抗日戦争勝利70周年を前に国内大混乱中! 大規模“反日”デモも準備着々……

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「抗日戦争勝利70周年」を祝う閲兵式が9月3日に行われますが、それに向けて、中国国内は慌ただしくなっています。  中国の入学式は日本と違って9月初旬からなのですが、BBCの報道によると、中国共産党中央宣伝部は、全国の大学や高校、中学校、小学校に対して「入学初日の授業では昔の日中戦争を忘れてはならぬ国の恥として教え、愛国主義や愛党精神を再び強化するように」と通達したようです。70周年の式典を機に、国を挙げて反日精神を叩き込もうというわけなのでしょう。  また、この式典においては、北京の日本領事館前で反日デモをやろうという動きも盛り上がっています。このデモのターゲットとなる日本の行いは、以下の3つです。その1、安倍首相が閲兵式に参加しないこと。その2、日本政府が、出席を表明した国連事務総長の潘基文氏を叩いたこと。その3、天皇が謝罪の表明をしていないこと。  中国ではデモが法的に禁じられていますが、この事前の動きが全く取り締まりを受けていません。中国政府公認のデモなのです。9月3日に大規模な反日デモが起こる可能性は高いといえるでしょう。  そして現在、天安門広場の近辺では厳戒態勢が敷かれています。  広場周辺の数十キロは封鎖され、立ち入り禁止となりました。その区域には立ち入ることができないため、タクシーもバスも目的地に向かうためには大回りしなければなりません。  悲惨なのは、その封鎖区域内に住んでいる人たちです。コンビニもスーパーも営業していないため、その外の地域へ買い出しに行かなければならないのですが、周辺のセブン-イレブンなどには大量の人々が行列をなしており、まるで大震災で物資が不足しているような事態となっているのです。  さらには、テロに利用されたらまずいということで、ガソリンスタンドが広い範囲で営業停止となりました。北京市内で中華包丁を購入する際には、申請の用紙に記入し、身分証を提示しなければならないとも定められました。その用紙には民族名も記入しなければならないため、ウイグル人だと購入を断られる可能性もあるでしょう。封鎖区域の周囲のレストランで食事をする際にも、身分証を提示しなければなりません。  今回の式典は、中国のメンツをかけたものなので、北京市内の大半のレストランが、ご飯を炊く際には薪を使用してはならないと通達され、政府の役人によって、かまどに封印の紙が貼られていきました。せめて式典の間ぐらいは北京の空気をきれいにしようという思惑のようですが、これは意外と効果があったみたいで、確かに最近の北京の空は少しきれいになったようにも思えます。  現在、ヘリコプターと戦闘機のリハーサルも頻繁に行われていますが、市民がそれを撮影してネット上などに投稿しようものならば、すぐに削除されます。現場でも多くの赤い腕章を付けた婦人風紀委員が監視していて、写真を撮る人々を注意します。中国機関メディアの正式報道以外は、報道してはならないのです。実はこのリハーサルによって一機のヘリコプターが墜落していますが、それはすぐさま報道禁止となりました。  こうした情報統制をはじめ、市民の生活を顧みない営業停止措置に対しては、国民から多くの批判の声が上がっています。 「この抗日戦争勝利70周年イベントは、反ファシストに対する勝利イベントのはずだ。なのに、中国政府がやっていることはファシストそのものだ!」  といった皮肉めいた批判が渦巻いています。全くその通りで、おかしな話です。  では肝心の閲兵式の様子はどうかというと、テレビの訓練の報道を見る限りでは、それはそれは立派なものです。兵士たちは一列に並んでいるのですが、その立っている位置は1センチたりともズレがなく、身長もデコボコではなくてぴったりと揃っているのです。見事なまでの統制です。実は、全員が揃うように、並んでいる列の前には細い糸が引かれていたようです。  さらに、そこには女性兵士も混じっていますが、その胸の部分だけを切り取った写真がネット上にアップされたところ、ネット住民たちの驚嘆を呼ぶこととなりました。なんと、バストのサイズもぴったりと揃っていたのです。こんなところまで統制するとは、中国共産党の力は恐るべしといったところです。ネット上では「そんなバカバカしいところに細かくこだわって、なぜ、天津爆発事件の死者数が適当なのか?」という声が上がっています。  こうして全体主義国家の威信を見せつけるべく準備が進められている式典ですが、天津爆発事件や株価暴落など、きな臭い空気が蔓延している国内においては、それが無事に執り行われるかどうかは全く保証がありません。異様な緊迫を孕んだまま、その日を迎えようとしています。
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●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>

