。彼をよく知る我々にとって、渡邉恒雄というのはそういう人物なんですよ。傲岸不遜なだけで新聞社のトップなんて務まるものではない。 ――その一方で、裏切った人間には冷酷な仕打ちをするという話も聞きます。 三宅 彼は昭和43年にワシントン支局長になるんですが、この人事は社内の序列でいえば栄転なんだけど、政治部長を目指していた彼にとっては事実上の左遷だったんですね。当時の政治部内には「渡邉派」と呼ばれるグループがあって、アメリカ在任中もナベちゃんに手紙で社内の情報を知らせていた人もいた。こういう人たちを、ナベちゃんは帰国後に政治部長を経て段々に偉くなり、実権を握ってから、みんな要職につけましたよ。その反面、「渡邉の時代は終わった」と去って行った連中には冷たかったね。まぁ、そういう面もすべて含めて渡邉恒雄だということなんですよ。 ●関連書籍/『別冊宝島1846 渡辺恒雄の虚像と実像』 <http://tkj.jp/book?cd=20184601>
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読売社会部OBでジャーナリストの大谷昭宏氏が勧告する「ナベツネ辞任のススメ」

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大谷昭宏氏
 昨年11月の清武英利元読売巨人軍GMの突然の会見に端を発した「清武の乱」。闘争の舞台はいよいよ法廷へ移されることに。東京地裁が第一回口頭弁論の期日を2月2日に指定したのは既報の通り(記事参照)。裁判の争点は、清武氏を解任した読売新聞社側の行為に正当性が認められるかどうかに絞られそうだ。  清武氏といえば、かつて読売新聞社会部記者として大企業の暗部に潜り込み、数々の経済スキャンダルをスッパ抜いてきた武勇伝の持ち主。今回の清武氏の「乱」がそんな記者魂の発露から来ていると指摘するのは、同じく元読売新聞社会部記者でジャーナリストの大谷昭宏氏だ。同じ読売OBでジャーナリストの大谷氏の目に、今回の騒動はどう映っているのか。都内某所で大谷氏に聞いた。(聞き手/浮島さとし) ――いわゆる「清武の乱」をどうご覧になりますか。 大谷氏(以下、大谷) 私は渡邉(恒雄)会長に問題があったと考えています。報道ではコーチ人事について、「清武君とは会ったけど詳しくは聞いていない」と言い訳しているようですが、これはずるいやりかたでね。事実は認めて本質は認めない。彼はいつもこのやり方をするんだけど、渡したほうは相手が当然見るものと理解するんであって(編注:昨年10月20日に清武氏が桃井前オーナーとともに渡邉会長を訪ねて提出した、来季の巨人軍コーチ人事等を記した文書のこと)、見てないなら「詳細は後日議論して結論を出そう」くらい言わなければ、部下はたまったもんじゃない。どこの会社にもいるじゃないですか、「俺は聞いてねえよ」って言い逃れして責任を下になすりつけるバカな上司が。それと同じですよ。 ――清武さんも大谷さんも読売新聞の社会部出身です。 大谷 といっても、彼はどちらかというと企業の内情や不正を書いたりする世界。第一勧業銀行総会屋事件や山一證券の破たんスクープなどが有名ですね。私は捜査一課の担当で、切った張ったの人殺しの世界だから(笑)。だから記者としてジャンルは違うんだけど、理解できる部分はありますよ。彼が記者時代に書いたスクープで、証券会社や金融機関のトップの首が飛んだわけですが、こうした情報は企業内部でわずかな良識派とも言える人たちの勇気ある告発がもとになっている。そういう取材を続けてきた彼が、「ナベツネが相手だから」と自己保身に走ってしまったら、かつて告発してくれた人たちからすれば、「お前の社会正義は何だったんだ」という話になる。つまり、彼自身が企業政治にどう挑むのかという、その答えが今回の「乱」だったのではないか。彼の記者としてのDNAが目覚めたんだと、私はそう理解していますけどね。 ――渡邉恒雄という方は、敵が多い反面、ファンも多いように感じます。 