『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で最終回40%という、とんでもない視聴率を叩き出したと思ったら、『純と愛』(NHK)、『○○妻』『偽装の夫婦』(ともに日本テレビ系)ではトンデモ展開で視聴者を混乱の極みに陥れた脚本家・遊川和彦の最新作『はじめまして、愛しています。』(テレビ朝日系)がスタートしました。初回視聴率は10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まあまあな感じ。初回10%が「まあまあ」と感じるあたり、昨今のドラマ離れを実感するところです。 主人公は、底抜けに明るい不動産営業マン・梅田信次(江口洋介)と、自宅でピアノ教室を営む妻・美奈(尾野真千子)。「美奈がプロのピアニストを目指しているから」という理由で、2人に子どもはありませんでしたが、互いを「信ちゃん」「美奈ちゃん」と呼び合う仲良し夫婦。 そんな夫婦宅の庭に、忽然と現れた知らない子どもに運命を感じた2人が、その子と特別養子縁組しようとする物語です。 特別養子縁組というのは、実子として戸籍に入り、養親からの離縁はできない制度で、6カ月以上の試験養育期間を経て裁判所の審判によって成立するもの。簡単にいえば、気持ち的な問題だけでなく法律上でも「よその子と本当の家族になる」ということですね。 美奈ちゃんは、ピアニストとしてまったく優秀ではありません。10代から受け始めたコンテストは、35歳になる現在まで49連敗中。父親が大物コンダクターなので、たまにオーケストラで弾く仕事を請けても「親の七光りだろ」という視線に苦しむだけ。さらに、ピアノ教室を開いているのに子どもとのコミュニケーションも苦手です。 一方、信ちゃんは「コミュニケーションお化け」です。困っている人がいれば助けてあげずにはいられないし、余計な世話を焼いて迷惑を被ることもしばしば。町中の人はだいたい知り合いという感じです。 そうした人物像が実に手際よく紹介されていて、さすがベテラン脚本家。すんなりとキャラクターが入ってきました。 そして、いきなり姿を現した孤児(横山歩)が、全然かわいくない。これが、ドラマ的にすごく正しい感じがしました。2人が孤児を養子にする理由から、「かわいいから」が、まず排除されるんですね。この子が「別にかわいくない」からこそ、「養子にする」という決断に相応の理由が必要になる。 その理由を、信ちゃんは「運命」だと言い張ります。なぜだかわからないけれど、この子は2度も自宅の庭に現れた。だから「運命」を感じるのだと。当然、美奈ちゃんは渋りまくりです。 フィクションの世界で、説得力をもって「運命」を描くのは、実に難しいことです。そもそもドラマというのは全部ウソですから、主人公が「運命」だと言った瞬間に、それはドラマの都合で「運命」になってしまう。けれど、それでは視聴者は納得しない。この「運命」が「運命」であることを形をもって納得させるのが、ウソの中で本当を見せる脚本家の仕事になるわけです。 そこで「運命」を扱うドラマには「サイン」というものが登場することになります。登場人物の認識や感覚、記憶といったものが偶然共通し、そこに意味らしきものが宿ったときにだけ、「運命」は形をもって画面に現れることになるのです。 今回、この「サイン」の表現が素晴らしかった。 もともと夫婦を結びつけたのは、美奈ちゃんのピアノでした。コンテストではまったく評価されない美奈ちゃんのピアノですが、信ちゃんにとっては世界一でした。若いころの信ちゃんは、自分が紹介した部屋で美奈ちゃんが弾くピアノの音色に救われたのでした。 そして、孤児がこの家を訪れた理由も、まさに美奈ちゃんのピアノなのでした。美奈ちゃんがピアノの練習をしているときにだけ、孤児は施設を飛び出してこの家に現れるのです。 ここまででもじゅうぶんに「サイン」ですが、一言も口をきかない孤児は、美奈ちゃんがピアノを弾いて聞かせると、鍵盤ににじり寄って「ド」の音を鳴らします。 それに合わせて、美奈ちゃんが「ドレミの歌」を歌うシーンがあります。 「ド」は、ドーナツの「ド」。孤児が初めて庭に姿を現したとき、美奈ちゃんが差しだしたのがドーナツでした。 「レ」は、レモンの「レ」。美奈ちゃんの作るレモネードは親族一同に大評判で、梅田家にはいつもレモンが常備されています。 「ミ」は、みんなの「ミ」、「ファ」はファイトの「ファ」。子のいない夫婦と見知らぬ孤児が、声を重ねて歌います。 「ソ」は青い空。ホームで暮らす信ちゃんのお母さんによると、美奈ちゃんがお見舞いに来る日は「いっつもバカみたいに青空」なんだそうです。 