美談かヤラセか……公開プロポーズを拒否された中国人男性に、宝石店が“大きなダイヤの指輪”を贈呈

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繁華街の歩行者天国で、女性に求愛のダンスを披露する友人たち
 中国四川省の省都・成都市の繁華街で12月17日の夜、公衆の面前で派手なプロポーズ劇が繰り広げられた。長身でハンサムな若い男性が、友人たちを引き連れ、若い女性の前で求愛のダンスを披露。その後、女性の前でひざまずき、指輪が入ったケースを捧げてプロポーズをしたのだ。  思わぬ展開に、女性は感激の涙。ところが、ケースの中にあるダイヤモンドを見た瞬間、表情がみるみる曇り、返事もせずに男性をその場に残して立ち去ってしまった。思わぬ肩透かしを食らわされた男性とその友人たちは、ただ呆然と彼女の後ろ姿を見送るしかなかった。
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友人たちに見守られながら、ひざまずいてプロポーズしたのだが……
 その後、その女性の友人が彼女にコンタクトを取ったところ「結婚指輪には1カラットのダイヤが欲しいと言っていたのに、見たら1カラットもなかったのが許せなかった」とのこと。  この出来事が中国版Twitter「微博」で紹介された途端、ネット上では、 「そんなにダイヤが重要なら、ダイヤと結婚しろ」 「もっと大きいダイヤをくれる男がいたら、そっちと結婚するのか?」 「この男性にとってはよかった。こんな女など結婚する価値がない」  などなど、この女性に対して厳しい言葉が投げつけられた。  これで話は終わるかと思いきや、その5日後、今回の出来事を報じた微博のページが、後日談を紹介した。今回の騒ぎを耳にした宝石店が、もっと大きなダイヤの指輪と無料で交換してあげると申し出て、それを受け取った男性は再びプロポーズ。今回は受け取ってもらうことができ、指輪をはめて手を握った写真を自身の微博にアップしたという。
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返事もせずに、そのままサヨウナラ
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その後にアップされた2人の指輪写真。「深愛」の文字が虚しい
 これでメデタシメデタシ……というわけには、もちろんならなかった。ネット上では前回以上の罵詈雑言がその女性に向けられたが、何か変だと気づいた人も多かった。 「これってやっぱり、宝石店のヤラセなんじゃない?」 「指輪をつけた写真の後ろにロゴ入りのケースが写っているのが、その証拠」 「どうりで、プロポーズした時の写真が、きれいに写っていたのか」 「結婚指輪には大きなダイヤのものを買わせようという。宝石店の策略だ」  などと、宝石店によるプロモーション戦略だった可能性を指摘する声が相次いでいるのだ。  いずれにしても、男性は家持ち、車持ちでないと若い女性から相手にもされないというのが現在の中国。これに大きなダイヤの指輪などが加わってしまったら、結婚の夢などさらに遠いものとなってしまうだろう。中国の独身男性たちにとって、なかなか大変な時代になっているようだ。 (文=佐久間賢三)

