先日の記事で「一発で2,500万円、年間62億5,000万円を稼ぐオトコ」として紹介した、競走馬にして日本競馬史上最高の名馬・種牡馬との呼び声も高いディープインパクト。 一発2,500万円は種牡馬としての種付け料の価格のことだが、2016年度はさらにその種付け料が500万円アップ。「3,000万円」となることが発表された。これは、世界的に見ても最高金額ではないかと思われるほどの価格設定。 走るか走らないかわからない馬のために3,000万円を賭けることは、生産者にとってはまさにギャンブル。一部の生産者は借金をしてこの3,000万円を確保するなど、背水の陣という現実もあるようだ。しかし、誕生した仔馬がケガをして売れなかったり、牝馬であれば3,000万円に届かない価格で取引される可能性もある。 もちろん牡馬(男馬)が誕生し、無事に成長すればその価値は2億円にも3億円にもなって生産者に還元されるわけだから、生産者とすれば「やめられない」という気持ちもわかる。 ディープインパクトの15年度種付け頭数は250頭だったので、仮に16年も同じ頭数を付ければ、その売上は75億円。一発3,000万円で年間75億円を稼ぐとは、まさにオトコのロマンを体現しているといえるだろう。 一般的に、種牡馬としての活動期間は3月から6月頃まで。この時期以外はひたすら放牧で英気を養っており、1年の8カ月は休日、4カ月のみ働くというまさに夢の生活。しかも専属の担当スタッフによって食事は最高級のものが与えられ、寝床となる馬房も万全のケアで清潔に保たれている。まさに楽園で過ごすセレブそのものの生活だ。 ディープインパクトのように競走馬として成功し、種牡馬としても成功する例は非常にまれ。ディープインパクトと同じ三冠馬となり、種牡馬としても2,000万円の種付け料が設定されながら、産駒が活躍せずひっそりと引退したミスターシービーの例もある。また、10万円程度の低額な種付け料でも種牡馬として成功せず、その後行方不明(競馬界での行方不明は馬肉業者行きを指すことが多い)となる種牡馬も少なくない。 一見華やかに見えるサラブレッドの世界も、厳しい現実があるのだ。ディープインパクト
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受け継いだ「覇王の血」 “元祖イケメンホース”トウカイテイオーの不屈すぎる馬生と「奇跡」
元内閣総理大臣・小泉純一郎氏の次男で、自民党の小泉進次郎衆議院議員がここ数年注目を集めている。圧倒的なキャラクターとオーラを持っていた「覇王」の息子な上、甘いマスクとなれば期待を集めるのも当然である。 競馬に話を変えるのは無理やりかもしれないが、この親子と似た関係性を持った競走馬父子が、かつて存在した。父は「皇帝」と称され、史上初の無敗で3冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)を制し、最終的にG1・7勝(歴代最多タイ)を達成したシンボリルドルフ。そして、そのルドルフの初年度産駒であり、G1を4勝したトウカイテイオーである。 1990年~91年、「皇帝の子」として期待を集める1頭であったトウカイテイオーは、デビューから連戦連勝。3戦目から6戦目までの単勝オッズは「1.3、1.2、2.1、1.6」と圧倒的な支持を集め勝利している。5戦目と6戦目は皐月賞・日本ダービーのクラシック2冠競走であり、その大舞台でもまったく危なげなく勝って、父に続く無敗の2冠を達成した。父子2代で無敗の2冠というのは、ルドルフ→テイオー以外にいまだ存在していない。とんでもない記録のはずなのだが、涼しい顔でやってのけるあたりがやはり“王”の名に相応しいといったところか。 ただ、ケガもなくクラシックを走りきったルドルフとは違い、トウカイテイオーはここから、度重なる故障に悩まされることとなる。 日本ダービーを3馬身差で圧勝したものの、レース後に骨折が判明し3冠目の菊花賞は断念。翌年復帰を目指し、リハビリと調整に時間を費やすこととなってしまった。 翌年に復帰したトウカイテイオーは、大阪杯を騎手が追うまでもなく完勝。完全復活を示すとともに、当時長距離戦線において絶対的な強さを誇ったメジロマックイーンと天皇賞春で対決する道を選ぶ。このレースは日本中の注目を集め、新聞には「世紀の対決」という文字がおどった。 結果は、メジロマックイーンが連覇を果たす圧勝。1番人気だったトウカイテイオーは5着に惨敗するとともに、またしても骨折が判明。