つい先日、中国の学校で男性教師による女子生徒への強制わいせつ行為や強姦事件が続発していることをお伝えしたばかりだが(参照記事)、それ以外にも、子どもたちが教師による暴力を受ける事件が多発している。 10月末、陜西省延安市にある小学校で、女性教師が生徒たちに体罰を与えていたことがわかった。報道によると、10名ほどの生徒が宿題を終わらせてこなかったため、女性教師は雨が降っているにもかかわらず、その生徒たちを外に立たせて教科書を読ませ、その後ろから何度も蹴りを入れていたという。 この模様が何者かによって撮影されており、マスコミが公開すると、同市の共産党中央宣伝部は体罰が事実であることを認め、学校側は女性教師を3カ月の謹慎処分にしたという。 このニュースを見たネット民からは、「こんな教師に、子どもを教える資格はない」「すぐにクビにするべきだ」「蹴りを入れるなんて、生徒たちのことをまったく尊重していない」などと、女性教師を非難する声が上がっている。 一方で、「悪いのは宿題をやってこなかった生徒。この程度の体罰は問題ない」「少しくらいの体罰がないと、今の子どもたちは甘やかされすぎていて、ワガママになるだけ」などといった、体罰に肯定的な意見も出ている。 中国の学校では生徒への体罰は頻繁に行われているようで、9月半ばには甘粛省の農村にある小学校で、同じく宿題をやってこなかった生徒たちに対して教師が尻を叩くという体罰を行い、女子生徒の尻には大きな青あざが残るという事件が起こっている。 中国で学習塾の教壇に立つ日本人教師は、現地の教育事情について、このように語る。 「中国の学校は、先生の言うことをひたすら暗記する詰め込み教育で、生徒の創造性育成というものをまったく考えていない。教師にとっても、生徒をいい学校に合格させることが自分の昇格につながるため、自分の言うことを聞かずに宿題をやってこない生徒に対して怒りを覚え、暴力を振るってしまうのだと思われます。富裕層が自分たちの子どもを海外の学校に留学させたり、インターナショナル・スクールに通わせようとするのは、こういった事情もあるのでは?」 子どもへの教育は国づくりの基本。反日教育ばかりやっていないで、もっと根本的なことに教育のエネルギーを費やしたほうがいいのではないかと思うのだが……。 (文=佐久間賢三)雨の中、生徒たちを一列に並べ、ホウキ片手に渾身の蹴りを入れる女性教師
「163」タグアーカイブ
「貧乏より売春するほうがマシ」高騰する住宅ローンのために、夫公認で妻が売春!? 中国人の歪んだ道徳観
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。 10月27日、中国・江蘇省蘇州市内のホテルで、29歳の女性が売春を行った容疑で現行犯逮捕されました。警察の捜査によると、逮捕された女性は、とある企業で経理を担当している会社員で、平均月給は5,000元(約7万8,000円)弱に上っていました。中国国内の大卒初任給は2,500元(約3万9,000円)程度で、しかも女性は共働きの既婚者ということもあり、やや富裕な層に属していたようです。そのような女性が売春に手を出した理由は、国内で高騰する住宅ローンでした。 ■貧乏よりも、売春するほうがマシ!? 2010年に中国のGDP(国内総生産)が世界第2位になった際、国内の経済学者がその内訳を調査したところ、半分以上が不動産に関する投資であることが判明しました。北京や上海など大都市中心部の不動産価格はいまだに上昇の一途をたどっており、現在は日本の銀座の平均価格を上回るほどです。逮捕された女性が住む住宅のローンは1月1万元(約15万6,000円)程度に達しており、夫婦の合計月収を上回っていました。そのため、女性は夫も承知の上、自らの体を売って収入を得たのです。現代の中国では、拝金主義の影響から、「貧乏よりも売春するほうがマシ」という思想が蔓延しています。そのため、この夫婦のような事例は珍しい話ではありません。それどころか、母親が金を稼ぐために小中学生の娘に売春行為をさせるといった例も少なくありません。 