
※イメージ画像
今回は、一部の業界では当たり前のことだが、意外と知られていないパッケージ商品の売り上げに関する話をしよう。
ここ最近、ネット上でアニメ関連の情報を収集していると、しばしば見かけるのが「覇権アニメ」というワードである。これは「最も売れた新作アニメ」を指すワードであり、「年間覇権」は一年間を通して最も売れたアニメ、「クール覇権」は各クールで最も売れた、そのクールを代表するアニメという感じで使用される。
もともと、ネット掲示板にある「売りスレ」と呼ばれる「アニメDVDの売り上げデータを収集・分析し、それをネタに雑談をする」ことが趣旨のスレッドから発祥したワードらしく、当初は「天下」「ベスト」などさまざまな類義語が存在していたところ、2010年、テレビアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のネット番組配信中に、アニプレックス広報の高橋祐馬氏が、「このアニメで秋の覇権を握りますよ」と発言したことから現在の「覇権」というワードに統一されたという経緯がある。
くだんの「売りスレ」では、アマゾンランキングやオリコンチャート、映画の興行収入。また、視聴率や話題性、ネット掲示板のスレッド数など、さまざまな要素を踏まえた分析が行われており、業界関係者も密かにチェックしているとかいないとか。2011年には『IS』のヒロインを元ネタにしたマスコットキャラ「モッピー」が誕生し某漫画でネタにされるなど、現在アニメを語る上で無視することのできない存在となりつつあるのだ。
そんな非常に優秀なデータ収集力を持つリサーチャーが集う「売りスレ」だが、そこでどうしても集めることのできないデータがあるのはご存じだろうか? それは「レンタル商品の数字」である。
通常、一般流通に流されるセル商品とTSUTAYA、GEOなどに代表されるレンタルショップに流されるレンタル商品は別物となっており、レンタル商品が各店舗に卸される数は非公開となっている。そのため、現在の「売りスレ」では、全国に数千店舗存在するレンタルショップに卸されるレンタル商品の売り上げ枚数は計上されていないのだ。また、「売りスレ」では、「○○制作のアニメは毎回売り上げ枚数が少ない。資金は回収できているのか」といった会話が飛び出すこともあるのだが、レンタル商品の価格はセル商品の数倍に設定されている。
このことを考慮すると、(すべてのレンタルショップで、すべてのアニメがレンタルされるとは限らないが)売りスレで出てくる数字をはるかに上回る枚数のレンタル商品が市場に出回り、それらが予想以上の利益をアニメ業界にもたらしていることが想像できるだろう。
つまり、現在アニメ業界において、レンタル業界は非常に大きな存在となっているのだ。
「最近は、レンタル業界がアニメのプロモーションに口を出すことが増えましたね。レンタルショップがセル商品に先行して、アニメのDVDや主題歌CDをレンタルすることも増えてきました。話題作を先行してレンタルできれば、レンタルショップも大きな利益を得ますし、アニメ業界としてもタイアップによって確実に利益を見込むことができるということで、win-winの関係なんじゃないでしょうか」
とはレンタル業界関係者の弁だ。
確かにレンタル業界、アニメ業界共に潤う素晴らしいタイアップといえるが、とはいえヒットを見込んでレンタル業界側がプッシュした作品が、フタを開けてみたらそんなに大コケだった……なんてこともないとはいえない。「本当にヒットしている作品」なのか、「レンタルショップが推したい作品」なのか。そういった思惑も踏まえてアニメDVDの売り上げを分析してみると、さらに業界の表と裏が見えてくるのではないだろうか。
(文=龍崎珠樹)
■バックナンバー
【第18回】「求められるのは声優ソングばかり……」表舞台を追われたアニソン歌手の現在
【第17回】美少女たちが追いつめられる姿にゾクゾク!? リアル系ロボットアニメ『トータル・イクリプス』
【第16回】夏アニメの穴馬!? “いわく付き”SNSゲームアニメ『探検ドリランド』に熱視線
【第15回】 キーワードはホモソーシャルな描写!? 今夏は「乙女ゲーム原作アニメ」が熱い!
【第14回】「まるで90年代の夕方6時枠アニメ!?」『モーレツ宇宙海賊』の大器晩成ぶり
【第13回】もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声
【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ
【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』
【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号
【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは?
【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情
【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー
【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!?
【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』
【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』
【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』
【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』
【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!
「23」タグアーカイブ
「ゴジラに出てくる怪獣が大好きだった」インドネシアの“落書きアーティスト”が描くジャカルタの今

「bigballs 2011」(c)Darbotz
『AKIRA』『ドラゴンボール』『ドラえもん』......子どものころ、僕らの心をアツくさせた漫画やアニメが、海の向こうに住むアジアの子どもたちの心にも火をつけていた。今や日本人だけのものではなくなった、日本のポップカルチャー。その影響を受けて育った、アジアの才能豊かなクリエーターたちを紹介します。
第29回
ストリート・アーティスト
ダルボッツ(Darbotz)
cumiは、インドネシアの首都・ジャカルタをベースに活動するアーティスト、ダルボッツの描く代表的なキャラクターだ。ジャカルタの街のあちらこちらにタギングされたcumiは、“イカのお化け”であり、ジャカルタというケオティック・シティを征服しようと立ち向かうアーティストの分身でもある。cumiは、高密度でひしめく波の間で暴れている。過剰で、粗野とも受け取れる作品のスタイルは、ダルボッツに言わせると「ジャカルタそのもの」なのだという。
人口1,000万人超を抱えるアジア屈指の国際都市、ジャカルタ。高層ビルが林立し、巨大ショッピングモールがひしめくランドスケープは、アジアのほかの大都市と変わらず、発展著しいインドネシアの勢いそのものを映し出している。しかし、キラキラ輝く高層ビルの足元には、ゴミと埃にまみれた貧困層の暮らすスラム街が広がるなど、貧富の差は凄まじく、深刻な社会問題も頻発している。

「high five 2012」(c)Darbotz

(c)Darbotz
「僕は、自分の描くもので、自分の居場所を語っている。君が僕の作品から、暑苦しさやせわしなさ、ヒリヒリしたものを感じるとしたら、それはまさに僕自身がジャカルタに対して持っている思いだ。好きでも嫌いでも、ここは僕たちが生活して、死んでいくところ。ここでなんとかやっていくしかないんです」
描くものに、自分の気持を代弁させているというダルボッツ。その作品を象徴するのが、先に触れたイカ怪獣cumiと、執拗に繰り返される、波のような鱗のような独特のパターンだ。それは、インドネシアの伝統的な工芸品であるバテック(ジャワ更紗)の文様を想起させる。

