「鍵はエイベックスの参加?」待望のソニー定額聴き放題サービス開始も、懸念される“邦楽不足”

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ソニー公式サイトより
 ソニーがクラウド型の音楽配信サービス「Music Unlimited」を7月3日より開始。月額1,480円を支払えば、1,000万曲を超える楽曲がPCやスマートフォンで視聴できるようになる。世界的に主流となりつつある定額聴き放題サービスの日本上陸は朗報であるが、現状の楽曲ラインナップは洋楽が中心で、邦楽曲は数万曲にとどまる。今後、邦楽曲がどの程度サービスに加わるかという懸念もある。  そもそも、ソニーが「Music Unlimited」の導入を急いだ背景には、同社などが出資する「レコチョク」に代表される音楽配信会社の低迷がある。スマートフォンの急速な普及に伴い、従来型携帯電話向けの配信サービスの売上高が2010年後半より急速に下降。楽曲提供元であるレコード会社の経営を揺さぶる事態となっている。 「エイベックスなどの上場企業はすでに決算資料で明らかにしていますが、今年に入ってCD販売を含む音楽事業の売り上げが、各社とも前年比20パーセントほど落ちています。これまでCDの売り上げ減少を補ってきた音楽ダウンロード販売の落ち込みが、大きく響いていることは間違いありません」(レコード会社関係者)  音楽配信事業の新たなビジネスモデルを探る必要に迫られたレコード会社各社は、ソニーがすでに世界16カ国で展開中の「Music Unlimited」に乗る形で、クラウド型サービス参加へと舵を切った。しかし、クラウド型のサービスから得られる楽曲使用料は「よく聴かれた楽曲でも数十万円程度。大ヒットクラスでも数百万円止まり」(同)と、ヒットとなれば数億単位の売上高が見込めた従来型の配信モデルとは収益のレベルが異なる。そのため、邦楽曲の原盤権を持つ音楽事業者(レコード会社や事務所など)が「Music Unlimited」に対し、どのような条件で楽曲提供に踏み切るかが今後の焦点となる。 「ソニーはビートルズをはじめとする過去の音源の権利を多数保有しており、グループ全体では定額聴き放題サービスでも収益を上げる可能性は高い。しかし、英語の楽曲に比べると、対象マーケットの狭い邦楽曲ではダウンロード数も限られるため、事業者の収入は相対的に低くなる。今後、邦楽曲のラインナップを増やすためには、邦楽事業者向けに高いレートを設定するかどうかなどの課題が山積みです」(同)  スタート時にはソニーのほか、ユニバーサル、ワーナーなどの外資系メーカーが参加を表明した「Music Unlimited」。今後は“邦楽の雄”エイベックスの本格参加が鍵となりそうだ。いずれにしても、リスナーの視聴環境の変化で、定額聴き放題サービスへの移行が進むことは確実と見られる。各事業者間の利害調整が難航し、「古い名曲はたくさんあるが、最近の聴きたい曲がない」という事態とならないように望みたい。 (文=福田幹太)

