山岸舞彩アナへセクハラ報道の日テレPは常習犯?ZERO八木アナとは不倫疑惑

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) Surface Pro、ノートPC並み実現でタブレット勢力図への影響は? アベノミクス金利上昇で地方銀行ピンチ! 自民党が金融再編を仕掛けるワケ 維新の会より出馬、アントニオ猪木の“ダークな”真実…金銭スキャンダルの過去 ■特にオススメ記事はこちら! 山岸舞彩アナへセクハラ報道の日テレPは常習犯?ZERO八木アナとは不倫疑惑 - Business Journal(6月6日)
『山岸舞彩 2013カレンダー』(トライエックス)
 6月6日発売の「週刊文春」(文藝春秋/6月13日号)が、ニュース番組『NEWS ZERO』(日本テレビ系)のプロデューサーによる、同番組キャスター・山岸舞彩らへのセクハラ問題を追及している。  当サイトの姉妹サイトである「日刊サイゾー」が先月16日に掲載した記事に端を発する、人気キャスター・山岸も巻き込んだ今回のセクハラ疑惑。6月1日には、同番組プロデューサーが更迭される事態にまで発展した。 「日刊サイゾー」の記事によると、局内表彰の常連で出世街道を歩み、妻子持ちで湾岸エリアの高層マンションに住む、まさに“イケてる”プロデューサーの山崎大介氏が、山岸の番組出演日には、彼女にピッタリとくっついて行動し、メイクルームや衣装チェックの楽屋にまで侵入。しかし、番組開始から2週間を過ぎた頃から山崎氏は、山岸を完全に無視するようになっていったという。というのも、山崎氏から連日山岸へ「2人だけの打ち合わせ」や「2人だけの反省会」の誘いのメールが届くも、山岸が断り続けたからだという。  これまでにも山崎氏は、局員や制作会社を問わず新人女性スタッフが加わると、手当たり次第にメールをし誘っていたという。さらに誘いを断った女性には大量の仕事を押し付けたり、人前で大声で怒鳴ったりとパワハラともいえる行為をし、中にはノイローゼになり転職した女性もいるという。    こうした報道に対し、今月3日に都内で行われた発表会に出席した山岸は「他の方がどういう風に考えるかは別にして、私自身がセクハラを受けた認識はなかった」とセクハラ疑惑を否定。さらに「不本意です。日本テレビや『NEWS ZERO』の方も、私の話を真摯に聞いてくれて、対応に感謝します」と語った。  文春の記事では山崎氏について「ファッションやヘアスタイルは一見売れないミュージシャン風ですが、当人はイケてると思っている」。また「上司に媚び、部下や目下の人間には、たとえ年上だろうが威張り腐るタイプで、人望はなかった」と関係者が酷評している。しかし、上司に媚びる姿勢が功を奏したのか「今や音楽業界、芸能界の人脈は随一で、報道局には欠かせない存在」だったという。  さらに記事によれば、『NEWS ZERO』金曜日担当サブキャスターを務める八木早希に対する山崎氏の寵愛ぶりは有名で、「山崎氏と八木が2人で帰るところや、オフのツーショットも目撃されている」と2人の不倫疑惑にまで言及している。  今回の山崎氏の行為は局内で問題視され、山崎氏は6月1日付で報道局勤務のままプロデューサー職を解かれている。これに対して日本テレビは「一般社員に関する個別のご質問にはお答えしておりません」とコメントし詳細を語ろうとしないが、そもそも同局には山崎氏への管理責任はないのだろうか。  ある弁護士によると「例えば、取材活動中など業務中の事故や不法行為であれば、企業としての責任を問われることはあるでしょう。しかし、抱きつくなどの強制わいせつに当たるものは別とし、セクハラやパワハラは社内での処分のみで、企業としての責任を問われることはあまりない」という。  日本テレビは、昨年6月に馬場典子アナがプライベートで行った海外旅行の費用をめぐって横領疑惑を文春に報じられ、会社自体も2年間で約1億5000万円の申告漏れを東京国税局に指摘されたと、先月3日に報道されたばかりだ。    日本の放送局は2008年に放送免許の事実上の更新を受けているが、公共の電波を預かる立場として、モラルを欠いた企業に対しては、更新停止の処分が出てもおかしくないはず……と思うのだが、時の権力と癒着し続けるテレビ局にそんな事態は起きそうにもない。 (文=本多カツヒロ) ■おすすめ記事 Surface Pro、ノートPC並み実現でタブレット勢力図への影響は? アベノミクス金利上昇で地方銀行ピンチ! 自民党が金融再編を仕掛けるワケ 維新の会より出馬、アントニオ猪木の“ダークな”真実…金銭スキャンダルの過去 W杯出場決定試合、“偶然の失点”招いたザッケローニ迷走采配に潜む本大会への懸念 auのiPhone 5実人口カバー率96%、実際は14%のカラクリ…改善見通しは?

共同通信部長が就活生セクハラ!?横領、脱税、セクハラ事件を量産するマスコミ

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 連続放火にオリジン買収など流通界の異端児、ドン・キホーテ 創業者が8年ぶりに社長復帰 アベノミクスのせいでAKB48が終了へ!? 経済学者が語るその理由とは パナソニック、2期連続巨額赤字の元凶と津賀改革の行方 中村路線との決別なるか? ■特にオススメ記事はこちら! 共同通信部長が就活生セクハラ!?横領、脱税、セクハラ事件を量産するマスコミ - Business Journal(5月16日)
共同通信本社 汐留メディアタワー
「Wikipedia」より/つ)
 5月16日発売の「週刊文春」(文藝春秋/5月23日号)が、日本を代表する大手通信社の人事部長による“破廉恥事件”を報じている。  この大手通信社とは共同通信社。同社はニュースや写真などを全国のテレビ局や新聞社に配信し、時事通信と並ぶ日本を代表する通信社。2011年時点では、日本の新聞社や通信社の中で海外支局数が41ともっとも多く、本社は汐留にあり、34階建ての超高層ビルを所有している。そんな会社の人事部長が、職務上の権限を悪用し、就職活動中の女子大生をホテルに連れ込んだとなれば一大事だ。  文春の記事によると、都内の有名大学に通うAさんは、共同通信の企業説明会で知り合った共同通信・総務局次長兼人事部長(記事では実名)に「作文を添削してあげるよ」と呼び出され食事をした。しかし、Aさんが終電を逃してしまったため、共同通信社の目の前にあり、同社記者の定宿でもあるホテルの部屋を人事部長が取ってくれたという。Aさんはそのホテルにひとりで泊まろうとしたが、人事部長が部屋まで入り込み、関係を迫ってきたというのだ。  この卑劣な行為に怒ったAさんは人事部長との面談を申し入れた。その面談の翌日に人事部長は上司に事の成り行きを報告したそうだが、社内の査問でも「好きになってしまったものは仕方がない」と反省の色は見えなかったという。    文春の取材に対し、当の人事部長は「会社に聞いてください」の一点張り。共同通信社の広報担当が取材に応じたが「承知していない」とし、さらに「単なる噂でいちいち調査します? しないよねえ」と報道関係者とは思えない発言をしたという。  最近の大手マスコミ関係者の不祥事を振り返ると、同じく共同通信の記者が、パソコン遠隔操作事件で犯行声明文を送るのに使われていたメールのサーバーを複数回閲覧したことが、不正アクセス禁止法に抵触するのではないかと今年の4月に報じられたばかり。  また記憶に新しいところでは、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏がニューヨーク支局在籍時に滞在関連費用を不正使用し降格処分に。長谷川氏はその後退社し、自身のブログでこの問題の反論などを展開している。同じくフジテレビの渡辺和洋アナは、局主催のイベントで知り合った女性と不倫し、しかも会社の経費で東京へ呼び出し、いわゆる“ハメ撮り”までしていたことが報道された。さらにフジテレビのアナウンス室副部長を務めていた長坂哲夫アナは、女性スタッフにセクハラ行為を働いたとして懲戒処分を受けた報じられた。  ほかにも、日本テレビでは、船越雅史アナが写真週刊誌「フライデー」(講談社)にセクハラ事件でチーフアナウンサーから降格させられたと報じられ、馬場典子アナはプライベートで行った海外旅行での横領疑惑を文春に報じられた。日テレはアナウンサーだけでなく、会社自体も2年間で約1億5000万円の申告漏れを東京国税局に指摘されたと今月3日に報道されたばかりだ。  さらに“皆様のNHK”の森本健成アナが、昨年11月に東急田園都市線内で女子大生に痴漢行為をしたとの疑いで逮捕された(その後、不起訴処分に)。    いわずもがな、マスコミは国家権力の監視などという前に、権力化した自らの立場におごることなく、くだらぬ問題で自らの首を締めることのないよう、気を引き締める必要があるだろう。 (文=本多カツヒロ) ■おすすめ記事 連続放火にオリジン買収など流通界の異端児、ドン・キホーテ 創業者が8年ぶりに社長復帰 アベノミクスのせいでAKB48が終了へ!? 経済学者が語るその理由とは パナソニック、2期連続巨額赤字の元凶と津賀改革の行方 中村路線との決別なるか? アベノミクス、ミニバブルに乗ってはいけない?日米欧を襲う同時危機…景気回復のウソ なぜか胡散臭い、楽天・三木谷氏のインターネット国有化論 結局、自社に利益を誘導か?

