ソウル市の東にはずれにある「ソウル岩寺洞(アムサドン)遺跡」を訪れた。韓国を代表する新石器時代の遺跡なのだが、原始人ファンを魅了してやまないスポットというウワサである。 地下鉄8号線の終点「岩寺(アムサ)」駅で下車し、徒歩15分。空き地だらけの牧歌的なエリアにそれは現れた。相原コージ的なワンシーン
券売所でチケット500ウォン(50円)を購入。「ユネスコ世界遺産登録を推進します」という看板が掲げられた、チケットをチェックする人は誰もいないゲートをくぐると、そこには一見、ただの公園が広がっていた。発掘中のエリアや竪穴式住居も少しあるが、そこまで原始推しではない。お年寄りがベンチで囲碁をし、家族が散歩する、普通の公園だ。 さらに進むと、新石器時代を紹介する真面目な展示館が現れるが、原始マニアを興奮させるほどの目新しさはない。見た目は普通の公園
展示館内。目が怖いよ
徒歩でも無理なく一周できる規模で、貴重な出土品が発掘されているとしても、ユネスコ世界遺産を目指すには地味すぎるんじゃないの? と思っていたところ、公園の一番奥に、これまでとは力の入れ具合が全然違うテンションの高いエリアが!お決まりの原始人顔ハメ
目を凝らすと、原始人がウヨウヨ……。こここそが岩寺洞遺跡の要、2010年に登場した「体験村」だ。 新石器時代の村を再現したエリアに、リアルすぎる実物大の原始人像が乱立! そのあまりの生々しさに、あちこちから「うほーい」と叫び声が聞こえてきそう。 最高なのは、それぞれの像にほとんど説明がないということ。だだっ広い空の下に、原始人たちはただいるだけだ。原始、きたー!
ウッチャン?
竹中直人?
「それは置いといて」の子ども。なんかむかつく
「韓国はゆるキャラではなく、マジキャラの国」というのは私の持論だが、必要以上にリアルな原始人たちに、時折イラっとしながらも大興奮。なんの曇りもない素敵なお顔に囲まれているうちに、こちらも全裸になって原始と交わりたい気分になった。原始、いいよね! 最初に公園を見た時はどうかと思ったが、こんなハイクオリティの原始人像をもっともっと増やせば、本気でユネスコ世界遺産をゲットできるのではと思った。新石器時代の出土品がかすんで見えるような、兵馬俑クラスの大遺跡を目指してほしいものだ。うさぎ死んでる
(取材・文=清水2000) ●ソウル岩寺洞遺跡 住所 ソウル市江東区オリンピック路875 営業時間 9:00~18:00 定休日 月曜、1月1日 入場料 成人500ウォン アクセス 地下鉄8号線「岩寺」駅4番出口から徒歩15分公園の端っこに恐竜戦車みたいなのが放置されていた。しかし、トリケラトプスは原始人と関係ないのでは……。


















