“余罪”も続々──学校で、成人式で、名簿を使って……「幸福の科学」書籍を配る人々

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幸福の科学 Happy Science 公式サイト
 神奈川県座間市の市立東中学校の元校長が、在任中に手に入れた生徒名簿を使って幸福の科学の書籍などを送り付けていたことが分かった問題で、元生徒からは別の“余罪”の話も聞かれる。 「以前、この校長先生が赴任していた別の学校の卒業生なのですが、成人式に出たときに会場前で新成人たちに大川総裁の著書を配る姿を見かけたことがあるんです」  実際のところ、幸福の科学が組織的に成人式の会場で大川隆法総裁の著書を配布するのは、各所で確認されている。今年1月、埼玉県内の成人式では『未来の法』が袋入りで配られ、配布者が無言のまま配ったために、式の一環のプレゼントだと思って受け取った人たちが中を開けると、「祝成人」と書かれた帯の巻かれた同著と組織紹介のDVDが入っていた。元校長が、以前からこうした布教活動に励んでいた可能性はある。  座間市教育委員会の発表によると、元校長は2010年度の生徒名簿を使って約500人の元生徒に、幸福の科学が開校を予定する大学のパンフレットや書籍を送り付けていたことが判明したが、「幸福の科学の信者だということは、ほとんど知られていなかった」という。 「退職後も38年間分の生徒名簿を持っていたので、ほかにも同様のことがなかったか調査中ですが、元校長は送付に書籍代を含めた100万円以上の経費を使い、家族3人で発送作業を行っていて、教団からの指示ではなく自発的にやったと話しています」(教育委員会の関係者)  幸福の科学の信者による自主的な著書配布は、コンサート会場でも目撃情報がある。過去、人気ギタリストの布袋寅泰のライブ会場前に、真っ黒な袋を配布するスーツ姿の者たちが出現。受け取ったファンが布袋関連のグッズだと思って開けてみると大川総裁の著書だったことがあり、これを見て「布袋は信者なのか」というウワサもささやかれた。実際に布袋が信者だという具体的な話はないが、タレントたちが自らの信奉する宗教団体を積極的に明かすことはないため、芸能界に数多くいるといわれる幸福の科学の信者も、ハッキリと見えてこない部分はある。  そんな話を物語ったのが、今年4月に日本テレビのバラエティ番組でディズニー特集を放送したときの舞台裏だ。同番組のアシスタントプロデューサーが放送後、出演タレントの控室を見回っていたところ、ひとりの出演者から「机の上に、こんなものがあった」と本を差し出された。  この本が、大川総裁の『ウォルト・ディズニー「感動を与える魔法」の秘密』なる著書。一部の関係者と出演者たちしか行き交うことのないところで5つの控室から同著が見つかったというから、芸能界にも元校長のような隠れ配布者がいるようだ。 (文=ジャーナリスト・片岡亮)

「前世はガリレオ・ガリレイか!?」会見に先立ち、小保方晴子氏の守護霊が心中激白

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9日朝に配布された機関紙「ザ・リバティ」号外
 STAP細胞論文の捏造疑惑をめぐり、9日13時より小保方晴子氏の記者会見が行われているが、会見場に現れた小保方氏は、今にも泣きださんがばかりの必死の表情で会見に臨んでいる。  理化学研究所が小保方氏の論文を捏造・改ざん認定し、完全に四面楚歌状態だが、そんな彼女に思わぬ強力サポーターが現れた。“守護霊インタビュー”シリーズでおなじみ、幸福の科学・大川隆法氏だ。9日朝に配布された機関紙「ザ・リバティ」によると(ウェブでも公開中 http://the-liberty.com/article.php?item_id=7655)、マスコミによる小保方氏への人格批判も過熱する中、こうした流れは、中世の魔女狩りや異端審問を彷彿とさせるものがあるとして、大川氏がひと肌脱いだという。  このインタビューでも、小保方氏の守護霊は「「STAP細胞は存在する」と断言。問題とされている論文で使用した画像については、「分かりやすくしたが、捏造したわけではない」「私の一貫した研究のなかで出てきたものを使っているだけで、博士論文の映像に似ているから捏造だと言われるのは心外だ」と反論。  また、バッシングを受けている原因については、「私の研究が正しいかどうかを判定できる人がいるなら、その人がすでに研究に辿り着いているはず」「彼らから見れば非常に生意気な存在であることは間違いないということ」とした。  ちなみに、小保方氏の前世は「重力や天体の研究を行ったイタリアの著名な科学者」で、聴衆を驚かせていたそうだ。  インタビューは、<マスコミは、くれぐれも小保方氏の研究を邪魔立てすることがないよう、嫉妬と疑念に基づく報道をやめるべきだ>という言葉で締めくくられているが、果たして真相は――。