休養せざるを得なくなった。 復帰戦は、その年の天皇賞・秋だったが、ハイペースに付き合ったのがあだとなり7着。いよいよテイオーにも暗雲が立ち込めたかのように思えてならなかった。 だが、次戦のジャパンカップで、その想像は簡単に裏切られることとなる。10.0倍という生涯最低オッズながらも、トウカイテイオーは外国馬ナチュラリズムとの競り合いを制して勝利。しかも、イギリス二冠牝馬のユーザーフレンドリー、全豪年度代表馬のレッツイロープなど「史上最強メンバー」と称された国際競走での勝利によって、トウカイテイオーは再び日本競馬の頂点に君臨することになった。 だが、ファン投票ダントツの1位で臨んだ有馬記念では、体調不良もあってか終始後方で生涯最低の11着。年明けには左中臀筋を痛めた上、またしても骨折が判明。テイオーはその後、レースから遠ざかることとなる。 復帰したのは、前年以来、364日ぶりの有馬記念だった。ウイニングチケット、ビワハヤヒデなどの新世代、その年のジャパンカップを勝利していたレガシーワールドなど一流馬そろい踏みの中で、陣営はトウカイテイオーに不安を抱いていたそうだ。1年ぶりのレースでは、まともにレースをこなすことすら難しい場合もある。 ただ、トウカイテイオーは自分がレースに出る日をわかっているかのように、当日になって光り輝く馬体に変貌。またがった瞬間、鞍上も勝利を確信したという。 レースは、ねばるビワハヤヒデを押さえ込んでトウカイテイオーの勝利。ほぼ1年ぶり、しかもG1レースでの勝利は、競馬に関わるあらゆる人間の度肝を抜いた。この364日ぶりのG1勝利は、いまだにJRA記録である。想像を絶する「奇跡の復活」に、当日の中山競馬場は興奮のるつぼと化した。 翌年も現役の予定だったが、やはり骨折が判明し、ついに引退。東京競馬場で引退式の後に種牡馬となる。 長いたてがみ、細くまっすぐ伸びた額の流星と顔立ち、しなやかな馬体は極めて高い評価を受けており、現在でもネットで「元祖イケメンホース」といわれている。「強すぎて退屈」とすらいわれた父・ルドルフとは違い、テイオーは常に自身の故障と戦いながら不屈の闘志を燃やした馬として、多大なる人気を集めた。父と同じく顕彰馬となり、殿堂入りしたのも当然である。 そして、ルドルフ→テイオーに続く“3代目”を産むことは最後まで叶わぬまま、25歳でこの世を去った。今は天国で、まぎれもなく“最強の親子”が再会しているかもしれない。 ちなみに、競馬ゲーム『ウイニングポストシリーズ』(コーエーテクモゲームス)では、スーパーホース(架空の競走馬)の1頭に「サードステージ」がおり、トウカイテイオーの仔として登場する。競馬ファンとしても、特別な血のつながりを夢見ずにはいられない存在であることを示す、いい例である。トウカイテイオー 帝王・栄光の蹄跡(関西テレビ)
受け継いだ「覇王の血」 “元祖イケメンホース”トウカイテイオーの不屈すぎる馬生と「奇跡」
元内閣総理大臣・小泉純一郎氏の次男で、自民党の小泉進次郎衆議院議員がここ数年注目を集めている。圧倒的なキャラクターとオーラを持っていた「覇王」の息子な上、甘いマスクとなれば期待を集めるのも当然である。 競馬に話を変えるのは無理やりかもしれないが、この親子と似た関係性を持った競走馬父子が、かつて存在した。父は「皇帝」と称され、史上初の無敗で3冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)を制し、最終的にG1・7勝(歴代最多タイ)を達成したシンボリルドルフ。そして、そのルドルフの初年度産駒であり、G1を4勝したトウカイテイオーである。 1990年~91年、「皇帝の子」として期待を集める1頭であったトウカイテイオーは、デビューから連戦連勝。3戦目から6戦目までの単勝オッズは「1.3、1.2、2.1、1.6」と圧倒的な支持を集め勝利している。5戦目と6戦目は皐月賞・日本ダービーのクラシック2冠競走であり、その大舞台でもまったく危なげなく勝って、父に続く無敗の2冠を達成した。父子2代で無敗の2冠というのは、ルドルフ→テイオー以外にいまだ存在していない。とんでもない記録のはずなのだが、涼しい顔でやってのけるあたりがやはり“王”の名に相応しいといったところか。 ただ、ケガもなくクラシックを走りきったルドルフとは違い、トウカイテイオーはここから、度重なる故障に悩まされることとなる。 日本ダービーを3馬身差で圧勝したものの、レース後に骨折が判明し3冠目の菊花賞は断念。