さらに現在、離婚して不動産を購入する「離婚買房」と呼ばれる横行が流行しており、中国の検索サイト「百度」で検索すると、離婚買房の手法が書かれたサイトが多くヒットします。日本のバブル期と同様に不動産価格が高騰し続けている中国では、物件や土地を購入した後に転売すれば、差額で莫大な収入を得ることが可能です。当然、人民はこぞって不動産を購入したのですが、その事態を受け、中国政府は夫婦が不動産を共同で所有する場合、2件目の不動産購入を禁止する法律を作りました。しかし、人民たちは、複数の不動産を購入するために「偽装離婚」を行い始めたのです。 ■自分たちの幸せのために離婚する夫婦 一例を挙げると、今年の夏、上海市役所前には、離婚の手続きを行うために、連日早朝から多くの若い夫婦が行列を作りました。夫婦は一度離婚をした後に不動産を購入し、再び結婚するのです。市役所側も彼らの目的を承知しており、離婚手続きを淡々と行います。中国では、夫婦の所有する不動産は「幸せの巣」と呼ばれ、そこでの暮らしぶりは幸福の象徴とされています。そのため、国内には「夫婦の愛情に対する試練だ!」などと偽装離婚を正当化する世論が広がっています。 僕は、拙書『中国のヤバい正体」(大洋図書)内で、最低限の生活費以外、収入のほとんどを住宅費の支払いに費やす「房奴」(住宅の奴隷)という言葉を解説しましたが、「離婚買房」を行う彼らも、不動産のために自らの貞操観念や愛情、道徳観を放り出す房奴たちです。 現在の中国経済は、企業が次々と倒産するなど、実際は大幅に低迷しているのですが、政府は「国内の経済状態は横ばい」と公表し、まやかしのデータをでっち上げるために、故意に不動産価格をつり上げ続けています。こうしたGDPの捏造が、人民の心の堕落を招いているのです。 ◆「チャイナめった斬り」過去記事はこちらからイメージ画像(Thinkstockより)
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>
衆人環視の「尺八婚」!? 仁王立ちの新郎の股間に、新婦の顔が…… 中国の結婚式が暴走中!
中国では最近、結婚式で悪ノリしすぎるカップルが増えているようだ。 英タブロイド紙「デイリー・スター」(10月25日付)によると、過激な動画が多くアップされることで知られる動画共有サービス形式のニュースサイト「LiveLeak」に、出所不明の中国人の結婚式の模様を映したビデオがアップされたという。 それを見てみると……驚きの光景が映っていた! 新郎らしき若い男性が、ズボンを脱いだ状態で、台の上に仁王立ちになっている。よく見ると、股間にピンク色の細長いイチモツのようなものがそそり立っている。これは、もしかして……!?ズボンを脱いだ新郎の股間にあるものは……? その脇で、何も知らずに男の子がはしゃいでいる
すると、中華風の赤いドレスを着た花嫁が現れ、周りの人たちにはやし立てられながら、新郎の前にひざまずいたと思ったら、顔を新郎の股間にうずめていく。そして、股間のイチモツを口にふくんだ途端、ビュッと白い液体がイチモツから吹き出してきて、花嫁は思わず身をかわした。 ちょっと舐められただけで、もう昇天か? この様子に、周囲の人たちは大ウケ。花嫁のほうもそれに動じることなく、再び新郎の前にひざまずき、顔に股間を近づけていく。花嫁は、躊躇することなく、慣れた様子でイチモツを口に
するとまた、白い液体がイチモツからチョロチョロと。どう見てもおかしいと思ったら、実はイチモツは魚肉ソーセージ。白い液体はミルクのようなもので、新郎の後ろから誰かが押すことで噴き出るようになっているらしい。 結婚式の儀式にしては、あまりにも下品なこの光景。さらに驚くのは、そばで子どもが普通に楽しそうに見ていることだ。 たまたまこのカップルだけが、こんなおふざけをやっているのではない。「デイリー・スター」では、ほかにも中国人の結婚式において、同様のソーセージ遊びや、新郎がキュウリを股間に挟んで腰を動かし、花嫁が持つ筒の中に差し込む様子を映したビデオも紹介している。 結婚式におけるこの手の悪ノリは、中国だけではなく世界各地で行われているが、東洋人らしく、せめてもう少し、恥じらいを持ってやってほしいものである。 (文=佐久間賢三)こちらは、新郎が何度も腰を振って、花嫁が持つ筒にキュウリを入れている
