26日、Amazonプライム・ビデオで『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル シーズン2』(毎週水曜日配信/全5回)の第1回が公開された。 昨年『シーズン1』が4回にわたって配信され、話題を呼んだ同番組。お笑い芸人10人を密室に閉じ込め、制限時間6時間の中で“笑わせ合い”を行うというもの。主催者の松本人志が「テレビの地上波ではできない笑い」を標榜し、ネット配信ならではの内容でお笑いファンを喜ばせた。参加芸人はそれぞれ100万円を持ち寄り、優勝者には1,000万円の賞金が与えられる。 しかし、その評価は芳しいものばかりではなかった。6時間の制限時間を「笑わずに生き残った者」が勝者となるため、積極的に周囲に絡んでいった芸人が次々に脱落。最終的には、全編にわたって比較的目立った動きを見せなかった天竺鼠・川原克己、マテンロウ・アントニー、とろサーモン・久保田和靖が生き残り、そのまま時間切れ。優勝者なしという、すっきりしない幕切れとなり、少なからず批判の声が上がっていた。 そうした批判は松本や運営側にも届いていたのだろう。『シーズン2』では、大幅なルール変更が行われている。 ■「時間切れを待っていては勝てない」 『シーズン2』における、もっとも大きなルール変更は「優勝者なし」を出さない、ということだろう。制限時間を過ぎて複数の芸人が残っていた場合、ほかの芸人を笑わせたことで得る「ポイント」によって勝敗を決し、必ず優勝者を決めることになった。これにより、「時間切れを待っていては勝てない」という状況が生まれ、より「公平性」を求める視聴者のフラストレーションが軽減されることは間違いないだろう。松本はこのルール変更について、会見で「中盤ぐらいが一番ピークを迎えちゃうので、後半戦はどういうふうにしたらもっとエキサイティングにしていけるか」を検討したと語っている。 また、『シーズン1』では「優勝賞金1,000万」を謳いつつ、各芸人が100万円を持ち寄っていたため、実際には「賞金900万円」という状態だった。今回はこれに、松本が自腹で100万円を追加。優勝者は持参した100万円に加え、きっちり1,000万円を持って帰ることができることになった。 また前回配信時には事前に告知されておらず、視聴者は「笑えば一発退場」だと思って見ていたために、いささか興をそぐ形となった「イエローカード制」は、今回も採用。場合によっては一発レッド即退場もありえるが、基本的にはイエロー2枚で退場。また、イエローに満たない笑いにオレンジカードで警告を与えるルールは前回から引き継がれる。 ■前回の“勝ち残り”3人が消えた……注目のマッチアップは? 今回も参加芸人は10人。そのメンバーは後述するが、数人が引き続き参加する中、勝ち残りの3名となった川原、アントニー、久保田の名前はなかった。厳密な“最強決定戦”であれば当然参加させてしかるべきだが、ルール変更を含め、より「見やすさ」「わかりやすさ」を求めた結果に見える。 念のため付記しておくが、この3人は前回、決してただ黙って時間切れを待っていたわけではない。川原は開始早々の自己紹介で「オール阪神・巨人の巨人です。阪神くん見てるかー?」とブチかまし、あまりに早く全員が笑ってしまったためにノーカウントになるほどの先制パンチを放っている。久保田は「ピコ太郎の似てないモノマネ」で野性爆弾・くっきーを見事に葬り、アントニーは「子どもの頃の家族写真」で、終盤のMVPともいえる笑いをさらって見せた。あくまで、番組の演出プランとの兼ね合いということだと思われる。 ・宮川大輔 ・FUJIWARA・藤本敏史 ・ジミー大西 前回から引き続き参加となったのは、上記3名。いずれも前回、序盤から積極的に仕掛けていった芸人である。 前回、宮川は中盤で突如「アナリンピック」という“アナルを素早く見せる大会”を開催。それが着火点となり、大量の脱落者を出す流れを作るとともに、ネット配信ならではの番組の魅力を爆発させた(尻にティッシュが付いていたという奇跡のオマケも)。 フジモンとジミーちゃんは、共に停滞を嫌い、積極的に周囲を巻き込むタイプ。番組をこう着させないメンバーとして信頼を得たということだろう。前回はジミーちゃんが最初に脱落し、フジモンが最後の4人まで残ったのが印象的だった。 ちなみに前回も今回も、芸歴はジミーちゃんを除けばフジモンがもっとも先輩となる。参加者全員がよしもと勢だった前回は、そうした力関係も微妙に影響していたように見えた。 ・平成ノブシコブシ・吉村崇 ・ダイアン・津田篤宏 ・ジャングルポケット・斉藤慎二 ・森三中・大島美幸 今回、初参加のよしもと芸人は上記4名。松本をして「浅はかな笑い」「素人芸」と評された吉村と、過去に『ざっくりハイタッチ』(テレビ東京系)で「自分たちの単独ライブの前説をした芸人さえ、そのライブを見ないで帰る」と明かしたほど“芸人ウケ”の悪い斉藤。この2人のキャスティングは、前回の川原、久保田、くっきーといった、いわゆる“玄人好みの天才”枠とは対照的に見える。 