"裏"指揮権発動はやはり行われていた! 青山繁晴氏が尖閣問題をブッタ斬る

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「株式会社独立総合研究所」代表・
青山繁晴氏。
 沖縄県・尖閣諸島付近で起こった中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件は、中国側の船長を処分保留で釈放するという、いわば日本が"全面降伏"する形でひとまずの決着をみた。日本の弱腰な姿勢は国民に失望感を抱かせただけでなく、「中国の強弾圧迫に降伏した日本」(東亜日報=韓国)、「日本は圧力に屈した」(ヒンドゥスタン・タイムズ=インド)、「中国の怒りと圧力に(日本が)屈した」(ジャカルト・ポスト=インドネシア)と、日本の外交力の貧弱さを世界中に知らしめる形となった。  仙谷官房長官は24日の会見で、「釈放は那覇地検の判断」として政治介入を否定したが、一方の那覇地検は会見で「日中関係を考慮」(次席検事)と述べ、背後に政治判断があったことを匂わせた。与党内でも「官邸が検察に働きかけた事実上の指揮権発動」(民主党議員)と批判の声が上がっている。はたして今回の船長釈放はどのような経緯で決められたのか。「株式会社独立総合研究所」代表で国際安全保障問題に詳しい青山繁晴氏に、一連の騒動の裏舞台を聞いた。 ──船長の処分保留による釈放は、誰がどのような経緯で決断したのでしょうか。 青山繁晴氏(以下、青山) 9月19日に勾留延長が決定された直後、中国側が「このままでは船長が正式起訴され法廷に立たされる」と気づいて反発が激しくなり、これを恐れた仙谷官房長官から検察側に「配慮してくれないか」との打診があった。これにより、検事総長の動揺が始まりました。その後、菅総理もニューヨークの国連総会へ発つ前に、官房長官に対して「私がNYにいる間に解決してくれ」と伝えています。これを受けて仙谷氏は数回にわたり柳田法務大臣を呼び、「このままでは指揮権発動になる可能性があるが、それでもいいのか」と迫りました。柳田大臣はこうした官邸の動きに一切抵抗せず、大林検事総長に官邸の意思をそのまま伝えました。検事総長としては、どうせ釈放するなら指揮権発動より、自ら決断した形のほうがいいと判断した。検察側にはいまだに首脳陣も含めて船長釈放に反発の声が強いようです。それらの証言も総合し、さらに内閣側で裏を取るとそういうことになります。 ──指揮権発動(検察庁法14条の「法務大臣は(略)検察官を一般に指揮監督することができる」を指す)は法務大臣が検察の捜査を止めることもできるいわば"伝家の宝刀"で、戦後一度しか発動されたことがありません。今回発動される可能性はどの程度あったのでしょう。 青山 民主党政権下では指揮権発動へのためらいが少ないという感触を得ていました。千葉景子氏が法務大臣の就任会見で、小沢一郎氏に対する捜査での指揮権発動を否定しませんでした。あのことは検察側に強い印象として残ったようです。仮に今回発動されると、今後も発動に対するハードルは低くなるとも検察は考えた。指揮権が発動されると検事総長は必ず辞任しなければならないので、発動のたびに検事総長が辞任するということは、実質的な人事権を失うことを意味します。検察はそれを恐れたのです。 ──船長釈放に際して、那覇地検は会見で「国民への影響と日中関係を考慮」と述べました。 青山 私も共同通信の若手記者時代に司法担当をしたことがありますが、検察はいかなるときも「法と証拠に基づいて」としか言いません。あの発言は異例中の異例です。ただ、あの原稿は那覇地検が作成したのではなく、大林検事総長の指示で最高検の側が作った。それを那覇地検が読み上げただけです。「日中関係を考慮」というのは、まさしく仙谷官房長官を通して、法務大臣が検察に対して政治的圧力をかけたことを示唆しているわけです。 ──検察庁によるせめてもの抗議ということでしょうか。「国民への影響」の意味は? 青山 実は財界からも検察首脳陣へ「検察だけいい格好をして日本経済が破たんしてもいいのか」と圧力がかかっていました。その圧力の中で「国民生活への影響」という言葉が使われた。その「生活」という言葉を消して「国民への影響」としたのです。あえてその言葉を入れたのは、「経済界からの圧力があった」と示唆しているわけです。大林検事総長が政治圧力に屈したのは事実ですが、とはいっても指揮権発動は法で定められています。今回は発動されたのではなく、巧妙に示唆されただけですが、責任はあくまで法務大臣と官房長官、最終的には菅総理にあるのは言うまでもありません。 ──アメリカはどんな動きをしていたのでしょうか。 青山 今回アメリカは、対日防衛義務を定めた日米安保条約第5条が尖閣問題に適用されるという立場をとった。これはアメリカ国内でも議論があったわけです。アメリカは伝統的に他国の領土問題......もちろん日本とすれば領土問題すら存在しないわけですが、アメリカは基本的に領土問題には介入しない立場をとっています。それをあえて踏み込んで発言し、そのうえで日中双方に「冷静な行動を」と伝えた。中国側の発言が当初の「謝罪と補償を求める」から「謝罪と補償を求める権利がある」とトーンダウンしたのもそれが背景にあります。決して船長を釈放したからではなく、アメリカによるプレッシャーの結果です。その意味で、アメリカは仕事をしているわけです。 ──米海軍が具体的に動いていたという話も一部にあります。 青山 9月8日の船長逮捕のわずか2日後に、米海軍の太平洋艦隊司令官と第七艦隊司令官の2人が横須賀の海上自衛隊司令部を訪れています。名目は第七艦隊司令官の新任挨拶ですが、その席でアメリカ側は、「中国の行動は子どもっぽい短絡的なものでなく、極めて戦略的。漁船も単なるトロール船ではなく、訓練された工作集団と見るべき」という考えを日本側へ伝えています。トロール船というのは旧ソ連時代からKGBの諜報戦に使われていた船種で、中国はそういう技術をソ連から学んでいる国です。さらに「中国側の狙いを甘く見ていると、沖縄近海まで奪われかねない」としたうえで、原子力空母ジョージワシントンを尖閣諸島近海にさりげなく出動させる可能性もあると伝えています。中国側へプレッシャーをかけ、さらに中国の潜水艦隊の動きも見るためです。そこまでアメリカは準備をしていたわけです。 ──中国は尖閣諸島を領土化した後に沖縄も狙っていると言われていますが。 青山 それは明らかです。もう7~8年前になりますが、私が北京で中国海軍大佐と話したとき、彼は「沖縄は日本の県ではなく中国の一部だ」とはっきり言いました。「その証拠に日本の城はすべて石垣の角が直角だが、首里城は丸い。あれは明の文化だ」と。「青山さんは常々祖国とは文化と言っているじゃないか。その意味でも琉球は中国だ」と。当時からそう言っていました。中国は50年単位で国家戦略を立てます。10年、20年かけて尖閣諸島を奪い、そこを拠点に沖縄までを影響下、あるいは支配下におくというビジョンは昔からあったわけです。 ──今後、沖縄へはどんな影響が考えられるでしょうか。 青山 「今後」ではなく、今現在、沖縄はすでに中国の脅威にさらされています。近年、沖縄本島では中国人移住者が急増しており、仮に外国人地方参政権が制度化すれば、中国の息のかかった人間でないと県知事になれないという事態にすらなりかねません。さらに石垣島を中心とした南の島々では、漁政(ぎょせい=日本の水産庁に相当)が軍艦を白く塗って偽装した船を近海に常駐させ、その威嚇行動で漁民はすでに正常な漁業活動がほぼできない状態です。現在進行形で沖縄は脅威にさらされているわけです。重要なのは、日米安保の第5条も自動発動条項ではなく、日本がアメリカに要請したときのみアメリカが動けるんです。そのことを日本国民はいまいちど認識すべきです。アメリカが何をしてくれるかということではなく、問われているのは日本の政治のあり方であり、何より主権者である日本国民の考え方なんです。 (文=浮島さとし)