翌年復帰を目指し、リハビリと調整に時間を費やすこととなってしまった。 翌年に復帰したトウカイテイオーは、大阪杯を騎手が追うまでもなく完勝。完全復活を示すとともに、当時長距離戦線において絶対的な強さを誇ったメジロマックイーンと天皇賞春で対決する道を選ぶ。このレースは日本中の注目を集め、新聞には「世紀の対決」という文字がおどった。 結果は、メジロマックイーンが連覇を果たす圧勝。1番人気だったトウカイテイオーは5着に惨敗するとともに、またしても骨折が判明。休養せざるを得なくなった。 復帰戦は、その年の天皇賞・秋だったが、ハイペースに付き合ったのがあだとなり7着。いよいよテイオーにも暗雲が立ち込めたかのように思えてならなかった。 だが、次戦のジャパンカップで、その想像は簡単に裏切られることとなる。10.0倍という生涯最低オッズながらも、トウカイテイオーは外国馬ナチュラリズムとの競り合いを制して勝利。しかも、イギリス二冠牝馬のユーザーフレンドリー、全豪年度代表馬のレッツイロープなど「史上最強メンバー」と称された国際競走での勝利によって、トウカイテイオーは再び日本競馬の頂点に君臨することになった。 だが、ファン投票ダントツの1位で臨んだ有馬記念では、体調不良もあってか終始後方で生涯最低の11着。年明けには左中臀筋を痛めた上、またしても骨折が判明。テイオーはその後、レースから遠ざかることとなる。 復帰したのは、前年以来、364日ぶりの有馬記念だった。ウイニングチケット、ビワハヤヒデなどの新世代、その年のジャパンカップを勝利していたレガシーワールドなど一流馬そろい踏みの中で、陣営はトウカイテイオーに不安を抱いていたそうだ。1年ぶりのレースでは、まともにレースをこなすことすら難しい場合もある。 ただ、トウカイテイオーは自分がレースに出る日をわかっているかのように、当日になって光り輝く馬体に変貌。またがった瞬間、鞍上も勝利を確信したという。 レースは、ねばるビワハヤヒデを押さえ込んでトウカイテイオーの勝利。ほぼ1年ぶり、しかもG1レースでの勝利は、競馬に関わるあらゆる人間の度肝を抜いた。この364日ぶりのG1勝利は、いまだにJRA記録である。想像を絶する「奇跡の復活」に、当日の中山競馬場は興奮のるつぼと化した。 翌年も現役の予定だったが、やはり骨折が判明し、ついに引退。東京競馬場で引退式の後に種牡馬となる。 長いたてがみ、細くまっすぐ伸びた額の流星と顔立ち、しなやかな馬体は極めて高い評価を受けており、現在でもネットで「元祖イケメンホース」といわれている。「強すぎて退屈」とすらいわれた父・ルドルフとは違い、テイオーは常に自身の故障と戦いながら不屈の闘志を燃やした馬として、多大なる人気を集めた。父と同じく顕彰馬となり、殿堂入りしたのも当然である。 そして、ルドルフ→テイオーに続く“3代目”を産むことは最後まで叶わぬまま、25歳でこの世を去った。今は天国で、まぎれもなく“最強の親子”が再会しているかもしれない。 ちなみに、競馬ゲーム『ウイニングポストシリーズ』(コーエーテクモゲームス)では、スーパーホース(架空の競走馬)の1頭に「サードステージ」がおり、トウカイテイオーの仔として登場する。競馬ファンとしても、特別な血のつながりを夢見ずにはいられない存在であることを示す、いい例である。トウカイテイオー 帝王・栄光の蹄跡(関西テレビ)
五郎丸は驚愕、武豊は脱帽……海外からの出稼ぎ軍団に、日本人はもはや虫の息
相撲、野球、ラグビーなど、今や日本のスポーツにおいて外国人選手の影響は強まるばかりだ。大相撲は横綱をモンゴル人が独占し、プロ野球はアレックス・ラミレスがDeNAベイスターズの監督に就任。ラグビーも多くの外国人選手が帰化して日本代表として出場し、ワールドカップで勝利の原動力となった。 これらの傾向は、競馬も例外ではない。 日本の高額賞金を求めて、例年多くの外国人騎手が単騎免許で来日し、2~3カ月ほどの滞在で数百万円を稼いで帰るのだが、今年は3月から、史上初となるJRA所属の外国人騎手が2名誕生した。 その2名、ミルコ・デムーロとクリストフ・ルメールはさっそく勝利を積み重ね、日本人騎手を圧倒する勝率で年間100勝をあっさり達成。1月から騎乗している武豊騎手とほぼ同じ勝利数を、デムーロは3月から、ルメールは4月からの騎乗で成し遂げたのだから恐れ入る。さらにデムーロは、初年度から皐月賞と日本ダービーを制しているのだから、いかにその力が圧倒的であるかわかるというもの。 