JRA(日本中央競馬会)所属、ダービージョッキーの藤田伸二騎手(栗東・フリー)が、6日の札幌競馬騎乗をもって引退することを発表した。JRA通算1918勝(うちGI17勝)を誇る名手の突然の引退に、競馬界は大きく揺れている。 以前から「エージェントでリーディング騎手が決まってしまう」現在の中央競馬に不信感を抱いていた藤田。「何が面白いのか? 2、3年前から疑問を抱くようになり、競馬に対するモチベーションが無くなっていました」と引退メッセージでも語っている通り、最後までその思いは変わらなかったということだろう。 ただ、正直に言えば「なぜ今年なのか?」という疑問を拭い去ることができない。競馬記者の間でもそれは同じのようだ。 「藤田が、特にエージェント制度や外国人騎手偏重を中心として、JRAを公然と批判した著書『騎手の一分 競馬界の真実』(講談社)を発表したのは2013年5月。その時点で競馬界への興味はほぼなくなっていると語っていました。にもかかわらず、本当の引退は約2年半後の今月。本当に競馬に興味がなくなったのであれば、とうに引退していても不思議ではないでしょう。本人にしかわからない“未練”があったのかも」(競馬記者) 11年、ヒルノダムール(当時4歳)で藤田が「どうしても勝ちたかった」天皇賞・春(GⅠ)に勝利し、「ヒルノダムールが引退したら、俺も一緒に辞める」と発言したという情報や、GⅠ競走4勝(地方交流含む)のトランセンドについても、「トランセンドが辞める時は、俺も潮時だな」などとつぶやいたという話もあったが、2頭が現役を引退しても、藤田が身を引くことはなかった。 「調教師や厩舎スタッフに『もう辞め時かも』とグチることで同情を誘い、騎乗の営業をかけているという良からぬ噂も流れていました。強気でコワモテなイメージに反して、藤田は歴代最多19回の『フェアプレー賞』を受賞するなど、騎乗はいたってクリーン。ある意味、騎手としての“誇り”を強く持っていた男と言えます。騎手への愛着を簡単に捨てきれないのも十分に理解できる」(同) そして記者は、現在の競馬界の“現実”により、藤田は「引退せざるを得なかった」のではないかと考えている。 「『騎手の一分』を発売したことで、当然ですが藤田はJRAからは距離を置かれる形になってしまった。それでも13年には50勝とまずまずの成績をおさめていました。しかし、やはり顔の広いエージェントを抱える福永、岩田、川田、戸崎などリーディング上位騎手の勝鞍には遠く及びません。さらに、昨年まで『短期免許』で数カ月の滞在のみだったM・デムーロとC・ルメールというなじみ深い外国人騎手に、今年から『JRAの通年免許』が与えられ、当然のごとくリーディング上位に食い込んでいます。他の騎手が割を食うのは当然でしょう。藤田はその中の一人として、ついに“立つ瀬がなくなった”という可能性もあります」(同) “男・藤田”として、長きにわたり中央競馬に確かなスパイスを与えてくれた藤田伸二。結局は、彼も現在の競馬界の“現実”に屈したということなのだろうか。彼の引退が、エージェントや外国人騎手礼賛の競馬界を見直す契機になるのかは、定かではない。競馬(中山競馬場)
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金属バット暴行傷害で逮捕の大相撲・熊ケ谷親方、過去5年間で25人も運転手を替えていた……!?
5年間で25人──!? 運転手への傷害容疑で警視庁に逮捕された大相撲・宮城野部屋の熊ケ谷親方が、雇っていた運転手を短期間で替えていたことがわかった。その数が「約5年間で25人」という話もあるからビックリだ。 熊ケ谷親方こと山村和行容疑者は、名古屋場所終盤戦の7月23~27日に、滞在先で30歳の運転手男性の腰などを金属バットで数十回殴打して全治2週間のケガを負わせた容疑で2日に逮捕。山村容疑者は「間違いなく私がしてしまったこと」とこれを認めている。 日頃の態度は温厚で知られていた山村容疑者だが、部屋の関係者によると「常に付け人みたいな若い人を個人で雇っていて、見るたびに人が替わっていた。今回の被害者は昨年の春ぐらいからで、一番長く雇われていたので、よほど仲が良いのかと思っていた」という。 「そういう人を連れるようになったのは5年ぐらい前からで、見かけた人物を数えると25人になる。みんながみんな運転手だったかはわかりませんが、早い人は1週間でいなくなっていたり、突然、姿を消したような者もいたので、もしかすると殴られたりしたことがあったからかも」 仮に5年間で延べ25人もの人をひとりずつ雇った場合、単純計算すると2~3カ月にひとりのペースで交代していたことになる。正確なところは不明だが「10人以下ということはありえない」と関係者。 警視庁によると山村容疑者はこうした部下を「仕事のミスがあるときに手を出すことがあり、最初はデコピン程度だったのがエスカレートしていったようだ」といい、金属バット以外にも鉄製のハンマーで殴ることもあったという。 別の関係者は「熊ケ谷親方は面倒見がいいから、不器用そうで仕事がないような若者を自分から呼び込むことがよくあった。でも、相撲の厳しさを一般人にも押し付けるから無理があったんじゃないかな。