2時間で6人の客を取る! 時速130kmの BMWで駆けつける「超高速デリヘル売春」が話題に

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BMWに乗ってやってくる売春婦。体を売って買ったのだろうか?
 中国の売春事情は本サイトでもたびたび取り上げてきたが、今回摘発された売春グループは、より組織化&効率化されたグループだった。 「中国現代快報」(12月18日付)によると、南京市内で行われた大型売春グループの摘発で、30人以上が逮捕されたという。中でも話題となっているのが、このグループに在籍していた25歳の売春婦だ。当局が摘発前に、この売春婦に対して内偵調査を行っていたところ、市内にある家賃4,000元(約8万円)の高級マンションにひとり暮らしで、事務所からの連絡を受けると、愛車のBMWでホテルへ向かっていたからだ。  さらに当局を驚かせたのは、この女の仕事の“速さ”だ。ある日、女を尾行していると、夜12時ごろにBMWで高級ホテルへ向かい、入ってからわずか20分ほどで出てきた。すると、そのまま別のホテルへ向かい、また20分ほどで出てきた。この日、女は2時間で計6軒のホテルに立ち寄っていたのだ。車の移動速度は時速130kmを超えており、“超高速デリヘル売春”を行っていたとみられる。  この女が所属していた売春グループは、1回800~1,000元(約1万6,000~2万円)で客に性的サービスを提供していた。別の女の供述によると、売春婦は報酬として月13万元(約260万円)を受け取っていたことがわかっている。この仕事で200万元(約4,000万円)以上貯金していた猛者もいたという。  この売春グループがここまで売り上げを伸ばしていた背景には、グループの完全な組織化にあった。リーダー格の男(26)は、市内から遠く離れた江蘇省宿遷市内のマンションの一室に事務所を構え、30台の携帯電話と4台のパソコンを駆使して客を集めていた。11月23日、当局が男の事務所に突入すると、部屋の中にはこの男のほかに男女6名がおり、客からの電話応対をしていたという。この事務所で客からの電話を受け、南京の女たちに指示を出していたのだ。
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事務所から押収された、大量のスマホ。これを使って、客と連絡を取っていたと思われる
 これまでにない回転率の高いこの売春グループ摘発の報道を受け、中国版Twitter「微博」では、多くのネットユーザーからコメントが寄せられている。 「ひとり当たり十数分でイカせるなんて、名器に違いない! それか、早漏専門店なのか?」 「こんなに時間が短いってことは、シャワーも浴びずにやってるんだろうな。臭そう……」 「こいつらでもBMW乗ってるというのに、俺は電動スクーターかよ……」 「事務所で客を取り、売春婦が車で仕事に行くなんて素晴らしい連携プレーだ。時間是金銭(時は金なり)を、見事に体現している」  深セン市在住の日本人男性は、中国の風俗業界の変化について次のように語る。 「店舗型のヤミ風俗がほぼ壊滅状態となり、デリヘルなど派遣型が主流になりつつある。中でも、合理化された、日本の『援デリ』のような業務形態が人気を集めている。ネット上で客を取る部隊と、売春する部隊を分け、分刻みに派遣していくんです。これなら、携帯ひとつあれば誰でも商売が始められますし、店舗型のように地元役人や警察官に袖の下を渡して、対策する必要もない。中国風俗も、日本が来た道をたどっているような気がします。その規模は、100倍以上ですが(笑)」  景気が低迷していても、売春産業はまだまだ景気がいいようだ。 (文=青山大樹)

「オレのほっぺにキスしてくれ!」スッチーの卵500人がキスマーク付きリンゴ販売

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確かに、なかなかソソられる女の子のものはあるが……
「CA500人がキスしたリンゴ、1個9.9元(約190円)!」  CAの制服を着た若い女性たちがリンゴにキスをする写真とともにネット上で販売が開始されたリンゴが、ネット民たちの注目を集めている。香港紙「東方日報」などが12月20日付で報じた。
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乗客用のシートに座って、美脚を披露……。本物のCAPがやったら問題だ
 1個9.9元のリンゴのほか、CAのキスマークが入ったカード付きのもの、花束や熊のぬいぐるみ付きといったセットもあり、値段は52~129元(約(約1,000~2,500円)まであるという。  実はこれ、四川西南航空職業学院の“スッチーの卵”たちによるチャリティ活動。収益は大学生たちの起業支援基金に回されるほか、四川省成都市の養老院にも寄付されるという。彼女たちが着ている制服は航空会社のものではなく、学校での実習用だったわけだ。
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リンゴよりも、ついスカートの裾に目が……。短すぎないか!?
 同省にあるCA養成学校といえば、ほかにも学生たちを使ってニュースネタを提供してくれている。たとえば「中国スッチーの卵たちが制服姿で“セクシー”田植え」(参照記事)では、学生たちに制服姿で田植えをさせて話題を集めた。
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アイドル気取り?
 そんなわけで、今回のニュースにはネット民たちもややシラけ気味。 「リンゴじゃなくて、オレのほっぺにキスしてくれ!」 「本物のCAになってからやってくれたら、買ってもいい」 「皮をむいたら同じ。中国のリンゴなんて、農薬まみれで皮ごと食べる気がしないよ」 「起業支援基金っていったって、起業にいくらかかるのか知ってるのか? リンゴを売った程度じゃ、全然足らないぞ」  この手のニュース記事は、中国ではお手盛りのパブリシティであるのはお約束。その後の後追い記事でも、いかにも注文が殺到しているかのような写真が掲載されている。
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注文が殺到し、学校では、発送の準備に大忙しのようである
 さらにネット上では、本物のCAらしき人からの厳しいコメントも。 「CAの仕事はね、本当に大変なのよ。こんなおちゃらけたことをやってたら、CAという仕事をバカにしているということがわからないのかしら」  まあ学生たちも、おそらくは学校に言われてやっているだけのこと。ぜひともこの経験を生かして、立派なCAになってもらいたいものである。 (文=佐久間賢三)

