「もしかすると、早いうちに実名報道ができなくなるかも……」 神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の大量殺傷事件で逮捕された植松聖容疑者に精神疾患の疑いがあり、ある情報番組のテレビディレクターは慎重な対応を検討しているという。 「局のガイドラインでは、心神喪失者の事件は匿名報道が原則です。実際には、裁判で認定されてから匿名に切り替えることが多いですが、ルール上は法律的に心神喪失とされなくても、精神障害による犯行と推定できるような場合は匿名報道にするよう定められているんですよ。これは、他局も同じような決まりになっています。今回の場合、容疑者が2月に緊急入院していて大麻精神病や妄想性障害の診断がされているので、早めに匿名に切り替える選択も視野に入れています」 植松容疑者は事件前、クリスチャンでもないのに「神のお告げ」という言葉を乱用していたという話だ。今年2月に会ったという高校時代の友人男性は「朝の5時ぐらいに半年ぶりぐらいに電話してきて、『神のお告げで人生変わった』という話を一方的にされた。翌日の朝も、また同じ内容の電話をしてきて、気味が悪かった」と言っている。 「福祉関係の仕事をしているとは聞いていたけど、卒業後は付き合いが減っていたので詳しいことは知らなかったです。学生時代はアニメキャラのモノマネでみんなを笑わせたり、明るく活発。それが電話では口調が暗くて、学生時代とはまったく違う別人のようでした。まさか殺人事件を起こすとは思わなかったけど、病んでいるような感じはしましたね」(同) この男性によると、同じ大学に通っていた別の友人からは「1年ぐらい前、植松がLINEの輪から黙って抜けていった。電話で理由を聞いたら『神のお告げ』と言っていた」との話を聞いたという。 植松容疑者は事件現場の「やまゆり園」から徒歩圏内にひとりで暮らし、12年12月から働いていたが、入所者への暴力や「障害者を抹殺すべき」といった言動が重なり、今年2月に自主退職となった。その際、精神保健福祉法に基づいて措置入院が取られている。これは、指定医2名以上が「加害の恐れ」を判断したもので、定期診察の末、入院12日後の退院が認められた。短期間ながら、精神疾患が認められたという事実ではある。 心神喪失者の犯罪では、児童8人が殺害された同じ大量殺人、01年6月の大阪・池田小事件をきっかけに、「心神喪失者等医療観察法」が成立。重大事件を起こした心神喪失者が無罪や不起訴となった場合、強制的な入院や治療を行うことになった。「植松容疑者がもしそうなれば、どんなに危険な人物であってもメディア的には匿名報道の原則で、人権問題などもあるので、はなから取り扱わないNG案件になる」と前出のディレクター。 しかし、その腫れ物に触るような状態が、結果的に逆効果を引き起こすケースもあるという。メンタルカウンセラーの野村高一氏は「過剰な保護は、むしろ異常な性質が保たれやすいという見解もある」と話す。 「たとえば神戸連続児童殺傷事件の犯人は、反社会性パーソナリティ障害とされ、事件後に医療少年院に入院した少年犯罪であったため、メディアでも匿名が堅く守られました。しかし、過度に保護した結果、大きな人格の変革が期待できなくなり、実際に日常生活に戻っても著書やホームページで被害者を愚弄するような、おかしな言動を見せました。もし、植松容疑者が精神疾患などで減刑された場合、人権に配慮しすぎて、その後どんな回復の道をたどるのか見えにくくなり、異常性が保持されたままになってしまう可能性もあるんです。犯罪者には厳しくとも、少年や精神疾患であると極端に逆の方向に向かいすぎるのは危ない」(同) 植松容疑者は事件直前、近隣の草刈りを自主的に行っていた一方、2月に衆議院議長に宛てた手紙で、事件の起きた施設の実名を記して犯行を予告し、犯行後の「金銭的支援5億円」を要求するなど、不可解な行動を取っていた。 「コメンテーターもその行動が理解できず、戸惑った内容しか言えていなかった。事件前の容疑者の様子を聞けば聞くほど、心神喪失の疑いが濃くなっているので、将来的な匿名報道は避けられないかも」(同) いずれにせよ、措置入院から退院して間もない凶行という部分については、さまざまな見解が飛び交いそうだ。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)「『重複障害者を救った』供述 相模原“19人刺殺”(16/07/27)」(ANNnewsCH/YouTube)より
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相模原の知的障害者大量殺傷事件「神のお告げ」発言で揺れるテレビ局 匿名報道に切り替え検討も