やる気を出させるために小遣いを渡したら、そのままいなくなったのもいた」と話す。 山村容疑者は元十両の金親で、1985年に初土俵。90年代前半に十両に定着し95年には自己最高位の東十両2枚目まで番付を上げたが、98年に幕下に陥落、2004年に現役を引退した。その後、先代宮城野親方(元小結・廣川)の次女と結婚して娘婿となったことから宮城野部屋を継承したが、愛人女性に八百長を仲介したことを告白する会話がテープで録音されて大きな報道となり、結果的に部屋付き親方に降格していた。 この八百長告白問題は後に日本相撲協会がメディアを訴えて裁判で勝訴しているが、山村容疑者は降格の際、「今後また問題を起こした場合は解雇処分を受け入れる」という内容の始末書を提出しているという。 過去、親方の暴行により若手力士が死亡する事件もあったことから、暴力行為に関しては非常に神経質な角界とあって、山村容疑者が今回の件で追放となる可能性も低くはない。関係者は「過去にたくさん運転手がいたなら、ほかにも『俺も殴られた』って人が出てくるかも」と余罪に戦々恐々だ。 (文=ジャーナリスト・片岡亮)日本相撲協会公式サイトより
亀田興毅の世界戦に関心ゼロ!何階級勝とうが「相手が相手」と呆れ顔
「結果がどうであれ、誰もが『ああ、そうですか』と呆れた反応を示すに違いないですよ。日本人としては前人未到の快挙のはずなんですがね」と、記者もため息交じりに語る。 プロボクシング元世界3階級制覇王者・亀田興毅が、10月16日に米シカゴでWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(ワタナベ所属)と対戦する。この試合に亀田が勝利すれば、日本人としては前人未踏の4階級制覇を達成することになる……はずなのだが、この試合を大々的に取り上げるメディアは皆無に等しい。「え、そんな試合あるの?」といった具合だ。 3階級制覇の際も、全盛期をとうに過ぎ、一度引退もしていた“オジサンボクサー”が相手だったことで、「弱い相手に勝っただけ」「あんな年寄りもKOできないのか」とさんざんな言われようだったが、世間は今や亀田に関心すら寄せていないのかもしれない。 「亀田陣営のマッチメークの上手さは以前より注目されていますが、明らかに実力の劣る対戦相手ばかりでは、観衆の心を揺さぶるような試合ができるはずありませんし、当然ファンも離れます。『亀田とKOはセット』と豪語していますが、実際は逃げ回るようなアウトボクシングが主体で迫力もない。もし今回勝ったとしても、亀田の『どんなもんじゃい!』がシカゴの空にむなしく響くだけでしょうね」(スポーツ記者) これまで父・亀田史郎を中心とした陣営が、興毅にとって有利な対戦相手を常にあてがってきた。見方によっては“手腕”と評することもできるかもしれないし、結果的に3階級制覇を成し遂げたことは賞賛すべきなのだろう。しかし、何事も“節度”は必要だ。何が起こるかわからないスリルこそがボクシングの醍醐味であり、あからさまな“勝って当然”についてくるファンなどいるはずがない。 「先月31日には河野選手の記者会見に乱入したり、3日には『1カ月練習しなくても勝てる』と豪語したりと“亀田スタイル”は健在ですが、『演出お疲れ様』『相変わらず無礼なやつだ』と周囲は冷ややかな反応ばかり。『練習しなくても勝てる』発言にも、これまでのマッチメークの経緯を考えれば『やっぱりそういう相手なのかな(笑)』と疑う人も多いのではないでしょうか」(同) 何をやっても上滑りしてしまう今の亀田。引退説もチラホラ流れてはおり、今後は指導者かタレントにでも転身するのかもしれないが、過去のブラックなイメージを払拭できない限りメディアには相手にされないのではないか。亀田にはぜひ、引退前にこれまでとは違う“本物の強者”と拳を交えて、少しでもイメージを良化してほしい。『亀田興毅公式ブログ』
ドルトムントで大活躍の香川真司“完全復調”も、ファンから「代表戦に戻ってくるな」の声
開幕3連勝とブンデスリーガで快進撃を続けるドルトムント。その要因の一つは、間違いなく我らが日本代表MF香川真司だ。今節のヘルタ・ベルリン戦でも見事アシストを記録し、MVP級の大活躍を見せている。「楽しくサッカーができている」と、本人の口からもたびたび発せられ、ブンデスリーガ2連覇を達成した2011~2012シーズン以来の充実したシーズンを送っているようだ。W杯予選では、格下シンガポールに引き分け、東アジアカップでまさかの最下位に終わった日本代表。その中で香川の復調は、数少ない明るいニュースといえる。しかし、そんな香川真司だが、一部のファンから「代表戦に戻ってくるな」との声が聞こえているという。 「10月のドルトムントは、ヨーロッパリーグも含めて7試合もこなさないといけないんです。その中にW杯予選のシリア戦と、親善試合のイラン戦を含めると一月で香川が9試合も出場しなければならないんです。しかも、決して環境の良いとはいえない中東での試合、シリア戦の直前が最大のライバルのバイエルン戦とあって、疲労がたまってしまうことは間違いないです。このままだと、ケガだってしかねませんよ。