会社で女性を「ちゃん」付けはアウト?“異性”問題のトラブル回避法

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) スキルの陳腐化…深刻な“仕事消失時代”に突入!? いま重宝されるポータブルスキルとは? テレビ局の電波利用料負担、携帯会社のわずか10分の1? テレビ局と総務省の利権か 本日オープン「ハフィントンポスト日本語版」、編集長「テーマは団塊ジュニア世代」 ■特にオススメ記事はこちら! 会社で女性を「ちゃん」付けはアウト?“異性”問題のトラブル回避法 - Business Journal(5月7日)
「Thinkstock」より
 ヤクザやアウトローが裏社会を生き抜くためのメソッドを、“表”ビジネスで有効活用することを目的としてまとめた『ブラック・マネジメント』(双葉新書)の著者・丸山佑介氏が、ビジネスの現場に蔓延する「ブラック・マネジメント」を解説します。  さまざまな年齢の男女が働く会社では、たとえ仕事を共通項としている関係であろうとも、恋愛関係に発展することは珍しいことではない。会社は社会人の出会いの場としてすでに認められているからだ。しかし、すべての社内恋愛が上手に噛み合うわけではない。  通信系大手K社に勤務する女性秘書Aさんが、噛み合わない異性とのやりとりについて話してくれた。 「私の場合は30代なので気軽に声を掛けられることはありませんが、職場の若い子たちには、担当している重役たちが秘書を『ちゃん』付けしたら狙われているサインだとアドバイスしているんです」  職場では「さん」付けで呼ぶのが当たり前。それが「ちゃん」に変わった瞬間こそが、相手を異性として狙っている兆候なのだという。  このことを何人かの働く女性に質問してみたところ、ほぼ全員から「常識」だと返された。女性側からすると、昨日まで「さん」で呼ばれていたのに突然「ちゃん」に変わる理由は、異性として意識しているからとしか考えられないのだという。  弁護するわけではないが、男性にしてみれば親しみを込めてとか、もっとフランクな関係になろうとした結果の、不器用なコミュニケーション手段という言い分があるだろう。しかし、彼女たちは一様に「好きでもない相手と職場で必要以上に仲良くなる必要はない」と言うのだ。  実はこの呼称の変化によるコミュニケーションは、さらなる弊害を男性陣にもたらすことになる。突然「ちゃん」付けしたことで、同僚を異性として意識している「キモい人」のレッテルを貼られてしまうのだ。女性社員を敵にまわすと、職場での立場は一気に危ういものとなる。女性の意見はどこの職場でも重視されるからだ。下手に無視すればマスコミがとびつき、さらに大きな問題になることだって珍しくない。それほど、職場での女性に対する発言には気を配らなければならないのだ。  では、下手を打ってしまったり、仲良くなりたいのに男女の壁に直面している人は、どのように現状を打破すればよいのか? ●ブラック・マネジメントで“異性”問題を回避  大半の男性は、好意云々に関係なく、もっと仲良くなるために「どうやって境界線を崩すのか」を日々思い悩んでいるのではないだろうか。そこで、まっとうな手段では攻略できない男女の壁を崩すための対女性スキルとして、ブラック・マネジメントを紹介したい。通常のやり方では解決できない問題に裏社会のノウハウで対処することがブラック・マネジメントであり、男女関係といえども例外ではないからだ。  裏社会の格言のひとつに「女を制するものシノギを制する」というものがある。シノギとはヤクザの仕事(生業)のこと。それほど女を扱うことは至難の業なのだ。  では、ブラック・マネジメントにどれほどの秘技があるのか。ここで紹介したいのは、女性との関係に劇的に変化をもたらす大技ではなく、むしろ地味なものといえるだろう。  方法は主に2つある。ひとつは「取り繕う」こと。裏社会では、「一度吐いたツバは飲めない」とされている。一度でも口にした言葉は反故にできないということだ。だからといって、発言と心中しては意味がない。一度でも「ちゃん」付けで呼んでしまった事実は取り消せないが、そのかわり徹底して相手に取り繕うのだ。それも時間を置いて複数回の布石を置くことが必要になる。まずは取り繕う準備を整えたい。  準備というのは、「ちゃん」と呼んでから後しばらくは「さん」に戻す。そして数日から1~2週間後に再び「ちゃん」付けで呼ぶのだ。これを数回繰り返せば準備完了となる。繰り返した後の取り繕いは、いたってシンプルに「親戚に同じ名前の子がいて、ときどき間違えてしまうんだ。申し訳ない」と言う。自分に非があることを伝えた上で、呼んでしまった必然性をプラスするだけでいいのだ。  これは、闇金融の業者など一般人と直接接する裏稼業の人間たちが敬語のなかにタメ口を混ぜていき、「知り合いに似ている」とかいって仕事とは違う部分で親近感を抱いていると伝え、より密接な関係を築くための方法である。できるだけ誠実な態度で臨むと成功の確率が高くなるので、その点には注意していただきたい。  もうひとつは「開き直る」こと。これは単純明快で居直り強盗のような手法だが、この方法にももちろん注意点がある。それは、対象者だけでなく周囲の人全員を「ちゃん」付けで呼ぶことだ。  犯罪者は人のいない場所ではなく、人の多い場所に逃げたほうが捕まりにくい。それと同じように、一人に対して特別な意識を向けるから目立つのであって、みんなに同じように接していたらそれほど不愉快な感情は抱かれない。  冒頭でAさんが指摘した敬称の変化というのは、どこの会社でも起こりうることである。男性の側は無意識に実行しているため、意外と気がついていない男性諸君は多いのではないだろうか。 (文=丸山佑介) ■おすすめ記事 スキルの陳腐化…深刻な“仕事消失時代”に突入!? いま重宝されるポータブルスキルとは? テレビ局の電波利用料負担、携帯会社のわずか10分の1? テレビ局と総務省の利権か 本日オープン「ハフィントンポスト日本語版」、編集長「テーマは団塊ジュニア世代」 みのもんた、タモリに「毎晩11時まで飲んで3時起床。68歳でエスカレーターめまい」 なぜ、若者の間でノー“テレビ”ライフが広がるのか?テレビを捨てた人たちの本音