(c)Darbotz
「大学の卒業プロジェクトで、インドネシアに伝わるさまざまな図柄を研究したんですが、そのとき、自分は、自分のルーツであるインドネシアのデザインがすごく好きなんだってことに気づいた。インドネシアらしいものを自分の作品でも表現したいと思ったんです」と言うダルボッツ。そんな彼を驚かせたのは、それが日本のある伝統的な図柄にもつながっているということ。

「M for monster 2012」(c)Darbotz
「浮世絵とかで描かれる波模様と僕のインドネシアパターンに、通じるところがある! って、あるとき気がついたんです。最初はまったく意識してなかったんですが、よく見るとすごく似ている......ね、“セイカイ”でしょ?」
そして、彼のキャラクターたちは、日本の奇妙な生き物や怪獣にも多大な影響を受けている。
「それこそ、数えきれないたくさんの日本の漫画やアニメに囲まれて育ちましたから。いまだに覚えているのは、『ウルトラマン』『宇宙刑事ギャバン』『仮面ライダー』...... 家の近くに日本のビデオばかり揃えているレンタルビデオ店があったので、いつもそこから借りて。毎週日曜日の朝は、テレビで『ドラえもん』と『聖闘士星矢』を見る。日本のロボット系や漫画の影響は、インドネシアでも相当大きいですよ。僕が好きだった漫画は『かりあげクン』。ゴジラに出てくる怪獣は大好きだったなあ。それと、『AKIRA』と黒澤明の『乱』も」

「NIKE the look of sport installation 2012」
(c)Darbotz
「Polluted 2011」(c)Darbotz

「high five 2010」(c)Darbotz
グラフィティにとどまらず、クライアントや、海外のアーティストとのコラボレーションなど、これまで精力的に活動してきたダルボッツにとって、今年は比較的「静かな」年だという。「新米パパとしての日々を楽しんでいるんです(笑)」。それでも、今年中にはゲリラストアを立ち上げるなど、複数のプロジェクトが進んでいるという。
今年10月には、待望の初来日を果たすというダルボッツ。「いつか日本でプロジェクトができたら最高」というインドネシアのイカ怪獣は、東京という都市を、果たしてどのように見るのだろうか。
●ダルボッツ
インドネシア、ジャカルタ生まれジャカルタ育ち。当地を代表するストリート・アーティスト。ヒップホップ・カルチャーの影響を受け、グラフィティやアート制作を中心に、マーチャンダイズ、ファッション・デザインなど、幅広く活動している。彼の作品を代表するイカのお化け cumiは、Google Chromeやナイキなどのキャラクターとしても使用された。内外のアーティストとのコラボレーションにも精力的で、ギャラリーなどでの展覧会にも多数参加。
公式サイト <http://thedarbotz.com/>
●なかにし・たか
アジアのデザイナー、アーティストの日本におけるマネジメント、プロデュースを行なう「ASHU」代表。日本のクリエーターをアジア各国に紹介するプロジェクトにも従事している。著書に『香港特別藝術区』(技術評論社)がある。<http://www.ashu-nk.com >
オンラインTシャツオンデマンド「Tee Party」<http://teeparty.jp/ashu/>
■バックナンバー
【vol.28】香港フィギュアブームの火付け役! ‟『AKIRA』にヤラれた”作家が手がける近未来物語
【vol.27】“田名網チルドレン”続々……アジア各地で熱烈支持されるサイケデリック・マスター
【vol.26】『銀河鉄道999』はアップル並みのインパクト? 韓国の催眠術的ポートレイト
【vol.25】ネタ元は日本の特撮ヒーロー? インドネシア式ファンタジー
【vol.24】"80後"世代の代弁者 中国売れっ子写真家の「未来系アート」
【vol.23】「ヤクルトとカップヌードルに洗礼?」MOJOKOのユーモラスな世界
【vol.22】「狂気とポップカルチャーが融合!?」香港のアーティストが追求する"不完全な美"
【vol.21】「人間の欲望を視覚化?」香港人気キャラの生みの親が追求する"醜さの美学"
【vol.20】「故郷・ボルネオ島での原体験が創造力の源」世界で活躍するマレーシアの"ケンヂ"
【vol.19】「人生に起きるすべてのことを細かく観察したい」中国ネット世代のアーティスト
【vol.18】「ヒーローは宮崎駿と奈良美智」シンガポールのマルチスタイル・アーティスト
【vol.17】「ルーツは『天空の城 ラピュタ』」ウォン・カーウァイに見い出された香港の若き才能
【vol.16】怖かわいい魑魅魍魎が暴れ回る! ヤン・ウェイの妖魔的異界
【vol.15】「原点は日本のコミック」東南アジアを席巻する都会派クリエーター
【vol.14】エロ×宗教×故事が混在!? 中国版・寺山修司が造り出すカオスな世界
【vol.13】昼間はOL、夜は寡黙なアーティスト ソン・ニが描く秘密の快楽の世界
【vol.12】まるで初期アニメ ローテクを駆使する南国のアート・ユニット「トロマラマ」
【vol.11】「造形師・竹谷隆之に憧れて......」 1000の触手を持つ、マレーシアのモンスター
【vol.10】"中国のガロ系"!? 80年代以降を代表するコミック・リーダー ヤン・コン
【vol.9】大のラーメンおたく!? シンガポールデザイン界を率いる兄貴、クリス・リー
【vol.8】メイド・イン・ジャパンに憧れて...... 香港の文学系コミック作家・智海
【vol.7】「血眼になってマンガを追いかけた」海賊版文化が育んだ中国の新しい才能
【vol.6】裸人間がわらわら 香港ピクセル・アートティストが放つ"アナログデジタル"な世界
【vol.5】ダメでも笑い飛ばせ! 香港の国民性を体現したグラフィック・ノベリスト
【vol.4】「教科書はガンダムの落書きだらけだった」 香港・原色の魔術師の意外な原点
【vol.3】「懐かしいのに、新しい」 読むほどにクセになる"タイ初の日本漫画家"タムくん
【vol.2】 マイブームはBL!? 香港の腐女子が描きとめる、消えゆく都市の記憶
【vol.1】「 :phunk版ガッチャマンが作りたい」 シンガポール発のデザイン集団が描く夢
美少女たちが追いつめられる姿にゾクゾク!? リアル系ロボットアニメ『トータル・イクリプス』

