「東京中のクラブDJが“兄弟”!?」五輪選手村も目じゃない“恋多き”女性アーティストって!?

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『プレイボール/坂道のメロディ』(ERJ)
 ロンドンオリンピックの選手村でコンドームが15万個配布され、選手間で大いに利用されていることが話題を呼んでいる。極度の緊張状態にあるアスリートが、性欲を爆発させる姿は想像に難くないが、同様のケースは音楽界でも見られるようだ。 「最近、ロック系のバンドの多くが、沖縄でツアーの最終公演を行うようになりました。これはツアー終了後に思いきり開放感に浸るためで、もちろん目当ては酒と女遊びです。沖縄公演には全国から多くのファンが集まりますから、顔なじみの女性ファンが打ち上げに参加して“お持ち帰り”されることも珍しくないですね。ただし、うまくいかずに風俗店で夜を明かすミュージシャンやスタッフも多いんですが(笑)」(イベント関係者)  海外公演も行う有名バンドの中には、ツアー先のホテルでメンバーとスタッフが入り乱れて宴会を繰り広げ、現地で問題視されることもあったという。 「ある大御所バンドの海外公演で最近、打ち上げでどんちゃん騒ぎを繰り広げた挙げ句、泥酔したスタッフがホテルから落下して亡くなる事故も起きました。大昔のロックバンドは酒とドラッグにまつわる武勇伝をたくさん残していますが、今も事情はさほど変わっていないと思いますよ」(同)  女性ミュージシャンの場合は、ストレス発散が大胆な恋愛行動として表れることが多いようだ。結婚前の木村カエラやYUKIは“恋多き女性”として業界内でも有名だったという。 「YUKIさんは自身の交際歴もあけすけにスタッフに話す方で、みんなに親しまれていましたね。ある男性バンドのボーカルの結婚報道があったときも、楽屋でテレビを見ながら『この男と昔ヤッたことがある』と笑って話していて、びっくりしたこともあります。ほかにもいろんな話がありますよ。ラブソングに定評のあるJは、東京中のクラブDJが穴兄弟と言われるほど奔放な方で有名ですし、若手シンガーソングライターYはバンドマン好きで、稼いだ金をガンガン貢いでしまうために周囲が困っているようですね」(マネジメント関係者)  世間では真面目なイメージで通っていても、意外なほど異性関係が充実しているケースもある。今年に入って結婚を発表した大御所ラッパーBは以前、常時複数の女性と交際しており、交際相手同士がバトルするなどの騒動も絶えなかったという。もちろん、どんな恋愛をしようとも個人の自由。このところ元気がないといわれる音楽界だけに、華やかな話題を提供してもらいたいものだ。 (文=佐藤一夫)

「引退をにおわせる作戦も!」矢沢ビジネス健在──なぜ今“永ちゃん節”がメディア席巻なのか

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「Rolling Stone 日本版」
2012年8月号(セブン&アイ出版)
 このところ「ロックの王様」矢沢永吉のメディア登場が目立っている。主なカルチャー誌や音楽誌の表紙を飾ったほか、地方のFM局などにも細かく出演し、8月1日発売のアルバム『Last Songs』(GARURU RECORDS)のPRに努めている模様だ。メディア関係者が語る。 「今回の永ちゃんは、媒体露出にかつてないほど気合を入れています。一般誌はもちろん、少部数のフリーペーパーやタウン誌にまで登場し、新作をアピールしまくっていますから。今回のアルバムは引退をにおわすようなタイトルで、それを売り込み文句にしていますが、実際は『最後にしてもいいほど良いアルバムができた』くらいの意味らしい(笑)。それでも矢沢が出てくれるということで、どの媒体も喜んで対応していますね」  現在の矢沢は、自身が設立した音楽レーベル「ガルル・レコード」に所属。インディーズながらも、流通ではメジャーと同等の扱いを受けており、今回は前作以上の売上が見込まれているという。レコード会社関係者によれば「利益率の高いTシャツ付きの特別盤の予約が快調で、全権利を持っている矢沢さんの会社には億単位のカネが入るはず」と見る。  とはいえ、矢沢の音楽活動の中心はコンサート。1枚5,000円のタオルをはじめとするグッズ販売体制を築き上げたのは有名だが、今年はデビュー40周年ということで9月1日に横浜スタジアムでフェス型の大型コンサートを企画。すでにチケットは完売するなど、還暦を越えてなおトップレベルの人気を誇っている。こうした矢沢の活躍ぶりは同世代では異例であり、ユーミンなどの年下世代の「不調」とも対照的だ。 「今、スタジアムクラスの会場を満員にできる還暦世代は、矢沢のほかには小田和正、沢田研二くらい。さだまさしや松山千春などのフォーク勢も中クラスの会場を細かく回って稼いでますが、ロックやポップス畑は元気ないですね。ユーミンはここ数年、声が以前ほど出なくなったこともあって、客のコンサート離れが進んでいる。欧米ではシニアマーケットがどんどん成長しているのに、日本の中高年は若いアイドルや韓流俳優に夢中なためか、同世代の歌手やバンドを応援しようとする気運があまりない」(イベント関係者)  40年前にはツッパリイメージで登場した矢沢だが、時代の流れを読む目の確かさや組織を作り上げる行動力は、まるで敏腕ビジネスマンのよう。今回も“引退”をにおわせてメディアジャックしつつ、さらにコンサート動員力を高めそうだ。 (文=志波道夫)