大谷 「じじい」特有のかわいさがあるんですよ(笑)。新聞記者に揉みくちゃにされて「清武より暴力的だ!」なんて言ったりしてるけど、VTRをよく見ると「君らの苦労もわかる。おれも記者だったし、散々やってきたよ」なんて最後に言ってるわけ。そうすると記者はホロっときて「なかなかいい爺さんじゃねえか」となる。まさに食えない「じじい」というわけでね(笑)。昔から人たらしなんですよ。政治部の若手記者時代は大野伴睦さんという大物代議士を転がし、中曽根康弘さんを転がし、散々「じじ殺し」をしてのしあがってきた。そういう人心掌握術は、(田中)角栄さんに似ているところがあるね。 ――大谷さんは元大阪読売の記者でしたが、渡邉さんはどんな方でしたか。 大谷 僕は大阪の社会部育ちだけど、ナベツネという存在を意識したときは副社長になってたかな。もちろん彼は東京本社だし、立場上も直接やりとりすることはなかったけど、当時の社長は大阪本社を作った務台(光雄)さん。だから、彼は大阪をすごくかわいがってくれた。ところが、ナベツネからすれば、大阪は自分の言うことを聞かない。なので、次々と自分の息のかかった人間を大阪に送り込んできた。あと、彼の社会部嫌いは筋金入りで、「社会部帝国主義」なんて言ってみたり、社会部記者を「紅衛兵」って呼んでみたりね(笑)。自分を可愛がってくれた大野さんや中曽根さんを社会部が嗅ぎまわったり批判したりすると、「おまえら紅衛兵なんか糞の役にも立たねえじゃねえか、政治家なんて少々のことは目をつぶって育てていくんだ」と言ったりね(笑) ――読売批判をすると関連メディアから仕事が来なくなるというのは本当ですか。 大谷 僕は今でも大阪の読売テレビからは声がかからないんですよ。日本テレビには出るけどね。たまに事情を知らない読売テレビの若い人間がオファーしてくるんで、「上司に確認してみたか」と聞くと、数日してから「申し訳ありません......」と(笑)。別に渡邉さんが命令してるわけじゃない。部下が気を使って自主規制しているんでしょう。ただ、こういうことを部下にさせてしまうことが問題なんですよ。今、彼の周りにはイエスマンしかいない。今回の騒動で裁判なんて愚行に走ったのも、もし氏家(齊一郎・日本テレビ元会長)さんが生きてたら「ナベちゃん、やめとけ」くらいのことは言ったと思いますよ。そういう仲間や側近を育ててこなかったことが、彼の最大の罪なんですよ。 ●関連書籍/『別冊宝島1846 渡辺恒雄の虚像と実像』 <http://tkj.jp/book?cd=20184601>
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巨人軍史上最悪の騒動から浮かび上がる最後の独裁者・ナベツネの実像


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『別冊宝島1846 渡辺恒雄の虚像と実像』
(宝島社)
 日本一の人気球団・読売ジャイアンツを舞台にした平成最大のお家騒動。闘いのステージは、双方が提訴し合うという泥沼の法廷合戦へ。東京地裁はこのほど、第一回口頭弁論の期日を2月2日に指定した。ここ最近、やや沈静化していたかに見えた「清武の乱」への社会的注目度も、裁判の進行とともに再び高まることになりそうだ。  訴訟の争点について、企業法務に詳しいA弁護士は「争点はただ一点。清武英利氏の解任行為に正当な理由があったかどうか」と説明する。  訴訟内容を簡単に整理すると、読売側が訴訟の根拠としているのは、清武氏の行動が取締役として「忠実義務」と「善管注意義務」に違反しており、従って解任は妥当だというもの。一方、清武氏側は解任に「正当な理由」はないと主張し、ゆえに本来得られていたはずの報酬と、読売側からの反論で傷つけられた名誉に対する慰謝料として、合わせて約6,000万円を請求するというものだ。A弁護士が言う。 「今回のように双方が提訴し合う場合は、二つの訴訟を別々にやると大変なので、併合審理といって一つの裁判として進めます。