近年、日本の音楽シーンにおけるアニメソングの存在感はますます高まっている。10月12日付のオリコン週間シングルチャートでも、3位には「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 01 Dreaming!」が、5位には「うたの☆プリンスさまっ♪Shining All Star CD2(天空のミラクルスター)」がランクイン。両作品ともにアニメのキャラクターが歌っているという体の“キャラクターソング”で、チャート上位にこうした楽曲が食い込むのは、ほぼ毎週といっていいほどだ。 しかしながら、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)をはじめとする音楽番組や、音楽専門誌などでは、アニソンやアニソン歌手が大きく取り上げられることは意外なほど少ない。音楽チャートをあまり気にしない層には、アニソンシーンがこれほど大きなマーケットになっていることを知らない人も多いだろう。 昨今では、花澤香菜や坂本真綾、藍井エイルやLiSAといったアニソンで人気の歌手が、高い音楽性で既存のアニメファン以外からも評価されているものの、アニメ界を超えた広がりという点では、まだまだ課題が多いのも事実だ。いったいなぜ、アニソンはセールス的にヒットを飛ばし続けているにもかかわらず、メインストリームになれないのか? その理由を、音楽業界関係者は次のように語る。 「アニソンの多くは、アニプレックスやランティスといった、いわゆるアニソン専門レーベルが手がけているのですが、それらのレーベルは既存の音楽シーンとは少し違った位置にいます。通常、音楽レーベルの広報担当者は、アーティストの新作が出るのに合わせて、音楽メディアにプロモーションをするのですが、アニソン専門レーベルはそうしたメディアには情報出しをほとんどせず、アニメ専門誌などに働きかけます。もちろん、良質な作品であれば音楽メディアも取り上げたいはずなのですが、たとえば漫画原作アニメの主題歌を紹介しようとすると、権利関係が複雑で、場合によってはその漫画の版元や玩具メーカーにも了承を取る必要が出てくることもある。音楽メディアからすると、とても手間がかかる上、自由に批評できない煩わしさもあります。結果として、アニソンは音楽シーン全体から孤立して、“アニソン村”とでもいうべきシーンにとどまってしまっているんです」 また、上記のような理由から“アニソン歌手”というくくりを嫌うアーティストも多いという。 「一度、“アニソン歌手”というレッテルが貼られると、そのアーティストはなかなか一般的な音楽シーンには戻れなくなります。アニメファンからすると、普通の歌手として売り出そうとするのは、一種のセルアウトのように見えるし、音楽ファンからはどうしても『どうせアニソン歌手でしょう』という色眼鏡で見られる。アニソンを歌うのは、新人の歌手にとって飛躍のチャンスでもありますが、その後のイメージを変えるのは並大抵のことではないので、中にはアニソンばかりを歌っているにもかかわらず、“アニソン歌手”と紹介されることをNG項目に挙げているアーティストもいます」(同) アイドルシーンと同じく、大きな資本が流れているからこそ、音楽的にも優れた作品が生まれやすくなっているといわれるアニソンシーンだが、ポップミュージックとして正当に評価されるには、業界の構造を見直す必要があるのかもしれない。 (文=山下祐介)「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 02」(ランティス)
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AKB事件は対岸の火事じゃない! アニメ・声優業界が頭を抱える、ファンの危険行為
5月25日、岩手産業文化センターで開催されていたアイドルグループ・AKB48の握手会で発生したメンバーに対する切りつけ事件の影響で、AKB関連グループ以外にもアイドルによる握手会、イベントの中止が続々と発表されている中、アニソン業界にもその影響が出てきた。 女子高校生アニソンシンガー・鈴木このみのインストアイベントが今週末に予定されているが、事件前はトークショー、ミニライブ、握手会と内容が告知されていたところ、事件後にトークショー、ミニライブのみの開催に変更されたのだ。鈴木は自身のブログで、握手会がなくなった代わりにミニライブの曲数を増やすことを明かしているが、その理由については言及されていない。とはいえ、タイミング的にAKB事件の影響があったことは疑いがないだろう。 近年はアイドル同様に、アニソンシンガー・声優も握手会やインストアイベントなど、観客と近い距離で営業活動をする機会が増えつつあることを考えると、今回の一連の事件もアニメ・声優ファンにとって対岸の火事ではないのだ。 今回のAKB事件の犯人は、今のところ特定のアイドルのファンというわけではなく、目につく存在だったからという理由でAKBの握手会会場で事件を起こしたと語っているが、近年のアニメ・声優業界ではファンによる迷惑行為も少なくはない。 鈴木といえば、昨夏に開催された大型アニソンライブイベントでも、彼女が登場した瞬間に興奮したファンが会場を猛ダッシュ。警備員に追いかけられ、退場させられるという事件が発生していた。そのほか、昨年6月には声優・田中理恵がイベント中にファンから襲われる事件が発生。今年3月には、アイドル声優・田村ゆかりのコンサート中に34歳の男が、観客席からステージに向けて携帯ラジオを投げつけるという具合に、一部の過激な観客による危険な行為が目につくことが増えつつある今日この頃。 イベント規模の大小や頻度の問題ではなく、警備など周辺環境の整備の面に関しては一般芸能ほどイベント慣れしているとは言い難いアニメ・声優業界は、アイドル業界以上に「何かが起こった時の対応力」の不安は大きい。 CDやDVD&BDの売り上げが低迷傾向にある昨今だけに、今後もイベント参加券、握手券を特典に付けた商品展開が続くことは間違いない。しかし、同時に安全面にもこれまで以上の注力を期待したい。鈴木このみ1stアルバム『17』(メディアファクトリー)
大御所アニソン歌手も激怒! 若手の台頭で問われる、アニソン界の問題点とは