「早くノーベル賞が欲しい」村上春樹が衝撃告白! 大川隆法の霊言本がますますアツい

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『大川隆法の守護霊霊言』(幸福の科学出版)
 いま書店に行くと、あの村上春樹のインタビュー本が平積みになっているのをご存じだろうか? メディア嫌いでめったに取材を受けない春樹が、ぶしつけな質問にも答えているのだ。  たとえば、毎年のように受賞かと騒がれるノーベル賞について問われ、 「私も、ノーベル賞が欲しいです。早く早く」――――。  なかなか本音を語らないといわれる春樹にしては、あけすけすぎるというか、俗物っぽすぎるというか……。一体、どうしちゃったのか? 実はこれ、春樹本人が語っているわけではない。この本、『村上春樹が売れる理由―深層意識の解剖』は、「幸福の科学」の教祖・大川隆法が、春樹の守護霊を自らに降ろして、信者たちの質問に答えたものなのだ。もちろん版元は幸福の科学出版である。  この春樹の守護霊、実にカネに卑しく人間くさいキャラ設定で、たとえば、著書が売れる理由を教えてくれという身もフタもない質問には、「“秘伝のタレ”みたいなものでしょう? 絶対、教えちゃいけない」と、ちまたの酔いどれオヤジのように返し、発売前に内容を明かさないプロモーションについて問われると、「ビニ本とほとんど一緒の状態ではあるけども、そのへんの期待感を上手に盛り上げるのも、マーケティングなんですよね」と、純文学の作家とは到底思えないゲスな返事をしている。  先ほどのノーベル賞についても、「私も、ノーベル賞が欲しいです。早く早く」「去年、取り損ねたな。あれは悔しい」「今年、もう一回、挑戦」と野心を丸出し。「歴史に名前が遺るのは私で、大川隆法のほうは消えます。私は、ノーベル賞を取って名前が遺ります」と、なぜか大川に対してライバル意識まで燃やしている。  また、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)の思わせぶりなタイトルについて信者から問われると、「まあ、『肩すかし』も、相撲の技としては通用するわけです。(中略)『やられた!』『くそー、外したなあ』というマゾ感覚で、読者が増えるんですよ」と居直ったり、『多崎つくる~』の版元である文藝春秋と幸福の科学が係争中であることを受け、「まあ、文藝春秋もベストセラーを出したくて、うずうずしていた。(中略)久々にベストヒットを打って、『損害賠償の賠償金が払える』と喜んでいるんじゃないかと思います。そういう意味では、ご協力申し上げているのではないかと、私は思うんですけどね」などと返答。春樹の作品論や作家性への言及はほとんどナシ、扱いは“マーケティングに成功した人”なのだ。  中でも最大の見どころは、「それで、大川さんみたいな人に、『ええかげんにせえ』と怒られるわけやけど」「思うたりもするんですけどねえ」などといった、“微妙な関西弁”がごくたまに登場する部分だ。関西出身ながら関西弁嫌いで知られる春樹だが、そんな彼の口からうっかり関西弁が出てしまうほどに本音を語っていることを表現しているのか、それとも徳島県出身の大川の素がついつい出ちゃったのか……真意はもちろん謎である。  この“大川隆法が有名人の守護霊を降ろしちゃった”シリーズ、いわゆる「霊言本」は、春樹だけに終わらない。8月には『風立ちぬ』が公開されたばかりの宮崎駿の守護霊を呼び出したインタビュー本『「宮崎駿アニメ映画」創作の真相に迫る』も発売。ここでは、幸福の科学が製作してきた映画について感想を求められた宮崎(の守護霊)が、「いい評価をしたら、お墨付きを与えたことになって、『宮崎ファンは、みんな、こっちを観に行きなさい』ということになるし、悪い評価をしたら、『喧嘩を売った』ということになって、君らは、また攻撃するんだろう? あ、これ(霊言収録)は、もうすでに攻撃だよ。“霊言集攻撃”だよ」と、幸福の科学の激しい抗議活動を揶揄する自虐ネタまで登場。  さらに、原発問題について問われた際には「まあ、あれを“有効利用”するんだったら、放射能がいっぱいの福島県に、われら老人を全員、全国からかき集めて、そこに住まわしたらいいよ。そうしたら、日本人の老人の平均寿命が縮んで、年金問題も解決するから」「原発の汚染水がたまってる所をプールにして、そのなかで泳いで回ったらいいんだよ。たっぷり浴びてもらえば、早く死ぬだろうよ」と、宮崎(しつこいですが守護霊です。念のため)がトンデモ発言を連発!  それに対し、原発推進派である幸福の科学信者から“電気が足りなくなる”などと追及され、「ちょっと、もう、問題が難しいから、やめてくれない? 私は政治家じゃないので」と、宮崎はやり込められてしまう……というオチがついていた。とにかくどんな人物でも、守護霊となると、とことん頭が悪い設定にされてしまうようである。もう気の毒としか言いようがない。  以前から幸福の科学出版では、天皇や歴史上の人物などの霊言本を出版してきた。しかし、最近は前出の春樹や宮崎にとどまらず、筑紫哲也に本多勝一、古舘伊知郎、池上彰といったジャーナリストから、ビートたけし、膳場貴子アナといった有名人の霊言本を続々と発表。とくに、ドラマ『ガリレオ』(フジテレビ系)の放映に合わせて『ガリレオの変心』というガリレオのインタビュー本を作ったり、8月には宮崎のほかに秋元康の守護霊にインタビューした『AKB48ヒットの秘密』を出版するなど、流行への丸乗り感は“すごい”の一言。そのうち「あまちゃん」や「半沢直樹」のインタビュー本も出しそうな勢いだ。しかも驚かされるのは、政治から芸能まで、これだけ早いペースで流行に合わせて本を量産している点。この力を生かせば、大川はコント作家としても成功しそうだ。  また、春樹や宮崎に対しても、とりあえず政治的な議論をふっかけ論破するというスタイルをとっているが、もはや布教や政治性は主題ではなく、完全にネタ化しているのも見逃せない。参院選前日に出版された福島瑞穂の霊言本『そして誰もいなくなった』などは、タイトルからして大喜利状態である。さらに、YouTubeには、霊を降ろしていると思われる大川がインタビューに応じる姿が公開されているが、それだけ見るとクオリティの低いモノマネ。これを信者はどんな気持ちで見ているのだろう……。  それにしても、これだけ勝手に発言を作られ、勝手に写真まで使われているのに、大川に守護霊を降ろされてしまった人たちは、なぜ名誉毀損や肖像権侵害で訴えたりしないのだろうか? やはり幸福の科学の抗議がめんどくさいからなのだろうか? そう考えると、幸福の科学とはつくづく最強である。 (文=和田実)

