坂口杏里ことANRIがトップを取らず引退… 全8作のAVでベストとワーストを勝手に決めてみた

 坂口杏里こと、ANRIちゃん(26)が芸能界を引退しました。9月29日に自身のInstagramで「色々ありましたが普通の女の子に戻りたくて決めた答えです」「15.16歳から26歳まで芸能界にいて、もうやりきりました」と引退を発表。これからについては、「キャバ嬢として頑張ってやっていきたい」そうです。芸能界はとっくに引退しているのかと思っていましたが、これはつまりAVも辞めちゃうってことでしょうか。  タレント時代は、おバカキャラとしてバラエティ番組に出演していたANRIちゃん。プライベートでは、バイきんぐ・小峠英二さんとの交際&破局、そしてホストクラブ通いが発覚するなど、何かと世間を騒がせていました。その最中だった、昨年10月にANRIとしてAV女優デビュー。当時は「やるからにはトップになりたい」と宣言していました。  AV女優としての活動は約1年でしたが、ANRIちゃんは単体女優として(?)計8本もの作品をリリースしました(意外と多い!)。ANRIちゃんといえば、デビュー作で「お尻が汚い」とメッチャクチャ言われていましたが、作品を重ねるごとにキレイなお尻になっていたんですよ。  今回は、8作すべて鑑賞した筆者が独断と偏見で決めた、ANRI作品のベスト作品&ワースト作品を発表しちゃいます! 最初で最後の乱交モノがイイ! 【おすすめ作品・その1】 ・『芸能人がチ○ポチ○ポチ○ポまみれの大大大乱交 ANRI』(6作目)  ANRIちゃんの最初で最後の乱交モノです。4Pから5P、5Pから6Pへと男優さんが増えていき、最後は9Pに! この作品はダブルフェラにトリプルフェラ、連続顔射など、それまでの作品では見られなかったハードな路線。ANRIちゃんは意外にもノリノリで、「おかしくなりそう♡」「もっといっぱいおちんちんちょうだい♡」というエロいセリフを連発していました。8作の中で一番セックスに対して貪欲でエロい作品だったかと! なお、伸びっぱなしだったVIOラインが処理されているのをはじめて確認できた、記念すべき(?)作品でもあります。 ▼ついにVIOラインが処理された!~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『芸能人がチ○ポチ○ポチ○ポまみれの大大大乱交 ANRI』【AVレビュー】 【おすすめ作品・その2】 ・『芸能人 ANRI めちゃくちゃイッてるッ!』(3作目)  この作品は、映像が始まって1分半で貞松大輔さんに挿入されちゃったり、小田切ジュンさんとラブラブに絡んでいるところにスケベ男優の吉村卓さんが乱入したりする、コメディ色が強い作品。ちょっとおバカっぽい演出が多いんですが、これがおバカタレントだったANRIちゃんにぴったりで。突然貞松さん挿入されて「なにこれ!」と素でリアクションしちゃっているANRIちゃんがなんだか可愛くみえてくる作品です。 ▼ANRIのおっぱいが少しばかり増量している!? ~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『芸能人 ANRI めちゃくちゃイッてるッ!』【AVレビュー】 【おすすめ作品・その3】 ・『本物芸能人と筆下ろししませんか? ANRI』(4作目)  ANRIちゃんが“童貞ファン”と絡む作品です。お相手はプロ男優ではなく、素人の童貞(というテイ)なので、セックスはANRIちゃんがリードしていきます。緊張している童貞くんに「まずはハグしよ!」って抱擁してディープキスをしたり、童貞をフェラや手コキで責めては反応を楽しんだり……と積極的な一面を見ることができます。なお、作品内では童貞に関するクイズコーナーがあって、ANRIちゃんのおバカキャラぶりが発揮されまくるという、エロ以外にも楽しめる作品になっています。 ▼ANRIの自虐と初めてのコンドーム装着~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『本物芸能人と筆下ろししませんか? ANRI』【AVレビュー】 演技が棒すぎ作品 【ワースト作品】 ・ 『ヤルからにはトップを獲る!芸能人ソープ嬢 ANRI』(5作目)  この作品は、ダントツに面白くなかったです……。会員制のソープランドに勤めるANRIちゃんがソーププレイをしていく、という内容。ANRIちゃんはマットプレイなどを一生懸命頑張っていたんですが、全体的に演技が棒なんですよ! 彼女の中で「奉仕するソープ嬢=おしとやか」ってイメージがあるのか、終始おとなしい雰囲気を貫き通していて。そのキャラがそもそも似合ってないし、なんだかビジネスライクなセックスだったんですよね……(まあビジネスなんですが)。本編とは別の、ソープ嬢の特別講習の映像ではマットプレイのローションにキャッキャしていたんですが。その感じで本編も撮影すればよかったのに! ▼過去最低の評価作…その理由は?~坂口杏里、トップAV女優への軌跡を追う『ヤルからにはトップを獲る!芸能人ソープ嬢 ANRI』【AVレビュー】 * * * * *  ANRIちゃんのAVデビューに当初は「堕ちた」なんて声が上がっていましたが、彼女は作品の中で「AVの仕事が楽しい」「成長したねって言われるよう頑張る」と話していました。だから、引退してしまったのは、ちょっと残念ではありますが、これからはキャバ嬢として頑張ってもらいたいものです。  と言うか! 最近のANRIちゃん、Instagramの写真を見ると谷間を確認できるんですよね……。しかもI型谷間! 裸だと“ちっぱい”なのに。頑張って寄せているのかもしれないですが、それでもどうやって寄せているのか知りたい~~!

「勃ってないのに大きい!」トミー・リーの恋人が喜ぶ動画に、「ジョン・ハムのモノを見ろ」とネット激怒

 今から22年前、トミー・リー(55)と元妻が新婚旅行でやりまくっているセックステープが流出し「ドラマーとして食えなくなっても、ポルノ男優として食ってけるデカちん」と称賛された。だいぶ年月のたった現在、今度は彼の恋人(31)が、イチモツを舐めるように撮影しながら「勃ってないのに、すっごく大きい」と大喜びする動画をSNSに投稿。メディアは「年を取っても、縮まない男」と好意的に報じたものの、ネット上では「ジョン・ハムのモノを見てから言え!」「STD持ちのちんこのくせに!」などとディスる声で占められるという悲惨な状態になっている。  トミー・リーは、1980年代に一世を風靡したビジュアル系ヘヴィメタル・バンド「モトリー・クルー」のパフォーマンス性の高いドラマーとして、セクシー系女性にモテモテな20〜40代を過ごした。人気ポルノ女優、美人グルーピーを食いまくり、大御所歌手で女優のシェール、プリンスを夢中にしたことがあるセクシー女優のカルメン・エレクトラ、世界中にファンを持つナンバーワン・ポルノ女優のジェナ・ジェイムソン、エッジィなロック歌手のP!NK、スーパーモデルのナオミ・キャンベル、ロッド・スチュワートの娘キンバリーなどなど有名どころにも手を出しまくり。2番目の妻は人気女優のヘザー・ロックリア、3番目の妻は「PLAYBOY」のプレイメイトでセクシー女優のパメラ・アンダーソンと、全米の男たちがうらやむラブライフを送っている。  トミーがモテる理由としては、190cm近い長身で、おもしろい性格のロックンローラーだからだと思われていた。その見方が大きく変わったのは、95年のこと。3番目の妻パメラとの新婚旅行中に撮影したプライベートな「記念セックステープ」が盗まれ、ネット上に流出したのがきっかけだった。「トミーがデカいペニスでパメラをあんあん喜ばせる」動画に、世間は「これだけ立派なイチモツを持っているなら、どんな女性でも虜にできる」「プレイボーイなのも仕方ない」と納得。以来、敬意を払うようになったのだ。  50歳を越えてもトミーの性欲は衰えることを知らず、美女ばかりと交際を繰り返している。2014年には、21歳年下のギリシャ系ドイツ人歌手ソフィア・トゥファと婚約した。その後いつの間にか彼女とは破局し、ネットで超有名なブリタニー・ファーランという女性との交際を始めた。  ブリタニーは、6秒間の動画をループ再生して楽しむ投稿アプリ「Vine」に目をつけ、セクシーでコミカルな動画を大量に投稿して知名度を得た「今どき」の女性だ。彼女が「Vine」で宣伝するものは売れるとしてPR依頼が殺到し、15年には「インターネット上で最も影響力を持つ30人」リストに入るなど、Vineスターとして絶大なる人気を誇るようになった。「Vine」は今年1月にサービスを終了してしまったが、今もブリタニーの言動に注目している人は多い。  トミーの彼女となったブリタニーは、インスタグラムに、彼と裸になって抱き合ったり、イチャイチャする刺激的なラブラブ写真を大量に投稿するようになる。トミーも巻き込んだコント動画を作って彼のインスタグラムに投稿することも多く、2人のインスタグラムの注目度は一気にアップした。  そんなブリタニーが、インスタグラムのストーリーに投稿した動画が大きな話題を集めているのだ。  米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」でも紹介された問題の動画は、豊満なバストを強調するピンク色のビキニ姿で「毎度毎度の~ビューティフォー・パラダイス~」と音程を外しながら歌うブリタニーの自撮り動画からスタート。次に「トゥルル~」と口ずさみながら、滞在しているホテルのプールから見える美しいカボ・サンルーカスの海を撮影。エメラルド色の海を映していると、背後からトミーの足音が聞こえてきて、彼女はカメラをオンにしたままくるりと振り向く。そして迷うことなく、トミーの股間にズームインするのだ。  タトゥーだらけのトミーは、アクセル・ローズやマリリン・マンソン、ロバート・スミスらが激太りする中、80年代を代表するロックンローラーらしく、超細身体形をキープしている。太ももは筋肉などないように細いのだが、ブリタニーの関心は股間に一点集中している。  トミーがプールサイド・チェアに横たわってからも、ブリタニーは股間をアップにして舐めるように撮影。「すごいわぁ」「みなさん、勃起してないのにコレですよ」とうれしそうにつぶやき、さすがのトミーも苦笑する。しかし、ブリタニーはスイッチが入ってしまったようで「あんたキャンプでもしてるの!? テントなんて張っちゃってぇ」と、盛りのついた猫がうなるように声を上げるのだ。「TMZ」は、「トミーは年を取っても、縮んじゃいない」と称賛した。 [button_more text='引き合いに出されるジョン・ハムの巨チン'] トミーとブリタニーは8月に飛行機内のトイレに2人で20分間もこもり、わざとらしく時間をずらして出てくる姿を乗客に隠し撮りされてネットにさらされていた。ブリタニーはこの件について「もう~違うってば~」「アタシが気持ち悪くなっちゃってぇ」と弁解していた。しかし、水着の下のイチモツに釘づけになっている今回の動画を見ると、まったく説得力がない。そもそも飛行機内のトイレから出てきたブリタニーは、満たされた表情でルンルンだったのだ。「TMZ」も今回、この機内セックスの件を持ち出し、「これほどのデカチンなら、女が我慢できなくなるのも仕方ない」というニュアンスで報じた。  しかし、世間はこの報道に対して冷ややかに反応している。ネット上では「あんな程度で『デカい』なんて笑える」と、バカにする声が多数上がっているのだ。  特にサイズに関しては「ジョン・ハムのほうが断然上」「右曲がりのジョン・ハムの右に出るデカチンなどいない」「ジーンズをはいてても圧倒的な存在感を主張できるジョン・ハムのイチモツこそ、デカいとたたえられる」など、巨根で知られるジョン・ハムと比較して馬鹿にする人が続出している。さらには「いや、マーク・ウォールバーグもなかなか」「ジャレッド・レトのもすごい」とそれぞれが「自分の考える真の巨根」を推し始め、「トミー程度のちんこなんて」と冷笑しているのだ。  また、02年に元妻のパメラから「トミーにC型肝炎をうつされた」と暴露されていたことから、「STD(Sexually Transmitted Diseases/性感染症)を拡散させてるちんこ」だとディスる声も上がっている。パメラは「トミーと一緒の針で結婚記念のタトゥーを入れたら、C型肝炎をうつされた」と説明しており、血液を介したものだと主張していたのだが、例のセックステープが世間に与えたインパクトのせいで「やりまくってヘルペスをうつされ、肝炎になった」と思い込んでいる人が多く、そのため「トミーはSTD持ち」だと悪口を言われているようである。  ブリタニーとトミー(のちんこ)はこのようにネットでさんざん叩かれているが、2人のインスタグラムはバカップルぶりを炸裂させた幸せそうな写真や動画であふれており、世間のバッシングにめげることはないと思われる。今年21歳と20歳になるイケメンな息子たちの心中は複雑だろうが、トミーにはぜひ、ジイさんになっても「自慢のデカちん」で女性たちを惑わせ、セックス&ロックンロール・ライフを送ってもらいたいものだ。