ダイアン・津田は関東では馴染みが薄いが、関西ローカルでは「津田の家に行きたいと迫る」という企画だけで30分番組ができてしまうほどのイジラレ芸人。芸歴は吉村と同期にあたるが、普段カラミのない吉村のウザさが津田に向けられれば、新鮮なリアクションが見られそうだ。 大島は大会を通じて、初の女性参加者。松本も「いざとなればフルヌードになれる」という強みを紹介していたが、Amazonプライムがどこまで映せるかにも興味をそそられる。また大島は東京NSCで吉村の1期先輩という関係性であり、過去にはテレビ番組で吉村に理不尽なマジギレからマジビンタを連発し、吉村がタジタジになるパターンを披露している。大島の容赦のないビンタが周囲にストレスを振りまく吉村を襲えば、爆笑を誘う可能性もありそうだ。 ・バナナマン・日村勇紀 ・バイきんぐ・小峠英二 ・アンジャッシュ・児嶋一哉 今回は非よしもと事務所からも3名が参加。3名ともフジモンや宮川とはテレビのバラエティ番組で何度も顔を合わせているはずだが、当然、両名のイジリもゴールデンとは違ったものになるだろう。『ドキュメンタル』の場で、どういったカラミになるのか想像しずづらいところ。 松本は日村を「相当な強者」「有段者」「優勝候補」と高く評価するが、よしもと勢のチームプレーによってドロドロの泥仕合に引きずり込まれると、生来の品の良さ、性格の優しさが不利に働くかもしれない。 小峠はもともと、バイきんぐでは作・演出を担当して自らツッコむ司令塔だが、最近では自らに向けられた理不尽にキレ返す役割がほとんど。直接攻撃されたときのディフェンスには強みを発揮しそうだが、周囲でおもしろいことが起こっているときや、前回の「アナリンピック」のような大きな流れに横から参加せざるを得なくなったときのリアクションは未知数だ。 そして、もっとも読めないのが児嶋である。今回も開幕ブザー前に、森三中・大島の話題に対して「児嶋だよ!」と返す天然ぶりは健在。芸歴としてはジミーちゃん、フジモン、宮川に次ぐ先輩となるが、先輩扱いする芸人は当然皆無。後輩からのイジリに「先輩だぞ!」と返しても、それで終わらず、追撃されて圧力をかけられるケースがあれば、大爆発を起こすかもしれない。また、児嶋と吉村には『ゴッドタン』(テレビ東京系)の「仲直りフレンドパーク」で見られた確執も尾を引いているかもしれない(尾を引いていてほしい)。 さらに、普段ほとんどカラミがないと思われる津田と児嶋の関係にも注目したい。東西きっての「なんか変な間でキレてくるバカ」同士が、どんな化学変化をもたらすか。相方の渡部建以上に児嶋の“すべて”を把握しているであろう日村の存在も、大きな影響を及ぼしそうだ。台風の目となるのは、意外にこの男ではないだろうか。 ■いよいよ開幕、ジミーちゃんはあいかわらず この日公開された『シーズン2』第1話は、開幕ブザー直後にジミーちゃんがクラッカーを配りながらなぜか笑い出し、オレンジカードを受けたところまで。中途半端なおもしろメークで入場してきたジミーちゃんだが、今回も序盤から積極的に仕掛け、すぐに退場しそうだ。 いずれにしろ、非よしもとから参加した3名は、これまであまり見せたことのない部分まで、深くえぐられることになるだろう。今回の『ドキュメンタル2』は、普段見ているテレビバラエティの“その先”を見せてくれそうだ。 (文=新越谷ノリヲ)
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謹慎中の狩野英孝「元気です」も、芸能界に居場所ナシ!? ANZEN漫才・みやぞんに“すべて”を奪われる……
14日、人気お笑いコンビのサンドウィッチマンが記者会見の場で、同郷の後輩芸人である狩野英孝の近況について「元気です」と語った。 1月に17歳女子高生との淫行疑惑が報じられた狩野は現在、芸能活動を謹慎中。当初は早期復帰もささやかれていたが、ここにきて長期化する恐れが出てきた。その原因が、ANZEN漫才・みやぞんのブレークだ。 「何しろ狩野とみやぞんは、ポンコツ、天然ボケ、中途半端なギターと、あらゆるキャラがかぶっています。テレビが使いたいのは当然、ギャラが安く、フレッシュなみやぞんのほうでしょう。狩野がテレビ復帰できたとしても、これまでの“指定席”はすべて、みやぞんに奪われているかもしれません」(業界関係者) さらに、狩野の所属事務所であるマセキ芸能社からも、後輩芸人である三四郎がブレークしつつある。滑舌の悪い小宮のポンコツキャラは狩野とかぶる。謹慎から3カ月あまりで、狩野は“過去の人”となりつつあるのだ。 「残酷ですが、芸能界の入れ替わりはそれだけ激しいということ。皮肉なことに、狩野のウリは極端なまでの軽薄さにあります。これを封印して真面目キャラで復帰しても、視聴者は面白くないでしょう。かといって、これまで通りでも『反省していない』と批判を受けるのは必至です」(同) 復帰のタイミングはもちろん、その時の出方次第で、狩野の今後の芸人人生が大きく左右されるのは間違いなさそうだ。 (文=平田宏利)「かならず選挙に行く」(テイチクエンタテインメント)
芸人作のネタを役者が……『笑×演』台本をまったく信用していない布施博による漫才が“物騒”すぎた!?