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「首相談話」は反日感情再燃が狙い!? 日韓併合100周年に考える「本当の中韓関係」

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なぜかおもねる首相談話。
 かつて大日本帝国が朝鮮半島を領有した「日韓併合」。その併合条約は明治43(1910)年8月22日に調印され、29日に公布・施行された。それから100周年を迎える今年の8月29日に先立ち、菅直人総理は植民地支配への「痛切な反省と心からのおわび」を表明する首相談話を10日に発表した。  特に注目されたのは「当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました」との表現。日韓併合をめぐる日本の立場は、昭和40年の佐藤栄作首相の「両者の完全な意思、平等な立場において(条約が)締結された」との答弁を歴代政権が引き継いできた経過がある。野党からは「意に反してという表現は併合条約の無効性さえ認めかねない。95年の村山談話より大きく踏み込んだ内容で極めて遺憾」(自民党議員)との声もある。  舌鋒の鋭さでおなじみの保守系論客はこれをどう見るのか? 元外交官で、現在は外交評論家である、NPO法人「岡崎研究所」所長の岡崎久彦氏に聞いた。 ――「日韓併合100周年」へ向けた今回の政府談話についてご意見をお聞かせください。 岡崎久彦氏(以下、岡崎) 寝た子を起こしたような話で、おさまっていた問題をわざわざ政府が蒸し返しているんですよ。日韓関係は今、民間のほうが進んでいる。韓国のアイドルグループが日本で人気を集めたり、非常に仲がいいですよね。若い人は抵抗なくお互いの文化を受け入れることができる。戦後の「朝鮮人蔑視」なんていう意識を持っている人は少ないですよ。そういう時流が生まれると、必ず今回みたいに反日感情を再燃させようという勢力が動く。 ――その「勢力」とは具体的にどういう人たちですか。 岡崎 70年安保で挫折した人たちです。彼らは学生運動を終えて卒業しても就職できなかった。辛うじてもぐりこめたのが、役所であり、学校であり、新聞社だった。それが10年経って文部省や日教組で役職がついて、全共闘世代がようやく社会で発言力をもったのが80年代です。日韓問題が蒸し返されたのが、82年の教科書問題と85年の中曽根首相の靖国参拝ですが、どちらも日本のメディアが中国や韓国へご注進し、わざわざ反日コメントを引き出した。日本発信なんですよ。 ――A級戦犯の靖国神社への合祀が発表されたのが79年ですが、それまで一度も靖国批判をしてこなかった中韓が、85年の中曽根首相の参拝で唐突に批判の声をあげました。 岡崎 あれは朝日新聞発信です。ある日の紙面で「中国政府内部で中曽根総理の靖国参拝に批判的な声がある」と書いた。"政府内部"なんて言われても誰だかわからない。その直後に中国の「人民日報」が「日本の代表的メディアの一つである朝日新聞が参拝を批判している」と書き、今度はそれを朝日が拾って、「人民日報が日本を批判してる」と書く。さらに中韓の広報部へ行って「靖国問題が起こってるがどう思うか?」なんて聞くから、広報部だって立場があるから批判的なコメントを出す。すると「中国、韓国が厳しく反応」なんて書いて、それが国民世論として定着する。そんなことばかりやっていたんです。 ――日本のメディアが中国、韓国へマッチポンプ的に御用聞きに回っていた?