「引退をにおわせる作戦も!」矢沢ビジネス健在──なぜ今“永ちゃん節”がメディア席巻なのか

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「Rolling Stone 日本版」
2012年8月号(セブン&アイ出版)
 このところ「ロックの王様」矢沢永吉のメディア登場が目立っている。主なカルチャー誌や音楽誌の表紙を飾ったほか、地方のFM局などにも細かく出演し、8月1日発売のアルバム『Last Songs』(GARURU RECORDS)のPRに努めている模様だ。メディア関係者が語る。 「今回の永ちゃんは、媒体露出にかつてないほど気合を入れています。一般誌はもちろん、少部数のフリーペーパーやタウン誌にまで登場し、新作をアピールしまくっていますから。今回のアルバムは引退をにおわすようなタイトルで、それを売り込み文句にしていますが、実際は『最後にしてもいいほど良いアルバムができた』くらいの意味らしい(笑)。それでも矢沢が出てくれるということで、どの媒体も喜んで対応していますね」  現在の矢沢は、自身が設立した音楽レーベル「ガルル・レコード」に所属。インディーズながらも、流通ではメジャーと同等の扱いを受けており、今回は前作以上の売上が見込まれているという。レコード会社関係者によれば「利益率の高いTシャツ付きの特別盤の予約が快調で、全権利を持っている矢沢さんの会社には億単位のカネが入るはず」と見る。  とはいえ、矢沢の音楽活動の中心はコンサート。1枚5,000円のタオルをはじめとするグッズ販売体制を築き上げたのは有名だが、今年はデビュー40周年ということで9月1日に横浜スタジアムでフェス型の大型コンサートを企画。すでにチケットは完売するなど、還暦を越えてなおトップレベルの人気を誇っている。こうした矢沢の活躍ぶりは同世代では異例であり、ユーミンなどの年下世代の「不調」とも対照的だ。 「今、スタジアムクラスの会場を満員にできる還暦世代は、矢沢のほかには小田和正、沢田研二くらい。さだまさしや松山千春などのフォーク勢も中クラスの会場を細かく回って稼いでますが、ロックやポップス畑は元気ないですね。ユーミンはここ数年、声が以前ほど出なくなったこともあって、客のコンサート離れが進んでいる。欧米ではシニアマーケットがどんどん成長しているのに、日本の中高年は若いアイドルや韓流俳優に夢中なためか、同世代の歌手やバンドを応援しようとする気運があまりない」(イベント関係者)  40年前にはツッパリイメージで登場した矢沢だが、時代の流れを読む目の確かさや組織を作り上げる行動力は、まるで敏腕ビジネスマンのよう。今回も“引退”をにおわせてメディアジャックしつつ、さらにコンサート動員力を高めそうだ。 (文=志波道夫)
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「このアルバムは『はだしのゲン』の第1巻のようなもの」ソウルセット・渡辺俊美が歌う“県内の人”の歌