『トータル・イクリプス』公式サイトより
力作ぞろいの夏クールアニメの中でも、気合の入りまくった作画といきなり最終回みたいなテンションの高さでアニメファンの度肝を抜いたのが、『トータル・イクリプス』だ。パソコン用恋愛ゲーム『マブラヴ オルタネイティブ』のスピンアウト作品という位置づけだが、キャッキャウフフと美少女たちが乱舞する萌え萌えな内容かというと、さにあらず。
地球外生命体「BETA」の侵攻で絶滅の危機に瀕している人類の存亡をかけた戦いが描かれ、主人公たちが乗り込む、炎の匂いが染み付いて思わずむせてしまいそうな人型ロボット「戦術機」がハイスピードアクションを見せる、リアル系ロボットアニメなのだ!
その第1話、第2話では、日本に上陸したBETAの軍勢を食い止めるために、訓練生ながら戦術機に乗り込んで防衛作戦に参加することになった女子衛士(劇中では戦術機パイロットを「衛士」と呼ぶ)たちの、凄惨な戦いが描かれる。
防衛ラインに設定された京都を舞台に、鉄の塊をぶっ放す戦術機や現代兵器と、人類の抵抗などなんのそのの勢いで驀進してくるBETAの群れが激突する中、初陣の衛士が対BETA戦において生きていられる「8分」というタイムリミットを乗り越えようと、美少女衛士たちが死に物狂いで戦場を駆け抜ける。なんとか問題の8分を乗り越え、キャラクターはもちろん、視聴者もひと安心するわけだが、物語はここからが本番だ。反撃に転じたBETAの猛攻の前に、気を抜いた女学生たちの乗る戦術機が次々と蹂躙されていくのだ。
その描写がまたエグい。悲鳴も上げることなく撃墜されるキャラもいれば、コクピットハッチを強引にこじ開けられゴリゴリムシャムシャと食べられるキャラもいたりと、戦場の悲惨さがこれでもかと描かれるのだ。死にゆく美少女たちを演じる声優陣の演技もすさまじいものがある。狂気に囚われ、ひたすらBETAをナイフでめった刺しにする金元寿子演じる能登和泉の姿や、死を目前にして「殺して!」と泣き叫ぶ植田佳奈演じるクール系美少女の山城上総と、絶叫しつつ彼女を銃で撃ち抜こうとする中原麻衣演じる篁唯依の掛け合いは鳥肌モノ。
冒頭で「美少女たちが乱舞する萌えアニメではない」旨の解説をしたものの、二次元キャラたちが表情をゆがめてあらわにする生々しい人間の感情が噴出し始める第2話は、ある意味、非常にセクシャルで、ともすればちょっぴりアブない性癖を喚起してしまいそうなほどの迫力と魅力に満ち溢れている。
閑話休題だが、ロボットアニメはその誕生の瞬間より「男子の身体拡張願望」を描き続けてきたジャンルだといえる。例を挙げるならば、『マジンガーZ』は「兜甲児がマジンガーZの脳となることで、巨大な力を制御下に置く」という分かりやすい形でそれを示してくれたし、『機動戦士ガンダム』では、「未成熟な少年であるアムロ・レイが父親的存在を乗り越えていくための武装としてガンダムを操る」という、思春期の少年の成長を結びつけて描き出し、『ターンエーガンダム』では立派にそそり立つ男性器を模したコクピットまで登場。そんな「男の子の乗り物」であり、「願望」であり、「象徴」であるスーパーロボットに美少女が乗るという行為は、それだけでエロティックなメタファーを多分に含んでいる、といえる。
だからこそ、スーパーロボットに乗る美少女たちはそれだけで魅力的だし、僕らはそんな彼女たちが追い詰められていく姿にサディスティックな興奮を覚えるのだろう。この「美少女がロボットに乗り込むこと」に対するアブノーマルな感情と欲求を隠すことなくさらけ出した『トータル・イクリプス』第1話、第2話には全力でスタンディング・オベーションを送りたい。
ただ、当初本作の監督を務めていた稲垣隆行氏は、この第1話、第2話に全力投球しすぎたため、第3話以降の制作スケジュールを圧迫。第10話より稲垣氏は脚本・シリーズ構成に集中。それまで副監督を務めていた安藤正臣氏が監督を引き継ぐことが発表された(表記は第3話より変更になっている)。このスタッフ交代劇が今後、作品にどのような影響を与えるのかはまだ分からないが、願わくば第1話、第2話で見せたような、思い切りフェティッシュで過剰な演出はそのままに、もうちょっとだけ作画を安定させて、より視聴者の煩悩を刺激する映像を見せてほしい。
(文=龍崎珠樹)
■バックナンバー
【第16回】夏アニメの穴馬!? “いわく付き”SNSゲームアニメ『探検ドリランド』に熱視線
【第15回】 キーワードはホモソーシャルな描写!? 今夏は「乙女ゲーム原作アニメ」が熱い!
【第14回】「まるで90年代の夕方6時枠アニメ!?」『モーレツ宇宙海賊』の大器晩成ぶり
【第13回】もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声
【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ
【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』
【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号
【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは?
【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情
【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー
【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!?
【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』
【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』
【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』
【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』
【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!
夏アニメの穴馬!? “いわく付き”SNSゲームアニメ『探検ドリランド』に熱視線