4月よりレギュラー放送がスタートした『笑×演』(テレビ朝日系)は、“芸人が書いたネタ”を“役者が演じる”という趣旨のネタ番組。 みなさんは、見たことがないだろうか? 映画やドラマなどで、役者が漫才師を演じるシーンを。これが、正直しんどいのだ。形容し難い座りの悪さがあり、見ていて恥ずかしくなることが多い。漫才にも演技力は重要だけれど、それでいて漫才と芝居は別物。『笑×演』の内容を知ったとき、「かなりハードルの高いことに挑む番組だな……」と、ネガティブな先入観を持ってしまったものだ。 ■小沢仁志&和義兄弟による手堅い漫才「僕、ダッフィーちゃん大好き!」 そんな心境のまま、4月12日深夜に放送された同番組のレギュラー放送2回目を視聴したのだが、これが悪くない。この日はまず、「タイムマシーン3号」が書いたネタを小沢仁志と小沢和義の“小沢兄弟”が演じるカップリングが決行されている。 漫才の内容だが、弟の和義がディズニーのキャラ「ダッフィー」をお気に入りにしているというWikipedia情報に注目。コワモテを気取る和義から「俺の体重はりんご5個分」「俺は海が好きだ。カリブの海賊になりてえ」と無意識にかわいさがこぼれ落ち、兄の仁志が「とことんかわいいな、お前は!」と突っ込む展開で掛け合いは進んでいった。 その上、次第に仁志からも“かわいいもの好き”なパーソナリティが露呈。ミッキーのマイタンブラーを持ち、週7でスタバに通うとカミングアウトした兄と弟が「僕、ダッフィーちゃん大好き!」「僕も大好き!」と愛らしい顔で2人でひとつの指ハートを作り、「次のVシネはこのキャラでいこう」と宣言して漫才は終了した。 要するに、小沢兄弟のパブリックイメージと、漫才で演じるキャラのギャップが面白さにつながったわけだ。「タイムマシーン3号」の狙いは、ドンピシャ! 作りとして、面白くならないわけがない漫才である。手堅い。 ■つまらないと思いながら漫才に臨んだ布施博による、リアルにキナ臭い漫才 問題は、この日の2組目。「馬鹿よ貴方は」の書いた漫才台本を演じる俳優は、布施博と川野太郎によるコンビである。 ここで詳細は記さないが、布施にまつわるキナ臭いウワサ(真偽不明)は何度か耳にしたことがある。しかも、「馬鹿よ貴方は」が姿を見せる前、布施はスタッフに向かって腕を組みながら「俺、今のお笑いの人たちに面白いと思うところないんだよ」と言い放つのだ。なぜ、場をこんなにヒリヒリさせる必要があるのか? 「馬鹿よ貴方は」が現れても、布施は“らしさ”を崩さない。彼らが持参した漫才台本に目を通し、髪をかき上げながら「どうなのかね、コレ(苦笑)」と発言する布施。見ているこっちが、嫌な汗をかいてしまう。しかも、「馬鹿よ貴方は」がいなくなるや「別に面白くねえんじゃないかな」と、布施は思いきり首をひねってみせる。なぜ、こんなにも歩み寄ろうとしないのだろう……? とはいえ、どうしたって本番はやって来てしまう。不本意だろうがなんだろうが練習を積んだ布施&川野は、客前で漫才を披露した。 そして、いきなりセリフを飛ばしてしまう布施。優しい川野に導かれてなんとか布施は台本を思い出し、おぼつかないまま2人の漫才は進んでいく。何しろ布施はセリフを忘れるだけでなく、直後にボケの場面で思いっきり噛んでいるのだ。やはり、不本意な姿勢のまま漫才に臨んでいるのだろうか? キナ臭い漫才である。 そして、漫才は佳境に差し掛かる。2人は、普段決して言わなそうなセリフを言うようお互いをけしかけた。 川野 「布施博が絶対言わないような言葉は?」 布施 「おい、ギャラ上げろよ!」 川野 「それ、言いそうですよ」 笑ってしまった。確かに、布施は言いそうだ。そして、今度は布施が川野に“絶対言わないようなセリフ”を言うようリクエストする。すると、川野は熟考の末に「チンコ」と口走ってしまう。続けて、川野は「布施さんも言ってくださいよ!」と背中を押し、「チンコー!」と、2人は絶叫したままこの漫才は終了してしまった。 やはりこの漫才も、面白さの種類は小沢兄弟と同じだろう。普段の姿との差異、ギャップの激しさが笑いにつながっている。要するに、台本を書く芸人が役者に無茶をさせるほど笑いも大きくなるというシステムだ。 とはいえ、話はそう単純ではない。無茶をさせておきながら、その面白さが“芯を食って”なかったらどうする? 一歩間違えれば、アル・カポネの放ったジョークに下っ端ギャングがおべんちゃらで笑うみたいな気持ちの悪い空間が出来上がりかねない。危ない橋である。 しかし「チンコ」と雄叫びを上げた瞬間、漫才は確実に“接待笑い”の域を突破していた。無事、芯を食った! この番組は、見ているこっちが疲弊する。人選、ネタ、そもそも番組内容……。久々に、リスキーな笑いを見た思いだ。 (文=寺西ジャジューカ)テレビ朝日系『笑×演』番組サイトより
芸人作のネタを役者が……『笑×演』台本をまったく信用していない布施博による漫才が“物騒”すぎた!?
4月よりレギュラー放送がスタートした『笑×演』(テレビ朝日系)は、“芸人が書いたネタ”を“役者が演じる”という趣旨のネタ番組。 みなさんは、見たことがないだろうか? 映画やドラマなどで、役者が漫才師を演じるシーンを。これが、正直しんどいのだ。形容し難い座りの悪さがあり、見ていて恥ずかしくなることが多い。漫才にも演技力は重要だけれど、それでいて漫才と芝居は別物。『笑×演』の内容を知ったとき、「かなりハードルの高いことに挑む番組だな……」と、ネガティブな先入観を持ってしまったものだ。 ■小沢仁志&和義兄弟による手堅い漫才「僕、ダッフィーちゃん大好き!」 そんな心境のまま、4月12日深夜に放送された同番組のレギュラー放送2回目を視聴したのだが、これが悪くない。この日はまず、「タイムマシーン3号」が書いたネタを小沢仁志と小沢和義の“小沢兄弟”が演じるカップリングが決行されている。 漫才の内容だが、弟の和義がディズニーのキャラ「ダッフィー」をお気に入りにしているというWikipedia情報に注目。コワモテを気取る和義から「俺の体重はりんご5個分」「俺は海が好きだ。カリブの海賊になりてえ」と無意識にかわいさがこぼれ落ち、兄の仁志が「とことんかわいいな、お前は!」