「さすがは相棒」というべきか。14日、『相棒season14』(テレビ朝日系)の第1話が放送され、2015年の民放連続ドラマ初回平均視聴率1位(14日現在)となる18.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した。 今シリーズから、前作まで杉下右京(水谷豊)の“相棒”だった甲斐享(成宮寛貴)に代わり、法務省キャリア官僚の出向という役どころで冠城亘(反町隆史)が“新相棒”で登場。初回のストーリーは刑務所で起きた前代未聞の殺人事件をひも解いていくというものだったが、何より世間の注目を集めたのは、反町の役柄への“ハマり”っぷりである。 近年の反町は出演作がことごとく“コケ”ており、演技力の乏しさも指摘されるなど放送前は不安な声が後を絶たなかった。そんな中での反町の演技に、視聴者からは称賛の声が上がっている。 「『滑舌が悪い』『長ゼリフが棒読み』という声はあるものの、反町の“相棒”に違和感のあった人は少なかったようです。『やっぱりかっこいい』『他のキャストと足の長さが違う』と抜きん出た容姿を称える声もあれば『裏で動いている感が出てる』『ワルなオーラ』など、役柄をキッチリ演じているというコメントも多い。冠城の腹黒く、駆け引き上手で、女にだらしないという役どころが年を重ねた彼にハマッてるんですね。反町に合う人物像を作り上げた制作陣の尽力が感じられますよ。しゃべり方や動きが時折『GTO』(フジテレビ系)を連想させるのは少し気になりますが(笑)」(芸能記者) 反町の評判は上々。今年最高のドラマ視聴率を獲得したことで“低視聴率男”のイメージも払拭できそうだ。民放ドラマ最強の「高視聴率確約ドラマ」である『相棒』なら、今後もまず安泰であろうと思うのだが……。 「正直、ドラマの内容自体はイマイチでした。囚人の中に生まれた“カリスマ”の存在や、刑務所職員同士のドロドロとした人間関係など中盤までは面白かったのですが、後半に入ると、現実味のない“プリズンブレイク”が起こったり、事件の結末を急ぐかのような描写が続いたんです。ラストに意外性を狙ったような真実も明らかになりますが、視聴者の多くが驚くようなものでもなく……。最近の『相棒』は脚本の劣化が叫ばれていますからね。今後の内容次第では視聴者が見限る可能性も否定できませんよ」(同) 前シーズンでも、甲斐享(成宮寛貴)が逮捕されるラストに大きな批判が集まった『相棒』。今や“不沈艦”ではなくなっているのかもしれない。 だが、今のドラマ界で20%に迫るような視聴率をコンスタントに取れる“オバケ”ぶりはいまだ健在。果たして次回以降、高視聴率をキープすることができるだろうか。その鍵を握るのは“新相棒”反町かもしれない。彼が「救世主」になるのか、それとも「ポイズン」になってしまうのか注目である。『相棒14公式サイト』(テレビ朝日)
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向井理ドラマの低視聴率は“なすりつけ”!? 放送前から言い訳三昧のテレビ局とは
責任がないとは言わないが、どうみてもこれは“なすりつけ”である。 俳優の向井理がここ最近出演したドラマが、軒並み低視聴率であることが話題となっている。2月に特別ドラマ『永遠の0』(テレビ東京系)が3話にわたって放送され、9.0%、7.5%、9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区 以下同)と低空飛行。9月に放送されたスペシャルドラマ『磁石男2015』(日本テレビ系)も8.7%と、確かに成功とは言いがたい結果となってしまっている。 大手マスコミの見解としては「向井の人気低迷」を理由に挙げている人間が多いとのこと。昨年末に女優の国仲涼子と結婚し、9月末には国仲が第一子を出産。家庭を持ったことで女性ファンが離れてしまったというのだ。 向井に責任がないとは言わない。もともと彼の演技力には疑問符がついており、東出昌大、福士蒼汰とともに「朝ドラ大根三銃士」とあだ名されるほど。好評だったドラマの映画版『S-最後の警官-』が予想を裏切る大コケをしたことからも、「客を呼べない」側面はあるのかもしれない。