セウォル号の沈没事故で、安全管理能力の低さが露呈した韓国。救助活動の遅れ、乗組員に義務付けられている避難訓練の怠慢などが暴かれ、今回の事故を“人災”と評する専門家も少なくない。「中央日報」は「『先進国』の名刺をしばらく引っ込めよう」との記事を掲載したが、「しばらく」でいいのかどうかは、はなはだ疑問だ。 というのも、韓国は海上事故に限らず、あらゆる面で安全に対する意識が低いと言わざるを得ないからだ。地震対策も、その一つとして挙げることができる。 そもそも韓国は地震の安全地帯として知られているが、近年その状況は変わってきている。昨年、韓国国内では計90回を超える地震があり、観測史上最多を記録。去る4月1日にも韓国中西部でマグニチュード5.1の地震が発生しており、これは韓国において歴代4番目の規模だったという。韓国メディアによると、その地震の原因について気象庁側は「韓国には地質構造を研究できる装備や資料が足りず、具体的な原因を分析するのは難しい」と、こぼしていたそうだ。 地震が増えることは自然現象であるため仕方がないが、問題はその対策にある。韓国では国土交通部の規定する3階建て以上、高さ13メートル以上の建物には耐震設計が施されなければならない。しかし、耐震化の対象となる建物のうち、実際に耐震設計が施されている建物は全体の30.2%にすぎないというデータもある。特に学校施設に至っては、全体の23.4%しか耐震化されていないというのだから驚きだ。 ただ、耐震設計が施されていない程度であれば、マシなのかもしれない。なぜなら最近、震度0で崩れる道路があったぐらいだからだ。世にも珍しい事故が起きたのは全羅南道・木浦市のとあるアパート前の道路。約80mの道路が一瞬のうちに崩れ去った。まるで大地震が起きたかのように道路はひび割れ、駐車していた車も大きく傾いた。アパートの住民は、「台所で家事をしていたら、何かが崩れる大きな音がした。あまりに怖くて、すぐに部屋から逃げました」と振り返る。道路の崩壊によって、アパート住民3人が入院する被害に遭った。 同アパートの隣では新築マンションの建築工事が行われており、その工事によって昨年から道路にひび割れが起きていたという。もちろん、アパート住民はその事実を市に伝え、何度も危険性を訴えていた。しかし、「市と建設業者が癒着している」ため、彼らの声は届かず。後に判明した事故の原因は、やはり無理な工事にあった。つまり、起こるべくして起こった“人災”だったのだ。 沈没事故によって海上事故への対策がクローズアップされているが、そもそもあらゆる分野で安全管理に疑問が残る韓国。人々の意識改革が急務なのかもしれない。イメージ画像
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韓流ブーム終了後も動員衰えないリュ・シウォン「本国ではブラック芸能人そのもの」
第一次韓流ブーム時、ぺ・ヨンジュンらと共に人気を博した俳優のリュ・シウォンが、日本デビュー10周年を記念するファンミーティングを行った。3月31日と4月2日の両日、それぞれ神奈川県横須賀市と兵庫県神戸市で開催されたイベントには、8,000人ものファンが集結。第一次ブームが去って約10年がたつが、これほどの動員力を誇るのは、さすがに“腐っても鯛”といったところか。 「ファンミーティングは1日に2回、計4回行われたので、実際には1回につき2,000人の動員なんですけどね。それでもチケットは瞬時に全席売り切れたそうで、ブームが終わった中、さすがの動員力です。リュ・シウォンのファンは50代以上の女性ファンが圧倒的に多いので、人気もそれだけ根強いものがあるのでしょう」(韓流エンタメ誌編集者) リュは両班(ヤンバン、日本でいうところの貴族)の出であることから、上品さやクリーンさを売りにした好青年キャラで日本のオバサマたちを熱狂させたが、韓国でのイメージは“ブラック芸能人”そのもの。 「1995年にひき逃げによる死亡事件を起こしたにもかかわらず、名門のコネを利用して罪を逃れた上に、反省の色もなく趣味のカーレースに興じていたことが韓国で大バッシングを受け、たまらず日本へ逃げ出したんです。ほとぼりが冷めるまで韓流ブームに沸く日本で芸能活動を行っていましたが、ブーム終了後は帰国して司会業を中心に活動していました。しかし、その後も主演ドラマのドタキャンや離婚訴訟など、トラブルが相次いでいる始末。そんなリュのブラックぶりを決定付けたのが昨年、妻を脅迫・暴行した容疑で700万ウォン(約70万円)の罰金刑を宣告されたこと。リュは上告していますが、妻のクルマにGPSを取り付けて位置情報を収集したり、ヤクザを引き合いに出して脅したりするなど、かなり悪質だったようです」(同) その妻との離婚訴訟は現在も継続中で、その過程でリュの度重なる浮気が明らかになるなど、泥沼の様相を呈している。そんなこともあってか、イベントではファンを前に「過去数年間は個人的につらい時間を過ごしています」と漏らし、涙する場面も見られた。 「『自分を信じて待っていてほしい』『必ず困難を克服して、皆さんの前に再び堂々と立つことをお約束します』などと語っていたそうですが、韓流ブームが終わった今、リュが帰ってくる場所なんて日本にもなくなりそうですけどね」(同) 名門の出で芸能人であるという特権意識にあぐらをかいていては、早晩、日本のオバサマたちにも見捨てられてしまうかも?『Season』(avex trax)
韓国の国際結婚事情が変化!? ベトナム人を嫁にするワケ