「勃ってないのに大きい!」トミー・リーの恋人が喜ぶ動画に、「ジョン・ハムのモノを見ろ」とネット激怒

 今から22年前、トミー・リー(55)と元妻が新婚旅行でやりまくっているセックステープが流出し「ドラマーとして食えなくなっても、ポルノ男優として食ってけるデカちん」と称賛された。だいぶ年月のたった現在、今度は彼の恋人(31)が、イチモツを舐めるように撮影しながら「勃ってないのに、すっごく大きい」と大喜びする動画をSNSに投稿。メディアは「年を取っても、縮まない男」と好意的に報じたものの、ネット上では「ジョン・ハムのモノを見てから言え!」「STD持ちのちんこのくせに!」などとディスる声で占められるという悲惨な状態になっている。  トミー・リーは、1980年代に一世を風靡したビジュアル系ヘヴィメタル・バンド「モトリー・クルー」のパフォーマンス性の高いドラマーとして、セクシー系女性にモテモテな20〜40代を過ごした。人気ポルノ女優、美人グルーピーを食いまくり、大御所歌手で女優のシェール、プリンスを夢中にしたことがあるセクシー女優のカルメン・エレクトラ、世界中にファンを持つナンバーワン・ポルノ女優のジェナ・ジェイムソン、エッジィなロック歌手のP!NK、スーパーモデルのナオミ・キャンベル、ロッド・スチュワートの娘キンバリーなどなど有名どころにも手を出しまくり。2番目の妻は人気女優のヘザー・ロックリア、3番目の妻は「PLAYBOY」のプレイメイトでセクシー女優のパメラ・アンダーソンと、全米の男たちがうらやむラブライフを送っている。  トミーがモテる理由としては、190cm近い長身で、おもしろい性格のロックンローラーだからだと思われていた。その見方が大きく変わったのは、95年のこと。3番目の妻パメラとの新婚旅行中に撮影したプライベートな「記念セックステープ」が盗まれ、ネット上に流出したのがきっかけだった。「トミーがデカいペニスでパメラをあんあん喜ばせる」動画に、世間は「これだけ立派なイチモツを持っているなら、どんな女性でも虜にできる」「プレイボーイなのも仕方ない」と納得。以来、敬意を払うようになったのだ。  50歳を越えてもトミーの性欲は衰えることを知らず、美女ばかりと交際を繰り返している。2014年には、21歳年下のギリシャ系ドイツ人歌手ソフィア・トゥファと婚約した。その後いつの間にか彼女とは破局し、ネットで超有名なブリタニー・ファーランという女性との交際を始めた。  ブリタニーは、6秒間の動画をループ再生して楽しむ投稿アプリ「Vine」に目をつけ、セクシーでコミカルな動画を大量に投稿して知名度を得た「今どき」の女性だ。彼女が「Vine」で宣伝するものは売れるとしてPR依頼が殺到し、15年には「インターネット上で最も影響力を持つ30人」リストに入るなど、Vineスターとして絶大なる人気を誇るようになった。「Vine」は今年1月にサービスを終了してしまったが、今もブリタニーの言動に注目している人は多い。  トミーの彼女となったブリタニーは、インスタグラムに、彼と裸になって抱き合ったり、イチャイチャする刺激的なラブラブ写真を大量に投稿するようになる。トミーも巻き込んだコント動画を作って彼のインスタグラムに投稿することも多く、2人のインスタグラムの注目度は一気にアップした。  そんなブリタニーが、インスタグラムのストーリーに投稿した動画が大きな話題を集めているのだ。  米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」でも紹介された問題の動画は、豊満なバストを強調するピンク色のビキニ姿で「毎度毎度の~ビューティフォー・パラダイス~」と音程を外しながら歌うブリタニーの自撮り動画からスタート。次に「トゥルル~」と口ずさみながら、滞在しているホテルのプールから見える美しいカボ・サンルーカスの海を撮影。エメラルド色の海を映していると、背後からトミーの足音が聞こえてきて、彼女はカメラをオンにしたままくるりと振り向く。そして迷うことなく、トミーの股間にズームインするのだ。  タトゥーだらけのトミーは、アクセル・ローズやマリリン・マンソン、ロバート・スミスらが激太りする中、80年代を代表するロックンローラーらしく、超細身体形をキープしている。太ももは筋肉などないように細いのだが、ブリタニーの関心は股間に一点集中している。  トミーがプールサイド・チェアに横たわってからも、ブリタニーは股間をアップにして舐めるように撮影。「すごいわぁ」「みなさん、勃起してないのにコレですよ」とうれしそうにつぶやき、さすがのトミーも苦笑する。しかし、ブリタニーはスイッチが入ってしまったようで「あんたキャンプでもしてるの!? テントなんて張っちゃってぇ」と、盛りのついた猫がうなるように声を上げるのだ。「TMZ」は、「トミーは年を取っても、縮んじゃいない」と称賛した。 [button_more text='引き合いに出されるジョン・ハムの巨チン'] トミーとブリタニーは8月に飛行機内のトイレに2人で20分間もこもり、わざとらしく時間をずらして出てくる姿を乗客に隠し撮りされてネットにさらされていた。ブリタニーはこの件について「もう~違うってば~」「アタシが気持ち悪くなっちゃってぇ」と弁解していた。しかし、水着の下のイチモツに釘づけになっている今回の動画を見ると、まったく説得力がない。そもそも飛行機内のトイレから出てきたブリタニーは、満たされた表情でルンルンだったのだ。「TMZ」も今回、この機内セックスの件を持ち出し、「これほどのデカチンなら、女が我慢できなくなるのも仕方ない」というニュアンスで報じた。  しかし、世間はこの報道に対して冷ややかに反応している。ネット上では「あんな程度で『デカい』なんて笑える」と、バカにする声が多数上がっているのだ。  特にサイズに関しては「ジョン・ハムのほうが断然上」「右曲がりのジョン・ハムの右に出るデカチンなどいない」「ジーンズをはいてても圧倒的な存在感を主張できるジョン・ハムのイチモツこそ、デカいとたたえられる」など、巨根で知られるジョン・ハムと比較して馬鹿にする人が続出している。さらには「いや、マーク・ウォールバーグもなかなか」「ジャレッド・レトのもすごい」とそれぞれが「自分の考える真の巨根」を推し始め、「トミー程度のちんこなんて」と冷笑しているのだ。  また、02年に元妻のパメラから「トミーにC型肝炎をうつされた」と暴露されていたことから、「STD(Sexually Transmitted Diseases/性感染症)を拡散させてるちんこ」だとディスる声も上がっている。パメラは「トミーと一緒の針で結婚記念のタトゥーを入れたら、C型肝炎をうつされた」と説明しており、血液を介したものだと主張していたのだが、例のセックステープが世間に与えたインパクトのせいで「やりまくってヘルペスをうつされ、肝炎になった」と思い込んでいる人が多く、そのため「トミーはSTD持ち」だと悪口を言われているようである。  ブリタニーとトミー(のちんこ)はこのようにネットでさんざん叩かれているが、2人のインスタグラムはバカップルぶりを炸裂させた幸せそうな写真や動画であふれており、世間のバッシングにめげることはないと思われる。今年21歳と20歳になるイケメンな息子たちの心中は複雑だろうが、トミーにはぜひ、ジイさんになっても「自慢のデカちん」で女性たちを惑わせ、セックス&ロックンロール・ライフを送ってもらいたいものだ。

ウッチャン、『逃げ恥』、『バイプレイヤーズ』…ポリティカル・コレクトネスの中で生まれつつある新しいエンタメ 西森路代×清田隆之(桃山商事)