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「全共闘世代が問題を蒸し返している」
と岡崎氏。
岡崎 正しくいえば中韓に限らず東南アジア全域ですね。私はタイの大使を88年から92年までしていましが、その時代は特にひどかった。日本の防衛費が上がると、日本のすべての新聞が東南アジア各国の広報へ行き、「日本の軍国主義再興は脅威ですか?」と聞きにいく。軍国主義の再興が怖いかと聞かれたら、怖いと答えますよね。そうすると「アジア各国は厳しく反応」なんて一面に見出しが躍る。それが毎年でした。私のところにも聞きにきたので、「タイは大丈夫ですよ」と答えたんですけどね(笑) ――戦後処理をあいまいにしてきたツケだという声もあります。 岡崎 日本の戦争の過去の問題は決して未解決で放置してきたわけではなく、日韓基本条約ですでに解決済です。あとは人々に残る記憶の問題ですが、戦争の記憶というのはだいたい一世代、年数でいえば30年くらいで消えて、それからは歴史家の手に委ねられるものなんです。アメリカの独立運動でもイギリスによる圧制がありましたが、それをアメリカはいつまでも恨んでいるわけではないし、イギリスだって謝りもしない。また、1815年にワーテルローで敗れたナポレオンは島流しにまでされて叩かれたわけですが、一世代後にはその評価も消え、ナポレオンはフランスの栄光を輝かしたという評価で定着している。戦争の評価というのは、ある一定期間を過ぎたら歴史家の手に委ねられるものなんです。 ――歴史家に委ねるべき日本の戦後評価を、日本メディアが自ら人為的に蒸し返した? 岡崎 そういうことです。人工的に作ったムーブメントだから、いずれ消えますよ。中国も韓国も政策的には未来志向というスタンスですし。ただ、困ったことに、消えそうになると火をつける人がいる。それに乗っかるメディアもいる。その例が今回の菅総理の「談話」ですよ。たしかに反日教育は存在するし、それに反発する日本人の感情もありますが、本質的には民間レベルの中韓関係は非常に良好です。だから若い方々に申し上げたいのは、メディアに騙されてせっかくの友好関係を崩さないでほしいということ。政府がおかしな「談話」を出せばメディアも書くわけで、そんなものは無視すればいい。たとえ朝日新聞の一面に載っても無視すると(笑)。 (文=浮島さとし)
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中国当局がひた隠しにする「連続飛び降り自殺」騒動

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上海万博公式サイトより
  中国のネット上で、密かに出回っている3枚の凄惨な写真がある。  顔面から鮮血を流してうつぶせに倒れた若い女性を、呆然とした表情で取り囲む人々。  実はこの写真、7月27日に上海万博内で起きた飛び降り自殺の現場を捉えたものだと言われているのだ。女性の安否や身元、現場の詳細については定かではないが、写真のなかの数人は、確かに上海万博の関係者用パスを首から下げているのも確認できる。  この写真が出回った8月初旬、ネット上では大きな話題となったが、書き込みが行われたスレッドは現在、既に削除されており、当局が封殺に動いたものとみられる。  上海万博会場内での飛び降り自殺騒動は、これまでにも複数発生している。7月22日午後6時30分ごろには、万博文化センター6階のバルコニーに立った男が、突然「飛び降り自殺をする」と叫ぶ騒ぎが発生。駆けつけた警察によって同センターを封鎖。5時間におよぶ説得の末、男は自殺を思いとどまったという。さらにその翌日の23日午後4時30分ごろにも、韓国館の屋上に男が侵入。自殺をほのめかしていたものの、駆けつけた警察によって拘束された。ちなみにこの際にも当局は、国内メディア向けに「報道の一切禁止」を通達している。  8月4日に万博を訪れた日本人女性(43)も、自殺騒動が封殺される現場を目撃したという。 「四川大地震を体験できるパビリオンで、女性が私服警備員に取り押さえられていました。屋上に侵入しようとしていたようで、『死なせてくれ!』と絶叫していました。近くにはメディア関係者もいて、この様子をカメラに収めようとしていましたが、警備員にものすごい勢いでカメラを奪われていました」  この様子では、ほかにも封殺された自殺事件が複数ある可能性も否定できなさそうだ。アップル社製品の生産も請け負う台湾系企業、フォックスコンの深圳工場で、工員による連続自殺が問題となったことは記憶にも新しいが、万博会場も今、知られざる連続自殺の現場となっているのかもしれない......。 (文=高田信人)
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「土地売却」「固定資産税導入」 万博不振の上海市が金集めに必死?