ウォシュレット・炊飯器の次はランドセル!? 中国ネットショップで大ヒットも、メディアは一斉批判

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日本式のランドセルを背負う中国の小学生たち
 中国人の日本での爆買いターゲットは今、ウォシュレットや炊飯器からランドセルに移りつつあるようだ。「1個10万円もする日本の小学生用のカバンが、中国のネット上で飛ぶように売れている」と、「解放網」(8月25日付)ほか、多くの中国メディアが取り上げた。  同記事によると、中国の子育て関係のウェブサイトでは「自分の子どもの小学校入学にあたり、手数料が高くてもいいから、日本からランドセルを買ってきてほしい」という親が多いという。また、日本へ旅行に行った人のコメントとして、ランドセルを1人で2~3個買っている中国人旅行者を大勢見かけた、という声を載せている。  真偽を確認すべく中国最大級のショッピングサイト「淘宝網」で「日本 カバン」と中国語で検索してみると、早速ランドセルが大量に見つかった。価格帯は6,000~1万5000円、2万6,000~3万4000円、12万円台、最高級となれば60万円以上と幅広い。安いほうは、日本輸出用の正式な(偽物ではない)中国製商品とうたっており、2万円以上のものは日本から買い付けてきた商品と表示している。  販売実績を見てみると、2万円以上の商品はまったくといっていいほど売れた形跡がないものの、6,000円以下のランドセルは複数のネット店舗でいずれも300個ほど、多いところでは800個以上も売れていた。そして購入者の評価のほとんどが「見た目がいい。丈夫でしっかりしている。子どもが大喜びした」と大満足の様子。  ほかにも、一見してランドセルだが、ベルトが布製の中国産商品が2,000~4,000円くらいで売られており、こちらも複数のネット店舗で300個ほど売れている。「10万円のランドセルが中国のネット上で飛ぶように売れている」かどうかは疑わしいが、日本でランドセルが爆買いされていること、ランドセルおよびランドセルに似せた商品が中国で人気なことは確かなようだ。  筆者の友人の40代の中国人女性に聞いてみると、以下のように語ってくれた 「日本の小学生のあのカバン、いいよね! 自分の子どもはもう大きいけど、子どもが小学校に上がる年なら買ったと思うわ。子どもたちはもちろん、親世代が日本のアニメを見て育っているでしょう。“あのカバンだ!”って感じよ。10万円は高すぎるけど、もう少し安ければね」
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中国ショッピングサイトで販売されている日本製ランドセル
 そんな風潮に対して、前掲の記事では「日本のランドセルは、想像するほどいいもんじゃない」と複数人の意見としてランドセル批判を展開している。要約すると、本革と金属で出来ているから重いし硬い、形が固定されていて見た目ほど入らない、鉄板を背負って通学する必要はない、といったもの。また、上海のある小学校の教員の意見として「私たちの学校の机にはあんなに厚みのあるカバンを置くところがないし、フタを開ける時も場所を取るのですごく不便」と、学校側の都合まで出して批判している。  カバンひとつにこれだけ批評的な意見が寄せられるのも、ランドセルが中国でいかに潜在的に人気があるかの証拠といえるだろう。記事全体への書き込みには「日本のバカみたいに高価な商品を喜んで買っている中国人が情けない」といったものが700ほど並んでいる。  中国の景気の落ち込みが顕著になってきたが、投機目的でのランドセル爆買いの風潮はしばらく続くかもしれない? (取材・文=ルーシー市野)