チケット値引きでも武道館は空席祭り……布袋寅泰を悩ます「ファン離れ」

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『PROMISE』(EMIミュージックジャパン)
 今夏にも英国へ移住すると発表したギタリストの布袋寅泰が、「移住前最後の日本公演」と銘打って6月18日、19日に日本武道館公演を行った。フルオーケストラとの豪華コラボをうたった本公演、さぞかし盛り上がったかと思いきや、チケットの売れ行きはサッパリだったという。音楽関係者が声をひそめて語る。 「昨年から今年頭にかけてCOMPLEXの再結成ライブや、アーティスト活動30周年ライブでのBOOWYメンバーとの共演で観客をにぎわせた布袋さんですから、積年の夢であったオーケストラとの共演も十分に盛り上がると踏んだのでしょう。しかし、チケット代を1万2,600円(SS席)と強気に設定したことも裏目に出て、公演1週間前になっても半分以上のチケットが売れ残ってしまったんです。大手チケット業者イープラスがディスカウントチケットを発売したほか、他のチケット業者もチケットプレゼントを実施しましたが、当日は空席が目立ちました」  公演当日が近づくにつれ、各チケット業者のディスカウントや招待券プレゼントの告知が増加。ネット上では、チケットを正規価格で購入したファンから「なぜ値下げするのか」「俺のチケットも安くしろ」という怒りの声が渦巻く結果に。また、多くのファンにとって、布袋とオーケストラの共演がさほど魅力的に映っていない面もあったようだ。実際のライブでは、不入り時の常套手段である“スタンド席の黒幕封鎖”は免れたものの、「招待券で入った客が途中で席を立つなどしたため、コンサートの盛り上がりは低調だった」(同)。  そもそも、ここ数年の布袋は観客動員数を減らし続けていたとの指摘もある。興行事情に詳しいイベント関係者によれば、BOOWYの楽曲を演奏するなどの“オマケ”がない限り、現在の布袋では武道館クラスの会場を埋めるのは難しいという。そうした音楽活動の行き詰まりに加え、私生活でも追いつめられて布袋は英国移住を決断した、と語るのは別のレコード会社関係者だ。 「女優の高岡早紀との不倫以降も布袋の女性問題がたびたび持ち上がり、妻の今井美樹が精神的に不安定になり、頻繁に揉め事が起きていたと聞いています。もっとも、双方とも離婚する気はないようで、今回の英国移住も今井主導で決まり、布袋はオロオロするばかりだったとか。布袋は対外的には『英国移住は昔からの夢だった』『音楽で世界を目指す』と言っていますが、そもそもロック音楽自体が世界的に低調で、ベテランの布袋が成功するのは難しい。本人もそれは承知のはずですが」  日本のロック界では、「ケンカ最強説」をはじめ数々の伝説に包まれてきた布袋寅泰。さしもの名ギタリストも50歳を迎えた今、人気の頭打ちや家庭不和といった“中年問題”に頭を悩ませているようだ。 (文=飯野聡)

チケット値引きでも武道館は空席祭り……布袋寅泰を悩ます「ファン離れ」

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『PROMISE』(EMIミュージックジャパン)
 今夏にも英国へ移住すると発表したギタリストの布袋寅泰が、「移住前最後の日本公演」と銘打って6月18日、19日に日本武道館公演を行った。フルオーケストラとの豪華コラボをうたった本公演、さぞかし盛り上がったかと思いきや、チケットの売れ行きはサッパリだったという。音楽関係者が声をひそめて語る。 「昨年から今年頭にかけてCOMPLEXの再結成ライブや、アーティスト活動30周年ライブでのBOOWYメンバーとの共演で観客をにぎわせた布袋さんですから、積年の夢であったオーケストラとの共演も十分に盛り上がると踏んだのでしょう。しかし、チケット代を1万2,600円(SS席)と強気に設定したことも裏目に出て、公演1週間前になっても半分以上のチケットが売れ残ってしまったんです。大手チケット業者イープラスがディスカウントチケットを発売したほか、他のチケット業者もチケットプレゼントを実施しましたが、当日は空席が目立ちました」  公演当日が近づくにつれ、各チケット業者のディスカウントや招待券プレゼントの告知が増加。ネット上では、チケットを正規価格で購入したファンから「なぜ値下げするのか」「俺のチケットも安くしろ」という怒りの声が渦巻く結果に。また、多くのファンにとって、布袋とオーケストラの共演がさほど魅力的に映っていない面もあったようだ。実際のライブでは、不入り時の常套手段である“スタンド席の黒幕封鎖”は免れたものの、「招待券で入った客が途中で席を立つなどしたため、コンサートの盛り上がりは低調だった」(同)。  そもそも、ここ数年の布袋は観客動員数を減らし続けていたとの指摘もある。興行事情に詳しいイベント関係者によれば、BOOWYの楽曲を演奏するなどの“オマケ”がない限り、現在の布袋では武道館クラスの会場を埋めるのは難しいという。そうした音楽活動の行き詰まりに加え、私生活でも追いつめられて布袋は英国移住を決断した、と語るのは別のレコード会社関係者だ。 「女優の高岡早紀との不倫以降も布袋の女性問題がたびたび持ち上がり、妻の今井美樹が精神的に不安定になり、頻繁に揉め事が起きていたと聞いています。もっとも、双方とも離婚する気はないようで、今回の英国移住も今井主導で決まり、布袋はオロオロするばかりだったとか。布袋は対外的には『英国移住は昔からの夢だった』『音楽で世界を目指す』と言っていますが、そもそもロック音楽自体が世界的に低調で、ベテランの布袋が成功するのは難しい。本人もそれは承知のはずですが」  日本のロック界では、「ケンカ最強説」をはじめ数々の伝説に包まれてきた布袋寅泰。さしもの名ギタリストも50歳を迎えた今、人気の頭打ちや家庭不和といった“中年問題”に頭を悩ませているようだ。 (文=飯野聡)