「ノーパンで出社できないか?」盗撮の元IBM社長に“セクハラ前科”の証言も……

四ツ谷駅
 女性の味方だったはずの“財界の超大物”が盗撮とはビックリだ。  日本IBMの元社長、大歳卓麻氏が8月22日の朝、東京・四ツ谷駅のエスカレーターでiPod内蔵のカメラを使い、女性のスカート内を盗撮したとする容疑を認めたため、警視庁は近く書類送検する見通しだ。  63歳の大歳氏は三菱UFJフィナンシャル・グループ、明治安田生命保険、カルビー、TOTO、花王の5社で社外取締役を務めており、総務相の諮問機関・情報通信審議会の会長という肩書を持つ人物。いずれも今回の件を機に辞任しているが、これまで同氏は特に女性が社会で働くことを熱心に応援してきた人物だった。  犯行当日も大歳氏は富山県で、女性管理職の割合が全国平均を下回っていることから女性の活躍推進をテーマにしたシンポジウムに講師として出席する道中であり、主催の富山県女性財団の関係者もこれには「信じられない」と絶句している。  4年前にはIBMの女性技術者180人を前にスピーチ。同社が女性の働きやすい職場で2位に選ばれたことを自慢しつつ「今後もさらに力を入れたい」と熱弁、女性たちから猛烈な拍手で歓迎を受けていた。雑誌のインタビューでも女性社員活用に触れることが多く、IBMの米国本社で女性社長が誕生したときは「女性だからなったわけではなく、ふさわしい人材だから社長になったという納得感があります」と話していた。  ただ、一方でそうした姿勢は“無類の女好き”が根底にあると陰口を叩かれることもあった。大歳氏のもとで約5年間、仕事をしていた経験のある40代女性は「最初は男女平等に熱心な素晴らしい方だと思ったんですが、それを女性の口説き文句に使うようなところも見え始めてイメージが変わった」と打ち明けている。 「女性を集めた会合を作っては好みの女性を物色、接触していたという噂が女性社員の間でもささやかれていて、盗撮趣味のせいなのか“ノーパンで出社できないかと持ちかけられた”と言って辞めた女性がいた」(同)  現在、社内では女性社員たちの間で「社内で盗撮されたりしていたかもしれない?」という不安の声まで飛び交っている状況だが、さすがは超大物。東京都迷惑防止条例違反容疑で取り調べを受けていても、30日までこの件が報じられることはなく、大歳氏が各役職を辞任したのも報道があってからだった。大歳氏をインタビューしたことのある経済紙記者は「カリスマティックな人物で、以前から広告代理店の役員らにも顔が利いていた。できれば表に出ないようにと、メディアコントロールを試みていたのではないか」と話している。  日本IBMに本件について問い合わせると「当社の役職を辞任した人物なので、コメントは差し控える」と回答したが、女性社員たちの間で盗撮被害の不安があることを尋ねると「あ、いや……」と言葉を詰まらせていた。 (文=鈴木雅久)

野村総研強制わいせつ事件の"恫喝"裁判がいよいよ佳境

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) "熱愛"西武涌井は「謝罪しない」と言うべきだった? 野村、インサイダーでも課徴金なし!?根絶のカギは密告 沢尻大麻疑惑、たかのビューティ「今後のCM契約は未定」 ■特にオススメ記事はこちら! 野村総研強制わいせつ事件の"恫喝"裁判がいよいよ佳境 - Business Journal(6月8日)
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超自己チュー"野村総研の業界での評判は
すこぶる悪い。(「Thinkstock」より)
  日本を代表するシンクタンク企業「株式会社野村総合研究所」(以下、野村総研)の幹部が、2007年12月に取引先の女性営業担当者に強制わいせつ行為を働いたとされる、いわゆる「野村総研強制わいせつ事件」の裁判が大きな節目を迎えている。事件の詳細については「日刊サイゾー」の過去記事をご参照頂きたい。  そもそも、性犯罪絡みの裁判といえば通常、被害者女性が加害者を訴える構図がイメージされるが、この裁判はまったく逆。加害者側であるはずの野村総研が、被害者の女性と、女性を支援して野村総研を告発していた友人を相手取り、「告発により社の名誉が棄損された」として約1000万円の損害賠償を求めているものだ。一部ネット上では「大企業の逆ギレ訴訟」「一般女性相手の恫喝訴訟」と話題になった。  ところが、原告である野村総研側が、公判を何度重ねても具体的な証拠をまったく提示できないため、たまりかねた三角比呂裁判長が今年4月の第4回公判で、ついに「審理の分離」【註1】を宣言。被告の一人である女性が裁判の審理から外れることになったのだ。裁判は今後、もう一人の被告である「女性を支援していた友人」に絞られて進められることになるが、「被害者女性を訴えた野村総研とすれば、事実上の敗訴の確定」(傍聴者)との声もある。  もともとこの裁判は、大企業である野村総研が、被害者側の一般女性を相手に裁判を起こしたという特殊性に加え、賠償額が約1000万円と極めて高額であったため、当初から「恫喝を目的とした訴訟ではないか」との批判が少なくなかった。  しかも、金額の根拠を求める被告側(被害者側)への説明にも時間がかかった。当初は取引先からの信用失墜などによる損害棄損などと主張しながら、裁判の過程でそれを立証できなかったため、提訴から1年近く経過してようやく、損害は野村総研という法人としての精神的苦痛であり、精神的苦痛は金額の損害立証の必要がないという、訴状にも記されていない趣旨に変更するというドタバタぶりを露呈したのだ。これにあきれるのは公判を傍聴し続けている法曹関係者だ。 「法人の精神的苦痛を漠然と認めろというのは、無理がある話です。どうしてもというなら、会社が受けた営業補償分や従業員の損害分、名誉回復のコストなどを積算して請求するべきですが、それもできていない。挙げ句に訴状に載ってもいない請求内容に慌てて変えている。百歩譲って裁判所が今回、訴えの変更を認めて法人の精神的苦痛を認定したとしても、相場の金額は数十万円程度。簡裁が管轄するような規模の話です。1000万円という金額は常識外。今回の提訴が恫喝目的であるとの印象は拭えません。また、明確な根拠もないのに1000万という数字を設定した野村総研側の弁護士の手法も、問題視されることになるのではないでしょうか」  では、今後の見通しについてはどうなのか。先の関係者が続ける。 「このたびの審理の分離を受けて、追い詰められた野村総研側はとうとう『話し合いの場を設けたい』と言いだしました。かといって謝罪や慰謝料は考えていないでしょう。おそらく和解条項案を女性に送りつけて、『提訴を取り下げてやるから、裁判のことをメディアにも友人にも口外するな、取材など受けたら訴える』くらいの対応でしょう」  それにしても、よりによって被害者の女性を被告に提訴しておきながら、公判で証拠も提出できないという迷走ぶり。大企業の訴訟戦略としては稚拙というしかないが、この野村総研側の代理人として訴訟を指南しているのは、日本の四大法律事務所の一つ「森・濱田松本法律事務所」(東京都千代田区)に所属するベテラン女性弁護士だ。会社法務の専門としてメディアへの露出も多いが、現在も市民団体から懲戒請求が出されているなど、その手法はしばしば物議を醸してきた。  例えば、昨年8月に精密機械大手のオリンパス(東京都新宿区)の社員が内部通報を理由に配置転換されたと訴えた裁判で、東京高裁は二審でオリンパスに対し220万円の損害賠償を命じ、さらに東京弁護士会からも「オリンパスの行為は人権侵害にあたる」として「人権侵害警告書」が同社に出されるなど、企業として多くの問題点が指摘されたわけだが、この時の代理人として背後で訴訟を指南していたのが、実は同じ女性弁護士だ。オリンパスの件でも、多くの矛盾を抱えた裁判戦略を一貫して主導してきた立場として、一部の法曹関係者からは批判の声が上がっていたという。  大手企業が大手法律事務所の名の知れた弁護士を使い、組織の不祥事を隠蔽するために一般の女性を恫喝訴訟【註2】しているとすれば、事態は極めて深刻だ。コンプライアンスという言葉が世に浸透した今、企業や法曹関係者の社会的責任の意味を考え直す意味においても、本案件における裁判所の今後の対応に多くの注目が集まっている。 (文=浮島さとし) ■そのほかの「Business Journal」の人気記事 "熱愛"西武涌井は「謝罪しない」と言うべきだった? 野村、インサイダーでも課徴金なし!?根絶のカギは密告 沢尻大麻疑惑、たかのビューティ「今後のCM契約は未定」 寝てる間に35万円稼ぐ!?独立して成功する人のカラクリ 話題本『米国製エリートは本当にすごいのか?』はすごい? JR、東急...肝入り「駅ナカ保育所」は犯罪、事故密集地帯? リボ払い、実はキャッシングやローンより大損!のカラクリ 【註1:審理の分離】 ある審判事件が他の審判事件と関連性がないと認められ、同一の手続きで審判する必要がないだけでなく、かえって審理の複雑化や遅延の原因になっていると認められる場合に、裁判官の裁量によって審理を分離し、個別の手続きによって審理することがある。 【註2:恫喝訴訟】 資本力のある大企業などが自社に不都合な事実を隠ぺいするため、社会的立場の弱い個人への嫌がらせを目的に起こす高額な損害賠償訴訟を指す。被告とされた個人は莫大な訴訟費用の負担や精神的苦痛を強いられるため、企業側は裁判の勝ち負けにかかわらず、訴訟を起こすことで個人を追いつめ、結果的に事実の隠蔽を図ることが可能となる。アメリカではSLAPP(Strategic Lawsuit Against Public Participation=スラップ)とも呼ばれ、現在では多くの州で反SLAPP法が制定されている。

