【中国奇人伝】末期がんも克服!? 1本のロープ上に寝そべる武術の達人が話題に!

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 火の玉を飲み込む男や、アソコに筆を挟んで書道をする女性など、さまざまな奇人変人が存在する中国だが、浙江省黄岩の公園で今、1本のロープ上に寝そべる男性が話題となっている。  まるで映画のようなカンフー服と靴を身にまとい、2メートル間隔で立つ2本の木にくくり付けた親指ほどの太さのロープの上に仰向けの姿勢になる中年男性。片手を胸の上に乗せ、足を自然に組んで目を閉じたかと思うと、おもむろに両手を広げて縄から離したり、片方の足を持ち上げたりするが、絶妙なバランス感覚で落下するようなことはない。  公園を行き交う人たちが足を止めて不思議そうに見つめる中、まるでハンモックの上でくつろぐかのように、30分以上も寝そべったり、読書にふけることもあるという。  実は彼、黄岩に住む、51歳になる武術の達人である。3年前に末期の喉頭がんと診断され、その克服法として編み出した健康法がこれである。初めは3本のロープを使っても何度も落ちたというが、鍛錬の結果、1本ずつロープを減らし、現在に至ったという。  その甲斐あってか、当初は余命半年と宣告されたにもかかわらず、今でも毎日、公園に来てはロープの上で寝そべっている。  彼によれば、尻と肩、頭とロープの接触点3カ所が三角形になるように寝て、あとは心を静め、雑念を消し去ることができれば誰にでも実践可能というが、とても常人技とは思えない。とりあえず、この健康法がブームになることはなさそうだ……。 (文=牧野源/参照「浙江日報」10月14日付)

現役アルバイトが明かす、中国ファーストフードチェーン不潔事情

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イメージ画像 Photo By Phil Dragash from Flickr 
 学校給食に、中国産食材が使用されている――。「週刊文春」(文藝春秋)の2週にわたる報道で、中国産食品への不安が再び高まっている。  中国といえば、7月に明るみとなった冷凍肉加工工場の上海福喜食品による「不潔肉使用事件」が世界的ニュースとなったばかり。同社から食材を仕入れていた外食チェーンはいずれも取引を停止し、衛生管理の見直しを消費者に約束した。  しかし、上海福喜食品の主要取引先のひとつだった世界的ファーストフードチェーン・Kでは、いまだに不潔極まりない環境で食品提供が行われているようだ。  同チェーンの黒竜江省ハルピン市内の店舗で働く、20代のアルバイト女性はこう明かす。 「2元(約35円)で売られているソフトクリームの製造機は毎日清掃するんですが、水洗い後、内部にたまった汚水を捨てようとしたところ、上司に『そのまま入れて混ぜておけばわからない。それより、ほかの仕事をしてくれ』と言われたので、言う通りにしています」  ファーストフード店では多くの人が注文するであろう、ドリンクにも危険が潜んでいる。 「紙コップの中には日常的にゴキブリが這っていましたが、廃棄されることなく使われています。さらに、ドリンクのトッピングには、賞味期限の過ぎたジャムやソースも使われています」(同)  たまたま彼女の勤める店舗の衛生管理が、特別ずさんなのかもしれない。しかし、彼女は「中国のファーストフード店では絶対に食事したくない」と断言する。  食材生産現場から調理・販売に至るまで、食品流通の全工程で携わる人々のモラルが低下する中、中国産食品に「絶対安全」という言葉は存在し得ない。  有害物質や病原菌への耐性や抵抗力がまだまだ低い子どもたちが口にする学校給食に多用するには、リスクが高すぎるのではないだろうか? (文=牧野源)