「某大御所アニソン歌手の“もうあの子たちを同じステージ立たせるな!”という声を聞いた時、現場は凍りましたね」 と語るのは、アニメソング系イベントの某スタッフ。事件は、昨年開催されたデビュー直後の若手から、アニソン黎明期から活躍する大御所までが一堂に会するアニソン系ライブイベントの終了後に発生した。先述の某大御所歌手は、あまりにもふがいないパフォーマンスを披露した若手アニソン歌手に対して、怒りをあらわにしたのだという。 「確かに一喝された若手のステージは、褒められたものではありませんでしたね。キーは外す、歌詞は飛ぶ。そのくせ、煽ることだけはしっかりやるもんだから、歌うことに対して真剣な人ほど、そのステージングに納得がいかなかったと思いますよ」(同) この大御所歌手は、アニメソング黎明期に10代の頃より活躍。シーンの最前線に立ち、今も精力的な活動を繰り広げる伝説的存在だ。日夜、芸の鍛錬を続けてきた氏のデビュー直後のレコードを聞けば、最初から完成された歌唱に誰もが耳を奪われることだろう。しかし、その裏には決して表には見せない日々の努力があったことも、さまざまなインタビューに残されている。 一方、いまだアニソンが「子ども向けの童謡」として扱われていた時代から活躍していただけに、業界内外で多くの苦汁を舐めてきたことも想像に難くない。そんな氏だけに、ビジュアルやアイドル性を重視し、技術的に未熟なままデビューさせられてしまう若手アニソン歌手たちの存在に思うところがあったのだろう。かねてより若手の技術不足を嘆いていたらしく、この日、その惨状を目の当たりにしてついに堪忍袋の緒が切れてしまった、といったところだろうか。 もちろん若手アニソン歌手といっても、ピンからキリまでいる。例えばニコニコ動画出身のGは、その歌唱力はもちろん、業界内でも明るい性格や礼儀正しい姿勢が評判となり、いまや若手アニソン歌手の有望株として人気も業界内の評価も急上昇中である。その一方で、同じくアマチュアバンドのボーカルから、某大ヒットシリーズの主題歌歌手へと大抜擢されたKは、スタッフへの暴言や、ファンに手をつける、多くの金銭問題など、歌からは想像もつかない素行の悪さが問題視されている。 とどまるところを知らない人気と売り上げを記録するアニソンシーンだが、同時にモラルの問題も膨らみつつあるのかもしれない。芸能人は破天荒なほうが芸に魅力が増す……とはよくいわれることだが、最低限、業界内に対しては筋を通せるようにならなければ、遅かれ早かれ干されてしまうのでは? ……というのは、余計なお世話だろうか。 (文=龍崎珠樹)『J-アニソン神曲祭り~レジェンド~』(SMAR)
例えるならば猫カフェ!? ただひたすらに萌えさせる『おにあい』

テレビアニメ『お兄ちゃんだけど愛さえあれば
関係ないよねっ』
通称「おにあい」こと『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』(TOKYO MXほか)が、妙に面白い。タイトルを見れば、その内容は一目瞭然。いわゆる「妹もの」のアニメである。
念のためあらすじを解説すると、両親の事故死で別々の親類の家に身を寄せていた双子の兄妹、姫小路秋人と姫小路秋子は、6年ぶりに一緒に生活することになったが、離れ離れの期間に秋子は極度のブラコンになっていた。兄妹の一線を越えるべく、日々秋子は秋人にアタックするが、毎回スルーされてしまう。そんな2人のもとに秋人に思いを寄せる美少女たちが次々と集い、奇妙な共同生活がスタートする、というもの。
どこからどう見ても「妹もの」と「ハーレムもの」のフォーマットを踏襲した設定であり、お察しの通り、毎回何かしらの「ラッキースケベ」イベントが発生。ヒロインたちが若い肢体を惜しげもなくモニターに晒してくれる。
ところが、唯一の男性キャラである主人公・秋人君は、美少女たちのアタックに対して眉一つ動かさず、圧倒的なスルースキルを発動するのだ。甘い言葉を囁こうが、甲斐甲斐しく身の回りの世話をしようが、水着に着替えようが、全裸になろうが、まったく動じることはない。草食系どころか賢者系男子とでも言うべきか。
とりわけ実妹の秋子に対するスルーぶりは群を抜いており、この先、どんなことがあろうとも秋人と秋子の禁断のラブ展開が起こることがないと視聴者に確信させてくれる。ある種、この秋人のリアクションが「本作はあくまでもコメディである」「一線は越えない」「ドロドロのシリアス展開はない」という安心感を作品に与えており、それゆえに難攻不落の主人公にあの手この手で迫るヒロインたちの姿は、よりかわいらしさと滑稽さが強調されるのだ。
通常、この手の作品は主人公がヒロインたちに振り回される一方、ヒロインも主人公に惹かれていくがゆえに挙動不審になっていく。この微妙な駆け引きがドラマを構成する要素となるのだが、本作に関してはそんな要素はほぼ存在しない。基本的にのれんに腕押しな秋人にアタックするヒロインたちが、そのスルースキルの前に一方的に自爆していくコミカルな姿が延々と描かれるのだ。
こういうと、「内容のない作品だ」と思われるかもしれないが、その通りである。例えるならば、猫カフェにて自分の周りで戯れる子猫たちを見てニヤニヤしている感覚とでもいうか。誰も傷つかない世界でじゃれ合う美少女たちの姿を、遠くから「この子たちはおバカでエッチでかわいいなあ」と愛でるのが本作の正しい楽しみ方なのだ。かわいいものを楽しむのに理屈などいらないのである。
もう一つのポイントが、秋子を演じるのは、本作がデビュー作となる現役女子高生声優・木戸衣吹ということだ。はっきり言って、DT男子の妄想と欲望の塊のような本作。もちろん過剰なお色気シーンもあるのだが、そのメインヒロインを、まだまだあどけなさの残る15歳が演じるなんて! どんな状況でアフレコが行われているのだろうか、と想像するだけでもご飯三杯はいけそうである。とはいえ木戸の演技は、とてもデビューしたてとは思えないほど安定感抜群。今後、彼女のさらなる飛躍にも期待がかかる。
このように能天気で、下半身方面への欲望に忠実なエンタメ作品である『おにあい』だが、最終話近くで急にとってつけたようなシリアス展開になりがちなのが、昨今のラブコメアニメの悪いところだ。物語に起伏をつけ、ラストを盛り上げるためには仕方のないことかもしれないが、終盤の唐突なシリアス展開はそれまでの作品の雰囲気をぶち壊しにしてしまう諸刃の剣でもある。
ここは一つ、「ただひたすらに萌えさせる」という初志(勝手に決め付けているが)を貫徹して、最後まで我々視聴者をヌルく楽しませてほしいものである。
(文=龍崎珠樹)
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「最初から優勝者はほぼ決まっている」水木一郎の苦言で波紋を広げる「アニソングランプリ」選考の内情

「第6回全日本アニソングランプリ」公式サイトより
