「どうせダメになるなら、好きなことやっちゃおう!」高田馬場の名物CDショップ店主を直撃!

muto02.jpg
こ……この人は……!?
 ボクが群馬のクソ田舎から上京してきた1990年代中盤、世は大型CDチェーン店全盛期で、東京にはWAVE、ヴァージン・メガストア、HMV、タワーレコードといった、店の全貌がひと目では見渡せないほど巨大なCD屋がいっぱいあった。  地元にいる頃は、売り場面積約4畳半、やたらと豊富な演歌テープのほかはすべて「J-POP」にカテゴライズされているような、個人経営の小さなレコード屋くらいしか見たことがなかったので、「パンク」「ハードコア」どころか「Oi! / スキンズ」「ノイズ / インダストリアル」など、マニアック過ぎるジャンル分けをされた棚がズラッと並ぶ巨大なCD屋に足を踏み入れて、「東京ってすごいところだ!」とビックリした記憶がある。  そんな大型CDチェーン店も、CD不況と呼ばれる昨今の状況や、ネットでの音楽配信、Amazonに代表されるネット通販などに押される形でかなり苦戦を強いられているようだ。2009年にはヴァージン・メガストアがTSUTAYAに吸収され、2010年にHMVは旗艦店であった渋谷店を閉店。2011年にはWAVEが自己破産申請をした。  まあ確かに、Amazonでピロッと検索すれば相当マニアックなCDでもすぐに探せるし、しかも送料無料で買えるとなれば、わざわざ店舗に出向いてCDを買わなくても……と思う人は少なくないだろう。実際、ボクもここ数年、CD自体はそこそこ買ってはいるものの、実店舗で購入した記憶なんてほとんどないもん。そりゃあ、CD屋さんもキビシかろう。  大手CDチェーン店ですらそんな状況なので、個人商店をはじめとする小規模な「町のCD屋さん」なんてもっと大変なんじゃなかろうかと思い、ボクがかつて通っていた群馬のCD屋を数店舗検索してみたところ、大変な状況というか……ことごとく潰れてしまっていた。わーっ、ザ・CD不況! もはや「町のCD屋さん」が成り立つような時代ではないのだろうか。  そんな中、Twitterをはじめとしたネットを活用して、最近話題となっている「町のCD屋さん」があるという。そのお店は高田馬場の駅前にある「ムトウ楽器」。早稲田口を出るとすぐに目に入ってくるハデな看板が目印のCD屋さんだ。
muto01.jpg
早稲田口を出てすぐ「ムトウ楽器」さん。
 この「ムトウ楽器」、創業1924年という長い歴史を持つCD(レコード)屋さんで、もともとはクラシックやジャズの品揃えの多さで知られる老舗店なのだ。しかし、なぜそんな老舗がネットで話題になっているのだろうか。
muto03.jpg
一見、普通のCD屋さんに見えるが……。
 その謎を解明すべくお店に向かうと……店の前になんか変な人がいるッ! ものすごいアブナイ人かも……とビビッていると、「初めまして、店長の足立です」なんて言ってくるじゃないの。ええーっ、この人が店長さん!? *** ――え……えーっと……この衣装は……? 「AKB48の『フライングゲット』の衣装ですよ! 上のチャイナ服部分は既製品ですけど、下はオカダヤで生地を買ってきてかみさんに作ってもらいました」 ――いや、そういうことを聞きたかったワケでは……。 ***  実はこの足立さん、「店頭キャンペーン」と称し、自らアイドルのコスプレをして店頭に立ってダンスを披露している名物店長なのだ。店長さん自身のキャラがネット上で話題となっており、おかげでクラシックやジャズで有名だった老舗店が、最近ではアイドル・ファンが集うお店に変貌しているという。
*** ――アイドルのコスプレをやりはじめたきっかけは? 「僕が店長になったのは3年くらい前なのですが、やはりCDの売り上げは毎年落ちているような状況だったんですね。これは今までのような『町のCD屋さん』のままではやっていけないだろうと。そこで、お店の特徴を出さなきゃいけないなとは思っていたんです。時を同じくして、AKB48にハマりまして……ちょうど『10年桜』が発売された時期ですね。それから、どんどんアイドルにのめりこんでいき、初めて衣装を作ったのが2010年の夏。『逃した魚たち~シングル・ビデオコレクション~』が発売された時です。まず、金魚のお面を買ってきて、セーラー服を着て、『会いたかった』の振り付けを覚えて店頭で踊ったんです」 ――アイドルが好きな店長さんがお店でもアイドルを推すというのは分かるんですが、特集コーナーを作るくらいでよかったような気もしますが……。
muto04.jpg
AKB48推しすぎ!
「アイドルコーナーを充実させるくらいだったら、タワーレコードさんとか、大手さんにはかなわないじゃないですか。だから、ウチはもっとすごいぞ、こんなに推しているんだぞっていうのを出したかったんですよね。今時、極端なことをしなければ誰も注目してくれませんから」 ――コスプレでパフォーマンスをするにあたって、上司やほかの店員さんたちから止められたりしなかったんですか。 「とくに何も言われなかったですね。コスプレをして踊っている写真を撮ってTwitterでアップしたり、YouTubeに上げたりすることで、ネットで注目されるようになりましたし。……まあ、それが売り上げに直結しているかどうかは分からないですけど、ネットを見てわざわざ遠くから来てくれるお客さんもいますから、そういうのはうれしいですね」 ――パフォーマンスをすることによって、「アイドルのCDを買うならムトウ楽器」みたいなお客さんが増えてくれればいい、という戦略ですね。
muto05.jpg
初コスプレの写真
muto06.jpg
AKB48以外のコスプレも。ももクロのZ伝説コス!
「そういう戦略を超えちゃって、単に趣味でやっている部分もありますけどね(笑)。昔の楽器屋って、とくに楽器を買うわけじゃなくても音楽好きな人が集まって来てたじゃないですか。ウチもそういう感じで、アイドル好きな人たちが集まって来て、横のつながりを作れるような場所になれたらいいなと思っています。ネット通販はもちろん、大型のCDチェーン店さんでも、そういうことをやるのは難しいじゃないですか。そここそが、街のレコード屋の強みなんじゃないかと思いますね」 ――売り上げでもアイドルCDの割合というのは増えているんですか? 「いや、売り上げランキングを見ると、意外と普通にB'zやK-POPが売れていたりするんですよね。アイドルのCDを買うならイベントや握手会で、という人も多いので……どうしてもそこには勝てませんからね。ただ、AKB48の選抜総選挙投票権付きのシングルが発売される時なんかは100枚近く買ってくれる人もいますよ。その人は多分、ウチだけじゃなくてほかでも買っていて、合計600枚くらいは買っているんじゃないですかね。それだけ買った上で、選挙最終日にやって来て『やりきるだけやったけど、不安だから残ってるのを全部くれ』って言ってさらに50枚くらい買っていきましたから!」
muto07.jpg
TKB(高田馬場)48!?
――AKB48以外で今後推していきたいと思っているアイドルは? 「ありがたいことに、最近は事務所さんのほうからウチでアイドルのイベントやりたいと言ってもらえるようになっているんですよ、『しず風』や『JK21』とか……やっぱりイベントをやってくれたアイドルはすごく応援したいって思いますね!」 ――町のCD屋さんをやっていくのはなかなかキビシイ時代だとは思いますが、そんな中、生き残っていくためにはどうしたらいいと思いますか。 「そんな偉そうなことを言える立場でもないんですが……そもそもウチも、こんなことやっても売り上げにつながっているのかどうか分からないですからね。ただ本当に今、町のCD屋さんというのは切羽詰まっている状況だと思うんですよ。どうせダメになるんだったら、開き直って好きなことをやっちゃおうという感じでやってるだけです。開き直ってやれるだけやって、みなさんの記憶に残ってもらえればいいんじゃないですかね」 ***  小規模な町のCD屋さんであることを逆手に取って、大手が絶対にマネできない方法でお店を盛り上げていっている足立店長。小売店を取り巻く状況がますます厳しくなっていくであろうこれからの時代、マーケティングや営業戦略なんて関係なく、まずは「○○が好き!」という情熱オンリーで突っ走る、こんな姿勢こそが、町のCD屋さんの生き残る道なのかもしれない。 (取材・文=北村ヂン)

