中台両軍の退役兵士がタッグ! 英雄兵士も籠絡した「台湾史上最大規模のスパイ事件」日本も術中に……!?

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人民解放軍元少将・鎮小江を中心とした人物相関図(台湾紙「自由時報」より)
 中国諜報機関による海外でのスパイ活動が、またひとつ明るみとなった。  6月22日、台北地方検察は、すでに逮捕起訴されている中国籍で人民解放軍の元少将・鎮小江と共謀し、台湾の軍事機密を中国にもたらしたとされる台湾空軍元尉官・劉其儒を国家安全法違反の罪で起訴した。劉は現在も中国国内にとどまっているとされ、所在不明のままの起訴となった。  昨年末以来、すでに6人が逮捕起訴された「台湾史上最大規模のスパイ事件」で、情報提供者のリクルート役だったとみられている劉は、鎮の指示の下、元尉官という立場を利用して複数の台湾の現役・退役士官に接触。金品の贈与や顎足付きの旅行などによって籠絡し、台湾軍の機密情報を取得し、中国側に流したとされる。  鎮と劉が籠絡した情報提供者の中には、1990年に中国の戦闘機に迎撃される危険を冒しながら、本土の軍事拠点を偵察した英雄的存在や、退役後、中国にほど近い金門県の県知事選に出馬した人物も含まれており、台湾に根深く張り巡らされた中国によるスパイ活動の実態に、台湾では衝撃が走った。  台湾海峡を挟んで対峙する中台両軍の退役兵士が、手を結んだこの事件。鎮は人民解放軍を退役した後、福建省厦門市の機関で公職に務め、台湾と取引のある中国人ビジネスマンや台湾軍の退役兵士らと蜜に接触していたという。一方の劉は、2005年に退役した後、中国に渡ってビジネスを展開しており、二人の接点はその辺りにありそうだ。 「中国は、日本に対しても同様の手口でスパイ活動を行っている」と話すのは、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏だ。 「人民解放軍と自衛官の尉官レベルの交流は、日本財団などを通じて盛んに行われているし、中国の情報機関が、大手商社の中国駐在員にビジネス上の利益供与と引き換えに、退職自衛官を紹介させるということもやっています。中国にとって日本は台湾と同じ仮想敵国。同様、もしくはそれ以上のスパイ活動が行われていると考えてしかるべき」  安保法制の前に、防諜体制の見直しが重要!?

ついに始まった“日本アニメ狩り” 中国当局の本当の狙いは「2兆円市場の独占」か

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中国動画配信サイト「楽視網。“ブラックリスト入り”を逃れた日本アニメは依然人気だ。
 『進撃の巨人』『デスノート』『寄生獣』など、複数の日本アニメが中国のネットから消えることとなった。6月8日、芸術事業などを管理する中国文化部は、「暴力、ポルノ、テロ活動など、未成年に悪影響を与える描写が見られる」として、日本アニメ38作品のネット配信を禁止することを決めた。  これに反したサイト運営会社には、営業停止処分から営業許可剥奪までの厳しい処分が下されるとみられている。また『進撃の巨人』は、6月13日開幕の上海国際映画祭で上映予定だったが、直前に上映中止が通達されている。  反日感情がくすぶり続ける中国にあっても、根強い人気を得てきた日本アニメの規制に踏み切った当局には、ある思惑が見え隠れする。中国事情に詳しいフリータイターの吉井透氏はこう指摘する。 「表向きは青少年保護ですが、本当の狙いは国内産業保護。ここ数年、中国のアニメ市場は急成長する中、人気の高い日本アニメを排し、国内コンテンツを育成したいというのが本音でしょう」  市場調査会社「フロスト&サリバン」によれば、2013年時点の中国アニメ産業全体(キャラクター衣料や玩具など派生コンテンツを含む)の売上高は、871億人民元(約1兆7,000億円)に達しており、すでに日本のアニメ産業を2,000億円ほど上回っている。これだけの市場から生まれる富を、日本に奪われたくないというのが日本アニメ叩きの理由というわけか。  さらに16年には、中国の売上高は1,453億人民元(約2兆8,000億円)に上る見込みで、1兆7,267億円にとどまるとされる日本の売上高を大きく引き離すとみられている。  そんな中、中国の日本アニメ規制は日本国内のアニメ作品にも、影響をおよぼす可能性があるという。 「中国市場は大きいだけではなく、打ち出の小槌といわれているキャラクタービジネスの割合が、業界売上高の3割以上を占めていると推定される。日本国内でのキャラクタービジネスがすでに頭打ちとなる中、中国市場への期待度はかなり大きかった。そこへ来ての規制の動き。今後は、中国での展開を見越して、暴力行為やエロ、体制打倒などの要素を含まない作品づくりというのもひとつの戦略となってくるでしょう」(アニメ業界関係者)  紅いマントを翻した習近平そっくりのキャラクターが、汚職役人を次々と失脚させるような日本アニメが誕生する日も近いかもしれない!? (文=牧野源)

