20年たっても「後継馬なし」 “マイルの怪物”タイキシャトルが残した壮絶記録と、その可能性

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JRA公式ホームページ
 今週末に中央競馬で開催されるマイルチャンピオンシップ(G1)。中央G1の中でも特に波乱が多い印象のある、京都競馬場のマイル(1600m)競走だ。  過去5年で1番人気を背負って勝利した馬はなし。過去10年で見ても3度(ダイワメジャーの2連覇)と、人気どおりにはなかなか収まってくれない同レース。  ダイワメジャー以外にも、デュランダルが2003,04年と連覇しているように、マイル戦を何より得意として強さを発揮する馬がいないわけではない。ただ、近年のスピード主体の日本競馬の構造上、マイルという“速さ”を競う部類のレースで圧倒的な強さを保持するのはなかなか難しい。上記の2頭も、絶対的な信頼を置かれたわけではないのだ。  1984年のグレード制導入に合わせて新設以降、絶対的ともいえる信頼を置かれた馬は、たった2頭しかいない。1頭は、日本がスピード競馬に突入する前の1980年代を代表する「マイルの皇帝」ニホンピロウイナー。そして、90年代に現れたマイルチャンピオンであり、いまだ「史上最強のマイラー」としての呼び声が高い外国産馬、タイキシャトルである。  栗毛というよりは“金色”の馬体とタテ髪を身にまとったタイキシャトルは、外国産馬らしく筋肉隆々で、いかにも短距離向きな体格だった。デビュー前は3回もゲート試験に落ち、デビューは97年、3歳の4月と最後のほうだったが、デビューすると芝とダートを3戦ずつして6戦5勝2着1回。大差こそつけないが、危なげないレース振りを続けて、初のG1であるマイルチャンピオンシップに挑んだ。  当日は2番人気だったものの、レースでは中団前目から逃げるキョウエイマーチをあっさりと捕らえ、2馬身半差の完勝。あまりにもあっさりとG1馬の地位についてしまった。このレースを見た誰もが「マイルは引退までタイキシャトル」と思っただろう。完全にエンジンが違う走りであった。その後、当時年末に開催されていたスプリンターズS(G1)も楽々圧勝。その年のJRA賞最優秀短距離馬に選出された。  海外遠征も視野に入れた明けて4歳になってからもその強さに変わりはなく、前哨戦をレコード勝ちした後、超不良馬場での開催となったマイルG1・安田記念も外から力強く抜け出して完勝。実況はゴールの瞬間、「夢は世界へ飛び立つか」と叫んでいる。競馬ファンの誰もが、この馬なら海外でも通用すると確信していた。  陣営は海外遠征を決断。選ばれたレースは、フランスの古馬マイルG1の最高峰であるジャック・ル・マロワ賞。欧州の強豪の中でも圧倒的1番人気に推されたタイキシャトルは、並み入るライバルをクビ差抑え込んで勝利。騎乗した岡部幸雄は涙し、前週のシーキングザパールに続く2週連続での日本馬のフランスG1制覇を達成したことも合わせて、日本競馬史上初めて、世界を驚かせた立役者となる。  帰国後のマイルチャンピオンシップでは、他馬が白熱の「2着争い」をする中で、5馬身というマイル戦らしからぬとんでもない着差で圧勝。まさに、開いた口が塞がらない強さだった。  最後のレースとなったスプリンターズSは、明らかな調整不足で3着に敗れたものの、同年の鬼神のごとき活躍が評価され、短距離馬としては史上初のJRA年度代表馬に輝き、日本馬としては史上初のフランスエルメス賞の最優秀古馬にも選出。さらに、1999年には史上25頭目となる顕彰馬に選出されて「殿堂入り」を果たすなど、日本の競馬界にとてつもなく大きな功績を残した。  とにかく、これだけの成績を残しても「もっともっとすごい記録を作れる」と思わずにはいられない、底知れぬ可能性を感じさせる馬だった。血統的にはアメリカのダートでも活躍が可能だったのではないか……。マイル以上の距離でも十分に勝負になったのではないか……。  タイキシャトルを超えるマイラーは、20年近く経ってもいまだに出ていない。その評価は上がる一方である。今年のマイルチャンピオンシップ、新たなスター誕生となるのか。

