輝く絶対領域、吉木りさがセクシーコマンドーに! 実写版『地球防衛軍』は面白すぎて上映時間が倍増

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“B級映画の巨匠”河崎実監督と地球防衛軍の切り札・ペイルウイング役
の吉木りさ。人気ゲームに新たな世界観を与えた画期的な実写化企画だ。
 ビーム砲よりもマブしい絶対領域!! かつてなく萌える戦闘ヴィーナスが9月26日、品川ソニー・コンピュータエンタテインメントに、そしてネット上に降臨した。世界累計150万本の出荷を記録した人気ゲームシリーズの最新作『地球防衛軍3 PORTABLE』の約4分間のプロモーション映像で、コアゲーマーたちから熱烈な支持を得ている空飛ぶ女性兵士ペイルウイングにトップグラビアアイドルの吉木りさが扮しているのだ。『地球防衛軍3 PORTABLE THE COMMERCIAL』特設サイトで無料配信中のこの映像、『日本以外全部沈没』(06)をスマッシュヒットさせ、『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』(08)がベネチア国際映画祭に正式出品されるなど数々の異色作を手掛けてきた“B級映画の巨匠”河崎実監督がメガホンをとったもの。約4分という時間の中に、地球防衛軍はどのようにして設立されたのかという歴史的背景、宇宙から飛来した巨大生物に群衆が逃げ惑うモブシーン、地球防衛の切り札として極秘裏に開発されたペイルウイングの登場&その素顔に隠された恋愛エピソード……と、しっかりしたSFパニック映画仕立てとなっているのだ。そのうえ、河崎監督らしいユル~いギャグも織り込んである。ソニー・コンピュータエンタテインメントで開かれた会見の模様を伝えよう。  まず登場したのは、アロハシャツがトレードマークの河崎監督。「ボクのデビュー作は『地球防衛少女イコちゃん』(87)。昨年はAKB48主演の『地球防衛ガールズP9』(11)が劇場公開され、現在DVDがリリース中です。いわば、地球防衛はボクのライフワーク。当初は2分程度の映像を予定していたんですが、かなりいい出来に仕上がったのでソニーさんに頼み込んで4分間にしてもらったんです」と話す。2分間の予定が一気に倍増したわけだから、余程の自信作らしい。今回、人気ゲームの実写化にあたり、河崎監督がこだわったのは、人類に襲いかかる巨大フォーリナーをCGではなく、特撮映画っぽく操演で動かしている点。かつて『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』に夢中になっていた特撮世代には懐かしく感じられるだろう。東京都現代美術館で上映中の樋口真嗣監督の短編映画『巨神兵東京に現わる』(10月8日まで)と同じく、「特撮研究所」のスタッフが手掛けているとのこと。「特撮研究所」は、『仮面ライダー』やスーパー戦隊シリーズでおなじみプロフェッショナル映像チームだ。ちなみに今回のペイルウイングのコスチュームは、『ウルトラマン』シリーズのスタッフに発注することで、実写用に見事に再現されている。
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空飛ぶ女性兵士なのに、ミニスカという素晴らしい設定。
「パンチラしそうで、パンチラしない。そこがいいです」と河崎監督は解説。

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巨大昆虫との激闘シーンを撮り終えた吉木りさ。「虫は大の苦手ですが、
やっつける爽快感が勝ってましたね」とコメント。
 特撮ファンにとってうれしいのは、地球防衛軍の長官役で『ウルトラセブン』のダン隊員こと森次晃嗣、参謀役で『ウルトラマンA』の沖田駿一が出演していること。さらにペイルウイングを開発する博士役には、実相寺昭雄監督作品の常連俳優だった堀内正美を起用。特撮ものでは、博士役を誰が演じるかはとっても重要なのだ。河崎監督いわく「『ウルトラマン』に登場する科学特捜隊の前身は、ゴジラを倒した山根博士が設立したという裏設定が円谷プロにはあるんです。今回、ボクなりに地球防衛軍の裏設定を考えました。いわば世界観を作ったわけです。勝手ですけどね(笑)」。河崎監督が新たに世界観を加えたことで、ゲームの世界と実写の世界が地続きになったわけだ。そして、その実写版の世界で唯一無二のヒロインとなるのが、吉木りさ演じる“キュートな救世主”ペイルウイングである。  この日はワールドプレミアということで、ペイルウイングのコスチュームに身を包んだ吉木りさはレッドカーペットで勇姿を披露しながらの登場。「初めてコスチュームを見たときは重厚感があるので着こなせるか心配だったんです、実際に着てみると軽くて、私の体にすごくぴったり。普段の私はフニャフニャしているので、クールな女性兵士役とのギャップを楽しんでもらえればと思いますね。初めてのラブシーンもあり、ドキドキしました。相手役の方も初めてだったみたいで、お互いにロボットみたいにぎこちなくなって(苦笑)。でも河崎監督のお陰で、明るく楽しい撮影でした」とコメント。戦場に赴くことになった地球防衛軍の若き兵士たちが、お互いの秘めた激情をブチまけるラブシーンも見どころなのだ。またコスプレ好きで知られる吉木りさだけに、マニアが喜ぶ発言も。「普段は自宅で大好きなアニメ『日常』の制服を着たり、オタク仲間の女の子と一緒に初音ミクのかっこうしたりしてるんです。今回は本格的なコスチュームで興奮しました(笑)。この機会にアクションを覚えて、『セーラームーン』みたいなラブリーなコスプレの役に挑戦してみたいですね」。はい、是非ともお願いします!