教育改革は宗教から始まった? 歴史から見る宗教と教育の深〜いカンケイ

――月刊サイゾーがウェブで読める「サイゾーpremium」から、今ホットな話題に関する記事をご紹介!  昨年12月に行われた都知事選に立候補し一部で話題となった尖閣ロッカー(?)トクマ氏(幸福実現党)が、21日に投開票が行われる参議院議員選挙にも立候補! 今回はどのような結果になるのか果たして。宗教ウォッチャーの一面も持つ「サイゾーpremium」では過去に幾度も「幸福の科学」をはじめとする宗教のあれやこれやを取り上げています。今回はその中から「宗教」と「教育」を巡るこんなネタをピックアップしてみました。 ■今回のピックアップ記事 『教育改革は宗教から始まった? 歴史から見る宗教と教育の深~いカンケイ』(2010年4月号「"宗教と教育"最前線」特集内より) ──現在、宗教団体を母体とする教育機関が数多く存在しているが、歴史を振り返ってみても宗教と教育は密接な関係がある。だが、それぞれの団体が打ち出している宗教教育の方針は、多種多様だ。ここでは、新しく学校法人を設立する幸福の科学と、幼稚園から大学までを備えた創価学会を中心に、宗教と教育の"今"を考察してみたい。
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(絵/花くまゆうさく)
 今年4月、宗教法人「幸福の科学」の系列学校「幸福の科学学園」が開校する。同校と幸福の科学の関係については、当特集【2】の学園理事長のインタビューに詳しいが、これに限らず、現在の日本の教育機関には、キリスト教系のミッションスクール、創価学会、PL教団、天理教など、宗教団体、もしくはその創始者が創立し、各宗教団体の教義を取り入れたものは多い。さらに、伝統宗教として仏教系、神道系の学校を加えると、その数は相当数にのぼるだろう。  こうした中、「歴史を振り返ってみても、一般に開かれた教育機関の広がりに、宗教が果たした役割は大きい」と語る、国学院大学神道文化学部教授の井上順孝氏に宗教と教育のつながりについて解説してもらった。 「教育の重要性に早くから気づいていたのが宗教です。日本の場合、16世紀半ばにカトリックの宣教師がヨーロッパからやってきました。彼らは宣教を兼ねた一般人の教育に関わり、中でも若者を中心に教育して、キリスト教の理念を広めようとしたわけです」  平安時代にも、貴族の子息や仏教僧を対象にした教育機関的なものは存在したが、近代になって、一般庶民に宗教的理念に基づく教育をはじめたのは、プロテスタントの宣教師だったのである。彼らは、教育を行いながら、キリスト教の布教のために教会を建てた。その中には、私塾的なものから、学校へと発達したものも多い。  こうした状況に脅威を感じたのが仏教界だ。 「キリスト教の宣教師による教育への取り組みを見て、『若い人の多くがキリスト教を信仰するようになってしまうのではないか』と仏教僧は危機感を感じたのです。仏教には近世に僧侶を育てるための教育の機関(『学林』などと称された)がありましたが、これはあくまで僧侶になる人を対象としたもの。一般の人に広く門戸が開放されたキリスト教系の学校のあり方を見て、一般の人にも仏教的な理念に基づく学校の設立が重要だと考えるようになりました」  世界に広がったキリスト教には、中世より教育の場を通じて、一般の人に信仰を伝えていくためのノウハウが蓄積されており、聖書もしばしば教材として用いられた。一方、仏教系の学校も相次いで設立され、キリスト教と競うようにして教育に取り組んだ。その傍ら、このような道を取れなかったのが神道である。 「(宗教に含まれないとされる意見もあるが)神道は古代よりの土着の信仰です。しかし、近代教育においては、仏教やキリスト教のように一般の人に対する体系だった教育法を確立できなかった。寺や教会といった人々が集まれる建物、宣教師や牧師、僧侶といった、人々への教化に比較的慣れていた人の存在など、学校教育に必要なインフラ整備が十分でなかったし、また仏教やキリスト教のように中世以来続いてきた教育のノウハウを持っていなかったからです」 ■神道は、なぜ教育で後れをとったのか?  だが、明治時代には、国家神道【註1】が推し進められるなど、国策と密接にかかわってくる。 「維新当初、神道による国民教化を図ろうとした政府は、試行錯誤をへて、神道の中でも特に、神社は宗教ではなく"祭りごと"であるという方針をとるに至りました。このことで教育によって人々を神道教化する道は大きく狭まりましたが、他方で、神社崇敬は日本人なら当たり前という、現在も一定程度保たれている共通の認識を広めることには成功しました」  戦後すぐに、宗教法人令が公布され、神社も宗教法人のひとつとなった。現在、神道系の大学としては、国学院大学と皇学館大学の二つがあるが、「その数がほかの宗教系の学校に比べると圧倒的に少ないのは、こうした背景が影響しているため」だという。  さて、敗戦後、GHQによって国家神道は解体され、宗教は自由競争時代に入る。キリスト教、さらに新宗教も、戦前に比べると遙かに自由に布教することができるようになった。
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学校法人・創価学園 宗教法人・創価学会系列の学校法人。19
67年に創価学会会長(当時)・池田大作氏
により設立。当初は創価中学・高等学校の
みだったが、71年には創価大学が設置され、
現在では幼稚園から大学までの機関が、
東京、大阪、札幌にある(写真は東京都
八王子市にある創価大学)。
「しかし、教育を通しての布教という点では、キリスト教は以前ほど熱心ではなくなりました。社会的に認知を得たこともあってか、受験校や進学校として有名になったり、父母が躾を期待して入学させたりということが目立ってきます。キリスト教の布教の意欲が、戦前ほど強くないことも関係しているでしょう」  戦後という混乱する時代の中に、人々の抱える問題に対し、伝統宗教よりも積極的に人々に向かいあうことで組織を拡大したのが新宗教【註2】である。  都市化、産業化など急激に発展した社会情勢の中で生まれた新宗教は、都市部を中心に信者を増やしていった。こうした中、学校法人を持つ代表的な新宗教としては、すでに戦前に金光教(1897年に金光中学設立)、天理教(1908年に天理中学を開設)の例があるが、戦後は創価学会(68年に創価高等学校を開設)、立正佼成会(56年に佼成学園中学・高等学校を開設)、PL教(55年にPL学園高等学校を開設)など一気に数が増加した。では、なぜ新宗教に教育機関が必要になるのだろうか? 「大きくいうと、その理由は2つあります。社会的な認知に関係することと、後継者の育成をすることです」  創価学会を見てみると、前身である創価教育学会を設立した牧口常三郎は教育者だった。 