
『GANTZ』公式サイトより
東日本大震災の影響で昨年は邦画の興業収入が全体的に落ち込み、目立った大ヒット作はなかったが、それなりのヒットを記録したのが奥浩哉原作の同名マンガを実写化した映画『GANTZ』『GANTZ PERFECT ANSWER』の2作品だった。
「2作品の総製作費は40億円と邦画では破格。昨年1月に公開されたパート1『GANTZ』は興収34.5億円で米国でも同時公開された。4月に公開されたパート2『GANTZ PERFECT ANSWER』は公開前日に日本テレビ系でオリジナルストーリーの『ANOTHER GANTZ』が放送され、興収は28億円を記録。これだけのヒット作なら当然だが、パート3の製作が浮上していた」(映画関係者)
映画版で主役の玄野計を演じたのは、相変わらず勢いが衰えないジャニーズの人気グループ・嵐の二宮和也。準主役の加藤勝は、今年のNHK大河ドラマ『平清盛』に主演している松山ケンイチ。ほかにも吉高由里子、夏菜、山田孝之ら若手の実力派たちが出演している。
二宮と松山は売れっ子のため企画の打ち合わせすらままならず、特に松山は長期間の大河ロケに、妻の小雪の出産などで多忙を極めている。今年に入って双方のスケジュールを調整しパート3の打ち合わせが行われたというが、そもそも2人の間には、不仲説が浮上していたというのだ。
「二宮はドラマの仕事をこなし、ハリウッド映画にも出演。松山は映画を主戦場にしているだけに、2人とも自分の世界観をしっかり持っていて決して譲らない頑固者。二宮はプライドが高くナルシストで、一方の松山は素朴で口数が少なく、2人とも人見知りするので歩み寄れず、パート1・2の現場ではほとんど会話しなかった。年上の二宮としては、自分よりも演技力が評価されている松山に対する嫉妬もあったようだ。さらに、決定的な出来事は、昨年4月に松山が結婚を発表した数日後に出席した会見。松山は『GANTZ』の共演者たちからも結婚を祝うメールや電話が数多く届いたことをうれしそうに話したため、女性レポーターが、『共演されている二宮さんからは?』と聞いたところ松山は『二宮さんとは連絡先を交換してないんです......』と即答。その瞬間、会場の雰囲気は一変し重い空気になってしまった」(スポーツ紙デスク)
そんな2人だけに、やはり続編の打ち合わせでも歩み寄ることができなかったようだ。
「二宮も松山も原作の大ファン。打ち合わせのはずが、いつしか原作への熱い思いをぶつけ合い、松山が原作の場面について解説すると、二宮は主人公の心情に入り込んで反論。結局、周囲の大人たちが2人をなだめその場は事なきを得たが、どちらかが謝罪するか、原作の奥さんが仲介するなど何らかの形で"手打ち"をさせないと続編の製作は流れてしまいそうだ」(先の映画関係者)
2人はともに原作のファンで、案外似たもの同士に違いないだけに、一度、2人っきりで飲みにでも行けば案外打ち解けるような気がするのだが......。
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「画面が汚い!」兵庫県知事が異例の苦言 NHK大河ドラマ"ご当地ビジネス"の経済学
8日にスタートした今年のNHK大河ドラマ『平清盛』。初回視聴率が17.3%と低調に終わったことは既報の通りだが、この第1話の放送に対し兵庫県の井戸敏三知事が会見で「画面が汚い」「清盛の公家社会打破のエネルギーを前面に出してもらいたい」などと注文を付けていたことが話題になっている。 「県知事が大河ドラマの演出や筋立てに苦言を呈するなんて、異例中の異例ですよ。兵庫県は『平清盛』の放送に合わせて観光客を誘致しようと必死のようですが、それもあくまでドラマあってのこと。言葉は悪いですが、県はあくまで"便乗"する側ですからね。今後、関係が悪化しなければいいですが......」(ドラマライター) 今回の知事の苦言は"勇み足"といったところだろうが、実際、こうした大河ドラマの"ご当地ビジネス"にそれほどの旨みがあるのだろうか。 「昨年の『江~姫たちの戦国~』では滋賀県長浜市で『江・浅井三姉妹博覧会』が開催。関連本も数多く出版されています。また一昨年の『龍馬伝』でも、龍馬の出生地である高知県、ドラマ第3部の舞台となった長崎県などが盛大に便乗。長崎の『佐世保バーガー』からは『龍馬バーガー』なるハンバーガーが発売されるなど、官民問わず盛り上がりました。2009年の『天地人』でも、直江兼続ゆかりの山形県米沢市には"愛"のカブトをかぶった犬が町中で見られたそうです。大河ドラマは、不況で観光需要が冷え込む地方にとって"救世主"なんですよ」(同ライター) 来年の大河は綾瀬はるか主演の『八重の桜』。舞台は、震災で大きな被害を受けた福島県となる。原発事故の影響で、観光の分野では壊滅的ともいえるダメージを受けた来年の"ご当地"に、大河ドラマはどんな変化をもたらすだろうか。NHK大河ドラマ『平清盛』公式サイトより
芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』
SABU監督作品の主人公たちは、とにかくガムシャラに走る。ヤクザから逃げるため、自分に付きまとう悪運を振り払うため、『弾丸ランナー』(96)の田口トモロヲも、『アンラッキー・モンキー』(98)の堤真一も、『トラブルマン』(テレビ東京系)の加藤成亮も、みんな走りながらアドレナリンを噴出し、ランナーズハイになって、さらに走り続ける。前作『蟹工船』(09)でちょっとコサックダンスにも挑戦してみたが、新作『うさぎドロップ』の主人公・ダイキチ(松山ケンイチ)もやっぱり全力で疾走する。これまでのSABU作品は後ろを振り返らずに自分の息が切れるまで走り切ればよかったが、今回はそうはいかない。6歳の女の子・りん(芦田愛菜)を連れて、もしくは抱っこしながら走らなくてならないのだ。自分のペースで走れない分、これまで以上にキツい走りだ。でも、ダイキチがりんの手を握ると、相手は手を握り返してくれる。シンドイけれど、ダイキチは笑いながら走り続ける。
