「いくらなんでも雑すぎる!」大胆なニセ証明書で無料入園を迫る男に中国中が失笑

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国連職員の身分証明書なのに、なぜか中国語しか書かれていない。発行日が生年月日より2年も早かったという。おいおい……
 今年も10月1日から始まった、中国の建国記念日にあたる国慶節の大型連休中。日本はもとより世界各地に中国人旅行客が押し寄せ、国内でも帰省する人など13億人の大移動となった。そんな中、あまりのくだらなさに中国ネット民を震撼させる事件が起きた。 「法制晩報」(10月4日付)などが伝えたところによると、陝西省西安の野生動物園に“国連職員”を名乗る男が現れ、無料での入園を迫ったという。男が見せたのは「国連安全保障部隊総司令部 特別通行証」と書かれた証明書で、職務は「執行官」。「この身分証の所有者は中国共産党中央国務院の特別な任務を代表しており、よって関係部門はその任務の遂行を補助し、その任務を阻止するいかなる者も法律および党の規則により制裁を受ける」という一文も書かれている。  証明書の作りが雑だったせいか、ガードマンは即座に偽造と見破った。まず、発行日が男の生年月日よりも2年も早い。そして、そもそもヌボーっと佇む男はどう見てもただのオッサンで、とても国連職員には見えない。警備員はすぐに警察に通報、男は連行された。調べによると、男は河南省に住む農民で、証明書は数十元で買ったニセ物と判明した。  あまりにトホホな事件に、日ごろ「だから中国人はダメなんだ」と自虐的なコメントばかりの中国ネット民も「ハハハ、面白すぎる!」「や、これはすごい!」「まずは自分の顔を鏡で見てみて!」などと純粋に面白がる始末だ。  しかし、中国においてこの手のニセ証明書はニセ札同様、多く流通している。  最もニーズが高く、広く流通しているのが大学の学生証だ。ニセ学生証の使用者の多くはすでに大学を卒業した20代で、大学時代に享受した特権が恋しくて……という理由が大半のよう。まず、長距離列車やバスの切符などは学生用の半額チケットが買える。観光スポットでも同様で、成人の半額程度だ。さらに、映画のチケットなどでも学割が効く……といった具合に活用できるためで、長期休暇の前に欲しくなってしまうらしい。
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防犯カメラに映った男。どう見ても、平均的な内陸部出身のオッサンだ
「中国江蘇網」(14年7月付)によると、大卒後2年もたった25歳の男性が30元(約600円)でニセ学生証をネットで購入し、各地の観光スポットを訪問したが「ちらっとしか見ないので、ほとんど見破られなかった。ただ、1カ所では呼び止められて身分証(18桁の個人番号が入った居民身分証)も提示するように言われたので、その時はあきらめた」と語っている。中国の学生証はICチップ内蔵カードなどではなく、昔ながらの証明写真を直接糊で貼って印を押したものが主流なので、ニセ物が作りやすいのも理由のようだ。  上海市に住む、中国在住20年の日本人は言う。 「中国国内を長期旅行する日本人の間でも、ニセ学生証は半ば必須アイテムと化していた時期もありましたね。結構、どこでも買えたんです。貧乏旅行の場合、なんでも半額になるのは大きいですよ」  なお、当然のことながら、最近は取り締まりが厳しくなっている。ニセ証明書の使用は10~15日の拘留、もしくは1,000元(約2万円)以下の罰金だそうだ。今後、どんなアホでマヌケなニセ証明書で我々を楽しませてくれるのか、少し楽しみではある。 (取材・文=ルーシー市野)

中国・長距離列車で女2人が大乱闘! 原因は「相手の足が臭かった」から?