だが、ドラマの視聴率に関しては、全てを向井一人に押し付けるのは苦しくはないだろうか。 「さすがに安直すぎますよね(笑)。2月の『永遠の0』はテレビ東京系な上、原作者の百田尚樹氏の政治や戦争に関する発言や“パクリ疑惑”などで、印象が決してよくない中での放送でした。『磁石男2015』もシリーズ第2弾。第1弾の視聴率が12%程度ですので、下降するのはさして珍しいことではありません。何より、ネット上では『企画がダメ』『役者じゃなくてストーリーがつまらないから見ない』など、ドラマそのものに商品価値がないという見解が多く、放送局や制作陣の怠慢が糾弾されていますよ」(芸能記者) 民放ドラマ全体の質の低下が叫ばれて久しい昨今、役者の人気だけに責任を負わせる“言い訳”は通用しないということか。 「22日にスタートする『遺産争族』(テレビ朝日系)で向井は主演を務めますが、テレ朝の幹部は最近の向井出演ドラマの低迷に頭を抱えているとか。しかし、共演には映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』がヒット中の榮倉奈々をはじめ、岸部一徳、余貴美子、室井滋、伊東四朗などキャストも悪くなく、時間も米倉涼子主演で大ヒットした『ドクターX』(同)の枠です。むしろ自信をもってお届けしてほしいんですがね。開始前からコケた時の言い訳に走るあたり、視聴者やネットユーザーの指摘は正しいのでしょう」(同) 果たして『遺産争族』は高視聴率を獲得することができるのか。もし“爆死”したとすれば、それは向井だけが原因でないことはすでに明らかだ。『月刊MEN 向井理』(ポニーキャニオン)
【12歳アイドルヘリウム事故】 テレ朝“最終検証結果”報告も「誰も納得しない」責任逃れぶり
テレビ朝日は29日、東京・六本木の同局の定例会見を行い、1月、アイドルグループ「3B junior(スリー・ビー・ジュニア)」のメンバー、Aさん(当時12)が、BS朝日のバラエティ番組『3B juniorの星くず商事』の収録中にヘリウムガスを吸って救急搬送された件について、「救急搬送事案検証委員会」の最終検証結果を発表した。 会見に臨んだ吉田慎一社長らは「この問題ではご本人ならびに家族の皆様に大変つらい思いをさせてしまった。関係者の皆様にも大変ご迷惑をおかけした。その点、心から深くお詫びしたい」と頭を下げ、陳謝した。また、Aさんが間違いなくヘリウム混合ガスを吸い込み昏倒した可能性が高く、制作スタッフが当該番組の十分な事前打ち合わせ、リハーサルなど丁寧な事前準備が行われていなかったという状況であることも認めている。 ヘリウムガスによる事故は、近年よく取りざたされていた。事故当時、テレ朝側は「番組スタッフが、それを見落としていた」としたが、関係者によれば「ヘリウムガスが危ないということ自体、誰も認識していなかった」らしく、制作側の危機管理意識の低さが問題視されていた。また、テレビ朝日は事故発生から1週間後に謝罪会見を開いたが、大メディアお決まりの「言葉を濁す」幹部たちの態度に批判が相次ぎ、制作会社も過去の実績の一覧から同番組を削除するなど、その姿勢がバッシングを受けた。 今回、細かな検証を行う体を見せ「再発防止を徹底」と語ったテレビ朝日だが、ネット上には「とりあえず再発防止って言えばいいと思ってる」「報道ステーションはスルーなんだろうね(笑)」など非難の声ばかり。早い段階で納得いく説明をしなかったテレ朝側の大きな落ち度といえるだろう。 「『報道ステーション』の偏向報道を筆頭に、テレ朝に対する視聴者の印象は下落を続けるばかり。その上、1月のヘリウムガス騒動です。テレ朝としては検証終了・謝罪でとりあえずお茶を濁したつもりでしょうが、中身の薄い発表のために事故発生から“8カ月”もの時間を要する必要があったのか、はなはだ疑問です。『ほとぼりが冷めてから正式に謝罪しよう』という姿勢が透けて見えますね。