韓国人男性とベトナム人女性の国際結婚が増えている。韓国統計庁によると、韓国人男性の国際結婚相手は05~10年までは中国人女性が首位をキープしていたが、11年はベトナム人女性が逆転。その数は7636件に達しており、韓国人男性と外国人女性の国際結婚全体の34.3%を占めている。最新である12年の統計でも、全体の31.9%と非常に高い比率となった。 増加の背景には、韓国とベトナムの緊密度が関連しているとの見方がある。両国が国交を樹立した92年当時に比べると、現在の貿易規模は43倍に跳ね上がり、人的交流はなんと584倍に増えたという。韓国はベトナムへの投資額で世界第4位、二国間援助額では第2位を記録しているのだから、その緊密度は世界有数ともいえるだろう。 経済交流、人的交流が活性化したことで結婚件数が増えているわけだが、韓国人男性とベトナム人女性という組み合わせに、違和感を抱く人もいるかもしれない。というのも、両国間には深刻な“歴史問題”があるからだ。 今日も韓国でタブー視されているその歴史問題は、60~70年代のベトナム戦争時代にさかのぼる。韓国は当時、30万人もの兵士を南ベトナムに送り込み、ベトナムの複数の村で大量虐殺を行ったとされている。さらにベトナム人女性に対しては性的暴行も加えたとの証言もあり、強姦によって生まれた混血児は“ライダイハン”(ベトナム語で、動物を含む「混血雑種」を意味する蔑称)と呼ばれた。不幸の産物であるライダイハンは、ベトナム国内で差別の対象になっているそうだ。ベトナム派兵から50年を迎えた今年になっても、韓国政府は過去の蛮行に対して公式な謝罪をしていない。そんな因縁を持つ両国の男女が、喜々として国際結婚しているのだから皮肉だ。 では、一体どんな韓国人男性がベトナム人女性と結婚しているのだろうか? とある韓国メディアは国際結婚に走る韓国人男性について、「障害者や低所得層のように、国際結婚しか選択肢のない人」と分析している。また別のメディアは「40代中盤を越えた農村の独身男」とも。つまり、韓国国内で結婚相手を見つけることができない韓国人男性が、ベトナム人女性との国際結婚に踏み切っているというのだ。 一方のベトナム人女性はというと、韓国メディア「来日新聞」は「結婚生活よりも離婚を念頭に置いた“計画離婚”のために、韓国行きを選択する外国人女性が増えている」と解説。そして、「韓国人男性が被害者となった国際結婚28件を分析してみると、15件が“婚姻成立後、外国人女性が入国せず”、10件が“結婚後2カ月以内で外国人女性が家出”となった。そして摘発された外国人売春婦13人のうち、9人は国際結婚の離婚者だった」と伝えた。 国内に結婚相手がいない韓国人男性と、韓国でひと儲けしたいベトナム人女性の利害がぴたりと一致しているというわけだ。何かと問題の多い国際結婚を取り締まるために、韓国政府は4月1日から結婚移民の基準を強化したが、その効果が表れるまでは時間を要するだろう。 膨れ上がる韓国人男性とベトナム人女性の国際結婚。生まれくる“次代のライダイハン”に、明るい未来があればいいのだが。イメージ画像(photo by manhhai from flickr.)
お手軽な手続きで健康な人が強制入院!? 韓国で精神病患者が急増しているワケ
韓国では最近、精神科病院に入院する人が急増しているという。極度の競争社会によるストレスが原因かと思いきや、どうやら精神病患者自体が急激に増えているというわけではないらしい。なんと、健康でありながら本人の同意もなく“強制入院”させられる人が増加しているというのだ。その数は、ここ4年間で10倍に膨れ上がったと分析されている。 そもそも韓国の強制入院のプロセスは、あまりに“お手軽”だ。その法的根拠となっている精神保健法第24条では、以下のように規定されている。 「精神医療機関などの責任者は、精神疾患者の保護義務者2人の同意(保護義務者が1人の場合は1人の同意とする)があり、精神健康医学科専門医が入院の必要があると判断した場合に限り、当該精神疾患者を入院させることができる」 これがいかに異常なことかは、他国と比べてみるとわかりやすい。イタリアは強制入院制度自体がないし、アメリカやドイツなどは法官の同意がなければ入院させることができない。日本の措置入院も、都道府県知事への通報や「指定する2人以上の指定医の診察」などが必要だ。しかし韓国では、保護者2人の同意と精神科病院の医師だけで、つまり第三者を介さず入院を強制できるのだ。韓国の精神科病院の入院患者のうち87%以上が強制入院というデータは、その手軽さを雄弁に語っている。 保護者とは多くの場合、本人の両親や兄弟など家族を指す。したがって、精神科病院に強制入院させている実行者は、ほかでもなくその家族なのだ。「相続問題で姉を」「会社の経営権を奪うために弟を」「巨額の補償金のために姪を」などなど、自分の利益のために家族・親族を強制入院させた事例は枚挙にいとまがない。家族の同意で入院となった“患者”は、退院の際も家族の同意が必要となる。入院を強制された理由が理由であるため、出る自由はほとんどないといえるだろう。 さらに問題なのは、精神科病院側がそんな家族と結託している事実だ。韓国では、精神科病院の患者1人に対して月100~150万ウォン(約10~15万円)が健康保険公団や国家から支給される。保護義務者から入院の相談をされた病院側の医師がどんな対応をするかは、想像に難くないだろう。ある弁護士はメディアにこう証言する。 「患者1人を閉じ込めておけば、月150万ウォンの収入が創出されて、それが精神科病院の収入源になっています。医師は診断もしない。形式的に保護義務者の言葉だけを聞いて書類を作ります。とても不純な意図によって……」 治療のためではなく、“監禁手段”として悪用されている韓国の精神科病院。制度が悪いのか、それとも人が悪いのか。いずれにせよ、強制入院が重大な人権侵害であることだけは間違いないだろう。イメージ画像(「Thinkstock」より)