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“硬座”の車内。3人がけ座席の真ん中など、圧迫感がハンパではない
 中国は広い。そのため都市間の移動も長時間にわたることが多く、乗車時間が30時間を超える2泊3日の長距離列車などざらにある。もちろん飛行機に乗ればひとっ飛びなのだが、お金に余裕がない人は、運賃が安い列車に乗らざるを得ない。 「硬座」と呼ばれる二等座席などはリクライニングもなく、しかも対面式のボックス席なので足を前に伸ばすこともできず、ゆっくり寝ることもできない。列車という密閉された空間に長いこと押し込まれ、ただただ時間が過ぎていくのを待つのみ。列車内での盗難も相次いでおり、気を緩めることすらできない。
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北京から重慶までは距離にして2078km、約24時間30分かかる。料金は硬座で229元(約4350円)
 そんな中、北京から重慶に向かう列車の中で、乗客同士の大乱闘が起こったと、9月19日の地元紙「重慶晨報」などが伝えた。  報道によると、北京を出発して6時間ほどたった夜9時ごろ、硬座に座っていた20代の女性、張さんは異臭を感じた。見ると、目の前に座っている中年女性が靴を脱いでいた。あまりの臭さに我慢できず、張さんは靴を履くよう頼んだのだが、中年女性は聞く耳を持たなかった。  そこで張さんは仕方なくティッシュを丸めて鼻に詰めたのだが、それが中年女性の怒りを買ったようで、いきなり口汚く罵り始めた。侮辱された張さんが自分のクッションを相手に投げつけると、中年女性が予飛びかかってきて、張さんの髪の毛をつかむなど、取っ組み合いのケンカになった。  知らせを受けた乗警(列車内の治安維持を担当する警察官)によってこのケンカはすぐさま収められ、事情聴取後、それぞれ自分の過ちを認め、中年女性が張さんに1,500元(約3万円)の迷惑料を支払うことで解決した。
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寝台車は、ベッドに横になって眠れるので比較的快適。スペースもゆったりしている
「中国の長距離列車はワキガ臭や加齢臭、子どもの糞尿臭が蔓延しています。ここに、さらに屠畜された直後の豚の足、田舎の母の手作り料理、鼻を突く干物や謎の薬酒などなど、異臭が重なり、カオス常態です。思い出しただけで吐き気がしてきました……」(中国大陸を旅した日本人バックパッカー)  イライラした乗客同士によるケンカはレアなケースのようだが、それでも、長時間にわたる緊張感により、列車を降りたとたんに精神に異常を来す人も増えている。本サイトでも、いきなり駅で服を脱ぎだした若い女性の事件をお伝えしたばかり(参照記事) 。中国の長距離列車の旅は、まさに苦行の旅でもあるようだ。 (文=佐久間賢三)