先日、東京競馬場で第35回ジャパンカップが行われたが、この日はルメールとデムーロに加え、単騎免許で来日していたムーア、シュタルケ、ベリーといった外国人騎手が騎乗したが、驚くことにこの日行われた全11レース中5レースで、外国人騎手のワンツーフィニッシュという出来事があった。特に後半6レースのうち6R、7R、9R、10Rの4レースを勝利と圧倒的内容だったが、極めつけはメインのジャパンカップだ。 勝利したショウナンパンドラは日本人の池添騎手が騎乗したが、多くの競馬ファンは、勝った馬よりも2着ラストインパクトに気を取られただろう。昨年12月以降5戦して1着どころか2着もなく、前走の天皇賞(秋)も12着、今回も7番人気の低評価だった同馬が2着に飛び込む波乱となったからだ。 しかし、誰もが騎手の名前を見て納得する。この馬は今まで日本人しか騎乗していなかったが、今回初めて外国人騎手のムーアに乗り替わっていたからだ。 ムーアは、この日行われた3R、6R、9R、10Rを勝利しており、ジャパンカップまでに8戦4勝と見事な成績をおさめていた。 「やはり外国人騎手は別格」「今まで乗せていなかった厩舎がバカだった」「ずっとムーアだったらさらに3億円は稼いでいる」「今まで乗っていた日本人が下手だっただけ」などネット上には厳しいコメントが並んでいたが、ラストインパクトの調教師である松田博資氏が「騎手が違いすぎる」とコメントしていたことから、関係者の視点から見ても同じ意見なのだろう。 5名の外国人騎手に対して、数倍の日本人騎手がいながらこれだけ圧倒的な差を付けられるのは、やはり「腕」が違うと考えざるを得ない。 いずれにしても、この日は外国人騎手と日本人騎手のレベルの差をまざまざと見せつけられた一日で、ジャパンカップのプレゼンターとして来場した、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手も驚いたに違いない。 外国人騎手の活躍は今に始まったことではなく、過去にはオリビエ・ペリエが6連敗中だったゼンノロブロイに騎乗して天皇賞(秋)~ジャパンカップ~有馬記念で三連勝を成し遂げるなど、その実績、存在感は以前より知られていた。そのペリエは、日本の税務署と所得税の見解に相違があって対立し(結果1000万円ほどの所得税を日本の某馬主が立て替えたという)、日本で騎乗することはなくなってしまったが… 海外にはまだまだ凄腕の外国人騎手がいるようで、賞金が高いにも関わらず騎手のレベルが低い日本を目指して今後も「出稼ぎ」は止まらないだろう。日本人騎手には、どうにか意地を見せてもらいたい。C.ルメール騎手(JRA公式サイト)
22億円荒稼ぎ・Dr.コパの影で涙する「芸能人馬主」の悲喜こもごも
人気風水師Dr.コパ氏の愛馬・コパノリッキーに注目が集まっている。 週末の12月6日(日)は、中京競馬場で第16回チャンピオンズカップが行われるが、その中で特に注目を集めているのがコパノリッキーだ。コパノリッキーは今年2月に行われたダートG1レースのフェブラリーステークス、11月に行われたJBCクラシックを優勝しており、このチャンピオンズカップを勝てば、最優秀ダート馬の称号を手中に収めることはほぼ確実。加えて1着賞金9400万円も手に入るわけだから、関係者の意気込みたるや相当なものだろう。 コパ氏のように、芸能人や著名人でありながら馬主として成功する例は希だ。コパ氏は2001年からの馬主人生で、これまで22億円以上を稼ぐ勝ち組の一人。今まで所有した160頭以上の中で、約6億円の賞金を稼いでいるコパノリッキー以外にも、コパノリチャードが高松宮記念などを勝利して3億円、ラブイズブーシェが2億円、引退したが地方競馬では300万円で購入したラブミーチャンが重賞5勝を含む18勝で、2億5000万円以上も稼いでいる。 このコパ氏以外にG1レースを勝った芸能人馬主を調べると、今年11月に行われた、第76回菊花賞を優勝したキタサンブラックの馬主・北島三郎氏の存在が大きい。キタサンブラックは、年末の有馬記念に出走する意向を示しており、大きな盛り上がりを見せるだろう。 他には、2007年第2回ヴィクトリアマイルを優勝したコイウタ。同馬は歌手の前川清が馬主で、生産者社台ファーム代表の吉田照哉氏との共同所有だがれっきとした前川氏の所有馬だ。 さらに、大魔神こと元メジャーリーガー佐々木主浩氏は、ヴィルシーナでヴィクトリアマイル連覇を達成。 また、俳優の小林薫は愛馬ブルーリッジリバーが桜花賞2着に好走したが、G1優勝には手が届かず。現在は2頭を所有しているが、現3歳馬のテルメディカラカラはちょっとした評判馬で、来年は飛躍の年になるかもしれない。 以上のように、表舞台で活躍する馬主もいれば、ホリエモンや元プロ野球選手・新庄剛志のように中途半端な成績で馬主を撤退する著名人、3000万円で買った馬がまったく走らない俳優の伊藤英明といったダメ馬主もいる。芸能界やビジネスで成功をおさめても、馬主で成功するとは限らないのが競馬の世界なのだ。Dr.コパ公式ブログ