あの人気歌手も会員だった!? 都内“最高級”売春組織摘発で音楽業界に衝撃走る

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 「最高級」をうたう都内最大規模のデリバリーヘルス「ジュークボックス」が13日、売春防止法違反(周旋)の疑いで警視庁に摘発された。“本番”デリヘルとして約1万7,000人もの会員を有していたと報じられたが、その中には多数の芸能系セレブも含まれている模様だ。 「『ジュークボックス』は、同じ系列の『青山美女百景』と並ぶ、風俗ファンの間ではよく知られた人気店です。渋谷を拠点としていることもあって音楽関係の利用者が多く、レコード会社の社員や大手事務所の幹部クラス、また多くのミュージシャンが会員に名を連ねていたようです。その中には人気ダンスグループEのメンバーが含まれているとの情報もあります」(週刊誌記者)  女性にモテる職業の代表格とも見られるミュージシャンだが、意外なほどに風俗愛好家は多いという。その背景を音楽事務所関係者が語る。 「ミュージシャンが風俗にハマるのは、ツアーやキャンペーンで全国を回る際に、地元の興行関係者にソープやヘルスへと連れて行かれる伝統があるからです。サザンオールスターズの桑田佳祐が全国各地の有名店に出没していたのは有名な話ですが、クールを装っている若手バンドの多くもツアー中にハマり、名古屋や大阪の人気店にこっそり通ってますよ」  “クリエイティブ”を重んじる職業柄か、歌手やミュージシャンにはアブノーマルとされる性癖を追求するタイプも少なくないようだ。都内のSM店事情に詳しい風俗ライターは、次のように指摘する。 「国内有数のカリスマDJとしても知られるIは、有名女王様Aのもとに通いつめていたといいます。また、最近子宝に恵まれた3人組アイドル出身のHは、M嬢にアブノーマルプレイを強要しすぎて店側とトラブルに発展したこともあるとか。若手人気バンドEのボーカルは手錠プレイの愛好者で、都内有名店に出没しているようですね」  一方、ビジュアル系バンドの場合、自身のファンである風俗嬢と交際して“ヒモ”状態になっているケースが多いという。彼らは恒常的な貧乏状態のため、風俗店に出没することはめったにないそうで、「Jポップ系のバンドマンが風俗で落とした金で、ビジュアル系バンドマンが生活している」(前出の風俗ライター)という、冗談のような構図を指摘する声もある。  「ジュークボックス」がそうであったように、最近の風俗店では会員向けの割引特典を充実させるなどして、顧客の囲い込みに力を入れている。その結果、今回のような摘発をきっかけに会員情報が漏れ、セレブの意外な「風俗通い」が発覚するケースも増えそうだ。 (文=飯野聡)
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あの人気歌手も会員だった!? 都内“最高級”売春組織摘発で音楽業界に衝撃走る