「牧口氏は独自の教育論を展開し、小学校教員などを中心に会員を増やしました。実際に会を大きくしたのは、2代目の戸田城聖氏、3代目の池田大作氏ですが、10代で信念を固めれば生涯信仰を持ち続ける割合が高くなると、牧口氏は教育の重要性を自身の体験から感じ取っていたと思われます。この考えは戸田氏以降にも引き継がれ、教育機関を持つ前の50〜60年代の初期の段階から、若い人を積極的に折伏しました。教団が社会的に認知され、信者が一定数に達し、お布施などによる財源もある程度安定的に得られるようになると、信者育成の面でも宗教教育を手がけ、学校を持つというのは当然生まれてくる発想ということになります」  かといって、宗教系の教育機関すべてが、熱心に宗教教育を施しているかといえば、そうではない(創価学会の教育については、当特集【3】を参照)。確かに、天理教のように教団の教義を取り入れ、積極的に信仰を育む学校もあるが、特別な宗教教育を行わない学校も少なくはないのだ。 「それは信者の割合を見れば明らかです。天理大学は、生徒や先生の多くが天理教関係者ですので、天理教に根ざした教育に力を入れています。また、創価学園は宗教教育を行なっていないと表明していますが、実際の教育環境からするなら、学生のほとんど、また教授の多くは信者ですから、実質的に宗教教育がなされているとみなせます。  一方、信者以外の生徒が多数いる学校として、立正佼成会の佼成学園や、霊友会の明法学院などがありますが、これらの学校の授業に宗教色はほとんどありません」  こうした違いは、宗教上の理念や規模によるという。一般の人から見ると新宗教は、まったく新しい宗教と思えるかもしれないが、教義や実践内容は、基本的に伝統宗教をふまえている。 「新宗教には、自分たちの独自性を前面に出すタイプと、それほどでもないタイプがあり、これが教育への関わりにも影響していると考えられる。一般社会の教育理念とあまり変わらないなら、宗教教育はそれほど推進しなくても、儀礼への参加などを通して、宗教的情緒を養うといったことでもそれほど問題はありません。しかし、その教団の理念がかなり特徴的である場合には、教育もまた独自にほどこす割合が高くなると考えられます」 ■新宗教の排他性と高度成長期の潮流  この点はほかの宗教に対する寛容性とも関係がある。寛容性が高い新宗教ほど、信者以外の生徒が多くなる傾向を見てとれる。立正佼成会は開祖である庭野日敬の精神が反映され、新宗連(新日本宗教団体連合会)への加盟など、積極的にほかの宗派や教団との連携に取り組んでいる。一方、こうした思想面で大きく異なるのが創価学会だ。最近は他宗教批判があまり見られなくなってきたが、かつての創価学会は、他宗教を邪教として強く批判していた。この排他的な性格には、日蓮の教えが強く関係している。 「現在では破門されていますが、もともと創価学会は日蓮正宗の在家の信徒集団です。そもそも日蓮がほかの仏教宗派を強く批判していました。『真言亡国、禅天魔、念仏無間、律国賊』(四箇格言)という有名な言葉が示すように、ほかの宗派を信じると、とんでもないことになるという意味のことを言っているわけです。しかし、そういう宗教団体は、実はごく一部で、大半はむしろ神社や伝統的仏教信仰との共存を前提としています」
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学校法人・幸福の科学学園 宗教法人・幸福の科学系列の学校法人。2009年12月
設立。創立者は幸福の科学・大川隆法総裁。2010年
4月に幸福の科学学園中学校・高等学校が栃木県那須
町に開校。男女共学、全寮制を採用。16年には、大学
も開校予定。初代校長には元CMプランナーの喜島克明
氏が就任。
 こうした中、70年代、80年代あたりから、日本の伝統的宗教に根ざさない教団が増えているという。この時期に活動を活発化させ、社会的に注目を集めた宗教としては、GLA総合本部、オウム真理教、法の華三法行、幸福の科学などがあるが、宗教社会学者の中には、これらを新新宗教と呼んだり、またハイパー宗教という特徴づけがされることもある。こうした教団が設立された背景として、情報化社会、グローバル化など社会の変化が考えられる。 「高度成長期はある意味で、近世との最終的断絶が進行する時期ともいえます。このとき、伝統的な宗教についての知識も急速に薄れていきました。神棚も仏壇もないという家が増えているのが、ひとつの例です。原因のひとつとして、核家族化が進んだことが考えられますが、地域ごとのしきたりというのも薄れていき、いわゆる日本的なものをきちっと守るというような感覚は乏しくなってきました」  こうした時代の変遷を前提条件とすると、あらゆる価値観が溢れる現代だからこそ、宗教は教育機関を持つことで、信者を育成し、布教をしていく必要性を感じているのではないだろうか。冒頭で触れた、幸福の科学による「幸福の科学学園」の開校は、ある意味、時代に合致している動きなのかもしれない。  さて、次の記事からは新新宗教の中でも、公称信者が1000万人を超える幸福の科学の教育機関「幸福の科学学園」学園理事長、そして、新宗教の中でも公称入会世帯数800万世帯とされる創価学会が母体の創価大学のOB・OGらに、宗教および、信仰と教育の関係について話を聞いた。  普段は思索をめぐらすことがないであろう、キリスト教や仏教系列の教育機関との相違について、また、現代における宗教と教育のつながりについて考える機会となれば幸いである。 (構成・文/水口真介) 【註1】 現在もその定義については議論が分かれるが、広義に解すなら、「宗教ではない」としながらも、実質的には国教の創設とされている。明治政府は西欧の近代化に対応するため、天皇を中心とした国民強化を目指したが、そのために天皇の不可侵性を神話的に基礎付け、天皇国家のイデオロギーとしての機能を果たした。 【註2】 単に新しい宗教ではなく、近代社会の特徴に影響され出現した宗教のこと。近代新宗教という言い方もされる。その定義の仕方は諸説あるが、本稿では幕末維新期以降に台頭してきた宗教のこととする。主な団体は創価学会、立正佼成会、真如苑、生長の家、天理教などである。また1970年代以降に台頭した宗教を新新宗教と呼ぶ研究者もいる。 「サイゾーpremium」では他にも「幸福の科学」の関連記事が満載です!】幸福の科学学園理事長が目指す教育改革「ライバルはラ・サール!」“エル・カンターレをナメるな!!!”元ブルーハーツ・河口純之助×都知事選候補者TOKMAが吠える!ジャーナリスト森達也の要チェック宗教団体――オウム事件の動機とは?幸福の科学に通底する危険性
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“エル・カンターレをナメるな!!!”元ブルーハーツ・河口純之助×都知事選候補者TOKMAが吠える!