お手軽な手続きで健康な人が強制入院!? 韓国で精神病患者が急増しているワケ
韓国では最近、精神科病院に入院する人が急増しているという。極度の競争社会によるストレスが原因かと思いきや、どうやら精神病患者自体が急激に増えているというわけではないらしい。なんと、健康でありながら本人の同意もなく“強制入院”させられる人が増加しているというのだ。その数は、ここ4年間で10倍に膨れ上がったと分析されている。 そもそも韓国の強制入院のプロセスは、あまりに“お手軽”だ。その法的根拠となっている精神保健法第24条では、以下のように規定されている。 「精神医療機関などの責任者は、精神疾患者の保護義務者2人の同意(保護義務者が1人の場合は1人の同意とする)があり、精神健康医学科専門医が入院の必要があると判断した場合に限り、当該精神疾患者を入院させることができる」 これがいかに異常なことかは、他国と比べてみるとわかりやすい。イタリアは強制入院制度自体がないし、アメリカやドイツなどは法官の同意がなければ入院させることができない。日本の措置入院も、都道府県知事への通報や「指定する2人以上の指定医の診察」などが必要だ。しかし韓国では、保護者2人の同意と精神科病院の医師だけで、つまり第三者を介さず入院を強制できるのだ。韓国の精神科病院の入院患者のうち87%以上が強制入院というデータは、その手軽さを雄弁に語っている。 保護者とは多くの場合、本人の両親や兄弟など家族を指す。したがって、精神科病院に強制入院させている実行者は、ほかでもなくその家族なのだ。「相続問題で姉を」「会社の経営権を奪うために弟を」「巨額の補償金のために姪を」などなど、自分の利益のために家族・親族を強制入院させた事例は枚挙にいとまがない。家族の同意で入院となった“患者”は、退院の際も家族の同意が必要となる。入院を強制された理由が理由であるため、出る自由はほとんどないといえるだろう。 さらに問題なのは、精神科病院側がそんな家族と結託している事実だ。韓国では、精神科病院の患者1人に対して月100~150万ウォン(約10~15万円)が健康保険公団や国家から支給される。保護義務者から入院の相談をされた病院側の医師がどんな対応をするかは、想像に難くないだろう。ある弁護士はメディアにこう証言する。 「患者1人を閉じ込めておけば、月150万ウォンの収入が創出されて、それが精神科病院の収入源になっています。医師は診断もしない。形式的に保護義務者の言葉だけを聞いて書類を作ります。とても不純な意図によって……」 治療のためではなく、“監禁手段”として悪用されている韓国の精神科病院。制度が悪いのか、それとも人が悪いのか。いずれにせよ、強制入院が重大な人権侵害であることだけは間違いないだろう。イメージ画像(「Thinkstock」より)
韓国現代史・最大のタブー 済州島4.3事件から考える、「被害者」と「加害者」の不確かな境界線
韓国で唯一の世界自然遺産・済州島。その美しい島には、年間1000万人を超える観光客が訪れる。だが、その絶景からは想像つかないような大量虐殺事件が起こったという“負の歴史”については、あまり知られていない。 済州島4.3事件――。1948年4月3日から1954年9月21日まで、済州島を舞台に繰り広げられた大量虐殺事件のことだ。 第二次世界大戦終了後、朝鮮半島は北側をソ連が、南側をアメリカが統治していた。アメリカ統治下の朝鮮半島南部では“単独選挙”が行われようとしていたが、済州島民はデモを起こしてそれに反対。1947年3月には、島民に対して警察が発砲し、6人が死亡する事件が起きた。 以降、島民と警察は感情的に対立。特に共産主義政党である南朝鮮労働党は、反警察活動を組織的に展開して、1948年4月3日に警察署を襲撃した。事態が深刻化すると、本土から送り込まれた鎮圧部隊が討伐を開始。鎮圧部隊は“アカ狩り”の名のもとに、一般島民を巻き込んだ無差別攻撃・集団虐殺を行ったのであった。当時、米軍は済州島を“赤い島(Red Island)”と規定したという。 4.3事件の犠牲者数は現在も正確にわかっていないが、『済州4.3事件真相究明と犠牲者名誉回復委員会』は、「暫定的に人命被害を2万5000人~3万人と推定」している。戦後の南北分断、韓国建国前後の複雑な国内情勢、そして冷戦構造が生んだ悲劇といえるだろう。 そんな韓国現代史・最大のタブーとされる4.3事件が、初めて劇映画化された。済州島の方言でジャガイモを意味する本作『チスル』は、韓国のインディペンデント映画動員記録を塗り替える大ヒットを見せ、釜山国際映画際で映画監督組合賞など4部門を席巻。アメリカのサンダンス映画祭では、韓国映画として初めてワールドシネマ・グランプリを受賞した。韓国、そして海外で絶賛された『チスル』は、満を持して3月29日より日本でも公開される(ユーロスペースほか全国順次公開)。 『チスル』を手がけた監督は、済州島で生まれ育った新鋭オ・ミヨル氏。「私の家系にも、この事件で犠牲になった人がいる」と語る彼に、韓国における4.3事件の実情、『チスル』の制作秘話、現在の日韓関係について、幅広く話を聞いた。 ――日本では、済州島4.3事件についてほとんど知られていません。韓国現代史のタブーともいわれていますが、韓国での認知度はどの程度なのでしょうか? オ・ミヨル監督 韓国の人たちが教育を通して、この事件を知ることはほとんどありません。今も多くの人にとっては“知らない事件”といえるでしょう。済州島でも事件に関する教育がほとんどないから、自ら知ろうとしなければ、あるいは教えてもらわなければ、事件のことはまったく知り得ない。教科書にも「4.3事件があった」くらいしか記載されていません。そういう無関心が、事件に関連した人たちに、さらなる傷を負わせているのが現状です。 