40年前の腐乱肉を再利用!? 肉食化が進む中国の食卓に「キョンシー肉」が流通中

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 中国でまた、食の安全を大きく脅かす問題が発覚した。6月、海関総署(中国税関)による一斉摘発が行われ、冷凍肉の密輸業者21グループのメンバーを逮捕。押収された冷凍牛肉、冷凍鶏肉(脚)、牛と豚の加工肉食品は全部で10万トン以上にも及び、末端価格は30億元(約600億円)にも達したという(「新華網」6月23日付)  この冷凍肉の何が問題なのかというと、なんと30年、40年前に屠畜された肉も含まれるというのだ。さらに疫病発生地域から密輸されたものもあり、こうした数十年前の肉が化学薬品漬けにされて“見た目は新鮮な肉”としてスーパーや商店に並ぶのだという。
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 6月1日に長沙税関が摘発した事件では、3,000平方メートルもの広さの倉庫にあった密輸された冷凍の牛肉、鴨の首肉、鶏脚など800トン余り(末端価格約2億円)が押収されたが、これらは湖南省内14の市区を中心に全国で販売されていたという。押収された肉はいずれも生産年月日が20~40年前のもので、中国メディアは専門家の話として「冷凍肉は見かけではその古さは判別しづらいが、一旦解凍されるなどしており、細菌が異常繁殖している可能性もある」というコメントを紹介し、注意を呼びかけている。  こうした“肉年齢”が数十年になる冷凍肉の中には、一度腐乱したものを再度冷凍したものもあり、中国では「ゾンビ肉」「キョンシー肉」として話題に上っている。上海市内で日本料理店を営む日本人オーナーは言う。
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「経済成長で人民の肉食化が進み、中国は一転、豚や鶏、牛などの輸入国になった。それでも肉の価格は上昇する一方で、結果、数年前に話題になった偽装肉が流行したんです。当時はネズミの肉を羊肉に偽装したり、キツネ肉を豚肉に偽装した事件もあった。偽装肉は摘発が進み、少しは減ったようですが、代わりに出てきたのが格安の輸入冷凍肉です。南米やアフリカ、中東などから輸入された肉の中には、怪しいものもたくさんあるようです。鶏脚や牛豚の内臓系などは、アジア人以外はあまり食べないので、廃棄された古い肉が集められ、現地ブローカーを通じて中国へ密輸されるそうです。私の店にもたまに怪しい業者が営業に来ますが、価格が3~5分の1と格安で、理由を聞くと『アフリカ産の冷凍肉だ』って言ってました」  中国税関が摘発した密輸冷凍肉の産地は、オーストラリアやニュージーランド、ウルグアイ、アルゼンチン、カナダ、コスタリカ、チリ、ハンガリーだったと発表している。冷凍肉は中越国境からハンドキャリーで密輸されることが多く、運搬中に溶けてしまったものを中国内で再び冷凍・薬品処理して出荷される。 「屋台や安い食堂に行くと、変色した固くてマズい肉と出くわすことがありますが、違法冷凍肉を使用しているんでしょう。一般人にはあまり見分けがつかないので、注意が必要です。こうした肉が加工食品になって、日本に輸入されている可能性もゼロではありません。こっちでは新たな食の危険として社会問題になっています」(同)  数十年の時を経て、蘇った「キョンシー肉」。日本に流入していないことを祈るばかりだ。 (取材・文=金地名津)

