蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」(後編)

akari_chono02.jpg ■前編はこちら ──そうだったんですか。バラエティーはどうして嫌いなんですか? 蝶野 瞬発的に対応しないといけないからね。それが苦手で、インタビューも以前はダメだったし。オレはインタビューされたら、「ああそうですね」とか、ずっとそういう感じで、記事にならない。バラエティーでは、武藤(敬司)選手だとか、橋本(真也=故人)選手だとか、彼らは対応できるんだよ。俺は全然しゃべれない。だから会社にも「俺は出たらマイナスだから!」って、ずっと断っていた。 ──武藤選手や橋本選手が対応できすぎたんじゃ......? 普通無理ですよ、タレントでもないのに! っていうか、蝶野さんがテレビでしゃべらないのは、威圧感を出すための設定なんだと思ってました。 蝶野 テレビだけじゃなくて、試合でもそうなんだけど、オレはもう緊張しいなんだよね。若手のころ、海外遠征では、客が入っても200~500人の小さい会場ばかりで試合をしていたのに、東京ドーム大会の初興行に呼ばれて帰ってきたとき、500人がいきなり5万人の規模になって。だから、「ここはいいとこ見せてやろう!」って気合を入れて入場ゲートに出たとたん、3時間くらい記憶飛んじゃって、試合もぐだぐだで。俺、東京ドーム大会には30回くらい出ているんじゃないかな。でも20回くらいまでは負けてばかりで、東京ドームって言ったら、最初のうちは負けて天井を見てるイメージしかない。でも、それも徐々に慣れてきたら、対戦相手もお客さんも落ち着いて見れるようになるし、要は慣れだよね。 ──失敗して落ち込んだ時や、怪我で不安な時期もあったと思うんですけれど、そういう時はどうしていましたか? 蝶野 当時も、40歳になっても毎日不安はあるし、もう信じるしかないよね。「自分は倒れない」「あきらめない」って。そこだけだと思うね。実際、最初の7、8年なんて食えてないし、海外から帰ってきて「闘魂三銃士」なんて言われていても、大して金ももらってないし。もう結婚していたけど食うのが精一杯で......そんな生活ですよ。 ──「闘魂三銃士」が儲かってなかったなんて......。人気のレスラーさんたちは、もっと豪華な日常を送ってると思ってました。心が折れなかったですか? 蝶野 プロレスって、俺らは興行地に行って試合をするだけだけど、プロモーターは1年前から準備をして、興行のためにいろんな人に協力を求めて、何千人って人を集めて......それは雑誌も一緒だと思うよ。何万人の人に雑誌を見てもらう世界で、小明さんみたいに表に出てる人たちっていうのは氷山の一角。だけどやっぱり大事なんだよ、その下で支えてる人たちの努力というものは。それに見合うために、自分は最大限に光らなきゃいけない。......でも、そういう役割が分かってくるのって、ある程度経験を積んでからなんだよね。 ──最大限に光らなきゃ......。そう思うとこの「私が相談したい」ってだけの理由で始まった対談もすごく価値のあるものに思えてきます......レッツひかり! ちなみに、蝶野さんが、一番影響を受けた方って誰ですか? 蝶野 やっぱり、猪木さんでしょうね。オレが猪木さんの付き人やっているときは会社が一番落ちている時期で、興行地でチケットがぜんぜん売れていない、と。すると猪木さんは、トレーニングがてらに若手の俺たちを連れて1時間くらい町を走るんだよね。最初は「何やってんのかな、こんな走って......」って思っていたけど、今考えれば、宣伝カーが回せなかったり、営業マンがいなかったから、猪木さんが「プロレスラーが来てるよ!」「試合に来てるよ!」と分からせるために、自ら町を走っていたんだよね。 ──走る広告塔ですね! かっこいい! でも、それで言うと、蝶野さんも多方面で活躍されていて、ものすごくプロレス界に貢献されてますよ! 蝶野 小明さんも、今はライターもやって、被写体としてだけじゃなく、内側の武器を増やしているわけでしょ? あんまり喧嘩はしない方が良いけど、そうやって自分の価値を磨いて、上げて、辞めた事務所から「もう一回帰ってきてくれ!」くらいにするのが、まず目標だろうね。今、まだ25歳でしょ? そんなの、まだまだガキだよ、ガキ! ──アイドルではもう賞味期限切れっぽいですけど、プロレスラーだったらまだまだグリーンボーイ! ありがとうございました! (取材・文=小明) ●蝶野正洋(ちょうの・まさひろ) 1963年、アメリカ・シアトル生まれ。84年、「新日本プロレス」入団。アントニオ猪木の付き人、海外遠征などを経て「闘魂三銃士」としてブレイク。94年からは黒をイメージカラーにヒールに転じ、抜群の存在感を発揮。10年1月、新日本を退団しフリー転向。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」(前編)