「ラ」は、ラッパの「ラ」。信ちゃんはいつも、ラッキーアイテムとしてラッパの玩具を持ち歩いていました。マンションの内見に来たお客さんの連れていた赤ちゃんは、そのラッパを吹くと途端に泣き止みました。 「シ」は幸せよ。身元のわからない子どもは、最終的に自治体の首長が名前を付けることになります。最近では、「幸」の字を入れた名前を付けるケースが多いんだそうです。 「さぁ、歌いましょう」 美奈ちゃんと孤児が、ともに歌うのです。 「さぁ、歌いましょう」 劇中、まったく無関係に思えた小さなアイテムや心象描写が、意味を持ってクライマックスの「サイン」として作用し、明確に「運命」を演出したのでした。さすがベテラン脚本家。圧巻のストーリーテリングです。 児童相談所の堂本(余貴美子)によれば、養子を取るのは簡単なことではありません。養子たちの中には、養親の愛を試す「試し行動」として海苔しか食べなかったり部屋を散らかしたり、赤ちゃん返りをしたりといった問題行動を起こす子も少なくないんだそうです。そして、その負担は主に母親となる美奈ちゃんにかかってくると言います。「地獄の毎日が待っている」と。 それに対し、美奈ちゃんは「母親になる自信がありません」と言いながらも、誰よりもこの子のために何かしようとする信ちゃんを信じて、特別養子縁組を申請することを決意しました。 決心を前に、正論で説得しまくる信ちゃんに、美奈ちゃんは「そうやって反論しづらいこと言わないでよ」と、困惑していました。 正しいことが、なんなのか。困っている人が目の前にいたら、どうすべきか。それはみんなわかっています。それをやるのか、やらないのか、それがこのドラマのテーマになっていくような気がしたセリフでした。 かように、とても充実した初回だったと思います。 そして、不安になるんです。これは遊川のドラマだぞ、と。 とことん善人に描かれた信ちゃんのキャラクターでしたが、とことん善人のままハッピーなエンドになる気がしないんですね。 どうしても養子を取りたい信ちゃんの本当の狙いが、孤児のアナルだったとしたら……要するに、同じ江口洋介主演の映画『闇の子供たち』(2008年)ですね。あの作品では、タイにおける子どもの性搾取撲滅に燃える正義感バリバリの新聞記者を演じた江口が、最後の最後で重度のショタペドだったことが明かされました(ネタバレごめん)。このドラマ、そうならないといいけどなーと思うんですよ。実際、養親による養子に対する性的虐待だって、ない話じゃないですし。夫婦に実子がいない理由も、本当は信ちゃんが「実の子に手をつけてしまう」ことを恐れている、とかだったりしてね。ホント怖いけど。まさかホームドラマで、そこまでするとは思わないけど。 それはそれとして、江口の気が触れたかのような“スーパーポジティブキャラ”は、『ひとつ屋根の下』(1993年/フジテレビ系)のあんちゃんを彷彿とさせて懐かしい思いもしましたね。あれからもう23年です。そういえばチイ兄ちゃんも先日、映画『そして父になる』(2013年)で、親子の血のつながりについていろいろ悩んでいました。その間、小雪は覚せい剤で捕まり、和也は大麻で捕まり、文也は堀北真希と結婚し……なんだか、時の流れを感じますね。小梅はよく知りません。 (文=どらまっ子AKIちゃん)テレビ朝日系『はじめまして、愛しています。』番組サイトより
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『はじめまして、愛しています。』とことん善人な江口洋介が“アレ”じゃなきゃいいけど……
『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で最終回40%という、とんでもない視聴率を叩き出したと思ったら、『純と愛』(NHK)、『○○妻』『偽装の夫婦』(ともに日本テレビ系)ではトンデモ展開で視聴者を混乱の極みに陥れた脚本家・遊川和彦の最新作『はじめまして、愛しています。』(テレビ朝日系)がスタートしました。初回視聴率は10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まあまあな感じ。初回10%が「まあまあ」と感じるあたり、昨今のドラマ離れを実感するところです。 主人公は、底抜けに明るい不動産営業マン・梅田信次(江口洋介)と、自宅でピアノ教室を営む妻・美奈(尾野真千子)。「美奈がプロのピアニストを目指しているから」という理由で、2人に子どもはありませんでしたが、互いを「信ちゃん」「美奈ちゃん」と呼び合う仲良し夫婦。 