【サイゾーpremium】より 12月無料購読キャンペーン開催! ――今年9月18日、日中関係が緊張する中で、自称ミュージシャンの幸福実現党党員・TOKMA氏が魚釣島に強行上陸し、各種メディアで話題を呼んだ。なぜそんな無茶を敢行したのか? そこで今回、元ブルーハーツのベーシストとして知られ、同バンド解散前から幸福の科学を深く信仰し続けてきた河口純之助氏を迎えて対談を急遽セッティング。政治問題、原発問題、教育問題、はたまた今の音楽家への批判まで、縦横無尽にヒートアップした貴重な白熱対談をご覧あれ!!
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(写真/江森康之)
「TOKMA尖閣上陸」とは? 尖閣諸島国有化を受けて日中関係が緊張していた今年9月18日、石垣市の漁船をチャーターする形で、TOKMA氏とローカル政党「薩摩志士の会」のメンバー1人が尖閣諸島魚釣島に上陸。島に建つ慰霊碑に花を手向け、TOKMA氏はその場でホウキをギターに見立てて自身の楽曲「I LOVE ZIPANG」を熱唱した。その後、軽犯罪法違反で書類送検。
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河口純之助氏(写真/江森康之)
――尖閣上陸で一躍話題になったトクマさんですが、今度は東京都知事選に立候補されるんですよね(本対談収録は10月末)。 TOKMA そうそう、昨日ね、決まったんだよ。河ちゃんにもいろいろと手伝ってもらって、ガーン! といってやるよ! ――トクマさんと河口さんは、普段からよく会われてるんですか? 河口 うん、一緒にバンドやったぐらいだしね。10年ぐらい前? TOKMA コピーバンドでしたね。レッド・ホット・チリ・ペッパーズとか、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとか(笑)。幸福の科学の雰囲気とは真逆のバンドだった。宗教の人っておとなしいじゃない? 俺なんて過激なほうだからさ。一発ガーン! と若者にエネルギー見せたるわい、と。 河口 ただ、レイジは好きだけど全部肯定しているわけではないよ。あれは”アカ”だからね。ま、いいことも言ってるけどさ。 ――2人の出会いはいつ頃だったんでしょう? TOKMA 97年頃かな。実家に遊びに来てくれたんだよね。「ブルーハーツの人が来る!」って興奮して、おしっこ漏らして(笑)。 ――ブルーハーツはお好きだったんですか? TOKMA いや、あまり好きじゃなかった(笑)。尾崎豊とかBOØWYが好きだったからね。だけど、今は河ちゃんにすごく影響を受けてるね。
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TOKMA氏(写真/江森康之)
――今回そんなお2人に対談していただこうと思ったのは、今年9月18日にトクマさんが尖閣諸島の魚釣島に上陸したことを受けてでした。まずトクマさんに伺いたいんですが、尖閣上陸はいつ頃から計画を立てていたのでしょう? TOKMA 決めたのは1カ月前かな。「薩摩志士の会」の福沢(峰洋)さんたちが漁船を借りて、僕の知り合いが乗せてもらうという話を聞いたから、「俺も乗りたい!」って言ったの。もともと、2年前の中国漁船の事件で、すぐに中国側の船長を釈放したことにショックを受けていたんです。僕の中であれは「戦争に負けた」と思った。「降伏」だったんですよ。「幸福の科学」の「幸福」じゃないよ? ――わかってます。 TOKMA 政治家は「遺憾です」ばっかり。放ったらかしの態度に対してグズグズ煮詰まっていた。でも、ミュージシャンだから何したらいいのかわからない。ずっとそう思ってたんだけど、今年のある日、昼間っから友達と酒を飲んでいたんです。10月24日にCDが出る予定だったんだけど、友達が「トクマさん、10月24日あたりに中国漁船が300隻ぐらい来て、尖閣諸島を実効支配するって話がありますよ。そこに突っ込んでいったらどうですか? 漁船が来ただけでは自衛隊は出動できないけど、民間人が出ていけば自衛隊も出動できる。そこで漁船と自衛隊を鉢合わせて実効支配を阻止できれば、英雄になれますよ!」って言うんです。俺も酔っぱらってたから、「マジ? 英雄になれるの?」って(笑)。英雄って言葉に弱いからさ……。一度は怖くなってやめようと思っていたんだけど、偶然行く話が出てきたから、思わず手を挙げちゃったんだよ。 ――河口さんは、尖閣上陸のことをご存じなかったんですか? 河口 上陸したって話を聞いて、すぐにメールを送ったんだよ。 TOKMA 「泣けるぜ、この野郎!」って(笑)。 河口 人って理屈は言うんだけど、なかなか行動はできないんだよ。だから話を聞いて、涙出てきたね。「よくやった!」って。だって、誰もやらないじゃん。やらなかったら中国に獲られるんだよ。「次、来たらぶっ殺すぞ」くらい言えばいいんだよ、政府は。トクマは書類送検されてるのに、漁船の船長はすぐ釈放されて国に帰ったら英雄だよ? あり得ないよ。 TOKMA そこに対して日本人が黙ってしまう根底には、自虐史観がある。洗脳で、俺たちにこびりついているわけ。 河口 教育が悪いんだよな。 TOKMA もう一回歴史を勉強すべき。僕は渡部昇一先生の本や櫻井よしこさんの本、(大川隆法)先生の本などで勉強して、自虐史観がなくなったんです。南京大虐殺と従軍慰安婦はでっち上げだ! 河口 そういうことをちゃんと教えないとダメ。首相が靖国神社に参拝して何が悪いんだっての。日本人は揉めごとが嫌いなんだよな。でも、揉めてもいいから真実がわからないと自虐史観を押しつけられたまま。「日本人は悪いことをした」とずっと言われているけど、それは本当なのか? マインドコントロールされてるんだよ。  ――河口さんはいつ頃からこのようなことを考えていたのですか? 河口 ブルーハーツは左だと思われているんだよね。左でも右でもないぜ。要するに「本当のことが知りたい」ってことだよ。渡部昇一先生の影響は大きいね。本も読むし、櫻井よしこさんの講演会も行く。そうしたら、ブルーハーツで言ってたことの意味がわかったよ。「見てきた物や聞いた事 いままで覚えた全部 でたらめだったら面白い」(「情熱の薔薇」)ってこと。本当にでたらめが多いんだよ! 従軍慰安婦が20万人いたとか、調子こいたこと言いやがって! 南京(大虐殺)の被害者の数だってどんどん増えていく。尖閣も竹島も全部ハッキリさせようぜ。そういう時期が来たんだよ! ――対中国、対韓国というより、日本人に対してじれったさを感じている? 河口 そう! 日本人は眠ったまんま。日本人はエル・カンターレ【編注:幸福の科学の本尊。大川隆法総裁のことも指す】をナメてるよ。エル・カンターレをなんだと思ってるんだよ! みんな気づくのが遅すぎ。俺なんかレーダーが優秀だもん。国師であり、ワールドティーチャーなのがまだわからないのかなぁ。 ■「未来のビジョンを語る政党は幸福実現党だけだ」 ――トクマさんは尖閣上陸時にご自身の曲「I LOVE ZIPANG」を歌っていましたが、あれも前から計画していたんですか? TOKMA うん。日本人なら普通は「君が代」でしょ? だけど、俺は3年前から「I LOVE ZIPANG」で憲法9条改正を歌っていて、今は「君が代」を歌っている場合じゃないよな、と。尖閣に上陸して何を歌ったかはクローズアップされるはずだから、そのことによって英霊に「自分の国は自分で守る」という意思を伝えたかった。……でも、みんなあまり聞いてくれないんだよな(笑)。 河口 俺はすごくわかるよ! 9条を改正しない限り、自分で自分の国は守れない。冷戦時代はアメリカの核の傘の下にいたから、それでもよかった。今は中国が調子こいてきたわけさ。北朝鮮の問題もあるよな。これで9条を守ってていいの? 幸福実現党は3年前からそれを言ってるけど、ほかの政治家はそれを言うと選挙に落ちると思ってるから言わないんだよ。だから、トクマみたいに行動で示す奴が出てくると泣けてくるわけ。お前、行くなら俺も誘えよ! TOKMA 来年、竹島に行くよ。一緒にいかがですか? 河口 竹島は韓国の奴らがいるだろ? 行ったら撃たれるよな……。でも、やっぱり国というものを考える時期が来たんだよ。国家とは領土・国民・主権だから、領土は重要な問題なんだよ! ――自民党の安倍晋三・新総裁は、そのあたりを強く主張されてます。 河口 潮目がいきなり変わったよね。やっときたか! って感じ。国防の問題は本当に重要。それをトクマは歌にして訴えているんだよ。それからマスコミも完璧に三流だね。みのもんたなんて極刑モノだよ。「民主党に風を吹かせたのは私たちです」なんて言ってさ、このクソみたいな体たらくにどう責任取るの? 俺たちはこんなこと言ってたら習近平に殺されるかもしれないんだぜ? 明日、死んでっかもしれねぇんだよ! でも、俺は言いたいことは言うから! TOKMA そこが河ちゃんのパンクなところ。昔から変わらない。 河口 ロックの連中もいいことしたいのはわかるけど、情けないよ。何も考えないで原発反対だなんて言ってるんじゃねぇよ! じゃ、エネルギーはどうするの? 対案がないと、俺は納得しないよ!  ――幸福実現党は原発推進の立場ですよね。 河口 そうだよ。エネルギーがなかったら、国が衰退しちゃうもん。国防上もまずいよな。 TOKMA 変な話だよ。YMOの坂本龍一が原発に反対してるんだから。「たかが電気」って言ったんでしょ? 彼らは電気使った音楽で成功したんだから、もっと電気に感謝したほうがいい! 河口 坂本は今後一生、電気使わずに音楽やれよ!  TOKMA そもそも誰も死人が出ていないじゃん。人が死んだのは津波なんだよ。 河口 原発から漏れた放射能で死んだ奴なんて誰もいないからね。 ――福島第一原発の周囲は、危険区域に指定されましたが……。 河口 住めるよ! あんなのは風評被害、報道被害だよ! 放射能を浴びたら健康になるんだよ! ――け、健康になるんですか? 河口 なるよ、適量なら! ラジウム温泉なんてどうするんだよ!みんな、左翼に変な知識を埋め込まれてるだけ! そりゃ大量に浴びたら甲状腺をやられたりするよ? だけど、放射能を浴びれば修復酵素が活性化するんだよ。このインタビューだって、福島第一原発の横でやりたいぐらいだよ。原発の隣で取材してたら健康になっちゃったなぁ、なんて。それに中国の核実験なんて、今回程度の被ばく量じゃないよ? もうそれをみんな浴びてるんだよ。 TOKMA それで女優の夏目雅子さんは白血病で亡くなったんですよね。シルクロードでロケして。 河口 そうそう。『西遊記』のロケしてたんだよな。 ――マチャアキ(堺正章)は大丈夫だったんですか? TOKMA あ、そうか。じゃ、大丈夫だったのかな。 河口 ……なんでも因果関係がハッキリしないものは原発のせいになってるんだよ。人が死んだのは津波のせい! 電気止めたほうが人は死ぬんだよ! 病院とか寒い地方とか、どうするんだよ! 真面目な老人に節電させて、真夏に熱中症で死なせてるだろ? そっちのほうが問題だよ! TOKMA 俺が怖いのは、原発の非を主張したいがために、福島の人たちが死ぬのを待っているヤツらがいるってことね。そのほうが気持ち悪いよ。 →続きは無料キャンペーン実施中「サイゾーpremium」で!! (構成/大山くまお) 河口純之助(かわぐち・じゅんのすけ) 1961年、東京都生まれ。元ブルーハーツのベーシスト。『太陽の法』を読んだことを契機に、91年から幸福の科学へ。95年のブルーハーツ解散後は、さまざまなミュージシャンやバンドのプロデュースに携わる。