最高額面紙幣がたった1,750円! 経済大国・中国が1,000元札を導入できない理由

chn1015.jpg  高級ブランド店で、赤い人民元の札束を指でペラペラと数える恰幅のいい男。中国の成金を象徴するような姿であろう。しかし、彼らも好きでやっているわけではない。  現在、中国の最高額面紙幣は100元札(約1,750円)。人民の購買力と比較すると、もはや小額すぎるといえ、高額の支払い時には不便である。人民からは1,000元札(1万7,500円)待望論も出ているが、簡単に導入できない事情もある。偽札の横行だ。  過去10年にわたり、偽札押収量が国内最多となっている広東省では、今年上半期に1億2,700万元(約22億2,300万円)分の偽札が押収された。また9月には、浙江省台州市で地元警察が偽札密造グループを摘発し、通し番号がすべて同じ100元の偽札824万元(1億4,400万円)分を押収したばかりだ。さらに銀行のATMで現金を引き出したところ、偽札が出てきたという被害も相次いでいる。  近年出回っている“Sクラス”と呼ばれる精巧な偽札は、大規模な犯罪組織が製造しているものだが、その流通を許す人民のモラルの低さも問題となっている。中国の重慶のあるバス会社が公表したところによると、運営する2つの路線で1年間に受け取った偽の人民元乗車賃額が5~6万元(87~105万円)に上った。  乗客は、乗車時に運転手横に設置された箱に乗車賃を投入する仕組み。投入時に見過ごしてしまえば、バスが車庫に入って精算をする時まで偽金とはわからない。子ども用のおもちゃの札のほか、ゲームセンターのコイン、毛沢東の顔が孫悟空に替わっている粗雑な偽金も含まれていた。バスの運転手によると、この一年で捕まえた偽金使用犯は、ひとりの小学生のみだったという。  まさに大人から子どもまでもが偽札・偽金の流通に加担する中国。新たな最高額面紙幣の導入には、偽造防止技術の革新を待たなければならないというわけだ……。 (文=牧野源)

【中国】大型連休中に相次いだ旅行者マナー違反で大論争「マナーがないのは農村出身者」?

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イメージ画像  photo by Chris Feser's flickr
 建国記念日に当たる10月1日からの1週間、中国は毎年恒例の大型連休を迎えた。今年の連休期間中に旅行に出かけた人は昨年より12%増え、過去最高となる延べ4億8,000万人に達したとみられている。毎年、この時期に取り沙汰される旅行者らによる迷惑行為も、その分、著しいものとなった。  観光地として公開されている江蘇省の周恩来元首相の旧家では、この1週間のうちに観光客が残したとみられる大量の落書きが見つかった。また、広東省深セン市のテーマパークでは、展示していた陶製の小型の人形、5万個近くが来園客によって持ち去られ、被害額は約6,000万円に達した。また、北京の天壇公園にある600年前に製作された漢白玉石彫では、写真撮影のために上部に座ったり立ったりする者が後を絶たなかった。  こうした旅行者による非文明的行為は、中国でも報道されており、議論も巻き起こっている。中国版Twitter「微博」では、こんな書き込みが散見される。 「だから俺はずっと農民を町に入れるなと言っているだろ!」 「習慣の問題だ。都市部の生活に慣れた人ならゴミは自然とゴミ箱に捨てに行く。農村の生活に慣れた人は適当に投げ捨てる」 「俺も農村出身だ。実家ではゴミをその辺に捨てる。大学を卒業して一部上場の会社にインターンに行ったが、つばをどこにでも吐くという理由で解雇された。それから俺は自分をしっかり管理するように心がけた。ある面接で、俺は会社の入り口にあった紙くずを拾ってゴミ箱に捨てた。それが理由で採用されるとは思っていなかった」  つまり「マナーがないのは農村出身者」というわけである。しかし一方では、こんな反論も。 「こういったことは、みんな都市の人間がやっているに違いない。農民には旅行に行くような時間も金もあるわけない」 「杭州に旅行に行ったら、マナーの悪い奴らはみんな北京なまりだったぞ!」  さらには、「入場料を払っているんだから別にいいだろう? 保護や掃除は管理者の仕事だ」という開き直ったような書き込みもある。結局、誰もが責任のなすり合いに終始し、他人ごとを決め込んでいる点に、問題の本質がありそうだ……。 (文=牧野源)