20年たっても「後継馬なし」 “マイルの怪物”タイキシャトルが残した壮絶記録と、その可能性

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 今週末に中央競馬で開催されるマイルチャンピオンシップ(G1)。中央G1の中でも特に波乱が多い印象のある、京都競馬場のマイル(1600m)競走だ。  過去5年で1番人気を背負って勝利した馬はなし。過去10年で見ても3度(ダイワメジャーの2連覇)と、人気どおりにはなかなか収まってくれない同レース。  ダイワメジャー以外にも、デュランダルが2003,04年と連覇しているように、マイル戦を何より得意として強さを発揮する馬がいないわけではない。ただ、近年のスピード主体の日本競馬の構造上、マイルという“速さ”を競う部類のレースで圧倒的な強さを保持するのはなかなか難しい。上記の2頭も、絶対的な信頼を置かれたわけではないのだ。  1984年のグレード制導入に合わせて新設以降、絶対的ともいえる信頼を置かれた馬は、たった2頭しかいない。1頭は、日本がスピード競馬に突入する前の1980年代を代表する「マイルの皇帝」ニホンピロウイナー。そして、90年代に現れたマイルチャンピオンであり、いまだ「史上最強のマイラー」としての呼び声が高い外国産馬、タイキシャトルである。  栗毛というよりは“金色”の馬体とタテ髪を身にまとったタイキシャトルは、外国産馬らしく筋肉隆々で、いかにも短距離向きな体格だった。デビュー前は3回もゲート試験に落ち、デビューは97年、3歳の4月と最後のほうだったが、デビューすると芝とダートを3戦ずつして6戦5勝2着1回。大差こそつけないが、危なげないレース振りを続けて、初のG1であるマイルチャンピオンシップに挑んだ。  当日は2番人気だったものの、レースでは中団前目から逃げるキョウエイマーチをあっさりと捕らえ、2馬身半差の完勝。あまりにもあっさりとG1馬の地位についてしまった。このレースを見た誰もが「マイルは引退までタイキシャトル」と思っただろう。完全にエンジンが違う走りであった。その後、当時年末に開催されていたスプリンターズS(G1)も楽々圧勝。その年のJRA賞最優秀短距離馬に選出された。  海外遠征も視野に入れた明けて4歳になってからもその強さに変わりはなく、前哨戦をレコード勝ちした後、超不良馬場での開催となったマイルG1・安田記念も外から力強く抜け出して完勝。実況はゴールの瞬間、「夢は世界へ飛び立つか」と叫んでいる。競馬ファンの誰もが、この馬なら海外でも通用すると確信していた。  陣営は海外遠征を決断。選ばれたレースは、フランスの古馬マイルG1の最高峰であるジャック・ル・マロワ賞。欧州の強豪の中でも圧倒的1番人気に推されたタイキシャトルは、並み入るライバルをクビ差抑え込んで勝利。騎乗した岡部幸雄は涙し、前週のシーキングザパールに続く2週連続での日本馬のフランスG1制覇を達成したことも合わせて、日本競馬史上初めて、世界を驚かせた立役者となる。  帰国後のマイルチャンピオンシップでは、他馬が白熱の「2着争い」をする中で、5馬身というマイル戦らしからぬとんでもない着差で圧勝。まさに、開いた口が塞がらない強さだった。  最後のレースとなったスプリンターズSは、明らかな調整不足で3着に敗れたものの、同年の鬼神のごとき活躍が評価され、短距離馬としては史上初のJRA年度代表馬に輝き、日本馬としては史上初のフランスエルメス賞の最優秀古馬にも選出。さらに、1999年には史上25頭目となる顕彰馬に選出されて「殿堂入り」を果たすなど、日本の競馬界にとてつもなく大きな功績を残した。  とにかく、これだけの成績を残しても「もっともっとすごい記録を作れる」と思わずにはいられない、底知れぬ可能性を感じさせる馬だった。血統的にはアメリカのダートでも活躍が可能だったのではないか……。マイル以上の距離でも十分に勝負になったのではないか……。  タイキシャトルを超えるマイラーは、20年近く経ってもいまだに出ていない。その評価は上がる一方である。今年のマイルチャンピオンシップ、新たなスター誕生となるのか。