「もしかすると、早いうちに実名報道ができなくなるかも……」 神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の大量殺傷事件で逮捕された植松聖容疑者に精神疾患の疑いがあり、ある情報番組のテレビディレクターは慎重な対応を検討しているという。 「局のガイドラインでは、心神喪失者の事件は匿名報道が原則です。実際には、裁判で認定されてから匿名に切り替えることが多いですが、ルール上は法律的に心神喪失とされなくても、精神障害による犯行と推定できるような場合は匿名報道にするよう定められているんですよ。これは、他局も同じような決まりになっています。今回の場合、容疑者が2月に緊急入院していて大麻精神病や妄想性障害の診断がされているので、早めに匿名に切り替える選択も視野に入れています」 植松容疑者は事件前、クリスチャンでもないのに「神のお告げ」という言葉を乱用していたという話だ。今年2月に会ったという高校時代の友人男性は「朝の5時ぐらいに半年ぶりぐらいに電話してきて、『神のお告げで人生変わった』という話を一方的にされた。翌日の朝も、また同じ内容の電話をしてきて、気味が悪かった」と言っている。 「福祉関係の仕事をしているとは聞いていたけど、卒業後は付き合いが減っていたので詳しいことは知らなかったです。学生時代はアニメキャラのモノマネでみんなを笑わせたり、明るく活発。それが電話では口調が暗くて、学生時代とはまったく違う別人のようでした。まさか殺人事件を起こすとは思わなかったけど、病んでいるような感じはしましたね」(同) この男性によると、同じ大学に通っていた別の友人からは「1年ぐらい前、植松がLINEの輪から黙って抜けていった。電話で理由を聞いたら『神のお告げ』と言っていた」との話を聞いたという。 植松容疑者は事件現場の「やまゆり園」から徒歩圏内にひとりで暮らし、12年12月から働いていたが、入所者への暴力や「障害者を抹殺すべき」といった言動が重なり、今年2月に自主退職となった。その際、精神保健福祉法に基づいて措置入院が取られている。これは、指定医2名以上が「加害の恐れ」を判断したもので、定期診察の末、入院12日後の退院が認められた。短期間ながら、精神疾患が認められたという事実ではある。 心神喪失者の犯罪では、児童8人が殺害された同じ大量殺人、01年6月の大阪・池田小事件をきっかけに、「心神喪失者等医療観察法」が成立。重大事件を起こした心神喪失者が無罪や不起訴となった場合、強制的な入院や治療を行うことになった。「植松容疑者がもしそうなれば、どんなに危険な人物であってもメディア的には匿名報道の原則で、人権問題などもあるので、はなから取り扱わないNG案件になる」と前出のディレクター。 しかし、その腫れ物に触るような状態が、結果的に逆効果を引き起こすケースもあるという。メンタルカウンセラーの野村高一氏は「過剰な保護は、むしろ異常な性質が保たれやすいという見解もある」と話す。 「たとえば神戸連続児童殺傷事件の犯人は、反社会性パーソナリティ障害とされ、事件後に医療少年院に入院した少年犯罪であったため、メディアでも匿名が堅く守られました。しかし、過度に保護した結果、大きな人格の変革が期待できなくなり、実際に日常生活に戻っても著書やホームページで被害者を愚弄するような、おかしな言動を見せました。もし、植松容疑者が精神疾患などで減刑された場合、人権に配慮しすぎて、その後どんな回復の道をたどるのか見えにくくなり、異常性が保持されたままになってしまう可能性もあるんです。犯罪者には厳しくとも、少年や精神疾患であると極端に逆の方向に向かいすぎるのは危ない」(同) 植松容疑者は事件直前、近隣の草刈りを自主的に行っていた一方、2月に衆議院議長に宛てた手紙で、事件の起きた施設の実名を記して犯行を予告し、犯行後の「金銭的支援5億円」を要求するなど、不可解な行動を取っていた。 「コメンテーターもその行動が理解できず、戸惑った内容しか言えていなかった。事件前の容疑者の様子を聞けば聞くほど、心神喪失の疑いが濃くなっているので、将来的な匿名報道は避けられないかも」(同) いずれにせよ、措置入院から退院して間もない凶行という部分については、さまざまな見解が飛び交いそうだ。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)「『重複障害者を救った』供述 相模原“19人刺殺”(16/07/27)」(ANNnewsCH/YouTube)より
東大レイプ事件、学内で「盗撮動画で利益」のウワサ 実名が1人しか出ない理由は「議員の親戚」だから?