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 結成20年を迎えたTOKYO No.1 SOULSETのギター・ボーカルであり、ソロユニットTHE ZOOT16としても活躍する渡辺俊美は、震災以降、脱原発の姿勢を強く表明している。昨年、箭内道彦やサンボマスター山口隆らとともに「猪苗代湖ズ」として紅白にも出場した彼の故郷は、福島県富岡町。福島第一原発の半径20km圏内に位置し、現在も実家には思うように立ち入ることができない。  今回、20年以上にわたるキャリアの中で初となるソロアルバム『としみはとしみ』(felicity)をリリースした彼に、日刊サイゾーではインタビューを敢行。最小限の音で作られたポップなアルバムは、アーティストとしての熟練を感じさせる仕上がりとなっている。もちろん、このアルバムの制作にも、福島出身というアイデンティティは深く関わっているようだ。 ――現在、富岡町のご実家は、どのような状況になっているのでしょうか? 渡辺俊美(以下、渡辺) 一時帰宅した姉によれば、草も伸びきって、家にも虫がわいてしまった。野生動物が入った跡もあるそうです。もう一度家を建て直すのも無理かもしれないですね。 ――やはり、復興は程遠い状況なんですね……。今回リリースした『としみはとしみ』では、福島で育ったアイデンティティが深く関わっているように感じました。今、あえてソロ作品をリリースする意義は、俊美さんにとっても大きなものなのでしょうか? 渡辺 大きいですね。3年くらい前から、自分とちゃんと向き合った作品を作りたいと思っていたんです。そのために、ZOOT16でもSOULSETでもなくソロアルバムという形になりました。SOULSETもZOOT16も、僕の中では“東京の音楽”という雰囲気。けれども、渡辺俊美は福島で育った人間です。その過去を見つめ直して、今故郷をどう思っているのか、これから自分がどういう選択をしてくのか、ということを歌にしたいと思ったんです。 ――“選択”というのは、どういうものでしょうか? 渡辺 原発に反対するのも選択だし、推進するのも選択です。住む場所にしても、福島でいいのか、別の場所のほうがいいのか……。3月11日以降、誰もがいろいろな選択をしなければならなくなりました。僕は福島第一原発の20km圏内で生まれ育ち、音楽もやってきたし、洋服屋もやってきた。そんな自分がこの先どんな選択をしていくのか、自分でも興味があるんです。 ――今作の落ち着いたトーンには、俊美さんの等身大の姿が描かれているように感じました。一方で、今の日本の状況を考えれば、怒りに満ちたレベル・ミュージック(反抗の音楽)になる可能性もあったのではないかと思います。 渡辺 七尾旅人くんの「圏内の歌」や、斉藤和義くんの「ずっとウソだった」、フライングダッチマンの「Human ERROR」、この3人の曲が僕の怒りの気持ちを代弁してくれています。それ以上のことは、僕が歌うことではないんじゃないかと思いました。そのような怒りは、“県外の人”が歌うことなのではないかと。 IMG_6249.jpg  僕は被害者でもあるんだけど、ずっと原発の近くに住んできたし、なんらかの形で恩恵は受けきた加害者としての側面もあります。そのような“県内の人”が、どのように歌を歌うべきかを考えていました。今作で「僕はここにいる」という歌が一番最初にできたんですが、その中に「誰のせいでもない」という歌詞があります。国のせいでも、東電のせいでも、自分のせいでもない。誰かをヒステリックに責めるのではなく、自分の選択は自分で決めるということを歌っています。人々がいがみ合って、あたかも戦争のような状態にならないための、僕なりのレベル・ミュージックであり、“県内の人”の歌なんです。 ――加害者でもあり被害者でもあるというのは、まさに「当事者」である福島県人の複雑な感情ですね。 渡辺 猪苗代湖ズでは、どんな応援ソングにも負けない歌を出したという自信があります。次に何を歌おうかと考えたら、「これは福島だけの問題じゃない、日本の問題だよ」ということを言わなければならないと思いました。 ――1986年に起こったチェルノブイリ事故の時は、どういったお気持ちだったんでしょうか? 当時も、何か音楽で表現しようと思っていたんでしょうか? 渡辺 当時は20歳で、東京で洋服屋を始めた頃でした。「チェルノブイリ」を歌っていたブルーハーツも「サマータイムブルース」を歌っていた忌野清志郎さんも大好きだったんですが、原発のすぐ近くに住んでいた僕はこういう歌を歌えないと思っていましたね。同級生にも原発関連で仕事をしている人がたくさんいました。原発を否定することは、その人たちの仕事も否定することにもなってしまいますからね。 ――今回の事故でもやはり、原発関連で仕事をする同級生や周囲の人のことは考えましたか? 渡辺 やっぱり、最初はそういったことも考えました。けれども、原発を廃しても雇用はできるのではないかと思うんです。僕らの世代は贅沢をしすぎてしまった。だから、僕らが社会の状況を変えなきゃならないんです。それは原発だけではなく、産業廃棄物の問題や米軍基地の問題も同じことです。 ■故郷の人々を前に、歌うということ ――震災から1週間後、ギターを持って避難所を訪れたものの、歌うことができなかったそうですね。 渡辺 テレビの中で歌っていた人はいましたが、避難所では「上を向いて歩こう」みたいなことはとても歌えない。「上なんてどこにもないじゃん」という状況でした。歌うことよりも、嘆きや叫びを聞いてあげることのほうが大切なことでした。だから、震災直後に天皇陛下がとった行動は素晴らしいと思いましたね。被災者の話に耳を傾けてあげるという姿勢は、当時いちばん求められていることだったんです。 IMG_6282.jpg ――そういった経験を通して、自らの歌うことに対する変化はありますか? 渡辺 歌っていると、涙が出るようになりました。悲しみ、憎しみ、うれしさ、いろいろな感情が出てくるんです。「伝えよう」とか「どう見せよう」ということではなく、「歌っていいな」と思いながら、情景を感じながら歌えるようになりましたね。 ――アーティストとしては、これ以上ない経験ですね。 渡辺 ありませんね。福島の20km圏内に生まれ育っていなければこういった感覚は得られなかったと思います。エンタテインメントの音楽活動やってなくてよかったなって、本当に思いますね(笑)。 ――7月28日には、帰村宣言が出されたばかりの川内村でのライブを予定されています。 渡辺 帰村宣言を出したといっても、村長ですら川内村に人が戻ってこないというのはわかっているんです。でも、だからこそ、現場で言葉を残さなければいけない。そういった思いから、ライブを行います。無責任かもしれないけれど、地元の人が声を上げられないんだったら、僕が代わりに歌っていきたいなと思っているんです。まだ人が住むことは難しいのかもしれませんが、イベントは毎年でも行っていきたいですね。 ――再び福島に帰りたいという思いはありますか? IMG_6387.jpg 渡辺 実は2年くらい前から、子どもと一緒に福島に移住しようと思っていたんです。親父が川内村で百姓をやっていたので、僕も農業のことを独学で勉強していました。以前から東京でレベル・ミュージックを歌うということに疑問を感じていたんですね。だから、地元に根ざして音楽活動をしようと思っていたんです。 ――そんな夢も、震災によって奪われてしまった。 渡辺 今作に収録した「安らぎの場所」で歌っているのは、そんな場所のことです。現実的には難しいかもしれませんが、まだあきらめたわけではありません。それが福島になるのか、それともどこか別の場所になるのかはわかりませんが、希望は持ち続けていたいと思っています。 ――いま福島について、どんな思いを持っていますか? 渡辺 「FUKUSHIMA」と書かれることを地元の人はあまりよく思わないのですが、新しい日本のモチーフとなる場所であることは間違いないでしょうね。原発の問題はずっと続いていく問題だと思っています。僕は、このアルバムは『はだしのゲン』の第1巻のようなものだと思っているんです。この先も、2巻、3巻と、死ぬまで終わることなく制作を続けていくでしょうね。 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]/撮影=後藤秀二) ●わたなべ・としみ 1966年12月6日生まれ、福島県出身。1990年に結成したTOKYO No.1 SOUL SETのシンガー、ギターとしてデビュー。2000年以降TOKYO No.1 SOUL SETとしての活動は休止となり、ソロユニットTHE ZOOT16を始動させるほか、2010年には福島県出身の松田晋二(THE BACK HORN)、山口隆(サンボマスター)、箭内道彦(風とロック)と猪苗代湖ズを結成。「I love you & I need you ふくしま」で紅白歌合戦出場を果たす。