『探検ドリランド』公式サイトより
話題作、問題作、期待作が百花繚乱の夏アニメが次々とスタートする中、「ド、ド、ドリランド♪」のフレーズもいまや懐かしさを禁じ得ないGREEのソーシャルゲーム『探検ドリランド』(テレビ東京系)のテレビアニメ放送がスタートした。
TOKIOが全員で出演し、「TOKIO、ドハマリ中。ド、ド、ドリランド♪」と歌うCMが全国のお茶の間に流れ、デカデカと街中に広告が張り出されていたことを覚えている読者も少なくないだろうが、今年2月に発覚したレアカードの不正増殖に端を発するリアルマネートレード行為問題やコンプガチャ(特定のアイテムを揃えると、レアなアイテムが手に入るシステム。課金によりガチャの回数や確率が上昇する)問題など、『探検ドリランド』に関するさまざまな問題が取り沙汰されるようになった。
さらに5月には、消費者庁がコンプリートガチャが景品表示法違反であるとして、ゲーム会社に注意を喚起。それを受けてソーシャルゲーム関連会社の株価が軒並み下がるというコンプガチャショックが発生した。
結果、ダーティなイメージを拭えなくなったソーシャルゲームは、一時期に比べてメディアへの露出を極端に減らすこととなってしまった。
そんなバッドなタイミングでスタートしたアニメ版『探検ドリランド』だが、どう考えてもいまさら感を覚えずにはいられない。例えるならば「面白うて やがて悲しき ドリランド」である。何事もブームがピークを迎えて、収束に向かうさまを見るのは切ない限りだが、今回の場合はゲームが悪い意味で世間の注目を浴び、結果、法の下に管理されるようになってしまった後という、なんとも気まずいタイミングでのアニメ化ということで、なおさら切なさが炸裂している。アニメが企画された時点では、ドリランド熱……いやソーシャルゲーム熱がまだまだ盛り上がっており、その中で鳴り物入りで『探検ドリランド』のアニメ放送スタート……と想定していたのだろうが、まさかソーシャルゲーム自体にアヤがついてしまうとは、誰も予想はしていなかったことだろう。
だからといって、『探検ドリランド』がダメアニメなのかというと、それが意外と面白いのだから困りものである。王道の子ども向けアニメのノリ全開の主題歌が流れる中、子ども受けしそうなディフォルメされたキャラクターが大立ち回りを演じるOP映像は、大人はもちろん、子どもが見てもワクワクすることだろう。外の世界への大冒険を夢見る主人公・ミコト姫が、世話係の美形男子・ウォーレンスの忠告を無視して洞窟を探検。モンスターに襲われ大ピンチのところを、実は優秀な剣士だったウォーレンスに助けられる……という、ベタながら魅力的なキャラクターのアクションや掛け合いには、目新しさはないものの普遍的な「テレビまんが」的な娯楽性に満ちている。一方、世界に忍び寄る怪しげな存在、それに気づいたのは歴戦のハンター・ポニーのみ……。この第1話ラストの引きも、いかにも少年漫画らしくて次回への期待感を煽る。
といったように、今も昔も子どもたちに人気のアニメを多数生み出している「東映アニメーション」の制作だけあって、非常に安定した仕上がりの作品となっているのだ。言うなれば、日曜朝9時枠で放送されていてもおかしくない内容なのだが、なぜか放送される時間は23時30分~。よい子はみんな夢の中の時間帯である。ソーシャルゲーム『探検ドリランド』に課金しまくっている「いい大人」をターゲットとして作ったのだろうか。それとも、まだソーシャルゲームに触れていない子どもに向けて作ったのだろうか。そんな「一体誰に見せたいのだろうか?」というチグハグ感でいっぱいな仕上がりとなっているのがアニメ版『探検ドリランド』なのだ。深夜に放送される子ども向けアニメという大いなる矛盾をはらんだ本作を、ビール片手にニヤニヤしながら眺めるのもまた味わい深し、といったところか。
百聞は一見に如かず。あらゆるアニメを楽しみ尽くしたエリートアニメファンの諸兄は、ぜひとも『探検ドリランド』を見て、ほかのアニメファンに差をつけよう!
(文=龍崎珠樹)
■バックナンバー
【第15回】 キーワードはホモソーシャルな描写!? 今夏は「乙女ゲーム原作アニメ」が熱い!
【第14回】「まるで90年代の夕方6時枠アニメ!?」『モーレツ宇宙海賊』の大器晩成ぶり
【第13回】もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声
【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ
【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』
【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号
【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは?
【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情
【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー
【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!?
【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』
【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』
【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』
【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』
【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!
夏アニメの穴馬!? “いわく付き”SNSゲームアニメ『探検ドリランド』に熱視線

『探検ドリランド』公式サイトより
話題作、問題作、期待作が百花繚乱の夏アニメが次々とスタートする中、「ド、ド、ドリランド♪」のフレーズもいまや懐かしさを禁じ得ないGREEのソーシャルゲーム『探検ドリランド』(テレビ東京系)のテレビアニメ放送がスタートした。
TOKIOが全員で出演し、「TOKIO、ドハマリ中。ド、ド、ドリランド♪」と歌うCMが全国のお茶の間に流れ、デカデカと街中に広告が張り出されていたことを覚えている読者も少なくないだろうが、今年2月に発覚したレアカードの不正増殖に端を発するリアルマネートレード行為問題やコンプガチャ(特定のアイテムを揃えると、レアなアイテムが手に入るシステム。課金によりガチャの回数や確率が上昇する)問題など、『探検ドリランド』に関するさまざまな問題が取り沙汰されるようになった。
さらに5月には、消費者庁がコンプリートガチャが景品表示法違反であるとして、ゲーム会社に注意を喚起。それを受けてソーシャルゲーム関連会社の株価が軒並み下がるというコンプガチャショックが発生した。
結果、ダーティなイメージを拭えなくなったソーシャルゲームは、一時期に比べてメディアへの露出を極端に減らすこととなってしまった。
そんなバッドなタイミングでスタートしたアニメ版『探検ドリランド』だが、どう考えてもいまさら感を覚えずにはいられない。例えるならば「面白うて やがて悲しき ドリランド」である。何事もブームがピークを迎えて、収束に向かうさまを見るのは切ない限りだが、今回の場合はゲームが悪い意味で世間の注目を浴び、結果、法の下に管理されるようになってしまった後という、なんとも気まずいタイミングでのアニメ化ということで、なおさら切なさが炸裂している。アニメが企画された時点では、ドリランド熱……いやソーシャルゲーム熱がまだまだ盛り上がっており、その中で鳴り物入りで『探検ドリランド』のアニメ放送スタート……と想定していたのだろうが、まさかソーシャルゲーム自体にアヤがついてしまうとは、誰も予想はしていなかったことだろう。
だからといって、『探検ドリランド』がダメアニメなのかというと、それが意外と面白いのだから困りものである。王道の子ども向けアニメのノリ全開の主題歌が流れる中、子ども受けしそうなディフォルメされたキャラクターが大立ち回りを演じるOP映像は、大人はもちろん、子どもが見てもワクワクすることだろう。外の世界への大冒険を夢見る主人公・ミコト姫が、世話係の美形男子・ウォーレンスの忠告を無視して洞窟を探検。モンスターに襲われ大ピンチのところを、実は優秀な剣士だったウォーレンスに助けられる……という、ベタながら魅力的なキャラクターのアクションや掛け合いには、目新しさはないものの普遍的な「テレビまんが」的な娯楽性に満ちている。一方、世界に忍び寄る怪しげな存在、それに気づいたのは歴戦のハンター・ポニーのみ……。この第1話ラストの引きも、いかにも少年漫画らしくて次回への期待感を煽る。
といったように、今も昔も子どもたちに人気のアニメを多数生み出している「東映アニメーション」の制作だけあって、非常に安定した仕上がりの作品となっているのだ。言うなれば、日曜朝9時枠で放送されていてもおかしくない内容なのだが、なぜか放送される時間は23時30分~。よい子はみんな夢の中の時間帯である。ソーシャルゲーム『探検ドリランド』に課金しまくっている「いい大人」をターゲットとして作ったのだろうか。それとも、まだソーシャルゲームに触れていない子どもに向けて作ったのだろうか。そんな「一体誰に見せたいのだろうか?」というチグハグ感でいっぱいな仕上がりとなっているのがアニメ版『探検ドリランド』なのだ。深夜に放送される子ども向けアニメという大いなる矛盾をはらんだ本作を、ビール片手にニヤニヤしながら眺めるのもまた味わい深し、といったところか。
百聞は一見に如かず。あらゆるアニメを楽しみ尽くしたエリートアニメファンの諸兄は、ぜひとも『探検ドリランド』を見て、ほかのアニメファンに差をつけよう!
(文=龍崎珠樹)
■バックナンバー
【第15回】 キーワードはホモソーシャルな描写!? 今夏は「乙女ゲーム原作アニメ」が熱い!
【第14回】「まるで90年代の夕方6時枠アニメ!?」『モーレツ宇宙海賊』の大器晩成ぶり
【第13回】もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声
【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ
【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』
【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号
【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは?
【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情
【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー
【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!?
【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』
【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』
【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』
【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』
【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!
夏アニメの穴馬!? “いわく付き”SNSゲームアニメ『探検ドリランド』に熱視線