本来なら立証責任は原告側にありますが、今回は双方が提訴しているので、こういう場合は裁判官が争点を整理して、『あなたのほうがこれを立証しなさい』と裁判の方向を決めます。一般に読売側のほうが社会的立場は強いですから、司法における弱者救済の原則からも、裁判所は読売側に立証責任を求める形になるでしょう」  つまり読売側にすれば、これまでの清武氏の言動が、取締役の忠実義務や善管注意義務に違反し、これが渡辺恒雄会長や読売グループの名誉を毀損したと立証できれば、「解任の正当性」が証明できるということになる。取締役解任の正当性が認められた判例では、企業情報を顔見知りの記者に漏らした取締役や、職責に耐えられないほど心身に支障をきたしていた役員などの例がある。こうした事例と比較した場合、今回の清武氏の行動は「正当性」という点でどう判断されるのか。A弁護士が続ける。 「読売側が解任の正当性を立証するのは、一般が思うほど簡単ではない。たとえば、江川卓入閣の暴露が営業上の秘密にあたるかは、その情報が、【1】非公知で、【2】有用で、【3】秘密事項として管理されていた、という『営業秘密の3要素』を満たしている必要があります。渡辺会長が当初言っていたような『原監督と話題にあがった程度』とか『正式ではない話』ならば、営業上の秘密とまでは認定されない可能性もあります」  ということは、逆に考えれば「江川入閣」が営業上の秘密であることを立証するには、渡辺会長や原辰徳監督、江川氏らが、この件をどれほど現実的に認識していたかを、法廷で証明する必要に迫られる可能性もある。となれば、原監督や江川氏らが証人として出廷を求められる必然性は十分にある。この点を最も危惧するのは、ジャーナリストの大谷昭宏氏だ。 「争点のキーパーソンが原監督や江川氏となれば、本人に尋問しなければ裁判にならない。となれば、裁判所としても一回は法廷に呼んで話を聞こう、となる。そうなれば一番恥をかくのは読売側で、一番の被害者は野球ファンです。シーズン中に監督とヘッドコーチが法廷に呼ばれるなんて前代未聞。どこがファンを大事にしているんだ、という話にもなります。だから、実は読売は、訴訟を起こして逆に窮地に追い込まれている面もあるわけです」  さらに問われるのは、監督らが出廷する可能性までを、渡辺会長が想定していたのかという点だ。もし想定していたのであれば、ファン無視の許されざる暴挙であり、仮に想定できていなかったのであれば、もはや老害と言われてもしかたがないだろう。  また、読売側が今回、先に法廷闘争に持ち込んだ手法を、法律論とは別に企業のあり方として疑問を呈するのは、企業コンサルティング会社(株)ブランド・コアCEOで武蔵野学院大学客員教授の福留憲治氏だ。 「多くの弁護士は、相談を受ければ弁護費用を稼ぐために裁判を勧めるでしょうが、言うまでもなく訴状の内容はすべて公開情報になりますから、訴訟が長引けばさまざまな事実が表に出てきて、場合によっては読売グループのイメージが失墜する可能性も考えられます」  とはいえ、今回の裁判が清武氏側にとって厳しいというのは多くの識者の一致した意見。『菊とバット』(文藝春秋)などの著書で知られるジャーナリストのロバート・ホワイティング氏は、清武氏には一部同情しながらも、主張にはやや無理があると考えている。 「読売ホールディングスは巨人軍の100%親会社ですから、その親会社の役員が子会社の事業活動に口をはさむのは、どの会社でもあることです。いいか悪いかは別にして、これを重大なコンプライアンス違反と裁判で主張するのは無理があるでしょう」  また、別の角度から「ナベツネ有利」を予測するのは先のA弁護士だ。 「渡辺さんが今回依頼した『TMI総合法律事務所』(東京都港区)は、元最高裁判事が3名も天下りをして顧問弁護士となっている大手事務所。裁判所が公平だなんていうのは幻想で、力のある事務所に手心をくわえる判決が多いというのは公然の事実です。この時点で『ナベツネの勝ちだな』とウワサしている同業者は多いですよ(笑)」  ともあれ、渡辺会長が原監督らの出廷も顧みずに提訴に突き進んだ行為を、暴挙と批判する声は多い。たとえ勝訴しても得られるものは少なく、リスクはあまりに大きい。「最後の独裁者」が、晩節を汚してまで求めているものは一体何なのか。着地点はもはや、本人にすら見えていないのかもしれない。 (文=浮島さとし) ●関連書籍/『別冊宝島1846 渡辺恒雄の虚像と実像』 <http://tkj.jp/book?cd=20184601>