「このアルバムは『はだしのゲン』の第1巻のようなもの」ソウルセット・渡辺俊美が歌う“県内の人”の歌

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 結成20年を迎えたTOKYO No.1 SOULSETのギター・ボーカルであり、ソロユニットTHE ZOOT16としても活躍する渡辺俊美は、震災以降、脱原発の姿勢を強く表明している。昨年、箭内道彦やサンボマスター山口隆らとともに「猪苗代湖ズ」として紅白にも出場した彼の故郷は、福島県富岡町。福島第一原発の半径20km圏内に位置し、現在も実家には思うように立ち入ることができない。  今回、20年以上にわたるキャリアの中で初となるソロアルバム『としみはとしみ』(felicity)をリリースした彼に、日刊サイゾーではインタビューを敢行。最小限の音で作られたポップなアルバムは、アーティストとしての熟練を感じさせる仕上がりとなっている。もちろん、このアルバムの制作にも、福島出身というアイデンティティは深く関わっているようだ。 ――現在、富岡町のご実家は、どのような状況になっているのでしょうか? 渡辺俊美(以下、渡辺) 一時帰宅した姉によれば、草も伸びきって、家にも虫がわいてしまった。野生動物が入った跡もあるそうです。もう一度家を建て直すのも無理かもしれないですね。 ――やはり、復興は程遠い状況なんですね……。今回リリースした『としみはとしみ』では、福島で育ったアイデンティティが深く関わっているように感じました。今、あえてソロ作品をリリースする意義は、俊美さんにとっても大きなものなのでしょうか? 渡辺 大きいですね。3年くらい前から、自分とちゃんと向き合った作品を作りたいと思っていたんです。そのために、ZOOT16でもSOULSETでもなくソロアルバムという形になりました。SOULSETもZOOT16も、僕の中では“東京の音楽”という雰囲気。けれども、渡辺俊美は福島で育った人間です。その過去を見つめ直して、今故郷をどう思っているのか、これから自分がどういう選択をしてくのか、ということを歌にしたいと思ったんです。 ――“選択”というのは、どういうものでしょうか? 渡辺 原発に反対するのも選択だし、推進するのも選択です。住む場所にしても、福島でいいのか、別の場所のほうがいいのか……。3月11日以降、誰もがいろいろな選択をしなければならなくなりました。僕は福島第一原発の20km圏内で生まれ育ち、音楽もやってきたし、洋服屋もやってきた。そんな自分がこの先どんな選択をしていくのか、自分でも興味があるんです。 ――今作の落ち着いたトーンには、俊美さんの等身大の姿が描かれているように感じました。一方で、今の日本の状況を考えれば、怒りに満ちたレベル・ミュージック(反抗の音楽)になる可能性もあったのではないかと思います。 渡辺 七尾旅人くんの「圏内の歌」や、斉藤和義くんの「ずっとウソだった」、フライングダッチマンの「Human ERROR」、この3人の曲が僕の怒りの気持ちを代弁してくれています。それ以上のことは、僕が歌うことではないんじゃないかと思いました。そのような怒りは、“県外の人”が歌うことなのではないかと。 IMG_6249.jpg  僕は被害者でもあるんだけど、ずっと原発の近くに住んできたし、なんらかの形で恩恵は受けきた加害者としての側面もあります。そのような“県内の人”が、どのように歌を歌うべきかを考えていました。今作で「僕はここにいる」という歌が一番最初にできたんですが、その中に「誰のせいでもない」という歌詞があります。国のせいでも、東電のせいでも、自分のせいでもない。誰かをヒステリックに責めるのではなく、自分の選択は自分で決めるということを歌っています。人々がいがみ合って、あたかも戦争のような状態にならないための、僕なりのレベル・ミュージックであり、“県内の人”の歌なんです。 ――加害者でもあり被害者でもあるというのは、まさに「当事者」である福島県人の複雑な感情ですね。 渡辺 猪苗代湖ズでは、どんな応援ソングにも負けない歌を出したという自信があります。次に何を歌おうかと考えたら、「これは福島だけの問題じゃない、日本の問題だよ」ということを言わなければならないと思いました。 ――1986年に起こったチェルノブイリ事故の時は、どういったお気持ちだったんでしょうか? 当時も、何か音楽で表現しようと思っていたんでしょうか? 渡辺 当時は20歳で、東京で洋服屋を始めた頃でした。「チェルノブイリ」を歌っていたブルーハーツも「サマータイムブルース」を歌っていた忌野清志郎さんも大好きだったんですが、原発のすぐ近くに住んでいた僕はこういう歌を歌えないと思っていましたね。