マンガとバンドスコアが前代未聞のクロスオーバー!? 『学院下高校軽音楽部』

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『学院下高校軽音楽部』(ドレミ楽譜出版社)
 アニメ『けいおん!』(TBS系)の大ヒットにより、にわかにアニメファンが楽器を買い求めるムーブメントが巻き起ったりもしたものの、それ以降、彼らがバンド活動を開始した......という話をあまり聞かないのはどういうことだ! せっかく楽器を手に入れたんだし、アニメソングもJ-POPに負けず劣らずの熱い盛り上がりを見せる今こそ、アニメソングでバンドやろうぜ! と各出版社の編集者が思っているのかどうかは不明だが、近年の楽譜業界はちょっとしたアニメソングのバンドスコアブームが到来している。  楽器屋のスコアブックコーナーをのぞけば、人気バンドのバンドスコアに交じって、萌えキャラがガッツリ表紙に描かれたアニメソングのスコアブック集が本棚の一角を占拠している。とはいえ、それらを見てみると基本的に素っ気ない内容のものばかり。"とりあえず売れてるいアニメソングをピックアップして、その楽譜をまとめました"的なインスタントな作りの物が大半なのだ。  「せっかくアニメソングを題材としたスコアブックなのに、これじゃ全然アニメファンのハートに届かないし、バンド活動そのものに対して高いハードルを感じちゃうよ!」というバンド活動にあこがれるアニメファンの意見を取り入れたと思われるのが、『学院下高校軽音楽部』(ドレミ楽譜出版社)である。タイトルからはまったく想像はつかないが、れっきとしたバンドスコアだ。  今の10~20代のアニメファンの間で高い人気を誇るアニメソングのバンドスコアに加え、アニソンバンドを結成した女子高校生たちのバンドライフを描く4コママンガが収録されているという異色の内容。 「通常の楽譜だけを掲載したバンドスコアとは異なり、学院下高校軽音楽部のメンバーたちの成長を描いたマンガも楽しめます。また、彼女たちが楽曲をコピーする際の演奏ポイントなども掲載しているので、実際に収載曲をバンドでコピーしたいと思っている読者にもとても役立つ内容になっています」  本書を編集したドレミ楽譜出版社の野谷昌史氏が語るように、本書はマンガのキャラクターと一緒に楽曲を練習できる新感覚のバンドスコアなのだ。バンドあるあるネタや、アニメソング好きなら「分かる!」と思わずニヤリとしてしまう4コママンガで萌えた後は、登場キャラたちによる楽曲解説で演奏ポイントを押さえて、いざ練習! そんな感じで、楽しくバンド練習ができるという塩梅だ。 「アニソンが好きでバンドでも演奏したいと思っているユーザーを後押しできればうれしいです。今年の学園祭はアニソンで盛り上がってください!」(野谷氏)  というわけで、この秋は部屋のオブジェと化しているレスポールを久しぶりにかついで、思い切りアニメソングでバンドライフを満喫してみてはいかがだろうか? 【収載曲目】 1. コネクト [ClariS] 魔法少女まどか☆マギカ 2. 侵略ノススメ☆ [ULTRA-PRISM with イカ娘(CV.金元寿子)] 侵略!イカ娘 3. PHANTOM MINDS [水樹奈々] 魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st 4. Paradise Lost [茅原実里] 喰霊-零- 5. 翼はPleasure Line [栗林みな実] クロノクルセイド 6. Silly-Go-Round [FictionJunction YUUKA] .hack//Roots 7. Crow Song [Girls Dead Monster] Angel Beats! 8. 本日、満開ワタシ色! [桂ヒナギク with 白皇学院生徒会三人娘 starring 伊藤 静 with 矢作紗友里 & 中尾衣里 & 浅野真澄] ハヤテのごとく!! 9. オレンジ-citrus mix- [逢坂大河(釘宮理恵)・櫛枝実乃梨(堀江由衣)・川嶋亜美(喜多村英梨)] とらドラ! 10. さくらさくら咲く~あの日君を待つ 空と同じで~ [marble] ひだまりスケッチ×☆☆☆ ●学院下高校軽音楽部 公式サイト <http://gakushita.imagination-power.asia/>
アニソンバンドスコア 学院下高校軽音楽部 学院下高校に通う4人が結成した女子高生バンド "AYUHAA"(アユハ)のオリジナル・ストーリーを掲載した新感覚バンドスコア。AYUHAAのメンバー、響尾朱音、川嶋結衣、飯田陽菜、叶原 杏の成長を描いたショートマンガと、彼女たちがコピーする選りすぐりのアニソン10曲のバンドスコアを掲載。 amazon_associate_logo.jpg
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アニメ特撮+αのチャリティーライブ「アニソンスマイル」レポート!