akari_chono01.jpg  モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第13回のゲストは、書籍『会社に負けない喧嘩の仕方』を刊行されたプロレスラー・蝶野正洋さんです! [今回のお悩み] 「喧嘩の仕方を教えてください......」 ──『会社に負けない喧嘩の仕方』読みました! 私は喧嘩が苦手で、今日は蝶野さんに喧嘩の仕方を教えていただきたく......。 ──『会社に負けない喧嘩の仕方』読みました! 私は喧嘩が苦手で、今日は蝶野さんに喧嘩の仕方を教えていただきたく......。 蝶野 あ、俺もきらい。 ──えっ! 蝶野 喧嘩なんて、しない方がいいよ。 ──......え~っと、同書では、『同期とは早めに喧嘩せよ』っていうことで、新日本プロレス入門初日から橋本真也選手と喧嘩をした話を書いていらしてたんですけど......。 蝶野 そんなこともあったね。 ──私も他人に対してそのくらい強く出られたらいいんですけど、トラブルがあった時に何か言わなきゃと思っても、「この人とは今後も付き合わなきゃいけないしなー」って思うと何も言えなくなっちゃって、気づいたらストレスがたまって、フェードアウトの繰り返しで......。 蝶野 それ、普通だよ。俺なんかもそうだよ。俺も、カッとなったことをすぐに口には出さないで、溜めて溜めて。で、ある程度、マナーの部分を越しちゃったやつに対しては怒る。たぶん皆そうだと思うよ。自分が持ってる不満っていうのは、相手も同じように、違う立場で不満を持っているはずなんだよ。 ──なるほど、確かにこっちが「オラ、エ~!」って思ってたら、向こうもそう思ってるはずですからね! ところで私もフリーなので、この『会社に負けない喧嘩の仕方』っていうタイトルにはすごく惹かれました! アイドルとして売れな過ぎて事務所を辞めて『アイドル墜落日記』(洋泉社)なんて本も出しちゃったので、決して円満退社とは言えないし......。いつも「こんなこと書いて、あの事務所に怒られないかな」と不安なんです。 蝶野 俺も(1月末の新日本プロレス退団は)そんなに円満退社じゃないよ。会社的にはボロ雑巾みたいになるまで使って、定年まで仕事をさせて使いものにならなくなったときに、初めていらなくなるからね。でも、その状況で辞める人なんて、今、いないから(笑)。会社は、思ってるほど辞めていった人間のことを気にしてないよ。「もういない人間より今の戦力を」って考えてるから。 ──なるほど。ちょっと心が軽くなりました! 事務所の人、私のことは忘れてください! それと、この本にも『自己プロデュース力』について書かれてましたけど、私それも失敗して......。事務所を辞めてすぐライターの仕事を始めたので、落ち着いたら徐々にアイドルの仕事もしたいなーと思ってたんですけど、もう、外に出たときにどう振舞ったらいいか分かんなくなるし、外見的な華もどんどん減るし、全然アイドルの仕事も来ないんですよ......! 蝶野 大丈夫だよ、表に出てたらまた華も出るって! でも、グラビア、ものすごい人数いるわけでしょ? すごいよね。 ──だから雑誌に載せてもらうためには、今までやってなかったことをやらなきゃいけないとかで、「じゃ、脱いじゃおうか」みたいな流れは必須で。蝶野さんはプロレスで海外に遠征をされてたときに、「はじめて自分が商品になれて嬉しかった」って書かれてましたけど、私はグラビアをやって自分が商品だったときに、嬉しい反面すごく悲しいなって思っていて。自分が商品としてできることっていったら、服を脱ぐとか、そういうことしかなかったから、会社にお金が入っても、自分の価値がドンドン下がってるなっていうのも分かって。「やりたくない」って思っても、「社長に嫌われたらいけない」と思って強く出られなかったり......。そうやって人間関係をこじらせるより、いっそさっぱり喧嘩できた方が、わだかまりが残らなかっただろうなぁ、と思います。 蝶野 さっきも言ったけど、人を売ってるプロダクションとか、プロレスの業界とか、そういう会社の基本は、「ボロボロになるまで使い切る」。それはもう、しょうがない。そういう方針っていうのは、多分どこも一緒だと思う。そこでどう生き抜くかだよね。実際、俺も「こういう仕事はしたくない!」っていうものはいっぱいあって。バラエティーとか、出るの大嫌いだったから。 ──えー! 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』(日本テレビ)のとか、すごい楽しく見てましたよ! 蝶野 俺はリングの外で体を使ってアピールすることはやってなかったんだけど、マネージャーがもう仕事を請けちゃってて、どうしようもなくって。まぁ、今はプロレスがテレビであまり放映されていないから、そういうところに出ることでプロレスのアピールをしよう、と。 (後編につづく/取材・文=小明) ●蝶野正洋(ちょうの・まさひろ) 1963年、アメリカ・シアトル生まれ。84年、「新日本プロレス」入団。アントニオ猪木の付き人、海外遠征などを経て「闘魂三銃士」としてブレイク。94年からは黒をイメージカラーにヒールに転じ、抜群の存在感を発揮。10年1月、新日本を退団しフリー転向。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
会社に負けない喧嘩の仕方 オラ、エ~! amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

37人の田中宏和! 今、田中宏和だらけの「田中宏和運動」が熱すぎる!?