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世界的に人気のあるゲームシリーズのワールドプレミアということで、
ちゃんとレッドカーペットが。本編中で吉木りさは英語の台詞も披露。
 CGとは違った特撮ならではの味わいが堪能できる実写版『地球防衛軍3 PORTABLE』。4分間で終わるのが、非常にもったいない。どうせなら映画化すればいいのと思うのだが、現時点ではその予定はないとのこと。河崎監督なら、今回のPV用の予算+αで長編映画が撮れちゃうだろうに。でも、新しい時代の流れも感じさせたこの日の会見だった。現代美術館での限定上映である『巨神兵東京に現わる』も人気を呼び、今回の実写版『地球防衛軍3 PORTABLE』はネット配信用のショートムービー。映画は映画館で観るもの、という従来の常識が大きく変わってきていることを感じさせるではないか。
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メイキング風景。森次晃嗣や堀内正美に演出する河崎監督。
円谷プロ作品マニアには堪らないものがあります。
 最後に河崎監督の言葉をもうひとつ紹介。「今回の『地球防衛軍3 PORTABLE』のコピーは“圧倒的絶望”なんだけど、“圧倒的絶望”の後に来るのは“圧倒的希望”なんじゃないかな。ボクが考える今回の裏テーマは、実は“希望”なんです」。さすが、普段は中野でバー「ルナベース」のマスターをやってるだけあって、味のあること言うなぁ。河崎監督が特撮愛をたっぷり込め、コスプレ大好きな吉木りさ扮するペイルウイングが空を翔ける実写版『地球防衛軍3 PORTABLE』。一見の価値、大いにありです。 (取材・文=長野辰次) 『地球防衛軍3 PORTABLE』 9月27日(木)より発売。通常版6,090円。ダウンロード版5,250円。ダブル入隊パック7,329円。今回紹介した映像は、『地球防衛軍3ポータブル THE COMMERCIAL』特設サイトで配信中。http://pscom.jp/psvita/edf/

硬直した映画興行に一石を投じる!? 河崎実監督が9人の美女を従えて帰還

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日本を明るくする男・河崎実監督。最新作『地球防衛ガールズP9』
では現代人は何と戦うべきかを明確に描いている。
 "バカ映画"の巨匠・河崎実監督が帰ってきた! 不謹慎で、スチャラカで、でも特撮映画への限りなき愛情が詰まった超低予算映画の数々を放ってきた河崎監督。全国公開されたSF大作『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』(08)をど~んと打ち上げた後はしばらく表舞台から遠ざかっていたが、いちばんの好物である"地球防衛軍"もので日本映画界に帰還を果たしたのだ。しかも、とっておきのサプライズを用意して。最新作のタイトルは『地球防衛ガールズP9』。P9とはパラノーマル9の略。尋常ならざる特殊能力を持つ9人の美女たちが地球平和のために奔走する、河崎監督版ガールズムービーとなっている。P9のメンバーには国民的アイドルグループAKB48の"隠れ実力派"片山陽加、SDN48のキャプテン・野呂佳代らを起用。そして本作のとっておきのセールスポイントは、クライマックスでP9のメンバー本人が登場するというもの。ブームの3Dを上回る仕掛けではないか。明るい話題の少ない日本映画界を元気にするため、スクリーンから飛び出すP9のメンバーたちの活躍を劇場で体感するべし! ──3年ぶりの新作劇場映画。河崎監督の明るいバカ映画を首を長くして待っていました。
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特殊な能力を持つ9人の女性隊員たちで結成された
パラノーマル9。予算削減なんかに負けるもんか。
(c)P9プロジェクト2011
河崎実監督(以下、河崎) 『ギララの逆襲』の後、『猫ラーメン大将』(08)もあったんで、正確には2年半ぶりなんだけどね。まぁ、『地球防衛ガールズP9』は1年前から企画準備を進めていたこともあって、ボクとしてはあっという間でした。河崎実がまた相変わらずバカ映画をやるということです。よろしくね。 ──本作はキャストが飛び出すというドッキリ仕掛け。従来の映画とも舞台とも異なるユニークな試みですね。 河崎 フツーの監督は、こんなバカなことやらないよね(笑)。そこはね、この映画はフツーではないんでね。油断してると、本人がスクリーンから出てきちゃうから。AKB48も最初は売れてなかったんだけど、秋元康プロデューサーの"会いに行けるアイドル"という触れ込みが広まって人気に火が点いたわけでしょ。それを映画館でやっちゃおうという企画です。映画興行としては、ウィリアム・キャッスルが元ネタですよ。1950年代に活躍した映画プロデューサー兼監督なんだけど、彼はお客さんを楽しませるために作品ごとにいろんな興行アイデアを実践したんです。 ──あぁ、ショッキングなシーンに合わせて、客席を振動させるなどのギミックを仕掛けた伝説の映画人ですね。
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テレパス能力を持つパラノーマル9のメンバー、