そういった状況を考えてファンからは『戻ってくるな!』『今はドルトムントを大事にしてくれ!』『バイエルン戦でケガしたことにしよう!』と、心配する声が上がっています」(スポーツライター) 過去にも、無理な試合数をこなして調子を落としてしまった選手は少なくない。ただでさえ香川は好不調の波が激しく、今回もスランプを脱するのに2年以上の歳月を費やしてしまった。代表に香川を呼ばず、負担をかけないことが、もしかしたら日本のためなのかもしれない。 「シリア相手に海外組抜きで勝てないようなら、どちらにしろ日本代表の未来は明るくないですよ。試合にあまり出場できていない海外組を招集するのは構いませんが、日程が詰まっている選手を呼ぶことに関しては、もう少しデリケートになってもいいかもしれません。スペインやドイツなどヨーロッパの一流選手は、代表戦もこなしているという意見もありますが、アジアとヨーロッパでは、移動距離も環境も全然違いますから」(同) クラブと代表での選手争奪戦は良くあることだが、代表側の提案で召集を見送ることは少ない。呼ばれたら断ることができない選手のためにも、なんでもかんでも召集するというスタイルは、見直した方がいいのかもしれない。 (文=沢野奈津夫)香川真司公式サイトより
大晦日は村田&井上!? 大人&先物買いしたフジテレビの胸算用
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ボクシング・村田諒太選手が、8月25日、東京・有明コロシアムで行なわれたプロデビュー戦で見事にTKO勝利を挙げました。次戦も今年中に行われる予定だそうで、村田フィーバーが起こる予感も。しかし、その裏にはやはりテレビ局と電通の思惑があったようで…。
■今回のピックアップ記事
『大晦日は村田&井上!? 大人&先物買いしたフジテレビの胸算用』(2013年6月号NEWS SOURCEより)
■フジテレビが見越す大晦日の生中継
長らくボクシング中継では影の薄かったフジテレビが、高校7冠の実績を持つ井上尚弥のプロ第3戦で、21年ぶりにゴールデンタイムで生中継を放映した。大枚をはたいて獲得した金メダリスト・村田諒太と新怪物・井上尚弥の2枚看板を武器に、TBS、テレビ東京に続いてボクシング中継で大晦日に参戦するともっぱらの噂だが――。
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今夏にプロデビューが予定されている、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太。既報の通り、アマチュアボクシング界の至宝であった村田をプロに引っ張り出したのは、フジテレビ&電通の強力タッグによる力業だった。数千万円とも噂される破格の契約金に加え、東洋大学の職を辞す村田にフジのグループ会社での正社員待遇を保証してまで本人を口説き落としたというから、まさに資本力にモノを言わせた大人買いである。 そんな村田の所属先は過去に輪島功一ら3人の世界チャンピオンを輩出した三迫ジム(東京都練馬区)。同時に、業界最大手である帝拳ジムとの共同プロモートになることも発表された。これは一般的には知られていないレアケースだが、まずはその経緯を解説しよう。 そもそも長年に渡ってフジのボクシング番組に試合を提供してきたのは三迫ジムだ。フジが絡むことから、村田が三迫ジム所属になるのは自然な流れであるが、本来、日本テレビ系である帝拳ジムがサポートに絡むのは極めて異例。これは村田自身がプロ入りの条件として、帝拳ジム入りをかたくなに主張したためだと業界内で囁かれている。 「古くは大場政夫から西岡利晃まで、多数のチャンピオンを輩出してきた帝拳は世界に広いネットワークを持ち、国内随一のプロモート能力を備えたジム。特に村田の主戦場となる重量級のマーケットはアメリカ中心で、国内で世界タイトルマッチを組むのは容易ではありません。本気でプロの頂点を目指すなら、帝拳以外は考えられないという村田の主張は正しい」(某ジム会長) 帝拳ジムはプロモート面だけでなく、レベルの高い海外での練習環境を提供するなど、村田育成プロジェクトの中枢を実質的に担うことになる。業界内ではこれを「長年培われてきたクラブ制度【1】を崩壊させかねないウルトラCだ」(別のジム関係者)と揶揄する向きもあるが、国民的な知名度を誇るトップアスリートの参画は、ボクシング界を活性化させる話題に疑いはない。 こうした中、村田がプロ転向を発表した4日後の4月16日、当のフジが21年ぶり【2】にゴールデンタイムでボクシングの生中継を 敢行 したことも話題になっている。 中継されたのは、高校7冠のアマチュア実績を引っさげてプロ入りした、井上尚弥のプロ第3戦。ノンタイトル戦でありながら生中継がついたのは、辰吉丈一郎や畑山隆則を凌駕する素材と期待される井上であればこそ。村田のプロテスト中継(これまた異例のことだが)とのセット放送で、2時間の枠を用意する力の入れようだった。しかし、井上の過去2試合は、フジではなくTBSが中継してきた。局をくら替えしてのこのVIP待遇の裏には、フジの並々ならぬ野心が見え隠れする。 