「存在自体が奇跡」常識外の“近親交配”で生まれた怪物・エルコンドルパサーの強さと「伝説のG2」
競馬には「奇跡の血量」という言葉がある。 競走馬が交配を行う場合の血統理論であるが、例えば父馬の4代前と、それと配合される母馬の3代前が共通の馬であった場合(逆もしかり)、「4×3のインブリード」という言葉が使われ、生まれた競走馬の血量のうち「18.75%」が同じ血で構成されているということになる。これを特に「奇跡の血量」という。 古くは、1951年に10戦全勝で日本ダービー(G1)を勝利したトキノミノル、近年でもG1を6勝したブエナビスタや3冠馬オルフェーヴルがこの「奇跡の血量」を有しており、極めて優秀な競走馬が生まれやすい理論として定着しているのだが……。 こういったいわゆる「近親交配」は、抜きん出た強さを誇る馬を生み出す可能性を上げる反面、血が濃すぎるがゆえに虚弱体質や気性難を生む原因ともされている。「18.75%」という数字は、競走馬を生み出す上で“限界”の数字というのが一般的だ。 だが、日本競馬史に燦然と輝く成績を残した名馬の中に1頭、同血率「25%」という信じがたいインブリードの競走馬が存在した。その名は97年にデビューした外国産馬・エルコンドルパサー。日本競馬史上初めて、世界最高峰、フランスの『凱旋門賞』で2着に入った馬である。 エルコンドルパサーは、その両親の血をさかのぼると、早い段階で同じヨーロッパの優秀血統に行き着く。馬主である渡邊隆氏の強いこだわりによって生まれた同馬は、その強さもまた常識を大きく超えていた。 デビュー戦はダートながら後方から最後の直線であっという間にかわして7馬身差の勝利。さらに第2戦は9馬身、3戦目も難なく勝利し、4戦目の初の芝レース、次走のNHKマイルC(G1)も楽勝で、春にはさらっとG1制覇も達成。簡単に書いてはいるが、それだけあっさりと勝利してしまったという印象しかない。 秋に入り、エルコンドルパサー陣営が初戦に選択したのはG2・毎日王冠。このレースには、当時5連勝中のグランプリホースにして稀代の逃げ馬・サイレンススズカと、エルコンドルパサーの同期にして“怪物”と称され、ケガから復帰した無敗馬・グラスワンダーがいた。無敗の外国産馬と史上最速の逃げ馬のこの対決は、今なお「G1を超えた史上最高のG2」として語り継がれている。 G2としては異例の13万人が集まったこのレース。結果はといえば、先輩であるサイレンススズカの逃げに誰もついていくことができず、同馬の圧勝で終わった。エルコンドルパサーは2馬身半という決定的な差をつけられ2着。グラスワンダーはそのはるか後方で馬群に沈んだ。 このレースで注目された3頭は、後にいずれも競馬史に名を残す存在となる。サイレンススズカは次走の天皇賞・秋(G1)で人々の記憶を走り続ける馬となってしまった。そしてグラスワンダーは、その年の有馬記念(G1)から空前絶後のグランプリ3連覇を達成している。まさに「史上最高のG2」だった。 そして、エルコンドルパサーは次走のジャパンカップ(G1)で同期のダービー馬・スペシャルウィークや、女帝と評されたエアグルーヴにあっさりと勝利。サイレンススズカがいなくなったことで日本での優劣がはっきりしたと見た陣営は翌年、当時の日本競馬では画期的な「長期フランス遠征」を敢行した。 フランスでの成績は4戦2勝。最後の凱旋門賞こそ、当時のフランスの怪物・モンジューに半馬身馬差に敗れて2着だったが、モンジューと1歳上のエルコンドルパサーの負担重量差、3着馬に6馬身を離した事実から、現地メディアは「チャンピオンが2頭いた」と最大級の賛辞で溢れた。さらに、2走前にはフランスのサンクルー大賞典(G1)も強豪相手に勝利しており、日本競馬の進化を世界に示した名馬となる。 凱旋門賞後、自身の名前の由来であるサイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んで行く」が流れる東京競馬場で引退式を行い、その後種牡馬となる。