AV王・加藤鷹もブッ飛ぶ“一発2,500万円”で年間62億5,000万稼ぐ「オトコ」とは

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種付1回2,500万円のディープインパクト
 人間界にはAV男優という、男の野望をそのまま形にした夢のような職業があるが、その待遇は決して恵まれたものではない。過酷な条件と制約の中でその“作業”は行われ、しかも生涯稼ぎ続けることは不可能といえるからだ。そしてその報酬も、女性側と比較して雲泥の差といえる。  しかし世の中には、誰もがうらやむリッチな「オス」がいることをご存じだろうか?  それが、競馬における種牡馬だ。種牡馬は書いて文字の通り、繁殖牝馬に種付けをするための馬で、一流の血統、一流の成績を残した「男の中の男」だけがなれる貴重な存在である。  年間7000頭近いサラブレッドが生産され、その中からデビューしてG1を勝てるのはほんのわずかであり、さらに種牡馬になれるのはさらに一部なのだから、極めて厳しい世界といえるだろう。  現在、日本ではキングカメハメハやオルフェーヴルといった歴代の名馬を筆頭に、海外の良血馬など160頭以上の種牡馬が管理されている。その中でダントツの種付け料が設定されているのが、「一発2,500万円」のディープインパクトだ。  種付け料とは、その種牡馬が繁殖牝馬に交尾をするための費用。牧場は好みの種牡馬を選び、種付け料を払って自前の繁殖牝馬に種付けを依頼するのだ。  しかし、これは牧場にとって大きなギャンブル。種付けを終えても、無事に受精するかどうか、健康な子どもが生まれるかどうか、牡馬(男馬)が生まれるかどうかで、牧場によっては死活問題になるからだ。  ディープインパクトの産駒は、牡馬なら1億円から3億円で売れる場合があるが、牝馬は3,000万円から5,000万円程度におさまる場合も多く、商品価値の差は歴然。牧場側としては、牡馬が誕生するよう神頼みをするほどだ。  ディープインパクトは、無敗でクラシック三冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)を制するなど国内で13戦12勝の実績を誇り、日本最強馬の呼び声も高い。引退レースの有馬記念を優勝した引退直後の種付け料は1,200万円に設定されていた。その後産駒がG1レースを勝ちまくり、種牡馬としての価値が急上昇。2015年の種付け料は過去最高となる2,500万円になったのだ。  同年の種付け頭数は250頭なので、ディープインパクトが種付けで稼いだ総額はなんと62億5,000万円。今年も代表産駒のミッキークイーンがオークスと秋華賞を優勝するなど絶好調と、この勢いはまだまだ収まりそうもない。  日本で1,000万円を超える種付け料はディープインパクトのみだが、海外に目を向ければ、1,000万円以上は当たり前。代表的なのは、イギリスで生産された14戦14勝の無敗馬・フランケルの12万5,000ポンド(約2,347万円)。過去には、アメリカのストームキャットに50万ドル(当時のレートで日本円にして約6,000万円)という破格の種付け料が設定された例もあるのだから驚きだ。  まさに、人間とは「一発」の重みも価値も違う競馬の世界。競馬の裏側にはこんな事情があることを知ると、さらに面白くなるだろう。

AV王・加藤鷹もブッ飛ぶ“一発2,500万円”で年間62億5,000万稼ぐ「オトコ」とは

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種付1回2,500万円のディープインパクト
 人間界にはAV男優という、男の野望をそのまま形にした夢のような職業があるが、その待遇は決して恵まれたものではない。過酷な条件と制約の中でその“作業”は行われ、しかも生涯稼ぎ続けることは不可能といえるからだ。そしてその報酬も、女性側と比較して雲泥の差といえる。  しかし世の中には、誰もがうらやむリッチな「オス」がいることをご存じだろうか?  それが、競馬における種牡馬だ。種牡馬は書いて文字の通り、繁殖牝馬に種付けをするための馬で、一流の血統、一流の成績を残した「男の中の男」だけがなれる貴重な存在である。  年間7000頭近いサラブレッドが生産され、その中からデビューしてG1を勝てるのはほんのわずかであり、さらに種牡馬になれるのはさらに一部なのだから、極めて厳しい世界といえるだろう。  現在、日本ではキングカメハメハやオルフェーヴルといった歴代の名馬を筆頭に、海外の良血馬など160頭以上の種牡馬が管理されている。その中でダントツの種付け料が設定されているのが、「一発2,500万円」のディープインパクトだ。  種付け料とは、その種牡馬が繁殖牝馬に交尾をするための費用。牧場は好みの種牡馬を選び、種付け料を払って自前の繁殖牝馬に種付けを依頼するのだ。  しかし、これは牧場にとって大きなギャンブル。種付けを終えても、無事に受精するかどうか、健康な子どもが生まれるかどうか、牡馬(男馬)が生まれるかどうかで、牧場によっては死活問題になるからだ。  ディープインパクトの産駒は、牡馬なら1億円から3億円で売れる場合があるが、牝馬は3,000万円から5,000万円程度におさまる場合も多く、商品価値の差は歴然。牧場側としては、牡馬が誕生するよう神頼みをするほどだ。  ディープインパクトは、無敗でクラシック三冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)を制するなど国内で13戦12勝の実績を誇り、日本最強馬の呼び声も高い。引退レースの有馬記念を優勝した引退直後の種付け料は1,200万円に設定されていた。その後産駒がG1レースを勝ちまくり、種牡馬としての価値が急上昇。2015年の種付け料は過去最高となる2,500万円になったのだ。  同年の種付け頭数は250頭なので、ディープインパクトが種付けで稼いだ総額はなんと62億5,000万円。今年も代表産駒のミッキークイーンがオークスと秋華賞を優勝するなど絶好調と、この勢いはまだまだ収まりそうもない。  日本で1,000万円を超える種付け料はディープインパクトのみだが、海外に目を向ければ、1,000万円以上は当たり前。代表的なのは、イギリスで生産された14戦14勝の無敗馬・フランケルの12万5,000ポンド(約2,347万円)。過去には、アメリカのストームキャットに50万ドル(当時のレートで日本円にして約6,000万円)という破格の種付け料が設定された例もあるのだから驚きだ。  まさに、人間とは「一発」の重みも価値も違う競馬の世界。競馬の裏側にはこんな事情があることを知ると、さらに面白くなるだろう。