13歳の少女も餌食に……中国農村・知的障害の女性を誘拐し、「産む機械」として売買

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誘拐グループによる幽閉から無事に救出されて家に戻った女性
 年間数十万人ともいわれる乳幼児や児童が被害者となっている中国の誘拐事件に、新たなターゲットが加わりつつある。最近の中国の地方都市で、知的障害を持つ女性が連れ去られる事件が相次いで起こっているのだ。  12月24日付の「東網」によると、四川省遂寧市で、省をまたいで知的障害者の女性らを誘拐していたグループが摘発され、主犯の2人と共犯者5人が逮捕されていたことがわかった。  警察の調べによるとこの誘拐グループは、四川で知的障害を持つ女性を誘拐すると、中国東部の山東省まで拉致。嫁不足に悩む農村の男性らに販売していた。売られた女性は、その農家で子どもを産むための“機械”として使われていたという。  この誘拐グループが逮捕されたことにより、山東省と河南省にあった彼らのアジトで囚われていた11名の女性が無事に救助された。彼女たちの中には未成年も2人含まれ、最年少はなんと13歳だったという。  事件の背景には、深刻な「男余り」がある。  1979年から36年間にわたって実施されてきた「一人っ子政策」により、大幅な人口増が抑制された一方、その弊害として中国では急激な少子高齢化が進んだ。そしてもうひとつの大きな副作用として挙げられるのが、人口の男女比の偏り。中国では男児偏重社会のもと、男性の数が女性の数に比べて異様に多くなってしまっているのだ。
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警察に逮捕された誘拐グループの一員
 そのため、中国の国家統計局のデータによると、2014年の中国の人口の男女構成比では、男性が女性より3,376万人も多い。つまりこれは、日本でいえば東京都と神奈川県、埼玉県の総人口(約3,000万人)を上回る数となる。  こうした中、結婚相手を見つけられない男たちの間で、「産む機械」の需要が存在するというわけだ。  事件の主犯格の2人はその後、執行猶予付きの死刑判決、それ以外の5人は懲役1年から13年の判決を受けている。  経済が発展して近代化が進んだ現在の中国でも、我々のうかがい知れない闇がまだ数多く潜んでいることは間違いないだろう。 (文=佐久間賢三)