「昨日放送のアニソングランプリの評価は観たみなさんの感じたままをきちんと受け止めるべきだろう。審査に関われない大会委員長の立場はもどかしくもあり、今回は俺の意思が審査員に伝わってなかったのかと思うと自分の力のなさを感じてしまう。アニソンの未来のために、原点回帰も必要ではないか」(Twitterより引用)
アニソン界の帝王・水木一郎によるこのツイートが大きな波紋を呼んだのは11月5日のことだ。この発言は前日にテレビ放送された「第6回全日本アニソングランプリ」の決勝大会に関する言及であり、同大会委員長という地位にありながら水木本人には優勝者の審査に関する発言権がないというショッキングな事実を露呈させた。
ネット上では番組放送直後より、今大会の優勝者の歌唱力の低さやビジュアル重視の選考基準について物議を醸していたが、この水木の発言が決定打となり、番組を見ていなかったアニメクラスタにも話題が飛び火。審査委員長「やまちゃんぐ」氏のTwitterアカウントが炎上し、やまちゃんぐ氏が、
「簡単に短く説明出来る話ではないし、一個人として言える限界もあります。ただ、全てきちんと受け止めて、この先に生かして行きますので」(Twitterより抜粋・引用)
と、謝罪する事態にまで発展した。
そもそも「全日本アニソングランプリ」とは、アニメ専門チャンネル「アニマックス」が主催するアニメソングシンガーのオーディションであり、優勝者にはアニマックスで放送されるテレビアニメの主題歌でのメジャーデビューが約束されている。審査委員はアニプレックス、ソニーミュージック、エイベックス、ポニーキャニオン、EMIミュージックジャパンなどが参加するほか、ホリプロ、スペースクラフトをはじめとする大手事務所も名を連ねており、次世代のアニメソングシンガーを毎年輩出する一大オーディションである。
特に問題となった第6回は、1万人以上の応募があったという。この記録は第4回から途切れることはなく、名実ともに国内最大規模のオーディションとなっていることから、いかにこの企画が注目を集めているかがわかるだろう。
しかし、「アニソングランプリ」の内情を知る業界関係者はこう語る。
「一般からの応募という名目で行われている『アニソングランプリ』ですが、実のところ最初から優勝者はほぼ決まっているようなものです。毎年、各事務所・レーベルが持ち回りで優勝者を獲得することが決められており、誰を採るか、かなり最初の段階から目星をつけているそうです」
別の関係者によると、「少なくとも準決勝段階にはほぼ優勝者は内定している。場合によっては、優勝者でなくとも、この段階でデビューが決まるファイナリストもいる」そうだ。
つまり、「全日本アニソングランプリ」優勝者は、ほぼ各事務所・レーベルの意向であらかじめ決定されており、決勝戦における関係者以外の意見はあってなきが如し、という状況らしいのだ。歌唱力を重視する事務所・レーベルが獲得権を持っている年はそのような出場者がグランプリを獲得し、ビジュアル・タレント性を重視する年は……ということである。
しかし、アニメソングとは本来裏方であり、いかにアニメの世界観を楽曲で表現するかがシンガーには求められるジャンルだ。水木の苦言は、そのようなアニメソングの、そして「全日本アニソングランプリ」の本来の目的を見失い、ただの新人アイドルオーディションの様相を呈してしまった今回の結果に対するものだったのだろう。
だが、出場者本人には、なんの罪もないことは確かである。
「『アニソングランプリ』で優勝した人には何も責任はありませんし俺は大会委員長としてフォローしていますよ。頑張ってデビューしてアニソン界を牽引してくれたら嬉しいのは確かなことです。アニソン歌手を夢見ている人のためにもみんなに認められ愛される歌手になってほしいと心から願います」(Twitterより引用)
そう水木も冒頭のツイートの後にフォローしているが、アニメソングシンガーとしてのデビューという夢をかなえた優勝者は、この逆境にへこたれることなく、胸を張って次世代のアニソン界を引っ張っていってほしいものだ。
(文=龍崎珠樹)
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「アニソン紅白」から「アニソンキング」へ――“持ち歌”にこだわる、大みそかの新イベント発表会レポ

左から富永“TOMMY”弘明、吉田仁美
12月から2月まで、「BSスカパー!」では3カ月連続で人気声優、アーティストが集結するアニソンライヴを放送する。その中継第1弾となる12月31日開催のイベント「KINGRUN Presents アニソンキング supported by スカパー!」(新宿文化センター、22時開演)の記者発表会が11月21日に都内で行われ、小野澤拓生総合プロデューサー、宮腰裕行実行委員会副委員長、合田英人同事務局長が登壇した。
「アニソンキング」は2009年に「アニソン紅白」としてスタートし、以降、毎年大みそかに開催してきたアニソンライヴイベントを改題したもの。紅白にタイトルで対抗するのではなく、王道を往きたい──との狙いから、イベントタイトルを変更したという。
新年を迎えるカウントダウンには、現代にふさわしいリブート成功作として話題沸騰の『宇宙戦艦ヤマト2199』の上映スタートにちなみ、オリジナル版『宇宙戦艦ヤマト』のささきいさおと、『宇宙戦艦ヤマト2199』の第1章エンディングを歌う結城アイラ、そして第2章のエンディングを歌う美郷あきの「ヤマト対決」を用意。
また、昨年から導入の、A(nison)ROCKと題したパート(23時30分頃予定)には、川添智久(ベース)、EARTHSHAKERの西田“MARCY”昌史、小野正利、田村直美、ECHOS/LINDBERGの小柳“CHERRY”昌法(ドラムス)、PERSONZ/fringe tritoneの本田毅(ギター)、maniac studioの大槻隆(ギター)、高山和芽(キーボード)が参加することが決まっている。同様に、いくつかのゾーン(時間帯)にテーマを分けて演出していく。
初登場アーティストは紅組8組、白組6組に及び、初年度から4回連続出場するのは松本梨香だけ。陣容にかなりのテコ入れがあったようだ。
文化放送のインターネットラジオ「超!A&G+」では、「アニソンキング」の宣伝ともなっている『アニキン~Skytree Radio』を7月7日から隔週で放送中。この楽しげなノリをそのまま持ち込もうとの理由から、同番組の司会を務める鷲崎健、砂山けーたろー、三澤紗千香、上坂すみれの4人が、そのまま「アニソンキング」の司会に決定した。