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 「最高級」をうたう都内最大規模のデリバリーヘルス「ジュークボックス」が13日、売春防止法違反(周旋)の疑いで警視庁に摘発された。“本番”デリヘルとして約1万7,000人もの会員を有していたと報じられたが、その中には多数の芸能系セレブも含まれている模様だ。 「『ジュークボックス』は、同じ系列の『青山美女百景』と並ぶ、風俗ファンの間ではよく知られた人気店です。渋谷を拠点としていることもあって音楽関係の利用者が多く、レコード会社の社員や大手事務所の幹部クラス、また多くのミュージシャンが会員に名を連ねていたようです。その中には人気ダンスグループEのメンバーが含まれているとの情報もあります」(週刊誌記者)  女性にモテる職業の代表格とも見られるミュージシャンだが、意外なほどに風俗愛好家は多いという。その背景を音楽事務所関係者が語る。 「ミュージシャンが風俗にハマるのは、ツアーやキャンペーンで全国を回る際に、地元の興行関係者にソープやヘルスへと連れて行かれる伝統があるからです。サザンオールスターズの桑田佳祐が全国各地の有名店に出没していたのは有名な話ですが、クールを装っている若手バンドの多くもツアー中にハマり、名古屋や大阪の人気店にこっそり通ってますよ」  “クリエイティブ”を重んじる職業柄か、歌手やミュージシャンにはアブノーマルとされる性癖を追求するタイプも少なくないようだ。都内のSM店事情に詳しい風俗ライターは、次のように指摘する。 「国内有数のカリスマDJとしても知られるIは、有名女王様Aのもとに通いつめていたといいます。また、最近子宝に恵まれた3人組アイドル出身のHは、M嬢にアブノーマルプレイを強要しすぎて店側とトラブルに発展したこともあるとか。若手人気バンドEのボーカルは手錠プレイの愛好者で、都内有名店に出没しているようですね」  一方、ビジュアル系バンドの場合、自身のファンである風俗嬢と交際して“ヒモ”状態になっているケースが多いという。彼らは恒常的な貧乏状態のため、風俗店に出没することはめったにないそうで、「Jポップ系のバンドマンが風俗で落とした金で、ビジュアル系バンドマンが生活している」(前出の風俗ライター)という、冗談のような構図を指摘する声もある。  「ジュークボックス」がそうであったように、最近の風俗店では会員向けの割引特典を充実させるなどして、顧客の囲い込みに力を入れている。その結果、今回のような摘発をきっかけに会員情報が漏れ、セレブの意外な「風俗通い」が発覚するケースも増えそうだ。 (文=飯野聡)
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ニコ動出身者がオリコン上位へ――激変するJポップの新人発掘

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ニコニコ動画より
 ニコニコ動画出身の歌手・音楽クリエイターがオリコン上位にランクインし、話題を呼んでいる。人気ボカロP「ハチ」として活躍していた米津玄師のデビュー・アルバム『diorama』は、発売2週間で約3万枚を売り上げるスマッシュヒット。さらに、同じく人気ボカロPである「じん」のデビュー作『メカクシティデイズ』が、5月30日付オリコンのデイリーアルバムランキングで6位につけるなど、有望新人が続々と登場中だ。  あるレコード会社関係者は「今後は、新人発掘のあり方が変わるかもしれない」と語る。 「新人発掘の方法といえば昔から、ライブハウスに通っていいバンドを見つけるか、オーディションに寄せられたデモテープをひたすら聴き込むか。しかし、仮に有望な新人を見つけたとしても、ヒットを出せるほどの成功を収めるのは『デビューさせた新人の100人に1人』といわれ、長い年月と忍耐が必要なのが新人育成という仕事です。昨今のCDセールスの不振で、各社ともに新人発掘や育成に予算を充てる余裕がなくなる中、有望な若手が自ら作品を次々アップするネット動画は、まさに天から降ってきたチャンス。いまや各社スタッフがPCの前にかじりついてニコ動をチェックしてますよ」  ネットに音源をアップするクリエイターは、さまざまな楽器や音楽ソフトを使いこなすマルチミュージシャンであることが多い。「バンドものはとくに売れない」(同)という現在のJポップで、例外的に好調なのはAKB48などのアイドルグループか、きゃりーぱみゅぱみゅのような女性ポップ歌手。レコード会社の間では、米津玄師のように本人がデビューするケースとは別に、そうしたアイドルグループや女性歌手を手がけるマルチ型のプロデューサーを育てたいとの意向があるようだ。 「現在のJポップ界では、7~8年前の歌姫ブームの頃に活躍したR&B系のプロデューサーがまだ残っていますが、いずれもパッとしない。質の高いアイドルポップを作れるのは、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅを育てた中田ヤスタカなど、ごく一部しかいません。そのためアイドル関係のレコーディングでは、80年代からやっているような年配のアレンジャーにも仕事が回っているものの、これまた時代遅れの感が否めない。新鮮なアイドルポップを作れる若手が出てきたら、一発で売れっ子になりますね」(別のレコード会社関係者)  もっとも、ニコニコ動画などで活躍するクリエイターには、音楽業界の儲け主義を警戒して自主制作にこだわる人も少なくない。CDの売上不振やコンサート動員低下に悩む音楽業界にとって、いまや「クモの糸」ともいえるネット出身クリエイターの世界。レコード会社側が必死になるあまり、両者の間で不毛なトラブルが起きなければよいが。 (文=道嶋涼介)