至高のゼイタク? 馬主もゲッソリ? 3億円越え「超高額競走馬たち」の成績が悲惨すぎて笑えない……

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競馬(有馬記念)
 11月8日、京都競馬場は、この日デビューする2頭のサラブレッドに注目が集まっていた。「5億円対決」といわれたこのレースは、2013年の当歳セレクトセールで2億4,150万円で落札されたサトノダイヤモンドと、同じく13年のセレクトセールで2億5,200万円で落札されたロイカバードが対決することになったからだ。  結果は「安い方」のサトノダイヤモンドが圧勝、武豊騎手が騎乗したロイカバードは2着に完敗となった。ちなみに3着馬ダノンアローダも同セールにて4,410万円で落札された馬であり、上位3頭の総落札額は5億3760万円という、なんとも豪華な一戦となったのだ。  どんな世界でも「富豪」の金銭感覚はケタ外れだ。都心の一等地や高級マンションが買える大金を、怪我や病気のリスクがあるサラブレッドにつぎ込むことなど、庶民からすれば想像の及ばないレベルの話だろう。  ただ、高額馬のすべてが期待通りの成績を残しているかといわれれば、実態は大きく異なっているのが現実である。日本を代表する競走馬のセリ「セレクトセール」の現状を見れば、その“現実”がよく理解できるだろう。 「セレクトセール」は、国内外の富裕層が毎年数億円の「爆買い」をしていく日本最大のサラブレッドセール。15年も15頭のミリオンホース(落札額1億円以上・税抜)が誕生したが、過去の実績を振り返った際、とんでもないことに気付く。  04年から現3歳馬世代の13年までの10年間において、1億円以上で落札された馬は合計85頭。2億円以上は14頭、3億円以上3頭、4億円以上1頭、最高額はなんと6億円だ。そして、この中から3億円以上で落札された5頭の成績を見ると……。 ■6億円(ディナシー) 06年セレクトセールでグローブエクワインマネージメント(有) が落札 父キングカメハメハ 母トゥザヴィクトリー →未出走で引退・獲得賞金0円 ■4億9,000万円(ザサンデーフサイチ) 04年セレクトセールで関口房朗氏が落札 父ダンスインザダーク 母エアグルーヴ →41戦3勝で引退・獲得賞金7,196万円 ■3億6,000万円(ラストグルーヴ) 11年セレクトセールでグローブエクワインマネージメント(有) が落札 父ディープインパクト 母エアグルーヴ →1戦1勝で引退・獲得賞金600万円 ■3億円(ブルーアヴェニューの2006) 06年セレクトセールでダーレー・ジャパン(株) が落札 父フレンチデピュティ 母ブルーアヴェニュー →海外1戦0勝で引退・獲得賞金ほぼ0円? ■3億円(アドマイヤハーレ) 07年セレクトセールで近藤利一氏が落札 父クロフネ 母マイケイティーズ →2戦1勝で引退・獲得賞金690万円  以上のようにすべての馬が競走馬として成功せず、1位の6億円馬に至っては、デビューすらできずに引退となっているのだ。  かの有名なディープインパクトは7000万円で落札、海外も含め最高獲得賞金額を記録するテイエムオペラオーは1000万円で落札されていることを考えれば、高額馬が走らない要因は馬を見る人間の眼、つまり選ぶ側に相馬眼がないのが主な原因のようだ。  海外に目を向ければ、史上初の日米ダービーオーナーとして歴史に名を刻み、以前は『ジャンクスポーツ』(フジテレビ系)にも出演していた関口房朗氏が、約8億8000万円という超高額馬を落札。ミスターセキグチの名前でアメリカデビューを果たしたものの、怪我もあって4戦2勝で引退、その後種牡馬として1億円で引き取られたと聞く。維持管理費を含めれば7億円を超える赤字だったことはいうまでもない。  その関口氏は、その後馬主として破産し競走馬を売却、表舞台から姿を消してしまった。さらに今年、美容脱毛サロンでお馴染みのミュゼが経営破綻し、セレクトセールの常連でもあった同社代表の高橋仁氏は、所有馬を売却する事態に発展している。 「5億円対決」に沸いた競馬界。その裏で大成せず引退していく競走馬達。多くの馬主が夢を見て高額馬を落札しているようだが、いつ第二第三の破綻馬主が出てもおかしくない。