民主化より生活が大事!? 香港デモに対し、高まる市民からの批判の声

YouTUbe「The New York Times」チャンネルより
「香港当局にはなんの裁量もない。やるなら北京に行ってやれ!」 「人の仕事を邪魔しておいて、何が民主化だ!」  罵声にも似た叫び声が、路上に居座る若者たちに浴びせられた。    梁振英行政長官の辞任を求めて行われている、香港のデモの現場での出来事だ。デモ隊に対し、当局は6日を撤収の期限として迫っていたが、行政や金融の中心地であるセントラルと、商業地区の旺角の公道では依然として「占拠」が続いている。    しかし、デモが長期化するに従い、デモ隊と市民との温度差が顕著となっている。    10月3日夜には、デモに反発する市民がデモ参加者を取り囲み、危害を加えるという事件が各地で頻発。40人近くの負傷者が出た。一部のデモ参加者は、当局に雇われた黒社会の人間の仕業であると主張している。しかし、一般市民からの風当たりも、強くなりつつあることは確かなようだ。    6日昼過ぎ、旺角の路上でデモ反対派の市民が、デモ隊が設置した垂れ幕の一部を剥ぎ取ると、周りから拍手が巻き起こる一幕もあった。香港の街中には、随所で「占拠は経済に損害を与えている」という張り紙も目につく。    また、道路の封鎖によって営業に支障が出ているバスやタクシー運輸業界の各団体は、「我々の飯の種を奪うな」とカウンターデモを展開している。    香港のテレビニュースでは、16歳の娘がデモに傾倒し、家に帰ってこないとして、「娘を返せ!」と泣き叫ぶ母親の姿も放映された。    富裕層向けの飲食店が軒を連ねるSOHOにいた28歳の女性は「中国支配が強まると不利益を被る者と弱まると、不利益を被る者、利権者同士の争いに学生が利用されているだけ」と冷ややかに話した。    中国支配からの脱却と民主化は、多くの香港人にとっての理想だが、大切なのは目先の生活ということか。 (文=牧野源)

真の威力は不明……テロ続発の中国に登場した「ソーセージ爆弾」とは!?

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くだんの「ソーセージ爆弾」
 9月、中国新疆ウイグル自治区で発生した一連の爆弾テロでは、犯人グループを合わせて40人以上の死者が出る結果となった。相次ぐテロの恐怖に全人民が怯えているが、とんでもない新型爆弾が登場したという。  福建省泉州市安渓県で、ラーメン屋の配達員が、客の男に託された荷物の中から導線のようなものが付けられたソーセージ数本を発見した。不審に思った配達員は、警察に通報。その後、客の男は逮捕され、懲役1年と2,000元(約3万5,000円)の罰金の判決を受けることになったが、彼はいったい何をしたかったのだろうか?  同県に住む20代のこの男は、長いこと職にありつけず、なんとかラクして金を稼ぐ方法はないかと考え、別荘エリアに住む富豪に爆弾を送りつけ、金を脅し取ることを思いついた。だが、爆弾を手配する手立ても金もなかった彼は、冷蔵庫にあったソーセージをおもむろに取り出し、コードなどと一緒に黒いテープでぐるぐる巻きにし、ニセ爆弾を作成したのだった。さらに、ご丁寧にも「爆発物」「金を振り込まなければ爆発させる」と書いたメッセージとともに梱包。ラーメンの出前を頼み、やって来た配達員に、指定した住所に届けるよう言付けた。  配達員は承諾したものの、その住所は存在しなかった。そこで、不審に思い荷物の中を開け、驚いて警察に通報したのだ。   お粗末すぎるニセ爆弾騒動だが、中国ではたびたびソーセージを爆弾に見せかけるという事件が発生している。09年には、黒竜江省で、腹にソーセージ爆弾を巻きつけた20代の男が銀行強盗をしようとしたところ、到着した警官らに見抜かれ、失笑されるという事件もあった。  スイカや携帯電話、マンホールに至るまで、ありとあらゆるものが爆発する中国。もう少し、マシな手段があるだろうに……。 (文=牧野源)