視聴者は離れていくばかりではないでしょうか」(記者) 事故を受けて、日本小児科学会は「テレビやソーシャルメディアなどでコメディアンやタレント、一般人が面白おかしくヘリウムガス入りスプレー缶を使用することで、それを見ている子ども達がまねをして同様な事故が起こる可能性がある」とし、「今回、テレビ番組で12歳児にヘリウムガス入りスプレー缶が使用された点については、放送倫理・番組向上機構で審査する必要がある」と見解を示し、「今回の事故はTV番組の収録中に起こっており、事故の発生前の状況から発生直後までの状況が秒単位で記録されているはずである。その貴重な映像などを用いて科学的に検証して発生機序を明らかにし、その結果をもとに予防法を考え、それを公表、また報道する必要がある」と強く訴えたが、テレ朝側がその通告を100%受け取ったのかは微妙だ。「喉元すぎれば熱さ忘れる」で、再度似たような事故が起こらないことを願うばかりである。 Aさんが無事に回復して学校に通い、芸能活動も再開しているのが唯一の救いだ。3B junior公式サイトより
「高須クリニック」高須克弥氏が『報ステ』スポンサー降板を宣言 その裏で追い込まれる古舘伊知郎
安全保障関連法案が19日未明、参院本会議で可決、成立した。そんな中、一連の法案審議に関するテレビ朝日系『報道ステーション』の内容をめぐり、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が、スポンサー契約を今月末で打ち切ることを自身のTwitterで表明し、波紋を広げている。 発端は16日の放送で、古舘伊知郎キャスターが「平和安全法制というネーミングが正しいのか、はなはだ疑問だ」などと述べながら国会中継を行い、抗議活動を詳しく報じたことだ。 この放送を見たユーザーが、「今日の報道ステーションは完全に安全保障関連法案反対に偏ってるな。両方の意見をバランス良く報道するという原則を完全に放棄している」と投稿。これに反応した高須氏が同日夜、同投稿をリツイートした上で「失望しました。(来月から)スポンサーやめます」と宣言した。 テレ朝といえば、3月末にコメンテーターを務める元経済産業省キャリア官僚の古賀茂明氏が生放送中に“暴走”。「I am not ABE」のボードを取り出し、安倍晋三首相批判を繰り広げる“放送事故”を起こしたことは記憶に新しい。 「当時の報ステは“親安倍”だったのに、今回の安保法案では“反安倍”のスタンス。一貫性がないのは、前回の“放送事故”を受け、テレ朝に視聴者から批判が殺到したからです」とはテレビ関係者。 手のひら返しはお手のもの。芸能プロ関係者は「実は、古舘さんは追い込まれているんです」と明かす。 前回の古賀氏の件では古舘氏も週刊誌を中心に猛バッシングにさらされ、降板説も報じられた。 「その時のトラウマがあり、世間の顔色をうかがうことに必死なんです。しかも、古舘降ろしは現在も進行中。これまで古舘さんを擁護していた業界の実力者も、くら替えしたといわれる。後任に浮上しているのは、大手芸能プロがこぞってバックアップする宮根誠司さん。来夏までに報ステMCという青写真が描かれています」(週刊誌デスク) 少しでも隙を見せれば、古舘降ろしは活発化。大した問題ではないように見える高須氏のスポンサー降板も、古舘氏にとっては気が気ではないのかもしれない。テレビ朝日『報道ステーション』公式サイトより
ここにもバーニングの意向が……テレ朝『モーニングバード』刷新は“露骨な赤江珠緒外し”か
テレビ朝日は10月の番組改編の説明会で、平日朝の情報番組『モーニングバード』を『羽鳥慎一モーニングショー』にリニューアルすると発表したが、番組ディレクターからは「実質的な、たまちゃん外し」として、羽鳥慎一とダブル司会を務めてきたフリーアナウンサー赤江珠緒を露骨に排除する向きがあったと話す。 実際、新番組は司会の羽鳥をはじめ、レギュラーコメンテーター、番組スタッフの大部分がそのまま続投するもので、まるで赤江ひとりが外されたようにも見える。 ただ、赤江は7月末、自ら番組降板を希望したとメディアで明かしている。前身番組『スーパーモーニング』から司会者を続けてきたが、2011年に『モーニングバード』に変わった際は当初“半年だけ”の約束でスタートしたことを明かし、ラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ)も持っていることから「体力の限界」を理由に述べた。 