拭いきれない“小物臭”! 現役最強馬・ラブリーデイが、人気も知名度もイマイチな理由……

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JRA公式サイト
 11月に入り、中央競馬もいよいよクライマックス。第3週からは今年最後の中央競馬開催まで「7週連続G1競走開催」となり、競馬ファンには忙しい週末が続くことになりそうだ。  また翌年1月には、前年最も活躍した馬に送られる「JRA賞 年度代表馬」が表彰され、その行方も例年ファンに大きな注目を集める事項である。現状の年度代表馬候補としては、皐月賞・日本ダービーの2冠を達成した3歳馬ドゥラメンテ、夏の宝塚記念、そして1日に天皇賞・秋を制し、目下4連勝中のラブリーデイ。そして、今年の天皇賞・春に勝ち、秋はジャパンカップ、有馬記念に出走を予定しているゴールドシップあたりが有力といえそうだ。  ただ、ドゥラメンテは2冠達成後の翌月に骨折が判明して年内は未出走が確実、ゴールドシップはジャパンカップ、有馬記念のいずれかを勝てば可能性があるという状況で、その気性や6歳という馬齢を考えても、たやすく達成できるとは思えない。現状、すでにG1を2勝している5歳馬のラブリーデイが、最も年度代表馬に近い馬といえるのだが……。  このラブリーデイ、強いことは間違いないのだが、ここ数年のトップホースたちと比較するといかんせん“地味”なのである。  ラブリーデイは、父が今年産駒がG1を5勝し、種牡馬賞金獲得ランキングでも現在2位のキングカメハメハ。母方には日本史上最高の種馬であるサンデーサイレンスや、同馬と覇権を争ったトニービンの血が流れており、血筋は決して悪くない。調教師はあのオルフェーヴルを管理した池江泰寿師で、馬主はディープインパクトやクロフネなど、歴代の名馬を数多く所有してきた金子真人氏だ。すべてにおいて「ビッグネーム」が名を連ねるラブリーデイは、一見地味ではないのだが……。 「まず、2歳でデビューしてから昨年の4歳終了までの2年半、この馬のパフォーマンスは決して高かったとはいえないものでした。日本ダービーで7着だったので、当時から素質馬であることは間違いないのですが、2ケタ着順を連発したこともありますし、キズナやオルフェーヴルなど、強さと人気を備えた役者に完敗しているという事実もある。さらに、ラブリーデイは“中距離馬”。天皇賞・秋や宝塚記念のような2000m前後のレースでは成績が安定しているものの、天皇賞・春(京都3200m)はもとより、G2である阪神大賞典(阪神3000m)など、長距離戦では実にあっさりと負けるんです。覚醒した今ならスタミナ戦もこなすかもしれませんが、どうしても主役に相応しい“圧倒的”な強さが感じられない。勝ち方も前目から抜け出して粘り込むという、特にハデさのないレースぶりですし……」(競馬記者)  正攻法でキッチリ勝つことができるのだから、強いことには違いない。ただ、どうしても“玄人(くろうと)”色が強いラブリーデイ。大暴れしながら他馬をなぎ倒したオルフェーヴル、最終的に世界ランキング1位になるほどのレース振りを見せたジャスタウェイなど、ここ数年活躍した競馬界の主役たちと比較するのは、少しかわいそうかもしれないが……。 「G1を史上最多タイの7勝、2000年に中央競馬史上唯一の『年間無敗』を記録し、“世紀末覇王”と呼ばれたテイエムオペラオーとかぶる部分があります。オペラオーの強さは最近になって再認識されつつありますが、レース振りは接戦をハナ、クビ差で確実にモノにするというもの。最強馬としては地味で、人気もイマイチでした。1歳上にスペシャルウィークやグラスワンダー、エルコンドルパサーなどの“史上最強”と呼ばれるド派手な世代馬がいたせいもあるでしょう。ラブリーデイもまた、ここ2年で世界的にも大躍進した日本競馬の主役たちの後ということで、どうしても見劣りしてしまうんです。ワールドワイドな可能性はあまり感じませんし」(同) 「今年の日本競馬はレベルが低い」というのは、世界的な情報として流れているそう。近年日本馬が上位を独占して、有力外国馬の出走が減少しているジャパンカップにも、今年はチャンスとばかりに世界の強豪が集まるという話だ。現状、その“総大将”であるラブリーデイにかかる期待は大きいが、ファンとしては「ニューヒーロー」の誕生を待っている部分もあるのかも……。