「どうせダメになるなら、好きなことやっちゃおう!」高田馬場の名物CDショップ店主を直撃!

muto02.jpg
こ……この人は……!?
 ボクが群馬のクソ田舎から上京してきた1990年代中盤、世は大型CDチェーン店全盛期で、東京にはWAVE、ヴァージン・メガストア、HMV、タワーレコードといった、店の全貌がひと目では見渡せないほど巨大なCD屋がいっぱいあった。  地元にいる頃は、売り場面積約4畳半、やたらと豊富な演歌テープのほかはすべて「J-POP」にカテゴライズされているような、個人経営の小さなレコード屋くらいしか見たことがなかったので、「パンク」「ハードコア」どころか「Oi! / スキンズ」「ノイズ / インダストリアル」など、マニアック過ぎるジャンル分けをされた棚がズラッと並ぶ巨大なCD屋に足を踏み入れて、「東京ってすごいところだ!」とビックリした記憶がある。  そんな大型CDチェーン店も、CD不況と呼ばれる昨今の状況や、ネットでの音楽配信、Amazonに代表されるネット通販などに押される形でかなり苦戦を強いられているようだ。2009年にはヴァージン・メガストアがTSUTAYAに吸収され、2010年にHMVは旗艦店であった渋谷店を閉店。2011年にはWAVEが自己破産申請をした。  まあ確かに、Amazonでピロッと検索すれば相当マニアックなCDでもすぐに探せるし、しかも送料無料で買えるとなれば、わざわざ店舗に出向いてCDを買わなくても……と思う人は少なくないだろう。実際、ボクもここ数年、CD自体はそこそこ買ってはいるものの、実店舗で購入した記憶なんてほとんどないもん。そりゃあ、CD屋さんもキビシかろう。  大手CDチェーン店ですらそんな状況なので、個人商店をはじめとする小規模な「町のCD屋さん」なんてもっと大変なんじゃなかろうかと思い、ボクがかつて通っていた群馬のCD屋を数店舗検索してみたところ、大変な状況というか……ことごとく潰れてしまっていた。わーっ、ザ・CD不況! もはや「町のCD屋さん」が成り立つような時代ではないのだろうか。  そんな中、Twitterをはじめとしたネットを活用して、最近話題となっている「町のCD屋さん」があるという。そのお店は高田馬場の駅前にある「ムトウ楽器」。早稲田口を出るとすぐに目に入ってくるハデな看板が目印のCD屋さんだ。
muto01.jpg
早稲田口を出てすぐ「ムトウ楽器」さん。
 この「ムトウ楽器」、創業1924年という長い歴史を持つCD(レコード)屋さんで、もともとはクラシックやジャズの品揃えの多さで知られる老舗店なのだ。しかし、なぜそんな老舗がネットで話題になっているのだろうか。
muto03.jpg
一見、普通のCD屋さんに見えるが……。
 その謎を解明すべくお店に向かうと……店の前になんか変な人がいるッ! ものすごいアブナイ人かも……とビビッていると、「初めまして、店長の足立です」なんて言ってくるじゃないの。ええーっ、この人が店長さん!? *** ――え……えーっと……この衣装は……? 「AKB48の『フライングゲット』の衣装ですよ! 上のチャイナ服部分は既製品ですけど、下はオカダヤで生地を買ってきてかみさんに作ってもらいました」 ――いや、そういうことを聞きたかったワケでは……。 ***  実はこの足立さん、「店頭キャンペーン」と称し、自らアイドルのコスプレをして店頭に立ってダンスを披露している名物店長なのだ。店長さん自身のキャラがネット上で話題となっており、おかげでクラシックやジャズで有名だった老舗店が、最近ではアイドル・ファンが集うお店に変貌しているという。
*** ――アイドルのコスプレをやりはじめたきっかけは? 「僕が店長になったのは3年くらい前なのですが、やはりCDの売り上げは毎年落ちているような状況だったんですね。これは今までのような『町のCD屋さん』のままではやっていけないだろうと。そこで、お店の特徴を出さなきゃいけないなとは思っていたんです。時を同じくして、AKB48にハマりまして……ちょうど『10年桜』が発売された時期ですね。それから、どんどんアイドルにのめりこんでいき、初めて衣装を作ったのが2010年の夏。『逃した魚たち~シングル・ビデオコレクション~』が発売された時です。まず、金魚のお面を買ってきて、セーラー服を着て、『会いたかった』の振り付けを覚えて店頭で踊ったんです」 ――アイドルが好きな店長さんがお店でもアイドルを推すというのは分かるんですが、特集コーナーを作るくらいでよかったような気もしますが……。
muto04.jpg