90后はバカすぎる!? 中国「おっさんJD詐欺」15人の女子大生から700万円騙し取る

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こちらが逮捕されたおっさん。まったく冴えない風貌だ……
 北京市内にある房山裁判所に出廷した40歳の男性――決してイケメンとはいえないこのおっさんは、SNSを使って、なんと15名もの女子大生から35万元(約700万円)ものカネを騙し取っていた。 「新京報」(6月17日付)によると、被告男性は2010年からの4年間で、少なとも15人の女子大生を騙し、総額約700万円を振り込ませていたという。当局の調べによると、男性は中国版FacebookともいわれているSNS「QQ」を利用し、多くの女子大生にメッセージを送信。北京大学と清華大学で修士号を取得し、海外ブランド品などを扱う会社を経営しているなどと学歴や身分を詐称していたという。  実際に男性の話を信じてしまった女子大生たちは、男性から「会社の運営資金や会社の負債返還の名目でお金が必要」と言われ、振り込んでしまった。なんとも古典的な“なりすまし詐欺”だが、男性は「女性たちは自分に対し恋愛感情を持っており、あくまで彼女たちの自らの意思で金銭を送ったのだ」と法廷で開き直っているという。また集めた金の大半はすでに返還しており、無罪を訴えている。  ネット上とはいえ、40歳の男性が複数の女子大生の恋愛感情を利用して、金銭を受け取ったこの事件に、中国のネットユーザーたちの間では熱い議論が交わされている。 「こんなツラしたおじさんですら女子大生を虜にしてるというのに、俺は……。教えを請いたい(笑)」 「90年代生まれの中国の女子大生は、もしかしたらバカなのかもしれない」 「女子大生を虜にするおじさんか。愛の伝道師として講師をしていただきたい」
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90后の女子大生たち(写真はイメージです)
 似たような事件はまだある。「新浪新聞」(5月26日付)によると、重慶市の男性が「微博」(中国版Twitter)のチャット機能を利用し、2年間で13人の女性から20万元(約400万円)を騙し取ったという事件が発覚。詐欺を行った男は自らをがん患者と偽り、治療費などの名目で女性たちからお金を振り込ませていた。こちらも、女性の恋愛感情につけ込んだ犯罪だった。  それにしても、中国では、若い女性はなぜこんなおっさんに騙されてしまうのか? 大連市在住の日本人不動産コンサルタントは、こう証言する。 「経済成長の鈍化で、ただでさえ拝金主義なのに、90后(90年代生まれ)の若い女たちは輪をかけて男を露骨に金持ちかどうかで値踏みする。年の差10歳以上のブサイクなおっさんでも、カネさえ持っていれば飛びつくんです。ところが、中途半端に大学に進学した世間知らずの地方出身者は、正直アタマが悪いので、こうした詐欺にどんどんひっかかる。私の知り合いの40代後半のハゲ上がったおっさんも、友達にアウディを借りて『会社社長』を騙り、いつも女子大生とタダマンしてますよ」  振り込め詐欺の被害が昨年500億円を超えた日本だが、お隣の中国も、事情はそう変わらないようだ。 (取材・文=青山大樹)