同級生にも原発関連で仕事をしている人がたくさんいました。原発を否定することは、その人たちの仕事も否定することにもなってしまいますからね。 ――今回の事故でもやはり、原発関連で仕事をする同級生や周囲の人のことは考えましたか? 渡辺 やっぱり、最初はそういったことも考えました。けれども、原発を廃しても雇用はできるのではないかと思うんです。僕らの世代は贅沢をしすぎてしまった。だから、僕らが社会の状況を変えなきゃならないんです。それは原発だけではなく、産業廃棄物の問題や米軍基地の問題も同じことです。 ■故郷の人々を前に、歌うということ ――震災から1週間後、ギターを持って避難所を訪れたものの、歌うことができなかったそうですね。 渡辺 テレビの中で歌っていた人はいましたが、避難所では「上を向いて歩こう」みたいなことはとても歌えない。「上なんてどこにもないじゃん」という状況でした。歌うことよりも、嘆きや叫びを聞いてあげることのほうが大切なことでした。だから、震災直後に天皇陛下がとった行動は素晴らしいと思いましたね。被災者の話に耳を傾けてあげるという姿勢は、当時いちばん求められていることだったんです。 IMG_6282.jpg ――そういった経験を通して、自らの歌うことに対する変化はありますか? 渡辺 歌っていると、涙が出るようになりました。悲しみ、憎しみ、うれしさ、いろいろな感情が出てくるんです。「伝えよう」とか「どう見せよう」ということではなく、「歌っていいな」と思いながら、情景を感じながら歌えるようになりましたね。 ――アーティストとしては、これ以上ない経験ですね。 渡辺 ありませんね。福島の20km圏内に生まれ育っていなければこういった感覚は得られなかったと思います。エンタテインメントの音楽活動やってなくてよかったなって、本当に思いますね(笑)。 ――7月28日には、帰村宣言が出されたばかりの川内村でのライブを予定されています。 渡辺 帰村宣言を出したといっても、村長ですら川内村に人が戻ってこないというのはわかっているんです。でも、だからこそ、現場で言葉を残さなければいけない。そういった思いから、ライブを行います。無責任かもしれないけれど、地元の人が声を上げられないんだったら、僕が代わりに歌っていきたいなと思っているんです。まだ人が住むことは難しいのかもしれませんが、イベントは毎年でも行っていきたいですね。 ――再び福島に帰りたいという思いはありますか? IMG_6387.jpg 渡辺 実は2年くらい前から、子どもと一緒に福島に移住しようと思っていたんです。親父が川内村で百姓をやっていたので、僕も農業のことを独学で勉強していました。以前から東京でレベル・ミュージックを歌うということに疑問を感じていたんですね。だから、地元に根ざして音楽活動をしようと思っていたんです。 ――そんな夢も、震災によって奪われてしまった。 渡辺 今作に収録した「安らぎの場所」で歌っているのは、そんな場所のことです。現実的には難しいかもしれませんが、まだあきらめたわけではありません。それが福島になるのか、それともどこか別の場所になるのかはわかりませんが、希望は持ち続けていたいと思っています。 ――いま福島について、どんな思いを持っていますか? 渡辺 「FUKUSHIMA」と書かれることを地元の人はあまりよく思わないのですが、新しい日本のモチーフとなる場所であることは間違いないでしょうね。原発の問題はずっと続いていく問題だと思っています。僕は、このアルバムは『はだしのゲン』の第1巻のようなものだと思っているんです。この先も、2巻、3巻と、死ぬまで終わることなく制作を続けていくでしょうね。 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]/撮影=後藤秀二) ●わたなべ・としみ 1966年12月6日生まれ、福島県出身。1990年に結成したTOKYO No.1 SOUL SETのシンガー、ギターとしてデビュー。2000年以降TOKYO No.1 SOUL SETとしての活動は休止となり、ソロユニットTHE ZOOT16を始動させるほか、2010年には福島県出身の松田晋二(THE BACK HORN)、山口隆(サンボマスター)、箭内道彦(風とロック)と猪苗代湖ズを結成。「I love you & I need you ふくしま」で紅白歌合戦出場を果たす。

史上最強の“イオン営業”!? →Pia-no-jaC←×葉加瀬太郎が越谷レイクタウンで灼熱グルーヴ!!!