中流日本人の年収も超えた! 年収400万円稼ぐ、中国農村出稼ぎ民が売っているものとは

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油簍村に並ぶ一戸建て住宅
 中国東部の山東省にある臨沂市の郊外にある小さな村・油簍には、2階建ての家が36棟もあり、マンションも4棟ある。これだけでも農村としてはかなり珍しいが、それだけではない。BMWやベンツ、マセラティなどの高級車も並んでいる。このあたりでは年収20数万元(約400万円)の世帯など当たり前。この金額は、農民にしてはかなり高額。上海の一般的なホワイトカラーの年収よりも高いのは当然として、日本人の男性労働者の年収のボリュームゾーン(300~400万円台)に迫っているのだ(国税庁「平成26年民間給与実態統計調査結果」より)。  いったい、彼らの収入はどこから来ているのか? 山東省のテレビ局のニュースが伝えたところによると、それは彼らが作る「煎餅(ジェンビン)」にあった。
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熱い鉄板の上で、あっという間に作り上げられていく。たまに食べるぶんにはおいしい
 煎餅といっても日本の煎餅とはまったく違ったもので、煎餅というよりもクレープに近く、中国ではよく食べられている朝食のひとつである。一般的に朝食は外で買って食べることが多く、中国一の大都会・上海でも、朝方になると街角のあちこちで煎餅を作って売っている屋台を見ることができる。  丸い鉄板の上に小麦粉を溶いたものを薄く敷いて焼き、生卵や青ネギのみじん切り、油条(中国式揚げパン)などを乗せ、クレープのように巻き上げて半分に切ったら、その上にソースを塗って完成。注文してから2分ほどで出来上がる。ひとつ4~5元(100円弱)。それをビニール袋などに入れて、歩きながら食べたり、会社に着いてから食べたりするのが一般的だ。  さて臨沂市であるが、ここは『三国志』に出てくる諸葛孔明の出身地としてよく知られているのだが、実はこの煎餅の発祥地ともされている。その臨沂市にある油簍村の農民たちが、上海に出て地元名物の煎餅を作って売り、大儲けしているというわけだ。
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これはソーセージ入りの豪華版
 一説には、上海全体にある煎餅の屋台のうちの9割は、油簍村出身の農民が経営しているのだという。しかもその中には、不動産価格が高騰している上海ですでに家を買った人が10人以上もいるのだという。
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狭い店舗で開業でき、設備も簡単なものなので、コストは安い
 煎餅売りは、それほど儲かる商売なのか? ひとつ5元の煎餅の材料費は約1元。一家で3つの屋台を持っている家族などは、1日に600個は売り上げ、利益は1カ月で、7万2,000元(約137万円)、1年だと86万4,000元(約1,640万円)。そこから3つの屋台の毎月の家賃計1万元を引いても、年収は約75万元(1,425万円)にもなる。一家全体の年収が1,400万円以上というのは、高収入の人が多い上海でさえかなりのものである。  あまり清潔とはいえない屋台で、粗末な服を着て煎餅を作っている出稼ぎ農民。ところが実は、彼らから煎餅を買っているホワイトカラーたちよりも、ずっと金持ちだったというわけだ。人は見かけによらぬもの。中国の出稼ぎ農民たちも、なかなか侮れない。 (文=佐久間賢三)

観光客1人当たり1万円以上のリベート!? 中国人社長逮捕の「ラオックス」に中国人が殺到するワケ

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2015年春節、中国人客でごった返すラオックス銀座本店前の様子
 総合免税店「ラオックス」が、中国人留学生を不法に雇用していたとして、大阪府警外事課は12月25日、同社と中国籍の羅怡文(ら・いぶん)社長をそれぞれ出入国管理法違反(不法就労助長)などの疑いで書類送検した。また、元店長の男ら関係者3人と、アルバイト従業員として働いていた中国人留学生4人も、同法違反で逮捕された。  外国人留学生の就労には、週28時間の法定上限時間がある。しかし、大阪市内にある4店舗では、中国からの爆買い観光客が増加する中、留学生ら15人をこの上限を超えて働かせていたのだ。販売を担当していたある留学生は、週60時間以上働いていたという。   確かに猫の手も借りたいほどの繁盛ぶりであることは、銀座本店をのぞけばすぐにわかる。春節や国慶節ではなくても、中国人観光客の一行を乗せた大型観光バスが次々と店の正面に横付けされ、吐き出された乗客が店舗内へと吸い込まれていく。  ラオックスの2014年度の決算資料を見ると、国内店舗売り上げが大きく寄与し連結売上高は、前年度比151%増となる500億円を突破。訪日中国人全体の半数近くに当たる、のべ112万人以上が同店を利用している。  ラオックスは09年8月に中国の家電量販店最大手・蘇寧電器集団の傘下となっており、中国人観光客の間で知名度があるのは確かだ。それでも、多くの日本人にとっては、ラオックスはなぜここまで中国人観光客の支持を集めているのか、今ひとつピンと来ない。 「総合免税店」をうたうラオックスだが、外国人旅行者の場合、ヨドバシやビックカメラ、ヤマダ電機などの大手家電量販店でも、消費税の支払いが免除される。また、それらの主要店舗でも中国語対応のスタッフが常駐しており、言葉の問題はない。さらに、商品価格を比べてみても、ラオックスは大手家電量販店と比べて、割高であることが多いのだ。  それでも中国人観光客がラオックスに殺到する理由について、中国事情に詳しいルポライターの奥窪優木氏は話す。 「ラオックスは、団体旅行商品を販売する中国の旅行会社とキックバック契約を結んでいる。ツアーの行程の中にラオックスへの来店を組み込ませる代わりに、ラオックスは来店したツアー参加者が支払った金額に応じて、旅行会社にリベートを渡す。ラオックス以外の中国系の免税店も、旅行会社と同様の契約を結んでいて、キックバック率は8~12%ほどといわれています。こうした中、旅行会社は、団体旅行商品の価格は採算度外視で設定し、キックバックで収益を上げるというのが主流になっています」  観光庁の調べによると、2014年の訪日中国人の平均買い物額は13万4,067円。この金額のすべてに8%のキックバックが行われたとすると、観光客1人当たり1万円以上のリベートを、旅行会社が受け取ることとなるのだ。ちなみに日本政府観光局の想定では、14年には中国人観光客全体の約6割に当たる約147万人が団体旅行によって訪日している。  2015ユーキャン新語・流行語大賞にも選ばれた「爆買い」は、日本製品への信頼や円安人民元高などが要因とされている。しかし中国人の爆買いに限っていえば、中国系免税店と旅行会社の間で結ばれているキックバック契約も、第三の要因といえそうだ。  日本の景気を刺激すると期待されている中国人観光客だが、爆買いマネーの大部分は中国へと還流しているのかもしれない。 (文=牧野源)