長くささやかれてきた羽鳥との不仲説は「変なふうに騒がれて申し訳ない。なんの不満もございません」と否定した。 しかし、前出ディレクターによれば「羽鳥さんとも間違いなくギクシャクしていて、互いに番組をリードしたがるタイプなので、よくぶつかっていた」という。 「それでも赤江さんは図太いので、気にせず進めてきましたが、周囲を気遣うタイプの羽鳥さんは時折『参ったなあ』という顔を見せていました。それでスタッフを味方に付けようと思ったのか、クリスマスとか、事あるごとにプレゼントを配るんです。高級ブランドのハンカチとか。赤江さんは職人タイプでそういった媚は売らない人ですから、対照的でしたよ」(同) しかし、最近は番組作りでも、羽鳥の意向が大きく反映されるようになっていたという。 「羽鳥さん自身はあまり強く言わないんですが、“芸能界のドン”を通じて言ってくるんですよ」と同ディレクター。 羽鳥所属のテイクオフは芸能界で大きな力を持つバーニングプロダクションの系列事務所で、『モーニングバード』のゲスト出演者や芸能コーナー登場のタレントなどの人選に大きな影響力を持っているため、番組側もこれには逆らえないのだという。 「誰とは言えないですが、羽鳥さんの希望で出演が決まったゴリ押しゲストもいます」(同) 赤江の言う「体力の限界」はもしかすると、こうした司会者同士の綱引きに敗れたためとも考えられる。結果、羽鳥が単独司会となったが「プライドの高い赤江さんが『降板させられた』なんて言うわけがないですし、バーニングの力もよく知っているわけですから」とディレクター。 後継番組となる『モーニングショー』は、1964年に元NHKアナを起用した『木島則夫モーニングショー』の名前を復活させるものだが、これはあまりに露骨なバーニング主導で進んだところをボカしたかった狙いがあるという見方も。 赤江の『モーニングバード』への年間出演料は推定1億円だが、『たまむすび』はその5分の1以下といわれ、自らテレビを切り捨てるというのは考えられない。ただ、赤江が親しくしているタレントに聞いてみたところ、こんな答えが返ってきた。 「彼女は日頃、パンクファッションに身を包んでライブへ行ったり、私生活はニュースキャスターとは思えない奔放なことをするタイプ。あるときは足がアザだらけになって、SM疑惑を報じられたほどで、いつも『朝番組の司会は堅苦しい』って言っていたから、辞め時だと思ったのでは」 赤江は3年前、セクシーグラビアのオファーが来た際、司会者としての立場からこれを断ったが、個人的には「うかつに受けてしまうかも」と、うれしそうにラジオで吐露したことがある、番組降板の理由は何にせよ、キャスターを退いたほうが素のままでいられるというところはありそうだ。 (文=ハイセーヤスダ)『たまむすび』(TBSラジオ)公式サイトより
全員加害者?『エイジハラスメント』で五寸釘をブチ込まれるのは何か
「部下の価値が全然理解できてないんじゃないですか? ブタに真珠の価値がわからないのと一緒です」 「あなた、誰に口を利いているの?」 「ブタ!」 毎回、会社でさまざまなハラスメントを目の当たりにする新入社員・英美里(武井咲)が「てめえ、五寸釘ブチ込むぞ」とつぶやきながらたんかを切るというのが、『エイジハラスメント』(テレビ朝日系)の“お約束”的な流れだ。痛快である。 だが、ただ「痛快」だけで終わらないのが、内館牧子脚本の真骨頂だ。例えば、熱心な上司がその熱心さゆえに誤解され、人事異動で他部署に“飛ばされる”と、やはり英美里は我慢できず、常務(風間杜夫)に相談へ行く。 「小森課長の左遷、あれは誤解の上で成り立っています。真実はまったく違います。今からどうにかならないでしょうか?」 この常務は、 “裏”の顔(女性を心底小バカにしている)はともかく、“表”では女性や若い人材を積極的に登用すべき、という方針の持ち主。英美里の必死の訴えを聞き入れ、大団円を迎えてもおかしくなかった。だが、このドラマは一筋縄ではいかない。 「企画管理部に行くのが『左遷』って誰が決めたの? 何を根拠に左遷って言ってるの? おこがましいよ、君! 組織というところは、経営方針も何もかも重層的に絡み合って決まる。