ニコ動出身者がオリコン上位へ――激変するJポップの新人発掘

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ニコニコ動画より
 ニコニコ動画出身の歌手・音楽クリエイターがオリコン上位にランクインし、話題を呼んでいる。人気ボカロP「ハチ」として活躍していた米津玄師のデビュー・アルバム『diorama』は、発売2週間で約3万枚を売り上げるスマッシュヒット。さらに、同じく人気ボカロPである「じん」のデビュー作『メカクシティデイズ』が、5月30日付オリコンのデイリーアルバムランキングで6位につけるなど、有望新人が続々と登場中だ。  あるレコード会社関係者は「今後は、新人発掘のあり方が変わるかもしれない」と語る。 「新人発掘の方法といえば昔から、ライブハウスに通っていいバンドを見つけるか、オーディションに寄せられたデモテープをひたすら聴き込むか。しかし、仮に有望な新人を見つけたとしても、ヒットを出せるほどの成功を収めるのは『デビューさせた新人の100人に1人』といわれ、長い年月と忍耐が必要なのが新人育成という仕事です。昨今のCDセールスの不振で、各社ともに新人発掘や育成に予算を充てる余裕がなくなる中、有望な若手が自ら作品を次々アップするネット動画は、まさに天から降ってきたチャンス。いまや各社スタッフがPCの前にかじりついてニコ動をチェックしてますよ」  ネットに音源をアップするクリエイターは、さまざまな楽器や音楽ソフトを使いこなすマルチミュージシャンであることが多い。「バンドものはとくに売れない」(同)という現在のJポップで、例外的に好調なのはAKB48などのアイドルグループか、きゃりーぱみゅぱみゅのような女性ポップ歌手。レコード会社の間では、米津玄師のように本人がデビューするケースとは別に、そうしたアイドルグループや女性歌手を手がけるマルチ型のプロデューサーを育てたいとの意向があるようだ。 「現在のJポップ界では、7~8年前の歌姫ブームの頃に活躍したR&B系のプロデューサーがまだ残っていますが、いずれもパッとしない。質の高いアイドルポップを作れるのは、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅを育てた中田ヤスタカなど、ごく一部しかいません。そのためアイドル関係のレコーディングでは、80年代からやっているような年配のアレンジャーにも仕事が回っているものの、これまた時代遅れの感が否めない。新鮮なアイドルポップを作れる若手が出てきたら、一発で売れっ子になりますね」(別のレコード会社関係者)  もっとも、ニコニコ動画などで活躍するクリエイターには、音楽業界の儲け主義を警戒して自主制作にこだわる人も少なくない。CDの売上不振やコンサート動員低下に悩む音楽業界にとって、いまや「クモの糸」ともいえるネット出身クリエイターの世界。レコード会社側が必死になるあまり、両者の間で不毛なトラブルが起きなければよいが。 (文=道嶋涼介)