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上海万博公式ページより
 上海万博事務局の発表によると、万博が開幕して約3週間が過ぎた5月17日、来場者数が300万人を突破した。事務局は「安定した運営が続いている」として胸を張って見せるが、上海市が設定する会期中の来場者数の目標は、7,000万人。184日間ある万博会期のおよそ10分の1が過ぎた時点で、目標達成率は20分の1以下という有り様だ。序盤でいきなり予定の半分以下のスローペースで、今後さらに、入場者数が逓減して行くであることを考えると、目標の達成はまさに夢物語となりそうだ。    そんななか、「まもなく上海市が深刻な財政難に陥るのでは、との観測が強まっている」と話すのは、中国在住フリーライター・吉井透氏だ。 「上海万博には、事業費のほかインフラ建設費や都市整備費などの間接投資を含めると、5兆円以上の資金が投入されたと言われている。これは、愛知万博の実に10倍にも上る規模。それでも万博開幕前、上海市は『十分に元が取れる』としていた。しかしふたを開けてみれば予想の半分以下の盛り上がり具合。投下した資本の回収計画にホコロビが生じて当然です」    さらに、上海市が最近打ち出した政策からは、かなり切迫した財政状況が伝わってくるという。 「上海市は5月18日から、過去最大の規模となる住宅用地の売却を始めたんです。当局は『住宅供給の安定のため』という建前ですが、財源確保が真の目的でしょう。さらにその一方で、中国で初となる固定資産税制度の導入を検討。『不動産市場の過熱を避けるため』としているが、『上海万博のツケを税金で払おうとしている』と、市民からの反感を買っています。そもそも、土地は国のものとされる中国で、"土地"として販売されているのは借地権。借地権に固定資産税とは不思議な話なのですが、それほどまでに台所事情は逼迫している」    不動産の供給量が増え、さらに維持費も上昇するとなれば、不動産価格の急落も懸念される。それを嫌気してか、上海株式市場の総合指数は18日現在、万博開幕から9.6%の下落。年初から20.8%の下落。万博が、バブル崩壊の引き金を引いてしまったのだろうか!? (文=高田信人)
本当にヤバイ!中国経済―バブル崩壊の先に潜む双頭の蛇 ヤバいよヤバいよ~ amazon_associate_logo.jpg
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一時決着のグーグルvs中国政府 長い目で見た勝者はどちらか?

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自国のルールで勝ったつもりでいられるのも、
今のうちかも。
 グーグルが検索ビジネスを中国から撤退させることを決めた。この数カ月、世界中のネットユーザーたちから注目を集め続けた中国政府との戦いに、ひとまず決着がついたわけだが、この騒動から見えてきたものは一体なんだったのだろうか?  グーグルが検索ビジネスを中国から撤退させた。  この決定に対して中国は、「いち私企業が何を偉そうに」と憤っている。「グーグルが去ろうが去るまいが、中国政府はネット規制の原則を変えるつもりはない。中国のネットのルールや法制度を私企業が変えようと考えるなどというのは、実に愚かしいことだ」と。  中国政府の公式声明は、新華社電によると次のような内容だ。 「どんな企業であっても、他国でビジネスを行う際はその国の法や規制に従うのが常識だ。だいたいインターネットの規制は他国に干渉される問題ではない。中国政府は法律に基づいてインターネットを規制し、その規制内容は必要に応じて改善されていく。これは純粋な国内問題だ」

「空前の宣伝効果を生んだ」岡本真夜・上海万博公式PRソング騒動の裏事情

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「そのままの君でいて」
徳間ミュージックジャパン
 5月1日より中国で開催が予定されている上海国際博覧会(上海万博)の公式PRソング「2010年はあなたを待っている」が岡本真夜の楽曲「そのままの君でいて」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)に酷似しているというニュースが流れて久しい。  その後、岡本真夜の所属事務所である有限会社noiは、万博事務局から楽曲の使用申請が求められ、使用を認めたことを発表した。  形としては、上海万博のPRソングは「カバー曲」ということになったわけだが、やはり世間的には「盗人猛々しい」というイメージが強く、ネット上では「パクリがばれたからカバーだと言い張る」その想像の斜め上をいく事務局の行動に、驚きを隠せないとのコメントが多勢を占めている。  