レイプサークルの“副産物”に、不安の声が集まっている。被害者の周辺から「盗撮動画」の転売がささやかれているのだ。 東京大学のサークル「東大誕生日研究会」に属した5人の学生が、自宅マンションに連れ込んだ女子大生を暴行、さらにカップラーメンの汁を頭にかけ、局部にドライヤーの熱風を浴びせるなどといった鬼畜の所業で逮捕された。 同大4年の松見謙佑ら5人うち数名は、容疑を否認。ただ、容疑者たちは逮捕直前、ブログを削除するなど隠蔽工作と見られる行動をとっていたことがわかっている。 2004年に大きな社会問題となった早稲田大学の「スーパーフリー」事件に酷似した同事件は、「ヤリサー」と呼ばれるナンパ目的のサークルが舞台。こうした「ヤリサー」は、金のあるOBや学生たちが主体となって資金力をアピールすることでメンバーを集めており、今回は逮捕されたメンバーのひとりが「著書で大儲けした」と自慢するなどしていたという。 ただ、容疑者のうちの何人かを知る学生からは「実際には本はそんなに売れてなくて、別のことで金を稼いでいたらしく、レイプ盗撮動画を売っていたというウワサがあった」という話が聞かれた。 「問題の連中が“ヤリサー”をやってたのは、結構知られてました。実際、映像加工に強い友人らに女性の顔にモザイクを入れて動画投稿サイトで儲けていたとか、そんな話が漏れてきていました。動画そのものは見ていないんですが、連中ならやりそうなこと。協力者がこれから逮捕されてもおかしくないんじゃないですかね」(学生) 東大では他にも同様の「ヤリサー」が存在しているとされ、「テニスをしないテニスサークルみたいな、中身が全く別物のサークルもある」と話す。 「女子学生の中には卒業後に就職せず、そのまま結婚して主婦になりたがる人もいて、婚活っぽいことやってるので、そういう人がヤリサーのターゲットになっているという話です」(同) この学生から聞いたところでは、カードゲームを売りにした別のサークルで「ロイヤルストレートフラッシュを目指す」という言葉が飛び交っていたというが、これは隠語で「主要大学のミスキャンパス候補などをナンパすること」を究極の目標に掲げたものだったという。 ただ、本郷キャンパス周辺で赤門に向かう学生たちに話を聞いていたところ、大半の学生は回答を嫌がっており、女子学生にいたっては、事件の質問を聞いた途端、無言で走り去っていく者もいた。まさに大学の恥といったところなのだろうが、女子学生を車で送迎していた親に話を聞くと「すべてのサークルに倫理規定を設けて、活動内容を厳しく総点検すべきだと思う」と話していた。 このあたり余罪の可能性も含め、東大広報に聞いてみたところ「ご照会の件については、承知しておりませんが、本学では犯罪行為等は懲戒処分の対象となり得るため、事実が確認されれば、東京大学学生懲戒処分規程に則り対応いたします」との回答だった。 今回の事件、松見容疑者以外の4人の名前が警察側から伏せられた形で伝わったのは、容疑者のひとりが前国家公安委員長・山谷えり子議員の親戚であるからだというウワサだ。もっともネット上ではすでに、4人とも実名が出てしまっているのだが……。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)イメージ画像
19人の中学生による集団レイプ事件に懲役6年の実刑判決! 韓国地方都市で急増する、10代の性犯罪
10代の性犯罪が増加している韓国の地方都市で、異例の実刑判決が下された。集団レイプ事件を起こした中学生10人に、懲役刑が言い渡されたのだ。 事の発端は、2015年7月18日にさかのぼる。主犯格は、忠清南道・天安市の中学校に通う女子生徒Aさんと性的関係を持った15歳のB。彼はそれから数時間後、友人3人にその話をし、再び自宅にAさんを呼び出した。そしてAさんに酒を飲ませて、友人らと集団レイプしたという。その後も、中学生が続々と乱入。Aさんは翌日の夜7時まで、計19人に体をもてあそばれた。男子中学生らは、Bのアパート屋上などでも行為に及び、その様子を撮影して一部SNSにもアップ。後の調査で判明したことだが、Aさんを暴行した男子生徒たちは2~3年生で構成された地元の不良グループのメンバーだったという。 集団レイプと撮影に加担した10人は逮捕、残りの9人は少年保護事件として検察に送致された。その後、裁判にかけられた10人は、冒頭のような厳しい実刑判決(懲役2年6月~6年)を言い渡されることとなったのである。 