左遷だの真実など、乙女の感傷で物を言われては困る!」 ぐうの音も出ない正論で英美里を攻め立て、さらにダメ押しをする。 「若い人の言うことは、たいてい浅くて、軽くて、くだらない。だが、それを必死に訴える姿勢は正しい。しかし、若いからなんでも甘く見てもらえると思うなよ。頭、悪すぎるぞ!」 『エイジハラスメント』は、内館が『汚れた舌』(TBS系)以来、約10年ぶりに手がけた連続ドラマである。内館といえば、強く生きる女性を描かせたら右に出るものはいない脚本家。彼女が満を持して描くのは、ハラスメント渦巻く男社会の中でたくましく生きる女性。まさに、内館本人と重なる。しかも、舞台は大企業の総務部。彼女は、脚本家になる前、同じように会社の総務部で働いていたというから、総務が他部署から「なんでも屋」扱いされている上、「楽でいい」などと蔑視される描写に実感がこもっている。 セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、モラスハラスメント、マタニティハラスメント……さまざまなハラスメントを描いているが、最もこのドラマで描かれているのが、タイトル通り、年齢差別「エイジハラスメント」だ。 「若くて美しい」というだけで、自分が望む、望まないにかかわらず、男性社員にチヤホヤされ優遇される。だが、一方でまともな責任のある仕事に就かせてもらえない。また、「若くて美しい」という範囲から外れた同僚の女性たちからの嫉妬で、理不尽な扱いやイジメを受けてしまう。それが、英美里が受けているエイジハラスメントだ。 逆に「年齢を重ねている」というだけで、不当な扱いを受けるのもまたエイジハラスメントだ。男は女を傷つけ、傷つけられた女は、男にチヤホヤされる女を傷つける――。不毛なサイクルが繰り返されていく。 軽口でハラスメント発言を繰り返し、ついには「女子社員はうんと若いか、できるブスがいい」と口を滑らせる「エイハラ、パワハラ、モラハラ、オールハラのデパート」の次長・浅野(吹越満)に対し、いつものように英美里がたんかを切る。 「私たちだって、男子社員は『うんとイケメンか、できるハゲがいい』ですよ!」 見かねて「もう気が済んだでしょ」と諭す女上司に、英美里はさらに続ける。 「気が済む、済まないの問題じゃありません。ハラスメントを嫌がらせという程度で捉えているから、そういう言葉がでてくるんです。ハラスメントは傷害事件です! 心とプライドを傷つける傷害事件です。ハラスメントをやる人は犯罪者です!」 そんな英美里に、ベテラン社員・桂子(麻生祐未)が口を挟む。 「相変わらず偉そうねえ、親分。そうよ、あなたこそエイジハラスメントの親分、犯罪者よ」 桂子は、英美里が「若さ」ゆえに無自覚に周りの女性を傷つけてきたことを白日のもとに晒した上で、五寸釘をブチ込むように断罪する。 「あなたに、ハラスメントで人を糾弾する資格はない!」 「ハラスメント」とは、それまで無意識的、無自覚的に行われ、「ないこと」とされてきた精神的な形なき暴力に名前を与えたものだ。意識的、無意識的にかかわらず、ハラスメントの被害者にも加害者にもなりうる。それどころか、全員が被害者であり、加害者でもある。女の敵は女であり、弱者の敵は弱者だ。だからこそ、たちが悪い。 加害者を糾弾するのは、別の加害者であり、糾弾されるのは別の被害者だったりする。残るのは、ただ被害者意識だけ……。五寸釘をブチ込みたくても、その対象は曖昧模糊としている。 そんな複雑怪奇な現実を、『エイジハラスメント』は「痛快」な勧善懲悪的様式を装いながら、一筋縄でいかせないことで浮かび上がらせているのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから『エイジハラスメント』(テレビ朝日)より
てれびのスキマが見た【TBS】と【テレビ朝日】──「今のテレビではできないこと」と、どう向き合うか