とても対照的だと感じたのは、『チスル』の関係で光州市に行ったとき。光州では1980年に、民主化を求める市民が韓国軍と衝突して多くの死傷者を出した“5.18光州民主化運動”が起こっています。でもその事件に対して、光州の人たちはとてもオープンでした。政府が事件を反省し、今では光州が民主化運動の聖地となっているからでしょう。それに比べて済州島の人たちは、今も4.3事件に対して憎しみを持っており、60年前と何も変わっていないと思います。知っている人が少ないことからもわかるように、いまだに解決していない事件なのです。 ――なるほど。では、そんな4.3事件の惨事を世界に知ってほしいとの思いから、映画の制作に取り掛かったのでしょうか。使命感や責任感もあったのでは? オ監督 私はもともと責任感がない人間です(笑)。芸術家って、あまり責任感を持っていないじゃないですか。私自身、20代になるまで4.3事件を知らなかったし、関心もなかった。 でも、済州島で生活していると、生活のほとんどすべてが4.3事件と関係していることに気付いたんです。私が住んでいる場所も、事件のときに人が殺された場所であるし、済州国際空港の滑走路の下には、いまだに発掘されていない死体が眠っている。つまり、観光客が済州島に来たときは、墓地に降りているわけです。そんな身近で、生活の一部のような事件なのに、私はそれを知らずに過ごしてきた。だから『チスル』の撮影過程は、芸術家として自分自身を知っていく過程でもあったともいえる。自分のルーツとの出会いですね。(c)2012 Japari Film
もちろん、韓国政治に向けたメッセージという意味もあります。もともと4.3事件は、権力による犠牲という側面が強い。だから当然、政府は隠蔽しようとしてきた。金大中政権、盧武鉉政権になってようやくオープンになりましたが、李明博政権以降、つまり保守政権に戻って、またこの事件が埋もれようとしています。済州島民に“暴徒”という濡れ衣を着させようということもありました。済州島の人間として、非常に危険を感じたのも事実。そういうさまざまな思いが重なって、映画にしようと思ったのです。 ――映画を観ると、まず映像美に驚きました。また、劇中に映し出される洞窟は、当時逃げていた島民が実際に身を隠していた場所だと聞きました。 オ監督 私は『チスル』以前から、済州島で映画を撮影してきました。済州島の空間や空気感、その場所が持つ意味というのが、あまりに大きいことを感じていたからです。なので『チスル』でも、セットを使った撮影を最大限に避けました。実際の洞窟で撮影したのもそのため。空間も俳優なんです。済州という島には、風という俳優、波という俳優がいます。そういう場所が持つ意味が、とても大切な価値を持っている。 映像に関しては、済州島がもともと美しいという点に尽きます。誰でも写真を撮れば、上手に撮れますから(笑)。絵コンテはほとんど描かず、朝、現場に行ってから感覚で決めました。ありのままの済州島が美しいから、できたことだと思います。 でも、済州島が美しいからこそ、『チスル』はモノクロにしました。韓国の一般的な人は、済州島に「美しい場所」というイメージがあります。でもその美しさの裏に隠れている、悲しい物語を見ようとはしません。美しい景色で終わってしまうのです。そうならないように、人間が何かを美しいと感じる感覚の中で、最初に目に入る色を抜いたんです。 ――済州島の美しさと対照的に、残虐行為も描かれます。ただ、4.3事件の映画ということで虐殺シーンが多いだろうと勘繰っていましたが、思ったより少なかった印象もあります。 オ監督 確かに4.3事件を描くときに、虐殺シーンは意識せざるを得ない部分です。一般的に虐殺事件を語るときに、“何十万人”“何万人”という言葉をよく使いますよね。でも、『チスル』では、そういう抽象的な数字ではなく、生々しく具体的な個々人が亡くなった事実を重視しました。犠牲者数が多いから事件が大問題なのではなく、ある個人が権力によって殺されるということが、この事件の真の恐ろしさだと思います。結果として、映画がミニマムになってしまうかもしれない。でも、物語を持つ一人ひとりの人間が殺され、結果的に数万人も亡くなってしまうということを一番伝えたいと思いました。 それは、作品を通して亡くなった一人ひとりの魂を少しでも癒やしたかったから。この作品のテーマの一つは、犠牲者を慰霊すること。だから、作品自体をチェサ(祭祀=韓国の法事)形式で作りました。先にモノクロにした理由を述べましたが、韓国で法事を行うときは色物の服を着ないということも意識しました。 ――『チスル』は実際の事件を扱った作品ですが、あまりその歴史的背景が語られていないように思います。何かこう、考えさせる空白があるというか……。 オ監督 この映画を見ると、歴史映画でありながら、歴史的な背景についてはほとんど触れず、不親切な映画だと思います。そして、なぜ島民は殺されなければならなかったのか、なぜ死ななければならなかったのかという説明もほとんどしていません。 4.3事件の本質は、イデオロギーによって多くの人が犠牲になったというところにあると思います。でもこの事件に再び照明を当てるときに、イデオロギーの問題として語るのではなく、人間の問題として語るべきだと思いました。権力によって、誰にでも起り得る悲劇であること。自分自身とかけ離れた問題ではないということ。そんなことを伝えたかった。だから歴史的背景やイデオロギーをなるべく省いたんです。 4.3事件を人間の問題として見ると、亡くなった人だけが犠牲者ではないことに気づくはずです。当時、命令のために動かざるを得なかった韓国の軍人たちも、殺人を強制された面があると思います。人間の問題として、向き合うまなざしが必要だと考えました。 ――劇中、殺戮に反対する軍人を登場させたのは、そういった視点を持たせるため? オ監督 それは違いますよ。決して意図的ではなく、良心を持った軍人もいたという歴史的事実です。実際に軍隊から脱走して、街に逃げてきた軍人もいたんです。あまりに残酷なこと、不幸なことが多すぎて、これまで軍人の善行や優しさは見えずに隠れていたと思います。済州島でも、軍人はみんな“悪人”と考えてきました。でも、もしかしたら彼ら軍人も、殺害したくてしていたのではないかもしれない。加害者であり、被害者であったのではないでしょうか。 ――終戦後の分断が4.3事件に関係しているとすると、日本ともつながりのある事件だと思います。映画でも日本に触れるシーンがありますよね。 オ監督 歴史の話になると、韓国ではいつも日本が加害者です。韓国で暮らしていると、日本が加害者という感覚は一生変わることがないとも感じます。でも、私には一つの転機がありました。それは、何年か前に九州で、第二次世界大戦後の日本に関する演劇を見たこと。タイトルも覚えていないし、日本語での公演だったため詳細はわからなかったんですが、どうやら劇中で彼らは自分たちを慰労していた。私はそれを見て、戸惑い、驚きました。というのも、彼ら日本人が慰めるべき相手は、韓国人ではないのかと思っていたからです。でも時間がたって考えてみると、日本人も被害者だったということを理解できました。オ・ミヨル監督
実際に戦争当時、日本人もたくさんの被害を受けました。多くの方が亡くなっているし、終戦後も苦労は大きかったといえます。日本に何度も来て、交流してみると、一方的に加害者とはいえないと思いました。もしかすると、私は日本全体を見て加害者と考えていたのかもしれません。そうではなく、“人と人”で考えてみると、いずれかが加害者なのではなく、全員が被害者だったと思うようになりました。その衝撃がすごく大きかった。『チスル』のシナリオを書きながら、無意識のうちにそのときの影響が出ていたのかもしれません。 ――近年、日韓関係がギクシャクしていますが、この情勢をどうご覧になっていますか? オ監督 私自身、日本に行ったり、日本の人と会ったりする前までは、反日感情が少なからずありました。戦争のときに韓国で多くの国民が苦しんだので、そういう感情は持っていました。でも今は、人として日本人が好きになりました。友人もいます。 最近、韓国と日本の関係はよくないですが、絶対に人を恨んではいけないと思います。政策や歴史観による誤解から、感情的な対立が起きてしまっています。政治家の意見によって政策の大部分は変わりますが、一人ひとりの個人はそれよりももっと“賢い”。人の心は、政治で動かせるものではないと思います。会って、話してみれば、韓国人でも日本人でもいくらでも友人同士になれるはず。 逆にいうと、政治家の態度に問題があると感じます。歴史教育でもなんでも、何かと煽るじゃないですか。私は小学生のときに、「北朝鮮の軍人は狼みたいな顔をしている」という不幸な教育を受けた世代です。だから『チスル』を通じて、正しい教育を目指すきっかけになればと思っています。日韓の未来にとって、それはとても大切なことでは。それがクリアされれば、いくらでもお互い理解し合える。 ――日韓の間には、慰安婦問題、竹島問題など、いくつも問題があります。『チスル』がまた違った誤解を与えるのでは、という危惧はありませんか? オ監督 そういう見方をする人もいるかもしれません。でも、日本にはそうではない人も多い。問題は、誤解する人ほど騒いで、正しい見方をする人は騒がないということ(笑)。だから、騒ぐ人の言葉が全体を占めるとは思いません。それが日本の人と交流してきた私の実感です。大きな声に振り回される必要はないかと。 ――公開を待つ日本の映画ファンに、メッセージをお願いいたします。 オ監督 私は、日本の映画を観て育ってきた一人です。『めがね』『かもめ食堂』などの静かな映画も好きだし、今村昌平監督の『カンゾー先生』も。北野武監督の作品は、『菊次郎の夏』『座頭市』『HANA-BI』など、ほとんど全部観ています。日本の映画を観ながら、無意識のうちに多くの影響を受けたと思う。韓国映画は最近ハリウッド映画っぽく感じますが、私はどちらかといえば日本映画の影響が大きいかもしれない。日本の素晴らしい監督の作品を観てきたので、私も映画を通して何か少しでも恩返しができたらと思っています。 また、日本で公開されることに、とても意味があると感じています。日本には在日コリアンがいますが、その多くの人たちのルーツは済州島。彼らが日本に渡ってきた直接・間接的な動機、理由に4.3事件があります。その意味で、この物語は済州島に残っている人々だけの話ではないと思います。日本の歴史とも非常に密接な関係があるでしょう。この作品が、何か対話につながってくれればと思います。 (取材・文=呉承鎬) ●『チスル』 監督・脚本 オ・ミヨル/出演 ヤン・ジョンウォン、イ・ギョンジュン、ソン・ミンチョル、ホン・サンピョ、ムン・ソクポン、パク・スンドン、カン・ヒ 2012年/韓国/108分/B&W/DCP(5.1ch) 原題:지슬/英題:Jiseul/日本語字幕:根本理恵 (c)2012 Japari Film <http://www.u-picc.com/Jiseul/> ●試写会プレゼント 開催日:3月25日(火)17:00~ 場所:参議院議員会館 講堂(1F) 10組20名様をご招待。下記の応募フォームよりお申し込みください。 <http://www.formpro.jp/form.php?fid=54192>(c)2012 Japari Film
日本側の妨害を避け、秘密裏に進行した「慰安婦決議案記念碑」建立を主導したキーマンを直撃!