野村総研強制わいせつ事件の"恫喝"裁判がいよいよ佳境

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) "熱愛"西武涌井は「謝罪しない」と言うべきだった? 野村、インサイダーでも課徴金なし!?根絶のカギは密告 沢尻大麻疑惑、たかのビューティ「今後のCM契約は未定」 ■特にオススメ記事はこちら! 野村総研強制わいせつ事件の"恫喝"裁判がいよいよ佳境 - Business Journal(6月8日)
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超自己チュー"野村総研の業界での評判は
すこぶる悪い。(「Thinkstock」より)
  日本を代表するシンクタンク企業「株式会社野村総合研究所」(以下、野村総研)の幹部が、2007年12月に取引先の女性営業担当者に強制わいせつ行為を働いたとされる、いわゆる「野村総研強制わいせつ事件」の裁判が大きな節目を迎えている。事件の詳細については「日刊サイゾー」の過去記事をご参照頂きたい。  そもそも、性犯罪絡みの裁判といえば通常、被害者女性が加害者を訴える構図がイメージされるが、この裁判はまったく逆。加害者側であるはずの野村総研が、被害者の女性と、女性を支援して野村総研を告発していた友人を相手取り、「告発により社の名誉が棄損された」として約1000万円の損害賠償を求めているものだ。一部ネット上では「大企業の逆ギレ訴訟」「一般女性相手の恫喝訴訟」と話題になった。  ところが、原告である野村総研側が、公判を何度重ねても具体的な証拠をまったく提示できないため、たまりかねた三角比呂裁判長が今年4月の第4回公判で、ついに「審理の分離」【註1】を宣言。被告の一人である女性が裁判の審理から外れることになったのだ。裁判は今後、もう一人の被告である「女性を支援していた友人」に絞られて進められることになるが、「被害者女性を訴えた野村総研とすれば、事実上の敗訴の確定」(傍聴者)との声もある。  もともとこの裁判は、大企業である野村総研が、被害者側の一般女性を相手に裁判を起こしたという特殊性に加え、賠償額が約1000万円と極めて高額であったため、当初から「恫喝を目的とした訴訟ではないか」との批判が少なくなかった。  しかも、金額の根拠を求める被告側(被害者側)への説明にも時間がかかった。当初は取引先からの信用失墜などによる損害棄損などと主張しながら、裁判の過程でそれを立証できなかったため、提訴から1年近く経過してようやく、損害は野村総研という法人としての精神的苦痛であり、精神的苦痛は金額の損害立証の必要がないという、訴状にも記されていない趣旨に変更するというドタバタぶりを露呈したのだ。これにあきれるのは公判を傍聴し続けている法曹関係者だ。 「法人の精神的苦痛を漠然と認めろというのは、無理がある話です。どうしてもというなら、会社が受けた営業補償分や従業員の損害分、名誉回復のコストなどを積算して請求するべきですが、それもできていない。挙げ句に訴状に載ってもいない請求内容に慌てて変えている。百歩譲って裁判所が今回、訴えの変更を認めて法人の精神的苦痛を認定したとしても、相場の金額は数十万円程度。簡裁が管轄するような規模の話です。1000万円という金額は常識外。今回の提訴が恫喝目的であるとの印象は拭えません。また、明確な根拠もないのに1000万という数字を設定した野村総研側の弁護士の手法も、問題視されることになるのではないでしょうか」  では、今後の見通しについてはどうなのか。先の関係者が続ける。 「このたびの審理の分離を受けて、追い詰められた野村総研側はとうとう『話し合いの場を設けたい』と言いだしました。かといって謝罪や慰謝料は考えていないでしょう。おそらく和解条項案を女性に送りつけて、『提訴を取り下げてやるから、裁判のことをメディアにも友人にも口外するな、取材など受けたら訴える』くらいの対応でしょう」  それにしても、よりによって被害者の女性を被告に提訴しておきながら、公判で証拠も提出できないという迷走ぶり。大企業の訴訟戦略としては稚拙というしかないが、この野村総研側の代理人として訴訟を指南しているのは、日本の四大法律事務所の一つ「森・濱田松本法律事務所」(東京都千代田区)に所属するベテラン女性弁護士だ。会社法務の専門としてメディアへの露出も多いが、現在も市民団体から懲戒請求が出されているなど、その手法はしばしば物議を醸してきた。  例えば、昨年8月に精密機械大手のオリンパス(東京都新宿区)の社員が内部通報を理由に配置転換されたと訴えた裁判で、東京高裁は二審でオリンパスに対し220万円の損害賠償を命じ、さらに東京弁護士会からも「オリンパスの行為は人権侵害にあたる」として「人権侵害警告書」が同社に出されるなど、企業として多くの問題点が指摘されたわけだが、この時の代理人として背後で訴訟を指南していたのが、実は同じ女性弁護士だ。オリンパスの件でも、多くの矛盾を抱えた裁判戦略を一貫して主導してきた立場として、一部の法曹関係者からは批判の声が上がっていたという。  大手企業が大手法律事務所の名の知れた弁護士を使い、組織の不祥事を隠蔽するために一般の女性を恫喝訴訟【註2】しているとすれば、事態は極めて深刻だ。コンプライアンスという言葉が世に浸透した今、企業や法曹関係者の社会的責任の意味を考え直す意味においても、本案件における裁判所の今後の対応に多くの注目が集まっている。 (文=浮島さとし) ■そのほかの「Business Journal」の人気記事 "熱愛"西武涌井は「謝罪しない」と言うべきだった? 野村、インサイダーでも課徴金なし!?根絶のカギは密告 沢尻大麻疑惑、たかのビューティ「今後のCM契約は未定」 寝てる間に35万円稼ぐ!?独立して成功する人のカラクリ 話題本『米国製エリートは本当にすごいのか?』はすごい? JR、東急...肝入り「駅ナカ保育所」は犯罪、事故密集地帯? リボ払い、実はキャッシングやローンより大損!のカラクリ 【註1:審理の分離】 ある審判事件が他の審判事件と関連性がないと認められ、同一の手続きで審判する必要がないだけでなく、かえって審理の複雑化や遅延の原因になっていると認められる場合に、裁判官の裁量によって審理を分離し、個別の手続きによって審理することがある。 【註2:恫喝訴訟】 資本力のある大企業などが自社に不都合な事実を隠ぺいするため、社会的立場の弱い個人への嫌がらせを目的に起こす高額な損害賠償訴訟を指す。被告とされた個人は莫大な訴訟費用の負担や精神的苦痛を強いられるため、企業側は裁判の勝ち負けにかかわらず、訴訟を起こすことで個人を追いつめ、結果的に事実の隠蔽を図ることが可能となる。アメリカではSLAPP(Strategic Lawsuit Against Public Participation=スラップ)とも呼ばれ、現在では多くの州で反SLAPP法が制定されている。