AKB48推しすぎ!
「アイドルコーナーを充実させるくらいだったら、タワーレコードさんとか、大手さんにはかなわないじゃないですか。だから、ウチはもっとすごいぞ、こんなに推しているんだぞっていうのを出したかったんですよね。今時、極端なことをしなければ誰も注目してくれませんから」 ――コスプレでパフォーマンスをするにあたって、上司やほかの店員さんたちから止められたりしなかったんですか。 「とくに何も言われなかったですね。コスプレをして踊っている写真を撮ってTwitterでアップしたり、YouTubeに上げたりすることで、ネットで注目されるようになりましたし。……まあ、それが売り上げに直結しているかどうかは分からないですけど、ネットを見てわざわざ遠くから来てくれるお客さんもいますから、そういうのはうれしいですね」 ――パフォーマンスをすることによって、「アイドルのCDを買うならムトウ楽器」みたいなお客さんが増えてくれればいい、という戦略ですね。
muto05.jpg
初コスプレの写真
muto06.jpg
AKB48以外のコスプレも。ももクロのZ伝説コス!
「そういう戦略を超えちゃって、単に趣味でやっている部分もありますけどね(笑)。昔の楽器屋って、とくに楽器を買うわけじゃなくても音楽好きな人が集まって来てたじゃないですか。ウチもそういう感じで、アイドル好きな人たちが集まって来て、横のつながりを作れるような場所になれたらいいなと思っています。ネット通販はもちろん、大型のCDチェーン店さんでも、そういうことをやるのは難しいじゃないですか。そここそが、街のレコード屋の強みなんじゃないかと思いますね」 ――売り上げでもアイドルCDの割合というのは増えているんですか? 「いや、売り上げランキングを見ると、意外と普通にB'zやK-POPが売れていたりするんですよね。アイドルのCDを買うならイベントや握手会で、という人も多いので……どうしてもそこには勝てませんからね。ただ、AKB48の選抜総選挙投票権付きのシングルが発売される時なんかは100枚近く買ってくれる人もいますよ。その人は多分、ウチだけじゃなくてほかでも買っていて、合計600枚くらいは買っているんじゃないですかね。それだけ買った上で、選挙最終日にやって来て『やりきるだけやったけど、不安だから残ってるのを全部くれ』って言ってさらに50枚くらい買っていきましたから!」
muto07.jpg
TKB(高田馬場)48!?
――AKB48以外で今後推していきたいと思っているアイドルは? 「ありがたいことに、最近は事務所さんのほうからウチでアイドルのイベントやりたいと言ってもらえるようになっているんですよ、『しず風』や『JK21』とか……やっぱりイベントをやってくれたアイドルはすごく応援したいって思いますね!」 ――町のCD屋さんをやっていくのはなかなかキビシイ時代だとは思いますが、そんな中、生き残っていくためにはどうしたらいいと思いますか。 「そんな偉そうなことを言える立場でもないんですが……そもそもウチも、こんなことやっても売り上げにつながっているのかどうか分からないですからね。ただ本当に今、町のCD屋さんというのは切羽詰まっている状況だと思うんですよ。どうせダメになるんだったら、開き直って好きなことをやっちゃおうという感じでやってるだけです。開き直ってやれるだけやって、みなさんの記憶に残ってもらえればいいんじゃないですかね」 ***  小規模な町のCD屋さんであることを逆手に取って、大手が絶対にマネできない方法でお店を盛り上げていっている足立店長。小売店を取り巻く状況がますます厳しくなっていくであろうこれからの時代、マーケティングや営業戦略なんて関係なく、まずは「○○が好き!」という情熱オンリーで突っ走る、こんな姿勢こそが、町のCD屋さんの生き残る道なのかもしれない。 (取材・文=北村ヂン)