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"田中宏和"のみなさん。
 「田中宏和運動」をご存じだろうか? ありふれた名字"田中"と、少なくはないだろうが決して多くもなさそうな"宏和"という名前。そんな"田中宏和"さんたちが、自分と同姓同名の"田中宏和"さんを集めよう! というのが「田中宏和運動」の正体だ。これまでに、書籍『田中宏和さん』(リーダーズノート)を出版したり、「田中宏和のうた」を着うたやiTunesなどの音楽配信サイトで販売したり、4月3日には東京カルチャーカルチャー(東京都港区)でイベント『田中宏和運動全国大会』を開催するなど、活動は精力的。一体彼らは何をもくろんでいるのか!? 4月某日、5人の田中宏和さんに集まってもらい、「田中宏和座談会」を開催した。 「はじめまして。ほぼ幹事の田中宏和です」 「どうも。作曲の田中宏和です」 「こんばんは! 理事長の田中宏和です」 「あ、エンジニアの田中宏和です」 「渋谷の田中宏和です」  当然ながら、田中宏和だらけの奇妙な自己紹介。それぞれ、職業や特徴などから"ほぼ幹事の"や"作曲の"といったあだ名を持っているそうだ。今から遡ること16年前、ひとりの田中宏和さん(=ほぼ幹事の田中宏和さん)の個人的活動からそれは始まった。  ほぼ幹事の田中宏和さん(以下、幹事) 1994年秋のドラフト会議で、近鉄バッファローズの第一位指名が"田中宏和"投手だったんですよ。それまで自分の名前は月並みだと思ってたのが、名前が同じというだけで、「小さい頃からの夢が叶った!」と(笑)。それで、95年の元旦に、いかにも自分がドラフト一位指名されたかのような年賀状を作ったんです。さらに94年の年末には、「文学界」(文藝春秋)の誌面で"田中宏和"さんが書いた本の広告を発見してもいたので、96年にはそのネタで年賀状を作りました(笑)。こんなに短期間で続くってことは、これは意外と同姓同名の人は多いのかも、と考えたわけです。 ──その後も続々と"田中宏和"さんを見つける出来事が続いた、と(笑)。 幹事 ええ、毎年ひとりは必ず見つかりました。そして、地道に毎年"田中宏和"年賀状の作成を続け、03年に「ほぼ日刊イトイ新聞」の企画でこれまでの年賀状を紹介したら、田中宏和さんご本人、もしくは知人や家族が田中宏和だというメールが10通くらい来て。それがきっかけで初めて、見知らぬ"田中宏和"さんと対面を果たしました。 渋谷の田中宏和さん(以下、渋谷) それが僕です。たまたま『ほぼ日』を見ていたら、自分と同じ名前の人が出ていて、あろうことか同姓同名の人を募集してる! これはメール送らなきゃ、と(笑)。 幹事 "渋谷の田中宏和さん"は、自宅も会社も渋谷にあった上に、僕と初めて会った場所も渋谷で、もう渋谷だらけだったので、じゃああだ名も"渋谷の"でいいよね、となった。その後に、朝日新聞の取材企画を通して会うことになったのが"作曲の田中宏和さん"です。 作曲の田中宏和さん(以下、作曲) 『ポケットモンスター』の歌や、ゲームの『MOTHER』の曲を作っていたことから、あだ名が"作曲の"になりました。 エンジニアの田中宏和さん(以下、エンジニア) 僕は、朝日新聞の記事を見て、ほぼ幹事さんのTwitterのアカウントを探してコンタクトを取りました。以前から、田中宏和を探す運動がある、というのはネットで見て知っていたのですが、なんかちょっと......怪しいなと思ってて(笑)。 一同 (笑)。 エンジニア だから、参加をためらってたんですが、朝日新聞を見て、面白そうだと思って連絡を取ってみました。 幹事 初めてTwitterで出会ったメンバーですね。Twitterでフォローされると『○○○さんがあなたをフォローしました』と通知メッセージが来ますが、『田中宏和さんがあなたをフォローしました』と通知が来たので、インパクトありましたね(笑)。 作曲 でも、エンジニアさんは、Javaの本も出されてて、エンジニア界で有名だったので、元から知ってました。知人に、「いつの間にJavaの本出したの?」と勘違いされたこともありましたし(笑)。 理事長の田中宏和さん(以下、理事長) 僕は、『新知識階級クマグス』(TBS系)を観てた友達から電話がかかってきて、『今すぐTBS見ろ』って言われて。やっぱり僕もエンジニアさんと同じで、最初見たときはちょっと何がしたいのか分からなかったっていうか......(笑)。 一同 (笑)。 