
『人妻、洗います。』/双葉文庫
■今回の官能小説
『人妻、洗います。』川奈まり子(双葉文庫)
女は男に選ばれるもの――果たしてそうだろうか?
男が好みそうな服をまとい、髪の毛は柔らかに巻いて、清楚さを際立たせ、無言で男を誘う……そんな記号化された「モテ」の定義に躍らされている女性も少なくない。しかし、そんな定義を勝手に作り出したのも、もしかしたら私たち女なのかもしれない。実態のない「男目線」に振り回され続け、結果として、男に選ばれればラッキーだが、一方で選ばれなかった女たちは、どうするのか? さらに、今は、元気のない男たちがはびこる時代である。ぼけっと待っているだけでは、なかなか男は捕まえてくれない。目の前を何人もの男が通り過ぎてゆくたびに、次第に自信を喪失してゆく女たち。卑屈になり、殻にこもって「どうせ、私なんて選ばれない」が口癖になってしまう。
しかし、男から選ばれないのならば、自ら男を選べばいいのではないだろうか。かつて、AV女優として人気を博した川奈まり子の官能小説『人妻、洗います。』(双葉文庫)には、そんな女性としての自信を失った人妻たちの成長が描かれている。