「井上が所属する大橋ジムでは、井上が価値のある商品に育つことを見越して、TBSとは1試合ごとの単発契約にとどめていたとか。そこで井上獲得に名乗りを上げたフジが破格の契約金を提示。TBSも負けじと提示額を吊り上げ、『大橋ジムとしては理想的な競り合いが繰り広げられた』ともっぱらです」(スポーツ紙記者) 村田獲得が大人買いなら、こちらはいわば先物買い。そもそもテレビ業界にとってボクシング中継は、ここぞというタイミングで高視聴率を叩き出す優良コンテンツのイメージが根強い。近年の亀田興毅の20%超えはいうに及ばず、1994年の薬師寺保栄vs辰吉丈一郎の一戦(関東地区平均で39・4%、関西で43・8%)などはもはや伝説的だ。 とりわけ昨年の大晦日には、井岡一翔を擁するTBSと内山高志を擁するテレビ東京がボクシング中継で好成績を挙げたのに対し、裏番組で『料理の鉄人』あらため『アイアンシェフ』で煮え湯を飲まされたフジである。村田と井上が、近い将来の大晦日商戦への切り札として期待されるのはもはや必然だろう。 だがしかし、井上第3戦はゴールデン枠にもかかわらず、平均視聴率6・9%という結果に甘んじた。 「番組制作を担当したプロデューサーK氏は、ボクシング界とお笑い界に太いパイプを持つことで知られる人物。CSのボクシング番組でも、昨年からMCに千原ジュニアを起用するなどファン層拡大のテコ入れに努めてきました。今回、村田&井上のために用意された2時間番組でも千原のほか、パネラーに9人の元世界チャンピオンを招くなど、少しでも視聴者の興味を引こうと努力していましたが、視聴者の声を拾ってみると、今ひとつMCと元王者たちの対話がかみ合わず、全体的に間延びした印象が指摘されています」(同) いささか不安が残るフジの思惑だが、一方で、確かな収穫もあった。プロテストで元日本王者とのスパーリングに臨んだ村田が、随所にプロに向けたモデルチェンジを感じさせる出色の出来と好評なのだ。 「アマ時代はブロック主体で地味なスタイルが目についたが、フリッカージャブを振ったり、世界ではやりのL字ガードを見せたり、プロで頂点を獲るための試行錯誤が感じられた。それまで『あのスタイルでは、プロでは厳しい』と見ていた関係者が翌日、『順当に育てばイケるかも』と手のひらを返していたのが印象的です(笑)」(某ジム・トレーナー) こうなると、井上で思い通りの数字が取れなかったフジにとって、村田への期待は俄然高まるはず。「今年は無理でも、来年の大晦日なら世界挑戦もあり得るのでは!?」(同)との声も上がっている。 そして、村田特需に期待を寄せるのは、テレビ局だけではない。これまで日が当たりにくかった国内の重量級ボクサー【3】が、こぞって村田との対戦をアピールしているのだ。なにしろ村田の対戦相手に選ばれれば、生中継がつくのは確実で、一気に全国区の知名度が得られる。まして、あわや 村田食い を果たそうものなら、即座に世界戦線に踊り出るのも夢ではない。もっとも、テレビならではの弊害も囁かれている。 「局の都合で、弱い相手ばかりを選んで勝ち星を積み重ね、いざ世界へ挑む段階でボロを出すパターンを我々は何度も目撃してきました。これでは拙速なキャリアづくりを強いられ、せっかくの素材を潰してしまうことになる。村田クラスの注目度でそれをされるのは、競技全体のイメージダウンにもつながります」(前出・スポーツ紙記者) テレビ局にとってボクシングは、あくまでビジネス。それゆえの論理が、不世出の逸材に重い足枷とならなければ良いが……。 (友清哲) 【1】クラブ制度 日本では伝統的に、プロボクサーは所属ジムが管理する制度が主流。これに対し、海外では選手がトレーナーやマネージャーを選んで契約する手法が採られている。後者のほうが人気選手同士のビッグマッチが組みやすいメリットがあるといわれている。 【2】21年ぶり フジテレビがボクシングの試合を生中継するのは、92年11月のWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ヘナロ・エルナンデス vs 渡辺雄二戦以来のこと。渡辺は10戦10勝(10KO)のパーフェクトレコードを持つイケメンボクサーで、同局の大きな期待のもとに王者エルナンデスに挑んだが、6RTKO負けで戴冠は叶わなかった。 【3】重量級ボクサー 長らく日本重量級の第一人者として活躍してきた石田順裕もそのひとり。石田はこの3月に引退を表明したばかりだが、先だって催されたトークショーで村田との対戦希望を明言。村田の持つ抜群の知名度は、去りゆく選手の後ろ髪を引くほど魅力的なのだ。 【「サイゾーpremium」では他にもスポーツの裏側に迫る記事が満載です!】 ・金正日総書記死後も変化なし!? チョン・テセが語る朝鮮とサッカー ・中田英寿の祖父は朝鮮総督府のエリートだった!? 覗き見厳禁! 狂気のスポーツタブー本 ・一番ダークなスポーツは野球!? 切っても切れないスポーツと闇社会『101%のプライド』(幻冬舎)
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ボルトの“脚のてかり”になぜか大興奮の織田裕二、2年後の北京大会にも内定か!?