TOKMA(トクマ) 1966年、東京都生まれ。青山学院大学在学中からバンド活動を始める。卒業後、単身渡米。帰国後トヨタに入社するが半年で退社し、音楽活動を本格的に始める。96年、1stシングル「Oh!Angelina」発売。今年9月18日に尖閣上陸記念ライブを決行し、話題になる。その後10月に幸福実現党青年局長に就任し、東京都知事選に立候補(11月末現在)。 今なら無料で読める!サイゾーpremiumでは他にも幸福の科学の実態に迫る記事が満載です。】【大川きょう子】「幸福の科学」を離れ、みちのくで被災地支援にいそしむ”ナイチンゲール(!?)”幸福の科学がついに出版した池田大作守護霊の霊言本の中身『DEATH NOTE』と『聖☆おにいさん』は宗教タブー!? さとうふみやが初めて語る幸福の科学と『金田一少年』【前編】ビジネス本評論家がジャッジ!「幸福の科学」大川総裁の霊言本は"ビジネス書"として成り立つか?
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「出るか、ウルトラC!」幸福の科学『神秘の法』が予言する領土問題の行く末

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映画『神秘の法』公式サイトより
 尖閣諸島や竹島問題など近隣諸国による領土問題で、がぜん盛り上がりを見せる日本の国防論だが、もし中国が本気を出して日本の領土に侵入してきた場合、そして日本がチベットなどと同じように占領されてしまった場合、わが国はどのようになってしまうのだろうか?  そんな非常にセンシティブな話題にズバリと切り込み、最悪な事態をいかに回避すべきかを大胆にシミュレートした問題作が、先週末に公開されたばかりの映画『神秘の法』である。  経済的・軍事的な超大国となった東アジア共和国でクーデターが発生。軍部出身のタターガタ・キラーを皇帝とする 「帝国ゴドム」が、日本を侵略した後、占領。言論・信教の自由がなくなった日本において、主人公・獅子丸翔が世界平和を目指して帝国に戦いを挑む、というあらすじの本作は、宗教団体・幸福の科学の同名の教典を題材としたアニメーション映画だ。  冒頭に述べた通り、序盤で日本が東アジアの大国(公用語が中国語と設定されているあたり、どう考えても中華人民共和国を想定しているとしか思えない)に日本海側から侵攻されるという衝撃的なシーンが描かれる。以前なら「何をバカな」と苦笑してしまいそうな展開だが、尖閣諸島における衝突などかの国の強硬な対日政策を見た後だと、ある程度の説得力があるようにも思えなくもない。  これまでも『コードギアス』や『ギルティクラウン』などのSFアニメでも日本が他国に占領されてしまう様子が描かれてはいたが、序盤のリアルな作風と絵柄も相まってなかなかの迫力と緊迫感がフィルムから感じられるのだ。  ここは『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』などのガイナックス作品に参加したほか、『カウボーイビバップ』などのセットデザインを手がけた今掛勇監督ならではの見せ場といえるだろう。  とはいえ、本作はあくまでエンタテインメント作品である。物語はそこでは終わらず、中盤から怒涛の超展開が待ち構えている。日本の将来を憂う獅子丸翔が出雲で結跏趺坐を組んで瞑想をしていると、木花開耶姫(このはな さくやびめ)が姿を現し「翔はブッダとエル・カンターレ(幸福の科学の本尊)の生まれ変わりだと告げる。すると次のシーンでは、金星人がUFOに乗って登場。帝国ゴドムの黒幕は宇宙人だと明かすのだ。なんじゃそりゃ。ここで宇宙人のオーバーテクノロジー兵器で世界を侵略する帝国ゴドムの秘密を知った獅子丸翔は、国際秘密結社「ヘルメス・ウィングス」を率いて抵抗するようになるのだが、最終的にはタターガタ・キラーの手先である中華風ゾンビ兵軍団と、獅子丸翔が召喚するインド仏教の戦闘神や古代日本の兵士たちが激突。さらにタターガタ・キラーの化身である黒龍と日本を守るヤマタノオロチが空中大決戦を展開する。日中の英霊が激突する、さながら「スーパー神仏大戦」とでもいうべき一大スペクタクルが繰り広げられるのだ。  そしてクライマックスでは、愚かな争いを続ける人類に絶望した地球が怒って火山を爆発させるという、どこかのアニメソングの歌詞のような事態が発生。戦争と自然災害に襲われ大ピンチの日本! この状況を打破するために、我々は何をすればいいのか……!? そんな観客と登場人物の思いに応えて、獅子丸翔が出した救いの手段は、ぜひ劇場で確認してほしい。  ウルトラC級な発想の大転回であると同時に、誰がこの映画の総指揮者なのかを考えたら「そりゃそうだよな」と納得せざるを得ない超力技なオチはお見事であり、爆笑モノである。いや、きっとここは笑うべきじゃないんだろうけど。 「信仰や宗教は、教義からはじまるのではなく、その偉大な物語をつくり、それを信じて生きた人への共感と尊敬と愛からはじまる」  かつて五木寛之は著書『人生の目的』においてこのように語っていたが、まさしくこの言葉は本作の全てを表現しているといえるだろう。思えば日本の古代神話や聖書などにも、「なんでやねん!」とツッコミたくなるような超展開は少なくはない。だから『神秘の法』の超展開も何もおかしくはないのである。その人が体感した大きな物語を追体験し、その人の信じる物語を共有することで、我々は生きる目的と意味を見だすである。本作に当てはめると、さまざまな困難を乗り越え、最終的にいかにして教義が人々の間に広まっていったか。それをどこまでドラマティックに演出できるかが重要なのだ。そういう意味では、ドラマティックすぎるクライマックス。そしてエンディング映像は本作最大の見どころともいえる。  つまり、『神秘の法』はエンドマークが出るまで席を立つことのできない、最初から最後まで見どころ満載な映画ってことでいかがでしょうか。先生!