そんな夫婦宅の庭に、忽然と現れた知らない子どもに運命を感じた2人が、その子と特別養子縁組しようとする物語です。 特別養子縁組というのは、実子として戸籍に入り、養親からの離縁はできない制度で、6カ月以上の試験養育期間を経て裁判所の審判によって成立するもの。簡単にいえば、気持ち的な問題だけでなく法律上でも「よその子と本当の家族になる」ということですね。 美奈ちゃんは、ピアニストとしてまったく優秀ではありません。10代から受け始めたコンテストは、35歳になる現在まで49連敗中。父親が大物コンダクターなので、たまにオーケストラで弾く仕事を請けても「親の七光りだろ」という視線に苦しむだけ。さらに、ピアノ教室を開いているのに子どもとのコミュニケーションも苦手です。 一方、信ちゃんは「コミュニケーションお化け」です。困っている人がいれば助けてあげずにはいられないし、余計な世話を焼いて迷惑を被ることもしばしば。町中の人はだいたい知り合いという感じです。 そうした人物像が実に手際よく紹介されていて、さすがベテラン脚本家。すんなりとキャラクターが入ってきました。 そして、いきなり姿を現した孤児(横山歩)が、全然かわいくない。これが、ドラマ的にすごく正しい感じがしました。2人が孤児を養子にする理由から、「かわいいから」が、まず排除されるんですね。この子が「別にかわいくない」からこそ、「養子にする」という決断に相応の理由が必要になる。 その理由を、信ちゃんは「運命」だと言い張ります。なぜだかわからないけれど、この子は2度も自宅の庭に現れた。だから「運命」を感じるのだと。当然、美奈ちゃんは渋りまくりです。 フィクションの世界で、説得力をもって「運命」を描くのは、実に難しいことです。そもそもドラマというのは全部ウソですから、主人公が「運命」だと言った瞬間に、それはドラマの都合で「運命」になってしまう。けれど、それでは視聴者は納得しない。この「運命」が「運命」であることを形をもって納得させるのが、ウソの中で本当を見せる脚本家の仕事になるわけです。 そこで「運命」を扱うドラマには「サイン」というものが登場することになります。登場人物の認識や感覚、記憶といったものが偶然共通し、そこに意味らしきものが宿ったときにだけ、「運命」は形をもって画面に現れることになるのです。 今回、この「サイン」の表現が素晴らしかった。 もともと夫婦を結びつけたのは、美奈ちゃんのピアノでした。コンテストではまったく評価されない美奈ちゃんのピアノですが、信ちゃんにとっては世界一でした。若いころの信ちゃんは、自分が紹介した部屋で美奈ちゃんが弾くピアノの音色に救われたのでした。 そして、孤児がこの家を訪れた理由も、まさに美奈ちゃんのピアノなのでした。美奈ちゃんがピアノの練習をしているときにだけ、孤児は施設を飛び出してこの家に現れるのです。 ここまででもじゅうぶんに「サイン」ですが、一言も口をきかない孤児は、美奈ちゃんがピアノを弾いて聞かせると、鍵盤ににじり寄って「ド」の音を鳴らします。 それに合わせて、美奈ちゃんが「ドレミの歌」を歌うシーンがあります。 「ド」は、ドーナツの「ド」。孤児が初めて庭に姿を現したとき、美奈ちゃんが差しだしたのがドーナツでした。 「レ」は、レモンの「レ」。美奈ちゃんの作るレモネードは親族一同に大評判で、梅田家にはいつもレモンが常備されています。 「ミ」は、みんなの「ミ」、「ファ」はファイトの「ファ」。子のいない夫婦と見知らぬ孤児が、声を重ねて歌います。 「ソ」は青い空。ホームで暮らす信ちゃんのお母さんによると、美奈ちゃんがお見舞いに来る日は「いっつもバカみたいに青空」なんだそうです。 「ラ」は、ラッパの「ラ」。信ちゃんはいつも、ラッキーアイテムとしてラッパの玩具を持ち歩いていました。マンションの内見に来たお客さんの連れていた赤ちゃんは、そのラッパを吹くと途端に泣き止みました。 「シ」は幸せよ。身元のわからない子どもは、最終的に自治体の首長が名前を付けることになります。最近では、「幸」の字を入れた名前を付けるケースが多いんだそうです。 「さぁ、歌いましょう」 美奈ちゃんと孤児が、ともに歌うのです。 「さぁ、歌いましょう」 劇中、まったく無関係に思えた小さなアイテムや心象描写が、意味を持ってクライマックスの「サイン」として作用し、明確に「運命」を演出したのでした。さすがベテラン脚本家。圧巻のストーリーテリングです。 児童相談所の堂本(余貴美子)によれば、養子を取るのは簡単なことではありません。養子たちの中には、養親の愛を試す「試し行動」として海苔しか食べなかったり部屋を散らかしたり、赤ちゃん返りをしたりといった問題行動を起こす子も少なくないんだそうです。