
露出度の高い奇抜な格好でイベントに参加するカップルたち
かつて日本人女性が結婚相手に求める条件として「三高」(高学歴・高身長・高収入)という言葉がキーワードになった時代があった。現在ではすでに死語となっているが、経済成長を遂げているお隣の中国では、「マイホーム・マイカー・貯金」が結婚の最重要条件となっている。こうした中、「裸婚族」と呼ばれる、愛のみを求め、貯金などの財産を一切持たない男性と結婚する女性も都市部で出てきているという。

女性の格好はよいとして、男の格好はマヌケそのもの……
「東方日報」(4月25日付)によると、浙江省杭州市内の屋外広場に、小雨が降る中、若いカップルたちが半裸状態で登場。観衆が見守る中、愛を誓い合うというイベントが開催された。彼らは「家や車がなくても、愛さえあれば幸せになれる」と宣言し、熱い抱擁やキスを披露。主催者によると、このイベントは今年2回目の開催で、若者20組のカップルが参加したという。
「裸婚」と裸を掛けたのか、フェイクの葉や枝をまとった水着姿で女性たちが登場すると、観衆から大きな歓声が上がったという。そんな今回のイベントに対し、中国版Twitter「微博」には、多くのネットユーザーからコメントが寄せられた。
「住宅価格も上昇しているんだから、若いやつらが不動産を買えないのも当たり前」
「家や車を親に買ってもらって結婚するヤツより、裸婚族の若者のほうがよっぽど愛に生きていて人間らしい!」
「愛だけで結婚はできない。そのうち女は『愛があるなら稼いでこい』と言いだすよ」

当日は20組の男女が愛を誓い合った。うち離婚するのは何組いる?
しかし、こうした裸婚がはやっているのは「若さゆえの過ち」と看破するのは、都内の中国エステ店で働く地方都市出身の20代の中国人女性だ。
「私もまだ若かったこともあり、19歳で裸婚をしました。当時の夫婦の貯金は日本円で5万円ほどでしたが、親の反対を押し切って、駆け落ち同然で結婚したんです。子どももすぐできましたが、妊娠すると夫は家に帰ってこなくなり、1年で離婚しました。今は子どもを中国の両親に預けて、日本で働いています。日本の風俗店やエステで働いている中国人女性のほとんどは、私みたいに裸婚で失敗して出稼ぎに来ている。もちろんお客さんには、こんなこと秘密ですけどね。中国では最近、裸婚をテーマにしたドラマや映画がはやってるけど、私から言わせるとバカですよ」
経済格差が広がる中国では、特に80~90年代生まれの若い世代で裸婚が流行しているという。資産がなければ結婚が難しいといわれていた中国にも新たな価値観を持った若者たちが誕生しているようだが、彼らのようなカップルは、果たして幸せになれるのだろうか?
(文=広瀬賢)