エロマッサージから企業名にまで……中国で「日本皇室御用達」ビジネスが広がるワケ

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着物姿の女性が笑顔で微笑む足湯用入浴剤のパッケージ。その手元には「日本皇室」の文字が。
 秋篠宮佳子内親王の美貌に魅せられる「佳子萌え」現象が飛び火するなど、日本の皇室への関心がかつてなく高まっている中国。先日の抗日戦争勝利70周年の軍事パレードには、「日本の天皇を招待すべき」とする声が保守系メディアからも上がったほどだ。  そんな中、人民の皇室への興味に便乗するビジネスが、ひそかに興隆している。日本の皇室の「御用達」をうたう商品やサービスが、巷にあふれているのだ。
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「皇室御藥株式會社」を名乗る企業が販売する「ハギワラマコト」なる商品
 中国の最大の検索エンジン、百度(バイドゥ)で「日本皇室」もしくは「日本皇族」というキーワードを打ち込むと、数々の“エセ御用達商品”がヒットする。  例えば山東省のホテル内のスパが売り出している「日本皇室流」マッサージ。どんな内容なのかと調べてみたところ、ストッキングを履いた女性が足で客の体を踏むという、いかがわしいものであった。  他にも、着物を着た女性が「日本皇室」という文字を掲げるパッケージの足湯用入浴剤や、「皇室御藥株式會社」が販売する日の丸と怪しげな日本語が描かれた「ハギワラマコト」という名の謎の製品など、勝手に皇室との関係をうそぶく商品は枚挙にいとまがない。  中国最大のEC 「タオバオ」でも、「日本皇室」というキーワードを含む商品が、600近く出品されていた。
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日本皇室を名乗るスパの広告。「尊に至る上品」であり、「満足な肥料の再び細心の引き出した精華を用いてそれで活きる」そうだが……。
 反日感情が燻る中国では、日本製品の不買運動も散発的に起きている。そんな中、日本皇室御用達をうたう商品やサービスが多数存在するのはなぜか。中国事情に詳しいルポライターの奥窪優木氏は話す。 「皇室御用達を名乗れば売れるからでしょう。中国人にとっては、日本製というだけで信頼がおけるのに、皇室に認められているとなると『なんとなくすごそう』となりますから。君主や貴族を持たない中国は、社会の上層階級といえば品のない成金ばかり。海外の皇族や王族など、品格を備えたやんごとなき人々に、漠然とした憧れを抱いている人も多いです。あの習近平ですら、国家副主席時代に訪日した際、天皇との面会を強く要望し、自らを権威付けしたくらいですから」  皇族の権威を無断借用するこうした動きが今後もエスカレートするようなら、日本としても対策が必要となるだろう。

おじいちゃんを助けたはずが、犯人に!? 中国“善意の人助け”にはスマホが必需品?

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鄭州の路上で、顔面から血を流して倒れている老人。周囲の人たちは、おそるおそると見るばかり
 老人は自分で転んだのか、それとも、その老人を助けた人が実は老人を押し倒していたのか――。中国ではここ数年、これが焦点となる事件が何度か起こり、市民の関心を呼んでいる。  今回、「新浪新聞」などが9月20日に報じた騒動の概要はこうだ。  19日、河南省の省都・鄭州の路上で、ひとりの老人が倒れているのが見つかった。夕方で人通りが多いにもかかわらず、周りの人は遠巻きにして見るだけ。彼らはそれぞれ自分のスマホのカメラで状況写真を撮り、互いに証人になることを確認し合ってからようやく、老人を助け、救急車と警察を呼んだという。
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互いに証人になることを確認してから、ティッシュを取り出して血を拭き始める
 その翌々日、今度は江蘇省徐州市の路上で老人がいきなり発作を起こして倒れ、たまたますぐそばを通りかかった医師が、周囲の人に「私は通りがかりに助ける者だ。みなさん証人になってくれ」と声をかけてから処置に当たったというニュースを、地元紙「揚子晩報」が伝えている。  人々が恐れているのは、倒れている老人を助けることで、かえって自分がその老人を押し倒した犯人にされてしまうことだ。  先月8日、安徽省淮南市で、自転車に乗った女子大生が道端を歩いている老人の脇を通り過ぎたところ、老人が倒れてしまった。老人の声を聞いた女子大生が自転車を止めて老人のところに戻り、助け起こして救急車を呼んだところ、老人が警察に「彼女にぶつかられて倒れた」と訴えたのだ。女子大生のほうは「倒れているお年寄りを見て助けただけなのに、何が間違っていたの?」と「微博」(中国版Twitter)上で述べている。
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救急車が現場に急行したが、老人は軽傷だった
 その後「女子大生が現場で“私がぶつかった”と言っているのを聞いた」という証言や「女子大生と老人の間は離れていた。ぶつかるわけがない」という証言などが出ており、真相ははっきりしない。路上の監視カメラにも、肝心の場面は映っていなかった。  結局、警察は調査の末、事件から2週間たった21日に「女子大生が通り過ぎた時にぶつかった」と判定。事故の主な責任は女子大生側にあると発表した。  また19日には、広西チワン族自治区来賓市で、道端に倒れてケガをしていた老人を女子大生が助けて病院に連れていったところ、のちに老人とその家族から「彼女にぶつけられてケガをした」と警察に訴えられるという事件も起こっている。こちらのほうは監視カメラの映像により、女子大生はぶつかっていないということが無事に証明されている。  善意の人助けをしても、その恩をあだで返されてしまうかもしれない中国。実際には親切な人が多いのに、住みづらい社会になってしまったものである。 (文=佐久間賢三)