土浦真八(片山陽加)。「宇宙友朋会」の集会
で不審な声をキャッチする。
河崎 そうそう。ショッカーといってお化けの格好をしたスタッフが客席を驚かせて回ったり、失神者が出たときのために看護士を待機させたり、映画館を遊園地に変えてしまったB級映画の奇才です。『いかレスラー』(04)や『日本以外全部沈没』(06)のプロデューサーだった叶井俊太郎と「ウィリアム・キャッスルみたいなことやりたいね」と前々から話していたんです。でも、叶井の会社トルネード・フィルムが倒産しちゃったからね(苦笑)。ようやく今回、そのアイデアを実際にやることになったんです。今日の完成披露試写で初めて試したんだけど、客席が沸いてくれてホッとしました。公開中はP9のメンバーが連日日替わりで登場して、台詞もアドリブで変わります。まぁ茶番と言っちゃ茶番なんだけど、お客さんには喜んでもらえるんじゃないかな(笑)。 ──地球防衛軍ものは、やはり河崎監督にとって腕の鳴るジャンルですね。 河崎 そうだね、地球防衛軍ものはボクの原点でもあるしね。もともと『ウルトラ』シリーズの大ファンであるボクは、アンヌ隊員を主人公にした『ウルトラセブン』(67)を作りたいという願望があったわけです。でも『ウルトラ』シリーズの本編を作るのはなかなか難しい。なら、女性隊員をメーンにした自分の作品を作っちゃおうと考えて始めたのが、ボクの商業デビュー作『地球防衛少女イコちゃん』(87)だったんです。それを21世紀型にヴァージョンアップさせたのが今回の『地球防衛ガールズP9』。時代に合わせてヒロインを集団に変え、AKB48やSDN48からメンバーを集めてチームを結成したわけですよ。 ──P9のメンバーが着るコスチュームのこだわりを聞かせてください。 河崎 今回もかなり限られた予算だったんだけど、彼女たちのコスチュームは1着あたり10万円近くかかっているからね。女性隊員だけで9人いるから、コスチューム代だけですぐに100万円飛んじゃって大変(苦笑)。ピンクとブルーは『イコちゃん』のときのイメージカラーであり、今回も基本カラーにしています。布地はアンヌ隊員のウルトラ警備隊みたいに厚めの質感を出したかったんだけど、撮影が7月なことを配慮して薄くしました。ちょっとチープになってしまったかなぁと反省しています。でも本格怪獣も登場させたし、かなりの予算をつぎ込んだので、『P9-2』『P9-3』とシリーズ化して、『P9-10』までやりますよ!
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出てくるのはゆるキャラな小怪獣ばかり。「高山
怪獣と戦いたい」「できれば成田デザインでね」
というP9の期待に応える本格怪獣は現われるか?
──P9のメンバーでテレパス少女・土浦隊員役の片山陽加は、独特な雰囲気の持ち主。前半はあまり目立たないけど、後半からぐいぐいと不思議な魅力を放っていますね。 河崎 そうだね、あの娘は芝居がうまいんだよね。我ながら、いい感じで配役できたなと思っています。後半は超能力者同士の心理劇になるわけなんだけど、SF映画って『スター・ウォーズ』シリーズにしても『ねらわれた学園』(81)にしても最後は超能力者同士の観念的な演技合戦になっちゃう。でも、彼女は神秘的な雰囲気を出して、うまく演じてくれましたね。 ──謎の女性を演じるのは『ウルトラマンA』(72)で南夕子隊員を演じた星光子。土浦隊員(片山陽加)との会話のやりとりは、三島由紀夫のSF小説『美しい星』を連想しました。 河崎 えぇ、三島由紀夫からインスパイアされたんです(笑)。実は『美しい星』を映画化できないかと動いていたこともあったんですが、なかなかそちらはうまく行かなくてね。あっ、これはあんまり触れないでよ(苦笑)。星光子さんは劇団四季出身だけあって、演技がかっちりしています。星さんとは『ウルトラマンA』以来の共演となる沖田駿一さん、『ウルトラセブン』のアマギ隊員役で知られる古谷敏さんにも重要な役を演じてもらっています。ただカメオ出演させるだけじゃつまんない。そこはね、歴代の『ウルトラ』シリーズに名前を連ねてきた方たちへのボクからの愛なんです。
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P9のメンバーを率いるクムタキ隊長(写真左)。
演じるのは、木村拓哉のそっくり芸人もっぷん。
お笑い芸人が続々登場。
──相変わらずスチャラカな内容なんだけど、今回はこれまでの河崎作品とはひと味違った深遠さも感じられますね。企画そのものは2010年から動いていたということですが、3.11後に撮影されたということが何かしら影響しているんでしょうか? 河崎 ひとつ映画の企画が決まって、その作品が公開にまで辿り着くということは、社会がその作品を待ち望んでいたという一面があるとボクは考えています。企画そのものは昨年から考えていたこともあって、事業仕分け問題などを取り入れたわけです。平和な時代に地球防衛軍の存在意義はどこに見出せばいいのかというね。3.11があって企画は一時中断したんだけど、内容そのものは変えていません。それは純粋にボクの映画を観て、みんなに笑ってほしいからですよ。「バカだなぁ、下らないなぁ」とね。ちょっと観念的な部分もあるけれど、P9のメンバーが歌う劇中曲「まだ見ぬ怪獣」で盛り上がってほしい。「夢に見るミサイル発射♪」なんて不謹慎な歌詞をアイドルに歌わせているんでね。それに『P9』は海外マーケットも意識しているんです。エスパー伊東をはじめ"宇宙芸人"たちが披露する宇宙ギャグは、外国人に大受けするはずですよ。ボクの映画はゆるギャグ、美少女、オヤジ俳優、それに怪獣の4本柱でできているんです。