理事長 でも、ポケモンの曲を作った"田中宏和"さんの存在は知ってましたし、小学生だった当時、「この曲作ったの俺だぜ~」と自慢してたりもしたので(笑)。それで、連絡を取ることにしました。 幹事 理事長さんは大学生で、サークルで"理事長"をやっているからこういうあだ名に。ご飯をご馳走したときなんかに、『今日、理事長にご馳走した』と思うと気分がいいです(笑)。ここ最近、いろいろなメディアで取り上げられ、4月3日にはイベントも開催して、爆発的に増えました。今メンバーは37人いて、上は65歳、下は17歳の高校生、北は茨城、南は岡山まで揃っています。 ──今後は「田中宏和運動」としてどんなことをしたいと考えてるのですか? 幹事 「田中宏和のうた」を着うたやPCのダウンロードサイトで配信してますが、今、ほかに3曲作っているので、ミニアルバムを発売できればとも考えています。 作曲 全然儲かんないけどね(笑)。間違ってビジネスになるくらい当たれば相当嬉しいけど。 幹事 趣味だから(笑)。楽しけりゃいいです。 理事長 僕は田中宏和っていうラベルの日本酒を作りたいです。これならできそうじゃないですか!? 渋谷 "酒蔵の田中宏和さん"とかいればね。 作曲 "ダッシュ村"みたいに、みんなで米作ってやるのもいいね。 幹事 あと、今"酪農業の田中宏和さん"からメールをいただいていて。牧場で"田中宏和チーズ"とかの乳製品を作りたいんですよ。"作曲の牛"とか、"エンジニアの牛"とか牛に名前をつけて、自分のアバターみたくするのもいいですね(笑)。 エンジニア 僕は田中宏和の皆さんと野球をやりたいですね。 作曲 相手チームもみんな田中宏和でね。 エンジニア 『田中宏和に変わりまして、田中宏和』っていうアナウンスを入れたいです(笑)。 渋谷 僕はmixiアプリなんかで、同姓同名を集めるゲームを作りたいですね。 作曲 俺はみんなで写真集作りたい。制服、野球のユニフォーム、看護師、警察官とかのコスプレをして。もちろん水着もね(笑)。 幹事 ちょうど先日、カメラマンの田中宏和さんもメンバーに加わりましたしね。 作曲 あとは......そうだ。健康診断で採血して、どれがどの田中宏和の血か混乱させたいな(笑)。 渋谷 選挙に全員で出て、選挙ポスターを田中宏和で埋め尽くすのもいいですねぇ。 幹事 いいですね。この運動は、田中宏和という名前の価値をあげる活動ですから(笑)。  4月3日のイベント『田中宏和運動全国大会』に33人(欠席者が4人いたため、メンバーは現在37人)の"田中宏和"が集まったことから、「同姓同名の人が最も多く集まったパーティー」として、現在ギネスにも申請中だそう。また、「僕たちの活動に魅力を感じてもらって、生まれてくる子どもに"宏和"という名前をつけてもらいたい」と、次世代の田中宏和を増やしていくのも野望のひとつだとのこと。全国の田中夫妻さん、お子さんの名前を"宏和"にした際にはぜひご一報を! (取材・文=朝井麻由美) 「田中宏和.com」 <http://www.tanakahirokazu.com/> ほぼ幹事の田中宏和さんのTwitterアカウント <http://Twitter.com/tanakahirokaz>
田中宏和さん 山田太郎さんより、多そうです。 amazon_associate_logo.jpg
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有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」(後編)

akari_arino02.jpg前編はこちら ──この『全日本オヤジ選手権』DVDで言ったら時東ぁみちゃんのポジションですよね。親父の靴下嗅いで「くさぁい!」とか。 有野晋哉氏(以下、有) そうそう、普通の表現いっぱいしてたやん、時東って。 ──靴下のにおいを「うんこです!」って。  そこ、注目しちゃってるでしょ! それがダメやと思う! ──だって、時東ぁみちゃんが「うんこ」って言うと思わなかったから!  ちょっとびっくりするでしょ? でも、小明さん、何でも言いそうじゃないですか。「うんこ食ったことあるんですよー」って、言いそうじゃないですか。「またうんこ食えって言われたらどうしよっかなって思いますけどぉー」とか。 ──言わないですよ! うんこも食わないし! でも、自然に出てくる言葉まで培われるとなると、つくづく大事ですね、家庭環境は。でもそれに関しては、もうこれから新たに家庭を築くしか......。  