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巨人軍史上最悪の騒動から浮かび上がる最後の独裁者・ナベツネの実像

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『別冊宝島1846 渡辺恒雄の虚像と実像』
(宝島社)
 日本一の人気球団・読売ジャイアンツを舞台にした平成最大のお家騒動。闘いのステージは、双方が提訴し合うという泥沼の法廷合戦へ。東京地裁はこのほど、第一回口頭弁論の期日を2月2日に指定した。ここ最近、やや沈静化していたかに見えた「清武の乱」への社会的注目度も、裁判の進行とともに再び高まることになりそうだ。  訴訟の争点について、企業法務に詳しいA弁護士は「争点はただ一点。清武英利氏の解任行為に正当な理由があったかどうか」と説明する。  訴訟内容を簡単に整理すると、読売側が訴訟の根拠としているのは、清武氏の行動が取締役として「忠実義務」と「善管注意義務」に違反しており、従って解任は妥当だというもの。一方、清武氏側は解任に「正当な理由」はないと主張し、ゆえに本来得られていたはずの報酬と、読売側からの反論で傷つけられた名誉に対する慰謝料として、合わせて約6,000万円を請求するというものだ。A弁護士が言う。 「今回のように双方が提訴し合う場合は、二つの訴訟を別々にやると大変なので、併合審理といって一つの裁判として進めます。本来なら立証責任は原告側にありますが、今回は双方が提訴しているので、こういう場合は裁判官が争点を整理して、『あなたのほうがこれを立証しなさい』と裁判の方向を決めます。一般に読売側のほうが社会的立場は強いですから、司法における弱者救済の原則からも、裁判所は読売側に立証責任を求める形になるでしょう」  つまり読売側にすれば、これまでの清武氏の言動が、取締役の忠実義務や善管注意義務に違反し、これが渡辺恒雄会長や読売グループの名誉を毀損したと立証できれば、「解任の正当性」が証明できるということになる。取締役解任の正当性が認められた判例では、企業情報を顔見知りの記者に漏らした取締役や、職責に耐えられないほど心身に支障をきたしていた役員などの例がある。こうした事例と比較した場合、今回の清武氏の行動は「正当性」という点でどう判断されるのか。A弁護士が続ける。 「読売側が解任の正当性を立証するのは、一般が思うほど簡単ではない。たとえば、江川卓入閣の暴露が営業上の秘密にあたるかは、その情報が、【1】非公知で、【2】有用で、【3】秘密事項として管理されていた、という『営業秘密の3要素』を満たしている必要があります。渡辺会長が当初言っていたような『原監督と話題にあがった程度』とか『正式ではない話』ならば、営業上の秘密とまでは認定されない可能性もあります」  ということは、逆に考えれば「江川入閣」が営業上の秘密であることを立証するには、渡辺会長や原辰徳監督、江川氏らが、この件をどれほど現実的に認識していたかを、法廷で証明する必要に迫られる可能性もある。となれば、原監督や江川氏らが証人として出廷を求められる必然性は十分にある。この点を最も危惧するのは、ジャーナリストの大谷昭宏氏だ。 「争点のキーパーソンが原監督や江川氏となれば、本人に尋問しなければ裁判にならない。となれば、裁判所としても一回は法廷に呼んで話を聞こう、となる。そうなれば一番恥をかくのは読売側で、一番の被害者は野球ファンです。シーズン中に監督とヘッドコーチが法廷に呼ばれるなんて前代未聞。