
痛快!ビッグダディ|テレビ朝日

当サイトが今月4日に報じた(記事参照)、田原総一朗氏が広域暴力団山口組のナンバー2と「講演会」の打ち合わせのために、東京麻布にある高級中華料理店「F」で密会していた件で、先週発売の「週刊新潮」(3月28日号/新潮社)は「『田原総一朗』がドタキャンした『暴力団組長80人』討論会」と仰々しいタイトルで、その顛末を事細かに掲載している。 その田原氏と密会していた山口組ナンバー2で弘道会会長、高山清司被告(65)に、今月22日、みかじめ料名目で建設業の男性(67)から現金4,000万円を脅し取ったとして、京都地裁は懲役6年(求刑懲役10年)を言い渡した。警視庁組織犯罪対策課の捜査員は言う。 「高山被告は、この判決の前に田原さんと接触を持ち、講演会か討論会かは知らないが、一つの区切りにしたかったのだろうと思う。しかし、このもくろみは周知のように潰された。警察としては、なんとかして山口組を壊滅に追い込もうと躍起になっているところに、田原氏のよく分からない動きは、とても迷惑千万なことだった」 新潮によると、田原氏サイドにはテレビ朝日関係者から「自重するように」と通告が出されたとある。そのテレ朝には、警察サイドからの働かけきがあったというのは、闇社会に詳しいあるジャーナリストA氏である。 「テレ朝に限らず、テレビ局には暴力団対策のために警察官僚や関係者が天下っており、その筋からも話が伝わったようだ。『テレ朝は暴力団の味方なのか』ということでしょう。田原さんはジャーナリストとして山口組との討論会を企画したいという意図だったのでしょうが、高山被告の判決を控えたこのタイミングでは、さすがにNGだったわけですね」 新潮に「迷走老人」「ジャーナリストとしての資質に大きな疑問符」と報じられた田原氏だが、前出捜査関係者はこう漏らしている。 「一方、田原氏は2月下旬に体調不良で入院しましたが、そのタイミングからいって、山口組サイドからかなり過激なクレームが行ったのではないでしょうか。高山被告は、司忍組長と共に山口組数万の組員を率いる大幹部です。その彼が逮捕前の貴重な時間をわざわざ割いてまでした話なのですから、今回のドタキャンはひんしゅく程度は済まないでしょう」 マスコミ関係者や一般市民だけでなく、日本最大の暴力団からもひんしゅくを買った田原氏。今は、ほとぼりが冷めるのを待つしかない状況なのかもしれない。撮影=笹村泰夫

好調・テレ朝を支える頭脳・加地倫三氏。
昨年、1959年の開局以降初めての「年間プライム視聴率1位」を達成したテレビ朝日。フジテレビ、日本テレビなどかつての王者たちが苦戦する中、好調テレ朝を支えるのは、もはやこの局の代名詞となりつつあるバラエティ枠である。今回、『たくらむ技術』(新潮新書)を上梓した同局プロデューサー加地倫三氏は『ロンドンハーツ』『アメトーーク!』などのヒット番組で同局プライムトップに貢献するとともに、現代のテレビバラエティの潮流を生み出すキーパーソンの一人。多くの芸人からラブコールを受ける加地氏は、どんな「たくらみ」を持ってテレビ制作に臨むのか。そこには万年“二番手”だからこそ成し得た、逆転の発想があった。
――『たくらむ技術』の中で、「『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』が芸人さんをブレイクさせたのではなく、もともとその人に才能があったからだ」と書かれていましたが、ではなぜ、芸人さんはほかの番組では見せない顔を、この2つの番組で見せるのか。その理由に、今回の「たくらむ」という意味の本質があるように思います。
加地 『アメトーーク!』は、「この番組に出るときの芸人さんが一番面白い」と言われることを目標にしています。その人の面白いところを最大限に出す番組にしたいと。『ロンドンハーツ』ももちろんそうですが、あの番組はまた違うイジリ方をするので……ドッキリや暴露などでハメたりしながら面白いという形に。
――『アメトーーク!』はトーク、『ロンドンハーツ』はドキュメンタリーという具合に、それぞれ「たくらみ方」が違うと。