「親の献血で子どもの入試点数を加点!?」慢性的な血液不足に悩む中国でトンデモ奇策が続々

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日本における街頭献血の様子(Wikipediaより)
 近年、中国で血液不足が深刻化している。広東省、四川省など10以上の省では今年、血液の在庫量が危険水準に達し、複数の病院で手術ができない状態となった。経済発展によって普及した高度先進医療は、輸血や血液製剤の消費量を増加させたが、それらに見合う献血量が確保されていないためである。  世界保健機関によると、献血率(年間に人口の何%が献血に参加したかを示す数値)は、先進国で10~20%とされているのに対し、中国では1%ほどにとどまっている。  こうした事態には、「中国社会にはびこる他人への無関心の結果」と指摘する向きもあるが、中国で献血が根付かない理由はほかにもある。広東省ブロック紙の社会部記者は話す。 「かつて中国では売血が認められており、HIVや肝炎をはじめとする感染症が献血や輸血を通して拡大した。また、市民の献血で集められた血液が、地方政府の役人によって不正転売されていたという疑惑もたびたび持ち上がっている。国民の献血に対するマイナスイメージは根強い」  こうした中、必要な献血量を確保するため、各自治体はさまざまな政策を展開している。浙江省浦江県では7月、親の献血実績に応じ、子どもの中学入試の得点にゲタを履かせるという優遇策を打ち出した。親が8,000 ccを献血した場合、子どもの入試の得点に3点が、6,000ccなら2点、4,000ccなら1点が加算されるという。これに対し、ネット上では「売血と何も変わらない」との批判も出ている。  一方、陝西省宝鶏市では、軍人、大学生は年に一度、新人公務員は赴任前に、そのほかは自動車免許、結婚証書、大学入学許可書を受け取る際に献血を義務付ける条例を、10月から実施する。あの手この手で民衆に献血させようとする政府は、吸血鬼そのもの!? (文=牧野源)