番組司会やイベント……“落ち目”AKB48が競馬界とズブズブ関係を築く「カネと愛欲」の裏事情

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「Hallooween Night You, Be Cool!」/KING RECORDS
 以前ほど露出が少なくなったとはいえ、今も芸能界に大きな影響力を持つAKB48。アイドルの彼女たちが、競馬番組や競馬のイベントにやたらと参加していることは、よくよく考えると不思議な話だ。  競馬場でのライブ、握手会、競馬番組でのアシスタント、2億5000万円馬の命名、AKB48ドリーム馬券、ガチ馬予想大会、JRAのCM出演……。  さらに篠田麻里子、芹那、大島麻衣、小嶋陽菜、白石麻衣、宮澤佐江といったAKBグループの新旧メンバーがフジテレビの競馬番組を持つまでに勢力を拡大し、その勢いは止まることを知らない。  しかしこの背景にはファンも知らない大人の事情があるようだ。  デビュー当時、長い間まったく売れず存続の危機にあったAKB48。そこに資金を提供したといわれているのが、AKB48の総本山といえる管理会社、AKS設立に参加した窪田康志の実父、窪田芳郎氏。息子であるAKSの窪田康志氏の要請に応じて、20億円とも30億円ともいわれる資金を提供した。  そして解散寸前にあったAKB48はこの資金を元に成功をおさめ、一躍日本を代表するトップアイドルへと駆け上ったのである。  この窪田康志氏は、競馬の一口馬主法人「大樹レーシング」の代表を務めていたが、不正経理などが社会問題になり引責辞任となったことがある。また個人馬主として中山馬主協会に所属しており、毎年有馬記念を前に行われる中山馬主協会主催のレセプションパーティーは、AKBグループのお披露目会場とも呼ばれ、過去にはAKB48のミニライブが行われたこともある。これも窪田氏による後押しがあったことは間違いないだろう。  そもそもAKBの設立と運営には、大手広告代理店の電通が大きく関わっているが、JRA日本中央競馬会の専属広告代理店も電通である。その結果、東京競馬場ではAKB48の握手会や河西智美のソロデビューライブ、中山競馬場では乃木坂46のライブが行われているのだ。  未成年者も多く所属するAKBにおいて、20歳以上しか馬券が購入できない公営ギャンブルの競馬イベントやテレビ番組に多く参加することに違和感を覚える人も多かろうが、所属会社のAKSの窪田氏と電通が絡んでいるとなれば、納得できる話だろう。  中でも、AKBとして初めて競馬番組司会に登用された篠田麻里子は、馬主でもあり当時AKSの中心人物でもあった窪田康志の鶴の一声で起用されたとの話。ご存じの方も多いだろうが、この窪田氏と篠田は、「週刊文春」(文藝春秋)によって同じマンションに住み愛人関係にあると書かれたこともある間柄。その真偽は不明だが、篠田麻里子が馬主である窪田氏の影響で競馬番組に起用されることは自然な流れのように感じる。  さらに同じく窪田氏と愛人関係にあると噂になった河西智美や小嶋陽菜もまた、競馬番組やイベントに多く参加していることからも、競馬番組に出演しているAKBメンバーは窪田氏のお気に入りだというもっぱらの噂だ。  今後新たなメンバーが競馬番組に出演するようになれば、ファンとしては露出が増えてうれしいだろうが、反面、それは窪田氏と深い関係にある人物だと思えてしまうため、ファンにとっては複雑な心境だろう。

「落馬多い」「勝負弱い」「私生活ユルすぎ」落馬負傷の福永祐一騎手“本当の評判”とは?