加地 以前親しい人に『ロンドンハーツ』をやっている時の僕と、『アメトーーク!』をやっている時の僕とでは、顔が違うと言われたことがありまして(笑)。『アメトーーク!』の時は柔らかい表情なのに、『ロンドンハーツ』では急に鋭くなると。確かに『ロンドンハーツ』の時は何かイジってやろうとか、痛いトコ突いてやろうみたいな、それこそ常に企んでいますね。『アメトーーク!』の場合は、まず個人戦でトークを完結させる。それをみんなで一緒に盛り上げる。個人戦を積み重ねての団体芸。一方『ロンドンハーツ』は誰かをイジって拾って……という笑いが多いので、MCを含めて最初から団体芸になるんです。そういう意味で、各番組のタイプによって合う合わないが、芸人さんにもあるかもしれません。
――芸人さんひとりひとりを、よく観察すると。
加地 すべての企画に、シミュレーションは欠かせません。この人だったらこうなるだろうな、こういう展開になるだろうな、と。シミュレーションの段階で見えないものは、基本的に排除しています。もちろん思い通りにならないことも多いですけど、それなりに大枠として流れを持っている。自分なりの勝算があって、初めて現場に行きます。
――その上でのアクシデントなんですね。
加地 若い頃は、思った通りに進まないと、焦ったりイライラしたり。うまくいかないことも逆に見せたほうが面白いと考えられるようになってから、楽になりました。『アメトーーク』で誰かが思いっきりスベった時や『ロンドンハーツ』のドッキリでのハプニングなど。以前、パンブーの黒瀬に恋愛ドッキリ仕掛けたんですが、答えがなかなか出なくて、白でも黒でもないところをグルグルしている。で、最終的に「グレー」ということに。これがリアル! って(笑)。落ちないものは落ちないし、かといって真っ白でもないし。グレーという答えが出せるようになってから、より強くなった気がします。

――視聴者的にも、新たな選択肢が与えられた瞬間でした。
加地 あのグレーが、また次のドッキリの伏線になるんです。「白、黒……グレーもあるかも」と。前回のグレーがあるから、「黒」と「白」が生きてくる。全部一回キリではなく、次に続いていくものです。
――それは、本書にも出てきた『アメトーーク!』の“捨て回”にもつながりますね。ヒット企画の合間に「え? これは何?」という回をあえて挟む。“食シリーズ”や、女性観客がポカンとする“男塾”や“ビーバップ”などなど。マニアックな回を作る上で、気を付けていることはなんですか?
加地 大きく2つあって、まず知らない人が面白いと思えるか。もう一つは、それをすごく好きな人が見ても満足できるか。そのジャンルの素人さんへの理解と、「置いてけ」の笑いのバランスですね。漫画でいえば、雨上がりの蛍原さんは漫画をまったく知らないので、蛍原さんに説明するという初期設定を設けます。だけど、そこにはその漫画への愛にあふれた芸人さんばかりがいるので、マニアックなワードがどうしても出てくる。蛍原さんの「そんなん分からんわ!」って言うところを、それが好きな視聴者には「こんなことテレビで言っちゃって……オレは分かるけど」って、“オレだけ感”を堪能してもらえるんです。
――“食シリーズ”のスーパースローとか、“超くだらない!”と思いつつグッとくるんですよ(笑)。
加地 これは僕の持論なんですけど、テレビを見る時はなんらかの設定というか、ラインを引きませんか? 「こうなるだろうな」と予測する見方もあるだろうし、「つまんなそうだな」「面白そうだな」もひとつのラインですよね。自分の設定から振り幅としてどっちに振れるかを、面白さの基準にしていると思うんです。“油揚げ”は、その設定がものすごく低い(笑)。それをちょっと超えれば「意外と面白かった!」って思ってもらえる。逆に期待値がものすごく高かったら、80点でも満足してもらえないし。そもそも「油揚げ芸人」というタイトルでも見てくれるということは、もう優しい気持ち以外の何物でもない(笑)。
――大仰なタイトルやCM明けの煽りは、その正反対に作用しますね。
加地 期待値を超えるものを時々でも出していれば、煽ってもいいとは思います。だけど今のテレビは、煽ってるのに超えないものがほとんどなんです。だから視聴者も「引っかかんねえぞ」って見なかったり、見たとしても「やっぱり大したことないじゃん」と、その番組に対して悪意さえ持ってしまう。サイゾーさんの場合の煽りはね、それとはまったく別次元だと思いますが(笑)。
――サイゾーという媒体の特性でしょうか。煽ってナンボの。
加地 それこそ歴史だと思います。ずっとそのスタンスを貫いてきた、というブランドですよ。僕は「ブレない」ことをずっと目指していて、それはさまぁ~ずから学んだんですけどね、ブレないカッコよさというものを。ブレないとブランドになるんですよ。