と突っ込む展開で掛け合いは進んでいった。 その上、次第に仁志からも“かわいいもの好き”なパーソナリティが露呈。ミッキーのマイタンブラーを持ち、週7でスタバに通うとカミングアウトした兄と弟が「僕、ダッフィーちゃん大好き!」「僕も大好き!」と愛らしい顔で2人でひとつの指ハートを作り、「次のVシネはこのキャラでいこう」と宣言して漫才は終了した。 要するに、小沢兄弟のパブリックイメージと、漫才で演じるキャラのギャップが面白さにつながったわけだ。「タイムマシーン3号」の狙いは、ドンピシャ! 作りとして、面白くならないわけがない漫才である。手堅い。 ■つまらないと思いながら漫才に臨んだ布施博による、リアルにキナ臭い漫才 問題は、この日の2組目。「馬鹿よ貴方は」の書いた漫才台本を演じる俳優は、布施博と川野太郎によるコンビである。 ここで詳細は記さないが、布施にまつわるキナ臭いウワサ(真偽不明)は何度か耳にしたことがある。しかも、「馬鹿よ貴方は」が姿を見せる前、布施はスタッフに向かって腕を組みながら「俺、今のお笑いの人たちに面白いと思うところないんだよ」と言い放つのだ。なぜ、場をこんなにヒリヒリさせる必要があるのか? 「馬鹿よ貴方は」が現れても、布施は“らしさ”を崩さない。彼らが持参した漫才台本に目を通し、髪をかき上げながら「どうなのかね、コレ(苦笑)」と発言する布施。見ているこっちが、嫌な汗をかいてしまう。しかも、「馬鹿よ貴方は」がいなくなるや「別に面白くねえんじゃないかな」と、布施は思いきり首をひねってみせる。なぜ、こんなにも歩み寄ろうとしないのだろう……? とはいえ、どうしたって本番はやって来てしまう。不本意だろうがなんだろうが練習を積んだ布施&川野は、客前で漫才を披露した。 そして、いきなりセリフを飛ばしてしまう布施。優しい川野に導かれてなんとか布施は台本を思い出し、おぼつかないまま2人の漫才は進んでいく。何しろ布施はセリフを忘れるだけでなく、直後にボケの場面で思いっきり噛んでいるのだ。やはり、不本意な姿勢のまま漫才に臨んでいるのだろうか? キナ臭い漫才である。 そして、漫才は佳境に差し掛かる。2人は、普段決して言わなそうなセリフを言うようお互いをけしかけた。 川野 「布施博が絶対言わないような言葉は?」 布施 「おい、ギャラ上げろよ!」 川野 「それ、言いそうですよ」 笑ってしまった。確かに、布施は言いそうだ。そして、今度は布施が川野に“絶対言わないようなセリフ”を言うようリクエストする。すると、川野は熟考の末に「チンコ」と口走ってしまう。続けて、川野は「布施さんも言ってくださいよ!」と背中を押し、「チンコー!」と、2人は絶叫したままこの漫才は終了してしまった。 やはりこの漫才も、面白さの種類は小沢兄弟と同じだろう。普段の姿との差異、ギャップの激しさが笑いにつながっている。要するに、台本を書く芸人が役者に無茶をさせるほど笑いも大きくなるというシステムだ。 とはいえ、話はそう単純ではない。無茶をさせておきながら、その面白さが“芯を食って”なかったらどうする? 一歩間違えれば、アル・カポネの放ったジョークに下っ端ギャングがおべんちゃらで笑うみたいな気持ちの悪い空間が出来上がりかねない。危ない橋である。 しかし「チンコ」と雄叫びを上げた瞬間、漫才は確実に“接待笑い”の域を突破していた。無事、芯を食った! この番組は、見ているこっちが疲弊する。人選、ネタ、そもそも番組内容……。久々に、リスキーな笑いを見た思いだ。 (文=寺西ジャジューカ)テレビ朝日系『笑×演』番組サイトより
『浜ちゃんが!』で仕事激減告白のお笑いトリオ・パンサー、人気復活の障害は尾形の“女グセ”か
13日放送の『浜ちゃんが!』(日本テレビ系)で、お笑いトリオ・パンサーの向井慧が仕事が減少している苦境を打ち明けた。 MCのダウンタウン・浜田雅功に向井が訴えたところによると、2008年にトリオ結成後、わずか2年で多くのレギュラー番組を抱えるようになったものの、14年を境に次々と出演番組が終了しているのだという。昨年には、『王様のブランチ』(TBS系)を降板。さらに、宮城でのレギュラー番組『カノ☆パン』(仙台放送)も、共演していた狩野英孝が不祥事を起こし、打ち切りとなる不運もあったという。 「向井と尾形貴弘、菅良太郎の3人からなるパンサーは、イケメンぞろいということで、女子中高生を中心に絶大な人気を誇るお笑いトリオ。“出待ち数ナンバーワン”などとも言われたこともありました。しかし、いくら女子中高生に人気があっても、この層はあまりテレビを見ないので、視聴率に結びつきにくい。パンサー人気が一巡した今、テレビ局にとってメリットが少ないということで、外されているのでは」(芸能ライター) となると、今のパンサーに求められているのは、より幅広い層に受け入れられる芸風だろう。だが、そこには障害がある。 「尾形の女グセの悪さです。狩野の6股騒動の影響で、尾形と関係を持った女性が名乗り出たり、ブレーク前から交際女性にカネを借り続け、ATM代わりにしていたことが発覚したりもしました。女性絡みのスキャンダルは、今の芸能界では一番のご法度です。実際、尾形の不祥事の影響で仕事がなくなったことがあったと、向井も認めていましたからね」(同) 番組の中で、最近はジャングルポケットに人気が押され気味だとこぼしていた向井だが、パンサーが再びレギュラー番組をゲットするためには、まずは尾形の身体検査からだろう。吉本興業公式サイトより
NON STYLE・井上裕介の『まいにち、ポジティヴ!』が今さら話題に!?「タイムマシンなんていらない」って……