司法はいったい誰の味方? 被害者の個人情報を加害者に開示してしまう裁判所の愚行

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ブログ作成者が使っていたIPを管理する企業に
接続業者から届いた同意を確認する通知文書。
請求者名に野村総研代理人の名前があるのがわかる。
 本サイトでもたびたび報じてきた、いわゆる「野村総研強制わいせつ事件」(記事参照)。日本を代表するシンクタンク企業、野村総合研究所(以下、野村総研)の元上海支社副社長のY田氏が、取引先の女性社員に強引に性行為を迫るなどのわいせつ行為を働き、被害者女性の友人有志らがこれをブログなどで告発したところ、野村総研側は「ブログの内容はデマで名誉棄損」として、被害者女性本人を相手取り、1,000万円の損害賠償訴訟を昨年5月に提訴。ところが、女性本人はブログ作成に一切関わっていないため、今回の提訴が「素人女性の恫喝を目的とした典型的なブラック企業の手口」(ブラック企業アナリストの新田龍氏)として一部から批判を呼んでいる。  よりによって被害者女性を被告に立てて訴訟を始めてしまった野村総研だが、その裁判が提訴から9カ月経過した今も一向に進展していないのは前回報じた通り(記事参照)。行き詰った野村総研側の弁護士が、今度はブログ作成者のIPアドレス開示を求める裁判を別途起こし、これを認める判決が先ごろ出てしまったことから、問題が「企業幹部の性犯罪」から「個人情報の開示」へと飛び火する騒ぎとなっている。  一般に、ネット上の個人情報の開示については、いわゆる「プロバイダ責任制限法」に基づき、記載内容が事実誤認で関係者の権利が侵害されたことが明らかな場合などに原則的に限られている。開示までの流れはおおむね以下の通りだ。  まず、情報請求者がブログ作成者の情報開示を求める場合、ブログサービスを提供している会社(例:Yahoo!JAPANや楽天、Amebaなど)にIPアドレスの開示を請求する。多くの場合はこれが拒否されるため、請求者はサービス提供会社を被告に立てて開示請求の訴訟を起こし(現状は、まずは仮処分の申し立てを行うのが一般的)、権利侵害が明らかであることが立証できれば、裁判所はサービス提供会社に対してIPの開示命令を出す。  IPを開示してもらった請求者は、次にこのIPを解析して接続業者(プロバイダ)を独力で探し出す。接続業者にたどりつけたら、「このIPの人物の住所・氏名を教えなさい」とする通知を送付。これを受けた接続業者は、ブログ作成者本人に「こういう通知が届いていますが同意しますか」と通知する。たいていはブログ作成者がこれを拒否するので、次に請求者は接続業者を被告に立てて、前回と同様に開示請求訴訟を起こす。裁判所が「権利侵害が明らかである」ことを認めれば、個人情報は開示されることになる。ちなみに今回の場合は、接続業者からブログ作成者が使っていたIPを管理する企業に同意を確認する通知が届いた段階だという。  以上は簡単な流れだが、肝心なのは、プロバイダ責任制限法で開示を認めている基準は、記載内容が事実誤認であるなどして、権利侵害が明らかな場合に限られるという点だ。仮に、野村総研のY田氏が、身に覚えのない性犯罪行為をデタラメに書かれたのであれば、権利を侵害されたとしてIP開示は当然だろう。今回のブログはその点でどうなのだろうか。作成に携わった一人は「全て事実」と断言する。 「あそこに書かれているのは、野村総研に対して照会確認までしている事実や、すでに裁判やニュースで公になっている情報を転用したものです。今回、裁判所がIP開示を認めたということは、書かれている内容が事実誤認で野村総研の名誉を棄損していると認めてしまったことになります。裁判所は性犯罪被害者より、加害者である大企業の味方なのでしょう。そもそも、今回の個人情報の特定も目的が見えません。なぜなら、我々は最初から連絡先住所も明記した上で野村総研に通知書や照会確認書を送っていますし、反論があるならそこへ対して訴えるようにも通知しているんです。それもしないでおいて何をしたいのか。要するに、個人への嫌がらせをしたいだけなのでしょうね」  それにしても、裁判所はなぜあっけなく開示を認めてしまったのか。今回の訴訟を見続けている司法関係者も、この裁判所の判断を「ありえない」と否定的だ。 「IP開示を認めたということは、ブログが野村総研の名誉を棄損していると裁判所が判断したことになるわけですが、本筋の裁判でまだ結論も出ていないどころか、裁判長に"注意"まで受けるほど野村総研側が追い詰められている段階なのに、ここで開示を認めてしまうのは一般的な感覚から見てもおかしい話です。ましてや、今回のように企業幹部の性犯罪が告発されているような場合は、個人情報の開示には慎重になるべきです」  ここでいう、野村総研が裁判長から受けた"注意"とは何なのか。先の傍聴人が公判の模様を説明する。 「野村総研はブログの内容が事実誤認だとして訴訟を起こしたのだから、さっさと『ここがデマだから立証しろ!』と攻撃すべきなのに、その指摘を全くしない。理由は明らかで、ブログの内容が全部本当だからでしょう。被告側が証拠をそろえているのを勘づいているので、『立証せよ!』なんていって本当に立証されたら困るわけです。かといって今さら裁判を取り下げることもできない。完全に手詰まりの中で、前回公判では、野村総研の代理人の森・濱田松本法律事務所の高谷知佐子弁護士が、見かねた裁判長から『このままでは裁判は継続できませんよ』と、異例の注意まで受けています。つまり、ブログの中身はそれほど信憑性が高いということです」  そうした中で野村総研側が苦し紛れに起こしたIPの開示訴訟を、"もう一つの"裁判はあっけなく認めてしまったわけである。開示基準はいったいどこにあるのか。プロバイダ責任制限法に詳しい別の弁護士は、同法のあいまいさを問題視する。 「『権利侵害が明らかな場合に開示は認められる』といいますが、何をもって権利侵害というのかという基準がすごくあいまいなんです。ひどいストーカー被害を何年も受けている女性の開示請求を認めないこともあるのに、今回みたいに性犯罪行為を繰り返す側に、あっけなく開示してしまう場合もある。しかもそういうパターンが増えています。裁判所でも法の運用が固まっていないんですよ。特に最近はネット掲示板やSNSなどの書き込み被害が多いので、一部の裁判官たちの間でネットへのイメージが悪化していて、開示のハードルが下がっている。結局は裁判官の個人的な心証で決まってしまう場合が多いんです」  たしかに、デマや誹謗中傷で特定の個人を貶める行為がネット上に氾濫していることは大きな問題だが、今回のように裁判官の個人的な心証で簡単にIPが開示されてしまうのであれば、社会的立場の弱い個人が巨悪を告発する道が閉ざされることにもなりかねない。根拠となる法律の解釈が極めてあいまいである現状について、行政はどう考えるのか。プロバイダ責任制限法の監督官庁である総務省に聞くと、なぜか終始半笑いの答えが返ってきた。 「そうですねぇ(笑)、情報開示については裁判所のご判断ですので......(笑)。法解釈のあいまいさが指摘されていると言われましても、うーん、まぁ、さようでございますか、としかお答えのしようがないといいますか(笑)」(消費者行政課)  司法も行政も、守るべき対象と基準を見誤っているのではなかろうか。 (文=浮島さとし)
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野村総研の提訴は被害者女性への恫喝が目的? 公判3回目も具体的主張はゼロ