――『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』は、もう立派なブランドだと思うのですが。
加地 いいえ、常にあるのは恐怖心だけ。『アメトーーク!』でいえば、「○○芸人」のアイデアがなくなったらどうしよう、『ロンドンハーツ』でいえば定期的にやっているヒット企画が飽きられたらどうしよう、今まで出てくれていた芸人さんたちにそっぽ向かれたらどうしようという怖さもあります。だから、次を生産しないと不安で不安でたまらない。そういう意味で、『アメトーーク!』も『ロンドンハーツ』も常に右肩下がりなんです。怖いんですよ。今年の年末の特番でやる企画も、今の段階で一つは埋めないと怖い。春にも秋にもスペシャルがあるのに、先に年末のことを考えてしまうんです。遠くがある程度決まっていると、安心してそこに進んでいけるでしょう。本当は来週、再来週の企画を会議で詰めなきゃいけないのに、「2年後のために、これをやっとかなきゃいけないよな」という話で時間の大半を使っちゃう(笑)。で、相棒であるチーフDの朝倉に「加地さん、再来週のアレを決めないと」と諭される。
――ドッキリで言えば、最終目的地の「落とし穴」が決まっていれば、どんな展開でもOKになると。
加地 そうですよ。ただね、落とし穴の場合は「落とせない」っていう場合もある。でも、家まで建てたのに落とし穴に落ちなかったら、それはそれでめちゃめちゃ面白いじゃないですか? もしかしたら、落とし穴に落ちるより面白い。いや、「それが面白い」って言ってしまえばいい。たとえば、落とすはずだったノブコブ吉村に途中でネタばらしをせざるを得なくなったら、「吉村、ちょっと来い」ってロケバスに乗せて家まで連れて行って「この家、オマエを落とすために建てたのに、どうしてくれるんだ!」って追い込むでしょ。「今から落とすから、ちゃんとリアクション取れ」って無茶振りして、案の定全然リアクション取れなくて……とか。
――目に浮かびます(笑)。
加地 ドッキリの現場って、超面白いんですよ。ライブ感がすごい。その面白さを知ってしまっているから、決めるのがつまらないんです。さっきの話と矛盾しているかもしれないけど、決めれば安心できても、その通りになっては面白くないというか。だって、しょせん僕たちスタッフが頭の中で考えたことですよ。僕らが会議で思いつくことなんて、視聴者は予想済みです。やっぱり、人の頭の中は超えていかないと。『アメトーーク!』も『ロンドンハーツ』も踏み外したら踏み外してもらっていいし、違うほうに流れたら「いけー!」って思います。
――だから、演者さんが生き生きとしているんですね。
加地 「やりやすい」とは言ってもらえてますね。「任せてくれてる感じがする」と。ただ誤解されたくないのは、すべてを演者さん任せにしているわけじゃないんです。それがなかなか言葉にしづらいところではあるのですが。
――それこそ、「たくらむ」部分じゃないでしょうか。ひな壇の座る場所ひとつ取っても、意味があると。たとえば(カンニング)竹山さんをザキヤマさんと有吉さんで挟んだところとか。
加地 山崎と竹山くんの絡みは、実は『アメトーーク!』の「立ちトーーク」という企画から始まったんです。あの2人が同時期に『虎の門』(※かつてテレ朝で放送していた、伝説の深夜バラエティ)に出ていたから、隣にしたら何かしら面白い流れになるんじゃないかって。そうしたらまぁ、山崎が竹山くんのトークをことごとく邪魔する(笑)。で、竹山くんを『ロンドンハーツ』に引っ張ってきたら、さらに有吉も乗っかってきたと。逆にまったく馴染みのない人同士を隣にして、新たな化学反応を期待する場合もあります。
――最近「このたくらみはハマったな」と感じた組み合わせは?
加地 そうですね……たとえば、似てる似てると言われる狩野と出川さんは、あえて隣には置きません。ちょっと離す。隣だとけん制し合っちゃうんですけど、ちょっと遠くにすると爆発する。出川さんが失敗した時に、狩野がクスクス笑ってましてね。ロンブーの淳が「狩野、超笑ってんじゃん!」ってツッコんだら、一段目に座っていた出川さんが三段目の狩野に向かって「オマエ……!」って飛びかかっていったんですよ。
――見ました。しかも、パンチが届かなかった!