「法で裁けないなら、自分たちの手で……」中国・未成年に“私刑”を下した店主夫婦が監禁罪で逮捕
窃盗犯や性犯罪者などを民衆が捕えて制裁を加える「私刑行為」が相次いでいる中国だが、容疑者が子どもの場合でも容赦ないようだ。 「人民日報」(10月22日付)によると、雲南省昭通市の路上で、中学生と思われる少年3人がロープで体を縛られているのが見つかった。この少年たちの胸元には「私たちは泥棒です」と書かれた紙が貼られ、なんと顔にも中国語で泥棒を意味する「小偷」の文字が書かれていた。 近所の住民の通報を受け、現場に駆け付けた地元警察によって少年たちのロープは解かれ、保護された。地元メディアの取材によると、この日の明け方4時頃、少年たちは付近の路上を歩いていたところ、漢方などを取り扱う店舗のドアが開けっぱなしになっていたことから、店内に侵入し、盗み出せそうなモノを物色していたという。ところが、店主夫婦に見つかり、捕らえられた3人は黙り込んで口を割らず、保護者の名前さえも言おうとしなかったため、店主夫婦は縄で3人を縛り上げ、路上の欄干に縛り付けたという。 警察は少年3人を保護した後、店主夫婦を、未成年者を不当に監禁したとして、監禁罪の容疑で逮捕した。 この一件に対し、中国版Twitter「微博」ではネットユーザーから、賛否両論のコメントが寄せられている。 「そもそも、明け方に子ども3人がうろついていること自体がおかしい。こいつら、子どもだけど前科もあるだろうし、犯罪者予備軍だ。未成年だから、警察に通報しても罰せられないだろうし。俺が店主なら、同じことやっていたかもしれない」 「この子どもたち、かわいそうだな。親が育児放棄してるんだろうな。実は、一番悪いのは親のほうなんじゃないか?」 「写真を見てみろ。こんなことされても、全然平気な顔してるぞ。こいつら、しょっちゅう悪さしてるから、これくらいじゃ何も感じてないんだよ」縄で拘束されている少年たち。まだ、あどけなさが残っている(「人民日報」より)
昨年3月には、広西チワン族自治区玉林市の農村で、児童が民家に侵入し、金を盗んだとして地元住民から檻に閉じ込められるという事件も発生している。2014年には、同自治区宜州市の農村で、アヒルを盗もうとして捕まった2人組の少年が、住民らによる私刑を受けている様子を映した写真がネット上で広がり、世界的な話題となっている。 少年法のあり方に対しては日本でも議論が起きているが、「法で裁けないなら、自分たちの手で」というのが、中国人民が出した少年法に対するひとつの答えのようだ。 (文=青山大樹)昨年、広西チワン族自治区で私刑を受けた少年
「法で裁けないなら、自分たちの手で……」中国・未成年に“私刑”を下した店主夫婦が監禁罪で逮捕
窃盗犯や性犯罪者などを民衆が捕えて制裁を加える「私刑行為」が相次いでいる中国だが、容疑者が子どもの場合でも容赦ないようだ。 「人民日報」(10月22日付)によると、雲南省昭通市の路上で、中学生と思われる少年3人がロープで体を縛られているのが見つかった。この少年たちの胸元には「私たちは泥棒です」と書かれた紙が貼られ、なんと顔にも中国語で泥棒を意味する「小偷」の文字が書かれていた。 近所の住民の通報を受け、現場に駆け付けた地元警察によって少年たちのロープは解かれ、保護された。地元メディアの取材によると、この日の明け方4時頃、少年たちは付近の路上を歩いていたところ、漢方などを取り扱う店舗のドアが開けっぱなしになっていたことから、店内に侵入し、盗み出せそうなモノを物色していたという。ところが、店主夫婦に見つかり、捕らえられた3人は黙り込んで口を割らず、保護者の名前さえも言おうとしなかったため、店主夫婦は縄で3人を縛り上げ、路上の欄干に縛り付けたという。 警察は少年3人を保護した後、店主夫婦を、未成年者を不当に監禁したとして、監禁罪の容疑で逮捕した。 この一件に対し、中国版Twitter「微博」ではネットユーザーから、賛否両論のコメントが寄せられている。 