お相手はいったい……? 中国の女受刑者、収監を逃れるために10年で14回妊娠

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横顔だけから判断すると、そこそこ美形の女性にも見える
 当局による人口抑制策のもと、中国で日常茶飯事となっている妊娠中絶だが、こんな悪用例が話題となっている。  新疆ウイグル自治区ウルムチ市で、汚職の罪により無期懲役の実刑判決を受けた女性受刑者が、この10年で14回も妊娠と中絶を繰り返し、刑務所への収監を逃れていたというのだ。中国の法律では、妊婦は刑務所に収監できないと定められている。  この女性受刑者は、2005年に無期懲役の判決を受けた時には妊娠していたため、裁判所は法律に基づいて彼女の収監を先延ばしにして、しばらくは刑務所外での服役とすることにした。  だが、その後になって刑務所に送られると、彼女は看守にまた妊娠していると告げ、それにより収監されないことが決まると、中絶したという。そして、体が癒えて収監される時にまた妊娠。これを14回も繰り返し、そのうちの1回はウソの妊娠だったが、残りの13回は本当に妊娠していたという。  そして、最近になって同市の司法局が、法律の隙間を突いて収監を逃れている彼女の手口に気づき、裁判所に対して収監を執行することを提案。判決から10年たって、ようやく収監されたのだった。
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最近の女性刑務所の室内。意外に快適そうだが、撮影用モデルルームの可能性も
 この女性受刑者は現在39歳だというから、有罪判決を受けたのは29歳の時。汚職で無期懲役とはかなり厳しいが、政府高官が何百億もの賄賂を受け取っていたというのなら話もわかる。だが、わずか29歳の女ができる無期懲役クラスの汚職とはいったいどんなものだったのだろうか?   そしてもうひとつ、いくら刑務所外での服役とはいえ、無期懲役犯である。まったくの自由ではなく、常時監視されていたはずだ。そんな中、妊娠に至る“行為”はどうしていたのだろうか? もしかしたら、お相手は監視係だった……というのは考えすぎか。 (文=佐久間賢三)

中国政府の「安倍談話」批判はヤラセ!? 9.3抗日戦争勝利70周年を前に揺れる屋台骨

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 先日の安倍首相の戦後70周年談話は、中国でも大きく報道され、ネット上では「不誠実」「反省していない」という声が多く上がりました。「子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」という、安倍さんの言葉に対する反発です。ですが、このように批判の声が大勢を占めている状況は、一般の中国人の感覚からすると違和感も覚えました。 「そりゃ、全然関係のない子どもたちの世代が謝る必要はないよな」   というのが、僕や、僕の周りにいる中国人の意見だったからです。もちろん、戦争の歴史は日本にずっと直視してほしいとは思っているけれども、別に謝罪は求めないというのが、一般の中国人の感覚です。  なのに、なぜネット上でこれだけ批判の声が渦巻いたかというと、そのネット上の声は、「五毛頭」と呼ばれているネット工作員が大量に書き込んでいる可能性があるからです。五毛頭とは、ネット上で政府の代弁し、ひとつの書き込みごとに0.5元(約10円)もらえるという裏バイトのこと。その実数は知られていないものの、何万人という数の五毛頭がはびこっているともいわれています。  最近、中国政府は日米に対する反発を強めており、それに比例して、政府が五毛頭に指令する日米憎悪の書き込み案件の数も増加しているものと思われます。ネット上では、中国国民に対する「反米反日」洗脳が日々行われているのです。安倍談話などは、まさに五毛頭にとっては格好の攻撃材料といっていいでしょう。なお、五毛頭ではない、一般の中国人の感想の中には、以下のような書き込みもありました。 「いつまでも日本人の謝罪を求める中共政府。天津爆発事故に対しては、誰か謝罪しますか?」  天津爆発事故に関しては徹底した情報統制により、国民はフラストレーションを募らせています。「安倍談話の批判をする暇があったら、おまえら(政府)のほうこそ、天津爆発事故のことを俺たちに謝れ」というのが、中国国民の本音です。  さて、そんな国民に対してまったく誠意のない中国政府がいま一番力を入れているのが、9月3日の抗日戦争勝利70周年イベントです。その一環として『カイロ宣言』という映画が製作されているのですが、そのプロモーションビデオが公開されるや、中国全土から疑問の声が上がりました。そのビデオの中には、明らかな誤りがあったためです。  カイロ宣言というのは、第二次世界大戦中の1943年、ルーズベルト米大統領、チャーチル英首相、蒋介石主席などによって宣言された連合国の基本方針です。そこに、毛沢東は参加していませんでした。ですが、このプロモーションビデオや、映画のポスターでは、なぜか毛沢東が参加している体裁になっていたのです。  蒋介石率いる国民党は、現台湾の政府。片や毛沢東というのはご存じ、中華人民共和国の建国の父ですので、製作者からしてみれば、たとえ歴史がどうであれ、そこに毛沢東が参加していなければならなかったのかもしれません。ですが、普段から日本に対して「歴史を直視しろ」と言っているくせに、自分たちがやっていることがこれでは、「トホホ……」としか言いようがありません。    現在、ネット上では「カイロ宣言には誰でも参加できる」というアプリも開発されました。例えば、自分の写真などを入れてみると、カイロ宣言のポスターの中に自分の姿をアップすることができるという、映画をちゃかしたアプリです。僕のお気に入りは、北朝鮮の金正恩がポスターになっている画像ですね(笑)。  中国政府は、自身の正当性を示すために映画を製作したのに、これがキッカケとなって政府に対する不信感がますます募りかねない悪循環となっています。そして天津爆発事故や株価の下落、人民元ショックなども合わせ、中国はまさに崩壊の危機になっているのです。抗日戦争70周年を期に、そんな国内の不協和音の対抗策として、中国政府がさらなる反日や安倍談話バッシングに走ることは容易に想像がつきます。日本は、警戒を強めなければならないでしょう。
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●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>