「『アニキン』に毎回アニソン歌手/アーティストを招いていたおかげで、早い時期からブッキングを始めることができるメリットがあった」とは、小野澤総合プロデューサーの弁だ。紅組キャプテンは松本梨香、白組キャプテンはきただにひろしが務める。また、演奏はすべて生バンド。A(nison)ROCKのみ、特別編成のバンドが出演することになる。
タイトルは変わっても紅白2組の勝敗を投票で決する大会方式は変わらず。昨年に引き続き審査委員長を務める田中公平などプロの審査員のほか、一般審査員もホームページ上で1票を投じることができるシステムを構築中だという。また、投票方法は考案中だが、会場のファンにも投票権があり、審査員票+インターネット投票+会場での決着となり、実際の視聴者、入場者の1票が大きく影響しそうだ。このほか、
・入場者特典として放送終了後に、出演者からのお年玉プレゼント
・入場できない未成年のために、31日昼、小学校6年生以下の児童を対象に無料ライヴ(募集定員200名を超えた場合は抽選)「アニキン mini」を開催
・公式サイトでの投票によって、今年度の神曲各部門を選出
・『アニキン~Skytree Radio』の最終回として、文化放送にてサテライト放送「A&G年越しスペシャル~儀武ゆう子の本気!アニソンキング☆ラブ」を実施
といった施策が発表された。

このあと、ゲストに吉田仁美と富永“TOMMY”弘明が登場。吉田仁美は『スマイルプリキュア!』前期エンディングテーマ「イェイ!イェイ!イェイ!」、富永“TOMMY”弘明は『ジョジョの奇妙な冒険』オープニングテーマ「ジョジョ~その血の運命(さだめ)~」(TVサイズ)をそれぞれ熱唱し、互いの健闘を誓い合った。
吉田のエンディング振り付け完全再現ぶりのキュートさ、まさしく腹の底からの発声がすばらしい富永のたくましさが全開となり、早くも火花を散らした格好だ。
コアなアニメファン受けも良好ながら、一般層への浸透度も高い『スマイルプリキュア!』『ジョジョの奇妙な冒険』のテーマ曲を担当した2人がゲストとして現れたことからも、「アニソンキング」が目指す独自のカラーが透けて見えるようだが、アーティスト選出の基準はどの辺りにあるのか。記者発表会終了後、小野澤総合プロデューサーに訊ねると、次のような答えが返ってきた。
「アニソンイベントが乱立する中で、個性を出すにはどうしたらいいかを考えたときに、幅広く支持される方たちを出したいと思いました。こたつに入りながら、『これ誰?』『これ知ってる!』と言い合えるものですね。アニソンイベントは流行の歌に偏る傾向があり、お父さんお母さんがわからない。そこで、わざと幅を広くとりました。閉鎖的にするのではなく、もっと裾野を拡げていく。一方で、J-POPは通り過ぎると忘れられやすい」
J-POPのように忘れられずに聴く者、見る者にひっかかり、かつ、アニソンとして閉じてしまわない中間の領域を目指すという方向性が、確かにできてきているようだ。
「串田アキラさんは『会場に元気づけられる』とよくおっしゃるのですが、これを逆にしないといけない。アニサマを目指しているわけではないので、今後は流行の歌以外でも、もう一回聴きたいというリクエストに応えていけるようにしたいと思っています。もうひとつ、テレビ番組でよくあるようなコラボレーションではなく、持ち歌にこだわっているのも特徴だと思います。アニソンのジャンルでの持ち歌をそれぞれのアーティストが歌うから、EARTHSHAKERの西田“MARCY”昌史さんも田村直美さんも、喜んで出ると言ってくれました」
過去3年の試行錯誤から、「アニソンキング」はどうやら独自の境地を見極めつつあるようだ。この日の楽屋ではスクワットで備えるなどして、吉田と富永の間にいい意味の緊張感が漂っていたという。パフォーマンスの精度を高めて、本番の日を迎えてもらいたいものだ。
(取材・文・写真=後藤勝)
◆「アニソンキング」「アニソンキングmini」の入場方法やランキング投票などはこちらから
<http://anisonking.jp>/
「求められるのは声優ソングばかり……」表舞台を追われたアニソン歌手の現在

「Animelo Summer Live」公式サイトより
アニメファン、アニメソングファンにはお待ちかねの8月がやってきた。今年も例年通り、毎週のように全国各地でアニソン系のイベントやライブが行われる予定だ。中でもとくに注目を集めているのが、埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて2日間にわたって開催される日本最大のアニソンフェス「Animelo Summer Live 2012」(アニサマ)だが、今年は“声優フェス”と揶揄されるほど、そのラインナップは声優で占められていることは既報の通り(※記事参照)。
もう一つの目玉イベントが、8月3日から5日かけて大阪で開催される「nonstop アニソントレイン 祭 2012 in 大阪」である。こちらは、徹底的にアニソン歌手にこだわったラインナップとなっており、アニソン原理主義なファンからは「こちらのほうがアニソンフェスとしては正しいのではないか」という意見も飛び出している一方、「人が来るのか?」「ガラガラじゃね?」と集客を不安視する声もネット上では上がっている。その答えは「アニソントレイン」が終わってみないとなんとも言えないところではあるが、実際のところ、現代はアニソン歌手にとって非常に厳しい時代のようだ。
「最近のアニソンは、タイアップ曲か声優ソングが大半で、アニソン歌手の出番はますます減ってきています」
このように語るのは、アニソン業界に携わるA氏だ。A氏もまた、楽曲制作やコーラスなど、多くのアニソンに関わっている人物だが、年を追うごとにアニソンシンガーの現場は減っていく一方だという。
「今はアイドルが求められる時代ですからね。職人気質の裏方的存在であるアニソン歌手よりも、アイドル性の強い声優のほうがお金になるんでしょう」
では、仕事の場を奪われたアニソン歌手は、どこで活動しているのだろうか?
「仕事がないアニソン歌手は、イメージソングを集めたアルバムに参加したり、小さいライブハウスでファン向けのイベントを自主企画したりと、地道な活動を数多くこなしていますね。曲や詞を書ける人は、作家としてアニソンに携わったり、地下アイドルのプロデュースをするなど、裏方として活躍していることも少なくないです。あとは表のメディアで活躍する名前とは別の名義を使ったりして、パソコンのアダルトゲームの主題歌を歌う人もいますね」
