広東省広州市のマクドナルドで、店頭に飾られていたドナルド像が突然、数人の男たちに連行されるというショッキングな事件が起こった。しかしよく見ると、男たちは制服を着ている。もしかして、習近平政権は「反腐敗運動」の一環で、“米帝”の象徴であるマクドナルドのマスコットを一掃しようとしたのだろうか? 実はこれ、中国で違法な屋台や露天商を取り締まる「城管」と呼ばれる役人たちの仕業だった。彼らは手荒いことでも知られ、屋台を車で轢いて破壊したり、女性露天商を集団で暴行するなど、市民からは警察より恐れられ、忌み嫌われている。邪悪な表情でドナルドを取り囲む制服姿の男たち
4月12日付の「羊城晩報」によると、市内の見回りを行っていた複数の城管が突然、マクドナルドのドナルドに襲い掛かったという。バリバリと大きな音を立てながら、手足バラバラの無残な姿にされるドナルド……。地面に固定された緑色の台と足の部分は持って行くことができず、黄色いひもがついた赤い靴だけが悲しげに残された。 この様子はすぐにSNSで拡散され、城管たちがバラバラになったドナルドの体を持ち去る姿がアップされると「ひどい! ドナルドは悪くないだろ!」「ドナルドはダメなのに、あの店の向かいにある国産アニメの『喜羊羊与灰太狼(シーヤンヤンとホイタイラン)』はなんでいいんだ?」「これじゃあ、KFCのカーネルおじさんも逮捕されちゃうね」といった声が広がっている。と思ったら、次の瞬間、ドナルドをなぎ倒した!
本体を軒先から引き離し、強制連行!
地元メディアの記者によると、城管はこれまで店舗に対し「通行人の邪魔になるので、撤去するように」と、再三にわたり注意していたという。同店の店員いわく、「確かに注意されていたが、城管が来る時にはドナルドを店内にしまい、いなくなったら外に出すということを繰り返していた」そうだ。 この日は城管がいなくなったのでドナルドを外に出しているところを、彼らに見られてしまったのだった。再び執拗に注意しにやってきた城管に対し、店長がついに激高。「ドナルドが邪魔で違法だというなら、差し押さえたらいいんじゃないですか!」と言ったため、その態度に怒った城管によりドナルドが差し押さえられてしまったという経緯だった。 今回の騒動に対し、広州市に住む日本人駐在員はこう嘆く。 「城管は、警察とチンピラの中間のような存在。前科者や元不良など、前歴を問われないので荒っぽい連中でもすぐに採用されるのです。警察ほどの権限もなく、注意する相手も屋台や小さな露天商ばかり。相手が逆ギレしたことに腹を立てただけですね……。本当に最悪ですよ」 「俺は何もやってない! 無実だ!」という、ドナルドの声が聞こえてきそうだ。 (取材・文=ルーシー市野)見るも無残な姿に……こんな暴挙が許されていいのか!?