「韓国にはダメダメな泥酔女が多い!?」中国圏SNSから流出した画像に、韓国ネット民が激怒!

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超ミニ漫酔女
 韓国のネットユーザーたちが怒りを爆発させている、2つのトンデモニュースがある。  ひとつは「超ミニ漫酔女(マンチュィニョ)」と題された動画(https://www.youtube.com/watch?v=eHt7vXb8L1s)だ。動画をクリックすると、ピンクのネオンで怪しげに照らされた薄暗い歓楽街の路地裏で、丈の短いミニワンピースを着た2人の若い女性が映っている。ひとりは泥酔して道端に倒れており、もうひとりは、その泥酔した女性を起こそうとする友人らしき女性だ。友人はなんとか泥酔女を抱えて歩こうとするが、数歩進むと倒れてしまう。そこで泥酔女は自力で立ち上がろうとするも、尻もちの連続。無防備に開いた股からパンツをのぞかせるが、まったくお構いなし。最後には友人は引きずろうとするが、微動だにしない。  もうひとつは「韓国クラブ漫酔女」とタイトル付けされた写真だ。写真は20代前半と思われる若い女性が、上半身裸になってクラブのステージに上がってダンスをしており、見るからに泥酔していることがわかる。「韓国の有名ホテルのナイトクラブで撮影された動画をキャプチャしたもの」という、丁寧な説明までついている。それどころが「韓国のナイトクラブではよくある光景。こういう女性たちをどこででも見ることができる」というコメントまであった。
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韓国クラブ漫酔女
 一見すると、2つともどこにでもありそうな泥酔画像だが、韓国のネットユーザーたちが激怒したのは、その流出元が中国圏のSNSだったから。2つの画像には「韓国にはダメダメな漫酔女が多い」「やはり韓国。漫酔女もスゴい」「韓国の女たちも大したことないな」など、韓国人女性たちを卑下する書き込みもぶら下がっていたのである。  そのため、韓国のネットユーザーたちも反感を抑えきれない。「民度が低い中国のヤツらに言われたくない」「中国の漫酔女のほうがもっとスゴいだろ」と、対抗心を剥むき出しにしているのだ。  ただ、その一方で「韓国の恥さらし」「国際的地位が落ちた」と嘆く声も多い。「韓国の女たちは本当に下流だ。地球上で最もだらしなく淫らだ」「この撮影場所、大邱(テグ)の歓楽街だろ? 撮影しているヒマがあったら、介抱してやれよ」と、自国の威厳を貶めた漫酔女や撮影者への怒りを爆発させている。女性蔑視の傾向が強い一部の韓国人男性たちが、自国の女性たちを“キムチ女”と呼んで卑下していることは以前にも紹介したが(記事参照)、「キムチ女たちは本当にいい迷惑だ。コイツらはどこに行っても人間のゴミだ。探し出して抹殺してしまえ」という書き込みまであったほどである。  一部のこととはいえ、淫らな女性たちによって中国にバカにされ、自国のふしだらな風紀の乱れを嘆き怒る韓国のネットユーザーたちの気持ちもわからないでもないが。