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 東京・中野サンプラザで6月3日、アニメソングと特撮ソングのアーティスト25組+αが集結したチャリティーライブ「~東日本大震災チャリティアニソンコンサート~(AnimeSong アニソン)Smile スマイル アニソンでできることをしたいだけ」が開催された。主催はボランティア団体の東京武蔵野ライオンズクラブ。  「仮面ライダーBLACK RX」で知られる宮内タカユキの呼びかけによって集った顔ぶれは、新旧男女アニメ特撮と、異なるすみ分けのアーティストを力業で合接したような印象。関係者の話を聞くと「アニソン紅白」に携わった大物も関与しているらしく、こうした人選になったこともうなずける。東日本大震災後の混乱が収まっていない今だからこそのイベントなのかもしれないが、好評を受けて早くも第二回をやろうという動きもあるようだ。  チケット代3,900円のうち900円が被災地の小学校で不足している教材等の送付に充てられる。その売り上げを見越し、コンサート開催当日を待たずに物資を調達、現地に届けたという。民間は動きが速い。  人気声優、寺島拓篤と金元寿子の司会で、3時間に及ぶライブのオープニングアクトは津軽三味線奏者の高崎裕士。スタンディングで三味線を弾く姿から漂う雰囲気は、まさにロック。被災地東北地方の古典芸能を引っ提げてアニソンと名のつく会場に降臨するにはうってつけの人材だったかもしれない。ダイナミックな演奏で場の雰囲気を引き締まったものにする。
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宮内タカユキ氏。
 その後、アーティストのテイストごとに異なるステージをセットし、ライブは進んでいく。工藤真由、池田彩、五條真由美が『プリキュア』シリーズを中心に歌う1st STAGE、Zwei、salia、サイキックラバーがそろった(打ち込み)ロック色の強い2nd STAGE、榊原ゆいが『STEINS;GATE』エンディングテーマ「刻司ル十二ノ盟約」(ときつかさどるじゅうにのめいやく)、柿島伸次が『エレメントハンター』エンディングテーマ「スイヘイリーベ ~魔法の呪文~」、azusaが『もしドラ』オープニングテーマ「夢ノート」を歌う3rd STAGE、naoが「ぱすてるチャイム」、結城アイラが新世代ボトムズ『装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE』のエンディングテーマを披露する4th STAGEと続き、近年のアニソンでモダンな雰囲気が場を支配した。  5th STAGEはアニソン外ゲスト枠、大事MANブラザーズオーケストラの立川俊之と、宮内真友が出演。立川はさすがの貫禄でアコギをかき鳴らし、「それが大事」を熱唱した。この曲は被災地でのリクエストが多いのだと言う。現状に必要とされる応援歌なのだろう。  後半戦は大物アーティストの出番。6th STAGEから7th STAGEにかけてNoB、高取ヒデアキ、山形ユキオ、高橋秀幸、彩音、谷本貴義、石田燿子がステージに上がると、8th STAGEではたいらいさお、MIQ、石原慎一、松本梨香の重鎮が姿を現した。大舞台に響く「ポケモン ゲットだぜーッ!」の声量たるや、まさに化け物クラスとしか言いようがない。トリの9th STAGEは宮内タカユキと山野さと子が締めた。最後は、中途に出演したゲストのバイオリン奏者はなしまなおみも加わっての「鉄腕アトム」。演じ終えるや否やどん帳がものすごい勢いで下りていったが、それほど時間が押していた。  今回の震災とは全く関連はないものの、最近御尊父を亡くした宮内は、多くのアーティストとオーディエンスが集まったことに感涙。チャリティーライブは大成功を収めた。 (取材・文=後藤勝)
それが大事 1991年のヒットソング。 amazon_associate_logo.jpg
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「『大好きだ~!』って返してね!」アニソン界に君臨するデレツン歌姫 ELISAに注目!