そして、その負担は主に母親となる美奈ちゃんにかかってくると言います。「地獄の毎日が待っている」と。 それに対し、美奈ちゃんは「母親になる自信がありません」と言いながらも、誰よりもこの子のために何かしようとする信ちゃんを信じて、特別養子縁組を申請することを決意しました。 決心を前に、正論で説得しまくる信ちゃんに、美奈ちゃんは「そうやって反論しづらいこと言わないでよ」と、困惑していました。 正しいことが、なんなのか。困っている人が目の前にいたら、どうすべきか。それはみんなわかっています。それをやるのか、やらないのか、それがこのドラマのテーマになっていくような気がしたセリフでした。 かように、とても充実した初回だったと思います。 そして、不安になるんです。これは遊川のドラマだぞ、と。 とことん善人に描かれた信ちゃんのキャラクターでしたが、とことん善人のままハッピーなエンドになる気がしないんですね。 どうしても養子を取りたい信ちゃんの本当の狙いが、孤児のアナルだったとしたら……要するに、同じ江口洋介主演の映画『闇の子供たち』(2008年)ですね。あの作品では、タイにおける子どもの性搾取撲滅に燃える正義感バリバリの新聞記者を演じた江口が、最後の最後で重度のショタペドだったことが明かされました(ネタバレごめん)。このドラマ、そうならないといいけどなーと思うんですよ。実際、養親による養子に対する性的虐待だって、ない話じゃないですし。夫婦に実子がいない理由も、本当は信ちゃんが「実の子に手をつけてしまう」ことを恐れている、とかだったりしてね。ホント怖いけど。まさかホームドラマで、そこまでするとは思わないけど。 それはそれとして、江口の気が触れたかのような“スーパーポジティブキャラ”は、『ひとつ屋根の下』(1993年/フジテレビ系)のあんちゃんを彷彿とさせて懐かしい思いもしましたね。あれからもう23年です。そういえばチイ兄ちゃんも先日、映画『そして父になる』(2013年)で、親子の血のつながりについていろいろ悩んでいました。その間、小雪は覚せい剤で捕まり、和也は大麻で捕まり、文也は堀北真希と結婚し……なんだか、時の流れを感じますね。小梅はよく知りません。 (文=どらまっ子AKIちゃん)テレビ朝日系『はじめまして、愛しています。』番組サイトより
高島礼子の代表作は『極妻』から『女たちの特捜最前線』へ!? テレ朝も「覚せい剤回」に期待か
テレビ朝日は5日、定例会見を開き、高島礼子主演の連続ドラマ『女たちの特捜最前線』を予定通り21日から放送することを発表した。 先月、夫の元俳優・高知東生容疑者が覚せい剤取締法違反などの容疑で逮捕された高島だが、その後行った尿検査では陰性だったことがわかっており、同局の亀山慶二常務は「(スポンサー関係は)問題ない」「撮影スケジュールは従来通り」と発言。高島の降板やストーリーの変更についても「考えていない」と明言した。 また、高島が先月30日に開いた謝罪会見について、角南源五社長は「立派な会見だった。真摯にお答えされていた。仕事は仕事で、ドラマの撮影をきちっとやられている」と評価した。 『女たちの特捜最前線』は、高島演じる京都中央警察署の総務課に勤める警察官と、宮崎美子演じる広報課の警察官、高畑淳子演じる食堂調理員が“井戸端捜査会議”を繰り広げながら、事件の真犯人を暴いていくミステリー。昨年12月に放送された単発ドラマは、平均視聴率12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まずまずの結果となった。 「高島にとっては不本意な形とはいえ、これだけタイトルが繰り返し報じられているドラマも他になく、テレ朝からしたら“棚ぼた”。放送前からシリーズ化は間違いないと言われており、これまで映画『極道の妻たち』シリーズのイメージが強かった高島ですが、代表作が取って代わる可能性も」(テレビ誌記者) また、『女たちの特捜最前線』の放送中、あることが大きな話題になることが予想されるという。 「皮肉にも、覚せい剤にまつわる話が登場するそう。それでも、テレ朝側はストーリーを変えないというのだから、話題になることを狙っているのでしょう。ただ、高島演じる警官が、ドラマ内で覚せい剤の恐ろしさを語れば、説得力はかなりのもの。視聴者の胸にも響くのでは?」(同) 昨年4月、神奈川県の薬物乱用防止対策官に就任した際には、登壇したイベントで「違法薬物は1度でも使うとやめられないもの。勇気を持って立ち向かいましょう」と呼びかけていた高島。今度のドラマでは、薬物犯罪とどのように向き合うのだろうか?