『探検ドリランド』公式サイトより
話題作、問題作、期待作が百花繚乱の夏アニメが次々とスタートする中、「ド、ド、ドリランド♪」のフレーズもいまや懐かしさを禁じ得ないGREEのソーシャルゲーム『探検ドリランド』(テレビ東京系)のテレビアニメ放送がスタートした。
TOKIOが全員で出演し、「TOKIO、ドハマリ中。ド、ド、ドリランド♪」と歌うCMが全国のお茶の間に流れ、デカデカと街中に広告が張り出されていたことを覚えている読者も少なくないだろうが、今年2月に発覚したレアカードの不正増殖に端を発するリアルマネートレード行為問題やコンプガチャ(特定のアイテムを揃えると、レアなアイテムが手に入るシステム。課金によりガチャの回数や確率が上昇する)問題など、『探検ドリランド』に関するさまざまな問題が取り沙汰されるようになった。
さらに5月には、消費者庁がコンプリートガチャが景品表示法違反であるとして、ゲーム会社に注意を喚起。それを受けてソーシャルゲーム関連会社の株価が軒並み下がるというコンプガチャショックが発生した。
結果、ダーティなイメージを拭えなくなったソーシャルゲームは、一時期に比べてメディアへの露出を極端に減らすこととなってしまった。
そんなバッドなタイミングでスタートしたアニメ版『探検ドリランド』だが、どう考えてもいまさら感を覚えずにはいられない。例えるならば「面白うて やがて悲しき ドリランド」である。何事もブームがピークを迎えて、収束に向かうさまを見るのは切ない限りだが、今回の場合はゲームが悪い意味で世間の注目を浴び、結果、法の下に管理されるようになってしまった後という、なんとも気まずいタイミングでのアニメ化ということで、なおさら切なさが炸裂している。アニメが企画された時点では、ドリランド熱……いやソーシャルゲーム熱がまだまだ盛り上がっており、その中で鳴り物入りで『探検ドリランド』のアニメ放送スタート……と想定していたのだろうが、まさかソーシャルゲーム自体にアヤがついてしまうとは、誰も予想はしていなかったことだろう。
だからといって、『探検ドリランド』がダメアニメなのかというと、それが意外と面白いのだから困りものである。王道の子ども向けアニメのノリ全開の主題歌が流れる中、子ども受けしそうなディフォルメされたキャラクターが大立ち回りを演じるOP映像は、大人はもちろん、子どもが見てもワクワクすることだろう。外の世界への大冒険を夢見る主人公・ミコト姫が、世話係の美形男子・ウォーレンスの忠告を無視して洞窟を探検。モンスターに襲われ大ピンチのところを、実は優秀な剣士だったウォーレンスに助けられる……という、ベタながら魅力的なキャラクターのアクションや掛け合いには、目新しさはないものの普遍的な「テレビまんが」的な娯楽性に満ちている。一方、世界に忍び寄る怪しげな存在、それに気づいたのは歴戦のハンター・ポニーのみ……。この第1話ラストの引きも、いかにも少年漫画らしくて次回への期待感を煽る。
といったように、今も昔も子どもたちに人気のアニメを多数生み出している「東映アニメーション」の制作だけあって、非常に安定した仕上がりの作品となっているのだ。言うなれば、日曜朝9時枠で放送されていてもおかしくない内容なのだが、なぜか放送される時間は23時30分~。よい子はみんな夢の中の時間帯である。ソーシャルゲーム『探検ドリランド』に課金しまくっている「いい大人」をターゲットとして作ったのだろうか。それとも、まだソーシャルゲームに触れていない子どもに向けて作ったのだろうか。そんな「一体誰に見せたいのだろうか?」というチグハグ感でいっぱいな仕上がりとなっているのがアニメ版『探検ドリランド』なのだ。深夜に放送される子ども向けアニメという大いなる矛盾をはらんだ本作を、ビール片手にニヤニヤしながら眺めるのもまた味わい深し、といったところか。
百聞は一見に如かず。あらゆるアニメを楽しみ尽くしたエリートアニメファンの諸兄は、ぜひとも『探検ドリランド』を見て、ほかのアニメファンに差をつけよう!
(文=龍崎珠樹)
■バックナンバー
【第15回】 キーワードはホモソーシャルな描写!? 今夏は「乙女ゲーム原作アニメ」が熱い!
【第14回】「まるで90年代の夕方6時枠アニメ!?」『モーレツ宇宙海賊』の大器晩成ぶり
【第13回】もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声
【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ
【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』
【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号
【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは?
【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情
【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー
【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!?
【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』
【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』
【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』
【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』
【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!
次回は99.5回目!? 老舗同人誌即売会MGMがいよいよ100回目の開催へ王手!