物語の中心となるりんを演じるのは、ただいま日本でいちばんの売れっ子女優・芦田愛菜。ファーストシーンは喪服姿での登場だ。6歳児に喪服とは反則技ではないか。製作陣は初々しい演技を求め、子役経験の浅い子を探していたそうだが、『Mother』(日本テレビ系)に出演していた芦田愛菜の実力がズバ抜けており、2,000人の中からオーディションで選ばれている。おねしょして、「これは汗!」と言い訳する仕草、髪を結んでもらって喜ぶ表情、内緒でお遊戯の稽古をする姿......。目に入れても痛くないほど、かわいい愛菜ちゃんのオンパレードだ。ダイキチの家に来て初めての朝、オニギリを作る場面は母性すら感じさせる。姉さん女房の小雪と入籍して間もない松ケンも、育児を体験中のSABU監督も、愛菜ちゃんの演技と思わせない役への自然な溶け込みぶりにゾッコンだったようだ。6歳にして恐るべき魔性の女である。
『うさぎドロップ』
原作/宇仁田ゆみ 脚本/林民夫、SABU 監督/SABU 出演/松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、桐谷美玲、キタキマユ、佐藤瑠生亮、綾野剛、木村了、高畑淳子、池脇千鶴、風吹ジュン、中村梅雀
配給/ショウゲート 8月20日(土)より渋谷シネクイント、新宿ピカデリーほか全国公開
http://www.usagi-drop.com
(c)2011『うさぎドロップ』製作委員会
弾丸ランナー
SABU監督流疾走映画の原点。

●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX
[第131回]元"暴走族"が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』
[第130回]V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』
[第129回]『キック・アス』より悪趣味で泣ける 中年男の悪ノリ暴走劇『スーパー!』
[第128回]この夏の清涼剤、地方少女のダンス成長記『あぜみちジャンピンッ!』
[第127回]竹ヤリで世界進出"スシタイフーン"『エイリアンVSニンジャ』ほか逆上陸
[第126回]イーモウ監督、久々のアイドル映画 中華的妹萌え『サンザシの樹の下で』
[第125回]ナタリー・ポートマン vs. ヘビメタ野郎 人気女優の隠し球『メタルヘッド』
[第124回]黒澤明の名作『生きる』のラテン版! ヤモメ男が残した遺産『BIUTIFUL』
[第123回]北国で93年間営業を続ける"大黒座"と町の記録『小さな町の小さな映画館』
[第122回]新幹線がすれ違う瞬間、願いが叶う? 小学生の目線で描かれた『奇跡』
[第121回]理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』
[第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』
[第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』
[第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』
[第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』
[第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』
[第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』
[第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』
[第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦
[第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』
[第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』
[第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』
[第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』
[第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像"
[第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代
[第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』
[第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』
[第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』
[第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び
[第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い
[第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』
[第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』
[第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を
[第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』
[第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』
[第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある?