加地 はい(笑)。
――加地さんの「たくらみ」とは、芸人さんやタレントさんへの深い思いと表裏一体の関係なのですね。
加地 カッコイイこと言えば、一緒に作っていく“仲間”ですからね。仲間は守りたいです。番組に来てくれるということは、僕らのことを必要としてくれているということだから、それには全力で応えたい。だからそうじゃない人には、そんなに優しくしないですよ(笑)。
――今、加地さんと同じように芸人さんから高い支持を受けているテレビマンとして、テレ東の佐久間宣行さん(『ウレロ』『ゴッドタン』)や伊藤隆行さん(『もやもやさまぁ~ず』)の名前が挙げられると思いますが、お2人の存在を加地さんはどのように感じていますか?
加地 やっぱり気になりますよ。2人とも面識はありますし、ご飯食べたりもします。佐久間くんに関しては「あぁ、いいやつが出てきた!」という感じ。次世代のテレビは、こういう人が担っていくのでしょう。うちの若い子たちに、本当はいろいろな話をしてほしい。伊藤さんには絶対にテレ東の社長になっていただきたい。僕は職人タイプのテレビ制作者ですけど、伊藤さんはプロデューサー気質、経営者気質なんですよ。戦略家なんですね。伊藤さんが社長になったら、テレ東はすごいことになると思います。
――最後にお伺いしたいのですが、ご自身がバラエティの新しい流れを担っている、という自負はありますか?
加地 年齢的にも、僕らが引っ張っていかなきゃいけないとは思っています。この本を出したのも、少しずつでも後ろの世代に何かを残さなきゃという気持ちです。本当はフジテレビに入りたくて、でも入れなくて、だから僕は二番手だという気持ちはずっとありました。フジテレビはバラエティ界の巨人軍。ただ、巨人が突っ走り過ぎてもペナントレースは盛り上がらない。ライバルの阪神が競らないとね。だから僕は、テレ朝は阪神になるべきだと。強い阪神になってフジテレビを脅かす存在になればいいと思って、ずっとやってきたんです。ありがたいことに、今テレ朝は好調な成績を上げさせてもらっていますが、やっぱり王者であるフジテレビが強くなければ、テレビ業界全体は活性化されません。もしこれからテレ朝が業界をけん引する立場になるとするなら、もちろん今までと同じ戦い方ではダメ。この形で1位を取っても、業界の発展にはつながらない。トップを走るなら、もっと別のアプローチを考えないといけないですね。
(取材・文=西澤千央/撮影=岡崎隆生)

かつての視聴率「三冠王」の面影なし!?
9月に『はねトび』が、年内には『HEY!HEY!HEY!』と、一時期フジテレビの看板だった番組が次々幕を下ろしていく。ロンドンブーツの田村淳をメインMCに据えたお昼の情報番組『知りたがり!』も8月には視聴率1%台を記録するなど、低迷が続く。
『ほこ×たて』や『ピカルの定理』など、近年のヒット番組は複数あるものの、雑誌やインターネットなどでもフジの不調が話題になることが多くなっている。その際、よく引き合いに出されるのが、『お試しかっ!』や『お願い!ランキング』などが好調のテレビ朝日だが、テレ朝とフジの現状の違いについて、人気番組を担当する放送作家に聞いてみた。
「フジに限らず、各局がテレ朝にヤラれているという印象はありますね。テレ朝は、独自のモノを作ってきたというよりは、ある意味でベタに徹してきたのが、不況の時代にちょうどマッチしたと言えますね」
上記の人気番組は、ファミレスやファストフードなどの人気メニューを取り上げることで、視聴者の親近感を獲得した。
「プライドがあまりないというのか、ダメならすぐに切り替えていくという空気がテレ朝にはあって、それがうまくいっている状態ではないでしょうか」
確かに『Qさま!!』や『いきなり!黄金伝説。』などほかのテレ朝の人気番組も、放送開始当初のフォーマットは原形をとどめていないようなものが多い気もするが、その路線の変更は、迷走ではなく成功につながっている。このテレ朝の見切りの早さ、フットワークの軽さのようなものについて、前出の作家はこう言う。
「テレ朝は、抱えているタレントの数がほかの局より少ないんです。そのため、しがらみも少ない、というのが強みになっていますね。反対にフジはタレントとの結びつきが比較的強い局で、タレントに対して作り手側の思い入れも強くなってしまう。それで、あまり視聴率が取れなくなっても番組をずるずると続けてしまい、気がつけば大変なことになってしまっているといえますね」
そんなフジにも最近、変化が見られるようになってきた。
「名物ディレクターと呼ばれるような人が、制作から別の部署に異動になるということが頻繁に起こっているようですね。このままじゃいけないという空気はあるんじゃないでしょうか」
今後、どういう方向にフジは向かっていくのだろうか?