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「"パラノーマル9"の9という数字は"気学"に
基づいたもの。人間は9つのタイプに分かれるん
です」と河崎監督はうんちく披露。
──なるほど、4枚のカードの組み合わせで河崎監督は現代社会を描いてしまうわけですね。 河崎 それ、いいなぁ。ぜひ、そこは強調してくださいよ(笑)。まずは、東京での公開を盛り上げますよ。映画興行って初日は満席になるんだけど、翌日からガタッと落ちて、平日はガラガラになってしまうんです。そこで今回は初日だけでなく、平日の上映も含めて連日、P9のメンバーたちが日替わりで登場するわけです。週7日のローテーションをどうメンバーに割り振るか、今考えています。東京での反響次第で、大阪以降の公開形式も変わってくると思うんで、お客さんは一緒に楽しんで、盛り上げてほしいですね。P9のメンバーがスクリーン脇でこそこそと待機している様子は、客席から見てもおかしいと思いますよ(笑)。 ──河崎監督は、日刊サイゾーで『小明の副作用』が絶賛配信中のアイドルライター・小明ちゃんの新曲のPVも撮るとのこと。PVの撮影に4日間も掛けるとは気合いが入ってますね。 河崎 あぁ、それはね、実は予算がないんでお昼ご飯を食べてから撮影しましょうということなんです。毎日午後1時から撮って、夕方5時には撮影終了。実労4時間×4日間。そうすることでお弁当代がかからなくて済むわけです。キャストやスタッフのお弁当代って、けっこーバカにならないからね。『P9』も同じ方法で撮っていたんで、撮影日数は20日間も掛かりましたよ。それまでのボクの作品は10日間程度で撮っていたんだけどね、早朝集合で深夜まで撮影を続けて。まぁ、『P9』はお弁当代は節約しているわけだけど、撮影日数はじっくり掛けているから、ぜいたくな作品ですよ。最近のインディペンデント映画はこのパターンで作られているんです。メジャーとは違うんで、試行錯誤の繰り返し。でも、それがインディペンデント映画なんですよ。  * * *  大好きな映画を作り続けるために、従来の常識に囚われずさまざまなアイデアを注入する河崎監督。"生アイドルに会える映画"という発想自体は誰でも考えつくものだが、企画を実現させてしまったのは河崎監督しかいない。河崎作品には、世知辛い社会で生きていくための"夢のあるヒント"の数々が隠されているのだ。映画ファン以外の人も、ぜひ劇場に足を運んでみてほしい。 (取材・文=長野辰次) 『地球防衛ガールズP9』 プロデューサー&脚本&監督/河崎実 脚本協力/中野貴雄 音楽/黒澤直也 出演/片山陽加(AKB48)、野呂佳代(SDN48)、浅倉結希、小桃音まい、伊倉愛美、高城樹衣、山本麻貴、阿衣華、巴奎依、エスパー伊東、星野卓也、なべやかん、リカヤ・スプナー、レイパー佐藤、高円寺ジャックスパロウ、萩原佐代子、紫子、サン・ジュナ、もっぷん、沖田駿一、古谷敏、モト冬樹 配給/ファイヤークラッカー 11月26日(土)より渋谷シネクイントにて2週間限定レイトショー 12月10日(土)よりテアトル梅田ほか全国順次公開予定 <http://girls-p9.com> ●かわさき・みのる 1958年東京都生まれ。明治大学在学中より特撮怪獣映画『フウト』などの自主映画で注目を集める。オリジナルビデオ作品『地球防衛少女イコちゃん』(87)は話題を呼び、文部省選定ビデオ映画になるなどシリーズ化された。主な劇場公開作品に三枝実央、桜庭あつこがセクシー競演した『美乳大作戦メスパイ』(97)、叶井俊太郎と初タッグを組んだ『いかレスラー』(04)、中川翔子をヒロインに起用した『兜王ビートル』(05)、筒井康隆原作&出演作『日本以外全部沈没』(06)、フジテレビ系で続編が作られた『ヅラ刑事』(06)、夏木マリ主演による『髪がかり』(08)、水野晴郎先生の遺作となった『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』(08)など。2010年より中野でバー「ルナベース」の経営を始め、今回の『地球防衛ガールズP9』の作戦司令室の撮影に使用されている。また、実相寺昭雄監督と長年にわたって交友関係にあり、実相寺監督が生前集めていたピンクちらしのコレクションを遺族から託されたことでも知られる。 <http://luna-base.net>
ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発 こっちもよろしくね。 amazon_associate_logo.jpg
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"バカ映画の巨匠"河崎実の逆襲!? 『新・巨人の星』のごとく復活せり

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「才能のあるエド・ウッド」を自認する河崎実監督。