華やかな声優アイドルとは違い、このようにアニソン歌手は日々涙ぐましい地道な活動を積み重ねているのだ。アニソン界の帝王こと水木一郎も、アニソン歌手デビュー当初は悲惨な扱いに歯を食いしばりつつ、地道なドサ回りを繰り返してきたことは、彼自身がさまざまなメディアで語っている。
「子どもたちに夢を与えるアニソンをやれるなら、どんなことでもやりますよ」
そうA氏が語るように、アニソンに携わるプロたちは、今日も夢を歌に託して歌い続ける。アニソンを歌い続けることをなりわいとする彼らが正当に評価され、より多くの活躍の場が与えられることを願うばかりである。(文=龍崎珠樹)
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【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ
【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』
【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号
【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは?
【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情
【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー
【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!?
【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』
【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』
【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』
【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』
【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!
もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声

「Animelo Summer Live 」公式サイトより
アニメソングファンの真夏の恒例イベント「Animelo Summer Live」(アニサマ)が、今年も「Animelo Summer Live 2012 -INFINITY∞-」と題して8月25日、26日の2日間にわたってさいたまスーパーアリーナで開催される。
2005年に代々木体育館にて開催された「Animelo Summer Live 2005 -THE BRIDGE-」を皮切りに、毎年動員人数を増やし続け、08年より現在のさいたまスーパーアリーナで開催。今年も2日間にわたって5万人以上の動員が予想されている。
そんな日本のアニメ文化の盛り上がりを象徴するアニサマだが、今年の出演アーティスト・ラインナップに対して、ファンから不安視する声が上がっている。
それは、まずアニサマに初回から参加し続けたJAM Projectと水樹奈々が、今年は不参加であるためだ。
JAM Projectといえば、『ドラゴンボールZ』主題歌を歌った影山ヒロノブ、『ONE PIECE』主題歌を歌ったきただにひろしなど、アニソン界の大御所が集ったボーカルユニット。二人以外にも、遠藤正明、奥井雅美、福山芳樹といった80年代から90年代にかけて多くのアニソンを歌ってきた、いわば「古き良き正統派アニソン歌手」の系譜にある存在である。
一方の水樹は、3年連続紅白歌合戦への出場を達成した、人気・実力ともに声優界の歌姫と呼べる存在である。毎回アニサマのトリを務め、いわばアニソン界のアイコン的存在である彼らが今年は不参加ということで、「一体誰が今年のアニサマのラストを務めるのか」という声がオンライン、オフライン問わずファンの間で話題となっている。
両者以上に老若男女問わず支持されるアニソン歌手はいないと言っても過言ではない。そんな彼らがいない今年のアニサマは、不完全燃焼に終わってしまうのでは……ファンが不安がるのも無理はない。
もう一点、出演アーティストの過半数が声優である、という点においても疑問の声が上がっている。
声優がCDをリリースし、ライブを行うというスタイルがかつてないほど定着した昨今、彼らが出演するアニメの主題歌を歌う機会も非常に増えてきたことから、「声優ソング」と「アニソン」が同列に語られることも珍しくなくなってきたが、やはり「プロのアニソン歌手と、歌うことが本業ではない声優の歌を一緒にはできない」と主張するファンがいるのも事実である。
とはいえ、声優がさながらアイドルのようにメディアに取り上げられる現在のアニメシーンにおいて、ストイックなアニソン歌手が駆逐され声優がシーンを席巻するのは無理からぬこと。この流れは、90年代後半から現在に至るまで続く「アイドルがドラマに出演し、その主題歌を歌う」という日本のドラマと音楽業界の関係によく似ていると感じるのは筆者だけだろうか。
さらに言えば、昨年よりとりわけ顕著になってきた、アイドル声優ユニットの出演数増加が、よりファンを不安にさせているのだろう。アイドル声優を売るためにユニットを結成し、アニソンという体で楽曲を売る。つまり、アニメのために作られた主題歌を歌う、というファンがもっとも重要視する大前提が、「アニサマ」というアニソンの祭典においても崩壊し始めている、という疑念が今年のラインナップに対する不安として現れているのではないだろうか。
しかし、「歌は世につれ」とはよく言ったもので、時代や世相が変わればはやる歌も変わる。音楽の消費のされ方も移り変わっていくものであり、アニサマの変革も時代の変化を受け入れ、イベントの新陳代謝を図っていく上で必要だったのだろう。そういう意味では、今後のアニソンのトレンドを読みとる上で、今年の「Animelo Summer Live 2012 -INFINITY∞-」は非常に重要なイベントとなるはずである。
(文=龍崎珠樹)
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魔女っ子ソングの伝道師・Sister MAYOが語る魔女っ子ソングの魅力
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魔女っ子
懐かしくて、新しい?