「スカパー!でもYouTubeでも、動画コンテンツを見るというだけなら、地上波のテレビに限らずいくらでも視聴者の選択肢はあるんです。ですから、テレビのコンテンツだけでやっていくというのは、今後どこの局も難しいと思います。そういう状況ですから、フジテレビオンデマンドをはじめ、ネットやモバイルも絡めたメディアづくりを模索している状態じゃないでしょうか。正直、Twitterでいいんじゃないかと誰もが思っていそうなところ、かたくなに『イマつぶ』(フジテレビが運営するつぶやきサービス)にこだわるのも、テレビを含めた新しいメディアの形を作っていきたいという、フジの強い思いの表れなんじゃないでしょうか」
視聴率的には厳しい状況が続くが、夏恒例のイベント「お台場合衆国」には今年も多くの人が来場するなど、フジのブランド力はまだまだ健在のようだが……。
「そこはやっぱり強いです。フジも全部がダメというのではなく、たとえば『逃走中』なんかは、ゲームソフトがかなり売れたり、子どもの食いつきがすごいんです。模索によって、こういった新しい流れがいろいろ出てくれば、状況も変わってくるのではないでしょうか」
地上波の視聴率だけが重視される時代ではなくなっていく中で、フジの思惑が当たる時が来るのかもしれない。

『スギちゃん 「ワイルドだろ~」』
(アニプレックス)
タレントのスギちゃん(本名・杉山英司)が1日、テレビ朝日の特別番組の収録で胸椎破裂骨折の重傷を負った。同局によると、スギちゃんは番組企画で飛び込みに挑戦。千葉県習志野市の千葉国際総合水泳場で高さ10メートルの飛び込み台からプールに飛び込んだ際に、胸椎を骨折した。
ただちに病院に搬送されて入院したが、全治3カ月と診断されたという。同局広報部は「安全には細心の注意を払っておりましたが、結果として杉山さんがケガを負われたことについて、大変申し訳なく思っております。深くお詫びするとともに1日も早い回復をお祈り申し上げます。状況をよく調査した上で、再発防止策を徹底してまいります」とコメント。大ブレーク中だっただけに、本人や事務所はケガ以上に“イタい”。
「今月もまだ100本ほど仕事が入っていて、来月も大学の学園祭の出演オファーが10本近く届いていた。億単位の損害は確実です」(事務所関係者)
一部夕刊スポーツ紙では、年内の復帰は絶望的で、事務所サイドがテレ朝に事故で失った総額3億円近いギャラの補填を要請すると報じられた。だが、テレビ関係者は「それはありえないでしょう」と一蹴。続けて「プロダクションとテレビ局は、持ちつ持たれつ。見舞金と治療費くらいは出しますが、多額の賠償金を支払ったケースなんて聞いたことがない。逆のパターンですが、昨年、島田紳助さんが突然引退を発表した時も、テレビ局は吉本興業に多額の賠償金を求めなかった」と話す。
紳助の場合だと、吉本芸人がいつもより安価なギャラで番組に出演し、“赤字分”を補填したという。
「スギちゃんの時も同じでしょう。同じサンミュージックの所属タレントを、テレ朝が“優遇”することになるのでは? スギちゃんが復帰した暁には、スペシャル番組やレギュラー番組の1本でも持たせるでしょう」(前出テレビ関係者)
スギちゃんの1日も早い復帰を祈るばかりだ。

テレビ朝日『報道ステーション』
先週発売された「週刊新潮」(新潮社)に「『テレビ朝日』 看板番組の裏の顔 『報道ステーション』は闇金融に手を染めた」というタイトルの記事が掲載され、業界内では大きな話題になっている。
「新潮」によれば、『報ステ』のキャスターを務める古舘伊知郎が所属する「古舘プロジェクト」の佐藤孝社長が、赤坂のコリアンクラブのママたちに億単位の金を貸しては、高い利息を取っていたという。同社も佐藤社長も、貸金業者としての届け出はなく、いわゆる闇金融で、赤坂のコリアン街では佐藤社長は“闇金の帝王”と呼ばれる存在だったと、報じているのだ。
実は、筆者も親しいテレ朝の元プロデューサーから、佐藤社長が赤坂のコリアンクラブのママに1億円投資していたという情報を提供されていた。しかし、真相は投資ではなく、佐藤社長が貸し付けた金だったようだ。
“闇金”の資金源は、報ステの制作費だという疑惑も浮上している。事実だとすると、古舘プロジェクトの取締役でもある古舘のキャスタ―生命が危ぶまれる。さらに佐藤社長と蜜月関係といわれている、テレ朝の早河洋社長の責任も問われそうだ。