中野のバー「ルナベース」は、"ミニロフトプラスワン"として賑わいを見せている。
 バカ映画を作り続けて四半世紀。『いかレスラー』(04)、『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』(08)など一連のB級作品で知られる"バカ映画の巨匠"河崎実監督。80年代には"萌えカルチャー"を先取りしたSFコメディー『地球防衛少女イコちゃん』(87)シリーズで注目を集め、90年代には元祖人気フードル、可愛手翔をフューチャリングしたセクシー青春ドラマ『飛び出せ!全裸学園』(95)を大ヒットさせた。ゼロ年代に入ると、トルネード・フィルム率いる叶井俊太郎プロデューサーとのタッグで、『コアラ課長』『ヅラ刑事』(06)などの劇場公開作品を次々と発表する快進撃ぶり。『ギララの逆襲』はベネチア映画祭に正式出品され、松竹系で全国公開されている。河崎監督の半生は日本におけるインディペンデント映画の歴史であり、同時にメジャーの壁に果敢に挑む不屈の男の現在進行形のリアルドラマでもある。トルネード・フィルムが倒産した今、バカ映画の巨匠は何を考えているのか? 3Dソフト「ルナベース地球防衛軍女子部 飛び出せ!野球拳3D」を発売するとの知らせを聞き、2月某日、河崎監督が経営する中野のバー「ルナベース」を訪ねた。ハイボールを片手に気持ちよくなった河崎監督は、数々の業界裏話を語ってくれた。 ──河崎監督、"実相寺昭雄監督のお宝開帳"以来ご無沙汰しています。昨年オープンした『ルナベース』、中野ブロードウェイから近くて、ステキなお店ですね。 河崎実監督(以下、河崎) 懐かしの特撮ドラマ『謎の円盤UFO』に登場する月面基地をイメージした内装ですよ。いつもなら、『謎の円盤~』のヒロイン、エリス中尉ばりのセクシーコスチュームを着た女性隊員がいるんだけど、まだ出勤前なんで来てないけどね。80インチの大型スクリーンがあるんで、DVDなどの上映ができるんです。イベントデイはけっこう賑わいます。毎週水曜日は中野貴雄監督の『大怪獣サロン』で、毎週木曜がボクがVJを務めている『河崎実ナイト』なんです。"ミニロフトプラスワン"っぽい感じで、楽しく過ごしてますよ。 ──トルネード・フィルムが潰れた後、どうしているかと思えば、サブカルの聖地・中野でサバイバルされてたんですね。
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河崎実監督の最新作となるゲームソフト「地球
防衛軍女子部 飛び出せ!野球拳3D」。知的
生命体と人類を代表したセクシー女子隊員たち
との激闘が繰り広げられる。
河崎 映画を作っているときも、毎晩のように酒を飲みながら打ち合わせしてたんでね、まぁ、自分専用の打ち合わせスペースを一般開放しているようなもんですよ。業界関係者、特撮ファン、間違えて入ってしまったOLたちを相手に、バカ映像を肴に盛り上がってます。このお店のテナント料ね、中野にしては激安なんです。内装もカウンターも全部手づくり。もともと自主映画やってたから、何でも自分で作っちゃうんです。『パラノーマル・アクティビティ』(07)なんて130万円程度で作ったらしいけど、このお店は敷金と内装費を合わせても同じくらいの金額だよ。まぁ、超低予算映画を一本撮る金額で、代わりにお店を開いたようなもんだね。ボクとしては、『ギララの逆襲』がベネチア映画祭に招待され、全国公開され、映画監督としてぐるっとひと回りして、また自主映画時代に戻ったわけですよ(笑)。 ──河崎監督、相変わらずC調で明るいなぁ(笑)。新作ソフト「ルナベース地球防衛軍女子部 飛び出せ!野球拳3D」は、ブームの3Dをしっかり取り入れてますね。 河崎 これはね、SF作家フレドリック・ブラウンの短編小説『闘技場』をモチーフにしたゲームソフト。エイリアンと戦う地球防衛軍の美人隊員たちが野球拳に負けると、一枚ずつコスチュームを脱いでいくという男子なら釘付けになるゲームソフトですよ。特殊ステレオビューアーを輪ゴムを使って、PSPに装着するというところが、ボクらしくて笑えるでしょう? この3D映像はね、パナソニックが開発した業務用一体型3Dカメラを日本で初めて使用したゲームソフトなんです。まぁ、ひとつ楽しんでくださいよ。 ■バカ映画に隠された驚愕の事実! ──おぉ、女子隊員がどこまでコスチュームを脱ぐのか気になるじゃないですか! いや、野球拳ゲームは後でじっくり楽しませていただきますが、今日は酒を飲んだ河崎監督がこれまでのバカ映画伝説を無礼講で語るという趣旨なんです。 河崎 ボク自身は過去を振り返らない男なんだけど、日刊サイゾーさんの頼みなら、いいでしょう。まず『地球防衛少女イコちゃん』? ボク自身はオタクじゃないんで"萌え"にはそれほど興味ないんだけど、『イコちゃん』で美少女+コスプレという企画を実写で真っ先にやったわけだよね。前回の取材で、実相寺監督は大変な熟女マニアということを話したけど、ボクはロリコン趣味じゃないからね。美少女よりも、美少女が着た特撮コスチュームが好きなんです(笑)。真性ロリコンの映画監督もいるけど、ボクは違うからね! ──どうりで「ルナベース」に勤務する女子隊員たちのコスチュームも凝ってるんですね。ヒット作『飛び出せ!全裸学園』はフードルの先駆者・可愛手翔を、河崎監督がみずからスカウトしたそうですね?