結果、先進国の仲間入りを目指す中国が、国家の威信をかけて開催する一大イベントに大きく泥を塗る形になった。  それにしても、今回の一件で印象的だったのが楽曲の使用申請から認可までが非常にスムースに流れたという点である。あまりにも滞りのない事態の推移に、「(楽曲提供を認めた)岡本真夜の心意気に惚れた!」「中国の著作権意識が向上してきた」など、岡本真夜のみならず中国側の対応への高い評価が各界から寄せられているだけでなく、「国家レベルでの交渉があったのでは?」「岡本真夜が脅された?」というような陰謀論までもがささやかれている。  しかし実際のところは、「資金繰りの厳しい事務所の台所事情が一番の理由ですよ」と、音楽流通関係者は語る。 「ここ数年、岡本真夜はこれといったヒット曲もなく、カラオケ印税くらいしかまとまった収入がありませんでした。そんな状況で、世界的なイベントで楽曲が使用されるとなれば空前の宣伝効果が見込めるというわけで、即快諾したということです」(先述の音楽流通関係者)  実際、5月10日に発売が予定されていたベストアルバム『My Favorites』(日本クラウン)の発売日を5月26日発売に延期。当初未収録であった「そのままの君でいて」を追加する事が急きょ決定された。 「今回の一件で出荷枚数も大幅に増やすことが決定したようです」(先述の音楽流通関係者)  意外なところからの援護射撃で、次のベストアルバムは岡本真夜の久々のヒット商品となりそうである。  「2010年が君を待ってる」作曲者の繆森氏は「盗作ではない」と言い張っているようだが、岡本側、中国側の両者にとって意外なプラス効果を生む結果となった今回のパクリ騒動、このまま大団円で終息に向かうのだろうか。
そのままの君でいて "タナボタ"の実例。 amazon_associate_logo.jpg
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1割の国が出展断念 手抜き突貫工事で上海万博崩壊の危機!?

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上海万博公式ホームページより
 万博史上最大となる7,000万人が来場すると見込まれる上海万博が、いよいよ5月1日に開幕する。  文明国家を世界にアピールしたい中国の威信をかけた国家的イベントだが、公式テーマソングやマスコットキャラクターの盗作騒動など、そのメンツが揺らいでいるのは周知の通りだ。  さらにシャレにならないことに、グラグラと揺らぐ危険性が出ているのが、パビリオンなどの万博会場の建築物だ。  万博開幕を目前に控えた現在でも、複数のパビリオンが未完成であり、極度の突貫工事が敷かれているというのだ。  台湾の「中央通信社」が伝えたところでは、「自国のパビリオンの建設が間に合わないことを理由に、約1割もの参加予定国が出展を取りやめることになった」と上海副市長が明らかにしている。  上海市の広告代理店社員として、万博のプロジェクトに携わる日本人男性は、万博会場内部で進められている突貫工事の様子をこう語る。 「4月20日に第1回のリハーサルが行われたんですが、パビリオンの3割ほどが未完成のためにまともなリハーサルは行えなかったんです。しかし、4月の頭に訪れた時には、半分も完成していなかったのが、その後の2週間で驚くほど追いついた。最近では、朝、足場を組んでいた建物が夕方にはほぼ完成しているといったほどの究極の突貫工事です。ただ、現場の作業員たちは夜通し働かされているようで、みんな過労のためか死んだ魚のような目をしていて、いつ事故が起こってもおかしくない状況です」  さらに、建築作業員増員のため、現場作業の経験のないズブの素人まで駆り出す始末だ。 「もともと作業員用の食堂で働いていた人たちも、最近では建設作業を手伝っています。彼らはもちろん建設作業はまったくの未経験。それでも最近では鉄骨を組んだりといった作業に関わっているようです。パビリオンは万博開催中だけ使用する仮設建築物なので、彼ら作業員の合い言葉は『半年もてば没問題!』なのだとか......」 こうした突貫工事の弊害だろうか。香港紙「アップルデイリー」の報道によると、20日のリハーサルで公開されたイタリア館のガラスが崩壊するという事故があった模様。    手抜き工事を原因とした建築物の倒壊事故などが全国で発生している中国だが、会期中に大惨事が発生しなければ良いが......。 (文=高田信人)
2010上海EXPO 2009年3月号 くれぐれも、お気をつけて。 amazon_associate_logo.jpg
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