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公判が開かれた東京地方裁判所
(Wikipediaより)。
 日本を代表するシンクタンク「株式会社野村総合研究所」(以下、野村総研)の上海支社副社長(当時)が2007年12月、取引先企業の女性営業担当者に強制わいせつ行為を働いた、いわゆる「野村総研強制わいせつ事件」(※記事参照)。被害者女性の友人有志らがこれを告発したところ、野村総研が名誉を棄損されたとして、この友人の一人と被害者女性に1,000万円の損害賠償を求める"逆ギレ提訴"をした裁判の第3回公判が、11月18日東京地裁で開かれた。裁判までのいきさつは以下の通りである。  07年の事件発生以来、被害者女性の友人らはその女性が受けた強制わいせつ行為の他にも、他の女性らが元上海支社副社長から受けた過去の強姦や強制わいせつ、さらには業務上の背任未遂、脅迫行為、上海ミスコン出場者の個人旅行への同伴要求、マカオでの集団買春などの行いを、一次証言を元にブログや文書を通して厳しく批判してきた。  これに対し野村総研側は、こうした批判行為による「有形無形の損害」(訴状より)が「少なくとも1,000万円を下らない」(同)として、1,000万円の損害賠償を求める民事訴訟を今年5月に提訴したのである(※記事参照)。  一般に裁判で名誉棄損を主張する場合、原告は被告の主張が事実と反していることなどを指摘し、その上で賠償額を積算して請求するのが基本。これに対し、訴えられた被告は自身の主張の正当性を、証拠をそろえて立証するというのが基本的な流れだ。ところが、今回の裁判では、野村総研側が本来すべきである原告としてのそうした指摘をほとんど行わないため、裁判が一向に進まない状況にあるのだという。1回目の公判から傍聴を続けている関係者は言う。 「本来、原告の野村総研側が取るべき態度は『強制わいせつは事実ではない。もし事実と言い張るなら立証しろ』とか、『業務上の背任行為なんてうそだから証明せよ』とか次々に指摘して、それに対して被告が証拠をそろえて立証し、それを裁判官が判断して黒白つけるというのが流れなんですが、今回は野村総研がそうした具体的な反証をほとんど行っていないんです。だから被告も、訴訟を起こされただけで、裁判所で何もやりようがないという、異常な状態が続いているわけです」  また、企業犯罪に詳しい都内法律事務所のT氏は、野村総研が訴状の中で、元上海支社副社長の潔白を、積極的に主張してきていないことにも注目している。 「本来なら『事実無根だ!』と強く主張すべきところなんでしょうが、一切していません。野村総研の主張をかみ砕くと、『事実かどうかもまだ分からないのに、決まったかのような表現は世の中に誤解を与える。だから名誉棄損だ』と、恐ろしく弱気なんですね(笑)。おそらく、被告側が証人や証拠をがっちり押さえているのを知っているので、立証しろなんて言うと本当に立証されてしまうと恐れている。なので、この時点で『やりました』と言ってるようなもんですけどね」  野村総研側がこれまで行っている唯一の反論らしい行為として、元上海支社副社長の行為を被害者側が告発し続けてきたブログのプロバイダー「livedoor」に対して、「当社を『強姦企業』などの過激な言葉で不当におとしめて」いるなどとして削除要請を行い(livedoorは9月に削除)、その後、同様のブログをアップしているもうひとつのプロバイダー「FC2」(拠点はアメリカ)にも同じく削除要請を行っている(現在も運営中)。  であるならば、裁判の過程でも「ブログのどの部分が事実と反するか」を指摘すべきところであるが、これについても過去2回の公判では、なぜか一度も主張がされていない。注目された3回目も新たな主張や証拠は一切示されることはなかった。傍聴席にいた他の関係者があきれ気味に言う。 「性犯罪行為を批判されたら『うそつきだ! 名誉棄損だ!』と逆ギレして裁判を起こし、かといって裁判で『事実無根だ』とも主張しない。この野村総研の弁護士はいったい何がしたいんでしょうか(笑)。裁判が始まって半年近く経つのに、具体的な指摘すら何ひとつ出せない。この時点で犯罪を認めていると言われても仕方ない」  ここでいう「野村総研の弁護士」とは、当サイトが先日「オリンパス代理人の"あの"弁護士に市民団体が懲戒請求!」で報じた高谷知佐子弁護士(※記事参照)のことである。日本の四大法律事務所のひとつと呼ばれる「森・濱田松本法律事務所」(東京都千代田区丸の内)において会社法務を専門としているが、記事にあるとおり市民団体から懲戒請求が出されるなど、その強引な手口はしばしば注目を集めてきた。同じく高谷氏が代理人を務める光学機器メーカーのオリンパスが、高裁判決で先ごろ敗訴となった際には、産業医を悪用した高谷氏の手法に関係者が批判の声を上げている(※記事参照)。  また、野村総研が今回、一般女性を相手に1,000万円を求める訴訟を起こした行為そのものを批判する意見もある。公判に先立つ11月14日に、東京都の世田谷区議会へ「恫喝訴訟防止法案」の成立を求める請願が出されており(※記事参照)、請願の中で今回の野村総研の"逆ギレ1,000万円訴訟"が、恫喝訴訟の象徴的なサンプルとして紹介されているのである。  恫喝訴訟とは、資本力のある大企業などが不都合な事実を隠ぺいするために、社会的に立場の弱い個人への嫌がらせを目的に起こす高額な損賠賠償訴訟を指す。訴訟の勝ち負けにかかわらず、多額の訴訟費用や精神的苦痛により、被告は窮地へ追い込まれることになる。海外では多くの国や地域で規制法が制定されているが、規制がない日本では事実上の野放し状態となっている。  同請願を中心になって進めた、「みんなの党」の衆議院東京都第6区支部長の落合貴之氏は、「今回の請願で(野村総研などの)具体的な事例の存在を知り、問題の根深さを再認識している。今後も国に働きかけていく」とコメント。野村総研が被害者女性に1,000万円の損害賠償を恫喝的に求めるという一連の行為が、政治の世界でも注目され始めていることをうかがわせた。 ■裁判官の弁護士事務所への天下りは当たり前!?  いずれにせよ、原告が具体的な主張を一切しないために進展しないこの裁判。そんな中で興味深い(?)"事件"がひとつ起こっていた。被告が裁判書面の中で、一部の裁判官らが「森・濱田松本法律事務所」に天下っている実態を指摘し、この構造を高谷弁護士が裁判進行に利用しようとしていると疑義を呈したのだが、その際に被告が根拠として添付した報道資料が、当サイトが10月3日付で報じた記事「グルになってダマす!? 弁護士と裁判官の"不適切な"関係」だったのである(※記事参照)。以下、被告の裁判書面から関係する部分を抜粋する。 「原告の代理人の森・濱田松本法律事務所の高谷知佐子については、報道資料(乙26)の通り、大手法律事務所への裁判官の天下りをちらつかせ、不当に司法の公正さを歪め、利得を得ようとした実態が報道されている」  ここでいう報道資料「乙26」がサイゾーの記事というわけだが、原告側はこれに対し、書面の中で「裁判官の優遇を得るために天下りをしている実態はない」と陳述。この表現が天下りそのものは否定をしていないとも受け取れるためか、裁判官から「今回の公判とは直接関係性がない」との要請で、疑義・陳述ともに削除されている。これについて、ある法律関係者は「削除の要請は裁判ではよくあること」としながら、「できれば今回は削除してほしくなかった」と説明する。 「裁判所では毎日、膨大な数の事件を扱っていますので、問題を広げすぎると事件を裁ききれない。だから、ちょっと本筋とズレたことが書面にあると、どんどん削られます。結果的に、訴状に残された狭い範囲の論点に絞ってやり合うことになる。でも本来、それでは事件の本質は見えてこない。今回で言えば、大手法律事務所への裁判官の天下りは公然の事実ですし、実際、原告の陳述は『便宜はないけど天下り自体はある』と受け取れる内容です。削除するほど関係ない話ではないとも言えます」  また、別の法曹関係者は司法の権威に関わるより深刻な問題点を指摘する。 「高谷氏は今回の裁判で、実は弁護士としての仕事を全然していません。他の弁護士から笑いものになっているとのウワサも耳にします。ただ、訴訟を起こして時間を稼いでいるだけで、5カ月も経つのに何ひとつ立証していない。こういうふざけた行為を横行させないために『裁判迅速化法』があるのだから、本来なら裁判官の権限で即日棄却されてもおかしくない。それができないのは『森・濱田松本』が業界最大手だからと見られても仕方ありませんよ」  それにしても、野村総研は仮にも1,000万円もの損害賠償金を一般女性に要求している以上、事実関係の立証に、いいかげん本気で取り組む姿勢が求められるだろう。先の傍聴人が「何がしたいか分からない」と指摘した通り、このままでは被害者女性を追い詰めるための「恫喝訴訟」と取られても仕方がない。次回12月2日の公判における野村総研弁護団の動きが注目される。 (文=浮島さとし)
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パフォーマンスの勝利か 東村山「セクハラ捏造・職業差別」を仕掛けた市議が再選