<第1回はこちらから> 「今のテレビではできない」 これは、よく聞くフレーズです。確かに、コンプライアンス重視の昨今の風潮もあり、簡単にはできないこともあると思います。けれど、「今のテレビではできない」と言いつつ、「過去の名番組」というエクスキューズをつけるだけで、現在の基準では絶対にダメとされる映像も、普通に「懐かし映像」として流れている場面は多々あります。本当に「今のテレビではできない」のならば、その映像すら流してはいけないはずです。そのことからも、「今のテレビではできない」の大半は自粛であり、萎縮、もっと嫌な言い方をすればただの言い訳だといえるでしょう。 「テレビ裏ガイド」連載100回記念の第2回は、「今のテレビではできない」に果敢に立ち向かっているTBSとテレビ朝日を取り上げたいと思います。 *** 「今のテレビではできない」を「そんなはずはない」と言い続けるように、尖った番組を作り続けているのがTBSの藤井健太郎だ。日曜夜8時に悪意の限りを尽くして笑いを生み続けた『クイズ☆タレント名鑑』から、『テベ・コンヒーロ』『キスマイフェイク』、そして現在の『水曜日のダウンタウン』に至るまで、コンプライアンス重視の今のテレビの限界ギリギリを渡り歩いている(実際、番組中謝罪に至った問題も起こしてしまってもいるが)。 例えば今、「素人」へのドッキリは、テレビでは簡単にはできない。リスクが高すぎるからだ。しかし、『水曜日のダウンタウン』では、「本物そっくりの拳銃で脅す」という一昔前でも素人にはやらないような大型ドッキリを仕掛けた。これは「大阪人でも本物そっくりの拳銃でバーンとやられたらさすがに『やられたー』とは言わない」説というバカバカしい説を検証するために行われたのだが、なんと数カ月前に街頭インタビューを実施し、その人のノリの良さや「テレビに出たいか」を確認。その中から選ばれた人に、忘れた頃を見計らってドッキリを仕掛けたのだ。 あるいは、『クイズ☆タレント名鑑』時代のこと。石川県で落とし穴に転落した夫婦が亡くなるという痛ましい事故が起こった。こういう場合、落とし穴で笑いを取るという企画は放送できなくなるのが通例だ。しかし、『タレント名鑑』では、これを「プロ仕様の落とし穴」と丁寧すぎる解説を加えることで笑わせつつ、放送に踏み切った。そのまま放送すれば、クレームが来ることは必至。だから放送しない、という結論にしてしまうのは、作り手として怠慢だ。工夫すればできることはあるはずなのだ。 「今のテレビでは見られない」ような衝撃映像を次々と見せているのは、やはりTBSの『クレイジージャーニー』だ。マンホールの中で覚せい剤らしきものを打つ男、牛の血を限界まで飲み干し、結果それを吐いてしまう民族、無数のペニスを展示している博物館、拳銃を密造している現場、街中で脱糞する少年……。テレビで見たことのない映像が、次々に流れてくる。「テレビでは、もう新しいものは見られない」などとよく言われるが、そんなのはウソだということをまざまざと見せつけてくれるのだ。 TBSはこの『クレイジージャーニー』をはじめとして、現在『有田チルドレン』『世界のどっかにホウチ民』『有吉ジャポン』……と、24時台のバラエティ番組が充実している。その充実っぷりは、一時期、23時台を席巻したテレビ朝日の勢いに似ている。 90年代後半から2000年代にかけて『ナイナイナ』『「ぷっ」すま』『パパパパPUFFY』『ぷらちなロンドンブーツ』『内村プロデュース』『くりぃむナントカ』、そして『アメトーーク!』『マツコ&有吉の怒り新党』などを生み出してきた「ネオバラエティ」枠の勢いだ。 正直いって、かつての勢いは今のテレ朝にはない。その多くが深夜からゴールデンに昇格したことで番組の深度を失い、失速していってしまったからだ。だが、そんな中で、かつて深夜バラエティで元気だった頃のエッセンスを色濃く感じさせる番組が『しくじり先生 俺みたいになるな!!』だ。やはりこの番組も、もともとは深夜に放送されていた番組。それが今年4月からゴールデンに昇格した。 ゴールデンに移動したことで番組の形が変わってしまうことが懸念されたが、今のところそれは杞憂に終わり、数々の名作回を作っている(ただし、2~3時間スペシャルの乱発で、視聴者にとっては視聴習慣が付きづらい状況になってしまっているのはもったいない)。毎回、数十分という長時間にわたって、一人の先生役が授業を行うという形式。視聴者に飽きさせない画変わりが重要視される「今のテレビ」では成功しない、とされていたスタイルだ。特に、ゴールデンでは敬遠される。 しかし、一から「教科書」を作り、それを元に、本当の授業と同じように講義をするというドキュメント性が相まって、毎回熱のこもった放送となっている。 「今のテレビではできない」なんてことはない。工夫をすれば、逆に「テレビでしかできない」ことに変わる。それができた時、「今のテレビではできない」が壮大なフリになって、強烈なインパクトを残すことができるはずなのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから
下半身画像を“タイ外務省公式LINE”に誤爆したテレビマン・M氏の素顔「外国人女性に興奮も」
「下ネタひとつ言わない人だったのに……」 テレビ朝日のニュース番組を手掛ける報道フロアでは、バンコク支局長による下半身画像送信事件が大きな話題となっている。 「みんな声を大にして言いませんけど、ビックリだよねとコソコソささやきあっています」と情報番組ディレクター。 「一見、“とっちゃん坊や”っぽいルックスで、年齢より若く見られるタイプでした。視聴率が低くても、いい番組作りをしたいという仕事熱心な感じで、仕事場でも好んで雑談をすることはなかったと思います。下ネタひとつ聞いたことがなかったですね」(同) 生真面目で評判の40代男性M氏が大失態をやらかしてしまったのは、7月下旬のこと。タイ外務省がマスコミ向けに開設した「LINE」グループトーク内に、自身の局部画像を投稿してしまった。外国人記者ら150人以上も参加している中でのまさかの“誤送信”にマスコミ中が騒然となった。 画像を実際に見たというディレクターによると「ベッドで仰向けになった男性が、右手で自身の男性器を握り締めた場面で、少し汗ばんでいる感じ」というが、これにはポルノ画像に厳しいタイの関係者から、すぐにテレ朝側に抗議の連絡が入り、M氏は即日、自宅謹慎となったという。 「当然、この件に関してMさん周辺のテレ朝関係者には“外部に話をするな”と、かん口令が敷かれたんですが、内容が内容だけに笑いを抑えきれない感じで話が広まって、Mさんが送った画像までもが、同僚の間で出回ってしまっている」とディレクター。 東大卒の優秀なテレビマンと評判のM氏は、4月まで夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』のプロデューサーだった人物。支局長に選ばれたのも、外交関係に精通していて語学も堪能だという部分を見込まれてのものだったというが、一方で「局内で金髪のハリウッド女優を見かけたときに、やたら興奮していた」という外国人女性好きの説も浮上。 「とても海外勤務をしたがっていた方なので……。もしかすると外国人好きだったからかな」(同) タイ人の間でも大きな話題となっている本件では、ネットの掲示板で「Mさんがゴルフのキャディー選びで、係員にチップを渡して自分好みの女性に替えてもらっていた」という話も見受けられた。 タイではゴルフの際、格安で専属のキャディーを付けることができ、多くは若い女性。通常は整列した女性が順番に担当となるが、M氏が係員に配慮してもらって女性を替えてもらう裏ワザを駆使していたというウワサだ。ただ、前出のディレクターによると「特別ゴルフ好きだという話は聞いたことがない」というから、事実かどうかはわからない。 今回の件では、局部画像を送った先も知人の日本人女性だったというから、一連の“変態アクション”に外国人女性は登場しない。それでもディレクターは「奥さんを日本に残してのタイ赴任だったので、バンコクで気が緩んでいたのは間違いないでしょう」と話す。 「これで局をクビになることはないでしょうけど、出世コースからは外れて海外赴任も二度となくなると思うし、局内での笑い者となってしまっては働きにくいのでは」(同) いずれにせよ、せっかくのエリートコースが、ちょっとした不注意で人生を台無しにしてしまったのは痛恨の極み。現時点では日本にいるのかタイにいるのかもわからないため、M氏本人に話を聞くことはできないが、その胸中は聞かずとも想像がつきそうだ。 (文=ハイセーヤスダ)
4代目『相棒』射止めた反町隆史、あの“ドーベルマン事件”はなかったことに!?