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福永祐一公式サイト
 10月31日、京都競馬場で行われたスワンステークスで落馬した福永祐一騎手。「右肩鎖関節脱臼、右鎖骨剥離骨折、右肩の靱帯断裂、右胸骨骨折」という全治4カ月の重傷を負い、現在まで独走状態だった2年ぶりのリーディングジョッキーも、厳しい状況となってしまった。  父は元祖天才ジョッキーと呼ばれた福永洋一氏。落馬負傷で引退を余儀なくされたが、父の背中を見て育った福永祐一は自然と騎手を目指すようになったという。デビューから順調に勝ちを伸ばし、今や競馬界のトップランナーにまで成長したのだが……。  そもそも、福永騎手は“落馬が多いジョッキー”と競馬ファンから揶揄され、大手ポータルサイトの検索で「福永祐一」と書き込むと、落馬関連の表記がズラッと並ぶほどだ。9月に引退した藤田伸二元JRA騎手は、著書の中で「強い馬に乗せてもらっているから勝っている」と騎乗技術を評価していなかったり、勝ち星の数のわりにG1などビッグレースではなかなか結果を残せないことでもよく知られる。 「2年前、エピファネイアで菊花賞を勝つまで、牡馬クラシック競走(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)は1996年のデビュー以来未勝利でした。デビュー当初のキングヘイローにはじまり、最近もワールドエースやリアルスティールなど世代きっての素質馬に乗り続ける福永としては、物足りなさすぎる数字です。特にG1ではあと一歩、ほんの少しの差で2着に甘んじる姿も目立つことから、勝負弱いともいわれていますね。武豊との最大の違いはそこでは?」(競馬記者)  大舞台での勝負強さが、10年前にトップの座をキープしていた武豊とは大きく異なるらしい。さらに、福永は私生活でもその“ユルさ”を露呈しているという。  福永が当時フジテレビアナウンサーの松尾翠との婚約を発表したのは2013年。学生時代に不倫騒ぎで相手の家庭を壊したという逸話を持つ松尾を伴侶に選んだ福永。結婚翌年の14年は、エピファネイアで菊花賞、ジャスタウェイで天皇賞・秋を勝利したものの、前年の勝利数を大幅に落とし、この15年は落馬負傷で長期休養とまさに踏んだり蹴ったり。一部では“サゲマン”ともささやかれているが……。  福永と松尾の出会いはフジテレビの競馬番組の取材で、親密になったのは若手騎手と女子アナの「合コン」といわれている。  福永は、武豊の弟である武幸四郎騎手など、関西の若手騎手とともに多くの合コンに参加していた遊び人で知られる。松尾アナと出会う前はモデルの松田樹里、交際当時タレントの若槻千夏、仲根かすみ、グラビアアイドルの森下悠里、手島優といった、多くの芸能人と浮き名を流していたことも知られている。オンナ関係の尻尾をなかなかつかませなかった武とは対照的に、福永の恋愛事情はアケスケだったようだ。 「かなりの女好きで有名でしたからね。それにイケメンで金持ちの福永騎手が来れば、女の子も集まったので、他の騎手も美味しい思いをしたようですよ。今は子供も産まれておとなしいようですが、またそのうち遊びだすんじゃないかと言われていますよ」(同)  福永騎手は結婚を機に合コンは控えているようだが、競馬に乗れない4カ月をどう過ごすのか? お金はたっぷりあるようなので、遊び人の血が騒ぎ出すのではないかと周囲は危惧している。ファンとしては、まずトップジョッキーらしくG1を勝利しまくってほしいものだが……。

「日本競馬はイージー」!? “ハンデ”あっても強すぎ「外人騎手」2人に、日本人騎手は……

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現在99勝のM.デムーロ騎手(JRA公式サイト)
 これでは、日本人ジョッキーの立場などまるでないではないか。  今年の中央競馬も残り2ヶ月となり、すでに菊花賞、天皇賞・秋などビッグレースが開催された。今後はジャパンカップ、有馬記念など、国内最高レベルのレースとともに2015年の日本競馬はクライマックスを迎えるわけだが、気になるのは「リーディングジョッキー」争いだ。  現在、リーディング1位は121勝の福永祐一(落馬負傷で年内絶望)、2位には地方・大井競馬から移籍して3年目の戸崎圭太が103勝となっており、乗鞍にも恵まれて、危なげないレース運びのできる2人がトップを走っているのだが、問題は現在3位の騎手だ。  イタリアのトップジョッキーで、今年から史上初の「JRA所属の外国人騎手」として活躍するミルコ・デムーロが、99勝で現在リーディング3位。同じくフランスで活躍するクリストフ・ルメールも、今年からJRA騎手としてのキャリアをスタートさせており、現在88勝、リーディング8位と十分な成績を残している。  もともと日本には短期免許でよく訪れていた2人。デムーロは2003年、ネオユニヴァースで皐月賞・日本ダービーの「2冠」や、2012年、天皇賞・秋をエイシンフラッシュで勝利した際の天皇・皇后両陛下への「最敬礼」などで広く知られる人気者。ルメールは海外での実績でいえばデムーロよりもはるかに上。2005年の有馬記念でハーツクライにまたがり、あのディープインパクトに初めて土をつける好騎乗を見せつけたことが有名だ。  2人とも親日家で、日本でのレースに対する気合いのノリ具合は半端ではない。デムーロにいたっては「ずっと日本で乗りたい」とも語っているほどである。これまでの活躍や実力を考えればこの成績にも特に驚きはないのだが、このままでは「やはり外国人騎手のほうが上」と、誰もが認めざるを得ない“現状”がある。 「デムーロがJRA騎手として騎乗を開始したのは、今年の3月。つまりリーディング争いで『2ヵ月』のハンディがあるんです。ルメールは2月に『調整ルームTwitter使用』事件でデビューが4月に遅れましたから、そのハンディは『3カ月』にもなる。にもかかわらず、デムーロはもう100勝に手が届く寸前で、トップの福永祐一が負傷で離脱したために、初年度からリーディングジョッキーの称号を得る可能性すら出てきました。ルメールも問題なく100勝を超えるでしょう。いい馬を多くあてがわれているのは間違いありませんが、それは上位騎手ならみな同じ。あっという間に抜き去られた日本人騎手は少し情けなく映りますね」(競馬記者)  9月に引退を発表した藤田伸二騎手が、自身の著書『騎手の一分』(講談社現代新書)で「外国人騎手の全てがうまいわけではない」という考えを示しているが、この2人は例外なのだろうか。いくつもレースを見ていると、2人と日本人騎手の差も少しずつ見えてくると記者は語る。 「ルメールは中団のポジションを確保して、日本人がなかなかやらないインコースから鋭く抜け出すレースが多い。JRA移籍後も、何度も人気薄の馬をこの“イン突き”で馬券圏内に持ってきています。レースの流れを読む力、進路どりの上手さは別格です。デムーロは、今年ドゥラメンテで2度目のクラシック2冠を達成したように大舞台での強さが印象的ですが、馬の力を最大限に引き出す『仕掛けのタイミング』が抜群にいい。後方から一気に抜き去るレースが多いのも、彼の仕掛けの上手さがあってこそだと思います。本場の欧州はポジションの取り合いが非常に激しいですから、“安全第一”で各馬が間隔を空ける日本競馬は、やりやすいでしょうね(笑)」  以前、ルメールは取材で、日本競馬に関し「(海外と比べると)イージー」という言葉も残している。この2人は今年の日本競馬界を席巻しているが、彼らですら現在の欧州競馬では思うような活躍ができないというのだから、やはり「騎手レベルが違う」と結論づけるしかないのだろうか。