しかし02年、7歳で突然の死を迎えた。遺した産駒はわずかだった。 直系の子孫の種牡馬成績は芳しくないが、母父として15年のエリザベス女王杯を制したマリアライトを輩出するなど、血は脈々と受け継がれている。なんとか日本競馬の血統地図に残ってほしい。 通産11戦8勝2着3回という“全連対”の戦績。常識を逸脱した血統と強さ、そしてフランスで残した素晴らしい記録。オルフェーヴルやナカヤマフェスタも凱旋門賞で2着に入り、成績面では並んだかもしれないが、エルコンドルパサーを超える馬はまだ出てきていないのではないか……そんな考えが頭をよぎる人も多いだろう。JRA公式サイト
横綱・白鵬にスト2!? 競馬ファンを馬鹿にするJRA×電通の愚策。これが究極の無駄遣いだ!
1着賞金3億円をめぐり、国内外の強豪馬が集結した第35回ジャパンカップ(G1)が大きな盛り上がりを見せる中、JRA(日本中央競馬会)がその雰囲気をぶち壊すようなとんでも“おバカ企画”を始めた。それが『ジャパンスモウカップ』だ。すでにタイトルからして怪しい。 これは、今年の日本ダービーでも実施されたパソコンやスマホでプレイできる無料ゲームの続編。JRAと大相撲のコラボレーションで、白鵬など現役の力士が、騎手になりディープインパクトなどの名馬をもじった競走馬に跨がってレースを競うという、なんとも摩訶不思議なゲーム。 そもそも、なぜ力士が登場するのか理解しかねるが、日本ダービーに続いてジャパンカップも実施したのだから驚きだ。しかも今回は、人気格闘ゲームである『ウルトラストリートファイター』(CAPCOM)とコラボレーションし、ゲームでお馴染みのリュウや春麗(チュンリー)といったキャラクターが、白鵬など現役横綱と対戦するというもの。 ゲーム内容はいたってシンプルで、『太鼓の達人』のようにタイミングよくボタンを押すだけ。競馬ファンにとっても相撲ファンにとっても格闘ゲームファンにとってもまったく中身のない、そして見当外れのゲームといえるだろう。某記者によると 「日本ダービーに続いてやるのは、経費削減か、もともとそういう契約だったかのどちらかでしょう。プレイしてみましたがとにかくヒドいゲームです。一昔の競馬ファン、相撲ファン、そして格闘ゲームファンからは冷ややかな眼で見られているというよりもまったく関心を持たれていないようですね。現場の記者や調教師も知らない人が多いですし、無駄遣いと苦笑する職員もいるくらいですから」 と世間的にも競馬関係者的にも残念な評価のようだ。 今回、『ウルトラストリートファイター』とコラボレーションが実現したことに関しても、競馬とは全く関係ない意図が働いているようで……。 「12月6日(日本時間は7日早朝)に、アメリカで『ウルトラストリートファイター4』の世界大会(カプコンカップ)があるようです。日本人も数多くエントリーして優勝候補だとか。優勝賞金は約1,500万円ほどですから大きな大会ですよね。さらに来年2月に、このゲームの新作も出るようですから、そういったイベントが重なってこのタイミングで実現したのでしょう」 JRAは世間の視点からずれた企画を実施することがたびたびあり、実はこういった“おバカ”ゲームも初めてではない。 2011年の有馬記念前には、プレイヤーがサラブレッドになって美人騎手、美人厩務員、美人調教師とともに勝利を目指すアニメゲーム『My sweet ウマドンナ~僕は君のウマ~』をプッシュ。有名声優を起用したことで話題となり、翌年も第二弾となる『My sweet ウマドンナ2 ~ウマすぐ Kiss Me~』を実施したが、声優好きのオタクを競馬にまで引き込むことはできず、その後続編は制作されていない。 当然のことながら、役人寄りのお堅いJRAがこういった企画を自発的に生み出すことはなく、実際のところは大手広告代理店の電通が取り仕切っているとみて間違いないだろう。 そもそも日本相撲協会の宣伝活動も電通が仕切っており、電通からすればクライアントであるJRAと日本相撲協会をうまく利用しただけの、安易な企画といえる。 しかし、ここで電通に支払われる宣伝費用は競馬ファンの馬券代がほとんどだ。関係者はこの馬券代は競馬を愛するファンがなけなしの金を投じた大事なものであることを忘れてはならない。JRAにはぜひとも、ファンの視点に立って予算を有効活用していただきたいものだ。JRA公式サイト
ほしのあき、若槻千夏、さとう珠緒も……芸能生活を終わらせる「恐怖の法則」を発見!