今後20年間で中国の双生児は9倍に!?  排卵誘発剤乱用で「9つ子」を妊娠した女性

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多胎妊娠した女性。中国では現在、双子を産む女性が急増中だ(写真はイメージです)
 9月22日、河南省南部の農村に暮らす女性が、不妊治療に排卵誘発剤を使用した結果、なんと9つ子を妊娠したことが話題となっている。地元の産婦人科は妊婦にかかる負担が大きいことから中絶を勧め、考えた末、彼女は再度、北京で専門医の診察を受け、決断することにしたという。「中国網」(9月23日付)などが伝えた。  女性は25歳で、以前に一度妊娠したことがあったが、3カ月を迎える前に流産してしまったという。その後の検査で、卵巣の中に複数の未成熟な卵胞ができて排卵できず、月経異常や不妊を生じる「多囊胞性卵巣症候群」と呼ばれる病気であることがわかった。そこで不妊改善のため、医師は排卵誘発剤を処方。間もなく、9つ子を妊娠していることがわかったという。  専門家は地元メディアの取材に対し、「一度に減胎できるのは2胎まで。もし9胎を1~2胎児まで減らそうと思ったら、最低でも4回に分けて減胎する必要がある。加えて子宮へ与える刺激が強いため、残った胎児を無事に出産できるかもわからない」と述べる。産婦人科の専門医も「今まで6胎や7胎から減胎したことはあるが、9胎から7胎も減らした前例はなく、母体へも妊娠中毒症や急性妊娠脂肪肝などのリスクが高まる」とし、女性に今回は中絶するよう勧めた。  2013年の統計によれば、今後20年間で中国の双生児は現在の9倍にまで膨れ上がると予想されている。今年に入ってからは湖北省武漢市、山東省青島市などで多胎児の出産が急増していると相次いで報道された。多くは誘発剤を使用して人工的に「製造」された多胎児であり、出産には非常に危険を伴う。  河北省保健院産科の統計だけを見ても、1~8月までに取り上げた双子の数は300例余りに及び、3つ子は8例、4つ子が1例だった。また8カ月で行った減胎手術は52例に及び、減胎数は7胎から2胎、6胎から2胎、5胎から2胎といった例がみられた。8月中に行った27例の減胎手術は、いずれも誘発剤を使用してできた多胎児によるものだった。産婦人科の医師は「双生児でも通常の妊娠に比べ、胎児の流産、死産、早産する確率は7倍以上、出産後の病死率も4~6倍に上昇するため、多胎妊娠してしまった場合はなおさら危険が伴う。必ず医師の診察を受けて減胎してほしい」としている。
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中国の5つ子。排卵誘発剤の使用が、多胎の原因になっているという(写真はイメージです)
「排卵誘発剤は、中国の不妊治療でもよく使用されています。ですが、近年、各地で使用されている排卵誘発剤は適切に処方されていない例も多い。その女性に適しているかどうかを考慮せず、卵子が放出される卵胞の経過観察や検査を行わないこともある。また驚くことに、一部ではペットや家畜用の排卵誘発剤を使用しているところもあり、これらはネットショップでも簡単に手に入る。その多くは漢方薬や、『先祖代々受け継がれる秘伝の薬』などといった怪しいうたい文句で販売されています」(上海に赴任経験のある日本人医療スタッフ)  2013年に発覚した南京市のある女性の例では、ネットで購入した怪しい誘発剤が原因で片側の卵巣が壊死。もう片方の卵巣も腫瘍ができるなど、重篤な副作用があったという。ここまでくれば、もう出産どころではないだろう。中国では偽薬による健康被害は後を絶たないが、出産や妊娠の現場でも例外ではないようだ。 (取材・文=五月花子)