一体どんな着色料が……!? 話題騒然の中国KFC「キワモノバーガー」を食べてみた

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KFCが中国で限定販売しているキワモノバーガーのPOP。食欲がまったく湧かないので、ダイエットには最適!? 
 昨年、上海の食肉業者から納入された賞味期限切れの“ゴミ鶏肉”を使用していたとして、マクドナルドやピザハットとともに信頼が大きく失墜した中国ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が今月、起死回生の商品を投入したという。  その名も「ローズ・チーズ・ローストチキンレッグ・バーガー(玫瑰芝士烤鶏腿堡)」と「ブラック・ダイヤモンド・ベーコン・スパイシー・チキンレッグ・バーガー(黒鉆培根辣鶏腿堡)」。バラ色と黒という、商品写真からしてまったくもって食欲の湧かないこの商品だが、そこは全国に4,000店舗以上を展開する中国最大の外食チェーンだけに、自信があるに違いない。早速、実食してみた。
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両者の厚みの違いは、KFC的にはOKなのだろうか? ローズ・バーガー(左)が275万個、ブラック・バーガーが209万個の限定販売となっているが、売り切るには相当な時間がかかりそう。賞味期限切れにならないことを祈る!
 商品写真と実物が乖離しているのは中国のレストランではよくあることだが、ローズ・バーガーはかなり開きがあった。提供された商品は作ってからだいぶ時間が経過しているようで、パンはパサパサ。まるで蒸しパンのようだ。パンだけで食べてみたが、バラの風味はまったく感じられない。よくよく商品説明を見てみると、「ピンク色の美しい花をかたどったパンを焼き上げた」とあるだけで、バラを使用しているとはひと言も書いていない。味付けはニューオーリンズ風味となっているが、中の肉は、レギュラーメニューにあるニューオーリンズ・バーガーのそれそのものだ。そこに、マヨネーズがパンからはみ出るくらいふんだんにかけられ、世の中の健康志向とは真逆を行く高カロリーバーガーに仕上がっている。  ブラック・バーガーはパンがふっくらしているので幾分マシたが、メキシコ風のチリソースがたっぷり塗られ、辛いものが苦手の人にはきつい。中のフライドチキンは、やはり既存メニューのものを使っている。衣が厚くてかなり脂っこいのだが、ベーコンがプラスされることで、そのしつこさは倍増している。  ブラックはそれなりに好評のようで、品切れ店も多く、3軒目でようやくゲットすることができた。一方、ローズはどの店にも置いてあり、在庫がダブついているようだ。
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消費者離れにより空席が目立つKFCでは、子どもを利用した「納涼族」が急増中
 筆者が気になったのは、一体どんな着色料を使用しているのかということ。箱の容器には「天然の色」と強調されているが、本当かどうかは怪しい。食品不信高まる中国で、バラ色と黒というドぎつすぎる着色は、逆効果に思えるが……。  旧暦の七夕に当たる8月20日は、中国では「情人節」といわれ、男性が恋人に花やプレゼントを贈るバレンタインのような日。企業にとっては商戦となるわけだが、KFCはそこを狙って、この限定メニューを打ち出したようだ。しかし、KFCの店舗がロマンチックな場になりうるのだろうか? KFCによく行くという、日本人の主婦(36)はこう説明する。 「KFCの多くの店舗には子ども用の遊び場が設けられ、家のエアコンを使いたくない人が、子どもや孫を遊ばせながらダラダラと涼んでいる姿を多く目にします。子どもが騒いでも注意する大人は皆無で、恋人同士がロマンチックな時間を過ごす場所とは思えません」  ゴミ鶏肉事件以来、低迷を続けている中国KFCだが、今回の新メニューは起死回生に結びつくとは言いがたい。さらに気の毒なことに、中国では大した話題にすらなっていない。KFCの迷走は、しばらく続きそうだ。 (取材・文=中山介石)