今年4~6月に放映され、10月にはDVDの発売も予定されているドラマ『架空OL日記』(日本テレビ系)。バカリズムが、なぜ女性たちを過剰に貶めることも崇めることもなく、リアリティのある「OLモノ」を作ることが出来たのかを、ライターの西森路代さんと恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之さんが語った前編。 後編からは『架空OL日記』にとどまらず、「男性的なコミュニケーション」から外れたトーク番組の魅力、そしてポリティカル・コレクトネスとお笑い、YouTuberとミソジニーなど、新しい価値観をもったエンタメの登場と旧態依然とした問題を抱え続けるエンタメの問題について話し合う。 * * * 清田 前編では、バカリズムのドラマ『架空OL日記』の話をしました。その中で、男性と女性のコミュニケーションの違いについて触れましたが、もうひとつ、個人的に憧れを抱いた女性同士のコミュニケーションがありました。それは、女子5人が自分の“生理的な感覚”を語りあっていたところです。やれ「タイツの履き心地が不快」とか、やれ「脱毛の痛さは輪ゴムで弾かれたのと同じくらい」とか、彼女たちはしょっちゅう身体感覚の話で盛り上がっていたじゃないですか。あれがとても羨ましく映った。というのも、男同士ってそういう会話も全然できないんですよ。たとえ誰かに言いたくても、「こんなことを話しても意味ねぇな」って切り捨ててしまう感覚がある。 西森 意味のない会話、オチのない話、次々と移ろう話題に、過剰反応する男性がいるのは、ある意味お笑い芸人のコミュニケーションが一般的にも浸透してしまった弊害かもしれませんね。男性の友達で、トーク番組『はやく起きた朝は…』(フジテレビ系)が好きって人がいるんです。松居直美と磯野貴理子、森尾由美の3人が、はがきを読んで他愛のない会話をしていて、それがすごく好きなんだそうです。私からしたら、そんなの普通じゃん、と思ってしまうくらいなんですけど、他愛のなさが削られてしまう昨今のテレビで実現していることに価値があるんだなと。 前編でも触れた『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)的な、枝葉のしっかりした会話をしないといけないという圧力から逃れたいという男の人もいるでしょうね。同じバラエティでも『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「立ちトーク」企画だと、思いついたままに話す良さがあって(もちろん、事前に打ち合わせはしているにしても)、そちらには、お笑い芸人特有のネタフリがあって最後にオチで回収してという会話の圧力がないのかなと思います。あと、私は『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)という番組が好きなんですが、その番組も、ロケでどう会話が転がってもいい自由度があって、そこに本当に癒されるから、そういうギチギチに決められていない会話の良さっていうのも求められているのかなと。 清田 前編で「男は会話にテーマ(何について話してるか)とゴール(どこに向かって話してるか)がないと不安になる」という話をしましたが、そういう会話って極めて直線的だし構築的ですよね。脱線したり、無関係な方向に飛んだりすることが許されない。その一方、生理的な感覚や身体的な感覚をめぐる会話って、根拠も方向性もないじゃないですか。「何かこう感じた」って話なので。でも、それを相手にわかってもらえると、自分自身が肯定されたような気持ちになると思うんですよ。共感って単なる相づちの打ちあいではなく、互いに肯定しあうって行為のような気がしていて。これは男同士の会話に欠けているところだと感じています。 改ページ 西森 インタビューでも、男性の中には、「そのときどうでした?」と、あいまいな聞き方をすると、「どうでしたっていわれたって言われてもねえ」みたいな空気になる人もたまにいます。たぶん、とっさに出てこないんだと思います。でも、枝葉がしっかりしていなければっていう会話の圧力を感じているのは女性だけじゃないのかも。『すべらない話』的な話法から離れたいという気分もあるかもしれないですね。別に『すべらない話』の話法の芸も面白いことは面白いんですけど、なにかその話法に固執するのが男性性であると考えるほうが問題というか。 でも、実際、バラエティではむしろそうじゃないものも人気になりつつあります。いま出川哲朗さんと内村(光良)さんが再ブレイクしていて、彼らはいわゆる番組内での「偉い人」じゃないんですよね。バラエティにどれだけ出ていても「君臨」するタイプではないし、威圧感もない。出川さんはMCという管理職になれないまま、ずっといじられる立場で偉くならなかった。だからみんな怖がらないし、可愛らしさを感じて人気になっている。しかも、出川さんが『滑らない話』的な話法をすることもないだろうし、固執することもない。内村さんはいっときテレビの出演本数は減ったけど、それでもずっと第一線で、今や、あの世代の芸人の中で一人勝ち状態ですよね。しかもその人気の理由が「優しさ」というか、固執しなさにある気がするんですよ。『イッテQ』でも『内村てらす』(ともに日本テレビ系)でも、司会なのに全然「ザ・マスター・オブ・セレモニーです」って感じじゃなくて、ほかの人たちと楽しそうに座って、それでいて視聴率も持っている。 清田 ウッチャンがつくる場の空気が人気を得ているってことなんでしょうね。相手のことを否定しないし、貶めたりもしない。 西森 ウッチャンは今53歳だけど、まだ男性の売りが「優しさ」っていうことを受け入れられない人も多い世代だと思うんですよ。 清田 確かにそうですね。松本人志なんかまさに象徴的ですが、主張してナンボという価値観だし、常に「笑わせる側」「笑いをジャッジする側」に身を置いていて、笑われること、いじられることは決して許さない。そういう世代のホモソーシャルにあっては、ウッチャンのような周囲の良さを引き出す調和型の男性は「情けない男」と見られてしまう可能性がありそうですね。 西森 松本さんも、実は『水曜日のダウンタウン』(TBS系)なんかでは、そんなにふんぞり返った役割でもないんですよ。存在自体に威圧感があるのは、むしろ浜田さんとか、くりぃむしちゅーの上田さんとかもそのタイプですね。一人で台本持って別のところに立っているスタイルじゃないですか。でも、松本さんは何か意見求められるときのほうに思想や倫理観が見えてしまって、発言がニュースで物議を醸してしまう……。あの番組でも位置的には横並びで座ってるけど、そういうの関係なしで。 清田 ウッチャンじゃないですけど、僕も男性たちの優しいホモソーシャリティに触れると癒やされる感覚があります。バラエティじゃなくてドラマの話になりますけど、個人的に『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)で描かれたおじさんたちの友情がすごく好きで。大杉漣、松重豊、遠藤憲一などがキャッキャ言いながらシェアハウスで暮らしていて、一緒に家事をしたり、グループLINEで盛り上がったりと、仲が超いい。出演者はトップクラスに成功している俳優ではあるけど、みんな脇役=バイプレイヤーであって、いわば権力(=主役)を持てなかった側の人々の集まりなんですよね。本人役で登場する彼らの背景に見える「お互いいろいろ苦労してきたよな」っていう共感や共有が、男性同士の優しい連帯を生み出しているのかなと感じました。 西森 『バイプレイヤーズ』のおじさんたちも、コワモテの人が多いのに威圧感のない可愛らしさがありましたね。清田さんも言ったように、そこには、バイプレイヤーズだからってことがすごく関係があると思うんですよ。主役が社長とか部長だとしたら、バイプレイヤーズって課長とか主任で、それは出川さんの構図と同じなわけで。単にこじつけだと思うかもしれませんが、彼らの、社長とか部長のように偉ぶらないで、現場の中の一人であるという態度が、あのドラマの空気感を出しているわけですね。 逆にこれからは、「偉い人」でその権力を傘にきるタイプの人は今までと同じふるまいをしていたのでは大変になってくるはずです。昔のように上司として君臨できなくて、どういう振る舞いを選ぶかが問われてくる。会社なんかでも、そうだと思います。偉くて周りから立ててもらえることが当たり前だと思っていたのに、そうじゃなくなったら、「どうしてなんだ!」となって、不満がたまって不機嫌になったりする可能性もありますよね。そういうときに求められてるのって、セルフケアだと思うんですよ。メンタルも含めて、自分を認めて自分の面倒を見ることができる人。それができずに、周りに不機嫌をぶつけていると、周りだけじゃなくて自分にとっても大変でしょう。 改ページ 清田 「男性の不機嫌」は桃山商事でやってる恋愛相談にもしょっちゅう寄せられるテーマです。特に権力を持った男性(偉い人とか上司とか)の不機嫌は暴力に等しい。あれって、不機嫌を発露すれば自分の要望が通ったり、周囲が慮ってくれたりすることをわかってやっているんですよね。つまり不機嫌な態度って「便利な手段」なんだと思います。これは単なる想像に過ぎませんが、松本人志とか、石橋貴明とか、坂上忍とか、不機嫌な態度によって現場の人をめっちゃ支配してると思う。とにかく男の不機嫌は本当にやめてほしい。それでいうと、ウッチャンからは不機嫌さをまったく感じないですね。 西森 確かに、最近の「とんねるず」のことも話題になりましたけど、誰かを貶めて笑ったりするほうがありきたりで昔からなんの進歩もないんだってことに気づいていない人は気づいていないですよね。 一方でいま、「ポリティカル・コレクトネス(PC)が表現の幅を制限する」という批判があります。だからこそ、それを覆すのが挑戦であり、かっこいいことなんだ! みたいな方向に信じ込んで、人を傷つけるネタをあえてやる人がいるんじゃないかと思います。例えば、誰も傷つけないネタは、ナイフみたいに尖ってないからかっこ悪いとか、女性におもねっている感じがするからしゃらくせーとか、もっと言えば、俺がやりたいことを奪われて去勢された気分になるとか。それはミソジニーとも密接につながっているんです。それでテレビやお笑いが嫌いって視聴者も多いと思いますけど、実はもはや若い世代でそんなことを言っている人って少くなっているし、差別や弱いものいじめをネタに込めない人のほうが、ネタの精度はあがっていると思います。そういう新しい枠組みの中でどうやって新しい物語や笑いをつくるかが試されているから、誰も傷つけない笑いを作るほうがよっぽど挑戦的で難しくてかっこいいことだと思うんです。 清田 先日wezzyでも「ラファエル・禁断ボーイズ…これ以上放置できない、YouTuber業界に蔓延する性差別・民族差別的動画の実態」という記事が上がっていましたが、僕も最近、個人的に「YouTuberとミソジニー」問題が気になってます。VALU問題で活動休止中のラファエルや禁断ボーイズ、ベビーフェイスとマッチョボディで人気のぷろたん、「ナイトプールでガチ泳ぎ」という動画が炎上した6面ステーション、「レペゼン地球」というユニットに所属するDJ社長などなど……彼らは「街中で女性にお金をいくら渡したらラブホに行ってくれるか」「どうやったらおっぱいを触らせてもらえるか」みたいな検証動画や、女性に嫌がらせやセクハラをして盛り上がる動画、喜々として外見差別を叫ぶような動画などでめちゃめちゃ再生回数を稼いでるんですよ。 西森 全然知らなかったけど……そんなことが起こっているんですね。 清田 YouTuberって基本的に数字の世界で、誰がどう観ているかは問題にならない。そこではマジョリティにウケる内容のものが志向され、そのためには新しい価値観を提示するような動画よりも、旧態依然の価値観に乗っかった動画のほうが数字は稼げる。で、ミソジニーって残念ながらまだまだマジョリティの感覚なんですよね。さらに、売れっ子YouTuberの動画ってとにかく編集のテンポがめちゃめちゃいいんです。これは短い動画をサクサク観てもらうための工夫として発達したものだと思いますが、あまりにテンポがいいため、内容の是非を考える前に脳ミソが「おもしろい」と感じてしまう。リズミカルだから、観ているだけで気持ちよくなってしまうわけです。この「旧態依然の価値観×異常なテンポの良さ」という要素によって、観る者は思考する間も与えられないままミソジニーを摂取していく。ミソジニーなYouTuber自身にとって女性を全力でバカにすることは快楽だろうし、それで再生回数も稼げてしまうから、何も疑問を持たないどころか、それこそが大衆が求めているものだとすら考えて今後もミソジニー動画をバンバン作っていくと思う。こうやって若い世代にもミソジニーの構造が再生産・再強化されていくことを考えると、かなり恐ろしいことだなと……。 西森 そういう“快楽や条件反射で見てしまう”ものが増えすぎたとき、プロの芸人さんが「自分たちはちゃんと知恵を使って逆のものをつくろう」となったらいいなと思いますね。それに、稲垣さん、草彅さん、香取さんの三人の「新しい地図」の「武器はアイデアと愛嬌」って、この対談で言ってることのまさに要約じゃないですか。 清田 おおお! まさに! 素人くさい笑いの世界観に、最も嫌悪感を催すのはプロの作り手たちのはずですもんね。 西森 さっきも言いましたけど、テレビがコンプライアンスで昔のようなことはやれなくなっている中で――もちろんその状況を私がマイナスと捉えているわけじゃないです――「俺たちはそんなこと無視して過激なことやっちゃうぜ」っていう方向で視聴率を取ろうとするバラエティ番組はたまにあります。でもそれが支持されるかというと、そうじゃなかったりする。今のドラマでも、旧態依然の価値観、例えばアラサーの女子は焦って結婚したがってるだろうという価値観で物語を作っても受けなくて、むしろそんな価値観からこぼれた人を描いた『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のほうが高い評価を受けました。やたらと保守的なほうが本当は受けるんだっていう神話を信じてる人は多いし、CMなんかでも、もうそれで炎上を狙うようにまでなってしまったように見える事実もありますけど、実は新しい価値観のもののほうが、視聴者にも届くんじゃないかなと最近思っています。 清田 『逃げ恥』や『カルテット』(TBS系)のヒットもそうだし、『架空OL日記』のような作品が話題になるのもその兆候を表していますよね。お笑いの世界でも、ブルゾンちえみやカズレーザーという新しいジェンダー観を持った芸人が大ブレイクを果たしている。またNetflixなどで観られる海外ドラマには、PC的にもクオリティ的にも圧倒的に先を行ってる作品が目白押しです。そこではレズビアンもピルもタバコも宗教も女性の自慰行為も、ことさら特別なこととしてではなく、生活の中に存在する一要素としてごくナチュラルに描かれている。登場する男性たちのジェンダー観もかなり進歩的です。明石家さんまがNetflixをライバル視してると言うなら、海外ドラマのそういう部分を謙虚に学び、ミソジニーYouTuberを駆逐するような笑いを作ってくれたら、めっちゃカッコイイなって思います。 (構成/斎藤岬)