ないですねぇ(笑)。 ──もう機会さえあれば結婚したいくらいの気持ちでなんですけど、そこにはいろいろなハードルがあるじゃないですか。まず出会って恋愛して、みたいなのが、ちょっと不得意で......。  ああーなるほど、人と接するのがうまくない。......うん、芸能界に向いてないんじゃないですか? ──あっ、すごく根本的なところを! でも確かにそうなんです。だから、毎回いろんな方に相談させていただくんですけど、いろんな人に白旗を上げられがちで。  あーそうなんや、それはなんとかしてあげたいね。......なんやろね。小明さんの場合、アイドルって書いてるけど、水着の印象がないじゃないですか。 ──そうですねー、グラビアやってたのも、もう5年くらい前になります。  そうすよね。なんか、表現がすごい悪いけど、社長に抱かれてそうな感じ?(笑) ──うわああああ!!  はははは! 違うとは思うから言うねんけど! ──うちの社長、女です! 女でした、女!  それはよかった、それはよかった(笑)。でも、そんな感じがするの(笑)。そういう雰囲気のアイドルおるやん? ──確かにいますけど、まさか自分からその雰囲気が出てるなんて考えたこともなかったです......枕営業なんてしたことないのに!   分かるよ。分かるよ。その、なんていうのかな。枕してまで仕事あげると、自分の方が下がってしまうなーって、マスコミは知ってると思う。ふふ!(笑) ──なんか最悪じゃないですか!  「あそこに抱かれても仕事ぜんぜんくれへんやんか! しょっぼいの持ってきやがってよぉー」とか、書かれそうな感じがある(笑)。 ──うへー。そのせいか、その手のお誘いはいただかないです。  うん、なんですかねー? ──なんなんですかねー?  もう『アイドル』って冠を取るほうがいいんじゃないですかねー? ──えっ!?  今、もう、アイドルって、その「○○ドル」が、すごい流行ってもうたやん? だから、もう「美人過ぎるライター」くらいにしといたらいいんじゃないすか? そこのピンキリはまだ幅がないから、イケいけると思いますよ! ──でも、「美人すぎる」って、まず自分から言わなくないですか?  ふはは! 気づいた? 賢いね~。 ──「わたくし美人過ぎるライターでございまして」って、言えないですよね。......でも、「有野さんがつけてくれました」って言っていいならイケる気がする。  やめてください! 自作自演お願いします! っていうかまだかな、DVDの話は!?
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『全日本オヤジ選手権』
イーネット・フロンティア
──あ、DVDの話がまだでしたね! 最近はバイオリズムが低下していて絶不調だったんですけど、このDVDの、温泉で煮詰められてる親父とか、魚肉ソーセージほおばってる親父とか、踊る親父とか見て、なんかがんばろうって気持ちになりました。  あはは! 親父はあんな醜い形でも生きてんねんから! ──蛭子さん以外の出演者の方、ほとんど素人さんなのも凄いですよね。  うん、もっとすごいのが、親父全員に演出が一切入ってないんすよ。何も言うてへんのに全員が違うことをやってくるんすよ。今の若い子には多分やれないと思うんすよね。右へ倣え的なところが、今の人やったらあると思うから。 ──この世代の方々に学ぶところは多いですよね。  学ぶところ、全部が入ってると思いますね。「へえー」と思いながら見てましたね。たぶん町ですれちがっても、蛭子さん以外分かんないと思いますけど(笑)。 ──町にとけ込みすぎるから(笑)。蛭子さんと言えば、「蛭子さん伝説」ってあるじゃないですか。蛭子さんに酷いことをすると、不幸なことが起こるっていう。  はいはいはい。ある。 ──DVD内でも、みんなで蛭子さんに暴言を吐いたりしてヒヤヒヤしちゃったんですけど、その後みなさん大丈夫でしたか?  あ、大丈夫でしたよ。仕事場では多分ないと思うんすよ。画面上でくさすのはぜんぜん良いと思うよ。小明さんもそういう伝説ない? ──薄幸にする伝説ですか? 大丈夫です。占いで「あげまん」って言われました。  いや、だからって抱かへんけど! ──とにかく最近はそんな憂鬱な状態ですごい死にたかったんですけど、この『全日本オヤジ選手権』DVDを観てですね......。  いややで死んだら! めっちゃ、いややで、俺そんなん! うわーなんか後味悪いわーってなる! ──それなら「BOMB」(学研)のアイドルランキングに入れといたらよかったなー、て思うかもしれないですね。......