と学会が「嫌韓・嫌中論争」に参戦! トンデモ本から読み解く、“真実”の日中韓関係と歴史

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『日・韓・中 トンデモ本の世界』(サイゾー)
 世の中、嫌韓・嫌中ブームである。書店へ行くと、韓国と中国の悪口本が山のように出ている。売れているのだ。中韓の日本嫌いは凄まじいが、これまではネット以外でこの2カ国の反日文化を知ることは難しかった。その実態を知らせるべく多くの本が書かれている。  しかし反日の実態がわかればわかるほど、疑問が浮かぶ。  彼らの反日は、日本人の知る日本やアジアの歴史とはあまりにもかけ離れている。従軍慰安婦や領土問題などの高度に政治的な案件はともかく、桜や剣道の起源は韓国だという韓国起源説、いわゆるウリジナルや日本を軍国主義化していると批判しながらチベットやウイグルを弾圧する中国の姿勢は、日本人からすると意味不明、トンデモな話である。  しかもそうした現状を知っているだろう日本の政治家や財界の大物たちが、過剰なほど中韓に肩入れをしているのだ。日本にもまた、トンデモない価値観の人たちがいるらしい。  トンデモのことはトンデモ本に訊け! 中韓を巡るトンデモ言説の真相を、日・韓・中3カ国のトンデモ本から解き明かそうとしたのが『日・韓・中 トンデモ本の世界』(と学会、水野俊平、百元籠羊/サイゾー刊)である。  韓国で政治問題にまで発展した超絶“嫌日”本(『悲しい日本人』)、悪名高き統一教会の教祖による丸ごと一冊自画自賛本(『平和を愛する世界人として 文鮮明自伝』)、敵が真っ赤っかな韓国の反北朝鮮アニメ(『ロボット王シャーク』)、さらには幸福の科学の教祖・大川隆法が北朝鮮の現在の首領・金正恩の守護霊を呼び出し、秘密のベールに隠された北朝鮮の「真実」を暴き出した一冊(『金正恩の本心直撃!』)など日・韓・中にまたがって、互いに互いがトンデモないことになっている本や映画を発掘し、その裏側にある民族的メンタリティを掘り下げる。そこでは歪んだ妄想が合わせ鏡のように増幅し合い、もう笑うしかない異様な価値観を生み出しているのだ。 『平和を愛する世界人として 文鮮明自伝』のパートを読むと、韓国人の唱える反日が理屈ではなく、宗教であることがよくわかる。  合同結婚式や開運壺売りで社会問題化した統一教会。彼らは、韓国を「防共の砦(とりで)」とする西側諸国の戦略に乗って勢力を拡大したが、そのバックに故・笹川良一など日本の右派がいたことは公然の秘密だろう。しかしその教祖の故・文鮮明が日本で早稲田高等工学校を卒業していたことや、反共を唱えながらも北朝鮮出身だったことは、評者はこの解説で初めて知った。  彼は韓国の反日思想を、神からの教えとして信者に伝えているらしい。『平和を愛する世界人として 文鮮明自伝』によると、日本は海に浮かぶ島国なので女性を表し、「世界の中でエバ国(母の国)の使命」(p.33)を担う。だから「世界の母として、たとえ飢えたとしても世界の国々を保護」(同)しなければならないという。ずいぶんな話である。  エバ国があるならアダム国(父の国)もあるだろう。それが韓国だ。その証拠に半島は男性を表す大陸から突き出している。その形は男性自身を表しているという。  たしかに大陸から朝鮮半島は突き出てはいるが、角度的には元気の尽きた老人のようだ。反日は、彼らにとってバイアグラなのか?  文鮮明いわく、エバはアダムに仕えなくてはならない。だから日本は日韓併合の贖罪として南北朝鮮の統一のために「生きなければならない」(同)。世界中に慰安婦像を建てるようなメチャクチャができるのは、それが宗教行為だからなのだ。  宗教といえば日本も負けてはいない。『金正恩の本心直撃!』で呼び出された金正恩の霊(本人が生きていても霊を呼び出せる、それが大川隆法流である)は、台湾が繁栄している理由を、南にあって「バナナがいっぱいとれる」(p.166)からと言い、父だった金正日を「注射を打てば死ぬでしょう」(p.170)と暗殺したことを認め、「君らの敵は、われわれじゃなくて、税務署だ」(p.180)と、幸福の科学の税金の心配までするのだ。  戦前の朝鮮と日本が同じ起源を持つという日韓同祖論(だから日本は朝鮮を併合していいという屁理屈である)は、日本にも(『韓国人は何処から来たか』)、韓国にも(『日本語の正体 — 倭の大王は百済語で話す』)あり、そのベクトルが真逆になっているのが面白い。前者では日韓は同じ民族が日本と韓国に分かれたといい(そして韓国だけが堕落したのだという)、後者では韓国から日本へと民族が移動したという(だから日本は韓国の亜流で二流)。日韓同祖論者の日韓同祖史観というべき独特の考え方が、この2つのパートを読むと理解できる。そして、そんなトンデモ説を掲げて朝鮮併合を行なった当時の日本の姿が、その向こう側に透けて見えるのだ。  トンデモ本を読むのは、多くの場合、苦行以外の何ものでもない。こういっては申し訳ないが、冗長で退屈で、正直、まったく面白くない作品が多いのだ。だが、と学会の面々がそんなトンデモ本のエッセンスを抽出し、こねくり回すとあら不思議、ゲラゲラ笑いながら読み進むうちに、トンデモ説の持つ視点のユニークさに気が付き、トンデモを生み出した背景を知ることができるのだ。  嫌中・嫌韓本のさらに先には、アジア3国の濃密な関係と隠された史実がある。その端っこを覗き見る、入門書としてぜひ一読をオススメしたい。 (文=コタロー)