観光客1人当たり1万円以上のリベート!? 社長書類送検の「ラオックス」に中国人が殺到するワケ

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2015年春節、中国人客でごった返すラオックス銀座本店前の様子
 総合免税店「ラオックス」が、中国人留学生を不法に雇用していたとして、大阪府警外事課は12月25日、同社と中国籍の羅怡文(ら・いぶん)社長をそれぞれ出入国管理法違反(不法就労助長)などの疑いで書類送検した。また、元店長の男ら関係者3人と、アルバイト従業員として働いていた中国人留学生4人も、同法違反で逮捕された。  外国人留学生の就労には、週28時間の法定上限時間がある。しかし、大阪市内にある4店舗では、中国からの爆買い観光客が増加する中、留学生ら15人をこの上限を超えて働かせていたのだ。販売を担当していたある留学生は、週60時間以上働いていたという。   確かに猫の手も借りたいほどの繁盛ぶりであることは、銀座本店をのぞけばすぐにわかる。春節や国慶節ではなくても、中国人観光客の一行を乗せた大型観光バスが次々と店の正面に横付けされ、吐き出された乗客が店舗内へと吸い込まれていく。  ラオックスの2014年度の決算資料を見ると、国内店舗売り上げが大きく寄与し連結売上高は、前年度比151%増となる500億円を突破。訪日中国人全体の半数近くに当たる、のべ112万人以上が同店を利用している。  ラオックスは09年8月に中国の家電量販店最大手・蘇寧電器集団の傘下となっており、中国人観光客の間で知名度があるのは確かだ。それでも、多くの日本人にとっては、ラオックスはなぜここまで中国人観光客の支持を集めているのか、今ひとつピンと来ない。 「総合免税店」をうたうラオックスだが、外国人旅行者の場合、ヨドバシやビックカメラ、ヤマダ電機などの大手家電量販店でも、消費税の支払いが免除される。また、それらの主要店舗でも中国語対応のスタッフが常駐しており、言葉の問題はない。さらに、商品価格を比べてみても、ラオックスは大手家電量販店と比べて、割高であることが多いのだ。  それでも中国人観光客がラオックスに殺到する理由について、中国事情に詳しいルポライターの奥窪優木氏は話す。 「ラオックスは、団体旅行商品を販売する中国の旅行会社とキックバック契約を結んでいる。ツアーの行程の中にラオックスへの来店を組み込ませる代わりに、ラオックスは来店したツアー参加者が支払った金額に応じて、旅行会社にリベートを渡す。ラオックス以外の中国系の免税店も、旅行会社と同様の契約を結んでいて、キックバック率は8~12%ほどといわれています。こうした中、旅行会社は、団体旅行商品の価格は採算度外視で設定し、キックバックで収益を上げるというのが主流になっています」  観光庁の調べによると、2014年の訪日中国人の平均買い物額は13万4,067円。この金額のすべてに8%のキックバックが行われたとすると、観光客1人当たり1万円以上のリベートを、旅行会社が受け取ることとなるのだ。ちなみに日本政府観光局の想定では、14年には中国人観光客全体の約6割に当たる約147万人が団体旅行によって訪日している。  2015ユーキャン新語・流行語大賞にも選ばれた「爆買い」は、日本製品への信頼や円安人民元高などが要因とされている。しかし中国人の爆買いに限っていえば、中国系免税店と旅行会社の間で結ばれているキックバック契約も、第三の要因といえそうだ。  日本の景気を刺激すると期待されている中国人観光客だが、爆買いマネーの大部分は中国へと還流しているのかもしれない。 (文=牧野源)