もしかしたら追悼で入れてくれるかもしれない!?  いや! 追悼やったら影が出るから、そんなことしないもん! うん、会ったことないことにする(笑)。 (取材・文=小明) ●有野晋哉(ありの・しんや) 1972年、大阪府生まれ。90年、お笑いコンビ「よゐこ」としてデビュー。93年から放送されたフジテレビ系『とぶくすり』で頭角を現し、その後15年以上にわたって第一線での活躍を続けている。4月28日発売のDVD『全日本オヤジ選手権』出演。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
全日本オヤジ選手権 収録時間:本編117分 特典映像14分 発売日:4月28日(水)予定 価格:3,800円(税別) 発売・販売元:株式会社イーネット・フロンティア amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」(後編)

akari_arino02.jpg前編はこちら ──この『全日本オヤジ選手権』DVDで言ったら時東ぁみちゃんのポジションですよね。親父の靴下嗅いで「くさぁい!」とか。 有野晋哉氏(以下、有) そうそう、普通の表現いっぱいしてたやん、時東って。 ──靴下のにおいを「うんこです!」って。  そこ、注目しちゃってるでしょ! それがダメやと思う! ──だって、時東ぁみちゃんが「うんこ」って言うと思わなかったから!  ちょっとびっくりするでしょ? でも、小明さん、何でも言いそうじゃないですか。「うんこ食ったことあるんですよー」って、言いそうじゃないですか。「またうんこ食えって言われたらどうしよっかなって思いますけどぉー」とか。 ──言わないですよ! うんこも食わないし! でも、自然に出てくる言葉まで培われるとなると、つくづく大事ですね、家庭環境は。でもそれに関しては、もうこれから新たに家庭を築くしか......。  ないですねぇ(笑)。 ──もう機会さえあれば結婚したいくらいの気持ちでなんですけど、そこにはいろいろなハードルがあるじゃないですか。まず出会って恋愛して、みたいなのが、ちょっと不得意で......。  ああーなるほど、人と接するのがうまくない。......うん、芸能界に向いてないんじゃないですか? ──あっ、すごく根本的なところを! でも確かにそうなんです。だから、毎回いろんな方に相談させていただくんですけど、いろんな人に白旗を上げられがちで。  あーそうなんや、それはなんとかしてあげたいね。......なんやろね。小明さんの場合、アイドルって書いてるけど、水着の印象がないじゃないですか。 ──そうですねー、グラビアやってたのも、もう5年くらい前になります。  そうすよね。なんか、表現がすごい悪いけど、社長に抱かれてそうな感じ?(笑) ──うわああああ!!  はははは! 違うとは思うから言うねんけど! ──うちの社長、女です! 女でした、女!  それはよかった、それはよかった(笑)。でも、そんな感じがするの(笑)。そういう雰囲気のアイドルおるやん? ──確かにいますけど、まさか自分からその雰囲気が出てるなんて考えたこともなかったです......枕営業なんてしたことないのに!   分かるよ。分かるよ。その、なんていうのかな。枕してまで仕事あげると、自分の方が下がってしまうなーって、マスコミは知ってると思う。ふふ!(笑) ──なんか最悪じゃないですか!  「あそこに抱かれても仕事ぜんぜんくれへんやんか! しょっぼいの持ってきやがってよぉー」とか、書かれそうな感じがある(笑)。 ──うへー。そのせいか、その手のお誘いはいただかないです。  うん、なんですかねー? ──なんなんですかねー?  もう『アイドル』って冠を取るほうがいいんじゃないですかねー? ──えっ!?  今、もう、アイドルって、その「○○ドル」が、すごい流行ってもうたやん? だから、もう「美人過ぎるライター」くらいにしといたらいいんじゃないすか? そこのピンキリはまだ幅がないから、イケいけると思いますよ! ──でも、「美人すぎる」って、まず自分から言わなくないですか?  ふはは! 気づいた? 賢いね~。 ──「わたくし美人過ぎるライターでございまして」って、言えないですよね。......でも、「有野さんがつけてくれました」って言っていいならイケる気がする。  やめてください! 自作自演お願いします! っていうかまだかな、DVDの話は!?