「そもそも、明け方に子ども3人がうろついていること自体がおかしい。こいつら、子どもだけど前科もあるだろうし、犯罪者予備軍だ。未成年だから、警察に通報しても罰せられないだろうし。俺が店主なら、同じことやっていたかもしれない」 「この子どもたち、かわいそうだな。親が育児放棄してるんだろうな。実は、一番悪いのは親のほうなんじゃないか?」 「写真を見てみろ。こんなことされても、全然平気な顔してるぞ。こいつら、しょっちゅう悪さしてるから、これくらいじゃ何も感じてないんだよ」縄で拘束されている少年たち。まだ、あどけなさが残っている(「人民日報」より)
昨年3月には、広西チワン族自治区玉林市の農村で、児童が民家に侵入し、金を盗んだとして地元住民から檻に閉じ込められるという事件も発生している。2014年には、同自治区宜州市の農村で、アヒルを盗もうとして捕まった2人組の少年が、住民らによる私刑を受けている様子を映した写真がネット上で広がり、世界的な話題となっている。 少年法のあり方に対しては日本でも議論が起きているが、「法で裁けないなら、自分たちの手で」というのが、中国人民が出した少年法に対するひとつの答えのようだ。 (文=青山大樹)昨年、広西チワン族自治区で私刑を受けた少年
中国人による爆買い衰退の影響か……香港「世界最大級」のスマホ市場が“シャッター通り”に
ここ10年弱の間に爆発的に普及したスマートフォンは、人類の生活を一変させたと言っても過言ではない。しかし一方で、世界のスマホ市場は成熟期に入りつつある。 2008年以降、世界のスマホ出荷台数の伸び率は、2桁台をキープしてきた。ところが、米調査会社IDCの最新の予想によれば、16年は前年比1.6%増にとどまり、スマホ市場規模は、ほぼ横ばいとなる見込みだ。 そんな中、世界のスマホ普及率向上に大きく貢献してきた香港の先達広場が、斜陽を迎えている。先達広場
シャッター通りと化した先達広場の2階
先達広場とは香港の下町エリア、旺角にある雑居ビルの名前である。このビルの1~2階部分には、数坪の広さのスマホショップが100軒以上ひしめき合い、世界中から仕入れられた新品、または中古品が販売されていた。その安さと品揃えの豊富さで、地元香港人はもとより、中国大陸から買い付け業者も連日のように押し寄せ、世界最大級のスマホ市場としてにぎわいを見せていた。特に新型iPhoneの発売直後には、店の中を一巡することも困難なほどの混雑ぶりだったのだ。 ところが、iPhone 7/7 Plus発売から約1カ月がたったばかりの先達市場では、そんな状況は一変していた。 筆者が訪れたのは土曜日の昼間だったというのに、1階も客の姿はまばら。2階は、シャッターの降りている店舗が目立った。隣り合う5軒ほどのすべての店舗が閉鎖され、シャッター通りと化している一画もあるほどだった。固く閉ざされたシャッターには、それぞれ不動産業者による「テナント募集」の張り紙が貼られてあった。「テナント募集」の張り紙も虚しい
先達広場の衰退の原因について、同ビル2階のスマホアクセサリーショップの店員は、「中国の税関のチェックが厳しくなったことが原因」と指摘する。 海外製品や、家電製品の輸入・持ち込みに30%の関税が課される中国に対し、香港では関税がゼロ。この差を利用し、香港で仕入れたスマホを税関申告せずに中国に持ち込めば、関税分、安くスマホを手に入れることができる。 ところが、この店員によると「香港から陸路で中国深セン市に入境する際には、税関による手荷物のX線検査や開封が強化され、申告漏れに対しては厳しい罰則が適用されるようになった」というのだ。 つまり、税関無申告でスマホを持ち込むリスクが高まったことから、先達市場で複数のスマホを買い込む中国からの業者や個人が減少したというわけだ。 先達広場から中国人が遠のいたことについて別の背景を指摘するのは、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏だ。 「iPhone 7/7 Plusからは、中国もアップルの第一次販売国になり、普通に手に入るようになった。すると、iPhoneに対するプレミア感が失われ、中国人のiPhone離れが広がっている。今ではシャオミをはじめ、国産スマホの性能も向上していますし」 中国人に背を向けられた途端、シャッター通りと化してしまった先達広場。これは、爆買い頼みの、日本のインバウンド業界の未来を暗示しているのかもしれない……。 (文=中山祐介)2015年9月に、iPhone 6s/6s Plusが発売された直後の先達広場