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 ピアノとカホンの2人組インストユニット→Pia-no-jaC←と世界的ヴァイオリニスト葉加瀬太郎がコラボアルバム『BATTLE NOTES』をリリースし、その発売記念として埼玉・越谷のイオンレイクタウンでインストアライブを開催した。  1階の「木の広場」から吹き抜けの3階までを埋め尽くした約1,000人の観客の前に→Pia-no-jaC←と葉加瀬太郎が登場すると、そのイオンらしからぬ豪華な顔ぶれに客席からは大きな拍手とざわめきが起こった。  自身、10年ぶりと語るインストアでのフリーライブ出演となった葉加瀬は「いいね、この空気感。すごい久しぶり。毎週末やりたいですね」と切り出すと、今回のコラボアルバム『BATTLE NOTES』について「夏にリリースするには3人の顔が暑苦しすぎる」など独特の表現で会場を盛り上げた。さらに→Pia-no-jaC←について「この人たち、あんなに弾けるのにまったく楽譜が読めないんですよ!」と暴露(?)トーク。ピアノのHAYATOも「(曲を作るときは)カタカナで書いてます、ラ、シ、ド……」と衝撃的なエピソードを明かした。 DSC_0099.jpg  また、葉加瀬とのコラボについて→Pia-no-jaC←は「最初は楽譜が読めないのがバレないようにしたかったけど、すぐバレたので楽しくできました」(HAYATO)、「演奏している姿を見て、鳥肌がざわざわ立つくらいに大興奮だった」(HIRO)とそれぞれに感想を語った。 DSC_0074.jpg  ライブでは葉加瀬が「むさ苦しいので、きれいどころを呼んだ」と語ったヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏が加わり、「組曲『』」「情熱大陸」の2曲を披露。疾走するピアノとカホンに葉加瀬のヴァイオリンが飛び乗ると、巨大ショッピングモールの高い天井まで巻き上げるようなグルーヴ感が満場の観客を飲み込んでいった。  2曲の演奏が終わると、会場全体が「すごいものを見た」というため息に満たされ、その余韻を、葉加瀬が→Pia-no-jaC←のために書き下ろしたというアンコール曲「Behind the day」が優しく溶かしてゆく。当ライブはニコニコ生放送でも中継され、2万人以上がリアルタイムで視聴した。(プレミア会員なら2012/08/15 23:59までタイムシフト視聴が可能となっている=http://live.nicovideo.jp/watch/lv98220715)  今後、→Pia-no-jaC←と葉加瀬太郎は「情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’12」に出演予定。葉加瀬はすでに→PJ←仕様の“つなぎ”を発注したことも明かしている。2012年の夏は、この3人の演奏とともに記憶されることになりそうだ。 2012.7.16(月) イオンレイクタウン越谷 演奏曲 1.組曲『』 with Taro Hakase 2.情熱大陸 with →Pia-no-jaC← 3.Behind the day(新曲) ■情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’12 7月28日(土)  名古屋 セントレア屋外特設会場 開場11:30/開演13:00 サンデーフォークプロモーション TEL:052-320-9100 8月 4日(土)  大阪 万博記念公園もみじ川芝生広場 開場11:00/開演12:30 キョードーインフォメーション TEL:06-7732-8888 8月11日(土)  東京 夢の島公園陸上競技場 開場11:00/開演12:30 キョードー東京 TEL:0570-064-708 、キョードー横浜 TEL:045-671-9911 8月25日(土)  北海道 いわみざわ公園野外音楽堂キタオン 開場11:30/開演13:00 WESS TEL:011-614-9999 http://www.mbs.jp/jounetsu/live/2012/

史上最強の“イオン営業”!? →Pia-no-jaC←×葉加瀬太郎が越谷レイクタウンで灼熱グルーヴ!!!