集団レイプという極めて悪質な犯罪だが、中学生が懲役6年の実刑判決を受けるのは珍しい。さらに異例とされているのは、加害者と被害者の親同士はすでに和解に応じ、裁判所に合意書を提出していたにもかかわらず、厳しい判決が出たこと。詳細は不明だが、裁判所は、被害者Aさんの父親は娘に性的暴行していた形跡があると判断したようだ。 いずれにせよ驚くべきは、天安市における青少年の性犯罪の増加だ。天安東南・西北警察と天安教育支援庁などによると、同市の10代による性犯罪は2011年に17件だったが、12年に22件、13年に31件、14年に38件と右肩上がりに増えている。そして15年は45件と、わずか3年で倍以上に急増してしまった。 原因のひとつとしては、同地方における教育カリキュラムが貧弱だという指摘がある。忠清南道性暴力相談所は昨年、32の小学校と14の中学校、7の高校を対象に“性暴力予防教育”を実施したという。しかし、この数字は全体で見ると小学校45%、中学校46%、高校33%しかカバーしていない。さらに予算の問題から、今年は高校を対象にした予防教育を行えないそうだ。そんな現状にもかかわらず、同相談所の関係者は「青少年が繰り広げる性犯罪の最も大きな問題は、集団心理によって、その行為が犯罪行為だという認識が薄れること。いくら性的暴行は犯罪だと教育しても、それを予防することはできない」などと開き直っている始末だ。 10代の性犯罪が年々増加し、具体的な対策も取れないままとなっている天安市。韓国全体が、同じような傾向になっていなければいいが……。イメージ画像 Photo By USAG- Humphreys from Flickr.
19人の中学生による集団レイプ事件に懲役6年の実刑判決! 韓国地方都市で急増する、10代の性犯罪
10代の性犯罪が増加している韓国の地方都市で、異例の実刑判決が下された。集団レイプ事件を起こした中学生10人に、懲役刑が言い渡されたのだ。 事の発端は、2015年7月18日にさかのぼる。主犯格は、忠清南道・天安市の中学校に通う女子生徒Aさんと性的関係を持った15歳のB。彼はそれから数時間後、友人3人にその話をし、再び自宅にAさんを呼び出した。そしてAさんに酒を飲ませて、友人らと集団レイプしたという。その後も、中学生が続々と乱入。Aさんは翌日の夜7時まで、計19人に体をもてあそばれた。男子中学生らは、Bのアパート屋上などでも行為に及び、その様子を撮影して一部SNSにもアップ。後の調査で判明したことだが、Aさんを暴行した男子生徒たちは2~3年生で構成された地元の不良グループのメンバーだったという。 集団レイプと撮影に加担した10人は逮捕、残りの9人は少年保護事件として検察に送致された。その後、裁判にかけられた10人は、冒頭のような厳しい実刑判決(懲役2年6月~6年)を言い渡されることとなったのである。 集団レイプという極めて悪質な犯罪だが、中学生が懲役6年の実刑判決を受けるのは珍しい。さらに異例とされているのは、加害者と被害者の親同士はすでに和解に応じ、裁判所に合意書を提出していたにもかかわらず、厳しい判決が出たこと。詳細は不明だが、裁判所は、被害者Aさんの父親は娘に性的暴行していた形跡があると判断したようだ。 いずれにせよ驚くべきは、天安市における青少年の性犯罪の増加だ。天安東南・西北警察と天安教育支援庁などによると、同市の10代による性犯罪は2011年に17件だったが、12年に22件、13年に31件、14年に38件と右肩上がりに増えている。そして15年は45件と、わずか3年で倍以上に急増してしまった。 原因のひとつとしては、同地方における教育カリキュラムが貧弱だという指摘がある。忠清南道性暴力相談所は昨年、32の小学校と14の中学校、7の高校を対象に“性暴力予防教育”を実施したという。しかし、この数字は全体で見ると小学校45%、中学校46%、高校33%しかカバーしていない。さらに予算の問題から、今年は高校を対象にした予防教育を行えないそうだ。そんな現状にもかかわらず、同相談所の関係者は「青少年が繰り広げる性犯罪の最も大きな問題は、集団心理によって、その行為が犯罪行為だという認識が薄れること。いくら性的暴行は犯罪だと教育しても、それを予防することはできない」などと開き直っている始末だ。 10代の性犯罪が年々増加し、具体的な対策も取れないままとなっている天安市。韓国全体が、同じような傾向になっていなければいいが……。イメージ画像 Photo By USAG- Humphreys from Flickr.