エイベックスの経営も直撃! 音楽ダウンロード販売不振の背景

avex-network.jpg
avex公式サイトより
 音楽業界において唯一の成長分野であった音楽ダウンロード販売が不振に陥っている。日本レコード協会によると、2011年の有料配信の総売上実績は前年比17%減。モバイル部門に限れば同22%減という厳しい結果となった。  その背景には、従来の携帯電話(ガラケー)からスマートフォンへの移行にあたり、多くのユーザーが有料課金サービスから離れていることが挙げられる。携帯電話向けのダウンロード販売大手のエムティーアイは19日、12年9月期決算の純利益見通しを7割強も下方修正し、市場関係者にショックを与えた。 「同社はレコード会社各社との関係の良さを武器に、かつての着メロブームが終わった後も、原盤権者からダウンロード販売の権利を得て急成長を続けてきました。しかし、スマホ時代の到来で有料会員数が激減。スマホ向け広告費も積んでいますが、今のスマホユーザーはYouTubeで無料視聴するか、ダウンローダーを使って音源を手に入れるスタイルが主流で、有料販売は大苦戦しています」(レコード会社関係者)  こうしたダウンロード販売の落ち込みは、原盤権を所有する各レコード会社の経営も揺さぶっている。レコード会社大手のエイベックスは、直近の四半期決算で音楽部門の売り上げが前期比4割も減少したと発表。その理由として同社は、ダウロード販売の不振とコンサート動員の落ち込みを挙げている。 「エイベックスは業界で最もダウンロード販売に熱心な会社だったために、スマホ化に伴う販売不振の影響をモロに受けています。CD、ダウンロード、コンサートそれぞれの不振で、音楽事業ではもはや打つ手がない状態。今後は、映画事業や芸能マネジメント事業に軸足を移していく計画のようです」(前出の関係者)  同社では、浜崎あゆみをはじめとする各歌手やユニットが新曲の先行ダウンロード販売などの“営業努力”を行っているが、売れ行きの低下には歯止めが掛からない。他社ではJUJUや青山テルマ、西野カナといった「ケータイ歌姫」とも呼ばれた女性歌手たちも、コンサート数を増加させるなど、ダウンロード販売減への対応を迫られているという。  今後の解決策としては、欧州で人気のスポティファイなどのような定額聴き放題型のサービスの普及などが考えられるが、こちらは原盤権者の取り分をめぐり、サービス事業者と権利者の交渉が難航している。音楽業界にとって、残された時間は決して多くはないのだが……。 (文=柴田勇気)
カテゴリー: 未分類 | タグ:

エイベックスの経営も直撃! 音楽ダウンロード販売不振の背景

avex-network.jpg
avex公式サイトより
 音楽業界において唯一の成長分野であった音楽ダウンロード販売が不振に陥っている。日本レコード協会によると、2011年の有料配信の総売上実績は前年比17%減。モバイル部門に限れば同22%減という厳しい結果となった。  その背景には、従来の携帯電話(ガラケー)からスマートフォンへの移行にあたり、多くのユーザーが有料課金サービスから離れていることが挙げられる。携帯電話向けのダウンロード販売大手のエムティーアイは19日、12年9月期決算の純利益見通しを7割強も下方修正し、市場関係者にショックを与えた。 「同社はレコード会社各社との関係の良さを武器に、かつての着メロブームが終わった後も、原盤権者からダウンロード販売の権利を得て急成長を続けてきました。しかし、スマホ時代の到来で有料会員数が激減。スマホ向け広告費も積んでいますが、今のスマホユーザーはYouTubeで無料視聴するか、ダウンローダーを使って音源を手に入れるスタイルが主流で、有料販売は大苦戦しています」(レコード会社関係者)  こうしたダウンロード販売の落ち込みは、原盤権を所有する各レコード会社の経営も揺さぶっている。レコード会社大手のエイベックスは、直近の四半期決算で音楽部門の売り上げが前期比4割も減少したと発表。その理由として同社は、ダウロード販売の不振とコンサート動員の落ち込みを挙げている。 「エイベックスは業界で最もダウンロード販売に熱心な会社だったために、スマホ化に伴う販売不振の影響をモロに受けています。CD、ダウンロード、コンサートそれぞれの不振で、音楽事業ではもはや打つ手がない状態。今後は、映画事業や芸能マネジメント事業に軸足を移していく計画のようです」(前出の関係者)  同社では、浜崎あゆみをはじめとする各歌手やユニットが新曲の先行ダウンロード販売などの“営業努力”を行っているが、売れ行きの低下には歯止めが掛からない。他社ではJUJUや青山テルマ、西野カナといった「ケータイ歌姫」とも呼ばれた女性歌手たちも、コンサート数を増加させるなど、ダウンロード販売減への対応を迫られているという。  今後の解決策としては、欧州で人気のスポティファイなどのような定額聴き放題型のサービスの普及などが考えられるが、こちらは原盤権者の取り分をめぐり、サービス事業者と権利者の交渉が難航している。音楽業界にとって、残された時間は決して多くはないのだが……。 (文=柴田勇気)
カテゴリー: 未分類 | タグ:

ミスチルも危ない!? 「音楽事務所」というビジネスの終焉

mcabunai.jpg
Mr.Children公式サイトより
 CHEMISTRYやSEX MACHINEGUNSが活動休止を発表するなど、最近も音楽業界からは暗いニュースばかりが聞こえてくる。活動休止が相次ぐ背景には、CDやダウンロード販売の不振による「音源不況」があるのは言うまでもないが、ここにきて「音楽事務所というビジネスモデルが崩壊しつつある」との指摘も出てきた。 「小林幸子のような個人事務所は別ですが、複数のバンドや歌手を抱える音楽事務所はどこも経営状態が悪化しているんです。バンドが活動を休止するのは、メンバーに十分に給料が払われていない、というケースがほとんど。CD等の印税収入があるからという理由で、メンバーの基本給は10万円以下に押さえられていることが多いのですが、いまやCD売り上げの激減で年収100万円前後のバンドマンが続出。これでは食えないということで、たまらずメンバーが辞めていくのです」(音楽事務所関係者)  最近、音楽業界を駆け巡っている「Mr.Children解散説」も、所属事務所である烏龍舎の経営不調とセットで語られているようだ。 「ミスチルは4月から6月までデビュー20周年記念のツアーを行いますが、実はこれをもってバンド活動を当分の間休みたい、というのがメンバーの意向といわれています。同事務所の経営がいまひとつで、シングルやアルバムを頻繁に出すよう催促されることに桜井和寿がうんざりしているとの情報も。とはいえ、同事務所の経営もミスチルありきの面が強く、両者の駆け引きが続いているようです」(前出の関係者)  数年前までは、事務所主宰の夏フェスが多数開催されるなど、「これからは音楽事務所の時代」との声も聞かれたが、ここにきてCDの売り上げの低迷と、コンサート動員の伸び悩みがボディーブローのように効いているようだ。 「“一部の売れっ子が多くの若手を食べさせる”という構図が成り立たなくなり、どの事務所も大規模なリストラを行っています。若手との契約を見直す一方、売れっ子には大量のコンサート活動を要求したりもします。そのため、事務所の拘束を嫌がって独立志向を示す中堅・ベテランが増えており、某大手事務所を辞めてフリーとなった歌手Sのようなケースは決して例外とはいえません」  レコード会社に続き、従来型の音楽ビジネスにおける重要な「拠点」が揺らいでいる。 (文=石山博美)