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"風俗マニア"呼ばわりされた薄井政美氏。
 東京・東村山市で起きた「セクハラ捏造・職業差別事件」から、早くも4年が経過しようとしている。この事件は2007年春、同市議の矢野穂積氏と朝木直子氏(草の根市民クラブ)が、新任市議の薄井政美氏が以前、風俗店や飲食店の情報などを扱う出版社で編集等の仕事をしていた職歴を取り上げ、「超セクハラ」「風俗マニア」「女性蔑視」「違法セクハラ活動家」などと攻撃したことに始まった。だが、薄井氏自身が違法および公序良俗に反するような行為をした事実は一切無く、矢野氏と朝木氏による事実無根の言い掛かりであることは明らかだった。  これに対して、08年4月に薄井氏は根拠のない誹謗中傷によって名誉を棄損されたとして、矢野氏と朝木氏に対して損害賠償などを求める裁判を起こした。そして、10年3月8日、東京地裁立川支部は矢野氏と朝木氏に200万円の損害賠償と矢野氏自らが運営するFMラジオ局での謝罪放送などを命じる、薄井氏勝訴の判決を下した。  これを受けて、矢野氏と朝木氏はただちに控訴するも、11年3月16日、東京高裁もまた矢野氏と朝木氏に対して100万円の損害賠償などを命じる判決を言い渡し、薄井氏の主張をほぼ認めた。どこから見ても、矢野氏と朝木氏の敗訴であることは明白だった。  ところが控訴審判決後、矢野氏と朝木氏は自らが運営するサイト「東村山市民新聞」において、「『エロライター』裁判で、薄井市議が、東京高裁でまた敗訴!」などという奇妙な記事をアップする。その記事を読むと、薄井氏が裁判で主張した数多くの矢野氏と朝木氏によるものとされる誹謗中傷の類についての、裁判所によるこれまた数多い判断の中の「『まるでエロライター』等の記事は名誉毀損にはあたらない」という、ごく一部分だけを取り出して「薄井は敗訴した」などと、まったくの虚偽のプロパガンダを行った。  しかも、矢野氏と朝木氏は「薄井は敗訴」とアナウンスしているにもかかわらず、この裁判では控訴審判決後に上告していたことも判明した。なぜ相手が「敗訴した」のに上告するのか、実に奇妙奇天烈と言わざるを得ない。  実はこの矢野氏と朝木氏、議会ではあれこれといわく付きの人物で、ほかにも自らに対して議員辞職を求める請願を出した市民を裁判に訴える行為も行っている。これはいわば、市民の当然の権利である請願に対して因縁まがいの言い掛かりをつけているに等しい。  また矢野氏と朝木氏は、最近特にその名が知られるようになった民族派を自称する一派、すなわち、在日特権を許さない市民の会(在特会)や、主権回復を目指す会、日本を護る市民の会(日護会)などといった団体とそのメンバーが、矢野氏と朝木氏による間違った主張をそのまま街宣活動などの際に繰り返したり、主張に従って行動したりする例が何度も確認されている。  そしてこの矢野氏および朝木氏、先の統一地方選において、東村山市議として再選を果たしてしまった。一方、両氏から言いがかりともいえる「セクハラ捏造・職業差別」を吹っかけられた薄井政美氏は次点で落選するという結果になったのである。  すると、両氏の再選について、保守・民族派を自認し、自らジャーナリストと称する瀬戸弘幸氏が、自身のブログ「日本よ何処へ」において、「創価の牙城で草の根会派が議席を死守」というエントリーをアップ、矢野氏と朝木氏の再選を「ご当選おめでとう御座います。今後のご活躍を期待しております」などと絶賛。「4年間に及ぶ汚い攻撃に遭いながらも、正義を貫き反創価学会の旗を鮮明に揚げ続けて来た事が多くの市民の共感を得たものと思います」とコメントした。  だが、この数年にわたり、矢野氏と朝木氏が具体的に創価学会を糾弾するような活動をしたという形跡は一切無く、「両市議の反創価学会というアナウンスは、単なる人気取り」という声が少なくない。  実際、草の根会派、特に矢野氏は人目を引くパフォーマンスにたけており、つい最近も「私は『原発いらないネット東村山』代表として、原発事故の記事が新聞に出るたびに、地元FMラジオ局のニュース解説番組『ニュースワイド多摩』で、原発は不完全な商品、廃棄物処理ができない『トイレのないマンション』、『高速道路を暴走するブレーキのない車』だと、繰り返していい続けてきました」などと発言している。  しかし、地元住民に聞くと、「矢野さんが反原発なんて言ったのは聞いたことがない」という声がほとんどで、実際に矢野氏がそのような発言をした形跡もまた、まったく認められない。そもそも、『原発いらないネット東村山』なる活動も、その実態がどこにも確認できない。  矢野氏はほかにも、『宗教法人問題を考える草の根市民の会』『東村山市民オンブズマン』『ストップ!ザ「政教一致」市民実行委員会』その他にかかわっていると自称しているが、いずれも活動実態があるかどうか、まったく分からないものばかりである。  さて、いかに疑問符が多く付せられる人物であっても、当選してしまえば「議員」という地位と権力、そして非常に安定した身分が与えられてしまうのが日本の現状である。こうした現状をどう理解するかは、今後の課題ともなろう。 (文=橋本玉泉)
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スクープ! 野村総研の経営陣に強制わいせつ疑惑! 担当弁護士にも懲戒請求が出されるドタバタ劇