名物船長“覚せい剤100キロ運搬”逮捕で、釣りファンに衝撃広がる「なぜ、あの人が……」
鹿児島県沖から、大量の覚せい剤を密輸入。これを所持していたとして、暴力団組員ら男4人が福岡県警に逮捕された。押収量は約100キロで、末端価格にして70億円というから、ものすごい量だ。 10日に逮捕されたのは、指定暴力団・山口組から分裂した神戸山口組の中核団体・山健組の組幹部や與組最高顧問の誠心会会長ら4人で、鹿児島市のフェリーターミナルで大量の覚せい剤を所持。彼らが逮捕されて数日後、遊漁船で覚せい剤を運搬していたと見られる西野禎一容疑者も新たに逮捕された。 西野容疑者は、多数の釣り番組に出演経験がある鹿児島県屈指の漁師として知られ、ダイビングのインストラクターの一面をもち、徳之島の名所案内人としても有名だった。容疑者を知る観光業の女性は「まさか西野さんが」と絶句した。 「船の仕事は順調そうだったので、そんな裏の仕事があっても、受ける人には見えなかった」(同女性) ただ、鹿児島では薬物の洋上取引が古くからささやかれていた。鹿児島で10年近く前まで漁業に従事していた男性が明かす。 「長いこと、定期的に逮捕者が出ていましたよ。北朝鮮やベトナムの船なんかとの洋上での麻薬取引は有名でね、東シナ海の領海法で取り締まりの甘い場所や、レーダーの届きにくいところを狙って取引するんです。90年代までは本土から遠くない宇治群島の南西などでよく行われていたんですが、今は厳しいから『沖縄まで行ける船あるか』という感じで、遠方の船を求める募集があるんです。基本は前金300万円、成功報酬200万円前後で、荷物に関することは一切聞かない約束ですが、違法薬物だというのは明らかですよ。そんな話を受けるのは当然、金に困っている連中だけです」(同男性) 鹿児島では近年、本業の漁業では生活できない者が増え、船の数も減っているという。実際、昨年はその養殖量日本一を誇る鹿児島産ブリ・カンパチを主力に扱っていた市内の大手販売者「株式会社かごしま漁業応援団」が倒産。今年1月には、ついにその養殖先である西桜島漁業協同組合が破産申請、負債額は12億円。魚価の低迷で資金繰りに行き詰まった。西野容疑者も、ひょっとすると以前より収入の減少があったのではないかとささやかれる。 「前に西野さんが海外へ行った話を耳にしていたんですけど、大規模な違法薬物取引は台湾やフィリピンなどに出向いて、事前に先方の乗組員と落ち合う場所を打ち合わせすると言われてるんですよ。海図を広げて、専門的な見識でドッキングポイントを細かく確認するんだとか。互いに目印となる旗を持って無線での暗号も決めるらしいけど、西野さんがまさか……」(同) 今回の密輸も洋上取引と見られ、海域を含めた土地勘の強い西野容疑者が徳之島を経由して密輸する計画にも関与、遊漁船の七海丸や第三無限丸といった釣りファンにも名の知れた複数の船が使われた模様だ。 福岡県警の捜査関係者によると「これだけ大量の違法薬物が押収されると、内部で責任問題が必ず起こる。その揉め事から、新たな関係者がわかったりする」という。100キロという大規模な覚せい剤密輸と、多くの釣りファンに親しまれた船長の摘発で、地元周辺では「知り合いの逮捕が今後もあるんじゃないかと疑心暗鬼になっている」という話が飛び交っている。 (文=片岡亮)イメージ画像 Photo By 欣盈 from Flickr.