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ルナベースで行なわれた「飛び出せ!野球拳
3D」の発表会見。女子隊員たちがコスチューム
を脱ぎ捨てる姿は、知的生命体ならずとも必見だ。
河崎 「『ビデオ安売王』が1億円で100本のビデオ作品を作るというプロジェクトの一環だったんです。テリー伊藤さんの紹介でボクもそのプロジェクトに参加し、『全裸学園』をプレゼンしたところ、いちばんウケたんですよ。高橋がなりさんがSODで『全裸』シリーズをヒットさせましたが、あのシリーズはボクの作品からインスパイアされたものなんです(笑)。ヒロインを演じた可愛手翔はね、あの頃は今みたいに風俗情報誌がなかったんで、見つけるのが大変でした。高田馬場に行列のできるファッションヘルスがあると聞き、ボクも行列に並んだ末に彼女に会って、「Vシネ、出ない?」と直接交渉しましたね。今考えると、人気風俗嬢に直接話を持ちかけるなんて、ボクも無謀でした(苦笑)。バックに怖い人がいなくて良かった! ──面白い作品を作るために、後先を考えないところが素晴らしいです。そして、フジテレビ系の月9『東京ラブ・シネマ』(03)のモデルとなった映画界の名物男・叶井俊太郎プロデューサーとタッグ結成。 河崎 叶井はその頃、イギリス映画『えびボクサー』(02)を日本でヒットさせていて、「えびがボクシングするなら、いかがプロレスしてもいいじゃないか」とボクから『いかレスラー』の企画を売り込みに行ったんです。叶井とは4年間に合計6本も劇場作品を公開することができました。6本のバカ映画は、どれもボクからの企画でしたが、彼はあの気取った顔で「いいっすね。やりましょう」といつも2秒で即答してくれたんです(笑)。ボクにとっては、実にいいプロデューサーでしたよ。 ──叶井俊太郎プロデューサーが2005年に設立したトルネード・フィルムは、3億円の負債を抱えて2010年に倒産。一部では『ギララの逆襲』を調子に乗って全国公開したのが原因だと言われましたが......。 河崎 いやいや、『ギララの逆襲』はね、トルネードと共同配給した松竹の重役が「これは当たる!」と言い出して、宣伝費に数千万円も掛けちゃったんですよ。そうなると、もう誰も止められないわけです。それまでボクの劇場作品は単館公開だったのに、いきなり全国公開になっちゃった(笑)。若大将じゃないけど、「いやぁ、参ったなぁ」ですよ。その重役、もう松竹にいませんけどね(苦笑)。それにトルネード・フィルムが潰れたのは、『ギララの逆襲』だけのせいじゃないから。『いかレスラー』『日本以外全部沈没』『ヅラ刑事』は当たったんで、ボクの作品は勝率としては五分五分。それに『ギララ』は最近になって欧米で売れて、iTunesで配信されています。トルネードはねぇ、ボク以外の作品がこけたのが大きかったんですよ。そこは誤解なきよう、頼みますよ。 ■『あしたのジョー』より『新・巨人の星』  ルナベースの美人女子隊員が到着して、酒の量が増す河崎監督と取材スタッフ。お店は、図らずしも貸し切り状態。ここから、いよいよ蔵出しトークが始まった。 河崎 『日本以外全部沈没』はね、原作者の筒井康隆先生からOKもらっただけじゃなくて、樋口真嗣監督がリメイクした『日本沈没』(06)の原作者・小松左京先生からもちゃんとOKをもらった上で製作したんです。それでボクが映画化権をもっていることが業界で広まり、イケメンアイドルを多数抱えるあの大手芸能事務所から、『日本以外全部沈没』に出資したい、国民的アイドルグループから誰か出してもいいという電話が掛かってきたんです。この話、本当はNGなんだけど、まぁ、どうせバカ映画ばかり撮ってる監督の発言は誰も信じないから、話しましょう(笑)。確かに国民的アイドルが出演すれば、もっと話題になったし、大ヒットしたでしょう。でも、ボクはこの話を断りました。いろいろと規制が多くなり、ボクが撮りたいような作品にならないわけです。『日本以外全部沈没』では金日成のそっくりさんを出演させましたが、そーゆーアブないネタ、バカなネタは全部できなくなっちゃう。それじゃ、ボクが撮る意味がありません。メジャーに魂は売りたくないんですよ。 ──河崎作品はC調に見えますが、実は体を張って映画を作ってきたんですねぇ。今、そのインディペンデントシーンは厳しい状況です。
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ルナベースを拠点に、新企画を進行させている
河崎監督。『新・巨人の星』の星飛雄馬のような
ミラクル復活劇を果たすに違いない。