拝金主義の中国でも純愛は健在!? 指輪を買うため20年間で小銭150キロためた男が、幼なじみにプロポーズ

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いい迷惑だったのは、一日中硬貨を数えさせられたこの宝石店の店員たちだったかも?
「大きくなったら、僕のお嫁さんにするよ!」  幼い頃、幼なじみの女の子と、こんな約束をしたことがある人もいることだろう。しかし、本当にそれを実現した人となると、ほとんどドラマの世界でしかあり得ないのではないだろうか?  「安徽商報」によると8月1日、安徽省阜陽市にある宝石店に一人の男性がやってきた。店に入ってくるなり、男性は宝石を見ることもなく店員にこう尋ねた。「ダイヤの指輪が欲しいのだが、硬貨で買うことはできるか?」  突拍子もない話に驚いた店員が詳しく話を聞いてみると、これまでに何軒かの宝石店を当たってみたがすべて断られ、わらをもつかむ思いでこの店に来たのだという。男性は、こう話した。 「幼い頃、よく一緒に遊んでいた幼なじみがいた。すごく仲がよかったものだから、近所の大人たちから、『大きくなったら、お嫁さんにもらったらいい』と冗談を言われたりしていた。それで20年前のある日、その女の子に言ったんだ。『今日からお金をためて、大きくなったら僕のお嫁さんにするよ』と。それから今までずっと、小銭をため続けてきたんだ」  その後、成長した2人は、学校や仕事の関係で離れ離れになり、会うのは春節で帰省した時くらいになっていた。しかし、この男性は昔の約束を忘れることなく、ずっと小銭をため続けた。  そして30歳となった今、ようやくチャンスがめぐってきた。相手の女性が、仕事の関係で地元に戻ってきたのだ。 「お金をためて君をお嫁さんにするっていう、20年前の約束を覚えている?」  男性は勇気を奮い起こして女性に告白した。
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世紀をまたいで集められた、膨大な数の硬貨
「今までずっと小銭をためていて、指輪も買えるくらいはある。結婚しよう!」  幼い頃の小さな約束をずっと守ってきたことに、相手の女性は感動して涙を流したという。  その話に感動した宝石店のマネジャーは、硬貨での支払いを承諾。男性は喜び勇んで、リヤカーに硬貨をどっさり積んで宝石店に持ってきた。その重さは150キロもあり、4人の従業員は丸1日かけて数えたところ、1万2,000元ちょっと(約24万円)に。8月4日、男性は無事にダイヤの指輪を買うことができたという。  新聞社の取材に答えた宝石店のマネジャーは「これは真実の愛の証。この150キロの硬貨は、当店の博物館に展示することにします」と答えている。  中国では拝金主義が進み、結婚相手には家と車を持っている男でなければ見向きもしない女性が多くなっている中、純愛はまだかろうじて存在していた──という、ちょっとイイお話なのだが、報道では宝石店の名前もしっかり出ており、ネット民たちからは店の宣伝目的のヤラセではないかという声も出てきている。  真相は確かめようがないが、やっぱり中国の人々は、もはや純愛など存在しないと思っているのは確かのようである。 (文=佐久間賢三)

みんなで飛べば怖くない!? 中国工場労働者が賃上げ求め「集団自殺」で脅迫?