[第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』
[第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
[第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走
[第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』
[第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』
[第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』
[第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』
[第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』
[第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』
[第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』
[第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』
[第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』
[第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』
[第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』
[第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』
[第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』
[第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』
[第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』
[第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』
[第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ
[第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』
[第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』
[第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』
[第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張
[第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』
[第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』
[第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』
[第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』
[第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼!
[第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』
[第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ
[第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』
[第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』
[第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか?
[第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ!
[第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』
[第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』
[第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』
[第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』
[第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』
[第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』
[第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は?
[第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』
[第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』
[第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
[第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』
[第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』
[第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』
[第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化
[第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』
[第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』
[第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』
[第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは?
[第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』
[第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』
[第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』
[第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』
[第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』
[第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』
[第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』
[第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』
[第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』
[第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』
[第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』
[第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』
[第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇
[第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』
[第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』
[第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』
[第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊!
[第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』
[第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』
[第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』
[第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』
[第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』
[第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』
[第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』
[第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』
[第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』
[第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』
[第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』
[第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』
[第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』
[第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』
[第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』
[第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』
[第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』
[第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』
[第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』
[第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』
[第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ
[第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々
[第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は......
[第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった
[第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学
原作は宇仁田ゆみの同名コミック(祥伝社)で、前半部分にあたる第1部の映画化。突然6歳の少女と暮らすことになった普通の独身サラリーマンのドタバタ&成長を描いている。主人公のダイキチ(松山ケンイチ)が祖父の葬式に出るために実家に戻ったところ、祖父に隠し子がいたことが発覚する。そのワケありな少女・りん(芦田愛菜)を親戚一同誰も引き取ろうとしないので、一本気な性格のダイキチは思わず、りんに「オレんちに来るか」と声を掛ける。りんに毎朝起こされ、ダイキチの生活は激変。ダイキチはりんを保育園へ連れていき、それから猛ダッシュで会社に向かう。丁度、仕事が面白くなってきた時期だったが、残業はスルーして、ダイキチはりんの待つ保育園へと走る。それまでの気ままな独身生活は吹っ飛び、りんの送り迎えだけで体はクタクタ。合コンにも行けないし、自宅でエッチなサイトにもアクセスできない。でも、これまでのひとりぼっちのダラダラした生活よりも、温かみのある今の暮らしがそう悪いものにはダイキチには感じられない。 それまで仕事中心の生活を理由にして、彼女も作れずにいた不器用な男・ダイキチに子育てが可能なのか。ダイキチの母親(風吹ジュン)は「子育てで、どれだけ自分の人生を犠牲にしたことか」と愚痴っていた。ダイキチは、りんの母子手帳を手掛かりにりんの母親を探し当てる。りんの母親・正子(キタキマユ)はダイキチの祖父の家政婦で、駆け出し中の漫画家だった。その後、漫画家としての勝負作を描くチャンスが巡ってきたため、りんの育児を放棄したのだ。ダイキチの会社の先輩・後藤さん(池脇千鶴)も妊娠・出産を機に、閑職へ異動した。結局、ダイキチも上司に相談して、出世コースの営業職から残業の少ない倉庫での在庫管理へと異動することになる。子どもの面倒を見ることは相当なエネルギーを使うことは、すでに実感できた。でも、子育てとは、自分の時間や人生を犠牲にすることなのか。男であり、女性との付き合いもそう多くない普通のサラリーマンのダイキチには、よく分からない。とりあえず、りんに毎朝起こされ、保育園まで走るのが日課となる。 やがて、保育園でダイキチに頼りになるママ友ができる。りんと仲良しの腕白坊主・コウキ(佐藤瑠生亮)の母親ゆかり(香里奈)だ。ゆかりは夫を早くに亡くし、女手ひとつでコウキを育てている。りんが熱を出して、ダイキチがおろおろしていると、「保護者が落ち着いて」と適切なアドバイスをくれる。父親の記憶がほとんどないコウキはダイキチになつく。家は別々だが、ダイキチとりん、ゆかりとコウキの4人はひとつの"疑似家族"のような存在になっていく。ダイキチの妹(桐谷美玲)も気になるらしく、電話をちょくちょく掛けてくる。あれだけダイキチの子育てに反対していた母親だが、ダイキチがりんを実家に連れていくと、りんの前では絵に描いたようなニコニコ顔のおばあちゃんとなる。ダイキチはいろんな人に自分たちは支えられていることに気づく。祖父の隠し子・りん(芦田愛菜)を引き取ったダイ
キチ(松山ケンイチ)。年下の叔母の面倒を見
るため、それまでの独身生活が一変する。
『うさぎドロップ』では父親は終身雇用の職場に勤め、母親が専業主婦として育児を担当するという、従来の家族モデルとは大きく異なった新しい家庭の姿が描かれる。1999年に放映された内館牧子脚本によるドラマ『週末婚』(TBS系)では平日は別々に過ごし、週末だけ一緒に暮らすことでアツアツの男女関係を保つ新しい夫婦像が提案された。結局、"週末婚"は「夫婦として熟成されない」と内館牧子自身が結論づけたが、家族の在り方が多様化してきていることを感じさせた。 では『うさぎドロップ』で描かれる、新しい"疑似家族"の形態は成功するのかと言えば、やはりそう上手くはいかない。全9巻の原作コミックでは第2部となる5巻から、りんとコウキは高校生に一気に成長し、無邪気だった保育園児時代とは異なるややこしい関係が待ち受けている。兄妹同然の仲良しで育ったために、りんとコウキは辛い目に遭う。ゆかりに恋心を抱いて独身を続けていたダイキチも、手痛い経験をすることになる。でも、それはコミックで描かれる、もっと先の話。映画の中のダイキチには未来のことは分からない。将来になって後悔しないよう、そのときのベストの選択をするしかない。 朝になり、ダイキチはりんの手を取って保育園へと走る。横を見ると、ゆかりもコウキの手を引いて走っている。視線を広げれば、他の人たちも同じようにハンド・イン・ハンドしながら走っている。子ども手当はどうなるのかとか、もっと企業側は子育てに理解を示す職場にならないのかとか、ダイキチにはすぐにはどうしようもならないことが多い。それでも慌ただしく走りながら、この世の中はそんなに悪いことばかりではないんじゃないかと思えてくる。育児よりも仕事を選んだ正子は、りんの手の温かさを知っているのだろうか。まだ数か月しか経っていないはずなのに、りんの握り返す手の力が前より強くなったようにダイキチは感じる。 (文=長野辰次)保育園で知り合ったゆかり(香里奈)はシングル
マザー。育児経験のないダイキチにとって頼り
になる存在となる。
『うさぎドロップ』
原作/宇仁田ゆみ 脚本/林民夫、SABU 監督/SABU 出演/松山ケンイチ、香里奈、芦田愛菜、桐谷美玲、キタキマユ、佐藤瑠生亮、綾野剛、木村了、高畑淳子、池脇千鶴、風吹ジュン、中村梅雀
配給/ショウゲート 8月20日(土)より渋谷シネクイント、新宿ピカデリーほか全国公開
http://www.usagi-drop.com
(c)2011『うさぎドロップ』製作委員会
「幸せ太りで体重激増?」小雪と結婚の松山ケンイチがダイエットを決意!