「まるでファンクラブ会報!?」専門誌は絶滅寸前――音楽系メディアの由々しき現状

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『ROCKIN'ON JAPAN 2012年 06月号』
(ロッキング・オン)
 音楽関連メディアの凋落が言われて久しい。中でも、“絶滅寸前”とささやかれるのが音楽雑誌。部数の減少だけでなく、広告収入の落ち込みが止まらないという。 「1990年代には10万部以上出ている音楽雑誌もありましたが、現在では比較的売れている情報誌で数万部、グラビア中心の専門誌では数千部しか売れていません。その上、雑誌運営の柱でもある広告が、レコード会社の予算縮小でほとんど入らなくなり、編集協力費名目で一企画あたり数万円入る程度。人件費を削るなどして、赤字幅を減らそうと汲々としているのが現状です」(音楽雑誌編集者)  収入が数万円程度でも、タイアップはタイアップ。誌面に登場する歌手やバンドに迎合したインタビュー記事やコラムばかりが掲載され、音楽誌はさながら「ファンクラブ会報の寄せ集め」のような状態に。 「最近、ミスチルは3,000部持っているとか、嵐は4,000部持っているという言い方も耳にします。彼らが表紙を飾れば、それだけの部数が見込めるという意味ですが、逆に言えば、現在の音楽雑誌には固定読者がほとんどいなくなってしまったということなんです」(前出・編集者)  同様の凋落傾向は、インターネットの音楽サイトでも見られる。レコード会社の予算縮小を受け、大手ポータル系の音楽サイトは軒並み苦戦。赤字続きのため他部署からの突き上げを食らい、規模縮小するケースが相次いでいるという。 「音楽ネタに関しては、スキャンダル的なものはウケるけど、インタビューはサッパリというのがウェブ業界の通説です。とくに、新作発売とセットのインタビューは厳しいですね」(音楽サイトスタッフ)  他方、にわかに活況を呈しているのがテレビやラジオの音楽番組だ。TBSが4月よりゴールデンタイムに投入した音楽バラエティ番組『火曜曲!』(毎週火曜21時)をはじめ、歌手やバンドをゲストに招く形式の番組は増加傾向にある。 「テレビやラジオで音楽番組が増えたのは、新曲プロモーションのタイアップという名目で出演料を抑えることができるからです。番組制作費を減らしたい局の意向と合致しており、多少視聴率が悪くても、今後も増えるでしょう。もっともCDが売れない現在、音楽番組に出てもビジネス的なメリットは少ないのですが」(レコード会社関係者)  実際、歌手やバンドの間では「稼働しても効果が見込めない」と、音楽関連のメディアから距離を置く動きも始まっている。約30万人のファンクラブ会員を抱えるGLAYは近年、メディア露出を極力控える方針に転換。CDの売上は低下しているものの、ファンクラブ向けの特別ライブを行うなどして、安定した収入を確保しているという。固定ファンをつかんでいるベテランや中堅の間では、今後こうした活動スタイルが広がりそうだ。 (文=村上洋介)

「周辺関連会社も徹底的にマーク!?」国税が狙い続ける売れっ子アーティストたち

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『恋のスーパーボール/ホーム』
(ポニーキャニオン)
 歌手・aikoのコンサートグッズ製作などをしていた「ファッド」(東京都立川市)と音楽制作会社「フラッグシップ」(東京都渋谷区)の2社が計約4,800万円を脱税したとして、東京国税局が2社と長美郁(ちょう・はるか)社長を法人税法違反容疑で東京地検に告発していたことが24日、各メディアで報じられた。  報道によると、「ファッド」は10年12月期までの3年間、「フラッグシップ」は11年8月期までの3年間にそれぞれ架空の制作費や親族への架空給与を計上するなど、ごくごくありきたりな方法で法人所得を圧縮。両社で計約1億6,000万円の法人所得を隠し、計約4,800万円を脱税した疑い。両社とも修正申告、納税も済ませたという。 「長社長はaikoが代表を務める所属事務所の役員と仕事上の付き合いがあり、『ファッド』の売り上げの大半がaikoの事務所との取引によるもの。隠した所得は、長氏の預金や投資などに充てられていたという。aikoの事務所の役員は10年まで『ファッド』と取引していたが、aikoは同社の存在を知らなかったというから驚き。確かに、aikoは所属レコード会社の看板アーティストで億単位の年収がありそうなだけに、国税のターゲットになってしまったのだろう」(音楽関係者)  aikoの所属事務所は、「大変驚いている。現在は取引がなく、詳細が分からないため、コメントする立場にない」としているが、注目すべきはaikoの所属事務所ではなくグッズ製作会社が告発されたという点だ。 「一時期、大手芸能プロに集中的に税務調査が入り、『ライジングプロダクション』(現ヴィジョンファクトリー)『バーニングプロダクション』『ジャニーズ事務所』らが申告漏れや所得隠しを指摘されたが、すでにやり尽くされ、芸能プロもかなりナーバスになっている。そこで、今度、国税が目を付けたのが売れっ子アーティストたち。松山千春が社長を務める芸能プロは所得隠し、北島三郎の所属事務所は申告漏れを指摘され、それぞれニュースになっているが、ここ数年も売れっ子アーティストたちへの追及の手は緩められておらず、aikoのように関連会社まで続々とたどり、税金を取りっぱぐれているところがないか徹底的に調査されている。長引く不況もあって、年々国の税収が落ち込んでいる中、大金を稼ぐアーティストが狙われるのは仕方ない」(レコード会社関係者)  近年では、「高校三年生」のヒットで知られ、現在も年配の女性ファン中心に絶大な人気を誇る歌手・舟木一夫の後援会運営会社が、09年5月にファンからのカンパなど約1億6,000万円を申告せず、約5,000万円を脱税したとして、東京国税局に法人税法違反容疑で東京地検に告発された。  また、一昨年3月には人気グループ「EXILE」が所属し、リーダー・HIROが社長を務める芸能プロ「LDH」(東京都目黒区)が09年3月期までの2年間で約3億円の申告漏れを指摘されたことが発覚。一部については、仮装・隠ぺい行為を伴う所得隠しと認定され、重加算税を課された。  芸能界の“常識”が通用しない国税だけに、aikoのニュースを聞いて戦々恐々とする売れっ子アーティストも少なからずいそうだ。