「女性の尊厳を奪った大きな罪だ。日韓政府で話し合い、決着をつけてほしい」 訪韓した村山富市元首相はそう話したが、フランスの漫画祭を挙げるまでもなく、慰安婦問題は今や日韓を超えて欧米でも注目のイシューとなっている。とりわけアメリカでは各地に慰安婦関連の像や碑が建立されており、その数は5つにまで増えた。 全米で慰安婦碑の建立を主導しているのは、ほかでもなく韓国系団体だ。例えば、カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像を設置したのは、「カリフォルニア州韓米フォーラム」。マイク・ホンダ米下院議員が発案した、「対日謝罪要求決議案」の可決を支援するために結成された団体だという。 もちろん日本側も黙っていない。グレンデール市の慰安婦像撤去嘆願書には、在米日本人らを中心に12万以上の署名が集まっており、日本の地方議員らも抗議の声を上げた。さらに、グレンデール市の在米日本人らのNPO法人は、市に慰安婦像撤去を求めて提訴している。 そんな攻防を尻目に、ニューヨーク州ナッソー郡には慰安婦決議案記念碑が新たに設置された。建立を主導したのは「韓米公共政策委員会(KAPAC)」。韓国の報道によると、その記念碑は「日本の妨害工作を避けるために、秘密裏に作られた」という。真相を探るべく、韓米公共政策委員会を直撃。同団体幹部は、ゆったりとした口調で語り始めた。 「私たちが非公開で記念碑の設置作業を行ったのは、韓国と日本の感情的な対立を避けるためです。オープンに設置作業を行うと、両国に外交的な摩擦を与えかねない。お互い傷つけ合っても意味がないし、そうなることを私たちは望んでいません」 彼らが最も望んでいることは、あくまでも「慰安婦問題の早期解決」だという。 「記念碑を設置したのは、慰安婦被害者がどんどん亡くなっている中で、一日も早くこの問題を解決したいから。日本の一部の人たちは、慰安婦碑を撤去しろとまで主張している。だから記念碑を設置することで、“私たちはこんなに力がある”ということを示しているわけです。韓国人が動けばアメリカの人たちも同調するし、アメリカ議会をも動かすことができる」 問題が解決するまで、力を行使していく――。そんな宣言ともとれる発言ではないだろうか。実際に韓米公共政策委員会は、ニューヨーク州の教科書に慰安婦問題を盛り込む動きも見せている。カリフォルニア州韓米フォーラムのユン・ソグォン代表が「今年中に慰安婦碑を2つ以上設置して、悲劇の歴史を広く伝えていく」と明言しているように、アメリカで慰安婦問題がますますイシュー化する可能性は高い。 日韓を超えて、アメリカを舞台に過熱する慰安婦問題。強硬姿勢を貫く韓国に、日本はどう対抗するだろうか。形勢が“待ったなし”であることだけは、間違いなさそうだ。『日本人が知っておくべき「慰安婦」の真実』(小学館)
終わらないソチ五輪“罵り合い” 韓国「ヨナ採点」紛糾の裏で、中国国内の反韓感情が過熱中!