4月に小雪と結婚した松山ケンイチが「激太りした」と物議を醸している。 2人は競演した映画『カムイ外伝』(09年公開)で出会い、交際に発展。今年の4月1日、約3年間の交際を経て婚姻届を提出し、晴れて夫婦となった。 だが、入籍後の4月20日に松山単独で行われた結婚会見では幸せそうな表情とともに、"激太り"が話題になっていた。 所属事務所「ホリプロ」の公式プロフィールには身長180㎝、体重60キロと記されているが、関係者の話では「小雪さんと交際してから10キロ以上は太りましたね。熊みたい(笑)。彼女の手料理がおいしいみたいで、周囲から『幸せ太り』と冷やかされていましたよ」と言う。 先日放送されたテレビ番組でも、松山の二重アゴ&オヤジ腹が気になったほど。ネット上でも「ただのブタに成り下がった」や「これじゃあ女性ファンは離れていくな」など、手厳しい声が上がっている。 これにはさすがの松山も「ヤバイ!」と思ったのか、最近になってダイエットに取り組んでいるという。 「筋トレを毎日欠かさずやっているそうです。つい最近会った人の話によると、顔はいくぶんシャープになり、体はレスラーのように様変わりしていたそうです。本人も筋トレの楽しさにハマってしまったようで、楽屋で腕立てや腹筋を行っているそうです」(テレビ関係者) 筋トレやランニングに取り組むのには別の狙いもある。「ズバリ子作りですよ! 子作りには体力、精力、持続力が肝心ですからね」とは芸能プロ関係者。結婚会見で松山は子供について「できることなら早い段階でできたら」と意欲的に語っていた。ダイエット効果で、8歳年上の小雪との間に、近い将来"おめでた"の話が飛び出すかもしれない!?シュッとしてたころの松ケンさん
「ピクトアップ」 2008年 02月号
理想と情熱がもたらした"痛い現実" 青春の蹉跌『マイ・バック・ページ』
とてもナイーブな青春映画『マイ・バック・ページ』を極めて乱暴に説明すると、大学を卒業して間もないヤル気に満ちた新社会人が理想と現実の狭間にパックリと口を開いた"落とし穴"に足をすくわれてしまう痛いドラマである。朝日新聞社に入社し、20代を週刊朝日、朝日ジャーナルの記者として過ごすが、ある事件に関わったことから同社を懲戒免職となった評論家・川本三郎氏の実体験を綴った同名エッセイが原作だ。時代設定は"全共闘運動"が盛り上がった1969年~1972年だが、映画の主人公・沢田のように、理想を追い求めすぎたために職場で浮いてしまい、退職・転職を余儀なくされた人は今も少なくないだろう。マジメで情熱的な若者ほど陥りやすい、実社会に潜む"落とし穴"の存在を、長編映画は『天然コケッコー』(07)以来となる山下敦弘監督がじっくりと丁寧に描き出している。
原作/川本三郎 脚本/向井康介 監督/山下敦弘 撮影/近藤龍人 出演/妻夫木 聡、松山ケンイチ、忽那汐里、石橋杏奈、韓英恵、中村 蒼、長塚圭史、山内圭哉、古舘寛治、あがた森魚、三浦友和 配給/アスミック・エース 5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国公開中
http://mbp-movie.com/
週刊真木よう子 中野の友人
山下×井口昇×真木よう子という。

●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX
[第120回]胸に響く金言"プロとは手を抜くこと" 職人秘話『アトムの足音が聞こえる』
[第119回]危険な出会い、井口昇ミーツ仲村みう 悪夢の遊園地『富江 アンリミテッド』
[第118回]ナタリー・ポートマン"第1章"の終幕 虚実が攻め合う『ブラック・スワン』
[第117回]"セカイ"を旅立った少女の地底探検記 新海誠監督の新作『星を追う子ども』
[第116回] 美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』
[第115回] 恋愛が与える"陶酔"とリアルな"痛み"サブカル活劇『スコット・ピルグリム』
[第114回]妄想、空想、そして現実からの大脱走 美少女革命『エンジェル ウォーズ』
[第113回]"3.11"後の新しい映画モデルとなるか『劇場版 神聖かまってちゃん』の挑戦
[第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』
[第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』
[第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』
[第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』
[第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像"
[第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代
[第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』
[第105回] キレ味、喉ごしが違うアクション! 黒帯美少女の"涙拳"が炸裂『KG』
[第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』
[第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び
[第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い
[第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』
[第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』
[第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を
[第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』
[第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』
[第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある?
[第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』
[第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
[第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走
[第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』
[第91回] 不謹慎なる社会派エンタテイメント『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』
[第90回]"世界のナベアツ"大阪府知事に就任! 政治コメディ『さらば愛しの大統領』
[第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』
[第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』
[第87回]元"おはガール"安藤聖の再起動ドラマ 就職氷河期を生きる『バカがウラヤマシイ』
[第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』
[第85回]清純派・佐藤寛子が美しく"変態"! 官能サスペンス『ヌードの夜──』
[第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』
[第83回] 女を食い物にする男どもは全員処刑! モダン社会の闇を暴く『ミレニアム』
[第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』
[第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』
[第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』
[第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』
[第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』
[第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』
[第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ
[第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』
[第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』
[第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』
[第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張
[第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』
[第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』
[第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』
[第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』
[第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼!