18日に閉幕した世界陸上の中継番組『世界陸上モスクワ2013』(TBS系)で、アナウンサーの中井美穂と共にメーンキャスターを務めた俳優の織田裕二。彼の暴走エピソードを、20日発売の「女性自身」(光文社)が報じている。 織田は、1997年から9大会連続で出演し、ハイテンションぶりがたびたび話題に。2年前のアテネ大会では、男子ハンマー投げの室伏広治が金メダルを獲得すると、「ムロフシー! ムロフシー!」「くぅ~!!」と天を仰ぎ絶叫したかと思えば、「いや~、もう言葉いらないっすね、ハァ……、なんだこれ、ハハハハハ」と異様なテンションで涙した。 そして今年、日本が銅メダル1個と寂しい結果だったこともあってか、テレビに映る織田の様子はどこか控え目。放送中、一部視聴者から「なんだか元気がない」「どこか寂しげに見える」と心配する声が上がるほどであった。 「女性自身」の記事によると、織田の暴走を恐れる日本陸上競技連盟は、彼に「スタジアム内を勝手に歩き回らない」「むやみに選手に声をかけない」との約束をさせたという。 しかし、男子100m決勝の前、“世界最速の男”ウサイン・ボルトの脚の“てかり”を食い入るように見つめていた織田が突然、生放送中にもかかわらずブースを飛び出し、ボルトがいるサブトラックへ。数分後に戻ってくると、興奮しながら「(てかりの)正体はベビーオイルでした!」と報告。スタッフを唖然とさせたという。 「今年は、この“ベビーオイル事件”を除いては、語り継がれるほどの暴走発言はありませんでした。それでもオンエア外では、突然立ち上がったり、何かを思い出したように表情が変わったり、そわそわしたりと不審な動きも多く、そのたびに現場スタッフはひやひやしていたそうです。しかし、それもこれも、世界陸上と選手たちを愛するがゆえの行動。TBSのスタッフからは、早くも『(2年後の)北京大会も織田さんでいく!』との声が上がっているそうですよ」(番組制作関係者) 織田は、今後も世界陸上の顔として、地球のあらゆる地から、選手たちの健闘を熱く伝えてくれそうだ。UZ「Hug,Hug」(ユニバーサル シグマ)
安藤美姫“父親探し”が過熱! モロゾフも南里も完全否定で「第3の男出現も!?」
1日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、4月に女児を出産していたことを明かした安藤美姫。未婚の理由や、父親の名が明かされなかったことで、マスコミの報道合戦が過熱している。 4日発売の「週刊文春」(文藝春秋)と「週刊新潮」(新潮社)は、それぞれ異なる父親説を展開。文春は、2011年9月以降に、手つなぎデートや同棲が報じられた元フィギュアスケート選手の南里康晴が父親であると報じた。 一方、新潮は、もし父親が南里である場合、名前を公表しないのは合理的な説明がつかないとし、安藤の元コーチで、11年頃まで恋人関係にあったとされるニコライ・モロゾフ氏が父親であると伝えている。 さらに5日発売の「フライデー」(講談社)は、新潮と同様に南里父親説を否定。しかし、結婚に向け調整中とされる相手は、南里だとしている。 また同誌は、モロゾフ氏と南里を直撃。モロゾフ氏に安藤の出産を伝えると、しばらく絶句し、「知らなかった」「少なくとも僕の赤ちゃんではない」と完全否定。南里も、安藤との交際を否定した上で、本当の父親は“自分ではないフィギュア関係者”であると語ったようだ。 「情報が錯そうし、マスコミはまだ真実をつかめていません。せめて女児が“ハーフか日本人か?”ということだけでもすっぱ抜きたい週刊誌は、『赤ちゃんの顔を見た人はいないか?』と証言者探しに躍起になっています。もし、父親候補2人の主張が事実であれば、今後、第3の男の名前が浮上する可能性もあるでしょう」(芸能誌記者) 3日、報道各社に「この報告をもって区切りとし、静かに見守っていただけたらと思います」とファクスを流した安藤。だが、しばらくは雑音に悩まされる日々が続きそうだ。『空に向かって 増補版』(扶桑社)
朝青龍問題から高橋大輔のアノ噂まで スポーツ記者が語る熱戦の裏
――月刊サイゾーがウェブで読める「サイゾーpremium」から、今ホットな話題に関する記事をご紹介!
1日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)で引退表明と共に第1子を出産していたことを告白したフィギアスケーターの安藤美姫。一夜明け、各メディアでは果たして父親は誰なのか?という話題で持ちきりです。サイゾーでは過去に「織田信成とラブラブだった」なんて記事もありましたが、その後、織田信成は別の女性と結婚。モロゾフコーチは父親は自分ではないと否定したし、イケメンフィギアスケーター南里康晴との熱愛も報じられたけど結婚はまだで…?一体誰の子!? 未婚のシングルマザーアスリートとなった恋多きミキティーの今後の動向に注目が集まります。
■今回のピックアップ記事
『朝青龍問題から高橋大輔のアノ噂まで スポーツ記者が語る熱戦の裏』(2010年4月号掲載ニュースより)
──現役横綱の電撃引退で幕を下ろした朝青龍の暴行事件。そして、日本中を感動の渦に巻きこんだ冬季五輪や、ふがいない戦歴のサッカー日本代表ら、ニッポンスポーツ界の ニュースの"裏"を、運動部記者(A、B、C、D)が匿名で暴露!