河崎 厳しいね。映画界はテレビ局が出資する10億円規模の映画と、若い監督に100万円程度で撮らせる激安インディペンデント映画に二極化してるよね。ボクみたいな中間層がなくなっちゃったね。ボクの作品を上映してくれていた「シネセゾン渋谷」も2月で閉館しちゃったしね。 ──最近では、園子温監督や井口昇監督のようなエッジを効かせたバイオレンス映画が人気を呼んでいます。そのへんは、どう見てますか? 河崎 井口監督の『片腕マシンガール』(07)、当たったらしいね。いいと思いますよ。でも、ボク自身は残酷映画を撮ろうとは思わない。河崎作品は、ゆるい世界なんでね。そこは曲げるつもりはありません。まぁ、学生時代の8ミリフィルムに始まって、オリジナルビデオ、テレビドラマ、劇場映画、それにゲームと、河崎作品はフォーマットにはこだわってません。DVDが売れなくなったことから、製作費を回収できず映画業界は苦しくなったわけだけど、その問題をクリアする秘策の目処はついています。いろいろ企画を準備しているところですよ。実は実写版『タイガーマスク』の企画も進めていたんです。ボクは特撮マニアと思われているけど、梶原一騎作品の大ファンでもあるんです。でも、これは出資者が集まらなくてね。今、公開してれば、ブームに便乗できたのにさ(笑)。 ──梶原一騎と言えば、『あしたのジョー』が実写化されました。原作ファンとしは複雑な気分です。 河崎 うん、やっぱり『あしたのジョー』は梶原作品の中で、いちばん人気あるからね。とりわけ、全共闘世代の人たちに人気なんですよ。『タイガーマスク』のラストはすごく格好悪いし、『巨人の星』の星飛雄馬は肩を壊して、その後も栄光を引きずって生きながらえていく。ボクにすれば、そこがいいんですけどね。それに比べて『あしたのジョー』の矢吹丈は真っ白い灰になって幕を閉じるという美しい終わり方なんで、全共闘世代の人たちはそういう死に様に憧れたんですよ。その点、今のボクは『新・巨人の星』の星飛雄馬の心境ですね。『ギララの逆襲』でベネチア映画祭に呼ばれ、全国公開され、映画監督としてほんの一瞬でしたが、栄光に触れることができたわけですよ(笑)。『新・巨人の星』の飛雄馬が左投手ではなく、右投手として巨人軍にカムバックしたように、ボクも奇想天外なアイデアで復活してみせますよ。まぁ、大リーグボールのようなユニークな企画をいろいろと進めているところなんで、野球拳ゲームしながら楽しみに待っててください。  夜も更け、さらにぶっちゃけトークは続いた。ベネチア映画祭で日本からの招待枠を『ギララの逆襲』と争ったのが『おくりびと』(08)で、映画祭ディレクターの"『ギララ』の方が明るい"という判断から河崎監督がベネチアに呼ばれたそうだ。その結果、『おくりびと』はモントリオール映画祭に回り、北米の人たちの目に触れ、さらにはアカデミー賞外国語映画賞受賞の快挙につながったという不思議な巡り合わせがあったのだった。「映画というのは、大勢の人の想いが結実して形になるものだから、ときどき不思議な力を発揮するんですよ」と河崎監督はこのときだけは真顔で語るのだった。新しく注がれたハイボールの炭酸の泡が弾ける音の狭間に、バカ映画に情熱を賭ける男の情念がほとばしった。 (取材・文=長野辰次) ●Barルナベース 住所/東京都中野区新井1-14-16 ライオンズマンション中野第5B?101 営業時間/夜8:00~12:00 電話/03-5318-9980 貸し切りパーティーや1日カフェ&バーのオーナーとしての利用も可能。<http://luna-base.net> ●かわさき・みのる 1958年東京都出身。『フウト』『エスパレイザー』などの特撮映画を自主製作して名を馳せ、オリジナルビデオ『地球防衛少女イコちゃん』(87)で商業監督デビュー。青春ドラマとエロスを融合させた『飛び出せ!全裸学園』(95)は「ビデオ安売王」の大ヒット商品に。叶井俊太郎とのタッグで『いかレスラー』(04)を劇場公開。以後、『コアラ課長』『日本以外全部沈没』『ヅラ刑事』(いずれも06)、『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』(08)と叶井とのタッグが続いた。中でも欧州で人気の高い北野武監督をキャラクター&ボイスキャストとして起用した『ギララの逆襲』は、"インディペンデント映画として、最大限のメジャー的展開を成し遂げた作品"と河崎監督は位置づけ、同じことの繰り返しはやりたくないと語っている。『ヅラ刑事 頭上最大の作戦』(07)がフジテレビ系で放映されるなど、TVドラマでもすちゃらかぶりを発揮。その他、永井豪原作の人気キャラクターを対決させた『まぼろしパンティVSへんちんポコイダー』(04)、中川翔子をヒロインに迎えた『兜王ビートル』(05)、河崎監督自身が主演するライフワーク的作品『電エース』シリーズなどがある。『ウルトラマンはなぜシュワッチ!と叫ぶのか?』(角川書店)、『「巨人の星」の謎』(宝島社)、『タイガーマスクに土下座しろ!』(風塵社)など著書も多い。現在は新作の企画を練る傍ら、中野のバー「ルナベース」を経営。 <http://www.ponycanyon.co.jp/ikochan>