コミケに次ぐ、日本で2番目に古い同人誌即売会MGM(まんが ギャラリー&マーケット)。6月10日、その99回目となる「MGM99」を開催し、いよいよ次回は記念すべき100回目の開催……と思いきや、次回は「MGM99.5」となることに。
コミックマーケットから分離独立する形で1980年から始まったMGMは、二次創作ジャンルが肥大化する同人誌即売会に背を向けて、創作系を中心にして開催されている。現在では、極めて独自色が際立つ即売会だ。今年1月に5年ぶりに開催された「MGM98」では、69サークルが参加。6月の「MGM99」では62サークルが参加と、規模は小さいながらも、70年代からの同人誌文化を知る人々も多数参加している。
「MGM99」では、いよいよ次回は100回目と参加者も考えていたのだが、会場で配布されたチラシで告知されたのは「MGM99.5」だったのだ。
「MGM99.5」の開催にあたっては、会場の都合などさまざまあるが、根本的には記念すべき100回目を盛り上げるためだ。告知チラシでは「MGM100に新刊で参加したくなるMGM」を宣言し、「次回MGM100を目前にして、前夜祭というか、初めての企画でMGM100準備編をやります」としている。つまり、この99.5回目を利用して、参加者にも100回目を記念碑的な即売会に位置付けるためのアイデアや企画を準備してほしいというのが、主催者の狙いなのだ。
開催日は9月1日、会場の都合で15時から19時30分までという、即売会にはおおよそあり得ない時間設定に。しかも翌日には、創作系同人誌即売会の大手である「コミティア」も予定されている。果たして、参加者が2日間続けてイベントを楽しもう! となるか、あるいは「コミティアがあるからMGMはいいや」となるかが気になるところだ。
毎回、即売会終了後には参加者全員で意見交換会、その後は打ち上げという流れになっており、極めて参加者同士のコミュニケーションの機会が多いのがMGMの特徴だ。単に同人誌を売り買いするだけ、あるいは買った同人誌を家に帰って読むのだけが楽しみ、といったサイクルから脱却したいなら、ぜひ参加してみるべきである。
ほかの同人誌即売会にはない、新たな発見があるはずだ。
(取材・文=昼間 たかし)
「ガールズトークって、やっぱり楽しい」水島努監督新作は、まさかのほのぼの系アニメ!?