A まずは現役横綱の引退という結末になった朝青龍問題からいこうか。海外への無届け渡航や素行不良など、これまでの"前科"もあったし、泥酔したうえでの暴行では引退も仕方ないけど、結末に至るまではかなり紆余曲折があったね。
B 暴行事件は「フライデー」(講談社)のスクープで表面化したんだけど、当初、朝青龍側は「被害者はマネージャー」と嘘をつく一方で、水面下で示談交渉を進めていた。ところが事件の被害者K氏は裏社会にも人脈を持つ人物で、交渉が長引くうちに「週刊新潮」(新潮社)がK氏の存在をスッパ抜いてしまったという流れだった。
C 高砂親方の不手際を追及する声も聞こえていたよ。何でも事件のもみ消しを焦った高砂親方が知り合いの暴力団関係者に泣きついてK氏との交渉を任せたんだけど、これでK氏側もメンツにかけて引けなくなり、最終的には双方とも裏社会の人脈が入り乱れるケツ持ち合戦になってしまった。角界ならではの伝統的な暴力団との関係の是非はともかく(笑)、「最初から朝青龍のバックで片付けていればここまで大事にはならなかった」なんて言う関係者もいるくらいだ。
D しかもこの間、日本相撲協会は理事選を控えていたこともあってバタバタしていたから、ほとんど何も対策を打てなかった。ようやく新理事会が調査委員会を設置したけど、ロクな調査はできなかったし、引退勧告だって外部理事がいなければ「出場停止」でお茶を濁す可能性もあったわけで、協会の事なかれ体質は末期的だ。
B 一方、引退後の朝青龍はハワイでバカンス(笑)。話題性は抜群なだけに早くも争奪戦が始まっている。今後は芸能プロYの元オーナーであるパチンコ業者がバックに付いた個人事務所を設立するようだけど、ハワイではマネージャーに食い込んでいるTBSが石井慧との会食をセッティングするなど、格闘界、それもK‐1参戦が現実味を帯びてきている。石井以外にも吉田秀彦の引退試合や亀田兄弟との異種格闘技なんてプランも出ているね。
C とにかく、ごっつあん体質にドップリ漬かってきた相撲界の問題は山積みだ。新理事になった貴乃花に期待が集まってるけど、一人横綱になった白鵬が「結局、あの人も自分が可愛いだけでしょ」と不信感を露にしているようだし、改革も簡単ではなさそう。一連の騒動で喜んでるのは、グラドルの売名に利用された一件が隠れた高見盛くらいか(笑)。
B その貴乃花が理事選で反旗を翻して離脱した一門の二所ノ関部屋では、2月にマネージャーが自殺している。ギャンブルなどで金銭的な問題を抱えていたと言われてるけど、時期が時期だけに気になるところだ。
A 自殺といえば、野球界でもオリックス・小瀬浩之選手の「転落死」というニュースがあった。一部では高校や大学の恩師に、球団からもらった裏金の一部を"お礼"として渡したことで悩んでいたなんて報道もあったけど、野球界のダークサイドも根強く残っているのかな?
D 一応、改革は進んでいて、どの球団も以前のように露骨なやり方はしていないと思う。国内12球団への入団がOKだった埼玉西武の菊池雄星も、身辺はキレイなものだったし。
B 菊池も入団当初はあれだけ騒がれまくったのに、結局は二軍落ちしてしまったね。もともと一軍に置いて話題作りに利用したいフロントと、じっくり育てたいという現場の軋轢があったんだけど、確かにマスコミの取材攻勢は凄かった。中田翔と違ってマイペースで真面目な性格だけに潰れることはないだろうけど、フジテレビ『すぽると!』の平井理央が超ミニスカでのセクシーインタビューを敢行するなど、野球に集中できない環境ではあったからなあ(笑)。
C 同じ『すぽると!』がセッティングした清原との対談でも鼻血を出すほど神経を使っていた(笑)。その清原もどうにか持ち直しているようだ。昨年、腎臓疾患の疑いで入院した際は現役時代のいろんな"無理"がたたったともっぱらだったけど、今は退院してバリバリ稼いでる。バラエティなら1時間で200万~300万円のギャラになるそうだからね。
A さて、バンクーバー五輪も無事終わったね。競技で注目を集めたのはやっぱりフィギュア。それぞれキャラが立っているから大会後も身辺は騒がしそうだ。中でもオヤジ系週刊誌が注目したのは安藤美姫とモロゾフ・コーチの関係で、モロゾフは離婚三回というツワモノだけに、安藤がメダルを逃したことで破局も噂されている。そういえば昨年末に安藤美姫と織田信成が原宿のお店に来店して買い物をしていたんだけど、かなりラブラブな雰囲気だったらしい。織田も以前から彼女がいることを公言しているけど、その前の彼女ともアッサリ別れるなど意外に移り気だからね。浅田真央だってお年頃だし恋人ができても不思議じゃない。
C ただ、高橋大輔だけはなさそうだ。実は高橋は取材でもウッカリおネエ言葉が出ることもあって、安藤も「高橋君はあっちだからね〜、恋愛対象にはならないよ」と冗談まじりに言っているとか(笑)。
D そんなフィギュアだけど、キム・ヨナの強さは圧倒的だった。ネットを中心に判定にまつわる疑惑が噴出したけど、現地メディアセンターの真央担当記者は誰もが採点に納得していたからね。ただ、メディアセンターは食事がホットドッグとチリビーンズみたいなのしかなくて、こちらのほうで不平不満が噴出していたよ(苦笑)。
A さて、次はいよいよW杯モードだけど、よほどのことがない限り岡田監督の続投は決定的。観客動員もジリ貧だし、専門家の間では諦めムードすら漂ってるのに、これから大会まで盛り上げなくちゃならないのは正直キツいかな(苦笑)。
C 協会内部では早くも大会後を睨んで岡田の後任探しが始まってる。サッカー協会・犬飼基昭会長の意中の人は元浦和のブッフバルト。途中交代の目にもあったけど、いまだに協会内で影響力を持つ川淵三郎前会長が選んだ岡田監督は切れなかったようだ。