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工場の屋上に並んだ若い男女。集団飛び降り自殺をほのめかしたが……。よく見ると、笑顔で談笑する若者も。本気じゃなかった?
 衝撃的なニュースが入ってきた。「騰訊新聞」(8月10日付)によると、浙江省嘉興市嘉善区にある経済開発地区内の某電子系会社の屋上に30人近い男女が集まり、何かを叫び始めた。彼らはこの会社で働く従業員だ。会社側との賃上げ交渉がうまく進まず、最終的に集団飛び降り自殺をほのめかし、賃上げ交渉を進めようとしていたというのだ。
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地元警察と消防隊が出動する騒ぎに
 現場には現地の公安や消防局、レスキュー隊なども駆けつけ、救助用マットを敷くなど、辺りは一時騒然としていたという。最終的に、会社の幹部や責任者が賃上げ交渉に応じること約束し、事態は収束した。  中国の経済成長を支えている工場労働者の労働環境は最悪だ。基本的に日本の非正規雇用と同様、期限付きの雇用契約となっているが、契約後に労働者にとって不利な内容に勝手に書き変えられてしまうことも少なくない。そもそも中国では労働組合が存在していても、機能している会社はごくわずか。さらに社会主義の名残から、社長でさえも組合員として入会できるのだ。これでは、組合が機能するはずもない。中国では雇用主に絶対的な権力があるため、賃上げ交渉を要求してくるような労働者がいれば切り捨ててしまえばよい、という考え方が一般的だ。
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事前の“告知”があったのか、多数のやじ馬が駆けつけたという
 今回の事件と似た事件が相次いで発生している会社がある。Apple製品などの生産委託を受けて急成長した富士康(フォックスコン)だ。50万人を超える中国人が作業員として働いているが、2010年頃から複数の作業員が自殺や自殺未遂をしており、10年だけで9名以上が自ら命を絶った。8月7日にも、鄭州市内の工場で28歳の男性が投身自殺していたのが発見された。自殺した作業員の一部には、労働環境や給料面に悲観していた者も少なくなかったとの証言もある。フォックスコンは以降、欧米などからも“自殺工場”と揶揄され、米Appleが公式にコメントを出すまでに至っている。相次ぐ自殺者により、フォックスコンは大きなダメージを負った。 「これまで工場労働者が待遇への不満を爆発させるパターンには、工場内デモ、破壊行為や工場幹部の軟禁・監禁行為などがあった。しかし、近年は治安悪化の要因になるので、当局はこれらを厳しく抑圧している。こうして最近のトレンドとして出てきたのが、集団自殺をほのめかす行為で、『飛び降りショー』と命名されています。今回の騒動も、労働者側の関係者が『微信』(中国版LINE)などで事前に拡散させたり、メディアに事前に伝えていたようです。本当に自殺してしまえば、ネットで一気に拡散し、会社側に批判が集中、ビジネスで実害が出ることになる。賢いやり方かもしれません」(現地駐在のビジネスマン)  ちなみに、現在の電子部品工場の労働者の一般的な月給は5~8万円ほどだという。4~5年前から比べるとおよそ1.5~2倍になったが、それ以上にインフレが進行しており、労働者の生活は困窮を極める一方だ。彼らのように命を懸けなければ、雇用主との交渉の場すら提供されない肉体労働者にとって、この国の労働環境は過酷であると言わざるを得ない。 (取材・文=青山大樹)

中国農村の子どもたちが、夏休みに北京の地下鉄で物乞いアルバイト「学費や生活費を稼ぐため……」

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背中に背負ったテープレコーダーから音楽を流し、マイクを持って歌いながら哀れみを請う母子
 中国の首都・北京の地下鉄では最近、子どもの物乞いが増えていると、複数の中国メディアが伝えている。この子どもたちのほとんどが中国内陸部にある甘粛省の山間部から来ており、7月になって学校が夏休みに入るとともに、母親と一緒に北京にやってきて物乞いをしてお金を稼いでいるのだという。 「そういえば、夏になってから地下鉄の電車内で物乞いをする子どもの数が増えましたね。下は小学校低学年くらいから、上は中学生くらいまで。一人だったり兄弟一緒だったり。母子でやっているのも見かけます」(北京在住の商社系駐在員)
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乗客の前でお辞儀をする女の子。しっかりと物乞いとしての訓練を積んでいるようだ
 地下鉄車内での物乞いというと、弱々しく歩いて乗客の前で立ち止まっては小銭の入った缶カラを振ってお金を要求し、無視されると悲しげに立ち去るというのが普通だが、この子たちのやり方はもっとアグレッシブ。座席に座っている乗客の前でお辞儀をしたり、ひざまずいたりして哀れさを演出。それでもお金を恵んでもらえないと、乗客の膝を抱え込み、お金をもらえるまで離さないという強行手段に出る子もいるようだ。
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同じ村から来た複数の母子が、助け合いながら物乞いをしている。20代前半の若い母親も多い
 北京の地下鉄では、今年5月から地下鉄内で物乞い行動をした者には最高で1,000元(約2万円)の罰金を科す規則が制定されたが、物乞いの数は一向に減る気配を見せないという。 「北京青年報」の報道によると、この子たちは親と一緒に北京に出てきており、中には3年連続して夏休みに北京に来ては物乞いをしている子もいるという。大人が物乞いで捕まると罰金を科せられる危険性があるが、子どもの場合、捕まってもすぐに無罪放免になることが多いからだ。親はその間、地下鉄路線内のどこかの駅で、子どもたちが稼いでくるのを待っている。  彼らは夏休みが終わって新学期が始まる頃には田舎に戻り、また学校に通い始める。いわば夏休みのアルバイトのようなものだが、遊び盛りの子どもたちが夏休みにこんなことをしなくてはならないのは、家が貧しいから。山間部の農村では、一家がやっと食べていけるくらいの収入しかない。そこで、子どもの学費や生活費を稼ぐために、夏休みになると母子で北京にやってきて物乞いをするのだ。
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こうされてしまったら、もうお金を渡すしか方法がない
 ただ、1日の稼ぎは50~60元(約1,000~1,200円)で、中には月に1万元(約20万円)以上稼ぐツワモノもいるというから、彼らにとってはなかなか割のいいアルバイトといえそうだ。 「都会に住んでいる子どもたちは、夏休みともなれば親に旅行に連れていってもらったりするのに、辺ぴな農村に生まれたというだけでロクに学校にも通えない子もいる。あまりにも貧富の差が激しすぎます。だからつい、物乞いの子にお金をあげたくなってしまうこともあるのですが、物乞いだけで1万元を稼ぐとか、お金は大人に巻き上げられるだけなんていう話も聞いているから、躊躇してしまいます」(前出・駐在員)  日本に来て爆買いしている中国人などというのは、ほんの一部の人たち。その豊かさが中国全土に行き渡るのは、まだまだ先のようだ。 (文=佐久間賢三)