「秋元康、和田アキ子は負け組」!? 北島三郎G1制覇に見る、“芸能人馬主”の現実が悲しすぎる……

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馬主はつらいよ
 演歌の大御所・北島三郎の愛馬、キタサンブラックが25日、第76回菊花賞(G1)を優勝。馬主歴47年(初出走時)のベテランがついにG1オーナーの座についた。賞金はなんと1億1200万円である。  北島氏は京都競馬場での優勝馬主インタビューで、公言していた「まつり」の菊花賞優勝バージョンを熱唱し、その模様は各局のスポーツニュースやスポーツ紙に掲載された。  北島氏は、これまで170頭以上の競走馬を所有。その総費用は8億円とも10億円ともいわれているが、やはり歌謡界の“ドン”はスケールが違う。  実際に芸能人やスポーツ選手など、多くの著名人がJRA(日本中央競馬会)の馬主となっているが、年間7000頭近いサラブレッドが生産され、2000名ほどの馬主がいる中で、年間24しかないG1レースを勝つことは並大抵のことではない。北島氏ですら、47年目にしてやっとG1を勝ったのだから、その大変さがわかるというものだ。  しかし、北島氏のように馬主になってある程度成功することは極めてまれであり、多くの著名人は馬主として結果を残せず、撤退しているのが現状だ。  例えば、芸能界の大物・和田アキ子は、本名の飯塚現子名義で馬主登録。これまで30頭以上の競走馬を所有してきた。馬名はソウルマン、ソウルマックス、スターオブブルースなど歌手にちなんだものが多い。これまでかかった費用は馬代金・預託料合わせて5億円以上と思われるが、賞金による回収はその半額以下。重賞を勝って注目されるような活躍馬は、全く現れなかった。  AKB48などのプロデューサーでお馴染みの秋元康氏も、これまで6頭を所有したが、ゴールドディスクという3勝馬以外の5頭は、すべて未勝利。さっさと見限って撤退した模様である。  中には、元メジャーリーガーの佐々木主浩氏のように、馬主歴6年で重賞勝利、7年目にヴィルシーナでG1レースヴィクトリアマイル優勝。演歌歌手の前川清所有のコイウタも同G1レースで勝利といった、強運を持ち合わせた著名人もいるが、これはまれな例。実際に浅田次郎、大橋巨泉、志村けん、陣内孝則、鳥羽一郎、萩本欽一、やしきたかじんなど多くの著名人が、馬主として挫折を味わっている。  北島氏が馬主になってG1レースを勝つのに費やした47年は、馬主としての成功が容易ではないことを表している。  ただ、芸能人ではないが、株式会社図研の社長である金子真人氏(金子真人ホールディングス含)のように、ディープインパクト(G1・7勝)、キングカメハメハ(G1・2勝)、クロフネ(G1・2勝)、カネヒキリ(G1・7勝/地方含)、アパパネ(G1・5勝)など、名だたるG1ホースを多数所有してきた人もいる。なにかコツでもあるのか、ぜひ聞いてみたいものだ。