中国人による爆買い衰退の影響か……香港「世界最大級」のスマホ市場が“シャッター通り”に
ここ10年弱の間に爆発的に普及したスマートフォンは、人類の生活を一変させたと言っても過言ではない。しかし一方で、世界のスマホ市場は成熟期に入りつつある。 2008年以降、世界のスマホ出荷台数の伸び率は、2桁台をキープしてきた。ところが、米調査会社IDCの最新の予想によれば、16年は前年比1.6%増にとどまり、スマホ市場規模は、ほぼ横ばいとなる見込みだ。 そんな中、世界のスマホ普及率向上に大きく貢献してきた香港の先達広場が、斜陽を迎えている。先達広場
シャッター通りと化した先達広場の2階
先達広場とは香港の下町エリア、旺角にある雑居ビルの名前である。このビルの1~2階部分には、数坪の広さのスマホショップが100軒以上ひしめき合い、世界中から仕入れられた新品、または中古品が販売されていた。その安さと品揃えの豊富さで、地元香港人はもとより、中国大陸から買い付け業者も連日のように押し寄せ、世界最大級のスマホ市場としてにぎわいを見せていた。特に新型iPhoneの発売直後には、店の中を一巡することも困難なほどの混雑ぶりだったのだ。 ところが、iPhone 7/7 Plus発売から約1カ月がたったばかりの先達市場では、そんな状況は一変していた。 筆者が訪れたのは土曜日の昼間だったというのに、1階も客の姿はまばら。2階は、シャッターの降りている店舗が目立った。隣り合う5軒ほどのすべての店舗が閉鎖され、シャッター通りと化している一画もあるほどだった。固く閉ざされたシャッターには、それぞれ不動産業者による「テナント募集」の張り紙が貼られてあった。「テナント募集」の張り紙も虚しい
先達広場の衰退の原因について、同ビル2階のスマホアクセサリーショップの店員は、「中国の税関のチェックが厳しくなったことが原因」と指摘する。 海外製品や、家電製品の輸入・持ち込みに30%の関税が課される中国に対し、香港では関税がゼロ。この差を利用し、香港で仕入れたスマホを税関申告せずに中国に持ち込めば、関税分、安くスマホを手に入れることができる。 ところが、この店員によると「香港から陸路で中国深セン市に入境する際には、税関による手荷物のX線検査や開封が強化され、申告漏れに対しては厳しい罰則が適用されるようになった」というのだ。 つまり、税関無申告でスマホを持ち込むリスクが高まったことから、先達市場で複数のスマホを買い込む中国からの業者や個人が減少したというわけだ。 先達広場から中国人が遠のいたことについて別の背景を指摘するのは、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏だ。 「iPhone 7/7 Plusからは、中国もアップルの第一次販売国になり、普通に手に入るようになった。すると、iPhoneに対するプレミア感が失われ、中国人のiPhone離れが広がっている。今ではシャオミをはじめ、国産スマホの性能も向上していますし」 中国人に背を向けられた途端、シャッター通りと化してしまった先達広場。これは、爆買い頼みの、日本のインバウンド業界の未来を暗示しているのかもしれない……。 (文=中山祐介)2015年9月に、iPhone 6s/6s Plusが発売された直後の先達広場
交際相手に“全裸写真”を撮らせるのは当たり前!? 中国でリベンジポルノが続発するワケ