【サッカー・アジアCL】ガンバ大阪がやられたアウェイの洗礼が汚すぎる! これが中国のやり方か……

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広州恒大淘宝足球倶楽部公式サイトより
 サッカーのアジアチャンピオンズリーグ準決勝第1戦、広州恒大(中国)対ガンバ大阪が先月30日に広州で行われ、惜しくも2対1でガンバ大阪が敗れた。広州恒大と言えば、豊富な資金力でブラジル代表やポルトガル代表を率いたルイス・フェリペ・スコラーリ監督を招聘し、元ブラジル代表ロビーニョ、さらには現役ブラジル代表パウリーニョを獲得するなど、今やアジアナンバーワンの“お金持ちクラブ”とも言われる強豪だ。そんな広州恒大がガンバ大阪に対して行った“アウェイの洗礼”が汚すぎると話題になっている。 「試合前日の夜中3時ごろ、GK東口選手ら数名の部屋で無言電話が鳴り続け、その上にドアをノックされたんです。さらに、遠藤選手やパトリック選手らが激しい吐き気と頭痛に見舞われ、食事に何かを盛られたのではないかという憶測も飛び交っています。こうなると、試合会場に向かうバスが事故車のせいで到着が遅れたことさえ怪しくなってきますよね。ファンの間でも『やり方が汚すぎる!』『卑怯なのは補強の仕方だけじゃないのか!』と怒りの声が上がっていますよ」(スポーツライター)  この試合で広州恒大はスポンサーから、1点差につきチーム全体に1億円のボーナスが支給されるという公約を交わされていた。少しでもボーナスを稼ぐために、失点に最も結び付きやすいGKを狙った作戦だったのであろう。 「過去にW杯予選で中東の国で試合を行うと、シャワーの出が悪い、エアコンが効かない、ベッドの質が悪い、夜中にホテルの周りで若者が理由もなく騒ぐなど、さまざまな嫌がらせを受けてきた日本ですが、最近ではそういった極端な嫌がらせは聞かなくなりましたね。しかもそういったアウェイの洗礼は、お金のない後進国が行うものでした。先進国でこんなことをするのは中国くらいですよ。W杯で一番当たりたくない国ですね」(同スポーツライター) “飽くなき勝利への探求心”といえば聞こえはいいが、スポーツというのは相手あってのものであり、敬意を忘れてはいけない。この先、いくら中国サッカーが強くなろうとも、こういう相手には負けたくないとどうしても思ってしまうのは筆者だけではないだろう。10月21日に行われるホームの第2戦で、ガンバには正々堂々と広州恒大を完膚なきまでに倒してほしい。 (文=沢野奈津夫)

原因はすべり台!? 中国・過保護すぎる父兄が“報復合戦”で血みどろの大惨事! 