『報ステ』は、久米宏の『ニュースステーション』の後に、同番組の初代プロデューサーで、当時常務だった早河洋社長が、古舘を起用して立ち上げた肝いり番組。久米の時は彼が所属する「オフィス・トゥー・ワン」が制作に関わっていたが、『報ステ』になってからは、古舘プロジェクトが制作を請け負っている。古舘プロジェクトには 『報ステ』の制作費だけで、テレ朝から年間20億円支払われているという。そこからの利益で、佐藤社長は毎晩のようにコリアンクラブで飲み歩いているらしいのだ。
昔、日本テレビの『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』を筆頭に、多くのバラエティ番組を制作していたテレビ制作会社「I」のオーナーだったSが、毎晩銀座に繰り出して、“夜の銀座の帝王”と呼ばれ浮かれていたが、Sが使った遊興費はタレントのギャラの上前をはねた金だったことで、業界内ではひんしゅくを買っていた。
佐藤社長の場合は、古舘が政治の腐敗や社会の不正義について、弱者代表になりきって、日本の不幸を一人で背負っているような表情で熱く語っている番組の制作費で豪遊し、闇金をしていたという疑惑が持ち上がっているのだから、Sのケースよりも深刻だ。さらに佐藤社長が取り立てトラブルの現場に、ヤクザの組長を同行したという情報がある。これには、暴力団排除条例を担当する警視庁組織犯罪対策第3課も興味を示して、事実関係確認に動くという見方もある。
前出の元テレ朝のプロデューサーは「早河社長も、佐藤社長と飲食を共にしたり、盆暮れの付け届けをもらったりしています。彼の責任も問われますよ」と言う。昨今は視聴率も好調で、直近の期間では開局以来初の視聴率3冠王を獲得したテレ朝。視聴者の支持を裏切らないためにも、同局は徹底的に内部調査をし、古舘は『報ステ』内で真相を明らかにすべきだろう。
(文=本多圭)

んも~失礼しちゃうわっ!
『徹子の部屋』打ち切り報道に、番組関係者が猛反論だ。一部週刊誌でテレビ朝日の長寿番組『徹子の部屋』が局内で打ち切りの本格協議に入っていると伝えられたが、当の番組関係者は「取材ひとつしていないガセネタ」と切って捨てている。
6月下旬に報じられた記事によると、司会者の黒柳徹子は現在、車イスで移動するほど足腰が弱っており、78歳と高齢であるということもあり、テレ朝上層部が「番組をいつまで放送するか、打ち切りにする場合の後枠をどうするか」本格的な協議に入っているとされる。テレビ雑誌記者のコメントとして、早ければ来春に打ち切りになるという話も出ている。しかし、当の番組関係者がこれを真っ向否定しているのだ。
「とくに『週刊実話』(日本ジャーナル出版)がひどいんですが、記事を書いている人がまったくの素人。局に電話ひとつ来ていませんし、まったく取材していないと思います。番組の継続を局の上層部が決めることなんてありません。編成局という部署で話し合われるもので、そこでもウチの番組の打ち切りの本格協議なんて現在までされていません。番組スポンサーとの話もあり、来春なんてずっと先のことがいま協議されることもありません。こういう妄想記事を売り物にするんだから、たちが悪いです」(番組ディレクター)
黒柳が車イスで移動していたことは事実だったようだが「負傷の影響というだけ。黒柳さんは局への往復を自分で車を運転しているほどの方。むしろ彼女を直接、見ているのなら、その元気な姿に驚くはず。背筋はいまだにピンとしていますしね」とディレクター。
同番組は長寿番組とあって、スタッフも長く携わってきたベテランが多く、別のテレ朝関係者に聞いてみても「唯一、視聴率に関係なく続けている聖域のようなもので、簡単に打ち切りの話を出せるようなものでもない」という。
「最近の番組ではまずありえないVTRの差し込みなし、録画なのにまるで生中継のような番組作り。経費削減が迫られる現在でも、例えばスタジオに飾られる花が造花ではなく生け花だったり、時代の変化にも変わらないのが売りで、局内では“テレ朝の良心”と呼ばれていますよ」(同)
国民的人気番組だけにできるだけ長く続いてほしいが、激怒したスタッフの言うとおり打ち切り説がガセネタであるかどうかは、今後を見ていくしかない。
(文=鈴木雅久)

んも~失礼しちゃうわっ!