ミスチルも危ない!? 「音楽事務所」というビジネスの終焉

mcabunai.jpg
Mr.Children公式サイトより
 CHEMISTRYやSEX MACHINEGUNSが活動休止を発表するなど、最近も音楽業界からは暗いニュースばかりが聞こえてくる。活動休止が相次ぐ背景には、CDやダウンロード販売の不振による「音源不況」があるのは言うまでもないが、ここにきて「音楽事務所というビジネスモデルが崩壊しつつある」との指摘も出てきた。 「小林幸子のような個人事務所は別ですが、複数のバンドや歌手を抱える音楽事務所はどこも経営状態が悪化しているんです。バンドが活動を休止するのは、メンバーに十分に給料が払われていない、というケースがほとんど。CD等の印税収入があるからという理由で、メンバーの基本給は10万円以下に押さえられていることが多いのですが、いまやCD売り上げの激減で年収100万円前後のバンドマンが続出。これでは食えないということで、たまらずメンバーが辞めていくのです」(音楽事務所関係者)  最近、音楽業界を駆け巡っている「Mr.Children解散説」も、所属事務所である烏龍舎の経営不調とセットで語られているようだ。 「ミスチルは4月から6月までデビュー20周年記念のツアーを行いますが、実はこれをもってバンド活動を当分の間休みたい、というのがメンバーの意向といわれています。同事務所の経営がいまひとつで、シングルやアルバムを頻繁に出すよう催促されることに桜井和寿がうんざりしているとの情報も。とはいえ、同事務所の経営もミスチルありきの面が強く、両者の駆け引きが続いているようです」(前出の関係者)  数年前までは、事務所主宰の夏フェスが多数開催されるなど、「これからは音楽事務所の時代」との声も聞かれたが、ここにきてCDの売り上げの低迷と、コンサート動員の伸び悩みがボディーブローのように効いているようだ。 「“一部の売れっ子が多くの若手を食べさせる”という構図が成り立たなくなり、どの事務所も大規模なリストラを行っています。若手との契約を見直す一方、売れっ子には大量のコンサート活動を要求したりもします。そのため、事務所の拘束を嫌がって独立志向を示す中堅・ベテランが増えており、某大手事務所を辞めてフリーとなった歌手Sのようなケースは決して例外とはいえません」  レコード会社に続き、従来型の音楽ビジネスにおける重要な「拠点」が揺らいでいる。 (文=石山博美)

「このまま解散!?」活動休止の理由が多すぎた人気デュオ・CHEMISTRYの今後

chemisuto.jpg
『eternal smile』(DefSTAR RECORDS)
 川畑要と堂珍嘉邦の男性デュオ「CHEMISTRY(ケミストリー)」が8日、デュオとしての活動を休止し、2人それぞれのソロ活動に専念することを公式ホームページで発表した。  同HPで川畑は「デビュー以来、元々タイプの違う二人が歌を重ねることで1+1=2ではなく無限大の可能性を引き出していく、そんな11年間でした。ここからは更なるスキルアップを目指し、お互いのソロ活動に専念する時間をしっかり作っていこうと思っています」、堂珍は「お互いが成熟してきたからこそ、新しい音楽の扉を開き自分一人でしかなし得ない音楽を追求するために、しばらくソロで活動して行きます!」とそれぞれコメントを寄せているが、こうなるのは時間の問題だったようだ。 「2人はオーディション番組『ASAYAN』(テレビ東京系)の企画で選ばれデュオを結成。落選したのは、EXILEのATSUSHIとNESMITHだったから、かなり歌唱力は高くデビュー前から話題を集めていた。2001年3月発売のデビューシングル『PIECES OF A DREAM』は発売6週目でオリコン1位を獲得し、ジャニーズ事務所所属のアイドルを除けば男性ボーカルグループでは21年ぶりオリコン1位という快挙でロングヒット。その後、ヒット曲を連発したが、徐々に人気が低迷。昨年11月発売のシングル『eternal smile』は約8,000枚、今年1月発売のアルバム『Trinity』は約2万枚しか売れず。川畑は今年1月から放送された向井理主演ドラマ『ハングリー!』(フジテレビ系)で役者デビュー。以前から川畑は役者志望が強く、そちらに専念するためにも活動休止に向けて話し合われていたようで、7日にツアーファイナルを終えたタイミングで活動休止を発表した」(音楽関係者)  また、CDセールスが低迷すると、2人の不仲説も流れ始めたという。 「川畑は中学卒業後、肉体労働などで生計を立て、背中と両腕にタトゥーを入れ、趣味はウェイトトレーニング。一方、堂珍はテレビ局のアルバイトを経て純粋に歌手を目指していたが、趣味はテレビゲーム。2人の歌声は見事なハーモニーだったが、性格は“水と油”。歌っていてさっぱり目を合わせないのもファンの間では有名だった。また、堂珍が09年公開の映画『真夏のオリオン』でひと足早く役者デビューしたことに、川畑が嫉妬していたようだ。活動再開するメリットが見当たらないので、おそらく、このままで事実上解散となりそう」(同)  ここ数年で活動休止を発表した男性デュオといえば、ChageとASKA(飛鳥涼)の「CHAGE and ASKA」。デビュー30周年を迎えたメモリアルイヤーにあたる09年1月、公式ホームページとファン会報に所属事務所名義で、「2008年、ふたりはソロ活動を行なうなか、ソロとしての意識がさらに高まってきました。そして一度は、CHAGE and ASKAとしての次の約束ができないのであればグループを解散し、CHAGE、ASKAとして活動していく、という決定がなされました」と無期限活動休止という名の事実上の解散を発表。 「2人は90年代前半に『SAY YES』のヒットなどでボロ儲けしたが、互いにソロで活動してみるとそれぞれ自分のやりたいことが見つかったようだ。ケミにしても、デビューから数年はかなり稼ぎまくってデュオとしての目標を見失ったのでは」(レコード会社関係者)  とはいえ、活動休止発表前にある程度ソロで実績のあるチャゲアスと比べ、川畑と堂珍のソロでの音楽活動の実力は未知数。収入はケミ全盛期の足元にも及ばないと思われるのだが……。