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惨劇の後、血を流して倒れ込む当事者たち……。子どもの取るに足りないケンカで、こんな大ごとになるとは
 9月21日、浙江省杭州市内に位置する人口1400人にも満たない集落「磨刀村」で、子ども同士のケンカから、大人たちの大乱闘に発展。血みどろの刃傷沙汰となってしまった。  事件の主役になったのは、息子に代わり2歳の孫娘の面倒を見ている趙夫婦と、2歳の息子がいる高夫婦。いずれも地方から杭州に出稼ぎに来ていた農民工で、郊外にある同村で暮らしていたという。
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 19日午後4時頃、趙の妻が孫娘を連れ、村内の公園へ散歩に訪れた。公園には若い母親とその息子がおり、それが高の妻とその子どもだった。2人の子どもはどちらも園内の滑り台に興味を示し遊び始めたが、しばらくすると、ささいなことからケンカが始まった。それを見た趙と高も、口論を始めたという。  2日後、趙の妻は孫娘を幼稚園に送り、帰り道でその公園を通ったところ、夫を連れて“待ち伏せ”していた高と出くわす。そこで不穏な空気を感じた趙は、すぐに夫に電話。しかし、夫が駆け付けた時には時すでに遅し。趙は、高の夫によって右手首の動脈や、肩、頭などを切り付けられた後だった。大量に出血し、動かない妻を見た趙の夫は、逆上して棒と包丁で高夫婦に後ろから襲いかかった。容赦なく後頭部や首などに切り付け、高の妻は後頭部を4カ所叩き切られて重体、夫は首の動脈が切られており、命の危険にさらされた。高夫婦が搬送された病院の医師によれば、当時高の妻はまだ意識があったものの、夫は失血がひどく、一度心臓が停止したという。一方、趙の妻も別の病院へ搬送され、同日中に緊急手術が行われた。現在は3人とも容体が安定し、命に別状はないという。
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 趙の親戚は「趙の夫は金物工場で10年以上働いており、普段はとても誠実な人間だ。妻が傷ついているのを見て、感情を抑えられなくなってしまったのだろう」と話している。我に返った趙の夫は、すでに警察へ自首したという。また、趙の妻は、公園でのトラブルを家では話していなかったことがわかっている。  前代未聞の子どもをめぐる傷害事件を受けて、中国メディアは「子ども同士のケンカに親はどう対処すべきか」というアンケートを実施。結果は「大人は介入すべきではない」が96%であるのに対し、「手をこまねいて見ているわけにはいかない、子どもに代わって道理を説く」は4%という結果となった。専門家はこうした意見の相違からは「文化水準や教育などの格差が垣間見える」としている。  子どもを、殊のほか溺愛することで知られる中国人。一度頭に血が上ったら、制御不能になる親も多いようだ。 (文=五月花子)

レストランで白昼堂々、女の乳をもてあそび……中国地方役人「日本AV擬似プレイ動画」が流出!

若い女性の体をもてあそぶ、ギトギトの脂ギッシュな中年。そして腕には金時計。ザ・腐敗官僚といった感じだ。
 中国で、あるわいせつ動画が流出し、話題となっている。今年7月にユニクロ北京店の試着室で撮影されたハメ撮り動画と比べると、内容はおとなしいものだが、この流出動画は、別の意味でインパクトが大きかった。女の乳を揉みしだいているその男は、地方政府の幹部。つまり、共産党員だったからだ。 「現代快報」の記者は9月19日、中国版LINE「微信(WeChat)」に妙な動画が投稿されているのを発見した。スマートフォンで撮影されたとみられるその動画の長さは計5分弱。再生してみると、小太りで脂ぎった中年男がレストランの個室で白昼堂々、女性の乳を揉んだり、尻をまさぐったりしている。テーブルの上には食べかけの料理も並んでおり、食事中であることがわかる。  撮影しているのは食事に同席していたと思われる別の男で、さらにもうひとり別の男が、かいがいしく女のスカートを脱がせ、水色のTバックがカメラに見えるように配慮する、まるでAV現場のADのような役を買って出ているではないか。女は嫌がりながらも、まんざらでもない様子で、時折腰をグラインドさせる。それに対し男は、日本のAVをよく見ているようで、日本語で「やめて、やめて」と言ってふざけていた。  この男が単なる町の実力者なら、大した問題にならなかっただろう。しかし記者は、この顔に見覚えがある気がした。江蘇省如皋市呉窯鎮のウェブサイトに掲載されている幹部の顔写真を見て、その疑念はさらに強まった。すぐに原稿を仕上げると、その日のうちに電子版「現代快報」にアップした。  すると、呉窯鎮政府がすぐに反応し、調査チームを結成。翌20日夜半には「動画の男性が、長西村副書記と委員会主任を兼務する陳建明氏であることがわかった」と、如皋市宣伝部の中国版Twitter「微博」を通じて発表した。そして、規定違反があったとして、陳氏の副書記の任務を解くとともに、党籍を剥奪。映像はプライベートな食事会の際のものであり、ほかに党関係者は同席していなかったと強調した。  このスピード対応ぶりからは、早急に事態の収束を図りたい当局の思惑が見て取れる。習近平政権は汚職撲滅を党是に掲げ、贈収賄に対しては厳しく取り締まっているが、女性絡みに関しては比較的寛容だ。呉窯鎮政府としても、この話題をいつまでも引きずりたくなかったのだろう。 「中国では、金持ちや権力者にとって、愛人を囲うことはある種のステータスでもあります。賄賂が禁止の上に女断ちまで強要されたら、不満が噴出し、習政権の求心力が低下しかねないでしょう。今回は、動画という動かぬ証拠が流出したことで発覚しましたが、“バレなければ黙認”というのが党の方針だと思います」(北京在住中国研究者)  今回の事件は、氷山の一角にすぎないということか。かつて撮った動画が流出してしまうのではないかと、戦々恐々としている共産党員は少なくないだろう。 (取材・文=中山介石)