ウッチャン、『逃げ恥』、『バイプレイヤーズ』…ポリティカル・コレクトネスの中で生まれつつある新しいエンタメ 西森路代×清田隆之(桃山商事)

今年4~6月に放映され、10月にはDVDの発売も予定されているドラマ『架空OL日記』(日本テレビ系)。バカリズムが、なぜ女性たちを過剰に貶めることも崇めることもなく、リアリティのある「OLモノ」を作ることが出来たのかを、ライターの西森路代さんと恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之さんが語った前編。 後編からは『架空OL日記』にとどまらず、「男性的なコミュニケーション」から外れたトーク番組の魅力、そしてポリティカル・コレクトネスとお笑い、YouTuberとミソジニーなど、新しい価値観をもったエンタメの登場と旧態依然とした問題を抱え続けるエンタメの問題について話し合う。 * * * 清田 前編では、バカリズムのドラマ『架空OL日記』の話をしました。その中で、男性と女性のコミュニケーションの違いについて触れましたが、もうひとつ、個人的に憧れを抱いた女性同士のコミュニケーションがありました。それは、女子5人が自分の“生理的な感覚”を語りあっていたところです。やれ「タイツの履き心地が不快」とか、やれ「脱毛の痛さは輪ゴムで弾かれたのと同じくらい」とか、彼女たちはしょっちゅう身体感覚の話で盛り上がっていたじゃないですか。あれがとても羨ましく映った。というのも、男同士ってそういう会話も全然できないんですよ。たとえ誰かに言いたくても、「こんなことを話しても意味ねぇな」って切り捨ててしまう感覚がある。 西森 意味のない会話、オチのない話、次々と移ろう話題に、過剰反応する男性がいるのは、ある意味お笑い芸人のコミュニケーションが一般的にも浸透してしまった弊害かもしれませんね。男性の友達で、トーク番組『はやく起きた朝は…』(フジテレビ系)が好きって人がいるんです。松居直美と磯野貴理子、森尾由美の3人が、はがきを読んで他愛のない会話をしていて、それがすごく好きなんだそうです。私からしたら、そんなの普通じゃん、と思ってしまうくらいなんですけど、他愛のなさが削られてしまう昨今のテレビで実現していることに価値があるんだなと。 前編でも触れた『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)的な、枝葉のしっかりした会話をしないといけないという圧力から逃れたいという男の人もいるでしょうね。同じバラエティでも『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「立ちトーク」企画だと、思いついたままに話す良さがあって(もちろん、事前に打ち合わせはしているにしても)、そちらには、お笑い芸人特有のネタフリがあって最後にオチで回収してという会話の圧力がないのかなと思います。あと、私は『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)という番組が好きなんですが、その番組も、ロケでどう会話が転がってもいい自由度があって、そこに本当に癒されるから、そういうギチギチに決められていない会話の良さっていうのも求められているのかなと。 清田 前編で「男は会話にテーマ(何について話してるか)とゴール(どこに向かって話してるか)がないと不安になる」という話をしましたが、そういう会話って極めて直線的だし構築的ですよね。脱線したり、無関係な方向に飛んだりすることが許されない。その一方、生理的な感覚や身体的な感覚をめぐる会話って、根拠も方向性もないじゃないですか。「何かこう感じた」って話なので。でも、それを相手にわかってもらえると、自分自身が肯定されたような気持ちになると思うんですよ。共感って単なる相づちの打ちあいではなく、互いに肯定しあうって行為のような気がしていて。これは男同士の会話に欠けているところだと感じています。 改ページ 西森 インタビューでも、男性の中には、「そのときどうでした?」と、あいまいな聞き方をすると、「どうでしたっていわれたって言われてもねえ」みたいな空気になる人もたまにいます。たぶん、とっさに出てこないんだと思います。でも、枝葉がしっかりしていなければっていう会話の圧力を感じているのは女性だけじゃないのかも。『すべらない話』的な話法から離れたいという気分もあるかもしれないですね。別に『すべらない話』の話法の芸も面白いことは面白いんですけど、なにかその話法に固執するのが男性性であると考えるほうが問題というか。 でも、実際、バラエティではむしろそうじゃないものも人気になりつつあります。いま出川哲朗さんと内村(光良)さんが再ブレイクしていて、彼らはいわゆる番組内での「偉い人」じゃないんですよね。バラエティにどれだけ出ていても「君臨」するタイプではないし、威圧感もない。出川さんはMCという管理職になれないまま、ずっといじられる立場で偉くならなかった。だからみんな怖がらないし、可愛らしさを感じて人気になっている。しかも、出川さんが『滑らない話』的な話法をすることもないだろうし、固執することもない。内村さんはいっときテレビの出演本数は減ったけど、それでもずっと第一線で、今や、あの世代の芸人の中で一人勝ち状態ですよね。しかもその人気の理由が「優しさ」というか、固執しなさにある気がするんですよ。『イッテQ』でも『内村てらす』(ともに日本テレビ系)でも、司会なのに全然「ザ・マスター・オブ・セレモニーです」って感じじゃなくて、ほかの人たちと楽しそうに座って、それでいて視聴率も持っている。 清田 ウッチャンがつくる場の空気が人気を得ているってことなんでしょうね。相手のことを否定しないし、貶めたりもしない。 西森 ウッチャンは今53歳だけど、まだ男性の売りが「優しさ」っていうことを受け入れられない人も多い世代だと思うんですよ。 清田 確かにそうですね。松本人志なんかまさに象徴的ですが、主張してナンボという価値観だし、常に「笑わせる側」「笑いをジャッジする側」に身を置いていて、笑われること、いじられることは決して許さない。そういう世代のホモソーシャルにあっては、ウッチャンのような周囲の良さを引き出す調和型の男性は「情けない男」と見られてしまう可能性がありそうですね。 西森 松本さんも、実は『水曜日のダウンタウン』(TBS系)なんかでは、そんなにふんぞり返った役割でもないんですよ。存在自体に威圧感があるのは、むしろ浜田さんとか、くりぃむしちゅーの上田さんとかもそのタイプですね。一人で台本持って別のところに立っているスタイルじゃないですか。でも、松本さんは何か意見求められるときのほうに思想や倫理観が見えてしまって、発言がニュースで物議を醸してしまう……。あの番組でも位置的には横並びで座ってるけど、そういうの関係なしで。 清田 ウッチャンじゃないですけど、僕も男性たちの優しいホモソーシャリティに触れると癒やされる感覚があります。バラエティじゃなくてドラマの話になりますけど、個人的に『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)で描かれたおじさんたちの友情がすごく好きで。大杉漣、松重豊、遠藤憲一などがキャッキャ言いながらシェアハウスで暮らしていて、一緒に家事をしたり、グループLINEで盛り上がったりと、仲が超いい。出演者はトップクラスに成功している俳優ではあるけど、みんな脇役=バイプレイヤーであって、いわば権力(=主役)を持てなかった側の人々の集まりなんですよね。本人役で登場する彼らの背景に見える「お互いいろいろ苦労してきたよな」っていう共感や共有が、男性同士の優しい連帯を生み出しているのかなと感じました。 西森 『バイプレイヤーズ』のおじさんたちも、コワモテの人が多いのに威圧感のない可愛らしさがありましたね。清田さんも言ったように、そこには、バイプレイヤーズだからってことがすごく関係があると思うんですよ。主役が社長とか部長だとしたら、バイプレイヤーズって課長とか主任で、それは出川さんの構図と同じなわけで。単にこじつけだと思うかもしれませんが、彼らの、社長とか部長のように偉ぶらないで、現場の中の一人であるという態度が、あのドラマの空気感を出しているわけですね。 逆にこれからは、「偉い人」でその権力を傘にきるタイプの人は今までと同じふるまいをしていたのでは大変になってくるはずです。昔のように上司として君臨できなくて、どういう振る舞いを選ぶかが問われてくる。会社なんかでも、そうだと思います。偉くて周りから立ててもらえることが当たり前だと思っていたのに、そうじゃなくなったら、「どうしてなんだ!」となって、不満がたまって不機嫌になったりする可能性もありますよね。そういうときに求められてるのって、セルフケアだと思うんですよ。メンタルも含めて、自分を認めて自分の面倒を見ることができる人。それができずに、周りに不機嫌をぶつけていると、周りだけじゃなくて自分にとっても大変でしょう。 改ページ 清田 「男性の不機嫌」は桃山商事でやってる恋愛相談にもしょっちゅう寄せられるテーマです。特に権力を持った男性(偉い人とか上司とか)の不機嫌は暴力に等しい。あれって、不機嫌を発露すれば自分の要望が通ったり、周囲が慮ってくれたりすることをわかってやっているんですよね。