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野村総研HP
 「野村総合研究所」(嶋本正代表取締役社長)といえば、企業コンプライアンスに関しては日本を代表するシンクタンク。その野村総研の幹部に、強制わいせつ事件の疑惑が持ち上がっている。発端は8月16日に大阪弁護士会へ提出された一通の懲戒請求書。懲戒請求を出されたのは、大阪弁護士会に所属する中国人弁護士。  請求書の内容によれば、この中国人弁護士は、法的に許されていない日本国内における弁護士活動を違法に行い(非弁行為)、これが外弁法もしくは弁護士法の違反の可能性があるとして、懲戒の対象となるというのが請求の趣旨。その中国人弁護士が担当していた日本人依頼者が、野村総研のとある経営陣だというのだ。  問題の経営陣とは、野村総研・北京社上海支社副総経理(日本の副社長に相当)のY田氏。懲戒請求書に添付された資料をもとにした事件の概要は以下のとおりだ。
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実際の懲戒請求書(クリックすると
拡大します)
 事件のはじまりは2007年12月の上海。広告代理店営業担当(当時)のA子さんは、日本人同士が集まるある会で、取引候補先である野村総研・北京社上海支社副総経理のY田氏と知り合い、上司とともに仕事上の会食を行う。その際、名刺を持ち合わせていなかったA子さんがY田氏に連絡先を電子メールで送ると、翌08年1月25日に食事の誘いを受ける。A子さんは業務の延長ということで応じたが、食事の席上、Y田氏は仕事の話をさえぎりながら、さかんに酒をすすめ、食事後にA子さんが帰りのタクシーを呼ぶと自分も強引に乗り込み、A子さんの体を触るなどの行為を繰り返した。さらにタクシーがA子さんの自宅に着くと、Y田氏は自分もタクシーを降りてA子さんの部屋にまで上がりこみ、キスを迫り、抱きついて押し倒そうとするなどのわいせつ行為を働いた。A子さんはこれを拒絶した。  Y田氏はその後も、A子さんの取引候補先に大手文具メーカー「コクヨ」中国社があることを知ると、A子さんと勤務先会社に対し、「コクヨのシステム面は全部うち(野村総研)でやってるから」「コクヨを今度紹介する」旨の話を持ち出し、業務上の優位性を保ちながらA子さんとの繋がりを維持しようと試みた。  一方でA子さんは、企業コンプライアンスの分野に詳しい友人B氏に、事件の顛末を相談した。B氏はスタッフを伴い直ちに上海へ渡り、Y田氏の身辺を調査。その結果、新たに次のようなY田氏の行状が明らかになった。  上海のある大学で開催されたミスキャンパスのイベント(以下、ミスコン)に際し、Y田氏は野村総研と三菱商事が共同出資するグループ企業「iVision Shanghai(アイビジョン上海)」(中村柔剛総経理代理)を通じ、同社会計からの協賛金の拠出や、イベント用ウェブサイトの無償構築をイベント側へ打診。その見返りに、イベントプログラムの中に水着撮影コーナーを設けることを提案し、Y田氏自らもカメラマンとして参加。さらに、コンテストに参加した女子大生らに、Y田氏個人の旅行へ同伴させていたという。  関係者の証言を得たB氏らは帰国後、これら事実を野村総研本社にぶつけた。野村総研側は当初、人事部がこれに対応したが、わいせつ行為自体は調査中として認めず、謝罪の言葉もなく、Y田氏に対する処分も「具体的に検討していない」と回答した。また、ミスコンへのスポンサードの実施、検討の事実も否定し、「これは野村総研として確認した事実」と主張した。  ところが後日、B氏が事件の顛末をまとめた文書を当時の野村総研の藤沼彰久社長(現会長)に送付したところ、こんどはM法律事務所(千代田区丸の内)のT弁護士が面談に応じ、「事実経緯についてはほぼ反論はない」と認めたうえで、A子さんへの行為はY田氏の恋愛感情であり、ミスコンへのスポンサードも「Y田氏が個人的にイベントを応援しようとした」と主張。そのうえで「Y田氏は女性に謝罪をする意向」と説明をした。そして後日、「今後の交渉はY田氏個人の代理人である大阪弁護士会所属の中国人弁護士と行なうように」と、事件がY田氏個人の問題であるとの認識を示し、「今後は本社に連絡をしないように」との通知をA子さん側に送りつけた。  ところが、この中国人弁護士が日本法における対応資格がないにも関わらず、あたかも弁護士資格を有するかのような発言を繰り返し、さらにA子さん側に対してもメールや文書で「不正確な話をあちこちに流したら、将来、名誉毀損により大変なことになります」「貴殿が不正確な内容を第三者に対して流布した場合、その名誉毀損行為に対して(中略)直ちに法的措置を実施します」などと、根拠法を示さずに脅しともとれる行為を繰り返し、これが結果的に、冒頭の懲戒請求につながることになる。大阪弁護士会はこれを受理し、現在調査が進められている。「謝罪する意向」なはずのY田氏からA子さんへの謝罪は、今も一切ないという。  今回の一連の騒動について、武蔵野学院大学客員教授で証拠調査士の平塚俊樹氏は、「懲戒請求の内容が事実なら、今回の野村総研の対応はあまりにお粗末」とあきれ気味だ。 「野村総研といえば、コンプライアンス遵守のコンサルティングもしている日本最大手のシンクタンク。Y田氏はその副社長です。その立場にある40代半ばの人間が、発注権限をチラつかせながら、取引先の20代半ばの女性社員に事実上、肉体関係を要求した。恋愛と勘違いしたという主張が社会的に認められると考えるには、あまりに無理があります」  さらに、ミスコンへの"スポンサード問題"についても、 「アイビジョン社のお金がY田氏の個人的な都合で使われたとすれば、会社の利益に相反する背任行為です。『個人的な応援』などと認められるはずもありません。そもそも、野村総研人事部は当初、スポンサードの事実はおろか『検討したことすらない。個人的な行為だ』と主張していたわけですから、株式の約半分を出資するグループ企業が関係していたのなら、実質的な隠蔽工作と受けとられても仕方ないでしょう」  と語る。  野村総研はサイゾーの取材に対し、「残念ですが当人たちの間に行き違いがあったようです。現在、関係者を通して調整中ですので、これ以上のコメントは差し控えさせていただきます」(広報部)と回答している。 (文=浮島さとし) ■被害者側の有志が立ち上げているサイト http://blog.livedoor.jp/rescuesekuhara/
壊れる男たち―セクハラはなぜ繰り返されるのか 「魔が差した」はウソ!? amazon_associate_logo.jpg
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