若者のテレビ離れが顕著だが、中でもフジテレビの下落ぶりはすさまじい。ドラマもバラエティも視聴率が取れず、勝負を賭けた改編は不発。頼みの人気女子アナはここ数年で続々退職するなど、まさに負のエネルギーに溢れている。 そのフジテレビの転落ぶりを象徴するのが、日曜15時の「競馬番組枠」だ。最近は特に競馬そのものを軽視するような演出が目立ち、不評なこの番組枠。実は、出演した人気女子アナが退職、女性タレント陣がその後落ちぶれるというだけでなく、行方不明や警察沙汰など、ことごとく不幸のどん底に陥るというジンクスがある。 まず、この時間帯で1987年4月から2007年12月まで放送された『スーパー競馬』から振り返ろう。96年から3年間出演した第3代女性司会者の斎藤陽子は、バスト90という見事な巨乳で世のおじさま達を籠絡したが、番組卒業から徐々に露出が減少し、ここ数年は音沙汰無し。テレビで見かけることはほぼなく、芸能界では行方不明という状況だ。 97年から02年9月まで出演したさとう珠緒(当時24歳)は、ぶりっ子キャラで人気を博したが今や42歳。過去には武豊騎手と噂にもなったが、こちらも番組卒業後から露出が減少し、フリーとなった今は風前の灯火といった状況だ。 05年4月から06年12月まで司会を務めた若槻千夏は、期間中に「神経性胃炎・潰瘍性大腸炎」を発症して番組を降板。その後自身のアパレルブランドであるダブルシーを共同で設立したが、成功せず手を引くことに。今や同じ事務所に所属するおのののかなどとは、露出度にも大きな差がある。 さらに08年から同じ時間帯で始まった『みんなのケイバ』では、女性ナビゲーターを務めたほしのあきが、当時若手ホープの三浦皇成騎手と番組を通じて出会い、その後できちゃった婚。しかしその後「ペニーオークション詐欺事件」に関わったとして、芸能活動は休止状態に追い込まれている。 また局の女子アナとして出演した高島彩はその後退職してフリーになり、長野翼はソフトバンクの内川と結婚して退職。松尾翠も福永祐一騎手と結婚して退社している。フジテレビとしては、貴重なアナウンサーが退職するきっかけとなる「呪われた番組」と言えるだろう。 現在、2010年から始まった『みんなのKEIBA』に出演しているのは、優木まおみ、大島麻衣の2人だが、彼女らが今後どんな芸能人生を送るのか。なんとかジンクスを破り、芸能界から消えないことを祈りたい。ほしのあき公式ブログより
「実兄が覚醒剤所持で逮捕、親戚は惨殺…」武豊、スター騎手の知られざる闇とは
日本を代表するトップジョッキー、武豊騎手。競馬での獲得賞金の総額は770億円以上であり、年収は2億とも3億とも言われている。 また、メジャーリーガーのイチロー、ダウンタウンの浜田雅功、SMAPの木村拓哉、とんねるずの木梨憲武といったスポーツ界、芸能界など各ジャンルの大物と交流があり、奥さんは元アイドルの佐野量子で、京都に豪邸を所有するなど、まごうことなき「セレブ」の一人と言えるだろう。 常に“競馬界の顔”として、華々しくスポットライトを浴びてきた武豊。だが、決して明るい側面だけではない。彼が過去に、身内に関する様々な“事件”に巻き込まれていることをご存じだろうか。 武豊は4人兄弟の三男として生まれ、父武邦彦は騎手から調教師となり、弟幸四郎は現役のJRA騎手として活躍している。親族には牧場経営者もいるなど、まさに「競馬一族」の中で育ってきた。だが、この親族こそが、スターである武に影を落とす要因となってしまっている。 まず、2000年に実兄である長男の武伸氏が覚せい剤取締法違反で逮捕。伸氏はフリーライターとして毎日新聞にコラムを掲載するなど活動していたが、「超がつく勝ち組である弟・武豊に対する妬み」を理由に覚せい剤に手を出してしまった。その後は寺にこもったと言われているが、詳細は不明。 さらに03年、武豊騎手の父邦彦氏のいとこである武勇氏が経営する北海道の武牧場で、その武勇氏が惨殺される事件が起きた。