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『全日本オヤジ選手権』
イーネット・フロンティア
──あ、DVDの話がまだでしたね! 最近はバイオリズムが低下していて絶不調だったんですけど、このDVDの、温泉で煮詰められてる親父とか、魚肉ソーセージほおばってる親父とか、踊る親父とか見て、なんかがんばろうって気持ちになりました。  あはは! 親父はあんな醜い形でも生きてんねんから! ──蛭子さん以外の出演者の方、ほとんど素人さんなのも凄いですよね。  うん、もっとすごいのが、親父全員に演出が一切入ってないんすよ。何も言うてへんのに全員が違うことをやってくるんすよ。今の若い子には多分やれないと思うんすよね。右へ倣え的なところが、今の人やったらあると思うから。 ──この世代の方々に学ぶところは多いですよね。  学ぶところ、全部が入ってると思いますね。「へえー」と思いながら見てましたね。たぶん町ですれちがっても、蛭子さん以外分かんないと思いますけど(笑)。 ──町にとけ込みすぎるから(笑)。蛭子さんと言えば、「蛭子さん伝説」ってあるじゃないですか。蛭子さんに酷いことをすると、不幸なことが起こるっていう。  はいはいはい。ある。 ──DVD内でも、みんなで蛭子さんに暴言を吐いたりしてヒヤヒヤしちゃったんですけど、その後みなさん大丈夫でしたか?  あ、大丈夫でしたよ。仕事場では多分ないと思うんすよ。画面上でくさすのはぜんぜん良いと思うよ。小明さんもそういう伝説ない? ──薄幸にする伝説ですか? 大丈夫です。占いで「あげまん」って言われました。  いや、だからって抱かへんけど! ──とにかく最近はそんな憂鬱な状態ですごい死にたかったんですけど、この『全日本オヤジ選手権』DVDを観てですね......。  いややで死んだら! めっちゃ、いややで、俺そんなん! うわーなんか後味悪いわーってなる! ──それなら「BOMB」(学研)のアイドルランキングに入れといたらよかったなー、て思うかもしれないですね。......もしかしたら追悼で入れてくれるかもしれない!?  いや! 追悼やったら影が出るから、そんなことしないもん! うん、会ったことないことにする(笑)。 (取材・文=小明) ●有野晋哉(ありの・しんや) 1972年、大阪府生まれ。90年、お笑いコンビ「よゐこ」としてデビュー。93年から放送されたフジテレビ系『とぶくすり』で頭角を現し、その後15年以上にわたって第一線での活躍を続けている。4月28日発売のDVD『全日本オヤジ選手権』出演。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
全日本オヤジ選手権 収録時間:本編117分 特典映像14分 発売日:4月28日(水)予定 価格:3,800円(税別) 発売・販売元:株式会社イーネット・フロンティア amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」(前編)

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 モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第12回のゲストは、4月28日発売のDVD『全日本オヤジ選手権』に出演されている、よゐこの有野晋哉さんです! [今回のお悩み] 「人気アイドルの条件を後付けしたい......」 ──はじめまして! いやぁ、『とぶくすり』も『めちゃイケ』(フジテレビ系)も『ウリナリ』(日本テレビ系)も大好きで、すごく小さいときからずっと有野さんは私の中に生息していて......。 有野晋哉氏(以下、有) 生息していたんや(笑)。 ──そうなんですよ、だからうれしくって! 奇遇なことに、有野さんはしょこたんや宍戸留美さんとも仲が良いじゃないですか。私も両者と仲が良くって......。  うん。でも、しょこたんからも宍戸からも、小明さんの名前、聞いたことないよ。 ──......えっ。  いや、もっと話したら出てくるのかもしらんけど(笑)! ほんで? ──あ、はい、最近は「BOMB」(学研)で有野さんがアイドルのランキングを付けているのを見ているので、いつ私がランクインするのかなーって待ってるんですけど、延々ランクインしないもんで......。  ひゃっはっは! ──そこで早速相談なんですけど、有野さんがチェックしたアイドルは売れるっていう現象に私もハマりたいんですけど、次はどんな子がきますかね? 私きますかね?  ふははは! 私きますかねって! ──はい(真面目に)。有野さん、包帯巻いてるアイドルに"怪我ドル"って命名したじゃないですか。それと近くて、私、元"エプドル"なんですよ!  "エプドル"っていうのは? ──常にエプロンをつけて活動するアイドルっていうコンセプトで写真集も出したんです。今だったら「○○ドル」ってブームに乗れたんですけど、早すぎたんですよね。  うん。僕、「○○ドル」を取材の度に聞かれて、もうめんどくさいなーと思って。 ──ですよねー。で、"エプドル"写真集は本当に売れなくって、そんなに不況でもないのに6割も返本だったんですよ。  