“号泣議員”野々村竜太郎被告「記憶にありません」連呼は、裁判引き伸ばし戦略か
「記憶にありません」を100回以上も連発した号泣議員の初公判に「引き延ばし戦略ではないか」との声が上がっている。 1月26日、政治資金の不正で詐欺罪などに問われている元兵庫県議・野々村竜太郎被告は初公判で、起訴内容をはっきり否認しながらも「記憶にありません」「覚えていません」「わかりません」と100回以上繰り返した。「すぐ答えられる質問だ」と裁判官に諭される場面もあったほどだが、この野々村被告の態度は、司法側に「徹底抗戦の構え」を取った意図的な戦略だとする人もいる。 「徹底した“記憶ナシ”の姿勢を見て、驚いていなかった弁護士の表情を見れば、最初から決められた戦略に間違いないでしょう」と傍聴した司法記者。 「出張に頻繁に行ったかどうかすら『覚えておりません』でしたからね。答えたくなければ黙秘させればいいのに、裁判長の心証を悪くすることを承知の上でこの戦略を取ったとすれば、長々と裁判を引き延ばして裁判の進行ができない状況を演出し、記憶障害などの正常な精神状態にないとする話に持っていきたいのでは?」(同) 確かに被告は、強制出廷させられる勾引に至るまで、「精神的に不安定」を理由にし出廷を拒んでいた。そもそもメディアの前で臆面もなく号泣していたことも、そうした精神不安定の範疇であるとするのも、窮余の一策になる。仮に被告が今後も引き延ばしをするとなれば、どんな展開が考えられるか。自身の逮捕経験から日本の司法制度を研究している作家、影野臣直氏が推察する。 「弁護士と意見が合わないと主張して解任すれば、また新たな弁護士を専任し、新しく裁判書類を作り直したりして、次の公判期日を引き延ばせるのです。たとえば今後の公判直前で弁護士が解任となれば、開廷も危うくなるでしょう」 ただ、これが裁判官の心証を悪くする可能性もあるようだ。この手の問題に詳しい岡田基志弁護士によると「野々村被告の『記憶がない』という言い分を、裁判長が『不合理な弁明』と捉えるかによって今後の展開が変わってくる」という。 「『記憶がない』とすることを客観的事実に基づいて、合理的に当時の状況と照らしているのか、それとも言い逃れとして言っているだけなのかの判断で、量刑を決める分岐点となるでしょう」(同) 不正に対する本来の論点とはまったく別の部分に注目が集まっている現状に号泣したいのは、彼を選んだ有権者の方だと思うが……。 (文=ハイセーヤスダ)Youtube「ANNnewsCH」より
「少女売春の温床に……」半グレ経営のJKビジネス拡大は暴力団の弱体化が原因か
業者が摘発を受けながらも秋葉原を中心に大人気のJKビジネスだが、いまだ全国的に拡大傾向にあり、その理由が暴力団の弱体化と無関係ではないという話だ。 国連の役員でもある児童の性的搾取問題の専門家が10月の来日時、「日本の女子生徒の13%が援助交際をしている」との独自の調査結果を発表した。根拠となったのは日本の公的な調査ではなく、JKビジネスなどに関わる複数の風俗業者からのデータ提供だったといわれるが、“巷の援交”の温床となっているのがJKビジネスであることは間違いなさそうだ。 事実、東京・秋葉原を中心に「JKお散歩」、「JK耳かき」など6店舗のオーナーとなっているS氏は「ウチの店に違法性はない」と断言しながらも「ヤクザがいなくなってから無法地帯化しちゃって、むしろ違法業者が増えてしまっている」と、ほかではウラで売春をやっている店があることを明言。 「暴力団が背後にいることが多かったんだけど、ヤクザが警察の摘発を非常に恐れていたから、むしろ『悪いことはするな』の方向性だったんだよ。それがここ数年で組員の人数が減ったりもして、ヤクザの姿が減り、新たに開店した連中がヤクザ抜きでやりたい放題。多いのが韓国系の半グレがやっているやつで、違法なこともへっちゃら。JK本番と呼ばれる売春を広げてる」(S氏) たしかに深夜の秋葉原を取材中、「お兄さん、ひとつだけ教えて。未成年に興味はありますか?」と声をかけてくる男がいて、興味ありそうな素振りをすると「本番いける店あります」といってきた。案内されそうになったのは、少し前に営業時間を終えてシャッターを閉めたばかりの耳かき店。それ以上は踏み込まなかったが、閉店後にウラ営業していたわけだ。 