犯人はいまだ見つかっておらず、事件は迷宮入りとなっている。 そして11年には、弟である武幸四郎騎手が京都市内の飲食店で客と口論になり傷害事件へと発展。頬骨を骨折して4カ月の休養となった。事件性はないにしても、一般人とトラブルになることはアスリートとしてはあってはならないことだろう。 武豊本人は直接事件を起こしていないものの、ここまで身近な人間が事件に関与することはまれだ。稀代のトップジョッキーにすら、こうした不遇があるということか……。 ちなみに、武自身にウワサされるのは“女性スキャンダル”のみ。10月には、武がフリーキャスターの美馬玲子と不倫しているという報道で世間が大騒ぎしたが、過去にはダルビッシュ有の元夫人である紗栄子や吉高由里子、さとう珠緒といった芸能人、元体操選手の田中理恵やモデルなど、数多くの女性との関係がささやかれてきたが、親族に起こったトラブルに比べたらかわいいものかもしれない。 現在、武豊騎手は芝のG1レースで2013年以降未勝利、なんと35連敗中だという。女性関係で話題になるのもいいが、トップジョッキーとして、そろそろ大観衆を湧かせてほしいものだ。Sports Graphic Number 888号(文藝春秋)
「実兄が覚醒剤所持で逮捕、親戚は惨殺…」武豊、スター騎手の知られざる闇とは
日本を代表するトップジョッキー、武豊騎手。競馬での獲得賞金の総額は770億円以上であり、年収は2億とも3億とも言われている。 また、メジャーリーガーのイチロー、ダウンタウンの浜田雅功、SMAPの木村拓哉、とんねるずの木梨憲武といったスポーツ界、芸能界など各ジャンルの大物と交流があり、奥さんは元アイドルの佐野量子で、京都に豪邸を所有するなど、まごうことなき「セレブ」の一人と言えるだろう。 常に“競馬界の顔”として、華々しくスポットライトを浴びてきた武豊。だが、決して明るい側面だけではない。彼が過去に、身内に関する様々な“事件”に巻き込まれていることをご存じだろうか。 武豊は4人兄弟の三男として生まれ、父武邦彦は騎手から調教師となり、弟幸四郎は現役のJRA騎手として活躍している。親族には牧場経営者もいるなど、まさに「競馬一族」の中で育ってきた。だが、この親族こそが、スターである武に影を落とす要因となってしまっている。 まず、2000年に実兄である長男の武伸氏が覚せい剤取締法違反で逮捕。伸氏はフリーライターとして毎日新聞にコラムを掲載するなど活動していたが、「超がつく勝ち組である弟・武豊に対する妬み」を理由に覚せい剤に手を出してしまった。その後は寺にこもったと言われているが、詳細は不明。 さらに03年、武豊騎手の父邦彦氏のいとこである武勇氏が経営する北海道の武牧場で、その武勇氏が惨殺される事件が起きた。犯人はいまだ見つかっておらず、事件は迷宮入りとなっている。 そして11年には、弟である武幸四郎騎手が京都市内の飲食店で客と口論になり傷害事件へと発展。頬骨を骨折して4カ月の休養となった。事件性はないにしても、一般人とトラブルになることはアスリートとしてはあってはならないことだろう。 武豊本人は直接事件を起こしていないものの、ここまで身近な人間が事件に関与することはまれだ。稀代のトップジョッキーにすら、こうした不遇があるということか……。 ちなみに、武自身にウワサされるのは“女性スキャンダル”のみ。10月には、武がフリーキャスターの美馬玲子と不倫しているという報道で世間が大騒ぎしたが、過去にはダルビッシュ有の元夫人である紗栄子や吉高由里子、さとう珠緒といった芸能人、元体操選手の田中理恵やモデルなど、数多くの女性との関係がささやかれてきたが、親族に起こったトラブルに比べたらかわいいものかもしれない。 現在、武豊騎手は芝のG1レースで2013年以降未勝利、なんと35連敗中だという。女性関係で話題になるのもいいが、トップジョッキーとして、そろそろ大観衆を湧かせてほしいものだ。Sports Graphic Number 888号(文藝春秋)