“ニセモノ大国”中国についに出現! たった8万円で本物ソックリのニセ銀行を開設した男

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今回の事件の舞台となったニセ銀行。看板や掲示物も本物そっくりだ
 ニセ札にニセATM、ニセ大学、ニセ警察と、当サイトだけでも中国のさまざまなニセモノのニュースをお伝えしてきたが、ついにというか、やっぱりというか、8月に入ってニセ銀行のニュースが飛び込んできた。  中国東部にある山東臨沂市の田舎町で7月下旬、爆竹とともに「中国建設銀行」の支店が華々しくオープンした。中国建設銀行はメガバンクで、中国四大商業銀行の一つ。中国各地はもちろん、東京にも支店があり、香港市場に上場しているほどの大銀行だ。  オープンしてすぐに、地元の男性が事業費4万元(約80万円)を窓口で預けたのだが、後日引き出そうとすると、「今日は本店から金の供給がない」という理由で、金を受け取ることができなかった。  後日、どうしても金が必要になり、中国建設銀行の別の支店に行ってみると、4万元を預けた時の預り証がニセモノだったことが判明。銀行が警察に通報すると、田舎町の支店がニセモノ銀行であることが発覚し、オープンから半月とたたないうちに、支店長を名乗っていた男が逮捕されたのだった。
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窓口も本格的。中国の銀行の窓口は強盗対策のため、ガラス張りが基本
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ニセ銀行を開設して逮捕された男性。だまし取った4万元は被害者に返還したという
 警察がニセ銀行を調べてみると、銀行の看板から窓口、紙幣カウンター、パソコン、プリンター、監視カメラ、はたまた偽札を見分ける方法を伝えるポスターまで、素人には見分けがつかないほど本物の銀行とそっくり。  取り調べに対し犯人は、看板やハンコなどは手作りで、このニセ銀行をつくり上げるのに、たったの4,000元(約8万円)しか使っていないと供述。窓口にいた女性行員たちは犯人の娘とその同級生たちで、にわかには信じがたいが、彼女たちはてっきり本物の銀行に勤めているのだと思っていたという。  それにしても、たったの8万円でニセ銀行を“開設”できてしまうとは、さすがニセモノ大国である。  ちなみに、このニセ銀行で被害に遭ったのは、最初の男性たったひとりだったという。オープンした場所が田舎すぎて、金を預ける人がいなかったのだろうか。
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こちらは1月に事件となった南京のニセ銀行。制服姿の行員もそろえていた
 このようなニセ銀行事件は、実は今年1月にも南京で摘発されている。こちらはさらにスケールが大きく、1年間で約200人から合計2億元(約39億円)もの預金をだまして取っていたという。  このニセ銀行の場合は、上記の事件のような大手銀行の名前をかたらず、「南京盟信 農村経済情報専業合作社」というオリジナルの地味な名前。銀行内部は本物そっくりで、ホームページまで持っていた。  そんな無名のニセ銀行がどうやって預金を集めていたかというと、通常の定期預金の金利3.3%に加え、さらに週2%の金利を加えることをうたっていたという。結局カモになったのは、欲の皮が突っ張りすぎて、よく調べもせずに虎の子の金を預けた人たちだったというわけだ。  新たなニセモノ出現は、まだまだ続きそうだ。 (文=佐久間賢三)