殺人すら厭わない? 暴力と欺瞞まみれの中国・不動産事情

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“陸の孤島”となりながらも立ち退きに抵抗を続ける現地住民
 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。  21世紀に入り、中国各地では大規模な建設ラッシュが相次いでいます。都市部に林立する超高層ビル群は、かつては急速に発展する中国経済の象徴とされていました。しかし、その威容の下には、さまざまな闇が隠されているのです。  現在でも中国各地で高層ビルやマンション、高速道路などが急ピッチで建造されていますが、開発計画上、邪魔になる場所に個人住居や集落が存在する例は珍しくありません。その対応策として、政府や省、市などの自治体が非合法世界の人間を雇い、住民に対しさまざまないやがらせを行い、無理やり立ち退きを要求する、いわゆる地上げを行う例が多発しています。日本においても暴力団員などが地上げを行うことがあるようですが、それは悪徳企業が私的に依頼するものでしょう。ところが、中国の場合はある意味、公共事業のような形で行われているのです。  地上げ屋たちは、まずは住民に対し、電話で「立ち退け!」などと脅迫したり、住宅に落書きします。それでも動じず住民が立ち退きを行わない場合、住宅やそこに住む人々を文字通り「抹殺」します。  今年8月20日、吉林省では都市計画のために邪魔となった婦人児童センターの職員たちに対し、何者かが有毒ガスをまき散らすという事件が発生、数人が病院に搬送されました。9月14日には山東省で、立ち退き命令に応じなかった住民の家が何者かに放火され、夫が焼死、妻が暴行を受け路上に放置されるという事件が発生しました。2つの事件の犯人は現在行方が追われていますが、彼らが立ち退くのを目的として自治体側が雇った刺客という可能性が高いでしょう。  かつては、2005年6月11日、河北省で発電所を建設する際、立ち退きを拒否した農民たちを、迷彩服姿の武装集団300人が襲撃して6人を殺害するという事件も発生していますが、命の価値が薄っぺらい中国において、莫大な金が動く不動産における「死」は日常茶飯事なのです。 ■不動産価格上昇のデマを流す中国政府  こうして人々の犠牲の下に築き上げられた中国の建築物ですが、日本でも報じられているように、すでに不動産価格は下落の一途をたどっており、多くの投資家たちが破産に追い込まれています。しかし、国内では情報統制により、この事実は隠ぺいされ、経済評論家たちは、どこをどう判断したらそういう結論が出てくるのかわかりませんが、口をそろえて来年以降、不動産価格は上昇すると予想を立てています。裏で政府が指図していることは明らかであり、多くの中国国民がそのデマに気付き始めています。  今年8月、香港最大の不動産グループ「長江実業」の会長・李嘉誠氏が、上海に所有していた大型複合施設を約200億人民元(約4,000億円)で売却しました。ほかにも、購入した中国企業の本社を中米のケイマン諸島に移転するなど、今年に入り李氏の「中国離れ」が加速しています。この事実を受け、共産党の機関紙「人民日報」は李氏のグループが中国から撤退したことについて、「モラルを疑う」「信用を失う行為」と激しく非難し、「国内経済には、なんら支障はない」と強がりの記事を掲載しました。ところが、李氏のみならず、すでに国外の著名な投資家たちが続々と中国市場から撤退しているため、識者の間では、バブル崩壊の日は目と鼻の先とウワサされています。  数年前の土地バブルの際、中国では文字通り雨後のたけのこのように建て売り住宅や高層マンションが建設されました。しかし、多くの人々を犠牲にして乱造された住宅群には価格高騰を理由に入居者が集まらず、ゴーストタウン化している場所は少なくありません。そして現在、国内の経済が危機的な状況にもかかわらず、いまだに中国政府は虚栄と事実隠ぺいのために、開発を推進しています。一見、未来世界のような街並みの中国の都市ですが、僕には人々の苦しみや欺瞞を埋めるための「墓標」に見えてしまうのです。 (構成=亀谷哲弘)
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●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>