「周辺関連会社も徹底的にマーク!?」国税が狙い続ける売れっ子アーティストたち

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『恋のスーパーボール/ホーム』
(ポニーキャニオン)
 歌手・aikoのコンサートグッズ製作などをしていた「ファッド」(東京都立川市)と音楽制作会社「フラッグシップ」(東京都渋谷区)の2社が計約4,800万円を脱税したとして、東京国税局が2社と長美郁(ちょう・はるか)社長を法人税法違反容疑で東京地検に告発していたことが24日、各メディアで報じられた。  報道によると、「ファッド」は10年12月期までの3年間、「フラッグシップ」は11年8月期までの3年間にそれぞれ架空の制作費や親族への架空給与を計上するなど、ごくごくありきたりな方法で法人所得を圧縮。両社で計約1億6,000万円の法人所得を隠し、計約4,800万円を脱税した疑い。両社とも修正申告、納税も済ませたという。 「長社長はaikoが代表を務める所属事務所の役員と仕事上の付き合いがあり、『ファッド』の売り上げの大半がaikoの事務所との取引によるもの。隠した所得は、長氏の預金や投資などに充てられていたという。aikoの事務所の役員は10年まで『ファッド』と取引していたが、aikoは同社の存在を知らなかったというから驚き。確かに、aikoは所属レコード会社の看板アーティストで億単位の年収がありそうなだけに、国税のターゲットになってしまったのだろう」(音楽関係者)  aikoの所属事務所は、「大変驚いている。現在は取引がなく、詳細が分からないため、コメントする立場にない」としているが、注目すべきはaikoの所属事務所ではなくグッズ製作会社が告発されたという点だ。 「一時期、大手芸能プロに集中的に税務調査が入り、『ライジングプロダクション』(現ヴィジョンファクトリー)『バーニングプロダクション』『ジャニーズ事務所』らが申告漏れや所得隠しを指摘されたが、すでにやり尽くされ、芸能プロもかなりナーバスになっている。そこで、今度、国税が目を付けたのが売れっ子アーティストたち。松山千春が社長を務める芸能プロは所得隠し、北島三郎の所属事務所は申告漏れを指摘され、それぞれニュースになっているが、ここ数年も売れっ子アーティストたちへの追及の手は緩められておらず、aikoのように関連会社まで続々とたどり、税金を取りっぱぐれているところがないか徹底的に調査されている。長引く不況もあって、年々国の税収が落ち込んでいる中、大金を稼ぐアーティストが狙われるのは仕方ない」(レコード会社関係者)  近年では、「高校三年生」のヒットで知られ、現在も年配の女性ファン中心に絶大な人気を誇る歌手・舟木一夫の後援会運営会社が、09年5月にファンからのカンパなど約1億6,000万円を申告せず、約5,000万円を脱税したとして、東京国税局に法人税法違反容疑で東京地検に告発された。  また、一昨年3月には人気グループ「EXILE」が所属し、リーダー・HIROが社長を務める芸能プロ「LDH」(東京都目黒区)が09年3月期までの2年間で約3億円の申告漏れを指摘されたことが発覚。一部については、仮装・隠ぺい行為を伴う所得隠しと認定され、重加算税を課された。  芸能界の“常識”が通用しない国税だけに、aikoのニュースを聞いて戦々恐々とする売れっ子アーティストも少なからずいそうだ。