つまり不機嫌な態度って「便利な手段」なんだと思います。これは単なる想像に過ぎませんが、松本人志とか、石橋貴明とか、坂上忍とか、不機嫌な態度によって現場の人をめっちゃ支配してると思う。とにかく男の不機嫌は本当にやめてほしい。それでいうと、ウッチャンからは不機嫌さをまったく感じないですね。 西森 確かに、最近の「とんねるず」のことも話題になりましたけど、誰かを貶めて笑ったりするほうがありきたりで昔からなんの進歩もないんだってことに気づいていない人は気づいていないですよね。 一方でいま、「ポリティカル・コレクトネス(PC)が表現の幅を制限する」という批判があります。だからこそ、それを覆すのが挑戦であり、かっこいいことなんだ! みたいな方向に信じ込んで、人を傷つけるネタをあえてやる人がいるんじゃないかと思います。例えば、誰も傷つけないネタは、ナイフみたいに尖ってないからかっこ悪いとか、女性におもねっている感じがするからしゃらくせーとか、もっと言えば、俺がやりたいことを奪われて去勢された気分になるとか。それはミソジニーとも密接につながっているんです。それでテレビやお笑いが嫌いって視聴者も多いと思いますけど、実はもはや若い世代でそんなことを言っている人って少くなっているし、差別や弱いものいじめをネタに込めない人のほうが、ネタの精度はあがっていると思います。そういう新しい枠組みの中でどうやって新しい物語や笑いをつくるかが試されているから、誰も傷つけない笑いを作るほうがよっぽど挑戦的で難しくてかっこいいことだと思うんです。 清田 先日wezzyでも「ラファエル・禁断ボーイズ…これ以上放置できない、YouTuber業界に蔓延する性差別・民族差別的動画の実態」という記事が上がっていましたが、僕も最近、個人的に「YouTuberとミソジニー」問題が気になってます。VALU問題で活動休止中のラファエルや禁断ボーイズ、ベビーフェイスとマッチョボディで人気のぷろたん、「ナイトプールでガチ泳ぎ」という動画が炎上した6面ステーション、「レペゼン地球」というユニットに所属するDJ社長などなど……彼らは「街中で女性にお金をいくら渡したらラブホに行ってくれるか」「どうやったらおっぱいを触らせてもらえるか」みたいな検証動画や、女性に嫌がらせやセクハラをして盛り上がる動画、喜々として外見差別を叫ぶような動画などでめちゃめちゃ再生回数を稼いでるんですよ。 西森 全然知らなかったけど……そんなことが起こっているんですね。 清田 YouTuberって基本的に数字の世界で、誰がどう観ているかは問題にならない。そこではマジョリティにウケる内容のものが志向され、そのためには新しい価値観を提示するような動画よりも、旧態依然の価値観に乗っかった動画のほうが数字は稼げる。で、ミソジニーって残念ながらまだまだマジョリティの感覚なんですよね。さらに、売れっ子YouTuberの動画ってとにかく編集のテンポがめちゃめちゃいいんです。これは短い動画をサクサク観てもらうための工夫として発達したものだと思いますが、あまりにテンポがいいため、内容の是非を考える前に脳ミソが「おもしろい」と感じてしまう。リズミカルだから、観ているだけで気持ちよくなってしまうわけです。この「旧態依然の価値観×異常なテンポの良さ」という要素によって、観る者は思考する間も与えられないままミソジニーを摂取していく。ミソジニーなYouTuber自身にとって女性を全力でバカにすることは快楽だろうし、それで再生回数も稼げてしまうから、何も疑問を持たないどころか、それこそが大衆が求めているものだとすら考えて今後もミソジニー動画をバンバン作っていくと思う。こうやって若い世代にもミソジニーの構造が再生産・再強化されていくことを考えると、かなり恐ろしいことだなと……。 西森 そういう“快楽や条件反射で見てしまう”ものが増えすぎたとき、プロの芸人さんが「自分たちはちゃんと知恵を使って逆のものをつくろう」となったらいいなと思いますね。それに、稲垣さん、草彅さん、香取さんの三人の「新しい地図」の「武器はアイデアと愛嬌」って、この対談で言ってることのまさに要約じゃないですか。 清田 おおお! まさに! 素人くさい笑いの世界観に、最も嫌悪感を催すのはプロの作り手たちのはずですもんね。 西森 さっきも言いましたけど、テレビがコンプライアンスで昔のようなことはやれなくなっている中で――もちろんその状況を私がマイナスと捉えているわけじゃないです――「俺たちはそんなこと無視して過激なことやっちゃうぜ」っていう方向で視聴率を取ろうとするバラエティ番組はたまにあります。でもそれが支持されるかというと、そうじゃなかったりする。今のドラマでも、旧態依然の価値観、例えばアラサーの女子は焦って結婚したがってるだろうという価値観で物語を作っても受けなくて、むしろそんな価値観からこぼれた人を描いた『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)のほうが高い評価を受けました。やたらと保守的なほうが本当は受けるんだっていう神話を信じてる人は多いし、CMなんかでも、もうそれで炎上を狙うようにまでなってしまったように見える事実もありますけど、実は新しい価値観のもののほうが、視聴者にも届くんじゃないかなと最近思っています。 清田 『逃げ恥』や『カルテット』(TBS系)のヒットもそうだし、『架空OL日記』のような作品が話題になるのもその兆候を表していますよね。お笑いの世界でも、ブルゾンちえみやカズレーザーという新しいジェンダー観を持った芸人が大ブレイクを果たしている。またNetflixなどで観られる海外ドラマには、PC的にもクオリティ的にも圧倒的に先を行ってる作品が目白押しです。そこではレズビアンもピルもタバコも宗教も女性の自慰行為も、ことさら特別なこととしてではなく、生活の中に存在する一要素としてごくナチュラルに描かれている。登場する男性たちのジェンダー観もかなり進歩的です。明石家さんまがNetflixをライバル視してると言うなら、海外ドラマのそういう部分を謙虚に学び、ミソジニーYouTuberを駆逐するような笑いを作ってくれたら、めっちゃカッコイイなって思います。 (構成/斎藤岬)

稲森いずみも平子理沙化!! 急に顔がパンパンになり、肌ツヤを取り戻すアラフォー女優たち

 3日に、女優の稲森いずみ(45)がブログを開設し、人生初というセルカ棒を使った自撮り写真を投稿した。稲森のブログのコメント欄には「密かにこの日が来る事を願ってました。ブログ開設とても嬉しいです」「40歳を超えてからの稲森さんがなんだかとてもステキに思えるこの頃です。応援しています」「相変わらずキレイですね」と歓喜の声が寄せられている。  稲森のブログ開設は、12日の木曜日からスタートする連続ドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)のタイトルや稲森の役名がヘッダーに記載されていることから、ドラマの宣伝を兼ねたものだろう。  5日には同ドラマ主演の浅野忠信(43)と神木隆之介(24)との3ショット自撮りを投稿し、「ドラマで一緒の浅野さんとりゅうともセルカ棒を使って撮らせて頂きました」「初共演の浅野さんはどんな要求にも乗ってくれて、とにかく、とにかく優しいです。ノリが良くてユーモア溢れるお方です」「りゅうはあんなに小さかったのに久しぶりに再会したら立ち振る舞いが大人でびっくり~~」とドラマをきっちり宣伝している。  さて、そんな稲森だが、どちらの写真も頬が膨れ上がり、顔全体がパーンと張っている。10月2日に『FNS番組対抗 オールスター秋の祭典 目利き王決定戦』(フジテレビ系)に出演した時や、8月18日放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)に出演した時にも、ネット上で「顔怖いよ」「なんか顔変わった。イジッたか?」「ほっぺおかしいだろwww」「ほっぺ異物感がハンパないよ!」「顔は太ってないのに頬だけぽっこり。シワのケアのためかな」と視聴者から動揺の声があがっていた。  最近では、中山美穂(47)も頬がパンパンだと騒がれたことがあった。もともと頬骨が少し出ている中山だが、映画際の舞台あいさつでメディアの前に姿を現すと、顔の変わりようにネットは騒然。「パンパンマンやないか!」「またひとり平子理沙が増えた」「中山美穂って認知出来ないレベル」「絶対なんか入れただろ!」と美容整形を指摘する声が相次いだ。  長谷川京子(39)にも、16、17年頃から「頬が腫れてる!」との噂が囁かれるようになり、以降メディアに露出するたびに「ヒアルロン酸でも入れた?」「平子理沙にそっくり……残念」と話題になる。  多くの女優やモデルが指摘される「顔パンパン現象」。美を保つために、ヒアルロン酸注入やリフトアップなどの美容医療をすることは非のある行動ではないが、彼女たちはインタビュー等で「美の秘訣」を質問された時には言葉を濁したり、「何でもない普通のケアです。お肌は内側から体調を整えることが大事なので~」と決して突然、顔の皺が消えてパンパンに腫れ上がるような美容法は語らない。美容医療が発達している今、そろそろ、どこのクリニックで何を定期的に受けているなどの詳細を教えてもらえないものだろうか。 (ボンゾ)