リベンジポルノが国際的な社会問題となる中、中国で街中に元交際相手の裸の写真などをばらまいた男が逮捕された。 中国紙「仏山晩報」(10月23日付)によると、四川省楽山市内の路上に、裸の女性が写った写真が大量にばらまかれているのが見つかった。写真には、この女性の氏名、生年月日、住所、身分証の番号なども書かれていたという。現場付近に住む22歳の女性が、この写真に写っているのは自分で、犯人が元交際相手であることを確信し、警察に通報。付近の防犯カメラなどの映像から、元交際相手の男を容疑者として逮捕した。路上にばらまかれた女性の写真(「東網」より)
総出で路上の写真を拾い集めたという
被害女性によると、2014年に交際を始めたこの2人は、男の女性関係などが原因で、交際当初からケンカが絶えなかったという。そんな生活に嫌気が差した女性が別れを切り出したところ、男から殺害をほのめかす脅迫や度重なる暴力を受け、別れた後も殺害予告とも取れるメッセージが携帯にたびたび届いたという。 中国ではここ最近、女性を裸の写真で脅す事件が多発している。中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、次のように話す。 「自分が大好きな中国の若い女性にとって、交際相手に全裸を撮影させたり、自ら撮って交際相手に送ったりすることは普通。中国のネット上では、そうした写真や動画が多数流出している。中国にはまだ、リベンジポルノ防止法のような法律もないため、事実上の野放し状態となっている」 これ以上、被害者を増やさないためにも、早急な法整備が求められる。 (文=青山大樹)2人が交際していたときの写真
AV女優人気は高くても、業界トラブルには興味なし? あの“ヤバい中国人漫画家”は「AV出演強要問題」をどう見る!?
大手AVプロダクション関係者の逮捕や、屋外キャンプ場でAV撮影を行ったとして関係者が書類送検されるなど、このところ、AV業界が騒がしい。 10月19日、そんな一連のAV騒動をルポした書籍『モザイクの向こう側』(双葉社)が発売された。AV関係者や、被害相談の団体などにインタビューを重ね、業界の問題点を浮き彫りにした一冊だ。今回、この本の著者である井川楊枝氏と、『中国のヤバい正体』(大洋図書)などで知られる中国人漫画家・孫向文氏が対談。中国人の目には、このAV出演強要の問題は、どのように映っているのだろうか? ■紅音ほたる訃報に、3,000以上の書き込み 井川 日本のAVって、他国の人から見たらどうなんだろうと思って、今回は以前からの友人である孫さんとの対談を提案したところ、企画が実現しました。中国では、日本のAVが人気ですよね? 孫 はい。中国ではBTダウンロード(高速でダウンロードができるように設計されたファイル共有ソフト)がはやっていて、大量の日本のAVがアップされていますね。みんな2ギガとかギガぐらいのデータ容量の高画質AVを、無料でダウンロードして見ていますよ。 井川 無料なんですか? 孫 そうです。そのサイト自体は、広告収入で稼いでいるので。昔は街中で違法コピーDVDが販売されていたんですけど、最近はネットに移行していますね。 井川 今のAV業界は不況です。その要因のひとつが、FC2とかでタダでエロ動画が見られちゃうから、若い子たちがお金を払ってまで購入しないんですよ。中国でAVを見ている人たちからも、少しでもいいからAV業界にお金が入る仕組みにできたら、業界は潤うんですけどね(笑)。 孫 うーん、それは難しいでしょうね。中国ではAV自体が違法なものですから、日本のAVメーカーが、表立ってAVビジネスを展開することはできません。それに、仮にAVが合法になったとしても、状況は変わりません。なぜなら、映画もドラマも漫画も、中国人は無料でアップロードされたものしか見ていないから。「週刊少年ジャンプ」(集英社)なんて、日本の発売日に中国語に翻訳されて、無料でアップされていますよ。ライターの井川楊枝氏と、漫画家の孫向文氏