「叔父を誘って女性を暴行」15歳連続レイプ魔に、中国で高まる少年法改正論

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共犯として捕まった24歳の叔父
 9月23日、北京市の裁判所で、10日間で3人の女性が被害に遭った連続強姦・強盗事件について、24歳の男と15歳の少年の両被告にそれぞれ懲役20年と懲役10年とする一審判決が言い渡された。  叔父と甥の関係にある両被告は昨年10月、事前に盗んだ白のフォルクスワーゲンで北京市内のカラオケ店へ向かい、付近を自転車で通ったカラオケ店ホステスの19歳の女性に暴行を加え、無理やり車内へ押し込んだ。女性の持っていた携帯電話を奪った後、別の車で人目のつかない廃屋に女性を連れ込み、手足や目、口をふさいで複数回にわたりレイプした。両被告によると「女性は酔っぱらっており、あまり抵抗されなかったので簡単だった。ワーゲンの窓はフィルムの色が薄くて外から見えるので、自分のワンボックス車と使い分けた」という。  続いてその2日後、2人は市内のあるホテル付近で白タクの運転手を装い、26歳の女性を同様の手口で襲っている。  さらに11月1日には、市内の某団地内で21歳の女性の首を絞めた上、ナイフで脅し「事故を起こしたので1万元(約20万円)振り込んでほしい」と両親にウソの電話をかけさせ、金銭を奪い取ろうとした。口座に母親から5,000元(約10万円)が振り込まれたことを確認し、金が引き出された後、女性はレイプされた。  鬼畜の所業といえるこの事件だが、衝撃的なのは主犯格は15歳の甥だったという点だ。甥は「カラオケにいる女は金を持っているから、盗みに行こう」と叔父を犯行に誘ったという。  しかし裁判所は、少年が未成年であることに鑑み、叔父に強姦罪、強盗、窃盗罪など複数の罪を適用して懲役20年、5年の政治権利剥奪、罰金2万6,000元(約52万円)の支払いを命じた一方、甥には強姦罪と強盗罪のみを適用して、10年の懲役と罰金6,000元(12万円)の支払いを命じるにとどまった。  中国の刑法では、14歳未満の被告は刑事罰に問われず、18歳未満の被告についても情状酌量が適用されることが多い。  しかし今回の判決を受け、ネット上では 「無期懲役が相当だろ。ここまでやっておいて『未成年だから……』とか言っているのも不思議」 「中国の法律は、なんて慈悲深いんだ」 といった批判が集中しており、凶悪化する少年犯罪に対し、法律の改正を求める声も上がっている。