B まあ結局、キリンやアディダス、広告代理店らスポンサーの意向をくんで言うこと聞いてくれる岡田は、協会にとっては使い勝手がいいんだろう。FIFAランキングでは40位あたりの日本が、協会の予算規模では170億円と世界屈指だからね。
A 日本スポーツ界は、広告主の意向が一番大切なんだよね。しょせん、岡田がブチ上げた「W杯ベスト4進出」は、企業に見せた絵に描いたモチってことだよ(苦笑)。
(構成/常田 裕)
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・北島、内藤、真央、ハンカチ王子......さわやかアスリートたちの裏の顔
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ダルビッシュ有にまた人気AV女優と熱愛報道「古閑美保はお母さんのような存在なのか」
元プロゴルファーの古閑美保(30)との交際を否定しているテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有(26)が、本命とされるAV女優をしつこく口説いていると、20日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じている。 6日発売の「女性セブン」(小学館)に掲載された「古閑美保はすでにダルの部屋で暮らしている!」という記事について、自身のTwitterで「家すら買ってもないし、借りてもないのに!」と完全否定したダル。 しかし「週刊文春」は、あらためて「古閑がダルの借りている部屋に身を寄せていることは事実」とした上で、ダルは知人に対しても古閑とは「付き合っていない」と話し、本命は別にいると報じている。 その本命とは、テレビや映画でも活躍する人気AV女優・横山美雪(23)なのだという。記事には、彼女の作品を見たダルが、知人を通して「会ってほしい」としつこくアタックし、関係を深めていったとある。 ダルは、これまでもたびたびAV女優とウワサになっており、中でも明日花キララ(24)とは一昨年11月に箱根の高級温泉旅館で一泊したという情報や、クリスマスにクロムハーツのバッグを贈り合ったエピソードなどが報じられ、再婚相手として有力視されていた。 しかし、明日花に代わるように横山との目撃談が頻繁し、さらに2人が同時期に米ロサンゼルスにいることが騒がれたため、昨年2月頃からネット上では、本命は横山との見方が強まっていた。 「ダルの面食いは有名ですから、失礼ながら、彼の知人たちも古閑さんを本命だとは誰も思っていないみたいですよ。ただ、古閑さんはターゲットを絞ったら、相手の気持ちを考えずにガンガン突き進む猪突猛進タイプ。一部では、ダルと古閑さんは『親子のような関係』とも言われていますが、そんな母親のように世話を焼いてくれる彼女を突っぱねることができず、自分のマンションにとりあえず置いている可能性はありますね」(芸能記者) 「女性セブン」の記事に対し、すぐさま「週刊誌は信じるものじゃないですよ」とツイートしていたダル。このAV女優食い報道についても、同様に反論するだろうか?ダルビッシュ有オフィシャルブログより
大晦日は村田&井上!? 大人&先物買いしたフジテレビの胸算用
【サイゾーpremium】より
『村田&井上』……ロンドン五輪ボクシング金メダリストの村田諒太と、高校7冠のアマチュア実績を持つ井上尚弥のこと。日本ボクシング界の至宝ともいれる両者と、フジテレビが大物契約を結んだという。
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今夏にプロデビューが予定されている、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太。既報の通り、アマチュアボクシング界の至宝であった村田をプロに引っ張り出したのは、フジテレビ&電通の強力タッグによる力業だった。数千万円とも噂される破格の契約金に加え、東洋大学の職を辞す村田にフジのグループ会社での正社員待遇を保証してまで本人を口説き落としたというから、まさに資本力にモノを言わせた大人買いである。 そんな村田の所属先は過去に輪島功一ら3人の世界チャンピオンを輩出した三迫ジム(東京都練馬区)。同時に、業界最大手である帝拳ジムとの共同プロモートになることも発表された。これは一般的には知られていないレアケースだが、まずはその経緯を解説しよう。 そもそも長年に渡ってフジのボクシング番組に試合を提供してきたのは三迫ジムだ。フジが絡むことから、村田が三迫ジム所属になるのは自然な流れであるが、本来、日本テレビ系である帝拳ジムがサポートに絡むのは極めて異例。これは村田自身がプロ入りの条件として、帝拳ジム入りをかたくなに主張したためだと業界内で囁かれている。 「古くは大場政夫から西岡利晃まで、多数のチャンピオンを輩出してきた帝拳は世界に広いネットワークを持ち、国内随一のプロモート能力を備えたジム。特に村田の主戦場となる重量級のマーケットはアメリカ中心で、国内で世界タイトルマッチを組むのは容易ではありません。本気でプロの頂点を目指すなら、帝拳以外は考えられないという村田の主張は正しい」(某ジム会長) 帝拳ジムはプロモート面だけでなく、レベルの高い海外での練習環境を提供するなど、村田育成プロジェクトの中枢を実質的に担うことになる。