
地元記者が実際に会員制QQグループに登録するとエロ動画が大量にアップロードされていた(出典:生活報)
米メディア「Mashable」によると、中国のスマートフォン普及率は58%に達し、日本の39%を大きく上回っているという。低価格な国産モデルの登場により、低所得層や若年層にもスマホ保有が広がったことが一因とみられる。
一方で中国では、スマホ普及による弊害も出てきている。
「広西新聞網」(5月15日付)は、スマホで有害コンテンツにアクセスし、悪影響を受ける小学生が増加傾向にあると報じている。

男子中学生が女子生徒に無理やりキスを迫っている動画。ネット上で拡散されている(出典:東網)
広西チワン族自治区南寧市に住む母親は、小学4年生の娘が使用しているスマホをチェックしたところ、中国版LINE「QQ」に同級生たちと作成したと思われるグループチャットを発見。そこには大量のアダルト動画がアップされており、衝撃を受けたという。母親は、動画の内容があまりにも生々しく、子どもたちへ悪影響を及ぼすと判断。学校と警察に通報したという。
中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、スマホが中国の未成年に悪影響を与えている現状についてこう話す。
「日本では、未成年ユーザーによる有害サイトへのアクセスをブロックするフィルタリングサービスがありますが、中国では普及していない。さらに、いま流行しているのが、会員制QQグループチャット内でのアダルト動画の共有。月額5元(約90円)で、グループチャット内に毎日大量にアップされるエロ動画が見放題なんです。これなら小中学生のお小遣いの範囲内ですし、ネット上にはその広告が大量に貼られていますよ」

9歳の男児が女性を強姦しようと襲っている映像が監視カメラに映っていた(出典:九妖笑話)
今年4月には、陝西省で15歳の男子中学生が、近所に住む8歳の女児を強姦し、逮捕される事件が発生した。逮捕された男子中学生は、ネット上で見たアダルト動画に触発されて犯行に及んだという(環球網)。
また昨年4月にも、アダルト動画を見ていた9歳の男児が動画を模倣し、深夜の路上で20歳の女性を強姦するという、にわかには信じられない事件も起きている(河南衛視)。
さらに、エロコンテンツをスマホで視聴するばかりではなく、撮影する未成年もいる。5月には、中学生とみられる複数の男女が、濃厚なキスをする動画がネット上にアップされ、拡散している。
近年、性教育拡充の必要性が指摘されている中国だが、目まぐるしく進展するITとともに加速する未成年の性の乱れに対処できるか?
(文=広瀬賢)