ソチ五輪女子フィギュアで銀メダルに終わったキム・ヨナへの採点をめぐり、韓国で疑惑追及報道が過熱している。 ヨナはショートとフリーで計219.11点を獲得したものの、地元ロシアのアデリナ・ソトニコワが224.59点をマークしたため、銀メダルに終わった。ソトニコワがジャンプを1回失敗したのに対し、ヨナはほぼ完璧な演技。当然、韓国内では「採点がおかしい」「ロシアびいきだ!」との声が噴出し、新聞は1面で「キム・ヨナの金メダルは“盗まれた”」と大々的に報じた。 インターネット署名サイト「Change.org」では「ソチ冬季オリンピック女子フィギュアスケーティング審判判定に対する調査と再審査を促す」という題目で、署名運動が本格化。半日で150万件が集まる過熱ぶりとなっている。 だが、国際オリンピック委員会(IOC)は22日、韓国側の申し入れを拒否。アダムズ広報部長は22日の記者会見で「採点の再検討はしない。(審判団は採点の)厳格なルールを持っている」と述べた。 それでも韓国メディアは判定が覆るまで、採点疑惑を追及していく構えのようだ。 一方、政治面では韓国とガッチリ握手を交わしている中国で、今回の五輪をきっかけに反韓ムードが高まっている。15日に行われたスピードスケートショートトラック男子1000m決勝では、中国の武大靖が韓国のシン・ダウンに接触されてメダルを逃し、同日の女子1500m決勝でも、中国の李堅柔と米国選手が韓国のキム・アランの転倒に巻き込まれた。 これに、中国メディアの網易体育は「中国の選手が何度も韓国選手に妨害されているが、こうした卑劣な妨害は過去にもあった」という記事を掲載。08年のワールドカップ(W杯)で中国の周洋が韓国選手に押されてコースを外れ、頸椎を損傷したことや、10-11年シーズンのW杯男子500mでも、中国の韓佳良が韓国選手に妨害された挙げ句、同選手のスケート靴の刃で腹部を負傷したことを列記した。ついには、ネット上に12-13年シーズンのW杯女子1500mの試合直後、選手が休憩する中、上位に入れなかった韓国選手が2位に入った中国の李堅柔に近づき、腹部を殴ったとみられる写真が出回る事態に……。 中国では日に日に反韓感情が高まっており、ネット上では「韓国人は卑劣だ」「負けを認めることを知らない」と大ブーイングだ。現地取材するスポーツ紙記者は「ソチでも韓国はズバ抜けて不人気でしたね。浅田真央への過熱取材もそう。女子500mで韓国選手を転倒させてしまった英国のアリス・クリスティのTwitterには、韓国のネットユーザーから『 韓国人は永遠に許さない』など、悪意ある書き込みが集中。クリスティはアカウントを削除してしまいました」と話す。 次の冬季五輪は2018年に韓国・平昌で行われる。それまでには幾多の遺恨を解消し、“平和の祭典”となってほしいものだ。『キム・ヨナ~銀盤の妖精』(ユニバーサル ミュージック クラシック)
ソチ五輪金の経済効果は5700億円! 韓国国民が熱望する第2のキム・ヨナ
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冬季五輪の花形ともいえるフィギュアスケート。現在、女子フィギュアのトップに君臨するのが韓国のキム・ヨナだ。常に完璧な演技を見せる彼女のテクニックは、もはやここで紹介するまでもないが、日本同様、彼女の周りにも"金"をめぐる話は少なくないようで……。
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本号が発売される頃にはソチ五輪が開幕し、連日の報道が盛り上がりを見せているだろうが、お隣の国、韓国でもそれは同様だ。前回大会のバンクーバー五輪で金6、銀6、銅2(全出場国中5位)を獲得した韓国冬季五輪選手団だが、今回もメダルラッシュが期待されている。 2月に入ったあたりから、韓国のスポーツ関連媒体はウェブ上でソチ五輪の特集を組んでいるが、内容を精査してみると、メダルの期待がかかる種目は2つある。ひとつは得意種目のスピードスケートで、もうひとつが、いわずもがなキム・ヨナ擁するフィギュアスケートだ。 日程的にも前半に行われるスピードスケートでメダルを獲得し、その流れで最後はキム・ヨナが登場するフィギュアを金で締めくくりたい──というのが、韓国国民の期待であろう。 振り返れば2010年、キムがバンクーバー五輪で金メダルを獲得してから、もはや韓国国民で彼女の名前を知らない人はいなくなった。テレビや雑誌、百貨店、地下鉄、バスなどの広告塔として起用されるのは当然、今でもキムには多くのスポンサーやCM出演などの依頼が舞い込んでいるが、4年前の韓国メディアの見出しを見れば、その影響力がよく見える。 各媒体には、莫大な経済効果を例えて『ヨナノミクス』という単語が飛び交い、「キム・ヨナが韓国を養う!」という表現も散見できた。4年前の金メダル獲得による全体の経済効果は5兆2350億ウォン(約5000億円)、ソチ五輪に至っては6兆ウォン(約5700億円)と発表されたが、これはキム・ヨナの個人収入、CM出演による広告商品の売り上げ、国家イメージの宣伝効果などの合計金額。ひとりのスポーツ選手がこれだけの経済効果を上げるのは異例のこととして、韓国国内では衝撃を与えた格好だ。 また、12年6月時点で韓国の広告代理店イノーション・ワールドワイドが調査したところ、現代自動車、KB国民銀行、サムスン電子、毎日乳業などを中心に、136ものCMに出演したと報告。ちなみに国内最大手のKB国民銀行はキムを長らくスポンサードしているほか、サムスン電子やエコLPガス専門企業のE1の広告モデルに起用する見返りとして、トレーニングにかかる費用を別途支援している。 韓国の有力スポーツ紙「イルガンスポーツ」の元フィギュア担当記者で、現在はフリーライターのソン・エソン氏は、「韓国国内におけるキム・ヨナの存在は、すでにスポーツ選手の枠を超えています」と語る。 「キム選手がスポンサーから絶大な人気があるのは既知として、国民的に愛されるスター選手でもあり、実際に広告塔として起用すると製品の売り上げは伸びるといわれており、その効果は韓国トップクラス。