NON STYLEの井上裕介が2年前に発売した日めくりカレンダー『まいにち、ポジティヴ!』(ワニブックス)なる商品が、一部ファンの間で話題となっている。 これは「毎日が楽しすぎる」と言い切っていたポジティブキャラの井上の格言が31ページ掲載された日めくりカレンダーなのだが、ひき逃げ事件の後にこれを読み返してみると、なんとも皮肉な内容になっているというのだ。 実際に商品を見てみると、「人生の幸せランキングで1位をとる」とか「僕の笑顔は世界一」といった井上の前向きな言葉が、笑顔の写真とともに飛び込んでくるのだが、パラパラとページをめくっていくと12日目には「悲しい涙より、うれし涙を流そう」とあった。確かにこれは、いま見れば先の号泣会見を思い出さずにはいられない。 井上は昨年12月のひき逃げによる道交法違反で2月に書類送検されたが、翌月に不起訴処分となり、号泣会見を経て舞台で仕事復帰したばかり。だが、事故については謎が残ったのも事実だ。 当初は「事故を起こしたことを世間に知られたら大変なことになると思った」と警察の聴取に事故後の逃走を認めていたのに、その後は「当たったとは気付かなかった」に主張が変化。それだけに、あの大泣き会見にも「必要以上に号泣して事件の内容に注目がいかないようにしたのでは」という厳しい見方もあったほど。「うれし涙を流そう」と言っていた当人が「悲しい涙」に終始したのも、皮肉な話だ。 18日目「タイムマシンなんていらない」は、「自分がしてきた決断や行動に責任を持ちたいから」と補足も書かれているが、これも今の井上なら、タイムマシンはぜひほしい機械だろう。20日目「立ち止まることを恐れるな」も、やはり“止まらなかった”ひき逃げ事件を想像せずにはいられない。「立ち止まらず、進みつづけろ!ってカッコいい。でも、たまには止まってもいいと思う」とも書かれているが、止まるべきは井上だった。 28日目には警察官のコスプレで「恋のスピード違反は取りしまれない」とあり、「事故ったときのために、エアバッグは搭載しておいてほしい」と続いていて、これまた事故と重なるものだ。最後の31日目も「人生は二択の連続だ」とあり、これも意地悪な見方をすれば「逃げる選択をした井上」と思えてしまう一文。 商品説明によると「嫌なことがあった日」などにめくってみると、「意外な言葉に救われることもあるかもしれません」というが、救われるどころか失笑してしまうカレンダーとなってしまった。 ちなみに、ヨシモト直販商品で『いちにち、ネガティブ』というカレンダーもある。こちらは『まいにち、ポジティヴ!』の言葉の上から赤字を入れて書き換えたり、写真を差し変えたりしているパロディ商品。たとえば「悲しい涙より、うれし涙を流そう」のページは、手錠をかけられた井上に、相方の石田明が警官コスプレで「やったー! 逮捕や!」と叫んでいるシャレにならない構図。「立ち止まることを恐れるな」のページも、石田が井上を崖から突き落とそうとするポーズで「イケイケー立ち止まるなー」と後押し。「恋のスピード違反は取りしまれない」でも、石田が「君、薬物やってるよね?」ときつい突っ込み。 各1,000円のカレンダー、あの不祥事があっても売れるのかどうか心配になるが、井上所属のよしもとクリエイティブ・エージェンシーの広報に聞いてみたところでは「まだ販売しております」とのことだった。もっとも、復帰舞台では事故をネタにした漫才をやっていた井上だけに、つらい過去も笑いに変えようとするポジティブキャラはそのままなのかもしれない。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
「ガツガツしないで時を待つ」東京っ子コンビ・ライスが醸し出す“ゆとり感”
「なんかの雑誌の優勝予想で、ダントツに最下位でした(関町)」。2016年の「キングオブコント」。前評判を覆し、当時まだテレビの露出もほとんどなかったライスが優勝。しかし、お笑い好きにとって、その結果は意外でもなんでもなかった。シュールかつ毒の効いた世界観は、一度見たらクセになる。地味なんじゃない、ノームコア。キャラ全盛の時代に、控えめ都会派の彼らは、果たしてどう生き残っていくのか――。 *** ――「キングオブコント2016」優勝後、環境は変わりましたか? 関町 仕事も今までとは全然違う量になりましたし、早く起きる仕事っていうことがそもそもなかったんですよ。 田所 5時、6時起きのね。 関町 朝一の空港とかにいると、仕事してます感あるよね。 田所 ちょっと売れてる気分になる。 ――地方の営業も増えて。 田所 増えましたね。でも、だいたい日帰りなんですよ。 関町 この前、北海道に行ったんですけど、普通にとんかつ弁当でしたからね。ぜんぜん楽しめてない。 田所 でもありがたいのは、「キングオブコント」優勝後、お客さんの反応が全然違うっていうことですね。 関町 今まで営業行っても、有名な芸人さんの付き添い的な感じだったから。 田所 もしくは若手セット。 関町 それが最初に「みんな、拍手してくれぃ!」って「キングオブコント」のときのネタで言ったりすると、スゲェ笑ってくれて。 ――うれしいですね。 田所 やっぱり影響力はすごいと思う。子どもに「握手してください!」とか、今まで言われたことなかったもんな~。 ――ずっと「キングオブコント」を目標にしてきて、いざ優勝を果たしてしまうと、次に何を目指すのか、ちょっと宙ぶらりんになったりしませんか? 田所 そうなんですよね……。 関町 僕ら、ずっと「キングオブコント」に向けて単独ライブをやってきて、そろそろ結果出さないと……っていうときに、一旦単独ライブをやめたんですよ。 田所 それまでは賞レースに向けたネタづくりをしてたんで、4分の間に笑いどころも多くして、設定もわかりやすくして……みたいな。これからは変な話、自由にネタが作れるなと。確かに目標はなくなった感じしますけど、やることは増えた気がします。 関町 単独ライブを定期的にやっていた頃は、特に「キングオブコント」の結果が悪かった(笑)。もう、賞レースに向かないネタばっかりだったから。 田所 そういうネタが、お互い好きだからね。でも、ちょっと我慢しようと。 関町 「キングオブコント」の決勝に出て、いろんな人に見にきてもらえる状態になったら、また単独やろうって決めて……5年かかっちゃった(笑)。 田所 正直、2年くらいかなぁとは思ってた(笑)。 ――でも、5年で結果を出したのは、本当にすごいことだと思います。 関町 本当、それまで惜しくもなんともなかったんで。 田所 みんな「あと一歩で決勝だった」みたいな感じなのに、僕らだけまったくでしたから。2015年も、結構序盤で落ちてるし(笑)。 関町 普段漫才しかやってないコンビのほうが成績良かったり。左・関町知弘、右・田所仁(撮影=尾藤能暢)