iPhone 6だけじゃない!? 「外国人免税対象拡充」「円安」で、中国人転売ヤーに新たなチャンス到来

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「Thinkstock」より
 純粋なアップルファンを辟易させた、中国人転売ヤーによる新型iPhone買い占め騒ぎ。しかし彼らの多くが、日本人より安い価格でiPhone 6を手にしていたことはあまり知られていない。 「中国人の転売ヤーたちは、目当てのiPhoneを購入する際、パスポートを店員に提示して免税手続きをしていた。手続きには書類の記入などが必要なので、そのせいで行列が進むスピードが遅くなっていた」 そう話すのは、発売日当日の9月19日、銀座のアップルストアでiPhone 6を手にした日本人だ。中国人転売ヤーが利用したのは、「外国人旅行者向け消費税免税制度」だ。1万円以上の商品を購入する際、国外のパスポートを提示することで、8%の消費税が免除になる。  外国人観光客の消費拡大を狙った制度だが、今回ばかりは中国人転売ヤーに悪用されたこととなる。利ざやの大きさから転売ヤーたちの注目を集めたiPhone 6 Plusをめぐっては、発売から2週間がたとうとする現在でも品薄状態が続いている。日本人が購入していれば、相当の消費税が国の税収となったわけだが、中国人転売ヤーによって免税手続きが取られたものに関しては機会損失以外の何ものでもない。  そんな一長一短の外国人旅行者向け消費税免税制度だが、10月1日よりこれまで対象となっていなかった消耗品が免税対象に追加された。これにより、転売ヤーの主力商品である日本製化粧品や、彼らの買い占めによって品薄に陥ったこともある紙おむつ(記事参照)も、すべての商品が免税対象となった。つまり、中国人転売ヤーにチャンスが広がったと言っても過言ではない。  さらに現政権では、消費税に関しては再増税への議論も進められており、実現すれば転売ヤーにとって免税制度の価値は高まりそうだ。加えて加速する円安も彼らにとっては追い風。こうして見ると、アベノミクスは転売ヤーに好都合なことばかり!? (文=牧野源)

飛び降り自殺からたたき売りまで……iPhone 6供給過剰で大赤字に泣く中国転売業者たち

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アップルストア前に並ぶ、中国人転売ヤー集団の一員。
 製品自体よりも、それに群がる中国系転売業者や彼らに雇われた並び屋たちのほうが話題となった感のあるアップルの新型スマートフォン「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」だが、発売から2週間足らずの間に転売価格が大暴落している。日本やアメリカをはじめとする第1次発売国から転売品が流入し、供給過剰になっているものとみられる。  両モデルの合計販売台数は、発売から3日間で1000万台を突破したが、中国メディア「参考消息網」によると、その半数に当たる約500万台が中国に並行輸入されたというから、さもありなんである。  例えば、日本国内では9万9,800円で販売されているiPhone 6 Plusの128GBモデルには、一時約50万円の値段もついたが、ショッピングサイト「淘宝網」に出品された商品を見ると9月29日現在、12~14万円ほどに相場は落ち着いている。並び屋たちの人件費や輸送コストを考えれば、利ざやはほとんど残されていないといえる。  そんな中、大損したのは転売業者たちだ。中国版Twitter「微博」では、転売業者を名乗る人物が残した「3日間で50万元(約900万円)損した。明日飛び降ります。さようなら。来世で会おう」という書き込みが発見された。ちなみにこのアカウントは、その書き込みを最後に更新されていない。 また、深セン市の電気街、華強北路のビルの屋上から、iPhone転売で巨額の損失を抱えたとされる男性が、飛び降り自殺を図る一部始終を収めた動画がアップされている。さらに、現地在住の日本人男性によると、華強北路ではiPhone 6のたたき売りも始まっているようだ。 「発売からちょうど1週間がたったくらいの頃、華強北路を歩いていると『iPhone 6』買わないか?』と複数の業者が声をかけてきた。最初の言い値はiPhone 6 16GBモデルで約15万円でしたが、『不要』と言って立ち去ろうとすると、すぐに9万円くらいまで値段が下がった。本気で交渉すれば、値段はさらに下がったはず。アップルは中国でもまもなく正規品を発売するでしょうし、そうなると転売品は見向きもされなくなる。その前に、早々と損切りしたいのでしょう」  すべては、アップルのシナリオ通りだった!? (文=牧野源)