『徹子の部屋』打ち切り報道に、番組関係者が猛反論だ。一部週刊誌でテレビ朝日の長寿番組『徹子の部屋』が局内で打ち切りの本格協議に入っていると伝えられたが、当の番組関係者は「取材ひとつしていないガセネタ」と切って捨てている。
6月下旬に報じられた記事によると、司会者の黒柳徹子は現在、車イスで移動するほど足腰が弱っており、78歳と高齢であるということもあり、テレ朝上層部が「番組をいつまで放送するか、打ち切りにする場合の後枠をどうするか」本格的な協議に入っているとされる。テレビ雑誌記者のコメントとして、早ければ来春に打ち切りになるという話も出ている。しかし、当の番組関係者がこれを真っ向否定しているのだ。
「とくに『週刊実話』(日本ジャーナル出版)がひどいんですが、記事を書いている人がまったくの素人。局に電話ひとつ来ていませんし、まったく取材していないと思います。番組の継続を局の上層部が決めることなんてありません。編成局という部署で話し合われるもので、そこでもウチの番組の打ち切りの本格協議なんて現在までされていません。番組スポンサーとの話もあり、来春なんてずっと先のことがいま協議されることもありません。こういう妄想記事を売り物にするんだから、たちが悪いです」(番組ディレクター)
黒柳が車イスで移動していたことは事実だったようだが「負傷の影響というだけ。黒柳さんは局への往復を自分で車を運転しているほどの方。むしろ彼女を直接、見ているのなら、その元気な姿に驚くはず。背筋はいまだにピンとしていますしね」とディレクター。
同番組は長寿番組とあって、スタッフも長く携わってきたベテランが多く、別のテレ朝関係者に聞いてみても「唯一、視聴率に関係なく続けている聖域のようなもので、簡単に打ち切りの話を出せるようなものでもない」という。
「最近の番組ではまずありえないVTRの差し込みなし、録画なのにまるで生中継のような番組作り。経費削減が迫られる現在でも、例えばスタジオに飾られる花が造花ではなく生け花だったり、時代の変化にも変わらないのが売りで、局内では“テレ朝の良心”と呼ばれていますよ」(同)
国民的人気番組だけにできるだけ長く続いてほしいが、激怒したスタッフの言うとおり打ち切り説がガセネタであるかどうかは、今後を見ていくしかない。
(文=鈴木雅久)

テレビ朝日『お願い!ランキング』より
番組改編期になると、テレビ朝日でよく放送される「懐かしアニメ」系の番組。最近は、三ツ矢雄二などの声優が多数出演するのも、ひとつのパターンになっている。
でも、そもそもテレビ朝日のアニメといえば、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』くらいで、王道アニメは他局の借り物がほとんど。ところが、声優を使えば他局のアニメでも素材を借りずに成立するだけに、権利関係の予算よりも返って安上がりだったりするのだろうか。
ある放送作家は言う。
「テレ朝ではアニメ系のランキング番組を昔からやっていますが、ジブリなど素材が使えないものは除外してきましたし、たとえば自分の局の『ドラえもん』でも、昔の素材は使えないなどの制約がかなりあるんですよ。それが『お願い!ランキング』でアニメの回をやった際に三ツ矢(雄二)さんらを起用したところ大当たりしたので、特番でも声優を集めてやろうということになったのだと思います」
とはいえ、『お願い!ランキング』自体も“深夜番組”というお金がない時間帯の発想から生まれたものであり、企画の面白さ+「時間帯にちょうどいい温度感」がウケたのではないかと分析する。
「『お願い!ランキング』では、これまでバラエティではイジらなかった“企業”をイジってみたところ、これが大成功しました。あえて酷評することでそれが宣伝になると今では企業側もわかっていますが、以前は企業モノは持ち上げるのが普通であって、最初は交渉がきつかったと思いますよ」(同)
企業を扱うものとしては、『お試しかっ!』の人気企画「帰れま10」などもおなじみだ。これらの背景には、やはりテレビ朝日の企画の立て方があるのだろうか。テレビ朝日関係者は言う。