――それはショックですね(笑)。今までと今回は、何が違ったんでしょう。 関町 今まで「キングオブコント」を意識しすぎて、視野がめちゃめちゃ狭くなってたんですよ。 田所 それこそ、“調整ライブ”みたいなものを何カ月もやったり。 関町 そうするとどうなるかっていうと、「ここまで準備したんだから、絶対落ちるわけにはいかないぞ」っていう、ものすごいプレッシャーがかかってくる。 田所 とにかくプレッシャーに弱いんだ、俺らは。 関町 背負いすぎて、もうカッチカチの状態で予選やってたんだよね。 田所 だから2016年は「あえて気楽にいこう」と。新ネタライブも調整ライブもやらずに、なんなら準決勝の前に芸人仲間と旅行に行ったりして、だいぶゆるい気持ちでやったら優勝できたんですよ。そんなもんなんですね~。 ――旅行!? 関町 猪苗代のほうに。飲んで、食って、風呂入って(笑)。 田所 結構周りの芸人から「チャンピオン史上、一番遊んでたんじゃないか」って。 関町 夏フェスも行ったね。 ――充実した私生活(笑)。今、テレビでの活動はいかがですか? 関町 テレビは……年末からパパパーっと入れていただいて、年明けて今、落ち着いてきましたけど。 田所 毎月、何本かは出させてもらってますね。ネタの番組とか。 関町 ありがたいです。テレビでいろんなネタできるのは。ただ「次はキングオブコント2016チャンピオンのネタとなります!!」みたいな呼び込みされると……。 田所 それ、本当多いんだよね(笑)。 関町 ちょっと、余計なこと言わないでよって(笑)。 田所 うれしいしけど、そこで一気にハードルが上がっちゃう。同じネタやるわけにはいかないし。 ――少しずつまたネタ番組も増えていますが、それでもまだバラエティ番組はトークが主流で、ネタよりキャラが重視されがちですよね。 関町 そこなんですよ。 田所 僕らほんと見た目にも特徴がないんで、自分でも、ただの浪人生なんじゃないかと思うときあります。 関町 髪を緑色とかにしないと、こっち向いてももらえない。イジリようがない。 田所 僕らには、チャンピオンっていう肩書しかないんですよ。 ――十分すぎる肩書ですよ! ちなみに、ご家族は、芸人という仕事に対して理解はありますか? 関町 うちの親はちょっとイタイ親というか……方々に「うちの息子芸人やってるんですけど」って、自分から言っちゃう(笑)。「この前優勝したライスって知ってます?」とか。 ――グイグイですね(笑)。 関町 そういうのを風のウワサで聞くとマジやめてくれって思いますけど、でもまぁうれしいんでしょうね。芸人始めて13年、何もなかったから、親としては心配じゃないですか。しかも、30くらいまで実家住んでたんで。親からしたら「育て方、間違った~」ってなりますよね。 田所 どうすんだろう? とは思われてたよね。反対はされなかったけど。
――なんというか、生温かい目で見守られている。 田所 「生温かい」って、なんかいいっすね(笑)。 関町 なんかちょっと湿気のあるあったかさ(笑)。僕らの同期にしずるやハリセンボンがいるんですけど、そういう売れてるやつらがうちに遊びに来ると、母親には「いつかこの子も、こういう人たちみたいになれるのかしら……」みたいな夢を見させていた気はします。ただ、あいつらがあまりにも売れすぎてるから「あんたはいつ有名になるの?」ともなる。 田所 だよね(笑)。 関町 そういうこと言われるたびに「チッうっせーな」と。 ――中二!! 田所 うちの両親はお笑いが好きで、僕らの単独ライブも毎回欠かさず見に来てて、親戚連れて来たり。それでも、ここ数年は「そろそろ、将来のこと考えなきゃいけないんじゃない?」みたいな感じだったんだけど、優勝してからは「私はわかってたよ。ネタは評価されてたもんね~」みたいなこと言いだした(笑)。 関町 僕らが「キングオブコント」で優勝するまで芸人続けてこられたのは、単純に東京に実家があったからです! 田所 ぬくぬくと芸人ができました。 関町 もっと早く実家出てたら、もっと早く結果出せてたかもしれないけど(笑)。 ――お2人は、さまぁ~ずさんと同じ高校ご出身ですよね。お話を伺っていると、さまぁ~ずさんにも通じる「東京っ子」感、あるなぁと。あんまりガツガツせず、周囲が認めてくれるまで待つ、みたいな。 田所 のんびりと待つ(笑)。 関町 東京03の角田さんも、同じ高校なんですよ! ――お笑い名門校! 関町 もしかしたら、あの学校の校風が、こういう人間を作るのかもしれない。 ――後輩にアドバイスするとしたらそれですね。 関町 まずは、東海大高輪に入学して……。 田所 そこからは、親のすねをかじり倒しなさい。 関町 さまぁ~ずさん、かじってたかわからないだろ! 田所 かじってるだろ~。 ――そのゆとり感が、逆コンプレックスになったりすることはありませんか? 関町 あぁ、特に吉本は、大阪から来てる芸人さんが多いですからね。 田所 でもしょうがないよね、そこに実家があるんだから。 関町 勝手にそっちが大阪から来たんだから。 田所 めちゃくちゃだな(笑) ――単独ライブについて教えてください。5年ぶりということで、楽しみです。 関町 5年ぶりなんで、どうやって単独ってやってたんだろう……というのが本音で。 田所 そんなマイナスからのスタート(笑)。 関町 今回タイトルを「ブラン』にしたんですけど、「白」という意味の。本当にまっさらな気持ちで挑みたいと思ってます。 田所 初心に帰ってってことですね。チャンピオンになって1年目という気持ち。 関町 だからお客さんにも、1年目の芸人の単独を見に来るつもりでお願いしたい。 田所 すげぇハードル下げるな。 関町 生温かい目で。 (取材・文=西澤千央) ●ライス単独ライブ「ブラン」 日時: 7月7日(金)19:30開演 7月8日(土)14:00開演 19:00開演 7月9日(日)13:00開演 17:00開演 会場:CBGKシブゲキ!! 料金:前売5000円 当日5500円
「ガツガツしないで時を待つ」東京っ子コンビ・ライスが醸し出す“ゆとり感”