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 ピアノとカホンの2人組インストユニット→Pia-no-jaC←と世界的ヴァイオリニスト葉加瀬太郎がコラボアルバム『BATTLE NOTES』をリリースし、その発売記念として埼玉・越谷のイオンレイクタウンでインストアライブを開催した。  1階の「木の広場」から吹き抜けの3階までを埋め尽くした約1,000人の観客の前に→Pia-no-jaC←と葉加瀬太郎が登場すると、そのイオンらしからぬ豪華な顔ぶれに客席からは大きな拍手とざわめきが起こった。  自身、10年ぶりと語るインストアでのフリーライブ出演となった葉加瀬は「いいね、この空気感。すごい久しぶり。毎週末やりたいですね」と切り出すと、今回のコラボアルバム『BATTLE NOTES』について「夏にリリースするには3人の顔が暑苦しすぎる」など独特の表現で会場を盛り上げた。さらに→Pia-no-jaC←について「この人たち、あんなに弾けるのにまったく楽譜が読めないんですよ!」と暴露(?)トーク。ピアノのHAYATOも「(曲を作るときは)カタカナで書いてます、ラ、シ、ド……」と衝撃的なエピソードを明かした。 DSC_0099.jpg  また、葉加瀬とのコラボについて→Pia-no-jaC←は「最初は楽譜が読めないのがバレないようにしたかったけど、すぐバレたので楽しくできました」(HAYATO)、「演奏している姿を見て、鳥肌がざわざわ立つくらいに大興奮だった」(HIRO)とそれぞれに感想を語った。 DSC_0074.jpg  ライブでは葉加瀬が「むさ苦しいので、きれいどころを呼んだ」と語ったヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏が加わり、「組曲『』」「情熱大陸」の2曲を披露。疾走するピアノとカホンに葉加瀬のヴァイオリンが飛び乗ると、巨大ショッピングモールの高い天井まで巻き上げるようなグルーヴ感が満場の観客を飲み込んでいった。  2曲の演奏が終わると、会場全体が「すごいものを見た」というため息に満たされ、その余韻を、葉加瀬が→Pia-no-jaC←のために書き下ろしたというアンコール曲「Behind the day」が優しく溶かしてゆく。当ライブはニコニコ生放送でも中継され、2万人以上がリアルタイムで視聴した。(プレミア会員なら2012/08/15 23:59までタイムシフト視聴が可能となっている=http://live.nicovideo.jp/watch/lv98220715)  今後、→Pia-no-jaC←と葉加瀬太郎は「情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’12」に出演予定。葉加瀬はすでに→PJ←仕様の“つなぎ”を発注したことも明かしている。2012年の夏は、この3人の演奏とともに記憶されることになりそうだ。 2012.7.16(月) イオンレイクタウン越谷 演奏曲 1.組曲『』 with Taro Hakase 2.情熱大陸 with →Pia-no-jaC← 3.Behind the day(新曲) ■情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’12 7月28日(土)  名古屋 セントレア屋外特設会場 開場11:30/開演13:00 サンデーフォークプロモーション TEL:052-320-9100 8月 4日(土)  大阪 万博記念公園もみじ川芝生広場 開場11:00/開演12:30 キョードーインフォメーション TEL:06-7732-8888 8月11日(土)  東京 夢の島公園陸上競技場 開場11:00/開演12:30 キョードー東京 TEL:0570-064-708 、キョードー横浜 TEL:045-671-9911 8月25日(土)  北海道 いわみざわ公園野外音楽堂キタオン 開場11:30/開演13:00 WESS TEL:011-614-9999 http://www.mbs.jp/jounetsu/live/2012/

「むしろ創価ならよかった!?」ELT持田香織の気功師騒動で浮上した、音楽業界の“新たなリスク”

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『静かな夜/weather』
(エイベックス・エンタテインメント)
 「週刊新潮」(新潮社)7月11日発売号が報じた、ELT持田香織の気功師心酔騒動。件の気功師の治療院が入るマンションに入居し、芸能人仲間を次々紹介しているという内容は音楽業界にも衝撃を与え、とくに所属レコード会社であるエイベックスは対応に追われているという。 「ELTや持田香織さんのCDはここ数年サッパリ売れなくなっており、その打開策として、エイベックスは持田さんをCMタレントとして強力に売り出してきました。“自然体の30代女性”というイメージを推進した結果、現在では5本のCMキャラクター契約を抱える売れっ子のひとりに。エイベックスにも大きな収益をもたらしていただけに、マネジメント部門はクライアントへの説明に大慌てです」(レコード会社関係者)  CDが売れなくなった現在、歌手やバンドはイメージを売って稼ぐ時代に入ったとされる。CMタレントとしては、きゃりーぱみゅぱみゅあたりが引っ張りだこだが、音楽セレブのCM起用にはリスクも伴うという。芸能事務所のようなタレントの管理体制ができていないため、不祥事が発生する確率が高いからだ。 「ミュージシャンの場合、セレブとしての価値は知名度以上に高いため、CMキャラクター候補に上がることも多いんです。しかし、異性関係や薬物疑惑、場合によっては宗教・洗脳絡みのリスクが常にある。それを防ぐための手立ても講じられていないと判断されて、打診段階で話が立ち消えになることも少なくないですね」(同)  そんな中、持田以外にも、スピリチュアルな言動が目立つ歌手やバンドマンは多い。ベテランでは松任谷由実のスピリチュアル好きや、TMネットワーク木根尚登の宗教活動などが知られているが、中堅ではスピリチュアル好きの歌姫Aや、占いにハマっているカリスマGなどの動向に、所属会社のスタッフはハラハラしているという。 「むしろ創価学会のような大組織に入っているほうが、公私の区別がついていてマネジメントしやすいんです。一番難しいのは、今回の持田のような宗教入信とも言い難いケース。個人と個人が結びついた場合、大金を注ぎ込むなど関係がエスカレートしてしまう傾向がありますから」(音楽事務所関係者)  週刊新潮によれば、気功師の治療院の裏に5階建ての住居をローンで建設中という持田。今後の成り行き次第ではCM契約を失い、ローンの返済計画が狂う恐れも出てきた。これは、CD販売から“セレブ価値の換金”へとビジネスの軸をシフトしつつある音楽業界にとっても、新たなリスクといえそうだ。 (文=福田幹太)

「むしろ創価ならよかった!?」ELT持田香織の気功師騒動で浮上した、音楽業界の“新たなリスク”