スッキリしてから“お迎え”に行くお父さんも!? 中国・幼稚園の近所に風俗店が出現、大盛況!

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幼稚園の近くにあるマッサージ店。「足浴」というのは、足裏マッサージに似たサービス
 店舗型ビジネスを行う上で、まず立地が重要であることは、誰も異論を挟まないだろう。  中国の古都・西安に近い咸陽市では、幼稚園の近くに性的サービスを提供するマッサージ店が多数出店。多くの父兄が誘惑され……いや、困惑していると、地元のテレビ局・陜西広播電視台のニュース番組『都市快報』が伝えている。
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道端で客を待つ、マッサージ嬢(写真左)
 映像では、幼稚園のある通りで客引きをしている女が、子どもを迎えに来たと思われるバイクに乗った男性を呼び止め、話しかけている姿が捉えられている。  この幼稚園に通う園児の親たちは、インタビューに「子どもを幼稚園に迎えに行くと、こちらが子連れなのに声をかけてくるから困る」「幼稚園のすぐそばこんな店があるなんて、子どもの教育によくない」と、不満を述べている。  ところが、地元紙の記者が覆面取材でこれらのマッサージ店に潜入したところによると、マッサージ嬢からは驚くべき話が出てきたという。 マッサージ嬢「男親の客はすごく多いよ。ここでヤッてから、子どもを迎えに行くのよ」 記者「まさか!?」 マッサージ嬢「すっごく多いよ」 記者「子どもの教育に、よくないんじゃない?」 マッサージ嬢「ここに子どもは連れてこないから、問題ないでしょ」
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幼稚園の門に書かれた「安心」の文字が、どこか虚しく感じられる……
 実際は困惑するどころか、やはり誘惑に負けてしまっているお父さんもいるようで、この風俗店の立地は合理的といえるのかもしれない。  日本の都市計画法などでは、教育機関の近くでラブホテルや風俗店を開業することを禁じている。しかし、中国ではそんなことはお構いなしだ。  中国の性風俗事情に詳しい上海在住のフリーライターは、こう説明する。 「中国では、普通の住宅街や商店街の真ん中に、この手のマッサージ店があったりします。田舎町だけでなく、上海の庶民的な住宅街にさえある。店は透明のガラス戸になっていて、中に数名の女たちが座っているのが見えるから、すぐわかる。中でどんなサービスが行われているか、近所の人は誰でも知ってます。それでも摘発されないのは、地元の警察と、なんらかのつながりを持っているからだと思われます」  フリーライター氏の言葉通り、このニュース番組の翌日にこれらマッサージ店が地元の警察による手入れを受けたものの、さらにその翌日には、元通り路上で客引きをする女たちの姿が目撃されたと、地元紙が伝えている。 (取材・文=佐久間賢三)