稲森いずみも平子理沙化!! 急に顔がパンパンになり、肌ツヤを取り戻すアラフォー女優たち

 3日に、女優の稲森いずみ(45)がブログを開設し、人生初というセルカ棒を使った自撮り写真を投稿した。稲森のブログのコメント欄には「密かにこの日が来る事を願ってました。ブログ開設とても嬉しいです」「40歳を超えてからの稲森さんがなんだかとてもステキに思えるこの頃です。応援しています」「相変わらずキレイですね」と歓喜の声が寄せられている。  稲森のブログ開設は、12日の木曜日からスタートする連続ドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)のタイトルや稲森の役名がヘッダーに記載されていることから、ドラマの宣伝を兼ねたものだろう。  5日には同ドラマ主演の浅野忠信(43)と神木隆之介(24)との3ショット自撮りを投稿し、「ドラマで一緒の浅野さんとりゅうともセルカ棒を使って撮らせて頂きました」「初共演の浅野さんはどんな要求にも乗ってくれて、とにかく、とにかく優しいです。ノリが良くてユーモア溢れるお方です」「りゅうはあんなに小さかったのに久しぶりに再会したら立ち振る舞いが大人でびっくり~~」とドラマをきっちり宣伝している。  さて、そんな稲森だが、どちらの写真も頬が膨れ上がり、顔全体がパーンと張っている。10月2日に『FNS番組対抗 オールスター秋の祭典 目利き王決定戦』(フジテレビ系)に出演した時や、8月18日放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)に出演した時にも、ネット上で「顔怖いよ」「なんか顔変わった。イジッたか?」「ほっぺおかしいだろwww」「ほっぺ異物感がハンパないよ!」「顔は太ってないのに頬だけぽっこり。シワのケアのためかな」と視聴者から動揺の声があがっていた。  最近では、中山美穂(47)も頬がパンパンだと騒がれたことがあった。もともと頬骨が少し出ている中山だが、映画際の舞台あいさつでメディアの前に姿を現すと、顔の変わりようにネットは騒然。「パンパンマンやないか!」「またひとり平子理沙が増えた」「中山美穂って認知出来ないレベル」「絶対なんか入れただろ!」と美容整形を指摘する声が相次いだ。  長谷川京子(39)にも、16、17年頃から「頬が腫れてる!」との噂が囁かれるようになり、以降メディアに露出するたびに「ヒアルロン酸でも入れた?」「平子理沙にそっくり……残念」と話題になる。  多くの女優やモデルが指摘される「顔パンパン現象」。美を保つために、ヒアルロン酸注入やリフトアップなどの美容医療をすることは非のある行動ではないが、彼女たちはインタビュー等で「美の秘訣」を質問された時には言葉を濁したり、「何でもない普通のケアです。お肌は内側から体調を整えることが大事なので~」と決して突然、顔の皺が消えてパンパンに腫れ上がるような美容法は語らない。美容医療が発達している今、そろそろ、どこのクリニックで何を定期的に受けているなどの詳細を教えてもらえないものだろうか。 (ボンゾ)

バカリズムが『架空OL日記』で、抑圧されたOLたちのゆるやかな女子の連帯を描けた理由 西森路代×清田隆之(桃山商事)

今年4~6月に放映されたドラマ『架空OL日記』(日本テレビ系)は、バカリズムが脚本・主演をつとめた新世代のOL物語だった。郊外の銀行に勤める5人の女子たちの、何が起きるわけでもない日常のドラマを、ライターの西森路代さんと恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之さんは、高く評価している。 「ミソジニーの感じられるネタ」もあったバカリズムが、ありがちな「OLモノ」の展開を避け、リアリティのある描写と面白さを『架空OL日記』で成立させることができたのはなぜか。10月中旬にDVDの発売が予定されている『架空OL日記』の魅力に迫る。 * * * 清田 僕は『架空OL日記』をリアルタイムでは観ていなかったんです。バカリズムって、テレビのネタ番組で女子を戯画化してバカにするようなコントをやっていたりするから、「すごくミソジニーが強い人」というイメージがあって。そういう人の書くOLドラマだから、同じような感じなのかな、と思って当初は敬遠していました。実は、西森さんが主催した『文化系トークラジオ Life』(TBS)のトークイベントに出演させてもらったとき、「事前に観ておいてほしい」と言われて初めて観たんですよね。観始めたら、1話の冒頭からジェラート・ピケのパジャマ着て朝の身支度をするOL・升野(バカリズム)が出てきて、「うわ~、完全に女子をバカにしてるな~」って(笑)。 西森 「女子の朝の支度は長い」みたいなシーンでしたね。ヘアバンドして顔を洗って、鏡見ながらリップグロス塗ったりして。私は5話くらいの放送で偶然見たので、そういう構えた感じなくすんなり入れたのですが。 清田 そのあと、夏帆演じる真紀ちゃんと出勤途中で合流し、「寒いね」「マジ寒いね」ってひたすら言い合うシーンが続くんですが、これも「意味のない会話をする女たち」ってことなんだろうなと思って、ずっと身構えていました。でも、1話を観終わる頃に、「これはちょっと違うぞ……」ってなって。まず、OL5人の間にディスりあいが全然ないんですよ。世の中には「女同士で集まったら上辺だけの会話をして、陰で文句を言いあってる」というテンプレがあるけど、『架空OL日記』は全然そういう方向に行かない。そこから「これはもしかしてすごいドラマかも」って、冷ややかだった目線が一気に反転しました。 西森 バカリズムさん演じる「私」の後輩の紗英ちゃん(佐藤玲)が、ちょっと困った人なんですよね。更衣室のゴミを全然片付けなかったり、先輩たちの中の1人にだけ「彼氏いるんですか?」って聞かなくて変な空気にしたり。でも、そこで「あの子変だよ」と除け者にするわけではなくて、「こういう子だからね」って感じであまり関係性に響かない。ひとつくらい嫌なところがあるからって、排除する感じがないのがすごくよかった。 私自身がOLとして働いていたことがあるからわかるんですけど、会社の仕組みのせいでいがみ合わされるのがバカバカしい。それは後でわかったんですけどね。抑圧的にも聞こえるかもしれないけど、できるだけ穏やかに毎日が過ごせる方向に自然に持っていこうとしていたところはありました。 清田 その環境で生きていかなきゃいけない人たちならではの立ち居振る舞いが必要とされるわけですね。 改ページ 西森 『架空OL日記』でも、先輩の酒木さん(山田真歩)が「サンダルではなくパンプスを履きましょう」とか「冷蔵庫の中を整理しましょう」とか貼り紙をしていて、ああいうのもリアルでしたね。実際に、コーヒーサーバーの掃除のために当番でちょっと早めに来るルールなんかもあったんですけどね。そのときに、当番さぼる人というか、どっちかというと連絡もなしでやってない人がいるとめちゃめちゃ腹立つんですよ。一言いってくれれば、ぜんぜん変わるのに、何も言わない人が一番やばい。だから、実際には『架空OL日記』ほどうまくいってなかったかもしれない。でもそこでいがみ合っていたら、孤立してしまう。私はOLもやったし、フリーもやったし、契約社員で編集もやってたからわかるけど、孤立していてもまったく問題ない仕事とそうじゃない仕事があって、OLという働き方は後者なんです。個人の裁量があれば、好きな時間にご飯を食べて、やらないといけない用事があれば外で打ち合わせも資料探しもできるし、そんなに集団行動を重要視する必要はないかもしれません。でも、そうでない仕事では、ある程度、みんなでルールを見つけて、楽しくやっていくこともありだなと思っていました。しかも、そのころは長くても三年契約だったので、その三年を気分よくまっとうしようという気持ちもあったんで。『架空OL日記』は、派遣ではなかったですけど(派遣の人もちょろっと出てましたけど)そういう環境の中でのゆるい連帯の塩梅がとてもよかったです。 清田 そうそう、連帯があって、絶妙な距離感で仲良しなんですよね。いがみ合いも陰湿な陰口もないし、男絡みで仲が壊れることもない。これにはかなり意図的なものを感じました。Lifeのトークイベントでも話しましたが、個人的に最近のドラマや映画には「女子の連帯(=シスターフッド)」を優しく描く作品が増えていると感じていて、例えば朝ドラの『べっぴんさん』や『ひよっ子』(NHK)、坂元裕二脚本の『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)や『カルテット』(TBS系)、大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)など、いろいろ挙げられます。そういう作品が増えていて、『架空OL日記』もその流れの中にあると思います。 西森 男性が女性の物語を書くとき、「女性にはふわふわ楽しい会話をしていてほしい」という方向性にいく場合がありますよね。でも『架空OL日記』は、ふわふわした女性らしさというか、「こうであってほしい女性像」を描いているのとも違うんですよね。なんでもない会話を見て「萌え」を感じさせるとか、そういう消費される女子を描いているとも思えない。もしそうだったら、男性には人気だけど、女性にはさほど受けないというコンテンツになったと思います。 逆に、ギスギスしていがみ合って仲が悪くなるものを消費するパターンもある。私がもしOLモノを書けって言われても、ちょっと前だったら、やっぱりセオリーとしてそういう展開をどうしても入れてしまうんじゃないかって気もしてしまいます。でも『架空OL日記』はどっちでもなかった。やたら女性を貶めるか崇めるかになりそうなところを、そういう視点はまったく抜いて、それで面白い作品にしているのが本当にすごいですね。 清田 しかもすごいと思ったのは、ガールズトーク中に「顔を近づけてしゃべってくる上司の口臭がクサい」という話題になったとき、「うんこの臭いがするからウンハラ(ウンコハラスメント)だよ」「チカハラ(顔が近いハラスメント)、クサハラ(クサいハラスメント)、ウンハラ、日本の3大ハラスメントだね」とゲラゲラ笑いあっていたシーン。これを男性であるバカリズムが書いたのは本当に画期的だと思いました。というのも、男って「女同士は下世話な会話をしている」と思いつつも、そこから「自分たちが女性からジャッジされている」という想像を巧妙に排除してると思うんですよ。例えば「女性は俺のことをクサいと言ってるかもしれない」って、考えることすら恐怖ですもん。だから普通ならそういう想像は排除し、「女同士で陰口を叩きあってる」というイメージに逃げ込むと思うんですが、そうせず、バカリズムが「男の口からうんこの臭いがした」と盛り上がる女子たちの姿を正面から描いたのは本当にすごいことだと思う。 西森 それも、女性を「こうであってほしい」という目線で書いてないからですよね。それと同時に、ちゃんとOLの生活にリアリティがあるんですよ。9話で描かれた「早帰りの日」のエピソードは、さっさと店舗を閉めて帰り支度をする男性上司たちに、「全然終わらないんですけど」と女性行員が言っても無視されて、心中で悪口言いながら黙々と作業をする。上司たちは、下の人の作業量なんか見ていないんですよね。「お達しを出せば皆早く帰れていいだろ」くらいの考えでやっている。 別にあの上司たちはそこまで悪い人ではないのかもしれないけど、権力を持っているからこそ無自覚で鈍感になるという部分も描かれていたと思う。バカリズムさんに観察眼があるからこそ、いろんなものが矛盾なく入っているんでしょうね。 清田 昼食後の女子トイレで歯磨きをするシーンも興味深かったです。5人がみんな歯を磨きながらしゃべってるから、何言ってるのかさっぱりわからない。なのに、不思議と会話が成り立ってるんですよ。あのシーンから「女同士の会話は適当で意味がない」というメッセージを受け取ることもできるかもしれませんが、男である自分にとっては、むしろ“女性特有の高度なコミュニケーション”に見えました。あれっておそらく、相手の言葉は聞き取れないけど、各々が勝手に意味を読み取りあって会話してるわけですよね。これは男にはできない芸当です。男の人って、会話にテーマ(何について話してるか)とゴール(どこに向かって話してるか)がないと不安になってしまう傾向があると思います。だから、仮に男だったら「えっ、今なんつった?」「これってなんの話?」と不安になってしまうはず。 西森 『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系/以下『すべらない話』)みたいですね。話の骨組みがしっかりしてて、枝葉を茂らせてちゃんとオチをつけて、っていう。 清田 そうそう。『すべらない話』が男性的な会話スタイルの極北だとしたら、あの歯磨きは対極にあると思います。 西森 でも、あれは参加している人も何を話してるか本当はわかってないんだけど、わざわざ「ちょっと待って!」って止めるよりも、雰囲気のまま会話を続けていいや、っていう感じかもしれない。 清田 深読みしすぎですかね(笑)。でも、適当に受け流していいところと、ちゃんと意味を共有すべきところを的確に判断しながらコミュニケーションを進めていくのって、かなり高度なオペレーションですよね。ガールズトークの文化がある女性はそのあたりの技術水準が高い。ここには圧倒的な男女のレベル差があると感じます。 改ページ 西森 『架空OL日記』で描かれるコミュニケーションでいうと、誰かに対して「あれ?」って思うことがあった場合に、当人がいなくなってから残された2人がちょっとだけツッコむのもよかった。ともすれば、いやらしいコミュニケーションに見えがちだけど、軽くツッコんで済ませることで、本人たちにストレスがたまらない。 清田 「女子はそこにいない人の悪口を言う」っていうのも一種のテンプレですが、そこを簡単に乗り越えてくる。 西森 女性に対する幻想が本当にないんですよね。 清田 やっぱり、あれだけミソジニーが強そうなバカリズムが、なぜこのような作品を書けたのか、つくづく不思議です。 西森 ドラマが始まった当初は「最後の最後でどんでん返しが来て、ミソジニー爆発で嫌な気分にさせられるんじゃないか」と危惧している人はツイッターでも見かけました。でも最後まで全然そんなことはなかった。バカリズムさんは相当な観察力を持っている人だから、それがコント「女子」みたいに悪い方向に出るときと、全然別の方向に働くときがあるのかも。とはいえ、この前、その女子力をバカにしたような以前のネタを見たんですよ。そしたら、バカリズムさんがすごく誇張した感じで、言葉遣いの面でも過剰に女子を演じていて。もちろん、ネタだからそうしないといけない部分もあると思うんですけどね。それが『架空OL日記』になると、ステレオタイプな女子を演じずに、バカリズムさんそのままでやっていて、ドラマとコントでは違うかもだけど、やっぱり相当な変化があるなと思いました。 清田 観察の結果、というのは大きいかもしれませんね。バカリズムはかつてアイドリング!!!と一緒に番組をやっていたし、それこそバラエティ番組なんかで無数の女性タレントと接してきているはず。そういう中で、ドラマで描いたような女性たちのリアルな生態を観察してきたのではないか……。ミソジニーって「女嫌い」と訳されますが、女性に過度な幻想を抱くのもミソジニーの一種ですよね。この社会で育った男には多かれ少なかれミソジニーがビルトインされていると思いますが、それを洗い落とすためには、女の人たちを一人の人間として直視する経験が必須だと思う。そういう観察の結果、男性が書いたとは思えない手つきの作品が生まれたのかもしれません。 西森 どの経験によるものかはわからないですけど、女性を一人の人間と見れないような杜撰な観察眼でできるネタなんて、今のお笑いのネタとしては弱いでしょうしね。 ■「ウッチャン、『逃げ恥』、『バイプレイヤーズ』…ポリティカル・コレクトネスの中で生まれつつある新しいエンタメ 西森路代×清田隆之(桃山商事)」に続く (構成/斎藤岬)