KREVAが開けた“パンドラの箱”――深刻な「コンサート離れ」で混迷極まるJ-POP界

kureva_.jpg
『クレバのベスト盤』(ポニーキャニオン)
 ラップ歌手のKREVAがTwitter上で、4月11、12日に予定されている自身のコンサートについて「チケットが全然売れてない」と表明して波紋を呼んでいる。  ネット上では「よくぞ正直に言った」「あえて言う必要もないのでは」と賛否両論のようだが、ある音楽イベント関係者は「彼の発言は音楽業界にとってパンドラの箱を開けたようなもの」と話す。 「昨年の震災以降、コンサート動員の落ち込みが回復せず、もはや興行全体が行き詰まり状態なんです。とくにロックやヒップホップなどの公演が不振で、最近では、某中堅ロックバンドの日本武道館公演が半分近く売れ残ったことが話題となりました。KREVAはその中では動員数をキープしているほうですが、同じツアーで計4回も東京公演を計画したことが裏目に。コンサートの当事者がチケットの売り上げ不振を明らかにしたことで、今後は各プロジェクトで公演数や会場の見直しが進むでしょう」  全体の動員数が減り続けているにもかかわらず、多くのバンドや歌手がコンサート数や会場規模を適正化できていない。その背景には、収益源をチケット収入や物販収入に頼る、Jポップ界全体の傾向があるという。 「CDやダウンロード販売の低迷が続き、いまや音源を発売してもほとんどお金になりません。そのため、多くのバンドや歌手がコンサート活動に力を入れていますが、今度は“最近のヒット曲がないので、いつも同じ内容”という演目のマンネリ化現象が起きている。熱狂的なファンを抱える大御所歌手やアイドル以外では、すでにコンサート離れが起きていますが、多くのバンドや歌手はコンサートの規模縮小に踏み切れていない」(音楽雑誌編集者)  実際、Jポップ系のバンドや歌手は、現在も「シングルやアルバムを出す→コンサートを行う」というサイクルを脱していないように見える。たとえば、浜崎あゆみなどはCDの売り上げが往時の数分の1まで下がっているにもかかわらず、CDを出すたびにアリーナ規模の会場でコンサートを行っているが、チケットの売れ行きは年々悪化。4月7日から始まる全国ツアーでは、「各地でチケットが売れ残っている状態」(前出のイベント関係者)という。 「なんだかんだ言って、多くのファンは最新のヒット曲を聴きたくてコンサート活動に足を運ぶわけです。『CDからライブの時代へ』と言いますが、ライブの盛り上がりを支えるのはヒット曲。それを生み出せていない現状では、将来的にコンサート文化の衰退を招くのではないか」(前出のイベント関係者)  頼みのコンサート動員の不振で、音楽業界の混迷は深まっている。 (文=柴田勇気)
クレバのベスト盤 HELP! amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 音楽不況ここに極まる......あゆ、テルマ、大塚――人気者のCDがまったく売れない! 「和製レコード会社が消える!?」長期化する音楽不況で業界存亡の危機......「業界全体がAKB商法になる!?」ダウンロード不振で音楽業界はシニア産業へ「Jポップも見習え!?」地道な営業、タニマチ確保――見直される演歌ビジネス 「半分以上残っている......」チケット代が高すぎる!? コンサート不振の背景

ハイスタ、プリプリ、TM、米米……震災チャリティーで加速する再結成ブームの"裏側"