「なんかの雑誌の優勝予想で、ダントツに最下位でした(関町)」。2016年の「キングオブコント」。前評判を覆し、当時まだテレビの露出もほとんどなかったライスが優勝。しかし、お笑い好きにとって、その結果は意外でもなんでもなかった。シュールかつ毒の効いた世界観は、一度見たらクセになる。地味なんじゃない、ノームコア。キャラ全盛の時代に、控えめ都会派の彼らは、果たしてどう生き残っていくのか――。 *** ――「キングオブコント2016」優勝後、環境は変わりましたか? 関町 仕事も今までとは全然違う量になりましたし、早く起きる仕事っていうことがそもそもなかったんですよ。 田所 5時、6時起きのね。 関町 朝一の空港とかにいると、仕事してます感あるよね。 田所 ちょっと売れてる気分になる。 ――地方の営業も増えて。 田所 増えましたね。でも、だいたい日帰りなんですよ。 関町 この前、北海道に行ったんですけど、普通にとんかつ弁当でしたからね。ぜんぜん楽しめてない。 田所 でもありがたいのは、「キングオブコント」優勝後、お客さんの反応が全然違うっていうことですね。 関町 今まで営業行っても、有名な芸人さんの付き添い的な感じだったから。 田所 もしくは若手セット。 関町 それが最初に「みんな、拍手してくれぃ!」って「キングオブコント」のときのネタで言ったりすると、スゲェ笑ってくれて。 ――うれしいですね。 田所 やっぱり影響力はすごいと思う。子どもに「握手してください!」とか、今まで言われたことなかったもんな~。 ――ずっと「キングオブコント」を目標にしてきて、いざ優勝を果たしてしまうと、次に何を目指すのか、ちょっと宙ぶらりんになったりしませんか? 田所 そうなんですよね……。 関町 僕ら、ずっと「キングオブコント」に向けて単独ライブをやってきて、そろそろ結果出さないと……っていうときに、一旦単独ライブをやめたんですよ。 田所 それまでは賞レースに向けたネタづくりをしてたんで、4分の間に笑いどころも多くして、設定もわかりやすくして……みたいな。これからは変な話、自由にネタが作れるなと。確かに目標はなくなった感じしますけど、やることは増えた気がします。 関町 単独ライブを定期的にやっていた頃は、特に「キングオブコント」の結果が悪かった(笑)。もう、賞レースに向かないネタばっかりだったから。 田所 そういうネタが、お互い好きだからね。でも、ちょっと我慢しようと。 関町 「キングオブコント」の決勝に出て、いろんな人に見にきてもらえる状態になったら、また単独やろうって決めて……5年かかっちゃった(笑)。 田所 正直、2年くらいかなぁとは思ってた(笑)。 ――でも、5年で結果を出したのは、本当にすごいことだと思います。 関町 本当、それまで惜しくもなんともなかったんで。 田所 みんな「あと一歩で決勝だった」みたいな感じなのに、僕らだけまったくでしたから。2015年も、結構序盤で落ちてるし(笑)。 関町 普段漫才しかやってないコンビのほうが成績良かったり。左・関町知弘、右・田所仁(撮影=尾藤能暢)
――それはショックですね(笑)。今までと今回は、何が違ったんでしょう。 関町 今まで「キングオブコント」を意識しすぎて、視野がめちゃめちゃ狭くなってたんですよ。 田所 それこそ、“調整ライブ”みたいなものを何カ月もやったり。 関町 そうするとどうなるかっていうと、「ここまで準備したんだから、絶対落ちるわけにはいかないぞ」っていう、ものすごいプレッシャーがかかってくる。 田所 とにかくプレッシャーに弱いんだ、俺らは。 関町 背負いすぎて、もうカッチカチの状態で予選やってたんだよね。 田所 だから2016年は「あえて気楽にいこう」と。新ネタライブも調整ライブもやらずに、なんなら準決勝の前に芸人仲間と旅行に行ったりして、だいぶゆるい気持ちでやったら優勝できたんですよ。そんなもんなんですね~。 ――旅行!? 関町 猪苗代のほうに。飲んで、食って、風呂入って(笑)。 田所 結構周りの芸人から「チャンピオン史上、一番遊んでたんじゃないか」って。 関町 夏フェスも行ったね。 ――充実した私生活(笑)。今、テレビでの活動はいかがですか? 関町 テレビは……年末からパパパーっと入れていただいて、年明けて今、落ち着いてきましたけど。 田所 毎月、何本かは出させてもらってますね。ネタの番組とか。 関町 ありがたいです。テレビでいろんなネタできるのは。ただ「次はキングオブコント2016チャンピオンのネタとなります!!」みたいな呼び込みされると……。 田所 それ、本当多いんだよね(笑)。 関町 ちょっと、余計なこと言わないでよって(笑)。 田所 うれしいしけど、そこで一気にハードルが上がっちゃう。同じネタやるわけにはいかないし。 ――少しずつまたネタ番組も増えていますが、それでもまだバラエティ番組はトークが主流で、ネタよりキャラが重視されがちですよね。 関町 そこなんですよ。 田所 僕らほんと見た目にも特徴がないんで、自分でも、ただの浪人生なんじゃないかと思うときあります。 関町 髪を緑色とかにしないと、こっち向いてももらえない。イジリようがない。 田所 僕らには、チャンピオンっていう肩書しかないんですよ。 ――十分すぎる肩書ですよ! ちなみに、ご家族は、芸人という仕事に対して理解はありますか? 関町 うちの親はちょっとイタイ親というか……方々に「うちの息子芸人やってるんですけど」って、自分から言っちゃう(笑)。「この前優勝したライスって知ってます?」とか。 ――グイグイですね(笑)。 関町 そういうのを風のウワサで聞くとマジやめてくれって思いますけど、でもまぁうれしいんでしょうね。芸人始めて13年、何もなかったから、親としては心配じゃないですか。しかも、30くらいまで実家住んでたんで。親からしたら「育て方、間違った~」ってなりますよね。 田所 どうすんだろう? とは思われてたよね。反対はされなかったけど。