そりゃまた(笑)。でも、エプロンつけて収録きても気持ち悪い話だよね(笑)。まず「なんでエプロンしてんの?」ってところがあるから。 ──私も何で着てるのか分かってないし、ファンもそんなに興味がないしで......。それからは妹系・アキバ系に進出したんですけど、老け顔だっていうのを忘れてて鳴かず飛ばずで。いろいろ惜しいはずなんですけど、絶対ヒットしないんですよ、私。  あの、すげー自己分析ができてるんすね。 ──いろいろ考えざるを得なかったですかね。売れないもんでね。  うーん、いや、老け顔っていうか......なんか、薄いんですよね。 ──薄い?  うん、薄い(笑)。 ──ん? ん? なにが薄いんですか、影?  いや、影とかじゃなく、全体的に、薄いんですよ。あ、薄幸って言うんですか? ──ひ、ひどい! じゃ、有野さんがいつもアイドルを見て、「応援したいな」と「売れるかもな」って思うポイントを教えてください! こうなったら後付けでも補足していきたいんです。後付けでなんとか、時東ぁみちゃんのメガネみたいな感じのをひとつ!  雰囲気なんですけど、家庭があったかそうな人は良いなーって思いますね。インタビューの端々で、「弟にバレンタインあげて」とか、「家族で旅行したときにお父さんが」とか、そういうのがポロっと入ってると「あ、育ちがええねんなー」って、ふわっとするんですよ。小明さんで言うたら、あの、家庭環境あんまり良くなさそうな(笑)。イメージですよ! 僕のイメージですけど! ──わーなんで分かるんだろー! ......いや、そんなことはない、はず、です、あの、ホラ(著書『アイドル墜落日記』を開いて)、ここに家族で仲よさそうな写真とかも載ってますよ、ぜんぜん育ち悪くないです。愛に溢れた......。  あ、ほんま?  ──ただ、あの、家庭の事情で写真によってお父さんの顔が違うんですよ。  ははははは! そんな家庭環境やったんや(笑)。 ──ええ、でも、明るくいいお家です......。えっと、家庭環境も後付けでは難しいと思うので、なんかもっとこう、今から勉強で身につけられるスキルとか......例えば、有野さんも決して前へ前へ、俺が俺がのタイプではないじゃないですか。  ないですね。 ──それなのにずっと第一線でいらっしゃるから、それってすごいことですよね。  不思議ですよね、汚いやり口なんですよ。汚い、姑息なね(ニヤリ)。 ──あはは! そこらへんはどうなってるんですか? 私も前に出るのが苦手なので、前に出ずに一線で活躍し続けるコツみたいなのって......。  「こいつなんかやってくれそう」って期待されたまま、20年経ってるんじゃないですか(笑)。何考えてるか分からへん、っていうのも、よく言われるんすけど。強いて言うなら、考えてるふりをすることじゃないですか? 仕事が終わってから、「実はこんなこと思ってたんちゃうかな、あいつは......」って思わすような雰囲気を出すこと。 ──実際はいつも何を考えてらっしゃるんですか?  ぜんぜん考えてないすよ! 「飲みにいってから帰るか、そのまま帰ってゲームするか......」くらいのことをぼーっと思ってたら、「あいつまた考えてるなー」って。 ──なるほどー。私もぼんやりするだけなら得意なんですけども、ただの呆けた人みたいになっちゃいます......。バラエティーでのアイドルに関してはどうですかね? やっぱりどんどんトークに食いついていった方が良いんでしょうか?  なんて言うのかなー。ガツガツ前に来る感じの子、「私こんな面白い話もってます!」的な。それはあんましいらないなぁって思うんすよね。 ──ガッツのある子は自分をアピールしようとして前へ前へ出がちですよね。  うん。バシバシつっこんでくるアイドルもおるじゃないですか? それは司会者がするのにーって。そんなところが大事なんじゃなくて、ゲラゲラ笑ってるくらいで良いのになーって思うんすよね。 ──ほー! ワイプ抜きしやすい感じですか?  そうですねー......「ワイプ抜きしやすい」とか、そういう言葉も知らなくていいと思う(笑)。でも、そんなようなことですよ。視聴者が何を思ってるのか、言える人。「おいしそぉー」だったり、簡単なことで良いと思うんすけどねぇ。そこにやっぱ、育ちが出ると思うんすよね。プレゼント貰ったら、「うれしー!」って言える。 (後編につづく/取材・文=小明) ●有野晋哉(ありの・しんや) 1972年、大阪府生まれ。90年、お笑いコンビ「よゐこ」としてデビュー。93年から放送されたフジテレビ系『とぶくすり』で頭角を現し、その後15年以上にわたって第一線での活躍を続けている。4月28日発売のDVD『全日本オヤジ選手権』出演。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
全日本オヤジ選手権 収録時間:本編117分 特典映像14分 発売日:4月28日(水)予定 価格:3,800円(税別) 発売・販売元:株式会社イーネット・フロンティア amazon_associate_logo.jpg
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