どこがファンを大事にしているんだ、という話にもなります。だから、実は読売は、訴訟を起こして逆に窮地に追い込まれている面もあるわけです」  さらに問われるのは、監督らが出廷する可能性までを、渡辺会長が想定していたのかという点だ。もし想定していたのであれば、ファン無視の許されざる暴挙であり、仮に想定できていなかったのであれば、もはや老害と言われてもしかたがないだろう。  また、読売側が今回、先に法廷闘争に持ち込んだ手法を、法律論とは別に企業のあり方として疑問を呈するのは、企業コンサルティング会社(株)ブランド・コアCEOで武蔵野学院大学客員教授の福留憲治氏だ。 「多くの弁護士は、相談を受ければ弁護費用を稼ぐために裁判を勧めるでしょうが、言うまでもなく訴状の内容はすべて公開情報になりますから、訴訟が長引けばさまざまな事実が表に出てきて、場合によっては読売グループのイメージが失墜する可能性も考えられます」  とはいえ、今回の裁判が清武氏側にとって厳しいというのは多くの識者の一致した意見。『菊とバット』(文藝春秋)などの著書で知られるジャーナリストのロバート・ホワイティング氏は、清武氏には一部同情しながらも、主張にはやや無理があると考えている。 「読売ホールディングスは巨人軍の100%親会社ですから、その親会社の役員が子会社の事業活動に口をはさむのは、どの会社でもあることです。いいか悪いかは別にして、これを重大なコンプライアンス違反と裁判で主張するのは無理があるでしょう」  また、別の角度から「ナベツネ有利」を予測するのは先のA弁護士だ。 「渡辺さんが今回依頼した『TMI総合法律事務所』(東京都港区)は、元最高裁判事が3名も天下りをして顧問弁護士となっている大手事務所。裁判所が公平だなんていうのは幻想で、力のある事務所に手心をくわえる判決が多いというのは公然の事実です。この時点で『ナベツネの勝ちだな』とウワサしている同業者は多いですよ(笑)」  ともあれ、渡辺会長が原監督らの出廷も顧みずに提訴に突き進んだ行為を、暴挙と批判する声は多い。たとえ勝訴しても得られるものは少なく、リスクはあまりに大きい。「最後の独裁者」が、晩節を汚してまで求めているものは一体何なのか。着地点はもはや、本人にすら見えていないのかもしれない。 (文=浮島さとし) ●関連書籍/『別冊宝島1846 渡辺恒雄の虚像と実像』 <http://tkj.jp/book?cd=20184601>
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引くに引けなくなっちゃった?
 読売巨人軍の前球団代表兼ゼネラルマネジャー清武英利氏による内紛問題で、11月27日には球団側が清武氏を相手に訴訟を起こす準備を行っていることが判明。これに対し、清武氏側も12月中に提訴を行うべく準備中だという。清武氏がメディアで渡辺恒雄球団会長への批判を繰り返す一方で、28日付の朝日新聞には、なんとライバル紙の会長兼主筆であるにもかかわらず、ナベツネ氏のインタビュー記事が掲載。「ナベツネ VS 清武」の構図が浮き彫りになる中、両者の争いは泥沼化の様相を呈してきた。  スポーツ紙記者は次のように話す。 「天下の大巨人軍が前GMを訴えるなんて、極めて異例のこと。だけど、訴訟沙汰になって球団側にメリットがあるとも思えない。清武さんが言うように提訴はできないんじゃないか」  一方、読売新聞関係者は「意外に思えるかもしれませんが、わが社では新聞記者が社長室など管理部門の長を経て、巨人軍の代表に任ぜられるのは出世コースなんです。だから、これまで政治部や社会部のナベツネさんの腹心とも言える敏腕記者が歴任してきた。それが今回、子飼いとも言える清武さんが独断で記者会見を開き痛烈なナベツネ批判を行ったのは、ナベツネさんにとっては大きなショックだったはずだし、激しい怒りを覚えたはず。まあ、だからといって訴訟を起こすというのは、ナベツネさんも大人げないけどね(苦笑)」と明かす。  