「そういう店は、営業時間内に看板どおりの仕事をこなしている女性が、そのまま売春婦となることが多い」と前出S氏。 ネット上では「5万円でラブホテルに移動した。エセJKだと思っていたけど本当に17歳だった」など、実際にこうしたJK本番を利用したという人の声も見かけられる。 ただ、一方で「連れて行かれた先で楽しんだ後、男が2人出てきて写真を撮られ、20万円を脅しとられた。自分も違法なことをやっていたから警察に駆け込めない」という被害も見受けられ、無法地帯での売春はトラブルも少なくなさそうだ。 「実際に未成年かどうかはさておき、KJKとかJKKとか呼ばれる在日韓国人の女子高生が絡んでいるJK本番は、韓国系の半グレによる脅しやぼったくりの被害に遭う可能性が高いことで知られてます」(S氏) 秋葉原や上野あたりの繁華街では、いまや新宿・歌舞伎町ばりに「キャッチは違法です。ついていかないようにしましょう」という注意喚起のアナウンスが流れるようになったが、「JK本番どうですか」と声をかけてくる呼び込みは、いまだ横行中。 「ヤクザがいた方が違法な店は少なかった。このままではJKビジネスに全面規制が入りそうで怖い」とS氏。山口組の分裂騒動があって、なお半グレなどのJK風俗進出が加速しているようだ。 (文=ハイセーヤスダ)イメージ画像
2歳の息子の前で首を切られて絶命……殺害現場に残された“別の女性”の血痕
何かが狂ってしまった現代社会。毎日のように流れる凶悪事件のニュースは尽きることを知らない。そして、いつしか人々はすべてを忘れ去り、同じ過ちを繰り返してゆく……。数多くある事件の中でも、いまだ犯人・被疑者の捕まっていない“未解決事件”を追う犯罪糾弾コラム。数多くある事件の中でも、いまだ犯人・被疑者の捕まっていない“未解決事件”を追う犯罪糾弾コラム。 第27回 名古屋市西区主婦殺人事件 (1999年11月) 愛知県名古屋市の中心部から、約4km北上したところに位置する西区稲生町。日本のどこにでもありそうな、ごく普通の閑静な住宅街だ。2丁目には本殿に犬の石像を祀った伊奴神社(いぬじんじゃ)があり、戌年には全国から多くの愛犬家が参拝に集まる。事件が起きたのは、神社から徒歩3分ほどの3階建てアパートの2階にある一室。被害者・高羽奈美子さん(当時32歳)の遺体を発見したのは、住人に柿を配るために各部屋を訪れていた大家だった。 1999年11月13日午前9時頃、仕事に出かける夫・悟さん(当時43歳)を見送った奈美子さんは、2歳の息子・航平くんを連れて午前11時10分に近所のクリニックに来院(午前9時半ごろに宅配業者が自宅を訪問したが、不在扱いとなっている)。その約40分後には部屋に戻ったとみられているが、午後0時半から午後2時の間に友人が3回も電話をかけているものの、応答はなかったという。 さらに、正午までアパートの駐車場で洗車をしていた住民が不審者らしき人物を目撃しておらず、別の部屋の住人が正午から午後1時くらいの間に「ドスン」という大きな物音と、階段を駆け下りる足音を聞いていることから、犯行時刻は“正午過ぎから午後1時”に絞られることになる。 大家が高羽さん宅を訪れたのは、午後2時ごろ。奈美子さんがいつも在宅していることを知っていたのか、それとも直感的に何かを感じたのか。呼びかけに応じなかったため、ドアのノブを回してみると、鍵は閉まっていなかったという。そして、ドアが開いた瞬間、大家は信じられない光景を目にすることになる……。玄関を入ってすぐ先の廊下に、トレーナーとジーパン姿の奈美子さんが血だらけで倒れていたのだ! 大家はすぐに119番通報したが、警察が到着した時点で奈美子さんの死亡を確認。現場の状況から「他殺」と断定された。 警察の発表によれば、奈美子さんは洗面所で首に致命傷を負った後、台所まではって行き、そこで絶命。その手の先には、無邪気に遊ぶ航平くんの姿があったという(大家の証言)。瀕死の状況の中、我が子を守ろうという“母親の愛の形”が、そんな凄惨な現場にも残されていたのである。悲報を受けた夫・悟さんの心情は察するに余りあるが、幼い息子が無傷で生きていたことが、いくばくか彼の痛みを和らげたことを願いたい。 事件から16年以上がたった現在も、まだ犯人の特定・逮捕には至っていない。