「局の規模として、フジテレビや日本テレビは予算規模が大きく、かつてはその下にTBS、テレ朝、テレビ東京が続きました。テレ朝はもともとお金をかけられないという歴史があり、派手にタレントをたくさん呼ぶような“タレント頼み”の番組ができないだけに、企画力でどうにかしようという面はあります。テレ朝はタレントとのコネが圧倒的に弱いですからね(苦笑)。たとえば、タレントのブッキング力が大きいのはフジテレビで、テレ朝がブッキングできるのは昔から石原軍団くらいでした。今でこそジャニーズをブッキングできるようになりましたが」
そういえば、“イケメンシェフ”川越達也も“美人料理研究家”森崎友紀も、ブレイクのきっかけは『お願い!ランキング』だった。
「タレントをブッキングできないから新たなスターを発掘できる、という点はあると思います。芸人に関しても、昔は若手芸人をたくさん使う番組なども深夜にやっていましたが、なかなかブレイクせず、ずっと地道にやり続けて最近ようやく花開いた人たちがたくさんいますからね」(同テレ朝関係者)
予算の縮小などから、高額なギャラを支払い、たくさんのタレントを集めて作る番組は成立しづらくなっている昨今。「ブッキング力が弱い」歴史の中で地道に企画を練り続けてきたテレ朝が、ちょうど不況の時代にピタリとハマッてきているのかも。

テレビ朝日『『お願い!ランキング』より
番組改編期になると、テレビ朝日でよく放送される「懐かしアニメ」系の番組。最近は、三ツ矢雄二などの声優が多数出演するのも、ひとつのパターンになっている。
でも、そもそもテレビ朝日のアニメといえば、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』くらいで、王道アニメは他局の借り物がほとんど。ところが、声優を使えば他局のアニメでも素材を借りずに成立するだけに、権利関係の予算よりも返って安上がりだったりするのだろうか。
ある放送作家は言う。
「テレ朝ではアニメ系のランキング番組を昔からやっていますが、ジブリなど素材が使えないものは除外してきましたし、たとえば自分の局の『ドラえもん』でも、昔の素材は使えないなどの制約がかなりあるんですよ。それが『お願い!ランキング』でアニメの回をやった際に三ツ矢(雄二)さんらを起用したところ大当たりしたので、特番でも声優を集めてやろうということになったのだと思います」
とはいえ、『お願い!ランキング』自体も“深夜番組”というお金がない時間帯の発想から生まれたものであり、企画の面白さ+「時間帯にちょうどいい温度感」がウケたのではないかと分析する。
「『お願い!ランキング』では、これまでバラエティではイジらなかった“企業”をイジってみたところ、これが大成功しました。あえて酷評することでそれが宣伝になると今では企業側もわかっていますが、以前は企業モノは持ち上げるのが普通であって、最初は交渉がきつかったと思いますよ」(同)
企業を扱うものとしては、『お試しかっ!』の人気企画「帰れま10」などもおなじみだ。これらの背景には、やはりテレビ朝日の企画の立て方があるのだろうか。テレビ朝日関係者は言う。
「局の規模として、フジテレビや日本テレビは予算規模が大きく、かつてはその下にTBS、テレ朝、テレビ東京が続きました。テレ朝はもともとお金をかけられないという歴史があり、派手にタレントをたくさん呼ぶような“タレント頼み”の番組ができないだけに、企画力でどうにかしようという面はあります。テレ朝はタレントとのコネが圧倒的に弱いですからね(苦笑)。たとえば、タレントのブッキング力が大きいのはフジテレビで、テレ朝がブッキングできるのは昔から石原軍団くらいでした。今でこそジャニーズをブッキングできるようになりましたが」
そういえば、“イケメンシェフ”川越達也も“美人料理研究家”森崎友紀も、ブレイクのきっかけは『お願い!ランキング』だった。
「タレントをブッキングできないから新たなスターを発掘できる、という点はあると思います。芸人に関しても、昔は若手芸人をたくさん使う番組なども深夜にやっていましたが、なかなかブレイクせず、ずっと地道にやり続けて最近ようやく花開いた人たちがたくさんいますからね」(同テレ朝関係者)
予算の縮小などから、高額なギャラを支払い、たくさんのタレントを集めて作る番組は成立しづらくなっている昨今。「ブッキング力が弱い」歴史の中で地道に企画を練り続けてきたテレ朝が、ちょうど不況の時代にピタリとハマッてきているのかも。
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