――なんというか、生温かい目で見守られている。 田所 「生温かい」って、なんかいいっすね(笑)。 関町 なんかちょっと湿気のあるあったかさ(笑)。僕らの同期にしずるやハリセンボンがいるんですけど、そういう売れてるやつらがうちに遊びに来ると、母親には「いつかこの子も、こういう人たちみたいになれるのかしら……」みたいな夢を見させていた気はします。ただ、あいつらがあまりにも売れすぎてるから「あんたはいつ有名になるの?」ともなる。 田所 だよね(笑)。 関町 そういうこと言われるたびに「チッうっせーな」と。 ――中二!! 田所 うちの両親はお笑いが好きで、僕らの単独ライブも毎回欠かさず見に来てて、親戚連れて来たり。それでも、ここ数年は「そろそろ、将来のこと考えなきゃいけないんじゃない?」みたいな感じだったんだけど、優勝してからは「私はわかってたよ。ネタは評価されてたもんね~」みたいなこと言いだした(笑)。 関町 僕らが「キングオブコント」で優勝するまで芸人続けてこられたのは、単純に東京に実家があったからです! 田所 ぬくぬくと芸人ができました。 関町 もっと早く実家出てたら、もっと早く結果出せてたかもしれないけど(笑)。 ――お2人は、さまぁ~ずさんと同じ高校ご出身ですよね。お話を伺っていると、さまぁ~ずさんにも通じる「東京っ子」感、あるなぁと。あんまりガツガツせず、周囲が認めてくれるまで待つ、みたいな。 田所 のんびりと待つ(笑)。 関町 東京03の角田さんも、同じ高校なんですよ! ――お笑い名門校! 関町 もしかしたら、あの学校の校風が、こういう人間を作るのかもしれない。 ――後輩にアドバイスするとしたらそれですね。 関町 まずは、東海大高輪に入学して……。 田所 そこからは、親のすねをかじり倒しなさい。 関町 さまぁ~ずさん、かじってたかわからないだろ! 田所 かじってるだろ~。 ――そのゆとり感が、逆コンプレックスになったりすることはありませんか? 関町 あぁ、特に吉本は、大阪から来てる芸人さんが多いですからね。 田所 でもしょうがないよね、そこに実家があるんだから。 関町 勝手にそっちが大阪から来たんだから。 田所 めちゃくちゃだな(笑) ――単独ライブについて教えてください。5年ぶりということで、楽しみです。 関町 5年ぶりなんで、どうやって単独ってやってたんだろう……というのが本音で。 田所 そんなマイナスからのスタート(笑)。 関町 今回タイトルを「ブラン』にしたんですけど、「白」という意味の。本当にまっさらな気持ちで挑みたいと思ってます。 田所 初心に帰ってってことですね。チャンピオンになって1年目という気持ち。 関町 だからお客さんにも、1年目の芸人の単独を見に来るつもりでお願いしたい。 田所 すげぇハードル下げるな。 関町 生温かい目で。 (取材・文=西澤千央) ●ライス単独ライブ「ブラン」 日時: 7月7日(金)19:30開演 7月8日(土)14:00開演 19:00開演 7月9日(日)13:00開演 17:00開演 会場:CBGKシブゲキ!! 料金:前売5000円 当日5500円
婚活で休職中のアジアン・隅田美保に訪れていた“結婚”チャンス!「都内に住む医師と……」
女性お笑いコンビ・アジアンの隅田美保(41)に、結婚のチャンスが訪れていたという。 隅田といえば、レギュラー番組を抱え、人気絶頂だった2015年に「婚活したい」という理由で芸能活動を控え始めた。現在もテレビ出演を断り続け、細々と劇場への出演やカフェ店員のアルバイトをして、生計を立てているという。 その隅田に、千載一遇のチャンスが訪れたという。芸能関係者は「友人に男性を紹介してもらったり、合コンに頻繁に顔を出したりと、猛烈な婚活がどうやら実を結んだようです。都内に住む医師と交際までこぎ着けて、結婚も意識するところまでいったようです。隅田さんは、両親に心配をかけたくない、なんとか自分の子どもを産みたい、そのためにはリミットが迫っていると、すごい気合が入っていたので、芸人仲間を中心に、本当にみんなに祝福されていましたよ」と話す。 ところが、その恋も長くは続かなかったという。前出の芸能関係者は「結婚まではたどり着かず、結局、破談になってしまったようです。隅田さんは一時、芸能界からは完全引退して、その医師の地元である九州で一緒に生活するプランまで温めていたようですが、それもかないませんでした」と明かす。 最近はニッチェの江上敬子(32)や、やしろ優(29)、キンタロー。(35)ら女芸人が次々と結婚。さらには、今年に入ってピン芸人の横澤夏子(26)が、婚活パーティーで知り合った1歳年上の一般男性と交際を始め、結婚秒読みとまでいわれている。 すでに40歳を越えた隅田、本人の希望通り、両親やファン、相方・馬場園梓を早く安心させてほしいものだ。
トレエン斎藤司がヒロミの「消える」発言に大激怒! 共演NG指定へ?
3月11日放送の『お客様と10人』(フジテレビ系)に出演したヒロミが、「消えそうな人気芸人」1位にトレンディエンジェル・斎藤司を選んだことで、シャレにならない状況が生まれているという。 ヒロミはわざわざ「2位までは消えるとは思っていない。1位は消えると思う」と前置きした上で、1位に斎藤を指名。「斎藤さんだぞ」の持ちギャグが最近雑になっていることを、その理由として挙げていた。 「斎藤としては“一発屋”を回避するために、違うことをやらないといけないという焦りがあるようです。しかし、ヒロミは『ワイルドだろぉ~?』を封印したことで第一線から消えたスギちゃんを例に出し、あえて封印することはないとアドバイスしていました」(テレビ誌ライター) ヒロミも斎藤を「好き」だとフォローしながら話していたため、番組から険悪な空気は伝わってこなかったが、実際は違ったようだ。テレビ関係者が明かす。 「斎藤は、ひょうひょうとしたキャラとは裏腹に、実は人一倍プライドが高い。実際、今の若手お笑い界ではTOP3に入る売れっ子だけに、自分だけが『消える』と評されたことに大激怒。最初は『つらかった』と殊勝なことを言っていましたが、最近では『許さない』とヒロミを敵対視するようになっているといいます。一方、ヒロミも、約10年の空白からのテレビ復帰後は、『月収6,000万円』だった全盛期に近づくほど、さまざまな番組で重宝されている。2人が共演NGとなると、キャスティング関係者は相当頭を悩ますことになると思いますよ」 この因縁は、どちらかが「消える」まで続くのか……。