テレビ朝日の“運の悪さ”に批判殺到!「ユーロ2016」中継で、いったい何がしたかったのか?
ヨーロッパ最強国を決める大会「ユーロ2016」も、ついにベスト8が出揃った。イングランドが人口がたったの30万人しかいないアイスランドに敗れたり、2連覇中のスペインがイタリアを前にベスト16姿を消すなど、予想外の展開もまた盛況の一因だ。 日本ではWOWOWが全試合の放映権を獲得しており、民放ではテレビ朝日がピックアップした数試合を放送している。大会前、WOWOWに加入していないファンからは喜びの声が上がっていたこのテレビ朝日の放送だったが、決勝トーナメントに入った今では、批判を浴びてしまっている。 こういった大会の放送予定は勝ち上がる国を予想して先に放映権を買っておくものだが、テレビ朝日の読みはことごとく外れてしまった。決勝トーナメント1回戦では、スペイン対イタリア、クロアチア対ポルトガル、フランス対アイルランドといったファンが注目する試合は一切放送されず、代わりにウェールズ対北アイルランドやドイツ対スロバキアなど、かなり渋めのカードが放送されたのだ。では、テレビ朝日はどういった狙いで放送日程を組んだのだろうか? 「テレビ朝日としては、グループBをイングランドが1位で勝ち上がると予想して放送予定を組んだみたいですね。しかし、結果的にはウェールズが1位通過。お世辞にも人気がある国とは言えないウェールズを決勝まで追うという、偏ったものになってしまいました。しかも、強豪国はトーナメントの逆の山にばかり集まり、決勝までかなり地味な放送が続くことは決定してしまっています。ファンからは『テレ朝運なさすぎ!』『そもそもなぜイングランド? そこにセンスを感じない!』『前回のTBSを見習え!』と批判の声が集まっています。まだまだ注目カードが目白押しのユーロなので、WOWOWが観られない人は今からでも加入するべきかもしれませんね」(スポーツライター) 確かに強豪国の試合はことごとく外れてしまっているが、ウェールズを決勝まで追うというのは、考えようによってはとても興味深い。スター選手がレアルマドリードのガレス・ベイルしかいないこの国だが、そのベイルは今大会でも屈指の輝きを見せている。このままダークホースのウェールズが優勝でもしてしまったら、ファンの声は今と全く逆のものになるかもしれない。 (文=沢野奈津夫)テレビ朝日系『サッカー・UFEAユーロ2016』番組サイトより
絶対に失敗できない! 米倉涼子『ドクターX』第4弾はセクシー大増量
米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の連続ドラマ第4弾が10月から放送されることが発表された。7月3日には、初のスペシャルドラマとしての放送も控えている。 米倉といえば、2014年12月に一般人男性と電撃入籍したものの、わずか3カ月余りで夫婦関係が破綻。現在は代理人を立て協議を行っているが、条件面で折り合わず、いまだ離婚成立の見通しは立っていない。 「現在は独身時代にキャッシュで購入した高級マンションに戻り、再び“おひとり様生活”を満喫しています。当初、連ドラには離婚問題にケリをつけてイメージを回復させてから満を持して出演するプランを描いていましたが、夫が絶対に別れようとしないため、出演が早まった形です」(芸能記者) 米倉サイドが『ドクターX』出演を早めたかった背景には、本人の深刻な人気低迷という理由もあった。広告代理店関係者が明かす。 「『ドクターX』のヒットで視聴率女王と呼ばれた米倉ですが、結婚生活では“失敗”してしまったため、ファン離れが加速。最近出演したスペシャルドラマ『かげろう絵図』(フジテレビ系)や『家政婦は見た!』(テレビ朝日系)は爆死しています。もし次作もコケたら、女優生命の危機という状況だけに、鉄板の『ドクターX』で存在感を見せつける必要があったんです」 新シリーズは、未知子(米倉)に積年の恨みを抱く西田敏行演じる新院長・蛭間との戦いが見どころ。しかし、“絶対に失敗できない”だけに、米倉のセクシーシーンは大増量。ミニスカの丈も膝上40センチ超えと過去最高に短くなるなど、お色気ショットがふんだんに盛り込まれるという。 「米倉は『もっと短くても大丈夫。下着が映ったら編集でよろしく』と、美脚を出し惜しむ気はまったくありません。今回の裏テーマは『恋愛編』で、未知子の元カレも登場予定。相手役は現在キャスティング中ですが、最有力は谷原章介だそうです。交際当時の回想シーンでは濃厚なベッドシーンも用意されているという話です。また、それに先駆けて放送される7月のスペシャルドラマでも、五右衛門風呂の入浴シーンに初挑戦。両手両足を広げるX字入浴に期待が寄せられています」(テレビ誌ライター) 「ワケあり妻」の色香で、再び視聴率女王の座に返り咲けるか?
