こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。 9月4日から5日にかけて、中国・杭州市でG20(金融世界経済に関する首脳会合)が開催されました。今回の会議では習近平国家主席が議長役を担当し、海外のテレビ局は「世界が共に発展する新たな可能性を示している」と評価しましたが、実際には習主席は大きな失態を演じました。 ■たった一文字の読み違いで馬脚を現した習主席 9月5日、G20内の経済報告会議「B20」で習主席が政策提案報告をする際、中国の古典「国語・晋語四」から「軽関易道 通商寛農」(税を安くし盗賊を撲滅すれば、道は整備され貿易は盛んになり、農業政策を緩和される)という言葉を引用したのですが、誤って「軽関易道 通商寛衣」と読み上げました。これは簡体字(中国本土で使われている漢字)の「農」と「衣」がよく似ているがゆえの間違いだと思いますが、古典に造詣が深い人ならば、このようなミスは絶対にしないでしょう。 しかも、「寛衣」とは中国語で「服を脱ぐ」という意味で、さらに「便所に行って用を足す」「性行為をする」という隠語としても使われているため、習主席の発言は、とんでもない意味になってしまいました。習主席は演説時に、たびたび古典の言葉を引用して自らの教養の高さをアピールしていましたが、それらが虚栄にすぎなかったことが判明しました。 「軽関易道 通商寛農」は経済の繁栄条件を示す言葉であり、中国経済に携わる者なら絶対に肝に命じなければならない言葉ですが、今回の失言は、習主席が経済に対し無能な人物であることの証拠だと思います。事実、習近平体制発足後、中国経済は低迷の一途をたどっており、国内の経済学者や外国メディアは、こぞって「習主席は経済音痴」と断定しています。 ■習主席を徹底的にちゃかす中国国民たち 今回の失言はもちろん中国国内で話題となり、発言した内容から「きっと『中国製衣服輸出を拡大する』という意味だよ!」「習近平は風俗合法化を認めた!」「以前、習近平は東莞の風俗街の大規模取り締まりを行ったが、今回は復活を明言した!」「露出狂習近平の一帯一露(シルクロード)! 通商寛衣!」「夢雪(習主席の愛人)の前で服を脱ぐ習近平!」などと失言をちゃかす言葉がネット上に殺到しました。 このような事態を、中国政府が放置するはずはありません。このような意見はただちに強制削除され、中国版Twitter「微博」では「寛衣」という言葉がタブーキーワードに指定されました。五毛党(報酬をもらい、中国政府に肯定的な意見を書き込むネットユーザーの総称)たちは、「たった一文字の読み違いで大騒ぎするな!」「この売国奴ども!」と、習主席を擁護する意見を書き連ねたのです。 以前、日本でも麻生太郎元首相が漢字の読み間違えを繰り返し、マスコミに批判されたことがあります。しかし、批判文を投稿した人物がSNS上のアカウントを凍結され、北京警察に拘束されるなど、中国では習主席のミスに対する批判は徹底的に削除・弾圧されています。この2つの事例は日本の民主度の高さ、そして中国が独裁的なファシズム(全体主義)国家であることを証明していると思います。 今回の発言を見ればわかるように、多くの中国国民が習主席に対して批判的な感情を抱いています。もし彼が国民から親しまれていれば、笑い話として受け入れられたでしょう。さらに、諸外国からも、習主席の政策に対し、不満の声が殺到しています。現在の習主席は、国内外から非難され、自分のシンパの意見しか受け入れない「裸の王様」と化しています。このような人物が失脚するのは、時間の問題だと思います。 ◆「チャイナめった斬り」過去記事はこちらから
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>