バカリズムが『架空OL日記』で、抑圧されたOLたちのゆるやかな女子の連帯を描けた理由 西森路代×清田隆之(桃山商事)

今年4~6月に放映されたドラマ『架空OL日記』(日本テレビ系)は、バカリズムが脚本・主演をつとめた新世代のOL物語だった。郊外の銀行に勤める5人の女子たちの、何が起きるわけでもない日常のドラマを、ライターの西森路代さんと恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之さんは、高く評価している。 「ミソジニーの感じられるネタ」もあったバカリズムが、ありがちな「OLモノ」の展開を避け、リアリティのある描写と面白さを『架空OL日記』で成立させることができたのはなぜか。10月中旬にDVDの発売が予定されている『架空OL日記』の魅力に迫る。 * * * 清田 僕は『架空OL日記』をリアルタイムでは観ていなかったんです。バカリズムって、テレビのネタ番組で女子を戯画化してバカにするようなコントをやっていたりするから、「すごくミソジニーが強い人」というイメージがあって。そういう人の書くOLドラマだから、同じような感じなのかな、と思って当初は敬遠していました。実は、西森さんが主催した『文化系トークラジオ Life』(TBS)のトークイベントに出演させてもらったとき、「事前に観ておいてほしい」と言われて初めて観たんですよね。観始めたら、1話の冒頭からジェラート・ピケのパジャマ着て朝の身支度をするOL・升野(バカリズム)が出てきて、「うわ~、完全に女子をバカにしてるな~」って(笑)。 西森 「女子の朝の支度は長い」みたいなシーンでしたね。ヘアバンドして顔を洗って、鏡見ながらリップグロス塗ったりして。私は5話くらいの放送で偶然見たので、そういう構えた感じなくすんなり入れたのですが。 清田 そのあと、夏帆演じる真紀ちゃんと出勤途中で合流し、「寒いね」「マジ寒いね」ってひたすら言い合うシーンが続くんですが、これも「意味のない会話をする女たち」ってことなんだろうなと思って、ずっと身構えていました。でも、1話を観終わる頃に、「これはちょっと違うぞ……」ってなって。まず、OL5人の間にディスりあいが全然ないんですよ。世の中には「女同士で集まったら上辺だけの会話をして、陰で文句を言いあってる」というテンプレがあるけど、『架空OL日記』は全然そういう方向に行かない。そこから「これはもしかしてすごいドラマかも」って、冷ややかだった目線が一気に反転しました。 西森 バカリズムさん演じる「私」の後輩の紗英ちゃん(佐藤玲)が、ちょっと困った人なんですよね。更衣室のゴミを全然片付けなかったり、先輩たちの中の1人にだけ「彼氏いるんですか?」って聞かなくて変な空気にしたり。でも、そこで「あの子変だよ」と除け者にするわけではなくて、「こういう子だからね」って感じであまり関係性に響かない。ひとつくらい嫌なところがあるからって、排除する感じがないのがすごくよかった。 私自身がOLとして働いていたことがあるからわかるんですけど、会社の仕組みのせいでいがみ合わされるのがバカバカしい。それは後でわかったんですけどね。抑圧的にも聞こえるかもしれないけど、できるだけ穏やかに毎日が過ごせる方向に自然に持っていこうとしていたところはありました。 清田 その環境で生きていかなきゃいけない人たちならではの立ち居振る舞いが必要とされるわけですね。 改ページ 西森 『架空OL日記』でも、先輩の酒木さん(山田真歩)が「サンダルではなくパンプスを履きましょう」とか「冷蔵庫の中を整理しましょう」とか貼り紙をしていて、ああいうのもリアルでしたね。実際に、コーヒーサーバーの掃除のために当番でちょっと早めに来るルールなんかもあったんですけどね。そのときに、当番さぼる人というか、どっちかというと連絡もなしでやってない人がいるとめちゃめちゃ腹立つんですよ。一言いってくれれば、ぜんぜん変わるのに、何も言わない人が一番やばい。だから、実際には『架空OL日記』ほどうまくいってなかったかもしれない。でもそこでいがみ合っていたら、孤立してしまう。私はOLもやったし、フリーもやったし、契約社員で編集もやってたからわかるけど、孤立していてもまったく問題ない仕事とそうじゃない仕事があって、OLという働き方は後者なんです。個人の裁量があれば、好きな時間にご飯を食べて、やらないといけない用事があれば外で打ち合わせも資料探しもできるし、そんなに集団行動を重要視する必要はないかもしれません。でも、そうでない仕事では、ある程度、みんなでルールを見つけて、楽しくやっていくこともありだなと思っていました。しかも、そのころは長くても三年契約だったので、その三年を気分よくまっとうしようという気持ちもあったんで。『架空OL日記』は、派遣ではなかったですけど(派遣の人もちょろっと出てましたけど)そういう環境の中でのゆるい連帯の塩梅がとてもよかったです。 清田 そうそう、連帯があって、絶妙な距離感で仲良しなんですよね。いがみ合いも陰湿な陰口もないし、男絡みで仲が壊れることもない。これにはかなり意図的なものを感じました。Lifeのトークイベントでも話しましたが、個人的に最近のドラマや映画には「女子の連帯(=シスターフッド)」を優しく描く作品が増えていると感じていて、例えば朝ドラの『べっぴんさん』や『ひよっ子』(NHK)、坂元裕二脚本の『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)や『カルテット』(TBS系)、大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)など、いろいろ挙げられます。そういう作品が増えていて、『架空OL日記』もその流れの中にあると思います。 西森 男性が女性の物語を書くとき、「女性にはふわふわ楽しい会話をしていてほしい」という方向性にいく場合がありますよね。でも『架空OL日記』は、ふわふわした女性らしさというか、「こうであってほしい女性像」を描いているのとも違うんですよね。なんでもない会話を見て「萌え」を感じさせるとか、そういう消費される女子を描いているとも思えない。もしそうだったら、男性には人気だけど、女性にはさほど受けないというコンテンツになったと思います。 逆に、ギスギスしていがみ合って仲が悪くなるものを消費するパターンもある。私がもしOLモノを書けって言われても、ちょっと前だったら、やっぱりセオリーとしてそういう展開をどうしても入れてしまうんじゃないかって気もしてしまいます。でも『架空OL日記』はどっちでもなかった。やたら女性を貶めるか崇めるかになりそうなところを、そういう視点はまったく抜いて、それで面白い作品にしているのが本当にすごいですね。 清田 しかもすごいと思ったのは、ガールズトーク中に「顔を近づけてしゃべってくる上司の口臭がクサい」という話題になったとき、「うんこの臭いがするからウンハラ(ウンコハラスメント)だよ」「チカハラ(顔が近いハラスメント)、クサハラ(クサいハラスメント)、ウンハラ、日本の3大ハラスメントだね」とゲラゲラ笑いあっていたシーン。これを男性であるバカリズムが書いたのは本当に画期的だと思いました。というのも、男って「女同士は下世話な会話をしている」と思いつつも、そこから「自分たちが女性からジャッジされている」という想像を巧妙に排除してると思うんですよ。例えば「女性は俺のことをクサいと言ってるかもしれない」って、考えることすら恐怖ですもん。だから普通ならそういう想像は排除し、「女同士で陰口を叩きあってる」というイメージに逃げ込むと思うんですが、そうせず、バカリズムが「男の口からうんこの臭いがした」と盛り上がる女子たちの姿を正面から描いたのは本当にすごいことだと思う。 西森 それも、女性を「こうであってほしい」という目線で書いてないからですよね。それと同時に、ちゃんとOLの生活にリアリティがあるんですよ。9話で描かれた「早帰りの日」のエピソードは、さっさと店舗を閉めて帰り支度をする男性上司たちに、「全然終わらないんですけど」と女性行員が言っても無視されて、心中で悪口言いながら黙々と作業をする。上司たちは、下の人の作業量なんか見ていないんですよね。