「宗教マネーが映画界・テレビ界を救う!?」堂々と宣伝展開されている幸福の科学の最新作

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映画『ファイナル・ジャッジメント』
公式サイトより
 このところ、テレビでよく見かけるのが公開中の映画『ファイナル・ジャッジメント』のCM。一見、ただのSFアクション映画に思えるが、同映画の製作総指揮を務めるのは公表信者数1,000万人以上の宗教法人「幸福の科学」の創始者である大川隆法総裁なのだ。 「本作は、同法人の関連企業である『幸福の科学出版』が手がける7作目の邦画。1994年公開の『ノストラダムス戦慄の啓示』以来、18年ぶりの実写映画作品で、日本国が政治の失敗から他国の軍隊によって侵略され、占領下で言論の自由・信仰の自由を奪われた悲惨な近未来を描いた、日本の現状を踏まえて警鐘を鳴らす近未来予言映画」(映画ライター)  主演を務めるのは、俳優の三浦浩一とタレントの純アリスの次男・三浦孝太。大手配給会社の日活が配給し、全国200カ所以上で公開。すでに、世界各国での公開も予定されているというが、これまででは考えられなかった大々的なプロモーションが行われているという。 「かつて幸福の科学はメディアで叩かれたこともあり、『ノストラダムス──』以降の同法人が手がけた作品のCM放送を、テレビ局側が自粛していた。同法人製作映画はほぼ全作品が映画ランキングの上位ランキング入りし、情報番組のランキングコーナーで紹介されるが、司会者やコメンテーターもスルーしてきた。ところが、09年公開のアニメ映画『仏陀再誕』で、関東キー局がCMを“解禁”。今年は、さらにテレビ各局の広告収入が減っていることもあり、各局で『ファイナル──』のCMがバンバン流れ、フジテレビのBS局・BSフジの映画情報番組では公開直前に同映画の特番が放送された。前回の総選挙の際、『幸福実現党』より大量に候補者を出馬させ、さっぱり得票数を得られずにかなりの額の供託金を没収され、選挙資金もかなりかけたはずだが、相変わらず驚くべき資金力」(週刊誌記者)  もはや、ここまでされたら、テレビ各局は同法人に批判的な報道を流すことを自粛せざるを得ないが、テレビCMのほかにも映画の舞台となった東京・渋谷の大型ビジョンを使ってプロモーションを行うなど、大作以外はPRの予算すらままならない邦画界にはうらやましい限り。冷え込む業界にとっての“救世主”が宗教マネーとは、なんとも皮肉だ。

日夜悪魔と戦い続ける男! 「幸福の科学」大川隆法総裁ってどんな人?

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「幸福の科学」公式HPより。
 雑誌「サイゾー」の中身が月額525円で読めるWEBサイト「プレミアサイゾー」。今ならそんな「プレミアサイゾー」が無料で読めてしまう「無料購読」キャンペーンを実施中です!  そこで、本日は「日刊サイゾー」読者の皆様に「プレミアサイゾー」の魅力を知っていただくべく! オススメの記事をご紹介します。  今月17日発売の「週刊新潮」(新潮社)および「週刊文春」(文藝春秋)で伝えられているように、現在宗教法人「幸福の科学」総裁の大川隆法氏とその妻・きょう子氏の争いが取りざたされています。きょう子氏が教団の実態を暴露したかと思えば、負けじと大川総裁も"霊言"(霊を自らの体におろした状態で語られる言葉)で反証するなど、その戦いは過熱する一方。きょう子氏は「週刊文春」で教団側を名誉棄損で訴えることも示唆するなど、この騒動は法廷にまでもつれこむかもしれません。サイゾーでは、そんな「幸福の科学」にかねてから注目してまいりました。そこで今回は「幸福の科学」にまつわる記事をまとめてご紹介。今後の動向を占う意味でも、エル・カンターレ(注:大川隆法総裁のことを指す)の霊言を心に刻み込んでおきましょう! 気になる今日のキーワード 『幸福の科学』 【2011年2月号】 ◎【ワールドゲイナー】──幸福の科学が放ったトレカに、大川総裁が魂の助言! 【2010年12月号】 ◎幸福の科学がついに出版した池田大作守護霊の霊言本の中身 【2010年8月号】 ◎「坂本龍馬の子孫や右翼からクレームはないのですか?」元祖・大川総裁が霊言本のギモンを教団に直撃!! 【2010年5月号】 ◎有名マンガ家が描いた隠れた名作・力作が勢ぞろい! この「宗教マンガ」を読め! 【2010年4月号】 ◎教育改革は宗教から始まった? 歴史から見る宗教と教育の深〜いカンケイ ◎幸福の科学学園理事長が目指す教育改革「ライバルはラ・サール!」 【2009年10月号】 ◎学会との諍いとカルトの壁 幸福実現党元党首、敗戦の弁 【2009年9月号】 ◎大川総裁夫人までドサ回る幸福実現党捨て身のドブ板運動 【2009年8月号】 ◎「政治と宗教は不可分だ!」 動き出した幸福実現党の怪 【2009年7月号】 ◎静かなるベストセラー作家・大川隆法の"華麗なる来歴"【1】 今なら無料で全部が読めちゃうキャンペーンの詳細はコチラ↓ プレミアサイゾー「無料購読」キャンペーンのお知らせ