高知東生逮捕にテレ朝が「ニヤリ!?」 高島礼子が警察官演じる『女たちの特捜最前線』は視聴率爆上げか
夫の高知東生容疑者が、覚せい剤取締法と大麻取締法(所持)の疑いで逮捕されたの女優の高島礼子。夫が逮捕された24日以降も、7月21日スタートの主演ドラマ『女たちの特捜最前線~警察食堂極秘会議』(テレビ朝日系)の撮影を、京都市内で淡々とこなしているという。 同作は、高島演じる京都中央警察署の総務課に勤める警察官と、宮崎美子演じる広報課の警察官、高畑淳子演じる食堂調理員が“井戸端捜査会議”を繰り広げながら、事件の真犯人を暴いていくミステリー。高島が警察官役ということもあって放送中止が危惧されたが、テレビ朝日は「現時点では、放送予定の変更はありません」とコメントしている。 「逮捕時に全体の約半分が撮影済みで、後に引けなかったとか。ただ、ミステリーながら、コメディタッチであることがせめてもの救い。また、刑事役などではなく、総務部の雑用係という役どころも、今となっては助かったといえそう。ただ、軽快なドタバタ作品のため、傷心中の高島がどこまでハイテンションを保てるか、不安視されています」(テレビ誌記者) とはいえ、皮肉な役柄には違いなく、「オバさんだから、解ける事件がある!」という主人公のキメ台詞に対し、ネット上では「一緒に住んでても、気付かなかったじゃんww」といった揶揄も。 「同作が放送される『木曜ミステリー』枠の平均視聴率は通常、不調な作品で6%前後、人気シリーズ放映時には10%前後。『女たちの特捜最前線』は、一度『土曜ワイド劇場』で単発放送されただけの新しいシリーズですが、現在、高知容疑者のニュースと共に幾度となくタイトルが報じられていますから、皮肉にも宣伝効果は抜群。二桁は確実とみられている。オンエア中、高島のセリフが揶揄されることもあるでしょうが、テレ朝からしたら今回の逮捕は“棚ぼた”といえそう」(同) いろいろな意味で注目されている『女たちの特捜最前線』。夫の逮捕にめげず、高島は明るくポジティブな主人公を演じきれるだろうか?テレビ朝日公式サイトより
テレ朝報道番組が北朝鮮速報で“鼻毛にズームイン!”「ミサイルをイメージしたカメラワーク?」
22日放送の報道番組『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)で、ニュースを伝える女性の“鼻”が、突然ドアップになるハプニングがあった。 番組では、北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン」を発射したことを取り上げ、キャスターの坪井直樹アナが「ソウルから中継です。お願いします」と中継映像を振ると、ソウル支局の西村香織特派員が登場。韓国軍関係者への取材で明らかとなった北朝鮮の動きなどを伝えた。 当初、西村特派員の腰から上が映されていたが、約10秒後、カメラが超高速でズームイン。3秒間にわたり西村特派員の鼻がドアップで映された後、「ムスダン」とみられるミサイルの映像に切り替えられた。結局、西村特派員の映像には戻らず、中継は終了。番組でこの珍事に触れることはなかった。 これに、ネット上では「笑うわこんなんw」「ミサイルをイメージしたカメラワーク?」「鼻ハラ」「高田純次に虫眼鏡つきつけられる清川虹子を思い出した 」との声が。また、左の鼻の穴から、毛のようなものが出ていたことから、「鼻毛?」という疑問も見受けられる。 「現在47歳でジャズ歌手としても活躍中の西村さんは、1992年に九州朝日放送にアナウンサーとして入社し、2006年に報道部に移ってからは報道記者としても活躍。おととし女性初のANNソウル特派員として赴任したやり手です。今回のハプニング後の24日、彼女は1年ぶりに自身のブログを更新。しかし、話題は鼻についてではなく、韓国のスーパーがおかめ納豆の輸入販売を開始したという内容でした」(芸能ライター) あまりないタイプのハプニング映像だけに、今後も“おもしろ映像”として語り継がれそうだ。テレビ朝日『グッド!モーニング』公式サイトより
稲垣吾郎が大ハシャギ! 市原隼人は苦笑い……『不機嫌な果実』打ち上げ模様