10月から新シリーズがスタートする、人気ドラマシリーズ『相棒』(テレビ朝日系)の“四代目相棒”に反町隆史が起用されることが、18日付の各スポーツ紙で発表された。 杉下右京を演じる水谷豊は同局を通じて、「いつか一緒に仕事をしたい役者の中に、いつも反町隆史さんがいました。『出会うべくして出会った相棒』だと思っています」とコメントを発表。かなりの“歓迎ムード”のようだが、それには理由があるようだ。 「水谷にとって、自分に意見する俳優はNG。これまでの相棒だと、初代の寺脇康文と2代目の及川光博はそれが原因で“クビ”になった。3代目の成宮寛貴は最終回で逮捕されるという衝撃の結末で“卒業”したが、成宮の交代は視聴者が飽きるのを避けるため。反町はことごとく主演ドラマがコケ、“低視聴率男”という、ありがたくない呼ばれ方をしているが、自分の中で役づくりをして忠実に役をこなすので、その点は評価されている。おそらく、水谷の耳にもそんな反町の評判が伝わっていたのだろう」(テレ朝関係者) 現時点では、反町の役名も役柄もまったく白紙。5月に同局で放送されたドラマスペシャル『迷宮捜査』では天涯孤独な刑事・名波洋一郎を演じたが、「さすがに、同じ役での出演はない」(同)。だが、かなりシャレの利いた記事を掲載しているのが「週刊文春」(文藝春秋/7月30日号)だ。 反町といえば、2011年に都内のマンションで飼っていたドーベルマンが同じマンションの住人にかみつく傷害事件を起こし、住人が出ていったため、マンションの管理会社と反町・松嶋菜々子夫妻との間で裁判に。裁判は高裁までもつれ込み、13年10月に反町側は敗訴。約1,700万円の損害賠償命令を受けているだけに「『相棒』に反町起用と聞いて、『ドーベルマン刑事かよ!』という揶揄の声も出ています」という関係者の声を報じている。 「『ドーベルマン刑事』(原作:武論尊 作画:平松伸二)といえば、破天荒な刑事ものの人気漫画として知られるが、さすがに水谷がそんなキャラを許すはずがない。それよりも、“ドーベルマン事件”の判決後、反町、菜々子ともに公の場に出ることがなかったので、報道陣が件について直撃する機会がなく、いつの間にか忘れ去られてしまった。おかげで、夫婦ともに“命拾い”したかたちで、反町は再浮上のチャンスをつかむことができた」(芸能デスク) あとは、水谷に意見さえしなければ“4代目”の座は安泰だと思われるが……。『ゴールデン☆ベスト 反町隆史』(USMジャパン)
『相棒14』の“新相棒”情報が大錯綜中! 水谷豊がドラマスタッフにも知らせないワケとは
「テレ朝内部でも完全にかん口令が敷かれているようで、知らない社員のほうが多いみたいです。外部から聞かれることが多いみたいで、みんな『たぶん、仲間由紀恵さんか反町隆史さん、及川光博さんあたりだよ』と、完全に週刊誌の報道に踊らされていますよ(苦笑)」(芸能事務所関係者) 今秋から放送される水谷豊主演の『相棒14』の“新相棒”をめぐってさまざまなウワサが飛び交っているが、はっきりとした情報は発表されていない。 「撮影は8月あたりから始まるので、もう決まっていないとスケジュールの調整が難しくなります。上層部では決まっているようですが、水谷さん直々にかん口令が敷かれたようで、本当に一部の人しか知らされていないようです。中には『相棒』のスタッフなのに聞かされていない人もいるみたいで、あまり引っ張りすぎると逆効果のような気もするんですけどね」(テレビ朝日関係者) ただ、これまでに名前が挙がっている仲間だけは、はっきりと「ない」とテレ朝内部でも周知されているという。 「というのも、仲間さんは10月から来年の1月まで舞台の仕事が入っているんです。故・森光子さんがライフワークにされていた『放浪記』です。こちらも稽古が9月から始まりますので、物理的に難しいですね」(テレビ局関係者) となると、残るは名前の挙がっている反町か再登板の及川となるのだが……。 「水谷さんにとって、この次回作だけはどうしてもコケるわけにはいかないんです。というのも、GWに公開された主演映画『王妃の館』の興収が4億円に届かず、大惨敗しました。2013年の『少年H』こそ、“禁じ手”でもある奥さんの伊藤蘭さんとの共演で興収15億円を稼ぎましたが、12年『HOME 愛しの座敷わらし』も興収4億円と大惨敗。周囲からは“相棒だけじゃないか”と陰口を叩かれているのを水谷さんも耳にしたようで、『絶対に前作の平均視聴率17%を超える』と息巻いているようです」(スポーツ紙記者) もはや国民的番組となった『相棒』シリーズ。水谷豊の運命を握る“新相棒”は、誰になるのか――。『相棒 -劇場版III- 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』(NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)