[第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』
[第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ
[第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』
[第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』
[第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか?
[第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ!
[第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』
[第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』
[第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』
[第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』
[第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』
[第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』
[第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は?
[第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』
[第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』
[第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
[第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』
[第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』
[第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』
[第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化
[第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』
[第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』
[第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』
[第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは?
[第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』
[第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』
[第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』
[第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』
[第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』
[第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』
[第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』
[第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』
[第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』
[第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』
[第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』
[第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』
[第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇
[第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』
[第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』
[第27回]究極料理を超えた"極地料理"に舌鼓! 納涼&グルメ映画『南極料理人』
[第26回]ハチは"失われた少年時代"のアイコン ハリウッド版『HACHI』に涙腺崩壊!
[第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』
[第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』
[第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』
[第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』
[第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』
[第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』
[第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』
[第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』
[第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』
[第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』
[第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』
[第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』
[第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』
[第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』
[第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』
[第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』
[第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』
[第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』
[第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』
[第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』
[第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ
[第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々
[第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は......
[第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった
[第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学
大手新聞社に入社した沢田(妻夫木聡)は週刊誌編集部に配属されるが、まだ学生気分が抜け切っていない。記者であることを隠して、『男はつらいよ』(69)の寅さんよろしくテキ屋への潜入体験取材をするが、気のいいテキ屋の仲間たちに自分の正体を偽っているのが心苦しい。大きな組織に籍を置き、安全な立場から取材していることに"良心の呵責"を感じる。編集部に戻った沢田は、学生運動の最前線を取材する先輩記者(古舘寛治)に刺激を受け、自分もスクープをものにしたいと考えるようになる。そんなときに出会ったのが、自称"活動家"の大学生・梅山(松山ケンイチ)だった。学生運動の波に乗りそびれた野心家の梅山と、早く一人前の記者になろうと焦る沢田とが不幸な形で出会ってしまった。CCRの反戦ソング「雨を見たかい」をギターで弾き語る憎めない男・梅山は沢田から取材費を度々せびりながら、ついに"革命"を決行。梅山の指示を受けた柴山(中村蒼)らが自衛隊駐屯所を襲撃する。 劇中で描かれる自衛官殺害シーンは、学生運動が過激化していった1972年に起きた「朝霞自衛官殺害事件」を再現したもの。梅山が起こしたセンセーショナルな事件を、懇意にしていた沢田はスクープとして独占取材するが、会社上層部は記事の掲載をストップする。梅山は思想犯ではなく、殺人犯だと断定したのだ。上司は梅山に関する情報を警察に提供するように命じるが、沢田はジャーナリストとしての大鉄則"取材ソースの守秘"にこだわる。記者としてのアイデンティティーを最後まで貫き通すか、それとも上司の命令に従って警察に協力し、残りの人生は定年退職まで何もなかったように静かに黙って過ごすのか。沢田は二者択一を迫られる。学生運動を取材する週刊誌記者の沢田(妻夫木聡)
は年齢が近いこともあり、体制打破を訴える学
生たちにシンパシーを感じていた。
松山ケンイチ演じる梅山という男は、まったく意味不明な男だ。思想的信条があって、自衛隊を襲撃するわけではない。何かデカいことをやって世の中を変えたいと思っているものの、でもどう世の中を変えたいのかが分からないまま行動を起こしてしまう。梅山の溜め込んだエネルギーの爆発場所がステージや映画製作の現場なら良かったが、彼が仲間を巻き込んでジャンプした着地点は政治テロという名の殺人事件だった。原作にはなかった梅山の視点が映画では大きな比重を占めており、全共闘世代の若者たちの血気にはやった行動が、ひとりの自衛官の命を奪った事実が生々しく再現されている。『リンダ リンダ リンダ』(05)など軽妙な青春コメディを得意にしていた山下監督が、超シリアスな演出で新境地を切り開いている。 出演シーンは限られているが、物語上の重要なキーパーソンとなっているのが、忽那汐里演じる倉田眞子。沢田が配属された週刊誌のカバーガールを眞子は務めており、社会の毒をまだ浴び切っていない2人は仲良くなり、日比谷へ一緒に映画を観に出掛ける。2人が観る映画は、アメリカン・ニューシネマの隠れた名作『ファイブ・イージー・ピーセス』(70)。ジャック・ニコルソンが女癖の悪い放蕩のピアニストを演じたこの作品は、ラストがドラマチックな『俺たちに明日はない』(67)や『真夜中のカーボーイ』(69)と比べて、非常に地味な作品。沢田は「つまらなかったね」と感想を漏らすが、眞子は「面白かった」という。ジャック・ニコルソンが父親の前で泣くシーンがいいのだという。眞子は「私はきちんと泣ける男の人が好き」と沢田に語る。東大安田講堂事件に感化された梅山(松山ケンイチ)
は、仲間を集めて"赤邦軍"を名乗るようになる。
社内的政治に右往左往する社員記者たちと違って、眞子はこの時代のイノセントさの象徴のような存在だ。眞子のモデルとなったのは、「週刊朝日」のカバーガールを2年間務めた保倉幸恵さん。気取りのない明るい笑顔で人気者となった彼女は、その後は時代劇コメディ『天下御免』、永島慎二原作の『黄色い涙』などのNHKドラマに出演し、女優としての活躍を期待されていた。しかし残念なことに、彼女は1975年に22歳の若さでみずから命を絶っている。カメラに向かって笑顔を振りまいていた彼女もまた現実社会の"落とし穴"に陥ってしまったのだ。そして、彼女は2度と戻ってくることはなかった。 アメリカン・ニューシネマの主人公たちは、みんな自由を求めて旅を続けた。そして、どこにも自分たちが求める自由や理想郷がないことが分かると、最後は潔く死んでいった。『俺たちに明日はない』のボニーとクライドも、『明日に向かって撃て!』(69)のブッチとサンダンスも、『イージーライダー』(69)のビリーとキャプテン・アメリカも、みんな最後はカッコよく犬死にした。でも、現実は映画とは違う。例え、どこにも夢や自由や理想郷がないと分かっていても、生きながらえていかなくてはならない。会社に辞表を届けた沢田は、世間では青春と呼ばれるイノセントな季節が自分の中でエンドマークが打たれたことを悟る。立ち寄った居酒屋で沢田が飲むビールは苦い。あまりにも苦い。 (文=長野辰次) 『マイ・バック・ページ』編集部に遊びに来た表紙モデルの眞子(忽那汐里)。
沢田は、眞子とのちょっとした会話に安らぎを
覚える。
原作/川本三郎 脚本/向井康介 監督/山下敦弘 撮影/近藤龍人 出演/妻夫木 聡、松山ケンイチ、忽那汐里、石橋杏奈、韓英恵、中村 蒼、長塚圭史、山内圭哉、古舘寛治、あがた森魚、三浦友和 配給/アスミック・エース 5月28日より新宿ピカデリー、丸の内TOEIほか全国公開中
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「早くママになりたい」小雪 交際中の松山ケンイチとゴールデンウィークに入籍か

『ウルトラミラクルラブストーリー』(バップ)
女優の小雪と松山ケンイチの"ゴールデンウィーク入籍"がにわかに注目されている。
昨年末に小雪が松山との同棲を解消したことで一時は破局説も流れたが、12月19日に小雪の誕生日を松山のマンションでお祝いしたことが明らかになっており、交際は続いているようだ。
「別居は、多忙な松山が役作りに集中できるようにとの小雪の配慮からだったんです。別居したことで、二人の絆はさらに深まっていますよ。つい最近、小雪が初の妊婦役を演じている映画『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』の撮影現場で『早く、私もママになりたい』とポロッと本音を漏らしたことから、いよいよ結婚か、という情報が流れてます」(映画関係者)
2人のスケジュールを知る芸能関係者は「入籍するとしたら、ゴールデンウィークしかありませんよ」と言う。
「松山主演の超大作映画『GANTZ』の2部作が公開されるのはゴールデンウィーク。その直後から松山は来年のNHK大河ドラマ『平清盛』の役作りに入る。小雪も『ALWAYS』の撮影がゴールデンウィーク前に終わるはずです」
果たして、ゴールデンウィークに入籍となるのか、2人の動向から目が離せない。