井川 著作権って概念がない国ですね。ところで、AV女優は誰が人気なんですか? 孫 これはある中国のサイトの順位なんですけど、1位が波多野結衣、2位が天海つばさ、3位が吉沢明歩、4位が大橋未久、5位が小川あさ美、6位が早乙女ルイ、7位が桜井りあ、8位がJULIA、9位が蒼井そら、10位が椎名ゆなってなってますね。 井川 やっぱり中国人って、スタイルが良くて、身長が高い人が好きですよね。日本だと、紗倉まなとかつぼみ、星美りかとか、かわいらしい顔立ちのロリっぽい子が、必ずランクインしてくると思います。 孫 共産党員の愛人なんか見ると、みんな160センチ以上で美脚です。モデル体形の女性がおおむね人気があります。でも、最近は、SNH48とかの影響で、中国でも、小柄でかわいい女の子が好きだっていう人が増えていますよ。 井川 そういえば、最近、紅音ほたるさんが亡くなったけど、彼女も中国で活動されていたみたいです。話題になりましたか? 孫 えーっと……紅音ほたるさんの中国版Twitter「微博」を見てみると、これはすごい! 20万人のフォロワーがいますね。最後のツイートが、訃報になっているんですが、そこにコメントが3,444件ついています(10月26日現在)。「ご冥福を祈ります」「噴水がひとつなくなって残念」「彼女は永遠に俺のハードディスクに保存されている(俺の中で生きている)」といったコメントが寄せられていますね。 井川 中国でも、潮吹き女優として認知されていたんですね。彼女が中国人に愛されていたのが伝わってきます。 ■中国でエロ事件が起こると、日本のAVのせいに!?人気AV女優が特集されている中国のサイト
井川 日本では現在、AV出演強要問題が話題になっています。中国ではこの問題、どうとらえられていますか? 孫 今回、この対談の前に、中国最大の検索エンジン「百度」とか微博で調べてみたんですよ。そしたら、ほとんど話題になっていませんでした。中国人の中にはAV好きが多いんですけど、AV女優の人権問題については、興味がないみたいですね。あと、中国には人権がないでしょ? 今は何か事件が起こって、人権問題のことをSNS上で書くと、すぐに削除されたりするんですよ。「中国共産党は人権無視している」とか書いたら、即アウトで、警察が家に来たりしますよ。だから、AVの人権問題のことも、書き込みづらいといのもあるかもしれませんね。 井川 人権がない国っていうのは、すごいですねえ……。 孫 ところで、出演強要は、実際にAV業界で起こっているんですか? 井川 はい。今回、『モザイクの向こう側』の中でも被害事例を載せています。今後、業界は、こうした被害の起こらない環境づくりをしなきゃいけないですね。でも現状だと、「AV業界をクリーンにするため、こういう撮影はするべきではない」といった表現規制につながりそうな意見も出ていて、それは違うかなあと思うんですよね。例えば、SMがダメとか、レイプものがダメとか、本番はダメとか。女の子に無理やり嫌なことを強いるのはもちろんダメだと思うんですけど、女の子が出演の同意を得ているんだったら、別にいいんじゃないかとは個人的に思います。まあ、規制派の方々の意見をお聞きすると、こうした行為は日本の法に触れる可能性があるとのことで。法的な側面から言われると、表現もへったくれもない感じですが。 孫 漫画も表現規制の問題があるけど、僕はそれに反対しています。僕も井川さんと同様、表現は規制するべきではないと思います。ただ、日本のAVって、スカトロとかありますよね。あれは、中国人が見たらドン引きですよ。こういうAVを作っているのは、頭がおかしい人たちだって感じちゃいます。ああいうAVを出していると、日本のイメージが悪くなるんじゃないかと、そこが心配になりますね。 井川 まあ、日本人でもスカトロを理解している人は、ごく少数ですけどね(笑)。ああいうフェチ系のビデオって、スカトロに限らず、興味がない人からしたら理解不能なものですし、閉じられた輪の中で楽しむ分にはいいのかなあと思います。それがTwitterで上がったりして、興味もない人の目に触れたりするのは、ゲッて思いますけどね。 孫 中国だと、エロい事件が起こるじゃないですか。例えば、バスの中で女の子を痴漢したとか、射精して精液をスカートにぶっかけちゃったとか。すると必ず「この人は日本のAVを見すぎ」って言われるんですよ。