しかし、現場に残された“別の女性”の血痕と足跡から、犯人像(※下記参照)はかなり絞り込まれている。奈美子さんと揉み合った際に凶器で傷を負ったのか、洗面所、そして廊下から玄関にかけて、血が滴るように点々と続いていたのだ。さらに、血痕は屋外まで続き、犯人がアパートから500mほど離れた稲生公園の手洗い場まで逃走したことが、のちに鑑識の結果により明らかになった。同公園の付近では、両手を胸の前に組み、血のにじんだ布を持っていた女性を見かけたという2人の目撃者が現れたため、証言をもとに似顔絵(※画像参照)も作成されたが、顔についての記憶が曖昧なため、あいにくボカシが入れられている。 もう1つ、現場には飲みかけの乳酸菌飲料(パック型)が残されていたのだが、これは訪問販売でしか入手できないもので、高羽家では購入する習慣がなかったという。付属のストローが使われておらず、穴を開けて飲まれたようだが、そのまま玄関先に吐き出されていたことから、犯人もかなり動揺していたことがうかがえる。もしかしたら、飲み物で航平くんの気を引いて連れ出すつもりだったのかもしれない。それならば、犯人は子どものいない女性で、奈美子さんをうらやんでの犯行という動機も考えられるが……。同商品が販売されたエリア(現場から約20~30km離れた西三河地区)が特定できているにもかかわらず、それ以上の有力な手がかりは得られていない。 事件後、悟さんは航平くんを連れて実家に移り住んだが、奈美子さんの命が奪われた部屋の家賃を今も支払い続けているという。「想い出の詰まった部屋だから」という気持ち以上に、「わずかな可能性でも、犯人の手がかりを残しておきたい」という執念が強いのだろう。事件から長い月日が刻まれたが、あの部屋の中だけは、今もまだ時間が止まったままだ。 (取材・文=神尾啓子) <犯人像> 当時の年齢/40~50歳前後(現在は55~65歳前後) 身長/160cm前後 血液型/B型 靴のサイズ/24cm(かかとの部分が高い、韓国製の婦人靴) 髪形/肩までのロングヘア、パーマ 備考/左右どちらかの手にケガをしていた <情報提供先> 愛知県警察 西警察署 刑事課 052-531-0110(内線332)
【診療報酬詐欺事件】しあつ野郎が“伝説”に泥を塗った……「住めば売れる201号室」って?
すでに住吉会系暴力団組長の男など14人が逮捕され、被害総額は1億円を超えるとみられている診療報酬詐欺事件。有名女医タレントやお笑い芸人などの関与も疑われ、芸能界を揺るがす一大スキャンダルになりつつある。 そんな中、芸人を“ニセ患者”として接骨院などに仲介していたとされる、お笑い芸人・しあつ野郎にまつわる「ジンクス」が話題になっている。 この部屋に住めば、絶対に売れる──。 お笑い界でそうささやかれている「住めば売れる201号室」というワンルームマンションがある。 発端は、上京したばかりで無名だった木村祐一。中野区内にあるそのマンションに住んでいた木村が売れて部屋を出ると、次には雨上がり決死隊・宮迫博之、その次には宮川大輔と、次々とスターを輩出する“出世部屋”となっていった。 実は、しあつ野郎もこの「201号室」の住人だったのだという。先輩たちとは別の意味で有名になってしまったしあつだが、この顛末には伏線があったのだと、お笑い関係者は語る。 「(宮川)大輔さんの次の住人が、水玉れっぷう隊のケンでした。当然、本人も“絶対に売れる”というジンクスを知っての入居でしたが、思うようには伸びなかった。実は、ケンは部屋の壁の色を勝手に塗り替えていたんですよ。後にテレビ番組で風水師が、壁の色を塗り替えたことで金運を下げてしまったと語ったこともありましたね」 水玉れっぷう隊はキー局のテレビ出演こそ皆無だが、劇場を中心に活躍し、後にこの部屋を出ることになる。その後釜として入居したのが、しあつだったわけだ。 今回の事件について、しあつは仲介による報酬を受け取っておらず、不正受給についても認識していなかったとしているが、不名誉な事件の当事者になってしまった事実は動かしようがないところ。今後は本業の芸人活動で汚名を返上していくしかないだろう。 「住めば売れる201号室」の伝説は、壁に色を塗ったケンと、ジンクスに泥を塗ったしあつによって完全に消滅してしまったようだ。吉本興業芸人プロフィールより