栗山千明主演のドラマ『不機嫌な果実』(テレビ朝日系)の打ち上げが、3日行われた。 「最終回前の放送を見ながらの打ち上げは珍しいですが、17時から24時まで、ずっと飲みっぱなしで盛り上がりましたよ。それも、視聴率が良かったからでしょうね」(テレビ局関係者) 金曜23時台で、全話平均視聴率7.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。第6話では、瞬間最高視聴率で10%を記録する大健闘だった。 「打ち上げでは、稲垣吾郎さんが一番はしゃいでいたんじゃないでしょうか。それでも、やっぱり一番話題になったのは、市原隼人さんの“演技”でしたね」(ドラマスタッフ) 市原は3年ぶりの連ドラ出演で、栗山演じる水越麻也子と不倫をする工藤通彦を演じていた。 「放送後、彼が演じる工藤が気持ち悪いとネット上でも話題になってましたね(苦笑)。実際、市原さんもかなり気合を入れて演じていたようですよ。打ち上げでも『久々の連ドラで楽しかった』と話していました。ただ、みんながみんな『芝居が気持ち悪かった』って冗談まじりで言うものですから、最後のほうは苦笑いしてましたね」(芸能事務所関係者) そんな市原だが、今後のスケジュールは想像以上に厳しそうだ。 「本人は映画をやりたいと言ってるようですが、まったくオファーがないようです。オファーが来ても単館系の映画ばかりで、メジャーの話はほとんどないとか。それも、2015年に公開された主演作『極道大戦争』が大コケしたのが大きかったですね。演技も一本調子なので、彼を主演で起用するプロデューサーは少ないでしょう。彼の後釜には、東出昌大さんや佐藤健さん、事務所の後輩である岡田将生さんや窪田正孝さんがいます。ギャラを落とすか番手を下げるかしないと、映画やゴールデンの連ドラは厳しいかもしれませんね」(芸能事務所関係者) 次に市原の姿を見るのは、いつになるのか――。テレビ朝日系『不機嫌な果実』番組サイトより
テレ朝『ドクターX』の放送日が7・3に決定! 絶対に「失敗できない」米倉涼子の事情……
今や伝説化した米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターX~外科医・大門美知子』(テレビ朝日系)のスペシャル版が、7月3日、『日曜エンターテインメント』枠(午後9時~11時10分)でオンエアされることが明らかになった。 『ドクターX』は2012年10月期に第1シリーズが放送され、平均視聴率(全8話)19.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率をマーク。第2シリーズ(13年10月期)は平均23.0%(全9話)、第3シリーズ(14年10月期)は平均22.9%(全11話)と高い視聴率を記録した。なかでも、第3シリーズは全話で20%の大台を超え、最終回では全シリーズで最高となる27.4%を弾き出した。 当然、テレ朝としては続編を望んだが、「役のイメージがつきすぎるから」との米倉の意向もあり、第3シリーズをもって、いったんは封印された。 しかし、米倉を取り巻く状況が激変した。米倉は14年末、2歳年下の一般人男性と結婚し、妊活に励むため、15年のスケジュールを白紙にしていたが、結婚生活は短期間であっさり破綻。 プライベートでマイナスイメージがついてしまった米倉は、女優業復帰へ舵を切り、ドラマスペシャル『家政婦は見た!』(テレビ朝日系/同年12月5日放送)で、1年ぶりにドラマ出演。ところが、視聴率は12.6%とイマイチ。同ドラマシリーズの前作(14年3月2日放送)の17.4%から、大きく数字を落としたのだ。 さらに、4月8日に放送された、米倉主演の「松本清張スペシャル『かげろう絵図』」(フジテレビ系)は8.3%と爆死した。同ドラマは昨年末に放送される予定だったが、主要キャストだった高部あいが、麻薬及び向精神薬取締法違反(所持、使用)の容疑で逮捕されたため、一時お蔵入りを余儀なくされた“ワケあり”ドラマ。オンエアが3カ月以上遅れた裏事情があったため、同情の余地もあったが、それにしても、視聴率1ケタ台では言い訳ができない数字。 復帰後、『家政婦は見た!』『かげろう絵図』と不振が続いた米倉だけに、今回の『ドクターX』スペシャルは、絶対に「失敗できない」作品となる。 共演陣は、岸部一徳、西田敏行、内田有紀、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介らおなじみのメンバーのほか、生瀬勝久、青木崇高、橋本マナミ、岸本加世子、橋爪功らが出演。さらに、米倉扮するフリーランスの天才外科医・大門美知子が勤務することになる「クロス医療センター」の病院長役でビートたけし、国民的フィギュアスケーターの患者役でHey!Say!JUMP・伊野尾慧も登場するなど、豪華な布陣だ。 