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「なんか怖い(笑)」  ファンの熱烈なラブコールを目のあたりにして、あまりにも素直な反応を示す彼女の印象は、どこまでも「21歳の普通の女の子」だった。  彼女の名はELISA(エリサ)。繊細なソプラノ・ボーカルとミステリアスな美貌でファンを魅了する、アニメソング・シンガーである。  2007年、深夜アニメ『ef-a tale of memories.』主題歌「euphoric field」でデビュー。チャート登場以降すぐに姿を消してしまう楽曲が多い昨今、じわじわと売れ続け、通常は1万枚も売れればヒットした部類と言われるアニメソング市場において、累計3万5,000枚以上の販売を記録。  以降もコンスタントに活動を続け、現在までにシングル6枚、アルバム2枚をリリースしており、特に最新シングル「Real Force」は大人気アニメ『とある科学の超電磁砲』のエンディングテーマに使用され、オリコンチャートに初登場14位でランクイン。自身の初登場最高順位記録を更新した。  このように、今ノリに乗っている彼女が4月29日、待望の3rdライブを敢行した。  場所は渋谷O-EAST。1stライブは原宿アストロホール、2ndライブは恵比寿リキッドルームだったわけだが、着実に会場の規模を拡大してきている。  なお今回は、ELISAの誕生日を迎えてすぐの大切なライブ。会場は記念すべきこのライブをより彼女の近くで体感しようと、ギュウギュウのすし詰め状態であった。  彼女の魅力の一つには、冒頭でも述べたような繊細な歌声がある。  そして彼女の歌う楽曲もまた、その素材を生かしきった極上の品揃えばかりだ。流麗なストリングスとドラマティックな曲構成がカタルシスを呼ぶビートロック・ナンバー。壮大さと静謐な美しさをたたえるバラード曲。そして神々しさと力強さを兼ね備えるシンフォニック・ロック。  耳なじみのいいポップスばかりではなく、彼女のポテンシャルをどこまで引き出せるか、作家陣も挑戦しているかのようなラインナップがズラリと並ぶ。  だが、ELISAはそれらを硝子のように透明感のある、しかししっかりと芯のある歌声で歌いこなす。  例えるならば、和製サラ・ブライトマンといったところか。  そんな彼女の歌声と、異国情緒溢れるルックスから当初は天上人のような人となりを想像していたのだが......。  ライブのMCで飛び出したのは「なんか怖い(笑)」という冒頭のセリフ。事の発端は、ライブでのお決まりのコールを決めようというELISAの提案である。 「まず皆が『ELISAー!』で呼んだら、私が『なに~?』で答えるから、『大好きだ~!』って返してね!」  というアイドルのイベントではよく見られるコール&レスポンスを提案し、ファンが忠実に実行した後の一言目が「怖い」だとは。素直すぎる「普通の女の子」らしいリアクションに会場は爆笑。言うなれば、ツンデレならぬ「デレツン」というヤツだろうか。  しかし、いざ歌う彼女を見ればもはや「歌姫」以外に形容しようのないカリスマ性を感じさせる。このギャップこそがELISAの魅力であり、「萌えポイント」なのだろう。  またライブでは、初作詞、作曲に挑戦した新曲「真実の証」をキーボードの弾き語りで披露した。  先日めでたく短大を卒業し、今後はアーティスト活動に専念するというELISAは、「自作曲でタイアップを狙います!」と力強く宣言。シンガーソングライターとしての第一歩を踏み出した喜びと決意をファンの前で新たにした。  デレツンによる「萌え」、ハイクオリティな楽曲による「燃え」。独自の解釈で咀嚼した「もえ」の両輪で、わが道をひた走るELISA。作曲という新たなフィールドに飛び出した彼女は、我々リスナーにどのような楽曲で魅せてくれるのだろうか。 (文=有田シュン) ●ELISA(えりさ) 1989年4月14日、神奈川県生まれ。07年10月「euphoric field」(テレビアニメ『ef -a tale of memories.』(UHF局系)のオープニングテーマ)でデビュー。昨年1月には、1stアルバム『white pulsation』を発表したのち、3月には、東京・原宿アストロホールにて初のワンマンライブを敢行、大成功を収める。今年1月には2ndアルバム『Rouge Adolescence』を、2月には6thシングル「Real Force」を発売、今後のさらなる活躍が大いに期待される。
Rouge Adolescence アニソン界新歌姫 amazon_associate_logo.jpg
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