(C)久米田康治・ヤス・講談社/女子落語協会
『侵略!イカ娘』『よんでますよ、アザゼルさん。』『BLOOD-C』『Another』などなど、話題のアニメを立て続けに発表し続ける水島努監督。その最新作『じょしらく』が、7月よりTBS・MBS系列で放送スタートした。
寄席の楽屋を舞台に、女子落語家たちが些細なネタからどんどんトークを展開していく会話劇を描く本作だが、5月某日、「5月も終わりだというのに、まだ取材来ず。このままオンエア突入確定かー(゜゜;)」と水島監督自らツイート。そのアニメマスコミからのあまりの注目されなさぶりに、アニメクラスタは騒然となった。「ならば!」ということで、さっそく日刊サイゾーがコンタクトを開始。放送開始を目前に控えた6月某日、水島監督にインタビューを敢行した。
『ジャングルはいつもハレのちグゥ』『撲殺天使ドクロちゃん』『ムダヅモ無き改革』のような、カッ飛んだギャグが見られるのだろうか。それとも『侵略!?イカ娘』『ケメコデラックス!』などで見せた、奇妙キテレツなアクションが今回も飛び出すのか? はたまた『BLOOD-C』『Another』のような、血みどろ残虐描写が繰り広げられるのか!? エッジな作品を多く生み出してきた水島監督の新作に期待が募る一方だが、そんな取材陣を待っていたのは「萌えアニメを作っている」という予想外のコメントだった!
■水島努、「萌え」を考える
──今回、取材させていただこうと思ったきっかけは、監督の「まだ取材が来ない」というツイートだったのですが、その後、取材はありましたか?
「はい、何件か取材していただきました。言ってみるもんですね(笑)」
──なかなかない展開ですよね(笑)。そんな監督が手掛けられる新作アニメ『じょしらく』ですが、本作は「萌えアニメ」……ですよね。
「そうなんです。これは釣りじゃなくて、本当にそのつもりで作っています。やっぱりお客さんにDVDを買ってもらいたいので、過激なことに走り過ぎずに、かわいい女の子を描くということをベースに作ろうと考えています。それで売れるのかというと、分かりませんけど」
──以前、取材させていただいた際に、水島監督が「萌えが分からない」とおっしゃっていたことをよく覚えているのですが、そんな監督が「萌えアニメを作る」と公言されていることに驚いています。
「私が“萌えアニメ”を作るってウソ臭く感じました? ただ、いまだに“萌え”はよく分かってないんです(笑)。でも、分からないと言っていても始まらないので、とりあえず難しく考えずに、普通の女の子の会話をきちんと描こうと思っています。個人的に“エロ”と“萌え”は絶対に別物で、“愛おしいな”と思えることが“萌え”かなと考えています。そうなると動物とかも当てはまるので、厳密には違うと思うんですが……。そんなことを考えながら作っている最中です(笑)」
■水島努的アニメ論とは?
──水島監督作品というと、物語の中で突如出現するトリッキーな動き(『ケメコデラックス!』プリップリン体操や、『侵略!?イカ娘』レディオ体操の振り付けなど)や、過剰すぎるバイオレンス描写(『BLOOD-C』クライマックスや『Another』の殺人シーン、『よんでますよ、アザゼルさん。』など)がしばしばアニメファンの間で話題になりますが、『じょしらく』ではどんな動きで我々を驚かせてくれるのか気になります。
「やっぱり絵を動かすことって楽しいんですよね(笑)。ただ『じょしらく』に関しては、そこまでトリッキーな動きはないと思います。もしかしたら、今までの中で一番まったりした作品になるかもしれない」
──室内での会話劇を描く『じょしらく』ですが、それをどのようにアニメとして描くのでしょうか。
「まず、本編を3つのパートに分けることにしました。AパートとCパートは原作通り室内劇にして、Bパートには外に出るアニメオリジナルの話を入れることにしました。ただ、そこで動きがあるかというと逆で、AパートとCパートは会話が多いので見てる側も疲れちゃうと思うので、Bパートは箸休めみたいなポジションでゆったりと風景を描く感じになっています。そのようにした理由は、単純にキャラクターを外に出したいというのと、私服が見たかったからです」
──原作は『さよなら絶望先生』などでも知られる久米田康治さんということで、かなり際どいネタも作中には盛り込まれていますが、アニメではどの程度再現されますか?
「そこはかなりバランスを取っていますね。私としてはなるべく忠実に原作を再現したいのですが、今回はテレビで放送する作品なので、やはり制限はあります。自分で責任を取れるんだったら全開でやりたいんですけどね(苦笑)。どこまでやれるのかな、という駆け引きをやっている最中ですね。スポーツでいうと、ぎりぎりルール違反でないラフプレーを探っている感じです。
ただ、『じょしらく』では、できれば女性たちが話すほのぼのとしたところを楽しんでほしいと思います。そう言うとフリだろうと疑われると思うのですが、これは本心です(笑)。人によっては過激なものを私に期待されているみたいなんですが、それだけじゃ作品にならないと思うんですよね。まず“普通の女の子”っていう部分をきちんを描かないと、その上にどんなものを盛ったとしても心に響かないと思います。だから、基本を忘れちゃいけないと常に心がけています。小ネタを出していくのは自分も楽しいんですが、そちらにばかりを気を取られないように気をつけています」
──では、水島監督が作品を作る上で、最も心がけていることはなんですか?
「一度方向性が決まったらブレないことですね。作り始めると、あれもこれもと欲が出ちゃうんですが、ベースはブレちゃいけないなと思います。仮に1話がものすごく評判が悪かったとしても、急に軌道修正せずに作り切らないといけないと思いますね。長丁場の作品ならともかく」
──ここ最近、ウェブ上では「まとめサイト」に視聴者の評判や感想が編集されて、結果的にそこにまとめられたコメントが作品の評価に影響を与えてしまうことも多々あります。
「そうやって話題にしていただけることはありがたいと思います。インターネット上で私が何を一番気にしているかというと、褒められる、けなされるではなく、作品を気にしてくれているかどうかですから」
■『じょしらく』の魅力はガールズトーク!
──視聴者には、どういうふうに『じょしらく』を見てもらいたいですか?
「一生懸命作ってはいるんですけど、だからといってかしこまって見る必要はまったくなくて、うすらぼんやりと見てほしいです。重いテーマもありませんし、そもそもストーリーもあるかどうか怪しい作品なので(笑)。乱暴な言い方ですが、アニメって、それでいいんじゃないかと思っています。とくにサイゾーさんの読者のような、アニメファン以外の方にも見ていただけるとうれしいですね。ガールズトークって、男性陣だけかもしれないけど、楽しいじゃないですか。そのガールズトーク要素をきちんと作っているつもりなので、そこを純粋に楽しんでほしいですね。その上で、もっともっと広がっていければいいなと思います」
──広がる、というと。
「一つ一つの作品そのものというよりもアニメ市場が、ですね。アニメはもっと外側に広がる努力をしないといけないと個人的には思っていて、そのためにはいろんなジャンルがあっていいと考えています。『じょしらく』は萌えアニメとはいっても、王道の作品ではないのは間違いないと思います。だからこそ“こういう萌えもあるんだよ”とアニメファン以外の方にも知っていただいて、その結果、どんどんとアニメを気にしてくれる人の幅が広がっていくといいなと思います」
──ちなみに監督の理想とするアニメとは、どんな作品ですか?
「そこまで真面目に考えてアニメを作ってないからなあ(笑)。理想はとくにありません。明日ご飯が食べられればいいなと日々思いながら、『仕事があるうちが花だよ』と常に自分に言い聞かせつつ、一生懸命こつこつと、難しいことを考えずにアニメを作っています」
(取材・文=有田シュン)
●『じょしらく』
MBS 毎週木曜26:25~放送中
TBS 毎週金曜26:25~放送中
CBC 7/12~ 毎週木曜27:05~放送
BS・TBS 7/14~ 毎週土曜24:30~放送
*放送日時は変更になることがあります。
<http://www.starchild.co.jp/special/joshiraku/>
キワモノ転じて功を成す!? 『じょしらく』2代目襲名記者会レポ

「このアニメは女の子のかわいさをお楽しみ頂くため、 邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみ頂く番組です」という公式サイトの文言、権利関係的に危険なにおいが漂うキャラクター名、原作があの『さよなら絶望先生』の久米田康治(作画:ヤス)、監督がヒット作・問題作多数の水島努……という、何が起こるかわからない予感から、ファンがいい意味で戦々兢々の夏アニメ『じょしらく』(MBS、TBSほか)。その放送開始を記念し、7月4日、東京・講談社にて『じょしらく』2代目襲名披露記者会見が行われた。
なぜ、2代目なのか? 実は『じょしらく』は以前、単行本の特典としてドラマCDが付属したことがあり、そのときのキャストを初代に、今回のアニメ化にあたって配役されたメインキャストを2代目に見立て、襲名の決意を語ってもらおうという趣旨の会見だったのだ。
『じょしらく』は、女子の落語家が楽屋で繰り広げるゆるいトークを主題としたガールズ落語家マンガが原作であり、あくまでも落語家が2代目を襲名するという体を貫き通したのも、この会見の肝だった。
登壇したのは蕪羅亭魔梨威(ぶらてい まりい)役の佐倉綾音、防波亭手寅(ぼうはてい てとら)役の山本希望、波浪浮亭木胡桃(はろうきてい きぐるみ)役の小岩井ことり、空琉美遊亭丸京(くうるびゆうてい がんきょう)役の南條愛乃、そしてメインキャストの中で唯一、ドラマCDから引き続き同一キャラクターを演じる「初代」暗落亭苦来(あんらくてい くくる)役の後藤沙緒里の5名。司会はニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが務めた。
会見は、落語家の振る舞いに必須の深々としたお辞儀でスタート。続いて、2代目襲名に当たっての意気込みを述べる「口上」、三本締め、質疑応答、フォトセッションの順に進んでいった。
眼鏡をかけた南條愛乃は「クールビューティであることに加え、すぐに手が出るキャラクターで、一部では『バイオレンスメガネ』と呼ばれています」と、自らが演じる空琉美遊亭丸京を解説。「私も普段からこのような眼鏡をかけておりますので、ビビっとくるものがありまして」と、是が非でも演じたいという思いが、このキャスティングにつながったようだ。