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・秋葉原の歌姫・黒崎真音が待望の1stアルバムで鳥肌立てた!?

アニメ『マスターモスキートン'99』の主題歌を担当するユニット・Cyber Nation Networkのヴォーカリストとしてデビュー。その後、ソロ活動に移行してからも『ジャングルはいつもハレのちグゥ』主題歌などのアニメソングから、『魔法戦隊マジレンジャー』『海賊戦隊ゴーカイジャー』などの特撮作品のエンディングテーマ、挿入歌を多数担当し、ポップでキッチュな歌声を我々に聴かせてくれるシンガー・Sister MAYO。
そんな彼女が、実力派ミュージシャンと結成したバンド・カラテブラボーと共に、『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』などの魔女っ子ソングをカバーしたミニアルバム『魔女っ子』をリリース。さらに魔女っ子ソングをカバーする企画ライブ「魔女っ子シスターズ Vol.1」を開催したのは昨年11月のこと。
21世紀の魔女っ子ソングの伝道師として、日夜活動を繰り広げるSister MAYOだが、きたる3月20日、東京・渋谷 The GAMEにて「魔女っ子シスターズ Vol.2」を開催する予定だ。
そこで今回、彼女に魔女っ子ソングへの熱い思いや、ライブにかける意気込みを語ってもらった。
──現在、Sister MAYO with カラテブラボー名義で魔女っ子ソングをカバーしていますが、なぜ今、魔女っ子ソングを歌おうと思ったのですか?
Sister MAYO(以下、MAYO) ずっとバンドで魔女っ子ソングをカバーしたいなと思っていたんだけど、どういう形でやろうか悩んでいたんです。そんな時、たまたま『魔法使いサリー』をどこかで耳にして、「これをアレンジしたらカッコイイかも!」って思って。それで1~2年くらい前にベスト盤を出した時に結成したバンドメンバーに声をかけたら、「面白そうだ」って集まってくれたのが始まりです。
──バンドメンバーには、元ZI:KILLのEBYさんといった90年代バンドブームの中心にいた方も参加されていますね。
MAYO カラテブラボーのメンバーとは、アマチュア時代にずーっと一緒にオリジナルをやっていたんです。その時のバンドが今回再結成されたという感じです。
──バンドのアレンジも今風の派手なサウンドではなく、非常に安心して聴ける渋いサウンドですね。
MAYO よく気づいてくれました(笑)! サウンドは70~80年代のノリを意識してます。当時の雰囲気を知る人には懐かしさを感じてもらえて、若い人には逆に新しさを感じてもらえるものを作ろうと思ってるんです。メンバーもベテランのミュージシャンばかりだから、音が落ち着いてるんですよ(笑)。
サウンドのコンセプトとしては、イントロだけでは何の曲かわからないようにアレンジしたいというのがあります。アニソンファンの方がネット上にアップしている「弾いてみた」とか「アレンジしてみた」動画を見て、「よっしゃ、私もやってやるか」って触発された部分もあったりします。
■魔女っ子アニメの魅力
──70~80年代のアニメソングって、歌っていて気持ちいい曲が多いですよね。
MAYO ですよね。おまけに、ちゃんとアニメの題名が歌詞に入っているから、何を歌っていても絶対にわかるようになっているところがすごいと思うんです。今時のアニソンって、パッと聴いても作品を知ってる人しかわからない曲が多いんだけど、それはアニメソングとしてはどうかなって思うんです。やっぱり私は「サリー!」とか「魔女っ子メグは~」とかタイトルが入ってるほうが好きですね。そういうアニメソングがまた増えてほしいなって思います。
──完全にアニメファン目線ですよね(笑)。
MAYO はい。私、昔からすごいテレビっ子で、今でもアニメは必ず見ちゃうんです。なんか落ち着くんですよね。中でも気持ちが和むような作品が好きで、『サザエさん』とか『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』とかがすごく好きなんです。そういうのばっかりを見てると、たまには『エヴァンゲリオン』みたいな深く考えるようなのも見たくなっちゃったりもするんですけどね。
──柔らかい作品からハードな作品まで幅広く押さえているんですね。その中でも魔女っ子アニメは特別な存在ですか?