あの幸福実現党に入党した大江康弘議員が激白!「覚悟を持たない人間に国家を語る資格はない!」

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大江議員の入党会見の模様
 第22回参議院選挙が先月24日に公示され、7月11日の投票へ向けて選挙戦がスタートした。「みんなの党」や「たちあがれ日本」などのミニ政党が乱立する中、既成政党に対する不満票がどこへ流れ、どの政党が"第三極"になりえるかがポイントとなりそうだ。  そんな中、宗教団体「幸福の科学」を母体とする団体「幸福実現党」へ、一人の現職議員が入党している。元「改革クラブ」の大江康弘参議院議員だ。今年の4月23日に舛添要一前厚生労働相が自民党を離党し、改革クラブへ合流して「新党改革」を旗揚げする際、大江氏はこれに異を唱えて脱退。5月14日付で「幸福実現党」への入党を発表した。ただし、教団へは入信しないという。  先の総選挙で大川隆法総裁を含む337人を擁立しながら全員が落選し、供託金11億円以上を没収された同党は、これにより国会で初めての議席を獲得したことになる。教団が率いる政党へ入党した経緯や、改革クラブを脱退した背景、党としての参院選への展望などを大江議員に聞いた(同議員は今回の参院選では非改選)。 ──幸福実現党への入党を決めた理由からお聞かせ下さい。 大江議員(以下、大江) 率直に、保守の理念と政策に賛同したからです。私は政治家ですから政策に共感できなければ行動をともにすることはできない。具体的には、日米同盟の堅持、拉致問題の解決、台湾問題などの国防・外交政策、景気回復を優先して小さな政府を目指す経済政策など、保守理念を体現する政策に賛同しています。 ──入党については、大川隆法氏に昨年から打診されていたと報じられていますが。 大江 それは間違いです。私の支援者の一人に幸福の科学のシンパの方がいまして、その人を通じて、昨年の総選挙の後に実現党の林幹事長と会う機会があり、その後も何度か政策論などを交換していた。4月23日に舛添議員が自民党を抜けて改革クラブに入党し、「新党改革」を旗揚げすることになったわけですが、そのやり方に納得できなかった私は改革クラブを脱退しました。その後、実現党と話が進んで5月12日に入党、大川総裁とも今年の5月に初めてお会いしました。 ──舛添氏が「改革クラブ」に入党するらしいという情報は、いつどのような形でお聞きになりましか。 大江 4月1日に、当時所属していた改革クラブの渡辺秀央代表に呼ばれ、そのとき初めて舛添氏入党の話を聞き、協力を求められた。私は、この話には大義がないと思ったのではっきり断ったんですが、渡辺代表は急に怒りだして、恫喝めいた言葉まで吐かれました。こんな人に9年間もついてきたのかと思うと正直哀しくなりましたね。 ──政治家としての舛添氏をどうご覧になっていますか。 大江 自民党を中から変えると言って多くの仲間を集めていましたが、実際はただ執行部批判を繰り返しただけでしたよね。今回の離党に誰一人賛同者がいなかったことからも信頼度の低さがうかがいしれます。タイミングの悪さといい、政治オンチとしか言いようがないですよ。 ──政党が国から政党交付金をもらうには、議員5名以上という要件を満たす必要があります。舛添氏が政党クラブに入ったのは交付金を得るためだけと指摘する声もあります。 大江 私はずっとそう言っている。舛添氏は政党交付金目当て、その舛添氏を党首に迎えて新党に参加した人たちは舛添人気目当て。人気に乗っかって「夢よもう一度」という人間たちが勝手に政党を作り上げただけ。野合の集まりで、そこに大義はない。自らが必死の思いと覚悟を持たない人間に国家を語る資格はないんです。 ──大江議員は07年に民主党の比例区で当選され、その後、小沢体制に反発して08年に改革クラブへ参加されました。今回は二度目の離党となりますが、いったん議員辞職した後に、今度の参院選挙で実現党から立候補するという選択肢はなかったのですか。 大江 そういうご批判があることは当然、承知しています。ただ、これは脱法行為ではなく、制度として認められている。その中で、一人でも多くの国民に私たちの政治信条を伝えていきたいというのが願いです。ただ今後、「おかしいじゃないか」という国民議論が起こり、国会で審議されることになれば、そこはしっかりと受け止めていかなければならないと思います。 ──民主党のどんな点に不満だったのですか。また、今の民主党をどうご覧になりますか。 大江 民主党は、本質的に国益を考えずに政局や選挙一点張りの発想なんです。政権を担う資格はない。菅総理は鳩山前政権の副総理で連帯責任があるはず。そのまま総理になるなどありえません。今まで自民党の総理が交代する際に「総選挙で民意を問え」と批判し続けた民主党が同じことをしている。メディアもそれを報じない。さらに、菅総理、仙谷官房長官、枝野幹事長という体制。鳩山政権よりさらに左寄りです。増税方針をとって景気を悪化させないかと、非常に心配して見ています。 ──創価学会と公明党との密接な関係とは違い、幸福の科学の信者さんたちは元々の支持政党に投票する人も多いと聞きます。議席の獲得は難しいという声が多いようですが。 大江 政党自体の歴史が浅いですし、信者さんへの縛りも一切ないようですから。ただ、私は政策を冷静に見て欲しいと思っています。政策内容は大変素晴らしいんですよ。今すぐでも政権与党ができるくらい(笑)。ぜひマニフェストをご覧になって下さい。ただ、いかんせん選挙経験が少ない。街頭演説やポスター貼りなど頑張っているとは思いますけど。とにかく、縁のある方々にしっかりとお声をかけさせていいただき、真摯にお願いしていくしかない。 ──大川隆法氏の"霊言"についてはどんなご意見をお持ちですか。 大江 畏怖の気持ちをもって受け止めているというのが正直なところです。もともと、宗教心を持って政治を行なうべきだと考えていましたし、これまで政治家としてがむしゃらに生きてきたため、その方面の勉強が不足しているのは事実です。ですから、大川総裁の本は一冊ずつ丁寧に読んでいますよ。ただ、5~6月だけで20冊以上出ているので、読む方が追いつかないというのはありますけどね(笑)。今後の私の課題は、早く信者のみなさんのレベルに近づくこと。しっかり努力していきたいと思っています。 (文=浮島さとし)
宗教立国の精神 こうして人は宗教へといざなわれるのです。 amazon_associate_logo.jpg
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