“精神疾病リスト”除外から15年 中国初「同性愛者不当解雇裁判」の行方

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ネット上にアップされた穆易さんと男性のトラブルの様子
 中国で、「精神疾病リスト」から同性愛が除外されておよそ15年。文化革命以降、1996年までは罪として取り締まり対象だった同性愛者は、いまや全国に5,000万人とも、それ以上ともいわれている。そんな中国で今、職場における同性愛者差別に対する最初の判決の行方に注目が集まっている。  原告は、深セン市に住む30歳の男性、穆易(ボクエキ)さん(仮名)だ。彼は、勤務していた会社から、規律違反を理由に解雇を言い渡された。その後、会社との話し合いの中で、彼が同性愛者であることが解雇の決定的要因であることがわかった。これを人権侵害として、同市南山区の地方裁判所に告訴したのだ。  穆さんが同性愛者であることを会社が知った経緯は、なんとも中国の世相を反映している。
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会社の不当解雇を訴える穆さん
 穆さんは昨年、男性同性愛者専門(ゲイ)の出会い系アプリを利用して知り合った男性とホテルの一室で落ち合った。  ちなみに中国国内では、ネットを介したゲイ同士の手軽な出会いが、HIV蔓延の一因となっているという指摘もある。国家衛生・計画生育委員会によると、HIV感染者とエイズ患者の数は昨年1年間で10万4,000人増加。さらに性行為による感染者のうち、約75%が同性愛者であり、15~19歳の男性が特に多いとしている。  しかし、穆さんと男性が性行為に及ぶことはなかった。現れた男性の容姿に落胆した穆さんは、すぐにその場を後にしようとしたのだ。すると男性はタクシー代を要求。ホテル前の路上で、警察も出動するトラブルへと発展したのだ。さらに、この一部始終はその場に居合わせた人によって撮影されており、動画はネット上で拡散。穆さんの会社関係者も知るところとなったわけだ。  第一審では「解雇が同性愛差別によるものであることを証明するに至らない」と、穆さんの訴えは棄却されている。穆さんはこれを不満として控訴。現在、第二審が進められている。  中国の民事裁判は二審制を採用しており、次に出される判決が、中国の職場における同性愛者差別に対する最初の判例となることになる。
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ミュージックビデオに「小紅帽」の名前で登場した穆さんのトラブルの相手。歌詞は、騒動を揶揄するような内容だ。
 さらにこの一件には、こんなサイドストーリーも用意されていた。穆さんがトラブルとなった相手の男性だが、ネット上に拡散した動画の中で、オネエ言葉でまくし立てるキャラクターに人気が集まり、芸能界デビュー。現在はプロダクションに所属し、歌手としてミュージックビデオにも出演しているという。  しかし同じトラブルの当事者で、片やクビ、片や芸能界デビューとは皮肉すぎる。

「中国で働いたほうが稼げる?」問題山積みの外国人技能実習制度、儲かるのは仲介者だけ!?

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中国で技能実習生として採用され、日本へと向かう一行
シンガポールの中国語新聞「聯合早報」は6月8日、「週刊朝日」(朝日新聞出版)の記事を引用し、技能実習生として来日し、地方で働く中国人女性たちの多くが虐げられた生活を送っていると報道。実習受け入れ先で奴隷のように虐げられ、レイプされた女性実習生までいるという内容は、中国のネット上でも反響を呼んだ。   この報道では、受け入れ側である日本の体制が一方的に非難されているが、中国人実習生に頭を悩ませている受け入れ企業側も少なくない。 「中国人実習生の途中帰国が相次ぎ、受け入れ先の痛手となるケースが増えている」  そう指摘するのは、外国人技能実習制度を管轄する国際研修協力機構(JITCO)の関係者で、中国人実習生の世話役を務めてきた男性だ。  その背景にあるのは、ここ数年で急激に進んだ円安だという。 「実習生に対する最低賃金の全国平均は、昨年9月の段階では時給780円で、生活費などを引くと実習生の手元に残るのは、年間平均して100~150万円ほどです。実習期間は最大で3年ですが、それを満了した場合、中国側の仲介者である送り出し機関に支払う支度金、100~160万円を差し引いても、300万円ほどを持ち帰れる計算となります。しかし、円安人民元高が進んだことで、人民元換算の価値は3年前に比べて4割近く目減りしている。また、中国の平均給与も上昇していることから、『こんなことなら、中国で働いておけばよかった』と後悔している実習生も多い。数カ月間を実習生の教育に費やし、やっと戦力になると思ったら途中帰国されてしまっては、受け入れ先にとって損失。さらに、帰国しないとしてもやる気を喪失してしまう実習生も多く、深刻な問題となっています」(同)  受け入れ先に対し、「外国人実習生を安価な労働力と見なしている」という批判が向けられることもしばしば。しかしこの男性によれば、「実習生が受け取る賃金が時給700~800円であっても、実習生受け入れまでに必要な諸費用を含めると、受け入れ先の負担としては実質時給1,000円くらいになる。それに加え、実習生をつなぎ留めるため、国の家族と連絡が取りやすいようにネット環境を無料で提供したり、毎月一度郊外から市内へ焼き肉の食べ放題に連れて行ったり、実習生が誕生日の時にはケーキを用意したりする受け入れ先まである」(同)という。  中国人実習生にも日本の受け入れ先にも難点の多い同制度だが、「約200ある中国側の送り出し機関の利益は、実習生1人当たり40~60万円とホクホク。賄賂を受け取って実習生を採用しているところもあると聞く」と男性。本来、なんのための制度なのか、再考が迫られている。