業界内ではこれを「長年培われてきたクラブ制度【1】を崩壊させかねないウルトラCだ」(別のジム関係者)と揶揄する向きもあるが、国民的な知名度を誇るトップアスリートの参画は、ボクシング界を活性化させる話題に疑いはない。 こうした中、村田がプロ転向を発表した4日後の4月16日、当のフジが21年ぶり【2】にゴールデンタイムでボクシングの生中継を 敢行 したことも話題になっている。 中継されたのは、高校7冠のアマチュア実績を引っさげてプロ入りした、井上尚弥のプロ第3戦。ノンタイトル戦でありながら生中継がついたのは、辰吉丈一郎や畑山隆則を凌駕する素材と期待される井上であればこそ。村田のプロテスト中継(これまた異例のことだが)とのセット放送で、2時間の枠を用意する力の入れようだった。しかし、井上の過去2試合は、フジではなくTBSが中継してきた。局をくら替えしてのこのVIP待遇の裏には、フジの並々ならぬ野心が見え隠れする。 「井上が所属する大橋ジムでは、井上が価値のある商品に育つことを見越して、TBSとは1試合ごとの単発契約にとどめていたとか。そこで井上獲得に名乗りを上げたフジが破格の契約金を提示。TBSも負けじと提示額を吊り上げ、『大橋ジムとしては理想的な競り合いが繰り広げられた』ともっぱらです」(スポーツ紙記者) 村田獲得が大人買いなら、こちらはいわば先物買い。そもそもテレビ業界にとってボクシング中継は、ここぞというタイミングで高視聴率を叩き出す優良コンテンツのイメージが根強い。近年の亀田興毅の20%超えはいうに及ばず、1994年の薬師寺保栄vs辰吉丈一郎の一戦(関東地区平均で39・4%、関西で43・8%)などはもはや伝説的だ。 とりわけ昨年の大晦日には、井岡一翔を擁するTBSと内山高志を擁するテレビ東京がボクシング中継で好成績を挙げたのに対し、裏番組で『料理の鉄人』あらため『アイアンシェフ』で煮え湯を飲まされたフジである。村田と井上が、近い将来の大晦日商戦への切り札として期待されるのはもはや必然だろう。 だがしかし、井上第3戦はゴールデン枠にもかかわらず、平均視聴率6・9%という結果に甘んじた。 「番組制作を担当したプロデューサーK氏は、ボクシング界とお笑い界に太いパイプを持つことで知られる人物。CSのボクシング番組でも、昨年からMCに千原ジュニアを起用するなどファン層拡大のテコ入れに努めてきました。今回、村田&井上のために用意された2時間番組でも千原のほか、パネラーに9人の元世界チャンピオンを招くなど、少しでも視聴者の興味を引こうと努力していましたが、視聴者の声を拾ってみると、今ひとつMCと元王者たちの対話がかみ合わず、全体的に間延びした印象が指摘されています」(同) いささか不安が残るフジの思惑だが、一方で、確かな収穫もあった。プロテストで元日本王者とのスパーリングに臨んだ村田が、随所にプロに向けたモデルチェンジを感じさせる出色の出来と好評なのだ。 「アマ時代はブロック主体で地味なスタイルが目についたが、フリッカージャブを振ったり、世界ではやりのL字ガードを見せたり、プロで頂点を獲るための試行錯誤が感じられた。それまで『あのスタイルでは、プロでは厳しい』と見ていた関係者が翌日、『順当に育てばイケるかも』と手のひらを返していたのが印象的です(笑)」(某ジム・トレーナー) こうなると、井上で思い通りの数字が取れなかったフジにとって、村田への期待は俄然高まるはず。「今年は無理でも、来年の大晦日なら世界挑戦もあり得るのでは!?」(同)との声も上がっている。 そして、村田特需に期待を寄せるのは、テレビ局だけではない。これまで日が当たりにくかった国内の重量級ボクサー【3】が、こぞって村田との対戦をアピールしているのだ。なにしろ村田の対戦相手に選ばれれば、生中継がつくのは確実で、一気に全国区の知名度が得られる。まして、あわや 村田食い を果たそうものなら、即座に世界戦線に踊り出るのも夢ではない。もっとも、テレビならではの弊害も囁かれている。 「局の都合で、弱い相手ばかりを選んで勝ち星を積み重ね、いざ世界へ挑む段階でボロを出すパターンを我々は何度も目撃してきました。これでは拙速なキャリアづくりを強いられ、せっかくの素材を潰してしまうことになる。村田クラスの注目度でそれをされるのは、競技全体のイメージダウンにもつながります」(前出・スポーツ紙記者) テレビ局にとってボクシングは、あくまでビジネス。それゆえの論理が、不世出の逸材に重い足枷とならなければ良いが……。 (友清哲) 【1】クラブ制度 日本では伝統的に、プロボクサーは所属ジムが管理する制度が主流。これに対し、海外では選手がトレーナーやマネージャーを選んで契約する手法が採られている。後者のほうが人気選手同士のビッグマッチが組みやすいメリットがあるといわれている。 【2】21年ぶり フジテレビがボクシングの試合を生中継するのは、92年11月のWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ヘナロ・エルナンデス vs 渡辺雄二戦以来のこと。渡辺は10戦10勝(10KO)のパーフェクトレコードを持つイケメンボクサーで、同局の大きな期待のもとに王者エルナンデスに挑んだが、6RTKO負けで戴冠は叶わなかった。 【3】重量級ボクサー 長らく日本重量級の第一人者として活躍してきた石田順裕もそのひとり。石田はこの3月に引退を表明したばかりだが、先だって催されたトークショーで村田との対戦希望を明言。村田の持つ抜群の知名度は、去りゆく選手の後ろ髪を引くほど魅力的なのだ。『101%のプライド』(幻冬舎)
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