MAYO はい。やっぱり変身シーンとか魔法を使うシーンを真似するごっこ遊びって誰もがやったことだと思うんです。自分自身、今も魔法への憧れがあるので特別ですね。あと、魔女っ子のアニメの主題歌って、なんか魔法っぽいんですよね。いまだに聴いても色あせないし、魔法の世界に行っちゃいそうな感じがあったり。あと、「マハリクマハリタ」とか歌詞の意味がよくわからなくても、なんかアリな感じするじゃないですか。それに曲もすごくいいんですよね。単純に聴こえるんだけど、突き詰めると難しいみたいな。
──現在、リリースされているミニアルバム『魔女っ子』の選曲も、MAYOさんが好きな曲だったり、魔女っ子ソング観が反映されている感じでしょうか。
MAYO そうですね。わかりやすい感じの曲を選んだ感じです。『不思議色ハピネス』(『魔法のスターマジカルエミ』OP主題歌)はわかる人にしかわからないかなと思ったりもしたのですが、知らない人が聴いても、「懐かしい」って思ってもらえるようなアレンジになっています。
■歌って踊って、みんなで楽しみたい「魔女っ子シスターズ Vol.2」!
──そんなSister MAYOさんですが、3月20日には魔女っ子ソングのカバーライブ第2弾「魔女っ子シスターズ Vol.2」を開催されますね。
MAYO はい。前回は地下アイドルの子たちに何組か出てもらって、すごく盛り上げてもらったのですが、今回は木ノ下ゆりちゃんというアイドルの子だけじゃなくて、ダンスユニット・三姿舞にも参加してもらって、ダンスパーティみたいにしたいと思ってます。振り付けがある曲ではみんなで踊りたいですね。
──ゲストとして『忍風戦隊ハリケンジャー』や『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』の主題歌を歌われた高取ヒデアキさんも出演されます。やはり高取さんはヒーローソングで参加という形になるのでしょうか?
MAYO 実はこのイベントには、なるべくゲストの持ち歌は歌わせない、という縛りがあるんです。だから、高取さんがどんなダンスと歌を披露してくれるのか、私も楽しみです。
──そんな面白企画満載のライブ「魔女っ子シスターズ」なんですが、こちらも今後はシリーズ化していく予定なのでしょうか。
MAYO そうですね、年に4回くらいは続けていこうと思っています。こういう活動を続けてきて、意外と魔女っ子ものが好きな人って多いことがわかってきたので、その思いを皆でわかち合いたいですね。あまりコアな感じになりすぎないようにしつつ、見せ方もオシャレな感じにしたり、いろんな要素を盛り込んでいきたいと思っています。私自身がコアな気質じゃないので、どんな人が来ても楽しめると思いますよ。
──ライブ、楽しみにしています。それでは最後に、今後の野望を教えてください。
MAYO 今のバンドで新しい魔女っ子ソングの主題歌を歌うことですね。これが叶ったら、「もう死ねる!」って思います(笑)。いつか「魔女っ子ソングといったらSister MAYO」と呼ばれるようになりたいです。
(取材・文=有田シュン)
<ライブ詳細>
■魔女っ子シスターズ Vol.2
日時:2012年3月20日(火・祝) 17:00開場/18:00開演
会場:渋谷 The GAME(http://www.shibuyathegame.com/)
入場料:前売り¥3,000当日¥3,000(Drink別)
出演者:Sister MAYO with カラテブラボー、木ノ下ゆり、三姿舞
ゲスト:鈴木美潮、高取ヒデアキ
チケット発売日:ローソンチケットにて発売(Lコード:78409)、出演者のイベントでも販売。
※当日は先着順でのご入場になります。開場30分前から整列を開始します。30分以上前からの整列は周辺のお店にご迷惑となりますのでご遠慮下さい。
魔女っ子ソングの伝道師・Sister MAYOが語る魔女っ子ソングの魅力

アニメ『マスターモスキートン'99』の主題歌を担当するユニット・Cyber Nation Networkのヴォーカリストとしてデビュー。その後、ソロ活動に移行してからも『ジャングルはいつもハレのちグゥ』主題歌などのアニメソングから、『魔法戦隊マジレンジャー』『海賊戦隊ゴーカイジャー』などの特撮作品のエンディングテーマ、挿入歌を多数担当し、ポップでキッチュな歌声を我々に聴かせてくれるシンガー・Sister MAYO。
そんな彼女が、実力派ミュージシャンと結成したバンド・カラテブラボーと共に、『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』などの魔女っ子ソングをカバーしたミニアルバム『魔女っ子』をリリース。さらに魔女っ子ソングをカバーする企画ライブ「魔女っ子シスターズ Vol.1」を開催したのは昨年11月のこと。
21世紀の魔女っ子ソングの伝道師として、日夜活動を繰り広げるSister MAYOだが、きたる3月20日、東京・渋谷 The GAMEにて「魔女っ子シスターズ Vol.2」を開催する予定だ。
そこで今回、彼女に魔女っ子ソングへの熱い思いや、ライブにかける意気込みを語ってもらった。
──現在、Sister MAYO with カラテブラボー名義で魔女っ子ソングをカバーしていますが、なぜ今、魔女っ子ソングを歌おうと思ったのですか?