いったいどうやって渡るの!? 中国で複雑怪奇な「殺人横断歩道」が出現!

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 中国東部にある安徽省蕪湖市に、なんとも複雑怪奇な横断歩道が出現した。写真を見ていただければわかるように、大通りの交差点のど真ん中を分断するように1本の横断歩道が渡され、その両端から線香花火のように四方に白い線が散らばっている。
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交差点を上から見たところ
「いったいどうやって渡るんだ……」 「目がクラクラする」 「ここを通る運転手は混乱するんじゃないか?」  交差点の写真を見たネット民たちからは、驚きの声が上がっている。  ちなみに、この交差点での交通罰則ルールも変わり、赤信号で交差点に入ると6点の減点、車線から外れて走ると3点の減点になっている。赤信号無視はともかく、車線から外れるなと言われても、目の前は線ばかりで、運転手としてはかなり注意して運転しないといけなくなりそうだ。
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描かれた矢印の方向にしか車は進めない
 警察によると、この新たな交差点はラッシュアワーのピーク時の渋滞を緩和するために行った処置で、大通りを走る車は交差点で直進か右折しかできず(中国は、日本と逆の右側通行)、路地から交差点に入る車は右折しかできないようになった。つまり、路地からの車が大通りを横断することがなく、車の通行を滞らせがちな左折もできないので、その分、渋滞の原因が少なくなるというわけである。  それはそれでよしとしよう。でも、この横断歩道を渡る歩行者は、いったいどうすればいいのだろうか?  まずは歩道から両端の三角形部分まで渡り、それから大通りを渡るということまではわかる。しかし、写真で見る限りでは、歩道から三角地帯に渡る横断歩道に歩行者用信号が見当たらない。これでは、歩行者はいつまでたっても渡れない。中国では、「歩行者優先」という概念は運転手の頭の中に存在しないのだ。  中国には、いったい誰が考えたんだと頭をひねりたくなる交差点がほかにも数多くある。
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今年3月に湖南省チン州市にできた交差点。横断歩道の真ん中に花壇! 向こう側に渡れないよ……
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福建省アモイ市で。人の侵入を阻む横断歩道。そこには柵があった
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甘粛省蘭州市で。道路を渡ったら山を越える。まるでフィールドアスレチックのような横断歩道
 それ以外では、6年前の2009年に四川省成都市に「愛の横断歩道」と名付けられた横断歩道が登場。紅白の線にハートマークとI LOVE YOUの文字が書かれ、ここで結婚写真を撮るカップルも多かった。
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写真撮影をするカップルのために、警官まで動員して交通整理
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見るも無残な現在の「愛の横断歩道」。ここで結婚写真を撮ったカップルたちが、こんな状態になっていないことを祈るばかりだ
 中国語で横断歩道のことは「斑馬線」、つまり「シマウマ線」というのだが、中国の横断歩道は、アフリカの大地を駆け回るシマウマのごとく、当局のお役人がテキトーかつ自由奔放に書けるものなのかもしれない。 (文=佐久間賢三)

「おっぱいにも休日を!」中国OLに“金太郎ルック”がブームの兆し!?