この人が考えたことではなくて、日本のAVの悪影響を受けて思いついたっていう解釈です。 井川 確かに、日本のAVには痴漢モノがありますね。でも、AVが犯罪を誘発しているなんていうと、AV業界側から大反発が起こるでしょうね。例えば、痴漢欲求のある人が、痴漢AVを見て、その欲求を解消するという側面もあると思います。AVの氾濫する日本は、世界でもトップクラスの、セックス頻度の少ない国でしょ。AVだけがセックスレスの要因とは思わないですけど、映像を見ただけで満足しちゃう部分はあると思いますよ。 孫 でもそれを言ったら、日本の出生率を上げるためには、逆にAVは存在しないほうがいいっていう論理が成り立ちますね。 井川 まあ、そうなっちゃうのかな。実際、いまVRのエロ動画とかが話題になっていて、リアルな女の子が目の前に現れちゃうわけじゃないですか。そうなると、今後、ますますセックスレスになるのかもしれないですよね。 孫 リアルに『電影少女』の時代が来るわけですね。クリエーターとしては、表現の幅が広がって面白い時代になりそうですけど。 井川 孫さんにとっては、そうですね(笑)。 (構成=杉沢樹) ●「AV出演強要問題」に揺れる業界を徹底取材! 『モザイクの向こう側』 井川楊枝 著 双葉社 刊 1400円+税『モザイクの向こう側』(双葉社)
ハリウッドセクシー女優の“愛国ドラマ”出演に、中国ネトウヨ大発狂!「歴史的功績が台無しだ!」
今年、中国は紅軍(人民解放軍の前身)による「長征80周年」にあたり、愛国的な記念行事やイベントが各地で行われている。長征とは、1930年代に国共内戦で劣勢だった紅軍が、拠点を捨てて1万キロ以上を交戦しながら集団移動した軍事作戦のこと。現在の中国共産党は、長征を「歴史的転換点」と定義し、さまざまなプロパガンダに利用してきた。 そんな中、国営の中国中央テレビが記念ドラマ『世界を震撼させた長征』の制作を開始したのだが、キャストをめぐって今、大きな波乱が起きている。主要キャストの中に、中国出身のハリウッド女優バイ・リンが起用されたからだ。バイ・リンといえば、ハリウッドではお騒がせ女優として有名で、「PLAYBOY」誌でヌードになったことで『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の出演シーンが公開前にカットされたり、バイセクシャルであることをカミングアウトした過去がある。映画のPRの場には、露出度の高い半裸姿でたびたび登場し、決して“品の良い”女優といえないのが実情だ。 このキャスト発表に、共産党系「環球時報」は中国版Twitter「微博」で「低俗路線で注目を浴びようとする人物」「解放軍の名誉をけがす」と、バイ・リンを批判。中国のネトウヨも一斉に反応し、微博上では彼女に対する罵詈雑言が飛び交っている。 「長征の功績を台無しにするドラマだ」 「ハリウッドの三流女優が出演するのはおかしい」 「彼女の“下着(セクシー路線)”は中国人の名誉を傷つけた!」 「革命映画にポルノ女優が出演するのは絶対反対だ」 騒動の広がりを受け、バイ・リンは10月25日に公式HP上で「私のせいでドラマに影響を与え、お騒がせしてすみません」と公式謝罪した。 「彼女はもとも四川省の生まれで、10代の頃に人民解放軍の演劇部隊に所属していました。その後、アメリカに移住し、女優としてデビュー。1997年に主演したハリウッド映画『北京のふたり』は、中国共産党に批判的な作品だったこともあり、中国内では“売国奴”というレッテルが貼られました。最近では、解放軍時代に、軍幹部から性的関係を3年間にわたって強要され、妊娠・堕胎していたことを暴露。この話に、当時の政府は『作り話だ』と反論し、ネトウヨからも総攻撃を受けたのです。中国では、彼女は“反華艶星(反中セクシー女優)”と呼ばれています」(中国のエンタメ事情に詳しい上海在住の日本人) 国営テレビが総力を挙げて制作する革命ドラマが初っぱなからつまずいたようだが、果たしてどんな作品に仕上がるのだろうか? (取材・文=五月花子)マスコミの前では、いつも半裸状態(「自由時報」より)


