現在はソチ五輪の準備もあってメディア露出が減ってきた印象ですが、大会終了後はまた回復すると予測されます。2月初旬、韓国のテレビ局SBSがキム選手の広告収入を分析していましたが、そこではソチ五輪後100億ウォン(約9億5000万円)の広告収入があると見込んでいました。広告収入だけでこの金額なので、もはや"歩く中小企業"などの呼称で呼ばれることもあります」(ソン氏) 一方で、いちスポーツ選手に対して莫大な金額が動くことに、韓国国内では「あまりにも広告に出すぎてはいないか」という批判的な声もあるという。 「韓国社会や韓国人は、選手の副業に対して少なからず保守的なところがあります。例えば12年、キム選手がビールのCMに出演したことで、韓国国内では批判的な声が上がりました。というのも、男子選手がアルコール飲料のCMに出演することはありますが、キム選手のファンは未成年が圧倒的に多く、悪影響を及ぼすことが懸念されたんです。とはいえ、それでもフィギュアスケートはほかのスポーツに比べて莫大な練習費用がかかるので、広告収入は必要だったといえます。今では練習費用が足りないとか、そういうことはありませんが」(同) さらに、「キム・ヨナ人気に便乗する形でスポンサー数は比例して増えていくも、ソチ五輪期間は露出が少ない」とソン氏は繰り返す。その理由は国際オリンピック委員会が、五輪会場で選手を使った商業的な活動を制限しているからにほかならない。現にキムを支援するスポンサー企業のひとつLSネットワークスは一時的に宣伝を中止した。ただ、五輪の公式スポンサーの活動には制限がないため、そこに名を連ねるサムスン電子は、キムをモデルにした広告活動を展開しているという。 ■18年冬季五輪にキム・ヨナの後継者は現れるのか? このように圧倒的な人気を誇るキムだが、既報の通り、ソチ五輪で引退を示唆している。無論、韓国メディアは後継者に注目しているが、「"第2、第3のキム・ヨナ"が現れるのには時間がかかります。日本のフィギュアスケートでは次々と若手選手が台頭するのに比べて、韓国にはその土壌が弱い」とソン氏は語る。 つづきはコチラから。 【「サイゾーpremium」ほかにもフィギュアスケートのカネと欲望に迫る記事が満載です!】 ・氷上に舞うのは美の競演かそれとも……フィギュアスケートの"金"をめぐる残酷物語 ・中京大学とトヨタ自動車に支えられる最強・名古屋のフィギュアスケート事情 ・小川彌生の愛と苦悩が入り乱れるスケートマンガ『キス&ネバークライ』『ワールド・フィギュアスケート 35』(新書館)
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このままで本当に大丈夫? 世界の要所で“暗躍”する韓国人の危険度
「ウソつき」「恩知らず」など、悪評ばかり聞こえてくる韓国人だが、意外にも国際的な舞台で活動する人物は多い。例えば、国際原子力機関(IAEA)や世界食糧計画(WFP)などの国際機関では、479名(13年7月現在)の韓国人が働いている。人口が2倍以上の日本人が約750名と考えると、その数は少なくない。また、韓国人は多岐にわたる分野に進出しており、世界屈指の出版社エルゼビアのチ・ヨンソク会長などは代表的な存在だ。 しかし、中には「この人に任せて大丈夫?」と不安になってしまうような人もいる。 最も危険視されているのは、パン・ギムン国連事務総長だろう。彼は昨年8月、「日本政府と政治指導者は自らを深く顧みて、国際的な未来を見通すビジョンを持つことが必要」などと発言し、日本の歴史認識の姿勢について問題があると指摘した。当然のように「中立性に欠ける」との非難が相次いだことは記憶に新しい。だが、パン事務総長は今年1月にも朴槿恵大統領と電話会談し、日本の靖国問題に対して「最近、靖国参拝問題などで北東アジアの葛藤が深まっていることに失望した」などと話したと伝えられている。「ニューズウィーク日本版」は以前、パン事務総長を「オフィスの壁にサムスン電子の薄型テレビを並べ、上級顧問に韓国人の仲間たちを選ぶなど、韓国経済の利益を図ったという点を除けば、彼の足跡はほとんど無視できるほどでしかない」と酷評したことがあるが、国連に求められる“中立性”とかけ離れた人物が国連主要機関の代表を務めても問題はないのだろうか? 来る2月、アジア人として初めてベネチア・カーニバルにメインアーティストとして参加する、歌手キム・ジャンフンも偏った人物だ。彼は昨年、100億ウォンを目標にした“独島(竹島の韓国表記)募金”を実施。その背景を「韓国企業は日本との関係があるため、独島キャンペーンのスポンサーになれない。私は韓国でお金を稼げるから、あえて個人レベルで活動する」と語っている。竹島まで遠泳を行ったこともあり、また「iOS 7は独島を日本の領土と表記した。世界的な会社が資本主義と市場論理だけに基づいて、真実を曲げた」などとアップル社を批判したことも。世界的な祭典であるベネチア・カーニバルの場で、“独島キャンペーン”を行わなければいいが……。 竹島といえば、2012年のロンドン五輪で「独島はわが領土」と書かれた紙を掲げて大問題となった、サッカーのパク・チョンウ選手も要注意人物ではないだろうか。というのも彼は1月26日、アメリカで行われた韓国とコスタリカの親善試合に出場しており、このまま順調に活躍すればワールドカップの舞台に立つ可能性があるからだ。「釜山日報」が「独島の守護神パク・チョンウが帰ってきた」などと見出しを打っていたが、サッカー以外で彼を刺激することはやめてほしい。 “反日的”ではないが、「なぜこの人が?」と納得がいかない人選もある。世界銀行のキム・ヨン(ジム・ヨン・キム)総裁だ。日本を訪れて安倍晋三首相を表敬するなど精力的な活動を続けているが、そもそも彼は医学博士と人類学博士という経歴の持ち主。総裁選出当時から「金融分野にふさわしくない」との懐疑的な目も向けられており、経済界に精通しているかは、甚だ疑問だ。 いずれにせよ、さまざまな国際舞台で“活躍”を見せている昨今の韓国人たち。世界の要所を任されているのだからこそ、正当な発言と行動を心がけてほしいと願うばかりだ。