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 「金太郎」のコスチュームとしておなじみの腹掛けが、中国で話題となっている。  6月12日、浙江省杭州市にある宋代文化のテーマパーク「宋城景勝区」で、「ピンクリボン活動」(乳がん予防の啓蒙活動)の一環として、従業員たちが大胆な行動に出た。なんと、女性従業員たちが全員「おっぱいに休日を与えよう!」と、金太郎そっくりな格好で出勤してきたのだ。
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出勤風景のようだが、さすがにこの格好で家から来たのではないだろう
 気になる腹掛けの下は、なんとノーブラ。女性職員たちにとって快適な装いで、病気になるリスクを低減し、さらに中国古典文化の美を自然に表現しようというのが行動の目的とのことだ。毎日ブラジャーをつけている女性は、つけていない女性に比べて乳がんになるリスクが高いという研究結果もあるのだとか。  ネット民たちは「史上最強の福利厚生だ!」とざわめき立っている。
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男性従業員にまで着させるのは余計だろう……
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これが水上公園のポスター。これはこれで楽しみだが
 ただ、同テーマパークが公表した写真には、腹掛け姿の男性も写っており、真の目的は謎である。   この腹掛け、中国語では「肚兜」といい、中国の伝統的な下着の一種である。その歴史をさかのぼると、神話時代にまでたどり着くのだという。  さらに19日から8月末まで、同テーマパーク内で「肚兜vsビキニ」なる腹掛け美女とビキニ美女が共演するイベントも開催されるといい、なぜか金太郎ブームをゴリ押ししようとしている。もしかすると、同テーマパークの社長のただの趣味なのかもしれない。  ちなみに、同テーマパークの責任者はマスコミの取材に答え、「女性従業員たちのおっぱいに休暇を与え、彼女たちが心身の健康を維持し、さらに仕事で頑張ってもらえることを望む」と語っている。   (文=佐久間賢三)

美女はどこ? 「ミスコン史上、最も醜い」ミス香港候補者たちに大ブーイング!

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予選会場に現れた出場者たち
 6月11日、香港で美貌を極める……はずの参加者134人が一堂に集まり、「ミス香港」の第一次予選大会が行われた。主催するテレビ局がFacebookで参加者たちの写真を一挙掲載したところ、現地のネット民たちからは非難轟々の声が。 「今年はひどいな。見てびっくりした」 「きっと今回のスローガンは、“内面を重視!“なんだろうな」 「(参加者は)どこからその自信が出てくるんだ?」 「次回は書類審査で選んでから出してくれ。ミス香港のイメージがぶち壊される」 「ミス香港史上、最も醜い年。顔もボディもすべてダメ」 「街中で適当に選んで連れてきたほうが、まだマシかも」 とまあ、言いたい放題。  香港紙「明報」の報道によると、1,000人を超える応募者の中から書類審査により約200人を選出。第一次予選の会場に現れたのが、そのうちの134人だったという。それなりに選ばれた女性たちだったはずなのだが……。  あまりの批判の多さが影響したのか、掲載の翌日には、134人分あった写真の多くが削除され、残っていたのは89人分のみとなる始末に。
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えっと……なんの出場者だったっけ?
「最近はみんな化粧がうまくなってきたし、イマドキな顔の子も増えていますが、ほんの20年ほど前まで、香港に美人なんてほとんどいなかった。それはすぐお隣の広東省も同じ。要は、広東人に美人は少ないんです。だから最近は、ちょっとでもきれいな子がいると、すぐにモデル事務所などが囲い込んでしまい、ミスコンには出てこなくなってしまう。最近のミス香港では、大陸出身の子が幅を利かせていることが多いですよ」と、香港で30年以上にわたりビジネスを行っている日本人男性は言う。  しかも、香港女性はたいして美人でもないのに、超タカビーなケースが多いのだとか。 「香港も、かつては移民都市で男性の数が圧倒的に多く、数少ない女性は女というだけでモテた。そんな経緯があってタカビーな女性が多いのですが、最近は大陸の中国人女性と結婚する香港人男性が増えてきたんです。それでさすがに香港人女性もこのままではマズいと気づいたのか、優しい女性も少しは増えました(笑)」(同)  非難轟々の今回のミス香港候補者たちだが、美人がまったくいないわけではない。ネット民たちの間で一番人気なのが、英語名ルイーザこと麦明詩さん(23歳)。昨年、英国ケンブリッジ大学の法学部を卒業したという、ミス香港にふさわしい才女だ。  結果はもはや“鉄板”状態の今年のミス香港だが、毎年、候補者の悪いウワサがマスコミに流れて世間を騒がすのが“恒例”となっており、もしかしたら、何かこれから大どんでん返しが起こるかもしれない!? (取材・文=佐久間賢三)