「『家政婦は見た!』『かげろう絵図』がコケて、“視聴率女王”としての立場も危うくなっています。また、ブランクもあって、“忘れ去られかけた女優”になりつつあります。『米倉涼子、ここにあり!』を示すためにも、『ドクターX』スペシャルは最低でも15%、あわよくば大台を超えたいところでしょう。10月期にはシリーズ第4弾の放送が内定しているようですし、それに弾みをつけるためにも、絶対高視聴率を取る必要がありそうです」(テレビ関係者) 同ドラマでの米倉の決めゼリフといえば、「私、失敗しないので」。その言葉通り、高い視聴率を取れるのか注目だ。 (文=森田英雄)
狙うは“深夜ドラマの女王”の座? 『ドクターカー』苦戦中の剛力彩芽が、7月期もテレ朝で連ドラ主演の快挙
ここまで来たら、オスカー・プロモーションのらつ腕ぶりに敬服するしかないか!? 現在、主演する日本テレビ系の深夜ドラマ『ドクターカー』(木曜午後11時59分~)が苦戦している剛力彩芽が、7月期もテレビ朝日系の深夜ドラマ『グ・ラ・メ!~総理の料理番~』(金曜午後11時15分~)で主役を務めることになった。 くだんの『ドクターカー』は初回こそ、4.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークしたものの、第2話では3.2%と急降下。その後、3%台が続いていたが、第7話(5月26日)では2.7%まで落ち込んだ。第7話までの平均は3.5%で、このままいけば、芸人・小籔千豊の連ドラ初主演作だった、1月期『マネーの天使~あなたのお金、取り戻します!~』の平均3.7%すら下回りそうな気配になってきた。そんな剛力が深夜枠とはいえ、2クール連続で連ドラの主役の座を張るのだから、所属事務所であるオスカーの政治力には恐れ入るばかり。 もともと、“視聴率が取れない女優”と称されていた剛力は、昨年4月期『天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-』(テレビ朝日系/主演)を最後に、女優業を一時休業。歌手活動に専念したが、それもままならず、同12月から女優に復帰。当初はBSやwebドラマ、スペシャルドラマの脇役で出演していたが、『ドクターカー』より本格的な復活を遂げた。 7月期に放送される『グ・ラ・メ!』は、ドラマになった『信長のシェフ』の作者・西村ミツル氏と大崎充氏(画)による漫画『グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~』(新潮社刊)が原作。 低迷する支持率を打破するため、現内閣総理大臣・阿藤一郎(小日向文世)と総理大臣秘書官・古賀征二(滝藤賢一)が、総理任命の「官邸料理人」の復活を決断。大宰相と呼ばれた吉田茂総理の時代以来、約70年ぶりとなった「官邸料理人」に任命されたのは、料亭で仲居として働いていた一木くるみ(剛力)。天才的な料理の腕がありながら、その若さと率直な性格ゆえに、周囲から敬遠され、居場所を見つけられずにいた孤高のシェフ・くるみが、周囲の反発や嫉妬にも惑わされず、ひたすら料理を追求していく……というストーリー。 他のキャストは、官邸大食堂の総料理長で、くるみと何かと敵対する清沢晴樹(高橋一生)、東陽テレビ政治部記者の立花優子役(新川優愛)、官邸料理人のひとりで、くるみの面倒を見ることになる田村友和(三宅弘城)、阿藤総理の娘で事実上のファーストレディ・阿藤理子(内藤理沙)ら。また、3月にオスカー主催「2016年女優宣言お披露目記者発表会」に参加した、13年ミス・ユニバース日本代表の松尾幸実が、官邸事務所の職員・桜井あすか役で女優デビューを果たす。 『ドクターカー』では5歳の男児を持つシングルマザーの新人医師役で、現在23歳の剛力には、かなり無理な設定だった。『グ・ラ・メ!』も役柄上25歳にして、総理大臣の料理番になるという非現実的な設定だが、それがまかり通るあたり、ある意味すごいことだ。 剛力にとって、テレ朝の金曜ナイトドラマ枠での主演は、『私の嫌いな探偵』(14年1月期)、『天使と悪魔』に続いて3作目となり、今度こそは視聴率という結果がほしいところ。プライム帯から、すっかり消えた剛力だが、さしあたって狙うは“深夜ドラマの女王”の座か!? その先には、捲土重来、プライム帯への復活を見据えているはずだ。 (文=森田英雄)