PSP用UMD3Dソフト「ルナベース 地球防衛軍女子部 飛び出せ!野球権3D」 出演/水澤ケイシー、たかさきゆこ、中村愛ほか 発売/リバートップ 販売/レインエンターテイメント 3月25日(金)より3,990円で発売(3Dビューアーは別売、ただし初回出荷には無償添付) <http://www.heroine-media.com/main/syouhin/lunabase/lptg/lptg-001/lptg_001.html> amazon_associate_logo.jpg
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美しい女子部隊員2名が勤務。これから増殖していく予定。
 あのバカ映画の巨匠河崎実監督(『いかレスラー』)とAR三兄弟(『東のエデンシステム』)が手を組み、「ルナベース」というバーを出店、夜を拡張してしまう! という耳寄りな情報をキャッチ!! さっそく正式オープン(※試験運用はしていた)当日の現場を急襲した。  所在地は東京・中野。ブロードウェイを通り過ぎ、薬師あいロードに入ってすぐ、ライオンズマンションの地下。ドアを開けると、出迎えてくれたのは河崎監督と広報さん。あれ、AR三兄弟長男の川田氏は......? 「それがまだ来ていないんですよ。連絡もつかないし」  途方にくれる河崎監督がTwitterをチェックすると、川田氏が「これから中野で記者会見ですが。長男まだ会場着いてません。きっと次男がつないでくれてる事でしょう。」と呟いているのを発見(@ar3bros)。  仕方なく河崎監督は女の子たちを呼び、先行して駆けつけたAR三兄弟次男高木氏がプロジェクターに上映するための設定をする傍ら、記者会見を始める。会見と言っても記者は4人だけなのですが。
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コスチュームがかなりヤバイです。
 「ルナベース」は月面基地という設定のカウンターバー。  ルナベースという単語で特撮・SFファンはピーンとくると思うが、原典は『謎の円盤UFO』。ヒロイン・エリス中尉にインスパイアされたパツンパツンのコスチュームに、「ルナベース地球防衛軍女子部」隊員たちが身を包み、「勤務」と称してお酒を注ぎ、カードを渡してくれるというシステムなのだ!  ただし彼女らはアイドルなので、手で触ったり、直接会話をすることはできない。なんとももどかしい気持ち。きっとMな人ほど楽しめるのだろう。  この日、会見に登場した「小滝かれん少尉」と「サン・ジュナ少尉」はDVDもリリースしている(※小滝かれん作品は9月25日発売)ので、気持ちが募ってしまった場合は帰宅後に観るとスッキリするかもしれない。 「生殺し寸止めバーなんですよ!」と、故・丹波哲郎氏が憑依した声で河崎監督は叫ぶ。  ミニスカートを履かせてガールズバーをやれば儲かるのはわかっているが、それではいけない。禁欲的に、真夏に暑い格好をさせることが重要なのだ。これはあくまでショー。水槽のなかを泳ぐ熱帯魚を見つめるつもりで来店してほしいと言う。  しかしそれだけではウリが足りないのでは......と疑問が浮かんだところでAR三兄弟長男川田氏が登場! ここでARシステムの解説が始まる。
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エリス中尉ふうボブカットのウィッグで喋るARサン・ジュナ少尉の勇姿!
 客は、それぞれの女の子から来店ごとにカードをもらえる。これは9段階あり、一つひとつのカードにあるパスワードを、公式サイト(http://luna-base.net/)の「仮想現実へようこそ」で入力すると、女子部隊員の新たな一面を見ることができるのだ! ARを駆使して画像がうにうにしていたが、これは実際に入店して確認していただいたほうがいいだろう。  お店へ足を運べば運ぶほど女の子の性が顕わになっていく? 脱落すると懲罰が待っている? らしいので、常連はコンプリートするまで通いつめなければならない。この魅惑的かつガクブルな集客手法、たしかに画期的かもしれない。 「このお店は永久につづきます! 期間限定ではありません!!」ということなので、中野駅または新井薬師駅からちょくちょく足を運んではいかがか。 (取材・文・写真=後藤勝)
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