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『静かな夜/weather』
(エイベックス・エンタテインメント)
 「週刊新潮」(新潮社)7月11日発売号が報じた、ELT持田香織の気功師心酔騒動。件の気功師の治療院が入るマンションに入居し、芸能人仲間を次々紹介しているという内容は音楽業界にも衝撃を与え、とくに所属レコード会社であるエイベックスは対応に追われているという。 「ELTや持田香織さんのCDはここ数年サッパリ売れなくなっており、その打開策として、エイベックスは持田さんをCMタレントとして強力に売り出してきました。“自然体の30代女性”というイメージを推進した結果、現在では5本のCMキャラクター契約を抱える売れっ子のひとりに。エイベックスにも大きな収益をもたらしていただけに、マネジメント部門はクライアントへの説明に大慌てです」(レコード会社関係者)  CDが売れなくなった現在、歌手やバンドはイメージを売って稼ぐ時代に入ったとされる。CMタレントとしては、きゃりーぱみゅぱみゅあたりが引っ張りだこだが、音楽セレブのCM起用にはリスクも伴うという。芸能事務所のようなタレントの管理体制ができていないため、不祥事が発生する確率が高いからだ。 「ミュージシャンの場合、セレブとしての価値は知名度以上に高いため、CMキャラクター候補に上がることも多いんです。しかし、異性関係や薬物疑惑、場合によっては宗教・洗脳絡みのリスクが常にある。それを防ぐための手立ても講じられていないと判断されて、打診段階で話が立ち消えになることも少なくないですね」(同)  そんな中、持田以外にも、スピリチュアルな言動が目立つ歌手やバンドマンは多い。ベテランでは松任谷由実のスピリチュアル好きや、TMネットワーク木根尚登の宗教活動などが知られているが、中堅ではスピリチュアル好きの歌姫Aや、占いにハマっているカリスマGなどの動向に、所属会社のスタッフはハラハラしているという。 「むしろ創価学会のような大組織に入っているほうが、公私の区別がついていてマネジメントしやすいんです。一番難しいのは、今回の持田のような宗教入信とも言い難いケース。個人と個人が結びついた場合、大金を注ぎ込むなど関係がエスカレートしてしまう傾向がありますから」(音楽事務所関係者)  週刊新潮によれば、気功師の治療院の裏に5階建ての住居をローンで建設中という持田。今後の成り行き次第ではCM契約を失い、ローンの返済計画が狂う恐れも出てきた。これは、CD販売から“セレブ価値の換金”へとビジネスの軸をシフトしつつある音楽業界にとっても、新たなリスクといえそうだ。 (文=福田幹太)

「鍵はエイベックスの参加?」待望のソニー定額聴き放題サービス開始も、懸念される“邦楽不足”

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ソニー公式サイトより
 ソニーがクラウド型の音楽配信サービス「Music Unlimited」を7月3日より開始。月額1,480円を支払えば、1,000万曲を超える楽曲がPCやスマートフォンで視聴できるようになる。世界的に主流となりつつある定額聴き放題サービスの日本上陸は朗報であるが、現状の楽曲ラインナップは洋楽が中心で、邦楽曲は数万曲にとどまる。今後、邦楽曲がどの程度サービスに加わるかという懸念もある。  そもそも、ソニーが「Music Unlimited」の導入を急いだ背景には、同社などが出資する「レコチョク」に代表される音楽配信会社の低迷がある。スマートフォンの急速な普及に伴い、従来型携帯電話向けの配信サービスの売上高が2010年後半より急速に下降。楽曲提供元であるレコード会社の経営を揺さぶる事態となっている。 「エイベックスなどの上場企業はすでに決算資料で明らかにしていますが、今年に入ってCD販売を含む音楽事業の売り上げが、各社とも前年比20パーセントほど落ちています。これまでCDの売り上げ減少を補ってきた音楽ダウンロード販売の落ち込みが、大きく響いていることは間違いありません」(レコード会社関係者)  音楽配信事業の新たなビジネスモデルを探る必要に迫られたレコード会社各社は、ソニーがすでに世界16カ国で展開中の「Music Unlimited」に乗る形で、クラウド型サービス参加へと舵を切った。しかし、クラウド型のサービスから得られる楽曲使用料は「よく聴かれた楽曲でも数十万円程度。大ヒットクラスでも数百万円止まり」(同)と、ヒットとなれば数億単位の売上高が見込めた従来型の配信モデルとは収益のレベルが異なる。そのため、邦楽曲の原盤権を持つ音楽事業者(レコード会社や事務所など)が「Music Unlimited」に対し、どのような条件で楽曲提供に踏み切るかが今後の焦点となる。 「ソニーはビートルズをはじめとする過去の音源の権利を多数保有しており、グループ全体では定額聴き放題サービスでも収益を上げる可能性は高い。しかし、英語の楽曲に比べると、対象マーケットの狭い邦楽曲ではダウンロード数も限られるため、事業者の収入は相対的に低くなる。今後、邦楽曲のラインナップを増やすためには、邦楽事業者向けに高いレートを設定するかどうかなどの課題が山積みです」(同)  スタート時にはソニーのほか、ユニバーサル、ワーナーなどの外資系メーカーが参加を表明した「Music Unlimited」。今後は“邦楽の雄”エイベックスの本格参加が鍵となりそうだ。いずれにしても、リスナーの視聴環境の変化で、定額聴き放題サービスへの移行が進むことは確実と見られる。各事業者間の利害調整が難航し、「古い名曲はたくさんあるが、最近の聴きたい曲がない」という事態とならないように望みたい。 (文=福田幹太)