「お達しを出せば皆早く帰れていいだろ」くらいの考えでやっている。 別にあの上司たちはそこまで悪い人ではないのかもしれないけど、権力を持っているからこそ無自覚で鈍感になるという部分も描かれていたと思う。バカリズムさんに観察眼があるからこそ、いろんなものが矛盾なく入っているんでしょうね。 清田 昼食後の女子トイレで歯磨きをするシーンも興味深かったです。5人がみんな歯を磨きながらしゃべってるから、何言ってるのかさっぱりわからない。なのに、不思議と会話が成り立ってるんですよ。あのシーンから「女同士の会話は適当で意味がない」というメッセージを受け取ることもできるかもしれませんが、男である自分にとっては、むしろ“女性特有の高度なコミュニケーション”に見えました。あれっておそらく、相手の言葉は聞き取れないけど、各々が勝手に意味を読み取りあって会話してるわけですよね。これは男にはできない芸当です。男の人って、会話にテーマ(何について話してるか)とゴール(どこに向かって話してるか)がないと不安になってしまう傾向があると思います。だから、仮に男だったら「えっ、今なんつった?」「これってなんの話?」と不安になってしまうはず。 西森 『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系/以下『すべらない話』)みたいですね。話の骨組みがしっかりしてて、枝葉を茂らせてちゃんとオチをつけて、っていう。 清田 そうそう。『すべらない話』が男性的な会話スタイルの極北だとしたら、あの歯磨きは対極にあると思います。 西森 でも、あれは参加している人も何を話してるか本当はわかってないんだけど、わざわざ「ちょっと待って!」って止めるよりも、雰囲気のまま会話を続けていいや、っていう感じかもしれない。 清田 深読みしすぎですかね(笑)。でも、適当に受け流していいところと、ちゃんと意味を共有すべきところを的確に判断しながらコミュニケーションを進めていくのって、かなり高度なオペレーションですよね。ガールズトークの文化がある女性はそのあたりの技術水準が高い。ここには圧倒的な男女のレベル差があると感じます。 改ページ 西森 『架空OL日記』で描かれるコミュニケーションでいうと、誰かに対して「あれ?」って思うことがあった場合に、当人がいなくなってから残された2人がちょっとだけツッコむのもよかった。ともすれば、いやらしいコミュニケーションに見えがちだけど、軽くツッコんで済ませることで、本人たちにストレスがたまらない。 清田 「女子はそこにいない人の悪口を言う」っていうのも一種のテンプレですが、そこを簡単に乗り越えてくる。 西森 女性に対する幻想が本当にないんですよね。 清田 やっぱり、あれだけミソジニーが強そうなバカリズムが、なぜこのような作品を書けたのか、つくづく不思議です。 西森 ドラマが始まった当初は「最後の最後でどんでん返しが来て、ミソジニー爆発で嫌な気分にさせられるんじゃないか」と危惧している人はツイッターでも見かけました。でも最後まで全然そんなことはなかった。バカリズムさんは相当な観察力を持っている人だから、それがコント「女子」みたいに悪い方向に出るときと、全然別の方向に働くときがあるのかも。とはいえ、この前、その女子力をバカにしたような以前のネタを見たんですよ。そしたら、バカリズムさんがすごく誇張した感じで、言葉遣いの面でも過剰に女子を演じていて。もちろん、ネタだからそうしないといけない部分もあると思うんですけどね。それが『架空OL日記』になると、ステレオタイプな女子を演じずに、バカリズムさんそのままでやっていて、ドラマとコントでは違うかもだけど、やっぱり相当な変化があるなと思いました。 清田 観察の結果、というのは大きいかもしれませんね。バカリズムはかつてアイドリング!!!と一緒に番組をやっていたし、それこそバラエティ番組なんかで無数の女性タレントと接してきているはず。そういう中で、ドラマで描いたような女性たちのリアルな生態を観察してきたのではないか……。ミソジニーって「女嫌い」と訳されますが、女性に過度な幻想を抱くのもミソジニーの一種ですよね。この社会で育った男には多かれ少なかれミソジニーがビルトインされていると思いますが、それを洗い落とすためには、女の人たちを一人の人間として直視する経験が必須だと思う。そういう観察の結果、男性が書いたとは思えない手つきの作品が生まれたのかもしれません。 西森 どの経験によるものかはわからないですけど、女性を一人の人間と見れないような杜撰な観察眼でできるネタなんて、今のお笑いのネタとしては弱いでしょうしね。 ■「ウッチャン、『逃げ恥』、『バイプレイヤーズ』…ポリティカル・コレクトネスの中で生まれつつある新しいエンタメ 西森路代×清田隆之(桃山商事)」に続く (構成/斎藤岬)

自前の学生服を着た男性客と風俗嬢の百合プレイもアリなイメクラ店

 人によって、さまざまな性癖やフェチがあります。中には特殊すぎて友人はおろか、パートナーにさえ打ち明けられていないっていう人もいる、と聞きますよね。いろんな男性を相手にしている風俗嬢も「本当にいろんな性癖がある」と話していました。  これまでにイメクラ店で働くさくらさん(21歳/仮名)に「おしっこプレイ」や「運動会プレイ」といった、さまざまなプレイについて話を聞いてきましたが、その彼女から先日、「この間、また面白いお客さんが来た」とLINEが来ました。 ▼ペットボトルに入れて持ち帰ったり、顔面騎乗でそのままグビグビ飲んだり! 風俗嬢がしている「おしっこプレイ」 ▼イメクラ風俗嬢も困惑、定番の痴漢プレイで言葉責め、運動会のシチュエーションも!? オソロの制服で百合プレイ?  さくらさんが勤めているのは、デリヘル式の学園系のイメクラ。店にはセーラー服にブレザーとさまざまな学生服が用意されていて、客が自由にコスチュームを選べるそうです。さくらさんによれば、「ハイソックス」「ニーソックス」「ルーズソックス」と靴下のバリエーションも豊富で、こだわって靴下を選ぶ客もいるのだとか。  制服であればいいや、的な感じで適当に選ぶ客がほとんどだそうですが、中にはリボンの色までこだわって選ぶ客もいるそう。“レズ風”プレイをご所望したお客さんもコスチュームにこだわる派だったといいます。 「トップスが白地のセーラー服に、紺のタイ、白のハイソックスの指定だったと思います。それを持って指定されたホテルに向かったんですが、部屋に入るなりビックリしました。指定された制服とそっくりの制服を来たお客さんがいたんです。店にそんなオプションないので、完全に自前です。でもウイッグを被ったり、メイクをしているわけじゃないから、見たままではただのおじさんが制服を着ているだけ。コントでセーラー服を着ていたキングオブコメディの今野浩喜さんのイメージに近いです」  今野風の客に内心ビックリしながら、さくらさんも指定された制服にお着替え。すると、2人は同じ制服を着た同級生のように。さくらさんが「どうしようかな」と困惑している中、その客は「一緒に寝っ転がろう」とベッドに向かったそうです。 「同じような制服を着た客と寝っ転がって、他愛もない雑談をしたのですが、『なんで制服を着ているの』って聞ける雰囲気ではなかったんですよね。どこかもやもやしていると、その客が『キスしてください』って言ってきて。寝っ転がりながらキスして、身体を触ると女の子みたいな声で喘ぎだして。その時から『もしかしてこれは百合的なものを楽しんでいるのかな』と思いました。だから、私がその子の“攻め”になって、身体を弄ってあげました。『先輩やめて』って言っていたから、私はどうやら先輩役だったみたい。スカートの中で手コキをしてあげて、それでイっていました」  客が射精して「とりあえず、どうにかなった」と安堵したさくらさん。一方の客は、制服を脱いだ途端、饒舌に喋るようになったそうです。『もしかすると、おしとやかな後輩を演じていたのかもしれない』とさくらさんは感じたそう。彼女は可愛いというよりは、クール系の見た目。その客的には、クールな先輩×シャイな後輩っていう妄想だったんでしょうか。  本当に性癖やフェチはさまざまだな、とさくらさんは改めて感じたそう。それを相手にしている風俗嬢もすごいなぁと感心してしまいます。