これまで独裁者として巨人軍のみならずプロ野球界を牛耳ってきた渡辺会長に公然と異を唱えた清武氏に対し、当初は喝采の声を上げる向きもあったが、一連の報道によって明らかになったのは巨人軍の編成における清武氏の独裁ぶり。さらに清武氏が自身の監査役への就任と引き換えに渡辺氏の会長退任を要求するに至っては、世間はしらけるばかり。両者ともにコンプライアンスの順守をめぐって争う構えだが、結局はナベツネ氏と清武氏の私闘に過ぎないのではないか。 「犬も食わないケンカというやつですよ(笑)。仮に裁判で球団側が自らの正当性を認めさせることができたとしても、さほど意味があるとも思えないし、清武さんの言い分が認められてナベツネさんが会長を退任するとも思えない。両者とも落としどころが見いだせないわけだから、ナベツネさんも清武さんも今は頭に血が上っているけど、時間が経って頭を冷やして冷静になれば訴訟は沙汰やみになったりして(笑)」(前出・スポーツ紙記者)  怒り心頭のあまり互いに批判の応酬を繰り広げるナベツネ氏と清武氏だが、結局両者とも何がしたいのかさっぱり分からないというのが世間の正直な感想。ただ一つ明白なのが、彼らの頭の中にはプロ野球ファンのことなど微塵もないということだけである。 (文=牧隆文)
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落球誤審の脇谷「テレビの映りが悪い」発言に電機大手の広報が反論!

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読売巨人軍公式サイトより
 20日に兵庫・阪神甲子園球場で行われたプロ野球・阪神×巨人の"誤審騒動"が波紋を広げている。  問題の場面は7回裏の阪神の攻撃中。二死一、三塁で阪神ブラゼルの打球がセカンドの後方にフラフラと上がり、二塁手の脇谷が後ろ向きで手を伸ばしたシーンだ。ボールは脇谷のグラブをかすめてグラウンドに落ちたが、土山一塁塁審はこれをキャッチしたとしてアウトを宣告。甲子園のスタンドからは大ブーイングが巻き起こり、阪神・真弓監督も猛烈な抗議を行ったが、判定が覆ることはなかった。  試合は結局、5-4で巨人が勝利したが、問題の"誤審"場面をめぐってはネット上の掲示板も大炎上。すぐにテレビ中継のVTRがYouTubeなどにアップされ、脇谷の落球シーンが繰り返し再生されては「やはり誤審だ」という書き込みが相次いだ。   さらに、こうした炎上に油を注いだ形になったのが、試合後の報道だ。スポーツニッポンが脇谷のコメントとして「捕りましたよ。自分の中ではスレスレのところでやってますから。VTR? テレビの映りが悪いんじゃないですか」と含み笑いで主張していたことを伝えると、掲示板には「このコメントはあかんわ 巨人軍は紳士やろ」「プレーと判定は仕方ないが、この発言はない」などの批判コメントや「やっぱりアナログ放送はダメだな、落ちてるようにしか見えない」「ウチのテレビが壊れているのか」などの皮肉コメントが殺到する事態となっている。  この脇谷の「テレビの映りが悪いんじゃないか」という発言について、国内大手電機メーカーの広報担当者はサイゾーの取材に対し、「その場で起こったことを、ありのままに表現するのがテレビの良さだと認識している。昨日の試合は個人的にも観戦していたが、脇谷選手の発言については、お客さまの判断に委ねたい」とコメント。  震災の影響で、開幕前から挙行の是非について議論を呼んだ今年のプロ野球シーズン。開催そのものに否定的な声も少なくない中、NPB(日本野球機構)は「全試合をチャリティー試合とする」と宣言しており、この日も選手たちは喪章をつけて試合に臨んでいる。プロスポーツやエンターテインメント産業全般の在り方が問われている時期だけに、各選手はプレーだけでなく言動にも注目が集まっていることを自覚した方がよさそうだ。
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