hista.jpg
『メイキング・ザ・ロード』
(PiZZA OF DEATH RECORD)
 往年の人気バンドの再結成が相次いでいる。3月20日には、1年限定で復活するプリンセス・プリンセスが、同じく再結成組の米米CLUBやTM NETWORKらとライブイベントで共演する予定だ。昨年のCOMPLEX、Hi-STANDARDの再結成と同様、彼らの多くは再開理由に「震災復興支援」を挙げているが、ある音楽事務所関係者は「キレイごとばかりではない」と苦笑する。 「確かに震災復興への思いがあっての再結成であることは本当なんでしょう。しかし、経済的に困った元メンバーやスタッフがいて、それを救う目的もあって再結成するケースが多いのも、これまた事実なんです。たとえばHi-STANDARDはメンバー間の不仲が有名でしたが、中心メンバーのひとりが経済的に行き詰まり、頭を下げて他のメンバーに再結成を頼んだと聞いています」  ケンカが理由で解散・活動休止を決めるバンドが多い中、前述のプリンセス・プリンセスは珍しく仲良し状態のまま解散したといわれる。そのため、バンド周辺からは再結成を待望する声が高まっていたが、ボーカルの奥居香(現・岸谷香)をはじめ、多くのメンバーが子育て中ということもあって、長らく再結成されることはなかった。 「メンバー間の境遇に差が開いてしまったことも大きいようです。岸谷五朗と結婚した奥居香はともかく、他のメンバーは音楽専門学校で講師をするなど、一世を風靡したバンドのメンバーとしてはやや寂しい現状でしたからね。実際、メンバー同士は疎遠になっていたそうですが、元スタッフらが"もう一花咲かせてやりたい"と何度も再結成話を持ちかけ、今回ようやく奥居がOKしたことで実現したそうです。1年限定としたのは、ズルズルと続けないために奥居が出した条件だとか」(前述の関係者)  他方、2006年の再結成後、数年おきに活動している米米CLUBの場合は、ボーカルの石井竜也の「活動費用の捻出」が目的との声もある。 「米米CLUBの場合は、石井竜也のソロ活動がうまくいってないため、定期的に活動している面が大きいようです。石井は個人事務所を構えていますが、本人はアート指向が強く、あれやこれやと展覧会を開いては赤字を作っている。それを一発で解消してくれるのが、米米CLUBの全国ツアーというわけです」(別の事務所関係者)  近年では、音楽ファンの高年齢化が指摘され、コンサート会場には中年世代の姿が目に付く。現在の再結成ブームが続けば、元メンバー間の不仲が広く知れ渡っているJUDY AND MARYなど、往年の名バンドが再結成する可能性もありそうだ。 (文=柴田勇気)
メイキング・ザ・ロード レジェンド。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・メンバー不仲、宗教トラブル......再結成ブームでも「絶対に復活しないバンド」とは?LUNA SEA、ピンク・レディ――加速する「再結成ビジネス」「河村隆一にも陰り、他のメンバーは......」LUNA SEA再始動の理由は、やっぱり金欠!?

カテゴリー: 未分類 | タグ:

「ミスチル、ラルク……?」東京事変の解散発表でウワサされる"次に危ないバンド"

tokyojihen0114.jpg
東京事変公式HPより
 椎名林檎がボーカルを務めるバンド「東京事変」が今月11日、2月の全国ツアーをもって解散することを発表。メンバー自身の声明文によれば、解散は1年以上前から決まっていたという。実際、解散時期に合わせてCDや関連書籍の発売、ツアーの開催が予定されていることから、一連のスケジュールは相当以前から決まっていたと思われる。  もっとも、音楽関係者の多くにとっては寝耳に水の出来事だったようだ。 「以前、東京事変の仕事を手伝ったこともありますが、大変驚きました。というのも、東京事変よりもソロのほうが売れることは明白なのに、バンド活動を続行してきたのは、椎名林檎自身の強い意向があったから。所属レコード会社のEMIミュージックも、本音ではソロに専念してほしかったはずですが、本人の意向を汲んでサポートしている印象でした」(イベント会社スタッフ)  解散の理由として、ネット上では「ドラマーが昨年に逮捕されたこと」や「メンバー間の不和」などを取り沙汰する向きもある。しかし、そもそも椎名林檎のソロプロジェクト的な色彩の強いバンドだけに、メンバーを入れ替えて続けることもできたはず。解散の真相は、彼女自身だけが知っているといえそうだ。  音楽界を見渡すと、「解散説」がささやかれるバンドは少なくない。その筆頭といえば、先日ベストアルバムの発売予定を公表したMr.Childrenだ。 「ミスチルの解散説はここ5年くらい毎年出ています。理由として挙げられるのは、メンバーの演奏能力の低さに、ボーカルの桜井がストレスをため込んでいるという説。実際はメンバー間の仲はよいのですが、同様の理由で活動休止に至ったといわれているサザンオールスターズの内情を知る業界人たちが、心配して吹聴している面がありますね。『桑田さんはメンバーの面倒を見過ぎて苦労した。桜井さんも早めにミスチルと別れたほうがいい』と。今の時点で現実味のあるシナリオは、ミスチルが近々所属レコード会社のトイズファクトリーから独立し、バンドを一時休止するというもの。リフレッシュを兼ねて、桜井がソロ活動を開始する可能性はあります」(音楽事務所関係者)  他方、幾度となく登場する解散説にもかかわらず、「絶対に解散しない」といわれているのがL'Arc~en~Cielだ。彼らの場合、メンバー間の緊張が高まることを未然に防ぐために、ソロ活動が定期的に組まれているのは有名な話。「もはやバンドというよりも、大掛かりなプロジェクトチーム」(前出の事務所関係者)との声もあるほど、その"組織マネジメント"は徹底している。長年バンドを続けていくためには、人間関係だけに頼らない工夫も必要なようだ。 (文=柴田勇気)
音楽が終わって、人生が始まる ......だそう。 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・椎名林檎「さらばだ!」人気ロックバンド東京事変が解散を発表「もう音楽では食えない!」相次ぐ中堅グループの休止・解散劇「もうCD販売には見切り!?」ミュージシャンが続々CM出演に踏み切る裏事情