【閲覧注意】橋の下で500~600匹分の“犬の毛皮”が発見「死骸からは体液が滴り……」

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橋の下に並べられた犬の毛皮。買い手がつくまでの、一時的な保管場所だったようだ。
 日本では痛ましい動物虐待事件がたびたび報じられているが、お隣中国でも愛犬家ならずとも目を覆いたくなるようなショッキングな事件が発生した。 「中国青年網」(12月15日付)によると、安徽省合肥市内を流れる川に架かる橋の下で、500~600匹分の犬の毛皮が発見されたのだ。  その多くは、一匹分の毛皮が切れ目なく剥ぎ取られており、生前の姿をとどめているものもある。そして、それらが等間隔に整然と並べられている光景は、異様そのものである。記事によると、辺りには強烈な腐敗臭が漂っていたという。  近所に住む女性によると、犬の死骸がこの橋の下に並べられるようになったのは1カ月ほど前からで、日を追うごとにその数は増えていったという。また、近隣住民らは、犬の死骸から流れ出る体液による川の水質汚染や感染病を危惧しているという。  地元の動物衛生監督署の調査によると、犬の毛皮を橋の下に並べていたのは地元の漁師で、副業として犬肉の販売も行っていという。男性は、精肉の過程で不要となった毛皮を集め、毛皮業者へ販売するつもりだったようだ。  地元の警察は、男性の行為に違法性がないか捜査中だが、犬肉や毛皮の販売だけでは罪に問うことはできないという。  しかし犬の毛皮に、どれほどの価値があるというのだろうか? 広東省地方紙の社会部記者に話を聞いた。 「中国では、犬の毛皮はフェイクファーよりも安いため、安物の毛皮製品に使われていることが多い。キツネやタヌキの毛皮と偽られた上で、海外輸出されているものもあります」  中国製の毛皮製品を持っている人は、それが本当はなんの毛皮なのか、疑ってみたほうがいいかもしれない。 (文=青山大樹)

中国人は金持ちに弱い!? アウディを乗り回し、携帯800台を“借りパク”した男

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犯人が使用していたアウディA4と、盗まれた携帯電話の一部。
 12月11日、広東省で、半年間で800台以上の携帯電話などを盗み、転売していた37歳の男が逮捕された。被害の大きさと同時に注目されているのが、その手口だ。  男は、ドイツ車のアウディA4を犯行の小道具として使用。運転席から道行く人に「電話をかけたいが、自分のiPhoneはバッテリーが切れてしまったので貸してくれないか」と声をかけ、携帯電話を借りるとそのまま逃走していたのだった。男は盗んだ携帯電話を、中古携帯ショップを経営する知人のツテを使って転売しており、日本円で200万円以上の利益を上げていたとみられている。  男はガソリン代などのコストから計算し、1日6台の窃盗を目標としていたという。さらに「女が金を稼ぐのは簡単じゃない」として、女性はターゲットにしないという妙な信念を持ち合わせていたという。    金持ちを装っての犯罪といえば、当サイトでは「「拝金主義の“愛人志望女”に天罰!?」富豪を装い、美女をヤリ逃げした肉体労働者に称賛の声」(参照記事)を報じたばかりだが、カモにされるのは金に目がない女性ばかりではないようだ。  11月末には同省東莞市の工業区内で、停車中の貨物車からガソリンを盗んでいた男が逮捕されている。男は「怪しまれないように」との理由で、BMWで犯行現場に乗り付けていたという。  さらに今年4月には、福建省廈門市で香港の富豪を装い、宝くじ販売店から掛け買いで約400万円分の宝くじを購入した上、支払いをせずに逃亡しようとした男も逮捕されている。  さまざまな詐欺が横行し、他人に対する警戒心も強い中国だが、金持ちを装うだけで人を簡単にだますことができるのはなぜか? 中国事情に詳しい吉井透氏は話す。 「『金持ちなら、コソ泥のようなマネをしないだろう』と考える人も多い。しかしそれ以上に、格差社会が広がる中、庶民にはどうにかして金持ちとお近づきになり、おこぼれにあずかろうという意識がある。そうした一種の下心につけ込む犯罪が増えている」   格差社会をはい上がろうとする庶民をカモにする手口は、卑劣というしかない。