佐倉綾音は「言葉を選ばずに言わせていただければ、大ヒットするように願っております」、小岩井ことりは「(役名が)『はろうきてい』なので、その辺、お間違えなきようお願いいたします」、山本希望は「5人の中で一番普通の女の子役なんですが、普通ってなんだろう、という壁にぶち当たりました」と、それぞれ切実な思いを表明。
しかし、なぜか山本のところでどんどん話が脱線。小学校2年か3年のときに好きな男の子ができ、告白をしようと思い、某番組の人気コーナー『未成年の主張』よろしく、学校でモーニング娘。の「抱いてHOLD ON ME!」を歌ったところ、見事にふられてしまったとカミングアウト。小学生の男子に聴かせるにしては歌詞の刺激が強すぎたのだろうか? 「今は二次元のキャラクターで十分です」という、山本のアニメ人生を予見していたかのような出来事の告白に、場内はカオスな空気に包まれた。
最後に、後藤沙緒里が「(暗落亭)苦来とは2年以上のお付き合い、また携わらせていただけてうれしいなと思い、今後『じょしらく』に尽くしていく所存です」と決意を述べると、次は質疑応答コーナー。
「過去の自分から返してほしいものは何か?」という質問には、キャストの大半が「青春」と回答。なにやら、その楽しい怨念が劇中のトークに反映されそうな気がする。
また「2代目襲名にあたり、どんな噺家になっていきたいか?」という質問には、佐倉綾音が「『じょしらく』に関わるにあたって、初めて聴いた落語が桂枝雀さん。あの方のような、いつまでも新しい落語に触れたいなと思いました」と、意外にも本格的な答えが返ってきた。
果たして、ガールズトークに落語の持つ深みが表れるのだろうか? キワモノが転じて本物の風刺表現に化けそうな気配を漂わせながら、あっという間に45分は過ぎていった。
なお『じょしらく』はMBS(毎週木曜深夜26時25分)、TBS(毎週金曜深夜26時25分)、CBC(7月12日から毎週木曜深夜27時05分)BS-TBS(7月14日から毎週土曜深夜24時30分)の各局にて放映される。
キワモノ転じて功を成す!? 『じょしらく』2代目襲名記者会レポ

「このアニメは女の子のかわいさをお楽しみ頂くため、 邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみ頂く番組です」という公式サイトの文言、権利関係的に危険なにおいが漂うキャラクター名、原作があの『さよなら絶望先生』の久米田康治(作画:ヤス)、監督がヒット作・問題作多数の水島努……という、何が起こるかわからない予感から、ファンがいい意味で戦々兢々の夏アニメ『じょしらく』(MBS、TBSほか)。その放送開始を記念し、7月4日、東京・講談社にて『じょしらく』2代目襲名披露記者会見が行われた。
なぜ、2代目なのか? 実は『じょしらく』は以前、単行本の特典としてドラマCDが付属したことがあり、そのときのキャストを初代に、今回のアニメ化にあたって配役されたメインキャストを2代目に見立て、襲名の決意を語ってもらおうという趣旨の会見だったのだ。
『じょしらく』は、女子の落語家が楽屋で繰り広げるゆるいトークを主題としたガールズ落語家マンガが原作であり、あくまでも落語家が2代目を襲名するという体を貫き通したのも、この会見の肝だった。
登壇したのは蕪羅亭魔梨威(ぶらてい まりい)役の佐倉綾音、防波亭手寅(ぼうはてい てとら)役の山本希望、波浪浮亭木胡桃(はろうきてい きぐるみ)役の小岩井ことり、空琉美遊亭丸京(くうるびゆうてい がんきょう)役の南條愛乃、そしてメインキャストの中で唯一、ドラマCDから引き続き同一キャラクターを演じる「初代」暗落亭苦来(あんらくてい くくる)役の後藤沙緒里の5名。司会はニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが務めた。
会見は、落語家の振る舞いに必須の深々としたお辞儀でスタート。続いて、2代目襲名に当たっての意気込みを述べる「口上」、三本締め、質疑応答、フォトセッションの順に進んでいった。
眼鏡をかけた南條愛乃は「クールビューティであることに加え、すぐに手が出るキャラクターで、一部では『バイオレンスメガネ』と呼ばれています」と、自らが演じる空琉美遊亭丸京を解説。「私も普段からこのような眼鏡をかけておりますので、ビビっとくるものがありまして」と、是が非でも演じたいという思いが、このキャスティングにつながったようだ。

佐倉綾音は「言葉を選ばずに言わせていただければ、大ヒットするように願っております」、小岩井ことりは「(役名が)『はろうきてい』なので、その辺、お間違えなきようお願いいたします」、山本希望は「5人の中で一番普通の女の子役なんですが、普通ってなんだろう、という壁にぶち当たりました」と、それぞれ切実な思いを表明。
しかし、なぜか山本のところでどんどん話が脱線。小学校2年か3年のときに好きな男の子ができ、告白をしようと思い、某番組の人気コーナー『未成年の主張』よろしく、学校でモーニング娘。の「抱いてHOLD ON ME!」を歌ったところ、見事にふられてしまったとカミングアウト。小学生の男子に聴かせるにしては歌詞の刺激が強すぎたのだろうか? 「今は二次元のキャラクターで十分です」という、山本のアニメ人生を予見していたかのような出来事の告白に、場内はカオスな空気に包まれた。
最後に、後藤沙緒里が「(暗落亭)苦来とは2年以上のお付き合い、また携わらせていただけてうれしいなと思い、今後『じょしらく』に尽くしていく所存です」と決意を述べると、次は質疑応答コーナー。
「過去の自分から返してほしいものは何か?」という質問には、キャストの大半が「青春」と回答。なにやら、その楽しい怨念が劇中のトークに反映されそうな気がする。
また「2代目襲名にあたり、どんな噺家になっていきたいか?」という質問には、佐倉綾音が「『じょしらく』に関わるにあたって、初めて聴いた落語が桂枝雀さん。あの方のような、いつまでも新しい落語に触れたいなと思いました」と、意外にも本格的な答えが返ってきた。
果たして、ガールズトークに落語の持つ深みが表れるのだろうか? キワモノが転じて本物の風刺表現に化けそうな気配を漂わせながら、あっという間に45分は過ぎていった。
なお『じょしらく』はMBS(毎週木曜深夜26時25分)、TBS(毎週金曜深夜26時25分)、CBC(7月12日から毎週木曜深夜27時05分)BS-TBS(7月14日から毎週土曜深夜24時30分)の各局にて放映される。