夫の出張にコンドームを持たせる!? 中国メディアの「日本人妻」イメージが時代錯誤すぎる!

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 日本では、上戸彩主演のドラマ『昼顔』(フジテレビ系)の影響で、不倫や浮気をする女性を指す“昼顔妻”という言葉が頻繁に使われるようになった。貞操観念などという言葉は、もはや死語になってしまったのかもしれない。  しかし、中国人は日本人女性に対して何か特別な思いがあるようだ。「網易新聞」(6月13日付)に、ある興味深い記事が掲載された。「日本人の妻たちの驚きの家庭観」と題された記事がそれだ。  中国の一般家庭において、夫や妻の不倫や浮気が発覚した場合、家庭は間違いなく崩壊するという。しかし、日本人の妻は夫の不貞行為に気が付いても、決して相手を責めることはないと解説している。同紙の分析によると、これは昔からの日本の家庭文化が影響しているという。 ■日本の文化では、妻は夫に対して、また女性は男性に対して全身全霊で尽くし、男性のために一切の犠牲も厭わないのが美徳とされている  戦前の日本ではこのような家庭は多かったかもしれないが、現在ではそれほどでもない気もするが……。 ■日本の男性は愛人がいる人が多いが、苦楽を共にした妻を捨てるようなことは絶対にしない。妻もそれを知っているので、一度や二度の浮気で夫を責めることはない  日本人の女性は、とにかく男性に尽くすという幻想を中国人は抱いているのかもしれないが、最近の日本では熟年離婚が増加していることや、その離婚の原因の多くが不貞行為だということは知らないようだ。 ■夫が仕事の出張などでしばらく家を空ける時は、夫のために十分なほどのコンドームを持たせる  これを書いた記者出て来い! こんな妻、世界中探してもいないよ! ■夫の愛人に子どもができた場合、夫はこの愛人を自宅に連れて帰るという。しかし、もちろん正式な家族としてではなく、使用人として自宅に置いておくのだ  恐らく、妾のことを言っているのだと思われる。現代ではあり得ない話だ。 ■金銭的に、そこまでの余裕がない男性は芸者と遊ぶ。これは妻も公認で、妻も進んで家計からの支出を許す  げ…ゲイシャですか? 日本人妻のイメージがまるで明治時代なんですが。 ***  このようは日本人妻に対するイメージは、現代とは大きくかけ離れている。しかし、中国人の中で日本人女性が男性に尽くすというイメージはことのほか強いようだ。「微博」(中国版Twitter)には、この記事に対して、さまざまなコメントが寄せられた。 「俺には日本人の友達いるけど、こんな話聞いたことないぞ! 書いた奴は、100年くらい前の日本のこと言っているんじゃないのか?」 「男が浮気しても、本当に日本の女性って許してくれるの? やっぱり日本はすごい!」 「中国ではありえないな。もし俺が浮気したら彼女に殺されちゃうよ」  中国では、たびたび日本に対する誤った情報がメディアで紹介されることがある。今回紹介された記事も、まさに明治時代の日本のイメージだ。もしかしたら、中国人男性の理想の女性こそ、明治時代の日本人女性なのかもしれない。 (文=青山大樹)