Sister MAYO(以下、MAYO) ずっとバンドで魔女っ子ソングをカバーしたいなと思っていたんだけど、どういう形でやろうか悩んでいたんです。そんな時、たまたま『魔法使いサリー』をどこかで耳にして、「これをアレンジしたらカッコイイかも!」って思って。それで1~2年くらい前にベスト盤を出した時に結成したバンドメンバーに声をかけたら、「面白そうだ」って集まってくれたのが始まりです。
──バンドメンバーには、元ZI:KILLのEBYさんといった90年代バンドブームの中心にいた方も参加されていますね。
MAYO カラテブラボーのメンバーとは、アマチュア時代にずーっと一緒にオリジナルをやっていたんです。その時のバンドが今回再結成されたという感じです。
──バンドのアレンジも今風の派手なサウンドではなく、非常に安心して聴ける渋いサウンドですね。
MAYO よく気づいてくれました(笑)! サウンドは70~80年代のノリを意識してます。当時の雰囲気を知る人には懐かしさを感じてもらえて、若い人には逆に新しさを感じてもらえるものを作ろうと思ってるんです。メンバーもベテランのミュージシャンばかりだから、音が落ち着いてるんですよ(笑)。
サウンドのコンセプトとしては、イントロだけでは何の曲かわからないようにアレンジしたいというのがあります。アニソンファンの方がネット上にアップしている「弾いてみた」とか「アレンジしてみた」動画を見て、「よっしゃ、私もやってやるか」って触発された部分もあったりします。
■魔女っ子アニメの魅力
──70~80年代のアニメソングって、歌っていて気持ちいい曲が多いですよね。
MAYO ですよね。おまけに、ちゃんとアニメの題名が歌詞に入っているから、何を歌っていても絶対にわかるようになっているところがすごいと思うんです。今時のアニソンって、パッと聴いても作品を知ってる人しかわからない曲が多いんだけど、それはアニメソングとしてはどうかなって思うんです。やっぱり私は「サリー!」とか「魔女っ子メグは~」とかタイトルが入ってるほうが好きですね。そういうアニメソングがまた増えてほしいなって思います。
──完全にアニメファン目線ですよね(笑)。
MAYO はい。私、昔からすごいテレビっ子で、今でもアニメは必ず見ちゃうんです。なんか落ち着くんですよね。中でも気持ちが和むような作品が好きで、『サザエさん』とか『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』とかがすごく好きなんです。そういうのばっかりを見てると、たまには『エヴァンゲリオン』みたいな深く考えるようなのも見たくなっちゃったりもするんですけどね。
──柔らかい作品からハードな作品まで幅広く押さえているんですね。その中でも魔女っ子アニメは特別な存在ですか?
MAYO はい。やっぱり変身シーンとか魔法を使うシーンを真似するごっこ遊びって誰もがやったことだと思うんです。自分自身、今も魔法への憧れがあるので特別ですね。あと、魔女っ子のアニメの主題歌って、なんか魔法っぽいんですよね。いまだに聴いても色あせないし、魔法の世界に行っちゃいそうな感じがあったり。あと、「マハリクマハリタ」とか歌詞の意味がよくわからなくても、なんかアリな感じするじゃないですか。それに曲もすごくいいんですよね。単純に聴こえるんだけど、突き詰めると難しいみたいな。
──現在、リリースされているミニアルバム『魔女っ子』の選曲も、MAYOさんが好きな曲だったり、魔女っ子ソング観が反映されている感じでしょうか。
MAYO そうですね。わかりやすい感じの曲を選んだ感じです。『不思議色ハピネス』(『魔法のスターマジカルエミ』OP主題歌)はわかる人にしかわからないかなと思ったりもしたのですが、知らない人が聴いても、「懐かしい」って思ってもらえるようなアレンジになっています。
■歌って踊って、みんなで楽しみたい「魔女っ子シスターズ Vol.2」!
──そんなSister MAYOさんですが、3月20日には魔女っ子ソングのカバーライブ第2弾「魔女っ子シスターズ Vol.2」を開催されますね。
MAYO はい。前回は地下アイドルの子たちに何組か出てもらって、すごく盛り上げてもらったのですが、今回は木ノ下ゆりちゃんというアイドルの子だけじゃなくて、ダンスユニット・三姿舞にも参加してもらって、ダンスパーティみたいにしたいと思ってます。振り付けがある曲ではみんなで踊りたいですね。
──ゲストとして『忍風戦隊ハリケンジャー』や『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』の主題歌を歌われた高取ヒデアキさんも出演されます。やはり高取さんはヒーローソングで参加という形になるのでしょうか?
MAYO 実はこのイベントには、なるべくゲストの持ち歌は歌わせない、という縛りがあるんです。だから、高取さんがどんなダンスと歌を披露してくれるのか、私も楽しみです。
──そんな面白企画満載のライブ「魔女っ子シスターズ」なんですが、こちらも今後はシリーズ化していく予定なのでしょうか。
MAYO そうですね、年に4回くらいは続けていこうと思っています。こういう活動を続けてきて、意外と魔女っ子ものが好きな人って多いことがわかってきたので、その思いを皆でわかち合いたいですね。あまりコアな感じになりすぎないようにしつつ、見せ方もオシャレな感じにしたり、いろんな要素を盛り込んでいきたいと思っています。私自身がコアな気質じゃないので、どんな人が来ても楽しめると思いますよ。
──ライブ、楽しみにしています。それでは最後に、今後の野望を教えてください。
MAYO 今のバンドで新しい魔女っ子ソングの主題歌を歌うことですね。これが叶ったら、「もう死ねる!」って思います(笑)。いつか「魔女っ子ソングといったらSister MAYO」と呼ばれるようになりたいです。
(取材・文=有田シュン)
<ライブ詳細>
■魔女っ子シスターズ Vol.2
日時:2012年3月20日(火・祝) 17:00開場/18:00開演
会場:渋谷 The GAME(http://www.shibuyathegame.com/)
入場料:前売り¥3,000当日¥3,000(Drink別)
出演者:Sister MAYO with カラテブラボー、木ノ下ゆり、三姿舞
ゲスト:鈴木美潮、高取ヒデアキ
チケット発売日:ローソンチケットにて発売(Lコード:78409)、出演者のイベントでも販売。
※当日は先着順でのご入場になります。開場30分前から整列を開始します。30分以上前からの整列は周辺のお店にご迷惑となりますのでご遠慮下さい。



